(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示手段は、前記識別番号選択手段により選択された1つの識別番号を、所定の桁数からなる複数の部分に分割し、当該分割された識別番号の各部分を所定の時間間隔ごとに切り換えながら前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の識別番号照合装置。
前記識別番号選択手段は、前記2回目の選択処理後に引き続き前記選択処理が所定回数行われた後、前記第1のスイッチが操作されたときには、前記識別番号配列において、当該第1のスイッチの操作時点において選択されている識別番号の直後に配列された識別番号を選択し、一方、前記2回目の選択処理後に引き続き前記選択処理が所定回数行われた後、前記第2のスイッチが操作されたときには、前記識別番号配列において、当該第2のスイッチの操作時点において選択されている識別番号の直前に配列された識別番号を選択することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の識別番号照合装置。
前記識別番号削除手段は、前記第1のスイッチが連続して複数回操作された後に引き続き前記第3のスイッチが操作された場合、または前記第2のスイッチが連続して複数回操作された後に引き続き前記第3のスイッチが操作された場合には、所定のメッセージを前記表示画面に表示し、発光手段により所定の光を発し、または発音手段により所定の音を発し、ユーザが前記操作手段により所定の操作を行うまで前記削除処理を行わずに待機することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の識別番号照合装置。
前記複数の識別番号を、前記各識別番号の一部を構成する社員番号の昇順または降順に配列することにより前記識別番号配列を形成する配列形成手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の識別番号照合装置。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の識別番号照合装置の実施形態として入退室管理装置を例にあげ、図面を参照しながら説明する。
【0037】
(識別番号の構造)
図1は本発明の実施形態による入退室管理装置において取り扱われる識別番号の構造の具体例を示している。例えば企業が社員(従業員)の管理を行うために社員に識別番号を付与する場合、大規模な企業であっても社員数は数万名程度であることを考慮すると、1つの企業において用いられる識別番号の個数は、大幅に余裕もみても、数十万個から数千万個もあれば十分である。とすれば、識別番号の桁数は最大でも8桁とすれば足りるはずである。しかしながら、一般に、識別番号は、例えば社員の登録順に単純に1から連続的に増加する連番ではなく、例えば、
図1に示すような構造を有している。
【0038】
図1に示す例では、識別番号は10桁である。識別番号の桁数を下位から上位に向けて数えるとすると、識別番号の第1桁が、当該識別番号が記録されたICカードの再発行回数を示す数値であり、第2桁から第5桁までが社員番号(「0561」、「0532」等)であり、第6桁が管理レベル番号(「高」=「1」、「普」=「0」、「特」=「2」等)であり、第7桁および第8桁が所属番号(「本社A部」=「03」、「本社B部」=「04」、「C支店」=「13」、「D支店」=「14」等)であり、第9桁および第10桁が未使用の桁(例えば将来の使用に備えた予備の桁であり、現在は未使用であるゆえ「00」)である。
【0039】
このように、識別番号に、社員番号だけでなく、所属番号を含めることにより、社員の管理がし易くなる。また、識別番号に、当該識別番号が記録されたICカードの再発行回数を示す数値を含めることにより、ICカードの管理がし易くなる。また、識別番号に管理レベル番号を含めることによって、入室制限の程度を社員によって異ならせることができる。例えば、管理レベル番号が「特」の場合には、社員番号の照合結果に関わらず入室を許可し、管理レベル番号が「高」の場合には、入退室管理装置1に、識別番号の追加登録の操作等を許可するようにすることができる。なお、識別番号に、会社番号、部門番号、グループ番号等、他の管理番号を含めてもよい。
【0040】
(入退室管理装置)
図2は本発明の実施形態による入退室管理装置を示している。
図2(a)において、本発明の実施形態による入退室管理装置1は、特定の部屋(またはエリア)への入退場を管理する装置である。入退室管理装置1は、非接触型のICカードから読み取った識別番号と入退室管理装置1の内部に記憶された識別番号とを照合し、照合結果に基づいて電子錠の施解錠を制御する。電子錠は、部屋の扉または扉の近傍に取り付けられ、電子錠が施錠されることにより扉が開扉不能となり、部屋への入場が禁止され、一方、電子錠が解錠されることにより扉が開扉可能となり、部屋への入場が許可される。また、入場者が入退室管理装置1のICカード入力部8にICカードを翳したとき、入退室管理装置1は、識別番号を照合して電子錠を解錠し、その後、入場者が扉を開けて部屋に入ってから扉を閉めたとき、電子錠を直ちに施錠する。これにより、原則としてICカードを翳した一人の入場者についてのみ部屋への入場が許可される。さらに、入退室管理装置1は、入場者の出勤時刻、外出時刻、戻り時刻および退勤時刻を記憶して社員の就業を管理する就業管理機能を備えている。すなわち、入退室管理装置1は、これを例えば企業の事業所等の出入口に設置することにより、社員に対しては事業所内へ入ることを許可し、非社員に対しては事業所内へ入ることを禁止すると共に、社員が事業所に出勤した時刻等を記憶して社員の就業を管理することができる。また、入退室管理装置1はスタンドアロン型であり、比較的小規模な構成を有している。すなわち、入退室管理装置1は、例えば外部のサーバコンピュータと通信を行ってサーバコンピュータと協働して大規模な入退室管理システムを構築するような機能は備えていない。
【0041】
入退室管理装置1は、フロントパネルを有する箱状のケーシングを備え、例えば扉近傍の通路の壁に設置されている。フロントパネルには、表示画面2、4つのスイッチ3、4、5、6、複数のLED(発光ダイオード)7、およびICカード入力部8が設けられている。
【0042】
表示画面2中の表示は、入退室管理装置1の内部であってフロントパネルの裏側に配置された液晶表示装置9(
図3参照)によって生成される。液晶表示装置9には、日付、時刻、識別番号、各種のメッセージ等を表示する表示部10と、表示部10の裏側に設けられ、表示部10全体に光を照射することにより表示部10のバックライトを生成するバックライトユニット11とを備えている。
【0043】
バックライトユニット11は、例えば、緑色の複数のLEDおよび赤色の複数のLEDを表示部10の裏側においてフロントパネルと平行に配列することにより構成されている。これら緑色のLEDおよび赤色のLEDは、縦、横それぞれの方向において、例えば緑色、赤色、緑色、赤色というように1つずつ交互に配列され、例えばCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)21(
図3参照)から供給される制御信号に従って発光制御される。これにより、バックライトユニット11は、複数色のバックライトを生成することができる。
【0044】
具体的には、緑色のLEDのみを発光させることにより、緑色のバックライトを生成することができる。また、赤色のLEDのみを発光させることにより、赤色のバックライトを生成することができる。さらに、緑色のLEDと赤色のLEDとを同時に発光させることにより、橙色のバックライトを生成することができる。そして、緑色のLEDおよび赤色のLEDのそれぞれについて点灯、点滅および消灯を制御し、言い換えれば、これらのLEDのそれぞれについて発光タイミング、発光周期、発光パターン等を変化させることにより、様々な態様のバックライトを生成することができる。
【0045】
ここで、バックライトユニット11は、例えばCPU21に制御されることにより、入退室管理装置1の状態または動作に応じてバックライトの態様を、例えば次のように様々変化させることができる。
・通常の待機時:緑色バックライト点灯
・ICカードの読取正常時:緑色バックライト点滅
・読取エラー発生時:緑色バックライトと橙色バックライトとを例えば0.1秒ないし1秒程度の間隔で交互に点灯
・不許可カードエラー発生時:橙色バックライト点灯
・メモリ満杯エラー発生時:橙色バックライト点滅
・システム障害発生時:赤色バックライト点灯
このように入退室管理装置1の状態または動作に応じてバックライトの態様を変化させることにより、各エラーの発生を、操作を行う入場者に確実に気付かせることができる。なお、入退室管理装置1の状態または動作とバックライトの態様との対応関係は設定変更可能である。
【0046】
4つのスイッチ3、4、5、6はそれぞれ、例えば入場者が指で押下したときにONとなり、再度指で押下したときにOFFとなるトグル式のキースイッチであり、フロントパネルにおいて表示画面2の下側に配置されている。これらスイッチ3、4、5、6は、通常使用モード時においては、就業管理を行うためのスイッチであり、勤務行為の区分、すなわち勤務区分にそれぞれ対応している。具体的には、4つのスイッチ3、4、5、6は、出勤、外出、戻り、退勤の4つの勤務区分にそれぞれ対応している。すなわち、表面に「出」と記されたスイッチ3は出勤に対応し、表面に「外」と記されたスイッチ4は外出に対応し、表面に「戻」と記されたスイッチ5は戻りに対応し、表面に「退」と記されたスイッチ6は退勤に対応している。入場者(社員)がICカードをICカード入力部8に翳した後、出勤に対応したスイッチ3を押下すると、その時点の時刻が、当該社員についての出勤時刻として入退室管理装置1内に記憶される。同様に、ICカードを翳した後、外出に対応するスイッチ4を押下すると外出時刻が記憶され、ICカードを翳した後、戻りに対応するスイッチ5を押下すると外出から戻った時刻が記憶され、ICカードを翳した後、退勤に対応するスイッチ6を押下すると退勤時刻が記憶される。
【0047】
また、4つのスイッチ3、4、5、6は、後述する識別番号選択削除モード時には、機能の割り当てが切り換えられ、上述したように就業管理を行うスイッチとしてではなく、後述するように識別番号の選択および削除等を行うスイッチとして機能するようになる。
図2(b)に示すように、スイッチ3、4、5、6の表面において、「出」、「外」、「戻」、「退」の下に記された「Enter」、「Select」、「Up」、「Down」は、識別番号選択削除を行う際にそれぞれのスイッチ3、4、5、6に割り当てられる機能を示している。なお、スイッチ3、4、5、6の表面には、「Enter」、「Select」、「Up」、「Down」に代えて、「>」、「<」、「↑」、「↓」といった記号を記してもよい。識別番号選択削除を行う際のそれぞれのスイッチ3、4、5、6の具体的な機能については後述する。
【0048】
また、4つのLED7は4つのスイッチ3、4、5、6にそれぞれ対応するように配置され、各スイッチ3、4、5、6が押下されたときには、当該押下されたスイッチに対応するLEDが点灯する。
【0049】
ICカード入力部8は、ICカードから識別番号を読み取る装置である。ICカード入力部8は、アンテナおよび無線通信回路を備えた非接触型のICカードリーダであり、ICカードの読取時にICカードを翳す領域であるカード配置領域を有している。一方、非接触型のICカードは、小型かつ薄型のアンテナと、ICチップとを備え、ICチップには無線通信回路およびメモリが組み込まれている。ICカードのメモリには、例えば
図1に示すような構造を有する1つの識別番号を含む情報が記憶されている。
【0050】
入場者(社員)はICカードを例えば社員証として所持している。入場者がICカードをICカード入力部8のカード配置領域に翳し、ICカードとICカード入力部8とを所定の通信可能距離範囲内に接近させたとき、ICカード入力部8は、ICカードのメモリに記憶された識別番号等の情報を読み取る。なお、非接触型のICカードに代えて、磁気ストライプに電磁記録されたスワイプ式のカード、接点を有する接触式ICカード等を用いる構成としてもよい。
【0051】
また、ICカード入力部8は、フロンパネルにおいて、
図2(a)中、表示画面2およびスイッチ3、4、5、6の左側に配置されている。また、ICカード入力部8と表示画面2とは、人間の視野範囲に同時に収まるように隣接して配置されている。さらに、表示画面2は、人間の視野範囲に収まる程度の小さい面積を有するものの、ICカード入力部8の面積と同等以上の面積を有する。これにより、入場者がICカードをICカード入力部8に翳したときに表示画面2を目視し易い構成を実現している。
【0052】
図3は入退室管理装置1の電気的構成を示している。入退室管理装置1のケーシング内には、
図3(a)に示すように、CPU21、メモリ22、バス23、インターフェイス回路24、時計回路25、ブザー26、周波数制御部27、外部メモリリードライト部28および施解錠信号出力部29が設けられている。CPU21はバス23を介してメモリ22と接続されている。メモリ22はROM(読出専用メモリ)およびRAM(ランダムアクセスメモリ)を備えている。さらに、CPU21およびメモリ22はバス23を介してインターフェイス回路24と接続されている。インターフェイス回路24には、時計回路25、周波数制御部27、外部メモリリードライト部28および施解錠信号出力部29が接続されている。さらに、インターフェイス回路24には、液晶表示装置9の表示部10、バックライトユニット11、スイッチ3、4、5、6、LED7およびICカード入力部8が接続されている。
【0053】
時計回路25は日付および時刻を示す回路である。上述したように、入場者がスイッチ3、4、5、6のいずれかを押下したときには、時計回路25が示す日付および時刻が読み取られ、この読み取られた日付および時刻が、入場者が押下したスイッチ3、4、5、6に応じて、出勤時刻、外出時刻、戻り時刻、退勤時刻としてメモリ22に記憶される。また、入場者がICカードをICカード入力部8に翳したときに、時計回路25が示す日付および時刻を読み取り、当該読み取った日付および時刻が、予め設定された入場許可日または入場許可時間帯であるか否かを判断し、入場許可日または/および入場許可時間帯である場合に限り、電子錠を解錠するといった構成を実現することもできる。
【0054】
ブザー26は複数種類の電子音を発することができる。周波数制御部27は例えばパルス信号発生回路、分周回路等を備え、CPU21の指令に従って、複数種類の所定の波形、振幅、周波数等を有するパルス信号をブザー26に出力し、ブザー26による電子音の発生、停止を制御すると共に、当該電子音の高低、音量、発音タイミング等を可変に制御することができる。
【0055】
施解錠信号出力部29は、CPU21の指令に従って電子錠を施錠または解錠するための制御信号を出力する。
【0056】
外部メモリリードライト部28は、メモリ22のRAMに記憶された情報を、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部記憶装置に出力する。メモリ22のRAMには、入退室管理装置1の動作履歴、各社員の識別番号、各社員の打刻情報(出勤時刻、外出時刻、戻り時刻および退勤時刻)、エラーログ等が記憶される。管理者は、入退室管理装置1に例えばUSBメモリを接続し、メモリ22のRAMに記憶された上記情報を、外部メモリリードライト部28を介してUSBメモリに書き出すことができる。
【0057】
また、
図3(b)に示すように、CPU21は、メモリ22に記憶されたコンピュータプログラムを読み取って実行することにより、入退室管理部31、就業管理部32、モード切換部33、識別番号選択部34、識別番号削除部35、および配列形成部36として機能する。
【0058】
(通常使用モード時の動作)
図4は入退室管理装置1における通常使用モード時の表示画面2、スイッチ3、4、5、6およびLED7を示している。通常使用モードとは、識別番号の照合結果に基づいて電子錠を制御して入退室管理を行うと共に、スイッチ3、4、5、6の押下に応じて出勤時刻等の打刻情報を記憶する就業管理を行うモードである。これより、
図4を参照しながら、入退室管理装置1の通常使用モード時の動作について説明する。
【0059】
図4(a)は待機状態を示している。待機状態では、現在日付が上段側の4桁の7セグメント41に表示され、現在時刻が下段側の4桁の7セグメント42に表示される。このように、表示部10には4桁の数字を表示できる液晶表示セグメント41、42が上段、下段にそれぞれ設けられているが、それ以外にも曜日を示した印刷部を指し示すための三角マーク43や、一秒毎に点滅して時計の歩進状態を示すコロン44(「:」)やピリオド45等を表示可能な構成を備えている。
【0060】
図4(b)は、入場者がICカードをICカード入力部8に翳したときの応答画面である。すなわち、入場者がICカードをICカード入力部8に翳すと、CPU21の入退室管理部31がICカード入力部8を制御し、ICカード入力部8を介してICカードに記憶された識別番号を読み取る。続いて、入退室管理部31は、当該読み取った識別信号を、メモリ22に記憶された識別番号と照合する。照合の結果、当該読み取った識別番号と一致する識別番号がメモリ22に記憶された識別番号の中に存在していたときには、入退室管理部31は、液晶表示装置9を制御し、
図4(b)に示す応答画面を表示する。さらに、入退室管理部31は、施解錠信号出力部29を介して、電子錠を解錠するための制御信号を電子錠に出力する。これに応じて電子錠が解錠され、扉が開扉可能になる。また、このとき、入場者(社員)が、出勤に対応するスイッチ3等を押下したときには、CPU21の就業管理部32が、現在の日付および時刻を時計回路25から読み取り、当該読み取った日付および時刻を出勤時刻等としてメモリ22に記憶する。
【0061】
図4(c)は、入場者がICカードをICカード入力部8に翳したときの別の応答画面のである。すなわち、CPU21の入退室管理部31が、ICカード入力部8を介して、ICカードから識別番号等を読み取り、当該読み取った識別信号をメモリ22に記憶された識別番号と照合する。照合の結果、当該読み取った識別信号と一致する識別番号がメモリ22に記憶された識別番号の中に存在していなかったときには、入退室管理部31は、液晶表示部10を制御し、
図4(c)に示す応答画面を表示する。この場合、入退室管理部31は、施解錠信号出力部29を介して電子錠を解錠するための制御信号を出力しない。この結果、電子錠は施錠されたままとなり、扉は開扉不能なままとなる。なお、この際に上述のバックライトユニット11の不許可カードエラー発生時の応答として、橙色バックライト点灯させる表示動作も同時に実行される。
【0062】
さらに
図4(d)は、入場者がICカードをカード入力部に翳したときのさらに別の応答画面である。すなわち、識別番号等の読取が完了しなかった等の異常が発生した場合、CPU21の入退室管理部31は、液晶表示装置9を制御し、異常の種類に応じて「E−02」,「E−05」などのエラーコードを表示する。異常が発生した場合も、電子錠は解錠されない。なお、異常が発生した場合には、別途ブザー音の音色や上述の画面表示のバックライトユニット11の読取エラー発生時応答動作として説明したように、表示の色を変化させてもよい。
【0063】
(識別番号選択削除モード時の動作1)
図5ないし
図7は、入退室管理装置1における識別番号選択削除モード時の表示画面2、スイッチ3、4、5、6およびLED7を示している。これより、
図5ないし
図7を参照しながら、入退室管理装置1の識別番号選択削除モード時の動作について説明する。
【0064】
入退室管理装置1のメモリ22には、各社員の識別番号が例えば昇順に配列された識別番号配列が記憶されている(識別番号配列における識別番号の配列は降順でもよいが、本実施形態では昇順の場合を例にあげる。また、識別番号は社員番号の昇順(または降順)で配列されることが望ましいのであるが、この点についても後述する)。入場者(社員)がICカードをICカード入力部8に翳したとき、入退室管理装置1は、ICカードから識別番号を読み取り、この読み取った識別番号と一致する識別番号を見つけ出すために、メモリ22に記憶された識別番号配列を検索する。また、管理者は、社員が増えたとき等には、新しい識別番号が記憶されたICカードを発行すると共に、入退室管理装置1に対して所定の設定操作を行うことにより、当該新しい識別番号を、識別番号配列に追加することができる。一方、社員がICカードを紛失してしまい、あるいは、ICカードが盗まれてしまった場合等には、管理者は、入退室管理装置1に対して所定の設定操作を行うことにより、紛失または盗まれてしまったICカードに記憶された識別番号と一致する識別番号を、識別番号配列から削除することができる。
【0065】
入退室管理装置1を利用する企業の社員数が例えば数百ないし数千であり、多数の場合には、これに応じて、メモリ22に記憶された識別番号配列中の識別番号の個数も多数となる。本発明の実施形態による入退室管理装置1は、フロントパネルに設けられた2つのスイッチ5、6を用いて二分探索に基づく選択処理を行い、多数の識別番号の中から1つの識別番号を選択し、当該選択された1つの識別番号を、スイッチ3を用いて削除する機能を有している。
【0066】
以下、入退室管理装置1の識別番号選択削除の動作について
図5ないし
図7を参照しながら説明するに当たり、説明の便宜上、入退室管理装置1のメモリ22には、「0000000001」から「0000005000」まで連続した識別番号が昇順に配列された識別番号配列が記憶されているものとする。また、管理者が削除を望む識別番号は「0000000567」であるとする。
【0067】
図5(a)は、所定の操作により識別番号選択削除モードに切り換えられた最初の画面を示している。例えば、管理者が、特別な管理レベル番号(例えば「3」)を含む識別番号が記憶された設定用のICカードを入退室管理装置1のICカード入力部8に翳すと、CPU21がICカード入力部8を介して設定用のICカードから識別番号を読み取り、これに応じて、CPU21のモード切換部33が、入退室管理装置1のモードを通常使用モードから設定モードに切り換える。設定モードとは、入退室管理装置1の種々の設定を行うモードであり、設定モードの中には複数の下位のモードがある。そして、管理者が、設定モードに切り換えられた入退室管理装置1のスイッチ3、4、5、6のうちのいずれかのスイッチを用いて所定の操作を行うと、モード切換部33は、入退室管理装置1のモードを識別番号選択削除モードに切り換える。識別番号選択削除モードとは、設定モードのうちの下位のモードの1つであり、メモリ22に記憶された識別番号配列中の識別番号を選択して削除するモードである。このようにして入退室管理装置1のモードが識別番号選択削除モードに切り換えられたときには、まず、CPU21の識別番号選択部34は、識別番号配列中の識別番号の個数を表示画面2に表示する。この例では、識別番号配列中の識別番号の個数は5000個であるので、表示画面2に「5000」と表示される。
【0068】
図5(b)、
図5(c)は1回目の選択処理が行われた直後の画面を示している。すなわち、
図5(a)に示す画面が表示されているとき、管理者がスイッチ4(「外」、「Select」)を押下すると、これに従い、識別番号選択部34は、1回目の選択処理として、識別番号配列における中間位置の識別番号を選択し、当該選択した識別番号を表示画面2に表示する。ここで、本実施形態において、中間位置とは、配列(識別番号配列またはその特定された区間)中の識別番号の個数nが偶数の場合には配列中の(n/2)番目に相当する位置をいい、nが奇数の場合には配列中の{(n+1)/2}番目に相当する位置をいう。この例では、識別番号配列中の識別番号の個数は5000個なので、中間位置の識別番号は、2500番目の識別番号である。したがって、表示画面2に表示すべき識別番号は「0000002500」である。
【0069】
また、識別番号は10桁であるのに対し、表示画面2に同時に表示可能な数値の桁数は8桁であるので、選択された識別番号は、当該識別番号中の下位8桁の部分と上位2桁の部分とに分割され、分割された識別番号の各部分が所定の時間間隔(例えば数秒、好ましくは1秒程度)ごとに切り換えられながら表示画面2に表示される。この例では、選択された識別番号の下位8桁の部分「00002500」が表示された
図5(b)に示す画面と、選択された識別番号の上位2桁の部分「00」が表示された
図5(c)の画面とが所定の時間間隔ごとに切り換えられる。なお、識別番号の桁数が多く、例えば20桁の場合等には、識別番号を下位桁部、中位桁部、上位桁部の3つの部分に分割し、各部分を所定の時間間隔ごとに順次切り換えながら表示してもよい。この場合、表示中の数値が識別番号のどの部分に当たるのかを示すために、表示が切り換えられるごとに、上部の三角マークの点灯場所を移動させる。本実施形態では上位桁を表示するときは最も左側の三角マーク、下位桁を表示するときは最も右側の三角マークのみを表示して、どちらの桁の表示状態かを識別し易くしている。
【0070】
図5(d)は、2回目の選択処理が行われた直後の画面を示している。すなわち、
図5(b)または
図5(c)の画面が表示されているとき、管理者がスイッチ6(「退」、「Down」)を押下すると、これに従い、識別番号選択部34は、2回目の選択処理として、識別番号配列において先頭位置から中間位置までの区間を特定して当該特定した区間における中間位置の識別番号を選択する。この例では、識別番号配列の先頭位置は1番目であり、中間位置は2500番目であるので、識別番号配列において1番目から2500番目までの区間が特定され、当該特定された区間における中間位置である1250番目の識別番号「0000001250」が選択される。そして、2回目の選択処理により選択された識別番号も10桁であるため、1回目の選択処理により選択された識別番号の場合と同様に、下位8桁の部分と、上位2桁の部分とに分割され、分割された各部分が所定の時間間隔ごとに切り換えられながら表示画面2に表示される。
図5においては、下位8桁の部分が表示された画面を
図5(d)に示し、上位2桁の部分が表示された画面は図示を省略している。以下、このような時分割表示については、下位8桁の部分が表示された画面のみを図示する。
【0071】
図6(a)は、3回目の選択処理が行われた直後の画面を示している。すなわち、
図5(d)に示す画面が表示されているときに、管理者がスイッチ6(「退」、「Down」)を押下すると、これに従い、識別番号選択部34は、3回目の選択処理として、直前に行われた選択処理により特定された区間において先頭位置から中間位置までの区間を特定して当該特定した区間における中間位置の識別番号を選択する。この例では、直前に行われた選択処理、すなわち2回目の選択処理により特定された区間の先頭位置は1番目であり、中間位置は1250番目であるので、識別番号配列中の1番目から1250番目までの区間が特定され、当該特定された区間における中間位置である625番目の識別番号「0000000625」が選択される。そして、選択された識別番号は、1回目または2回目の選択処理により選択された識別番号の場合と同様に、表示画面2に時分割表示される。
【0072】
図6(b)は、4回目の選択処理が行われた直後の画面を示している。すなわち、
図6(a)に示す画面が表示されているときに、管理者がスイッチ6(「退」、「Down」)を押下すると、識別番号選択部34は、4回目の選択処理として、直前に行われた選択処理により特定された区間において先頭位置から中間位置までの区間を特定して当該特定した区間における中間位置の識別番号を選択する。この例では、直前に行われた選択処理、すなわち3回目の選択処理により特定された区間の先頭位置は1番目であり、中間位置は625番目であるので、識別番号配列中の1番目から625番目までの区間が特定され、当該特定された区間における中間位置である313番目の識別番号「0000000313」が選択される。そして、選択された識別番号は、1回目ないし3回目の選択処理により選択された識別番号の場合と同様に、表示画面2に時分割表示される。
【0073】
図6(c)は、5回目の選択処理が行われた直後の画面を示している。すなわち、
図6(b)に示す画面が表示されているときに、管理者がスイッチ5(「戻」、「Up」)を押下すると、識別番号選択部34は、5回目の選択処理として、直前に行われた選択処理により特定された区間において中間位置から末尾位置までの区間を特定して当該特定した区間における中間位置の識別番号を選択する。この例では、直前に行われた選択処理、すなわち4回目の選択処理により特定された区間の中間位置は313番目であり、末尾位置は625番目であるので、識別番号配列中の313番目から625番目までの区間が特定され、当該特定された区間における中間位置である469番目の識別番号「0000000469」が選択される。そして、選択された識別番号は、1回目ないし4回目の選択処理により選択された識別番号の場合と同様に、表示画面2に時分割表示される。
【0074】
図6(d)は、6回目の選択処理が行われた直後の画面を示している。すなわち、
図6(c)に示す画面が表示されているときに、管理者がスイッチ5(「戻」、「Up」)を押下すると、6回目の選択処理が行われ、5回目の選択処理により特定された区間(313番目〜625番目)において中間位置から末尾位置までの区間(469番目〜625番目)が特定され当該特定された区間における中間位置(547番目)の識別番号「0000000547」が選択され、
図6(d)に示すように時分割表示される。
【0075】
図7(a)は、7回目の選択処理が行われた直後の画面を示している。すなわち、
図6(d)に示す画面が表示されているときに、管理者がスイッチ5(「戻」、「Up」)を押下すると、7回目の選択処理が行われ、6回目の選択処理により特定された区間(469番目〜625番目)において中間位置から末尾位置までの区間(547番目〜625番目)が特定され当該特定された区間における中間位置(586番目)の識別番号「0000000586」が選択され、
図7(a)に示すように時分割表示される。
【0076】
図7(b)は、8回目の選択処理が行われた直後の画面を示している。すなわち、
図7(a)に示す画面が表示されているときに、管理者がスイッチ6(「退」、「Down」)を押下すると、8回目の選択処理が行われ、7回目の選択処理により特定された区間(547番目〜625番目)において先頭位置から中間位置までの区間(547番目〜586番目)が特定され当該特定された区間における中間位置(567番目)の識別番号「0000000567」が選択され、
図7(b)に示すように時分割表示される。この時点で、管理者が削除を望む識別番号が選択された。
【0077】
図7(c)、
図7(d)は、選択された識別番号が削除されるときの画面を示している。すなわち、
図7(b)に示す画面が表示されているときに、管理者がスイッチ3(「出」、「Enter」)を押下すると、削除確認の表示「dELE」が表示画面2に表示され、さらに、管理者がスイッチ3(「出」、「Enter」)を押下すると、CPU21の識別番号削除部35が、この時点で選択されている識別番号「0000000567」を識別番号配列中から削除する。そして、削除完了の表示「donE」が表示画面2に表示される。
【0078】
以上の識別番号選択削除の動作をまとめると、まず、識別番号選択部34は、識別番号配列における中間位置の識別番号を選択する(1回目の選択処理)。次に、1回目の選択処理後、引き続きスイッチ5(「戻」、「Up」)が押下されたとき、識別番号選択部34は、識別番号配列において中間位置から末尾位置までの区間を特定して当該特定した区間における中間位置の識別番号を選択し、一方、1回目の選択処理後、引き続きスイッチ6(「退」、「Down」)が操作されたときには、識別番号選択部34は、識別番号配列において先頭位置から中間位置までの区間を特定して当該特定した区間における中間位置の識別番号を選択する(2回目の選択処理)。次に、2回目の選択処理後、スイッチ5(「戻」、「Up」)が操作されるごとに、識別番号選択部34は、直前に行われた選択処理により特定された区間において中間位置から末尾位置までの区間を特定して当該特定した区間における中間位置の識別番号を選択し、一方、2回目の選択処理後、スイッチ6(「退」、「Down」)が操作されるごとに、識別番号選択部34は、直前に行われた選択処理により特定された区間において先頭位置から中間位置までの区間を特定して当該特定した区間における中間位置の識別番号を選択する(3回目およびそれ以降の選択処理)。スイッチ5、6の操作に従って選択処理が何度か行われた後、スイッチ3(「出」、「Enter」)が2回押下されたときには、識別番号削除部35がその時点において選択されている識別番号を識別番号配列から削除する。
【0079】
以上のような識別番号選択部34による識別番号の選択処理は、二分探索または二分サーチといわれる選択手法に基づくものである。この二分探索に基づく選択処理によれば、2のX乗の数値の中から、最大X回の選択操作により所望の1つの数値を選択することができる。上記の例では、識別番号の個数は5000個であり、2の12乗(4096)よりも大きく、2の13乗(8192)以下であるので、最大13回の選択操作(スイッチ5、6の押下)により、所望の1つの識別番号を選択することができる。もっとも、上記の例において管理者は、
図8に示すように、5000個の識別番号のうちから、選択すべき識別番号「0000000567」を、2つのスイッチ5、6を8回押下しただけで選択することができている。このように、選択すべき識別番号によっては、13回よりも少ない回数のスイッチ操作で選択することができる。
【0080】
このように、本発明の実施形態による入退室管理装置1によれば、多数の識別番号のうちから、削除すべき1つの識別番号を、2つのスイッチ5、6の押下を少ない回数繰り返すだけで容易にかつ迅速に選択することができる。したがって、削除すべき識別番号を選択する際の操作性の向上を低コストで実現することができる。
【0081】
なお、上記識別番号選択部34による識別番号の選択処理を次のように変形してもよい。すなわち、1回目の選択処理後、引き続きスイッチ5(「戻」、「Up」)が押下されたとき、2回目の選択処理として、識別番号配列において中間位置の直後の位置から末尾位置までの区間を特定して当該特定した区間における中間位置の識別番号を選択し、一方、1回目の選択処理後、引き続きスイッチ6(「退」、「Down」)が操作されたときには、2回目の選択処理として、識別番号配列において先頭位置から中間位置の直前の位置までの区間を特定して当該特定した区間における中間位置の識別番号を選択してもよい。また、2回目の選択処理後、スイッチ5(「戻」、「Up」)が操作されるごとに、直前に行われた選択処理により特定された区間において中間位置の直後の位置から末尾位置までの区間を特定して当該特定した区間における中間位置の識別番号を選択し、一方、2回目の選択処理後、スイッチ6(「退」、「Down」)が操作されるごとに、直前に行われた選択処理により特定された区間において先頭位置から中間位置の直前の位置までの区間を特定して当該特定した区間における中間位置の識別番号を選択してもよい。すなわち、直前に行われた選択処理により特定された区間を2分してより小さい区間を特定する際に、直前に行われた選択処理において選択された中間位置を当該より小さい区間に含めないようにしてもよい。
【0082】
(識別番号選択削除モード時の動作2)
図9は、入退室管理装置1における識別番号選択削除モード時において、二分探索に基づく選択処理と昇降順選択処理とを組み合わせて削除すべき識別番号を選択する際の表示画面2、スイッチ3、4、5、6およびLED7を示している。ここで、昇降順選択処理とは、スイッチ5(「戻」、「Up」)が押下されるごとに、識別番号配列において、当該スイッチ押下時点において選択されている識別番号の直後に配列された識別番号を選択し、一方、スイッチ6(「退」、「Down」)が押下されるごとに、識別番号配列において、当該スイッチ押下時点において選択されている識別番号の直前に配列された識別番号を選択する処理である。言い換えれば、昇降順選択処理とは、スイッチ5(「戻」、「Up」)が押下されるごとに、選択する識別番号を識別番号配列の末尾位置に向けて1つずつシフトしていき、スイッチ6(「退」、「Down」)が押下されるごとに、選択する識別番号を識別番号配列の先頭位置に向けて1つずつシフトしていく処理である。
【0083】
以下、二分探索に基づく選択処理と昇降順選択処理とを組み合わせて削除すべき識別番号を選択する動作について
図9を参照しながら説明するに当たり、説明の便宜上、入退室管理装置1のメモリ22には、0000000001から0000005000まで連続した識別番号が昇順に配列された識別番号配列が記憶されているものとする。また、管理者が削除を望む識別番号は0000000588であるとする。
【0084】
まず、管理者が、特別な管理レベル番号を含む識別番号が記憶された設定用のICカードを入退室管理装置1のICカード入力部8に翳した後、スイッチ3、4、5、6のうちのいずれかのスイッチを用いて所定の操作を行うと、入退室管理装置1のモードが識別番号選択削除モードに切り換えられる。識別番号選択削除モードに切り換えられた直後、識別番号配列中の識別番号の個数「5000」が表示画面2に表示される(
図5(a)参照)。続いて、管理者が、スイッチ4(「外」、「Select」)を押下すると、1回目の選択処理が行われて識別番号「0000002500」が選択され、続いて、スイッチ6(「退」、「Down」)を押下すると、2回目の選択処理が行われて識別番号「0000001250」が選択される(
図5(b)〜(d)参照)。続いて、管理者がスイッチ6(「退」、「Down」)を押下すると、3回目の選択処理が行われて識別番号「0000000625」が選択され、続いてスイッチ6(「退」、「Down」)を押下すると、4回目の選択処理が行われて識別番号「0000000313」が選択され、続いてスイッチ5(「戻」、「Up」)を押下すると、5回目の選択処理が行われて識別番号「0000000469」が選択され、続いてスイッチ5(「戻」、「Up」)を押下すると、6回目の選択処理が行われて識別番号「0000000547」が選択される(
図6(a)〜(d)参照)。続いて、管理者が、スイッチ5(「戻」、「Up」)を押下すると、7回目の選択処理が行われ、
図9(a)に示すように、識別番号「0000000586」が選択される。このように、識別番号選択削除モードに切り換えられた後、管理者が直ちにスイッチ5、6を押下する限り、識別番号選択部34により二分探索に基づく選択処理が行われる。
【0085】
続いて、管理者が、スイッチ4(「外」、「Select」)を押下し、続いてスイッチ5(「戻」、「Up」)を押下すると、識別番号選択部34は、識別番号配列において、当該スイッチ押下時点において選択されている識別番号「0000000586」の直後に配列された識別番号「0000000587」を選択する。そして、選択された識別番号は、
図9(b)に示すように表示画面2に時分割表示される(下位8桁の部分が表示されている画面のみ図示)。さらに、管理者が、スイッチ5(「戻」、「Up」)を押下すると、識別番号選択部34は、識別番号配列において、当該スイッチ押下時点において選択されている識別番号「0000000587」の直後に配列された識別番号「0000000588」を選択する。そして、選択された識別番号は、
図9(c)に示すように表示画面2に時分割表示される(下位8桁の部分が表示されている画面のみ図示)。このように、識別番号選択削除モードに切り換えられた後、管理者がスイッチ4を押下すると、識別番号選択部34による選択処理が、二分探索に基づく選択処理から、昇降順選択処理に切り換えられる。
【0086】
図9(c)に示す画面が表示されているときに、管理者がスイッチ3(「出」、「Enter」)を押下すると、削除確認の表示「dELE」が表示画面2に表示され、さらに、管理者がスイッチ3(「出」、「Enter」)を押下すると、この時点で選択されている識別番号「0000000588」が識別番号配列中から削除され、削除完了の表示「donE」が表示画面2に表示される(
図7(c)、(d)参照)。
【0087】
以上のように、本発明の実施形態による入退室管理装置1によれば、二分探索に基づく選択処理と昇降順選択処理とを組み合わせて削除すべき識別番号を選択することにより、削除すべき識別番号の選択がし易くなり、当該選択操作の操作性のより一層の向上を図ることができる。
【0088】
なお、上述したように二分探索に基づく選択処理から昇降順選択処理への切換を、管理者によるスイッチ4の押下に従って行うのではなく、自動的に行ってもよい。例えば、入退室管理装置1のモードが識別番号選択削除モードに切り換えられてから、二分探索に基づく選択処理の実行回数が所定の回数に達した後、二分探索に基づく選択処理から昇降順選択処理に自動的に切り換えてもよい。
【0089】
(識別番号選択削除モード時の動作3)
また、入退室管理装置1は、識別番号選択削除モード時において、次のように動作する。すなわち、スイッチ5(「戻」、「Up」)が連続して複数回押下された後に引き続きスイッチ3(「出」、「Enter」)が押下された場合、または、スイッチ6(「退」、「Down」)が連続して複数回押下された後に引き続きスイッチ3(「出」、「Enter」)が押下された場合には、識別番号削除部35は、所定のワーニングメッセージまたはエラーメッセージを表示画面2に表示し、管理者がスイッチ4、5、6のいずれかを押下するまで、識別番号の削除決定画面に移行せずに待機する。所定のワーニングメッセージまたはエラーメッセージを表示画面2に表示するのに代えてまたは加えて、バックライトユニット11の色を変更してもよいし、LED7を点滅させてもよいし、ブザー26から音を出力してもよい。
【0090】
例えば、上述した二分探索に基づく選択処理の例では、管理者は、入退室管理装置1のモードを識別番号選択削除モードに切り換えてから、スイッチ4(「外」、「Select」)を1回押下して識別番号「0000002500」を選択した後、スイッチ6(「退」、「Down」)を3回連続的に押下して識別番号「0000000313」を選択している。その後、管理者が、上述した例とは異なり、スイッチ3(「出」、「Enter」)を押下したとすると、識別番号削除部35は、
図7(c)に示すような削除確認の表示「dELE」を表示画面2に表示する前に、所定のワーニングメッセージまたはエラーメッセージを表示画面2に表示し、管理者がスイッチ4、5、6のいずれかを押下するまで、識別番号の削除決定画面に移行せずに待機する。その後、例えば、管理者が再度同じ操作を行った場合や、一旦スイッチ4(「外」、「Select」)を押下してからスイッチ5、6の操作をやり直した場合には、削除の実行に進むようにする。
【0091】
これにより、同じスイッチを連続して押下して到達した識別番号があっても、これを誤って削除してしまわないようにすることができ、操作を熟知していない者の操作ミスを防止することができる。また、この際のスイッチ5、6の操作での動作は、上述の昇降順選択処理に自動的に移行するとよい。
【0092】
(識別番号の桁入れ替え)
上述した
図5ないし
図9に示す例では、説明の便宜上、メモリ22に記憶された識別番号配列中に「0000000001」から「0000005000」までの連番の識別番号が昇順に配列されている場合を例にあげて説明した。この例では、識別番号中の下4桁が社員番号に当たり、この識別番号を表示画面2に表示したとき、社員番号がちょうど表示画面2の下段の7セグメント42の最上位桁から表示されるので、管理者は、表示画面2を見ることで社員番号を容易に視認することができる。しかしながら、実際は、例えば
図1に示すように、識別番号は、ICカードの再発行回数、管理レベル番号、所属番号等を含む複雑な構造を有している。このような複雑な構造を有する識別番号を表示画面2にそのまま表示すると、社員番号の視認が困難になる場合がある。例えば、
図1に示す識別番号では、第2桁から第5桁までに社員番号が配置されているので、この識別番号をそのまま表示画面2に表示すると、社員番号の最上位の桁が上段の7セグメント41の最下位の桁に表示され、社員番号の残りの下位3桁が下段の7セグメント42の上位3桁に表示されることになる。この結果、社員番号が上下に分断されると共に、社員番号が識別番号に含まれる他の番号から切り離して把握することが困難となり、社員番号の視認が難しくなる。
【0093】
また、上述したような二分探索に基づく選択処理、および昇降順選択処理を行う場合、識別番号配列中の識別番号が昇順(または降順)に配列されていないと、識別番号の選択操作が困難になる。例えば、もし、識別番号配列中の識別番号がランダムに配列されているとすると、スイッチ5またはスイッチ6を押下したとき、管理者は、識別番号がランダムに選択されるように感じてしまい、削除すべき所望の識別番号をどのようなスイッチ操作で選択したらよいかわからなくなってしまう。したがって、識別番号配列中の識別番号は、昇順(または降順)に配列する必要がある。さらに、社員番号を手がかりに識別番号を選択することができれば、管理人にとって便利であり、選択操作がし易くなる。したがって、識別番号配列中の識別番号は社員番号の昇順(または降順)に配列することが望ましい。この点、上述した
図5ないし
図9に示す例では、識別番号が「0000000001」から「0000005000」まで連番であるため、識別番号が社員番号の昇順(または降順)に配列された識別番号配列を形成するには、識別番号を昇順(または降順)にソートするだけでよい。しかしながら、
図1に示すような複雑な構造を有する識別番号の場合には、識別番号を昇順(または降順)にソートするだけでは、識別番号が社員番号の昇順または昇順には配列された識別番号配列を形成することができない。例えば、
図1において、識別番号「0013306150」と識別番号「0014305180」に着目すると、識別番号「0013306150」のうち社員番号は「0615」であり、識別番号「0014305180」のうち社員番号は「0518」であるので、両識別番号を社員番号の昇順に配列するとすれば、識別番号「0014305180」が識別番号「0013306150」よりも前に配列される。ところが、両識別番号を識別番号の昇順に配列すると、識別番号「0013306150」が識別番号「0014305180」よりも前に配列され、社員番号の昇順に配列されない。
【0094】
そこで、入退室管理装置1では、管理者が表示画面2において社員番号を容易に視認することができるようにすると共に、識別番号をソートすることにより識別番号が社員番号の昇順(または降順)に配列された識別番号配列が形成されるようにするために、識別番号の桁を入れ替える処理を行う。
【0095】
すなわち、CPU21の配列形成部36は、例えば入退室管理装置1のモードが識別番号選択削除モードに切り換えられた直後に、識別番号の桁を入れ替える処理を行ってから識別番号を昇順にソートし、識別番号配列を形成または再形成し、この識別番号配列をメモリ22に記憶する。
【0096】
識別番号の桁を入れ替える処理は、例えば
図10に示す通りである。すなわち、桁の入れ替えを行う前においては、10桁の識別番号のうち、第1桁が当該識別番号が記憶されたICカードの再発行回数を示す数値であり、第2桁から第5桁までが社員番号であり、第6桁が管理レベル番号であり、第7桁および第8桁が所属番号であり、第9桁および第10桁が未使用の桁であり、すなわち、
図1に示す識別番号と同じ構造である。配列形成部36は、このような構造を有する識別番号において、社員番号の部分と、管理レベル番号および所属番号からなる部分とを入れ替える。この結果、入れ替え後の識別番号は、第1桁が当該識別番号が記憶されたICカードの再発行回数を示す数値であり、第2桁が管理レベル番号となり、第3桁から第4桁までが所属番号となり、第5桁から第8桁までが社員番号となり、第9桁および第10桁が未使用の桁となる。
【0097】
表示画面2の上段の7セグメント41は、液晶表示装置9の構成上、数値の第5桁から第8桁が表示されるので、入れ替え後の識別番号を表示画面2に表示すると、社員番号がちょうど上段の7セグメント41の最上位桁から配置される。したがって、管理者は表示画面2において社員番号を容易に視認することができる。また、識別番号の第9桁および第10桁が未使用であり「00」が設定されている限り、入れ替え後の識別番号をソートすると、識別番号が社員番号の昇順(または降順)に配列される。したがって、入れ替え後の識別番号をソートするだけで、識別番号が社員番号の昇順(または降順)に配列された識別番号配列を容易に形成することができる。なお、様々な識別番号の構造に合わせて、識別番号の桁の入れ替えの方法を任意に設定することができるようにしてもよい。例えば、入れ替える部分の桁や桁範囲を任意に指定できるようにしてもよい。
【0098】
図11、
図12は、入退室管理装置1の識別番号選択削除モード時において、桁が入れ替えられた識別番号について選択処理を行う際の表示画面2、スイッチ3、4、5、6およびLED7を示している。
【0099】
図11、
図12の例において、例えば識別番号選択削除モードに切り換えられると、メモリ22に記憶された識別番号は、第2桁から第5桁までの社員番号の部分と、第6桁から第8桁までの管理レベル番号および所属番号からなる部分とが入れ替えられ、その後、当該入れ替えられた識別番号が昇順にソートされて識別番号配列が形成される。この結果、例えば、「0004005670」、「0005005860」、「0017012500」、「0028025001」の識別番号は、入れ替えられた結果、「0005670400」、「0005860500」、「0012501700」、「0025002801」となる。
【0100】
そして、
図11(a)に示すように、例えば、管理者が、特別な管理レベル番号を含む識別番号が記憶された設定用のICカードを入退室管理装置1のICカード入力部8に翳し、続いて、スイッチ3、4、5、6のうちのいずれかのスイッチを用いて所定の操作を行うと、入退室管理装置1のモードが識別番号選択削除モードに切り換えられ、続いて、識別番号配列中の識別番号の個数「5000」が表示画面2に表示される。
【0101】
続いて、
図11(b)、
図11(c)に示すように、管理者が、管理者がスイッチ4(「外」、「Select」)を押下すると、1回目の選択処理が行われ、識別番号配列における中間位置の識別番号が選択され、当該選択された識別番号「0025002801」が表示画面2に時分割表示される。すなわち、当該識別番号の下位8桁の部分「25002801」と、上位2桁の部分「00」とが切り換えられながら表示される。当該識別番号の下位8桁の部分「25002801」が表示されたときには、上段の7セグメント41にちょうど社員番号「2500」が配置される。
【0102】
続いて、
図11(d)に示すように、管理者が、管理者がスイッチ6(「退」、「Down」)を押下すると、2回目の選択処理が行われ、識別番号配列において先頭位置から中間位置までの区間が特定され、当該特定された区間における中間位置の識別番号が選択され、当該選択された識別番号「0012501700」が表示画面2に時分割表示される。このとき、上段の7セグメント41にちょうど社員番号「1250」が配置される。
【0103】
続いて、管理者がスイッチ6を2回押下した後、スイッチ5を2回押下すると、3回目ないし6回目の選択処理が行われ、続いて、管理者が、管理者がスイッチ5(「戻」、「Up」)を押下すると、7回目の選択処理が行われ、6回目の選択処理により特定された区間において中間位置から末尾位置までの区間が特定され、当該特定された区間における中間位置の識別番号が選択され、当該選択された識別番号「0005860500」が表示画面2に時分割表示される。このとき、上段の7セグメント41には、
図12(a)に示すように、ちょうど社員番号「0568」が配置される。
【0104】
続いて、
図12(b)に示すように、管理者が、管理者がスイッチ6(「退」、「Down」)を押下すると、8回目の選択処理が行われ、7回目の選択処理により特定された区間において先頭位置から中間位置までの区間が特定され、当該特定された区間における中間位置の識別番号が選択され、当該選択された識別番号「0005670400」が表示画面2に時分割表示される。このとき、上段の7セグメント41にちょうど社員番号「0567」が配置される。
【0105】
続いて、管理者がスイッチ3(「出」、「Enter」)を押下すると、削除確認の表示「dELE」が表示画面2に表示され、さらに、管理者がスイッチ3(「出」、「Enter」)を押下すると、この時点で選択されている識別番号「0005670400」が識別番号配列中から削除され、削除完了の表示「donE」が表示画面2に表示される。
【0106】
このように、識別番号の桁を入れ替えてから二分探索に基づく選択処理を行うことにより、社員番号を手がかりに選択操作を容易に行うことが可能になり、選択操作の操作性を高めることができる。
【0107】
なお、上述した実施形態では、本発明を、識別番号の照合結果に基づいて電子錠を制御する入退室管理機能と打刻情報を記憶して社員の就業を管理する就業管理機能とを備えた入退室管理装置に適用した場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。例えば、入退室管理機能のみを備えた入退室管理装置、就業管理機能のみを備えた就業管理装置等にも適用することができる。また、操作者を社員のみに制限することができるコピー機や、社員のみに対して食券を発行する社員食堂食券発行装置等にも本発明を提供することができる。
【0108】
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う識別番号照合装置、識別番号選択削除方法およびコンピュータプログラムもまた本発明の技術思想に含まれる。