(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
育苗箱(2)を載置して搬送する搬送コンベヤ(3)を備え、この搬送コンベヤ(3)に、育苗箱(2)に床土を供給する床土供給装置(7)と、床土の上面をならす土均し装置(8)と、床土に灌水する灌水装置(11)と、床土上に播種する播種装置(13)と、播種された育苗箱(2)に覆土を供給する覆土供給装置(14)とを育苗箱搬送方向(A)に順に設け、
前記搬送コンベヤ(3)は、育苗箱搬送方向(A)後部側のコロ搬送機構(18)と育苗箱搬送方向(A)前部側のベルト搬送機構(19)とを備え、コロ搬送機構(18)の搬送ゾーンに床土供給装置(7)、土均し装置(8)及び灌水装置(11)を設けると共に播種装置(13)及び覆土供給装置(14)の配置部分にベルト搬送機構(19)を設け、
播種装置(13)の育苗箱搬送方向(A)の後部に駆動源(34)を設けると共に前部に播種ロール(92)を設け、前記駆動源(34)の下方に、搬送コロ(24)が固定されたコロ搬送機構(18)終端の回転軸(23a)を設け、前記播種ロール(92)の下方にベルト搬送機構(19)始端のプーリ(27)を固定したベルト駆動軸(26)を設け、前記駆動源(34)からの回転動力を、コロ搬送機構(18)終端の回転軸(23a)に伝達すると共に前記ベルト駆動軸(26)に伝達したことを特徴とする播種機。
灌水装置(11)に薬液を送る薬剤ポンプ(10)を土均し装置(8)と灌水装置(11)との間の搬送コンベヤ(3)の側面に設け、この薬剤ポンプ(10)をコロ搬送機構(18)の回転軸(23c)によって駆動したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の播種機。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は育苗箱2を矢視Aで示す前方(育苗箱搬送方向)に搬送しながら該育苗箱2に対して床土供給、灌水及び施薬、施肥、播種、覆土供給を自動的に行う育苗用播種機1を示している。
この播種機1は、前後方向に長い搬送コンベヤ3と、この搬送コンベヤ3の前後に配置された補助フレーム4,5と、育苗箱2を数十枚上下方向にストックできると共に下端側から育苗箱2を一枚づつ前方に繰り出し可能とされた育苗箱供給装置6と、育苗箱2に床土を供給する土供給装置7(床土供給装置という)と、育苗箱2に供給された床土の上面をならす土均し装置8と、床土上面の育苗箱2前端側の盛上がり部分を均平にするコーナープレス9と、薬液を灌水装置11へと送る薬剤ポンプ10と、床土が供給された育苗箱2に薬液と共に灌水する灌水装置11と、灌水された育苗箱2に施肥する施肥装置12と、施肥された育苗箱2に対して播種する播種装置13と、播種された育苗箱2に対して覆土を供給する土供給装置14(覆土供給装置という)とを有する。
【0014】
前記育苗箱供給装置6は後部側の補助フレーム5上に設けられており、この育苗箱供給装置6から繰り出された育苗箱2はベルトコンベヤからなる繰出しコンベヤによって搬送コンベヤ3に送られる。
前記搬送コンベヤ3は育苗箱供給装置6から繰り出された育苗箱2を載置して前方に向けて前部の補助フレーム4へと搬送する。
図2にも示すように、この搬送コンベヤ3に、床土供給装置7、土均し装置8、コーナープレス9、灌水装置11、施肥装置12、播種装置13、覆土供給装置14が搬送コンベヤ3の後部から前方Aに向けて順に配置されて設けられている。
【0015】
薬剤ポンプ10はコーナープレス9と灌水装置11との間に配置され、搬送コンベヤ3の側面(左側面)に取り付けられている。
搬送コンベヤ3は、
図2〜
図5に示すように、前後方向に長いコンベヤフレーム16と、このコンベヤフレーム16を支持する前後の支持脚17と、コンベヤフレーム16の後部側に設けられていて育苗箱2をコロ搬送するコロ搬送機構18と、コンベヤフレーム16の前部側に設けられていて育苗箱2をベルト搬送するベルト搬送機構19とを有する。
【0016】
コンベヤフレーム16は左右方向に間隔をおいて配置された左右の枠材21を相互に連結してなる。本実施形態では、左右の枠材21は溝開口が左右方向外方(左右方向中央から左右方向端部に向かう方向)を向くように配置されたチャンネル材によって構成され、左右枠材21間に配置されたロッドからなる連結部材22等によって左右の枠材21が相互に連結されている。
【0017】
前記コロ搬送機構18は、左右の枠材21間に前後方向に間隔をおいて多数(本実施形態では8本)配置された回転軸23a〜hと、各回転軸23a〜hに一体回転自在に固定された搬送コロ24(ゴムで形成されたローラ)と、各回転軸23に動力を伝達する伝動機構25とを有する。
搬送コロ24は、各回転軸23a〜hに左右の枠材21間において左右一対設けられていると共に、始端の回転軸23hから1つ目と3つ目の回転軸23g,23eには左右方向中央にも設けられている。
【0018】
各回転軸23a〜hは左右方向の軸心を有し、左右の枠材21に軸心回りに回転自在に支持されている。また、各回転軸23a〜hの左右方向一側(右側)は枠材21の縦壁21aから左右方向外方に突出している。
前記伝動機構25はチェーン伝動手段によって構成され、前後方向で隣り合う回転軸2
3a〜hにわたって設けられている。各伝動機構25は回転軸23a〜hに一体回転自在に固定された伝動側スプロケット25A及び被伝動側スプロケット25Bとこれらスプロケット25A,25Bにわたって巻き掛けられたチェーン25Cとからなる。伝動側スプロケット25A及び被伝動側スプロケット25Bは、回転軸23の枠材21の縦壁21aから右側に突出した部分に設けられている。
【0019】
ベルト搬送機構19は、コロ搬送機構18の最前端(終端)の回転軸23aの前方A近傍に配置された始端側のベルト駆動軸26と、このベルト駆動軸26の左右両側に一体回転自在に設けられた左右一対の駆動プーリ27と、搬送コンベヤ3の終端側に配置された終端側のベルト従動軸28と、このベルト従動軸28の左右両側に一体回転自在に設けられた左右一対の従動プーリ29と、左右方向で同じ側に配置された駆動プーリ27と従動プーリ29とにわたって巻き掛けられた左右一対のエンドレスベルトからなる搬送ベルト30と、ベルト駆動軸26とベルト従動軸28との間に配置された複数の下支え部材31と、左右各搬送ベルト30にテンションを付与する左右一対のテンション付与手段32とを有する。
【0020】
ベルト駆動軸26及びベルト従動軸28は、左右方向の軸心を有し、コンベヤフレーム16の左右枠材21間に軸心回りに回転自在に支架されている。ベルト駆動軸26は前後方向移動不能に支持され、ベルト従動軸28は前後方向所定範囲移動自在に支持されている。
駆動プーリ27及び従動プーリ29はVプーリから構成され、コンベヤフレーム16の左右枠材21間に配置されている。搬送ベルト30はVベルトから構成されている。
【0021】
下支え部材31は、コンベヤフレーム16の左右枠材21間に架設されて該枠材21に固定された左右方向の軸心を有するロッド31Aと、このロッド31Aに回転自在に套嵌された左右方向の軸心を有する円筒形の筒部材31Bとから構成されている。この下支え部材31はベルト駆動軸26とベルト従動軸28との間に前後方向に間隔をおいて配置されていて、搬送ベルト30の上部の下面に接当している。本実施形態では、下支え部材31は4本設けられている。
【0022】
テンション付与手段32は、枠材21側に固定されたナットに対して前後方向螺進・螺退自在に支持されたネジ軸を有し、このネジ軸を螺進させることによりベルト従動軸28を支持する軸受け33が前方移動され、これによって、搬送ベルト30にテンションを付与する。
コロ搬送機構18及びベルト搬送機構19を駆動する駆動源は電動モータ34によって構成され、該電動モータ34は播種装置13の後部に設けられている(
図2及び
図9参照)。
【0023】
図9及び
図10に示すように電動モータ34の出力軸34aは播種装置13から右側に突出しており、該出力軸34aの下方にコロ搬送機構18の最前端の回転軸23aが配置されている。
電動モータ34の出力軸34aからコロ搬送機構18の最前端の回転軸23aへとチェーン伝動機構からなる伝動手段36によって動力が伝達されると共に、搬送コロ24上の育苗箱2を前方Aに搬送するように、コロ搬送機構18の最前端の回転軸23aから後方の回転軸23b〜hに順次回転動力が伝達される。
【0024】
また、ベルト駆動軸26の右側は枠材21の縦壁21aから右側に突出しており、このベルト駆動軸26の右側の枠材21の縦壁21aから突出した部分に、チェーン伝動機構からなる伝動手段37を介してコロ搬送機構18の最前端の回転軸23aから回転動力が伝達され、これによってベルト駆動軸26が軸心回りに回転駆動される。
このベルト駆動軸26に動力を伝達する伝動手段37は、ベルト搬送機構19の搬送速度をコロ搬送機構18の搬送速度に合わせるために、コロ搬送機構18の最前端の回転軸23から若干減速してベルト駆動軸26に動力伝達している。
【0025】
また、本実施形態の播種機1にあっては、前記電動モータ34(駆動源)によって、床土供給装置7、土均し装置8、薬剤ポンプ10、播種装置13及び覆土供給装置14が駆動される。コロ搬送機構18の最後端(始端)の回転軸23hが床土供給装置7を駆動す
る床土駆動軸とされ、コロ搬送機構18の最後端から2つ目の回転軸23fが土均し装置8を駆動する土均し駆動軸とされ、コロ搬送機構18の最前端の回転軸23aから2つ目の回転軸23cが薬剤ポンプ10を駆動するポンプ駆動軸とされ、コロ搬送機構18の最前端の回転軸23aが播種装置13を駆動する播種駆動軸とされ、ベルト搬送機構19のベルト駆動軸26からチェーン伝動機構からなる伝動手段38を介して覆土供給装置14を駆動する覆土駆動軸39に動力が伝達される。
【0026】
また、育苗箱供給装置6から繰り出された育苗箱2を搬送コンベヤ3に送る繰出しコンベヤに、コロ搬送機構18の最後端の回転軸23hから動力が伝達される。
前記床土供給装置7、土均し装置8、コーナープレス9、灌水装置11及び施肥装置12の配置部分にコロ搬送機構18が設けられている。(換言すると、床土供給装置7、土均し装置8、コーナープレス9、灌水装置11及び施肥装置12がコロ搬送機構18で育苗箱2を搬送するコロ搬送ゾーンに配置されている)。
【0027】
また、播種装置13と覆土供給装置14との配置部分にベルト搬送機構19が設けられている。本実施形態では、播種装置13はコロ搬送機構18とベルト搬送機構19とに跨って配置され、覆土供給装置14はベルト搬送機構19で育苗箱2を搬送するベルト搬送ゾーンに配置されている。
床土供給装置7は、
図6に示すように、搬送コンベヤ3の左右各枠材21にそれぞれ立設された左右一対の側板40を有するフレーム41(床土フレームという)と、この床土フレーム41の上部に固定されていて土が貯留されたホッパ42と、床土フレーム41の側板40間で且つホッパ42の下端開口の下方に位置する土搬送コンベヤ43と、この土搬送コンベヤ43に床土駆動軸23hから動力を伝達する動力伝達機構44とから主構成されている。
【0028】
前記土搬送コンベヤ43は、始端側ロール45と、終端側ロール46と、これらロール45,46に巻掛けられたエンドレスベルトからなる土送りベルト47と、この土送りベルト47にテンションを付与するテンション付与手段48とを有する。
この土搬送コンベヤ43の終端側ロール46には、ベルト伝動機構からなる動力伝達機構44を介して床土駆動軸23hから動力が伝達され、土送りベルト47で受けたホッパ42内の土を前方Aに移送するように終端側ロール46が回転駆動されて、土搬送コンベヤ43の終端側から該土搬送コンベヤ43の下方を移動する(通過する)育苗箱2に床土が落下供給される。
【0029】
ホッパ42の下端側前部には、土送りベルト47上の(ホッパ42内の)土の排出口49が設けられていると共に、上下位置調整自在とされていて前記排出口49の開度を変更して該排出口49から排出される土の量を調整するゲート部材50が設けられている。
土均し装置8は、
図6に示すように、床土の上面を均す回転ブラシ51と、この回転ブラシ51に土均し駆動軸23fから回転動力を伝達する伝動機構を収納した伝動ケース52と、回転ブラシ51の高さを調整する高さ調整手段53とを有する。
【0030】
回転ブラシ51は伝動ケース52に左右軸回りに回転自在に支持されている。
伝動ケース52は前傾状とされ、下部が土均し駆動軸23fの軸心回りに回転自在に枢支されて、上下揺動自在とされている。
高さ調整手段53は、高さの異なる多数の凹部55が形成された支持板54と、この支持板54の凹部55に選択的に引っ掛けられる支持ロッド56と、回転ブラシ51を下方に付勢するバネ(図示省略)とを有する。
【0031】
支持ロッド56の下端側は回転ブラシ51を回転自在に支持する軸受け57に固定されていて、支持ロッド56を他の凹部55に掛け替えることにより、回転ブラシ51の高さが段階的に調整可能とされている。
前記回転ブラシ51で床土を均すと、育苗箱2の前後端部で床土が盛り上がり状となるが、この床土の前端側の盛り上がり部分が前記コーナープレス9によって均平にされる。
【0032】
コーナープレス9は、
図6に示すように、搬送コンベヤ3の左右の各枠材21に枢支された左右の揺動アーム58と、この揺動アーム58に取付固定された均平部材59と、この均平部材59の高さを設定する高さ設定手段60とを有する。
左右各揺動アーム58は前傾状とされて、下端側が枠材21に取付固定されたブラケット61に左右軸回りに回転自在に枢支されていて、上下に揺動自在とされている。
【0033】
均平部材59は、プレートによって形成され、左右揺動アーム58の上部間にわたって設けられている。
高さ設定手段60は左右の揺動アーム58に設けられている。この高さ設定手段60は、揺動アーム58に固定されたステー62と、このステー62に設けられたナット63に螺合され且つ上下方向の軸心を有するボルト部材64とを有する。
【0034】
ボルト部材64の上端には該ボルト部材64を回転させるためのハンドル65が設けられ、ボルト部材64の下端にはゴム等で形成された接当部材66が設けられ、該接当部材66が搬送コンベヤ3の枠材21上面に接当することにより、揺動アーム58の下方揺動が規制される。したがって、ボルト部材64をナットに対して螺進・螺退させることにより、均平部材59の高さが設定される。
【0035】
また、揺動アーム58は上方に揺動可能であり、ハンドル65とステー62との間には、圧縮コイルバネ67が介装されている。
このコーナープレス9にあっては、均平部材59は下方に向かうに従って前方Aに移行する傾斜状とされていて、この均平部材59が前方移動する育苗箱2の前部上端側に押圧されることで揺動アーム58が上方に揺動して逃げ、育苗箱2の前部上端側が通過すると揺動アーム58が下方揺動して均平部材59が下がり、該均平部材59の下端側で床土の前端側が平らに均される。
【0036】
灌水装置11は、搬送コンベヤ3の左右枠材21に跨って設けられ、水道にホース等を介して接続された散水管68を有し、散水管68の下方を移動する育苗箱2の床土上に散水する。
薬剤ポンプ10は、
図7及び
図8に示すように、搬送コンベヤ3の左側の枠材21の縦壁21aに着脱自在に取り付けられるポンプ取付台71の左側面に固定されている。
【0037】
枠材21の縦壁21aの内面側には、ナット72が溶接固定されていて左方から枠材21及びポンプ取付台71の取付部71aを貫通して前記ナット72に螺合するボルト73によってポンプ取付台71は枠材21に左右方向外側方から着脱自在に取り付けられている。
この薬剤ポンプ10は、左右方向の軸心を有していてポンプ取付台71に軸心回りに回転自在に取り付けられたポンプ回転軸74と、このポンプ回転軸74に一体回転自在に固定されていて複数のコロ75を枢支した回転体76と、コロ75の公転軌跡の外周側に配置された半円弧状のチューブ押え77と、このチューブ押え77の内周面側に配置された絞りチューブ78と、この絞りチューブ78の両側の各端部に接続された接続具79A,79Bとを有する。
【0038】
ポンプ取付台71には、ポンプ駆動軸23cに一体回転自在に嵌合する駆動側ギヤ81と、前記ポンプ回転軸74に一体回転自在に固定されていて前記駆動側ギヤ81に歯合する被駆動側ギヤ82とからなるギヤ伝動手段83が設けられている。
上側の接続具79Aは薬液タンクにホース等を介して接続され、下側の接続具79Bはホース等を介して灌水装置11の散水管68に接続されている。
【0039】
チューブ押え77の一端(下端)はポンプ取付台71に枢支され、他端(上端)には引張りスプリング84の一端が掛けられていてチューブ押え77が絞りチューブ78側に付勢されている。引張りスプリング84の他端はレバー85に枢支されている。
絞りチューブ78はゴム又はプラスチック等の可撓性材料で形成されている。
回転体76はポンプ駆動軸23cによって矢示W方向に回転駆動され、回転体76が回転するとコロ75が絞りチューブ78を押しつぶすように絞りながら公転すると共にチューブ押え77の内周側を転動する。これによって、上側接続具79Aから薬液を吸い込んで下側接続具79Bから薬液をはき出し、灌水装置11へと薬液を送る。
【0040】
薬剤ポンプ10は、ポンプ取付台71を枠材21に左側からボルト固定することによって取り付けられ、装着性がよい。また、薬剤ポンプ10を使用しないときには、前記レバー85を回転させることにより、引張りスプリング84の付勢力を解除できるが、薬剤ポ
ンプ10が外部に露出していることにより、このレバー85の操作性もよい。
施肥装置12は、搬送コンベヤ3の左右枠材21に立設された施肥フレーム86に、繰出しロール87を設けると共に該繰出しロール87の上方に肥料ホッパ88を設けてなる。
【0041】
繰出しロール87は施肥フレーム86に設けられた電動モータ(図示省略)によって回転駆動され、肥料ホッパ88内の肥料を下方を通過する育苗箱2に対して落下供給する。
なお、この施肥装置12は、オプションで取り付けられ、該施肥装置12が取り付けられない場合は、灌水装置11を播種装置13に近接させることができるように、該灌水装置11は前後位置調整自在とされている。
【0042】
播種装置13は、
図9及び
図10に示すように、搬送コンベヤ3の各枠材21上に立設された左右の側板89を有するフレーム90(播種フレームという)と、左右側板89間の上部に固定された種子タンク91と、この種子タンク91の下方に位置する播種ロール92と、この播種ロール92の上方に位置する回転ブラシ93と、播種ロール92の背面側に位置する繰出し案内部材94と、スクレーパ95とを有する。
【0043】
種子タンク91の下端には、種子排出口96が下方開口状に形成され、この種子排出口96から排出された種子はガイド板97によって播種ロール92の前上部に案内されて該場所に溜まる。該場所が種子溜まり部98とされている。
播種ロール92は左右方向の軸心を有していて播種フレーム90の左右側板89間に配置され、該播種ロール92の軸心にはロール軸99が一体回転自在に設けられ、このロール軸99は左右側板89に左右軸回りに回転自在に支持されている。
【0044】
前記播種駆動軸23aの左側端部側には駆動側スプロケット101が一体回転自在に設けられ、この駆動側スプロケット101から伝動チェーン102を介して被駆動側スプロケット103に動力伝達される。
この被駆動側スプロケット103は伝動軸104に一体回転自在に設けられた第1伝動ギヤ105に取付固定され、被駆動側スプロケット103から第1伝動ギヤ105を介して伝動軸104に動力伝達される。
【0045】
前記伝動軸104は、播種ロール92の後部上方に配置されていて側板89間に回転自在に支架されている。この伝動軸104の右側端部側に第2伝動ギヤ106が一体回転自在に設けられ、該第2伝動ギヤ106と噛み合い且つロール軸99に一体回転に設けられた第3伝動ギヤ107に第2伝動ギヤ106から動力伝達されることにより、播種ロール92が矢示X方向に回転駆動される。
【0046】
この播種ロール92の外周面には、ロール軸方向の播種溝108が周方向にわたって形成され、播種ロール92が矢示X方向に回転することにより、種子溜まり部98の種子を播種溝108で掬う。
回転ブラシ93は左右方向の軸心を有し、外周側が播種ロール92の外周に摺接する。また、この回転ブラシ93には前記第1伝動ギヤ105から動力が伝達されて該回転ブラシ93が矢示Y方向に回転駆動され、播種ロール92の外周側の余分な種子が払いのけられる。
【0047】
播種溝108内に収容された種子は、繰出し案内部材94によってガイドされて、播種ロール92の下端まで播種溝108内に収容状とされ、播種ロール92の下端部で繰出し案内部材94から外れて下方に落下して育苗箱2の床土上に播種される。また、自然落下しない種子はスクレーパ95によって押し出されて、育苗箱2の床土上に強制落下される。
【0048】
覆土供給装置14は、
図11及び
図12に示すように、搬送コンベヤ3の各枠材21上に立設された左右の側板111を有するフレーム112(覆土フレームという)と、この覆土フレーム112の上部に固定されていて土が貯留されたホッパ113と、覆土フレーム112の側板111間で且つホッパ113の下端開口の下方に位置する土搬送コンベヤ114と、この土搬送コンベヤ114に覆土駆動軸39から動力を伝達する動力伝達機構115とを備えてなる。
【0049】
土搬送コンベヤ114は、前後一対のロール116,117と、これら前後のロール1
16,117に巻掛けられたエンドレスベルトからなる土送りベルト118と、この土送りベルト118にテンションを付与するテンション付与手段119とを有する。
本実施形態では、前側のロール117が終端側ロールとされ、後側のロール116が始端側ロールとされている。各ロール116,117はロール本体116A,117Aとこのロール本体116A,117Aの中心に軸方向貫通状に設けられたロール軸116B,117Bとからなる。
【0050】
この土搬送コンベヤ114の終端側ロール116には、チェーン伝動機構からなる動力伝達機構115を介して覆土駆動軸39から動力が伝達され、土送りベルト118で受けたホッパ113内の土を前方Aに移送するように終端側ロール116が回転駆動されて、土搬送コンベヤ114の終端側から該土搬送コンベヤ114の下方を移動する(通過する)育苗箱2に覆土が落下供給される。
【0051】
ホッパ113の下端側前部には、土送りベルト118上の(ホッパ113内の)土の排出口121が設けられていると共に、上下位置調整自在とされていて排出口121の開度を変更して該排出口121から排出される土の量を調整するゲート部材122が設けられている。
前記動力伝達機構115は、覆土駆動軸39の左端部側に一体回転自在に取り付けられた駆動側スプロケット123と、終端側ロール116のロール軸116Bの左端側に一体回転自在に設けられた被駆動側スプロケット124と、これらスプロケット123,124に巻掛けられた伝動チェーン125と、この伝動チェーン125にテンションを付与するドライブテンショナー126と、伝動チェーン125をガイドするガイドローラ127と、駆動側スプロケット123から被駆動側スプロケット124への動力伝達を断続するクラッチ128とを有してなる。
【0052】
前記播種機1にあっては、育苗箱2を搬送するのにコロ搬送機構18とベルト搬送機構19とを併用しているので、従来のように搬送コンベヤ3の一端側から他端側にわたってコロ搬送機構18を採用する場合に比べて、コロ搬送機構18のための動力伝達用のチェーンやスプロケットを削減することができ、重量軽減、コストダウンを図ることができると共に全体として搬送コンベヤ3の構造を簡素化することができる。
【0053】
また、床土供給部や床土上面の土均し部では育苗箱2に上からの荷重がかかるが、床土供給部や土均し部をコロ搬送とすることにより搬送スリップを起こすことなく育苗箱2を確実に搬送することができる。また、灌水部にベルト搬送機構19を採用すると、灌水装置11からの水が搬送ベルト30にかかって、覆土供給の際にこぼれ落ちた土がベルト上に落ちて、水を含んだ土が、ベルトに付着したり、播種機1の設置面上に落ちたりするという問題が生じるが、本実施形態の播種機1では灌水部はコロ搬送であるので灌水装置11の水が搬送コンベヤ3にかかっても問題はない。また、播種部及び覆土供給部では育苗箱2に上からの荷重があまりかからないので、播種部及び覆土供給部をベルト搬送としても搬送スリップの問題はない。
【0054】
したがって、コロ搬送機構18の搬送ゾーンに床土供給装置7、均し装置及び灌水装置11を設けると共に播種装置13及び覆土供給装置14の配置部分にベルト搬送機構19を設けることによって、搬送コンベヤ3にコロ搬送機構18とベルト搬送機構19とを併用することができる。
また、前記施肥装置12を設けない場合は、灌水装置11を播種装置13にできるだけ近づけて配置するが、搬送コンベヤ3の前部側にベルト搬送機構19を採用するにあたって、ベルト搬送機構19の始端側を播種装置13の後端側に位置させると、灌水装置11から飛散した水がベルト搬送機構19の搬送ベルト30にかかる惧れがある。
【0055】
本実施形態の播種機1にあっては、播種装置13をコロ搬送機構18とベルト搬送機構19とに跨って設けているので、灌水装置11を播種装置13に近接配置しても、搬送ベルト30に灌水装置11からの水がかかるのを防止することができる。
また、前述したように、ベルト搬送機構19のベルト駆動軸26に動力を伝達する伝動手段37は、ベルト搬送機構19の搬送速度をコロ搬送機構18の搬送速度に合わせるために、コロ搬送機構18の最前端の回転軸23から若干減速してベルト駆動軸26に動力
伝達しているが、播種装置13をコロ搬送機構18とベルト搬送機構19とに跨って設けることによって、該伝動手段を設けるための余裕をとることができる。