(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
長手方向に連続して道路に埋設されることで側溝区間を形成し、ケーブル類を纏めて収納可能な電線共同溝としての機能と、排水用の側溝としての機能を併有する側溝ブロックであって、
左右の側壁部とその下端部同士を繋ぐ底壁部とを一体に有する、上方が開放されたブロック本体と、
前記ブロック本体の内部に着脱自在に装着可能であり、その装着により、前記ブロック本体の内部空間を前記側溝区間の長手方向に連通する上部側の排水空間と下部側の前記ケーブル類用の収納空間とに区分する中底部材と、
を備え、
前記ブロック本体の前記側壁部の内面に、前記中底部材の左右両縁部を支持するための段差部が当該ブロック本体の長手方向に沿って一体に延設され、
前記側壁部の内面における前記段差部の上方部分に、前記中底部材における、前記左右両縁部が前記段差部に載置された装着姿勢と前記左右両縁部の内の一方が前記段差部から上方に離間した傾斜姿勢との間での回動を許容する凹部が形成されていることを特徴とする側溝ブロック。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のハイブリッド型の側溝ブロックのうち、上記第1のタイプでは、ブロック本体の側壁部を長手方向に貫通する貫通孔によってケーブル類の収納空間を形成しているので、その収納空間の内空断面を余り大きくすることができない。従って、比較的小さい貫通孔にケーブル類を通して配線する必要があるため、ケーブル類の敷設作業に手間がかかるという欠点がある。
特に特許文献2の場合には、ケーブル類を出し入れするための作業溝がブロック本体の外側面に開口しているので、ブロック本体を埋設した後にケーブル類を追加又は交換することとなった場合には、作業溝を外部に露出させるために、その側方の地盤を掘り返す必要があり施工が煩雑となる。
【0008】
これに対して、第2のタイプでは、ブロック本体の側壁部の内面に突設した保持部材にケーブル類を保持させる構造であるから、ケーブル類の追加又は交換については簡単に行うことができる。
しかし、第2のタイプでは、上記保持部材が側壁部の内面に突設され、下水の排水路がブロック本体の底部に形成されているので、ケーブル類が邪魔になってブロック本体の底部に清掃具が入り難く、汚泥除去のための清掃等のメンテナンスが行い難いという欠点がある。
【0009】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、ケーブル類の敷設、追加又は交換に容易に対応できるとともに、メンテナンス作業が容易な側溝ブロックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1) 本発明の側溝ブロックは、ケーブル類を纏めて収納可能な電線共同溝としての機能と、排水用の側溝としての機能を併有する側溝ブロックであって、左右の側壁部とその下端部同士を繋ぐ底壁部とを一体に有する、上方が開放されたブロック本体と、前記ブロック本体の内部に着脱自在に装着可能であり、その装着により、前記ブロック本体の内部空間を上部側の排水空間と下部側の前記ケーブル類用の収納空間とに区分する中底部材と、を備えていることを特徴とする。
【0011】
本発明の側溝ブロックによれば、ブロック本体の内部空間の下部側がケーブル類の収納空間になっているので、側壁部を貫通する貫通孔によって収納空間を設ける場合に比べて、収納空間の断面を大きく確保することができ、収納空間に対するケーブル類の敷設作業がより簡便になる。
また、中底部材をブロック本体の内部から取り外すことにより、ケーブル類の収納空間を開放できるので、ケーブル類の追加又は交換を行う際に、ブロック本体の側方の地盤を掘り返す必要がなく、ケーブル類の追加又は交換に容易に対応することができる。
【0012】
更に、本発明の側溝ブロックによれば、ブロック本体の内部に装着された中底部材が、ブロック本体の内空断面を上部側の排水空間と下部側のケーブル類用の収納空間に区分するので、排水空間にケーブル類が存在しない。
このため、排水空間(排水路)を清掃する際にケーブル類が邪魔になることがなく、汚泥除去のための清掃等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0013】
(2) 本発明の側溝ブロックにおいて、ブロック本体内の上下方向中途部に中底部材を保持する場合には、例えば、ブロック本体の側壁部の内面に取り付けたブラケットで中底部材を支持することが考えられるが、この場合、ブラケットの材料費と打設手間によって製作コストが嵩むことになる。
そこで、前記ブロック本体の前記側壁部の内面に、前記中底部材の左右両縁部を支持する段差部が当該ブロック本体の長手方向に沿って一体に延設されて
いる。この場合、上記ブラケット等を設けなくても、ブロック本体の内空断面の上部側に中底部材を保持できるので、製作コストを安価に抑えることができる。
【0014】
(3) また、ブロック本体の側壁部の内面に段差部を形成する場合において、前記中底部材の縁部と前記段差部又は側壁部内面との間を水密にシールするシール部材を設けておけば、中底部材で形成される排水路からの下方の収納空間へ漏水を防止することができる。
このため、排水路からの漏水や土砂流入によって収納空間が閉塞されるのを抑制することができる。
(4) 同様の理由で、本発明の側溝ブロックは、前記中底部材の排水方向端部同士を水密に連結する連結部材を更に備えていることが好ましい。
【0015】
(5) なお、本発明の側溝ブロックにおいて、前記中底部材は、具体的には、次の(a)〜(d)のうちのいずれが1つの部材を採用することができる。
(a) ブロック本体の側壁部の上下方向中途部に架設可能な底板部材
(b) ブロック本体の側壁部の上下方向中途部に架設可能な水路部材
(c) ブロック本体の上端開口部に掛止可能な掛止部を有する水路部材
(d) ケーブル類を内部に収納可能な下方開口状の開断面であり、ブロック本体の底部に収納された場合に排水空間の底面を形成する天板部を有するカバー部材
【0016】
(6) 上述の通り、本発明の側溝ブロックは、ブロック本体の断面上部に排水空間(排水路)が形成され、かつ、断面下部に収納空間が形成された上下2段構造になっている。
かかる上下2段構造の側溝ブロックで構成される側溝区間に集水桝やケーブル桝を繋げる場合のレイアウトの一例としては、例えば集水桝を側溝区間の延長上に配置し、ケーブル桝を側溝区間の道路中央側にオフセットさせて配置するレイアウト(
図10参照)を採用することも可能である。
【0021】
(9) 本発明の工法は、上記本発明の側溝ブロックを用いたケーブル類の地中化工法であって、次の工程(a1)〜(c1)を含むものである。
(a1) 上端が道路面と一致するように前記ブロック本体を新規に埋設する工程
(b1) 前記ブロック本体内の底部に前記ケーブル類を収納する工程
(c1) 前記ブロック本体内に前記中底部材を装着する工程
【0022】
この地中化工法では、本発明の側溝ブロックのブロック本体を施工現場に新設する際に地中化を行う場合を想定している。
この場合には、ブロック本体の新規の埋設作業(工程(a1))が完了した後に、その埋設されたブロック本体の内部に対して、ケーブル類の収納(工程(b1))と中底部材の装着(工程(c1))とが順に行われる。
【0023】
(10) また、本発明の別の工法は、上記本発明の側溝ブロックを用いたケーブル類の地中化工法であって、次の工程(a2)〜(c2)を含むものである。
(a2) 前記中底部材を装着した状態で排水用の側溝として使用されている既設の前記ブロック本体から前記中底部材を取り外す工程
(b2) 前記ブロック本体内の底部に前記ケーブル類を収納する工程
(c2) 前記ブロック本体内に前記中底部材を装着する工程
【0024】
この地中化工法では、本発明の側溝ブロックが中底部材を装着した状態で排水用の側溝として既に使用されている場合を想定している。
この場合には、既設のブロック本体から中底部材を取り外す作業(工程(a2))が完了した後に、その既設のブロック本体の内部に対して、ケーブル類の収納(工程(b2))と中底部材の装着(工程(c2))とが順に行われる。
【0025】
(11) 本発明の更に別の工法は、上記本発明の側溝ブロックを用いたケーブル類の地中化工法であって、次の工程(a3)〜(b3)を含むものである。
(a3) 前記中底部材を装着していない状態で排水用の側溝として使用されている既設の前記ブロック本体内の底部にケーブル類を収納する工程
(b3) 前記ブロック本体内に前記中底部材を装着する工程
【0026】
この地中化工法では、本発明の側溝ブロックが中底部材を装着していない状態で排水用の側溝として既に使用されている場合を想定している。
この場合には、既設のブロック本体から中底部材を取り外す必要がないので、既設のブロック本体の内部に対して、ケーブル類の収納(工程(a3))と中底部材の装着(工程(b3))とが順に行われる。
【発明の効果】
【0027】
以上の通り、本発明の側溝ブロックによれば、ケーブル類の敷設、追加又は交換に容易に対応できるとともに、排水路に対する汚泥除去のための清掃等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
〔排水設備の全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る側溝ブロック1を用いた排水設備の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、この排水設備は、道路2の縦断方向Aに沿って側溝ブロック1を連続して埋設してなる側溝区間3と、この側溝区間3同士の間に介在する桝部区間4とを備えている。
【0030】
本実施形態の側溝ブロック1は、ケーブル類5を纏めて収納可能な電線共同溝としての機能と、排水用の側溝としての機能を併有しており、道路2の縦断方向Aに沿って当該道路の左右両脇に複数連続して埋設されている。
図1に示す道路2は、横断方向中央部に合流式下水管6を有する比較的幅員が小さい小規模な舗装道路よりなる。そこで、道路脇に設置される各側溝ブロック1は、家屋7へのケーブル5Aの引き込み距離をなるべく短くするため、側溝ブロック1の幅方向外側縁を官民境界線Bと一致させた状態で配置されている。
【0031】
図1に示すように、側溝ブロック1の内部に収納されるケーブル類5には、家屋7の住民のライフラインとなる各種のケーブル(例えば、低圧又は高圧の各電力線や、電話線又は光ファイバーなどの通信線)5Aが含まれる。
もっとも、後述の収納空間18のサイズに余裕がある場合には、このケーブル類5として、上下水道配管やガス配管を含めることもでき、さらにはそれらを単独で収納することもできる。また、本明細書にいう「ケーブル類」とは、上記の各ケーブル5Aそのものだけでなく、ケーブル5Aを保護管5Bに挿通して敷設する場合には、その保護管5Bをも含む意味で使用している。
【0032】
なお、
図1の設備例では、左側の側溝区間3の側溝ブロック1に「通信幹線」の保護管5Bが収納され、右側の側溝区間3の側溝ブロック1に「高圧電力線」の保護管5Bが収納されている。
【0033】
〔側溝ブロックの構成〕
図2(a)は側溝ブロックの斜視図であり、
図2(b)はその横断面図である。
図2に示すように、本実施形態の側溝ブロック1は、開水路断面であるブロック本体11と、ほぼ平板状に形成された底板部材12と、ブロック本体11の上方開放部を閉塞する蓋部材13とを備えている。
このうち、ブロック本体11は、プレキャストコンクリート製であり、左右の側壁部14と、その下端部同士を繋ぐ底壁部15とを一体に有する、上方が開放された断面ほぼU字状のコンクリートブロック体よりなる。
【0034】
本実施形態のブロック本体11は、断面幅よりも断面高さの方が大きい長方形断面になっており、その断面幅は300〜600mmの範囲に設定され、その断面高さは450〜850mmの範囲に設定されている。
ブロック本体11の長さは1000〜4000mmの範囲に設定され、蓋部材13の長さは500mm程度が一般的なサイズであるが、ブロック本体11の長さに特に縛られるものではない。また、底板部材12の長さは1000mm程度までであれば人力で施工できるために好ましいが、これもブロック本体11の長さとは無関係に設定可能である。
【0035】
ブロック本体11の各側壁部14は、その外面が平らになっているが、その内面の上下方向ほぼ中央部に段差部16が形成されている(
図2(a)参照)。この段差部16は、ブロック本体11の長手方向に沿って延設されており、これにより、側壁部14の上半部分の断面厚さがその下半部分の断面厚さがよりもやや小さくなっている。
そして、両側壁部14と底壁部15とで囲まれるブロック本体11の内空断面のうち、段差部16より上方の上側部分が排水空間(排水路)17となっており、段差部16より下方の下側部分がケーブル類5の収納空間18となっている。
【0036】
また、ブロック本体11の両側壁部14の内面には、蓋部材13の幅方向両縁を支持する蓋掛けリブ19がブロック本体11の長手方向に沿って延設されている。
この蓋掛けリブ19は、ブロック本体11の長手方向途中の所定箇所で途切れており、この途切れた箇所の切り欠き部(図示せず)は、底板部材12を装着する際に用いる引っ掛け具21(
図2(b)参照)の逃げ部分となっている。
【0037】
図3(a)は、底板部材の平面図、
図3(b)はその側面図、
図3(c)はその底面図、
図3(d)はその正面図である。
本実施形態の底板部材12は、排水路17の底面を形成するための「中底部材」の一例であって、
図3に示すように、ほぼ長方形状のレジンコンクリート製(他のコンクリート製或いは金属製でもよい。)の板材より構成されている。なお、底板部材12の表面は、幅方向中央部に向かうほど低くなる傾斜面としてもよい。
【0038】
この底板部材12は、排水路17の底面となる表面を薄く切り欠いて構成された連結代部22を長手方向両端部に有する。また、底板部材12の幅方向両端部の裏面側には、段差部16に係合して幅方向の位置ずれを防止するための位置決め突条23が、長手方向に延設されている。
底板部材12の幅寸法は、ブロック本体11の開口幅よりも小さいが、左右の段差部16間の幅方向間隔よりも大きい寸法に設定されている。
【0039】
そして、各側壁部14の内面における段差部16の上方部分に、底板部材12における、その幅方向両端縁が段差部16に載置された装着姿勢(図2(b)の実線参照)と前記幅方向両端縁の内の一方が段差部16から上方に離間した傾斜姿勢(図2(b)の仮想線参照)との間での回動を許容する凹部20が形成されている。
このため、例えば
図2(b)
の仮想線に示すように、底板部材12
を、その幅方向一端縁を一方の段差部16に載せた
傾斜姿勢とした状態で、他端縁に引っ掛けた引っ掛け具21を用いて他端縁を徐々に
下方に回動させて他方の段差部16に載せることで
(図2(b)の実線参照)、底板部材12をブロック本体11の内空断面の上下方向中途部に装着することができる。
そして、このようにして底板部材12を装着すると、ブロック本体11の内空断面における、底板部材12の上方に排水路17が形成され、下方の部分にケーブル類5の収納空間18が確保されることになる。
【0040】
図2(a)に示すように、段差部16の上面には、底板部材12の縁部の裏面に当接するゴム製のシール部材24が取り付けられており、このシール部材24により、底板部材12の上面で形成される排水路17から下方の収納空間18への漏水を防止するようになっている。
なお、このシール部材24は、段差部16の上面ではなく、底板部材12の下面に取り付けることにしてもよい。また、シール部材24を底板部材12の幅方向両縁面(木口面)に取り付けることにより、底板部材12の縁部と側壁部14における段差部16直上の壁面部分との間で止水を行ってもよい。
【0041】
図4は、底板部材12の端部連結方法の一例を示す説明図である。
上述の通り、底板部材12の長手方向両端部には連結代部22が形成されていので、ブロック本体11の長手方向(排水路17の排水方向)に隣接する底板部材12の端面を突き合わせると、その連結代部22の幅のほぼ2倍の連結溝部が形成される。
そこで、
図4では、例えばブチルゴム等よりなるシールテープ(連結部材)25を連結溝部に沿って貼り付けることにより、底板部材12の端部同士を水密に連結するようにしている。
【0042】
なお、
図4(a)に示すように、上記シールテープ25は、ブロック本体11の側壁部14の接合端にも貼り付けるようにしてもよいし、
図4(b)に示すように、底板部材12の連結代部22にのみ貼り付けるようにしてもよい。
【0043】
〔ケーブル類の地中化工法(1)〕
図5は、本実施形態の側溝ブロック1を用いたケーブル類5の地中化工法の施工手順を示す説明図である。
図5の地中化工法(以下、「第1工法」という。)では、ブロック本体11を施工現場に新設する際に地中化を行う場合を想定している。以下、この
図5を参照しつつ、第1工法の内容を説明する。
【0044】
図5(a)に示すように、まず、道路2の開削溝にブロック本体11を収容することにより、その上端が道路表面とほぼ一致するようにブロック本体11を道路2に埋設する。
なお、この場合、長手方向に連続するブロック本体11の接合端同士は、図示しない止水材によってシールされる。
【0045】
なお、ブロック本体11の埋設位置としては、
図1に示すように、道路2の幅方向端部の官民境界線Bに一致又は近接する位置が好ましい。
その理由は、道路2の幅方向中央部には既に管路(
図1の合流式下水管6など)が埋設されていることが多いが、側溝が設けられる道路2脇の場合には、そのような既設の管路と干渉する可能性が低いからである。
【0046】
その後、
図5(b)に示すように、埋設されたブロック本体11の内空断面の底部側にある収納空間18に、当該区間で必要となるケーブル5Aの保護管5Bを収納する。
この保護管5Bの収納作業が完了すると、
図5(c)に示すように、ブロック本体11の内空断面に底板部材12を挿入し、底板部材12の幅方向両縁を左右の段差部16に当接させて、底板部材12をブロック本体11の内部に装着する。
この底板部材12の装着により、ブロック本体11の内空断面が、底板部材12の上方の排水路17とその下方の収納空間18との上下2段構造に区画される。
【0047】
なお、
図5では図示していないが、底板部材12と段差部16の間は前記シール部材24によって水密にシールされ、長手方向で隣接する底板部材12同士の接続端は前記シールテープ25で水密にシールされる。
そして、ブロック本体11の上方開放部を蓋部材13で閉塞することより、
図5(d)に示すように側溝ブロック1に対する断面閉塞が完了する。
【0048】
なお、その後は、例えばケーブル桝34(
図9参照)から保護管5Bにケーブル5Aを挿通して、ケーブル5Aを側溝ブロック1の排水方向に沿って敷設すればよい。
もっとも、このケーブル5Aの敷設作業は、底板部材12を装着する前(
図5(b)の状態)に、保護管5Bとともに或いは保護管5Bなしで、ケーブル5Aを収納空間18に収納することで行うようにしてもよい。
一方、上記のようにして側溝ブロック1の施工が完了してから例えば数年後に、特定区間の側溝ブロック1に対して、ケーブル5Aを追加的に敷設する必要が生じたり、或いは、故障したケーブル5Aを交換する必要が生じたりする場合がある。
【0049】
この場合には、まず、ブロック本体11から蓋部材13を取り外して、特定区間の排水路17に対して汚泥の除去等の必要な清掃を行ってから、底板部材12の縁部に引っ掛け具21を引っ掛けて底板部材12をブロック本体11の内部から取り出す。
すると、
図5(c)に示すように、ブロック本体11の内部のケーブル類5の収納空間18が開放されるので、この開放された特定区間のブロック本体11に対して必要なケーブル5Aやその保護管5Bの追加や交換を行えばよい。
【0050】
〔側溝ブロックの効果〕
このように、本実施形態の側溝ブロック1によれば、ブロック本体11の内空断面における底板部材12よりも下方の部分がケーブル類5の収納空間18になっているので、側壁部14を貫通する貫通孔によって収納空間を設ける場合に比べて、収納空間18の断面を大きく確保すること
ができる。従って、収納空間18に対するケーブル類5(ケーブル5Aそのもの或いはその保護管5B)の敷設作業がより簡便になる。
【0051】
また、本実施形態の側溝ブロック1によれば、排水路17を清掃してから底板部材12をブロック本体11から取り外すことにより、ケーブル類5の収納空間18を側溝ブロック1の施工完了後でも簡単に開放することができる。
このため、ケーブル5Aや保護管5Bの追加又は交換を行う際に、ブロック本体11の側方の地盤を掘り返す必要がなく、ケーブル類5の追加又は交換に容易に対応することができる。
【0052】
また、本実施形態の側溝ブロック1によれば、ブロック本体11の内空断面に装着された底板部材12よりも下方の収納空間18にケーブル類5が収納されているので、排水路17を清掃する際にケーブル類5が邪魔になることがない。
このため、排水路17に対する汚泥除去のための清掃等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0053】
更に、本実施形態の側溝ブロック1によれば、ブロック本体11の側壁部14の内面に、底板部材12の左右両縁部を支持する段差部16が当該ブロック本体11の長手方向に沿って一体に形成されている。
このため、例えば、ブロック本体11の長手方向に延びるブラケット61(
図12参照)を側壁部14に取り付けて、底板部材12を支持する段差部を後付けで作成する場合に比べて、材料費と打設手間を低減することができ、側溝ブロック1の製作コストを安価に抑えることができる。
【0054】
また、本実施形態の側溝ブロック1によれば、上記段差部16と底板部材12の間をシール部材24で水密に止水するとともに、底板部材12の長手方向端部同士をシールテープ25で水密に止水することにより、排水路17から下方の収納空間18への漏水が極力防止されている。
このため、排水路17からの土砂などを含む漏水がケーブル類5の収納空間18に至ることに伴う収納空間18の閉塞を、出来るだけ抑制できるという利点がある。
【0055】
〔ケーブル類の地中化工法(2)〕
図6は、本実施形態の側溝ブロック1を用いたケーブル類5の地中化工法の別の施工手順を示す説明図である。
図6の地中化工法(以下、「第2工法」という。)では、
図6(a)に示すように、側溝ブロック1が底板部材12を装着した状態で排水用の側溝として既に使用されていたが、ケーブル類5の地中化が未だ済んでいない場合を想定している。以下、この
図6を参照しつつ、第2工法の内容を説明する。
【0056】
なお、この
図6の地中化工法や次の
図7の地中化工法のように、ケーブル類5の収納機能を有する側溝ブロック1を、取り敢えず排水用途のみで設置した後(例えば数年後)にケーブル類5を収納することがある理由は、電線共同溝工事の場合は、地元住民との意見調整に非常に時間がかかるケースが多いので、先に側溝整備を整えてからケーブル類5の地中化を検討乃至決定する場合があるからである。
【0057】
この場合、まず、ブロック本体11の上端開口部から蓋部材13を取り外して、排水路17の清掃を行った後、底板部材12をブロック本体11から取り外して、収納空間18を開放する。
その後、
図6(b)に示すように、保護管5Bを収納空間18に収納してから、
図6(c)に示すように、底板部材12をブロック本体11の内部に装着し、必要な止水箇所のシールを行って排水路17を元の状態に復旧させる。
【0058】
そして、取り外した蓋部材13をブロック本体11の上端開口部に戻すことにより、
図6(d)に示すように側溝ブロック1に対する断面閉塞が完了する。
なお、その後は、例えばケーブル桝34(
図9参照)から保護管5Bにケーブル5Aを挿通して、ケーブル5Aを側溝ブロック1の排水方向に沿って敷設すればよい。
もっとも、この第2工法の場合も、底板部材12を装着する前(
図6(b)の状態)に、保護管5Bとともに或いは保護管5Bなしで、ケーブル5Aを収納空間18に収納してもよい。
【0059】
〔ケーブル類の地中化工法(3)〕
図7は、本実施形態の側溝ブロック1を用いたケーブル類5の地中化工法の別の施工手順を示す説明図である。
図7の地中化工法(以下、「第3工法」という。)では、
図7(a)に示すように、側溝ブロック1が底板部材12を装着していない状態で排水用の側溝として既に使用されていたが、ケーブル類5の地中化が未だ済んでいない場合を想定している。以下、この
図7を参照しつつ、第3工法の内容を説明する。
【0060】
この場合、まず、ブロック本体11の上端開口部から蓋部材13を取り外して、排水路として使用されていたブロック本体11の収納空間18の内部を清掃することにより、その収納空間18を本来のケーブル類5の収納用のものとして使用可能とする。
その後、
図7(b)に示すように、保護管5Bを収納空間18に収納してから、
図7(c)に示すように、底板部材12をブロック本体11の内部に装着し、必要な止水箇所のシールを行って排水路17を形成する。
【0061】
そして、取り外した蓋部材13をブロック本体11の上端開口部に戻すことにより、
図7(d)に示すように側溝ブロック1に対する断面閉塞が完了する。
なお、その後は、例えばケーブル桝34(
図9参照)から保護管5Bにケーブル5Aを挿通して、ケーブル5Aを側溝ブロック1の排水方向に沿って敷設すればよい。
もっとも、この第3工法の場合も、底板部材12を装着する前(
図7(b)の状態)に、保護管5Bとともに或いは保護管5Bなしで、ケーブル5Aを収納空間18に収納してもよい。
【0062】
〔桝部区間の構成部材〕
図8(a)〜
図8(d)は、桝部区間4(
図1参照)の構成部材である変更ブロック31と集水桝32を示している。
すなわち、
図8(a)は変更ブロック31と集水桝32の平面図、
図8(b)は方向変更部材33の斜視図、
図8(c)は集水桝32の縦断面図、
図8(d)は変更ブロック31と集水桝32の横断面図である。
【0063】
図8に示すように、変更ブロック31は、側溝ブロック1のブロック本体11と同じ横断面形状のブロック本体35と、底板部材12と同じ断面形状の底板部材36とを備えている。
ブロック本体35の内部に底板部材36を装着すると、内部が上部空間37と下部空間38の上下2段に区画されるが、この場合、上部空間37は側溝ブロック1の排水路17と同じ断面形状となり、下部空間38は側溝ブロック1の収納空間18と同じ断面形状となる。
【0064】
従って、変更ブロック31を任意の側溝ブロック1の端部に同心状に接続すると、変更ブロック31の上部空間37は側溝ブロック1の排水路17に連通し、下部空間38は側溝ブロック1の収納空間18に連通する。
変更ブロック31のブロック本体35には、その道路中央側の側壁部に排水口39が形成されており、変更ブロック31の上部空間37には、上部空間37に流入した排水をその排水口39に導くための方向変更部材33が設けられている。
【0065】
この方向変更部材33は、例えば、
図8(b)に示すように、ほぼ4分の1周分の凹湾曲面を有するブロック体又は板材よりなり、その凹湾曲面の曲率半径は上部空間37の断面幅にほぼ相当する寸法となっている。
また、方向変更部材33は、上記凹湾曲面を上部空間37の入り口と排水口39の双方に望ませた状態で上部空間37の内部に収納されている。このため、
図8中の太矢印で示すように、排水が上部空間37の入り口から流入すると、凹湾曲面に当たって道路中央側に90度方向変換し、排水口39に至るようになっている。
【0066】
従って、変更ブロック31を側溝ブロック1の端部に接続すると、変更ブロック31の上部空間37は、側溝ブロック1の排水路17から流入した道路縦断方向に流れる排水を、方向変更部材33によって道路中央側に変更する機能を発揮する。
これに対して、変更ブロック31の下部空間38の場合は、縦断方向に真っ直ぐに連通しておりかつ上記方向変更部材33が設けられていないので、収納空間18の内部のケーブル類5を屈曲させずにそのまま通過させることができる機能を有する。
【0067】
集水桝32はボックス本体40を備える。ボックス本体40の形状及び寸法は任意に設定可能であるが、本実施形態では、変更ブロック31のブロック本体35とほぼ同じ断面形状で、かつ、そのブロック本体35よりも長手方向寸法が大きくなっている。このボックス本体40の側壁部には集水口41が形成されており、この集水口41と排水口39とが合致するように、ボックス本体40とブロック本体35の側壁部同士が互いに重合状に接続される。
このため、上部空間37において道路中央側に方向変換した排水は、集水口41を通って集水桝32内の集水空間にいったん貯留されることになる。
【0068】
なお、
図8(a)に示す例では、変更ブロック31のブロック本体35と集水桝32のボックス本体40の上端開口部にはグレーチングが嵌め込まれているが、通常のコンクリート蓋をその上端開口部に嵌め込むことにしてもよい。
【0069】
〔桝部区間の構成例〕
図9(a)及び
図9(b)は、変更ブロック31と集水桝32を用いた桝部区間4の構成例を示す平面図である。
このうち、
図9(a)はケーブル桝34がある場合を示している。同図に示すように、この桝部区間4の構成例では、側溝区間3の終端部の側溝ブロック1に変更ブロック31が接続され、その変更ブロック31に更にケーブル桝34が接続されている。
【0070】
このケーブル桝34は、いわゆる共同溝特殊部とも呼ばれるものであり、例えば、ハンドホール或いはマンホール相当の寸法を有している。また、ケーブル桝34の上面又は側面に電柱を設けたり、桝内部に通信用の中継装置やトランスを設けたりする場合もある。
側溝ブロック1、変更ブロック31及びケーブル桝34は、いずれもその幅方向外側縁を官民境界線Bと一致させた状態で配置されている。これに対して、集水桝32は、変更ブロック31の道路中央側(
図9の下側)にオフセットした位置に配置されている。
【0071】
本実施形態の排水設備によれば、側溝区間3の延長上に位置する変更ブロック31が、側溝ブロック1の排水路17に連通しかつその排水方向を道路中央側に変更する上部空間37を有するので、
図9(a)に示すように、上部空間37からの排水を集水する集水桝32を、側溝区間3の道路中央側にオフセットした位置に配置することができる。
このため、集水桝32が側溝ブロック1の収納空間18と干渉しなくなるので、集水桝32を設置する区間でケーブル類5を側溝ブロック1の外部に迂回させる必要がなく、ケーブル類5の敷設作業を容易に行うことができる。
【0072】
また、本実施形態の排水設備によれば、側溝区間3の延長上に位置する変更ブロック31が、 側溝ブロック1の収納空間18に連通しかつケーブル類5を屈曲させずに通過させることができる下部空間38を有するので、
図9(a)に示すように、下部空間38を通過するケーブル類5を受け入れるケーブル桝34を、側溝区間3の延長上に配置することができる。
このため、側溝ブロック1内のケーブル類5を、変更ブロック31の下部空間38を通して屈曲させずにケーブル桝34まで延ばすことができるので、ケーブル桝34を設置する区間でケーブル類5を側溝ブロック1の外部に迂回させる必要がなく、ケーブル類5の敷設作業が容易になる。
【0073】
なお、前記方向変更部材33は、側溝区間3からの排水を集水桝32に出来るだけスムーズに導くことにより、側溝区間3の終端部にゴミや汚泥が溜まるのを防止する部材であるから、必ずしも変更ブロック31の上部空間37に設ける必要はない。
【0074】
一方、
図9(b)はケーブル桝34がない場合を示している。同図に示すように、この桝部区間4の構成例では、側溝区間3の終端部の側溝ブロック1に変更ブロック31のみが接続され、この変更ブロック31の道路中央側にオフセットした状態で、集水桝32が配置されている。
従って、
図9(b)の場合も、集水桝32が側溝ブロック1の収納空間18と干渉しなくなるので、集水桝32を設置する区間でケーブル類5を側溝ブロック1の外部に迂回させる必要がなく、ケーブル類5の敷設作業を容易に行えるという効果が得られる。
【0075】
なお、
図9(b)の構成例では、左右の各側溝区間3,3からそれぞれ変更ブロック31に向かって流下する排水をそれぞれ集水桝32に導くため、変更ブロック31の上部空間37は各側溝区間3,3の排水路17に連通しており、当該上部空間37に方向変更部材33が設けられていない。
また、
図9において、符号42は集水桝32に接続された横断排水管であり、この排水管42は、例えば前記合流式下水管6(
図1参照)に通じている。また、符号43はケーブル桝34から分岐して横断方向に延びる保護管を示している。
【0076】
〔桝部区間の変形例〕
図10は、桝部区間4の変形例を示す平面図である。
本実施形態では、電線共同溝を構成する側溝ブロック1が、排水路17を断面上部に有しかつケーブル類5の収納空間18を断面下部に有する。かかる上下2段構造の側溝ブロック1で構成される側溝区間3に集水桝32やケーブル桝34を繋げる場合、例えば
図10に示すように、集水桝32を従来通り側溝区間3の延長上に配置し、ケーブル桝34を側溝区間3の道路中央側(
図10の下側)にオフセットさせて配置することもできる。
【0077】
もっとも、本実施形態の側溝ブロック1はブロック本体11内の底部側がケーブル類5の収納空間18となっているので、側溝ブロック1以上の深さの集水桝32を側溝区間3の延長上に配置すると、集水桝32によって収納空間18が分断されることになる。
従って、
図10に示すように、集水桝32の設置区間については、ケーブル類5を側溝ブロック1の外部に迂回させて敷設する必要があり、これでは側溝ブロック1の側壁部14を穿孔せねばならず、ケーブル類5の敷設作業が非常に煩雑になる。
【0078】
なお、収納空間18と干渉しない程度に浅い集水桝32を採用すれば上記の問題は生じないが、これでは所望の容量が得られなくなる可能性が高い。
また、ケーブル桝34を道路中央側にオフセットして配置すると、側溝ブロック1の収納空間18がケーブル桝34の内部空間と連通しなくなるので、この場合も
図10に示すように、ケーブル類5を側溝ブロック1の外部に迂回させて敷設する必要があり、ケーブル類5の敷設作業が非常に煩雑になる。
【0079】
これに対して、
図9の排水設備では、排水方向を道路中央側に変更する上部空間37と、ケーブル類5が真っ直ぐに通過可能な下部空間38とを有する変更ブロック31を側溝区間3の延長上に接続し、その変更ブロック31の上部空間37に連通する集水桝32を側溝区間3の道路中央側にオフセットして配置しているので、容量が十分に大きい集水桝32を採用しても、側溝ブロック1の収納空間18が分断されない。
このため、集水桝32の設置区間において、ケーブル類5を側溝ブロック1の外部に迂回させる必要がなくなり、ケーブル類5の敷設作業が容易になる。
【0080】
また、
図9の排水設備では、排水方向を道路中央側に変更する上部空間37と、ケーブル類5が真っ直ぐに通過可能な下部空間38とを有する変更ブロック31を側溝区間3の延長上に接続し、この変更ブロック31の下部空間38に連通するケーブル桝34を側溝区間3の延長上に配置しているので、側溝ブロック1内のケーブル類5を、下部空間38を通じて屈曲させずにケーブル桝34まで延ばすことができる。
このため、ケーブル桝34の設置区間において、ケーブル類5を側溝ブロック1の外部に迂回させる必要がなくなり、ケーブル類5の敷設作業が容易になる。
【0081】
また、
図9の排水設備のように、変更ブロック31の下部空間38に連通するケーブル桝34を側溝区間3の延長上に配置すれば、ケーブル桝34を官民境界線Bに近接して配置することができる。
このため、ケーブル桝34を道路中央側にオフセットして配置する場合(
図10の場合)に比べて、ケーブル桝34から民地側へのケーブル敷設距離を短くできるとともに、ケーブル桝34の道路中央側への張り出しが少ないので、道路2の有効な舗装幅員をできるだけ大きく確保できるという利点もある。
【0082】
〔蓋部材の変形例〕
図11は、蓋部材13の変形例を示すための側溝ブロック1の斜視図である。
図11に示すように、この変形例の蓋部材13は、蓋本体13Aと、その上面から一体に突設された縁石部13B〜13Dとからなる。この縁石部13B〜13Dには、歩車道境界部の縁石部13Bと、擦り付け部の縁石部13Cと、歩道乗り上げ部の縁石部13Dの3種類がある。
【0083】
このうち、歩車道境界部の縁石部13Bは車両の乗り入れが不能な断面高さを有し、歩道乗り上げ部の縁石部13Dはその乗り入れが可能な小さい断面高さとなっている。また、擦り付け部の縁石部13Cの上面は、縁石部13Bの上面から縁石部13Dの上面に向かうに従って次第に低くなるように擦り付け状に傾斜している。
【0084】
〔側溝ブロックの変形例〕
図12及び
図13は、側溝ブロック1の変形例を示す横断面図である。
図12(a)の側溝ブロック1は、ブロック本体11の各側壁部14の内面に左右一対のブラケット(片持ち状の支持部材の総称)61,61を取り付けて段差部を形成し、このブラケット61,61間に底板部材12を架設するようになっている。
この場合、底板部材12を装着するための段差部16を有しない通常のブロック本体11に対しても、排水路17を断面上部に有しかつケーブル類5の収納空間18を断面下部に有する側溝ブロック1を構成することができる。
【0085】
また、ブロック本体11の内空断面の上部に排水路17を形成する「中底部材」としては、上述の平板状の底板部材12だけでなく、例えば
図12(b)〜
図12(d)及び
図13(a)〜
図13(c)に示す種々の構造のものを採用することができる。
すなわち、
図12(b)に示す側溝ブロック1では、中底部材として、底板部の左右両縁から側板部を上方に立設してなる上方開口状の水路部材62を採用している。
【0086】
図12(b)に示すように、この水路部材62の底板部をブロック本体11の両側壁部14に設けたブラケット61,61に架設すれば、排水路17を断面上部に有しかつケーブル類5の収納空間18を断面下部に有する側溝ブロック1を構成することができる。
なお、この水路部材62については、段差部16が側壁部14に一体に形成された
図2のブロック本体11に使用することもできる。
【0087】
図12(c)に示す側溝ブロック1では、中底部材として、底板部の左右両縁から側板部を上方に立設してなるとともに、各側板部の上端縁に掛止部63を有する水路部材64を採用している。
この水路部材64の場合には、両掛止部63,63をブロック本体11の上端部に掛止してブロック本体11内の上部にセットすることにより、排水路17を断面上部に有しかつケーブル類5の収納空間18を断面下部に有する側溝ブロック1を構成することができる。
【0088】
図12(d)に示す側溝ブロック1では、天板部の左右両縁から側板部を下方に延設してなる下方開口状のカバー部材65を採用している。
このカバー部材65の場合には、側板部の下端縁がブロック本体11の底面に到達するまで収納することにより、カバー部材65の天板部で排水路17の底面を構成し、かつ、カバー部材65の内部でケーブル類5の収納空間18を確保することができる。
【0089】
このように、ブロック本体11の内部に装着する中底部材は、ブロック本体11の断面内部に着脱自在に装着可能であり、その装着により、上部側の排水路17と下部側の収納空間18とにブロック本体11の内部空間を区分できるものであればよい。
【0090】
〔側溝ブロックの他の変形例〕
図13(a)は側溝ブロック1の他の変形例を示す斜視図であり、
図13(b)はその横断面図である。
この側溝ブロック1は、ブロック本体11と、その内空断面の上部に嵌め込まれた排水路付きの縁石ブロック52とを備えている。この縁石ブロック52は、下部側の基礎部分53と、この基礎部分53の上面から上方に突出する縁石部分54とからなり、基礎部分53の断面内には、長手方向に貫通する断面円形の排水通路55が形成されている。
【0091】
縁石ブロック52の基礎部分53は、ブロック本体11の内空部分のうちの段差部16より上の上半部分とほぼ同じ断面寸法となっている。従って、
図13(b)に示すように、縁石部分54だけがブロック本体11の上端から突出した状態で、基礎部分53をブロック本体11の内部に嵌め込むことができる。
また、この縁石ブロック52には、縁石部分54の根本から排水通路55に至る集水スリット56が形成され、道路の表面水はここから流入して排水通路55に取り込まれる。
【0092】
なお、今回開示した実施形態は例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等の範囲内での全ての変更が含まれる。