特許第5667636号(P5667636)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5667636
(24)【登録日】2014年12月19日
(45)【発行日】2015年2月12日
(54)【発明の名称】棘状突起癒合装置
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/44 20060101AFI20150122BHJP
   A61B 17/56 20060101ALI20150122BHJP
【FI】
   A61F2/44
   A61B17/56
【請求項の数】19
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2012-528916(P2012-528916)
(86)(22)【出願日】2010年9月10日
(65)【公表番号】特表2013-504384(P2013-504384A)
(43)【公表日】2013年2月7日
(86)【国際出願番号】US2010048364
(87)【国際公開番号】WO2011031924
(87)【国際公開日】20110317
【審査請求日】2013年9月5日
(31)【優先権主張番号】12/557,819
(32)【優先日】2009年9月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507400686
【氏名又は名称】グローバス メディカル インコーポレイティッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ボイヤー ザ セカンド,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ポール,デーヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ラスコヴィッツ,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】シアンフラニ,ジェーソン
(72)【発明者】
【氏名】セイフェート,ジョディ
(72)【発明者】
【氏名】ダッフィールド,ウィリアム
【審査官】 熊谷 健治
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−535583(JP,A)
【文献】 米国特許第03056852(US,A)
【文献】 国際公開第2008/088613(WO,A2)
【文献】 特表2005−525907(JP,A)
【文献】 特表2008−536619(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/00
A61F 2/02− 2/80
A61F 3/00− 4/00
A61B 17/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に結合される第1ウイングと、
第2ウイングとを含み、
ラチェットロックが前記第2ウイングを前記本体に固定し、
前記本体がロッドおよび中央バレルを含み、該中央バレルは該ロッドのどちらかの側に延びる第1側面および第2側面を含む、隣接椎骨の棘状突起を伸延および/または固定するため患者に埋め込み可能な装置。
【請求項2】
前記第2ウイングが開口部を含み、且つ前記本体が前記第2ウイングの開口部を通って配置されるロッドを含むことを特徴とする請求項1の埋め込み可能な装置。
【請求項3】
前記ロッドが拡大して該ロッドの直径を増加させるように構成されていることを特徴とする請求項2の埋め込み可能な装置。
【請求項4】
前記ロッドがそれを貫通して延びるを含み、且つ前記ロッドの開口部へのピンの挿入により該ロッドの直径を増加させるように前記ロッドが構成されていることを特徴とする請求項3の埋め込み可能な装置。
【請求項5】
前記ロッドが、該ロッドの縦軸に沿って配置され、前記第2ウイングの1つまたは複数のラチェット部材と係合して前記第2ウイングを前記本体に固定する一連のラチェット受けを含むことを特徴とする請求項1の埋め込み可能な装置。
【請求項6】
前記本体が、前記ラチェット受けが前記1つまたは複数のラチェット部材と係合するよう拡大するように構成されたロッドを含むことを特徴とする請求項5の埋め込み可能な装置。
【請求項7】
前記第1ウイングが、2つ以上の前記埋め込み可能な装置を積層するための切り欠き部を有することを特徴とする請求項1の埋め込み可能な装置。
【請求項8】
前記第1ウイングが、該第1ウイングの縦軸周りに回転可能であることを特徴とする請求項1の埋め込み可能な装置。
【請求項9】
前記第1ウイングが前記本体に回転可能に接続されていることを特徴とする請求項1の埋め込み可能な装置。
【請求項10】
前記第1ウイングが折り畳み状態から直立状態まで拡張可能であることを特徴とする請求項1の埋め込み可能な装置。
【請求項11】
前記埋め込み可能な装置がさらに、棘突起間隙の伸延のため、第1ウイングから延びる拡張可能なフランジを含むことを特徴とする請求項10の埋め込み可能な装置。
【請求項12】
前記本体が、前記第1ウイングがそれを通って拡張する開口部を含むことを特徴とする請求項10の埋め込み可能な装置。
【請求項13】
前記本体が、該本体の一端にスロットを含み、且つ前記第2ウイングが前記スロット内に固定されることを特徴とする請求項1の埋め込み可能な装置。
【請求項14】
前記第2ウイングが上側フラップおよび下側フラップを含み、且つ前記上側フラップが開いた状態から閉じた状態まで旋回するように構成されていることを特徴とする請求項1の埋め込み可能な装置。
【請求項15】
埋め込み可能な装置であって、
ロッドが、該ロッドの縦軸に沿って配置された突起を含み、
ウイングが、開口部と、該開口部の内壁上のラチェット部材とを含み、
前記ラチェット部材が前記突起と係合して前記ロッド上に前記ウイングを固定するように、前記ロッドが前記開口部を通って配置され、
中央バレルが、前記ロッドのどちらかの側から延在する第1側面および第2側面を含む、隣接椎骨の棘状突起を伸延および/または固定するため患者に埋め込み可能な装置。
【請求項16】
前記埋め込み可能な装置がさらに、前記ロッドに結合された第2ウイングを含み、且つ該第2ウイングが前記ウイングに面する該第2ウイングの表面に歯を含むことを特徴とする請求項15の埋め込み可能な装置。
【請求項17】
前記ラチェット部材が前記突起に係合するように、前記ロッドが拡大して該ロッドの直径を増加させるように構成されていることを特徴とする請求項15の埋め込み可能な装置。
【請求項18】
埋め込み可能な装置であって、
本体が開き口と上下部と中央バレルとを有し、
ロッドが該ロッドの縦軸に沿って配置された突起を含み、該ロッドは、前記中央バレルが該ロッドのどちらかの側に延在する第1側面および第2側面を含む前記本体の開き口を通って延び、
第1ウイングが前記本体に結合され、
第2ウイングが開口部と、該開口部の内壁上のラチェット部材とを含み、前記ラチェット部材が前記突起と係合して該ウイングを前記ロッド上に固定するように、前記ロッドが前記開口部を通って配置され、
前記本体の前記上下部が、ロッドに沿って対向側面上に延び、前記上下部の末端がテーパー状である、隣接椎骨の棘状突起を伸延および/または固定するため患者に埋め込み可能な装置。
【請求項19】
前記第1ウイングおよび第2ウイングが、椎骨の棘状突起に接触する歯を含むことを特徴とする請求項18の埋め込み可能な装置。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本開示は、一般に、少なくとも2個の隣接椎骨におけるポジショニングおよび固定のための装置に関する。特に、1つまたは複数の実施形態において、本開示は、隣接椎骨の棘状突起を伸延および/または固定する棘状突起癒合装置に関する。
【0002】
〔背景技術〕
骨や骨組織は、支持・組織を提供するその機能に影響し得る様々な欠陥の影響を受けやすい。骨組織の欠陥には、例えば変性疾患、腫瘍、骨折、脱臼等、多くの原因があり得る。医学的、工学的進歩により、そのような欠陥を緩和、治療する複数の装置や手法が医者に提供されるようになった。
【0003】
通常、背骨の欠陥の補正には、1個または複数個の椎骨を一緒に癒合する装置が用いられる。一般的な装置としては、隣接椎骨を所望の位置に所望の間隔で整列させ保持するプレート装置がある。これらの装置は、一般に骨固定プレート装置と呼ばれ、通常、椎骨を互いに対して固定位置に整列させ保持するための1個または複数個のプレートおよびネジを含む。このような装置を患者に埋め込む際、棘突起間の伸延のために、例えば、癒合される棘状突起間に所望の間隔を設けることが望ましい場合がある。
【0004】
したがって、隣接椎骨を構造的に安定させる装置、例えば、隣接椎骨の棘状突起を伸延および/または固定可能なプレート装置の必要性がある。
【0005】
〔発明の概要〕
本発明の一つの実施形態は、埋め込み可能な装置を提供する。該埋め込み可能な装置は、本体と、前記本体に結合された第1ウイングと、第2ウイングとを含むことができ、ラチェットロックにより前記第2ウイングが前記本体に固定される。
【0006】
本発明の特徴および効果は、当業者に容易に明らかとなる。多くの変更が当業者によってなされ得るが、そのような変更は本発明の趣旨の範囲内である。
【0007】
〔図面の簡単な説明〕
図1図1は、ラチェットロックを有する本発明の棘状突起癒合装置の一実施形態の側面図である。
図2図2は、図1の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の上面図である。
図3図3は、ウイングの一方が取り除かれた本発明の棘状突起癒合装置の1つの実施形態の側面図である。
図4図4は、本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態に用いられるウイングの1つの実施形態の図である。
図5図5は、本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態に用いられるウイングの別の実施形態の図である。
図6図6は、本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態に用いられるラチェットロックの1つの実施形態の図である。
図7図7は、図6のラチェットロックの断面図である。
図8図8は、ラチェットロックおよび中央バレルを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の側面図である。
図9図9は、図8の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の上面図である。
図10図10は、ラチェットロックおよび旋回ウイングを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の側面図である。
図11図11は、ウイングの一方が取り除かれた、図10の棘状突起癒合装置の一実施形態の側面図である。
図12図12は、ラチェットロックおよび拡張可能なウイングを有する、本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の斜視図である。
図13図13は、拡張可能なウイングが折り畳まれた状態にある、図12の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図14図14は、拡張可能なウイングが直立状態にある、図12の棘状突起癒合装置の一つ実施形態の側面図である。
図15図15は、フランジ付きの拡張可能なウイングを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の斜視図である。
図16図16は、拡張可能なウイングが折り畳まれた状態にある、図15の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図17図17は、拡張可能なウイングが直立状態にあり、且つフランジが伸ばされた、図15の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図18図18は、拡張可能なウイングを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の斜視図である。
図19図19は、拡張可能なウイングが折り畳まれた状態にある、図18の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図20図20は、拡張可能なウイングが直立状態にある、図19の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図21図21は、本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の斜視図である。
図22図22は、図21の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図23図23は、本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態に用いられるウイングの図である。
図24図24は、第2ウイング挿入用スロットを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の斜視図である。
図25図25は、第2ウイングが取り外された、図24の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図26図26は、第2ウイングが所定位置にラチェットされた、図24の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図27図27は、図24の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の上面図である。
図28図28は、ウイングに角度を付けた、図24の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の上面図である。
図29図29は、クランプ可能なウイングを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の斜視図である。
図30図30は、クランプ可能なウイングが開かれた状態にある、図29の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図31図31は、クランプ可能なウイングが閉じられた状態にある、図29の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図32図32は、一般的な鏃形状のプレートを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の斜視図である。
図33図33は、旋回式ハサミ型クランプを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図34図34は、旋回式ハサミ型クランプを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図35図35は、拡張可能なウイングを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図36図36は、拡張可能なウイングを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図37図37は、伸延構成要素を有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図38図38は、伸延構成要素を有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図39図39は、図38の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の端面図である。
図40図40は、本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の斜視図である。
図41図41は、一般的な鏃形状のプレートを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の側面図である。
図42図42は、一般的な鏃形状のプレートを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の側面図である。
図43図43は、第1および第2ウイングを一緒に引き付けるための中心ボルトを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の斜視図である。
図44図44は、図43の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の上面図である。
図45図45は、カムロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図46図46は、カムロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図47図47は、カムロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図48図48は、スプレッダ型ロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図49図49は、スプレッダ型ロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図50図50は、スプレッダ型ロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図51図51は、スプレッダ型ロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
【0008】
〔発明を実施するための形態〕
本開示は、一般に、少なくとも2個の隣接椎骨におけるポジショニングおよび固定のための装置に関する。特に、1つまたは複数の実施形態において、本開示は、隣接椎骨の棘状突起を伸延および/または固定する棘状突起癒合装置に関する。本癒合装置は、例えば棘状靭帯の除去が不要で、患者に埋め込まれることができる。ある実施形態では、本癒合装置により棘突起間隙が伸延されるので、例えば、スペーサ且つクランプとして本装置を用いることができる。
【0009】
図1、2は、本発明の実施形態に係る棘状突起癒合装置10を示す。図示のように、棘状突起癒合装置10は、本体15と、本体に結合された第1ウイング20と、第2ウイング25とを含むことができる。本発明の実施形態によれば、第2ウイング25は、ラチェットロックにより本体15に固定されてもよい。患者の体内に設置する場合、第1ウイング20および第2ウイング25は、棘突起間隙の上方および下方で隣接椎骨の棘状突起に係合することができる。したがって装置10は、例えば係合する棘状突起の椎骨と関係する腰椎運動セグメントを固定するであろう。ある実施形態において、装置10は、追加的装置を必要とすることなく腰椎運動セグメントを固定するであろう。
【0010】
本体15の一つの実施形態について、図1〜3を参照しながら説明する。当然のことながら、図3に第1ウイング20が示されていないのは、本体15のある細部をより詳細に説明するためである。本体15は、例えば、約20mm〜約50mmの長さを有することができる。図示のように、本体15は、ロッド30と、接続部35と、ヘッド40とを含み得る。接続部35は、ロッド30とヘッド40とを接続する。ロッド30は一般に、拡大して該ロッドの直径を増加し得るように構成されることができる。図示の実施形態では、ロッド30は、それを貫通して縦軸方向に延びる開口部45を有する。ある実施形態において、ロッド30は、開口部45にピン50またはネジを挿入してロッド30を拡大するように構成されることができる。そのようにロッド30の直径を増加させてもよい。ロッド30はさらに、ヘッド40の反対側にテーパー状端部55を含む。
【0011】
ロッド30はさらに、突起60を含む一連のラチェット受けを含むことができる。突起60は、例えば、突起の傾斜部分がロッド30のテーパー状端部55の方向に延びる傾斜した楔形状にされてもよい。図示のように、突起60は、ロッド30の縦軸方向に沿って配置されることができる。突起60はさらに、ロッド30の第1および第2側面に配置されることができる。図示の実施形態では、突起60はロッド30と一体的に形成されている。
【0012】
図1、2および図4に関連して、第1ウイング20の一つの実施形態をより詳細に説明する。第1ウイング20は、本体15から横断的に延び、且つロッド30とヘッド40の間で本体15の接続部35上に設けられることができる。第1ウイング20は、例えば約20mm〜約60mmのような、隣接する棘状突起間に跨る十分な長さを有することができる。第1ウイング20は、上部65、中央部70、下部75、および歯80を含むことができる。上部65および下部75は、各々約10mm〜約80mmの幅に、一方、中央部70は、約5mm〜約10mmの幅にされることができる。図示された実施形態では、上部65および下部75は、各々一般に四角形の形状をしている。当然ながら、第1ウイング20のこれらの部分が他の形状を有していても好適であり得る。例として、当該ウイングは、角が丸い四角形、楕円形、円形、フットボール形状、楔形形状、および特定の適用に好適な他の様々な形状を有することができる。
【0013】
図5は第1ウイング20の別の実施形態を示す。図5に示すように、上部65および下部75の各々は、例えば2つ以上の棘状突起癒合装置10の積層を容易にするための切り欠き部を有することができる。該切り欠き部は、第1ウイング20の上部65と下部75とが合致するように構成され得る。このようにして、1つの棘状突起癒合装置10の上部65がもう一つの癒合装置10の下部75と同じ棘状突起に係合することができる。図示されていないが、第1ウイング20は、例えば患者の解剖学的構造に一致するよう、接続部35上で角度を付けるように形成されてもよい。例として、第1ウイング20は、その縦軸周りに回転するように構成されてもよい。
【0014】
再び図1、2および4によれば、第1ウイングの中央部70は、接続部35に第1ウイング20を配置可能にするであろう開口部85を有することができる。開口部85は、第1ウイング20がロッド30上で接続部35から離脱できないように構成されるであろう。第1ウイング20は、棘状突起に係合させるための歯80(例えば大釘)を含むことができる。例として、歯80を棘状突起に噛み付かせ、所定位置に棘状突起をクランプすることができる。図示のように、歯80は、第2ウイング25に面する第1ウイング20の側面から延びる。
【0015】
本発明の実施形態によれば、第2ウイング25は、ロッド30において、突起60上に配置されることができる。第2ウイング25は、本体15から横断的に延出することができる。第2ウイング25は、例えば約20mm〜約60mmのような、隣接する棘状突起間に跨る十分な長さを有することができる。図示したように、第2ウイング25は、上部90、中央部95、下部100を含むことができる。上部90および下部100は、各々、約10mm〜約20mmの幅に、一方、中央部95は、約5mm〜約10mmの幅にされることができる。第1ウイング20に関連して上述したように、第2ウイング25の上部90および下部100も、四角形または特定の適用に好適な他の何らかの形状のものにすることができる。また、ある実施形態において、積層を容易にするために、上部90および下部100も切り欠き部を有することができる。第2ウイング25はさらに、棘状突起に係合させるための歯105(例えば大釘)を含むことができる。歯105は、例えば棘状突起に噛み付かせてそれらを所定位置にクランプすることができる。図示の実施形態では、歯105は、第1ウイング20に面する第2ウイング25の側面から延出することができる。
【0016】
次に図6、7によれば、第2ウイング25はさらに、ロッド30に第2ウイング25を配置可能にするであろう開口部110を含むことができる。開口部100を囲む第2ウイング25の内壁115は、内壁115から外側に延出するラチェット部材120、125および130を含むことができる。第1のラチェット部材120は、開口部110の一端で内壁115から延出することができる。第1のラチェット部材120には、突起60の対応する1つに適合するように溝を付けてもよい。第2のラチェット部材125は、内壁115の中央領域で内壁115から延出することができる。第2のラチェット部材125は、隣接する突起60間の間隙に嵌合するように、突起60の傾斜部の反対方向に傾斜部のある傾斜した楔形状にされることができる。第3のラチェット部材130は、開口部110の第1のラチェット部材120から反対側端部において、内壁115から延出することができる。第3のラチェット部材130にも、突起60の対応する1つと適合するように溝を付けてもよい。
【0017】
本発明の実施形態によれば、第2ウイング25がロッド30上に配置される時、ラチェット部材120、125および130は、突起60と相互に作用し合い、一方向ラチェットロックを形成するであろう。例として、ラチェット部材120、125ならびに130および突起60は、第2ウイング25がロッド30上を滑動する際、突起60上を移動できるように構成されるであろう。一旦第2ウイング25がロッド30上を滑動すると、ピン50が開口部45に滑り込み、それによってロッド30が拡大することが可能である。このようにして、ラチェット部材120、125および130は突起60に係合し、第2ウイング25が反対方向への移動を強いられる場合、例えば、第2ウイング25をロッド30から取り外そうとする場合、移動を防止するであろう。図示された実施形態に関連し一方向ラチェットロックを説明しているが、本発明の実施形態によれば、当然のことながら、一方向ラチェットロックとして他の手法を用いてもよい。また、図6、7は、ラチェット部材120、125および130が突起50に係合して第2ウイング25をロッド30に固定するように、ロッド30を拡大するために用いられるピン50を例示しているが、他の好適な手法を用いて第2ウイング25をロッド30にラチェットしてもよい。例として、カムを用いてロッド30を拡大し、ラチェット部材120、125および130を突起60と係合させてもよい。あるいは、ラチェット部材120、125および130にヒンジを付けて、突起60上での動きを一方向に可能にし、反対方向への動きを不可にしてもよい。
【0018】
次に図8、9を参照すると、本発明の別の実施形態に係る、さらに中央バレル135を含む棘状突起癒合装置10が図示されている。図示のように、棘状突起癒合装置10は、本体15と,第1ウイング20と、第2ウイング25とを含む。図示の実施形態では、本体15はさらに中央バレル135を含むことができる。中央バレル135は第1側面140および第2側面145を含み、各々がロッド30のどちらかの側に延在する。第1側面140および第2側面145は、各々約10mm〜約30mmの幅を有することができる。第1側面140および第2側面145の各々は、テーパー状端部150を含むことができる。テーパー状端部150により、棘状突起癒合装置10が隣接椎骨間の棘突起間隙に容易に挿入されるであろう。さらには、第1側面140および第2側面145の幅が、一般に、装置10の設置中に棘突起間隙を伸延させるであろう。したがって、装置10は、例えばスペーサ且つクランプの両方として機能することができる。さらに、第1側面140および第2側面145は一般に、接続部35およびロッド30各々の周りでの第1ウイング20および第2ウイング25の回転を抑制および/または防止するであろう。図4に示すように、第1ウイング20の中央部70は、その上部65および下部75よりも幅を狭くして、上部65および下部75が中央バレル135の第1側面140および第2側面145上に延出するようにされることができる。同様に、第2ウイング25の中央部95も、その上部90および下部100よりも幅を狭くすることができる。そのようにして、中央バレル135は、第2ウイング25が第1ウイング20と並ぶようにロッド30に挿入される時、第2ウイング25のためのガイドとして機能することができる。中央バレル135はさらに、第1側面140と第2側面145とを接続する端部155を含むことができる。ある実施形態において、端部155は、それを通してピン(図示されない)が挿入され得る開口部160を含むことができる。
【0019】
前述したように、棘状突起癒合装置10は、例えば、隣接椎骨の棘状突起を固定するため患者に埋め込まれることができる。棘状突起癒合装置10を患者に埋め込む一つの実施形態は、患者の隣接する棘状突起間に、本体15と第1ウイング20を含む棘状癒合装置10を挿入することを含むことができる。棘状癒合装置10は一般に、第1ウイング20の歯80が、棘突起間隙の上方および下方の両方で隣接する棘状突起に係合するまで挿入されることができる。ある実施形態では、第2ウイング25は一般に、挿入時、装置10上に配置されなくてもよい。もし中央バレル135を用いるなら、装置10の設置中に棘突起間隙を伸延させることができる。しかし、当然のことながら、棘突起間隙の伸延には、追加的手法および/または装置を使用してもよい。また、棘状突起癒合装置10の設計によって、一般に、棘上靭帯を取り除くことなく隣接する棘状突起間への挿入が可能となるであろう。一旦棘状突起癒合装置10が隣接する棘状突起間に設置されると、第2ウイング25の歯105が棘突起間隙の上方および下方の両方で隣接する棘状突起に係合されるように、第2ウイング25がロッド30上に配置されることができる。第2ウイング25は一般に、第1ウイング20および第2ウイング25が棘状突起を所定位置にクランプするように、ロッド30上に位置付けされることができる。一旦第2ウイング25が所望の位置に配置されると、ピン50がロッド30の開口部45内に配置されてロッド30を拡大させ、ラチェット部材120、125および130と突起60とを係合させることができる。ロッド30の突起60と第2ウイング25のラチェット部材120、125および130との相互作用による一方向ラチェットロックが、一般に、第2ウイング25の離脱を防止するであろう。このようにして、例えば追加の装置を不要のものとして、腰椎運動セグメントを固定することができる。
【0020】
図10、11は、回転式ウイングを有する棘状突起癒合装置10の一つの一つの実施形態を示す。図示のように、本発明の実施形態によれば、第1ウイング20は本体15に回転可能に接続されることができる。その中心軸周りに第1ウイング20を回転させることにより、装置10を、例えば、患者の解剖学的構造により良く一致させることができる。図示の実施形態では、第1ウイング20は、ピン155で本体15に回転可能に接続されている。第1ウイング20の中央部70は、一般に湾曲していてピン155の一部の周りに嵌合するようにされることができる。ピン155は、ロッド30の丸み端部165において、対応する開口部160に嵌入されることができる。ピン155を締結して、例えば第1ウイング20を所望の位置にロックすることができる。操作時、第1ウイング20および第2ウイング25が隣接する棘状突起を所定位置にクランプできるように、第2ウイング25を装置10上に配置することができる。前述したように、装置10は一方向ラチェットロックを含むことができ、その場合、突起60と第2ウイング25との相互作用により、第2ウイング25の離脱が防止されるであろう。図示されていないが、中央バレル135を用いることにより、例えば棘突起間の伸延が可能である。
【0021】
図12〜14は、拡張可能なウイングを有する棘状突起癒合装置10の一つの実施形態を示す。図示のように、本発明の実施形態によれば、第1ウイング20は拡張可能にされることができる。例として、第1ウイング20の上部65および下部75の各々を、ピン155で本体15に旋回可能に接続することができる。上部65および下部75は各々、ピン155周りに嵌合するための一般に湾曲端部170を有することができる。ピン155は、ロッド30の湾曲端部165において対応する開口部160を通して嵌合されることができる。上部65および下部75は各々、折り畳み状態(図13)から直立状態(図14)まで、ピン155の所で旋回することができる。ピン155を締結して、例えば第1ウイング20を所望の位置にロックすることができる。図示されていないが、歯は一般に、棘状突起に係合するため、第1ウイング20および/または第2ウイング25上に配置されていてよい。操作時、例えば装置10が隣接棘状突起の間の棘突起間隙に挿入される時に、第1ウイング20は一般に拡張することができる。一旦装置10が所望どおりに設置されると、第1ウイング20および第2ウイング25が隣接する棘状突起を所定位置にクランプできるように、第2ウイング25が装置10上に配置されることができる。前述したように、装置10は一方向ラチェットロックを含むことができ、その場合、突起60と第2ウイング25との相互作用により、第2ウイング25の離脱が防止されるであろう。あるいは、止めネジ(図示されない)を用いて第2ウイング25が装置10上にロックされてもよい。図示されていないが、中央バレル135を用いることにより、例えば棘突起間の伸延が可能である。
【0022】
図15〜17は、拡張可能なウイングを有する棘状突起癒合装置10の別の実施形態を示す。図示のように、本発明の実施形態によれば、第1ウイング20はさらに、第2ウイング25に面する側に拡張可能なフランジ170を含むことができる。拡張可能なフランジ170により、一般に、棘突起間隙の伸延が可能となる。図示の実施形態では、第1ウイング20は拡張可能である。例えば、第1ウイング20の上部65および下部75は各々、ピン155に旋回可能に接続されることができる。上部65および下部75各々は、折り畳み状態(図16)から直立状態(図17)までピン155の所で旋回することができる。直立状態において、拡張可能なフランジ170は、一般に、本体15に沿って第1ウイング20から延出するであろう。ピン155を締結すると、例えば、所望の位置において、第1ウイング20をロックしそれにより拡張可能なフランジ170をロックすることができる。図示されないが、歯は一般に、棘状突起に係合させるため第1ウイング20上に配置されてよい。操作中、第1ウイング20は一般に、例えば、装置10が隣接する棘状突起の間の棘突起間隙に挿入される時、拡張し得る。第1ウイング20が拡張すると、拡張可能なフランジ170が第1ウイング20から延出し、それによって棘突起間隙を伸延させるであろう。一旦装置10が所望どおりに配置されると、第1ウイング20および第2ウイング25が隣接する棘状突起を所定位置にクランプできるように、第2ウイング25が装置10上に配置されることができる。止めネジ(図示されない)を第2ウイング25の開口部175に挿入して、第2ウイング25を装置10上にロックしてもよい。別の実施形態において、装置10が一方向ラチェットロックを含むことができる場合、突起(図示されない)と第2ウイング25との相互作用により、第2ウイング25の離脱が防止されるであろう。
【0023】
図18〜20は、拡張可能なウイングを有する棘状突起癒合装置10の別の実施形態を示す。図18〜20に図示された棘状突起癒合装置10の実施形態は、図示された棘状突起癒合装置10が厚みのある本体15を有している点を除いて、図12〜14の装置と同様である。厚みのある本体15により、一般に、装置10の設置中、棘突起間隙の伸延が可能となるであろう。したがって、装置10は、スペーサ且つクランプの両方として機能することができる。図示のように、本体15は、上部180および下部185を含む。上部180および下部185の各々が、テーパー状端部190を含む。テーパー状端部190により、隣接椎骨間の棘突起間隙に棘状突起癒合装置10が容易に挿入されるであろう。本体15のテーパー状端部190とは反対側に、上部180と下部185とを接続するピボット端部195が配置されている。ピボット端部195は、折り畳み状態(図19)から開かれた状態(図20)まで上部180および下部185の旋回を可能にする旋回軸200を含むことができる。本体15の上部180および下部185はさらに、第1ウイング20および第2ウイング25がそれを通って延びるウイング開口部205を含む。図示のように、第1ウイング20および/または第2ウイング25は拡張可能にされ得るが、その場合、両ウイングの少なくとも一方が折り畳み状態から直立状態まで拡張することができる。図示のように、第2ウイング25が折り畳み状態(図19)から直立状態(図18)まで拡張してよい。本体15は、ウイングの折り畳みを容易にするように構成されることができる。例として、本体15は、第2ウイング25の折り畳みを容易にするため、傾斜部210含むことができる。図示のように、傾斜部210は、ウイング開口部205に隣接した上部180の一部に設けられることができる。図示されていないが、本体15の下部185に、対応する傾斜部およびウイング開口部を設けてもよい。
【0024】
図21〜23は、棘状突起癒合装置10の別の実施形態を示す。図示のように、第1ウイング20および第2ウイング25は、一つ以上の棘状突起癒合装置10の積層を容易にするための形状(例えば、切り欠き部のある形状)にされることができる。第2ウイング25は、例えば、上部65と下部75が合致するような形状にされることができる。こうすれば、一つの棘状突起癒合装置10の第2ウイング25の上部65が、別の棘状突起癒合装置10の第2ウイング25の下部65の同じ棘状突起に接触することができる。一旦装置10が所望どおりに設置されると、第1ウイング20および第2ウイング25が隣接する棘状突起を所定位置にクランプできるように、第2ウイング25が装置10上に配置されることができる。前述したように、装置10は一方向ラチェットロックを含むことができ、その場合、突起(図示されない)と第2ウイング25との相互作用により、第2ウイング25の離脱が防止されるであろう。あるいは、止めネジ(図示されない)を用いて第2ウイング25を装置10上にロックしてもよい。図示されていないが、中央バレル135を用いることにより、例えば棘突起間の伸延が可能である。
【0025】
図24〜28は、棘状突起癒合装置10の別の実施形態を示す。図示のように、棘状突起癒合装置10は、本体15と、第1ウイング20と、第2ウイング25とを含むことができる。図示の実施形態で、本体15は一般に、中心コア210およびポスト215を含むことができる。ポスト215は中心コア210の一端から延びることができる。第1ウイング20は、止めネジ220でポスト215に固定されてもよく、あるいは、一方向ラチェットロックでポスト215に固定されてもよい。中心コア210は、テーパー状端部225およびスロット230を含む。テーパー状端部225により、隣接する椎骨間の棘突起間隙に棘状突起癒合装置10が容易に挿入されるであろう。さらには、中心コア210の幅が、一般に、装置10の設置中に棘突起間隙を伸延させるであろう。したがって、装置10は、例えばスペーサ且つクランプの両方として機能することができる。一旦装置10が所望どおりに配置されると、第1ウイング20および第2ウイング25が隣接する棘状突起を所定位置にクランプできるように、第2ウイング25が中心コア210のスロット230内に配置されることができる。図示のように、第2ウイング25は、例えば、スロット230内に挿入されるため、ロッド形状の中心部95を備えた一般的なバーベル形状を有していてよい。様々な手法のいずれかを用いて、第2ウイング25をスロット230内に固定することができる。例として、止めネジ(図示されない)か一方向ラチェットロックを用いて、第2ウイング25を固定してもよい。図28に示すように、第1ウイング20および/または第2ウイングは、本体15において角度を付けるように構成されてもよい。一例として、第1ウイング20および/または第2ウイング25は、それらの各々の縦軸周りに回転するように構成されてもよい。ある実施形態で、ピン(図示されない)を用いてこの回転を容易にすることができる。
【0026】
図29〜31は、クランプ可能なウイングを有する棘状突起癒合装置10の一つの実施形態を示す。図示のように、棘状突起癒合装置10は、本体15と、第1ウイング20と、第2ウイング25とを含む。図示の実施形態で、本体15は、第1ウイング20および第2ウイング25が配置され得るロッド30を含む。第1ウイング20および/または第2ウイング25は、例えば、一般的な熊爪形状を有することができる。第1ウイング20は、図30、31でより詳細に例示される。図示のように、第1ウイングは、上側フラップ235および下側フラップ240を含むことができる。上側フラップ235および下側フラップ240は共に、棘状突起に係合させるための歯80を含むことができる。上側フラップ235および/または下側フラップ240は、各々、ロッド開口部245の周りに旋回することができる。例として、上側フラップ235は、開いた状態(図30)から閉じた状態(図31)まで旋回することができる。閉じた状態で、上側フラップ235および下側フラップ240は、例えば、一本の棘状突起の対向側面に係合することができる。様々な手法のいずれかを用いて、第1ウイング20を閉じた状態でロックすることができる。例えば、止めネジ(図示されない)か一方向ラチェットロック(図示されない)を用いて、第1ウイング20を閉じた状態でロックしてもよい。第2ウイング25は、第1ウイング20と同様に構成されてよい。また、止めネジ(図示されない)を第1ウイング20および第2ウイング25の各ネジ開口部250に挿入して、両ウイングをロッド30にロックしてもよい。別の実施形態において、装置10が一方向ラチェットロックを含むことが可能である場合、突起(図示されない)と第1ウイング20および/または第2ウイング25との相互作用により、各ウイングの離脱が防止されるであろう。
【0027】
図32は、棘状突起癒合装置10の別の実施形態を示す。図示のように、棘状突起癒合装置10は、本体15と、第1ウイング20と、第2ウイング25とを含む。本体15は、ロッド部255およびネジ部260を含むことができる。図示した実施形態では、第1ウイング20がロッド部255の一方の端部に取り付けられている。第1ウイング20は、例えば一般的な鏃形状にされることができる。鏃形状により、隣接する棘状突起間に棘状突起癒合装置10が容易に挿入されるであろう。第1ウイング20はさらに、棘状突起に係合させるための歯80を含むことができる。第2ウイング25は一般的なプレート形状にされてもよい。第2ウイング25は、棘状突起に係合させるための歯105を含むことができる。一旦装置10が所望どおりに設置されると、第2ウイング25は、本体15のネジ部260上になるように装置10に配置されてもよい。あるいは、装置10は、第2ウイング25を付けて所定位置に挿入されてもよい。ナット265等の留め具で、第1ウイング20および第2ウイング25を一緒に引き付けて、両ウイングが隣接する棘状突起を所定位置にクランプするようにしてもよい。ナット265により、また、本体15のネジ部260に第2ウイング25が固定されるであろう。
【0028】
図33、34は、旋回式ハサミ型クランプを有する棘状突起癒合装置10の一つの実施形態を示す。図示のように、棘状突起癒合装置10は、第1ウイング20と、第2ウイング25と、止めネジ270とを含む。止めネジ270により、一般に、第1ウイング20と第2ウイング25とが接続され得る。第2ウイング25は、止めネジ270の挿入用開口部を有する一般的なプレート形状であってよい。図示の実施形態では、第1ウイング20は、上顎部275および下顎部280を有する一般的なクランプ顎の形状にされている。上顎部275および下顎部280の各々は、棘状突起に係合させるための歯80を含む。また、上顎部275および下顎部280の各々はハンドル285を有する。上顎部275および下顎部280は止めネジ270の所で接続されており、該止めネジが上顎部275および下顎部280両方のピボットとして機能する。一例として、上顎部275および下顎部280は、初期状態(図33)から係合状態(図34)まで旋回することができる。図33に示すように、初期状態で第1ウイング20が、隣接する棘状突起間への装置10の挿入を容易にする傾斜端部を有するように、上顎部275および下顎部280は共に屈曲している。隣接する棘状突起間に装置10が一旦挿入されると、上顎部275および下顎部280各々のハンドル285を用いて、第1ウイング20が係合状態まで旋回させられ、第1ウイング20の歯80が棘突起間隙の上方および下方の両方で、隣接する棘状突起に係合させられることができる。係合状態において、第2ウイング25の歯105もまた、棘突起間隙の上方および下方の両方で隣接する棘状突起に係合するであろう。第1ウイング20が係合状態まで一旦旋回させられると、ネジ270を用いて装置10が所定位置にロックされることができる。一例として、装置10は一般に、第1ウイング20および第2ウイング25が棘状突起を所定位置にクランプする位置にロックされてよい。
【0029】
図35、36は、旋回式プレートを有する棘状突起癒合装置10の別の実施形態を示す。図示のように、棘状突起癒合装置10は、本体15と、第1ウイング20と、第2ウイング25とを含む。図示の実施形態では、第2ウイング25は、上側ウイング290および下側ウイング295として図35、36に示された2枚のウイングを含む。図示のように、上側ウイング290および下側ウイング295共にテーパー状端部を含んでいてよい。上側ウイング290および下側ウイング295の各々は歯80を含む。図示されていないが、第1ウイング20も歯を含んでいてよい。図示の実施形態では、上側ウイング290および下側ウイング295は、ピボット接続部300で本体15に旋回可能に接続されている。一例として、上側ウイング290および下側ウイング295は、初期状態(図35)から係合状態(図36)まで旋回することができる。図示のように、上側ウイング290および下側ウイング295は、装置10が初期状態にあるとき、丸み端部305を形成することができる。丸み端部305により、例えば、隣接する棘状突起間への装置10の挿入を容易にすることができる。一旦装置10が隣接する棘状突起間に挿入されると、第2ウイング25は、本体15に沿って動くことが可能になり、上側ウイング290および下側ウイング295を係合状態まで旋回させることになる。図示したように、本体15は第2ウイング25から延びるスプレッダ310を含む。第2ウイング25は、上側ウイング290および下側ウイング295のテーパー状端部間でスプレッダ310を駆動して両ウイングを係合状態まで旋回させることができる。係合状態において、棘突起間隙の上方および下方両方で、上側ウイング290および下側ウイング295上の歯80を隣接棘状突起に係合させることができる。係合状態では、第2ウイング25上の歯(もし在れば)もまた、棘突起間隙上方および下方両方で隣接棘状突起に係合させることができる。このようにして、第1ウイング20および第2ウイング25が隣接棘状突起を所定位置にクランプすることができる。前述のように、装置10は一方向ラチェットロックを含むことができ、その場合、突起と第2ウイング25との相互作用により、第2ウイング25の離脱が防止されるであろう。
【0030】
図37〜39は、平行な伸延プレートを有する棘状突起癒合装置10の一つの実施形態を示す。図示のように、棘状突起癒合装置10は、上部伸延エレメント315と、下部伸延エレメント320と、プレート325とを含む。ある実施形態において、上部伸延エレメント315および下部伸延エレメント320は屈曲されてもよい。例えば、上部伸延エレメント315および下部伸延エレメント320は、一般に、l−形状にされることができる。図示のように、上部伸延エレメント315は基部アーム330および延長アーム335を含む。図示のように、延長アーム335は基部アーム330の一端から横断的且つ外側に延出し、例えば、基部アーム330と延長アーム335が一般に90度の角度をなすことができる。下部伸延エレメント320も基部アーム340および延長アーム345を含む。図示のように、延長アーム345が基部アーム340の一端から横断的且つ外側に延出して、例えば、基部アーム340と延長アーム345が一般に90度の角度をなすことができる。図示されていないが、延長アーム335、345は、棘状突起に係合させるための歯を含んでいてもよい。当該歯は、延長アーム335、345から基部アーム330、340と同じ側に延伸することができる。また、装置10が初期状態(図37)にあるとき、上部伸延エレメント315および下部伸延エレメント320がテーパー状端部350を形成するように、基部アーム330、340は、各々テーパー状端部を有してよい。テーパー状端部350により、隣接棘状突起間への装置10の挿入を容易にすることができる。装置10は初期状態(図37)にあるとき、隣接突起間に挿入されてよい。一旦装置10を隣接棘状突起間に挿入すると、延長アーム335、345のハンドル部355、360を用いて上部伸延エレメント315および下部伸延エレメント320を広げることができ、その結果、装置10が係合状態(図38)まで駆動され、棘突起間隙が伸延される。そしてプレート325が基部アーム330、335のテーパー状端部上に亘って配置され、隣接棘状突起を所定位置にクランプすることができる。プレート325は一般に、基部アーム330、335を受けるための開口部365、370を有するであろう。そして様々な好適手法のいずれかを用いて、装置10を所定位置にロックすることができる。一例として、止めネジを用いて、プレート325の開口部365、370内に基部アーム330、335をロックしてもよい。
【0031】
図40は、棘状突起癒合装置10の別の実施形態を示す。図示のように、棘状突起癒合装置10は、本体15と、第1ウイング20と、第2ウイング25とを含む。本体15は、本体に形成されたテーパー状端部55およびスロット375を含んでいてもよい。テーパー状端部55により、例えば隣接棘状突起間への装置10の挿入が容易になり得る。図示されていないが、第1ウイング20および第2ウイング25は、棘状突起に係合させるための歯を含むことができる。第1ウイング20は、テーパー状端部55とは反対側の本体15の対向端部に取着されてもよい。第2ウイング25は、本体15に第2ウイング25の配置を可能にし得る開口部110を含むことができる。第2ウイング25はまた、第2ウイング25の一般に中央部に設けられるタブ部380を含むことができる。タブ部380は、止めネジを受けるための開口部385を含むことができる。本体15に第2ウイング25をロックするため、止めネジを開口部110およびスロット375を通して挿入してもよい。それによって、第2ウイング25が、本体15上でスロット375に沿ったいずれかの位置でロックされ得る。一つの角度でネジを締結すると、一般に、第2ウイング25に角度が付くことになる。
【0032】
図41、42は、本発明の棘状突起癒合装置10の別の実施形態を示す。図示のように、棘状突起癒合装置10は、本体15と、第1ウイング20と、上部プレート390と、下部プレート395とを含む。本体15は一般に、t−形状であってよく、また基部400および基部400の一端の対向側面から横断的に外側に延出する2つの延長部405、410を有することができる。延長部405、410の各々は、延長部材を受けるための開口部を含んでいてもよい。ある実施形態において、開口部にネジ山を形成してもよい。第1ウイング20は、延長部405、410とは反対側の基部400の端部で基部400に取着可能である。第1ウイング20は、例えば、一般的な鏃形状にされることができる。鏃形状の第1ウイング20により、隣接棘状突起間への装置10の挿入が容易になるであろう。図示されていないが、第1ウイング20はさらに、棘状突起を係合させるための歯を含んでいてもよい。上部プレート390および下部プレート395は、ネジ415、420等の各延長部材に結合されることができる。ある実施形態において、上部プレート390および下部プレート395は、各ネジ上で角度を付けるように構成されてもよい。上部プレート390および下部プレート395は、棘状突起に係合させるための歯425、430を含むことができる。図示した実施形態では、ネジ415、420を回すと、プレート390、395は第1プレート20に向かって移動するであろう。ネジ415、420を反対方向に回すと、プレート390、395は第1プレート20から離れるように移動するであろう。隣接棘状突起を所定位置にクランプするために、ネジ415、420を回して、1つの棘状突起を第1ウイング20と上部プレート390との間に係合させ、且つ隣接する1つの棘状突起を第1ウイング20と下部プレート395との間に係合させることが可能である。
【0033】
図43、44は、ネジ山部440を有するボルト435を含む本発明の棘状突起癒合装置10の別の実施形態を示す。図示のように、棘状突起癒合装置10は、本体15と、第1ウイング20と、第2ウイング25とを含む。図示の実施形態では、本体は中央バレル135およびボルト435を含む。前述したように、中央バレル135は一般に、棘突起間隙の伸延に十分な幅を有することができる。第1ウイング20は歯80を含んでいても、第2ウイング25も歯105を含んでいてもよい。ボルト435の回転により、第1ウイング20および第2ウイング25が一緒に引き付けられる。例として、ボルト435を回転させると、ネジ山440に沿って第2ウイング25が動くであろう。ボルト435を反対方向に回転させると、第1ウイング20および第2ウイング25は反対方向に動くことになるであろう。操作中、第1ウイング20および第2ウイング25が一緒に引き付けられて隣接棘状突起を所定位置にクランプするように、第2ウイング25を装置およびボルト435に配置することが可能である。
【0034】
本発明の実施形態によれば、本体15にウイング(例えば第2ウイング25)を固定するために、当然ながら様々な異なる手法を用いることができる。例として、図1、2に示す実施形態では、一方向ラチェットロックにより、本体15からの第2ウイング25の離脱が防止される。第2ウイング25をロックするために好適な他の手法として、スプレッダ型ロック、カムロック、止めネジ、ネジ山ロッド、その他多様な手法のいずれかの使用を含み得る。このうち幾つかは上記で説明している。
【0035】
図45〜47は、ウイング(例えば第2ウイング25)を固定するためのカムロックを含む本発明の一つの実施形態を示す。図示したように、第2ウイング25は一般に、ロッド30上に亘って設置されることができる。ロッド30は一般に、第2ウイング25がカムロック機構によってロッド30に固定され得るように構成されることができる。カムロック機構を用いると、ロッド30の軸回転により、第2ウイング25が本体15に固定されることとなるであろう。図46は初期状態のカムロックを示し、図47はロックされた状態のカムロックを示す。一般の当業者であれば、カムロックアセンブリも、一方向ラチェットロックを含む本発明の実施形態に組み込まれ得ることが理解されるであろう。例として、カムロックを用いることにより、第2ウイング25のラチェット部材とロッド30の突起との係合が容易になり得る。
【0036】
図48〜51は、ウイング(例えば第2ウイング25)を固定するためのスプレッダ型ロックを含む本発明の一つの実施形態を示す。図示したように、棘状突起癒合装置10は、本体15と第2ウイング25とを含むことができる。これを例示するため、第1ウイング20は図示されていない。しかしながら、本発明の実施形態によれば、第1ウイング20は一般に、装置10の操作中は設置されているであろう。図示した実施形態では、第2ウイング25は一般に、拡大してロッド直径が増加するように一般に構成され得るロッド30を含む。図示の実施形態において、ロッド30は一般に、その縦軸方向に該ロッドを貫通して延びる開口部45を含むことができる。ロッド30は、ピン50または止めネジの挿入により該ロッドが拡大するように構成されていてもよい。このようにして、ロッド30の直径を増加させてもよい。ピン50の挿入前のロッド30の直径は、一般に、ロッド上での第2ウイング25の動きを可能にするであろう。しかし、一旦ピン50が挿入されると、ロッド30が拡大し、第2ウイング25を本体15に固定するであろう。図50は初期状態のスプレッダ型ロックを示し、図51はロックされた状態のスプレッダ型ロックを示す。前述したように、スプレッダ型ロックは、一方向ラチェットロックを含む本発明の実施形態に組み込まれることができる。
【0037】
棘状突起癒合装置10は、例えば、金属、セラミック材、ポリマー等の多様な生体適合性材料のいずれかを含むことができる。生体適合性材料の例としては、チタン、ステンレス、アルミニウム、コバルトクロム、合金、ポリエチレン等が挙げられる。例えば、装置10の1つまたは複数の構成要素(中央バレル25,中心コア210等)が、ポリエーテルエーテルケトンを含んでいてもよい。
【0038】
本明細書において開示された本発明は、上記目的を果たすため十分に計算されたものであることは明らかであるが、多くの変形例および実施例が当業者によって考案され得ることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】ラチェットロックを有する本発明の棘状突起癒合装置の一実施形態の側面図である。
図2図1の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の上面図である。
図3】ウイングの一方が取り除かれた本発明の棘状突起癒合装置の1つの実施形態の側面図である。
図4】本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態に用いられるウイングの1つの実施形態の図である。
図5】本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態に用いられるウイングの別の実施形態の図である。
図6】本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態に用いられるラチェットロックの1つの実施形態の図である。
図7図6のラチェットロックの断面図である。
図8】ラチェットロックおよび中央バレルを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の側面図である。
図9図8の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の上面図である。
図10】ラチェットロックおよび旋回ウイングを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の側面図である。
図11】ウイングの一方が取り除かれた、図10の棘状突起癒合装置の一実施形態の側面図である。
図12】ラチェットロックおよび拡張可能なウイングを有する、本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の斜視図である。
図13】拡張可能なウイングが折り畳まれた状態にある、図12の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図14】拡張可能なウイングが直立状態にある、図12の棘状突起癒合装置の一つ実施形態の側面図である。
図15】フランジ付きの拡張可能なウイングを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の斜視図である。
図16】拡張可能なウイングが折り畳まれた状態にある、図15の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図17】拡張可能なウイングが直立状態にあり、且つフランジが伸ばされた、図15の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図18】拡張可能なウイングを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の斜視図である。
図19】拡張可能なウイングが折り畳まれた状態にある、図18の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図20】拡張可能なウイングが直立状態にある、図19の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図21】本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の斜視図である。
図22図21の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図23】本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態に用いられるウイングの図である。
図24】第2ウイング挿入用スロットを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の斜視図である。
図25】第2ウイングが取り外された、図24の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図26】第2ウイングが所定位置にラチェットされた、図24の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図27図24の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の上面図である。
図28】ウイングに角度を付けた、図24の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の上面図である。
図29】クランプ可能なウイングを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の斜視図である。
図30】クランプ可能なウイングが開かれた状態にある、図29の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図31】クランプ可能なウイングが閉じられた状態にある、図29の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図32】一般的な鏃形状のプレートを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の斜視図である。
図33】旋回式ハサミ型クランプを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図34】旋回式ハサミ型クランプを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図35】拡張可能なウイングを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図36】拡張可能なウイングを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図37】伸延構成要素を有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図38】伸延構成要素を有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の側面図である。
図39図38の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の端面図である。
図40】本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の斜視図である。
図41】一般的な鏃形状のプレートを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の側面図である。
図42】一般的な鏃形状のプレートを有する本発明の棘状突起癒合装置の別の実施形態の側面図である。
図43】第1および第2ウイングを一緒に引き付けるための中心ボルトを有する本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の斜視図である。
図44図43の棘状突起癒合装置の一つの実施形態の上面図である。
図45】カムロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図46】カムロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図47】カムロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図48】スプレッダ型ロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図49】スプレッダ型ロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図50】スプレッダ型ロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図51】スプレッダ型ロックを含む本発明の棘状突起癒合装置の一つの実施形態を示す。
図1
図2
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