(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記肩部が、前記第1の側部表面と連続して配置された外側に面した曲面をさらに含み、前記外側に面した曲面が、前記管要素のまわりに周方向に延在しており、かつ前記管要素の長手方向の軸線に対して垂直に配向されている軸線上に曲率中心を有する、請求項1に記載の組み合わせ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
周方向の溝は、有利には、管要素の側壁を冷間加工することによって形成される。その理由は、切込溝とは異なり、材料が管側壁から除去されないため、壁を薄くした管要素に冷間加工プロセスによって溝を付けることができるからである。高圧力および/または高荷重用途における重量およびコスト削減のため、壁を薄くした管要素を使用すると有利である。しかしながら、先行技術の冷間加工法および管設計では、より厚い壁の管要素に使用される類似の切込溝システムが耐えうる高荷重および高圧力に適した継手および管要素係合機能が生成されない。薄い壁の溝付き管要素を機械式継手により接合することを可能とし、かつ高圧力/高荷重用途における使用を可能にする冷間加工によって薄い壁の溝付き管要素の設計および製造を改良することにより得られる明確な利点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、外径と少なくとも1つの端部とを有する管要素に関する。1つの例において、管要素は端部に配置された肩部を含む。肩部は、管要素のまわりに周方向に延在し、かつ外側に面した表面を有する。外側に面した表面は肩部を除いた管要素の外径よりも大きな外径を有する。溝が肩部の近傍に配置されている。溝は管要素のまわりに周方向に延在している。溝は、肩部と連続して配置された第1の側部表面と、第1の側部表面と離間した関係において配置された第2の側部表面と、第1の側部表面と第2の側部表面との間に延在している下表面と、によって画定される。下表面は溝を除いた管要素の外径よりも小さい外径を有する。
【0006】
別の実施形態では、管要素は、溝と連続して配置されたビードをさらに含む。ビードは、管要素のまわりに周方向に延在し、かつ管要素から半径方向外側に突出している。ビードは、ビードを除いた管要素の外径よりも大きな外径を有する頂点を有する。
【0007】
本発明は、また、外径と、第1の端部および第2の端部と、を有する管要素を含む。この実施形態例において、管要素は、それぞれ第1の端部および第2の端部に配置された第1の肩部および第2の肩部を含む。第1の肩部および第2の肩部のそれぞれは、管要素のまわりに周方向に延在し、かつ外側に面した表面を有する。外側に面した表面のそれぞれは、第1の肩部および第2の肩部を除いた管要素の外径よりも大きな外径を有する。この実施形態において、第1の溝および第2の溝はそれぞれ第1の肩部および第2の肩部の近傍に配置されている。第1の溝および第2の溝のそれぞれは管要素のまわりに周方向に延在している。第1の溝および第2の溝のそれぞれは、第1の肩部および第2の肩部の1つと連続して配置された第1の側部表面と、第1の側部表面と離間した関係において配置された第2の側部表面と、第1の側部表面と第2の側部表面との間に延在している下表面と、によってそれぞれ画定される。第1の溝および第2の溝のそれぞれの下表面は、溝を除いた管要素の外径よりも小さい各々の外径を有する。
【0008】
この実施形態は、それぞれ第1の溝および第2の溝と連続して配置された第1のビードおよび第2のビードをさらに含んでもよい。第1のビードおよび第2のビードのそれぞれは、管要素のまわりに周方向に延在し、かつ管要素から半径方向外側に突出している。第1のビードおよび第2のビードのそれぞれは、第1のビードおよび第2のビードを除いた管要素の外径よりも大きな外径を有する各々の頂点を有する。
【0009】
本発明は、継手と少なくとも1つの管要素との組み合わせをさらに含む。管要素は、外径と、少なくとも1つの端部とを有する。継手は、端部と端部とをつないで互いに取り付けられ、管要素の端部を受容するための中心空間を取り囲んでいる複数のセグメントを含む。セグメントのそれぞれは、中心空間内に受容された管要素に係合するための弓状面を有する。この実施形態例において、管要素は端部に配置された肩部を含む。肩部は、管要素のまわりに周方向に延在し、かつ外側に面した表面を有する。外側に面した表面は、肩部を除いた管要素の外径よりも大きな外径を有する。溝が肩部の近傍に配置されている。溝は管要素のまわりに周方向に延在している。溝は、肩部と連続して配置された第1の側部表面と、第1の側部表面と離間した関係において配置された第2の側部表面と、第1の側部表面と第2の側部表面との間に延在している下表面と、によって画定される。下表面は、溝を除いた管要素の外径よりも小さい外径を有する。セグメントの弓状面は溝内に受容されている。
【0010】
この実施形態において、管要素は、溝と連続して配置されたビードをさらに含んでもよい。ビードは、管要素のまわりに周方向に延在し、かつ管要素から半径方向外側に突出している。ビードは、ビードを除いた管要素の外径よりも大きな外径を有する頂点を有する。
【0011】
別の態様では、本発明は、管要素の側壁に形状を付与するための.第1のローラおよび第2のローラを含む。この態様において、第1のローラの例は、第1の外径を有する第1のセグメントと、第1のセグメントと連続して配置された第2のセグメントと、を含む。第2のセグメントは、第1の外径よりも小さな第2の外径を有する。第3のセグメントは、第2のセグメントと連続して配置されており、かつ第2の外径よりも大きな第3の外径を有する。第8のセグメントは、第3のセグメントと連続して配置されており、かつ第2の外径よりも小さな第8の外径を有する。第9のセグメントは、第8のセグメントと連続して配置されており、かつ第2の外径にほぼ等しい第8の外径を有する。
【0012】
本発明のこの態様において、第2のローラの例は、第4の外径を有する第4のセグメントと、前記第4のセグメントと連続して配置されており、かつ第4の外径よりも大きな第5の外径を有する第5のセグメントと、を含む。第6のセグメントは、前記第5のセグメントと連続して配置されており、かつ第5の外径よりも小さい第6の外径を有する。第7のセグメントは、前記第6のセグメントと連続して配置されており、かつ第5の外径にほぼ等しい第7の外径を有する。
【0013】
1つの特定の実施形態では、第5のセグメントは、第4のセグメントの近傍に配置されており、かつ第2の軸線に対して実質的に垂直に配向されている第1の環状面と、第6のセグメントの近傍に配置されており、かつ第2の軸線に対して角度を有して配向されている第2の環状面と、を含む。
【0014】
本発明は、また、管要素の側壁に形状を付与するために管要素の端部を冷間加工するため第1のローラおよび第2のローラを使用するデバイスを含む。デバイスは支持フレームを含む。第1のローラは、支持フレームに取り付けられており、かつ第1の軸線を中心として回転可能である。第1のローラは管要素の内部表面に係合するようになっている。第1のローラを第1の軸線を中心として回転するための手段も設けられている。第2のローラは、支持フレームに取り付けられており、かつ第1の軸線に実質的に平行して配向されている第2の軸線を中心として回転可能である。第2のローラは、第1のローラに向かう方におよび第1のローラから離れる方に移動可能であり、かつ管要素の外部表面に係合するようになっている。ローラが回転する間、側壁を圧縮するために第2のローラを第1のローラに対して移動するための手段も設けられている。ローラは、支持フレーム上において、
第4のセグメントが第1のセグメントと整列するように、
第5のセグメントが第2のセグメントと整列するように、
第6のセグメントが第3のセグメントと整列するように、
互いに配置されている。
【0015】
回転手段は、電動モータまたはポンプによって作動する油圧モータを含んでもよく、移動手段は、例として、油圧式アクチュエータまたはねじジャッキを含んでもよい。
【0016】
本発明は、第1のローラと第2のローラとの組み合わせを使用することによって、内部表面および外部表面を有する管要素の側壁に形状を付与する方法をさらに含む。1つの例において、方法は、
第1のローラの第1のセグメントの第1の箇所において管要素の内部表面に接触させるステップと、
第2のローラの第5のセグメントの第3の箇所において管要素の外部表面に接触させるステップと、
第1のローラおよび第2のローラの1つを回転し、それによって第1のローラおよび第2のローラのもう一方ならびに管要素を回転させるステップであって、第1のローラが管要素の内部表面を周方向に横断し、第2のローラが管要素の外部表面を周方向に横断する、ステップと、
第1のローラおよび第2のローラの1つを第1のローラおよび第2のローラのもう一方の方に移動し、管要素の内部表面と、第1のローラの第1のセグメントおよび第3のセグメントとの間の接触を通じて、ならびに管要素の外部表面と、第2のローラの第5のセグメントおよび第7のセグメントとの間の接触を通じて管要素の側壁を変形させるステップと、
第1のローラおよび第2のローラの1つを第1のローラおよび第2のローラのもう一方の方に移動し続け、第1のローラの第1のセグメントと、第2のローラの第4のセグメントとの間において管要素の側壁を圧縮するステップと、
第1のローラおよび第2のローラの1つを第1のローラおよび第2のローラのもう一方の方に移動し続け、第1のローラの第2のセグメントと第2のローラの第5のセグメントとの間において管要素の側壁を圧縮するステップと、
第1のローラおよび第2のローラの1つを第1のローラおよび第2のローラのもう一方の方に移動し続け、第1のローラの第3のセグメントと、第2のローラの第5のセグメントおよび第7のセグメントとの間において管要素の側壁を圧縮するステップと、を含む。
【0017】
本発明は、管要素の周方向肩部、溝およびビードを形成するためのスピン形成法をさらに含む。スピン形成法の例は、
管要素の端部を金型内に捕捉するステップと、
管要素内にツールを挿入するステップと、
ツールを軌道内において管要素の長手方向の軸線を中心として回転させるステップと、
ツールを回転させる間、ツールを管要素の内部表面に押し付けるために軌道の直径を増加させるステップと、
管要素を金型に適合させてその中に周方向肩部を形成するステップであって、肩部が管要素の残部の外径よりも大きな外径を有する、ステップと、
管要素を金型に適合させてその中に周方向のビードを形成するステップであって、ビードが管要素の残部の外径よりも大きな外径を有する頂点を有する、ステップと、
増加する直径を有する軌道においてツールが回転する間、管要素の内部表面にツールを押し付け、管の、肩部とビードとの間の部分を、半径方向内側に、金型から離れる方に移動させ、それによって溝を形成するステップであって、溝は管要素の残部の外径よりも小さな外径を有する、ステップと、を含む。
本明細書は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
外径と少なくとも1つの端部とを有する管要素であって、
上記端部に配置された肩部であって、上記肩部が、上記管要素のまわりに周方向に延在しており、かつ外側に面した表面を有し、上記外側に面した表面は上記肩部を除いた上記管要素の上記外径よりも大きな外径を有する、肩部と、
上記肩部の近傍に配置された溝であって、上記溝が、上記管要素のまわりに周方向に延在しており、上記溝が、上記肩部と連続して配置された第1の側部表面と、上記第1の側部表面と離間した関係において配置された第2の側部表面と、上記第1の側部表面と上記第2の側部表面との間に延在している下表面と、によって画定されており、上記下表面が上記溝を除いた上記管要素の上記外径よりも小さい外径を有する、溝と、
を含む、管要素。
(項目2)
上記溝と連続して配置されたビードをさらに含み、上記ビードが、上記管要素のまわりに周方向に延在しており、かつ上記管要素から半径方向外側に突出しており、上記ビードを除いた上記管要素の上記外径よりも大きな外径を有する頂点を有する、項目1に記載の管要素。
(項目3)
上記頂点の上記外径が上記肩部の上記外側に面した表面の上記外径よりも小さい、項目2に記載の管要素。
(項目4)
上記第1の側部表面が上記管要素の長手方向の軸線に対して実質的に垂直に配向されている、項目1に記載の管要素。
(項目5)
上記第1の側部表面が上記管要素の長手方向の軸線に対して角度を有して配向されている、項目1に記載の管要素。
(項目6)
上記第1の側部表面が上記長手方向の軸線に対して測定された約80°〜約85°の配向角度を有する、項目5に記載の管要素。
(項目7)
上記第2の側部表面が上記管要素の上記長手方向の軸線に対して角度を有して配向されている、項目1に記載の管要素。
(項目8)
上記第2の側部表面が上記長手方向の軸線に対して測定された約40°〜約70°の配向角度を有する、項目7に記載の管要素。
(項目9)
上記第2の側部表面が上記長手方向の軸線に対して測定された約45°〜約65°の配向角度を有する、項目7に記載の管要素。
(項目10)
上記第2の側部表面が上記長手方向の軸線に対して測定された約55°の配向角度を有する、項目7に記載の管要素。
(項目11)
上記肩部が、上記第1の側部表面と連続して配置された外側に面した曲面をさらに含み、上記外側に面した曲面が、上記管要素のまわりに周方向に延在しており、かつ上記管要素の長手方向の軸線に対して垂直に配向されている軸線上に曲率中心を有する、項目1に記載の管要素。
(項目12)
上記管要素が内径を有し、上記溝が上記管要素の上記内径にほぼ等しい内径を有する、項目1に記載の管要素。
(項目13)
外径と、第1の端部および第2の端部とを有する管要素であって、
それぞれ、上記第1の端部および上記第2の端部に配置された第1の肩部および第2の肩部であって、上記第1の肩部および上記第2の肩部のそれぞれが上記管要素のまわりに周方向に延在しており、かつ外側に面した表面を有し、上記外側に面した表面のそれぞれが上記第1の肩部および上記第2の肩部を除いた上記管要素の上記外径よりも大きな外径を有する、第1の肩部および第2の肩部と、
それぞれ、上記第1の肩部および上記第2の肩部の近傍に配置された第1の溝および第2の溝であって、上記第1の溝および上記第2の溝のそれぞれが上記管要素のまわりに周方向に延在しており、上記第1の溝および上記第2の溝のそれぞれが、それぞれ、上記第1の肩部および上記第2の肩部の1つと連続して配置された第1の側部表面と、上記第1の側部表面と離間した関係において配置された第2の側部表面と、上記第1の側部表面と上記第2の側部表面との間に延在している下表面と、によって画定されており、上記第1の溝および上記第2の溝のそれぞれの上記下表面が上記溝を除いた上記管要素の上記外径よりも小さい各々の外径を有する、第1の溝および第2の溝と、
を含む、管要素。
(項目14)
それぞれ、上記第1の溝および上記第2の溝と連続して配置された第1のビードおよび第2のビードをさらに含み、上記第1のビードおよび上記第2のビードのそれぞれが上記管要素のまわりに周方向に延在しており、かつ上記管要素から半径方向外側に突出しており、上記第1のビードおよび上記第2のビードのそれぞれが上記第1のビードおよび上記第2のビードを除いた上記管要素の上記外径よりも大きな外径を有する各々の頂点を有する、項目13に記載の管要素。
(項目15)
上記第1のビードおよび上記第2のビードの上記頂点のそれぞれの上記外径が上記第1の肩部および上記第2の肩部の上記外側に面した表面の上記外径よりも小さい、項目14に記載の管要素。
(項目16)
上記第1の溝および上記第2の溝のそれぞれの上記第1の側部表面が上記管要素の長手方向の軸線に対して実質的に垂直に配向されている、項目13に記載の管要素。
(項目17)
上記第1の側部表面が上記管要素の長手方向の軸線に対して角度を有して配向されている、項目13に記載の管要素。
(項目18)
上記第1の側部表面が上記長手方向の軸線に対して測定された約80°〜約85°の配向角度を有する、項目17に記載の管要素。
(項目19)
上記第1の溝および上記第2の溝のそれぞれの上記第2の側部表面が上記管要素の上記長手方向の軸線に対して角度を有して配向されている、項目13に記載の管要素。
(項目20)
上記第1の溝および上記第2の溝のそれぞれの上記第2の側部表面が上記長手方向の軸線に対して約40°〜約70°の角度で配向されている、項目19に記載の管要素。
(項目21)
上記第1の溝および上記第2の溝のそれぞれの上記第2の側部表面が上記長手方向の軸線に対して約45°〜約65°の角度で配向されている、項目19に記載の管要素。
(項目22)
上記第1の溝および上記第2の溝のそれぞれの上記第2の側部表面が上記長手方向の軸線に対して約55°の角度で配向されている、項目19に記載の管要素。
(項目23)
上記第1の肩部および上記第2の肩部のそれぞれが、上記第1の溝および上記第2の溝の上記第1の側部表面の各々1つと連続して配置された、外側に面した曲面をさらに含み、上記外側に面した曲面のそれぞれが上記管要素のまわりに周方向に延在しており、かつ上記管要素の長手方向の軸線に対して垂直に配向されている各々の軸線上に曲率中心を有する、項目13に記載の管要素。
(項目24)
上記第1の端部と上記第2の端部とが互いに反対方向に配置されている、項目13に記載の管要素。
(項目25)
継手と少なくとも1つの管要素との組み合わせであって、上記管要素が外径と少なくとも1つの端部とを有し、
上記継手が、
上記管要素の上記端部を受容するための中心空間を取り囲む少なくとも1つのセグメントであって、上記少なくとも1つのセグメントが上記中心空間内に受容された上記管要素に係合するための弓状面を有する、セグメントを含み、
上記管要素が、
上記端部に配置された肩部であって、上記肩部が、上記管要素のまわりに周方向に延在しており、かつ外側に面した表面を有し、上記外側に面した表面が上記肩部を除いた上記管要素の上記外径よりも大きな外径を有する、肩部と、
上記肩部の近傍に配置された溝であって、上記溝が、上記管要素のまわりに周方向に延在しており、上記溝が、上記肩部と連続して配置された第1の側部表面と、上記第1の側部表面と離間した関係において配置された第2の側部表面と、上記第1の側部表面と上記第2の側部表面との間に延在している下表面と、によって画定されており、上記下表面が、上記溝を除いた上記管要素の上記外径よりも小さい外径を有し、上記セグメントの上記弓状面が上記溝内に受容されている、溝と、
を含む、組み合わせ。
(項目26)
上記管要素が、上記溝と連続して配置されたビードをさらに含み、上記ビードが上記管要素のまわりに周方向に延在しており、かつ上記管要素から半径方向外側に突出しており、上記ビードを除いた上記管要素の上記外径よりも大きな外径を有する頂点を有する、項目25に記載の組み合わせ。
(項目27)
上記頂点の上記外径が上記肩部の上記外側に面した表面の上記外径よりも小さい、項目26に記載の組み合わせ。
(項目28)
上記第1の側部表面が上記管要素の長手方向の軸線に対して実質的に垂直に配向されている、項目25に記載の組み合わせ。
(項目29)
上記第1の側部表面が上記管要素の長手方向の軸線に対して角度を有して配向されている、項目25に記載の組み合わせ。
(項目30)
上記第1の側部表面が上記長手方向の軸線に対して測定された約80°〜約85°の配向角度を有する、項目29に記載の組み合わせ。
(項目31)
上記第2の側部表面が上記管要素の上記長手方向の軸線に対して角度を有して配向されている、項目25に記載の組み合わせ。
(項目32)
上記第2の側部表面が上記長手方向の軸線に対して約40°〜約70°の角度で配向されている、項目31に記載の組み合わせ。
(項目33)
上記第2の側部表面が上記長手方向の軸線に対して約45°〜約65°の角度で配向されている、項目31に記載の組み合わせ。
(項目34)
上記第2の側部表面が上記長手方向の軸線に対して約55°の角度で配向されている、項目31に記載の組み合わせ。
(項目35)
上記肩部が、上記第1の側部表面と連続して配置された外側に面した曲面をさらに含み、上記外側に面した曲面が、上記管要素のまわりに周方向に延在しており、かつ上記管要素の長手方向の軸線に対して垂直に配向されている軸線上に曲率中心を有する、項目25に記載の組み合わせ。
(項目36)
上記継手が、端部と端部とをつないで互いに取り付けられ上記中心空間を取り囲んでいる複数のセグメントを含み、上記セグメントのそれぞれの上記弓状面のそれぞれが、
上記溝の上記第1の側部表面と面した関係にある第1の側方表面と、
上記溝の上記第2の側部表面と面した関係にある第2の側方表面と、
上記溝の上記下表面と面した関係にある半径方向の表面と、
を含む、項目25に記載の組み合わせ。
(項目37)
上記第1の側方表面が上記管要素の長手方向の軸線に対して実質的に垂直に配向されている、項目36に記載の組み合わせ。
(項目38)
上記第1の側方表面が上記管要素の長手方向の軸線に対して角度を有して配向されている、項目36に記載の組み合わせ。
(項目39)
上記第1の側方表面が上記長手方向の軸線に対して測定された約80°〜約85°の配向角度を有する、項目38に記載の組み合わせ。
(項目40)
上記第2の側方表面が上記管要素の上記長手方向の軸線に対して角度を有して配向されている、項目36に記載の組み合わせ。
(項目41)
上記第2の側方表面が、上記第2の側部表面が上記管要素の上記長手方向の軸線に対して配向されている角度に等しい角度で配向されている、項目40に記載の組み合わせ。
(項目42)
上記弓状面のそれぞれの上記第2の側方表面が上記長手方向の軸線に対して約40°〜約70°の角度で配向されている、項目40に記載の組み合わせ。
(項目43)
上記弓状面のそれぞれの上記第2の側方表面が上記長手方向の軸線に対して約45°〜約65°の角度で配向されている、項目40に記載の組み合わせ。
(項目44)
上記弓状面のそれぞれの上記第2の側方表面が上記長手方向の軸線に対して約55°の角度で配向されている、項目40に記載の組み合わせ。
(項目45)
上記継手が上記セグメントの2つを含み、上記セグメントがヒンジを使用して互いに取り付けられている、項目36に記載の組み合わせ。
(項目46)
上記継手が上記セグメントの2つを含み、上記セグメントが上記セグメントの両端に配置された締結具を使用し端部と端部とをつないで互いに取り付けられている、項目36に記載の組み合わせ。
(項目47)
上記第1の側方表面が、上記溝の上記第1の側部表面に接触している、項目36に記載の組み合わせ。
(項目48)
上記第2の側方表面が上記溝の上記第2の側部表面に接触している、項目47に記載の組み合わせ。
(項目49)
管要素の側壁に形状を付与するための第1のローラと第2のローラとの組み合わせであって、
上記第1のローラが、
第1の外径を有する第1のセグメントと、
上記第1のセグメントと連続して配置されており、かつ上記第1の外径よりも小さな第2の外径を有する第2のセグメントと、
上記第2のセグメントと連続して配置されており、かつ上記第2の外径よりも大きな第3の外径を有する第3のセグメントと、を含み、
上記第2のローラが、
第4の外径を有する第4のセグメントと、
上記第4のセグメントと連続して配置されており、かつ上記第4の外径よりも大きな第5の外径を有する第5のセグメントと、
上記第5のセグメントと連続して配置されており、かつ上記第5の外径よりも小さい第6の外径を有する第6のセグメントと、
上記第6のセグメントと連続して配置されており、かつ上記第5の外径にほぼ等しい第7の外径を有する第7のセグメントと、
を含む、組み合わせ。
(項目50)
上記第5のセグメントが、
上記第4のセグメントの近傍に配置された第1の環状面と、
上記第6のセグメントの近傍に配置されており、かつ上記第2の軸線に対して角度を有して配向されている第2の環状面と、
を含む、項目49に記載の組み合わせ。
(項目51)
上記第1の環状面が上記管要素の長手方向の軸線に対して角度を有して配向されている、項目50に記載の組み合わせ。
(項目52)
上記第1の環状面が上記長手方向の軸線に対して測定された約80°〜約85°の配向角度を有する、項目51に記載の組み合わせ。
(項目53)
上記第2の環状面が上記第2の軸線に対して約40°〜約70°の角度で配向されている、項目50に記載の組み合わせ。
(項目54)
上記第2の環状面が上記第2の軸線に対して約45°〜約65°の角度で配向されている、項目50に記載の組み合わせ。
(項目55)
上記第2の環状面が上記第2の軸線に対して約55°の角度で配向されている、項目50に記載の組み合わせ。
(項目56)
上記形状を上記側壁に付与するために管要素の端部を冷間加工するためのデバイスで使用される項目49に記載の組み合わせであって、
上記デバイスが、
支持フレームであって、
上記第1のローラが上記支持フレームに取り付けられており、かつ第1の軸線を中心として回転可能であり、上記第1のローラが上記管要素の内部表面に係合するようになっている、支持フレームと、
上記第1のローラを上記第1の軸線を中心として回転するための手段であって、
上記第2のローラが上記支持フレームに取り付けられており、かつ上記第1の軸線に実質的に平行して配向されている第2の軸線を中心として回転可能であり、上記第2のローラが上記第1のローラに向かう方におよび上記第1のローラから離れる方に移動可能であり、かつ上記管要素の外部表面に係合するようになっている、手段と、
上記ローラが回転する間、上記側壁を上記第1のローラと上記第2のローラとの間において圧縮するために、上記第2のローラを上記第1のローラに対して移動するための手段であって、上記ローラが、上記支持フレーム上に、
上記第4のセグメントが上記第1のセグメントと整列するように、
上記第5のセグメントが上記第2のセグメントと整列するように、
上記第6のセグメントが上記第3のセグメントと整列するように、
上記第7のセグメントが上記第4のセグメントおよび上記第5のセグメントの少なくとも一部と整列するように、互いに配置されている、手段と、
を含む、組み合わせ。
(項目57)
上記第1のローラが、
上記第3のセグメントと連続して配置されており、かつ上記第2の外径よりも小さな第8の外径を有する第8のセグメントと、
上記第8のセグメントと連続して配置されており、かつ上記第2の外径にほぼ等しい第8の外径を有する第9のセグメントと、
をさらに含む、項目50に記載の組み合わせ。
(項目58)
上記回転手段が電動モータを含み、上記移動手段が油圧式アクチュエータを含む、項目56に記載の組み合わせ。
(項目59)
項目56に記載の第1のローラと第2のローラとの上記組み合わせを使用することにより内部表面および外部表面を有する上記管要素の上記側壁に上記形状を付与する方法であって、
上記第1のローラの上記第1のセグメントの第1の箇所において上記内部表面に接触させるステップと、
上記第2のローラの上記第5のセグメントの第3の箇所において上記外部表面に接触させるステップと、
上記第1のローラおよび上記第2のローラの1つを回転し、それによって上記第1のローラおよび上記第2のローラのもう一方ならびに上記管要素を回転させるステップであって、上記第1のローラが上記内部表面を周方向に横断し、上記第2のローラが上記外部表面を周方向に横断する、ステップと、
上記第1のローラおよび上記第2のローラの1つを上記第1のローラおよび上記第2のローラのもう一方の方に移動し、上記管要素の上記側壁を、上記内部表面と、上記第1のローラの上記第1のセグメントおよび上記第3のセグメントとの間の接触を通じて、ならびに上記外部表面と、上記第2のローラの上記第5のセグメントおよび上記第7のセグメントとの間の接触を通じて変形するステップと、
上記第1のローラおよび上記第2のローラの1つを上記第1のローラおよび上記第2のローラのもう一方の方に移動し続け、上記第1のローラの上記第1のセグメントと、上記第2のローラの上記第4のセグメントとの間において上記管要素の上記側壁を圧縮するステップと、
上記第1のローラおよび上記第2のローラの1つを上記第1のローラおよび上記第2のローラのもう一方の方に移動し続け、上記第1のローラの上記第2のセグメントと、上記第2のローラの上記第5のセグメントとの間において上記管要素の上記側壁を圧縮するステップと、
上記第1のローラおよび上記第2のローラの1つを上記第1のローラおよび上記第2のローラのもう一方の方に移動し続け、上記第1のローラの上記第3のセグメントと、上記第2のローラの上記第5のセグメントおよび上記第7のセグメントとの間において上記管要素の上記側壁を圧縮するステップと、
を含む、方法。
(項目60)
上記第1のローラと上記第2のローラとの間にない上記管要素の内径にほぼ等しい内径を有する上記ローラの上記第2のセグメントと上記第5のセグメントとの間において上記管要素の一部を形成するために、上記第1のローラの上記第2のセグメントと、上記第2のローラの上記第5のセグメントとの間において上記管要素の上記側壁を圧縮するステップをさらに含む、項目59に記載の方法。
(項目61)
管要素に周方向肩部および溝を形成する方法であって、
上記管要素の端部を金型内に捕捉するステップと、
上記管要素内にツールを挿入するステップと、
上記ツールを軌道内において上記管要素の長手方向の軸線を中心として回転するステップと、
上記ツールを回転する間、上記ツールを上記管要素の内部表面に押し付けるために上記軌道の直径を増加するステップと、
上記管要素を上記金型に適合させてその中に上記周方向肩部を形成するステップであって、上記肩部が上記管要素の残部の外径よりも大きな外径を有する、ステップと、
増加する直径を有する上記軌道において上記ツールを回転する間、上記ツールを上記管要素の上記内部表面に押し付け、上記肩部の近傍にある上記管の部分を上記金型から離れる方に半径方向内側に移動させ、それによって、上記周方向の溝を形成するステップであって、上記溝が上記管要素の上記残部の上記外径よりも小さな外径を有する、ステップと、
を含む、方法。
(項目62)
上記管要素を上記金型に適合させてその中に周方向のビードを形成するステップであって、上記ビードが上記管要素の上記残部の上記外径よりも大きな外径を有する頂点を有する、ステップをさらに含む、項目61に記載の方法。
(項目63)
管要素に周方向のビードおよび溝を形成する方法であって、
上記管要素の端部を金型内に捕捉するステップと、
上記管要素内にツールを挿入するステップと、
上記ツールを軌道内において上記管要素の長手方向の軸線を中心として回転するステップと、
上記ツールを回転する間、上記ツールを上記管要素の内部表面に押し付けるために上記軌道の直径を増加するステップと、
上記管要素を上記金型に適合させてその中に上記周方向のビードを形成するステップであって、上記ビードが上記管要素の残部の外径よりも大きな外径を有する頂点を有する、ステップと、
増加する直径を有する上記軌道において上記ツールを回転する間、上記ツールを上記管要素の上記内部表面に押し付け、上記ビードの近傍にある上記管の部分を上記金型から離れる方に半径方向内側に移動させ、それによって上記溝を形成するステップであって、上記溝が上記管要素の上記残部の上記外径よりも小さな外径を有するステップと、
を含む、方法。
(項目64)
上記管要素を上記金型に適合させてその中に周方向肩部を形成するステップをさらに含み、上記肩部が上記管要素の上記残部の上記外径よりも大きな外径を有する、項目63に記載の方法。
(項目65)
管要素に周方向肩部、溝およびビードを形成する方法であって、
上記管要素の端部を金型内に捕捉するステップと、
上記管要素内にツールを挿入するステップと、
上記ツールを軌道内において上記管要素の長手方向の軸線を中心として回転するステップと、
上記ツールを回転する間、上記ツールを上記管要素の内部表面に押し付けるために上記軌道の直径を増加するステップと、
上記管要素を上記金型に適合させてその中に周方向肩部を形成するステップであって、上記肩部が上記管要素の残部の外径よりも大きな外径を有する、ステップと、
上記管要素を上記金型に適合させてその中に周方向のビードを形成するステップであって、上記ビードが上記管要素の上記残部の上記外径よりも大きな外径を有する頂点を有するステップと、
増加する直径を有する上記軌道において上記ツールを回転する間、上記ツールを上記管要素の上記内部表面に押し付け、上記管の、上記肩部と上記ビードとの間の部分を上記金型から離れる方に半径方向内側に移動させ、それによって上記溝を形成するステップであって、上記溝が上記管要素の上記残部の上記外径よりも小さな外径を有する、ステップと、
を含む、方法。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、管要素と、管要素と継手との組み合わせと、継手を受容するための管要素を冷間加工し、流体密な接合部を形成するための方法およびデバイスとに関する。この文書全体を通して、「管要素」という用語は、例えば、
図1に示すようなパイプストック10はもとより、
図2に示すバルブ14などの流体処理または制御構成要素の管状部12を含む、任意の管状構造を意味する。ポンプおよびストレーナなどの他の構成要素ならびにT継手、エルボ、ベンドおよび径違い継手などの取付具もまた本明細書中に定義される「管要素」を有するまたは含むものとして含まれる。
【0020】
図1に示すように、管要素10は、長手方向の軸線18上の管要素の曲率中心の点を通過する外径16を有する。管要素10の少なくとも1つの端部20は、機械式継手(図示せず)のキーを受容するように構成されており、この構成は、端部20に配置された肩部22と、肩部22の近傍に配置された溝24と、溝24と連続して配置されたビード26と、を含む。
【0021】
図1に詳細に図示されているように、肩部22は管要素のまわりに周方向に延在しており、かつ外側に面した表面28を有する。表面28は、肩部を除いた管要素10の外径16よりも大きな外径30を有する。肩部30は、また、外側に面した曲面32を有する。曲面32は、また、管要素のまわりに周方向に延在しており、管要素10の長手方向の軸線18に対して垂直に配向された軸線34上に曲率中心を有する。
図1において、軸線34は表示面(viewing plane)に対して垂直に示されている。故に、終端して示されている。
【0022】
溝24は、肩部30の曲面32と連続して配置された第1の側部表面36によって画定される。側部表面36は角度を有して配向されてもよい。配向角度41は、長手方向の軸線18に対して約80°〜約85°の範囲であってもよい。別の実施形態では、側部表面36は、長手方向の軸線18に対して実質的に垂直に配向されてもよい。本明細書において「実質的に垂直に」とは、厳密に垂直でなくともよいが、製造法および製造公差の点において実施できるように設けられた角度配向を意味する。第1の側部表面36の垂直配向は、管要素を半径方向に補強し、かつその真円度の維持を補助する。
【0023】
第2の側部表面38はさらに溝24を画定する。第2の側部表面38は、第1の側部表面36と離間した関係において配置されており、かつ長手方向の軸線18に対して角度を有して配向されている。側部表面38は、約40°〜約70°または約45°〜約65°の配向角度40を有してもよい。
図1に示す特定の実施形態において、配向角度40は約55°であり、これは、
図3〜6に示すように、溝が機械式継手のキーを受容する場合に有利と考えられる。
【0024】
下表面42が溝24の第1の側部表面36と第2の側部表面38との間に延在している。示される実施形態例において、下表面42は、長手方向の軸線18に実質的に平行しており、かつ溝を除いた管要素の外径16よりも小さい外径44を有する。溝24は、また、
図1に示す実施形態においては、管要素10の内径19にほぼ等しい内径17を有する。
【0025】
ビード26は、溝24の第2の側部表面38と連続して配置されており、また、管要素のまわりに周方向に延在している。ビード26は、軸線18から離れる方に外側に突出しており、かつビードを除いた管要素の外径16よりも大きな外径48を有する頂点46を有する。
図1に示す実施形態例において、頂点46の直径48は肩部22の外径30よりも小さい。ビード26は管要素の半径方向の剛性を増加し、それによってその真円度の維持を補助する。
【0026】
図1Aに示すように、ビードのない管要素の実施形態10aも実現可能である。
図1に示した実施形態10と同様、
図1Aの実施形態10aにおいて、下表面42は長手方向の軸線18に実質的に平行しており、かつ溝を除いた管要素の外径16よりも小さい外径44を有する。溝24は、また、管要素10aの内径19にほぼ等しい内径17を有する。
【0027】
パイプストックにおいては、管要素10の端部の構成(肩部22、溝24およびビード26)は両端(明確化のため図示せず)において同じであるが、端部が異なりうる他の構成もまた実現可能である。さらに、バルブ14の両端にある管要素50は、また、機械式継手を使用してバルブもしくは任意の他の流体制御部品または取付具を他の管要素に接合することを可能にする上記の端部構成を有する。この例を
図3、
図3Aおよび
図3Bに示す。その代わりに、バルブおよび他の流体制御部品および取付具は、また、異なる端部構成を有してもよい。
【0028】
図3に示す一実施形態において、機械式継手52は、この例ではねじ部品56により端部と端部とをつないだ関係において互いに取り付けられた2つ以上のセグメント54を含む。セグメント54は中心空間58を取り囲んでいる。中心空間58は、管要素10を受容しそれを流体密な接合部において結合する。エラストマガスケット60がセグメント54間に捕捉されており、かつ流体密を確実にするため肩部24の外側に面した表面28に係合している内側に面した密封面62を有する。各セグメントは、中心空間に向かって内方に突出しており、かつ管要素10の溝24内に受容された一対の弓状面またはキー64を有する。
【0029】
図3Aに示す別の実施形態において、継手53は、離間して面した関係にある端部57および端部59を有する単体構造の本体55により形成された単一のセグメントを含む。ボルトパッド61が端部57および端部59から延在しており、締結具の締め付け時、それらを互いに引き寄せるために締結具63がボルトパッド間に延在している。単体構造の本体は、接合部を形成するために管要素を受容している中心空間65を取り囲んでいる。継手53の両側において離間した関係にあるキー67は単体構造の本体55に沿って周方向に延在しており、かつ半径方向内側に突出している。上述したものに類似するガスケット60がキー間に配置されている。締結具63の締め付けによりキー67が引き寄せられて管要素の溝と係合し、単体構造の本体55と管要素との間においてガスケット60が圧縮される。
【0030】
図3Bは、ヒンジ75により一端において接合された2つのセグメント71および73で形成された別の継手実施形態69を示す。セグメントの反対端77および79は離間して面した関係にあり、かつ締結具81によって連結されている。セグメント71およびセグメント73は、また、離間した関係にある周方向のキー83を有し、かつガスケット60がそれらの間に配置されている。セグメントは、接合部を形成するために管要素を受容している中心空間65を取り囲んでいる。締結具81の締め付けによりキー83が引き寄せられて管要素の溝と係合し、セグメントと管要素との間においてガスケット60が圧縮される。
【0031】
まず、継手52を分解し(
図3を参照)、管要素のうちの1つの端部上にガスケット60をすべらせるようにしてはめることによって接合部を2つの管要素10間に形成してもよい。その後、もう一方の管要素の端部を第1の管要素の端部と近接して整列し、ガスケットの密封面62を各管要素の肩部24の各々の外部表面28に係合させた状態で、2つの管要素の端部間にある小さな間隙を埋めるようにガスケットを配置する。次に、継手セグメント54が配置され、キー64が各管要素の各々の溝24と整列した状態でガスケット60および管要素の端部を取り囲む。その後、流体密な接合部を形成するために、締結具56を取り付け、セグメントを互いに対して引き寄せて各々の溝24内にキー64を係合させ、ガスケット60を管要素に対して圧縮するように締め付ける。
【0032】
別実施形態において、
図4〜6は、設置の準備が整った型の継手52と管要素10の係合を詳細に示す。この継手52では、セグメント54が事前に組み立てられ、締結具56によって互いに離間した関係に維持されており、セグメントがガスケット60に支持されている。
図4および
図5に示すように、継手を分解することなく管要素10を中心空間58内に挿入することができるようにセグメントは十分に離れている。肩部22の外側に面した表面28はガスケット60の密封面62に係合しており、キー64は管要素のそれぞれの溝24と整列していることに留意されたい。
図6に示すように、セグメント54を互いに接合している締結具56(
図1も参照のこと)が締められ、セグメントを互いに対して引き寄せる。これにより、管要素に対してガスケット60を圧縮して密封を生じさせるとともに、キー64を溝24内に押し込み、接合を生じさせるために継手と管要素10との間に確実な機械的連結(positive mechanical connection)を生じさせる。
図6に詳細に示す一実施形態において、キー64は溝に合う断面形状を有し、キーは、第1の側方キー面66が溝の第1の側部表面36に係合し、第2の側方キー面68が、角度を有して配向されている、溝の第2の側部表面38と係合するような寸法である。面と面との接触を最大にするため、表面68と表面38とが相補的な配向角度を有していると有利である。管要素の長手方向の軸線18に対して測定された側方キー面68の配向角度(
図1も参照のこと)は約40°〜約70°または約45°〜約65°または約55°が考えられる。また、表面66と表面36とが相補的な配向角度を有していると有利である。管要素の長手方向の軸線18に対して測定された側方キー面66の配向角度(
図1も参照のこと)は約80°〜約85°が考えられる。
【0033】
一般に、この実施形態においては、溝の下表面42とキー64の半径方向に面した表面72との間に間隙70がある。これは、管要素および継手の双方における公差の相違によるものである。表面42と表面72との間にある幾分の間隙は、接合部に剛性を付与するくさび止め作用を用いてキーを溝に係合し、軸方向の圧縮荷重および引張荷重下において管要素を互いに離間した関係に維持することを確実とするのに有利である。
図3Aおよび
図3Bに示した継手実施形態53および69を使用した接合部の形成は設置の準備が整った実施形態において上に説明したものと同様に行われる。例えば、垂直キー面66のみが溝の第1の側部表面36に接触している他の実施形態、または角度を有して配向されたキー面68のみが溝24の第2の側部表面38に接触している他の実施形態もまた実現可能である。少なくとも最初に接合部に負荷がかけられるまでいずれのキー面も溝表面に接触せず、継手のセグメントがガスケット60上に浮いていることもまた可能である。
【0034】
ロール成形
図7は、管要素の端部をロール成形し、その側壁に形状を付与するためのデバイス74を示す。デバイス74は、第1のまたは内部ローラ78および第2のまたは外部ローラ80が取り付けられた支持フレーム76を含む。軸線82を中心として回転するために内部ローラ78が取り付けられており、本明細書中に開示される冷間加工プロセス時、管要素の内部表面を係合および支持するようになっている。内部ローラを回転するための手段84がデバイス74に設けられている。そのような手段は、例えば、電動モータまたはポンプによって作動する油圧モータを含んでもよい。外部ローラ80は、ヨーク86に取り付けられており、かつ内部ローラ78の回転軸線82と実質的に平行している軸線88の周りを自由回転する。ヨーク86は、外部ローラ80を内部ローラ78に向かう方におよび内部ローラ78から離れる方に移動することを可能にすることによって、ロール成形時、それが管要素の外部表面に係合できるようにする。ヨーク86上の外部ローラ80を移動するために手段90が設けられており、そのような手段は、例えば、油圧式アクチュエータまたはねじジャッキを含んでもよい。
【0035】
本発明による内部ローラ78と外部ローラ80とのローラの組み合わせ92の例を
図8に詳細に示す。本明細書中に記載したように、内部ローラ78は、外部ローラ80を含む種々のセグメントと協働する(と同様に、それら各々の外径によって互いに識別可能な)異なる外径を有する複数のセグメントから形成されており、所望の形状を管要素の側壁に付与している。内部ローラ78は、外径94aを有する第1のセグメント94と、第1のセグメントと連続して配置されており、かつ外径94aよりも小さな外径96aを有する第2のセグメント96と、第2のセグメントと連続して配置されており、かつ外径96aよりも大きな外径98aを有する第3のセグメント98と、第3のセグメントと連続して配置されており、かつ外径96aよりも小さな外径100aを有する第4のセグメント100と、第4のセグメントと連続して配置されており、かつ外径96aにほぼ等しい外径102aを有する第5のセグメント102と、を備える。同様に、外部ローラ80は、外径104aを有する第1のセグメント104と、第1のセグメント104と連続して配置されており、かつ外径104aよりも大きな外径106aを有する第2のセグメント106と、第2のセグメント106と連続して配置されており、かつ外径106aよりも小さい外径108aを有する第3のセグメント108と、第3のセグメント108と連続して配置されており、かつ外径106aにほぼ等しい外径110aを有する第4のセグメント110と、を備える。
【0036】
管要素の側壁を冷間加工するため、
図8に示したローラの組み合わせがデバイス74に取り付けられている場合、ローラは互いに協働して所望の側壁形状を付与するように整列されている。
図8〜11に示す例では、内部ローラ78のセグメント94は外部ローラ80のセグメント104と整列しており、内部ローラのセグメント96は外部ローラのセグメント106と整列しており、内部ローラのセグメント98は外部ローラのセグメント108と整列しており、内部ローラのセグメント100およびセグメント102は外部ローラのセグメント110と整列している。
【0037】
同じローラ上に異なる外径を有する連続するセグメントがある場合に形成される、ローラのそれぞれの環状面も対において互いに協働し、管要素の側壁に所望の形状を付与している。
図8にさらに示すように、内部ローラ78のセグメント94とセグメント96との間に配置された環状面112は、外部ローラ80のセグメント104とセグメント106との間に配置された環状面114と協働して溝24の第1の側部表面36を形成している。環状面114はセグメント106の一部とみなすことができ、この例では、外部ローラ80の回転軸線88に対して実質的に垂直に配向されている。さらに、外部ローラ80のセグメント106とセグメント108との間に配置された環状面116は、内部ローラ78のセグメント96とセグメント98との間に配置された環状面118と協働して溝24の第2の側部表面38を形成している。また、環状面116はセグメント106の一部とみなしてもよく、かつ軸線88に対して角度を有して配向されている。配向角度120は、約40°〜約70°または約45°〜約65°の範囲であっても、約55°であってもよい。示した例において、内部ローラ78の環状面はそれらが協働する外部ローラ80の環状面とほぼ同じ配向を有している。しかしながら、当然、他の構成も実現可能である。ローラ78とローラ80との間、ならびにそれら各々のセグメントと環状面との間における適切な整列がフランジ122によって設けられ、かつ維持される。この例において、フランジ122は、内部ローラ78から半径方向外側に延在しており、冷間加工時、外部ローラ80が内部ローラ78の方に移動し、それらの間において管要素を圧縮すると、外部ローラ80の溝124に係合する。
【0038】
図9〜11は、
図1に示した側壁形状を付与するために管要素10をロール成形する方法の一例を示す。
図9に示すように、管要素10は、その内部表面126がセグメント94、98および102の少なくとも2つに各々の接点128、129および130において接触した状態で内部ローラ78に支持される。比較的短い管要素においては、接触は128、129および130においてであっても、3つのうち任意の2つにおいてであってもよい。より長い管要素においては、接触は128においてであり、かつ129および130においてであってもよい。外部ローラ80は内部ローラ78の方に移動し、セグメント106により管要素10の外部表面132に接触する。内部ローラ78のフランジ122は、管要素をローラ上において軸方向に適切に配置するための停止部として機能する。内部ローラ78と外部ローラ80の双方が管要素10に接触すると、内部ローラは回転手段84によって軸線82を中心として回転する。これにより、管要素10が内部ローラ78と同じ方向に回転し、外部ローラ80がその軸線88を中心として反対方向に回転する。内部ローラを回転し、それに向かって外部ローラを移動すると有利であるが、ローラの回転と移動の他の組み合わせもまた実現可能であると理解される。さらに、2つのローラ間において管要素の側壁を圧縮する間、管要素を固定および静止したままにし、機械を管要素の長手方向の軸線を中心として移動させることも現実的である。この場合、双方のローラがアイドラであってもよい。すなわち、回転において動力を供給されず、ローラと管要素との間における摩擦により回転してもよい。
【0039】
図10に示すように、外部ローラ80は内部ローラ78の方に移動し、ローラが回転している間、ローラ間において管要素を圧縮する。それによって、管要素の側壁134は、管要素の内部表面126と、内部ローラ78のセグメント94およびセグメント98と、外部ローラ80のセグメント106およびセグメント110と、の間の接触を通じて変形される。この動作により、肩部22、溝24およびビード26が側壁134に形成され始める。ローラおよび管要素は回転し続け、
図11に示すように、外部ローラ80は内部ローラ78の方にさらに移動して側壁134をさらに圧縮する。側壁134は、セグメント94とセグメント104との間において圧縮され肩部22を形成する。セグメント間における圧縮力が肩部22の領域上の側壁を薄くし、その直径を
図1に示した所望の最終外径30に拡張する。側壁134は、
図1に示すその外径44を含む溝底部42の最終寸法を形成するためセグメント96とセグメント106との間においても圧縮される。特定の実施形態では、側壁134は、
図1に示したように、管要素10の溝24を含む部分の内径17を(ローラ間において圧縮されない)管内径19にほぼ等しくなるように形成するため、セグメント96とセグメント106との間においても圧縮される。
図11についてさらに示すように、側壁134は、溝24の第2の側部表面38を形成するため、環状面116と環状面118との間において圧縮される(第1の側部表面は環状面112と環状面114との間における協働によって形成される)。セグメント110はビード26の形成を補助するため管要素10の外部表面132にも接触する。
【0040】
スピン形成
スピン形成技術を使用して周方向肩部、溝およびビードを形成すると有利である。スピン形成では、固定された外部金型と、金型内において軌道内を回転するローラツールと、を使用する。管要素は金型内において金型とツールとの間に保持され、ツールは管の長手方向の軸線を中心として軌道を描いて回る。ツールの軌道の直径が増加し、ツールは管要素の内部表面に押し付けられる。ツールが回転するにつれて、それは管要素の端部をツールおよび金型の形状に合う形状にする。
【0041】
プロセスの管要素外径の公差の相違に対する敏感さを解消するためスピン形成は有利である。管要素を冷間加工し、所望の肩部・ビード・溝形状を形成するためにロール成形等の技術を使用してもよいが、管要素外径の相違のため、許容できる程度の繰り返し性を有する肩部および溝の外径を形成することは困難である。しかしながら、その固定された外部金型を用いたスピン形成を使用することにより、外部金型が管要素の初期直径に関係なく管要素の外部表面寸法を確実に形成するため、管要素外径の寸法相違は関係ない。
【0042】
図12および
図13は、スピン形成機械136の一例を概略的に示す。
図13に示すように、機械136は、4つのセクション140、142、144および146から形成された金型138を含む。金型のセクションは軸受(図示せず)内に取り付けられており、かつ各々のアクチュエータ148、150、152および154を使用して互いに向かう方におよび互いから離れる方に摺動可能に移動可能である。この例では、オフセットした対(140と142、144と146)で構成されている4つの金型のセクションがあるが、2つのセクションのみを有する金型もまた実現可能である。
図12に示すように、スピン形成ツール156がハウジング158内に取り付けられている。ハウジング158は固定された回転軸線160を有し、かつ金型138に向かう方におよび金型138から離れる方にガイドロッド164に沿って移動するキャリッジ162に取り付けられている。アクチュエータ166がキャリッジ162の動きを生じさせ、したがって、金型に向かう方および金型から離れる方へのスピン形成ツール156の動きを生じさせる。ハウジング158は、同様にキャリッジに取り付けられた電動モータ170により、軸受168上のキャリッジ162に対して軸線160を中心として回転した状態において駆動される。ハウジング158の回転軸線160は、金型のセクション140、142、144および146が引き合わされると画定される開口部の長手方向の軸線161に対して実質的に平行している。しかしながら、スピン形成ツール156はハウジング158に対してその長手方向の軸線172をハウジングの回転軸線160からオフセットするような方向に移動してもよい。スピン形成ツール156のオフセットした動きはハウジング158に取り付けられたアクチュエータ174による。ばね176は、アクチュエータ174の力が解放されると、スピン形成ツールの長手方向の軸線172をハウジングの回転軸線160との同軸整列に戻す復元力を提供する。
【0043】
図14に示すように、金型のセクション(140が示されている)は、スピン形成時、管要素134の外部表面134aの所望の最終形状を形成するための形状にされた内部表面178を有する。さらに、スピン形成プロセス時、スピン形成ツール156の外部表面180が管要素134の内部表面134bに押し付けられると、管要素134の外部表面134aが金型138の内部表面178によって画定される所望の形状をとるように、スピン形成ツール156が金型のセクションの内部表面178と協働し、管要素134の材料を変形させ、流れることを可能にする形状の外部表面180を有する。
【0044】
図13〜16に示すように、動作時、アクチュエータ148およびアクチュエータ150が関連の金型のセクション140および金型のセクション142を互いに離れる方に移動させる。同様に、アクチュエータ152およびアクチュエータ154が関連の金型のセクション144および金型のセクション146を互いに離れる方に移動させ、それによって、金型138を開く。その後、管要素134は金型内に挿入されてもよい。
図14に示すように、その後、管要素134の端部を捕捉するため、金型138は、金型のセクション140と金型のセクション142ならびに金型のセクション144と金型のセクション146の各々をそれら関連のアクチュエータを使用して引き合わせることによって閉じられる。次に、
図12および
図14に示すように、アクチュエータ166はキャリッジ162を金型138の方に移動させる。スピン形成ツール156は、その長手方向の軸線172がこの時点でハウジング158の回転軸線160と同軸整列しており、したがって、また、金型138によって画定された長手方向の軸線161および管要素134の長手方向の軸線182の双方と同軸整列して配置された状態で金型138の方に移動する。スピン形成ツール156は金型によって捕捉されている管要素134内に挿入される。その後、ハウジング158は、モータ170によってその回転軸線160を中心に回転され、アクチュエータ174は、スピン形成ツール156の長手方向の軸線172をハウジングの長手方向の軸線160との同軸整列から外れるように移動する。この構成を
図15に示す。この図では、スピン形成ツール156の軸線172も管要素134の長手方向の軸線182からオフセットしている。この偏心構成により、ハウジング158の回転時、スピン形成ツール156が円軌道において管要素134の長手方向の軸線182を中心として回転する。軌道の直径は、アクチュエータ174がスピン形成ツール156をハウジング158の回転軸線160からさらに外れて移動し続けるにつれて増加する。ハウジングが回転する間におけるハウジング158に対するスピン形成ツール156の継続的な動きがツールを管要素134の内部表面134bに押し付ける。
図16に示すように、スピン形成ツール156は管要素の内部表面のまわりをその軌道において移動して材料を冷間加工し、管要素134の外部表面134aを金型138の内部表面178の形状に実質的に適合させる。この例では、肩部22、溝24およびビード26が形成される。しかしながら、金型およびスピン形成ツールの形状によっては、肩部および溝のみ、またはビードおよび溝のみを形成することも可能である。スピン形成ツール156と管要素134の内部表面134bとの間の摩擦を軽減するため、スピン形成ツールはその長手方向の軸線172を中心として自由回転することに留意されたい。スピン形成プロセスの完了時、所望の肩部・ビード・溝形状が得られると、ハウジング158の回転が停止され、スピン形成ツール156の長手方向の軸線172はハウジングの長手方向の軸線160との整列状態に戻り、キャリッジ162が金型138から離され、それによって、スピン形成ツール156が管要素134内から取り外される。その後、金型138は金型のセクション140、142、144および146を引き離すことによって開かれ、それによって、形成された管要素を金型から取り外すことが可能になる。
【0045】
上述のように、溝24の両側に肩部22およびビード26の両方を同時に形成するためにスピン形成を使用すると、管要素材料は、スピン形成ツール156の軌道の増加する直径と反対方向に、管要素134の長手方向の軸線182に対して半径方向内側に移動する材料によって溝が形成されるように、溝を画定する管要素の領域に強制的に流されることがわかる。溝24を形成する管要素の領域は金型内部表面178から離れ、間隙184が溝底部42と金型138の内部表面178との間に形成される。形成プロセスの完了時、溝底部42の直径は金型138よりも小さい。この、スピン形成ツール156の半径方向外側の動きに反する管要素材料の動きは予期せぬものであり、溝24の外部表面134aが管要素の残部の外部表面、すなわち、溝24を除いた管要素の外部表面134aの直径188よりも小さい直径186を有する管要素134を形成することが可能になる。そのような形態は2つの回転するローラ間における管要素のローラ形成によってのみ可能であると従前は考えられていたが、本発明によるスピン形成では、管要素を捕捉する固定された金型の効果により、管要素の精密かつ繰り返し可能な外部寸法を維持しつつ、この形態を達成することが可能になる。スピン形成では管要素を単に拡張することしかできない、すなわち、スピン形成によって変形される管要素の任意の一部は元の寸法よりも大きな直径を有していなければならないと考えられていたため、これは意外なものである。したがって、共通の知識によれば、スピン形成プロセスにおいては、第1の外径を有する管要素から開始し、第1の外径よりも小さな第2の外径を有する管要素の部分において終了することは可能となりえないが、本出願人は、これを自身の発明による方法におけるスピン形成を使用して達成した。
【0046】
肩部、溝およびビードを含む管要素構成、ならびに本明細書中に示され、かつ記載される構成を形成するための方法および装置は、薄い壁の管要素が機械式継手によって接合されることを可能にし、かつ薄い壁の管要素および溝付き機械式継手に適さないと従前は考えられていた高圧力/高荷重用途において使用することを可能にする。先行技術の管要素を超える種々のさらなる利点もまた実現される。例えば、管要素直径の製造公差の点から見て溝底部42の外径186は継手と管要素との間の適合性の重要な寸法パラメータであることは公知である。本明細書中に開示されるスピン形成法はこのパラメータを制御することを可能にするため、最大管直径公差および最小管直径公差の両方において継手と適合する溝が形成されうる。さらに、拡張した肩部直径190(肩部22の外側に面する表面が管要素外径よりも大きい)と減少した溝底部直径(溝底部42の外径が管要素外径よりも小さい)とを組み合わせると、性能を犠牲にすることなく軽量化した継手を使用することが可能になる。また、溝寸法および肩部寸法が維持できる厳密化された公差のために、継手を設計することが簡単になる。事実上、これは、低重量化されたより低コストの継手およびより高い内圧に耐えるより強靱な接合部につながる。提供される厳密化された公差のためにガスケットの設計も簡略化され、間隙の大きさの管理が容易になる。この間隙は、継手セグメント間に形成され、それを通じて、ガスケットを高圧力下において押し出し、かつ吹き出すことができる。必要とされる管要素の薄化および冷間加工が低減され、これは残留応力の低下、残存伸び率(remaining elongation)の上昇およびより強固な管要素を意味するため、製造の優位性も確保される。ビード26を追加すると、より剛性のある接合部が可能になるとともに、キーが溝を塞ぎ、くさび止め作用を効果的に利用することが可能になる。くさび止め作用により、例えば、熱負荷または管の垂直の積み重ねのため軸方向圧縮がかかっている場合であっても管要素が継手内において一定距離で保持される。これにより、管要素が、ガスケット中央の脚がある場合はそれを締め付けることおよび損傷することを防止する。拡張した肩部により、溝を相対的に浅くし、管要素内においてより低い内部輪郭を呈することも可能になる。各接合部におけるより低い輪郭の溝は、管要素内を流れる流体における損失水頭の低下および乱流の低下を生じさせる。さらに、肩部と同軸に溝を形成することによって、継手と管要素との間のより均一な係合が達成され、漏れの可能性がさらに低下する。