(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
複数の車両を駐車させるのに駐車機構を備える駐車装置を用いることがある。
駐車機構は、車両を入出庫空間と駐車空間との間で移動させて駐車させる。
例えば、駐車機構は、メリーゴーランド方式駐車機構、エレベータ方式駐車機構、エレベータ・スライド方式駐車機構、平面往復方式駐車機構、運搬格納方式駐車機構、二段方式・多段方式駐車機構・多層循環方式駐車機構・水平循環方式駐車機構がある。
例えば、エレベータ方式駐車機構では、垂直になった昇降路に沿って上下方向に多段の駐車空間を配し、車両を載せたケージを昇降路の中に昇降させて、車両をケージから駐車空間に移載し、駐車させる。電動機は、ケージを吊るケーブルを巻上げ、巻き下げする。さらに、他の電動機が、車両をケージと駐車空間との間で移動させる。
例えば、エレベータ・スライド方式駐車機構では、駐車空間を垂直方向と水平方向に多段に配列し、車両を搬送台車に乗せて入出庫空間と駐車空間の横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
例えば、平面往復方式駐車機構では、駐車空間を水平に配列し、搬送台車が車両を入出庫空間と駐車空間の横との間で搬送し、車両を搬送台車と駐車空間との間で移載する。電動機が、搬送台車を移動させる。他の電動機が、車両を搬送台車と駐車空間との間で移動させる。
【0003】
一方、車両の電動化が加速している。これらの車両を電動車両10と総称する。
電動車両10には、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、電動バイク、等がある。
電動車両10は、交流電気を給電されるタイプと直流電気を給電されるタイプがある。
そこで、駐車している間に、電動車両10に給電することが考えられる。
電動車両10には、外部から給電して車載バッテリーを充電するタイプのものがある。
それらの電動車両10は、給電のための給電プラグ受を持つ。
急速充電器の給電プラグや100/200V等の電源コンセントに充電ケーブルを接続し充電ケーブルの給電プラグを電動車両10の給電プラグ受に接続することで充電を行う。
【0004】
駐車装置に駐車中に電動車両10に給電して充電させることが考えられる。
電動車両10を急速充電するのに要する電力は、現在の駐車装置を駆動させるのに要する電力に匹敵する。
電動車両10が普及すると、駐車装置に同時に駐車する電動車両10が多くなると予想される。
複数の電動車両10を普通充電するのに要する電力は、現在の駐車装置を駆動させるのに要する電力に近似してくる。
しかし、駐車装置の電源設備の電源容量を大きくすることは、商用電源網に大きな負荷を与えることになるので、極力避けるべきである。
【0005】
発明者らは、駐車装置での充電において、駐車機構の駆動電源と給電機器とが併用される場合に、駐車機構が車両を搬送しないときに充電を行い、充電中に車両の入出庫があるときに充電を一時中断して駐車機構が車両を搬送することが考えた。
この操作を行う際に、電動車両が充電を完了した後に、1次側の電源がオフし再度オンすると車両に内蔵される充電回路が充電開始シーケンスをスタートさせ、充電用リレーが作動する事態が想定される。
この様な事態を放置すると、電動車両が想定している充電用リレーの動作回数を越えて充電リレーが作動し、充電リレーの寿命が短い期間に尽きてしまうことが想定される。
【0006】
本願発明は、上述する不具合の発生を防止するために考案され、充電完了をした電動車両に対して、不要な充電開始シーケンスを行わないように、充電制御を駐車装置の側がおこない、充電リレーの負担を軽減しようとする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、電動車両を含む車両を駐車させる駐車装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る電動車両を含む車両を駐車させる駐車装置であって、所定の定格電力容量を設定され電気を給電できる電源機器と、前記電源機器から給電される電気により駆動され複数の車両を駐車させることをできる駐車機構と、前記電源機器から給電される電気を複数の電動車両に各々に給電できる給電機器と、を備え、前記給電機器が、給電対象とする電動車両である1つまたは複数の給電対象電動車両に充電のために給電し、該給電対象電動車両が充電を完了したと判断すると、充電を完了したと判断した給電対象電動車両へ給電することを停止し、再度の給電要求のないかぎり給電を停止した給電対象電動車両へ給電しない、ことを特徴とするものとした。
【0009】
上記本発明の構成により、電源機器は、所定の定格電力容量を設定され電気を給電できる。駐車機構は、前記電源機器から給電される電気により駆動され複数の車両を駐車させることをできる。給電機器は、前記電源機器から給電される電気を複数の電動車両に各々に給電できる。前記給電機器が、給電対象とする電動車両である1つまたは複数の給電対象電動車両に充電のために給電し、該給電対象電動車両が充電を完了したと判断すると、充電を完了したと判断した給電対象電動車両へ給電することを停止し、再度の給電要求のないかぎり給電を停止した給電対象電動車両へ給電しない。
その結果、充電を完了した電動車両へ再度給電することを防げる。
【0010】
以下に、本発明の実施形態に係る駐車装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0011】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記給電機器が、複数の電動車両の各々ごとに対応して設けられ対応する電動車両への導通をオン/オフする複数の給電開閉器と前記電源機器から給電される電気を複数の電動車両に複数の給電開閉器を介して各々に給電できる給電回路とを有し、前記給電機器が、1つまたは複数の給電対象電動車両に各々に対応する1つまたは複数の給電開閉器を介して各々に充電のために給電し、該給電対象電動車両が充電を完了したと判断すると、充電を完了したと判断した給電対象電動車両に対応する前記給電開閉器の導通をオフし、再度の給電要求のないかぎり給電を停止した給電対象電動車両に対応する給電開閉器の導通をオンしない。
上記の実施形態の構成により、前記給電機器の複数の給電開閉器が、複数の電動車両の各々ごとに対応して設けられ対応する電動車両への導通をオン/オフする。前記給電機器の給電回路が、前記電源機器から給電される電気を複数の電動車両に複数の給電開閉器を介して各々に給電できる。前記給電機器が、1つまたは複数の給電対象電動車両に各々に対応する1つまたは複数の給電開閉器を介して各々に充電のために給電する。該給電対象電動車両が充電を完了したと判断すると、充電を完了したと判断した給電対象電動車両に対応する前記給電開閉器の導通をオフする。再度の給電要求のないかぎり給電を停止した給電対象電動車両に対応する給電開閉器の導通をオンしない。
その結果、充電を完了した電動車両へ再度給電することを防げる。
【0012】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記給電機器が、前記電源機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を超えない様に給電要求のある複数の電動車両の内から所定の優先順位にしたがって給電対象とする電動車両である1つ又は複数の給電対象電動車両を選択して、選択した1つまたは複数の給電対象電動車両に複数の給電開閉器を介して各々に充電のために給電し、該給電対象電動車両が充電を完了したと判断すると、充電を完了したと判断した前記給電対象電動車両に対応する前記給電開閉器の導通をオフし、再度の給電要求のないかぎり給電を停止した前記給電対象電動車両に対応する前記給電開閉器の導通をオンしない。
上記の実施形態の構成により、前記給電機器が、前記電源機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を超えない様に給電要求のある複数の電動車両の内から所定の優先順位にしたがって給電対象とする電動車両である1つ又は複数の給電対象電動車両を選択して、選択した1つまたは複数の給電対象電動車両に複数の給電開閉器を介して各々に充電のために給電する。該給電対象電動車両が充電を完了したと判断すると、充電を完了したと判断した前記給電対象電動車両に対応する前記給電開閉器の導通をオフする。再度の給電要求のないかぎり給電を停止した前記給電対象電動車両に対応する前記給電開閉器の導通をオンしない。
その結果、充電を完了した電動車両へ再度給電することを防げる。
【0013】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記給電機器が電動車両毎に前記電源機器から電動車両へ給電する電気の電流値である給電電流値を電動車両に対応して取得でき、前記給電機器が、複数の電動車両毎に各々に対応する複数の前記給電電流値を各々に見張り、所定の電圧値である所定給電電圧値で給電しておりかつ所定の電流値である所定電流値以下になった給電電流値に対応する前記給電対象電動車両が充電を完了したと判断する。
上記の実施形態の構成により、前記給電機器が電動車両毎に前記電源機器から電動車両へ給電する電気の電流値である給電電流値を電動車両に対応して取得できる。前記給電機器が、複数の電動車両毎に各々に対応する複数の前記給電電流値を各々に見張り、所定の電圧値である所定給電電圧値で給電しておりかつ所定の電流値である所定電流値以下になった給電電流値に対応する前記給電対象電動車両が充電を完了したと判断する。
その結果、給電電流の変動により電動車両の充電のための給電が停止したことを的確に判断できる。
【0014】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記駐車機構の状態が車両を搬送しない状態である非搬送状態から車両を搬送する状態である搬送状態になったときに、前記給電機器が、前記電源機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を超えない様に給電中の1つまたは複数の前記給電対象電動車両のなかから給電を中断する電動車両である1つまたは複数の待機対象電動車両を選択し、選択した1つまたは複数の前記待機対象電動車両へ給電する電力である給電電力をゼロまたは極少のうちの一方の値にし、前記駐車機構の状態が前記搬送状態から前記非搬送状態になったときに、前記給電機器が、前記給電電力をゼロまたは極少のうちの一方の値にした1つまたは複数の前記待機対象電動車両へ給電する前記給電電力を復旧させる。
上記の実施形態の構成により、前記駐車機構の状態が車両を搬送しない状態である非搬送状態から車両を搬送する状態である搬送状態になったときに、前記給電機器が、前記電源機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を超えない様に給電中の1つまたは複数の前記給電対象電動車両のなかから給電を中断する電動車両である1つまたは複数の待機対象電動車両を選択し、選択した1つまたは複数の前記待機対象電動車両へ給電する電力である給電電力をゼロまたは極少のうちの一方の値にする。前記駐車機構の状態が前記搬送状態から前記非搬送状態になったときに、前記給電機器が、前記給電電力をゼロまたは極少のうちの一方の値にした1つまたは複数の前記待機対象電動車両へ給電する前記給電電力を復旧させる。
その結果、搬送状態になり駐車機構が電力を消費するときに給電機器の電動車両へ給電する電力を下げて、電源機器の給電する電力の増加を抑えることができる。
【0015】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記給電機器が、複数の電動車両の各々ごとに対応して設けられ対応する電動車両への導通をオン/オフする複数の給電開閉器と前記電源機器から給電される電気を複数の電動車両に複数の給電開閉器を介して各々に給電できる給電回路とを有し、前記駐車機構の状態が車両を搬送しない状態である非搬送状態から車両を搬送する状態である搬送状態になったときに、前記給電機器が、前記電源機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を超えない様に給電中の1つまたは複数の前記給電対象電動車両のなかから給電を中断する電動車両である1つまたは複数の待機対象電動車両を選択し、選択した1つまたは複数の前記待機対象電動車両に対応する前記給電開閉器の導通をオフし、前記駐車機構の状態が前記搬送状態から前記非搬送状態になったときに、前記給電機器が、導通をオフした給電開閉器に対応する1つまたは複数の前記待機対象電動車両に対応する前記給電開閉器の導通をオンする。
上記の実施形態の構成により、前記給電機器の複数の給電開閉器が、複数の電動車両の各々ごとに対応して設けられ対応する電動車両への導通をオン/オフする。前記給電機器の給電回路が、前記電源機器から給電される電気を複数の電動車両に複数の給電開閉器を介して各々に給電できる。前記駐車機構の状態が車両を搬送しない状態である非搬送状態から車両を搬送する状態である搬送状態になったときに、前記給電機器が、前記電源機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を超えない様に給電中の1つまたは複数の前記給電対象電動車両のなかから給電を中断する電動車両である1つまたは複数の待機対象電動車両を選択し、選択した1つまたは複数の前記待機対象電動車両に対応する前記給電開閉器の導通をオフする。前記駐車機構の状態が前記搬送状態から前記非搬送状態になったときに、前記給電機器が、導通をオフした給電開閉器に対応する1つまたは複数の前記待機対象電動車両に対応する前記給電開閉器の導通をオンする。
その結果、搬送状態になり駐車機構が電力を消費するときに給電機器の電動車両へ給電する電力を下げて、電源機器の給電する電力の増加を抑えることができる。
【0016】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記駐車機構の状態が車両を搬送しない状態である非搬送状態から車両を搬送する状態である搬送状態になったときに、前記給電機器が、前記電源機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を超えない様に給電中の1つまたは複数の給電対象電動車両のなかから給電を中断する電動車両である1つまたは複数の待機対象電動車両を選択し、選択した1つまたは複数の前記待機対象電動車両へ給電する電圧をゼロまたは所定の電圧値である所定電圧値よりも低くい値のうちの一方の値にし、前記駐車機構の状態が前記搬送状態から前記非搬送状態になったときに、前記給電機器が電圧をゼロまたは所定の電圧値である所定電圧値よりも低くい値のうちの一方の値にした1つまたは複数の前記待機対象電動車両へ給電する電圧を復旧させる。
上記の実施形態の構成により、前記駐車機構の状態が車両を搬送しない状態である非搬送状態から車両を搬送する状態である搬送状態になったときに、前記給電機器が、前記電源機器の給電する電力の総和が前記定格電力容量を超えない様に給電中の1つまたは複数の給電対象電動車両のなかから給電を中断する電動車両である1つまたは複数の待機対象電動車両を選択し、選択した1つまたは複数の前記待機対象電動車両へ給電する電圧をゼロまたは所定の電圧値である所定電圧値よりも低い値のうちの一方の値にする。前記駐車機構の状態が前記搬送状態から前記非搬送状態になったときに、前記給電機器が電圧をゼロまたは所定の電圧値である所定電圧値よりも低くい値にうちの一方の値にした1つまたは複数の前記待機対象電動車両へ給電する電圧を復旧させる。
その結果、搬送状態になり駐車機構が電力を消費するときに給電機器の電動車両へ給電する電圧を下げて、場合によっては電動車両の充電が待機状態になり、電源機器の給電する電力の増加を抑えることができる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
電源機器が駐車機構と給電機器とに給電し、給電機器が1つまたは複数の給電対象電動車両に給電し、給電対象電動車両が充電を完了すると、給電を停止し、再度の給電要求のないかぎり給電しない様にしたので、充電を完了した電動車両へ再度給電することを防げる。
また、給電機器が複数の電動車両毎に複数の給電開閉器を設け、給電機器が1つまたは複数の給電対象電動車両に給電開閉器を介して給電し、給電対象電動車両が充電を完了すると給電開閉器の導通をオフし、再度の給電要求のないかぎり給電開閉器の導通をオンしない様にしたので、充電を完了した電動車両へ再度給電することを防げる。
また、電源機器が給電する給電電力が定格電力容量を越えないように、給電機器が1つまたは複数の給電対象電動車両に給電開閉器を介して給電し、給電対象電動車両が充電を完了すると給電開閉器の導通をオフし、再度の給電要求のないかぎり給電開閉器の導通をオンしない様にしたので、充電を完了した電動車両へ再度給電することを防げる。
また、給電機器が電動車両に対応して給電電流値を各々に見張り、所定給電電圧で給電する給電対象電動車両への給電電流が所定電流値以下になると充電を完了したと判断する様にしたので、給電電流の変動により電動車両の充電のための給電が停止したことを的確に判断できる。
また、非搬送状態から搬送状態になったとき定格電力容量を超えない様に給電中の給電対象電動車両のなかから待機対象電動車両を選択して給電電力をゼロまたは極少のうちの一方の値にし、搬送状態から非搬送状態になったときに待機対象電動車両への給電電力を復旧する様にしたので、搬送状態になり駐車機構が電力を消費するときに給電機器の電動車両へ給電する電力を下げて、電源機器の給電する電力の増加を抑えることができる。
また、非搬送状態から搬送状態になったとき定格電力容量を超えない様に給電中の給電対象電動車両のなかから待機対象電動車両を選択して給電開閉器の導通をオフし、搬送状態から非搬送状態になったときに待機対象電動車両の給電開閉器の導通をオフする様にしたので、搬送状態になり駐車機構が電力を消費するときに給電機器の電動車両へ給電する電力を下げて、電源機器の給電する電力の増加を抑えることができる。
また、非搬送状態から搬送状態になったとき定格電力容量を超えない様に給電中の給電対象電動車両のなかから待機対象電動車両を選択して給電電圧をゼロまたは下げて、搬送状態から非搬送状態になったときに待機対象電動車両への給電電圧を復旧する様にしたので、
搬送状態になり駐車機構が電力を消費するときに給電機器の電動車両へ給電する電圧を下げて、場合によっては電動車両の充電が待機状態になり、電源機器の給電する電力の増加を抑えることができる。
上述の構成を作用する結果、駐車装置の給電の断続給電により、電動車両の充電リレーの頻繁な動作を抑制し、リレーの寿命期間が短くなるのを防止し、車両の所有者に部品交換による無用な出費を防ぐことができる。
従って、駐車した電動車両に給電するのに適した駐車装置を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
電動車両10は、直流または交流の電気を給電される自動車である。
例えば、電動車両10は、電気を給電され、電気または液体燃料で動くハイブリッド自動車である。
例えば、電動車両10は、電気を給電され、電気のみで動く自動車である。
【0020】
最初に、本発明の実施形態にかかる駐車装置を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る駐車装置の構造図である。
図2は、本発明の実施形態に係る駐車装置の概念図である。
図3は、本発明の実施形態に係る駐車装置の構造ブロック図である。
図4は、本発明の実施形態に係る電動車両の特性図である。
以下では、エレベータ方式駐車機構を採用する駐車装置に本願の発明を適用したものを例にして、説明する。
【0021】
本発明の実施形態にかかる駐車装置は、電動車両を含む車両を駐車させるであって、
電源機器100と駐車機構200と給電機器300とで構成される。
【0022】
電源機器100は、所定の定格電力容量を設定され電気を給電できる機器である。
電源機器100は、契約上または性能上、定格電力容量以下で電気を給電することを推賞される。
電源機器100は、後述する駐車機構200と給電機器300とに電気を給電可能である。
電源機器100は、複数の駐車機構200と複数の給電機器300とに電気を給電してもよい。
電源機器100は、200Vの電気を駐車機構200に給電し、100Vの電気を電動車両に給電してもよい。
この様にすると電動車両に給電できる電流値が約倍になり、複数の電動車両にきめ細かく給電できる。
【0023】
駐車機構200は、電源機器100から給電される電気により駆動され複数の車両10を駐車させることをできる機構である。
例えば、駐車機構200は、複数の車両10を入出庫空間212と複数の駐車空間211との間で移動し複数の駐車空間211に各々に駐車させる機器である。
例えば、駐車機構200は、複数の駐車空間211と入出庫空間212と複数のパレット213と駐車機構構造214と搬送機器215とで構成される。
駐車空間211は、電動車両を含む車両10を駐車させる空間である。
複数の駐車空間211は、昇降路Hの左右に多段に並ぶ。
入出庫空間212は、車両を入庫させる空間または車両を出庫させる空間である。
パレット213は、車両を載せる構造体である。
複数のパレットが、複数の駐車空間211に各々に置かれる。
パレット213は、パレット本体と中継機器とで構成される。
パレット本体は、上から見て四辺形の板構造である。
中継機器は、後述する給電機器の給電端子に脱着可能に電気的に接続できる機器である。
後述する給電機器300は、中継機器に接続された充電ケーブル224を介してパレット213に乗った電動車両に給電できる。
駐車機構構造214は、駐車機構200の主構造体であり、駐車空間211と入出庫空間212とを形成する。
搬送機器215は、パレット213を複数の駐車空間211のうちの一つの駐車空間211と入出庫空間212との間で移動させる機構である。
図1は、搬送機器215が車両を載せたパレット213を昇降路Hの中で昇降させる様子を示している。
【0024】
給電機器300は、電源機器100から給電される電気を複数の電動車両10に各々に給電できる機器である。
給電機器300は、給電対象とする電動車両である1つまたは複数の給電対象電動車両に充電のために給電し、給電対象電動車両が充電を完了したと判断すると、充電を完了したと判断した給電対象電動車両へ給電することを停止する。その後、再度の給電要求のないかぎり給電を停止した給電対象電動車両へ給電しない。
この様にすると、充電を完了した電動車両へ再度の給電をすることを防止できる。
また、駐車機構の状態が車両を搬送しない状態である非搬送状態と車両を搬送する状態である搬送状態との間で変化する際に、非搬送状態と搬送状態の際に、電源機器の給電する電力の総和が定格電力容量を超えない様に、駐車機構と給電機器とに給電する。
【0025】
給電機器が、複数の電動車両の各々ごとに対応して設けられ対応する電動車両への導通をオン/オフする複数の給電開閉器と電源機器から給電される電気を複数の電動車両に複数の給電開閉器を介して各々に給電できる給電回路とを有してもよい。
例えば、給電機器300は、1つまたは複数の給電対象電動車両に各々に対応する1つまたは複数の給電開閉器を介して各々に充電のために給電し、給電対象電動車両が充電を完了したと判断すると、充電を完了したと判断した給電対象電動車両に対応する給電開閉器の導通をオフする。その後、再度の給電要求のないかぎり給電を停止した給電対象電動車両に対応する給電開閉器の導通をオンしない。
この様にすると、充電を完了した電動車両へ再度の給電をすることを確実に防止できる。
【0026】
例えば、給電機器300は、電源機器100の給電する電力の総和が定格電力容量を超えない様に給電要求のある複数の電動車両の内から所定の優先順位にしたがって給電対象とする電動車両である1つ又は複数の給電対象電動車両を選択して、選択した1つまたは複数の給電対象電動車両に複数の給電開閉器を介して各々に充電のために給電し、給電対象電動車両が充電を完了したと判断すると、充電を完了したと判断した給電対象電動車両に対応する給電開閉器の導通をオフする。その後、再度の給電要求のないかぎり給電を停止した給電対象電動車両に対応する給電開閉器330の導通をオンしない。
【0027】
また、給電機器300が電動車両毎に電源機器100から電動車両10へ給電する電気の電流値である給電電流値を電動車両に対応して取得できてもよい。
例えば、給電機器300が、複数の電動車両毎に各々に対応する複数の給電電流値を各々に見張り、所定の電圧値である所定給電電圧値で給電しており、かつ所定の電流値である所定電流値以下になった給電電流値に対応する給電対象電動車両が充電を完了したと判断する。
例えば、給電機器300が、複数の電動車両毎に各々に対応する複数の給電電流値を各々に見張り、導通をオンにした給電開閉器に対応しており、かつ所定の電流値である所定電流値以下になった給電電流値に対応する給電対象電動車両が充電を完了したと判断する。
例えば、給電機器300が、複数の電動車両毎に各々に対応する複数の給電電流値を各々に見張り、導通をオンにした給電開閉器に対応しており、かつ所定の電圧値である所定給電電圧値で給電しており、かつ所定の電流値である所定電流値以下になった給電電流値に対応する給電対象電動車両が充電を完了したと判断する。
【0028】
また、給電機器300が、電動車両より通信により充電完了信号を受信できてもよい。
例えば、給電機器300が、複数の電動車両毎に電動車両から発信される充電完了信号を見張り、充電完了信号を発信した給電対象電動車両が充電を完了したと判断する。
例えば、給電機器300が、複数の電動車両毎に電動車両から発信される充電完了信号を見張り、所定の電圧値である所定給電電圧値で給電しており、かつ充電完了信号を発信した給電対象電動車両が充電を完了したと判断する。
例えば、給電機器300が、複数の電動車両毎に電動車両から発信される充電完了信号を見張り、導通をオンにした給電開閉器に対応しており、かつ充電完了信号を発信した給電対象電動車両が充電を完了したと判断する。
例えば、給電機器300が、複数の電動車両毎に電動車両から発信される充電完了信号を見張り、導通をオンにした給電開閉器に対応しており、かつ所定の電圧値である所定給電電圧値で給電しており、かつ充電完了信号を発信した給電対象電動車両が充電を完了したと判断する。
【0029】
例えば、駐車機構の状態が車両を搬送しない状態である非搬送状態から車両を搬送する状態である搬送状態になったときに、給電機器が、電源機器の給電する電力の総和が定格電力容量を超えない様に給電中の1つまたは複数の給電対象電動車両のなかから給電を中断する電動車両である1つまたは複数の待機対象電動車両を選択し、選択した1つまたは複数の待機対象電動車両へ給電する電力である給電電力をゼロまたは極少のうちの一方の値にする。その後、駐車機構の状態が搬送状態から非搬送状態になったときに、給電機器が、給電電力をゼロまたは極少のうちの一方の値にした1つまたは複数の待機対象電動車両へ給電する給電電力を復旧させる。
例えば、駐車機構の状態が車両を搬送しない状態である非搬送状態から車両を搬送する状態である搬送状態になったときに、給電機器が、電源機器の給電する電力の総和が定格電力容量を超えない様に給電中の1つまたは複数の給電対象電動車両のなかから給電を中断する電動車両である1つまたは複数の待機対象電動車両を選択し、選択した1つまたは複数の待機対象電動車両へ給電する電力である給電電力をゼロにする。その後、駐車機構の状態が搬送状態から非搬送状態になったときに、給電機器が、給電電力をゼロにした1つまたは複数の待機対象電動車両へ給電する給電電力を復旧させる。
【0030】
例えば、駐車機構の状態が車両を搬送しない状態である非搬送状態から車両を搬送する状態である搬送状態になったときに、給電機器が、電源機器の給電する電力の総和が定格電力容量を超えない様に給電中の1つまたは複数の給電対象電動車両のなかから給電を中断する電動車両である1つまたは複数の待機対象電動車両を選択し、選択した1つまたは複数の待機対象電動車両に対応する給電開閉器の導通をオフする。その後、駐車機構の状態が搬送状態から非搬送状態になったときに、給電機器が、導通をオフした給電開閉器に対応する1つまたは複数の待機対象電動車両に対応する給電開閉器の導通をオンする。
【0031】
また、電動車両が、充電のために受電中に給電電圧が所定給電電圧よりもさがると受電する電流値である受電電流値をゼロまたは極少のうちの一方の値に下げて待機状態になり、給電電圧が所定給電電圧より上がると充電のための受電を再開してもよい。
また、電動車両が、充電のために受電中に給電電圧が所定給電電圧よりもさがると受電する電流値である受電電流値をゼロに下げて待機状態になり、給電電圧が所定給電電圧より上がると充電のための受電を再開してもよい。
例えば、駐車機構の状態が車両を搬送しない状態である非搬送状態から車両を搬送する状態である搬送状態になったときに、給電機器が、電源機器100の給電する電力の総和が定格電力容量を超えない様に給電中の1つまたは複数の給電対象電動車両のなかから給電を中断する電動車両である1つまたは複数の待機対象電動車両を選択し、選択した1つまたは複数の待機対象電動車両への給電する電圧をゼロまたは所定の電圧値である所定電圧値よりも低い値のうちの一方の値にする。その後、駐車機構の状態が搬送状態から非搬送状態になったときに、給電機器が電圧をゼロまたは所定の電圧値である所定電圧値よりも低くい値のうちの一方の値にした1つまたは複数の待機対象電動車両へ給電する電圧を復旧させる。
例えば、駐車機構の状態が車両を搬送しない状態である非搬送状態から車両を搬送する状態である搬送状態になったときに、給電機器が、電源機器100の給電する電力の総和が定格電力容量を超えない様に給電中の1つまたは複数の給電対象電動車両のなかから給電を中断する電動車両である1つまたは複数の待機対象電動車両を選択し、選択した1つまたは複数の待機対象電動車両への給電する電圧をゼロにする。その後、駐車機構の状態が搬送状態から非搬送状態になったときに、給電機器が電圧をゼロにした1つまたは複数の待機対象電動車両へ給電する電圧を復旧させる。
【0032】
給電機器300がコンピュータ310と給電回路320と複数の給電開閉器330と情報機器340とで構成されてもよい。
コンピュータ310は、電動車両毎に複数の給電開閉器330の導通を各々にオン/オフ制御できる機器である。
複数の給電開閉器330は、複数の電動車両10の各々ごとに対応して設けられ対応する電動車両への導通をオン/オフする電気要素である。
給電回路320は、電源機器100から給電される電気を複数の電動車両10に複数の給電開閉器330を介して各々に給電できる
情報機器340は、充電中の電動車両10の充電状況を取得する機器である。
コンピュータ310が、電動車両毎に情報機器340の取得した充電状況に応じて電動車両毎に複数の電動車両に各々に給電する複数の給電開閉器330の導通を各々にオン/オフする。
【0033】
コンピュータ310は、コンピュータ本体311と第一信号線312と制御線313と第二信号線314とで構成される。
コンピュータ本体311は、CPUとメモリと外部記録装置とで構成される。
ソフトウエアが、コンピュータ310にインストールされ、コンピュータ310に所定の機能を発揮させる。
第一信号線312は、コンピュータ本体311と車両情報機器341とを連結する電気回路である。コンピュータ本体311は、車両情報機器341を介して、電動車両の充電に関する情報を入手する。
制御線313は、コンピュータ本体311と給電開閉器330とを連結する電気回路である。コンピュータ本体311は、制御線313を介して、給電開閉器330をオン/オフする。
第二信号線314は、コンピュータ本体311と電源機器100とを連結する電気回路である。コンピュータ本体311は、電源情報機器342を介して、電源機器100に関する情報を入手する。
【0034】
例えば、給電回路320は、給電ケーブル321と電流/電力計323と給電端子324とで構成される。
給電ケーブル321は、電源機器100と給電端子324とを電気的に接続する動力線である。
電流/電力計323は、給電ケーブル321に流れる電流または電力を検知する計測器である。
給電端子324は、パレット213に設けられる駐車棚側中継端子に脱着可能に電気的に接続する端子である。
給電端子324は、給電用の駐車空間211に設けられる。
【0035】
給電端子324は、パレットに設けられた中継機器に脱着可能に電気的に接続できる。
電源機器100は、給電端子324に電気的に接続された中継機器に中継されて、充電ケーブル224を介して、電動車両に給電できる。
【0036】
給電開閉器330は、複数の電動車両の各々ごとに対応して設けられ対応する電動車両への導通をオン/オフする電気要素である。
例えば、給電開閉器330は、給電ケーブル321の途中に設けられ、給電ケーブル321を流れる電気を接続または遮断する電気開閉器である。
【0037】
制御機器340は、充電中の電動車両の充電状況を取得する機器である。
制御機器340は、電動車両の充電に関する情報を取得しても良い。
制御機器340は 車両情報機器341と電源情報機器342とで構成されてもよい。
車両情報機器341は、電動車両の充電状況を確認し、確認した充電状況をコンピュータ310へ送ってもよい。
例えば、車両情報機器341は、電動車両の充電率を計測し、コンピュータ310へ送る。
車両情報機器341は、全ての駐車空間211に設けられても良い。
例えば、電源情報機器342、電源機器100の状況を確認し、確認した状況をコンピュータ310へ送る。
コンピュータ310にインストールされたソフトウエアが、制御機器340に、各種の機能を実現させる。
【0038】
以下に、本発明の実施形態にかかる駐車装置の作用を、図を基に、説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る駐車装置の手順図である。
【0039】
図5は、電動車両が入庫して充電完了するまでの基本的な手順の一例を示す。
説明の便宜上、定格電力容量は駐車機構が車両を搬送するのに必要な電力に近似する場合を例に説明する。
(電動車両入庫)
電動車両が駐車装置の駐車空間に位置する。
【0040】
(電動車両充電準備)
電動車両に充電ケーブル224が接続される。
電動車両に給電要求をする。
【0041】
(電動車両充電開始)
給電回路320が電源機器100から給電される電気を給電開閉器330を介して電動車両10に給電する。
電動車両10が充電ケーブル224を介し給電される電気を内部の充電回路に導く。
【0042】
(入出庫あり)
入庫または出庫があるか否かを見張る。
入庫または出庫があると、工程(電動車両充電中断)に遷移する。
入庫および出庫がないときに、工程(電動車両充電電力計測)へ遷移する。
【0043】
(電動車両充電中断)
給電機器300が、待機対象電動車両へ給電する電力をゼロにする。
また、待機対象電動車両に対応する給電開閉器330の導通をオフする。この様にすると、待機対象電動車両へ給電する電力がゼロになり、電動車両が待機状態になる。
また、待機対象電動車両への給電する電圧をゼロにする。この様にすると、電動車両が、充電のために受電中に給電電圧が所定給電電圧よりもさがると受電する電流値である受電電流値をゼロに下げて待機状態になる。
【0044】
(入出庫完了)
入庫または出庫が完了するか否かを見張る。
入庫及び出庫が完了すると、工程(電動車両充電再開)へ遷移する。
入庫または出庫が完了しないと、工程(電動車両充電中断)を継続する。
【0045】
(電動車両充電再開)
給電機器300が、待機対象電動車両へ給電する電力を復旧させる。
例えば、給電機器300が、待機対象電動車両に対応する給電開閉器330の導通をオンする。この様にすると、待機対象電動車両へ給電する電力が復旧し、電動車両が充電状態になる。
例えば、給電機器300が待機対象電動車両へ給電する電気の電圧を復旧する。この様にすると、電動車両が、充電のために受電中に給電電圧が復旧すると受電する電流値である受電電流値を上げて充電状態になる。
【0046】
(電動車両充電電力計測)
給電機器が電動車両毎に電源機器から電動車両へ給電する電気の電流値である給電電流値を電動車両に対応して取得する。
【0047】
(電動車両充電完了)
所定の電圧値である所定給電電圧値で給電しておりかつ所定の電流値である所定電流値以下になった給電電流値に対応する給電対象電動車両が充電を完了したと判断する。
また、導通をオンにした給電開閉器330に対応しておりかつ所定の電流値である所定電流値以下になった給電電流値に対応する給電対象電動車両が充電を完了したと判断する。
また、導通をオンにした給電開閉器330に対応しておりかつ所定の電圧値である所定給電電圧値で給電しておりかつ所定の電流値である所定電流値以下になった給電電流値に対応する給電対象電動車両が充電を完了したと判断する。
充電を完了したと判断すると、工程(電動車両充電完了)へ遷移する。
【0048】
(電動車両充電完了)
充電を完了したと判断した給電対象電動車両へ給電することを停止する。その後、再度の給電要求のないかぎり給電を停止した給電対象電動車両へ給電しない。
また、充電を完了したと判断した給電対象電動車両に対応する給電開閉器の導通をオフする。その後、再度の給電要求のないかぎり給電を停止した給電対象電動車両に対応する給電開閉器の導通をオンしない。
【0049】
次に、本発明の実施形態にかかる駐車装置の作用を、搬送状態と非搬送状態との切替に則して、図を基に、説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る駐車装置の作用説明図である。
図6は、電動車両Aと電動車両Bとが入庫中で、電動車両Aが充電完了し、電動車両Bが充電が完了しない状態で、電動車両Cが入庫して駐車機構が車両を搬送する際の電動車両A、B、Cの充電回路の状態の様子を、表す。
ここで、充電回路は、電動車両に内蔵される充電のための電気回路である。
【0050】
(駐車機構非搬送状態)
駐車機構の状態が非搬送状態である。
電動車両Aが充電完了し、電動車両Aの充電回路が開放状態である。
例えば、電動車両Aに対応する給電開閉器330の導通がオフしている。
電動車両Bが充電中であり、充電回路が接続している。
例えば、給電機器300が導通をオンした給電開閉器330を介して、所定給電電圧値の電力を電動車両Bへ給電する。
電動車両Cが、入出庫空間に自走して入る。
【0051】
(駐車機構搬送状態)
駐車装置の状態が非搬送招待から搬送状態になる。駐車機構が電動車両Cを搬送する。
電動車両Aが充電完了し、充電回路が開放状態である。
例えば、電動車両Aに対応する給電開閉器330の導通がオフしている。
電動車両Bが待機状態になり、充電を一時停止する。
例えば、電動車両Bに対応する給電開閉器330の導通がオフする。
例えば、電動車両Bに対応する給電開閉器330の導通のオンを維持し、給電電力を所定電圧より低くする。この様にすると、電動車両が待機状態になり、充電を一時休止する。
電動車両Cが待機状態になる。
例えば、電動車両Bに対応する給電開閉器330の導通がオフのままになる。
例えば、電動車両Bに対応する給電開閉器330の導通がオンし、給電電力を所定電圧より低くする。この様にすると、電動車両が待機状態になり、充電を一時休止する。
【0052】
(駐車機構非搬送状態)
駐車装置の状態が搬送状態から非搬送状態になる。
電動車両Aが充電完了し、充電回路が開放状態である。
例えば、電動車両Aに対応する給電開閉器330の導通がオフしている。
電動車両Bが充電を再開する。
例えば、電動車両Bに対応する給電開閉器330の導通がオンする。
例えば、電動車両Bに対応する給電開閉器330の導通がオンのままで、給電電力を復旧する。この様にすると、給電電力が所定電圧値になり電動車両が充電を再開する。
電動車両Cが充電を開始する。
例えば、電動車両Bに対応する給電開閉器330の導通がオンする。
例えば、電動車両Bに対応する給電開閉器330の導通がオンのままで、給電電力を回復する。この様にすると、給電電力が所定電圧値になり電動車両が充電を開始する。
【0053】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
電源機器100が駐車機構200と給電機器300とに給電し、給電機器300が1つまたは複数の給電対象電動車両に給電し、給電対象電動車両が充電を完了すると、給電を停止し、再度の給電要求のないかぎり給電しない様にしたので、充電を完了した電動車両へ再度給電することを防げる。
また、給電機器300が複数の電動車両毎に複数の給電開閉器330を設けられ、給電機器300が1つまたは複数の給電対象電動車両に給電開閉器330を介して給電し、給電対象電動車両が充電を完了すると給電開閉器330の導通をオフする。その後、再度の給電要求のないかぎり給電開閉器330の導通をオンしない様にしたので、充電を完了した電動車両へ再度給電することを防げる。
また、電源機器100が給電する給電電力が定格電力容量を越えないように、給電機器300が1つまたは複数の給電対象電動車両に給電開閉器330を介して給電し、給電対象電動車両が充電を完了すると給電開閉器330の導通をオフする。その後、再度の給電要求のないかぎり給電開閉器の導通をオンしない様にしたので、充電を完了した電動車両へ再度給電することを防げる。
また、給電機器300が電動車両10に対応して給電電流値を各々に見張り、所定給電電圧で給電する給電対象電動車両への給電電流が所定電流値以下になると充電を完了したと判断する様にしたので、給電電流の変動により電動車両の充電のための給電が停止したことを的確に判断できる。
また、給電機器300が電動車両10に対応して給電電流値を各々に見張り、給電開閉器の導通をオンしている給電対象電動車両への給電電流が所定電流値以下になると充電を完了したと判断する様にしたので、給電電流の変動により電動車両の充電のための給電が停止したことを的確に判断できる。
また、給電機器300が電動車両10に対応して給電電流値を各々に見張り、給電開閉器の導通をオンしておりかつ所定給電電圧で給電する給電対象電動車両への給電電流が所定電流値以下になると充電を完了したと判断する様にしたので、給電電流の変動により電動車両の充電のための給電が停止したことを的確に判断できる。
また、非搬送状態から搬送状態になったとき定格電力容量を超えない様に給電中の給電対象電動車両のなかから待機対象電動車両を選択して給電電力をゼロにし、搬送状態から非搬送状態になったときに待機対象電動車両への給電電力を復旧する様にしたので、搬送状態になり駐車機構が電力を消費するときに給電機器の電動車両へ給電する電力を下げて、電源機器100の給電する電力の増加を抑えることができる。
また、非搬送状態から搬送状態になったとき定格電力容量を超えない様に給電中の給電対象電動車両のなかから待機対象電動車両を選択して給電開閉器の導通をオフし、搬送状態から非搬送状態になったときに待機対象電動車両の給電開閉器の導通をオフする様にしたので、搬送状態になり駐車機構が電力を消費するときに給電機器の電動車両へ給電する電力を下げて、電源機器100の給電する電力の増加を抑えることができる。
また、非搬送状態から搬送状態になったとき定格電力容量を超えない様に給電中の給電対象電動車両のなかから待機対象電動車両を選択して給電電圧をゼロにし、搬送状態から非搬送状態になったときに待機対象電動車両への給電電圧を復旧する様にしたので、
搬送状態になり駐車機構が電力を消費するときに給電機器の電動車両へ給電する電圧を下げて、場合によっては電動車両の充電が待機状態になり、電源機器100の給電する電力の増加を抑えることができる。
【0054】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
エレベータ式駐車機構を備えた駐車装置に適用した例を説明したが、これに限定されす、他の形式の駐車機構を備えた駐車装置に適用したもよい。
駐車装置は駐車を主たる目的とし駐車中に給電するものでもよいし、給電を主たる目的とするために電動車両を留め置くものであってもよい。
定格電力容量が駐車機構が搬送状態になったときに必要とする電力に近似する例で説明したが、これに限定されない。例えば、定格電力容量が駐車機構が搬送状態になったときに必要とする電力より大きい場合に、電源機器の給電する電力の総和が定格電力容量を超えない様に電源機器が駐車機構と給電機器とに同時に給電する。