【課題を解決するための手段】
【0006】
これらの目的は、対応する独立クレームに従い、即時再生用の画像処理方法および装置によって達成される。
【0007】
したがって、コンピュータ実行画像処理方法は、テレビ放映された事象からビデオシーケンスを自動的に生成するために、即時再生用に向けられており、少なくとも1台のソースカメラはある場面のソース画像シーケンスを提供する。カメラの姿勢および光学設定はカメラのビューを規定し、1組のカメラパラメータによって記述される。本方法は、オンラインフェーズにおいて、以下のステップを備える:
・入力ユニットは、ソース画像シーケンスからの基準ビューから基準キーフレームを規定するユーザ入力を受取り、基準キーフレームは、後に生成される仮想再生が行なわれてほしいとユーザが思う時点からのビデオ画像であり、
・画像取得ユニットは、ソース画像シーケンスの記録から基準キーフレームを抽出し、場面のさらなるソース画像シーケンスの記録からのさらなるビューから1つ以上のさらなるキーフレームを選択的に抽出し、各さらなるキーフレームは後でキーフレーム点と呼ばれる、基準キーフレームと同じ時点で記録され、
・パラメータ算出ユニットは1組以上の仮想カメラパラメータを自動的に算出し、各組は仮想カメラによる場面の仮想ビューを記述し、
・2組以上の仮想カメラパラメータが算出された場合、選択ユニットは後の処理ステップ用に1組を選択し、選択された組によって規定され仮想ビューは、後に選択された仮想ビューと呼ばれ、1組の仮想カメラパラメータしか算出されていない場合、対応する仮想ビューを選択された仮想ビューとして使用し、
・生成ユニットは、経時的仮想カメラパラメータの変化によって記述され、仮想カメラの動きおよび仮想ビューの対応する変化を規定する、仮想カメラフライト経路を生成し、
■第1のビューから選択された仮想ビューに変わり、第1のビューは基準ビューまたは任意的にさらなるビューの1つであり、つぎに
■選択された仮想ビューから第2のビューに変わり、第2のビューは基準ビューまたは任意的にさらなるビューの1つであり、
・レンダリングユニットは仮想カメラフライト経路によって規定される仮想ビデオストリームをレンダリングし、
・出力ユニットは、コンピュータ読取可能記憶装置に仮想ビデオストリームを記憶すること、および通信リンクを通して仮想ビデオストリームを送信すること、の少なくとも一方を行なう。
【0008】
本発明は、総合システムを提供するために、既知の要素を新たに確立された方法と組み合わせ、総合システムでは、ある時点の一つの選択が与えられると、さらなるユーザの相互作用に依存することなく、仮想ビューを生成し、実際のリアルビューから仮想ビューへと、さらにオリジナルのビューまたは別のリアルビューに戻る、完全な仮想フライトを作成する。
【0009】
仮想ビューおよび仮想フライト経路と関連する画像ストリームの生成を、ユーザの相互作用なしで完全に自動化する機能は、さらなる好ましい実施例のベースとなる。ユーザの相互作用は、好ましくは代替の解析タイプ、ビュー、またはフライト経路の中から選択するために導入される。この種のユーザの相互作用(すなわち、所与の組のオプションからの選択)は非常に速く、即時再生の邪魔とはならない。たとえば、1つ以上の仮想ビューが自動的に生成されて、選択のためにユーザに提示される。ユーザは瞬時に異なるビューを見て選択することができる。仮想フライトは仮想ビューとともに、または特定の仮想ビューが選択された後で、そのビューのために生成され得る。
【0010】
本発明の好ましい実施例において、場面の動きは、仮想ビューに入りそして出るまでの仮想フライトの間はフリーズされる(停止時間)。しかし、本発明の別の好ましい実施例では、仮想ビューへの仮想INフライトは、キーフレーム点に至るまでの間、場面の動きを見せる(およびキーフレーム点の後の仮想OUTフライトも同様)。このような動きのある仮想フライトは、停止時の仮想フライトと同じ(キーフレームおよび任意にカメラを選択するための)決定処理を辿ることによって作成することができる。主な違いは、仮想フライトは小さい組の画像、極端には一つのキーフレームから生成されるのではなく、INおよびOUTフライトの間の場面を表わす1つ以上のビデオシーケンスから生成されることである。
【0011】
姿勢、すなわち実際のカメラまたは仮想カメラの位置および配向(またはビュー方向)、ならびにビューアングルおよび/またはズーム係数などのようなカメラの任意のパラメータは、カメラパラメータの組によって記述される。これらのパラメータが与えられると、場面のビューが定義される。ビューは、カメラパラメータがカメラによって変化する、すなわち、パン、ズーム、ムーブなどにより、経時的に変わり得る。ビューは、ビデオ処理に照らして、ビデオストリームに、またはビデオストリームの一つの画像もしくはフレームに対応する。選び出すことができる重要なフレームはキーフレームと呼ばれる。
【0012】
したがって、本発明の好ましい実施例において、仮想カメラフライト経路は、第1のビューから選択された仮想ビューへ、次に第1のビューに戻る仮想ビューの変化を規定する。すなわち、第1および第2のビューは同じである。本発明の別の好ましい実施例において、第2のビューは第1のビューと異なる。
【0013】
本発明は迅速なユーザ相互作用を提供し、最小の転換時間で迅速なユーザ決定をサポートする。
【0014】
本発明の好ましい実施例において、1組以上の仮想カメラパラメータを自動的に算出するステップは以下のステップを含む:
・場面におけるオブジェクトの位置を自動的に算出し、
・場面で観察される状況の分類を、特にこの分類を指定するユーザ入力を
抽出することにより、定め、
・場面のオブジェクトの位置および状況の分類に基づき、少なくとも1組の仮想カメラパラメータを自動的に算出する。
【0015】
分類は、観察される状況に対して行なわれるべき解析タイプに対応する。分類または解析タイプがあってもなくても、本発明の好ましい実施例において、システムは所与の場面について異なる視点またはビューを自動的に定める。たとえば(戦術解析用に)鳥瞰的ビュー、オフサイドビュー、(ショット解析用に)競技者ビュー、ゴールキーパービューなどを定めることができる。システムは対応する1つ以上のビューをレンダリングし、これらを潜在的に興味のある仮想ビュー(potentially interesting virtual view:PIVV)としてユーザに表示して、ユーザが1つを選択できるようにする。分類がなければ、システムは予め定められた標準ビュータイプの組からビューを生成してユーザが選択できるようにしてもよい。
【0016】
本発明の好ましい実施例において、後続の処理ステップ用に選択された仮想ビューを規定する仮想カメラパラメータの組のうちの1つを選択するステップは、以下のステップを含む:
・各仮想カメラパラメータの組に対して、場面の対応する仮想ビューおよび対応する仮想画像を自動的に生成し、これは後にこの時点における仮想キーフレームと呼ばれ、
・仮想キーフレームを画像表示装置に表示し、仮想キーフレームの1つを示すユーザの選択を入力し、関連する仮想ビューを後続の処理ステップ用の選択された仮想ビューとして用いる。
【0017】
これは、所与のオプションの組からユーザが迅速に選択できる上記のプロセスに対応する。
【0018】
本発明のさらに好ましい実施例において、本方法はオンラインフェーズに先行する準備フェーズで実行される以下のステップをさらに備える:
・特徴モデル、特に前景オブジェクトを背景に対して検出および分離するためのカラーモデルを作成し、これは前景オブジェクトの異なるクラスに対応するカラーモデルを含み、
・既知の特徴を有する場面を観察しているカメラから得られる複数の画像から、後のビデオ獲得の間変化しない固定カメラパラメータを定め、さらに
・後の画像処理において抽出しおよび使用するために、特徴モデルおよび固定カメラパラメータをコンピュータ読取可能記憶手段に記憶する。
【0019】
前景オブジェクトの異なるクラスは、ゲームにおける異なるチーム、さらにレフリー、ボール、ゴールポストなどに対応する。固定カメラパラメータを記憶することは、変化するカメラパラメータを予測するためのオンラインの作業を減らす。
【0020】
本発明の好ましい実施例において、本発明はオンラインフェーズの前に、準備フェーズで実行される以下のステップをさらに備える:
・潜在的カメラ構成空間を網羅するビューから複数の画像をサンプリングし、これらの画像における特徴の位置を定めて識別し、これらのビューに対応するカメラパラメータを定め、基準情報としてそれぞれの画像に対する特徴および特徴の位置を記憶し、基準情報のカメラパラメータについての関連を画像特徴に基づく迅速なカメラ較正のために後で抽出するためにコンピュータ読取可能記憶手段に記憶する。
【0021】
これにより、オンライン画像が与えられると、画像における特定された特徴の位置から、カメラパラメータまたはカメラ較正の最初の予測値を抽出することができる。
【0022】
本発明の好ましい実施例において、本方法は、準備フェーズにおいて、チームの競技方向および対応する時間情報についての情報を入力し、競技方向が有効である時間を特定することを含む。これにより、競技状況を正しく識別または解析することができる。たとえば、競技方向を知り、かつカメラが競技場のどの側から撮影しているのかを知ることにより、オフサイド状況にある競技者が攻撃側またはディフェンス側のチームであるのか分類することができ、オフサイドのラインはユーザの相互作用なしで適切に定めることができる。
【0023】
本発明のさらに好ましい実施例において、少なくとも2台のソースカメラから少なくとも2つのソース画像シーケンスが処理される。それにより、1つのソース画像シーケンスから抽出された前景オブジェクトは、1つ以上の残りのソース画像シーケンスの前景オブジェクトと自動的に識別され、さらに自動的に、ユーザの相互作用なしで、場面におけるこれら前景オブジェクトの位置を定めることができる。このステップは、ユーザの助けなしで、「マルチカメラオブジェクト検出」と呼ばれるものを達成し、個々のオブジェクト/競技者の適切な位置付けおよびそれに基づく状況の解析を迅速にする。
【0024】
本発明のさらに好ましい実施例において、仮想カメラフライト経路を生成するステップにおいて、第1のビューおよび第2のビューを自動的に定めるために以下のステップが実行される:
・1つのソース画像シーケンスしかない場合、第1および第2のビューを基準ビューと同じであるとして選択し;
・2つのソース画像シーケンスがある場合、少なくとも1つのビューを、他のソースカメラよりも観察場面により近くにあるソースカメラからのものであるとして選択する。
【0025】
これにより、情報があればより興味のあるフライト経路を与え、他方ではより少ない情報しかない場合でも、満足できるフライト経路を与えることができる。
【0026】
本発明の好ましい実施例において、ソースカメラのうちの一台は主要カメラであると指定され、主要カメラのビュー方向に従い、第1および第2のビューの少なくとも一方に用いられるソースカメラは自動的に選択され、これは好ましくは主要カメラが向いている方向に、主要カメラの側に位置付けられるカメラとして前記ソースカメラを選択することによりなされる。このステップにより、ユーザが手動で第2のカメラを選択する必要がなくなる。
【0027】
たとえば、主要カメラが右側を見ている場合、対象の場面は(主要カメラから見て)競技場の右側にあることが示され、主要カメラの右側にあるソースカメラが、仮想カメラフライト経路からのまたは仮想カメラフライト経路に進む、2つのカメラの1つであるとして選択される。これら2つのカメラの他方は、主要カメラである、または他にあるのなら別のカメラであり得る。
【0028】
本発明の好ましい実施例において、仮想カメラフライト経路を生成するために、以下のステップが実行される:
・第1のビュー、仮想ビューおよび第2のビューの異なる組み合わせに対して1組の仮想カメラフライト経路を生成し、
・各仮想カメラフライト経路の組について図形表示を画像表示装置に表示し、仮想カメラフライト経路の1つを示すユーザの選択を入力し、さらに
・選択された仮想カメラフライト経路を用いて、仮想ビデオストリームをレンダリングする。
【0029】
この実施例により、システムを用いる場合により柔軟となりながら、ある組のオプションから1つだけを選択するよう、ユーザの相互作用を減らす。図形的表示は、各フライト経路について、仮想フライト経路に沿った1組の画像、またはフライト経路にかかわるカメラの記号的表示であり、たとえばカメラAからカメラBへのフライト経路についてはA−B、A−A、およびB−Aなどとなる。オプションは視覚的に表示されるので、選択は直感的に、かつ非常に迅速に行なうことができる。所望の選択を指示装置によって選択することにより、またはその選択に伴う専用の入力キーを叩くことにより、システムに入力することができる。
【0030】
完全な仮想カメラフライト経路を生成し、仮想ビデオストリームをレンダリングするステップは、時間および利用可能な算出力に依存して、ユーザの選択が入力される前に行なうことができ、それによりユーザは結果についての事前映像を見ることができる。または、ユーザに選択を提示している間に、行なうことができる。この場合、システムはユーザの入力を待ちながら、事前に一部またはすべてのビデオストリームを算出し、後では必要ないビデオストリームを捨てる。代替的に、選択されたビデオストリームは、選択がなされた後のみ算出してもよい。
【0031】
本発明の好ましい実施例において、仮想再生ユニットは、カメラ、仮想ビュー、およびフライト経路変形を選択するための柔軟性のない決定ツリーを提供しない。むしろ、異なる選択を表わすフライト経路またはキービューの多数の変形はできるだけ長く維持され、オペレータまたは指示者などにさらなる選択の自由度を可能にする。
【0032】
本発明の好ましい実施例において、仮想カメラフライト経路を生成するステップは以下のステップを含む:
・選択された仮想ビュー、第1のビューおよび第2のビューが与えられると、これらのビューを記述するカメラパラメータの組を抽出し、
・仮想カメラパラメータの組を補間し、これは第1のビューに対応するカメラパラメータの組からの値から始まり、選択された仮想ビューに対応するカメラパラメータの組の値に変化させ、さらに第2のビューに対応するカメラパラメータの組の値に変化させ、
・仮想カメラフライト経路に沿ったビューのすべてについて、またはサブセットについて、ビューのそれぞれの画像が、利用可能なキーフレームから画像情報がない領域を含むか否かをチェックし、
・これら1つ以上のビューにおいて欠落している画像情報の量(たとえば、領域)が所定の限界を超えた場合、自動的にまたはユーザの相互作用により、欠落している画像情報の量が、欠落している情報を有するビューよりも小さいかまたはゼロである1つ以上の中間キービューを定め、これらキービューを通過するように、仮想カメラフライト経路を算出する。
【0033】
これにより、仮想ビューにおける「ブラックホール」をなくす、すなわちソース画像から利用できる情報がない画像領域をなくす。
【0034】
たとえば、1つ以上の中間キービューは、以下により、既存の仮想カメラフライト経路から生成することができる:
・仮想カメラを上昇させる、すなわち、画面のより大きな鳥瞰的ビューを提供する、
・仮想カメラを場面により近く動かす、
・ズームインする、すなわち、仮想カメラの視角を減少させる、
・上記のうちの2つ以上の組み合わせ。
【0035】
一般に、上記のアプローチは、画像ビューからの画像がキーフレームから完全に生成できない可能性を減らす傾向にある。
【0036】
本発明の好ましい実施例において、仮想再生ユニットはキーフレームの時点より別の時点で別の方向に向いているソースカメラで撮られた画像に基づき、場面の少なくとも背景のモデルを維持および更新させる。仮想再生ユニットはこの時間がずれた情報を用いて、背景に関する欠落している画像情報を埋める。
【0037】
本発明の好ましい実施例において、仮想カメラフライト経路を生成するステップは、仮想カメラパラメータの組を補間する場合、仮想フライト経路のビューのシーケンスにおいて、場面における静止または動いている対象点について平滑な動きを維持する。興味の点は、ビュワが見ると予期される点、たとえばボールの位置または画像内で見える競技者の活動の中心である(たとえば、競技場での視認可能な競技者のそれぞれの位置の中心によって定められる)。
【0038】
ビューおよびフライト経路の生成は、以下を考慮した最適化問題として見ることできる:
−興味の点の平滑な動き、
−画像のほぼ中央にある興味の対象点、
−2台以上のカメラによって可視可能な興味の点、および
−オプションであって、対応するソース画像情報がない画像領域を最小化する。
【0039】
本発明の好ましい実施例において、本方法は、選択された仮想ビューまたは満足のいく仮想カメラフライト経路が仮想再生ユニットによって定められていない、またはユーザによって選択されない場合、基準キーフレームからまたは1つのさらなるキーフレームから強調した静止画を生成し、後で仮想ビデオストリームの代わりに強調した静止画を用いる。これにより、即時再生用のビデオシーケンスを提供する最初のタスクに対する許容可能な代替策となる。この強調は、たとえば画像に挿入されるオフサイドラインであり得る。
【0040】
このような静止画像および仮想フライトからの仮想ビデオシーケンスならびに仮想ビデオシーケンスと連結されたビデオシーケンスは、主要競技者のマーキング、距離または移動方向を示す矢印などのような画像強調要素をさらに含むことができる。好ましくは、このような要素は、連結されたシーケンスが実際のシーケンスから仮想のシーケンスに変わる、および仮想のシーケンスから実際のシーケンスに変わる際に、シームレスに表示される。
【0041】
本発明のさらに好ましい実施例において、本方法は連結されたビデオシーケンスを生成するステップを備え、ビデオシーケンスは、
・第1のソースカメラから、第1のビューのキーフレームに至り、そこで終了する第1のビデオシーケンスと、
・第1のビューのキーフレームで始まり、第2のビューのキーフレームで終わる仮想ビデオストリームと、
・第2のソースカメラから、第2のビューのキーフレームで始まるの第2のビデオシーケンスとを、この順序で含む。
【0042】
このような態様で、仮想ビデオシーケンスは実際のビデオシーケンスと結合されて、仮想(静止または動きのある)フライトを実際のシーケンスにリンクする、シームレスな複合または連結シーケンスを形成する。
【0043】
本発明のさらに好ましい実施例において、本方法は仮想再生ユニットと相互作用するビデオサーバによって実施される。ビデオサーバは、ビデオ入力ストリームを記録および記憶するよう構成されており、入来のおよび記憶されたビデオ入力ストリームからなるビデオ出力ストリームを出力するよう制御可能である。仮想再生ユニットは、同じ時点における場面の異なるビューに対応する1つ以上のキーフレームから、仮想ビデオストリームを生成するよう構成されている。本方法は以下のステップを備える:
・ビデオサーバは、1つのビデオ出力ストリームによって、または別の通信リンクによって、1つ以上のキーフレームを仮想再生ユニットに送信し、さらに
・仮想再生ユニットは仮想ビデオストリームを生成する。
【0044】
こうして、ビデオサーバおよび仮想再生ユニットは別個の搬送可能および操作可能な装置であり、これらは異なる場所で単独で用いることができ、必要なら組合せて用いることができる。
【0045】
本発明のさらに好ましい実施例において、仮想再生ユニットはビデオサーバを制御して、1つ以上のキーフレーム(すなわち、基準キーフレームおよび任意のさらなるキーフレーム)を仮想再生ユニットに送り、以下の2つのグループのステップのうちの一方が実行される:
・仮想再生ユニットは、仮想ビデオストリームを算出した後、第1のビデオシーケンスおよび第2のビデオシーケンスを仮想再生ユニットに送信するようにビデオサーバを制御し、仮想再生ユニットは、第1のビデオシーケンス、仮想ビデオストリームおよび第2のビデオシーケンスを連結する;または
・仮想再生ユニットは、仮想ビデオストリームを算出した後、仮想ビデオストリームをビデオサーバに送信し、第1のビデオシーケンス、仮想ビデオストリーム、および第2のビデオシーケンスを連結するようにビデオサーバを制御する。
【0046】
本発明のさらに好ましい実施例において、ビデオサーバは仮想再生ユニットに1つ以上のキーフレームを送り、ビデオサーバは仮想ビデオストリームを算出するように仮想再生ユニットを制御し、好ましくは仮想ビデオストリームを算出するように仮想再生ユニットをトリガし、さらに以下の2つのグループのステップのうちの1つが実行される:
・ビデオサーバは、仮想再生ユニットに、第1のビデオシーケンスおよび第2のビデオシーケンスを送り、ビデオサーバは、第1のビデオシーケンス、仮想ビデオストリーム、および第2のビデオシーケンスを連結するよう仮想再生ユニットを制御し;または
・仮想再生ユニットは、仮想ビデオストリームを算出した後、仮想ビデオストリームをビデオサーバに送り、ビデオシーケンス、仮想ビデオストリーム、および第2のビデオシーケンスを連結するようビデオサーバを制御する。
【0047】
上記で用いられた「制御」の表現は、ある動作または算出の始動に対応する、または制御エンティティによる制御命令の発行に対応し、命令の実行は制御されるエンティティで行なわれる。
【0048】
本発明による即時再生用の画像処理のためのコンピュータプログラムプロダクトは、デジタルコンピュータの内部メモリにロード可能であり、コンピュータプログラムコード手段を備え、前記コンピュータプログラムコード手段がコンピュータにロードされた場合、コンピュータに本発明の方法を実行させる。本発明の好ましい実施例において、コンピュータプログラムプロダクトは一時的ではないコンピュータ読取可能媒体を含み、コンピュータプログラムコード手段がそこに記録されている。
【0049】
仮想再生ユニットは1つ以上のプログラム可能コンピュータデータ処理ユニットを含み、1つ以上のキーフレームを入力するよう、本発明による方法のステップを行なうよう、さらに前記方法に従って生成された少なくとも1つの仮想ビデオストリームを出力するよう、プログラミングされている。
【0050】
さらなる好ましい実施例は、従属の請求項から明らかである。方法クレームの特徴は、装置クレームの特徴と組合せることができ、その逆も可能である。
【0051】
図面の簡単な説明
本発明の主題は、添付の図面に示される好ましい例示的実施例を参照して、以下でより詳細に説明される。