【実施例1】
【0010】
図2は第1の実施例における印刷システムの概略構成を示すブロック図である。
図2において、印刷システムは、クライアント端末(PC:Personal Computer)100と、管理端末(PC)200と、プリンタ等の印刷装置300とがネットワーク500で通信可能に接続されているものである。この印刷システムでは、管理端末200からクライアント端末100の印刷設定情報を設定する。なお、クライアント端末100には、印刷装置300に対応する印刷装置制御部としてのプリンタドライバ(ソフトウェア)がインストールされているものとする。
【0011】
図1は第1の実施例における印刷システムの詳細構成を示すブロック図であり、この
図1に基づいて管理端末からクライアント端末の印刷設定情報の設定を行う構成について説明する。なお、印刷設定情報の設定を行う構成以外の構成は、本発明に直接関係しないため、その説明を省略する。
【0012】
図1において、クライアント端末100は、HDD(Hard Disk Drive)101と、NetworkI/F106とにより構成され、HDD101にはクライアントアプリケーション(ソフトウェア)A102と、クライアントアプリケーション(ソフトウェア)B103と、クライアントアプリケーション(ソフトウェア)C104と、プリンタドライバ105と、レジストリ107とが格納されている。
管理端末200は、HDD201と、NetworkI/F202とにより構成され、HDD201には印刷情報設定アプリケーション(ソフトウェア)203が格納されている。
【0013】
クライアント端末100と管理端末200との間の通信は、クライアント端末100のNetworkI/F106と管理端末200のNetworkI/F202によりネットワーク500を介して行われる。
管理端末200のHDD201に格納された印刷情報設定アプリケーション203はクライアント端末100に設定する印刷設定情報の設定、生成およびクライアント端末100への適用を行うソフトウェアである。なお、印刷情報設定アプリケーション203の動作は後述する。
【0014】
印刷情報設定アプリケーション203は、常にドメインに参加しているクライアント端末100を監視しており、クライアント端末100がネットワーク500を介して管理端末200が管理するドメインに参加すると、参加したクライアント端末100を検知する。
印刷情報設定アプリケーション203は、クライアント端末100を検知すると、生成した印刷設定情報を検知したクライアント端末100へ送信し、そのクライアント端末100に適用する処理を行う。
【0015】
クライアント端末100に送信された印刷設定情報は、ネットワーク500を介し、クライアント端末100のNetworkI/F106からレジストリ107へ送信される。レジストリ107に送信された印刷設定情報は、既にレジストリ107に記憶されている印刷設定情報に替えて新たにレジストリ107に記憶される。ここで、レジストリ107は、
図2に示す印刷装置300の印刷動作を規定する印刷設定情報を定義する値を含む設定情報群である。
【0016】
このようにレジストリ107に記憶されていた印刷設定情報が管理端末200の印刷情報設定アプリケーション203により送信された印刷設定情報に書き換えられることにより、クライアント端末100内のクライアントアプリケーションA102、クライアントアプリケーションB103、クライアントアプリケーションC104から印刷時にプリンタドライバ105が呼び出された際に、プリンタドライバ105はレジストリ107の印刷設定情報を参照して起動するため、管理端末200より送信された印刷設定情報を参照して起動することになり、管理端末200より送信された印刷設定情報がアプリケーションソフトウェア毎にクライアント端末100に適用される。
【0017】
なお、レジストリ107は、ドキュメント作成用のアプリケーションソフトウェア毎に印刷設定情報を設定することができるようになっている。
プリンタドライバ105は、
図2に示す印刷装置300の印刷動作を規定する印刷設定情報に従って、その印刷装置300に印刷指示を出力して印刷を行うものであり、起動時にレジストリ107で定義された印刷設定情報の値を取得し、印刷設定情報に適用する。
【0018】
図3は第1の実施例における管理端末の印刷情報設定アプリケーションの構成を示すブロック図であり、この
図3に基づいて印刷情報設定アプリケーション内の各処理部を説明する。
図3において、外部入力機器221とは、管理端末200にユーザからの要求を入力するための操作部等の入力手段であり、また外部出力機器222とは、ユーザに情報を伝達するために各種情報を表示する表示部等の出力手段である。
【0019】
外部入力機器221でユーザの要求が入力され、管理端末200に送信されると、その要求は管理端末200内の外部入出力I/F205から印刷情報設定アプリケーション203内の外部情報受信部208に通知される。
外部情報受信部208は、通知されたユーザの要求を画面生成部207もしくは印刷設定情報生成部211へ通知する。
【0020】
画面生成部207では、ユーザの要求により印刷情報設定アプリケーション203の画面の表示が通知されると、印刷情報設定アプリケーション203のメイン画面を生成し、管理端末200内の画面表示部204にメイン画面の表示要求を通知する。
画面表示部204は、メイン画面の表示要求が通知されると、印刷情報設定アプリケーション203とユーザとの間で情報の入出力を行うインタフェースとなるメイン画面を、外部出力機器222を介して表示する。
【0021】
印刷設定情報生成部211は、ユーザの操作により入力された情報に基づいて印刷設定情報を生成するものであり、ユーザの要求として入力された印刷設定情報が通知されると、その印刷設定情報を解析し、クライアント端末100に適用するための情報として印刷設定情報を生成する。この印刷設定情報生成部211で生成された印刷設定情報は印刷設定情報保存部213に記憶され、保存される。
【0022】
ここで、プリンタドライバ判断部214は、印刷設定情報生成部211で生成された印刷設定情報を適用するプリンタドライバの判断を行う。この判断は、プリンタドライバが機能を持たない項目については、印刷設定情報を適用しないものと判断するものであり、この場合、印刷装置に予め設定されている情報であるデフォルト設定での印刷を行うものとする。
プリンタドライバ判断部214でプリンタドライバに適用すると判断された印刷設定情報は、印刷設定情報適用部212へ送信され、ネットワーク通信部209およびNetworkI/F202を介してクライアント端末へ送信される。
【0023】
一方、クライアント端末検知部210においては、ネットワーク通信部209およびNetworkI/F202を介することにより、管理端末200が管理するドメインに新たなクライアント端末が参加したことを検知する。
印刷設定情報適用部212は、クライアント端末検知部210が通信可能なクライアント端末を検知したとき、印刷設定情報生成部211が生成した印刷設定情報を該クライアント端末へ送信してプリンタドライバの印刷設定情報に適用させる。
【0024】
上述した構成の作用について説明する。
まず、管理端末の印刷情報設定アプリケーションが行うメイン画面表示処理を
図4の第1の実施例におけるメイン画面表示処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って
図3を参照しながら説明する。
このメイン画面表示処理は、ユーザが外部入力機器221より管理端末200へ印刷情報設定アプリケーション203のメイン画面の表示を要求することで開始する。
【0025】
S11:画面生成部207は、外部入出力I/F205および外部情報受信部208を介してユーザの要求により印刷情報設定アプリケーション203の画面の表示が通知されると、印刷情報設定アプリケーション203のメイン画面を生成し、管理端末200内の画面表示部204にメイン画面の表示要求を通知する。
画面表示部204は、メイン画面の表示要求が通知されると、印刷情報設定アプリケーション203とユーザとの間で情報の入出力を行うインタフェースとなるメイン画面を、外部出力機器222を介して表示する。
【0026】
ここで、表示される印刷情報設定アプリケーション203のメイン画面は、例えば
図7に示す画面71であり、印刷設定情報を設定するアプリケーション(ソフトウェア)の名称の一覧72を表示して選択可能にし、設定ボタン73が押下されると、印刷情報設定画面を表示する。
この印刷情報設定画面は、例えば
図8に示す印刷情報設定画面81であり、
図7に示す画面71で選択されたアプリケーション(ソフトウェア)の印刷設定情報として、印刷色を指定するカラー/モノクロ82、1枚の印刷用紙に印刷するページ数を指定するレイアウトタイプ83、印刷用紙の大きさを指定する印刷サイズ84、片面印刷または両面印刷を指定する両面印刷85等を設定する操作を受付ける画面である。
【0027】
S12:印刷情報設定アプリケーション203とユーザとの間で情報の入出力を行うインタフェースとなるメイン画面において、ユーザが印刷設定情報の設定を行うと、その設定の入力操作を受付けた外部入力機器221より、管理端末200内の外部入出力I/F205を介して印刷情報設定アプリケーション203内の外部情報受信部208へ、ユーザの要求として入力された印刷設定情報等の情報が通知される。
【0028】
S13:外部情報受信部208は、外部入力としてのユーザの要求(印刷設定情報等の情報)を受信し、印刷設定情報生成部211へユーザの要求として入力された印刷設定情報等の情報を通知する。
印刷設定情報生成部211は、外部入力としての通知されたユーザの要求を解析し、ユーザの要求が印刷設定情報であった場合、ユーザの操作により入力された印刷設定情報、すなわち印刷装置の印刷動作を規定する値に基づいてクライアント端末に適用するための印刷設定情報を生成する。
【0029】
S14:印刷設定情報生成部211は、外部入力としての通知されたユーザの要求が印刷情報設定アプリケーション203の終了命令であった場合は、印刷情報設定アプリケーション203を終了し、終了命令でない場合は処理をS15へ移行する。
S15:印刷設定情報生成部211は、生成した印刷設定情報をクライアント端末のレジストリに書き込む情報に反映し、そのクライアント端末のレジストリに書き込む情報を印刷設定情報保存部213に保存し、処理をS12へ移行してS12〜S14の処理を繰り返す。
【0030】
次に、管理端末の印刷情報設定アプリケーションが行う印刷設定情報書き込み処理を
図5の第1の実施例における印刷設定情報書き込み処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って
図1および
図3を参照しながら説明する。
この印刷設定情報書き込み処理は、管理端末200が管理するドメインにクライアント端末100が参加したときに開始される。
【0031】
S21:管理端末200内のクライアント端末検知部210は、ネットワーク通信部209およびNetworkI/F202を介してクライアント端末100がドメインに参加したことを検知すると処理をS22へ移行し、検知しないと本処理を終了する。
S22:印刷設定情報適用部212は、ドメインに参加したクライアント端末100のレジストリ107に書き込むための値としての印刷設定情報を印刷設定情報保存部213から読み出す。
【0032】
S23:印刷設定情報を読み出した印刷設定情報適用部212は、ネットワーク通信部209およびNetworkI/F202を介してクライアント端末100と通信を行い、その通信に失敗した場合は、本処理を終了し、通信を開始した場合は、処理をS24へ移行する。
S24:クライアント端末100と通信を開始した印刷設定情報適用部212は、S22において読み出した印刷設定情報の値をクライアント端末100のレジストリ107へ書き込む指示を、ネットワーク通信部209およびNetworkI/F202を介してクライアント端末100に送信する。
【0033】
クライアント端末100は、NetworkI/F106を介して受信した印刷設定情報の値をレジストリ107に書き込む。
S25:送信が完了した管理端末200のネットワーク通信部209は、クライアント端末100との通信を切断し、本処理を終了する。
【0034】
次に、クライアント端末が行うプリンタドライバ起動処理を
図6の第1の実施例におけるプリンタドライバ起動処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って
図1を参照しながら説明する。
このプリンタドライバ起動処理は、クライアント端末100内のクライアントアプリケーションA102、B103、C104が印刷命令を受け、プリンタドライバ105を呼び出した際に開始される。
【0035】
S31:クライアント端末100内のクライアントアプリケーションA102、B103、C104が印刷命令を受け、プリンタドライバ105を呼び出すと、プリンタドライバ105はレジストリ107に書き込まれている印刷設定情報の値を取得する。
S32:プリンタドライバ105は、レジストリ107から取得した印刷設定情報の値に従って起動し、本起動処理を終了する。クライアント端末100は、その印刷設定情報を適用して印刷を行う。
【0036】
このようにして、クライアント端末に印刷設定情報を適用することにより、既にクライアント端末にインストールされたプリンタドライバの印刷設定情報を管理端末で入力された印刷設定情報に変更することができる。
また、管理端末が管理するドメインに参加したクライアント端末の印刷設定情報を変更するようにしたことにより、クライアント端末がドメイン環境にログインする度に、管理端末で設定した印刷設定情報、すなわち管理者が望む印刷設定情報をクライアント端末に適用することができる。
【0037】
さらに、管理端末で入力された印刷設定情報に基づいてクライアント端末のレジストリの値を書き換えるようにしたことにより、クライアント端末にインストールされているドキュメント作成用のアプリケーションソフトウェアがプリンタドライバを起動すると、そのプリンタドライバがレジストリの値に基づいて印刷設定情報を適用するため、アプリケーションソフトウェア間で異なる印刷設定情報を適用することができる。
【0038】
以上説明したように、第1の実施例では、既にクライアント端末にインストールされたプリンタドライバの印刷設定情報を管理端末で入力された印刷設定情報に変更することができるという効果が得られる。
また、クライアント端末がドメイン環境にログインする度に、管理端末で設定した印刷設定情報、すなわち管理者が望む印刷設定情報をクライアント端末に適用することができるという効果が得られる。
さらに、クライアント端末にインストールされているドキュメント作成用のアプリケーションソフトウェア間で異なる印刷設定情報を適用することができるという効果が得られる。
【実施例2】
【0039】
第2の実施例の構成は、管理端末が管理するドメインに複数のクライアント端末が参加したものとなっている。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9は第2の実施例における印刷システムの概略構成を示すブロック図である。
【0040】
図9において、印刷システムは、クライアント端末(PC)100およびクライアント端末(PC)400と、管理端末(PC)200と、プリンタ等の印刷装置300とがネットワーク500で通信可能に接続されているものである。なお、クライアント端末100およびクライアント端末400には、印刷装置300に対応する印刷装置制御部としてのプリンタドライバ(ソフトウェア)がインストールされているものとする。
【0041】
図10は第2の実施例における印刷システムの詳細構成を示すブロック図であり、この
図10に基づいて管理端末からクライアント端末の印刷設定情報の設定を行う構成について説明する。なお、印刷設定情報の設定を行う構成以外の構成は、本発明に直接関係しないため、その説明を省略する。
【0042】
図10において、クライアント端末400は、クライアント端末100と同様に、HDD401と、NetworkI/F406とにより構成され、HDD401にはクライアントアプリケーション(ソフトウェア)A402と、クライアントアプリケーション(ソフトウェア)B403と、クライアントアプリケーション(ソフトウェア)C404と、プリンタドライバ405と、レジストリ407とが格納されている。なお、各端末間の通信については第1の実施例と同様のものとする。
【0043】
本実施例では、管理端末200内の印刷情報設定アプリケーション203は、クライアント端末100内のレジストリ107に保存されている印刷設定情報を取得し、クライアント端末400にその印刷設定情報を適用する。なお、印刷情報設定アプリケーション203の構成は、
図3に示す第1の実施例の構成と同様のものである。
【0044】
上述した構成の作用について説明する。
まず、管理端末の印刷情報設定アプリケーションが行うメイン画面表示処理を
図11の第2の実施例におけるメイン画面表示処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って
図3を参照しながら説明する。
このメイン画面表示処理は、ユーザが外部入力機器221より管理端末200へ印刷情報設定アプリケーション203のメイン画面の表示を要求することで開始する。
【0045】
S41:画面生成部207は、外部入出力I/F205および外部情報受信部208を介してユーザの要求により印刷情報設定アプリケーション203の画面の表示が通知されると、印刷情報設定アプリケーション203のメイン画面を生成し、管理端末200内の画面表示部204にメイン画面の表示要求を通知する。
画面表示部204は、メイン画面の表示要求が通知されると、印刷情報設定アプリケーション203とユーザとの間で情報の入出力を行うインタフェースとなるメイン画面を、外部出力機器222を介して表示する。
【0046】
ここで、表示される印刷情報設定アプリケーション203のメイン画面は、例えば
図13に示す画面91であり、印刷設定情報を取得するクライアント端末の名称の一覧92を表示して選択可能にした画面である。
S42:印刷情報設定アプリケーション203とユーザとの間で情報の入出力を行うインタフェースとなるメイン画面において、ユーザがクライアント端末の選択を行うと、その選択の入力操作を受付けた外部入力機器221より、管理端末200内の外部入出力I/F205を介して印刷情報設定アプリケーション203内の外部情報受信部208へ、ユーザの要求として入力されたクライアント端末名が通知される。
【0047】
S43:外部情報受信部208は、クライアント端末名等の情報の通知を受信し、印刷設定情報生成部211へユーザの要求として入力されたクライアント端末名等の情報を通知する。
S44:印刷設定情報生成部211は、外部入力としての通知されたユーザの要求が印刷情報設定アプリケーション203の終了命令であった場合は、印刷情報設定アプリケーション203を終了し、終了命令でない場合は処理をS45へ移行する。
【0048】
S45:印刷設定情報生成部211は、通知されたクライアント端末名を、印刷設定情報を取得するクライアント端末名として記憶部に保存し、処理をS42へ移行してS42〜S44の処理を繰り返す。
次に、管理端末の印刷情報設定アプリケーションが行う印刷設定情報書き込み処理を
図12の第2の実施例における印刷設定情報書き込み処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って
図3および
図10を参照しながら説明する。
【0049】
この印刷設定情報書き込み処理は、管理端末200が管理するドメインに新規にクライアント端末が参加したときに開始される。本実施例では、クライアント端末400が新規にドメインに参加し、クライアント端末100の印刷設定情報をクライアント端末400に適用する例を説明する。
S51:管理端末200内のクライアント端末検知部210は、ネットワーク通信部209およびNetworkI/F202を介してクライアント端末400がドメインに参加したことを検知すると処理をS52へ移行し、検知しないと本処理を終了する。
【0050】
S52:印刷設定情報適用部212は、上述した
図11のS45において記憶部に記憶されたクライアント端末名に基づいてネットワーク通信部209およびNetworkI/F202を介してそのクライアント端末(本実施例では、クライアント端末100)からレジストリで定義された印刷設定情報を取得し、印刷設定情報保存部213に保存する。
印刷設定情報適用部212は、ドメインに参加したクライアント端末400のレジストリ407に書き込むための印刷設定情報を印刷設定情報保存部213から読み出す。
【0051】
S53:印刷設定情報を読み出した印刷設定情報適用部212は、ネットワーク通信部209およびNetworkI/F202を介してクライアント端末400と通信を行い、その通信に失敗した場合は、本処理を終了し、通信を開始した場合は、処理をS54へ移行する。
【0052】
S54:クライアント端末400と通信を開始した印刷設定情報適用部212は、S52において取得した印刷設定情報の値をクライアント端末400のレジストリ407へ書き込む指示を、ネットワーク通信部209およびNetworkI/F202を介してクライアント端末400に送信する。
クライアント端末400は、NetworkI/F406を介して受信した印刷設定情報の値をレジストリ407に書き込み、印刷設定情報に適用する。
【0053】
S55:送信が完了した管理端末200のネットワーク通信部209は、クライアント端末400との通信を切断し、本処理を終了する。
なお、クライアント端末が行うプリンタドライバ起動処理は
図6に示す第1の実施例と同様の処理なのでその説明を省略する。
【0054】
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、既に管理端末が管理するドメイン環境に参加しているクライアント端末の印刷設定情報を、ドメイン環境に参加していた他のクライアント端末が当該ドメインに参加し直したときに適用することができるという効果が得られる。
【0055】
また、新規にドメイン環境に参加するクライアント端末に対して自動でドメイン環境に合った印刷設定情報を適用することができるという効果が得られる。
なお、本発明は、オフィスや学校等の印刷装置に対して複数のユーザが使用するクライアント端末が存在する環境に適用することができる。また、本発明は、ネットワークでユーザ(クライアント端末)が管理されている環境に適用することができる。