(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、商品検索装置は、検索結果の商品情報、例えば商品名が一覧表示され、同一商品が複数あるときには、複数の同一商品がカスタマ端末の表示部に表示される。この場合、複数の同一の商品以外の商品は、表示部に表示される個数が制限される。したがって、カスタマは多種類の商品をみることができなくなり、カスタマの商品選択の幅が狭くなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、多種類の商品をカスタマに提示することができる購入管理装置、購入管理方法、プログラム、及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る購入管理装置は、
カスタマに指定されたクエリにより、電子市場において販売されている商品を検索する検索部、
前記検索された商品を前記カスタマに提示する商品提示部、
前記カスタマが、前記提示された商品からいずれかの商品を選択すると、当該選択された商品が、前記電子市場において単一のショップから販売されていれば、前記カスタマによる当該商品の当該単一のショップに対する購入申込を開始する申込部、
前記選択された商品が、前記電子市場において複数のショップから販売されていれば、当該複数のショップを前記カスタマに提示するショップ提示部
を備え、
前記カスタマが、前記提示されたショップからいずれかのショップを選択すると、前記申込部は、前記カスタマによる前記選択された商品の当該選択されたショップに対する購入申込を開始する
ことを特徴とする。
【0007】
上記購入管理装置において、
前記ショップ提示部は、前記商品を販売する複数のショップを、当該ショップが販売する当該商品の第1順序で提示し、
前記商品提示部は、当該商品を、前記第1順序とは異なる第2順序により提示する
ことを特徴とする
【0008】
上記購入管理装置において、
前記商品を提示する第2順序は、当該商品が前記電子市場において単一のショップから販売されているか複数のショップから販売されているかを参照するスコアに基づいて定められてもよい。
【0009】
上記購入管理装置において、
前記商品を提示する第2順序は、当該商品が前記クエリに対してマッチする度合を参照するスコアに基づく順序であり、
前記ショップを提示する第1順序は、前記複数のショップにより販売されている商品を当該複数のショップのそれぞれが販売する価格を参照するスコアに基づく順序であってもよい。
【0010】
上記購入管理装置において、
前記電子市場では、第1ショップが第1商品に付与した第1商品コードと、第2ショップが第2商品に付与した第2商品コードと、が一致すれば、当該第1商品と当該第2商品は同一の商品であり、当該同一の商品は、当該第1ショップと当該第2ショップとにより販売されるものとしてもよい。
【0011】
上記購入管理装置において、
前記検索部は、商品と当該商品を販売するショップとの組み合わせが、前記クエリに対してマッチする度合を表すスコアを計算し、
前記電子市場において単一のショップにおいて販売されている商品の前記商品の第2順序におけるスコアは、当該商品と当該単一のショップとの組み合わせについて計算されたスコアであり、
前記電子市場において複数のショップにおいて販売されている商品の前記商品の第2順序におけるスコアは、当該商品と当該複数のショップとの組み合わせのそれぞれについて計算されたスコアの代表値であってもよい。
【0012】
上記購入管理装置において、
前記申込部は、前記購入申込がされるショップが作成した前記選択された商品を販売するための販売ページを表示することにより、前記購入申込を開始し、
前記ショップ提示部は、前記選択された商品に付与された商品コードに対応付けられる共通情報を、前記選択された商品を販売する前記複数のショップとともに、前記カスタマに提示し、
前記購入管理装置は、前記複数のショップもしくは前記カスタマのいずれかの指示に基づいて、前記販売ページに含まれる情報のうち、前記販売ページにて販売される商品の商品コードに対応付けられる共通情報以外の情報を抽出して、前記指示をした者に提示してもよい。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る購入管理方法は、
検索部と、商品提示部と、申込部と、ショップ提示部と、を備える購入管理装置が実行する購入管理方法であって、
前記検索部が、カスタマに指定されたクエリにより、電子市場において販売されている商品を検索する検索ステップと、
前記商品提示部が、前記検索された商品を前記カスタマに提示する商品提示ステップと、
前記申込部が、前記カスタマが、前記提示された商品からいずれかの商品を選択すると、当該選択された商品が、前記電子市場において単一のショップから販売されていれば、前記カスタマによる当該商品の当該単一のショップに対する購入申込を開始する申込ステップと、
前記ショップ提示部が、前記選択された商品が、前記電子市場において複数のショップから販売されていれば、当該複数のショップを前記カスタマに提示するショップ提示ステップと
を備え、
前記カスタマが、前記提示されたショップからいずれかのショップを選択すると、前記申込部は、前記カスタマによる前記選択された商品の当該選択されたショップに対する購入申込を開始する
ことを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
カスタマに指定されたクエリにより、電子市場において販売されている商品を検索する検索部、
前記検索された商品を前記カスタマに提示する商品提示部、
前記カスタマが、前記提示された商品からいずれかの商品を選択すると、当該選択された商品が、前記電子市場において単一のショップから販売されていれば、前記カスタマによる当該商品の当該単一のショップに対する購入申込を開始する申込部、
前記選択された商品が、前記電子市場において複数のショップから販売されていれば、当該複数のショップを前記カスタマに提示するショップ提示部
として機能させ、
前記カスタマが、前記提示されたショップからいずれかのショップを選択すると、前記申込部は、前記カスタマによる前記選択された商品の当該選択されたショップに対する購入申込を開始する
ことを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
コンピュータを、
カスタマに指定されたクエリにより、電子市場において販売されている商品を検索する検索部、
前記検索された商品を前記カスタマに提示する商品提示部、
前記カスタマが、前記提示された商品からいずれかの商品を選択すると、当該選択された商品が、前記電子市場において単一のショップから販売されていれば、前記カスタマによる当該商品の当該単一のショップに対する購入申込を開始する申込部、
前記選択された商品が、前記電子市場において複数のショップから販売されていれば、当該複数のショップを前記カスタマに提示するショップ提示部
として機能させ、
前記カスタマが、前記提示されたショップからいずれかのショップを選択すると、前記申込部は、前記カスタマによる前記選択された商品の当該選択されたショップに対する購入申込を開始する
プログラムを記録する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る購入管理装置、購入管理方法、プログラム、及び記録媒体によれば、他種類の商品をなるべく多くカスタマに提示することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0019】
(実施形態)
図1に、本実施形態に係る購入管理システム1の概要構成を示す。購入管理システム1は、電子市場において、カスタマにより購入される商品を管理するシステムである。
図1に示すように、購入管理システム1は、購入管理装置100と、ショップ端末200と、カスタマ端末300と、商品データベース400と、から構成され、各装置は、インターネット500を介して互いに通信可能に接続されている。
【0020】
購入管理装置100は、カスタマに指定されたクエリにより、商品データベース400の商品の検索、検索された商品のカスタマへの提示、購入申込、ショップの提示を実行するコンピュータシステムである。具体的には、購入管理装置100は、ショップ端末200において作成された商品情報を取得し、取得された商品情報を商品データベース400に登録する。そして、購入管理装置100は、カスタマ端末300において指定されたクエリに基づいて、商品データベース400を検索し、検索した結果をカスタマ端末300に提示して、カスタマ端末300からの商品の購入申込みを受け付ける。
【0021】
ショップ端末200は、電子市場にて商品を販売するショップが操作するコンピュータである。ショップ端末200は、ショップが販売を希望する商品の情報の入力を受付け、購入管理装置100に当該商品の情報を送信する。
【0022】
カスタマ端末300は、電子市場にて商品を購入するカスタマが操作するコンピュータである。カスタマ端末300は、カスタマが購入を希望する商品の情報の入力を受付け、購入管理装置100に当該商品の情報を送信する。
【0023】
商品データベース400は、ショップが販売を希望する商品に関する情報を記憶する装置である。
図5に商品データベース400に記憶されるデータの一例を示す。商品データベース400は、商品名と、商品コードと、商品グループ名と、商品を販売するショップ名と、商品の価格と、商品の説明と、を記憶する。
【0024】
商品名は、ショップが入力した商品名であり、ショップが任意に決定した商品の名称である。商品コードとは、例えば、JANコードのように、商品を識別するために付与されるコードであり、商品名、価格、サイズ、素材、容量、色などの項目に応じて商品毎に付与されるコードである。商品コードは、電子市場の運営者が付与してもよいし、ショップ自身が付与してもよい。また、商品コードは、電子市場の運営者が独自に作成した商品コードでもよい。商品グループ名は、商品コードに対応して付与される名称である。商品の説明は、商品コードに対応して一律に定められる商品の共通情報としての説明であり、商品コードが付与されていない商品であれば、記入されない。
【0025】
商品データベース400は、例えば、ジャンル毎に分かれて作成され、
図5に示す商品データベース400は、冷蔵庫のジャンルの商品データベースである。
図5に示す商品データベース400において、商品名「3ドア○○冷蔵庫」の場合は、販売するショップ名は「ショップSA」、価格は「50000円」、商品コードは「M0001」、当該商品コードM0001に対応する商品グループ名は「3ドア冷蔵庫」、当該商品コードM0001に対応する3ドア冷蔵庫の説明として、「3ドア冷蔵庫は、・・・・」との説明が記憶されている。商品名「自動製氷器付冷蔵庫」は、対応する商品コードがショップ又は電子市場の運営者により入力されていないので、商品コード、商品グループ名、商品の説明については、情報が記憶されていない。商品名「3ドア○○冷蔵庫」、商品名「3ドア△△冷蔵庫」、商品名「3ドア××冷蔵庫」は、同一の商品コードM0001がショップ又は電子市場の運営者により入力されているので、同一の商品グループ名「3ドア冷蔵庫」が付与され、記憶されている。
【0026】
次に、購入管理装置100の構成について、詳細に説明する。
【0027】
図2は、購入管理装置100のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、購入管理装置100は、制御部101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、表示部104と、通信部105と、操作部106と、を備え、各部はバス107により接続されている。
【0028】
制御部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)から構成されており、購入管理装置100全体の制御を行う。
【0029】
ROM102は、制御部101が購入管理装置100全体を制御するためのプログラムや、各種データを格納する不揮発性メモリである。
【0030】
RAM103は、制御部101が生成した情報や、当該情報を生成するために必要なデータを一時的に格納するための揮発性メモリである。
【0031】
表示部104は、LCD(Liquid Crystal Display)及びバックライト等を備える表示装置から構成される。表示部104は、制御部101による制御の下、例えば、制御部101から出力されたデータを表示する。
【0032】
通信部105は、購入管理装置100をインターネット500に接続するための通信インターフェースから構成される。
【0033】
操作部106は、ボタン、タッチパネル、キーボード等の入力装置から構成される。操作部106は、カスタマ又はショップからの操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に対応する操作入力信号を制御部101に出力する。
【0034】
次に、購入管理装置100の機能構成について説明する。
【0035】
図3は、購入管理装置100の機能構成を示す概略ブロック図である。
図3に示すように、購入管理装置100は、検索部120と、商品提示部121と、申込部122と、ショップ提示部123と、を備える。
【0036】
ここで、電子市場において、ショップが商品データベース400に商品情報を登録する方法ついて説明する。
【0037】
具体的には、購入管理装置100が、ショップ端末200に、商品登録ページ201を提供し、ショップが、ショップ端末200に表示された商品登録ページ201に情報を入力することにより、商品情報を登録する。
図4に、ショップ端末200に提供される商品登録ページ201の一例を示す。商品登録ページ201は、商品名及び商品情報を登録するためのページであり、ショップ端末200の表示部に表示される。ショップは、当該表示部に表示された商品登録ページ201に含まれる入力フォーム202に、販売を希望する商品の名称と、当該商品の価格等の商品情報と、を入力する。ショップ端末200は、入力フォーム202に入力された情報を、インターネット500を介して、購入管理装置100に出力する。そして、購入管理装置100は、当該情報を、商品データベース400に登録する。
【0038】
検索部120は、電子市場において販売されている商品を検索する。ここで、電子市場とは、インターネット上に設けられた企業間で取引できる市場をいう。カスタマが、所定のクエリをカスタマ端末300に入力することで、電子市場に設けられた商品データベース400の商品の検索が開始される。
【0039】
検索部120は、まず、カスタマ端末300に、商品検索ページ301を提供する。
図6に、カスタマ端末300に提供される商品検索ページ301の一例を示す。
図6に示す商品検索ページ301は、カスタマがクリエを入力するためのページであり、カスタマ端末300の表示部に表示される。表示された商品検索ページ301の入力フォーム302に、検索を希望する商品名等のクエリが、カスタマにより入力され、検索ボタン303が選択されると、カスタマ端末300は、入力フォーム302に入力されたクエリを、検索部120に出力する。
【0040】
そして、検索部120は、カスタマ端末300からクエリを取得すると、当該クエリに基づいて、商品データベース400を検索する。検索部120は、商品データベース400に記憶された情報に、入力されたクエリにマッチする文字列があるか否かを検索し、マッチする情報を含む商品を取得する。また、検索部120は、取得された商品の数が、複数ある場合には、所定の順序にソートして所定の順位以上の商品を取得する。
【0041】
本実施形態では、制御部101及び通信部105が、検索部120として協働して機能する。
【0042】
商品提示部121は、検索部120により検索された商品をカスタマに提示する。具体的には、商品提示部121は、検索部120により検索され、取得された商品を、カスタマ端末300の表示部に、検索結果ページ310として表示する。
図7に、商品提示部121によりカスタマ端末300に提示される検索結果ページ310の一例を示す。
【0043】
図7に示す検索結果ページ310は、検索結果並替部311と、検索結果表示部312と、からなる。検索結果並替部311は、カスタマが、検索結果表示部312に表示された商品の順序の並替えを可能にする並替えボタン311aを備える。並替えボタン311aをカスタマが操作することにより、商品の並替えが可能になる。
【0044】
検索結果表示部312には、検索部120により検索され、取得された商品が、表示される。検索結果表示部312に表示される商品は、単一のショップから販売されている商品か、複数のショップから販売されている商品かによって、表示形式が異なる。
【0045】
具体的には、単一のショップから商品が販売されている場合は、商品提示部121は、検索結果表示部312に、商品名と、ショップ名と、販売価格と、を表示させる。商品名は、ショップがショップ端末200を介して商品データベースに登録した商品名であり、例えば「自動製氷器付き冷蔵庫」という商品名を、検索結果表示部312に表示させる。また、ショップ名として、「ショップSX」を、検索結果表示部312に表示させる。検索結果表示部312には、商品を特定できる表示をすればよく、どのような項目を表示させるかは、電子市場の運営者によって任意に決定することができる。また、検索結果表示部312は、購入申込みを開始させる購入申込ボタン312aを備えるようにしてもよい。
【0046】
複数のショップから同一の商品が販売されている場合は、商品提示部121は、検索結果表示部312に、商品グループ名を商品名として表示させる。例えば、3つのドアを有する冷蔵庫が複数のショップから販売されている場合には、検索結果表示部312には、商品名の表示として、「3ドア冷蔵庫」という商品グループ名が表示される。検索結果表示部312は、さらに、複数のショップを具体的に表示させるショップ閲覧ボタン312bを備える。
【0047】
本実施形態では、制御部101、表示部104、及び通信部105、が、商品提示部121として協働して機能する。
【0048】
申込部122は、カスタマが、提示された商品からいずれかの商品を選択すると、当該選択された商品が、電子市場において単一のショップから販売されていれば、カスタマによる当該商品の単一のショップに対する購入申込を開始する。
【0049】
具体的には、申込部122は、商品提示部121により提示された商品が、単一のショップから販売される商品であれば、その商品が、カスタマにより選択されることにより、商品の購入申込を開始する。例えば、
図7の検索結果表示部312に表示された商品「自動製氷器付冷蔵庫」は、単一のショップSXにより販売される商品である。カスタマが当該商品を選択すると、ショップSXに対する購入申込が開始される。商品の選択は、種々の方法を採用することができる。カスタマが、画面に表示されたショップ名自体を選択することにより実行されてもよいし、検索結果表示部312に表示された購入申込ボタン312aを選択することにより実行されてもよい。
【0050】
申込部122は、カスタマにより商品が選択されると、商品の購入申込があったことを、当該商品を販売するショップのショップ端末200に出力する。商品の購入申込があったときには、選択されたショップが運営するウェブサイトの販売ページにリンクするようにし、当該ショップの販売ページを、カスタマ端末300の表示部に表示するようにしてもよい。
【0051】
本実施形態では、制御部101及び通信部105が申込部122として協働して機能する。
【0052】
ショップ提示部123は、選択された商品が、電子市場において複数のショップから販売されていれば、当該複数のショップを第1順序でカスタマに表示する。
【0053】
具体的には、ショップ提示部123は、カスタマ端末300に、ショップ表示部313を提示する。
図9に、カスタマ端末300に表示されるショップ表示部313の一例を示す。ショップ表示部313は、ショップ並替部314と、ショップリスト部315と、からなる。ショップ並替部314は、カスタマにより操作されることで、表示されているショップの順序を、別の順序に並び替える。ショップリスト部315の表示方法は、ショップが特定される方法であれば、いかなる方法を採用してもよい。本実施形態のように、ショップリスト部315には、ショップ名と、商品の販売価格を表示してもよい。また、ショップリスト部315は、購入申込みボタン315aを備えるようにしてもよい。
【0054】
ショップリスト部315には、複数のショップが第1順序で表示される。第1順序とは、例えば、カスタマが入力したクエリと、商品データベース400に記憶されている商品の商品名の文字列と、がマッチする度合いが高い商品を販売するショップを、マッチの度合いが高い順に並べた順序である。
【0055】
ショップ提示部123により提示される複数のショップを、カスタマ端末300の表示部に表示させるためには、例えば、ショップ閲覧部312bに表示された「ショップを見る」の欄に、マウスオーバーさせる。「ショップを見る」の欄がマウスオーバーされることで、複数のショップを表示するショップ表示部313が表示される。例えば、商品「3ドア冷蔵庫」の「ショップを見る」の欄が、マウスオーバーされると、ショップSA、ショップSB、ショップSWの順序で、ショップ名が表示される。なお、「ショップを見る」の欄がマウスオーバーされることにより、ショップ表示部313を表示させることは、ショップ表示部313を表示させる一例であり、カスタマによるカーソルキーの操作により、ショップ表示部313を表示させるようにしてもよい。
【0056】
申込部122は、カスタマが、提示されたショップからいずれかのショップを選択すると、カスタマによる選択された商品の当該選択されたショップに対する購入申込を開始する。
【0057】
具体的には、カスタマ端末300のショップ表示部313に表示された複数のショップのうち、いずれかのショップがカスタマにより選択されると、申込部122は、購入申込を開始する。購入申込は、ショップ提示部123によって提示されたショップを選択できる方法であれば、種々の方法を採用することができる。ショップ表示部313に表示されたショップ名を選択して実行してもよいし、ショップ表示部313に表示された購入申込ボタン315aを選択して実行してもよい。
【0058】
本実施形態では、制御部101、表示部104、及び通信部105がショップ提示部123として協働して機能する。
【0059】
次に、本実施形態に係る購入管理装置100の動作について説明する。
【0060】
購入管理装置100の制御部101が実行する購入管理処理について説明する。
図10は、購入管理処理のフローチャートの一例である。
図10に示す購入管理処理は、例えば、カスタマ端末300から商品の検索ページを要求する旨の入力を受けたことを契機として開始される。また、この処理は、制御部101がROM102に記憶されたプログラムを読み込むことにより実行される。
【0061】
検索部120は、カスタマ端末300に、
図6に示す商品検索ページ301を出力する。検索部120は、カスタマが商品検索ページ301の入力フォーム302にクエリを入力し、検索ボタン303を選択したことを示す信号を受信したか否かを判別し、検索ボタン303が選択されたことを示す信号を受信したことを契機として、商品データベース400を検索する(ステップS101)。
【0062】
例えば、カスタマが、「冷蔵庫」「ドア」というクエリを入力フォーム302に入力して、検索ボタン303を選択すると、検索部120は、商品データベース400に「冷蔵庫」「ドア」というクエリと合致する文字列を含む情報があるか否かを検索する。検索部120は、検索された情報に基づき、商品を取得し、複数の商品が取得された場合には、所定の順序で並べる。
【0063】
次に、商品提示部121は、検索部120によって検索されて、取得された商品を、カスタマ端末300の表示部に、表示する(ステップS102)。例えば、
図7に示す検索結果ページ310に、検索された商品が所定の順で表示される。
【0064】
次に、検索結果ページ310に表示された商品から、所望の商品が、カスタマにより選択されると、検索部120は、商品が選択されたことを、申込部122に出力する(ステップS103)。
【0065】
次に、申込部122は、カスタマにより選択された商品が、電子市場において、単一のショップから販売されている商品か、複数のショップから販売されている商品かを判断する(ステップS104)。
【0066】
そして、申込部122は、カスタマにより選択された商品が、電子市場において、単一のショップから販売されている(YES;ステップS104)と判断すると、当該単一のショップに対する申込みを開始する(ステップS105)。
【0067】
また、申込部122が、カスタマにより選択された商品が、電子市場において、複数のショップから販売されている(NO;ステップS104)と判断すると、ショップ提示部123は、複数のショップを第1の順序でカスタマに提示する(ステップS106)。
【0068】
次に、カスタマが、提示されたショップからいずれかのショップを選択すると、申込部122は、選択されたショップに対して購入申込みを開始する(ステップS105)。そして、本処理を終了する。
【0069】
以上説明したように、本実施形態の購入管理装置100は、カスタマに指定されたクエリに基づき、商品データベース400を検索し、検索された商品をカスタマに提示する。そして、購入管理装置100は、提示された商品が、単一のショップから販売されているときは、カスタマがその商品を選択することで、単一のショップへの購入申込を開始させる。従って、カスタマは、商品提示部121により提示された商品を選択するという簡単な操作により購入申込を開始させることができる。
【0070】
また、本実施形態の購入管理装置100は、カスタマにより選択された商品が複数のショップから販売されているときは、ショップ提示部123により、複数のショップを第1順序でカスタマに提示させる。従って、複数のショップから販売されている同一の商品をまとめて表示し、その後、複数のショップを表示することが可能となり、カスタマ端末300に一度に提示できる商品の種類を多くすることができる。
【0071】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は本実施形態によって限定されるものではない。以下に、本実施形態の変形例について説明する。なお、以下の変形例において、上記の実施形態と同様な構成については、同様の符号を用いて示し、その詳細な説明は省略する。
【0072】
(変形例1)
上記の実施形態において、商品提示部121は、商品を提示し、ショップ提示部123は、複数のショップを第1順序でカスタマに提示している。しかしながら、商品提示部121が商品を提示する方法、及びショップ提示部123が複数のショップを提示する順序を、さらに限定することができる。例えば、商品提示部121が、第1順序で商品を提示し、ショップ提示部123が、商品を販売する複数のショップを、第1順序とは異なる第2順序により提示してもよい。
【0073】
商品提示部121が、第1順序で商品を提示する一例を、
図7に示す検索結果ページ310を用いて説明する。
【0074】
図7に示す検索結果ページ310の検索結果表示部312には、検索された商品が、第1順序で並べられている。本変形例においては、第1順序は、例えば、カスタマが入力したクエリと合致する文字列を含む情報を有する商品を、所定の基準に基づいて並べた順序である。例えば、商品の人気度の高い順序、商品名の文字列がマッチする度合いが高い商品の順序である。本変形例において、第1順序を「標準」として設定している。
【0075】
また、カスタマは、並替えボタン311aを選択することにより、標準以外の所定の順序、すなわち第1順序と相違する順序に検索結果の商品を並び替えることができる。
図8に、商品提示部121が、提示された商品を、第1順序とは異なる第2順序により提示する一例を示す。
図8に示すように、並替えボタン311aがカスタマにより選択されると、標準以外の順序で並び替えができる並替え候補が表示される。例えば、「価格の安い順」「価格の高い順」「売り上げ順」等の並び替え候補の項目が、プルダウン表示される。カスタマは希望する候補項目を選択することにより、第1順序、すなわち、標準の順序とは相違する順序で、検索結果の商品を並び替えることができる。なお、商品は、プルダウン表示により表示された並び替え候補の項目から選択して、並び替えなくてもよい。例えば、標準の順序とは相違する順序を予め設定しておき、カスタマが標準の順序とは相違する順序をカスタマ端末300から指示したときに、自動的に表示されるようにしてもよい。
【0076】
次に、ショップ提示部123が、商品を販売する複数のショップを、第1順序とは異なる第2順序により提示する例を説明する。
【0077】
図9に示すショップ並替部314は、並替えボタン314aを備え、並替えボタン314aがカスタマにより選択されると、標準という第1順序で提示されていた順序を、標準以外の第2順序に並び替えることができる。第2順序として表示される並び替え候補の項目としては、例えば、売上の高いショップ順、商品の価格順、顧客対応度の高い順などがある。
図11にショップ提示部123が、ショップを第2順序に提示した一例を示す。
【0078】
具体的には、
図9に示すショップ表示部313の並替えボタン314aが、カスタマにより操作されると、第2順序の候補、例えば、価格が安い順などの第2順序の候補項目が表示され、いずれかの項目が選択されると、
図11に示すにように、その順序に従って、ショップは並び替えられる。すなわち、
図9に示すショップ表示部313では、第1順序、すなわち標準の順序である、ショップSA、ショップSB、ショップSWという順序で、ショップ名は表示されている。
図11に示すショップ表示部313では、第2順序である価格の安い順、ショップSB、ショップSA、ショップSWという第2順序で、ショップ名は表示されている。
【0079】
このような構成を備えることにより、カスタマは、商品提示部121が複数の商品を提示した場合に、所定の基準に基づく順序で商品をみることができるので、商品の選択が容易になる。また、カスタマは、ショップ提示部123により提示されるショップの順序を変更することができるので、ショップの選択が容易になる。
【0080】
(変形例2)
変形例1においては、商品提示部121が、第1順序で商品を提示し、ショップ提示部123が、商品を販売する複数のショップを、第1順序とは異なる第2順序により提示している。しかしながら、商品を提示する第1順序、ショップを提示する第2順序を、更に具体的にスコアに基づいて決定する方法で限定してもよい。例えば、商品を提示する第1順序は、入力したクエリに対してマッチする度合を参照するスコアに基づく順序とすることができる。また、ショップを提示する第2順序は、複数のショップにより販売されている商品を当該複数のショップのそれぞれが販売する価格を参照するスコアに基づく順序とすることができる。
【0081】
検索された商品が、単一のショップから商品が販売されている商品である場合には、検索部120は、カスタマが入力したクエリに対して、その商品の情報とマッチする度合を参照するスコアをもとに第1順序を決定する。例えば、商品名をクエリとして入力した場合に、その入力した商品名の文字列が、商品データベース400中の商品名、商品の説明などに含まれる文字列とのマッチする度合いによって定められたスコアをもとに、検索された商品のスコアを決定する。そして、同様にして、検索された商品の全ての商品のスコアを決定し、そのスコアをもとに検索された商品の順序を決定する。商品は、決定された第1順序に基づいて並べられ、商品提示部121により、カスタマ端末300に提示される。
【0082】
検索された商品が、複数のショップにより販売されている場合には、検索部120は、複数のショップの販売する商品の価格によって定められるスコアにもとづいて、各ショップが販売する商品のスコアを決定する。検索部120は、価格によって定められたスコアにもとづいて、複数のショップが販売する商品のそれぞれのスコアを決定し、そのスコアをもとに検索された商品の順序を決定する。例えば、
図11に示すように、並替えボタン314aがカスタマにより選択され、並び替え候補項目から「価格が安い順」が選択されることにより、検索された商品を価格により定められたスコアを参照して、ショップを並び替えることができる。
【0083】
このような構成を備えることにより、単一ショップから販売されている商品については、カスタマが入力したクエリに合致する度合いが高い順序で、商品が提示されるので、カスタマは、カスタマの検索意図に近い検索結果を得ることができる。複数のショップから同一の商品が販売されているときには、商品の販売価格に応じた順序で、ショップが提示されるので、カスタマは、カスタマにとって最も関心の高い、商品の販売価格を参考にして、ショップを選択することができる。
【0084】
(変形例3)
変形例1においては、商品提示部121は、第1順序で商品を提示しており、第1順序は、商品自体の特徴、例えば販売価格、クエリと文字列が一致する度合いなどをもとに決定していた。しかしながら、商品自体の特徴以外の要素で、順序を限定することができる。例えば、第1順序は、当該商品が電子市場において単一のショップから販売されているか複数のショップから販売されているかを参照するスコアに基づいて定められてもよい。
【0085】
商品提示部121により提示される商品は、
図7〜9、11に示す検索結果表示部312に示すように、単一のショップから販売されている商品と、複数のショップから販売されている商品とが、混在して表示される。そして、単一のショップから販売されている商品と、複数のショップから販売されている商品とは、同一の基準に基づき、第1順序に基づいて、並べられている。
【0086】
本変形例では、単一のショップから販売されている商品であるのか、複数のショップから販売されている商品であるのか、に応じてスコアを異なるように設定する。例えば、単一のショップから販売されている商品については、低いスコアを設定し、複数のショップから販売されている商品について、高いスコアを設定する。そして、このスコアをもとに、商品の第1順序を決定する。
【0087】
このような構成を備えることにより、ショップが、商品コードを意図的に付与しないで、工業製品の定番を示すような商品名又は工業製品のメーカー名などを、商品名として付与することにより、ショップ名を意図的に上位に表示させるようなことを防止することができる。
【0088】
(変形例4)
本実施形態では、商品提示部121は、検索された商品が複数ある場合には、複数の商品を提示している。しかしながら、同一の商品が複数のショップから販売されているときには、商品の提示の方法をさらに限定してもよい。例えば、電子市場では、第1ショップが第1商品に付与した第1商品コードと、第2ショップが第2商品に付与した第2商品コードと、が一致すれば、当該第1商品と当該第2商品は同一の商品であり、当該同一の商品は、当該第1ショップと当該第2ショップとにより販売されるものとしてもよい。
【0089】
商品コードは、電子市場の運営者またはショップ自身により、付与されるコードであり、検索部120、商品提示部121、申込部122、ショップ提示部123は、第1ショップの第1商品に付与される第1商品コードと、第2ショップの第2商品に付与される第2商品コードと、が同一である場合、同一の商品として取り扱う。
【0090】
例えば、
図5に示す商品データベース400において、ショップSAが販売する商品「3ドア○○冷蔵庫」には、商品コード「M0001」が付与され、ショップSBが販売する商品「3ドア△△冷蔵庫」には、商品コード「M0001」が付与され、ショップSWが販売する商品「3ドア××冷蔵庫」には、商品コード「M0001」が付与されている。このように、ショップSA、SB、SWが販売する商品には、同一の商品コードが付与されているので、これらの商品は同一の商品として扱う。そして、同一の商品コード「M0001」が付与されている商品には、1つの商品グループ名「3ドア冷蔵庫」が付与される。したがって、M0001のコードが付与された商品は、同一の商品グループ名である「3ドア冷蔵庫」という名称で、検索結果表示部312に表示されることになる。
【0091】
このような構成を備えることにより、同一の商品コードが付与された商品は、1つの商品グループ名にまとめて扱うことができる。従って、検索結果ページに表示できる商品の種類の数を増やすことができるとともに、商品の検索、商品の並び替え等の処理を効率よく行うことができる。
【0092】
(変形例5)
変形例1においては、商品提示部121が商品を提示する第1順序は、例えば、カスタマが入力したクエリと、商品名の文字列がマッチする度合いが高い商品の順である。しかしながら、第1順序は、商品のみの評価要素のみではなく、ショップの評価要素を加味して決定してもよい。例えば、検索部120は、商品と当該商品を販売するショップとの組み合わせが、クエリに対してマッチする度合を表すスコアを計算してもよい。電子市場において単一のショップにおいて販売されている商品の第1順序におけるスコアは、当該商品と当該単一のショップとの組み合わせについて計算されたスコアであるとしてもよい。また、電子市場において複数のショップにおいて販売されている商品の第1順序におけるスコアは、当該商品と当該複数のショップとの組み合わせのそれぞれについて計算されたスコアの代表値であるとしてもよい。
【0093】
具体的には、検索部120は、商品についてのスコア(以下、「商品スコア」という。)と商品を販売するショップについてのスコア(以下、「ショップスコア」という。)を別々に計算し、双方のスコアの組み合わせて、全体のスコアを計算する。
【0094】
ここで、商品スコアの基準は、例えば、商品の価格、人気度等であり、ショップスコアの基準は、商品の品揃え、決済方法、スタッフの対応等である。検索部120は、商品スコアと、ショップスコアとは、カスタマ端末において入力されたクエリとマッチする度合いに基づいて、それぞれの基準を加味して、商品スコアとショップスコアとを計算する。
【0095】
単一のショップにおいて販売されている商品のスコアは、検索されたそれぞれの商品の商品自体の商品スコアと、当該商品を販売するショップのショップスコアとを組み合わせて、検索部120により計算される。
【0096】
図12は、単一のショップにおいて販売されている商品のスコア表の一例を示す図である。
図12に示すように、スコア表は、商品名と、商品スコアと、ショップ名と、ショップスコアと、総合スコアと、からなる。
【0097】
例えば、検索部120は、カスタマにより入力されたクエリに基づき検索され、取得された自動製氷器付き冷蔵庫、省エネ××冷蔵庫、一人暮らし用××冷蔵庫、という商品毎に、商品に設定されたスコアを参照して、商品スコアを計算する。さらに、検索部120は、これらの商品を販売するショップのSX、SY、SZというショップ毎に、ショップに設定されたスコアを参照して、ショップスコアを計算する。そして、検索部120は、商品スコアとショップスコアとから総合スコアを計算し、総合スコアから、第1順位を決定する。本変形例においては、計算された総合スコアから、一人暮らし用××冷蔵庫、自動製氷機付き冷蔵庫、省エネ××冷蔵庫の順に上位から下位へと並べられる。
【0098】
複数のショップにおいて販売されている商品のスコアは、検索され、取得された商品の商品グループごとに、商品の商品スコアと当該複数のショップのショップスコアとが、検索部120により計算される。そして、総合スコアの代表値を、その商品グループのスコアとする。
【0099】
図13は、複数のショップにおいて販売されている商品のスコア表の一例を示す図であり、3ドア冷蔵庫が複数のショップで販売された場合のスコア表である。
図13に示すように、検索部120は、複数のショップで3ドア冷蔵庫が販売されている場合には、複数のショップSA、SB、SW・・・のそれぞれのショップの商品毎に、商品スコアとショップスコアを計算し、最終的に総合スコアを求める。検索部120は、求められた総合スコアから、代表値を求めてその代表値を、3ドア冷蔵庫のスコアとみなす。代表値は、総合スコアの平均値、最低値、最高値、重み付け平均値、中央値等で表される値である。
【0100】
図14は、複数のショップにおいて販売されている他の商品のスコア表の一例を示す図であり、2ドア冷蔵庫が複数のショップで販売された場合のスコア表である。
図14に示すように、検索部120は、複数のショップで2ドア冷蔵庫が販売されている場合には、複数のショップSE、SD、・・・のそれぞれのショップの商品毎に、商品スコアとショップスコアを計算し、最終的に総合スコアを求める。検索部120は、求められた総合スコアから、代表値を求めてその代表値を、2ドア冷蔵庫のスコアとみなす。
【0101】
図15は、複数のショップにおいて販売されている他の商品のスコア表の一例を示す図であり、右開き冷蔵庫が複数のショップで販売された場合のスコア表である。
図15に示すように、検索部120は、複数のショップで右開き冷蔵庫が販売されている場合には、複数のショップSF、SC、・・・のそれぞれのショップの商品毎に、商品スコアとショップスコアを計算し、最終的に総合スコアを求める。検索部120は、求められた総合スコアから、代表値を求めてその代表値を、右開き冷蔵庫のスコアとみなす。
【0102】
検索部120は、3ドア冷蔵庫、2ドア冷蔵庫、右開き冷蔵庫のそれぞれの代表値のスコアを比較して、商品グループ内での順序を決定する。
【0103】
検索部120は、単一のショップで販売されている商品と、複数のショップで販売されている商品とを、上述の方法で求められたスコアをもとに、再度、並び替える。そして、検索部120は、単一のショップで販売されている商品と、複数のショップで販売されている商品との間で順序を決定する。商品提示部121は、決定された順序にしたがって、カスタマ端末300に商品を提示する。
【0104】
なお、商品のスコアは、単一のショップにおいて商品が販売されている場合には、その商品及びショップの人気度の度合いに応じて計算することができる。また、複数のショップにおいて商品が販売されている場合には、商品のスコアは、その商品及びショップの人気度の平均値、中央値、最頻値等を用いて計算することができる。
【0105】
また、商品のスコアは、値段を考慮したスコアを計算することができる。すなわち、商品のスコアは、単一のショップにおいて商品が販売されている場合には、その商品の価格そのものをスコアに反映させて、スコアを計算する。複数のショップにおいて商品が販売されている場合には、ショップ全体で販売されている商品の平均値、中央値、最頻値等を用いて計算することができる。なお、複数のショップから商品が販売され、商品の価格に応じたスコアを計算して商品を提示する場合において、ショップ提示部123も商品の価格に応じた順序でショップを提示してもよい。
【0106】
次に、本変形例に係る購入管理装置100のスコア計算処理の動作について説明する。
【0107】
購入管理装置100の制御部101が実行する購入管理処理について説明する。
図16は、スコア計算処理のフローチャートの一例である。
図16に示すスコア計算処理は、例えば、カスタマ端末300から商品の検索ページを要求する旨の入力を受けたことを契機として開始される。また、この処理は、制御部101が、ROM102に記憶されたプログラムを読み込むことにより実行される。
【0108】
検索部120は、カスタマ端末300に入力されたクエリに基づき、商品データベース400を検索し、商品を取得する(ステップS201)。
【0109】
次に、検索部120は、検索されて取得された商品が単一ショップから販売された商品か、複数ショップから販売された商品かを判断する(ステップS202)。
【0110】
そして、検索部120は、取得された商品が単一ショップから販売された商品であれば(YES;ステップS202)、取得された商品毎に、商品スコアを計算し(ステップS203)、続いて、取得された商品毎に、ショップスコアを計算し(ステップS204)、計算された商品スコアとショップスコアとから、その商品についての総合スコアを計算する(ステップS205)。これを、取得された商品毎に繰り返し、取得された商品の順序を決定する(ステップS206)。
【0111】
検索部120は、取得された商品が複数ショップから販売された商品であれば(NO;ステップS202)、所定の商品グループに含まれる特定の商品について、商品スコアを計算し(ステップS207)、続いて、その商品のショップスコアを計算し(ステップS208)、計算された商品スコアとショップスコアから、その商品の総合スコアを計算する(ステップS209)。これを、取得された商品毎に繰り返し、所定の商品グループの代表値を決定する(ステップS210)。この処理を、商品グループ毎に繰り返して、商品グループ間における順序を決定する(ステップS211)。
【0112】
そして、検索部120は、単一ショップで販売されている商品において決定された順序と、複数ショップで販売されている商品グループにおいて決定された順序とを加味して、全体の順序を決定する。商品提示部121は、決定された順序にしたがって、カスタマ端末300に商品を提示する(ステップS212)。そして、本処理を終了する。
【0113】
このような構成を備えることにより、商品提示部121が、検索され、取得された商品を提示する際に、ショップの評価も加味した順序で商品を提示することができ、カスタマは、提示された商品について、総合的な判断をして、購入する商品を選択することができる。
【0114】
(変形例6)
上述の実施形態では、申込部122は、検索された商品が、単一のショップから販売されていれば、カスタマが商品を選択すると、当該商品のショップに対する購入申込を開始している。また、申込部122は、検索された商品が、複数のショップから販売されていれば、カスタマが、提示されたショップからいずれかのショップを選択すると、カスタマにより選択された商品の、当該選択されたショップに対する購入申込を開始している。しかし、購入申込の方法を、さらに限定することができる。
【0115】
例えば、申込部122は、購入申込がされるショップが作成した選択された商品を販売するための販売ページを表示することにより、購入申込を開始してもよい。また、ショップ提示部123は、選択された商品に付与された商品コードに対応付けられる共通情報を、選択された商品を販売する複数のショップとともに、カスタマに提示してもよい。また、購入申込装置100は、複数のショップもしくはカスタマのいずれかの指示に基づいて、販売ページに含まれる情報のうち、販売ページにて販売される商品の商品コードに対応付けられる共通情報以外の情報を抽出して、指示をした者に提示してもよい。
【0116】
図17は、ショップがショップ端末200において作成する、販売ページ210の一例を示す図である。販売ページ210には、商品名及びその商品に関する具体的な情報、例えば、商品の型、サイズ、色、価格、宣伝など、ショップにより、任意の情報を入力することができる。
【0117】
申込部122は、単一のショップで販売されている商品が、カスタマにより選択されると、そのショップが作成した販売ページを表示して、購入申込を開始する。例えば、
図7の検索結果ページ310において、「自動製氷器付き冷蔵庫」という、単一のショップで販売されている商品の購入申込ボタン312aが、カスタマにより選択されると、リンクが張られたショップのホームページに移動する。そして、カスタマ端末300の表示部に、ショップの販売ページが表示され、その時点で購入申込が開始される。
【0118】
申込部122は、ショップ提示部123により複数のショップが提示されると、いずれかのショップがカスタマにより選択されることで、そのショップが作成した販売ページをカスタマ端末300の表示部に表示して、購入申込を開始する。
【0119】
具体的には、ショップ提示部123は、
図9に示すショップ表示部313に代えて、
図18に示すショップ表示部320を提示する。
【0120】
図18は、ショップ表示部320の一例を示す図である。ショップ表示部320は、商品グループ名表示部321と、共通情報表示部322と、ショップ名表示部323と、商品ページリンク部324と、からなる。商品グループ名表示部321には、カスタマにより選択された商品の商品コードに対応する商品グループ名が表示され、共通情報表示部322には、当該商品コードに対応する商品の共通情報が表示され、ショップ名表示部323には、カスタマにより選択された商品を販売するショップ名が表示される。商品ページリンク部324は、選択された商品を販売するショップの販売ページへリンクされ、商品ページリンク部324が、カスタマにより選択されると、当該ショップの販売ページに移動する。
【0121】
本変形例では、ショップ表示部320には、商品グループ名として、「3ドア冷蔵庫」が表示され、共通情報として、3ドア冷蔵庫の型、サイズ、色、価格などが表示される。共通情報は、商品コードに対応付けられて予め商品データベース400の「商品の説明」の欄に記憶されている情報である。
【0122】
また、
図7の検索結果ページ310において、商品「3ドア冷蔵庫」の「ショップを見る」というショップ閲覧ボタン312bを、カスタマが選択すると、ショップ提示部123は、
図18に示すショップ表示部320をカスタマ端末300の表示部に表示する。そして、カスタマが、所定のショップの商品ページリンク部324を選択すると、当該ショップの販売ページ210に移動し、申込部122は、購入申込みを開始する。なお、購入申込みは、種々の方法で実行することができる。商品ページリンク部324を選択して実行してもよいし、ショップ名表示部323を選択して実行してもよい。
【0123】
ショップ表示部320は、カスタマのみでなく、ショップも閲覧することができる。ショップは、ショップ端末200から情報管理装置100にアクセスすることで、ショップ表示部320に表示される共通情報の内容を確認することができる。
【0124】
また、複数のショップがショップ端末200から共通情報以外の情報を抽出する指示を、購入管理装置100にすると、購入管理装置100は、販売ページ210に含まれる情報のうち、共通情報以外の情報を抽出して、ショップにその情報を提示する。
【0125】
具体的には、購入管理装置100は、
図18の共通情報表示部322に表示される共通情報の内容と、
図17の販売ページ210に記載された内容とを比較し、相違する部分を抽出する。そして、
図17に示すように、購入管理装置100は、販売ページ210の記載内容で、共通情報とは相違する記載内容の部分に下線を引き、下線部分の情報が共通情報以外の情報であることを提示する。
【0126】
カスタマも同様に、カスタマ端末300から共通情報以外の情報を抽出する指示を、購入管理装置100にすると、購入管理装置100は、販売ページ210に含まれる情報のうち、共通情報以外の情報を抽出して、カスタマにその情報を提示する。
【0127】
このような構成を備えることにより、カスタマは、共通情報のほかに、ショップ自身が作成した販売ページの情報をみることができ、商品について多くの情報を得ることができる。
【0128】
ショップは、自身が作成した販売ページに、共通情報以外の情報が含まれいることを認識することができ、共通情報と販売ページとの相違点を確認できる。例えば、ショップは、共通情報として記入した内容の間違えを認識することができる。カスタマも、共通情報以外の情報を確認することで、販売ページ固有の情報が何であるかを、容易に認識することができる。
【0129】
なお、上記実施形態及びその変形例において、検索部120が、商品又はショップの順序を決定、スコアの計算を行うとして説明したが、商品提示部121が、同様の機能を果たすように構成してもよい。
【0130】
なお、上記実施形態において、購入管理装置100が実行するプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto to Optical Disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されて配布されてもよい。そして、そのプログラムがパーソナルコンピュータ等の情報処理装置にインストールされることにより、上述の処理を実行する購入管理装置100が構成されていてもよい。
【0131】
また、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合、又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合、OSの機能を実現する部分以外のプログラムのみが、記録媒体に格納されて配布されてもよく、また、ダウンロードされてもよい。
【0132】
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【0133】
また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲とみなされる。
検索部(120)は、カスタマに指定されたクエリにより、電子市場において販売されている商品を検索する。商品提示部(121)は、検索された商品をカスタマに提示する。申込部(122)は、カスタマが、前記提示された商品からいずれかの商品を選択すると、当該選択された商品が、電子市場において単一のショップから販売されていれば、カスタマによる当該商品の当該単一のショップに対する購入申込を開始する。ショップ提示部(123)は、選択された商品が、電子市場において複数のショップから販売されていれば、当該複数のショップをカスタマに提示する。 申込部(122)は、カスタマが、提示されたショップからいずれかのショップを選択すると、カスタマによる選択された商品の当該選択されたショップに対する購入申込を開始する。