【実施例】
【0103】
以下に参考例、実施例、試験例及び製剤例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
参考例1 (S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン
2,4,6−トリクロロピリミジン2.4gをテトラヒドロフラン24mlに溶解し、室温にてトリエチルアミン2.0mlを加え、続いて(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン2.0gのテトラヒドロフラン溶液12mlを滴下した後、室温にて9.5時間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を1.77g得た。
MS(ESI)m/z 286(M+H)
+
参考例2 (S)−4−クロロ−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 (S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリジン−2−アミン
2,4,6−トリクロロピリジン7.2g及び(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン2.74gを1−ブタノール25mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン13.7mlを加え、120℃で42時間攪拌した。放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物2.57gを黄色油状物として得た。
MS(ESI)m/z 285(M+H)
+
工程2 (S)−4−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリジン−2−アミン734mg、2−アミノピラジン343mg、リン酸三カリウム1.39g、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9、9’−ジメチルキサンテン190mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム170mgに、1,4−ジオキサン 17mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で19時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物654mgを茶色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 344(M+H)
+
【0104】
実施例1 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−オン
工程1 (S)−4−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−オン
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン150mg及びピペラジン−2−オン58mgを1−ブタノール1.5mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを183μl加え、60℃で20時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物196mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 355(M+H)
+
工程2 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−オン
脱気したトルエン6mlに、(S)−4−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−オン196mg、2−アミノピラジン55mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル50mg、ナトリウムt−ブトキシド101mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム27mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物196mgを淡茶色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
+
実施例2 N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミド 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドを用いて、N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミドを製造した。これをメタノールに溶解し、1N塩酸を等量加えた後、溶媒を留去して、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)
+
実施例3 (S)−6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル ]−N4−(ピラジン−2−イル )ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3,3−ジフルオロアゼチジン塩酸塩を用いて、(S)−6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを製造した。これをメタノールに溶解し、1N塩酸を等量加えた後、溶媒を留去して、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 402(M+H)
+
実施例4 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
工程1 2,6−ジクロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン
脱気した1,4−ジオキサン7.5mlと水2.5mlの混合溶液に、2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン500mg、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール379mg、炭酸カリウム753mg及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体74mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物257mgを得た。
MS(ESI)m/z 228(M+H)
+
工程2 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン
脱気したトルエン6mlに、工程1で得られた2,6−ジクロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン257mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン164mg、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル66mg、ナトリウムt−ブトキシド271mg及び酢酸パラジウム25mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、85℃で2時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物240mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 331(M+H)
+
工程3 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
脱気したトルエン6mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン235mg、2−アミノピラジン74mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル68mg、ナトリウムt−ブトキシド95mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム37mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン204mgを淡黄色粉末として得た。これをエタノールに溶解し、1N塩酸を等量加えた後、溶媒を留去して、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 390(M+H)
+
実施例5 (S)−N2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミン 塩酸塩
実施例4と同様の方法により、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに、3−(1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ピリジンを用い、(S)−N
2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミンを製造した。これをエタノールに溶解し、1N塩酸を等量加えた後、溶媒を留去して、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 387(M+H)
+
【0105】
実施例6 (S)−N2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−メトキシ−N6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミン
実施例4と同様の方法により、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに、2−メトキシ−5−ピリジンボロン酸を用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 417(M+H)
+
実施例7 (S)−2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6’−(ピラジン−2−イルアミノ)−3,4’−ビピリジン−6−オール 塩酸塩
(S)−N
2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−メトキシ−N
6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミン108mgをアセトニトリル3mlに溶解させ、ヨウ化ナトリウム116mg及びトリメチルシリルクロライド99μl加え、アルゴン雰囲気下、70℃で3.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチル及び水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて、pH9にした。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6’−(ピラジン−2−イルアミノ)−3,4’−ビピリジン−6−オール78mgを淡黄色粉末として得た。これをメタノールに溶解し、1N塩酸を等量加えた後、溶媒を留去して、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 403(M+H)
+
実施例8 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(オキサゾール−5−イル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 5−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)オキサゾール
2,6−ジクロロイソニコチンアルデヒド(J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1998,1567−1568に記載の方法に準じて合成)528mgをメタノール10mlに溶解させ、p−トルエンスルホニルメチルイソシアニド586mg及び炭酸カリウム415mg加え、50℃にて30分間攪拌した。反応液を濃縮した後、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、目的物を白色粉末として630mg得た。
MS(ESI)m/z 215(M+H)
+
工程2 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(オキサゾール−5−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
脱気したトルエン30mlに、工程1で得られた5−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)オキサゾール630mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン408mg、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル182mg、炭酸セシウム1.9g及び酢酸パラジウム66mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1.5時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(オキサゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン600mgを淡黄色粉末として得た。これに脱気したトルエン10mlを加え、続いて2−アミノピラジン180mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル180mg、ナトリウムt−ブトキシド254mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム98mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物390mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 377(M+H)
+
実施例9 (S)−6−クロロ−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン1.37g(参考例1)、2−アミノピラジン460mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9、9’−ジメチルキサンテン277mg、リン酸三カリウム2.04g及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム248mgに1,4−ジオキサン30mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物960mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 345(M+H)
+
実施例10 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
脱気した1,4−ジオキサン3mlと水1.2mlに、(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン100mg、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸145mg、炭酸ナトリウム123mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム17mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン124mgを白色粉末として得た。これをメタノールに溶解し、1N塩酸を等量加えた後、溶媒を留去して、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 465(M+H)
+
【0106】
実施例11 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルバミン酸t−ブチルを用いて、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 377(M+H)
+
実施例12 (S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イルオキシ}エタノール 塩酸塩
(S)−4−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン150mg、リン酸三カリウム187mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル84mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム46mgに、エチレングリコール3mlと1,4−ジオキサン1.5ml加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で13時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イルオキシ}エタノール62mgを淡茶色粉末として得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物52mgを黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 370(M+H)
+
実施例13 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
工程1 (S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−アミン
脱気したトルエン15ml、エタノール7ml及び水10mlの混合溶媒に、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン500mg(参考例1)、3−(1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ピリジン314mg、炭酸ナトリウム927mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム202mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、110℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物218mgを白色粉末として得た。
工程2 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−アミン100mg、2−アミノピラジン35mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン18mg、リン酸三カリウム129mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム16mgに1,4−ジオキサン2mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物54mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 388(M+H)
+
比旋光度[α]
D20=−29.60°(c=0.5,メタノール)
実施例14 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
工程1 (S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(ピリジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
脱気したトルエンに、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン200mg(参考例1)、2−(トリブチルスタニル)ピリジン0.22ml、酸化銅55mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム81mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、110℃で4時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物63mgを無色油状物として得た。
工程2 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(ピリジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン62mg、2−アミノピラジン22mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン22mg、リン酸三カリウム80mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム20mgに1,4−ジオキサン2mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物25mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 388(M+H)
+
比旋光度[α]
D20=−61.20°(c=0.5,メタノール)
実施例15 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例14と同様の方法により、2−(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに、4−(トリブチルスタニル)ピリジンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 388(M+H)
+
【0107】
実施例16 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−オン
工程1 (S)−1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−オン
脱気した1,4−ジオキサン3mlに、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン100mg(参考例1)、2−ピロリドン33mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン20mg、リン酸三カリウム149mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム19mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。不溶物を濾別した後、減圧下、溶媒を留去させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物106mgを黄色油状物として得た。
工程2 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−オン
脱気した1,4−ジオキサン3mlに、(S)−1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−オン104mg、2−アミノピラジン33mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン18mg、リン酸三カリウム132mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム17mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で11時間攪拌した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物74mgを淡褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 394(M+H)
+
比旋光度[α]
D20=−19.60°(c=0.5,メタノール)
実施例17 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2,6−ジオン
工程1 (S)−4−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2,6−ジオン
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン182mg(参考例1)及びピペラジン−2,6−ジオン80mgをテトラヒドロフラン2ml及びN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを122μl加え、80℃で32時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物136mgを白色粉末として得た。
工程2 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2,6−ジオン
脱気した1,4−ジオキサン2.5mlに、(S)−4−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2,6−ジオン119mg、2−アミノピラジン34mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン19mg、リン酸三カリウム139mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム17mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物26mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)
+
実施例18 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}テトラヒドロピリミジン−2(1H)−オン
実施例16と同様の方法により、2−ピロリドンの代わりに、テトラヒドロ−2−ピリミジノンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
+
実施例19 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(ピロリジン−1−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、ピロリジンを用い、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 380(M+H)
+
実施例20 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−モルホリノ−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、モルホリンを用い、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 396(M+H)
+
比旋光度[α]
D20=−25.19°(c=0.5,メタノール)
【0108】
実施例21 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イミダゾリジン−2−オン 塩酸塩
脱気した1,4−ジオキサン5mlに、(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例9)150mg、2−イミダゾリジノン224mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン26mg、リン酸三カリウム185mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム23mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー精製し、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イミダゾリジン−2−オン80mgを白色粉末として得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物56mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
+
元素分析値 (C
19H
19FN
8O・HCl+0.5H
2O+0.1C
2H
5OHとして)
計算値(%) C:51.88 H:4.90 N:25.21
実測値(%) C:51.71 H:4.77 N:24.87
実施例22 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(オキサゾール−5−イル)−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
工程1 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−[2−(トリイソプロピルシリル)オキサゾール−5−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン
脱気したN,N−ジメチルホルムアミド5mlに、(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン150mg(実施例9)、5−(トリブチルスタニル)−2−(トリイソプロピルシリル)オキサゾール246mg(WO2007/17096に準じて合成)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム25mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2.5時間攪拌した。5−(トリブチルスタニル)−2−(トリイソプロピルシリル)オキサゾール246mgを追加して、さらに4時間撹拌した。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出操作を行った。水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−[2−(トリイソプロピルシリル)オキサゾール−5−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン153mgを淡橙色油状物として得た。
工程2 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(オキサゾール−5−イル)−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン塩酸塩
(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−[2−(トリイソプロピルシリル)オキサゾール−5−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン122mgをテトラヒドロフラン1.2mlに溶解させ、1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド.テトラヒドロフラン溶液0.5mlを加えた。室温で20分撹拌した後、反応液を酢酸エチルで希釈した。水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(オキサゾール−5−イル)−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン60mgを白色粉末として得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物45mgを淡橙色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 378(M+H)
+
元素分析値 (C
19H
16FN
7O・HClとして)
計算値(%) C:55.14 H:4.14 N:23.69
実測値(%) C:54.94 H:3.92 N:23.81
実施例23 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、2−メトキシ−5−ピリジンボロン酸を用いて、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 418(M+H)
+
元素分析値 (C
22H
20FN
7O・HClとして)
計算値(%) C:58.21 H:4.66 N:21.60
実測値(%) C:57.80 H:4.48 N:21.54
比旋光度[α]
D20=−24.80°(c=0.5,メタノール)
実施例24 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、1H−ピラゾール−3−ボロン酸を用いて、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 377(M+H)
+
元素分析値 (C
19H
17FN
8・HCl+0.8H
2Oとして)
計算値(%) C:53.41 H:4.62 N:26.23
実測値(%) C:53.21 H:4.31 N:26.25
比旋光度[α]
D20=−86.40°(c=0.5,メタノール)
実施例25 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピリジン−2−オール
工程1(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(2−フルオロピリジン−4−イル)−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、2−フルオロピリジン−4−ボロン酸を用いて、標記化合物を得た。
工程2(S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピリジン−2−オール
(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(2−フルオロピリジン−4−イル)−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン80mgに1,2−ジメトキシエタン1ml及び10%塩酸水溶液1mlを加え、85℃で2時間撹拌した。10%塩酸水溶液を0.5ml追加して、さらに2時間撹拌した。酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性とした。分液した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた固体をジエチルエーテルで洗浄して、濾過後、減圧乾燥し、標記化合物54mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 404(M+H)
+
【0109】
実施例26 (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピリジン−2−オール
実施例7と同様の方法により、(S)−N
2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−メトキシ−N
6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミンの代わりに、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例23)を用い、標記化合物を淡褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 404(M+H)
+
比旋光度[α]
D20=−39.60°(c=0.5,メタノール)
実施例27 N−((R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イル)アセトアミド 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、(R)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドを用い、N−((R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イル)アセトアミドを製造した。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)
+
元素分析値 (C
22H
25FN
8O・HClとして)
計算値(%) C:55.87 H:5.54 N:23.69
実測値(%) C:55.49 H:5.21 N:23.59
比旋光度[α]
D20=113.59°(c=0.5,メタノール)
実施例28 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 2,6−ジクロロ−4−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン
脱気した1,4−ジオキサン3mlと水1mlの混合溶液に、2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン188mg、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルバミン酸t−ブチル201mg、炭酸カリウム284mg及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体56mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物90mg得た。
工程2 2,6−ジクロロ−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン
アルゴン雰囲気下、2,6−ジクロロ−4−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン90mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解させ、0℃にて60%水素化ナトリウム20mgを加え、0℃にて15分撹拌した。続いて、(2−クロロメトキシ)エチルトリメチルシラン82μl加え、室温まで昇温して2時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行い、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物106mg得た。
工程3 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン
脱気したトルエン3mlに、工程2で得られた2,6−ジクロロ−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン100mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン44mg、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル17mg、ナトリウムt−ブトキシド70mg及び酢酸パラジウム6mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、85℃で1.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物70mgを無色油状物として得た。
工程4 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
脱気したトルエン2mLに、工程3で得られた(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン68mg、2−アミノピラジン17mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル15mg、ナトリウムt−ブトキシド21mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム8mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物70mgを無色油状物として得た。
工程5 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程4で得られた(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2,6−ジアミン53mgにトリフルオロ酢酸1mlと水0.1mlの混合溶液を加え、室温で3時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去した後、水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性とした。酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物15mgを淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 376(M+H)
+
比旋光度[α]
D20=−103.59°(c=0.5,メタノール)
実施例29 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 2,6−ジクロロ−N−メトキシ−N−メチルイソニコチンアミド
2,6−ジクロロイソニコチン酸586mgをN,N−ジメチルホルムアミド10mlに溶解させ、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩690mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール490mg、N,O−ジメチルヒドロキシアミン塩酸塩440mg及びトリエチルアミン1.67ml加え、室温にて17時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物500mg得た。
工程2 1−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)エタノン
2,6−ジクロロ−N−メトキシ−N−メチルイソニコチンアミド490mgをテトラヒドロフランに溶解させ、0℃にて3M臭化メチルマグネシウム.テトラヒドロフラン溶液2.1mlを滴下し、0℃にて1時間撹拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、標記化合物325mg得た。
工程3 2,6−ジクロロ−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン
1−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)エタノン325mgにN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール5mlを加え、30分加熱還流した。減圧下、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールを留去し、得られた残渣にエタノール5ml、ヒドラジン1水和物91μl加え、1時間加熱還流した。減圧下、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物320mg得た。
工程4 2,6−ジクロロ−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン
アルゴン雰囲気下、2,6−ジクロロ−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン250mgをテトラヒドロフラン6mlに溶解させ、0℃にて60%水素化ナトリウム56mgを少しずつ加え、0℃にて30分撹拌した。続いて、(2−クロロメトキシ)エチルトリメチルシラン0.25ml加え、室温まで昇温して2時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行い、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、標記化合物440mg得た。
工程5 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミン
脱気したトルエン3mlに、工程4で得られた2,6−ジクロロ−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン100mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン45mg、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル17mg、ナトリウムt−ブトキシド70mg及び酢酸パラジウム7mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、85℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物130mgを褐色油状物として得た。
工程6 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
脱気したトルエン3mLに、工程5で得られた(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミン130mg、2−アミノピラジン35mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル30mg、ナトリウムt−ブトキシド42mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム18mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物95mgを褐色油状物として得た。
工程7 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程6で得られた(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン95mgにトリフルオロ酢酸3mlと水0.3mlの混合溶液を加え、60℃にて1時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去した後、水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性とした。酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去させ、標記化合物20mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 376(M+H)
+
実施例30 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン マレイン酸塩
脱気したトルエン13mlに、実施例4、工程1,2と同様にして合成した(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン1.34g、2−アミノピラジン423mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル154mg、ナトリウムt−ブトキシド544mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム74mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン1.26gを淡黄色粉末として得た。続いて、得られた(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン1.0gをメタノール1mlに溶解させ、マレイン酸300mgを加えた。酢酸エチル6mlを加え、室温で2時間撹拌した。析出した固体をろ過し、標記化合物1.1gを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 390(M+H)
+
元素分析値 (C
25H
24FN
7O
4として)
計算値(%) C: 59.40 H: 4.79 N:19.40
実測値(%) C: 59.19 H: 4.58 N:19.36
比旋光度[α]
D20=68.40°(c=0.5,メタノール)
【0110】
実施例31 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−モルホリノ−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン マレイン酸塩
実施例20の方法により合成した(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−モルホリノ−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを、実施例30と同様の方法により、マレイン酸塩とした。
MS(ESI)m/z 396(M+H)
+
元素分析値 (C
24H
26FN
7O
5として)
計算値(%) C:56.35 H:5.12 N:19.17
実測値(%) C:56.42 H:5.07 N:19.41
比旋光度[α]
D20=81.20°(c=0.5,メタノール)
実施例32 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 1/2マレイン酸塩
実施例13の方法により合成した(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを、実施例30と同様の方法により、マレイン酸塩とした。
MS(ESI)m/z 388(M+H)
+
元素分析値 (C
23H
20FN
7O
2として)
計算値(%) C:62.02 H:4.53 N:22.01
実測値(%) C:61.79 H:4.50 N:22.14
比旋光度[α]
D20=−42.00°(c=0.5,メタノール)
実施例33 N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミド マレイン酸塩
実施例2の方法により合成したN−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミドを、実施例30と同様の方法により、マレイン酸塩とした。
MS(ESI)m/z 437(M+H)
+
元素分析値 (C
26H
29FN
8O
5として)
計算値(%) C:56.52 H:5.29 N:20.28
実測値(%) C:56.49 H:5.24 N:20.45
比旋光度[α]
D20=26.39°(c=0.5,メタノール)
実施例34 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン マレイン酸塩
実施例11の方法により合成した(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを、実施例30と同様の方法により、マレイン酸塩とした。
MS(ESI)m/z 377(M+H)
+
元素分析値 (C
23H
21FN
8O
4+0.2H
2Oとして)
計算値(%) C:55.69 H:4.35 N:22.59
実測値(%) C:55.32 H:4.33 N:22.61
比旋光度[α]
D20=−51.60°(c=0.5,メタノール)
実施例35 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、 3−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸を用いて、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 465(M+H)
+
元素分析値 (C
23H
21FN
6O
2S・HCl+0.5H
2Oとして)
計算値(%) C:54.17 H:4.55 N:16.48
実測値(%) C:54.04 H:4.35 N:16.10
比旋光度[α]
D20=−12.40°(c=0.5,メタノール)
【0111】
実施例36 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例4と同様の方法により、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸を用い、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを製造した。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 464(M+H)
+
元素分析値 (C
24H
22FN
5O
2S・HCl+0.2H
2Oとして)
計算値(%) C:57.24 H:4.68 N:13.91
実測値(%) C:56.97 H:4.35 N:13.71
比旋光度[α]
D20=74.00°(c=0.5,メタノール)
実施例37 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
工程1 4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール
アルゴン雰囲気下、60%水素化ナトリウム96mgをN,N−ジメチルホルムアミド6mlに懸濁させ、0℃にて4−ヨード−1H−ピラゾール388mgを加え、0℃にて30分撹拌した。続いて、2−ブロモプロパン0.21ml加え、100℃にて2時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行い、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物328mg得た。
工程2 2,6−ジクロロ−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン
脱気した1,4−ジオキサン6mlと水2mlの混合溶液に、2,6−ジクロロ−4−(4,4,5,5,−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)ピリジン(J .Am.Chem.Soc.,2003,125,7792−7793に記載の方法に準じて合成)251mg、4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール325mg、炭酸カリウム381mg及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体22mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物145mgを得た。
工程3 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン
脱気したトルエン6mlに、工程2で得られた2,6−ジクロロ−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン145mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン87mg、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル34mg、ナトリウムt−ブトキシド109mg及び酢酸パラジウム13mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、85℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物59mgを淡黄色粉末として得た。
工程4 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン塩酸塩
脱気したトルエン5mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン59mg、2−アミノピラジン19mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル16mg、ナトリウムt−ブトキシド22mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム9mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、85℃で1.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン40mgを淡黄色粉末として得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物30mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 418(M+H)
+
比旋光度[α]
D20=76.40°(c=0.5,メタノール)
実施例38 N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミド 塩酸塩
脱気したトルエン6mlに、(S)−4−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン(参考例2)100mg、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミド112mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル69mg、ナトリウムt−ブトキシド92mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム30mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミド115mgを淡褐色粉末として得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物67mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 436(M+H)
+
比旋光度[α]
D20=63.20°(c=0.5,メタノール)
実施例39 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−モルホリノ−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、モルホリンを用いて、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
+
比旋光度[α]
D20=−38.80°(c=0.5,メタノール)
実施例40 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)−4−チオモルホリノピリジン−2,6−ジアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、チオモルホリンを用いて、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 411(M+H)
+
【0112】
実施例41 (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}プロパン−1−オール 塩酸塩
実施例12と同様の方法により、エチレングリコールの代わりに、1,3−プロパンジオールを用いて、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 384(M+H)
+
実施例42 (S)−N−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミ ジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)アセトアミド
アゼチジン−3−イルカルバミン酸t−ブチル100mgを塩化メチレン5mlに溶解させ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン225mgを加えた。氷冷下、塩化アセチル68mgを加え、室温で2日撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、5%クエン酸水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、褐色油状物146mgを得た。これを塩化メチレン2.5mlに溶解させ、トリフルオロ酢酸1mlを加え、室温で終夜攪拌した。減圧下、溶媒を留去後、N−(アゼチジン−3−イル)アセトアミドトリフルオロ酢酸塩66mgを得た。続いて、脱気した1,4−ジオキサン3mlに、得られたN−(アゼチジン−3−イル)アセトアミドトリフルオロ酢酸塩33mg、トリエチルアミン148mg、(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン100mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル28mg、ナトリウムt−ブトキシド56mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム30mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物17mgを山吹色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)
+
実施例43 (S)−6−(アゼチジン−1−イル)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、アゼチジン塩酸塩を用い、標記化合物を白色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 366(M+H)
+
実施例44 (S)−6−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−フルオロアゼチジン塩酸塩を用い、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 384(M+H)
+
比旋光度[α]
D20=84.00°(c=0.5,メタノール)
実施例45 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−2−オン
脱気した1,4−ジオキサン3mlに、(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン100mg(実施例9)、2−アゼチジノン41mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン34mg、リン酸三カリウム123mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム30mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で5時間攪拌した。不溶物を濾別した後、減圧下、溶媒を留去させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物58mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 380(M+H)
+
比旋光度[α]
D20=−62.40°(c=0.5,メタノール)
【0113】
実施例46 (S)−4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例37と同様の方法により、2−ブロモプロパンの代わりに、ヨードエタンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 404(M+H)
+
比旋光度[α]
D20=−83.60°(c=0.5,メタノール)
実施例47 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例4と同様の方法により、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに、1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 390(M+H)
+
実施例48 (S)−4−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例37と同様の方法により、2−ブロモプロパンの代わりに、(ブロモメチル)シクロプロパンを用い、標記化合物を黄土色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 430(M+H)
+
実施例49 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(チアゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
工程1 (S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(チアゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン
脱気したN,N−ジメチルホルムアミドに、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン286mg(参考例1)、5−(トリブチルスタニル)チアゾール411mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム115mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(チアゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン175mgを白色固体として得た。
工程2 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−(チアゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(チアゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン155mg、2−アミノピラジン53mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン72mg、リン酸三カリウム196mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム81mgに1,4−ジオキサン4mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物105mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 394(M+H)
+
実施例50 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−オール 塩酸塩工程1 1−{6−クロロ−2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−オール
実施例1工程1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、DL−3−ピロリジノールを用い、標記化合物を白色粉末として得た。
工程2 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−オール 塩酸塩
脱気した1,4−ジオキサン3mlに、1−{6−クロロ−2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−オール119mg、2−アミノピラジン40mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン20mg、リン酸三カリウム150mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム19mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2.5時間攪拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−オール47mgを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物32mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 396(M+H)
+
元素分析値 (C
20H
22FN
7O・HCl+0.25H
2Oとして)
計算値(%) C:55.04 H:5.43 N:22.47
実測値(%) C:55.06 H:5.12 N:22.50
【0114】
実施例51 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(5−メチルチアゾール−2−イル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例16と同様の方法により、2−ピロリドンの代わりに、2−アミノ−5−メチルチアゾールを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)
+
実施例52 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)−4,5’−ビピリミジン−2,6−ジアミン
工程1(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4,5’−ビピリミジン−2−アミン
脱気した1,4−ジオキサン3mlと水1mlに、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン(参考例1)210mg、ピリミジン−5−ボロン酸91mg、炭酸カリウム304mg及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体60mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で6時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4,5’−ビピリミジン−2−アミン73mgを白色アモルファスとして得た。
工程2 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)−4,5’−ビピリミジン−2,6−ジアミン
(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4,5’−ビピリミジン−2−アミン90mg、2−アミノピラジン31mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン31mg、リン酸三カリウム116mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム28mgに1,4−ジオキサン2mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物30mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 389(M+H)
+
実施例53 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(2−メトキシチアゾール−5−イル)−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例49と同様の方法により、5−(トリブチルスタニル)チアゾールの代わりに、2−メトキシ−5−(トリブチルスタニル)チアゾールを用い、標記化合物を淡橙色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 424(M+H)
+
実施例54 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(チアゾール−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
工程1 ((S)−4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)[1−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバミン酸t−ブチル
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン300mgをテトラヒドロフラン7mlに溶解し、ジ−t−ブチルジカルボナート0.70ml及び4−ジメチルアミノピリジン58mg加え、室温で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物285mgを無色油状物として得た。
工程2(S)−4−クロロ−6−(チアゾール−2−イル)ピリミジン−2−イル[1−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバミン酸t−ブチル
脱気したトルエン5mlに、((S)−4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)[1−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバミン酸t−ブチル270mg、2−(トリブチルスタニル)チアゾール314mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム81mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物150mgを淡黄色油状物として得た。
工程3(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−(チアゾール−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
脱気した1,4−ジオキサン4mlに、(S)−4−クロロ−6−(チアゾール−2−イル)ピリミジン−2−イル[1−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバミン酸t−ブチル130mg、2−アミノピラジン34mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン35mg、リン酸三カリウム127mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム31mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、淡黄色油状物90mgを得た。これに、トリフルオロ酢酸2mlを加え、室温で2時間撹拌した。減圧下、トリフルオロ酢酸を留去後、水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性とした。酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物25mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 394(M+H)
+
実施例55 (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピコリノニトリル
実施例52と同様の方法により、ピリミジン−5−ボロン酸の代わりに、2−シアノピリジン−5−ボロン酸ピナコールエステルを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 413(M+H)
+
【0115】
実施例56 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボキサミド
塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、イソニコペタミドを用い、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボキサミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)
+
実施例57 (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピコリンアミド
(S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピコリノニトリル38mgにt−ブタノールを加え、続いてアルミナ担持フッ化カリウム60mgを加え、90℃にて4時間撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物25mgをアモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 431(M+H)
+
実施例58 4−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−カルボキサミド
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、ピペラジン−2−カルボキサミドを用い、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 438(M+H)
+
実施例59 6−(3−アミノピロリジン−1−イル)−N2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジンを用い、1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イルカルバミン酸t−ブチルを得た。これに、トリフルオロ酢酸2mlを加え、室温で1時間撹拌した。トリフルオロ酢酸を留去後、水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性とした。酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
+
実施例60 N−(1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イル)メタンスルホンアミド 塩酸塩
6−(3−アミノピロリジン−1−イル)−N
2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン110mg(実施例59)をテトラヒドロフラン3mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン91μl及びメタンスルホニルクロライド21μlを0℃にて加え、0℃で1時間撹拌した。水を加えた後、反応液を酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、N−(1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イル)メタンスルホンアミド92mgを淡黄色アモルファスとして得た。常法に従い塩酸塩とし、標記化合物70mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 473(M+H)
+
元素分析値 (C
21H
25FN
8O
2S・HCl+0.5H
2O+0.2CH
3CO
2C
2H
5として)
計算値(%) C:48.88 H:5.38 N:20.92
実測値(%) C:48.64 H:5.17 N:20.73
【0116】
実施例61 (S)−2−({2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}(2−ヒドロキシエチル)アミノ)エタン−1−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、ジエタノールアミンを用い、(S)−2−({2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}(2−ヒドロキシエチル)アミノ)エタン−1−オールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 414(M+H)
+
元素分析値 (C
20H
24FN
7O
2・HCl+H
2Oとして)
計算値(%) C:52.97 H:5.65 N:21.62
実測値(%) C:52.91 H:5.45 N:21.37
実施例62 (S)−N4−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン 二塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、N,N−ジメチルエチレンジアミンを用い、(S)−N
4−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 397(M+H)
+
元素分析値 (C
20H
25FN
8・2HCl+1.5H
2Oとして)
計算値(%) C:48.39 H:6.09 N:22.57
実測値(%) C:48.30 H:5.81 N:22.45
実施例63 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−カルボキサミド塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、ニペコタミドを用い、1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−カルボキサミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)
+
実施例64 (S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−カルボキサミド 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、L−プロリンアミドを用い、(S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−カルボキサミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)
+
元素分析値 (C
21H
23FN
8O・HCl+1.5H
2Oとして)
計算値(%) C:51.90 H:5.60 N:23.06
実測値(%) C:51.89 H:5.26 N:22.97
実施例65 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、1−メタンスルホニルピペラジンを用い、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンをを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 473(M+H)
+
元素分析値 (C
21H
25FN
8O
2S・HCl+1.6H
2Oとして)
計算値(%) C:46.90 H:5.47 N:20.83
実測値(%) C:46.52 H:5.09 N:20.69
【0117】
実施例66 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピロール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
工程1(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−[1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例52と同様の方法により、ピリミジン−5−ボロン酸の代わりに、1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−ボロン酸を用いて、標記化合物を得た。
工程2(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピロール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−[1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン305mgをテトラヒドロフラン3mlに溶解し、氷水冷下1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド/テトラヒドロフラン溶液0.86mlを加え、室温で15分撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物199mgを淡茶色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 376(M+H)
+
実施例67 (R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−4−ヒドロキシピロリジン−2−オン
実施例16と同様の方法により、2−ピロリドンの代わりに、(R)−(+)−4−ヒドロキシ−2−ピロリジノンを用い、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)
+
実施例68 N2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−N6−[(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、テトラヒドロフルフリルアミンを用い、標記化合物をアモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)
+
実施例69 ((S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−イル)メタノール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、L−プロリノールを用い、((S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−イル)メタノールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)
+
元素分析値 (C
21H
24FN
7O・HCl+0.4H
2O+0.5CH
3OHとして)
計算値(%) C:55.04 H:5.97 N:20.90
実測値(%) C:55.05 H:5.75 N:20.57
実施例70 ((R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−イル)メタノール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、D−プロリノールを用い、((R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−イル)メタノールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)
+
元素分析値 (C
21H
24FN
7O・HCl+0.4H
2O+0.5CH
3OHとして)
計算値(%) C:55.04 H:5.97 N:20.90
実測値(%) C:54.74 H:5.70 N:20.70
【0118】
実施例71 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、4−ヒドロキシピペリジンを用い、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−オールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)
+
元素分析値 (C
21H
24FN
7O・HCl)
計算値(%) C:56.56 H:5.65 N:21.99
実測値(%) C:56.23 H:5.53 N:21.99
実施例72 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩を用い、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 382(M+H)
+
元素分析値 (C
19H
20FN
7O・HCl+1.2H
2O+0.2CH
3OHとして)
計算値(%) C:51.72 H:5.47 N:21.99
実測値(%) C:51.45 H:5.14 N:22.29
実施例73 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−ヒドロキシピペリジンを用い、1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−オールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)
+
元素分析値 (C
21H
24FN
7O・HCl+0.9H
2O+0.4CH
3OHとして)
計算値(%) C:54.12 H:6.03 N:20.64
実測値(%) C:53.90 H:5.78 N:20.93
実施例74 (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリル
工程1 5−(トリメチルスタニル)ニコチノニトリル
脱気した1,4−ジオキサン5mlに、5−ブロモ−3−シアノピリジン300mg、ヘキサメチルジチン750mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム185mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物178mgを無色油状物として得た。
工程2 (S)−5−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリル
脱気したトルエン3mlに、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン187mg(参考例1)、5−(トリメチルスタニル)ニコチノニトリル175mg、ヨウ化銅25mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム75mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、110℃で17時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−5−{6−クロロ
−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリル58mgを無色油状物として得た。
工程3 ((S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリル
脱気したトルエン2mlに、(S)−5−{6−クロロ
−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリル55mg、2−アミノピラジン16mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル15mg、ナトリウムt−ブトキシド21mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム8mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物21mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 413(M+H)
+
実施例75 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン工程1 (S)−6−[2−(ベンジルオキシメチル)−2H−テトラゾール−5−イル]−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例74と同様の方法により、5−(トリメチルスタニル)ニコチノニトリルの代わりに、2−(ベンジルオキシメチル)−5−(トリブチルスタニル)−2H−テトラゾール(Tetrahedron Lett.,2000,41,2805−2809に準じて合成)を用い、(S)−6−[2−(ベンジルオキシメチル)−2H−テトラゾール−5−イル]−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。
工程2 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−6−[2−(ベンジルオキシメチル)−2H−テトラゾール−5−イル]N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン50mgをメタノール1.5mlに溶解し、10%塩酸水溶液1.5mlを加え、80℃で20時間撹拌した。放冷後、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH4とした。有機層に対し抽出操作を行い、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物を、メタノールで洗浄して、濾過後、減圧乾燥し、標記化合物15mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 379(M+H)
+
【0119】
実施例76 (S)−N4−(2−アミノエチル)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン 二塩酸塩
実施例59と同様の方法により、3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジンの代わりに、N−(2−アミノエチル)カルバミン酸t−ブチルを用い、(S)−N
4−(2−アミノエチル)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 369(M+H)
+
元素分析値 (C
18H
21FN
8・2HCl+0.5H
2Oとして)
計算値(%) C:48.01 H:5.37 N:24.88
実測値(%) C:47.72 H:5.51 N:24.70
実施例77 (S)−N−(2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}エチル)メタンスルホンアミド 塩酸塩
実施例60と同様の方法により、6−(3−アミノピロリジン−1−イル)−N
2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンの代わりに、(S)−N
4−(2−アミノエチル)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミンを用い、(S)−N−(2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}エチル)メタンスルホンアミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 447(M+H)
+
元素分析値 (C
19H
23FN
8O
2S・HCl+H
2Oとして)
計算値(%) C:45.55 H:5.23 N:22.37
実測値(%) C:45.61 H:5.07 N:22.24
実施例78 (S)−N−(2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}エチル)アセトアミド 塩酸塩
(S)−N
4−(2−アミノエチル)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン二塩酸塩(実施例76)141mgに、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及びクロロホルムを加え分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をテトラヒドロフラン3mlに溶解し、0℃にてN,N−ジイソプロピルエチルアミン223μl及び塩化アセチル23μlを加え、0℃にて30分撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−(2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}エチル)アセトアミド95mgを白色粉末として得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物74mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 411(M+H)
+
元素分析値 (C
20H
23FN
8O・HClとして)
計算値(%) C:53.75 H:5.41 N:25.07
実測値(%) C:53.47 H:5.55 N:24.87
実施例79 (S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}アセトアミド 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、2−アミノアセタミドを用い、(S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}アセトアミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡茶色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 383(M+H)
+
元素分析値 (C
18H
19FN
8O・HCl+1.2H
2Oとして)
計算値(%) C:49.08 H:5.13 N:25.44
実測値(%) C:49.33 H:5.45 N:25.14
実施例80 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンズアミド 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、4−カルバモイルフェニルボロン酸を用いて、(S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンズアミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 430(M+H)
+
元素分析値 (C
23H
20FN
7O・HCl+H
2Oとして)
計算値(%) C:57.09 H:4.79 N:20.26
実測値(%) C:57.16 H:4.68 N:20.45
【0120】
実施例81 (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンゾニトリル
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、3−シアノフェニルボロン酸を用いて、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 412(M+H)
+
実施例82 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(フラン−3−イル)−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、3−フリルボロン酸を用いて、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(フラン−3−イル)−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 377(M+H)
+
元素分析値 (C
20H
17FN
6O・HClとして)
計算値(%) C:58.18 H:4.39 N:20.36
実測値(%) C:57.88 H:4.58 N:20.24
実施例83 (S)− 1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸エチル
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、イソニペコチン酸エチルを用い、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 466(M+H)
+
実施例84 (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ニコチンアミド
実施例57と同様の方法により、(S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピコリノニトリルの代わりに、(S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリルを用い、標記化合物をアモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 431(M+H)
+
実施例85 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸
(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸エチル128mg(実施例83)をエタノール3mlに溶解し、12%水酸化ナトリウム水溶液0.28mlを加え、室温で6時間撹拌した。エタノールを留去後、水で希釈し、ジエチルエーテルで洗浄した。水層を10%塩酸水溶液でpH7とした。水層に対し酢酸エチルで抽出操作を行い、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物を、ジエチルエーテルで洗浄して、濾過後、減圧乾燥し、標記化合物58mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 438(M+H)
+
【0121】
実施例86 (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−2−フェニルエタノール
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、(S)−(+)−2−フェニルグリシノールを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 446(M+H)
+
実施例87 (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−3−フェニルプロパン−1−オール
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、L−フェニルアラニノールを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 460(M+H)
+
実施例88 (R)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−4−メチルペンタン−1−オール
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、D−ロイシノールを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 426(M+H)
+
実施例89 (S)−6−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 二塩酸塩
(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン172mg、リン酸三カリウム212mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル95mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム52mgに、2−ジメチルアミノエタノール4mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−6−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン118mgを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物101mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 398(M+H)
+
元素分析値 (C
20H
24FN
7O・2HCl+1.2H
2Oとして)
計算値(%) C:48.83 H:5.82 N:19.93
実測値(%) C:48.89 H:5.63 N:19.86
実施例90 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
工程1 (S)−1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル
脱気した1,4−ジオキサン10mlに、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン150mg(参考例1)500mg、4−ピラゾールカルボン酸エチル270mg、トランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン0.20ml、リン酸三カリウム780mg及びヨウ化銅100mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で6時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物51mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 390(M+H)
+
工程2(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル
脱気したトルエン2mlに、(S)−1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル50mg、2−アミノピラジン15mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル12mg、ナトリウムt−ブトキシド17mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム7mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物45mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 449(M+H)
+
工程3(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル35mgにエタノール2ml、テトラヒドロフラン1ml、12%水酸化ナトリウム水溶液80μlを加え、室温で18時間撹拌した。12%水酸化ナトリウム水溶液160μlを追加し、さらに3時間撹拌した。エタノールを留去後、水で希釈し、10%塩酸水溶液でpH7とした。水層に対し酢酸エチルで抽出操作を行い、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物14mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 421(M+H)
+
【0122】
実施例91 (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンズアミド
(S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンゾニトリル192mg(実施例81)をt−ブタノール5mlに加え、アルミナ担持フッ化カリウム384mgを加え、80℃で2時間撹拌した。アルミナ担持フッ化カリウム384mgを追加し、さらに15時間撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物158mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 430(M+H)
+
実施例92 (S)−6−(ベンゾ[d]1,3−ジオキソール−5−イル)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、 3,4−(メチレンジオキシ)フェニルボロン酸を用いて、(S)−6−(ベンゾ[d]1,3−ジオキソール−5−イル)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 431(M+H)
+
元素分析値 (C
23H
19FN
6O
2・HCl+H
2Oとして)
計算値(%) C:56.97 H:4.57 N:17.33
実測値(%) C:56.58 H:4.38 N:17.45
実施例93 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(2−フルオロピリジン−4−イル)−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、2−フルオロピリジン−4−ボロン酸を用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 406(M+H)
+
実施例94 N2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−[(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン200mg、リン酸三カリウム246mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル111mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム60mgに、テトラヒドロフルフリルアルコール4ml及び1,4−ジオキサン2mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物77mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 411(M+H)
+
実施例95 (S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ}エタノール 塩酸塩
実施例94と同様の方法により、テトラヒドロフルフリルアルコールの代わりに、エチレングリコールを用い、(S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ}エタノールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 371(M+H)
+
元素分析値 (C
18H
19FN
6O
2・HClとして)
計算値(%) C:53.14 H:4.95 N:20.66
実測値(%) C:52.94 H:4.95 N:20.52
【0123】
実施例96 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−N6−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、1−(2−アミノエチル)ピロリジンを用い、標記化合物を褐色粉末としてとして得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)
+
実施例97 (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イソニコチンアミド
脱気した1,4−ジオキサン3.5mlと水1.5mlに、(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン150mg、4−シアノピリジン−3−ボロン酸ネオペンチルグリコールエステル235mg、炭酸ナトリウム184mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム25mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた粉末を酢酸エチルで洗浄して、濾過後、減圧乾燥し、(S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イソニコチンアミド31mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 431(M+H)
+
実施例98 (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イソニコチノニトリル
実施例97で得られた濾液を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、(S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イソニコチノニトリル15mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 413(M+H)
+
実施例99 (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−3−メチルブタン−1−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、L−バリノールを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 412(M+H)
+
元素分析値 (C
21H
26FN
7O・HCl+H
2Oとして)
計算値(%) C:54.13 H:6.27 N:21.04
実測値(%) C:54.18 H:5.91 N:21.14
実施例100 (S)−N2−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
工程1 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]ピリミジン−2−アミン
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン200mg及び1−メタンスルホニルピペラジン119mgを1−ブタノール3mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.23mlを加え、60℃で20時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物196mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 430(M+H)
+
工程2 (S)−N
2−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
脱気したトルエン6mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]ピリミジン−2−アミン210mg、2−アミノピラジン56mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル47mg、ナトリウムt−ブトキシド66mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム25mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で4時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N
2−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン120mgを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 489(M+H)
+
元素分析値 (C
21H
25ClFN
8O
2S・HCl+0.4H
2Oとして)
計算値(%) C:47.35 H:5.07 N:21.04
実測値(%) C:47.24 H:4.79 N:20.97
【0124】
実施例101 (1S,2S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ}シクロヘキサノール 塩酸塩
実施例94と同様の方法により、テトラヒドロフルフリルアルコールの代わりに、(1S,2S)−トランス−1,2−シクロヘキサンジオールを用い、(1S,2S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ}シクロヘキサノールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末としてとして得た。
MS(ESI)m/z 425(M+H)
+
元素分析値 (C
22H
25FN
6O
2・HCl+0.2H
2Oとして)
計算値(%) C:56.88 H:5.73 N:18.09
実測値(%) C:56.94 H:5.53 N:18.14
実施例102 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−[(5−メチルピラジン−2−イル)メチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、2−(アミノメチル)−5−メチルピラジンを用い、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−[(5−メチルピラジン−2−イル)メチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 432(M+H)
+
元素分析値 (C
22H
22FN
9・HCl+H
2O+0.5CH
3OHとして)
計算値(%) C:53.84 H:5.42 N:25.11
実測値(%) C:53.44 H:5.05 N:25.40
実施例103 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(フラン−2−イルメチル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、フルフリルアミンを用い、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(フラン−2−イルメチル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミンをを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 406(M+H)
+
元素分析値 (C
21H
20FN
7O・HCl+1.5H
2Oとして)
計算値(%) C:53.79 H:5.16 N:20.91
実測値(%) C:53.85 H:4.84 N:20.85
実施例104 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−N6−[1−(ピリジン−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、1−(3−ピリジル)エチルアミンを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 431(M+H)
+
実施例105 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール
工程1 4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール塩酸塩
1−ベンジル−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール500mg(J.Med.Chem.,1988,486−491に準じて合成)をエタノール10mlに溶解し、10%パラジウム炭素300mg及び濃塩酸0.38mlを加え、室温で終夜水素添加した。不溶物をろ別し、エタノール及び水で洗浄して、ろ液を減圧下濃縮した。残渣にジエチルエーテルを加え粉末化させ、目的物374mgを白色粉末として得た。
工程2(S)−1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン150mg及び4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール塩酸塩97mgを2−エトキシエタノール3mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを274μlを加え、135℃で20時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物194mgを褐色油状物として得た。
工程3(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール
脱気したトルエン3ml及び1,4−ジオキサン2mlの混合溶液に、(S)−1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール100mg、2−アミノピラジン32mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル45mg、ナトリウムt−ブトキシド38mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム27mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物80mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 440(M+H)
+
【0125】
実施例106 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−N6−(ピリジン−2−イルメチル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、2−(アミノメチル)ピリジンを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 417(M+H)
+
実施例107 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−N6−(ピリジン−3−イルメチル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−(アミノメチル)ピリジンを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 417(M+H)
+
実施例108 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−N6−(ピリジン−4−イルメチル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、4−(アミノメチル)ピリジンを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 417(M+H)
+
実施例109 (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−3−ヒドロキシプロパンアミド
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、L−セリンアミドを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 413(M+H)
+
実施例110 (3S,4S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3,4−ジオール
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、(3S,4S)−3,4−ピロリジノールを用い、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 412(M+H)
+
【0126】
実施例111 N2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 452(M+H)
+
実施例112 (S)−8−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1,3−ジオキソ−8−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン
(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール(実施例105)50mg及びN,N’−カルボニルジイミダゾール24mgを塩化メチレン2mlに溶解し、室温で15分撹拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物52mgを淡褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 466(M+H)
+
実施例113 (S)−4−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例4と同様の方法により、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに、1−ベンジル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 466(M+H)
+
実施例114 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(フェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例50と同様の方法により、DL−3−ピロジノールの代わりに、1−フェニルスルホニルピペラジンを用い、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(フェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 535(M+H)
+
元素分析値 (C
26H
27FN
8O
2S・HCl+1.3H
2Oとして)
計算値(%) C:52.53 H:5.19 N:18.85
実測値(%) C:52.65 H:5.02 N:18.54
実施例115 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ベンズアミド 二塩酸塩
脱気した1,4−ジオキサン3mlと水0.6mlの混合溶液に、(S)−4−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン(参考例2)150mg、4−カルバモイルフェニルボロン酸108mg、炭酸セシウム567mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル21mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム13mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で17時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ベンズアミド39mg得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物31mgを橙色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 429(M+H)
+
元素分析値 (C
24H
21FN
6O・2HCl+H
2Oとして)
計算値(%) C:55.50 H:4.85 N:16.18
実測値(%) C:55.57 H:4.70 N:16.25
【0127】
実施例116 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピロール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 二塩酸塩
実施例115と同様の方法により、4−カルバモイルフェニルボロン酸の代わりに、1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−ボロン酸を用いて、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピロール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を橙色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 375(M+H)
+
元素分析値 (C
21H
19FN
6・2HCl+0.4H
2Oとして)
計算値(%) C:55.49 H:4.83 N:18.49
実測値(%) C:55.70 H:4.80 N:18.11
実施例117 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 二塩酸塩
工程1(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリジン−2−アミン
脱気したトルエン6mlに、2,6−ジクロロピリジン300mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン296mg、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル119mg、ナトリウムt−ブトキシド487mg及び酢酸パラジウム45mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、85℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物210mgを淡黄色油状物として得た。
工程2(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 二塩酸塩
脱気したトルエン4mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリジン−2−アミン207mg、2−アミノピラジン86mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル79mg、ナトリウムt−ブトキシド111mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム43mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン202mgを淡黄色粉末として得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物128mgを淡橙色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 310(M+H)
+
実施例118 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
工程1(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリミジン−2−アミン
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン200mgと4−メチルイミダゾール63mgをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解し、炭酸カリウム193mg加え、100℃にて17時間撹拌した。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物62mgを白色固体として得た。
工程2 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
脱気したトルエン2mlに、(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(4−メチル−1H−イミダゾイル−1−イル)ピリミジン−2−アミン60mg、2−アミノピラジン19mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル17mg、ナトリウムt−ブトキシド35mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム9mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン69mgを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物48mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 391(M+H)
+
実施例119 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(4−メトキシフェニル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例37と同様の方法により、4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの代わりに、4−ブロモアニソールを用い、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(4−メトキシフェニル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 416(M+H)
+
元素分析値 (C
24H
22FN
5O・HCl+1.5H
2Oとして)
計算値(%) C:60.19 H:5.47 N:14.62
実測値(%) C:60.37 H:5.08 N:14.71
実施例120 (S)−4−(4−フルオロフェニル)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例37と同様の方法により、4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの代わりに、4−ブロモフルオロベンゼンを用い、(S)−4−(4−フルオロフェニル)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 404(M+H)
+
【0128】
実施例121 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メチル−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
工程1 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メチルピリジン−2−アミン
脱気したN,N−ジメチルホルムアミド6mlに、2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン500mg、トリメチルボロキシン0.51ml、炭酸カリウム1.0g及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム208mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、110℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、330mgの淡黄色固体を得た。これを脱気したトルエン6mlに溶解し、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン253mg、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル147mg、ナトリウムt−ブトキシド244mg及び酢酸パラジウム40mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、80℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物100mgを無色油状物として得た。
工程2 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メチル−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
脱気したトルエン6mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メチルピリジン−2−アミン95mg、2−アミノピラジン40mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル34mg、ナトリウムt−ブトキシド48mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム19mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メチル−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン85mgを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物38mgを黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 324(M+H)
+
元素分析値 (C
18H
18FN
5・HCl+0.5H
2Oとして)
計算値(%) C: 58.62 H: 5.47 N:18.99
実測値(%) C: 58.86 H: 5.68 N:18.61
実施例122 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−カルボキサミド
アルゴン雰囲気下、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸(実施例85)92mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、N,N’−カルボニルジイミダゾール41mgを加え、70℃で1時間撹拌した。室温に冷却し、メタンスルホンアミド80mgと1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン63μlを加え、室温で4時間撹拌した。水で希釈した後、酢酸を加えpH4にした。酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物42mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 515(M+H)
+
実施例123 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(フラン−3−イル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例37と同様の方法により、4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの代わりに、3−ブロモフランを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 376(M+H)
+
実施例124 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、1−メタンスルホニルピペラジンを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 472(M+H)
+
実施例125 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、(S)−4−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。このうち46mgを、クロロホルム1mlに溶解し、0℃にて50%トリフルオロ酢酸水溶液0.5mlを加えて攪拌した。減圧下、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物21mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 439(M+H)
+
【0129】
実施例126 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
実施例37と同様の方法により、4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの代わりに、4−ブロモベンゼンスルホンアミドを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 465(M+H)
+
実施例127 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メトキシ−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例4と同様の方法により、2,6−ジクロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジンの代わりに、2,6−ジクロロ−4−メトキシピリジン(WO2007/21710A1に準じて合成)を用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 340(M+H)
+
実施例128 4−{2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−1λ6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、チオモルホリン−1,1−ジオキシドを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 443(M+H)
+
実施例129 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ピペリジン−4−オール
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、4−ヒドロキシピペリジンを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
+
実施例130 (S)−1−(4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)エタノン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、N−アセチルホモピペラジンを用いて、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 450(M+H)
+
【0130】
実施例131 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)−N4−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、2−アミノピリミジンを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 403(M+H)
+
実施例132 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)−N4−(ピリジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、2−アミノピリジンを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 402(M+H)
+
実施例133 N2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)−4−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 451(M+H)
+
実施例134 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸メチルエステル
工程1 (S)−2−クロロ−6−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]イソニコチン酸メチルエステル
脱気した1,4−ジオキサン100mlに、2,6−ジクロロイソニコチン酸メチルエステル8.3g、(S)−(−)−(4−フルオロ−1−フェニル)エチルアミン6.1ml、炭酸セシウム20.5g、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル2.1g及び酢酸パラジウム505mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、70℃で7時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物4.4gを淡黄色粉末として得た。
工程2 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸メチルエステル
脱気したトルエン100mlに、(S)−2−クロロ−6−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]イソニコチン酸メチルエステル4.4g、2−アミノピラジン1.3g、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル2.67g、リン酸三カリウム5.0g及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム1.28gを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で24時間攪拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物4.9gを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 368(M+H)
+
実施例135 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、4−(N−メチルスルファモイル)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いて、(S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 480(M+H)
+
元素分析値 (C
23H
22FN
7O
2S・HCl+0.2H
2Oとして)
計算値(%) C:53.17 H:4.54 N:18.87
実測値(%) C:52.98 H:4.34 N:18.84
【0131】
実施例136 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 二塩酸塩
2,6−ジクロロ−4−(4,4,5,5,−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)ピリジン1.10g、4−メチルイミダゾール164mg、トリエチルアミン0.56ml及びピリジン0.32mlを塩化メチレン4mlに溶解し、酢酸銅545mgを加え、室温にて24時間撹拌した。反応液を水で希釈した後、クロロホルムと濃アンモニア水を加え、分液した。水層に対しさらにクロロホルムで抽出操作を行い、有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2,6−ジクロロ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン117mg得た。続いて、実施例4工程2、3と同様の方法により、2,6−ジクロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジンの代わりに、2,6−ジクロロ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジンを用い、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 390(M+H)
+
実施例137 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4,N6−ジ(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、2−アミノピラジンを用いて、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 403(M+H)
+
実施例138 (S)−4−(シクロプロピルメトキシ)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 2,6−ジクロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)ピリジン
シクロプロピルカルビノール109mgをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解し、氷水冷下、60%水素化ナトリウム60mgを加え、室温で20分撹拌した。2,4,6−トリクロロピリジン400mgを加え、室温で30分撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物133mgを無色油状物として得た。
工程2(S)−6−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリジン−2−アミン
脱気したトルエン2mlに、2,6−ジクロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)ピリジン130mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン92mg、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル36mg、ナトリウムt−ブトキシド144mg及び酢酸パラジウム14mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、80℃で15分攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物122mgを無色油状物として得た。
工程3(S)−4−(シクロプロピルメトキシ)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
脱気した1,4−ジオキサン2mlに、(S)−6−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリジン−2−アミン112mg、2−アミノピラジン43mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル67mg、ナトリウムt−ブトキシド51mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム36mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物103mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 380(M+H)
+
実施例139 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
工程1 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン
(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン92mgをテトラヒドロフラン1.5mlに溶解し、60%水素化ナトリウム17mgを加え、室温で10分撹拌した。ヨウ化メチル26μlを加え、マイクロウエーブにて100℃で5分反応した。60%水素化ナトリウム8mg及びヨウ化メチル26μlを追加して、130℃で10分攪拌し、さらに、60%水素化ナトリウム17mg及びヨウ化メチル26μlを追加して、130℃で10分攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物62mgを淡黄色油状物として得た。
工程2(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
脱気したトルエン2mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン60mg、2−アミノピラジン18mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル16mg、ナトリウムt−ブトキシド24mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム9mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン60mgを淡黄色油状物として得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物29mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 404(M+H)
+
元素分析値 (C
22H
22FN
7・HCl+2.2H
2Oとして)
計算値(%) C:55.10 H:5.76 N:20.45
実測値(%) C:55.27 H:5.44 N:20.09
実施例140 (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}メタノール
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸メチルエステル100mgをテトラヒドロフラン1mlに溶解し、水素化リチウムアルミニウム20mgを少しずつ加え、室温で6時間撹拌した。テトラヒドロフランで希釈した後、0℃に冷却し、水25μl及び2N水酸化ナトリウム水溶液25μl、さらに水75μlを加え、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物60mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 340(M+H)
+
【0132】
実施例141 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸メチルエステル(実施例134)500mgにメタノール5mlを加え、続いて2N水酸化ナトリウム水溶液2.7mlを加え、室温で6時間撹拌した。酢酸エチルと水で希釈し、水層に対し抽出操作を行った後、2N塩酸を加えた。析出した固体をろ取し、減圧乾燥して、標記化合物160mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 354(M+H)
+
実施例142 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(2−メトキシエトキシ)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例12と同様の方法により、エチレングリコールの代わりに、2−メトキシエタノールを用いて、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(2−メトキシエトキシ)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 384(M+H)
+
実施例143 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボニトリル
(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例9)500mg、シアン化亜鉛197mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル66mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム66mgにN,N−ジメチルホルムアミド/水(99/1)の混合溶液を加え、アルゴンを3分間バブリングした後、マイクロウエーブにて150℃、15分撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物323mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 336(M+H)
+
実施例144 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチノニトリル
実施例143と同様の方法により、(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例9)の代わりに、(S)−4−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 335(M+H)
+
実施例145 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
メチル (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸(実施例134)500mgに、7Nアンモニア/メタノール溶液15mlを加え封管した後、100℃にて3日撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物310mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 353(M+H)
+
【0133】
実施例146 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボニトリル(実施例143)150mgを無水エタノール5mlに溶解し、ヒドロキシアミン塩酸塩156mg及びトリエチルアミン309μlを加え、2時間加熱還流した。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、褐色アモルファス140mgを得た。これにオルトギ酸トリエチル5ml及びp−トシル酸7mgを加え、60℃で4時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン141mgを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物67mgを黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 379(M+H)
+
元素分析値 (C
18H
15FN
8O・HClとして)
計算値(%) C:52.12 H:3.89 N:27.01
実測値(%) C:52.33 H:3.97 N:26.90
実施例147 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1,2,4−オキサジアゾル−3−イル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例146と同様の方法により、(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボニトリルの代わりに、(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチノニトリルを用いて、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 378(M+H)
+
実施例148 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸メチル
工程1 (S)−6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ニコチン酸メチル
2,6−ジクロロニコチン酸メチルエステル5.0gをN,N−ジメチルホルムアミド50mlに溶解し、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン4.39g、N,N−ジイソプロピルエチルアミン6.27g及び4−ジメチルアミノピリジン150mg加え、60℃にて24時間撹拌した。反応液を冷却後、酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物2.83gを白色粉末として得た。
工程2(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸メチル
脱気した1,4−ジオキサン15mlに、(S)−6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ニコチン酸メチル2.83g、2−アミノピラジン870mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル1.06g、リン酸三カリウム4.09g及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム475mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物3.14gを橙色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 368(M+H)
+
実施例149 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N,N−ジメチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸(実施例141)70mgをN,N−ジメチルホルムアミド0.5mlに溶解し、ジメチルアミン塩酸塩81mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩37mg、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール32mg、N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.18mlを加え、室温で4時間撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去した後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物45mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 381(M+H)
+
実施例150 (S)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、N,N−ジメチルエチレンジアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 424(M+H)
+
【0134】
実施例151 (S)−N−t−ブチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、t−ブチルアミンを用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
+
実施例152 (S)−N−エチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸(実施例141)450mg、N,N−ジイソプロピルエチルアミン2.2mlのN,N−ジメチルホルムアミド溶液に、1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート1.32gを加え15分撹拌した。エチルアミン塩酸塩520mgを加え、2日間撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去した後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物390mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 381(M+H)
+
実施例153 (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}[4−(メタンスルホニル)ピペラジン−1−イル]メタノン
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、1−メタンスルホニルピペラジンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 500(M+H)
+
実施例154 (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}(ピロリジン−1−イル)メタノン
実施例153の副生成物として、(S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}(ピロリジン−1−イル)メタノンを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 407(M+H)
+
実施例155 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−イソプロピル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、イソプロピルアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
+
【0135】
実施例156 (S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−2−カルボキサミド
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、(S)−アゼチジン−2−カルボキサミド(Chem.Phram.Bull.,1998,787−796に準じて合成)を用い、また工程2において反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末としてとして得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
+
実施例157 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例138と同様の方法により、シクロプロピルカルビノールの代わりに、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを用い、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)
+
実施例158 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−アゼチジンカルボキサミドを用い、また工程2において反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
+
実施例159 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、2−ヒドロキシエチルアミンを用い、標記化合物を赤褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 397(M+H)
+
実施例160 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−メチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、メチルアミン塩酸塩を用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 367(M+H)
+
【0136】
実施例161 (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}(モルホリノ)メタノン
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、モルホリンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)
+
実施例162 (S)−N−ベンジル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド 塩酸塩
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、ベンジルアミンを用い、(S)−N−ベンジル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 443(M+H)
+
実施例163 (S)−N−シクロプロピル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、シクロプロピルアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 393(M+H)
+
実施例164 (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル})(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン 塩酸塩
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、1−メチルピペラジンを用い、(S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル})(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 436(M+H)
+
実施例165 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−(2−メトキシエチル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、メトキシエチルアミンを用い、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 411(M+H)
+
【0137】
実施例166 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−プロピル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、1−プロピルアミンを用い、標記化合物を桃色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
+
実施例167 (S)−N−シクロプロピルメチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、シクロプロピルメチルアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 407(M+H)
+
実施例168 (S)−N−シクロブチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、シクロブチルアミンを用い、標記化合物を赤褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 407(M+H)
+
実施例169 (S)−N−ブチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、n−ブチルアミンを用い、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
+
実施例170 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−イソブチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、イソブチルアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
+
【0138】
実施例171 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)−N−(2,2,2,−トリフルオロエチル)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、2,2,2,−トリフルオロエチルアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 435(M+H)
+
実施例172 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、3−ヒドロキシプロピルアミンを用い、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 411(M+H)
+
実施例173 (S)−N−(2−エトキシエチル)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、2−エトキシエチルアミンを用い、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 425(M+H)
+
実施例174 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド
工程1 1−ベンズヒドリル−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド
1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−カルボン酸400mg(WO2005/49602に準じて合成)をN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、トリエチルアミン683mg、メチルアミン塩酸塩122mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール304mg及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩431mgを加え、室温で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物158mgを得た。
工程2 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド
1−ベンズヒドリル−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド150mgをメタノール6mlに溶解し、4N塩酸/酢酸エチル溶液535μl及び20%水酸化パラジウム150mgを加え、室温、4気圧で終夜水素添加した。水酸化パラジウムをろ別し、減圧下、溶媒を留去後、淡黄色油状物150mgを得た。このうち81mgを、脱気した1,4−ジオキサン5mlに溶解し、トリエチルアミン81mg、(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン184mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル51mg、ナトリウムt−ブトキシド103mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム55mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で3.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド24mgを黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)
+
実施例175 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(メトキシメチル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
(S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}メタノール(実施例140)20mgを塩化メチレンに溶解し、氷冷下、四臭化炭素59mg及びトリフェニルホスフィン47mgを加え、30分撹拌した。続いて9.8Mナトリウムメトキシド/メタノール溶液90μlを加え、さらに終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物7mgを黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 354(M+H)
+
【0139】
実施例176 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N,N−ジメチルアゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、ジメチルアミン塩酸塩を用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)
+
実施例177 (S)−N−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メタンスルホンアミド
1−(t−ブトキシカルボニル)−3−アミノアゼチジン100mgを塩化メチレン5mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン225mgを加えた。続いて、氷水冷下にて、メタンスルホニルクロライド100mgを加え、室温に昇温し、終夜撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、5%クエン酸水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、無色油状物199mgを得た。これを塩化メチレン2.5mlに溶解し、トリフルオロ酢酸1mlを加え、室温にて終夜撹拌した。減圧下、溶媒を留去して、黄色油状物を得た。これを脱気した1,4−ジオキサン6mlに溶解し、(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン200mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル55mg、ナトリウムt−ブトキシド111mg、トリエチルアミン294mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム60mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物12mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 459(M+H)
+
実施例178 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボニトリル
1−(t−ブトキシカルボニル)−3−シアノアゼチジン216mgを塩化メチレン2.5mlに溶解し、トリフルオロ酢酸1mlを加え、室温で終夜撹拌した。減圧下、溶媒を濃縮し、茶淡色油状物を得た。これを脱気した1,4−ジオキサン4mlに溶解し、トリエチルアミン302mg、(S)−6−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン205mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル57mg、ナトリウムt−ブトキシド229mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム62mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物58mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 391(M+H)
+
実施例179 2−(4−フルオロフェニル)−2−[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2−イルアミノ]エタノール
工程1 4−(4−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン
2−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)エタン−1−オール600mg及び炭酸カリウム80mgを炭酸ジエチル914mgに懸濁させ、130℃で2.5時間攪拌し、さらに100℃にて2.5時間攪拌し、生成するエタノールを除いた。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物610mgを淡黄色油状物として得た。
工程2 3−[6−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル]−4−(4−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン
脱気した1,4−ジオキサン10mlに、2,6−ジクロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン379mg、4−(4−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン300mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン192mg、リン酸三カリウム705mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム172mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物212mgを黄色粉末として得た。
工程3 2−(4−フルオロフェニル)−2−[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2−イルアミノ]エタノール
脱気した1,4−ジオキサン2.5mlに、3−[6−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル]−4−(4−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン80mg、2−アミノピラジン20mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル20mg、ナトリウムt−ブトキシド41mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム22mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物34mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 406(M+H)
+
実施例180 (S)−N−エチル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、エチルアミン塩酸塩を用いて、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)
+
【0140】
実施例181 (S)−N,N−ジエチル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、ジエチルアミンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 465(M+H)
+
実施例182 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}エタノン 塩酸塩
工程1 (S)−1−{2−クロロ−6−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリジン−4−イル}エタノン
脱気したトルエン10mlに、1−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)エタノン535mg(実施例29工程1,2)、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン391mg、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル262mg、炭酸セシウム1.28g及び酢酸パラジウム63mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物132mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 293(M+H)
+
工程2 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}エタノン 塩酸塩
脱気したトルエン6mlに、(S)−1−{2−クロロ−6−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリジン−4−イル}エタノン150mg、2−アミノピラジン51mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル49mg、ナトリウムt−ブトキシド59mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム23mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で20分攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}エタノン77mgを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 352(M+H)
+
元素分析値 (C
19H
18FN
5O・HCl+0.8H
2Oとして)
計算値(%) C:56.73 H:5.16 N:17.41
実測値(%) C:57.06 H:5.20 N:17.02
実施例183 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−メトキシアゼチジン塩酸塩を用い、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 396(M+H)
+
元素分析値 (C
20H
22FN
7O・HCl+0.3H
2Oとして)
計算値(%) C:54.93 H:5.44 N:22.42
実測値(%) C:55.14 H:5.44 N:22.16
実施例184 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−メチルアゼチジン−3−オール塩酸塩を用い、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 396(M+H)
+
実施例185 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−メチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド
工程1(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸メチル1.0gをメタノール60mlに溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液20mlを加え、4時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮して、メタノールを除いた。得られた水層をジエチルエーテルで洗浄後、10%塩酸でpH3とし、析出した固体をろ取し、水で洗浄した。減圧下乾燥して、標記化合物880mgを淡黄色粉末として得た。
工程2 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−メチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸80mgをテトラヒドロフラン1mlに溶解し、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)86mg及びトリエチルアミン59mg加えた。室温で30分撹拌した後、2Mメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液119μlを加え、5時間撹拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物45mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 367(M+H)
+
【0141】
実施例186 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N,N−ジメチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド
実施例185と同様の方法により、2Mメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、ジメチルアミン塩酸塩を用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 381(M+H)
+
実施例187 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸(実施例185,工程1)82mgにオキサリルクロライド2mlを加え、30分加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、濃アンモニア水5mlを加え、100℃で30分撹拌した。放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物13mgを茶色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 353(M+H)
+
実施例188 (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル}(モルホリノ)メタノン 二塩酸塩
実施例185と同様の方法により、2Mメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、モルホリンを用いて、(S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル}(モルホリノ)メタノンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)
+
元素分析値 (C
22H
23FN
6O
2・2HClとして)
計算値(%) C:53.34 H:5.09 N:16.96
実測値(%) C:53.18 H:4.86 N:16.99
実施例189 (S)−N−(シクロプロピルメチル)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド
実施例185と同様の方法により、2Mメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、シクロプロピルメチルアミンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 407(M+H)
+
実施例190 (S)−N−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)エタンスルホンアミド
実施例177と同様の方法により、メタンスルホニルクロライドの代わりに、エタンスルホニルクロライドを用い、標記化合物を淡橙色粉末して得た。
MS(ESI)m/z 473(M+H)
+
【0142】
実施例191 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−イソプロピルアゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、イソプロピルアミンを用いて、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 451(M+H)
+
実施例192 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール塩酸塩(US2007/275930に準じて合成)を用い、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 450(M+H)
+
元素分析値 (C
20H
19F
4N
7O・HCl+H
2Oとして)
計算値(%) C:47.67 H:4.40 N:19.46
実測値(%) C:48.05 H:4.11 N:19.23
実施例193 (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、ピロリジンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 463(M+H)
+
実施例194 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−(2−メトキシエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、2−メトキシエチルアミンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 467(M+H)
+
実施例195 (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)(ピペリジン−1−イル)メタノン
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、ピペリジンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 477(M+H)
+
【0143】
実施例196 (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、モルホリンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 479(M+H)
+
実施例197 (S)−N−(シクロプロピル)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、シクロプロピルアミンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 449(M+H)
+
実施例198 (S)−N−(シクロプロピルメチル)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、シクロプロピルメチルアミンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 463(M+H)
+
実施例199 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、2−ヒドロキシエチルアミンを用いて、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 453(M+H)
+
実施例200 (S)−3−シクロプロピル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−シクロプロピルアゼチジン−3−オール塩酸塩(US2007/275930に準じて合成)を用い、(S)−3−シクロプロピル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 422(M+H)
+
元素分析値 (C
22H
24FN
7O・HCl+0.5H
2Oとして)
計算値(%) C:56.59 H:5.61 N:21.00
実測値(%) C:56.35 H:5.24 N:20.97
【0144】
実施例201 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−イソプロピルアゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−イソプロピルアゼチジン−3−オール塩酸塩(US2007/275930に準じて合成)を用い、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−イソプロピルアゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 424(M+H)
+
元素分析値 (C
22H
26FN
7O・HCl+0.4H
2Oとして)
計算値(%) C:56.56 H:6.00 N:20.99
実測値(%) C:56.81 H:5.82 N:20.94
実施例202 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−オール 塩酸塩
メタノール2mlに3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩100mgを溶解し、ナトリウムt−ブトキシド43mg加え、減圧下溶媒を留去した。この残渣に脱気した1,4−ジオキサン4mlを加え、続いて、(S)−4−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン(参考例2)105mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル57mg、ナトリウムt−ブトキシド96mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム32mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−オール78mg得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物60mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 381(M+H)
+
実施例203 (S)−3−シクロプロピル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例202と同様の方法により、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩の代わりに、3−シクロプロピルアゼチジン−3−オール塩酸塩を用いて、(S)−3−シクロプロピル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 421(M+H)
+
実施例204 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−イソプロピルアゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例202と同様の方法により、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩の代わりに、3−イソプロピルアゼチジン−3−オール塩酸塩を用い、また溶媒として1,4−ジオキサンの代わりにトルエンを用いて、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−イソプロピルアゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)
+
実施例205 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例202と同様の方法により、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩の代わりに、3−メチルアゼチジン−3−オール塩酸塩を用い、また溶媒として1,4−ジオキサンの代わりにトルエンを用いて、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
+
【0145】
実施例206 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例202と同様の方法により、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩の代わりに、3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール塩酸塩を用い、また溶媒として1,4−ジオキサンの代わりにトルエンを用いて、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 449(M+H)
+
実施例207 (S)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例202と同様の方法により、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩の代わりに、3,3−ジフルオロアゼチジン塩酸塩を用い、また溶媒として1,4−ジオキサンの代わりにトルエンを用いて、(S)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 401(M+H)
+
実施例208 (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アセトアミド
工程1 2,6−ジクロロピリジン−4−イルカルバミン酸t−ブチル
2,6−ジクロロイソニコチン酸1.0gをt−ブチルアルコール20mlに溶解し、トリエチルアミン0.87ml及びジフェニルホスホリルアジド1.2mlを加え、終夜加熱還流した。反応液を、減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物969mgを白色粉末として得た。
工程2 (S)−2−クロロ−6−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリジン−4−イルカルバミン酸t−ブチル
脱気した1,4−ジオキサン10mlに、2,6−ジクロロピリジン−4−イルカルバミン酸t−ブチル390mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン220μl、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル243mg、ナトリウムt−ブトキシド199mg及び酢酸パラジウム67mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で10時間攪拌した。反応液に酢酸118μlを加えた後、酢酸エチルで希釈した。不溶物をセライトろ過で除き、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物210mgを白色アモルファスとして得た。
工程3 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イルカルバミン酸t−ブチル
脱気したトルエン10mlに、(S)−2−クロロ−6−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリジン−4−イルカルバミン酸t−ブチル195mg、2−アミノピラジン61mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル152mg、ナトリウムt−ブトキシド71mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム73mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で終夜攪拌した。反応液に酢酸43μlを加えた後、酢酸エチルで希釈した。不溶物をセライトろ過で除き、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物203mgを淡黄色アモルファスとして得た。
工程4 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イルカルバミン酸t−ブチル210mgを塩化メチレン3mlに溶解し、トリフルオロ酢酸1mlを加え、室温にて5時間撹拌した。反応液を、氷冷した飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物151mgを淡黄色アモルファスとして得た。
工程5 (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アセトアミド
(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン50mgを塩化メチレン1mlに溶解し、トリエチルアミン43μl、無水酢酸22μl及び4−ジメチルアミノピリジン1mgを加え、室温にて終夜撹拌した。反応液を水で希釈した後、酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物32mgを黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 367(M+H)
+
実施例209 (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}メタンスルホンアミド 塩酸塩
実施例208、工程5と同様の方法により、無水酢酸の代わりに、メタンスルホン酸無水物を用い、(S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}メタンスルホンアミドを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 403(M+H)
+
実施例210 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ウレア
(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン50mgを塩化メチレン2mlに溶解し、N,N’−カルボニルジイミダゾール49mg加え、室温で終夜撹拌した。飽和アンモニア/メタノール溶液を加え、さらに室温で終夜撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物23mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 368(M+H)
+
【0146】
実施例211 (S)−4−(3−シクロプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
工程1 1−ベンズヒドリル−3−シクロプロピルアゼチジン−3−オール
1Mシクロプロピルマグネシウムブロミド/テトラヒドロフラン溶液3.8mlに、氷水冷下、1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−オン300mgのテトラヒドロフラン溶液2mlを加え、室温に昇温し、30分撹拌した。反応液を飽和炭酸ナトリウム水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物334mgを得た。
工程2 1−ベンズヒドリル−3−シクロプロピル−3−メトキシアゼチジン
1−ベンズヒドリル−3−シクロプロピルアゼチジン−3−オール334mgをN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、氷水冷下、60%水素化ナトリウム72mgを加え、室温で30分撹拌した。ヨウ化メチル112μlを加え、さらに室温で2時間撹拌した。反応液に水を加え、ジエチルエーテルで抽出操作を行い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物280mgを得た。
工程3(S)−4−(3−シクロプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン塩酸塩
1−ベンズヒドリル−3−シクロプロピル−3−メトキシアゼチジン275mgをメタノール15mlに溶解し、2N塩酸0.70ml及び20%水酸化パラジウム150mg加え、3.5kgf/cm2、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮し、白色粉末146mgを得た。このうち62mgをメタノール2mlに溶解し、ナトリウムt−ブトキシド41mg加え、減圧下溶媒を留去した。この残渣に脱気したトルエン4mlを加え、続いて、(S)−4−クロロ−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン(参考例2)100mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル55mg、ナトリウムt−ブトキシド41mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム27mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(S)−4−(3−シクロプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン47mgを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 435(M+H)
+
実施例212 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(3−イソプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例211と同様の方法により、1Mシクロプロピルマグネシウムブロミド/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、0.79Mイソプロピルマグネシウムブロミド/テトラヒドロフラン溶液を用い、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(3−イソプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)
+
実施例213 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例211と同様の方法により、1Mシクロプロピルマグネシウムブロミド/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、3Mメチルマグネシウムブロミド/テトラヒドロフラン溶液を用い、(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
+
実施例214 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N6−(5−メチルピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
脱気したN,N−ジメチルホルムアミド4mlに、2−アミノ−5−ブロモピラジン250mg、トリメチルボロキシン0.40ml、炭酸カリウム794mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム166mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、110℃で終夜攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、100mgの淡黄色油状物を得た。これを脱気したトルエン6mlに溶解し、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン100mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル29mg、ナトリウムt−ブトキシド41mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム14mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物90mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 404(M+H)
+
実施例215 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 4−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルバミン酸t−ブチルエステル
脱気したN,N−ジメチルホルムアミド16mlに、2,6−ジクロロ−4−(4,4,5,5,−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)ピリジン874mg、4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルバミン酸t−ブチルエステル1.06g、炭酸カリウム1.33g及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体26mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、80℃で1.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物631mgを得た。
工程2 2,6−ジクロロ−4−[1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]ピリジン
4−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルバミン酸t−ブチルエステル327mgを塩化メチレン4mlに溶解し、トリフルオロ酢酸2mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応液を2N水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出操作を行った。水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、褐色固体221mgを得た。これを塩化メチレン10mlに溶解し、トリエチルアミン270μl、メタンスルホン酸無水物251mg及び4−ジメチルアミノピリジン1mgを加え、室温にて1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物236mgを淡褐色粉末として得た。
工程3 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]ピリジン−2−アミン
脱気したテトラヒドロフラン5mlに、2,6−ジクロロ−4−[1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]ピリジン225mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン104μl、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル68mg、炭酸セシウム359mg及び酢酸パラジウム17mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、60℃で10時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物118mgを淡黄色粉末として得た。
工程4 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
脱気したトルエン5mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]ピリジン−2−アミン115mg、2−アミノピラジン40mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル53mg、ナトリウムt−ブトキシド40mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム26mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物89mgを淡褐色粉末として得た。
工程5 (S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
(S)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン88mgをメタノール5mlに溶解し、ギ酸アンモニウム599mg及び20%水酸化パラジウム18mgを加え、3時間還流した。ギ酸アンモニウム599mg及び20%水酸化パラジウム18mgを追加し、さらに2時間還流した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残留物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物34mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 471(M+H)
+
【0147】
実施例216 (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}プロピオンアミド
実施例208、工程5と同様の方法により、無水酢酸の代わりに、プロピオン酸無水物を用い、標記化合物を黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 381(M+H)
+
実施例217 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例37と同様の方法により、2−ブロモプロパンの代わりに、2−ブロモエチルメチルエーテルを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 434(M+H)
+
実施例218 (S)−4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 1−シクロプロピル−4−ヨード−1H−ピラゾール
ピラゾール100mg、シクロプロピルボロン酸253mg、炭酸ナトリウム312mgを1,2−ジクロロエタン2.5mlに加え、酢酸銅267mg及び2,2−ビピリジン230mgが懸濁した1,2−ジクロロエタン5mlを滴下し、70℃で4時間撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、飽和塩化アンモニウム水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、黄色油状物として148mg得た。これをアセトニトリル3mlに溶解し、氷水冷下ヨウ素209mg及び硝酸二アンモニウムセリウム(IV)451mgを加え、室温で5時間撹拌した。これに5%亜硫酸水素ナトリウム水溶液6mlを加え、室温で10分撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物167mgを淡黄色油状物として得た。
工程2 (S)−4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例37と同様の方法により、4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの代わりに、1−シクロプロピル−4−ヨード−1H−ピラゾールを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 416(M+H)
+
実施例219 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例37と同様の方法により、2−ブロモプロパンの代わりに、ブロモメチルメチルエーテルを用い、標記化合物を茶色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 420(M+H)
+
実施例220 (S)−6−[3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル]−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
工程1 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オン
(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オール156mg(実施例72)をジメチルスルホキシド1mlに溶解し、トリエチルアミン571μlを加えて15℃に冷却した。ここにジメチルスルホキシド0.5mlに懸濁したピリジン−三酸化硫黄コンプレックス388mgを加え、室温で終夜攪拌した。反応液に氷、飽和塩化アンモニウム水を加えて約15分間攪拌し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水及び水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物50mgを褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 380(M+H)
+
工程2 (S)−6−[3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル]−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オン300mgを1,2−ジクロロエタン5mlに溶解し、2M―ジメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液12ml、酢酸290μlを加えて室温で30分間攪拌した。ここにトリアセトキシヒドロほう酸ナトリウム340mgを加え、室温で終夜攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物187mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
+
【0148】
実施例221 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例220と同様の方法により、2M―ジメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、2M―メチルアミン/テトラヒドロフラン溶液を用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
+
実施例222 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)−6−[3−(ピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例220と同様の方法により、2M―ジメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、ピロリジンを用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 435(M+H)
+
実施例223 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(3−モルホリノアゼチジン−1−イル)−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例220と同様の方法により、2M―ジメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、モルホリンを用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 451(M+H)
+
実施例224 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例220と同様の方法により、2M―ジメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、N−メチルピペラジンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 464(M+H)
+
実施例225 (S)−(1−{1−[2−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ピペリジン−4−オール
実施例220と同様の方法により、2M―ジメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、4−ヒドロキシピペリジンを用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 465(M+H)
+
【0149】
実施例226 4−{2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1λ6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
工程1 4−{6−クロロ−2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
実施例1工程1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、チオモルホリン−1,1−ジオキシドを用いて反応後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を無色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 385(M+H)
+
工程2 4−{2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
実施例1工程2と同様の方法で、原料に4−{6−クロロ−2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンを用い、反応溶媒をトルエンの代わりにトルエン/1,4−ジオキサン混合溶媒を用い、標記化合物を褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 444(M+H)
+
実施例227 (S)−1−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ウレア
工程1(S)−1−(1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ウレア
3−(カルバモイルアミノ)アゼチジン−1−カルボン酸t−ブチル105mgを塩化メチレン2mlに溶解し、トリフルオロ酢酸0.5mlを加え、室温で30分撹拌した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物を1−ブタノール3mlに溶解した。(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン108mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン331μlを加え、60℃で20時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物89mgを白色粉末として得た。
工程2 (S)−1−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ウレア
脱気したトルエン/1,4−ジオキサン(1/1)3mlの混合溶媒に、(S)−1−(1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ウレア73mg、2−アミノピラジン25mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル38mg、ナトリウムt−ブトキシド29mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム18mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物31mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 424(M+H)
+
実施例228 (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メタノール
工程1 (S)−(1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル]メタノール
実施例1工程1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、アゼチジン−3−イル−メタノール塩酸塩を用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 323(M+H)
+
工程2 (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メタノール
実施例1工程2と同様の方法で、原料に(S)−(1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)メタノールを用い、反応溶媒をトルエンの代わりに1,4−ジオキサンを用いて標記化合物を褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 396(M+H)
+
実施例229 (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチルカルバミン酸t−ブチル
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、アゼチジン−3−イルメチルカルバミン酸t−ブチルを用い、標記化合物を褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 495(M+H)
+
実施例230 (S)−6−[3−(アミノメチル)アゼチジン−1−イル]−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチルカルバミン酸t−ブチル80mgをジクロロメタン4mlに溶解し、トリフルオロ酢酸0.8mlを加えて室温で1時間攪拌した。溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物63mgを褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
+
【0150】
実施例231 (S)−N−[(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチル]エタンスルホンアミド
(S)−6−[3−(アミノメチル)アゼチジン−1−イル]−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン23mgを1,2−ジクロロエタン2mlに溶解し、エタンスルホニルクロライド8.1mg、N,N−ジイソプロピルエチルアミン22μlを加えて室温で終夜攪拌した。溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物15mgを褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 487(M+H)
+
実施例232 (S)−N−[(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチル]アセトアミド
(S)−6−[3−(アミノメチル)アゼチジン−1−イル]−N
2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N
4−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン23mgを1,2−ジクロロエタン2mlに溶解し、無水酢酸7μl、ピリジン11μlを加えて室温で終夜攪拌した。溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物20mgを褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)
+
実施例233 (S)−N2−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[3−モルホリノアゼチジン−1−イル]−N6−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、4−(アゼチジン−3−イル)モルホリン二塩酸塩を用いて、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 450(M+H)
+
実施例234 (S)−1−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ピペリジン−4−オール
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、1−(3−アゼチジジニル)−4−ピペリジノール二塩酸塩を用いて、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 464(M+H)
+
実施例1〜実施例234の構造式を表1〜表12に示す。
【0151】
【表1】
【0152】
【表2】
【0153】
【表3】
【0154】
【表4】
【0155】
【表5】
【0156】
【表6】
【0157】
【表7】
【0158】
【表8】
【0159】
【表9】
【0160】
【表10】
【0161】
【表11】
【0162】
【表12】
【0163】
試験例1 JAK2及びJAK3チロシンキナーゼ阻害活性試験
1.被験物質の調製
被験物質はジメチルスルホキシド(DMSO)で10mMに溶解し、さらに測定濃度の100倍の濃度(1000、300、100、30、10、3、1、0.3、0.1、0.03、0.01μM)になるようにDMSOで希釈した。さらにアッセイバッファーで20倍に希釈した溶液を被験物質溶液とした。陰性コントロールにはDMSOをアッセイバッファーで20倍に希釈した溶液を用いた。アッセイバッファーには15mM Tris−Cl(pH7.5)、0.01(v/v)% Tween−20、1mM ジチオスレイトールを用いた。
2.JAK2及びJAK3チロシンキナーゼ活性の測定
活性の測定にはELISA法を用いた。被験物質溶液をStreptavidine coated 96 well plate(DELFIA Strip Plate 8×12well、PerkinElmer社)に10μLずつ添加し(n=2)、基質溶液(625nM ビオチン標識ペプチド基質、25μM ATP、25mM MgCl
2、15mM Tris−Cl(pH7.5)、0.01(v/v)% Tween−20、1mM ジチオスレイトール)を20μLずつ添加し攪拌した。最後にJAK2チロシンキナーゼ(カルナバイオサイエンス社)(アッセイバッファーにて0.75nMに希釈)又はJAK3チロシンキナーゼ(カルナバイオサイエンス社)(アッセイバッファーにて0.75nMに希釈)を20μLずつ添加して攪拌し、30℃で1時間反応を行った。プレートを洗浄バッファー(50mM Tris−Cl、pH7.5、150mM NaCl、0.02(v/v)% Tween−20)で4回洗浄した後、ブロッキングバッファー(0.1% Bovine Serum Albumin、50mM Tris−Cl、pH7.5、150mM NaCl、0.02(v/v)% Tween−20)を150μLずつ添加して、30℃で30分間ブロッキングを行った。ブロッキングバッファーを取り除き、Horse Radish Peroxidase標識抗リン酸化チロシン抗体(BD Bioscience社)(ブロッキングバッファーにて10000倍に希釈)を100μLずつ添加し、30℃で30分間インキュベートした。プレートを洗浄バッファーで4回洗浄し、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン溶液(Sigma−Aldrich社)を100μLずつ添加して10分間発色させた。0.1M硫酸を100μLずつ添加して反応を停止した。マイクロプレートリーダー(BIO−RAD社、Model3550)にて450nmの吸光度を測定した。
3.測定結果の解析
測定した吸光度について、SASシステム(SAS Institute Inc.)により非線形回帰分析を行い、各チロシンキナーゼ活性を50%阻害する被験物質の濃度(IC
50)を算定した。その結果を表13〜表18に示す。
【0164】
【表13】
【0165】
【表14】
【0166】
【表15】
【0167】
【表16】
【0168】
【表17】
【0169】
【表18】
上記の通り、本発明化合物及びその医薬上許容される塩は、高いJAK2チロシンキナーゼ阻害活性を有していることは明らかである。
また、本発明化合物及びその医薬上許容される塩は、JAK3チロシンキナーゼに対する阻害活性も弱いことから、副作用の観点からも優れている。
【0170】
試験例2 変異型JAK2発現細胞に対する増殖抑制作用
JAK2 V617F遺伝子を導入したBaF3細胞(BaF3/JAK2 V617F細胞)を96wellプレートに1x10
3cells/wellとなるように播種し、CO
2インキュベーター中で静置した。翌日、細胞に被験物質を添加した。被験物質はDMSOで段階希釈し10mM、6mM、3mM、1mM、600μM、300μM、100μM、60μM、30μM、10μMに調製した。これを蒸留水で100倍希釈し、100μM、60μM、30μM、10μM、6μM、3μM、1μM、600nM、300nM、100nMの被験物質溶液を調製した。この被験物質溶液を1wellあたり10μLずつ添加した。陰性対照として1%DMSO溶液を1wellあたり10μLずつ添加した。以上の操作により、被験物質溶液の最終濃度は10μM、6μM、3μM、1μM、600nM、300nM、100nM、60nM、30nM、10nM,0nM(0.1% DMSO溶液)となった。被験物質溶液の各wellへの添加はトリプリケートで行った。
3日間培養を継続した後、生細胞数をMTT法により計測した。MTT法は次のように行った。まず5mg/mL MTT(3−(4,5−Dimethylthiazol−2−yl)−2,5−diphenyltetrazolium bromide)溶液10μLずつを各wellに添加した。CO
2インキュベーター内で4時間静置した後、0.04N塩酸を含む2−プロパノール溶液100μLを各wellに添加して反応を停止した。生成したMTTホルマザンをマルチチャンネルピペットで十分溶解し、655nmを対照として595nmの吸光度(Thermo社Multiskan FC)を測定した。SASシステム(SAS Institute Inc.)により非線形回帰分析を行い、細胞増殖を50%阻害する被験物質の濃度(IC
50)を算定した。その結果を表19に示す。
【0171】
【表19】
上記の通り、本発明化合物及びその医薬上許容される塩は、変異型JAK2チロシンキナーゼ発現細胞に対して増殖抑制作用を有することは明らかである。
【0172】
製剤例1
錠剤(内服錠)
処方1錠80mg 中
実施例1の本発明化合物 5.0mg
トウモロコシ澱粉 46.6mg
結晶セルロース 24.0mg
メチルセルロース 4.0mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
この割合の混合末を通常の方法により打錠成形し内服錠とする。
製剤例2
錠剤(内服錠)
処方1錠80mg 中
実施例2の本発明化合物 5.0mg
トウモロコシ澱粉 46.6mg
結晶セルロース 24.0mg
メチルセルロース 4.0mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
この割合の混合末を通常の方法により打錠成形し内服錠とする。