特許第5668756号(P5668756)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5668756
(24)【登録日】2014年12月26日
(45)【発行日】2015年2月12日
(54)【発明の名称】悪性リンパ腫治療剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/497 20060101AFI20150122BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20150122BHJP
   C07D 403/14 20060101ALI20150122BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20150122BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20150122BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20150122BHJP
   C07D 403/12 20060101ALI20150122BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20150122BHJP
   A61K 31/541 20060101ALI20150122BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20150122BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20150122BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20150122BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20150122BHJP
   A61K 31/551 20060101ALI20150122BHJP
   C07D 491/113 20060101ALI20150122BHJP
【FI】
   A61K31/497
   C07D401/12
   C07D403/14
   A61K31/506
   C07D401/14
   C07D413/14
   C07D403/12
   A61K31/5377
   A61K31/541
   C07D417/14
   C07D405/14
   A61P43/00 111
   A61P35/02
   A61K31/551
   C07D491/113
【請求項の数】5
【全頁数】146
(21)【出願番号】特願2012-528697(P2012-528697)
(86)(22)【出願日】2011年8月10日
(86)【国際出願番号】JP2011068228
(87)【国際公開番号】WO2012020787
(87)【国際公開日】20120216
【審査請求日】2014年7月25日
(31)【優先権主張番号】特願2010-180164(P2010-180164)
(32)【優先日】2010年8月11日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000004156
【氏名又は名称】日本新薬株式会社
(72)【発明者】
【氏名】藤原 秀豪
(72)【発明者】
【氏名】浅木 哲夫
(72)【発明者】
【氏名】堀 勝俊
(72)【発明者】
【氏名】内藤 はるな
【審査官】 井上 明子
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5263304(JP,B2)
【文献】 国際公開第2009/017838(WO,A1)
【文献】 国際公開第2004/043936(WO,A1)
【文献】 国際公開第2000/071536(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/005299(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/020786(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/497 A61K 31/497
A61K 31/506
A61K 31/5377
A61K 31/541
A61K 31/551
C07D 401/12
C07D 401/14
C07D 403/12
C07D 403/14
C07D 405/14
C07D 413/14
C07D 417/14
C07D 491/113
CAplus/REGISTRY(STN)
A61K 31/506
A61K 31/5377
A61K 31/541
A61K 31/551
C07D 401/12
C07D 401/14
C07D 403/12
C07D 403/14
C07D 405/14
C07D 413/14
C07D 417/14
C07D 491/113
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の(I)又は(II)のいずれかの場合である、次の一般式[1]で表される化合物又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有する悪性リンパ腫、真性多血症から続発した続発性骨髄線維症、本態性血小板血症から続発した続発性骨髄線維症、真性多血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、本態性血小板血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、又は骨髄線維症から続発した続発性急性骨髄性白血病の治療剤又は予防剤。
【化1】
(I)
Xは、CH又はNを表す。
は、ハロゲンを表す。
は、
(1)H、
(2)ハロゲン、
(3)シアノ、
(4)次の一般式[2]で表される基、
【化2】
(式中、*は、結合位置を表す。R、R、Rは、同一又は異なって、(a)H、若しくは(b)ヒドロキシ若しくはアルコキシで置換されていてもよいアルキルを表すか、又は、R、R、Rのうち2つの基が隣接するCと一緒になって、1個のNを含む飽和複素環式基を表す。残り1つの基はHを表す。かかる飽和複素環式基は、アルキルスルホニルで置換されていてもよい。)、
(5)次の一般式[3]で表される基、
【化3】
(式中、*は、前記と同義である。R、Rは、同一又は異なって、(a)H、(b)ヒドロキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、飽和環状アミノ基、アルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリール、アルキルで置換されていてもよいヘテロアリール、テトラヒドロフラニル、及びカルバモイルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアルキル、(c)アルキルカルボニル、(d)アルキルスルホニル、(e)カルバモイル、若しくは(f)アルキルで置換されていてもよいヘテロアリールを表すか、又は、RとRとが隣接するNと一緒になって、飽和環状アミノ基を表す。かかる飽和環状アミノ基は、(a)ハロゲン、(b)シアノ、(c)ヒドロキシ、(d)ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、及びアルキルカルボニルアミノからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアルキル、(e)シクロアルキル、(f)ハロアルキル、(g)アルコキシ、(h)オキソ、(i)次の一般式[4]で表される基、
【化4】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、アルキル又はアリールを表す)、(j)次の一般式[5]で表される基、
【化5】
(式中、*は、前記と同義である。R、Rは、同一又は異なって、H、アルキル、カルバモイル、アルキルカルボニル、又はアルキルスルホニルを表す。)、(k)次の一般式[6]で表される基、
【化6】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、(シクロアルキル)アルキルアミノ、(ヒドロキシアルキル)アミノ、(アルコキシアルキル)アミノ、アルコキシ、アルキルスルホニルアミノ、又は飽和環状アミノ基を表す)、及び(l)ヒドロキシで置換されていてもよい飽和環状アミノ基からなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよく、又は次の一般式[7A]若しくは[7B]で表される基とスピロ結合していてもよい。
【化7】
(式中、*は、前記と同義である。))、
(6)次の一般式[8]で表される基、
【化8】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、(a)アルキル、(b)ヒドロキシ、(c)アルコキシ、(d)アルキル若しくはアルキルスルホニルで置換されていてもよい飽和環状アミノ基、又は(e)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ハロアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアミノを表す。)、
(7)次の一般式[9]で表される基、
【化9】
(式中、*は、前記と同義である。R、R、Rは、同一又は異なって、H、ハロゲン、シアノ、アルコキシ、カルバモイル、スルファモイル、モノアルキルアミノスルホニル、若しくは、アルキルスルホニルを表すか、又はR、R、Rのうち2つの基が一緒になってメチレンジオキシを表す。残り1つの基はHを表す。)、
(8)−OR(Rは、ヒドロキシ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、テトラヒドロフラニル、及びシクロアルキルからなる群から選択される基で置換されていてもよいアルキル、又は、ヒドロキシで置換されていてもよく、1個のOを含んでいてもよい飽和環式基を表す。)、又は
(9)シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルバモイル、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ヒドロキシカルボニル及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいヘテロアリールを表す。
は、H又はヒドロキシを表す。
は、H又はアルキルを表す。
は、H又はアルキルを表す。

(II)
Xは、−CRを表す。
は、次の一般式[10]で表される基を表す。
【化10】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、(a)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアミノ、(b)アルコキシ、(c)ヒドロキシ、又は(d)飽和環状アミノ基を表す。)
は、ハロゲンを表す。
は、Hを表す。
は、H又はヒドロキシを表す。
は、H又はアルキルを表す。
は、H又はアルキルを表す。
【請求項2】
次の[i]又は[ii]のいずれかの場合である、請求項1記載の一般式[1]で表される化合物又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有する悪性リンパ腫、真性多血症から続発した続発性骨髄線維症、本態性血小板血症から続発した続発性骨髄線維症、真性多血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、本態性血小板血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、又は骨髄線維症から続発した続発性急性骨髄性白血病の治療剤又は予防剤。
[i]
XがCH又はN、
が、
(1)次の一般式[11]で表される基、
【化11】
(式中、*は、結合位置を表す。RF1、RG1は、同一又は異なって、(a)H、(b)ヒドロキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、飽和環状アミノ基、アルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリール、アルキルで置換されていてもよいヘテロアリール、テトラヒドロフラニル、及びカルバモイルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアルキル、(c)アルキルカルボニル、(d)アルキルスルホニル、(e)カルバモイル、若しくは(f)アルキルで置換されていてもよいヘテロアリールを表すか、又は、RF1とRG1とが隣接するNと一緒になって、飽和環状アミノ基を表す。かかる飽和環状アミノ基は、(a)ハロゲン、(b)シアノ、(c)ヒドロキシ、(d)ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、及びアルキルカルボニルアミノからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアルキル、(e)シクロアルキル、(f)ハロアルキル、(g)アルコキシ、(h)オキソ、(i)次の一般式[4]で表される基、
【化12】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、アルキル又はアリールを表す)、(j)次の一般式[5]で表される基、
【化13】
(式中、*は、前記と同義である。R、Rは、同一又は異なって、H、アルキル、カルバモイル、アルキルカルボニル、又はアルキルスルホニルを表す。)、(k)次の一般式[6]で表される基、
【化14】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、(シクロアルキル)アルキルアミノ、(ヒドロキシアルキル)アミノ、(アルコキシアルキル)アミノ、アルコキシ、アルキルスルホニルアミノ、又は飽和環状アミノ基を表す)、及び(l)ヒドロキシで置換されていてもよい飽和環状アミノ基からなる群から選択される1又は2個の基で置換されていてもよい。)、
(2)次の一般式[8]で表される基、
【化15】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、(a)アルキル、(b)ヒドロキシ、(c)アルコキシ、(d)アルキル若しくはアルキルスルホニルで置換されていてもよい飽和環状アミノ基、又は(e)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ハロアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアミノを表す。)、
(3)次の一般式[9]で表される基、
【化16】
(式中、*は、前記と同義である。R、R、Rは、同一又は異なって、H、ハロゲン、シアノ、アルコキシ、カルバモイル、スルファモイル、モノアルキルアミノスルホニル、若しくは、アルキルスルホニルを表すか、又はR、R、Rのうち2つの基が一緒になってメチレンジオキシを表す。残り1つの基はHを表す。)、
(4)−ORP1(式中、RP1は、ヒドロキシ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、テトラヒドロフラニル、及びシクロアルキルからなる群から選択される基で置換されていてもよいアルキルを表す。)、又は
(5)シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルバモイル、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ヒドロキシカルボニル及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいヘテロアリール。

[ii]
Xが、−CR
が、次の一般式[10]で表される基、
【化17】
(式中、*は、前記と同義である。Rが、(a)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアミノ、(b)アルコキシ、(c)ヒドロキシ、又は(d)飽和環状アミノ基を表す。)、
がH。
【請求項3】
XがCHであり、
が、
(1)次の一般式[11]で表される基、
【化18】
(式中、*は、結合位置を表す。RF1、RG1は、同一又は異なって、(a)H、(b)ヒドロキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、飽和環状アミノ基、アルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリール、アルキルで置換されていてもよいヘテロアリール、テトラヒドロフラニル、及びカルバモイルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアルキル、(c)アルキルカルボニル、(d)アルキルスルホニル、(e)カルバモイル、若しくは(f)アルキルで置換されていてもよいヘテロアリールを表すか、又は、RF1とRG1とが隣接するNと一緒になって、飽和環状アミノ基を表す。かかる飽和環状アミノ基は、(a)ハロゲン、(b)シアノ、(c)ヒドロキシ、(d)ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、及びアルキルカルボニルアミノからなる群から選択される1若しくは2個の基を置換されていてもよいアルキル、(e)シクロアルキル、(f)ハロアルキル、(g)アルコキシ、(h)オキソ、(i)次の一般式[4]で表される基、
【化19】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、アルキル又はアリールを表す)、(j)次の一般式[5]で表される基、
【化20】
(式中、*は、前記と同義である。R、Rは、同一又は異なって、H、アルキル、カルバモイル、アルキルカルボニル、又はアルキルスルホニルを表す。)、(k)次の一般式[6]で表される基、
【化21】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、(シクロアルキル)アルキルアミノ、(ヒドロキシアルキル)アミノ、(アルコキシアルキル)アミノ、アルコキシ、アルキルスルホニルアミノ、又は飽和環状アミノ基を表す)、及び(l)ヒドロキシで置換されていてもよい飽和環状アミノ基からなる群から選択される1又は2個の基で置換されていてもよい。)、
(2)次の一般式[8]で表される基、
【化22】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、(a)アルキル、(b)ヒドロキシ、(c)アルコキシ、(d)アルキル若しくはアルキルスルホニルで置換されていてもよい飽和環状アミノ基、又は(e)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ハロアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアミノを表す。)、
(3)次の一般式[9]で表される基、
【化23】
(式中、*は、前記と同義である。R、R、Rは、同一又は異なって、H、ハロゲン、シアノ、アルコキシ、カルバモイル、スルファモイル、モノアルキルアミノスルホニル、若しくは、アルキルスルホニルを表すか、又はR、R、Rのうち2つの基一緒になってメチレンジオキシを表す。残り1つの基はHを表す。)、
(4)−ORP1(式中、RP1は、ヒドロキシ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、テトラヒドロフラニル、及びシクロアルキルからなる群から選択される基で置換されていてもよいアルキルを表す。)、又は
(5)シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルバモイル、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ヒドロキシカルボニル及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項1記載の一般式[1]で表される化合物又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有する、悪性リンパ腫、真性多血症から続発した続発性骨髄線維症、本態性血小板血症から続発した続発性骨髄線維症、真性多血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、本態性血小板血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、又は骨髄線維症から続発した続発性急性骨髄性白血病の治療剤又は予防剤。
【請求項4】
次の化合物(1)〜(229)からなる群から選択される請求項1記載の一般式[1]で表される化合物又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有する、悪性リンパ腫、真性多血症から続発した続発性骨髄線維症、本態性血小板血症から続発した続発性骨髄線維症、真性多血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、本態性血小板血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、又は骨髄線維症から続発した続発性急性骨髄性白血病の治療剤又は予防剤。
(1) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−オン、
(2) N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミド、
(3) (S)−6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル ]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(4) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(5) (S)−N2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミン、
(6) (S)−N2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−メトキシ−N6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミン、
(7) (S)−2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6’−(ピラジン−2−イルアミノ)−3,4’−ビピリジン−6−オール、
(8) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(オキサゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(9) (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(10) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(11) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(12) (S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イルオキシ}エタノール、
(13) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(14) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(15) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(16) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−オン、
(17) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2,6−ジオン、
(18) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}テトラヒドロピリミジン−2(1H)−オン、
(19) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピロリジン−1−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(20) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−モルホリノ−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(21) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イミダゾリジン−2−オン、
(22) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(オキサゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(23) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(24) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(25) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピリジン−2−オール、
(26) (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピリジン−2−オール、
(27) N−((R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イル)アセトアミド、
(28) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(29) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(30) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(31) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(32) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(33) N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミド、
(34) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−モルホリノ−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(35) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−チオモルホリノピリジン−2,6−ジアミン、
(36) (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}プロパン−1−オール、
(37) (S)−N−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)アセトアミド、
(38) (S)−6−(アゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(39) (S)−6−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(40) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−2−オン、
(41) (S)−4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(42) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(43) (S)−4−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(44) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(チアゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(45) 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−オール
(46) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(47) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4,5’−ビピリミジン−2,6−ジアミン、
(48) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(2−メトキシチアゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(49) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(チアゾール−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(50) (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピコリノニトリル、
(51) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボキサミド、(52) (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピコリンアミド、
(53) 4−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−カルボキサミド、(54) 6−(3−アミノピロリジン−1−イル)−N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(55) N−(1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イル)メタンスルホンアミド、
(56) (S)−2−({2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}(2−ヒドロキシエチル)アミノ)エタン−1−オール、
(57) (S)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(58) 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−カルボキサミド、(59) (S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−カルボキサミド、
(60) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(61) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピロール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(62) (R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−4−ヒドロキシピロリジン−2−オン、
(63) N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−[(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン
(64) ((S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−イル)メタノール、
(65) ((R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−イル)メタノール、
(66) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−オール、
(67) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オール、
(68) 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−オール、
(69) (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリル、
(70) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(71) (S)−N−(2−アミノエチル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(72) (S)−N−(2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}エチル)メタンスルホンアミド、
(73) (S)−N−(2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}エチル)アセトアミド、
(74) (S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}アセトアミド、
(75) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンズアミド、
(76) (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンゾニトリル、
(77) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(フラン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(78) (S)− 1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸エチル、
(79) (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ニコチンアミド、
(80) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、
(81) (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−2−フェニルエタノール、
(82) (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−3−フェニルプロパン−1−オール、
(83) (R)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−4−メチルペンタン−1−オール、
(84) (S)−6−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(85) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸、
(86) (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンズアミド、
(87) (S)−6−(ベンゾ[d]1,3−ジオキソール−5−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(88) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(2−フルオロピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(89) N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−[(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]ピリミジン−2,4−ジアミン、
(90) (S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ}エタノール、
(91) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(92) (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イソニコチンアミド、
(93) (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イソニコチノニトリル、
(94) (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−3−メチルブタン−1−オール、
(95) (S)−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(96) (1S,2S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ}シクロヘキサノール、
(97) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−[(5−メチルピラジン−2−イル)メチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(98) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(フラン−2−イルメチル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(99) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−[1−(ピリジン−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(100) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール、
(101) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリジン−2−イルメチル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(102) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(103) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリジン−4−イルメチル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(104) (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−3−ヒドロキシプロパンアミド、
(105) (3S,4S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3,4−ジオール、
(106) N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(107) (S)−8−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1,3−ジオキソ−8−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン、
(108) (S)−4−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(109) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(フェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(110) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ベンズアミド、
(111) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピロール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(112) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(113) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(114) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(4−メトキシフェニル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(115) (S)−4−(4−フルオロフェニル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(116) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メチル−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(117) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−カルボキサミド、
(118) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(フラン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(119) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(120) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール、
(121) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド、
(122) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メトキシ−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(123) 4−{2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−1λ,4− チオモルホリン−1,1−ジオン、
(124) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ピペリジン−4−オール、
(125) (S)−1−(4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)エタノン、
(126) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン、
(127) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン、
(128) N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(129) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸メチルエステル、
(130) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド、
(131) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(132) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N,N−ジ(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン、
(133) (S)−4−(シクロプロピルメトキシ)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(134) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(135) (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}メタノール、
(136) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸、
(137) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(2−メトキシエトキシ)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(138) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボニトリル
(139) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチノニトリル、
(140) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(141) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(142) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(143) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸メチル、
(144) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N,N−ジメチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(145) (S)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、(146) (S)−N−t−ブチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(147) (S)−N−エチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(148) (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}[4−(メタンスルホニル)ピペラジン−1−イル]メタノン、
(149) (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}(ピロリジン−1−イル)メタノン、
(150) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−イソプロピル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(151) (S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−2−カルボキサミド、
(152) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ピリジン−2,6−ジアミン、
(153) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド、
(154) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(155) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−メチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(156) (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}(モルホリノ)メタノン、
(157) (S)−N−ベンジル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(158) (S)−N−シクロプロピル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(159) (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル})(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン、
(160) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−(2−メトキシエチル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(161) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−プロピル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(162) (S)−N−シクロプロピルメチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(163) (S)−N−シクロブチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(164) (S)−N−ブチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(165) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−イソブチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(166) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)−N−(2,2,2,−トリフルオロエチル)イソニコチンアミド、
(167) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(168) (S)−N−(2−エトキシエチル)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(169) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド、
(170) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(メトキシメチル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(171) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N,N−ジメチルアゼチジン−3−カルボキサミド、
(172) (S)−N−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メタンスルホンアミド、
(173) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボニトリル、
(174) 2−(4−フルオロフェニル)−2−[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2−イルアミノ]エタノール、
(175) (S)−N−エチル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド、
(176) (S)−N,N−ジエチル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド、
(177) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}エタノン、
(178) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(179) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−3−オール、
(180) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−メチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド、
(181) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N,N−ジメチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド、
(182) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド、
(183) (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル}(モルホリノ)メタノン、
(184) (S)−N−(シクロプロピルメチル)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド、
(185) (S)−N−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)エタンスルホンアミド、
(186) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−イソプロピルアゼチジン−3−カルボキサミド、
(187) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール、
(188) (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン、
(189) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−(2−メトキシエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド、
(190) (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)(ピペリジン−1−イル)メタノン、
(191) (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン、
(192) (S)−N−(シクロプロピル)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド、
(193) (S)−N−(シクロプロピルメチル)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド、
(194) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド、
(195) (S)−3−シクロプロピル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オール、
(196) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−イソプロピルアゼチジン−3−オール、
(197) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−オール、
(198) (S)−3−シクロプロピル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−オール、
(199) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−イソプロピルアゼチジン−3−オール、
(200) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−3−オール、
(201) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール、
(202) (S)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(203) (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アセトアミド、
(204) (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}メタンスルホンアミド、
(205) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ウレア、
(206) (S)−4−(3−シクロプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(207) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(3−イソプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(208) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(209) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(210) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(211) (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}プロピオンアミド、
(212) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(213) (S)−4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(214) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(215) (S)−6−[3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(216) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(217) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−[3−(ピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン、
(218) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(3−モルホリノアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(219) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(220) (S)−(1−{1−[2−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ピペリジン−4−オール、
(221) 4−{2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1λ,4− チオモルホリン−1,1−ジオン、
(222) (S)−1−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ウレア、
(223) (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メタノール、
(224) (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチルカルバミン酸t−ブチル、
(225) (S)−6−[3−(アミノメチル)アゼチジン−1−イル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(226) (S)−N−[(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチル]エタンスルホンアミド、
(227) (S)−N−[(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチル]アセトアミド、
(228) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[3−モルホリノアゼチジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(229) (S)−1−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ピペリジン−4−オール。
【請求項5】
JAK2が関与する悪性リンパ腫、真性多血症から続発した続発性骨髄線維症、本態性血小板血症から続発した続発性骨髄線維症、真性多血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、本態性血小板血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、及び骨髄線維症から続発した続発性急性骨髄性白血病から選択される疾患の治療剤又は予防剤である、請求項1〜4のいずれかに記載の治療剤又は予防剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アミノピラジン誘導体を有効成分として含有する悪性リンパ腫治療剤又は予防剤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
JAK2チロシンキナーゼ(以下、JAK2ともいう)はJAK/STAT経路を始めとした種々の細胞内シグナル経路を活性化することで細胞の増殖及び生存、抗アポトーシスに関与する。JAK2は多くの固形癌及び血液がん(例えば、真性多血症、本態性血小板血症)の発症及び進展に関与することが知られているが、悪性リンパ腫においてもJAK2の関与が示唆されている。例えばホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫(例えば、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫)、NK/T細胞リンパ腫(例えば、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、ALK陽性未分化大細胞型リンパ腫)において、JAK2の変異若しくは転座に基づくJAK2の活性化が認められている(例えば、非特許文献1参照。)。また、同時に、ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫(例えば、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、びまん性大細胞性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫)において、JAK2の抑制因子であるSOCS1(サイトカインシグナル抑制因子1)の不活性化によるJAK2の活性化が確認されている(例えば、非特許文献2,3,4参照。)。このように、ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫において複数のメカニズムによるJAK2の活性化が確認されていることから、JAK2活性化が異常なリンパ球の増殖を引き起こすと考えられる。
また現在、JAK2阻害剤であるSB1518については、再発難治性を含むホジキン、非ホジキンリンパ腫の治療剤として、臨床試験が開始されている(例えば、非特許文献5、6参照。)。
以上より、JAK2阻害剤は効率的に悪性リンパ腫患者のリンパ球の異常増殖を抑えることができると考えられ、新規な分子標的薬として有望である。
一方、真性多血症及び本態性血小板血症の一部は、骨髄線維症に転化することが知られており、真性多血症から続発した続発性骨髄線維症の患者、及び、本態性血小板血症から続発した続発性骨髄線維症の患者のJAK2遺伝子に変異が生じていることが報告されている(例えば、非特許文献7、8参照。)。
更に、一部の患者においては、真性多血症、本態性血小板血症、又は、骨髄線維症が急性骨髄性白血病に転化することも報告されており、真性多血症から続発した急性骨髄性白血病の患者、本態性血小板血症から続発した急性骨髄性白血病の患者、及び、骨髄線維症から続発した急性骨髄性白血病の患者のJAK2遺伝子に変異が生じていることも報告されている(例えば、非特許文献7、8参照。)。
従って、JAK2阻害剤はこれらの続発性骨髄線維症、及び、続発性急性骨髄性白血病の治療剤としても有用である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Cecile Meier, et al.,2009,Modern Pathology,22,476−487
【非特許文献2】Anja Mottok, et al.,2007,Blood,110,3387−3390
【非特許文献3】Anja Mottok, et al.,2009,Blood,114,4503−4506
【非特許文献4】Ingo Melzner, et al.,2005,Blood,105,2535−2542
【非特許文献5】Anas Younes, et al.,2009,51st ASH ANNUAL MEETING AND EXPOSITION,588
【非特許文献6】Stefan Hart, et al.,2009,51st ASH ANNUAL MEETING AND EXPOSITION,1888
【非特許文献7】A Tefferi ,et al.,2009,Leukemia,23,905−911
【非特許文献8】A Tefferi ,et al.,2010,Leukemia,24,1302−1309
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主目的は、悪性リンパ腫の新規な治療剤又は予防剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明として、次の(I)又は(II)のいずれかの場合である、次の一般式[1]で表される化合物(以下、「本発明化合物」という。)又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有する悪性リンパ腫治療剤又は予防剤を挙げることができる。
【0006】
【化1】
(I)
Xは、CH又はNを表す。
は、ハロゲンを表す。
は、
(1)H、
(2)ハロゲン、
(3)シアノ、
(4)次の一般式[2]で表される基、
【0007】
【化2】
(式中、*は、結合位置を表す。R、R、Rは、同一又は異なって、(a)H、若しくは(b)ヒドロキシ若しくはアルコキシで置換されていてもよいアルキルを表すか、又は、R、R、Rのうち2つの基が隣接するCと一緒になって、1個のNを含む飽和複素環式基を表す。残り1つの基はHを表す。かかる飽和複素環式基は、アルキルスルホニルで置換されていてもよい。)、
(5)次の一般式[3]で表される基、
【0008】
【化3】
(式中、*は、前記と同義である。R、Rは、同一又は異なって、(a)H、(b)ヒドロキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、飽和環状アミノ基、アルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリール、アルキルで置換されていてもよいヘテロアリール、テトラヒドロフラニル、及びカルバモイルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアルキル、(c)アルキルカルボニル、(d)アルキルスルホニル、(e)カルバモイル、若しくは(f)アルキルで置換されていてもよいヘテロアリールを表すか、又は、RとRとが隣接するNと一緒になって、飽和環状アミノ基を表す。かかる飽和環状アミノ基は、(a)ハロゲン、(b)シアノ、(c)ヒドロキシ、(d)ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、及びアルキルカルボニルアミノからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアルキル、(e)シクロアルキル、(f)ハロアルキル、(g)アルコキシ、(h)オキソ、(i)次の一般式[4]で表される基、
【0009】
【化4】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、アルキル又はアリールを表す)、(j)次の一般式[5]で表される基、
【0010】
【化5】
(式中、*は、前記と同義である。R、Rは、同一又は異なって、H、アルキル、カルバモイル、アルキルカルボニル、又はアルキルスルホニルを表す。)、(k)次の一般式[6]で表される基、
【0011】
【化6】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、(シクロアルキル)アルキルアミノ、(ヒドロキシアルキル)アミノ、(アルコキシアルキル)アミノ、アルコキシ、アルキルスルホニルアミノ、又は飽和環状アミノ基を表す)、及び(l)ヒドロキシで置換されていてもよい飽和環状アミノ基からなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよく、次の一般式[7A]若しくは[7B]で表される基とスピロ結合していてもよい。
【0012】
【化7】
(式中、*は、前記と同義である。))、
(6)次の一般式[8]で表される基、
【0013】
【化8】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、(a)アルキル、(b)ヒドロキシ、(c)アルコキシ、(d)アルキル若しくはアルキルスルホニルで置換されていてもよい飽和環状アミノ基、又は(e)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ハロアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアミノを表す。)、
(7)次の一般式[9]で表される基、
【0014】
【化9】
(式中、*は、前記と同義である。R、R、Rは、同一又は異なって、H、ハロゲン、シアノ、アルコキシ、カルバモイル、スルファモイル、モノアルキルアミノスルホニル、若しくは、アルキルスルホニルを表すか、又はR、R、Rのうち2つの基が一緒になってメチレンジオキシを表す。残り1つの基はHを表す。)、
(8)−OR(Rは、ヒドロキシ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、テトラヒドロフラニル、及びシクロアルキルからなる群から選択される基で置換されていてもよいアルキル、又は、ヒドロキシで置換されていてもよく、1個のOを含んでいてもよい飽和環式基を表す。)、又は
(9)シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルバモイル、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ヒドロキシカルボニル及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいヘテロアリールを表す。
は、H又はヒドロキシを表す。
は、H又はアルキルを表す。
は、H又はアルキルを表す。

(II)
Xは、−CRを表す。
は、次の一般式[10]で表される基を表す。
【0015】
【化10】
(式中、*は、前記と同義である。Rは、(a)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアミノ、(b)アルコキシ、(c)ヒドロキシ、又は(d)飽和環状アミノ基を表す。)
は、ハロゲンを表す。
は、Hを表す。
は、H又はヒドロキシを表す。
は、H又はアルキルを表す。
は、H又はアルキルを表す。
【0016】
本発明化合物の中で、一般式[1]で表される化合物であって、次の[i]又は[ii]のいずれかの場合である化合物、又はその医薬上許容される塩が好ましい。

[i]
XがCH又はN、
が、
(1)次の一般式[11]で表される基、
【0017】
【化11】
(式中、*は、前記と同義である。RF1、RG1は、同一又は異なって、(a)H、(b)ヒドロキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、飽和環状アミノ基、アルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリール、アルキルで置換されていてもよいヘテロアリール、テトラヒドロフラニル、及びカルバモイルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアルキル、(c)アルキルカルボニル、(d)アルキルスルホニル、(e)カルバモイル、若しくは(f)アルキルで置換されていてもよいヘテロアリールを表すか、又は、RF1とRG1とが隣接するNと一緒になって、飽和環状アミノ基を表す。かかる飽和環状アミノ基は、(a)ハロゲン、(b)シアノ、(c)ヒドロキシ、(d)ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、及びアルキルカルボニルアミノからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいアルキル、(e)シクロアルキル、(f)ハロアルキル、(g)アルコキシ、(h)オキソ、(i)次の一般式[4]で表される基、
【0018】
【化12】
(式中、*、Rは、前記と同義である。)、(j)次の一般式[5]で表される基、
【0019】
【化13】
(式中、*、R、Rは、前記と同義である。)、(k)次の一般式[6]で表される基、
【0020】
【化14】
(式中、*、Rは、前記と同義である。)、及び(l)ヒドロキシで置換されていてもよい飽和環状アミノ基からなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよい。
(2)次の一般式[8]で表される基、
【0021】
【化15】
(式中、*、Rは、前記と同義である。)、
(3)次の一般式[9]で表される基、
【0022】
【化16】
(式中、*、R、R、Rは、前記と同義である。)、
(4)−ORP1(式中、RP1は、ヒドロキシ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、テトラヒドロフラニル、及びシクロアルキルからなる群から選択される基で置換されていてもよいアルキルを表す。)、又は
(5)シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルバモイル、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ヒドロキシカルボニル及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいヘテロアリール。

[ii]
Xが、−CR
が、次の一般式[10]で表される基、
【0023】
【化17】
(式中、*、Rは、前記と同義である。)
がH。
【0024】
本発明化合物の中で、
XがCHであり、
が、
(1)次の一般式[11]で表される基、
【0025】
【化18】
(式中、*、RF1、RG1は、前記と同義である。)、
(2)次の一般式[8]で表される基、
【0026】
【化19】
(式中、*、Rは、前記と同義である。)、
(3)次の一般式[9]で表される基、
【0027】
【化20】
(式中、*、R、R、Rは、前記と同義である。)、
(4)−ORP1(式中、RP1は、前記と同義である。)、又は
(5)シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルバモイル、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ヒドロキシカルボニル及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいヘテロアリールである、本発明化合物又はその医薬上許容される塩がさらに好ましい。
【0028】
具体的には、次の(1)〜(229)の化合物又はその医薬上許容される塩が好ましい。
(1) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−オン、
(2) N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミド、
(3) (S)−6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル ]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(4) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(5) (S)−N2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミン、
(6) (S)−N2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−メトキシ−N6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミン、
(7) (S)−2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6’−(ピラジン−2−イルアミノ)−3,4’−ビピリジン−6−オール、
(8) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(オキサゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(9) (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(10) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(11) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(12) (S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イルオキシ}エタノール、
(13) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(14) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(15) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(16) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−オン、
(17) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2,6−ジオン、
(18) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}テトラヒドロピリミジン−2(1H)−オン、
(19) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピロリジン−1−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(20) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−モルホリノ−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(21) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イミダゾリジン−2−オン、
(22) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(オキサゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(23) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(24) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(25) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピリジン−2−オール、
(26) (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピリジン−2−オール、
(27) N−((R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イル)アセトアミド、
(28) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(29) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(30) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(31) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(32) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(33) N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミド、
(34) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−モルホリノ−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(35) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−チオモルホリノピリジン−2,6−ジアミン、
(36) (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}プロパン−1−オール、
(37) (S)−N−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)アセトアミド、
(38) (S)−6−(アゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(39) (S)−6−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(40) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−2−オン、
(41) (S)−4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(42) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(43) (S)−4−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(44) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(チアゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(45) 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−オール
(46) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(47) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4,5’−ビピリミジン−2,6−ジアミン、
(48) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(2−メトキシチアゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(49) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(チアゾール−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(50) (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピコリノニトリル、
(51) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボキサミド、(52) (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピコリンアミド、
(53) 4−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−カルボキサミド、(54) 6−(3−アミノピロリジン−1−イル)−N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(55) N−(1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イル)メタンスルホンアミド、
(56) (S)−2−({2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}(2−ヒドロキシエチル)アミノ)エタン−1−オール、
(57) (S)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(58) 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−カルボキサミド、(59) (S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−カルボキサミド、
(60) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(61) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピロール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(62) (R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−4−ヒドロキシピロリジン−2−オン、
(63) N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−[(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン
(64) ((S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−イル)メタノール、
(65) ((R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−イル)メタノール、
(66) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−オール、
(67) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オール、
(68) 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−オール、
(69) (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリル、
(70) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(71) (S)−N−(2−アミノエチル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(72) (S)−N−(2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}エチル)メタンスルホンアミド、
(73) (S)−N−(2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}エチル)アセトアミド、
(74) (S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}アセトアミド、
(75) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンズアミド、
(76) (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンゾニトリル、
(77) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(フラン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(78) (S)− 1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸エチル、
(79) (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ニコチンアミド、
(80) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸、
(81) (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−2−フェニルエタノール、
(82) (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−3−フェニルプロパン−1−オール、
(83) (R)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−4−メチルペンタン−1−オール、
(84) (S)−6−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(85) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸、
(86) (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンズアミド、
(87) (S)−6−(ベンゾ[d]1,3−ジオキソール−5−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(88) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(2−フルオロピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(89) N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−[(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]ピリミジン−2,4−ジアミン、
(90) (S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ}エタノール、
(91) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(92) (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イソニコチンアミド、
(93) (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イソニコチノニトリル、
(94) (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−3−メチルブタン−1−オール、
(95) (S)−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(96) (1S,2S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ}シクロヘキサノール、
(97) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−[(5−メチルピラジン−2−イル)メチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(98) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(フラン−2−イルメチル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(99) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−[1−(ピリジン−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(100) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール、
(101) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリジン−2−イルメチル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(102) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(103) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリジン−4−イルメチル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン、
(104) (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−3−ヒドロキシプロパンアミド、
(105) (3S,4S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3,4−ジオール、
(106) N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(107) (S)−8−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1,3−ジオキソ−8−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン、
(108) (S)−4−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(109) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(フェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(110) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ベンズアミド、
(111) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピロール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(112) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(113) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(114) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(4−メトキシフェニル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(115) (S)−4−(4−フルオロフェニル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(116) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メチル−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(117) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−カルボキサミド、
(118) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(フラン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(119) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(120) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール、
(121) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド、
(122) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メトキシ−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(123) 4−{2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−1λ,4−チオモルホリン−1,1−ジオン、
(124) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ピペリジン−4−オール、
(125) (S)−1−(4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)エタノン、
(126) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン、
(127) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン、
(128) N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(129) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸メチルエステル、
(130) (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド、
(131) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(132) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N,N−ジ(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン、
(133) (S)−4−(シクロプロピルメトキシ)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(134) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(135) (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}メタノール、
(136) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸、
(137) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(2−メトキシエトキシ)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(138) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボニトリル
(139) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチノニトリル、
(140) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(141) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(142) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(143) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸メチル、
(144) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N,N−ジメチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(145) (S)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、(146) (S)−N−t−ブチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(147) (S)−N−エチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(148) (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}[4−(メタンスルホニル)ピペラジン−1−イル]メタノン、
(149) (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}(ピロリジン−1−イル)メタノン、
(150) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−イソプロピル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(151) (S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−2−カルボキサミド、
(152) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ピリジン−2,6−ジアミン、
(153) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド、
(154) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(155) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−メチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(156) (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}(モルホリノ)メタノン、
(157) (S)−N−ベンジル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(158) (S)−N−シクロプロピル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(159) (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル})(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン、
(160) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−(2−メトキシエチル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(161) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−プロピル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(162) (S)−N−シクロプロピルメチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(163) (S)−N−シクロブチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(164) (S)−N−ブチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(165) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−イソブチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(166) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)−N−(2,2,2,−トリフルオロエチル)イソニコチンアミド、
(167) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(168) (S)−N−(2−エトキシエチル)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド、
(169) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド、
(170) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(メトキシメチル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(171) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N,N−ジメチルアゼチジン−3−カルボキサミド、
(172) (S)−N−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メタンスルホンアミド、
(173) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボニトリル、
(174) 2−(4−フルオロフェニル)−2−[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2−イルアミノ]エタノール、
(175) (S)−N−エチル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド、
(176) (S)−N,N−ジエチル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド、
(177) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}エタノン、
(178) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(179) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−3−オール、
(180) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−メチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド、
(181) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N,N−ジメチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド、
(182) (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド、
(183) (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル}(モルホリノ)メタノン、
(184) (S)−N−(シクロプロピルメチル)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド、
(185) (S)−N−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)エタンスルホンアミド、
(186) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−イソプロピルアゼチジン−3−カルボキサミド、
(187) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール、
(188) (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン、
(189) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−(2−メトキシエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド、
(190) (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)(ピペリジン−1−イル)メタノン、
(191) (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン、
(192) (S)−N−(シクロプロピル)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド、
(193) (S)−N−(シクロプロピルメチル)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド、
(194) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド、
(195) (S)−3−シクロプロピル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オール、
(196) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−イソプロピルアゼチジン−3−オール、
(197) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−オール、
(198) (S)−3−シクロプロピル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−オール、
(199) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−イソプロピルアゼチジン−3−オール、
(200) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−3−オール、
(201) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール、
(202) (S)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(203) (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アセトアミド、
(204) (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}メタンスルホンアミド、
(205) (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ウレア、
(206) (S)−4−(3−シクロプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(207) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(3−イソプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(208) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(209) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(210) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(211) (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}プロピオンアミド、
(212) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(213) (S)−4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(214) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(215) (S)−6−[3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(216) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(217) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−[3−(ピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン、
(218) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(3−モルホリノアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(219) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(220) (S)−(1−{1−[2−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ピペリジン−4−オール、
(221) 4−{2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1λ,4−チオモルホリン−1,1−ジオン、
(222) (S)−1−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ウレア、
(223) (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メタノール、
(224) (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチルカルバミン酸t−ブチル、
(225) (S)−6−[3−(アミノメチル)アゼチジン−1−イル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン、
(226) (S)−N−[(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチル]エタンスルホンアミド、
(227) (S)−N−[(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチル]アセトアミド、
(228) (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[3−モルホリノアゼチジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン、
(229) (S)−1−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ピペリジン−4−オール。
【0029】
以下に本明細書における各用語を詳述する。
「ハロゲン」としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を挙げることができる。
「アルキル」としては、例えば、直鎖状又は分枝鎖状の炭素数1〜8のアルキル、具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチルを挙げることができる。なかでも、炭素数1〜6のアルキルが好ましく、炭素数1〜3のアルキルがより好ましい。
「アルキルスルホニル」、「アルキルカルボニルアミノ」、「ヒドロキシアルキル」、「(シクロアルキル)アルキル」、「アルコキシアルキル」、「アルキルアミノ」、「(ヒドロキシアルキル)アミノ」、「(アルコキシアルキル)アミノ」、「ジアルキルアミノ」、「ジアルキルアミノアルキル」「(シクロアルキル)アルキルアミノ」、「アルキルカルボニル」、「アルキルカルボニルアミノ」、「アルキルスルホニル」、「アルキルスルホニルアミノ」、「モノアルキルアミノスルホニル」のアルキル部分としては、上記の「アルキル」と同様のものを挙げることができる。
「ハロアルキル」としては、例えば、1個又はそれ以上のハロゲン原子が置換可能な任意の位置で置換された直鎖状又は分枝鎖状の炭素数1〜8のアルキルを挙げることができる。「ハロアルキル」のアルキル部分、ハロゲン部分としては、それぞれ上記の「アルキル」、「ハロゲン」と同様のものを挙げることができる。
「シクロアルキル」としては、例えば、炭素数3〜8のシクロアルキル、具体的には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘブチル、シクロオクチル等が挙げられる。
「(シクロアルキル)アルキル」、「シクロアルキルアミノ」、「(シクロアルキル)アルキルアミノ」のシクロアルキル部分としては、上記の「シクロアルキル」と同様のものを挙げることができる。
「アルコキシ」としては、例えば、直鎖状又は分枝鎖状の炭素数1〜8のアルコキシ、具体的には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシを挙げることができる。
「アルコキシアルキル」、「(アルコキシアルキル)アミノ」のアルコキシ部分としては、上記の「アルコキシ」と同様のものを挙げることができる。
「アリール」としては、炭素数6〜10のアリール、例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルを挙げることができる。なかでもフェニルが好ましい。
「アラルキル」としては、例えば、炭素数6〜10のアリールが置換可能な任意の位置で置換された直鎖状又は分枝鎖状の炭素数1〜8のアルキル、例えば、ベンジル、フェニルエチル(例えば、1−フェニルエチル,2−フェニルエチル)、フェニルプロピル(1−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル等)、ナフチルメチル(例えば、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル等)が挙げることができる。
「飽和環状アミノ基」としては、例えば、環構成原子として、O又はSを1個有していてもよい、Nを1個又は2個有する4員〜7員の飽和環状アミノ基、具体的には、1−アゼチジニル、1−ピロリジニル、1−イミダゾリジニル、ピペリジノ、1−ピペラジニル、1−テトラヒドロピリミジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、1−ホモピペラジニルを挙げることができる。
「1個のNを含む飽和複素環式基」としては、例えば、環構成原子として、Nを1個有する5員又は6員の飽和複素環式基、具体的には、例えば、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニルを挙げることができる。
「1個のOを含んでいてもよい飽和環式基」としては、例えば、環構成原子として、Oを1個有していてもよい5員又は6員の飽和環式基、具体的には、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニルを挙げることができる。
「ヘテロアリール」としては、例えば、環構成原子として、N、O、Sを1個ないし4個有する5員若しくは6員のもの、具体的には、例えば、フリル(例えば、2−フリル、3−フリル)、チエニル(例えば、2−チエニル、3−チエニル)、ピロリル(例えば、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、イミダゾリル(例えば、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル)、ピラゾリル(例えば、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、トリアゾリル(例えば、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−4−イル)、テトラゾリル(例えば、1−テトラゾリル、2−テトラゾリル、5−テトラゾリル)、オキサゾリル(例えば、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、イソキサゾリル(例えば、3−イソキサゾリル、4−イソキサゾリル、5−イソキサゾリル)、オキサジアゾリル(例えば、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、チアゾリル(例えば、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、チアジアゾリル、イソチアゾリル(例えば、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル)、ピリジル(例えば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリダジニル(例えば、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル)、ピリミジニル(例えば、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル)、ピラジニル(例えば、2−ピラジニル)を挙げることができる。
「テトラヒドロフラニル」としては、例えば、2−テトラヒドロフラニル、3−テトラヒドロフラニルを挙げることができる。
「テトラヒドロピラニル」としては、例えば、2−テトラヒドロピラニル、3−テトラヒドロピラニル、4−テトラヒドロピラニルを挙げることができる。
「悪性リンパ腫」としては、JAK2が関与するリンパ腫であれば特に限定されるものではなく、例えば、再発難治性のものを含む、ホジキンリンパ、及び、非ホジキンリンパ腫を挙げることができる。
「非ホジキンリンパ腫」としては、例えば、B細胞性リンパ腫又はNK/T細胞性リンパ腫を挙げることができる。
「ホジキンリンパ腫」としては、例えば、結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫、古典的ホジキンリンパ腫を挙げることができる。
「B細胞性リンパ腫」としては、例えば、前駆Bリンパ芽球性白血病/リンパ腫、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、小リンパ球性リンパ腫/慢性リンパ性白血病、辺縁帯B細胞リンパ腫、節外性濾胞辺縁帯リンパ腫、脾濾胞辺縁帯リンパ腫、節性辺縁帯リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫を挙げることができる。
「NK/T細胞性リンパ腫」としては、例えば、前駆T細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫、T細胞性前リンパ球性白血病、T細胞大顆粒リンパ球性白血病、急速進行性NK細胞白血病、成人T細胞白血病/リンパ腫、菌状息肉腫、セザリー症候群、原発性皮膚CD30陽性T細胞増殖性疾患、節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型、腸症型T細胞リンパ腫、肝脾T細胞リンパ腫、皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫、血管免疫芽球性リンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫・非特異型、未分化大細胞リンパ腫を挙げることができる。
「続発性骨髄線維症」としては、例えば、真性多血症から続発した続発性骨髄線維症、本態性血小板血症から続発した続発性骨髄線維症を挙げることができる。
「続発性急性骨髄性白血病」としては、例えば、真性多血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、本態性血小板血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、及び、骨髄線維症から続発した続発性急性骨髄性白血病を挙げることができる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明化合物は、公知化合物又は容易に合成可能な中間体から、例えば下記の方法に従って製造することができる。本発明化合物の製造において、原料が反応に影響を及ぼす置換基を有する場合には、原料をあらかじめ公知の方法により適当な保護基で保護した後に反応を行うのが一般的である。保護基は、反応後に、公知の方法により脱離することができる。
【0031】
製法1 Rがハロゲンの場合
【0032】
【化21】
(R、Rは、前記と同義である。Xは、CH又はNを表す。Hal、Halは、同一又は異なって、ハロゲンを表す。)
本反応は、化合物[12]と化合物[13]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、それ故、縮合反応としてそれ自体公知の方法によって行うことができる。使用しうる溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。反応は塩基の存在下、20℃〜200℃の範囲内で行う。使用しうるパラジウム触媒としては、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)が挙げられる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。使用しうるパラジウム触媒のリガンドとしては、例えば、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル、トリt−ブチルホスフィンを挙げることができる。使用しうる塩基としては、例えば、ナトリウムt−ブトキシド、リン酸三カリウム、炭酸セシウムを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度等によって異なるが、通常、10分〜24時間の範囲内が適当である。

原料化合物である化合物[12]は、公知の方法(Bioorg.Med.Chem.Lett.,14,2004,4249−4252、Org.Lett.,6,2004,3671−3674など)に準じて製造することができる。
【0033】
製法2 Rが−ORの場合(式中、Rは、前記と同義である。)
【0034】
製法2−1
【0035】
【化22】
(X、R、R、Halは、前記と同義である。Rは、ヒドロキシ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、テトラヒドロフラニル、及びシクロアルキルからなる群から選択される基で置換されていてもよいアルキル、又は、ヒドロキシで置換されていてもよく、1個のOを含んでいてもよい飽和環式基を表す。)

本反応は、化合物[1a]とアルコール化合物[14]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応により行われる。使用しうる溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。本反応は塩基の存在下、20℃〜200℃の範囲内で行うことができる。パラジウム触媒としては、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)が挙げられる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。使用しうるパラジウム触媒のリガンドとしては、例えば、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテルを挙げることができる。使用しうる塩基としては、例えば、ナトリウムt−ブトキシド、リン酸三カリウムを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度等によって異なるが、通常、10分〜24時間の範囲内が適当である。
【0036】
製法2−2
【0037】
【化23】
(X、R、R、R、Halは、前記と同義である。)
本反応は、化合物[15]と化合物[13]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、前記製法1と同様の方法によって行うことができる。
【0038】
原料化合物である化合物[15]は、例えば、次の方法に従って製造することができる。
【0039】
【化24】
(X、R、R、Hal、Halは、前記と同義である。)

工程1
化合物[18]は、化合物[16]とアルコール化合物[17]とを適当な溶媒中、塩基の存在下、−20℃〜100℃の範囲内で反応させることにより製造することができる。使用しうる塩基としては、例えば、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム等を挙げることができる。使用しうる溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類、水、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度によって異なるが、通常30分から24時間が適当である。

工程2
本反応は、化合物[18]と化合物[19]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、それ故、縮合反応としてそれ自体公知の方法によって行うことができる。使用しうる溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。本反応は、塩基の存在下、20℃〜200℃の範囲内で反応を行うことができる。使用しうるパラジウム触媒としては、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)を挙げることができる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。使用しうるパラジウム触媒のリガンドとしては、例えば、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル、トリt−ブチルホスフィンを挙げることができる。使用しうる塩基としては、例えば、ナトリウムt−ブトキシド、リン酸三カリウム、炭酸セシウムを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度等によって異なるが、通常、10分〜24時間の範囲内が適当である。
【0040】
製法3 Rが次の一般式[9]で表される基、
【0041】
【化25】
(式中、R、R、R、*は、前記と同義である。)、又は、
シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルバモイル、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ヒドロキシカルボニル及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいヘテロアリール(但し、結合手がCから出ているものに限る。)の場合
【0042】
製法3−1
【0043】
【化26】
(X、R、R、Halは、前記と同義である。R、Rは、いずれもヒドロキシを表すか、RとRが一緒になって、−O−C(CH−C(CH−O−、−O−(CH−O−、又は、−O−CH−C(CH−CH−O−を表す。
は、次の一般式[9]で表される基、
【0044】
【化27】
(式中、R、R、R、*は、前記と同義である。)、又は、
シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルバモイル、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ヒドロキシカルボニル及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいヘテロアリール(但し、結合手がCから出ているものに限る。)を表す。)

本反応は、化合物[1a]と有機ホウ素化合物[20]とを用いたクロスカップリング反応であり、それ自体公知の方法によって行うことができる。本反応は、例えばパラジウム触媒と塩基の存在下、適当な溶媒中、20〜200℃で行うことができる。使用しうるパラジウム触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体を挙げることができる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。使用しうる反応溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、水、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。また、使用しうる塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度によって異なるが、通常、30分〜24時間の範囲内が適当である。
【0045】
製法3−2
【0046】
【化28】
(X、R、R、R、Halは、前記と同義である。)

本反応は、化合物[21]と化合物[13]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、それ自体公知の方法によって行われる。使用しうる溶媒は、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。本反応は塩基の存在下、20℃〜200℃の範囲内で反応を行うことができる。使用しうるパラジウム触媒としては、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)が挙げられる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。使用しうるパラジウム触媒のリガンドとしては、例えば、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル、トリt−ブチルホスフィンを挙げることができる。使用しうる塩基としては、例えば、ナトリウムt−ブトキシド、リン酸三カリウム、炭酸セシウムを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度等によって異なるが、通常、10分〜24時間の範囲内が適当である。
【0047】
原料化合物である化合物[21]は、例えば次の3つの方法に従って製造することができる。
【0048】
方法A
【0049】
【化29】
(X、R、R、R、R、Hal、Halは、前記と同義である。Halは、ハロゲンを表す。)

工程1
本反応は、化合物[22]と有機ホウ素化合物[20]とを用いたクロスカップリング反応であり、それ自体公知の方法によって行うことができる。本反応は、例えばパラジウム触媒と塩基の存在下、適当な溶媒中、20〜200℃の範囲内で行うことができる。使用しうるパラジウム触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体を挙げることができる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。使用しうる反応溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、水、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。使用しうる塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度によって異なるが、通常、30分〜24時間の範囲内が適当である。
工程2
本反応は、化合物[23]と化合物[19]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、それ故、縮合反応としてそれ自体公知の方法によって行うことができる。使用しうる溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。本反応は、塩基の存在下、20℃〜200℃の範囲内で反応を行うことができる。使用しうるパラジウム触媒としては、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)を挙げることができる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。使用しうるパラジウム触媒のリガンドとしては、例えば、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル、トリt−ブチルホスフィンを挙げることができる。使用しうる塩基としては、例えば、ナトリウムt−ブトキシド、リン酸三カリウム、炭酸セシウムを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度等によって異なるが、通常、10分〜24時間の範囲内が適当である。
【0050】
方法B
【0051】
【化30】
(X、R、R、Hal、Halは、前記と同義である。R、R10、R11は、同一又は異なって、アルキルを表す。)

本反応は、化合物[12]と有機スズ化合物[24]とを用いたクロスカップリング反応で、それ自体公知の方法によって行うことができる。本反応は、例えばパラジウム触媒存在下、適当な溶媒中、20〜200℃で行うことができる。使用しうるパラジウム触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体、酢酸パラジウムを挙げることができる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。使用しうる反応溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。また酸化銅や酸化銀のような添加剤を加えることも出来る。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度によって異なるが、通常、1〜24時間の範囲内が適当である。
【0052】
方法C
【0053】
【化31】
(X、R、R、R、R、Hal、Halは、前記と同義である。)

本反応は、化合物[12]と有機ホウ素化合物[20]とを用いたクロスカップリング反応であり、それ自体公知の方法によって行うことができる。本反応は、例えばパラジウム触媒と塩基の存在下、適当な溶媒中、20〜200℃の範囲内で行うことができる。使用しうるパラジウム触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体を挙げることができる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。使用しうる反応溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、水、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。使用しうる塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度によって異なるが、通常、30分〜24時間の範囲内が適当である。
【0054】
製法4 Rが次の一般式[3]で表される基
【0055】
【化32】
(式中、R、Rは、前記と同義である。)の場合
【0056】
製法4−1
【0057】
【化33】
(X、R、R、Halは、前記と同義である。R12は、次の一般式[3]で表される基を表す。
【0058】
【化34】
(式中、R、Rは、前記と同義である。))

本反応は、化合物[1a]と化合物[25]とを用いたクロスカップリング反応であり、それ自体公知の方法によって行うことができる。使用しうる溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。本反応は、例えばパラジウム触媒と塩基の存在下、適当な溶媒中、20〜200℃の範囲内で行うことができる。使用しうるパラジウム触媒としては、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)を挙げることができる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。使用しうるパラジウム触媒のリガンドとしては、例えば、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル、トリt−ブチルホスフィンを挙げることができる。使用しうる塩基としては、例えば、ナトリウムt−ブトキシド、リン酸三カリウム、炭酸セシウムを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度によって異なるが、通常、30分〜24時間の範囲内が適当である。
【0059】
製法4−2
【0060】
【化35】
(X、R、R、R12、Halは、前記と同義である。)

本反応は、化合物[26]と化合物[13]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、それ自体公知の方法によって行うことができる。使用しうる溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。本反応は塩基の存在下、20℃〜200℃の範囲内で反応を行うことができる。使用しうるパラジウム触媒としては、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)を挙げることができる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。使用しうるパラジウム触媒のリガンドとしては、例えば、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル、トリt−ブチルホスフィンを挙げることができる。使用しうる塩基としては、例えば、ナトリウムt−ブトキシド、リン酸三カリウム、炭酸セシウムを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度等によって異なるが、通常、10分〜24時間の範囲内が適当である。
【0061】
原料化合物である化合物[26]は、例えば、次の2つの方法に従って製造することができる。
【0062】
【化36】
(X、R、R12、Hal、Halは、前記と同義である。)
【0063】
方法a
化合物[26]は、化合物[12]と化合物[25]とを適当な溶媒中、塩基の存在下、20℃〜200℃の範囲内で反応させることにより製造することができる。使用しうる塩基は、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムを挙げることができる。使用しうる溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、1−ブタノール、2−メトキシエタノールなどのアルコール類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、アセトニトリル、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度によって異なるが、通常、1〜24時間の範囲内が適当である。
【0064】
方法b
化合物[26]は、化合物[12]と化合物[25]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、それ自体公知の方法によって行うことができる。使用しうる溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。本反応は塩基の存在下、20℃〜200℃の範囲内で反応を行うことができる。使用しうるパラジウム触媒としては、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)を挙げることができる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。使用しうるパラジウム触媒のリガンドとしては、例えば、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル、トリt−ブチルホスフィンを挙げることができる。使用しうる塩基としては、例えば、ナトリウムt−ブトキシド、リン酸三カリウム、炭酸セシウムを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度等によって異なるが、通常、10分〜24時間の範囲内が適当である。
【0065】
製法5 Rがシアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルバモイル、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ヒドロキシカルボニル及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいヘテロアリール(但し、結合手がNから出ているものに限る。)の場合
【0066】
【化37】
(X、R、R、Halは、前記と同義である。R13は、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルバモイル、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ヒドロキシカルボニル及びアルコキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよいヘテロアリール(但し、結合手がNから出ているものに限る。)を表す。)

本反応は、化合物[27]と化合物[13]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、前記製法4−2と同様の方法により行うことができる。
【0067】
原料化合物である化合物[27]は、次の方法に従って製造することができる。
【0068】
【化38】
(X、R、R13、Hal、Halは、前記と同義である。)
本反応は、化合物[12]と化合物[28]とを用いたクロスカップリング反応であり、それ自体公知の方法によって行うことができる。本反応は、例えば、銅触媒の存在又は非存在下に、適当な溶媒中、20〜200℃の範囲内で行うことができる。使用しうる銅触媒としては、例えば、ヨウ化銅、酢酸銅などを挙げることができる。使用しうる銅触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.01〜0.2モルの範囲内が適当である。また、銅の配位子として、トランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン、1,10−フェナントロリンなどを挙げることができる。使用しうる反応溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。使用しうる塩基としては、例えば、リン酸三カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウムなどを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度によって異なるが、通常、30分〜24時間の範囲内が適当である。
【0069】
製法6 Rがアルコキシカルボニルの場合
【0070】
【化39】
(X、R、R、Halは、前記と同義である。R14は、アルキルを表す。)
本反応は、化合物[29]と化合物[13]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、前記製法4−2と同様の方法により行うことができる。
【0071】
原料化合物である化合物[29]は、次の方法に従って製造することができる。
【0072】
【化40】
(X、R、R14、Hal、Halは、前記と同義である。)
本反応は、化合物[30]と化合物[19]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、前記原料化合物である化合物[15]の製法の工程2と同様の方法により行うことができる。
【0073】
製法7 Rがヒドロキシカルボニルの場合
【0074】
【化41】
(X、R、R、R14は、前記と同義である。)
本反応は、化合物[1f]の加水分解反応であって、それ自体公知の方法によって行うことができる。通常、酸又は塩基存在下において、化合物[1f]を加水分解することにより化合物[1g]を製造することができる。本反応に使用される酸としては、例えば、塩酸、硫酸のような無機酸、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基を挙げることができる。本反応に使用しうる反応溶媒としては、例えば、メタノール、エタノールなどのアルコール類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル類、水、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。反応温度は、0℃〜100℃で行われ、反応時間は通常30分〜24時間である。
【0075】
製法8 Rが(a)アルキル若しくはアルキルスルホニルで置換されていてもよい飽和環状アミノ基、又は、(b)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ハロアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される1若しくは2個の基を置換されていてもよいアミノカルボニルの場合
【0076】
【化42】
(X、R、Rは、前記と同義である。R15、R16は、同一又は異なって、H、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アラルキル、ハロアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、若しくは、ヒドロキシアルキルを表すか、又は隣接するNと一緒になって、飽和環状アミノ基を表す。かかる飽和環状アミノ基は、アルキル又はアルキルスルホニルで置換されていてもよい。)

本反応は、化合物[1g]と化合物[31]との縮合反応であって、縮合反応としてそれ自体公知の方法によって行うことができる。化合物[1g]で表されるカルボン酸又はその反応性誘導体と、化合物[31]を反応させることにより、化合物[1h]を合成することができる。化合物[1g]の反応性誘導体としては、例えば、酸ハライド(例えば、酸クロリド、酸ブロミド)、混合酸無水物、イミダゾリド、活性アミド等、アミド縮合形成反応に通常用いられるものを挙げることができる。化合物[1g]を用いる場合には、塩基の存在又は非存在下において、縮合剤を使用して、−20〜100℃で反応を行うことができる。本反応に使用しうる縮合剤としては、例えば、1,1’−オキサリルジイミダゾール、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、ジシクロヘキシルカルボジイミド、シアノホスホン酸ジエチル、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩、1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファートを挙げることができる。本反応に使用しうる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセンの有機塩基を挙げることができる。使用しうる溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオンニトリルなどのニトリル類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素類、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。また、必要に応じて、添加剤を使用することができる。使用しうる添加剤としては、例えば、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾールを挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度等によって異なるが、通常、10分〜24時間の範囲内が適当である。化合物[31]及び縮合剤の使用量としては、例えば、化合物[1g]1モルに対して1倍モル〜3倍モルの範囲内が適当である。
【0077】
製法9 RがH、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルで置換されていてもよい1個のNを含む飽和複素環式基、又は、ヒドロキシ若しくはアルコキシで置換されていてもよいアルキルである場合
【0078】
【化43】
(X、R、R、Halは、前記と同義である。R17は、H、アルキルカルボニル、アルキルスルホニルで置換されていてもよい1個のNを含む飽和複素環式基、又は、ヒドロキシ若しくはアルコキシで置換されていてもよいアルキルを表す)
本反応は、化合物[32]と化合物[13]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、前記製法1と同様の方法によって行うことができる。
【0079】
製法10 Rがシアノである場合
【0080】
【化44】
(X、R、R、Halは、前記と同義である。)

本反応は、化合物[1a]のシアノ化反応であって、それ自体公知の方法によって行うことができる。本反応は、例えばパラジウム触媒の存在又は非存在下に、適当な溶媒中、シアノ化合物と20〜200℃の範囲内で、必要であればマイクロウエーブを用いて行うことができる。使用しうるパラジウム触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を挙げることができる。使用しうるパラジウム触媒の量は、ハロゲン化アリール1モルに対して、0.001〜0.1モルの範囲内が適当である。必要であればパラジウムのリガンドとして、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニルなどを用いることができる。使用しうるシアノ化合物としては、シアン化銅(I)、シアン化亜鉛(II)、シアン化カリウム、シアン化ナトリウムを挙げることができる。使用しうる反応溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、ジメチルスルホキシド、水、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度によって異なるが、通常、30分〜24時間の範囲内が適当である。
【0081】
製法11 Xが−CRであって、Rがアルコキシカルボニルの場合
【0082】
【化45】
(R、R、Halは、前記と同義である。R18は、アルキルを表す。)
本反応は、化合物[33]と化合物[13]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、前記製法4−2と同様の方法により行うことができる。
【0083】
原料化合物である化合物[33]は、次の方法に従って製造することができる。
【0084】
【化46】
(R、R18、Hal、Halは、前記と同義である。)

本反応は、化合物[34]と化合物[19]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、前記製法3−2、方法Aの工程2と同様の方法により行うことができる。
【0085】
製法12 Xが−CRであって、Rがヒドロキシカルボニルの場合
【0086】
【化47】
(R、R、R18は、前記と同義である。)
本反応は、化合物[1k]の加水分解反応であり、前記製法7と同様の方法によって行うことができる。
【0087】
製法13 Xが−CRであって、Rが次の一般式[35]で表される基の場合
【0088】
【化48】
(式中、*は前記と同義である。R19、R20は、同一又は異なって、H、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、若しくは、アルコキシアルキルを表すか、又は、隣接するNと一緒になって、飽和環状アミノ基を表す。)
【0089】
【化49】
(R、R、R19、R20は、前記と同義である。)
本反応は、化合物[1j]と化合物[36]との縮合反応であって、前記製法8と同様の方法によって行うことができる。
【0090】
製法14 Rがアルキルの場合
【0091】
【化50】
(X、R、R、R、R、Halは、前記と同義である。R21は、アルキルを表す。)
本反応は、化合物[37]と化合物[13]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、前記製法4−2と同様の方法により行うことができる。
【0092】
原料化合物である化合物[37]は、次の方法に従って製造することができる。
【0093】
【化51】
(X、R、R、R、R21、Halは、前記と同義である。Halはハロゲンを表す。)

本工程は、化合物[38]と化合物[39]を適当な溶媒中、塩基の存在下、20℃〜200℃で、必要であればマイクロウエーブを用いて、反応させることにより製造することができる。使用しうる塩基は、例えば、水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミド、n−ブチルリチウムなどを挙げることができる。使用しうる溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、アセトニトリル、又はこれらの混合溶媒を挙げることができる。反応時間は、使用する原料の種類、反応温度によって異なるが、通常、10分〜24時間の範囲内が適当である。
【0094】
製法15 Rがヒドロキシである場合
【0095】
【化52】
(X、R、R、R、Halは、前記と同義である。)
本反応は、化合物[40]と化合物[13]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、前記製法1と同様の方法によって行うことができる。本反応に使用しうる塩基としては、ナトリウムt−ブトキシドが適当である。
【0096】
原料化合物である化合物[40]は、次の方法に従って製造することができる。
【0097】
【化53】
(X、R、R、Hal、Halは、前記と同義である。)

工程1
化合物[42]は、公知の方法(J.Org.Chem.,65,2000,9059−9068など)に準じて製造することができる。

工程2
本工程は、化合物[42]と化合物[43]とのパラジウム触媒を用いた縮合反応であって、例えば、前記製法1と同様の方法によって行うことができる。
【0098】
本発明化合物は、そのまま医薬として用いることができるが、公知の方法により医薬上許容される塩の形にして用いることもできる。このような塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸などの鉱酸の塩、酢酸、クエン酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機酸の塩などを挙げることができる。
例えば、本発明化合物の塩酸塩は、本発明化合物を塩化水素のアルコール溶液、酢酸エチル溶液又はジエチルエーテル溶液に溶解することにより得ることができる。
【0099】
本発明化合物の中には、不斉炭素を有するものも存在するが、各光学異性体及びそれらの混合物のいずれも本発明に含まれる。光学異性体は、例えば、上記のようにして得られたラセミ体から、その塩基性を利用して光学活性な酸(酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、10−カンファースルホン酸等)を用いて公知の方法により光学分割するか、予め調製した光学活性な化合物を原料に用いて製造することができる。その他、キラルカラムを用いた光学分割や不斉合成により製造することもできる。
また、本発明化合物に幾何異性体や互変異性体が存在する場合は、いずれか一方の異性体のみならず、それらの混合物も本発明化合物に含まれる。
【0100】
本発明化合物及びその医薬上許容される塩は、後記の試験例に示すように、高いJAK2チロシンキナーゼ阻害活性を有しており、医薬として有用である。本発明化合物又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物は、JAK2チロシンキナーゼが関与する悪性リンパ腫の治療剤又は予防剤として用いることができる。
【0101】
本発明化合物及びその医薬上許容される塩は、後記の試験例に示すように、高いJAK2チロシンキナーゼ阻害活性を有しており、医薬として有用である。本発明化合物又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物は、JAK2チロシンキナーゼが関与する続発性骨髄線維症、又は、続発性急性骨髄性白血病の治療剤又は予防剤として用いることができる。
【0102】
本発明化合物又はその医薬上許容される塩を医薬として投与する場合、本発明化合物又はその医薬上許容される塩をそのまま又は医薬的に許容される無毒性かつ不活性の担体中に、例えば、0.001%〜99.5%、好ましくは0.1%〜90%含有する医薬組成物として、人を含む哺乳動物に投与される。
担体としては、固形、半固形、又は液状の希釈剤、充填剤、及びその他の処方用の助剤一種以上が用いられる。本発明に係る医薬組成物は、投与単位形態で投与することが望ましい。医薬組成物は、組織内投与、経口投与、静脈内投与、局所投与(経皮投与、点眼等)又は経直腸的に投与することができる。これらの投与方法に適した剤型で投与されるのはもちろんである。
医薬としての用量は、年齢、体重、疾病の種類、程度等の患者の状態、投与経路を考慮した上で調製することが望ましいが、通常は、成人に対して本発明化合物又はその医薬上許容される塩の有効成分量として、経口投与の場合、1日あたり、0.1mg〜5g/成人の範囲、好ましくは、1mg〜500mg/成人の範囲が適当である。場合によっては、これ以下でも足りるし、また逆にこれ以上の用量を必要とすることもある。通常、1日1回又は数回に分けて投与するか又は1〜24時間かけて静脈内に連続投与することができる。
【実施例】
【0103】
以下に参考例、実施例、試験例及び製剤例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。

参考例1 (S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン
2,4,6−トリクロロピリミジン2.4gをテトラヒドロフラン24mlに溶解し、室温にてトリエチルアミン2.0mlを加え、続いて(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン2.0gのテトラヒドロフラン溶液12mlを滴下した後、室温にて9.5時間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を1.77g得た。
MS(ESI)m/z 286(M+H)

参考例2 (S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン

工程1 (S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリジン−2−アミン
2,4,6−トリクロロピリジン7.2g及び(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン2.74gを1−ブタノール25mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン13.7mlを加え、120℃で42時間攪拌した。放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物2.57gを黄色油状物として得た。
MS(ESI)m/z 285(M+H)
工程2 (S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリジン−2−アミン734mg、2−アミノピラジン343mg、リン酸三カリウム1.39g、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9、9’−ジメチルキサンテン190mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム170mgに、1,4−ジオキサン 17mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で19時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物654mgを茶色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 344(M+H)
【0104】
実施例1 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−オン
工程1 (S)−4−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−オン
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン150mg及びピペラジン−2−オン58mgを1−ブタノール1.5mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを183μl加え、60℃で20時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物196mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 355(M+H)

工程2 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−オン
脱気したトルエン6mlに、(S)−4−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−オン196mg、2−アミノピラジン55mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル50mg、ナトリウムt−ブトキシド101mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム27mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物196mgを淡茶色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)

実施例2 N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミド 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドを用いて、N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミドを製造した。これをメタノールに溶解し、1N塩酸を等量加えた後、溶媒を留去して、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)

実施例3 (S)−6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル ]−N−(ピラジン−2−イル )ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3,3−ジフルオロアゼチジン塩酸塩を用いて、(S)−6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを製造した。これをメタノールに溶解し、1N塩酸を等量加えた後、溶媒を留去して、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 402(M+H)

実施例4 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
工程1 2,6−ジクロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン
脱気した1,4−ジオキサン7.5mlと水2.5mlの混合溶液に、2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン500mg、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール379mg、炭酸カリウム753mg及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体74mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物257mgを得た。
MS(ESI)m/z 228(M+H)

工程2 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン
脱気したトルエン6mlに、工程1で得られた2,6−ジクロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン257mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン164mg、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル66mg、ナトリウムt−ブトキシド271mg及び酢酸パラジウム25mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、85℃で2時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物240mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 331(M+H)

工程3 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
脱気したトルエン6mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン235mg、2−アミノピラジン74mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル68mg、ナトリウムt−ブトキシド95mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム37mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン204mgを淡黄色粉末として得た。これをエタノールに溶解し、1N塩酸を等量加えた後、溶媒を留去して、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 390(M+H)

実施例5 (S)−N2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミン 塩酸塩
実施例4と同様の方法により、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに、3−(1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ピリジンを用い、(S)−N2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミンを製造した。これをエタノールに溶解し、1N塩酸を等量加えた後、溶媒を留去して、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 387(M+H)
【0105】
実施例6 (S)−N2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−メトキシ−N6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミン
実施例4と同様の方法により、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに、2−メトキシ−5−ピリジンボロン酸を用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 417(M+H)

実施例7 (S)−2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6’−(ピラジン−2−イルアミノ)−3,4’−ビピリジン−6−オール 塩酸塩
(S)−N2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−メトキシ−N6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミン108mgをアセトニトリル3mlに溶解させ、ヨウ化ナトリウム116mg及びトリメチルシリルクロライド99μl加え、アルゴン雰囲気下、70℃で3.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチル及び水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて、pH9にした。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6’−(ピラジン−2−イルアミノ)−3,4’−ビピリジン−6−オール78mgを淡黄色粉末として得た。これをメタノールに溶解し、1N塩酸を等量加えた後、溶媒を留去して、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 403(M+H)

実施例8 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(オキサゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 5−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)オキサゾール
2,6−ジクロロイソニコチンアルデヒド(J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1998,1567−1568に記載の方法に準じて合成)528mgをメタノール10mlに溶解させ、p−トルエンスルホニルメチルイソシアニド586mg及び炭酸カリウム415mg加え、50℃にて30分間攪拌した。反応液を濃縮した後、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、目的物を白色粉末として630mg得た。
MS(ESI)m/z 215(M+H)

工程2 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(オキサゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
脱気したトルエン30mlに、工程1で得られた5−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)オキサゾール630mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン408mg、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル182mg、炭酸セシウム1.9g及び酢酸パラジウム66mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1.5時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(オキサゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン600mgを淡黄色粉末として得た。これに脱気したトルエン10mlを加え、続いて2−アミノピラジン180mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル180mg、ナトリウムt−ブトキシド254mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム98mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物390mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 377(M+H)

実施例9 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン1.37g(参考例1)、2−アミノピラジン460mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9、9’−ジメチルキサンテン277mg、リン酸三カリウム2.04g及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム248mgに1,4−ジオキサン30mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物960mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 345(M+H)

実施例10 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
脱気した1,4−ジオキサン3mlと水1.2mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン100mg、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸145mg、炭酸ナトリウム123mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム17mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン124mgを白色粉末として得た。これをメタノールに溶解し、1N塩酸を等量加えた後、溶媒を留去して、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 465(M+H)
【0106】
実施例11 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルバミン酸t−ブチルを用いて、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 377(M+H)
実施例12 (S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イルオキシ}エタノール 塩酸塩
(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン150mg、リン酸三カリウム187mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル84mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム46mgに、エチレングリコール3mlと1,4−ジオキサン1.5ml加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で13時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イルオキシ}エタノール62mgを淡茶色粉末として得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物52mgを黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 370(M+H)

実施例13 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
工程1 (S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−アミン
脱気したトルエン15ml、エタノール7ml及び水10mlの混合溶媒に、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン500mg(参考例1)、3−(1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ピリジン314mg、炭酸ナトリウム927mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム202mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、110℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物218mgを白色粉末として得た。

工程2 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−アミン100mg、2−アミノピラジン35mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン18mg、リン酸三カリウム129mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム16mgに1,4−ジオキサン2mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物54mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 388(M+H)
比旋光度[α]20=−29.60°(c=0.5,メタノール)

実施例14 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
工程1 (S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(ピリジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
脱気したトルエンに、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン200mg(参考例1)、2−(トリブチルスタニル)ピリジン0.22ml、酸化銅55mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム81mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、110℃で4時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物63mgを無色油状物として得た。

工程2 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(ピリジン−2−イル)ピリミジン−2−アミン62mg、2−アミノピラジン22mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン22mg、リン酸三カリウム80mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム20mgに1,4−ジオキサン2mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物25mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 388(M+H)
比旋光度[α]20=−61.20°(c=0.5,メタノール)

実施例15 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例14と同様の方法により、2−(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに、4−(トリブチルスタニル)ピリジンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 388(M+H)
【0107】
実施例16 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−オン
工程1 (S)−1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−オン
脱気した1,4−ジオキサン3mlに、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン100mg(参考例1)、2−ピロリドン33mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン20mg、リン酸三カリウム149mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム19mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。不溶物を濾別した後、減圧下、溶媒を留去させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物106mgを黄色油状物として得た。

工程2 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−オン
脱気した1,4−ジオキサン3mlに、(S)−1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−オン104mg、2−アミノピラジン33mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン18mg、リン酸三カリウム132mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム17mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で11時間攪拌した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物74mgを淡褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 394(M+H)
比旋光度[α]20=−19.60°(c=0.5,メタノール)

実施例17 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2,6−ジオン
工程1 (S)−4−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2,6−ジオン
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン182mg(参考例1)及びピペラジン−2,6−ジオン80mgをテトラヒドロフラン2ml及びN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを122μl加え、80℃で32時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物136mgを白色粉末として得た。

工程2 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2,6−ジオン
脱気した1,4−ジオキサン2.5mlに、(S)−4−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2,6−ジオン119mg、2−アミノピラジン34mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン19mg、リン酸三カリウム139mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム17mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物26mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)

実施例18 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}テトラヒドロピリミジン−2(1H)−オン
実施例16と同様の方法により、2−ピロリドンの代わりに、テトラヒドロ−2−ピリミジノンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)

実施例19 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピロリジン−1−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、ピロリジンを用い、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 380(M+H)

実施例20 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−モルホリノ−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、モルホリンを用い、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 396(M+H)
比旋光度[α]20=−25.19°(c=0.5,メタノール)
【0108】
実施例21 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イミダゾリジン−2−オン 塩酸塩
脱気した1,4−ジオキサン5mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例9)150mg、2−イミダゾリジノン224mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン26mg、リン酸三カリウム185mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム23mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー精製し、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イミダゾリジン−2−オン80mgを白色粉末として得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物56mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
元素分析値 (C1919FNO・HCl+0.5HO+0.1COHとして)
計算値(%) C:51.88 H:4.90 N:25.21
実測値(%) C:51.71 H:4.77 N:24.87

実施例22 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(オキサゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
工程1 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−[2−(トリイソプロピルシリル)オキサゾール−5−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン
脱気したN,N−ジメチルホルムアミド5mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン150mg(実施例9)、5−(トリブチルスタニル)−2−(トリイソプロピルシリル)オキサゾール246mg(WO2007/17096に準じて合成)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム25mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2.5時間攪拌した。5−(トリブチルスタニル)−2−(トリイソプロピルシリル)オキサゾール246mgを追加して、さらに4時間撹拌した。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出操作を行った。水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−[2−(トリイソプロピルシリル)オキサゾール−5−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン153mgを淡橙色油状物として得た。

工程2 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(オキサゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン塩酸塩
(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−[2−(トリイソプロピルシリル)オキサゾール−5−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン122mgをテトラヒドロフラン1.2mlに溶解させ、1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド.テトラヒドロフラン溶液0.5mlを加えた。室温で20分撹拌した後、反応液を酢酸エチルで希釈した。水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(オキサゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン60mgを白色粉末として得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物45mgを淡橙色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 378(M+H)
元素分析値 (C1916FNO・HClとして)
計算値(%) C:55.14 H:4.14 N:23.69
実測値(%) C:54.94 H:3.92 N:23.81

実施例23 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、2−メトキシ−5−ピリジンボロン酸を用いて、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 418(M+H)
元素分析値 (C2220FNO・HClとして)
計算値(%) C:58.21 H:4.66 N:21.60
実測値(%) C:57.80 H:4.48 N:21.54
比旋光度[α]20=−24.80°(c=0.5,メタノール)

実施例24 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、1H−ピラゾール−3−ボロン酸を用いて、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 377(M+H)
元素分析値 (C1917FN・HCl+0.8HOとして)
計算値(%) C:53.41 H:4.62 N:26.23
実測値(%) C:53.21 H:4.31 N:26.25
比旋光度[α]20=−86.40°(c=0.5,メタノール)

実施例25 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピリジン−2−オール
工程1(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(2−フルオロピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、2−フルオロピリジン−4−ボロン酸を用いて、標記化合物を得た。

工程2(S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピリジン−2−オール
(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(2−フルオロピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン80mgに1,2−ジメトキシエタン1ml及び10%塩酸水溶液1mlを加え、85℃で2時間撹拌した。10%塩酸水溶液を0.5ml追加して、さらに2時間撹拌した。酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性とした。分液した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた固体をジエチルエーテルで洗浄して、濾過後、減圧乾燥し、標記化合物54mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 404(M+H)
【0109】
実施例26 (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピリジン−2−オール
実施例7と同様の方法により、(S)−N2’−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−メトキシ−N6’−(ピラジン−2−イル)−3,4’−ビピリジン−2’,6’−ジアミンの代わりに、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例23)を用い、標記化合物を淡褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 404(M+H)
比旋光度[α]20=−39.60°(c=0.5,メタノール)

実施例27 N−((R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イル)アセトアミド 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、(R)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドを用い、N−((R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イル)アセトアミドを製造した。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)
元素分析値 (C2225FNO・HClとして)
計算値(%) C:55.87 H:5.54 N:23.69
実測値(%) C:55.49 H:5.21 N:23.59
比旋光度[α]20=113.59°(c=0.5,メタノール)

実施例28 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 2,6−ジクロロ−4−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン
脱気した1,4−ジオキサン3mlと水1mlの混合溶液に、2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン188mg、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルバミン酸t−ブチル201mg、炭酸カリウム284mg及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体56mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物90mg得た。

工程2 2,6−ジクロロ−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン
アルゴン雰囲気下、2,6−ジクロロ−4−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン90mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解させ、0℃にて60%水素化ナトリウム20mgを加え、0℃にて15分撹拌した。続いて、(2−クロロメトキシ)エチルトリメチルシラン82μl加え、室温まで昇温して2時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行い、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物106mg得た。

工程3 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン
脱気したトルエン3mlに、工程2で得られた2,6−ジクロロ−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン100mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン44mg、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル17mg、ナトリウムt−ブトキシド70mg及び酢酸パラジウム6mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、85℃で1.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物70mgを無色油状物として得た。

工程4 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
脱気したトルエン2mLに、工程3で得られた(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン68mg、2−アミノピラジン17mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル15mg、ナトリウムt−ブトキシド21mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム8mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物70mgを無色油状物として得た。

工程5 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程4で得られた(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2,6−ジアミン53mgにトリフルオロ酢酸1mlと水0.1mlの混合溶液を加え、室温で3時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去した後、水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性とした。酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物15mgを淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 376(M+H)
比旋光度[α]20=−103.59°(c=0.5,メタノール)

実施例29 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 2,6−ジクロロ−N−メトキシ−N−メチルイソニコチンアミド
2,6−ジクロロイソニコチン酸586mgをN,N−ジメチルホルムアミド10mlに溶解させ、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩690mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール490mg、N,O−ジメチルヒドロキシアミン塩酸塩440mg及びトリエチルアミン1.67ml加え、室温にて17時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物500mg得た。

工程2 1−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)エタノン
2,6−ジクロロ−N−メトキシ−N−メチルイソニコチンアミド490mgをテトラヒドロフランに溶解させ、0℃にて3M臭化メチルマグネシウム.テトラヒドロフラン溶液2.1mlを滴下し、0℃にて1時間撹拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、標記化合物325mg得た。

工程3 2,6−ジクロロ−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン
1−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)エタノン325mgにN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール5mlを加え、30分加熱還流した。減圧下、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールを留去し、得られた残渣にエタノール5ml、ヒドラジン1水和物91μl加え、1時間加熱還流した。減圧下、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物320mg得た。

工程4 2,6−ジクロロ−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン
アルゴン雰囲気下、2,6−ジクロロ−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン250mgをテトラヒドロフラン6mlに溶解させ、0℃にて60%水素化ナトリウム56mgを少しずつ加え、0℃にて30分撹拌した。続いて、(2−クロロメトキシ)エチルトリメチルシラン0.25ml加え、室温まで昇温して2時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行い、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、標記化合物440mg得た。

工程5 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミン
脱気したトルエン3mlに、工程4で得られた2,6−ジクロロ−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン100mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン45mg、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル17mg、ナトリウムt−ブトキシド70mg及び酢酸パラジウム7mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、85℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物130mgを褐色油状物として得た。

工程6 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
脱気したトルエン3mLに、工程5で得られた(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−アミン130mg、2−アミノピラジン35mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル30mg、ナトリウムt−ブトキシド42mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム18mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物95mgを褐色油状物として得た。

工程7 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程6で得られた(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン95mgにトリフルオロ酢酸3mlと水0.3mlの混合溶液を加え、60℃にて1時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去した後、水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性とした。酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去させ、標記化合物20mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 376(M+H)

実施例30 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン マレイン酸塩
脱気したトルエン13mlに、実施例4、工程1,2と同様にして合成した(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン1.34g、2−アミノピラジン423mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル154mg、ナトリウムt−ブトキシド544mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム74mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン1.26gを淡黄色粉末として得た。続いて、得られた(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン1.0gをメタノール1mlに溶解させ、マレイン酸300mgを加えた。酢酸エチル6mlを加え、室温で2時間撹拌した。析出した固体をろ過し、標記化合物1.1gを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 390(M+H)
元素分析値 (C2524FNとして)
計算値(%) C: 59.40 H: 4.79 N:19.40
実測値(%) C: 59.19 H: 4.58 N:19.36
比旋光度[α]20=68.40°(c=0.5,メタノール)
【0110】
実施例31 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−モルホリノ−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン マレイン酸塩
実施例20の方法により合成した(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−モルホリノ−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを、実施例30と同様の方法により、マレイン酸塩とした。
MS(ESI)m/z 396(M+H)
元素分析値 (C2426FNとして)
計算値(%) C:56.35 H:5.12 N:19.17
実測値(%) C:56.42 H:5.07 N:19.41
比旋光度[α]20=81.20°(c=0.5,メタノール)

実施例32 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 1/2マレイン酸塩
実施例13の方法により合成した(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを、実施例30と同様の方法により、マレイン酸塩とした。
MS(ESI)m/z 388(M+H)
元素分析値 (C2320FNとして)
計算値(%) C:62.02 H:4.53 N:22.01
実測値(%) C:61.79 H:4.50 N:22.14
比旋光度[α]20=−42.00°(c=0.5,メタノール)

実施例33 N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミド マレイン酸塩
実施例2の方法により合成したN−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミドを、実施例30と同様の方法により、マレイン酸塩とした。
MS(ESI)m/z 437(M+H)
元素分析値 (C2629FNとして)
計算値(%) C:56.52 H:5.29 N:20.28
実測値(%) C:56.49 H:5.24 N:20.45
比旋光度[α]20=26.39°(c=0.5,メタノール)

実施例34 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン マレイン酸塩
実施例11の方法により合成した(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを、実施例30と同様の方法により、マレイン酸塩とした。
MS(ESI)m/z 377(M+H)
元素分析値 (C2321FN+0.2HOとして)
計算値(%) C:55.69 H:4.35 N:22.59
実測値(%) C:55.32 H:4.33 N:22.61
比旋光度[α]20=−51.60°(c=0.5,メタノール)

実施例35 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、 3−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸を用いて、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 465(M+H)
元素分析値 (C2321FNS・HCl+0.5HOとして)
計算値(%) C:54.17 H:4.55 N:16.48
実測値(%) C:54.04 H:4.35 N:16.10
比旋光度[α]20=−12.40°(c=0.5,メタノール)
【0111】
実施例36 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例4と同様の方法により、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸を用い、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを製造した。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 464(M+H)
元素分析値 (C2422FNS・HCl+0.2HOとして)
計算値(%) C:57.24 H:4.68 N:13.91
実測値(%) C:56.97 H:4.35 N:13.71
比旋光度[α]20=74.00°(c=0.5,メタノール)

実施例37 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
工程1 4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール
アルゴン雰囲気下、60%水素化ナトリウム96mgをN,N−ジメチルホルムアミド6mlに懸濁させ、0℃にて4−ヨード−1H−ピラゾール388mgを加え、0℃にて30分撹拌した。続いて、2−ブロモプロパン0.21ml加え、100℃にて2時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行い、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物328mg得た。

工程2 2,6−ジクロロ−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン
脱気した1,4−ジオキサン6mlと水2mlの混合溶液に、2,6−ジクロロ−4−(4,4,5,5,−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)ピリジン(J .Am.Chem.Soc.,2003,125,7792−7793に記載の方法に準じて合成)251mg、4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾール325mg、炭酸カリウム381mg及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体22mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物145mgを得た。

工程3 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン
脱気したトルエン6mlに、工程2で得られた2,6−ジクロロ−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン145mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン87mg、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル34mg、ナトリウムt−ブトキシド109mg及び酢酸パラジウム13mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、85℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物59mgを淡黄色粉末として得た。

工程4 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン塩酸塩
脱気したトルエン5mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン59mg、2−アミノピラジン19mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル16mg、ナトリウムt−ブトキシド22mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム9mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、85℃で1.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン40mgを淡黄色粉末として得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物30mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 418(M+H)
比旋光度[α]20=76.40°(c=0.5,メタノール)

実施例38 N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミド 塩酸塩
脱気したトルエン6mlに、(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン(参考例2)100mg、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミド112mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル69mg、ナトリウムt−ブトキシド92mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム30mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、N−{(S)−1−[2−{[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル]ピロリジン−3−イル}アセトアミド115mgを淡褐色粉末として得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物67mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 436(M+H)
比旋光度[α]20=63.20°(c=0.5,メタノール)

実施例39 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−モルホリノ−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、モルホリンを用いて、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
比旋光度[α]20=−38.80°(c=0.5,メタノール)

実施例40 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−チオモルホリノピリジン−2,6−ジアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、チオモルホリンを用いて、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 411(M+H)
【0112】
実施例41 (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}プロパン−1−オール 塩酸塩
実施例12と同様の方法により、エチレングリコールの代わりに、1,3−プロパンジオールを用いて、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 384(M+H)

実施例42 (S)−N−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミ ジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)アセトアミド
アゼチジン−3−イルカルバミン酸t−ブチル100mgを塩化メチレン5mlに溶解させ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン225mgを加えた。氷冷下、塩化アセチル68mgを加え、室温で2日撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、5%クエン酸水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、褐色油状物146mgを得た。これを塩化メチレン2.5mlに溶解させ、トリフルオロ酢酸1mlを加え、室温で終夜攪拌した。減圧下、溶媒を留去後、N−(アゼチジン−3−イル)アセトアミドトリフルオロ酢酸塩66mgを得た。続いて、脱気した1,4−ジオキサン3mlに、得られたN−(アゼチジン−3−イル)アセトアミドトリフルオロ酢酸塩33mg、トリエチルアミン148mg、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン100mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル28mg、ナトリウムt−ブトキシド56mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム30mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物17mgを山吹色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)

実施例43 (S)−6−(アゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、アゼチジン塩酸塩を用い、標記化合物を白色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 366(M+H)

実施例44 (S)−6−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−フルオロアゼチジン塩酸塩を用い、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 384(M+H)
比旋光度[α]20=84.00°(c=0.5,メタノール)

実施例45 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−2−オン
脱気した1,4−ジオキサン3mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン100mg(実施例9)、2−アゼチジノン41mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン34mg、リン酸三カリウム123mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム30mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で5時間攪拌した。不溶物を濾別した後、減圧下、溶媒を留去させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物58mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 380(M+H)
比旋光度[α]20=−62.40°(c=0.5,メタノール)
【0113】
実施例46 (S)−4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例37と同様の方法により、2−ブロモプロパンの代わりに、ヨードエタンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 404(M+H)
比旋光度[α]20=−83.60°(c=0.5,メタノール)

実施例47 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例4と同様の方法により、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに、1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 390(M+H)

実施例48 (S)−4−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例37と同様の方法により、2−ブロモプロパンの代わりに、(ブロモメチル)シクロプロパンを用い、標記化合物を黄土色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 430(M+H)

実施例49 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(チアゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
工程1 (S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(チアゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン
脱気したN,N−ジメチルホルムアミドに、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン286mg(参考例1)、5−(トリブチルスタニル)チアゾール411mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム115mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(チアゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン175mgを白色固体として得た。

工程2 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(チアゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(チアゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン155mg、2−アミノピラジン53mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン72mg、リン酸三カリウム196mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム81mgに1,4−ジオキサン4mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物105mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 394(M+H)

実施例50 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−オール 塩酸塩工程1 1−{6−クロロ−2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−オール
実施例1工程1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、DL−3−ピロリジノールを用い、標記化合物を白色粉末として得た。

工程2 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−オール 塩酸塩
脱気した1,4−ジオキサン3mlに、1−{6−クロロ−2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−オール119mg、2−アミノピラジン40mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン20mg、リン酸三カリウム150mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム19mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2.5時間攪拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−オール47mgを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物32mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 396(M+H)
元素分析値 (C2022FNO・HCl+0.25HOとして)
計算値(%) C:55.04 H:5.43 N:22.47
実測値(%) C:55.06 H:5.12 N:22.50
【0114】
実施例51 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例16と同様の方法により、2−ピロリドンの代わりに、2−アミノ−5−メチルチアゾールを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)

実施例52 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4,5’−ビピリミジン−2,6−ジアミン
工程1(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4,5’−ビピリミジン−2−アミン
脱気した1,4−ジオキサン3mlと水1mlに、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン(参考例1)210mg、ピリミジン−5−ボロン酸91mg、炭酸カリウム304mg及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体60mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で6時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4,5’−ビピリミジン−2−アミン73mgを白色アモルファスとして得た。

工程2 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4,5’−ビピリミジン−2,6−ジアミン
(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4,5’−ビピリミジン−2−アミン90mg、2−アミノピラジン31mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン31mg、リン酸三カリウム116mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム28mgに1,4−ジオキサン2mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物30mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 389(M+H)

実施例53 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(2−メトキシチアゾール−5−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例49と同様の方法により、5−(トリブチルスタニル)チアゾールの代わりに、2−メトキシ−5−(トリブチルスタニル)チアゾールを用い、標記化合物を淡橙色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 424(M+H)

実施例54 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(チアゾール−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
工程1 ((S)−4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)[1−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバミン酸t−ブチル
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン300mgをテトラヒドロフラン7mlに溶解し、ジ−t−ブチルジカルボナート0.70ml及び4−ジメチルアミノピリジン58mg加え、室温で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物285mgを無色油状物として得た。

工程2(S)−4−クロロ−6−(チアゾール−2−イル)ピリミジン−2−イル[1−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバミン酸t−ブチル
脱気したトルエン5mlに、((S)−4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)[1−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバミン酸t−ブチル270mg、2−(トリブチルスタニル)チアゾール314mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム81mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物150mgを淡黄色油状物として得た。

工程3(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(チアゾール−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
脱気した1,4−ジオキサン4mlに、(S)−4−クロロ−6−(チアゾール−2−イル)ピリミジン−2−イル[1−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバミン酸t−ブチル130mg、2−アミノピラジン34mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン35mg、リン酸三カリウム127mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム31mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、淡黄色油状物90mgを得た。これに、トリフルオロ酢酸2mlを加え、室温で2時間撹拌した。減圧下、トリフルオロ酢酸を留去後、水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性とした。酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物25mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 394(M+H)

実施例55 (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピコリノニトリル
実施例52と同様の方法により、ピリミジン−5−ボロン酸の代わりに、2−シアノピリジン−5−ボロン酸ピナコールエステルを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 413(M+H)
【0115】
実施例56 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボキサミド
塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、イソニコペタミドを用い、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボキサミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)

実施例57 (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピコリンアミド
(S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピコリノニトリル38mgにt−ブタノールを加え、続いてアルミナ担持フッ化カリウム60mgを加え、90℃にて4時間撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物25mgをアモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 431(M+H)

実施例58 4−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−2−カルボキサミド
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、ピペラジン−2−カルボキサミドを用い、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 438(M+H)

実施例59 6−(3−アミノピロリジン−1−イル)−N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジンを用い、1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イルカルバミン酸t−ブチルを得た。これに、トリフルオロ酢酸2mlを加え、室温で1時間撹拌した。トリフルオロ酢酸を留去後、水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性とした。酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)

実施例60 N−(1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イル)メタンスルホンアミド 塩酸塩
6−(3−アミノピロリジン−1−イル)−N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン110mg(実施例59)をテトラヒドロフラン3mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン91μl及びメタンスルホニルクロライド21μlを0℃にて加え、0℃で1時間撹拌した。水を加えた後、反応液を酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、N−(1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3−イル)メタンスルホンアミド92mgを淡黄色アモルファスとして得た。常法に従い塩酸塩とし、標記化合物70mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 473(M+H)
元素分析値 (C2125FNS・HCl+0.5HO+0.2CHCOとして)
計算値(%) C:48.88 H:5.38 N:20.92
実測値(%) C:48.64 H:5.17 N:20.73
【0116】
実施例61 (S)−2−({2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}(2−ヒドロキシエチル)アミノ)エタン−1−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、ジエタノールアミンを用い、(S)−2−({2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}(2−ヒドロキシエチル)アミノ)エタン−1−オールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 414(M+H)
元素分析値 (C2024FN・HCl+HOとして)
計算値(%) C:52.97 H:5.65 N:21.62
実測値(%) C:52.91 H:5.45 N:21.37

実施例62 (S)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン 二塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、N,N−ジメチルエチレンジアミンを用い、(S)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 397(M+H)
元素分析値 (C2025FN・2HCl+1.5HOとして)
計算値(%) C:48.39 H:6.09 N:22.57
実測値(%) C:48.30 H:5.81 N:22.45

実施例63 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−カルボキサミド塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、ニペコタミドを用い、1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−カルボキサミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)

実施例64 (S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−カルボキサミド 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、L−プロリンアミドを用い、(S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−カルボキサミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)
元素分析値 (C2123FNO・HCl+1.5HOとして)
計算値(%) C:51.90 H:5.60 N:23.06
実測値(%) C:51.89 H:5.26 N:22.97

実施例65 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、1−メタンスルホニルピペラジンを用い、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンをを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 473(M+H)
元素分析値 (C2125FNS・HCl+1.6HOとして)
計算値(%) C:46.90 H:5.47 N:20.83
実測値(%) C:46.52 H:5.09 N:20.69
【0117】
実施例66 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピロール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
工程1(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−[1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例52と同様の方法により、ピリミジン−5−ボロン酸の代わりに、1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−ボロン酸を用いて、標記化合物を得た。
工程2(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1H−ピロール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−[1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン305mgをテトラヒドロフラン3mlに溶解し、氷水冷下1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド/テトラヒドロフラン溶液0.86mlを加え、室温で15分撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物199mgを淡茶色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 376(M+H)

実施例67 (R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−4−ヒドロキシピロリジン−2−オン
実施例16と同様の方法により、2−ピロリドンの代わりに、(R)−(+)−4−ヒドロキシ−2−ピロリジノンを用い、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)

実施例68 N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−[(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、テトラヒドロフルフリルアミンを用い、標記化合物をアモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)

実施例69 ((S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−イル)メタノール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、L−プロリノールを用い、((S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−イル)メタノールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)
元素分析値 (C2124FNO・HCl+0.4HO+0.5CHOHとして)
計算値(%) C:55.04 H:5.97 N:20.90
実測値(%) C:55.05 H:5.75 N:20.57

実施例70 ((R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−イル)メタノール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、D−プロリノールを用い、((R)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−2−イル)メタノールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)
元素分析値 (C2124FNO・HCl+0.4HO+0.5CHOHとして)
計算値(%) C:55.04 H:5.97 N:20.90
実測値(%) C:54.74 H:5.70 N:20.70
【0118】
実施例71 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、4−ヒドロキシピペリジンを用い、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−オールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)
元素分析値 (C2124FNO・HCl)
計算値(%) C:56.56 H:5.65 N:21.99
実測値(%) C:56.23 H:5.53 N:21.99

実施例72 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩を用い、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 382(M+H)
元素分析値 (C1920FNO・HCl+1.2HO+0.2CHOHとして)
計算値(%) C:51.72 H:5.47 N:21.99
実測値(%) C:51.45 H:5.14 N:22.29

実施例73 1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−ヒドロキシピペリジンを用い、1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−オールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)
元素分析値 (C2124FNO・HCl+0.9HO+0.4CHOHとして)
計算値(%) C:54.12 H:6.03 N:20.64
実測値(%) C:53.90 H:5.78 N:20.93

実施例74 (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリル
工程1 5−(トリメチルスタニル)ニコチノニトリル
脱気した1,4−ジオキサン5mlに、5−ブロモ−3−シアノピリジン300mg、ヘキサメチルジチン750mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム185mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物178mgを無色油状物として得た。

工程2 (S)−5−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリル
脱気したトルエン3mlに、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン187mg(参考例1)、5−(トリメチルスタニル)ニコチノニトリル175mg、ヨウ化銅25mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム75mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、110℃で17時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−5−{6−クロロ2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリル58mgを無色油状物として得た。

工程3 ((S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリル
脱気したトルエン2mlに、(S)−5−{6−クロロ2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリル55mg、2−アミノピラジン16mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル15mg、ナトリウムt−ブトキシド21mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム8mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物21mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 413(M+H)

実施例75 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン工程1 (S)−6−[2−(ベンジルオキシメチル)−2H−テトラゾール−5−イル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例74と同様の方法により、5−(トリメチルスタニル)ニコチノニトリルの代わりに、2−(ベンジルオキシメチル)−5−(トリブチルスタニル)−2H−テトラゾール(Tetrahedron Lett.,2000,41,2805−2809に準じて合成)を用い、(S)−6−[2−(ベンジルオキシメチル)−2H−テトラゾール−5−イル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。

工程2 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−6−[2−(ベンジルオキシメチル)−2H−テトラゾール−5−イル]N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン50mgをメタノール1.5mlに溶解し、10%塩酸水溶液1.5mlを加え、80℃で20時間撹拌した。放冷後、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH4とした。有機層に対し抽出操作を行い、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物を、メタノールで洗浄して、濾過後、減圧乾燥し、標記化合物15mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 379(M+H)
【0119】
実施例76 (S)−N−(2−アミノエチル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン 二塩酸塩
実施例59と同様の方法により、3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジンの代わりに、N−(2−アミノエチル)カルバミン酸t−ブチルを用い、(S)−N−(2−アミノエチル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 369(M+H)
元素分析値 (C1821FN・2HCl+0.5HOとして)
計算値(%) C:48.01 H:5.37 N:24.88
実測値(%) C:47.72 H:5.51 N:24.70

実施例77 (S)−N−(2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}エチル)メタンスルホンアミド 塩酸塩
実施例60と同様の方法により、6−(3−アミノピロリジン−1−イル)−N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンの代わりに、(S)−N−(2−アミノエチル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミンを用い、(S)−N−(2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}エチル)メタンスルホンアミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 447(M+H)
元素分析値 (C1923FNS・HCl+HOとして)
計算値(%) C:45.55 H:5.23 N:22.37
実測値(%) C:45.61 H:5.07 N:22.24

実施例78 (S)−N−(2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}エチル)アセトアミド 塩酸塩
(S)−N−(2−アミノエチル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン二塩酸塩(実施例76)141mgに、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及びクロロホルムを加え分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をテトラヒドロフラン3mlに溶解し、0℃にてN,N−ジイソプロピルエチルアミン223μl及び塩化アセチル23μlを加え、0℃にて30分撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−(2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}エチル)アセトアミド95mgを白色粉末として得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物74mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 411(M+H)
元素分析値 (C2023FNO・HClとして)
計算値(%) C:53.75 H:5.41 N:25.07
実測値(%) C:53.47 H:5.55 N:24.87

実施例79 (S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}アセトアミド 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、2−アミノアセタミドを用い、(S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}アセトアミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡茶色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 383(M+H)
元素分析値 (C1819FNO・HCl+1.2HOとして)
計算値(%) C:49.08 H:5.13 N:25.44
実測値(%) C:49.33 H:5.45 N:25.14

実施例80 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンズアミド 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、4−カルバモイルフェニルボロン酸を用いて、(S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンズアミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 430(M+H)
元素分析値 (C2320FNO・HCl+HOとして)
計算値(%) C:57.09 H:4.79 N:20.26
実測値(%) C:57.16 H:4.68 N:20.45
【0120】
実施例81 (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンゾニトリル
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、3−シアノフェニルボロン酸を用いて、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 412(M+H)

実施例82 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(フラン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、3−フリルボロン酸を用いて、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(フラン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 377(M+H)
元素分析値 (C2017FNO・HClとして)
計算値(%) C:58.18 H:4.39 N:20.36
実測値(%) C:57.88 H:4.58 N:20.24

実施例83 (S)− 1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸エチル
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、イソニペコチン酸エチルを用い、標記化合物を淡黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 466(M+H)

実施例84 (S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ニコチンアミド
実施例57と同様の方法により、(S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピコリノニトリルの代わりに、(S)−5−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ニコチノニトリルを用い、標記化合物をアモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 431(M+H)

実施例85 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸
(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸エチル128mg(実施例83)をエタノール3mlに溶解し、12%水酸化ナトリウム水溶液0.28mlを加え、室温で6時間撹拌した。エタノールを留去後、水で希釈し、ジエチルエーテルで洗浄した。水層を10%塩酸水溶液でpH7とした。水層に対し酢酸エチルで抽出操作を行い、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物を、ジエチルエーテルで洗浄して、濾過後、減圧乾燥し、標記化合物58mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 438(M+H)
【0121】
実施例86 (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−2−フェニルエタノール
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、(S)−(+)−2−フェニルグリシノールを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 446(M+H)

実施例87 (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−3−フェニルプロパン−1−オール
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、L−フェニルアラニノールを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 460(M+H)

実施例88 (R)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−4−メチルペンタン−1−オール
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、D−ロイシノールを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 426(M+H)

実施例89 (S)−6−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 二塩酸塩
(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン172mg、リン酸三カリウム212mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル95mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム52mgに、2−ジメチルアミノエタノール4mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−6−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン118mgを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物101mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 398(M+H)
元素分析値 (C2024FNO・2HCl+1.2HOとして)
計算値(%) C:48.83 H:5.82 N:19.93
実測値(%) C:48.89 H:5.63 N:19.86

実施例90 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
工程1 (S)−1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル
脱気した1,4−ジオキサン10mlに、(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン150mg(参考例1)500mg、4−ピラゾールカルボン酸エチル270mg、トランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン0.20ml、リン酸三カリウム780mg及びヨウ化銅100mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で6時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物51mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 390(M+H)

工程2(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル
脱気したトルエン2mlに、(S)−1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル50mg、2−アミノピラジン15mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル12mg、ナトリウムt−ブトキシド17mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム7mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物45mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 449(M+H)

工程3(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル35mgにエタノール2ml、テトラヒドロフラン1ml、12%水酸化ナトリウム水溶液80μlを加え、室温で18時間撹拌した。12%水酸化ナトリウム水溶液160μlを追加し、さらに3時間撹拌した。エタノールを留去後、水で希釈し、10%塩酸水溶液でpH7とした。水層に対し酢酸エチルで抽出操作を行い、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物14mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 421(M+H)
【0122】
実施例91 (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンズアミド
(S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ベンゾニトリル192mg(実施例81)をt−ブタノール5mlに加え、アルミナ担持フッ化カリウム384mgを加え、80℃で2時間撹拌した。アルミナ担持フッ化カリウム384mgを追加し、さらに15時間撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物158mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 430(M+H)

実施例92 (S)−6−(ベンゾ[d]1,3−ジオキソール−5−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、 3,4−(メチレンジオキシ)フェニルボロン酸を用いて、(S)−6−(ベンゾ[d]1,3−ジオキソール−5−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 431(M+H)
元素分析値 (C2319FN・HCl+HOとして)
計算値(%) C:56.97 H:4.57 N:17.33
実測値(%) C:56.58 H:4.38 N:17.45

実施例93 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(2−フルオロピリジン−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、2−フルオロピリジン−4−ボロン酸を用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 406(M+H)

実施例94 N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−[(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ]ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン200mg、リン酸三カリウム246mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル111mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム60mgに、テトラヒドロフルフリルアルコール4ml及び1,4−ジオキサン2mlを加え、脱気、アルゴン置換して、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物77mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 411(M+H)

実施例95 (S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ}エタノール 塩酸塩
実施例94と同様の方法により、テトラヒドロフルフリルアルコールの代わりに、エチレングリコールを用い、(S)−2−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ}エタノールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 371(M+H)
元素分析値 (C1819FN・HClとして)
計算値(%) C:53.14 H:4.95 N:20.66
実測値(%) C:52.94 H:4.95 N:20.52
【0123】
実施例96 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−[2−(ピロリジン−1−イル)エチル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、1−(2−アミノエチル)ピロリジンを用い、標記化合物を褐色粉末としてとして得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)

実施例97 (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イソニコチンアミド
脱気した1,4−ジオキサン3.5mlと水1.5mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン150mg、4−シアノピリジン−3−ボロン酸ネオペンチルグリコールエステル235mg、炭酸ナトリウム184mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム25mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた粉末を酢酸エチルで洗浄して、濾過後、減圧乾燥し、(S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イソニコチンアミド31mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 431(M+H)

実施例98 (S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イソニコチノニトリル
実施例97で得られた濾液を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、(S)−3−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}イソニコチノニトリル15mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 413(M+H)

実施例99 (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−3−メチルブタン−1−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、L−バリノールを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 412(M+H)
元素分析値 (C2126FNO・HCl+HOとして)
計算値(%) C:54.13 H:6.27 N:21.04
実測値(%) C:54.18 H:5.91 N:21.14

実施例100 (S)−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
工程1 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]ピリミジン−2−アミン
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン200mg及び1−メタンスルホニルピペラジン119mgを1−ブタノール3mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.23mlを加え、60℃で20時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物196mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 430(M+H)

工程2 (S)−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
脱気したトルエン6mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]ピリミジン−2−アミン210mg、2−アミノピラジン56mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル47mg、ナトリウムt−ブトキシド66mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム25mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で4時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン120mgを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 489(M+H)
元素分析値 (C2125ClFNS・HCl+0.4HOとして)
計算値(%) C:47.35 H:5.07 N:21.04
実測値(%) C:47.24 H:4.79 N:20.97
【0124】
実施例101 (1S,2S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ}シクロヘキサノール 塩酸塩
実施例94と同様の方法により、テトラヒドロフルフリルアルコールの代わりに、(1S,2S)−トランス−1,2−シクロヘキサンジオールを用い、(1S,2S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ}シクロヘキサノールを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末としてとして得た。
MS(ESI)m/z 425(M+H)
元素分析値 (C2225FN・HCl+0.2HOとして)
計算値(%) C:56.88 H:5.73 N:18.09
実測値(%) C:56.94 H:5.53 N:18.14

実施例102 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−[(5−メチルピラジン−2−イル)メチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、2−(アミノメチル)−5−メチルピラジンを用い、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−[(5−メチルピラジン−2−イル)メチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 432(M+H)
元素分析値 (C2222FN・HCl+HO+0.5CHOHとして)
計算値(%) C:53.84 H:5.42 N:25.11
実測値(%) C:53.44 H:5.05 N:25.40

実施例103 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(フラン−2−イルメチル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、フルフリルアミンを用い、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(フラン−2−イルメチル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4,6−トリアミンをを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 406(M+H)
元素分析値 (C2120FNO・HCl+1.5HOとして)
計算値(%) C:53.79 H:5.16 N:20.91
実測値(%) C:53.85 H:4.84 N:20.85

実施例104 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−[1−(ピリジン−3−イル)エチル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、1−(3−ピリジル)エチルアミンを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 431(M+H)

実施例105 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール
工程1 4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール塩酸塩
1−ベンジル−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール500mg(J.Med.Chem.,1988,486−491に準じて合成)をエタノール10mlに溶解し、10%パラジウム炭素300mg及び濃塩酸0.38mlを加え、室温で終夜水素添加した。不溶物をろ別し、エタノール及び水で洗浄して、ろ液を減圧下濃縮した。残渣にジエチルエーテルを加え粉末化させ、目的物374mgを白色粉末として得た。

工程2(S)−1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン150mg及び4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール塩酸塩97mgを2−エトキシエタノール3mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを274μlを加え、135℃で20時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物194mgを褐色油状物として得た。

工程3(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール
脱気したトルエン3ml及び1,4−ジオキサン2mlの混合溶液に、(S)−1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール100mg、2−アミノピラジン32mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル45mg、ナトリウムt−ブトキシド38mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム27mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物80mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 440(M+H)
【0125】
実施例106 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリジン−2−イルメチル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、2−(アミノメチル)ピリジンを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 417(M+H)

実施例107 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−(アミノメチル)ピリジンを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 417(M+H)

実施例108 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリジン−4−イルメチル)ピリミジン−2,4,6−トリアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、4−(アミノメチル)ピリジンを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 417(M+H)

実施例109 (S)−2−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ}−3−ヒドロキシプロパンアミド
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、L−セリンアミドを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 413(M+H)

実施例110 (3S,4S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピロリジン−3,4−ジオール
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、(3S,4S)−3,4−ピロリジノールを用い、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 412(M+H)
【0126】
実施例111 N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンを用い、また工程1において反応溶媒に2−エトキシエタノールを用いて135℃で反応して、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 452(M+H)

実施例112 (S)−8−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1,3−ジオキソ−8−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン
(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール(実施例105)50mg及びN,N’−カルボニルジイミダゾール24mgを塩化メチレン2mlに溶解し、室温で15分撹拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物52mgを淡褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 466(M+H)

実施例113 (S)−4−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例4と同様の方法により、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに、1−ベンジル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 466(M+H)

実施例114 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(フェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例50と同様の方法により、DL−3−ピロジノールの代わりに、1−フェニルスルホニルピペラジンを用い、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[4−(フェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 535(M+H)
元素分析値 (C2627FNS・HCl+1.3HOとして)
計算値(%) C:52.53 H:5.19 N:18.85
実測値(%) C:52.65 H:5.02 N:18.54

実施例115 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ベンズアミド 二塩酸塩
脱気した1,4−ジオキサン3mlと水0.6mlの混合溶液に、(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン(参考例2)150mg、4−カルバモイルフェニルボロン酸108mg、炭酸セシウム567mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル21mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム13mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で17時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ベンズアミド39mg得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物31mgを橙色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 429(M+H)
元素分析値 (C2421FNO・2HCl+HOとして)
計算値(%) C:55.50 H:4.85 N:16.18
実測値(%) C:55.57 H:4.70 N:16.25
【0127】
実施例116 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピロール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 二塩酸塩
実施例115と同様の方法により、4−カルバモイルフェニルボロン酸の代わりに、1−(トリイソプロピルシリル)−1H−ピロール−3−ボロン酸を用いて、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1H−ピロール−3−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を橙色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 375(M+H)
元素分析値 (C2119FN・2HCl+0.4HOとして)
計算値(%) C:55.49 H:4.83 N:18.49
実測値(%) C:55.70 H:4.80 N:18.11

実施例117 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 二塩酸塩
工程1(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリジン−2−アミン
脱気したトルエン6mlに、2,6−ジクロロピリジン300mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン296mg、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル119mg、ナトリウムt−ブトキシド487mg及び酢酸パラジウム45mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、85℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物210mgを淡黄色油状物として得た。

工程2(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 二塩酸塩
脱気したトルエン4mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリジン−2−アミン207mg、2−アミノピラジン86mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル79mg、ナトリウムt−ブトキシド111mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム43mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン202mgを淡黄色粉末として得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物128mgを淡橙色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 310(M+H)

実施例118 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
工程1(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリミジン−2−アミン
(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン200mgと4−メチルイミダゾール63mgをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解し、炭酸カリウム193mg加え、100℃にて17時間撹拌した。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物62mgを白色固体として得た。
工程2 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
脱気したトルエン2mlに、(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(4−メチル−1H−イミダゾイル−1−イル)ピリミジン−2−アミン60mg、2−アミノピラジン19mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル17mg、ナトリウムt−ブトキシド35mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム9mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン69mgを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物48mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 391(M+H)

実施例119 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(4−メトキシフェニル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例37と同様の方法により、4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの代わりに、4−ブロモアニソールを用い、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(4−メトキシフェニル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 416(M+H)
元素分析値 (C2422FNO・HCl+1.5HOとして)
計算値(%) C:60.19 H:5.47 N:14.62
実測値(%) C:60.37 H:5.08 N:14.71

実施例120 (S)−4−(4−フルオロフェニル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例37と同様の方法により、4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの代わりに、4−ブロモフルオロベンゼンを用い、(S)−4−(4−フルオロフェニル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 404(M+H)
【0128】
実施例121 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メチル−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
工程1 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メチルピリジン−2−アミン
脱気したN,N−ジメチルホルムアミド6mlに、2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン500mg、トリメチルボロキシン0.51ml、炭酸カリウム1.0g及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム208mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、110℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、330mgの淡黄色固体を得た。これを脱気したトルエン6mlに溶解し、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン253mg、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル147mg、ナトリウムt−ブトキシド244mg及び酢酸パラジウム40mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、80℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物100mgを無色油状物として得た。

工程2 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メチル−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
脱気したトルエン6mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メチルピリジン−2−アミン95mg、2−アミノピラジン40mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル34mg、ナトリウムt−ブトキシド48mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム19mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メチル−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン85mgを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物38mgを黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 324(M+H)
元素分析値 (C1818FN・HCl+0.5HOとして)
計算値(%) C: 58.62 H: 5.47 N:18.99
実測値(%) C: 58.86 H: 5.68 N:18.61

実施例122 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−カルボキサミド
アルゴン雰囲気下、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸(実施例85)92mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、N,N’−カルボニルジイミダゾール41mgを加え、70℃で1時間撹拌した。室温に冷却し、メタンスルホンアミド80mgと1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン63μlを加え、室温で4時間撹拌した。水で希釈した後、酢酸を加えpH4にした。酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物42mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 515(M+H)

実施例123 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(フラン−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例37と同様の方法により、4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの代わりに、3−ブロモフランを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 376(M+H)

実施例124 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、1−メタンスルホニルピペラジンを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 472(M+H)

実施例125 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−4−オール
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、(S)−4−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。このうち46mgを、クロロホルム1mlに溶解し、0℃にて50%トリフルオロ酢酸水溶液0.5mlを加えて攪拌した。減圧下、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物21mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 439(M+H)
【0129】
実施例126 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ベンゼンスルホンアミド
実施例37と同様の方法により、4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの代わりに、4−ブロモベンゼンスルホンアミドを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 465(M+H)

実施例127 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−メトキシ−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例4と同様の方法により、2,6−ジクロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジンの代わりに、2,6−ジクロロ−4−メトキシピリジン(WO2007/21710A1に準じて合成)を用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 340(M+H)
実施例128 4−{2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−1λ,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、チオモルホリン−1,1−ジオキシドを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 443(M+H)

実施例129 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ピペリジン−4−オール
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、4−ヒドロキシピペリジンを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)

実施例130 (S)−1−(4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)エタノン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、N−アセチルホモピペラジンを用いて、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 450(M+H)
【0130】
実施例131 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、2−アミノピリミジンを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 403(M+H)

実施例132 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−N−(ピリジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、2−アミノピリジンを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 402(M+H)

実施例133 N−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカンを用いて、また反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 451(M+H)

実施例134 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸メチルエステル
工程1 (S)−2−クロロ−6−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]イソニコチン酸メチルエステル
脱気した1,4−ジオキサン100mlに、2,6−ジクロロイソニコチン酸メチルエステル8.3g、(S)−(−)−(4−フルオロ−1−フェニル)エチルアミン6.1ml、炭酸セシウム20.5g、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル2.1g及び酢酸パラジウム505mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、70℃で7時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物4.4gを淡黄色粉末として得た。

工程2 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸メチルエステル
脱気したトルエン100mlに、(S)−2−クロロ−6−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]イソニコチン酸メチルエステル4.4g、2−アミノピラジン1.3g、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル2.67g、リン酸三カリウム5.0g及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム1.28gを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で24時間攪拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物4.9gを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 368(M+H)

実施例135 (S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド 塩酸塩
実施例10と同様の方法により、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸の代わりに、4−(N−メチルスルファモイル)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いて、(S)−4−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 480(M+H)
元素分析値 (C2322FNS・HCl+0.2HOとして)
計算値(%) C:53.17 H:4.54 N:18.87
実測値(%) C:52.98 H:4.34 N:18.84
【0131】
実施例136 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 二塩酸塩
2,6−ジクロロ−4−(4,4,5,5,−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)ピリジン1.10g、4−メチルイミダゾール164mg、トリエチルアミン0.56ml及びピリジン0.32mlを塩化メチレン4mlに溶解し、酢酸銅545mgを加え、室温にて24時間撹拌した。反応液を水で希釈した後、クロロホルムと濃アンモニア水を加え、分液した。水層に対しさらにクロロホルムで抽出操作を行い、有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2,6−ジクロロ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジン117mg得た。続いて、実施例4工程2、3と同様の方法により、2,6−ジクロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジンの代わりに、2,6−ジクロロ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ピリジンを用い、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 390(M+H)
実施例137 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N,N−ジ(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、2−アミノピラジンを用いて、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 403(M+H)

実施例138 (S)−4−(シクロプロピルメトキシ)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 2,6−ジクロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)ピリジン
シクロプロピルカルビノール109mgをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解し、氷水冷下、60%水素化ナトリウム60mgを加え、室温で20分撹拌した。2,4,6−トリクロロピリジン400mgを加え、室温で30分撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物133mgを無色油状物として得た。

工程2(S)−6−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリジン−2−アミン
脱気したトルエン2mlに、2,6−ジクロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)ピリジン130mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン92mg、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル36mg、ナトリウムt−ブトキシド144mg及び酢酸パラジウム14mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、80℃で15分攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物122mgを無色油状物として得た。

工程3(S)−4−(シクロプロピルメトキシ)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
脱気した1,4−ジオキサン2mlに、(S)−6−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリジン−2−アミン112mg、2−アミノピラジン43mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル67mg、ナトリウムt−ブトキシド51mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム36mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物103mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 380(M+H)

実施例139 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
工程1 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン
(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン92mgをテトラヒドロフラン1.5mlに溶解し、60%水素化ナトリウム17mgを加え、室温で10分撹拌した。ヨウ化メチル26μlを加え、マイクロウエーブにて100℃で5分反応した。60%水素化ナトリウム8mg及びヨウ化メチル26μlを追加して、130℃で10分攪拌し、さらに、60%水素化ナトリウム17mg及びヨウ化メチル26μlを追加して、130℃で10分攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物62mgを淡黄色油状物として得た。

工程2(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
脱気したトルエン2mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン60mg、2−アミノピラジン18mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル16mg、ナトリウムt−ブトキシド24mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム9mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン60mgを淡黄色油状物として得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物29mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 404(M+H)
元素分析値 (C2222FN・HCl+2.2HOとして)
計算値(%) C:55.10 H:5.76 N:20.45
実測値(%) C:55.27 H:5.44 N:20.09

実施例140 (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}メタノール
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸メチルエステル100mgをテトラヒドロフラン1mlに溶解し、水素化リチウムアルミニウム20mgを少しずつ加え、室温で6時間撹拌した。テトラヒドロフランで希釈した後、0℃に冷却し、水25μl及び2N水酸化ナトリウム水溶液25μl、さらに水75μlを加え、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物60mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 340(M+H)
【0132】
実施例141 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸メチルエステル(実施例134)500mgにメタノール5mlを加え、続いて2N水酸化ナトリウム水溶液2.7mlを加え、室温で6時間撹拌した。酢酸エチルと水で希釈し、水層に対し抽出操作を行った後、2N塩酸を加えた。析出した固体をろ取し、減圧乾燥して、標記化合物160mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 354(M+H)

実施例142 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(2−メトキシエトキシ)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例12と同様の方法により、エチレングリコールの代わりに、2−メトキシエタノールを用いて、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(2−メトキシエトキシ)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 384(M+H)

実施例143 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボニトリル
(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例9)500mg、シアン化亜鉛197mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル66mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム66mgにN,N−ジメチルホルムアミド/水(99/1)の混合溶液を加え、アルゴンを3分間バブリングした後、マイクロウエーブにて150℃、15分撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物323mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 336(M+H)

実施例144 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチノニトリル
実施例143と同様の方法により、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例9)の代わりに、(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 335(M+H)

実施例145 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
メチル (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸(実施例134)500mgに、7Nアンモニア/メタノール溶液15mlを加え封管した後、100℃にて3日撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物310mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 353(M+H)
【0133】
実施例146 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボニトリル(実施例143)150mgを無水エタノール5mlに溶解し、ヒドロキシアミン塩酸塩156mg及びトリエチルアミン309μlを加え、2時間加熱還流した。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、褐色アモルファス140mgを得た。これにオルトギ酸トリエチル5ml及びp−トシル酸7mgを加え、60℃で4時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン141mgを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物67mgを黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 379(M+H)
元素分析値 (C1815FNO・HClとして)
計算値(%) C:52.12 H:3.89 N:27.01
実測値(%) C:52.33 H:3.97 N:26.90

実施例147 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1,2,4−オキサジアゾル−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例146と同様の方法により、(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボニトリルの代わりに、(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチノニトリルを用いて、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 378(M+H)

実施例148 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸メチル
工程1 (S)−6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ニコチン酸メチル
2,6−ジクロロニコチン酸メチルエステル5.0gをN,N−ジメチルホルムアミド50mlに溶解し、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン4.39g、N,N−ジイソプロピルエチルアミン6.27g及び4−ジメチルアミノピリジン150mg加え、60℃にて24時間撹拌した。反応液を冷却後、酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物2.83gを白色粉末として得た。

工程2(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸メチル
脱気した1,4−ジオキサン15mlに、(S)−6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ニコチン酸メチル2.83g、2−アミノピラジン870mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル1.06g、リン酸三カリウム4.09g及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム475mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物3.14gを橙色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 368(M+H)

実施例149 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N,N−ジメチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸(実施例141)70mgをN,N−ジメチルホルムアミド0.5mlに溶解し、ジメチルアミン塩酸塩81mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩37mg、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール32mg、N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.18mlを加え、室温で4時間撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去した後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物45mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 381(M+H)

実施例150 (S)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、N,N−ジメチルエチレンジアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 424(M+H)
【0134】
実施例151 (S)−N−t−ブチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、t−ブチルアミンを用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)

実施例152 (S)−N−エチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチン酸(実施例141)450mg、N,N−ジイソプロピルエチルアミン2.2mlのN,N−ジメチルホルムアミド溶液に、1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート1.32gを加え15分撹拌した。エチルアミン塩酸塩520mgを加え、2日間撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去した後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物390mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 381(M+H)

実施例153 (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}[4−(メタンスルホニル)ピペラジン−1−イル]メタノン
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、1−メタンスルホニルピペラジンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 500(M+H)

実施例154 (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}(ピロリジン−1−イル)メタノン
実施例153の副生成物として、(S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}(ピロリジン−1−イル)メタノンを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 407(M+H)

実施例155 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−イソプロピル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、イソプロピルアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
【0135】
実施例156 (S)−1−{2−[(S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−2−カルボキサミド
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、(S)−アゼチジン−2−カルボキサミド(Chem.Phram.Bull.,1998,787−796に準じて合成)を用い、また工程2において反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末としてとして得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)

実施例157 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例138と同様の方法により、シクロプロピルカルビノールの代わりに、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを用い、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 410(M+H)

実施例158 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−アゼチジンカルボキサミドを用い、また工程2において反応溶媒として1,4−ジオキサンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)

実施例159 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、2−ヒドロキシエチルアミンを用い、標記化合物を赤褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 397(M+H)

実施例160 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−メチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、メチルアミン塩酸塩を用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 367(M+H)
【0136】
実施例161 (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}(モルホリノ)メタノン
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、モルホリンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)

実施例162 (S)−N−ベンジル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド 塩酸塩
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、ベンジルアミンを用い、(S)−N−ベンジル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミドを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 443(M+H)

実施例163 (S)−N−シクロプロピル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例149と同様の方法により、ジメチルアミン塩酸塩の代わりに、シクロプロピルアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 393(M+H)

実施例164 (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル})(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン 塩酸塩
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、1−メチルピペラジンを用い、(S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル})(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 436(M+H)

実施例165 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−(2−メトキシエチル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、メトキシエチルアミンを用い、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 411(M+H)
【0137】
実施例166 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−プロピル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、1−プロピルアミンを用い、標記化合物を桃色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)

実施例167 (S)−N−シクロプロピルメチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、シクロプロピルメチルアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 407(M+H)

実施例168 (S)−N−シクロブチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、シクロブチルアミンを用い、標記化合物を赤褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 407(M+H)

実施例169 (S)−N−ブチル−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、n−ブチルアミンを用い、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
実施例170 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−イソブチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、イソブチルアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
【0138】
実施例171 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)−N−(2,2,2,−トリフルオロエチル)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、2,2,2,−トリフルオロエチルアミンを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 435(M+H)

実施例172 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、3−ヒドロキシプロピルアミンを用い、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 411(M+H)

実施例173 (S)−N−(2−エトキシエチル)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)イソニコチンアミド
実施例152と同様の方法により、エチルアミン塩酸塩の代わりに、2−エトキシエチルアミンを用い、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 425(M+H)

実施例174 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド
工程1 1−ベンズヒドリル−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド
1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−カルボン酸400mg(WO2005/49602に準じて合成)をN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、トリエチルアミン683mg、メチルアミン塩酸塩122mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール304mg及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩431mgを加え、室温で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物158mgを得た。

工程2 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド
1−ベンズヒドリル−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド150mgをメタノール6mlに溶解し、4N塩酸/酢酸エチル溶液535μl及び20%水酸化パラジウム150mgを加え、室温、4気圧で終夜水素添加した。水酸化パラジウムをろ別し、減圧下、溶媒を留去後、淡黄色油状物150mgを得た。このうち81mgを、脱気した1,4−ジオキサン5mlに溶解し、トリエチルアミン81mg、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン184mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル51mg、ナトリウムt−ブトキシド103mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム55mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で3.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド24mgを黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)

実施例175 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(メトキシメチル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
(S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}メタノール(実施例140)20mgを塩化メチレンに溶解し、氷冷下、四臭化炭素59mg及びトリフェニルホスフィン47mgを加え、30分撹拌した。続いて9.8Mナトリウムメトキシド/メタノール溶液90μlを加え、さらに終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物7mgを黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 354(M+H)
【0139】
実施例176 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N,N−ジメチルアゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、ジメチルアミン塩酸塩を用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)

実施例177 (S)−N−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メタンスルホンアミド
1−(t−ブトキシカルボニル)−3−アミノアゼチジン100mgを塩化メチレン5mlに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン225mgを加えた。続いて、氷水冷下にて、メタンスルホニルクロライド100mgを加え、室温に昇温し、終夜撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、5%クエン酸水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、無色油状物199mgを得た。これを塩化メチレン2.5mlに溶解し、トリフルオロ酢酸1mlを加え、室温にて終夜撹拌した。減圧下、溶媒を留去して、黄色油状物を得た。これを脱気した1,4−ジオキサン6mlに溶解し、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン200mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル55mg、ナトリウムt−ブトキシド111mg、トリエチルアミン294mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム60mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物12mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 459(M+H)

実施例178 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボニトリル
1−(t−ブトキシカルボニル)−3−シアノアゼチジン216mgを塩化メチレン2.5mlに溶解し、トリフルオロ酢酸1mlを加え、室温で終夜撹拌した。減圧下、溶媒を濃縮し、茶淡色油状物を得た。これを脱気した1,4−ジオキサン4mlに溶解し、トリエチルアミン302mg、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン205mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル57mg、ナトリウムt−ブトキシド229mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム62mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物58mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 391(M+H)

実施例179 2−(4−フルオロフェニル)−2−[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2−イルアミノ]エタノール
工程1 4−(4−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン
2−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)エタン−1−オール600mg及び炭酸カリウム80mgを炭酸ジエチル914mgに懸濁させ、130℃で2.5時間攪拌し、さらに100℃にて2.5時間攪拌し、生成するエタノールを除いた。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物610mgを淡黄色油状物として得た。

工程2 3−[6−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル]−4−(4−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン
脱気した1,4−ジオキサン10mlに、2,6−ジクロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン379mg、4−(4−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン300mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン192mg、リン酸三カリウム705mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム172mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物212mgを黄色粉末として得た。

工程3 2−(4−フルオロフェニル)−2−[4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2−イルアミノ]エタノール
脱気した1,4−ジオキサン2.5mlに、3−[6−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−イル]−4−(4−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン80mg、2−アミノピラジン20mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル20mg、ナトリウムt−ブトキシド41mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム22mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物34mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 406(M+H)

実施例180 (S)−N−エチル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、エチルアミン塩酸塩を用いて、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)
【0140】
実施例181 (S)−N,N−ジエチル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、ジエチルアミンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 465(M+H)

実施例182 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}エタノン 塩酸塩
工程1 (S)−1−{2−クロロ−6−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリジン−4−イル}エタノン
脱気したトルエン10mlに、1−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)エタノン535mg(実施例29工程1,2)、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン391mg、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル262mg、炭酸セシウム1.28g及び酢酸パラジウム63mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物132mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 293(M+H)

工程2 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}エタノン 塩酸塩
脱気したトルエン6mlに、(S)−1−{2−クロロ−6−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリジン−4−イル}エタノン150mg、2−アミノピラジン51mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル49mg、ナトリウムt−ブトキシド59mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム23mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で20分攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}エタノン77mgを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 352(M+H)
元素分析値 (C1918FNO・HCl+0.8HOとして)
計算値(%) C:56.73 H:5.16 N:17.41
実測値(%) C:57.06 H:5.20 N:17.02

実施例183 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−メトキシアゼチジン塩酸塩を用い、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 396(M+H)
元素分析値 (C2022FNO・HCl+0.3HOとして)
計算値(%) C:54.93 H:5.44 N:22.42
実測値(%) C:55.14 H:5.44 N:22.16

実施例184 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−メチルアゼチジン−3−オール塩酸塩を用い、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 396(M+H)

実施例185 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−メチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド
工程1(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸メチル1.0gをメタノール60mlに溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液20mlを加え、4時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮して、メタノールを除いた。得られた水層をジエチルエーテルで洗浄後、10%塩酸でpH3とし、析出した固体をろ取し、水で洗浄した。減圧下乾燥して、標記化合物880mgを淡黄色粉末として得た。

工程2 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N−メチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸80mgをテトラヒドロフラン1mlに溶解し、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)86mg及びトリエチルアミン59mg加えた。室温で30分撹拌した後、2Mメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液119μlを加え、5時間撹拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物45mgを白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 367(M+H)
【0141】
実施例186 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−N,N−ジメチル−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド
実施例185と同様の方法により、2Mメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、ジメチルアミン塩酸塩を用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 381(M+H)

実施例187 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチン酸(実施例185,工程1)82mgにオキサリルクロライド2mlを加え、30分加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、濃アンモニア水5mlを加え、100℃で30分撹拌した。放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物13mgを茶色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 353(M+H)
実施例188 (S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル}(モルホリノ)メタノン 二塩酸塩
実施例185と同様の方法により、2Mメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、モルホリンを用いて、(S)−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル}(モルホリノ)メタノンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)
元素分析値 (C2223FN・2HClとして)
計算値(%) C:53.34 H:5.09 N:16.96
実測値(%) C:53.18 H:4.86 N:16.99

実施例189 (S)−N−(シクロプロピルメチル)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ニコチンアミド
実施例185と同様の方法により、2Mメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、シクロプロピルメチルアミンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 407(M+H)

実施例190 (S)−N−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)エタンスルホンアミド
実施例177と同様の方法により、メタンスルホニルクロライドの代わりに、エタンスルホニルクロライドを用い、標記化合物を淡橙色粉末して得た。
MS(ESI)m/z 473(M+H)
【0142】
実施例191 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−イソプロピルアゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、イソプロピルアミンを用いて、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 451(M+H)

実施例192 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール塩酸塩(US2007/275930に準じて合成)を用い、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 450(M+H)
元素分析値 (C2019O・HCl+HOとして)
計算値(%) C:47.67 H:4.40 N:19.46
実測値(%) C:48.05 H:4.11 N:19.23

実施例193 (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、ピロリジンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 463(M+H)

実施例194 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−(2−メトキシエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、2−メトキシエチルアミンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 467(M+H)

実施例195 (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)(ピペリジン−1−イル)メタノン
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、ピペリジンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 477(M+H)
【0143】
実施例196 (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、モルホリンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 479(M+H)

実施例197 (S)−N−(シクロプロピル)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、シクロプロピルアミンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 449(M+H)

実施例198 (S)−N−(シクロプロピルメチル)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、シクロプロピルメチルアミンを用いて、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 463(M+H)

実施例199 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)アゼチジン−3−カルボキサミド
実施例174と同様の方法により、メチルアミン塩酸塩の代わりに、2−ヒドロキシエチルアミンを用いて、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 453(M+H)

実施例200 (S)−3−シクロプロピル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−シクロプロピルアゼチジン−3−オール塩酸塩(US2007/275930に準じて合成)を用い、(S)−3−シクロプロピル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 422(M+H)
元素分析値 (C2224FNO・HCl+0.5HOとして)
計算値(%) C:56.59 H:5.61 N:21.00
実測値(%) C:56.35 H:5.24 N:20.97
【0144】
実施例201 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−イソプロピルアゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、3−イソプロピルアゼチジン−3−オール塩酸塩(US2007/275930に準じて合成)を用い、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−3−イソプロピルアゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 424(M+H)
元素分析値 (C2226FNO・HCl+0.4HOとして)
計算値(%) C:56.56 H:6.00 N:20.99
実測値(%) C:56.81 H:5.82 N:20.94

実施例202 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−オール 塩酸塩
メタノール2mlに3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩100mgを溶解し、ナトリウムt−ブトキシド43mg加え、減圧下溶媒を留去した。この残渣に脱気した1,4−ジオキサン4mlを加え、続いて、(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン(参考例2)105mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル57mg、ナトリウムt−ブトキシド96mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム32mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−オール78mg得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物60mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 381(M+H)

実施例203 (S)−3−シクロプロピル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例202と同様の方法により、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩の代わりに、3−シクロプロピルアゼチジン−3−オール塩酸塩を用いて、(S)−3−シクロプロピル−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 421(M+H)
実施例204 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−イソプロピルアゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例202と同様の方法により、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩の代わりに、3−イソプロピルアゼチジン−3−オール塩酸塩を用い、また溶媒として1,4−ジオキサンの代わりにトルエンを用いて、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−イソプロピルアゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 423(M+H)

実施例205 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例202と同様の方法により、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩の代わりに、3−メチルアゼチジン−3−オール塩酸塩を用い、また溶媒として1,4−ジオキサンの代わりにトルエンを用いて、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−メチルアゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
【0145】
実施例206 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール 塩酸塩
実施例202と同様の方法により、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩の代わりに、3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール塩酸塩を用い、また溶媒として1,4−ジオキサンの代わりにトルエンを用いて、(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オールを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 449(M+H)

実施例207 (S)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例202と同様の方法により、3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩の代わりに、3,3−ジフルオロアゼチジン塩酸塩を用い、また溶媒として1,4−ジオキサンの代わりにトルエンを用いて、(S)−4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 401(M+H)

実施例208 (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アセトアミド
工程1 2,6−ジクロロピリジン−4−イルカルバミン酸t−ブチル
2,6−ジクロロイソニコチン酸1.0gをt−ブチルアルコール20mlに溶解し、トリエチルアミン0.87ml及びジフェニルホスホリルアジド1.2mlを加え、終夜加熱還流した。反応液を、減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物969mgを白色粉末として得た。

工程2 (S)−2−クロロ−6−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリジン−4−イルカルバミン酸t−ブチル
脱気した1,4−ジオキサン10mlに、2,6−ジクロロピリジン−4−イルカルバミン酸t−ブチル390mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン220μl、ビス[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル243mg、ナトリウムt−ブトキシド199mg及び酢酸パラジウム67mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で10時間攪拌した。反応液に酢酸118μlを加えた後、酢酸エチルで希釈した。不溶物をセライトろ過で除き、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物210mgを白色アモルファスとして得た。

工程3 (S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イルカルバミン酸t−ブチル
脱気したトルエン10mlに、(S)−2−クロロ−6−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリジン−4−イルカルバミン酸t−ブチル195mg、2−アミノピラジン61mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル152mg、ナトリウムt−ブトキシド71mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)(クロロホルム)ジパラジウム73mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で終夜攪拌した。反応液に酢酸43μlを加えた後、酢酸エチルで希釈した。不溶物をセライトろ過で除き、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物203mgを淡黄色アモルファスとして得た。

工程4 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン
(S)−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イルカルバミン酸t−ブチル210mgを塩化メチレン3mlに溶解し、トリフルオロ酢酸1mlを加え、室温にて5時間撹拌した。反応液を、氷冷した飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物151mgを淡黄色アモルファスとして得た。

工程5 (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アセトアミド
(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン50mgを塩化メチレン1mlに溶解し、トリエチルアミン43μl、無水酢酸22μl及び4−ジメチルアミノピリジン1mgを加え、室温にて終夜撹拌した。反応液を水で希釈した後、酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物32mgを黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 367(M+H)

実施例209 (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}メタンスルホンアミド 塩酸塩
実施例208、工程5と同様の方法により、無水酢酸の代わりに、メタンスルホン酸無水物を用い、(S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}メタンスルホンアミドを得た。これを常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 403(M+H)

実施例210 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}ウレア
(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,4,6−トリアミン50mgを塩化メチレン2mlに溶解し、N,N’−カルボニルジイミダゾール49mg加え、室温で終夜撹拌した。飽和アンモニア/メタノール溶液を加え、さらに室温で終夜撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物23mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 368(M+H)
【0146】
実施例211 (S)−4−(3−シクロプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
工程1 1−ベンズヒドリル−3−シクロプロピルアゼチジン−3−オール
1Mシクロプロピルマグネシウムブロミド/テトラヒドロフラン溶液3.8mlに、氷水冷下、1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−オン300mgのテトラヒドロフラン溶液2mlを加え、室温に昇温し、30分撹拌した。反応液を飽和炭酸ナトリウム水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物334mgを得た。

工程2 1−ベンズヒドリル−3−シクロプロピル−3−メトキシアゼチジン
1−ベンズヒドリル−3−シクロプロピルアゼチジン−3−オール334mgをN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、氷水冷下、60%水素化ナトリウム72mgを加え、室温で30分撹拌した。ヨウ化メチル112μlを加え、さらに室温で2時間撹拌した。反応液に水を加え、ジエチルエーテルで抽出操作を行い、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物280mgを得た。

工程3(S)−4−(3−シクロプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン塩酸塩
1−ベンズヒドリル−3−シクロプロピル−3−メトキシアゼチジン275mgをメタノール15mlに溶解し、2N塩酸0.70ml及び20%水酸化パラジウム150mg加え、3.5kgf/cm2、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮し、白色粉末146mgを得た。このうち62mgをメタノール2mlに溶解し、ナトリウムt−ブトキシド41mg加え、減圧下溶媒を留去した。この残渣に脱気したトルエン4mlを加え、続いて、(S)−4−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン(参考例2)100mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル55mg、ナトリウムt−ブトキシド41mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム27mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(S)−4−(3−シクロプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン47mgを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 435(M+H)

実施例212 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(3−イソプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例211と同様の方法により、1Mシクロプロピルマグネシウムブロミド/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、0.79Mイソプロピルマグネシウムブロミド/テトラヒドロフラン溶液を用い、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(3−イソプロピル−3−メトキシアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)

実施例213 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン 塩酸塩
実施例211と同様の方法により、1Mシクロプロピルマグネシウムブロミド/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、3Mメチルマグネシウムブロミド/テトラヒドロフラン溶液を用い、(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(3−メトキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミンを得た。さらに常法に従い塩酸塩とし、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)

実施例214 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
脱気したN,N−ジメチルホルムアミド4mlに、2−アミノ−5−ブロモピラジン250mg、トリメチルボロキシン0.40ml、炭酸カリウム794mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム166mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、110℃で終夜攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、100mgの淡黄色油状物を得た。これを脱気したトルエン6mlに溶解し、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン100mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル29mg、ナトリウムt−ブトキシド41mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム14mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で1時間攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物90mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 404(M+H)

実施例215 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 4−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルバミン酸t−ブチルエステル
脱気したN,N−ジメチルホルムアミド16mlに、2,6−ジクロロ−4−(4,4,5,5,−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)ピリジン874mg、4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルバミン酸t−ブチルエステル1.06g、炭酸カリウム1.33g及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体26mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、80℃で1.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物631mgを得た。

工程2 2,6−ジクロロ−4−[1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]ピリジン
4−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルバミン酸t−ブチルエステル327mgを塩化メチレン4mlに溶解し、トリフルオロ酢酸2mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応液を2N水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出操作を行った。水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、褐色固体221mgを得た。これを塩化メチレン10mlに溶解し、トリエチルアミン270μl、メタンスルホン酸無水物251mg及び4−ジメチルアミノピリジン1mgを加え、室温にて1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出操作を行い、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物236mgを淡褐色粉末として得た。

工程3 (S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]ピリジン−2−アミン
脱気したテトラヒドロフラン5mlに、2,6−ジクロロ−4−[1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]ピリジン225mg、(S)−(−)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミン104μl、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル68mg、炭酸セシウム359mg及び酢酸パラジウム17mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、60℃で10時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物118mgを淡黄色粉末として得た。

工程4 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
脱気したトルエン5mlに、(S)−6−クロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]ピリジン−2−アミン115mg、2−アミノピラジン40mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル53mg、ナトリウムt−ブトキシド40mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム26mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、100℃で5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物89mgを淡褐色粉末として得た。

工程5 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
(S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン88mgをメタノール5mlに溶解し、ギ酸アンモニウム599mg及び20%水酸化パラジウム18mgを加え、3時間還流した。ギ酸アンモニウム599mg及び20%水酸化パラジウム18mgを追加し、さらに2時間還流した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残留物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物34mgを淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 471(M+H)
【0147】
実施例216 (S)−N−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}プロピオンアミド
実施例208、工程5と同様の方法により、無水酢酸の代わりに、プロピオン酸無水物を用い、標記化合物を黄色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 381(M+H)

実施例217 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例37と同様の方法により、2−ブロモプロパンの代わりに、2−ブロモエチルメチルエーテルを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 434(M+H)

実施例218 (S)−4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
工程1 1−シクロプロピル−4−ヨード−1H−ピラゾール
ピラゾール100mg、シクロプロピルボロン酸253mg、炭酸ナトリウム312mgを1,2−ジクロロエタン2.5mlに加え、酢酸銅267mg及び2,2−ビピリジン230mgが懸濁した1,2−ジクロロエタン5mlを滴下し、70℃で4時間撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、飽和塩化アンモニウム水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、黄色油状物として148mg得た。これをアセトニトリル3mlに溶解し、氷水冷下ヨウ素209mg及び硝酸二アンモニウムセリウム(IV)451mgを加え、室温で5時間撹拌した。これに5%亜硫酸水素ナトリウム水溶液6mlを加え、室温で10分撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物167mgを淡黄色油状物として得た。

工程2 (S)−4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例37と同様の方法により、4−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾールの代わりに、1−シクロプロピル−4−ヨード−1H−ピラゾールを用い、標記化合物を淡黄色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 416(M+H)

実施例219 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[1−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例37と同様の方法により、2−ブロモプロパンの代わりに、ブロモメチルメチルエーテルを用い、標記化合物を茶色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 420(M+H)

実施例220 (S)−6−[3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
工程1 (S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オン
(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オール156mg(実施例72)をジメチルスルホキシド1mlに溶解し、トリエチルアミン571μlを加えて15℃に冷却した。ここにジメチルスルホキシド0.5mlに懸濁したピリジン−三酸化硫黄コンプレックス388mgを加え、室温で終夜攪拌した。反応液に氷、飽和塩化アンモニウム水を加えて約15分間攪拌し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水及び水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物50mgを褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 380(M+H)

工程2 (S)−6−[3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−オン300mgを1,2−ジクロロエタン5mlに溶解し、2M―ジメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液12ml、酢酸290μlを加えて室温で30分間攪拌した。ここにトリアセトキシヒドロほう酸ナトリウム340mgを加え、室温で終夜攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物187mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 409(M+H)
【0148】
実施例221 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例220と同様の方法により、2M―ジメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、2M―メチルアミン/テトラヒドロフラン溶液を用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)

実施例222 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)−6−[3−(ピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例220と同様の方法により、2M―ジメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、ピロリジンを用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 435(M+H)
実施例223 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−(3−モルホリノアゼチジン−1−イル)−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例220と同様の方法により、2M―ジメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、モルホリンを用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 451(M+H)

実施例224 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−6−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例220と同様の方法により、2M―ジメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、N−メチルピペラジンを用い、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 464(M+H)

実施例225 (S)−(1−{1−[2−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ピペリジン−4−オール
実施例220と同様の方法により、2M―ジメチルアミン/テトラヒドロフラン溶液の代わりに、4−ヒドロキシピペリジンを用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 465(M+H)
【0149】
実施例226 4−{2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1λ,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
工程1 4−{6−クロロ−2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}−1λ,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
実施例1工程1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、チオモルホリン−1,1−ジオキシドを用いて反応後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を無色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 385(M+H)

工程2 4−{2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}−1λ,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
実施例1工程2と同様の方法で、原料に4−{6−クロロ−2−[(1S)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}−1λ,4−チオモルホリン−1,1−ジオンを用い、反応溶媒をトルエンの代わりにトルエン/1,4−ジオキサン混合溶媒を用い、標記化合物を褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 444(M+H)

実施例227 (S)−1−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ウレア
工程1(S)−1−(1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ウレア
3−(カルバモイルアミノ)アゼチジン−1−カルボン酸t−ブチル105mgを塩化メチレン2mlに溶解し、トリフルオロ酢酸0.5mlを加え、室温で30分撹拌した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物を1−ブタノール3mlに溶解した。(S)−4,6−ジクロロ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]ピリミジン−2−アミン108mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン331μlを加え、60℃で20時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、標記化合物89mgを白色粉末として得た。

工程2 (S)−1−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ウレア
脱気したトルエン/1,4−ジオキサン(1/1)3mlの混合溶媒に、(S)−1−(1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ウレア73mg、2−アミノピラジン25mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル38mg、ナトリウムt−ブトキシド29mg及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム18mgを順次添加し、アルゴン雰囲気下、90℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物31mgを褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 424(M+H)

実施例228 (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メタノール
工程1 (S)−(1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル]メタノール
実施例1工程1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、アゼチジン−3−イル−メタノール塩酸塩を用い、標記化合物を白色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 323(M+H)

工程2 (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メタノール
実施例1工程2と同様の方法で、原料に(S)−(1−{6−クロロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)メタノールを用い、反応溶媒をトルエンの代わりに1,4−ジオキサンを用いて標記化合物を褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 396(M+H)

実施例229 (S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチルカルバミン酸t−ブチル
実施例1と同様の方法により、ピペラジン−2−オンの代わりに、アゼチジン−3−イルメチルカルバミン酸t−ブチルを用い、標記化合物を褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 495(M+H)

実施例230 (S)−6−[3−(アミノメチル)アゼチジン−1−イル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
(S)−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチルカルバミン酸t−ブチル80mgをジクロロメタン4mlに溶解し、トリフルオロ酢酸0.8mlを加えて室温で1時間攪拌した。溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物63mgを褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 395(M+H)
【0150】
実施例231 (S)−N−[(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチル]エタンスルホンアミド
(S)−6−[3−(アミノメチル)アゼチジン−1−イル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン23mgを1,2−ジクロロエタン2mlに溶解し、エタンスルホニルクロライド8.1mg、N,N−ジイソプロピルエチルアミン22μlを加えて室温で終夜攪拌した。溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物15mgを褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 487(M+H)

実施例232 (S)−N−[(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)メチル]アセトアミド
(S)−6−[3−(アミノメチル)アゼチジン−1−イル]−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン23mgを1,2−ジクロロエタン2mlに溶解し、無水酢酸7μl、ピリジン11μlを加えて室温で終夜攪拌した。溶媒を留去後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物20mgを褐色アモルファスとして得た。
MS(ESI)m/z 437(M+H)

実施例233 (S)−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−[3−モルホリノアゼチジン−1−イル]−N−(ピラジン−2−イル)ピリジン−2,6−ジアミン
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、4−(アゼチジン−3−イル)モルホリン二塩酸塩を用いて、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 450(M+H)

実施例234 (S)−1−(1−{2−[1−(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]−6−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル}アゼチジン−3−イル)ピペリジン−4−オール
実施例38と同様の方法により、(S)−N−(ピロリジン−3−イル)アセトアミドの代わりに、1−(3−アゼチジジニル)−4−ピペリジノール二塩酸塩を用いて、標記化合物を褐色粉末として得た。
MS(ESI)m/z 464(M+H)

実施例1〜実施例234の構造式を表1〜表12に示す。
【0151】
【表1】
【0152】
【表2】
【0153】
【表3】
【0154】
【表4】
【0155】
【表5】
【0156】
【表6】
【0157】
【表7】
【0158】
【表8】
【0159】
【表9】
【0160】
【表10】
【0161】
【表11】
【0162】
【表12】
【0163】
試験例1 JAK2及びJAK3チロシンキナーゼ阻害活性試験
1.被験物質の調製
被験物質はジメチルスルホキシド(DMSO)で10mMに溶解し、さらに測定濃度の100倍の濃度(1000、300、100、30、10、3、1、0.3、0.1、0.03、0.01μM)になるようにDMSOで希釈した。さらにアッセイバッファーで20倍に希釈した溶液を被験物質溶液とした。陰性コントロールにはDMSOをアッセイバッファーで20倍に希釈した溶液を用いた。アッセイバッファーには15mM Tris−Cl(pH7.5)、0.01(v/v)% Tween−20、1mM ジチオスレイトールを用いた。

2.JAK2及びJAK3チロシンキナーゼ活性の測定
活性の測定にはELISA法を用いた。被験物質溶液をStreptavidine coated 96 well plate(DELFIA Strip Plate 8×12well、PerkinElmer社)に10μLずつ添加し(n=2)、基質溶液(625nM ビオチン標識ペプチド基質、25μM ATP、25mM MgCl、15mM Tris−Cl(pH7.5)、0.01(v/v)% Tween−20、1mM ジチオスレイトール)を20μLずつ添加し攪拌した。最後にJAK2チロシンキナーゼ(カルナバイオサイエンス社)(アッセイバッファーにて0.75nMに希釈)又はJAK3チロシンキナーゼ(カルナバイオサイエンス社)(アッセイバッファーにて0.75nMに希釈)を20μLずつ添加して攪拌し、30℃で1時間反応を行った。プレートを洗浄バッファー(50mM Tris−Cl、pH7.5、150mM NaCl、0.02(v/v)% Tween−20)で4回洗浄した後、ブロッキングバッファー(0.1% Bovine Serum Albumin、50mM Tris−Cl、pH7.5、150mM NaCl、0.02(v/v)% Tween−20)を150μLずつ添加して、30℃で30分間ブロッキングを行った。ブロッキングバッファーを取り除き、Horse Radish Peroxidase標識抗リン酸化チロシン抗体(BD Bioscience社)(ブロッキングバッファーにて10000倍に希釈)を100μLずつ添加し、30℃で30分間インキュベートした。プレートを洗浄バッファーで4回洗浄し、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン溶液(Sigma−Aldrich社)を100μLずつ添加して10分間発色させた。0.1M硫酸を100μLずつ添加して反応を停止した。マイクロプレートリーダー(BIO−RAD社、Model3550)にて450nmの吸光度を測定した。

3.測定結果の解析
測定した吸光度について、SASシステム(SAS Institute Inc.)により非線形回帰分析を行い、各チロシンキナーゼ活性を50%阻害する被験物質の濃度(IC50)を算定した。その結果を表13〜表18に示す。
【0164】
【表13】
【0165】
【表14】
【0166】
【表15】
【0167】
【表16】
【0168】
【表17】
【0169】
【表18】
上記の通り、本発明化合物及びその医薬上許容される塩は、高いJAK2チロシンキナーゼ阻害活性を有していることは明らかである。
また、本発明化合物及びその医薬上許容される塩は、JAK3チロシンキナーゼに対する阻害活性も弱いことから、副作用の観点からも優れている。
【0170】
試験例2 変異型JAK2発現細胞に対する増殖抑制作用
JAK2 V617F遺伝子を導入したBaF3細胞(BaF3/JAK2 V617F細胞)を96wellプレートに1x10cells/wellとなるように播種し、COインキュベーター中で静置した。翌日、細胞に被験物質を添加した。被験物質はDMSOで段階希釈し10mM、6mM、3mM、1mM、600μM、300μM、100μM、60μM、30μM、10μMに調製した。これを蒸留水で100倍希釈し、100μM、60μM、30μM、10μM、6μM、3μM、1μM、600nM、300nM、100nMの被験物質溶液を調製した。この被験物質溶液を1wellあたり10μLずつ添加した。陰性対照として1%DMSO溶液を1wellあたり10μLずつ添加した。以上の操作により、被験物質溶液の最終濃度は10μM、6μM、3μM、1μM、600nM、300nM、100nM、60nM、30nM、10nM,0nM(0.1% DMSO溶液)となった。被験物質溶液の各wellへの添加はトリプリケートで行った。
3日間培養を継続した後、生細胞数をMTT法により計測した。MTT法は次のように行った。まず5mg/mL MTT(3−(4,5−Dimethylthiazol−2−yl)−2,5−diphenyltetrazolium bromide)溶液10μLずつを各wellに添加した。COインキュベーター内で4時間静置した後、0.04N塩酸を含む2−プロパノール溶液100μLを各wellに添加して反応を停止した。生成したMTTホルマザンをマルチチャンネルピペットで十分溶解し、655nmを対照として595nmの吸光度(Thermo社Multiskan FC)を測定した。SASシステム(SAS Institute Inc.)により非線形回帰分析を行い、細胞増殖を50%阻害する被験物質の濃度(IC50)を算定した。その結果を表19に示す。
【0171】
【表19】
上記の通り、本発明化合物及びその医薬上許容される塩は、変異型JAK2チロシンキナーゼ発現細胞に対して増殖抑制作用を有することは明らかである。
【0172】
製剤例1
錠剤(内服錠)
処方1錠80mg 中
実施例1の本発明化合物 5.0mg
トウモロコシ澱粉 46.6mg
結晶セルロース 24.0mg
メチルセルロース 4.0mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
この割合の混合末を通常の方法により打錠成形し内服錠とする。
製剤例2
錠剤(内服錠)
処方1錠80mg 中
実施例2の本発明化合物 5.0mg
トウモロコシ澱粉 46.6mg
結晶セルロース 24.0mg
メチルセルロース 4.0mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
この割合の混合末を通常の方法により打錠成形し内服錠とする。
【産業上の利用可能性】
【0173】
上記の通り、本発明化合物又はその医薬上許容される塩は、JAK2チロシンキナーゼ阻害活性を示したことから、悪性リンパ腫、真性多血症から続発した続発性骨髄線維症、本態性血小板血症から続発した続発性骨髄線維症、真性多血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、本態性血小板血症から続発した続発性急性骨髄性白血病、又は、骨髄線維症から続発した続発性急性骨髄性白血病の治療剤又は予防剤として有用である。