【実施例1】
【0014】
図1は、本発明に係る第1の実施例としての浴室空調装置100の構成例を示す分解斜視図である。
図1に示す浴室空調装置100は、本発明に係る空調装置の一例を構成し、また、室の一例を構成する浴室や脱衣所等の室内に設置され、そのサニタリー空間を暖房や換気する浴室乾燥暖房機能を有している。
【0015】
浴室空調装置100は、空調本体部1、フロントパネル28及び循環吸込グリル84を有して構成される。空調本体部1には、循環ユニット2が設けられる。循環ユニット2は、循環吸込グリル84から吸い込んだ空気を空調本体部1の循環吹出口11又は図示しない換気吹出口から吹き出すものである。循環吹出口11には、フロントパネル28の格子状の循環吹出グリル11aが位置するようになされる。
【0016】
循環ユニット2は、例えば、循環・換気用のファン8及び循環ファンケース9を有して構成される。ファン8は、多翼の羽根車で構成され、その回転軸が垂直方向となる向きで、空気を吸い込んで吹き出すようになされる。循環ファンケース9は、回転駆動されるファン8により吸い込まれて吹き出す空気の風路を形成する。
【0017】
空調本体部1の前面には、フロントパネル28が取り付けられる。フロントパネル28は、パネル本体部80、循環ファンカバー部81及び開口部82を有して構成される。パネル本体部80は、外観本体の一例を構成し、角部が丸みを帯びた長方形状を有している。パネル本体部80は、例えば、射出金型装置を使用して樹脂射出成形される。パネル本体部80には格子状の循環吹出グリル11aが形成(開口)されている。
【0018】
パネル本体部80の所定位置、この例では、循環吹出グリル11aに隣接した位置には、部品取付用の段差底部の一例を構成する循環ファンカバー部81が設けられる。循環ファンカバー部81は、上述の循環ファンケース9と位置合わせするように設計され、例えば、その中央位置から落ち込むようにパネル本体部80と一体成形されて成る。この例で、循環ファンカバー部81には、空気流通用の開口部82が設けられる。開口部82は、例えば、循環ファンカバー部81の中央位置に開口され、風の向きを規制するガイド形状を有している。例えば、
図1の例では、直径を異にする円形状のガイド壁部が上方にせり上がる形状で形成されている。
【0019】
上述のフロントパネル28で循環ファンカバー部81に対峙する位置には、格子部材の一例を構成する循環吸込グリル84が取り付けられる。循環吸込グリル84は格子形状の開口部を有しており、この開口部は循環吸込口46を形成する。循環吸込グリル84の一辺には、突起状の取手48が備えられ、フロントパネル28から循環吸込グリル84を取り外す際に使用される。取手48が設けられた辺の反対側の辺には、凸状の係合部49a〜49cが設けられている。フロントパネル28には、係合部49a〜49cが嵌合される凹状の被係合部89a〜89fが設けられる(
図3参照)。
【0020】
図2A及びBは、ファン8と循環ファンカバー部81との位置関係例を示す図である。
図2Aは、浴室空調装置100の構成例を示す下面図であり、
図2Bは、
図2AのA−A矢視断面に、フロントパネル28の断面図を組み合わせた図である。
図2Aに示す空調本体部1は、下面が開口した鉄等の金属製のケースの内部に循環ファンケース9が取り付けられる。空調本体部1は、下面の形状が長方形であり、ファン8は、空調本体部1の長手方向の一方の側に偏って配置される。
【0021】
循環ファンケース9は、
図1にも示すように下面が開口すると共に、ファン8の回転による空気の吹出方向を、空調本体部1の長手方向に沿った方向とした吹出風路が形成される。ここで、ファン8の直径及び循環ファンケース9の大きさは、空調本体部1の短手方向の長さに合わせて設定される。
【0022】
浴室空調装置100は、吹出風路と連通した循環吹出口11を循環ファンケース9の下面に備える。循環吹出口11は、ファン8が回転駆動されることによる空気の吹出方向に沿った空調本体部1の長手方向の他方の側に形成され、空調本体部1の長手方向に沿った辺の長さより、空調本体部1の短手方向に沿った辺の長さを長くした長方形の開口である。
【0023】
浴室空調装置100は、循環吹出口11にヒータ13を備える。ヒータ13は加熱手段の一例を構成し、例えばPTCヒータで構成され、ヒータ13に通電されると、ヒータ13が加熱されることで循環吹出グリル11aを通る空気が加熱され、循環吹出口11から温風が吹き出すようになされる。
【0024】
ここで、ヒータ13は、棒状のヒータ部材13aに長手方向に沿って多数のフィン15bが取り付けられた構成で、フィン13bが並ぶ方向を、循環吹出口11の長手方向に沿った向きとして循環吹出口11に取り付けられる。
【0025】
また、循環吹出口11の短手方向の幅は、2本のヒータ13が並べて取り付けられる長さを有し、この例では、2本のヒータ13が循環吹出口11の短手方向に並べて取り付けられる。なお、ヒータ13の本数は例えば必要な出力に応じて設定され、1本のヒータ13が取り付けられる構成でもよい。
【0026】
更に、浴室空調装置100は、吹出風路と連通した図示しない排気口を、ファン8の側部に備える。排気口は、ファン8が回転駆動されることによる空気の吹出方向に沿った空調本体部1の長手方向の他方の側面に形成され、空調本体部1は、排気口に換気ダクト取付部20が取り付けられる。
【0027】
浴室空調装置100で循環ユニット2には、風路切替ダンパが備えられ、吸い込んだ空気を循環吹出口11から吹き出すか、又は、屋外へ排出するかを切り替えるようになされる。風路切替ダンパ21は、循環吹出口11と排気口との間に設けられ、図示しないダンパモータの駆動力がカムを介して伝達され、軸を支点に回転して、循環吹出口11と排気口との開閉動作を行う。
【0028】
この例で、風路切替ダンパ21が排気口を閉じる循環位置に設定されると、循環吹出口11が開いて、循環吸込口46から循環吹出口11へ連通した循環風路が形成される。また、風路切替ダンパ21が循環吹出口11を閉じる換気位置に設定されると、排気口が開いて、循環吸込口46から排気口へ連通した換気風路が形成される。風路切替ダンパ12が、上述の循環位置と換気位置の間の循環換気位置に設定されると、循環吹出口11と排気口の双方が開いて、循環風路と換気風路の双方が形成される。
【0029】
図2Aに示した浴室空調装置100の下には、
図2Bに示すようにフロントパネル28が取り付けられる。
図2Bに示す循環ファンモータ7は、ファン8の回転軸が鉛直方向となるように、循環ファンケース9に取り付けられる。
【0030】
フロントパネル28は、循環吸込グリル84が取り付けられる領域に、循環ファンカバー部81を有している。循環ファンカバー部81には、開口部82が設けられる。例えば、循環ファンカバー部81を上にした場合に、その開口部82は、直径を異にする円形状のガイド壁部が下方に垂れ下がる形状で形成されている。この例では、最下部の円形状のガイド部材の円中心と、ファン8の回転軸とがほぼ一致するように循環ファンモータ7が配置される。
【0031】
このように、循環ファンカバー部81を構成すると、空調本体部1において、循環ファンモータ7の取り付け位置を低く設定できるので、循環ファンモータ7の上部領域に他の空調手段、例えば、循環ユニット2の上方に、他の空調部材となる換気ユニットを配置できるようになる。これにより、空調本体部1の高さ方向への部品の張り出しを抑制しつつ多機能空調装置をコンパクトに構成できるようになる。
【0032】
図3A及びBは、フロントパネル28の構成例を示す下面図及びそのB−B矢視断面図である。
図3Aに示すフロントパネル28は、循環吹出グリル11a及び循環ファンカバー部81を有している。循環ファンカバー部81には、複数個のフロントパネル取付用(係合用)の孔83a〜83dが設けられる。例えば、4個の孔83a〜83dが循環ファンカバー部81の隅部とその中央部に設けられ、パネル本体部80を空調本体部1に取り付けるためのネジを通すように使用される。隅部には、孔83c及び83dが設けられ、その中央部には孔83a及び83bが各々設けられる。この例で両側の側面中央部を円弧状に仕切壁45で結ばれており、循環吸込口46から吸い込んだ空気の吸込方向をガイドするようになされている。
【0033】
フロントパネル28で循環ファンカバー部81の内部両側面の上部には、
図1に示した循環吸込グリル84の係合部49a〜49cを嵌合するための6個の凹状の被係合部89a〜89fが設けられる。この例で、左側面には被係合部89a〜89cが設けられ、右側面には被係合部89d〜89fが設けられる。
【0034】
また、取手48の裏面側には、その左右に突起状の係合部44a,44bが設けられ、循環ファンカバー部81の内部両側面の上部に位置する被係合部88a,88b又は反対側の上部両側面に位置する被係合部88c,88dに嵌合するようになされる。このように被係合部89a〜89fを左右対称に設けることで、フロントパネル28に対して循環吸込グリル84を取り付けた位置から、それを取り外し、循環吸込グリル84を180°回転した、どちらの姿勢においても、円滑に取り付けることができる。これにより、フィルタ清掃時等における作業性を向上できるようになった。なお、フィルタは、循環吸込グリル84を構成する格子状の開口部をメッシュ状に作り込んだものである。もちろん、これに限られることはなく、フィルタは、循環吸込グリル84の裏面に設けてもよい(
図7参照)。
【0035】
この例で、開口部82は、循環ファンカバー部81の中央位置に開口され、風の向きを規制するガイド形状を有している。例えば、フロントパネル28の循環ファンカバー部81側を下にして置いたとき、直径を異にする円形状のガイド壁部が上方にせり上がる形状で形成されている。
図3Aに示した例では、8個の放射状に配置された格子部82aに3個の環状ガイド部82bと、その中心に円形状部82cを有している。このようなガイド壁部によって、横方向からの風の吸込を防止できるので、循環吹出口や循環吸込口等の近辺での、循環吹出グリル11aからの温風の吹出しと、循環吸込口46における空気の吸い込みとの干渉を防止できるようになる。
【0036】
続いて、浴室空調装置100の組立例について説明をする。
図4及び
図5は、浴室空調装置100の組立例(その1、2)を示す工程図である。
【0037】
この例で、循環ファンカバー部81の所定位置には、凹状の被係合部89a〜89fが設けられる。循環吸込グリル84の所定位置には爪状の係合部49a〜49cが設けられる。グリル装着時、循環吸込グリル84の係合部49a〜49cを循環ファンカバー部81の被係合部89a〜89c又は89d〜89fに嵌合することにより、循環吸込グリル84がパネル本体部80に取り付けられる。
【0038】
これを前提にして、まず、
図4で、フロントパネル28を空調本体部1に取り付ける。例えば、フロントパネル28の循環ファンカバー部81の隅部とその中央部に設けられた4個の孔83a〜83dに図示しない雄ネジを通し、空調本体部1に備えられた雌ネジに嵌合し、その後、螺合して雄ネジを固定する。
【0039】
次に、空調本体部1に取り付けられたフロントパネル28の循環ファンカバー部81上に、循環吸込グリル84を取り付ける。例えば、循環吸込グリル84の取手48が設けられていない側の辺を循環ファンカバー部81の上方側面の一辺(例えば、被係合部89a〜89c側)に位置合わせをする。このとき、循環吸込グリル84の突起状の係合部49aが、パネル本体部80の凹状の被係合部89aに嵌合され、同様にして、係合部49bが被係合部89bに嵌合され、係合部49cが被係合部89cに各々嵌合される。これらを支点にして、取手48を反対側の辺に向かって軽く押すようにすると、取手48の裏面左右に設けられた図示しない突起状の係合部が、循環ファンカバー部81の内側左右の上側面に位置する2つの被係合部88a、88bに嵌合するようになされる。
【0040】
これにより、
図5に示すように循環吸込グリル84をフロントパネル28の面位置に取り付けることができる。このような係合構造で循環吸込グリル84をフロントパネル28に取り付けることで、係合用の孔83a〜83dを使用して止められたフロントパネル取付用のネジを目隠しできるようになる。従来方式のようなフロントパネル28で目視容易で違和感があった、パネル表面の四隅のネジ孔を無くすことができる。換言すると、フロントパネル取付用のネジが外部から見えない構造とすることができた。
【0041】
図6は、浴室空調装置100の制御系の構成例を示すブロック図である。
図6に示す電源部ユニット63は、図示しないCPUやメモリ等で構成される。電源部ユニット63には、循環ユニット2の循環ファンモータ7、ヒータ13及びダンパモータ22とが接続される。
【0042】
また、電源部ユニット63には操作部32が接続され、浴室空調装置本体と独立したリモートコントロール装置で、例えば浴室に隣接した図示しない洗面所の壁面等に取り付けられる。操作部32は、例えば、入浴者等の利用者が運転モード等を入力すると、その運転モードを設定するための操作信号S32を電源部ユニット63に出力する。
【0043】
電源部ユニット63は、図示しないメモリ等に格納されたプログラムに従って、例えば暖房運転モード、換気運転モード、乾燥運転モード及び涼風運転モードを実行する。これら運転モードは、入浴者等の利用者が操作部32を操作すること等により選択され、制御部31は、選択された運転モードを実行するプログラムに従い循環ファンモータ7、ヒータ13及びダンパモータ22を制御するようになる。
【0044】
電源部ユニット63は、循環ファンモータ7へモータ駆動電圧V7を出力してモータ制御を実行する。同様にして、ヒータ13にヒータ駆動電圧V13を出力してヒータ制御を実行する。例えば、暖房運転モードや乾燥運転モード等が設定されると、ヒータ駆動電圧V13をヒータ13に出力し、循環用のファン8を協調して温風を吹き出すようになされる。
【0045】
また、ダンパモータ22へダンパ駆動電圧V22を出力してダンパ制御を実行する。例えば、換気運転モードや、涼風運転モード等が設定されたとき、ダンパモータ22へダンパ駆動電圧V22を出力して、風路切替ダンパ21を駆動して風路を切替えるようになされる。風路切替ダンパ21は風路切替手段の一例を構成し、換気ユニット3から送り込まれた空気を循環吹出グリル5から吹き出すか、屋外へ排出するかを切り替えるようになされる。
【0046】
このように、第1の実施例としての浴室空調装置100によれば、本発明に係る空調用のフロントパネル28が備えられ、所定形状の部品取付用の循環ファンカバー部81が、パネル本体部80のほぼ中央位置から落ち込むように一体成形されている。この循環ファンカバー部81の所定位置には、直径を異にする円形状のガイド壁部が上方にせり上がる形状の吸込用の開口部82が開口されている。
【0047】
従って、当該フロントパネル28の循環ファンカバー部81を空調本体部1のファンケースとして機能させることができ、ファンケースとして機能する循環ファンカバー部81に、フィルタが作り込まれた循環吸込グリル84を取り付けることができると共に、当該循環ファンカバー部81の周囲のパネル本体部80を外観パネルとして機能させることができる。これにより、従来方式で二部品で構成されていたフロントパネルとファンケースとを一部品で構成できるようになり、当該浴室空調装置100の部品点数を削減することができる。
【実施例2】
【0048】
図7は、第2実施例としてのフロントパネル28’の構成例を示す斜視図である。
【0049】
この実施例で、循環吸込グリル84’にメッシュ状のフィルタ47を作り込んだものである。すなわち、循環吸込グリル84’の循環吸込口46がフィルタ構造を成している。このようにすると、空調本体部1からパネル本体部80を外さなくても、パネル本体部80から循環吸込グリル84を外すことで容易にフィルタ47を清掃できるようになる。
【0050】
図7に示すフロントパネル28’は、循環吹出グリル11a、循環ファンカバー部81及び循環吸込グリル84’を有している。循環吸込グリル84’は、一体形成された格子状の循環吸込口46を有している。循環吸込グリル84’は、第1の実施例と同様にしてフロントパネル28’に取り付けられる。循環吸込グリル84’の取手48が設けられた側の辺には、係合部44a及び44bが設けられる。その他、第1の実施例と同じ名称及び符号のものは同じ機能を有するのでその説明を省略する。
【0051】
図中、波線楕円Iに示す循環吸込口46の部分を
図8に示している。
図8A及びBは、循環吸込グリル84’のフィルタ47の構成例を示す下面及びその断面の拡大図である。
【0052】
図8Aに示す循環吸込グリル84’は、グリル本体41及びフィルタ47を有している。例えば、フィルタ47は、循環吸込グリル84’で格子状を成す循環吸込口46にメッシュ状に形成されている。循環吸込口46は、横格子部42、縦格子部43及びフィルタ47から構成される。例えば、横格子部42及び縦格子部43は、グリル本体41の開口部で所定の間隔で縦横に配置されている。
【0053】
フィルタ47は、循環吸込口46を型抜きする金型のコアとキャビティとの間に、別部品となる樹脂又は金属性の網部材を挟み込んで形成するようになされる。この例で、フィルタ47がグリル本体41、横格子部42及び縦格子部43を成形する樹脂で押え込まれるように、金型において網部材を配置するとよい。例えば、循環吸込グリル84’の仕上げ底面よりも、わずかに、網部材を浮かせて配置する。
【0054】
これにより、
図8Bに示すようなフィルタ47を循環吸込口46の部分に形成することができる。この例では、グリル本体41、横格子部42及び縦格子部43の仕上げ底面よりも、わずかに、上方の位置にフィルタ47を形成することができるようになる。
【0055】
図9は、循環吸込グリル84’の装着後の構成例を示す斜視図である。
図9に示す循環吸込グリル84’の装着例によれば、
図7に示した循環吸込グリル84’の取手48が設けられていない側の辺を循環ファンカバー部81の上方側面の一辺(例えば、被係合部89a〜89c側)に位置合わせをする。このとき、
図1に示した突起状の係合部49aが凹状の被係合部89aに嵌合され、同様にして、係合部49bが被係合部89bに嵌合され、係合部49cが被係合部89cに各々嵌合される。
【0056】
これらを支点にして、取手48を反対側の辺に向かって押すようにすると、取手48の裏面左右に設けられた
図7に示した突起状の係合部44a、44bが、
図3Aに示した循環ファンカバー部81の内側左右の上側面に位置する2つの被係合部88c、88dに嵌合するようになされる。これにより、
図9に示すようにフィルタ付きの循環吸込グリル84’をパネル本体部80の面位置に取り付けることができる。なお、フィルタ清掃時には、取手48を軽く手前に引くことで、容易に、パネル本体部80から循環吸込グリル84’を取り外すことができ、しかも、フィルタ付きの循環吸込グリル84’をそのまま水洗い等することができる。
【0057】
このように、第2の実施例としてのフロントパネル28’によれば、メッシュ形状のフィルタ47を循環吸込グリル84’の循環吸込口46に一体形成されているので、循環吸込グリル84’を空調本体部1のフィルタ付きの循環吸込グリルとして機能させることができる。しかも、従来方式で二部品で構成されていた循環吸込グリルとフィルタとを一部品で構成できるようになり、当該浴室空調装置100の部品点数を更に削減することができる。
【0058】
このような係合構造で循環吸込グリル84’をパネル本体部80に取り付けることで、第1の実施例と同様にして、係合用の孔83a〜83dを使用して止められたフロントパネル取付用のネジを目隠しできるようになる。従来方式のようなフロントパネル78で目視容易で違和感があった、パネル表面の四隅のネジ孔を無くすことができ、フロントパネル取付用のネジが外部から見えない構造とすることができた。