(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5668833
(24)【登録日】2014年12月26日
(45)【発行日】2015年2月12日
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
G01D 11/28 20060101AFI20150122BHJP
B60K 35/00 20060101ALI20150122BHJP
【FI】
G01D11/28 L
B60K35/00 Z
【請求項の数】2
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2013-255532(P2013-255532)
(22)【出願日】2013年12月11日
(62)【分割の表示】特願2009-62242(P2009-62242)の分割
【原出願日】2009年3月16日
(65)【公開番号】特開2014-89196(P2014-89196A)
(43)【公開日】2014年5月15日
【審査請求日】2013年12月27日
(31)【優先権主張番号】特願2008-234562(P2008-234562)
(32)【優先日】2008年9月12日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】波田野 貴之
(72)【発明者】
【氏名】広川 拓郎
【審査官】
藤田 憲二
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−208068(JP,A)
【文献】
特開2008−014931(JP,A)
【文献】
特開2004−184221(JP,A)
【文献】
特許第3326792(JP,B2)
【文献】
特開2003−214912(JP,A)
【文献】
特開2004−212126(JP,A)
【文献】
特開2005−024530(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 11/28
B60K 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
列状に配設された複数の照明素子からなる照明手段と、前記照明手段から発せられた照明光を被照明部材へ導く導光手段と、を備えた照明装置であって、
前記被照明部材は、液晶表示パネルと、指標部が印刷された表示板と、を有し、
前記導光手段は、前記液晶表示パネルに対応する板状の第一の導光体と、前記指標部が印刷された表示板に対応するとともに前記第一の導光体に対して段差を設けた板状の第二の導光体と、を有し、
前記照明手段は、前記第一の導光体に対応する第一の照明素子と、この第一の照明素子とは別に前記第二の導光体に対応する第二の照明素子と、を有し、
前記導光手段は、前記第一の導光体と前記第二の導光体とを連結し、
前記第一の導光体から前記第二の導光体側へ延びるL字状の折れ曲がり部と、前記第二の導光体から前記第一の導光体側へ延びるL字状の折れ曲がり部とを有する連結部を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記第二の照明素子は、前記第一の照明素子とは異なる輝度の光を発することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明素子から発せられた照明光にて被照明部材を照明する照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、発光ダイオード等の照明素子から発せられた照明光にて液晶表示パネルを照明する指針式計器が種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。斯かる指針式計器は、表示器と、この表示器の周囲に位置する指標部を備えた表示板と、前記指標部を指示する指針と、前記表示器と前記指針とを夫々照明する照明素子と、前記各照明素子の光を前記表示器と前記指針とを夫々導く導光体と、前記表示器の背面側に配置され前記指針を回動させる駆動装置とを備えた構成であった。また、本願出願人は、列状に設けられた照明素子群から発せられた光を導光体によって導光し、指針,液晶表示パネル及び表示板を照明する表示装置を提案している(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−118892号公報
【特許文献2】特開2009−31119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記表示装置は、照明素子群から発せられた光を単一の導光体によってのみ導光していることにより、指針,液晶表示パネル及び表示板の輝度を独立で調光、あるいは表示色を各々変えることができないという問題を有している。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、被照明部材の輝度を独立で調光することが可能な照明装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、列状に配設された複数の照明素子からなる照明手段と、前記照明手段から発せられた照明光を被照明部材へ導く導光手段と、を備えた照明装置であって、
前記被照明部材は、液晶表示パネルと、指標部が印刷された表示板と、を有し、
前記導光手段は、前記液晶表示パネルに対応する板状の第一の導光体と、前記指標部が印刷された表示板に対応するとともに前記第一の導光体に対して段差を設けた板状の第二の導光体と、を有し、
前記照明手段は、前記第一の導光体に対応する第一の照明素子と、
この第一の照明素子とは別に前記第二の導光体に対応する第二の照明素子と、を有し、
前記導光手段は、前記第一の導光体と前記第二の導光体とを連結し、
前記第一の導光体から前記第二の導光体側へ延びるL字状の折れ曲がり部と、前記第二の導光体から前記第一の導光体側へ延びるL字状の折れ曲がり部とを有する連結部を備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、前記第二の照明素子は、前記第一の照明素子とは異なる輝度の光を発することを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の効果】
【0013】
第一の導光体と第二の導光体とを分断して、第一の導光体と第二の導光体とに夫々対応する第一の照明素子と第二の照明素子とを設けることにより、被照明部材の輝度を独立で調光することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態を説明する。
図1乃至
図3は第一実施形態を示すものである。表示装置は、液晶表示パネル(被照明部材)1と、表示板2(被照明部材)と、第一,第二の照明素子(照明手段)3,4と、第一,第二の導光体(導光手段)5,6とを備える。
【0016】
液晶表示パネル1は、STN(Super Twisted Nematic)やTN(Twisted Nematic)等の液晶表示素子であり、第一の導光体5の前方に配置され、様々な情報(外気温情報,走行距離情報,燃費情報,ナビゲーション情報等)を表示する。表示板2は、透明樹脂に指標部2aとなる文字または数字を印刷したものであり、第二の導光体6の前面に配置され、第二の導光体6より照射される光を透過させ、指標部2aが光輝する。
【0017】
第一の照明素子3は、白色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、第一の導光体5の端面から第一の導光体5の内部に光を供給できるように配設される。第一の照明素子3は回路基板10から供給される電力によって発光し、第一の導光体5を介して、液晶表示パネル1を透過照明する。
第二の照明素子4は、白色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、第二の導光体6の端面から第一の導光体6の内部に光を供給できるように配設される。第二の照明素子4は回路基板10から供給される電力によって発光し、第二の導光体6を介して、表示板2を透過照明する。第二の照明素子4は、第一の照明素子3とは異なる輝度、もしくは異なる色を発する。
第一の照明素子3及び第二の照明素子4は、回路基板10に搭載され、列状に配置されている。第一,第二の照明素子3,4は、輝度を独立で調光したり、あるいは発光色を夫々で変えたりすることができる。
【0018】
第一の導光体5は、第一の照明素子3から発せられた光を液晶表示パネル1に向けて導光し、液晶表示パネル1を透過照明する。第一の導光体5は、第一の照明素子3からの光を遮ることなく導光させるため、略気球形になっている。第一の導光体5の裏面には、微細な溝、あるいはドット等が形成されており、液晶表示パネル1に向けて、照明ムラの無い導光を可能としている。
第二の導光体6は、第二の照明素子4から発せられた光を表示板2に向けて導光し、表示板2を透過照明する。第二の導光体6は、正面視で第一の導光体5の外周面に沿う形状になっており、外周面とほぼ同形状な内周面を有する。第二の導光体6の裏面には、微細な溝、あるいはドット等が形成されており、表示板2に向けて、照明ムラの無い導光を可能としている。
【0019】
第一の導光体5と第二の導光体6との間には空隙部7が形成されており、この空隙部7によって第一,第二の導光体5,6への導光経路を分断し、相互が照明的な干渉を受けることなく、第一,第二の照明素子3,4が発した光を夫々液晶表示パネル1,表示板2に導光することを可能にしている。第一の導光体5と第二の導光体6は、連結部8によって連結され、一体となっている。
【0020】
ケース体9は、白色樹脂からなるものであり、第一,第二の導光体5,6,回路基板10等を保持する。ケース体9は、第一,第二の導光体5,6の背後に配設され、第一,第二の導光体5,6からの漏光を反射させることにより、導光効率を上昇させる。回路基板10は、アルミ等の高熱伝導率の材質からなり、第一,第二の照明素子3,4と電気的に接続され、第一,第二の照明素子3,4に電力を供給する。
【0021】
フレーム11は、白色樹脂からなり、ケース体9に嵌合し、表示板2,第一,第二の導光体5,6等をケース体9に固定する。光拡散シート12は、薄い板状の透光性樹脂からなり、液晶表示パネル1の後面に配設され、第一の導光体5から出射される光を拡散させ、照明ムラを緩和させる。
【0022】
第一実施形態のように第一の導光体5と第二の導光体6とを空隙部7によって分断して、第一の導光体5と第二の導光体6とに夫々対応する第一の照明素子3と第二の照明素子4とを設けることにより、液晶表示パネル1と表示板2との輝度を独立で調光したり、発光色を変えたりすることが可能になる。
【0023】
図4は第二実施形態を示すものである。第一の導光体25と第二の導光体26は、連結部28によって連結され、一体となっている。連結部28は、第一の導光体25と第二の導光体26の間で2箇所の折れ曲がり部を有しており、その断面形状はL字状になっている。
【0024】
図5は第三実施形態を示すものである。第一の導光体35と第二の導光体36は、連結部38によって連結され、一体となっている。連結部38は、第一の導光体35と第二の導光体36の間で4箇所の折れ曲がり部を有しており、その断面形状はコ字状になっている。
【0025】
図6は第四実施形態を示すものである。第一の導光体45と第二の導光体46は、連結部48によって連結され、一体となっている。連結部48は、第一の導光体45と第二の導光体46の間で1箇所の折れ曲がり部を有しており、その正面視形状はL字状になっている。
【0026】
第二乃至第四実施形態のように、連結部28,38,48に折れ曲がり部を設けたことにより、第一の導光体25,35,45から第二の導光体26,36,46へ回り込もうとする光を、連結部28,38,48によって抑制させることができる。
【0027】
なお、本発明は、各実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能であり、例えば、連結部8,28,38,48は、第一の導光体5,25,35,45から第二の導光体6,26,36,46にかけて、第二の導光体6,26,36,46が第一,第二の照明素子3,4に対して近づく傾斜部を有していても良い。また、ケース体9に壁部を設け、この壁部によって、第一,第二の照明素子3,4が発した光を分断しても良い。また、第一の導光体5,25,35,45と第二の導光体6,26,36,46の間にスペーサを設け、このスペーサによって、第一,第二の照明素子3,4が発した光を分断しても良い。
【符号の説明】
【0028】
1 液晶表示パネル
2 表示板
3 第一の照明素子(照明手段)
4 第二の照明素子(照明手段)
5 第一の導光体(導光手段)
6 第二の導光体(導光手段)
8 連結部
25 第一の導光体(導光手段)
26 第二の導光体(導光手段)
28 連結部
35 第一の導光体(導光手段)
36 第二の導光体(導光手段)
38 連結部
45 第一の導光体(導光手段)
46 第二の導光体(導光手段)
48 連結部