特許第5668877号(P5668877)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5668877二つ割り転がり軸受及びこれを備えた軸受装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5668877
(24)【登録日】2014年12月26日
(45)【発行日】2015年2月12日
(54)【発明の名称】二つ割り転がり軸受及びこれを備えた軸受装置
(51)【国際特許分類】
   F16C 33/46 20060101AFI20150122BHJP
   F16C 19/26 20060101ALI20150122BHJP
   F16C 33/60 20060101ALI20150122BHJP
   F16C 33/66 20060101ALI20150122BHJP
   F16C 9/02 20060101ALI20150122BHJP
【FI】
   F16C33/46
   F16C19/26
   F16C33/60
   F16C33/66 Z
   F16C9/02
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-29416(P2014-29416)
(22)【出願日】2014年2月19日
(62)【分割の表示】特願2010-112408(P2010-112408)の分割
【原出願日】2010年5月14日
(65)【公開番号】特開2014-95481(P2014-95481A)
(43)【公開日】2014年5月22日
【審査請求日】2014年2月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001247
【氏名又は名称】株式会社ジェイテクト
(74)【代理人】
【識別番号】110000280
【氏名又は名称】特許業務法人サンクレスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村田 順司
【審査官】 稲垣 彰彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−162348(JP,A)
【文献】 実開昭58−108622(JP,U)
【文献】 特開2010−65822(JP,A)
【文献】 特公昭40−4365(JP,B1)
【文献】 英国特許出願公開第1082539(GB,A)
【文献】 英国特許出願公開第869054(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 3/00− 9/06
19/00−19/56
33/30−33/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
径方向に貫通する給油孔を有し、円周方向に二つ割りにされた外輪と、
前記外輪の内周の軌道面を転動する複数個の転動体と、
円周上の少なくとも1箇所で分断され、前記転動体を円周方向に沿って所定間隔に保持する保持器とを備え、
シャフトが内嵌されるとともに、前記外輪によって前記保持器の回転が案内される二つ割り転がり軸受であって、
前記保持器には、径方向外側から径方向内側に向かうに従って前記保持器の回転方向に対して漸次逆方向に傾斜して、前記給油孔から供給される潤滑油を前記保持器の回転により径方向内側に掻き込む傾斜面が形成されており、
前記傾斜面が、前記保持器のポケットの相互間の柱部における前記給油孔に対応する部分に形成されていることを特徴とする二つ割り転がり軸受。
【請求項2】
前記傾斜面が、前記保持器の円周方向両分断面の少なくとも一方の分断面に形成されている請求項1に記載の二つ割り転がり軸受。
【請求項3】
前記傾斜面が、前記分断面の軸方向全長に亘って形成されている請求項2に記載の二つ割り転がり軸受。
【請求項4】
請求項1〜のいずれか一項に記載の二つ割り転がり軸受と、
前記二つ割り転がり軸受の外輪を密嵌して支持する支持孔を有するハウジングと、を備えていることを特徴とする軸受装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二つ割り転がり軸受及びこれを備えた軸受装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車や船舶などのエンジンにおいて、ピストンの往復動を回転運動に変換するクランクシャフトを支持する支持軸受は、カウンターウェイト間又はカウンターウェイトとコンロッド大端部との間に配置されることから、円周方向に二分割された分割軸受が使用されている。
【0003】
前記支持軸受としては、従来、回転損失の大きい滑り軸受が使用されている。しかし、近年、より燃料消費量の少ないエンジンに対する要求が益々高まっていることから、回転損失を低減させるために、前記滑り軸受に代えて周方向に二分割された転がり軸受を使用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この分割型の転がり軸受は、例えば、円周方向に二つ割りにされた外輪と、両外輪の各内周の軌道面を転動する複数個の転動体と、各転動体を円周方向略等間隔に保持する保持器とを備えている。そして、クランクシャフトのジャーナル部が内輪部材として転がり軸受に内嵌されている。保持器は、その外周面が外輪の内周面に摺接することで、回転が案内される。また、上記転がり軸受は、外輪において径方向に貫通形成された給油孔から軸受内部に潤滑油が供給されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−234074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記転がり軸受にあっては、軸受内部に供給する潤滑油によって軸受トルクが増大するのを抑制するために、潤滑油の供給量を大幅に減少させる傾向にある。しかし、この場合、クランクシャフトを高速回転させると、上記給油孔から供給された潤滑油は、保持器の回転に伴う遠心力により給油孔に沿って径方向外側へ押し戻され、軸受内部へ十分に導入されない場合がある。この場合、潤滑不足によって軸受温度が急激に上昇し、軸受に焼き付きが生じ易くなって、二つ割り転がり軸受の耐久性が低下するという問題が生じるおそれがある。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、潤滑油の供給量が少量であっても、軸受の耐久性が低下するのを抑制することができる二つ割り転がり軸受及びこれを備えた軸受装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための本発明の二つ割り転がり軸受は、径方向に貫通する給油孔を有し、円周方向に二つ割りにされた外輪と、前記外輪の内周の軌道面を転動する複数個の転動体と、円周上の少なくとも1箇所で分断され、前記転動体を円周方向に沿って所定間隔に保持する保持器とを備え、シャフトが内嵌されるとともに、前記外輪によって前記保持器の回転が案内される二つ割り転がり軸受であって、前記保持器には、径方向外側から径方向内側に向かうに従って前記保持器の回転方向に対して漸次逆方向に傾斜して、前記給油孔から供給される潤滑油を前記保持器の回転により径方向内側に掻き込む傾斜面が形成されており、前記傾斜面が、前記保持器のポケットの相互間の柱部における前記給油孔に対応する部分に形成されていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、径方向外側から径方向内側に向かうに従って保持器の回転方向に対して漸次逆方向に傾斜する保持器の傾斜面により、外輪の給油孔から供給される潤滑油を、保持器の回転により径方向内側に掻き込んで軸受内部へ導くことができる。これにより、潤滑油の供給量が少量であっても、潤滑不足により軸受に焼き付きが生じるのを抑制することができるため、二つ割り転がり軸受の耐久性を向上することができる。
更に、前記傾斜面は、前記保持器のポケットの相互間の柱部における前記給油孔に対応する部分に形成されているので、保持器の柱部に形成された傾斜面により、外輪の給油孔から供給される潤滑油を、保持器の回転により径方向内側に掻き込んで軸受内部へ導くことができる。これにより、潤滑油の供給量が少量であっても、潤滑不足により軸受に焼き付きが生じるのを抑制することができるため、二つ割り転がり軸受の耐久性を向上することができる
【0009】
また、前記傾斜面は、前記保持器の円周方向両分断面の少なくとも一方の分断面に形成されていることが好ましい。この構成によれば、傾斜面を形成することに起因して保持器の強度が低下するのを抑制することができる。
【0010】
また、前記傾斜面は、前記分断面の軸方向全長に亘って形成されていることが好ましい。この構成によれば、傾斜面により潤滑油を効率良く掻き込むことができる。
【0012】
本発明の軸受装置は、前述した二つ割り転がり軸受と、この二つ割り転がり軸受を密接して支持する支持孔を有するハウジングと、を備えたことを特徴としている。
本発明の軸受装置では、前述した二つ割り転がり軸受を用いているので、潤滑油の供給量が少量であっても、軸受内部の潤滑不足により軸受に焼き付きが生じるのを抑制することができる。これにより、軸受装置の耐久性を向上することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、潤滑油の供給量が少量であっても、潤滑不足により軸受に焼き付きが生じるのを抑制することができるため、二つ割り転がり軸受の耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の参考形態に係る二つ割り転がり軸受及びこれを用いた軸受装置を示す断面図である。
図2図1のA−A断面図である。
図3図1の要部拡大図である。
図4】本発明の実施形態に係る二つ割り転がり軸受及びこれを用いた軸受装置を示す断面図である。
図5図4のB−B断面図である。
図6図4の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ、本発明の二つ割り転がり軸受及びこれを用いた軸受装置の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明における、保持器に径方向外側から径方向内側に向かうに従って前記保持器の回転方向に対して漸次逆方向に傾斜して、給油孔から供給される潤滑油を前記保持器の回転により径方向内側に掻き込む傾斜面が形成されている構成と作用を説明するための参考形態に係る二つ割り転がり軸受及びこれを用いた軸受装置を示す断面図である。この軸受装置は、クランクシャフト支持用の軸受装置であり、クランクシャフト支持部20の一部であるハウジング21を備えている。このハウジング21は、アッパーブロック22とロアブロック23とにより構成され、アッパーブロック22の下面とロアブロック23の上面とにより支持孔24が形成されている。なお、アッパーブロック22とロアブロック23とは一対の固定ボルト25により一体化されている。アッパーブロック22には、二つ割り転がり軸受1に潤滑油を供給するための供給路26がアッパーブロック22の上面22aから支持孔24に向けて貫通形成されている。
【0016】
ハウジング21の支持孔24には、本発明の一実施形態に係る二つ割り転がり軸受1の外輪2が密嵌されている。この二つ割り転がり軸受1は、円周方向に二つ割りにされた前記外輪2と、外輪2の内周の軌道面11を転動する複数個の転動体であるころ3と、円周上の2箇所で分断された保持器4とを備えている。クランクシャフトのジャーナル部であるシャフト5は、二つ割り転がり軸受1の前記複数個のころ3で囲まれる部分に内嵌されることにより当該転がり軸受1に回転自在に支持されている。このシャフト5は、二つ割り転がり軸受1の内輪部材としても機能している。
【0017】
外輪2は、半円筒状に形成された二つの半割外輪2a,2bからなり、半割外輪2aの円周方向の端面と、この端面に対向する半割外輪2bの円周方向の端面とにより合わせ面6が構成されている。
【0018】
図2図1のA−A断面図である。半割外輪2a,2bの内周面には、その軸方向中央部においてころ3が転動する前記軌道面11と、軌道面11の軸方向両側において径方向内方に突出する一対の鍔部12とが一体的に形成されている。半割外輪2aの軸方向中間部には、前記供給路26に供給された潤滑油を軸受内部へ供給するために、半割外輪2aの外周面から内周面である軌道面11に向かって径方向に貫通する給油孔13が形成されている。なお、給油孔13は、半割外輪2b又は前記合わせ面6に形成されていてもよい。
【0019】
図1において、保持器4は、各ころ3を円周方向略等間隔に保持するものであり、半円状の一対の半割保持器4a,4bからなっている。半割保持器4aの円周方向の端面(分断面)4a1,4a2と、この各端面4a1,4a2に対向する半割保持器4bの端面(分断面)4b2,4b1との間には、隙間S1,S2が形成されている。
【0020】
図3図1の要部拡大図である。半割保持器4aの円周方向両端面4a1,4a2のうち当該半割保持器4aの回転方向(矢印a方向)前方に位置する端面4a1は、給油孔13から供給される潤滑油を径方向内側に掻き込む傾斜面14とされている。この傾斜面14は、半割保持器4aの径方向外側から径方向内側に向かうに従って、半割保持器4aの回転方向に対して漸次逆方向に傾斜している。傾斜面14の傾斜角度θ1は、保持器4の軸心C1と傾斜面14の内周端P1とを結ぶ仮想線X1に対して15〜65度に設定されている。
【0021】
図1において、半割保持器4bの円周方向両端面4b1,4b2のうち当該半割保持器4bの回転方向(矢印a方向)前方に位置する端面4b1は、半割保持器4bの端面4a1と同様に傾斜面14とされている。各傾斜面14は、図2に示すように前記端面4a1,4b1の軸方向全長L1に亘って形成されている。これにより、図3に示すように、供給路26を経て給油孔13に沿って矢印b方向に流れる潤滑油は、半割外輪2aの内周面に到達すると、各半割保持器4a,4aが矢印a方向に回転することで、各傾斜面14に沿って径方向内方(矢印c方向)へ導かれる。
【0022】
以上の構成の二つ割り転がり軸受1によれば、径方向外側から径方向内側に向かうに従って半割保持器4a,4bの回転方向に対して漸次逆方向に傾斜する半割保持器4a,4bの傾斜面14により、半割外輪2aの給油孔13から供給される潤滑油を、シャフト5の高速回転により半割保持器4a,4bが回転することで、径方向内側に掻き込んで軸受内部へ導くことができる。これにより、潤滑油の供給量が少量であっても、潤滑不足により軸受に焼き付きが生じるのを抑制することができるため、二つ割り転がり軸受1の耐久性を向上することができる。
【0023】
また、傾斜面14は半割保持器4a,4bの円周方向の端面4a1,4b1に形成されているため、傾斜面14を形成することに起因して半割保持器4a,4bの強度が低下するのを抑制することができる。
【0024】
また、傾斜面14は前記端面4a1,4b1の軸方向全長L1に亘って形成されているため、傾斜面14により潤滑油を効率良く掻き込むことができる。
【0025】
図4は本発明の実施形態に係る二つ割り転がり軸受を示す断面図である。第2の実施形態と第1の実施形態とが相違する点は、保持器における傾斜面の形成位置が異なる点である。なお、この実施形態のうち、前記参考形態と同一構成であるものは、前記参考形態と同一符号を付してその説明を省略する。
【0026】
の実施形態における保持器30は、半円状の一対の半割保持器30a,30bからなっている。図5図4のB−B断面図である。図4及び図5において、半割保持器30a,30bは、軸方向の両端部に配置された一対の円環部31と、両円環部31の間で軸方向に延びかつ周方向等間隔に配列されて両円環部31を連結している複数の柱部32とを備えている。隣接する柱部32と一対の円環部31とによって囲まれるポケット33内にころ3を収容し、ころ3を円周方向に沿って所定間隔に保持している(図6参照)。
【0027】
図6図4の要部拡大図である。各柱部32における周方向両側の側壁面のうち、半割保持器30a,30bの回転方向(矢印a方向)前方に位置する側壁面32aには、給油孔13から供給される潤滑油を径方向内側に掻き込む傾斜面34が形成されている。この傾斜面34は、半割保持器30a,30bの径方向外側から径方向内側に向かうに従って、半割保持器30a,30bの回転方向(矢印a方向)に対して漸次逆方向に傾斜している。傾斜面34の傾斜角度θ2は、保持器30の軸心C2と傾斜面34の内周端P2とを結ぶ仮想線X2に対して15〜65度に設定されている。
【0028】
図5において、各傾斜面34は、給油孔13に対応させて前記側壁面32aの軸方向の一部に形成されている。具体的には、側壁面32aにおける給油孔13の径方向内方に位置する部分に、給油孔13の孔径よりも若干長い長さL2に亘って傾斜面34が形成されている。これにより、図6に示すように、供給路26を経て給油孔13に沿って矢印b方向に流れる潤滑油は、半割外輪2aの内周面に到達すると、各半割保持器30a,30bが矢印a方向に回転することで、各傾斜面34に沿って径方向内方(矢印d方向)へ導かれる。
【0029】
以上の構成の二つ割り転がり軸受についても、半割外輪2aの給油孔13から供給される潤滑油を、シャフト5の高速回転により半割保持器30a,30bが回転することで、傾斜面34により径方向内側に掻き込んで軸受内部へ導くことができる。これにより、潤滑油の供給量が少量であっても、潤滑不足により軸受に焼き付きが生じるのを抑制することができるため、二つ割り転がり軸受の耐久性を向上することができる。また、傾斜面34は、柱部32の軸方向の一部のみに形成されているため、傾斜面34を形成することに起因して半割保持器30a,30bの強度が低下するのを抑制することができる。
【0030】
本発明は、上記の実施形態に限定されることなく適宜変更して実施可能である。例えば、の実施形態では、柱部32に傾斜面34が形成されているが、これに加えて、傾斜面14が保持器4の分断面に形成されていてもよい。
【0031】
また、給油孔13は外輪2の軸方向に複数形成されていてもよい。この場合、第2の実施形態の傾斜面34は、各給油孔13の径方向内方に配置されるように柱部32の軸方向に複数形成されていてもよい。
さらに、軸受に内嵌されるシャフトとしてクランクシャフトのジャーナル部を例示したが、クランクシャフトのクランクピンや、カムシャフトなど他のシャフトにも本発明の軸受装置を適用することができる。
【0032】
また、前述した実施形態は、転動体としてころを用いたニードル軸受を備えているが、転動体としてボールを用いた玉軸受を採用することもできる。
また、保持器は、二つ割り構造に限らず、周方向の1箇所で分断されたリング構造とし、この分断された箇所を拡げてシャフトの外周側に取り付けるように構成してもよい。この場合、保持器の円周方向の両分断面のうち、少なくとも一方の分断面に傾斜面を形成すればよい。
【符号の説明】
【0033】
1:二つ割り転がり軸受、2:外輪、3:ころ(転動体)、4,30:保持器、4a1,4b1:端面(分断面)、5:シャフト、11:軌道面、13:給油孔、14,34:傾斜面、24:支持孔、21:ハウジング、32:柱部、33:ポケット
図1
図2
図3
図4
図5
図6