(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記通路は、前記第1流路に流体連通される第1部分と前記第2流路に流体連通される第2部分とを含み、前記第1部分は、前記第2部分の内径よりも小さい内径を有することを特徴とする請求項5のバルブアセンブリ。
前記ポペットバルブの前記ボディは、第1軸端部とその反対側に配置される第2軸端部とを含み、前記第1軸端部は、前記バルブシートとの結合に適応されて、前記第2軸端部は、前記通路に流体連通される定量オリフィスを定義することを特徴とする請求項5のバルブアセンブリ。
前記ポペットバルブアセンブリに流体連通されるミドルステージバルブアセンブリをさらに含み、前記ミドルステージバルブアセンブリは、前記ロードホールディングキャビティと前記第2流路との間の流体連通を提供するために適応されることを特徴とする請求項5のバルブアセンブリ。
前記パイロットステージバルブアセンブリは、前記ミドルステージバルブアセンブリを作動させるために、前記ミドルステージバルブアセンブリの前記ミドルステージスプールバルブの少なくとも一端部に流体を供給することを特徴とする請求項12のバルブアセンブリ。
前記ポペットバルブのボディは、第1軸端部とその反対側に配置される第2軸端部とを含み、前記第1軸端部は前記バルブシートとの結合に適応されて、前記第2軸端部は前記通路に流体連通される定量オリフィスを定義することを特徴とする請求項12のバルブアセンブリ。
【発明を実施するための形態】
【0008】
添付された図面を参照して本開示の例示的態様を詳細に説明する。可能である限り、図面全体を通して、同じ構成あるいは相当する構成には同じ参照番号を付与する。
【0009】
ここで
図1を参照して、符号10に指定されるバルブアセンブリを示す。本開示の一態様において、バルブアセンブリ10は、パイロットステージバルブアセンブリ12、ミドルステージバルブアセンブリ14及び第1メインステージバルブアセンブリ16aの3つのステージを含む。
【0010】
本開示の一態様において、パイロットステージバルブアセンブリ12は、パイロットステージスプールバルブ18及びハウジング20を含む比例バルブである。パイロットステージスプールバルブ18は、パイロットステージスプールバルブ18がハウジング20のボア内を軸方向へスライドできるように、ハウジング20のボア内に配置される。
【0011】
パイロットステージバルブアセンブリ12は、複数個のセンタリングスプリング22を含む。複数個のセンタリングスプリング22は、ハウジング20のボア内のパイロットステージスプールバルブ18のセンタリングに適応される。
【0012】
本開示の一態様において、パイロットステージバルブアセンブリ12は、4方向バルブである。パイロットステージバルブアセンブリ12は、流体インレットポート24、流体リターンポート26、第1制御ポート28及び第2制御ポート30を含む。本開示の他の態様において、パイロットステージバルブアセンブリ12は、3位置バルブである。パイロットステージバルブアセンブリ12は、ニュートラルポジションP
PN、第1ポジションP
P1及び第2ポジションP
P2を含む。
【0013】
ニュートラルポジションP
PN、第1及び第2制御ポート28,30は、流体リターンポート26に流体連通される。第1ポジションP
P1において、第1制御ポート28は、第2制御ポート30が流体リターンポート26に流体連通される間、流体インレットポート24に流体連通される。第2ポジションP
P2において、第1制御ポート28は、第2制御ポート30が流体インレットポート24に流体連通される間、流体リターンポート26に流体連通される。
【0014】
比例バルブのように、ハウジング20のボア内のパイロットステージスプールバルブ18の軸方向位置は、パイロットステージバルブアセンブリ12を通過する流体の流量を制御する。パイロットステージバルブアセンブリ12は、ハウジング20のボア内のパイロットステージスプールバルブ18をニュートラルポジションP
PN並びに第1及び第2ポジションP
P1,P
P2との間の軸方向への移動に適応される電子アクチュエータ32を含む。本開示の一態様において、電子アクチュエータ32は、ボイスコイルである。
【0015】
電子アクチュエータ32は、演算装置36から受信した電子信号34(
図1において破線で示される)に応答して作動する。本開示の一態様において、演算装置36は、種々の入力信号に応答して電子信号34を提供する。
【0016】
パイロットステージバルブアセンブリ12の第1及び第2制御ポート28,30は、ミドルステージバルブアセンブリ14に流体連通される。本開示の一態様において、ミドルステージバルブアセンブリ14は、3位置-4方向比例バルブである。本開示の他の態様において、ミドルステージバルブアセンブリ14は、2位置-2方向比例バルブである。
【0017】
ミドルステージバルブアセンブリ14は、ミドルステージスプールバルブ40及びハウジング42を含む。ミドルステージスプールバルブ40は、ミドルステージスプールバルブ40がハウジング42のボア内をスライドすることができるようにハウジング42のボア内に配置される。
【0018】
ミドルステージスプールバルブ40は、第1軸端部44とその反対側に配置される第2軸端部46とを含む。第2スプリング48bが第2軸端部46に作用すると同時に、第1スプリング48aは、ミドルステージスプールバルブ40の第1軸端部44に作用する。第1及び第2スプリング48a,48bは、ハウジング42のボア内のミドルステージスプールバルブ40のセンタリングに適応される。
【0019】
ハウジング42のボア内のミドルステージスプールバルブ40の軸方向位置は、第1及び第2軸端部44,46の1つに作用する流体圧によって制御される。本開示の一態様において、パイロットステージバルブアセンブリ12の第1制御ポート28は、パイロットステージバルブアセンブリ12の第2制御ポート30が第2軸端部46に流体連通される間、ミドルステージスプールバルブ40の第1軸端部44に流体連通される。
【0020】
ミドルステージバルブアセンブリ14は、ポジションセンサ50をさらに含む。本開示の一態様において、ポジションセンサ50は、線形可変変位変換器(LVDT)である。ポジションセンサ50は、ハウジング42のボア内のミドルステージスプールバルブ40の位置を検出する。ポジションセンサ50は、パイロットステージバルブアセンブリ12の電子アクチュエータ32を作動させるため、ポジションセンサ50からの位置データを使用する演算装置36へ信号52を送信する。ミドルステージバルブアセンブリ14の位置については後述する。
【0021】
本開示の一態様において、ミドルステージバルブアセンブリ14は、第1メインステージバルブアセンブリ16aに選択的に流体連通される。本開示の他の態様において、ミドルステージバルブアセンブリ14は、第1メインステージバルブアセンブリ16a及び第2メインステージバルブアセンブリ16bに選択的に流体連通され、第2メインステージバルブアセンブリ16bは、第1メインステージバルブアセンブリ16aと実質的に類似した構造を有する。第2メインステージバルブアセンブリ16bは第1メインステージバルブアセンブリ16aと類似した構造を有するので、ここでは、説明を簡易化する目的で、第2メインステージバルブアセンブリ16bの説明を省略する。
【0022】
図1及び
図2を参照して、第1メインステージバルブアセンブリ16aを説明する。第1メインステージバルブアセンブリ16aは、バルブハウジング60及び概して符号62に指定されるポペットバルブアセンブリを含む。
【0023】
バルブハウジング60は、中心軸線66を有するバルブボア64を定義する。バルブボア64は、ポペットバルブアセンブリ62を受けるために適応される。ポペットバルブアセンブリ62は、中心軸線66に沿ったバルブボア64内での軸方向への移動に適応される。
【0024】
バルブボア64は、第1端部68及びその反対側に配置される第2端部70を含む。バルブボア64は、第1キャビティ72、第2キャビティ74及びロードホールディングキャビティ76を定義する。第1キャビティ72は、バルブボア64の第1端部68に配置される。第2キャビティ74は、第1及び第2端部68,70間に配置される。ロードホールディングキャビティ76は、第2端部70に配置される。
【0025】
バルブハウジング60は、バルブボア64の第1キャビティ72に流体連通される第1流路78、バルブボア64の第2キャビティ74に流体連通される第2流路80、及びバルブボア64のロードホールディングキャビティ76に流体連通される第3流路82をさらに定義する。バルブハウジング60は、第4流路84をさらに定義する。第4流路84は、ミドルステージバルブアセンブリ14を通して第2流路80に流体連通されるとともに第3流路82に選択的に流体連通される。本開示の一態様において、第2流路80がアウトレット流路であると同時に、第1流路78はインレット流路である。
【0026】
バルブボア64は、バルブシート86を含む。バルブシート86は、バルブボア64の第1端部68に配置される。本開示の一態様において、バルブシート86は、第1流路78とバルブボア64との交差部に配置される。
【0027】
バルブボア64のバルブシート86は、ポペットバルブ
90との選択的なシール結合に適応される。本開示の一態様において、バルブシート86は、バルブシート86の内径がバルブシート86から第2端部70までの中心軸線66に沿う距離が増加するにつれて減少するようにテーパに形成される。本開示の他の態様において、バルブシート86は、概して円錐台形に形成される。
【0028】
ポペットバルブアセンブリ62は、概して符号90で示されるポペットバルブ及びチェックバルブ92を含む。本開示の一態様において、チェックバルブ92は、ポペットバルブ90に配置される。
【0029】
図3乃至
図6を参照すると、ポペットバルブ90が示される。ポペットバルブ90は、概して符号94で示されて、ボディ94の中心を通過して延びる中心軸線96を有するボディを含む。ボディ94は、第1軸端部98とその反対側に配置される第2軸端部100とを含む。本開示の一態様において、第1軸端部98は、第2軸端部100の外径D2よりも小さい外径D1を有する。
【0030】
第1軸端部98は、第1端面102及び第1円周面104を含む。第1円周面104は、概して円筒形状である。本開示の一態様において、第1円周面104は、テーパ面106を含む。テーパ面106は、バルブボア64のバルブシート86との選択的なシール結合に適応される。テーパ面106は、第1端面102に隣接して配置される。テーパ面106は、概して、円錐台形に形成されるとともに、第1端面102からテーパ面106までの軸方向距離が増加するにつれて増加する外径を有する。
【0031】
本開示の一態様において、第1軸端部98は、環状溝108を定義する。
図1乃至
図6の図解された実施形態において、環状溝108は、第1端面102とテーパ面106との間に配置される。本開示の一態様において、環状溝108は、ポペットバルブ90の製造工程中におけるテーパ面106の研削性を改善する。
【0032】
本開示の他の態様において、第1軸端部98は、キャビティ112をさらに定義する。キャビティ112は、第1端面102に開口114を含む。
【0033】
第2軸端部100は、第2端面116と第2円周面118とを含む。本開示の一態様において、第2端面116は、スプリングガイド120を含む。スプリングガイド120は、概して、円筒状に形成されるとともに、第2端面116で中央位置から外側へ向けて延びる。スプリングガイド120の外径は、スプリングガイド120がスプリング122(
図2に最もよく示される)のボアの内径部内にフィットするように、スプリング122の内径よりも小さいサイズに設定される。本開示の一態様において、スプリング122は、コイルスプリングである。
【0034】
第2円周面118は、概して円筒状に形成される。本開示の一態様において、第2円周面118は、複数個の溝123を定義する。図解された実施形態において、3つの溝123は、第2円周面118によって定義される。溝123は、第2円周面118の周囲に延びるとともに、バルブボア64内におけるポペットバルブ90の圧力平衡に適応される。
【0035】
第2円周面
118は、第2円周面118からボディ94内へ径方向へ延びる穴124を定義する。第2円周面118は、第2端面116へ向かって穴124から軸方向外側へ延びる定量スロット126をさらに定義する。
【0036】
ポペットバルブ90のボディ94は、通路128を定義する。通路128は、第1流路78とロードホールディングキャビティ76との間の流体連通の提供に適応される。後述するように、通路128を通過する流れ及びミドルステージバルブアセンブリ14を通過する流れは、協働して、ハウジング60のバルブボア64内のポペットバルブアセンブリ62の軸方向位置を決定する。
【0037】
通路128は、第1及び第2端面102,116を通って概して軸線方向へ延びる。本開示の一態様において、通路128は、概してボディ94の中心軸線96に平行である。本開示の他の態様において、通路128は、ボディ94の中心軸線96からオフセットされる。本開示の他の態様において、通路128は、概して、ボディ94の中心軸線96と同じ向きに配置される。
【0038】
通路128は、第1部分130及び第2部分132を含む。第1部分130は、第1端面102によって定義される開口133を含むとともに第1軸端部98のキャビティ
112から第1軸線方向へポペットバルブ90のボディ94内へ延びて、同時に、第2部分132は、第2端面116から反対の第2軸線方向へボディ94内へ延びる。本開示の一態様において、第1及び第2部分130,132は、同一軸線上に配置される。
【0039】
第1部分130は、第2部分132の内径よりも小さい内径を含む。通路128の第1及び第2部分130,132は、協働して、チェックバルブシート134を定義する。チェックバルブシート134は、通路128を通過する一方向流れを提供するために適応されるチェックバルブ92との選択的なシール結合に適応される。本開示の一態様において、チェックバルブシート134は、第2端面116からの距離が増加するにつれて減少する内径を有する円錐台形面を含む。本開示の他の態様において、チェックバルブシート134は、概して通路128を通過して延びる軸線に対して垂直である。
【0040】
通路128の第1部分130は、キャビティ112に流体連通される。通路128の第2部分132は、定量スロット126に流体連通される。本開示の一態様において、定量スロット126と通路128の第2部分132との間の流体連通は、第2円周面118から通路128の第2部分132まで延びる穴124を通して確立される。
【0041】
図6を参照すると、ポペットバルブ90は、オリフィス136をさらに定義する。オリフィス136は、第2端面116と定量スロット126の軸端部138とを通過して延びる。オリフィス136の内径は、ポペットバルブアセンブリ62が着座位置(
図1及び
図2参照)に位置しているとき、定量スロット126とロードホールディングキャビティ76との間の流体連通を制限することができるように提供される。
【0042】
図7を参照して、ポペットバルブアセンブリ62のアセンブリを説明する。チェックバルブ92は、通路128の第2部分132に配置される。そして、プラグアセンブリ
137は、通路128の第2部分132に挿入される。プラグアセンブリ
137は、スプリング138及びプラグ140を含む。
【0043】
スプリング138は、第1端部142とその反対側に配置される第2端部144とを含む。スプリング138の第1端部142は、第2端部144がチェックバルブ92に結合される間、プラグ140上のスプリングシート146に結合する。プラグ140とチェックバルブ92との間にスプリング138を配置することにより、チェックバルブ92がチェックバルブシート134内へ付勢される。
【0044】
プラグアセンブリ
137のプラグ140は、第1軸部分148及び第2軸部分150を含む。第1軸部分148は、スプリングシート146を含むとともに外円周面152に複数個の雄ねじを定義する。第1軸部分148の雄ねじは、通路128の第2部分132によって定義される複数個
の雌ねじとの螺合に適応される。
【0045】
第2軸部分150は、第1軸部分148から外側へ向けて延びる。第2軸部分150の外径は、第1軸部分148の外径よりも小さく、且つスプリング138の内径よりも小さい。第2軸部分150は、チェックバルブ92がチェックバルブシート134からの距離が過大となることを阻止するために適応される。
【0046】
プラグ140は、スプリング138が第2軸部分150の周囲を囲むように通路128に挿入される。プラグ140は、通路128の第2部分132に嵌合される。
【0047】
図2を参照して、第1メインステージバルブアセンブリ16aのアセンブリを説明する。ポペットバルブアセンブリ62は、ポペットバルブ90の第1軸端部98がハウジング60のバルブボア64の第1端部68に配置されるとともにポペットバルブ90の第2軸端部100がバルブボア64の第2端部70に配置されるように、ハウジング60のバルブボア64内に挿入される。
【0048】
ポペットバルブアセンブリ62がバルブボア64に配置された状態で、スプリング122は、バルブボア64の第2端部70に挿入される。スプリング122は、スプリング122の第1端部154がポペットバルブ90の第2軸端部100の第2端面116に隣接すると同時に、スプリング122の内径がポペットバルブ90の第2軸端部100のスプリングガイド120の周囲を囲むように挿入される。
【0049】
エンドプラグ160は、それからハウジングのバルブボア64の第2端部70に挿入される。エンドプラグ160は、軸端部162を含む。軸端部162は、スプリングキャビティ164を定義する。スプリングキャビティ164は、スプリング122の第2端部166を受けるために適応される。
【0050】
本開示の一態様において、エンドプラグ160は、複数個の雄ねじを含む。雄ねじは、バルブボア64の第2端部70によって定義された複数個の雌ねじとのねじ結合に適応される。エンドプラグ160がバルブボア64の第2端部70内に差し込まれるにつれて、スプリング122は、ポペットバルブ90の第2軸端部100とエンドプラグ160との間で圧縮される。ポペットバルブ90の第2軸端部100とエンドプラグ160との間のこのスプリング122の圧縮は、ポペットバルブ90をバルブシート86内へ付勢する。
【0051】
図1を参照すると、ミドルステージバルブアセンブリ14は、ニュートラルポジションP
MN、第1ポジションP
M1及び第2ポジションP
M2を含む。ニュートラルポジションP
MNにおいて、ミドルステージバルブアセンブリ14は、ポペットバルブアセンブリ16のロードホールディングキャビティ76とポペットバルブアセンブリ16の第2流路80との間の流体連通を選択的に阻止するために適応される。ロードホールディングキャビティ76と第2流路80との間の流体連通が阻止された状態で、ポペットバルブアセンブリ62は、テーパ面106がバルブシート86に着座する着座位置に位置した状態で流体圧によって保持される。テーパ面106がバルブシート86に着座した状態で、第1流路78と第2流路80との間の流体連通が阻止される。
【0052】
第1ポジションP
M1において、ミドルステージバルブアセンブリ14は、ロードホールディングキャビティ76と第1メインステージバルブアセンブリ16aの第2流路80との間の流体連通を提供するために適応される。このポジションにおいて、ポペットバルブアセンブリ62は、バルブボア64内を軸方向へ移動可能である。通路128を通しての流れがミドルステージバルブアセンブリ14を通しての流れよりも少ない場合、ポペットバルブアセンブリ62のテーパ面106は、テーパ面106とバルブシート86との間のクリアランスによってバルブシート86から離れる方向の第1軸方向への移動が引き起こされる。このクリアランスが増加するにつれて、第1流路78と第2流路80との間の流体連通量が増加する。通路128を通しての流れがミドルステージバルブアセンブリ14を通しての流れに等しい場合、ポペットバルブアセンブリ
62の軸方向位置は、一定の軸方向位置に保持される。通路128を通しての流れがミドルステージバルブアセンブリ14を通しての流れを超える場合、ポペットバルブアセンブリ62は、バルブシート86の方へ移動してテーパ面106とバルブシート86との間のクリアランスを減少させる。このクリアランスが減少するにつれて、第1流路78と第2流路80との間の流体連通量が減少する。
【0053】
通路128を通しての流量は、定量オリフィス126とバルブボア64の第2端部70内の凹部168との間に形成される開口の大きさによって主に決定される。定量オリフィス126と凹部168との間の開口が増加するにつれて、通路128を通しての流量が増加する。着座した状態では、ポペットバルブ90の定量オリフィス126がバルブボア64によって完全に覆われる。この状況で、定量オリフィス126と凹部168との間に開口が存在する間、流体は、オリフィス136を通過して、ロードホールディングキャビティ76内へ通路128を通して流れることができる。
【0054】
本開示の一態様において、ミドルステージバルブアセンブリ14は、比例バルブアセンブリである。結果として、ミドルステージバルブアセンブリ14を通して流れる流量は、ハウジング42のボア内のミドルステージスプールバルブ40の軸方向位置に比例する。ミドルステージスプールバルブ40が第1ポジションP
M1に接近するにつれて、ミドルステージバルブアセンブリ14を通過する流量が増加する。
【0055】
第2ポジションP
M2において、ミドルステージバルブアセンブリ14は、ロードホールディングキャビティ76と第1メインステージバルブアセンブリ16aの第2流路80との間の流体連通が阻止されている間、ロードホールディングキャビティ及び第2メインステージバルブアセンブリ16bの第2流路に流体連通される。第2メインステージバルブアセンブリ16bと第1メインステージバルブアセンブリ16aとの構造が類似しているので、第2ポジションP
M2におけるミドルステージバルブアセンブリ14の作用は、第1ポジションP
M1におけるミドルステージバルブアセンブリ14の作用に類似する。
【0056】
図1乃至
図7を参照して、バルブアセンブリ10の作用を説明する。入力信号及び位置センサ50からの信号52に応答して、マイクロコントローラ36は、パイロットステージバルブアセンブリ12の電子アクチュエータ32へ電子信号34を送信する。本シナリオにおいて、パイロットステージバルブアセンブリ12は、第2ポジションP
P2へ操作される。第2ポジションP
P2において、パイロットステージバルブアセンブリ12の第2制御ポート30は、第1制御ポート28が流体リターンポート26に流体連通される間、流体インレットポート24に流体連通される。
【0057】
パイロットステージバルブアセンブリ12が第2ポジションP
P2の状態で、流体は、ミドルステージスプールバルブ40の第1軸端部44に作用するいくらかの流体が排出される間、パイロットステージバルブアセンブリ12を通過してミドルステージスプールバルブ40の第2軸端部46へ流通する。ミドルステージスプールバルブ40の第2軸端部46に作用する流体は、ミドルステージバルブアセンブリ14を第1ポジションP
M1へ移行させる。
【0058】
ミドルステージバルブアセンブリ14が第1ポジションP
M1に移行された状態で、ポペットバルブアセンブリ16のロードホールディングキャビティ76は、第2流路80に流体連通される。ポペットバルブアセンブリ16のロードホールディングキャビティ76が第2流路80に流体連通された状態で、ポペットバルブ90の第1端面102に作用する流体圧は、ポペットバルブ90のテーパ面106がバルブボア64のバルブシート86に対する結合を解除する、あるいは離座することができるように、ポペットバルブ90を中心軸線66に沿って移動させる。ポペットバルブ90がバルブシート86から離座された状態で、流体連通は、第1流路78と第2流路80との間に確立される。
【0059】
他のシナリオにおいて、パイロットステージバルブアセンブリ12は、ニュートラルポジションP
PNである。ニュートラルポジションP
PNにおいて、流体は、ミドルステージバルブアセンブリ14がニュートラルポジションP
MNに配置されるように、ミドルステージスプールバルブ40の第1及び第2軸端部44,46の各々から排出される。前述したように、ミドルステージバルブアセンブリ14がニュートラルポジションP
MNの状態で、ポペットバルブアセンブリ62は、流体圧によって着座位置に保持されて、これにより、第1及び第2流路78,80間の流体連通が阻止される。
【0060】
ポペットバルブ90のボディ94に一体的に配置されるチェックバルブ92は、第1流路78とロードホールディングキャビティ76との間の一方向の流通を許容する。本開示の一態様において、チェックバルブ92は、ロードホールディングキャビティ76から第1流路78へ向かう方向への流体の流通を阻止する。チェックバルブ92は、通路128を通過する流体の漏れを阻止するために適応される。ロードホールディングキャビティ76から第1流路78へ向かう方向へ流れる流体の漏れは、ミドルステージバルブアセンブリ14がニュートラルポジションP
MNにある間の、ポペットバルブアセンブリ62のバルブシート86からの意図しない離座を引き起こす結果となる。
【0061】
この開示の範疇及び精神の範囲内におけるこの開示の種々の改良及び変形は、当業者によって明白になるであろう、そしてこの開示の範疇が、不当に、ここに明らかにされた図解された実施形態に制限されないことは理解されるべきである。