(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
給油機器(19、26)を収容する下部ケース(2)と、表示器(32)を備えた上部ケース(3)と、前記下部ケース(2)の両側に立設した支柱(4)上に設けられた頂部ケース(5)とを有する給油装置において、前記下部ケース(2)はフロントパネル(6)で覆われており、該フロントパネル(6)は、センターパネル(7)と、該センターパネル(7)の両側に配置されたサイドパネル(8a、8b)とを有し、前記センターパネル(7)は下部ケース(2)から取り外し可能に構成され、前記サイドパネル(8a、8b)は開閉可能に設けられ、そして前記サイドパネル(8a、8b)には左右に油種系統毎に分離してノズル掛け(9)が設けられ、該ノズル掛け(9)は前記給油機器(19、26)に接続された給油ホース(10)の先端に設けた給油ノズル(11)が係止可能に構成されており、そして上部ケース(3)のフロントパネル(34)は上部ケース(3)の上部フレーム(35)に開閉自在に取付けられていることを特徴とする給油装置。
上部ケース(3)のフロントパネル(34)には静電気除去パッド(33)が設けられ、下部ケース(2)の下部にはオイルパン(21)が設けられ、そして下部ケース(2)の下部フレーム(18)にはアース接続確認用のボルト(13)が設けられ、該ボルト(13)はアースされている請求項1記載の給油装置。
センターパネル(7)の端部(17)はL字状に形成され、サイドパネル(8a、8b)の端部(16)はコ字状に形成され、前記サイドパネル(8a、8b)の端部(16)の凹部にセンターパネル(7)の端部(17)の凸部が係合している請求項1記載の給油装置。
【背景技術】
【0002】
係る給油装置で自動車に燃料を供給するに際して、複数種類の燃料油(例えば、レギュラーガソリン、ハイオク、軽油)を供給出来る様にするため、複数種類の給油系統が組み込まれている。
ここで、当該給油装置は下部ケース及び上部の表示器ケースを備えており、下部ケースには給油ポンプ、流量計等の給油機構が収納されており、上部の表示器ケースには給油量表示器及びキーパッド等の電子機器が収納されている。
そして、給油機構の保守点検のため、下部ケースを覆っているパネルが取り外し可能になっている。
【0003】
その様な給油装置における下部ケース内の機器の保守点検に際しては、給油ノズルをノズル掛けから外し、ノズル掛けから外した給油ノズルを地面(給油所の床面)に置いた状態で、下部ケースからフロントパネルを外す必要があった。
しかし、給油ノズルを給油所の床面に置いた状態にすることは、給油を求める車両が来所した際に、当該給油ノズルに乗り上げてしまう恐れがある。
【0004】
これに対して、給油機構の保守点検の際に、給油ホース先端の給油ノズルが邪魔にならない様に、下部ケース内にノズル掛けを別途設けた給油装置が、出願人により提案されている(特許文献1参照)。
係る給油装置(特許文献1)は有効であるが、下部ケース内にノズル掛けを別途設けなければならないため、製造コストが高騰化してしまう恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、給油機器の保守点検作業を容易且つ安全に行うことが出来る給油装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、給油機器(19、26)を収容する下部ケース(2)と、表示器(32)を備えた上部ケース(3)と、前記下部ケース(2)の両側に立設した支柱(4)上に設けられた頂部ケース(5)とを有する給油装置において、前記下部ケース(2)はフロントパネル(6)で覆われており、該フロントパネル(6)は、センターパネル(7)と、該センターパネル(7)の両側に配置されたサイドパネル(8a、8b)とを有し、前記センターパネル(7)は下部ケース(2)から取り外し可能に構成され、前記サイドパネル(8a、8b)は開閉可能に設けられ、そして前記サイドパネル(8a、8b)には左右に油種系統毎に分離してノズル掛け(9)が設けられ、該ノズル掛け(9)は前記給油機器(19、26)に接続された給油ホース(10)の先端に設けた給油ノズル(11)が係止可能に構成されており、そして上部ケース(3)のフロントパネル(34)は上部ケース(3)の上部フレーム(35)に開閉自在に取付けられている。
【0008】
また、本発明によれば、上部ケース(3)のフロントパネル(34)には静電気除去パッド(33)が設けられ、下部ケース(2)の下部にはオイルパン(21)が設けられ、そして下部ケース(2)の下部フレーム(18)にはアース接続確認用のボルト(13)が設けられ、該ボルト(13)はアースするのが好ましい。
【0009】
さらに、本発明によれば、センターパネル(7)の端部(17)はL字状に形成され、サイドパネル(8a、8b)の端部(16)はコ字状に形成され、前記サイドパネル(8a、8b)の端部(16)の凹部にセンターパネル(7)の端部(17)の凸部が係合しているようにするのが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
上述する構成を具備する本発明の給油装置(1)によれば、センターパネル(7)を下部ケース(2)から取り外し可能に構成することが出来るので、給油装置(1)における給油機器(給油ポンプ19及び流量計26等)の保守点検を行うに際しては、センターパネル(7)を下部ケース(2)から取り外せば、当該給油機器に近接して必要な保守点検作業を行うことが出来る。
ここで、サイドパネル(8a、8b)にノズル掛け(9)が設けられており、サイドパネル(8a、8b)が左右方向に開閉可能であれば、保守点検作業を実施するに際して、ノズル掛け(9)に給油ノズル(11)を係止した状態で、サイドパネル(8a、8b)を左右方向に開放することが出来る。
ノズル掛け(9)に給油ノズル(11)を係止した状態でサイドパネル(8a、8b)を左右方向に開放すれば、保守点検作業を行うための広い空間を確保することが出来る。それと共に、保守点検作業の際に、給油ノズル(11)を地面(給油所であれば、その床面)に置くことなく、給油ノズル(11)がノズル掛け(9)に係止された状態を維持することが出来る。
【0012】
従って、本発明によれば、保守点検作業の際に、給油ノズル(11)が邪魔になってしまうことがない。
また、従来技術の様に、車両が給油所床面に置かれた給油ノズルに乗り上げて、給油ノズルを破損し、或いは、車両のハンドルが取られてしまう様な危険を未然に防止することが出来る。
さらに、ノズル掛け(9)はサイドパネル(8a、8b)に設ければ足り、ハウジング内に別途ノズル掛けを設ける必要がなく、その分だけ、製造コストが低減される。
【0013】
また、本発明において、ノズル掛け(9)に係止される給油ノズル(11)を備えた給油ホース(10)を、油種系統毎に分離して左右のサイドパネル(8a、8b)の何れかに配設すれば、例えば一方のサイドパネル(8a)に設けられているノズル掛け(9)にガソリン系燃料用の給油ノズル(11A、11B)を係止し、他方のサイドパネル(8b)に設けられているノズル掛け(9)に例えば軽油用の給油ノズル(11C)を係止することが出来る。
給油するべき燃料油の種類に基づいてノズル掛け(9)の位置を左右に分離するので、誤油種給油の可能性を少なくすることができる。
さらに、係る構成を採用すれば、例えばガソリン系燃料を供給する給油ホース(10A、10B)と、軽油を供給する給油ホース(10C)が頂部ケース(5)から吊り下げる際に、給油ホース(10)を等間隔に配置する場合に比較して、給油ホース(10)同士が絡み合い難くなる。
【0014】
これに加えて本発明において、上部ケース(3)のフロントパネル(34)には静電気除去パッド(33)が設ければ、保守点検を行うに際してセンターパネル(7)を下部ケース(2)から外す際に、静電気除去パッド(33)はセンターパネル(7)には設けられていないので、静電気除去パッド(33)に結線されたアース線を外す必要がない。
そのため、静電気除去パッド(33)は常に設置アースに接続されている状態を維持されるので、静電気除去パッド(33)に触れることにより、確実に静電気を除去することが出来る。
【0015】
本発明の実施に際して、下部ケース(2)の下部に漏油を回収するオイルパン(21)を設ければ、オイルパン(21)に油が貯留するか否かを視認するのみで、給油機器(19、26)からの油の漏洩を容易に検知することができる。そして、給油機器(19、26)から漏洩した油が、給油装置(1)の外部に流出する危険が無くなる。
また、下部ケース(2)の下部にアース検知用のボルト(13)を設け、当該ボルト(13)がケーブル及びジョイントボックスを介してアースされていれば、下部ケース(2)のセンターパネル(7)を外さなくても、アース回路の導通検査用機器の探針を当該ボルト(13)に接触させることにより、給油ノズル(11)及び給油ホース(10)や、給油作業員のアース回路の導通検査を容易且つ正確に行うことが出来る。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1において、実施形態に係る給油装置は、全体を符号1で示されている。
給油装置1は、下部ケース2と、下部ケース2上に設けられた上部ケース3と、下部ケース2の左右両側に立設された支柱4上に設けられた頂部ケース5を有している。
そして給油装置1は、給油エリアA、Bが有するアイランドC上に設置されている。
【0018】
下部ケース2の前面(
図1では看者側或いは手前側)はフロントパネル6で覆われており、フロントパネル6は、センターパネル7と、サイドパネル8a、8bから構成されている。
サイドパネル8a、8bには、合計3個のノズル掛け9が設けられている。そして、ノズル掛け9には給油ノズル11A〜11Cが係止されている。ここで、例えば、給油ノズル11Aはレギュラーガソリン給油用の給油ホース10Aの先端に設けられており、給油ノズル11Bはハイオクガソリン給油用の給油ホース10Bの先端に設けられており、給油ノズル11Cは軽油給油用の給油ホース10Cの先端に設けられている。
そして、レギュラーガソリン給油用の給油ホース10Aは頂部ケース5の給油管27A(レギュラーガソリン給油用の給油管)に接続しており、ハイオクガソリン給油用の給油ホース10Bは給油管27B(ハイオクガソリン給油用の給油管)に接続しており、軽油給油用の給油ホース10Cは給油管27C(軽油給油用の給油管)に接続している。
【0019】
本明細書において、給油ノズル11A〜11Cを給油ノズル11と総称し、給油ホース10A〜10Cを給油ホース10と総称し、給油管27A〜27Cを給油管27と総称する場合が存在する。
係る総称で表現すれば、
図1において、先端に給油ノズル11を有する給油ホース10は、給油管27を介して、頂部ケース5から吊り下げられている。そして、給油ホース10の先端に設けられた給油ノズル11が、サイドパネル8a、8bに合計3個設けられたノズル掛け9の各々に係止されている。
【0020】
図1において、図面に向かって右側のサイドパネル8aには2個のノズル掛け9、9が設けられており、図面に向かって左側のサイドパネル8bには1個のノズル掛け9が設けられている。
サイドパネル8aには2個のノズル掛け9、9には、レギュラーガソリン用の給油ノズル11Aと、ハイオクガソリン用の給油ノズル11Bが係止されている。そして、サイドパネル8bのノズル掛け9には軽油用の給油ノズル11Cが係止されている。
【0021】
図示の実施形態では、サイドパネル8a側(
図1の向って右側)に設けた2個のノズル掛け9、9をガソリン系燃料油用の給油ノズル11A、11B用のノズル掛けとし、サイドパネル8b側(
図1の向って左側)に設けたノズル掛け9を軽油用の給油ノズル9C用のノズル掛けとしている。
また、
図1で示すように、ガソリン系燃料用ノズル11A、11B用のノズル掛け9、9の上方には、それぞれ「レギュラー」、「ハイオク」なる油種表示を設け、軽油用ノズル11C用のノズル掛け9の上方には「軽油」なる油種表示を設けている。
【0022】
図1において、頂部ケース5では、ハイオクガソリン用の給油ホース10Bが接続されているハイオクガソリン給油用の給油管27Bは、軽油用の給油ホース10Cが接続されている軽油給油用の給油管27Cに近接した位置に配置されている。そして、ハイオクガソリン給油用の給油管27Bは、レギュラーガソリン給油用の給油管27Aから離隔して配置されている。
【0023】
図1において、下部ケース2のセンターパネル7の上方の領域には、センターパネル7が下部ケース2から外されることを防止するための錠12が設けられている。
また、下部ケース2のセンターパネル7の下縁部には、アース検査用のボルト13が設けられている。明確には図示されていないが、下部ケース2内部の底面近傍の領域において、ボルト13はケーブル(図示せず)を介してジョイントボックス(図示せず)に接続されている。これにより、ボルト13は、図示しないケーブル及びジョイントボックスを介して、常時、アース回路と接続されている。
【0024】
図1で示す状態から、錠12(
図1)を解錠して、下部ケース2のセンターパネル7を外した状態が、
図2で示されている。
そして、
図2で示す状態から、サイドパネル8a、8bを左右に開いた状態が、
図3で示されている。なお
図3において、サイドパネル8a、8bは側部フレーム14に蝶番15で取り付けられており、以って、左右に開閉自在となっている。
図2及び
図3において、図示の簡略化のため、アイランドC(
図1)、給油ホース10A〜10Cの図示は省略している。また、頂部ケース5における給油管27A〜27Cも図示を省略している。
なお、
図3において、給油ポンプ及び給油ポンプ駆動用モータの図示も省略している。
【0025】
図2において、下部ケース2内には下部フレーム18が設けられており、下部フレーム18上に給油ポンプ19が設置されている。
給油ポンプ19の上方には、給油ポンプ19の駆動用モータ20が設けられている。
下部ケース2内において、給油ポンプ19の下方にはオイルパン21が設けられている。このオイルパン21は、給油ポンプ19から油が漏洩した場合に回収するために設けられている。
図2、
図3で示す様に、オイルパン21は、傾斜した油垂路21aと油溜21bを有している。給油ポンプ19から漏洩した油は傾斜した油垂路21aを流れ、油溜21bに貯留される。
【0026】
図2では明確に図示はされていないが、下部ケース2内の給油ポンプ19の吐出口は燃料給油系統に接続されており、燃料給油系統は流量計26を介装している。
図示の実施形態では燃料供給系統は3系統(レギュラーガソリン供給系統、ハイオクガソリン供給系統、軽油供給系統)が設けられており、各燃料供給系統は給油管27(27A〜27C:
図1参照)に接続されている。
給油管27(27A〜27C)は、支柱4内を通って、頂部ケース5に到達している。
図1で説明したように、給油管27A〜27Cの各々には、給油ホース10A〜10Cがそれぞれ接続され、給油ホース10A〜10Cの先端には給油ノズル11A〜11Cが取り付けられている。
【0027】
図1において、下部ケース2の前面はフロントパネル6で覆われている。このフロントパネル6の一例が、
図4において示されている。
図4において、全体を符号6で示すフロントパネルは、センターパネル7とサイドパネル8a、8bを有している。
センターパネル7の端部17は概略「L」字状17に形成されており、サイドパネル8a、8bの端部16は概略「コ」字状に形成されている。そして、サイドパネル8a、8bの「コ」字状の端部16の凹部に、センターパネル7の「L」字状の端部17の凸部が係合している。以って、センターパネル7はサイドパネル8a、8bは取り付けられている。
また、
図1で示すように、センターパネル7は錠12により下部ケース2に固定されている。そして、
図3に関連して上述した様に、サイドパネル8a、8bは、下部ケース2の側部フレーム14に蝶番15で取り付けられている。
【0028】
給油ポンプ19や駆動用モータ20等の給油機器の保守点検に際しては、
錠12を解錠する。そして、センターパネル7の「L」字状の端部17の凸部と、サイドパネル8a、8bの「コ」字状の端部16の凹部の係合を解除すれば、センターパネル7が下部ケース2から取り外すことが出来る。これにより、
図2で示す状態となる。
保守点検作業に際して、さらに広い開口或いは作業空間が必要な場合には、蝶番15を中心にサイドパネル8a、8bを回動して、左右方向に開放すれば、
図3で示す状態となる。
ここで、給油機器の日常的な保守点検作業としては、モータ20の動力を給油ポンプ19に伝える伝動ベルトの張り具合のチェック、給油ポンプ19及び流量計26からの油漏れのチェック、給油ポンプ19のストレーナーの汚れのチェック等がある。
【0029】
ここで、
図4で示す構造はあくまでも例示である。
図示はしないが、サイドパネル8a、8bの端部とセンターパネル7の端部とは係合しておらず、センターパネル7は錠12により下部ケース2にのみに固定されるように構成することも出来る。
その様に構成すれば、例えば、センターパネル7は外す必要が無いが、サイドパネル8a、8bのみを開放したい場合に、蝶番15を中心にサイドパネル8a、8bを回動して、左右方向に開放することが出来る。
その場合においても、後述する様に、給油ノズル11はノズル掛け9に係止したままの状態が維持される。
【0030】
図2、
図3において、下部ケース2の上部フレーム25には流量計26が取り付けられている。
流量計26は、給油ポンプ19及び給油管27に接続されている。
そして給油管27は、支柱4内を通って頂部ケース5へ配設されている。なお、
図2、
図3において、レギュラーガソリン用の給油管27A、ハイオクガソリン用の給油管27B、軽油用の給油管27Cを代表して、単一の符号27を付している。
【0031】
図1〜
図3において、上部ケース3には、給油制御機器31、表示器32、静電気除去パッド33が設けられている。
図1、
図2で示す様に、上部ケース3のフロントパネル34は、上部フレーム35に対して、蝶番36によって取り付けられている。また、
図3で示す様に、フロントパネル34は、蝶番36を中心に回動して、垂直方向に延在した閉鎖状態から水平方向へ延在した開放状態となる。そして、フロントパネル34が開放された状態を保持するため、係止杆37が設けられている。
静電気除去パッド33は、アース線(図示せず)によりアース回路に接続されている。
なお、
図1、
図2で示す様に、フロントパネル34の下方縁部には、フロントパネル34を閉鎖状態でロックする錠39が設けられている。
【0032】
次に、図示の実施形態に係る給油装置1の作用について説明する。
図1において、給油エリアAに停車した車に給油をするに際しては、給油制御機器31により、所望の油種及び給油量等を設定する。そして、給油作業をする者は、静電気除去パッド33に手を触れて当人に帯電している静電気を除電する。
次に、設定した油種の給油ノズル11をノズル掛け9から外す(係止解除する)。ノズル掛け9から給油ノズル11を外すことにより、モータ20が回転し、給油ポンプ19が駆動される。
給油ノズル11を自動車の給油口へ挿入して給油を開始すると、流量計26で計測された給油量が表示器32に表示される。給油ノズル11をノズル掛け9に戻すとモータ20が停止して給油が終わる。
【0033】
例えば、日常の点検作業の一環として、給油作業員や給油ノズル11、給油ホース10のアース回路を導通検査するには、導通検査装置の一方の探針を給油作業員、給油ノズル11、給油ホース10に接触し、他方の探針をボルト13に接触して行なう。
その際に、アース検査用のボルト13が下部ケース2の下方に設けられているので、下部ケース2のフロントパネル6を外すことなく、導通検査を容易且つ正確に実施することができる。
【0034】
下部ケース2内の機器の保守点検(例えば、モータ20の動力を給油ポンプ19に伝える伝動ベルトの張り具合のチェック、給油ポンプ19及び流量計26からの油漏れのチェック、給油ポンプ19のストレーナーの汚れのチェック等)を行なうに際しては、錠12を解錠して、
図2で示す様に、センターパネル7を外す。作業空間や開口部断面積を大きくする必要がある場合には、
図3で示す様に、サイドパネル8a、8bを左右に開く。
ここで、ノズル掛け9はサイドパネル8a、8bに設けられており、サイドパネル8a、8bは側部フレーム14に蝶番15を介して取り付けられているので、
図2で示す状態及び
図3で示す状態において、給油ノズル11をノズル掛け9に係止した状態を維持して、下部ケース2内の機器の保守点検を行うことが出来る。
【0035】
図示の実施形態では、下部ケース2内の機器の保守点検に際しては、給油ノズル11を給油エリアA、BやアイランドC上に置いておく必要が無く、給油ノズル11をノズル掛け9に係止された状態を維持することが出来る。そのため、保守点検作業の際に、給油ノズル11が作業の邪魔になってしまうことがない。
また、給油ノズル11を給油エリアA、B上に置かれることが無いので、給油エリアA、Bに進入した車両が給油ノズル11に乗り上げて破損することがなく、給油ノズル11に乗り上げた際に車両のハンドルが取られてしまう様な危険が未然に防止される。
さらに、ノズル掛け9はサイドパネル8a、8b以外に設ける必要が無く、従来技術の様にハウジング内に別途ノズル掛けを設ける必要はない。
【0036】
図示の実施形態では、下部ケース2内の機器の保守点検の際に、オイルパン21を視認することにより、給油機器から油が漏洩したか否かを判定することが出来る。給油機器から油が漏洩している場合には、漏洩した油は、傾斜した油垂路21aを流れ、油溜21bに到達するので、オイルパン21内に貯留するからである。
保守点検作業員は、オイルパン21内のオイルの有無により、給油機器から油が漏洩しているか否かを容易に判断することができる。
【0037】
下部ケース2内に収容されている給油機器の保守点検が終わったならば、サイドパネル8a、8bを閉鎖する。
そして、センターパネル7端部17の「L」字状の凸部とサイドパネル8a、8b端部の「コ」字状の凹部を係合して、センターパネル7を取り付ける。そして、錠12を施錠する。
【0038】
図示の実施形態において、上部ケース3内の機器の保守点検に際しては、フロントパネル34の錠39を解錠して、
図3で示す様にフロントパネル34を持ち上げる。そして、係止杆37を用いて、フロントパネル34が開いた状態を保持する。
その状態で、必要な保守点検を行う。
上部ケース3内の機器の保守点検が終わったならば、係止杆31を外してフロントパネル34を引き下げ、錠39で施錠する。
【0039】
ここで、フロントパネル34は上部フレーム35に蝶番36を介して取り付けられ、上部ケース3から外されることはない。そのため、静電気除去パッド33のアース線(図示せず)を結線したままで保守点検を行うことができる。保守点検の度に、当該アース線を外す必要がない。そのため、アース回路は常に確保されており、安全である。
また、静電気除去パッド33がフロントパネル34に設けられているので、日常的に行われる給油機器の保守点検の際に、下部ケース2のセンターパネル7を取り外す際に、静電気除去パッド33が接続しているアース回路には影響はない。
【0040】
レギュラーガソリンとハイオクタンガソリンを間違えて給油しても、自動車のエンジンに大きなトラブルが生じることは無い。一方、レギュラーガソリン或いはとハイオクタンガソリンと、軽油を誤って給油すると、大きなトラブルとなる。
図示の実施形態では、サイドパネル8a側(
図1の向って右側)に設けた2個のノズル掛け9、9をガソリン系燃料油用の給油ノズル11A、11B用のノズル掛けとし、サイドパネル8b側(
図1の向って左側)に設けたノズル掛け9を軽油用の給油ノズル11C用のノズル掛けとしており、ガソリン系燃料供給用ノズル(11A、11B)と、軽油用の給油ノズル(11C)を左右に離隔しているので、ガソリン系燃料と軽油の誤油種給油を防止している。
また、
図1で示すように、ガソリン系燃料用ノズル11A、11B用のノズル掛け9、9の上方には、それぞれ「レギュラー」、「ハイオク」なる油種表示を設け、軽油用ノズル11C用のノズル掛け9の上方には「軽油」なる油種表示を設けているので、ガソリン系燃料と軽油の誤油種給油をさらに防止している。
【0041】
ハイオクガソリン用の給油ホース10Bとレギュラーガソリン用の給油ホース10Aは、同時に使用される頻度が高く、絡まり合い易い。そして、ホース同士が絡み合ってしまうと、給油範囲が狭くなり、誤給油の可能性も生じる。
これに対して図示の実施形態では、
図1を参照して説明した通り、ハイオクガソリン用の給油ホース10Bが接続されているハイオクガソリン給油用の給油管27Bは、軽油用の給油ホース10Cが接続されている軽油給油用の給油管27Cに近接した位置に配置されている。そして、ハイオクガソリン給油用の給油管27Bは、レギュラーガソリン給油用の給油管27Cから離隔して配置されている。
ハイオクガソリン給油用の給油管27Bと、レギュラーガソリン給油用の給油管27Cを、上述した様に相互に離隔して配置することにより、非給油時におけるハイオクガソリン用の給油ホース10Bとレギュラーガソリン用の給油ホース10Aの配置が明確に異なり、給油ホース10A、10Bが絡まり合い難くなる。
【0042】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。