(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5669116
(24)【登録日】2014年12月26日
(45)【発行日】2015年2月12日
(54)【発明の名称】検定機能付き秤量装置及び検定秤量方法
(51)【国際特許分類】
G01G 23/01 20060101AFI20150122BHJP
【FI】
G01G23/01 Z
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-224777(P2013-224777)
(22)【出願日】2013年10月29日
【審査請求日】2014年5月16日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000157946
【氏名又は名称】岩井機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101236
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100128532
【弁理士】
【氏名又は名称】村中 克年
(74)【代理人】
【識別番号】100166914
【弁理士】
【氏名又は名称】山▲崎▼ 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 清孝
(72)【発明者】
【氏名】今井 敏幸
(72)【発明者】
【氏名】森田 正貴
【審査官】
三笠 雄司
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭61−105828(JP,U)
【文献】
特開平7−139992(JP,A)
【文献】
実公平7−25640(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G 21/26,
23/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被秤量物を支持する秤量台を具備して該秤量台が受ける荷重を前記被秤量物の重量として秤量する秤量機構部と、
前記秤量機構部とは独立して設けられた錘載置台上に載置される検定用錘と、
前記秤量機構部の少なくとも前記被秤量物を支持する秤量台を昇降させる秤量台昇降手段と、
前記秤量台が前記被秤量物の風袋を支持した状態で前記錘載置台上の前記検定用錘を支持して前記検定用錘による荷重を前記秤量台に伝達して当該検定用錘の重量を前記秤量機構部で秤量させる錘秤量手段とを具備し、
前記秤量機構部は、前記被秤量物の下方に配置可能であり且つ前記秤量台昇降手段による前記秤量台の上方への移動により前記被秤量物を支持し且つ秤量することを特徴とする検定機構付き秤量装置。
【請求項2】
被秤量物を支持する秤量台を具備して該秤量台が受ける荷重を前記被秤量物の重量として秤量する秤量機構部と、
前記秤量機構部とは独立して設けられた錘載置台上に載置される検定用錘と、
前記秤量機構部の少なくとも前記被秤量物を支持する秤量台を昇降させる秤量台昇降手段と、
前記錘載置台上の前記検定用錘を支持して前記検定用錘による荷重を前記秤量台に伝達して当該検定用錘の重量を前記秤量機構部で秤量させる錘秤量手段とを具備し、
前記検定用錘は、前記錘載置台に設けられた貫通部上に設けられ、前記錘秤量手段は、前記貫通部を貫通する支持部により前記検定用錘を支持するものであり、
前記秤量機構部は、前記被秤量物の下方に配置可能であり且つ前記秤量台昇降手段による前記秤量台の上方への移動により前記被秤量物を支持し且つ秤量することを特徴とする検定機構付き秤量装置。
【請求項3】
前記秤量台昇降手段は、前記支持部を昇降する昇降手段を兼ねていることを特徴とする請求項2に記載の検定機構付き秤量装置。
【請求項4】
前記錘秤量手段は、前記秤量台昇降手段とは別に、前記支持部を昇降する昇降手段を具備することを特徴とする請求項2に記載の検定機構付き秤量装置。
【請求項5】
前記秤量機構部及び前記錘載置台を支持する支持部材を具備し、前記秤量台は前記秤量台昇降手段上に設けられ、前記秤量台上に前記錘秤量手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の検定機構付き秤量装置。
【請求項6】
前記検定用錘は、質量の異なる他の検定用錘と交換可能であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の検定機構付き秤量装置。
【請求項7】
前記検定用錘は、質量の異なる複数種が搭載されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の検定機構付き秤量装置。
【請求項8】
被秤量物から秤量台に伝達される荷重により秤量する秤量機構部と、
前記秤量台を少なくとも昇降させる秤量機構昇降手段と、
前記秤量機構部とは独立して設けられた錘載置台上に載置される検定用錘と、
前記錘載置台上の前記検定用錘を支持して前記検定用錘による荷重を前記秤量台に伝達して当該検定用錘の重量を前記秤量機構部で秤量させる錘秤量手段とを具備する検定機構付き秤量装置を用い、
タンクの下方に前記秤量機構部を配置して前記秤量機構昇降手段による上方への移動により前記秤量台により前記被秤量物を支持して前記タンクの風袋を秤量する工程と、
前記秤量台が前記タンクの風袋を支持した状態で前記錘秤量手段により前記検定用錘を支持して当該検定用錘を秤量し、前記秤量機構部の校正を行う工程と、
前記タンクに内容物を導入して所定量の内容物を秤量する工程と
を具備することを特徴とする検定秤量方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に検定用錘を具備する検定機能付き秤量装置及び検定秤量方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医薬品原料や医薬品、食料品、飲料などの被秤量物を所定量だけタンクに導入する場合、タンクを台秤に載せ、被秤量物を秤量しながら導入する方法が採られている。また、特に医薬品原料や医薬品の場合、厳密に秤量する必要があるため、検定用の錘を使用して検定後、秤量する必要がある。
【0003】
このような秤量を行う場合、大型の移動タンクを傾斜などを利用して台秤に載せる必要があり、多大な労力が必要となるという問題があった。また、検定用錘をアクチュエータなどで吊しておき、検定時に検定用錘を昇降させる仕組みが必要であり、スペースの確保や作業が大変であるという問題があった。
【0004】
一方、検定用錘を内蔵した台秤として、内蔵分銅昇降装置が提案されているが、タンクを台秤に載置するものであり、また、大型タンクの秤量に使用できるものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平1−152318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、大型タンクの秤量を検定作業と共に簡便に行うことができる検定機能付き秤量装置及び検定秤量方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明の態様は、被秤量物を支持して秤量台を具備して該秤量台が受ける荷重を前記被秤量物の重量として秤量する秤量機構部と、前記秤量機構部とは独立して設けられた錘載置台上に載置される検定用錘と、前記秤量機構部の少なくとも前記被秤量物を支持する秤量台を昇降させる秤量台昇降手段と、
前記秤量台が前記被秤量物の風袋を支持した状態で前記錘載置台上の前記検定用錘を支持して前記検定用錘による荷重を前記秤量台に伝達して当該検定用錘の重量を前記秤量機構部で秤量させる錘秤量手段とを具備し、前記秤量機構部は、前記被秤量物の下方に配置可能であり且つ前記秤量台昇降手段による前記秤量台の上方への移動により前記被秤量物を支持し且つ秤量することを特徴とする検定機構付き秤量装置にある。
【0008】
また、本発明の他の態様は、被秤量物を支持する秤量台を具備して該秤量台が受ける荷重を前記被秤量物の重量として秤量する秤量機構部と、前記秤量機構部とは独立して設けられた錘載置台上に載置される検定用錘と、前記秤量機構部の少なくとも前記被秤量物を支持する秤量台を昇降させる秤量台昇降手段と、前記錘載置台上の前記検定用錘を支持して前記検定用錘による荷重を前記秤量台に伝達して当該検定用錘の重量を前記秤量機構部で秤量させる錘秤量手段とを具備し、前記検定用錘は、前記錘載置台に設けられた貫通部上に設けられ、前記錘秤量手段は、前記貫通部を貫通する支持部により前記検定用錘を支持するものであり、前記秤量機構部は、前記被秤量物の下方に配置可能であり且つ前記秤量台昇降手段による前記秤量台の上方への移動により前記被秤量物を支持し且つ秤量することを特徴とする検定機構付き秤量装置にある。
【0009】
また、前記秤量台昇降手段は、前記支持部を昇降する昇降手段を兼ねているのが好ましい。
【0010】
また、前記錘秤量手段は、前記秤量台昇降手段とは別に、前記支持部を昇降する昇降手段を具備するのが好ましい。
【0011】
また、前記秤量機構部及び前記錘載置台を支持する支持部材を具備し、前記秤量台は前記
秤量台昇降手段上に設けられ、前記秤量台上に前記錘秤量手段が設けられているのが好ましい。
【0012】
また、前記検定用錘は、質量の異なる他の検定用錘と交換可能であるのが好ましい。
【0013】
また、前記検定用錘は、質量の異なる複数種が搭載されているのが好ましい。
【0014】
本発明の他の態様は、
被秤量物から秤量台に伝達される荷重により秤量する秤量機構部と、前記秤量台を少なくとも昇降させる秤量機構昇降手段と、前記秤量機構部とは独立して設けられた錘載置台上に載置される検定用錘と、前記錘載置台上の前記検定用錘を支持して前記検定用錘による荷重を前記秤量台に伝達して当該検定用錘の重量を前記秤量機構部で秤量させる錘秤量手段とを具備する検定機構付き秤量装置を用い、タンクの下方に前記秤量機構部を配置して前記秤量機構昇降手段による上方への移動により前記秤量台により前記被秤量物を支持して前記タンクの風袋を秤量する工程と、
前記秤量台が前記タンクの風袋を支持した状態で前記錘秤量手段により前記検定用錘を支持して当該検定用錘を秤量し、前記秤量機構部の校正を行う工程と、前記タンクに内容物を導入して所定量の内容物を秤量する工程とを具備することを特徴とする検定秤量方法にある。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、大型タンクの下方に秤量装置を配置すると共に、所望の重量の検定用錘を錘載置台上に設置するだけで、大型タンクの風袋の測定及び検定を容易に行うことができ、内容物の正確な秤量ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態の検定機構付き秤量装置の分解斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態の検定機構付き秤量装置の使用状態を示す斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態の検定機構付き秤量装置の使用状態を示す正面図である。
【
図4】本発明の一実施形態の検定機構付き秤量装置の使用状態を示す側面図である。
【
図5】本発明の一実施形態の検定機構付き秤量装置の使用状態を示す断面図である。
【
図6】本発明の一実施形態の検定機構付き秤量装置の使用状態を示す断面図である。
【
図7】本発明の一実施形態の検定機構付き秤量装置の使用状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、実施形態の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。
【0018】
〈実施形態1〉
図1〜
図4を用いて、本実施形態に係る検定機構付き秤量装置(以降、秤量装置ともいう)を説明する。
図1は、一実施形態の検定機構付き秤量装置の分解斜視図、
図2〜
図4は、その使用状態を示す斜視図、正面図、および側面図である。
【0019】
図示するように、検定機構付き秤量装置1は、被秤量物の秤量を行う秤量機構部10と、錘載置台20と、錘載置台20上に載置される検定用錘30とを具備する。
【0020】
秤量機構部10は、全体を支持する支持部材となる基台11と、基台11上に設けられたロードセル12と、ロードセル12上に配置された秤量台昇降手段となる複数のアクチュエータ13が配置され、アクチュエータ13上に秤量台14が設けられている。
【0021】
アクチュエータ13は、秤量台14を上下方向に位置決め自在に昇降できるものであれば、特に限定されず、例えば、油圧シリンダー、空圧シリンダーなどの各種シリンダー、各種駆動装置を用いた昇降機構などを用いることができる。
【0022】
秤量台14は、例えば、被秤量物の一部となる移動式タンク100を支持可能なものであり、水平状態を保持して上下方向に移動できるように支持されているのが好ましい。
【0023】
錘載置台20は、秤量台14とは緩衝しないように基台11上に設けられ、検定用錘30を載置する場所に貫通部21が2箇所に設けられている。
【0024】
秤量台14上には、錘秤量手段の一部となる支持部41が2箇所に設けられている。支持部41は、錘載置台20の貫通部21を貫通可能な位置に設けられ、貫通可能な形状を具備し、貫通部21を貫通した状態で検定用錘30を支持可能なものである。
【0025】
このような検定機構付き秤量装置1で秤量可能な被秤量物の一例としての移動式タンク100は、タンク本体110と、タンク本体110を支持する架台120とを具備する。架台120は、タンク本体110に一端が設けられた4本の足フレーム121と、2本の足フレーム121を連結する2本の第1フレーム122と、第1フレームを連結する2本の第2フレーム123とを具備する。また、4本の足フレーム121にはプーリー124が設けられ、移動可能となっている。
【0026】
本実施形態では、アクチュエータ13による秤量台14の上昇により、2本の第2フレーム123が秤量台14と当接して移動式タンク100全体が秤量台14で支持されることにより、移動式タンク100の重量が秤量されることになる。
【0027】
ここで、詳細には、本実施形態では、秤量台昇降手段であるアクチュエータ13は、錘秤量手段を兼ねている。すなわち、アクチュエータ13は、秤量台14を第1の状態まで上昇させ、秤量台14が第2フレーム123と当接して移動式タンク100全体を支持するが、秤量台14に設けられた支持部41が検定用錘30には当接しない第1の状態とする。ここでは秤量台昇降手段として機能する。次いで、アクチュエータ13は、秤量台14を第1の状態からさらに第2の状態まで上昇させ、秤量台14が移動式タンク100全体を支持すると同時に支持部41により検定用錘30を支持する状態とし、検定用錘30を秤量する状態とする。ここでは、アクチュエータ13は、錘秤量手段として機能する。
【0028】
このように、アクチュエータ13を秤量昇降手段と同時に錘秤量手段として機能させることにより、別のアクチュエータを設ける必要がないので、部品点数の低下、小型化に寄与することができる。
【0029】
勿論、支持部41をアクチュエータ13とは別のアクチュエータにより上下移動可能にしてもよく、この場合には、別のアクチュエータが、支持部41と共に錘秤量手段を構成することになる。
【0030】
また、本実施形態では、ロードセル12を最下部に配置し、その上にアクチュエータ13を配置したので、秤量が安定して行えるという効果を奏する。
【0031】
以上説明した、検定機構付き秤量装置1及び移動式タンク100を用いた検定秤量方法を
図5〜
図8を参照しながら説明する。
【0032】
図5は、検定機構付き秤量装置1上に空の移動式タンク100を移動し、移動式タンク100の第2フレーム123の下方に秤量台14を配置した状態を示す。この状態では、秤量台14上にかかる荷重はない。
【0033】
図6は、移動式タンク100の風袋としての重量を秤量する工程を示す。この工程では、秤量台昇降手段であるアクチュエータ13により秤量台14を第1の状態まで上昇させ、秤量台14で移動式タンク100を持ち上げて支持し、ロードセル12に荷重を伝達する。また、この第1の状態では、秤量台14は、その上の支持部41が錘載置台20の貫通部21上の載置した検定用錘30には当接しない状態までの上昇となる。これにより、移動式タンク100の風袋としての重量が秤量され、この状態を零点とし、以下、風袋を除いた重量が秤量されることになる。
【0034】
図7は、秤量機構部10の検定を行い、必要に応じて校正を行う工程を示す。この工程では、秤量台昇降手段であるアクチュエータ13により秤量台14をさらに上昇させて第2の状態とする。この状態では、秤量台14により移動式タンク100が支持されると同時に、支持部41により検定用錘30が支持される状態となる。これにより、検定用錘30による荷重がロードセル12に伝達され、検定用錘30が秤量される。
【0035】
ここで、検定用錘30としては、この後、移動式タンク100内に秤量される内容物の重量に合わせた重量のものが用いられる。すなわち、内容物を50kg秤量する場合には、50kgの検定用錘30が用いられ、100kgの内容物を秤量する場合には、100kgの検定用錘30が用いられる。図面では、一つの検定用錘30を示しているが、重量に応じて、2つ用いてもよく、この場合、2つの合計重量が秤量する内容物の重量となればよい。
【0036】
そして、検定用錘30を秤量した結果、ロードセル12での秤量値と検定用錘30の重量とが異なった場合には、ロードセル12を校正する。
【0037】
このように、本発明では、風袋を載せた状態で検定ができるので、より正確な秤量を行うことができる。
【0038】
この後、アクチュエータ13により秤量台14を第1の状態まで降下させ、タンク本体110内に内容物を導入し、所定重量を秤量する。
【0039】
以上説明したように、本実施形態の秤量装置1によれば、大型タンクの下方に秤量装置1を配置すると共に、所望の重量の検定用錘30を錘載置台20上に設置するだけで、大型タンクの風袋の測定及び検定を容易に行うことができ、内容物の正確な秤量ができるという効果を奏する。
【0040】
〈他の実施形態〉
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
【0041】
例えば、秤量台昇降手段としてアクチュエータ13を例示したが、秤量台14を昇降できるものであれば、如何なる機構を用いてもよい。
【0042】
ここで、アクチュエータ13を第1の状態及び第2の状態への昇降に加えて、第3の状態への昇降を可能とし、且つ、秤量台14の支持部41として、第2の状態では検定用錘30と当接しないが第3の状態では検定用錘30を支持する低い支持部を設け、第2の状態と第3の状態とで異なる重さの検定を行うことができるようにしてもよい。
【0043】
また、上述した実施形態では、ロードセル12上に秤量台昇降手段を設けたが、これに限定されず、例えば、ロードセルの下方に秤量台昇降手段を設けてもよい。
【0044】
また、上述した実施形態では、秤量装置1上に移動式タンク100が移動する構成としたが、秤量装置1自体を移動可能として、タンクの下方に移動可能としてもよい。
【0045】
また、錘載置台20は、基台11上に位置決めは位置したが、基台11を排除して、錘載置台20を着脱自在に別途設けてもよい。勿論、この場合、秤量台14上の支持部41との関係で位置決めは位置できるようにする必要がある。
【0046】
何れの構成においても、上述した実施形態と同様な作用効果を奏することは明らかである。
【0047】
さらに、本発明の検定機構対秤量装置は、タンク内へ内容物の秤量以外の種々の用途に利用可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0048】
1 検定機構付き秤量装置
10 秤量機構部
11 基台
12 ロードセル
13 アクチュエータ
14 秤量台
20 錘載置台
21 貫通部
30 検定用錘
41 支持部
100 移動式タンク
110 タンク本体
120 架台
121 足フレーム
122 第1フレーム
123 第2フレーム
124 プーリー
【要約】
【課題】大型タンクの秤量を検定作業と共に簡便に行うことができる検定機能付き秤量装置を提供する。
【解決手段】被秤量物を支持して秤量台14を具備して該秤量台14が受ける荷重を前記被秤量物の重量として秤量する秤量機構部10と、前記秤量機構部10とは独立して設けられた錘載置台20上に載置される検定用錘30と、前記秤量機構部10の少なくとも前記被秤量物を支持する秤量台14を昇降させる秤量台昇降手段と、前記錘載置台20上の前記検定用錘30を支持して前記検定用錘30による荷重を前記秤量台14に伝達して当該検定用錘30の重量を前記秤量機構部10で秤量させる錘秤量手段とを具備し、前記秤量機構部10は、前記被秤量物の下方に配置可能であり且つ前記秤量台昇降手段による前記秤量台14の上方への移動により前記被秤量物を支持し且つ秤量する。
【選択図】
図1