(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載の無線通信端末において、前記スキャン部は、現在接続しているチャンネルの帯域が802.11aであった場合にはW53/W56帯域よりも、W52帯域のチャンネルを優先させてスキャンを行うことを特徴とする無線通信端末。
請求項1に記載の無線通信端末において、前記スキャン部は、現在接続しているチャンネルの帯域が802.11b/gであった場合には干渉チャンネルよりも非干渉チャンネルを優先させてスキャンを行うことを特徴とする無線通信端末。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
接続するアクセスポイントを検索するためのスキャン処理において、802.11b/gと802.11aの帯域それぞれのチャンネル数は、802.11b/gが14チャンネル、802.11aが19チャンネルであるため合計33チャンネルをスキャンすることとなる。その結果、スキャンする時間が長くなることで、ローミングによる切替先のアクセスポイントを検出するのに時間がかかり、通信エラーを引き起こす原因となる場合があった。
【0008】
また、上記特許文献1において、構築するためにはアクセスポイントに独自の処理を実装する必要があり、汎用のアクセスポイントでは実現することは困難であった。
【0009】
本発明の目的は、無線通信端末側で、スキャン時間が短縮されたローミングを実行することのできる無線通信端末、及び無線通信端末のローミング方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の無線通信端末は、移動中にアクセスポイントの接続を切り替えるローミングを行う場合に、優先順位の高いスキャン帯域から順にアクセスポイントのスキャンを実行するスキャン部と、
前記スキャン部によるスキャンの結果により、ローミング先のアクセスポイントがある場合に
該アクセスポイントとの接続
処理を行うローミング実行部と、
を備え、
一の優先順位のスキャン帯域でのスキャンによるスキャン結果で、ローミング先のアクセスポイントがない場合に、前記スキャン部は前記一の優先順位よりも低い優先順位のスキャン帯域でスキャンを行う無線通信端末であって、 前記スキャン部は、
ローミングを行う場合、前記優先順位の高いスキャン帯域として、現在接続している
アクセスポイントのチャンネルの帯域
と同一の帯域をスキャンし、
該スキャンの結果により、ローミング先のアクセスポイントがない場合に現在接続しているチャンネルの帯域と異なる帯域をスキャンし、
前記スキャン部がスキャンする帯域は、802.11aの帯域と802.11b/gの帯域であることを特徴とする無線通信端末である。
【0011】
また、本発明のローミング方法は、無線通信端末の移動中にアクセスポイントの接続を切り替えるローミングを行うかどうかを判断し、
ローミングを行うと決定した場合に、優先順位の高いスキャン帯域から順にアクセスポイントのスキャンを実行し、
スキャンの結果により、ローミング先のアクセスポイントがある場合に
該アクセスポイントとの接続
処理を行う、無線通信端末のローミング方法であって、
ローミングを行う場合、前記優先順位の高いスキャン帯域として、現在接続している
アクセスポイントのチャンネルの帯域
と同一の帯域をスキャンし、
該スキャンの結果により、ローミング先のアクセスポイントがない場合に現在接続しているチャンネルの帯域と異なる帯域をスキャンし、
スキャンする帯域は、802.11aの帯域と802.11b/gの帯域であることを特徴とする
無線通信端末のローミング方法である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ローミング時に実行されるアクセスポイントのスキャン処理にて、スキャンする帯域に優先順位をつけられるので、効率的にスキャンを行い、スキャン時間の短縮化を図ることができる。
【0013】
さらにスキャン時間の短縮化によりローミング完了までの時間を高速化することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は本発明の無線通信端末の一実施形態の構成を示すブロック図である。
図2は本発明の一実施形態の無線通信端末(無線LAN端末)を用いた無線通信システムの一構成例を示す構成図である。
【0017】
図2に示すように、本実施形態の無線通信端末を用いた無線通信システムは、アクセスポイント(以下、WAPと記載する)11と、WAP12と、WAP11、12と無線LAN接続を行う、無線通信端末(以下、STAと記載する)13とを備えている。
図2ではSTA13は現在、WAP11に接続されているとする。ここでは、WAPは2つ示されているが2つに限定されず、3以上であってもよい。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の無線通信端末(STA)は、アンテナ131と、アンテナ131に接続され、WAP11、12と無線通信を行う送受信部132と、端末全体の制御を行う制御部130と、制御部130と接続された記憶部137とからなる。制御部130内には、接続されているWAP11の電波の受信信号強度(以下、RSSIと記載する)を監視し、STAの移動中にアクセスポイントの接続を切り替えるローミングを行うかどうかを判断するローミング判断部133と、ローミング判断部133がローミングを行うと決定した場合に、スキャンする帯域に優先順位をつけてアクセスポイントのスキャンを実行するスキャン部134と、スキャン部134によるスキャンの結果により、ローミング先のWAP候補を選定するローミング候補選定部135と、WAPがある場合に接続を行うローミング実行部136と、を備えている。ローミング判断部133、スキャン部134、ローミング候補選定部135、ローミング実行部136は、その機能を実現するプログラムを制御部内のCPU(Central Processing Unit)が記憶部137から読み込んで実行することによって実現している。なお、
図1には、本発明に関係する構成のみを記している。
【0019】
次に、
図1、
図2及び
図3のフローチャートを参照して上記無線通信システムの動作について詳細に説明する。
【0020】
STA13が、WAP11と接続しているときに、STA13がWAP11の電波エリアからWAP12の電波エリアへ移動する。STA13のローミング判断部133は、定期的にWAP11の電波のRSSIを監視しており、移動によるRSSI値低下を検知する。RSSI値が、ローミングを実行すると判断する閾値より低下した場合には、よりRSSI値が強いWAP12を検出し、WAP12へローミングする。このとき、WAPを検索し接続するローミング処理について以下に詳細に説明する。
【0021】
STA13のローミング判断部133は、現在接続しているWAP11のRSSI値がローミング閾値以下となっているか確認する(
図3のステップS21)。
【0022】
接続しているWAP11のRSSI値がローミング閾値以下となっている場合には、まず最初に、スキャン部134により、WAP11のチャンネルと同じ帯域をスキャンする(
図3のステップS22)。例えば、WAP11のチャンネルが1であれば802.11b/gの帯域をスキャンし、WAP11のチャンネルが36であれば802.11aの帯域をスキャンする。
【0023】
スキャン結果より得られたWAPの情報から、ローミング候補選定部135は現在の接続しているWAP11よりRSSI値が強いローミング先となるWAP候補を選定する(
図3のステップS23)。
【0024】
ここで、ローミング先となるWAP候補が見つかった場合には、ローミング実行部136は、ローミング先WAPへ接続処理を行い、ローミングを実行する(
図3のステップS26)。これにより、接続WAPのチャンネルと同じ帯域のみをスキャンしてローミングを実現することができるため、接続までの時間を短縮化することができる。一般的に同じネットワーク上に配置されるWAPは同じ帯域が設定されている可能性が高く、異なる帯域を持つWAPへの接続に対しては優先順位を下げても問題ない。
【0025】
なお、WAP候補の選定(
図3のステップS23)で、WAPが見つからなかった場合には、スキャン部134は、接続WAPのチャンネルとは異なる帯域をスキャンする(
図3のステップS24)。
【0026】
ローミング候補選定部135は、スキャン結果より得られたWAPの情報から、ローミング先となるWAP候補を選定し(
図3のステップS25)、ローミング先となるWAP候補が見つかった場合は、ローミング実行部136は、ローミングを実行する(
図3のステップS26)。この場合は、全ての帯域をスキャンしてローミングが実行された場合と同じとなるため、通常のスキャン処理と同じ時間でローミングが実現されることとなる。
【0027】
ローミング先となるWAP候補が見つからなかった場合は、処理を終了する。
【0028】
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、ローミング時、現在接続しているチャンネルの帯域を先にスキャンした。本第2の実施形態では、
図4のフローチャートに示す通り、現在接続しているチャンネルの帯域の中で、優先順位を決めてスキャンする。本実施形態の無線通信端末(無線LAN端末)及び無線通信システムの構成は
図1及び
図2の構成と同じである。
【0029】
無線LANの帯域は、802.11b/gと802.11aに分かれており、更に802.11aには、W52帯域(5.15〜5.25GHz)、W53帯域(5.25〜5.35GHz)、W56帯域(5.457〜5.725GHz)に分かれる。それぞれの帯域には、周辺環境や使用状況により、通信へ影響を及ぼす要因となるものが存在する。
【0030】
例えば、802.11b/gの帯域はISMバンドと呼ばれ、様々な機器によって使用される周波数帯である。このため、他の機器による電波干渉が発生しやすい。また、802.11aよりも以前に規格化されていることもあり、多くの無線端末で使用されているため、電波干渉の原因となる。802.11aについては、802.11b/gに比べ、直進性が高いため障害物に弱く、さらにW53とW56帯域は気象レーダーへの干渉がある場合は電波が停止される場合がある。
【0031】
以下、
図4を用いて本実施形態の無線通信端末の動作について説明する。
【0032】
STA13のローミング判断部133は、現在接続しているWAP11のRSSI値がローミング閾値以下となっているか確認する(
図4のステップS31)。
【0033】
接続しているWAP11のRSSI値がローミング閾値以下となっている場合には、スキャン部134は、現在接続しているチャンネルの帯域が802.11aか802.11b/gかどうかを判断する(
図4のステップS32)。現在接続しているチャンネルの帯域が802.11aであった場合、WAPは、気象レーダー検出による電波停止の可能性のあるW53/W56帯域よりも、W52帯域のチャンネルが設定されている可能性が高いと考えられるので、スキャン部134は、最初に、W52帯域のチャンネルを、スキャンする(
図4のステップS33)。スキャン結果よりローミング候補選定部135は、ローミング先WAP候補を選定し(
図4のステップS34)、W52帯域でWAP候補が見つからなかった場合は、スキャン部134は、W53/W56帯域のチャンネルをスキャンする(
図4のステップS35)。W52帯域でWAP候補が見つかった場合は、ローミング実行部136はローミングを実行する(
図4のステップS37)。
【0034】
スキャン結果より得られたWAPの情報から、ローミング候補選定部135は、ローミング先となるWAP候補を選定し(
図4のステップS36)、ローミング先となるWAP候補が見つかった場合は、ローミング実行部136はローミングを実行する(
図4のステップS37)。ローミング先となるWAP候補が見つからなかった場合は、処理を終了する。
【0035】
現在接続しているチャンネルの帯域が802.11b/gであった場合、WAPは、干渉を避けて、即ち、4チャンネルごと(非干渉チャンネル(1))に、もしくは、干渉を避けて、かつ、周波数が重なり合わないように、即ち、5チャンネルごと(非干渉チャンネル(2))に、チャンネルが設定されている可能性が高いと考えられるので、スキャン部134は、最初に、非干渉チャンネルをスキャンする(
図4のステップS38)。例えば、現在接続しているチャンネルが1chであった場合、5ch,9ch,13chのように4チャンネルごとにスキャンする。もしくは、現在接続しているチャンネルが1chであった場合、6ch,11chのように5チャンネルごとにスキャンする。
【0036】
非干渉チャンネル(1),(2)は、以下の式で求めることができる。非干渉チャンネルを、非干渉チャンネル(1)のみとしてもよく、非干渉チャンネル(2)のみとしてもよく、非干渉チャンネル(1)及び非干渉チャンネル(2)としてもよい。
【0037】
非干渉チャンネル(1)=n+/−4*x
・nは、現在接続しているチャンネル。
・xは、1以上の整数。
・非干渉チャンネル(1)は、1〜13のうちの整数。
【0038】
非干渉チャンネル(2)=n+/−5*x
・nは、現在接続しているチャンネル。
・xは、1以上の整数。
・非干渉チャンネル(2)は、1〜13のうちの整数。
【0039】
スキャン結果よりローミング候補選定部135は、ローミング先WAP候補を選定し(
図4のステップS39)、WAP候補が見つからなかった場合は、スキャン部134は、干渉チャンネル(全チャンネルから非干渉チャンネルを除いたチャンネル)をスキャンする(
図4のステップS40)。WAP候補が見つかった場合は、ローミング実行部136はローミングを実行する(
図4のステップS42)。
【0040】
スキャン結果より得られたWAPの情報から、ローミング候補選定部135は、ローミング先となるWAP候補を選定し(
図4のステップS41)、ローミング先となるWAP候補が見つかった場合は、ローミング実行部136はローミングを実行する(
図4のステップS42)。ローミング先となるWAP候補が見つからなかった場合は、処理を終了する。
【0041】
(第3の実施形態)
次に本発明の無線通信端末の第3の実施形態として、
図5の無線通信端末(無線LAN端末)のブロック図、
図6のフローチャートおよび
図7の情報テーブルを参照して説明する。無線通信システムの構成は
図2の構成と同じである。
【0042】
上記第2の実施形態では、
図4に示すように、現在接続しているチャンネルの帯域の中で、優先順位を決めてスキャンした。本第3の実施形態では、既に第2の実施形態で説明したような、通信への影響要因を避けるために、
図7に示すパターンのように優先する帯域を順に定義し、より通信へ影響のない帯域を優先的に選択する。
【0043】
図5に示すように本実施形態の無線通信端末は、
図1に示す構成と比較して、記憶部137内に
図7の情報テーブルを記憶する点で相異している。
【0044】
以下、本発明の第3の実施形態の動作を、
図7の情報テーブルのパターンを用いた
図6のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0045】
STA13の記憶部137は、
図7に示すパターン情報を保持しており、スキャン部134がいずれか1つのパターンを選択している状態とする。このとき、STA13のスキャン部134が接続処理にてスキャン処理を行う場合、パターンに登録している第1優先帯域をスキャンする(
図6のステップS41)。スキャン結果より得られたWAPの情報から、ローミング候補選定部135は、接続先となるWAP候補を選定する(
図6のステップS42)。
【0046】
ここで、接続先となるWAP候補が見つかった場合には、ローミング実行部136は接続処理を実行する(
図6のステップS44)。これにより、優先帯域のみをスキャンして接続を実現することができるため、接続までの時間の短縮化と優先化を実現することができる。
【0047】
なお、WAP候補の選定(
図6のステップS42)で、WAPが見つからなかった場合には、ローミング候補選定部135は、全ての帯域のスキャンが完了しているかどうかをチェックし(
図6のステップS43)、スキャンが完了した場合は処理終了となる。スキャンが完了していない場合は、スキャン部134は、記憶部137から第2優先帯域の情報を読み出し、第2優先帯域をスキャンし(
図6のステップS41)、全ての帯域のスキャンが完了するまでステップS41-S43を繰り返す。
【0048】
このように、第1優先帯域から順に全ての帯域をスキャンして接続処理が実行されるため、優先帯域から接続していくことで、用途による選別やより品質の高い環境への接続を実現することができる。
【0049】
以上説明した、各実施形態の無線通信端末では、無線通信端末が移動することにより、接続しているアクセスポイントの電波が弱くなった場合に、より電波が強いWAPをスキャンにて検出し、接続を切り替えるローミング機能がある。各実施形態の無線通信端末では、ローミング時に実行されるアクセスポイントのスキャン処理にて、スキャンする帯域に優先順位をつけることで、効率的にスキャンを行い、スキャン時間の短縮化を図ることができる。さらにスキャン時間の短縮化によりローミング完了までの時間を高速化することができる。
【0050】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の構成には限られない。
【0051】
(付記1)
移動中にアクセスポイントの接続を切り替えるローミングを行う場合に、優先順位の高いスキャン帯域から順にアクセスポイントのスキャンを実行するスキャン部と、
前記スキャン部によるスキャンの結果により、ローミング先のアクセスポイントがある場合に接続を行うローミング実行部と、
を備え、
一の優先順位のスキャン帯域でのスキャンによるスキャン結果で、ローミング先のアクセスポイントがない場合に、前記スキャン部は前記一の優先順位よりも低い優先順位のスキャン帯域でスキャンを行う無線通信端末。
【0052】
(付記2)
付記1に記載の無線通信端末において、前記スキャン部は、現在接続しているチャンネルの帯域をスキャンし、スキャンの結果により、ローミング先のアクセスポイントがない場合に現在接続しているチャンネルの帯域と異なる帯域をスキャンすることを特徴とする無線通信端末。
【0053】
(付記3)
付記2に記載の無線通信端末において、前記スキャン部は、現在接続しているチャンネルの帯域が802.11aであった場合にはW53/W56帯域よりも、W52帯域のチャンネルを優先させてスキャンを行うことを特徴とする無線通信端末。
【0054】
(付記4)
付記2に記載の無線通信端末において、前記スキャン部は、現在接続しているチャンネルの帯域が802.11b/gであった場合には干渉チャンネルよりも非干渉チャンネルを優先させてスキャンを行うことを特徴とする無線通信端末。
【0055】
(付記5)
付記1に記載の無線通信端末において、複数のチャンネルの帯域について、スキャンを行うに際して優先する帯域の優先順位を定義した情報テーブルを記憶する記憶部を備え、前記スキャン部は前記優先順位の一番高い帯域をスキャンすることを特徴とする無線通信端末。
【0056】
(付記6)
無線通信端末の移動中にアクセスポイントの接続を切り替えるローミングを行うかどうかを判断し、
ローミングを行うと決定した場合に、優先順位の高いスキャン帯域から順にアクセスポイントのスキャンを実行し、
スキャンの結果により、ローミング先のアクセスポイントがある場合に接続を行う、無線通信端末のローミング方法。
【0057】
(付記7)
付記6に記載のローミング方法において、現在接続しているチャンネルの帯域をスキャンし、スキャンの結果により、ローミング先のアクセスポイントがない場合に現在接続しているチャンネルの帯域と異なる帯域をスキャンすることを特徴とするローミング方法。
【0058】
(付記8)
付記7に記載のローミング方法において、現在接続しているチャンネルの帯域が802.11aであった場合にはW53/W56帯域よりも、W52帯域のチャンネルを優先させてスキャンを行うことを特徴とするローミング方法。
【0059】
(付記9)
付記7に記載のローミング方法において、現在接続しているチャンネルの帯域が802.11b/gであった場合には干渉チャンネルよりも非干渉チャンネルを優先させてスキャンを行うことを特徴とするローミング方法。
【0060】
(付記10)
付記6に記載のローミング方法において、情報テーブルに、複数のチャンネルの帯域について、スキャンを行うに際して優先する帯域の優先順位を定義した情報を記憶し、前記優先順位の一番高い帯域をスキャンすることを特徴とするローミング方法。
【0061】
(付記11)
付記1から5のいずれかに記載の無線通信端末と、該無線通信端末と無線通信を行うアクセスポイントとを備えた無線通信システム。
【0062】
(付記12)
無線通信端末としてのコンピュータに、
前記無線通信端末の移動中にアクセスポイントの接続を切り替えるローミングを行うかどうかを判断する処理と、
ローミングを行うと決定した場合に、優先順位の高いスキャン帯域から順にアクセスポイントのスキャンを実行する処理と、
スキャンの結果により、ローミング先のアクセスポイントがある場合に接続を行う処理とを、実行させるローミング用プログラム。
【0063】
(付記13)
付記12に記載のローミング用プログラムにおいて、前記スキャンを実行する処理において、現在接続しているチャンネルの帯域をスキャンし、スキャンの結果により、ローミング先のアクセスポイントがない場合に現在接続しているチャンネルの帯域と異なる帯域をスキャンすることを特徴とするローミング用プログラム。
【0064】
(付記14)
付記12に記載のローミング用プログラムにおいて、前記スキャンを実行する処理において、現在接続しているチャンネルの帯域が802.11aであった場合にはW53/W56帯域よりも、W52帯域のチャンネルを優先させてスキャンを行うことを特徴とするローミング用プログラム。
【0065】
(付記15)
付記12に記載のローミング用プログラムにおいて、現在接続しているチャンネルの帯域が802.11b/gであった場合には干渉チャンネルよりも非干渉チャンネルを優先させてスキャンを行うことを特徴とするローミング用プログラム。
【0066】
(付記16)
付記12に記載のローミング用プログラムにおいて、複数のチャンネルの帯域について、情報テーブルに、複数のチャンネルの帯域について、スキャンを行うに際して優先する帯域の優先順位を定義した情報を記憶し、前記優先順位の一番高い帯域をスキャンすることを特徴とするローミング用プログラム。