特許5669566IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

車体の後壁の後側で、上方、下方回動可能となるよう後壁に枢支される樹脂製のバックドアと、後壁とドアとの間に架設されるダンパステーとを備えた車両のバックドア装置に関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、したように、上方回動させたドアの自重をダンパステーがその付勢力で支持する場合や、このダンパステーからの付勢力に対抗しながらドアに操作外力を与えて、このドアを下方回動させる場合には、ダンパステーの付勢力に基づきインナパネルにおけるダンパステーの他端部の取付部に応力集中が生じるおそれがある。また、ドアがドア開口を閉じる際、通常、ダンパステーの組付構成により、このダンパステーの付勢力はドアにはほとんど作用しなくなる。このため、ドアはドア開口を衝撃的に閉じがちである。そして、この場合の衝撃力によっても、した取付部に応力集中が生じるおそれがある。そして、このような応力集中がした取付部に繰り返し生じると、この取付部が早期に破損する、という寿命上の問題点が生じてくる。 そこで、前記従来の技術では、前記したように、インナパネルにおけるダンパステーの他端部の取付部を補強する補強材を設けている。しかし、この補強材は、した取付部と共締めされただけのものであるため、した取付部の補強としては不十分になるおそれがある。 そこで、インナパネルと補強材とをスポット溶接により互いに結合することが考えられる。しかし、このようなスポット溶接による結合作業は煩雑であることから、ドアの形成作業が煩雑になるおそれがある。 また、したスポット溶接を採用した場合、前記したようにドアがドア開口を衝撃的に閉じるときの衝撃力でスポット溶接部に引張応力が生じて、このスポット溶接部が容易に剥離するおそれがある。そこで、補強材の板厚を大きくしてスポット溶接をすることが考えられる。しかし、このように補強材の板厚を大きくすると、その分、ドアの質量が増加する。このため、特に、ドアを樹脂製にして車両の軽量化を図る場合に、この車両の軽量化が阻害されることとなって好ましくない。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車両のバックドア装置が、車体の後壁の後側で、上方、下方回動可能となるよう後壁に枢支される樹脂製のバックドアと、後壁とドアとの間に架設されるダンパステーとを備えた場合において、このダンパステーからの付勢力などドアに与えられる外力に因りドアにおけるダンパステーの取付部に応力集中が生じることを防止し、もって、この応力集中に・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。 請求項1の発明は、車体の後壁に形成されるドア開口と、中空閉断面構造となるよう樹脂製のインナ、アウタパネルの互いの結合により形成され、ドア開口を開閉可能に閉じるバックドアと、このドアの下部側が後壁の後側で上方、下方回動可能となるようドアの上端部を後壁の上部に枢支させる左右一対の枢支具と、上下方向に延び、その上端部が後壁に取り付けられ、下端部がインナパネルに取り付けられるダンパステーとを備えた車両のバックドア装置において、
インナパネルにおけるダンパステーの下端部の取付部の上方近傍の後面から一体的に突出する突出体と、取付部に一端部側が取り付けられ、他端部側が突出体の突出端部に取り付けられる補強材とを備えている。 ここで、上方回動させたドアの自重をダンパステーがその付勢力で支持する場合や、このダンパステーからの付勢力に対抗しながらドアに操作外力を与えて、このドアを下方回動させる場合、更には、ドアを下方回動させて、ドア開口を衝撃的に閉じる場合には、インナパネルにおけるダンパステーの下端部の取付部には付勢力や衝撃力の外力によって応力集中が生じがちとなる。 しかし、した取付部に外力が与えられた場合に、この外力が大きくて、この外力の少なくとも一部が補強材を介し突出体の突出端部に伝達された場合には、インナパネルに一体的に突出して樹脂製である突出体は、これが金属製のものである場合に比べ、のように伝達された外力により円滑に弾性的に撓んで、外力がした取付部に集中することが効果的に緩和される。よって、この外力によりした取付部に応力集中が生じることは、より確実に防止されることから、この取付部の外力による破損は、より確実に防止される。 また、した取付部の破損防止は、第1に、スポット溶接を採用しないで達成されることから、ドアの形成作業は容易にできる。また、第2に、突出体は、インナパネルから一体的に突出したものであって樹脂製であり、その弾性かつ軽量という特性が有効利用されて、したように外力が緩和される。このため、取付部の破損防止をする場合でも、したように軽量な突出体を利用することにより、ドアの質量の増加を防止してドアを軽量にできる。そして、これは、樹脂製のドアを備えて軽量化を目的とする車両にとって、極めて有益である。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】車体の部分後面図である。

【図2】車体の後部側面図である。

【図3】図1の部分拡大部分破断図である。

【図4】図1のIV−IV線矢視拡大断面部分破断図である。

【図5】図3のV−V線矢視拡大断面図である。

【図6】図1のVI−VI線矢視断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 車両   2 車体   3 車室   4 後壁   6 バックドア装置   9 ドア開口   10 ドア   13 インナパネル   13a 取付部   13b 他の取付部   13c 部分   15 アウタパネル   21 空間   23 枢支具   24 ストッパ   25 ストッパ   28 補強プレート   30 締結具   31 固定側部材   32 締結具   33 回動側部材   34 軸心   35 枢支軸   38 ダンパステー   39 上自在継手   40 下自在継手   41 締結具   43 突出体   44 締結具   45 補強材   48 締結具   49 締結具   50 補強バー   A 上方回動   B 下方回動

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