(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記カバー部材は、前記ディスプレイパネルの側面をカバーする垂直部を含み、前記垂直部の高さは前記ディスプレイパネルの上面と同じである、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
前記カバー部材と前記フィルム部材との間に、前記ディスプレイパネルより高く形成される支持パッドをさらに含む、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
前記フィルム部材は、前記上部基板の端より横方向にも延び、バンパー部が横方向にも、フィルム部材の端よりも伸びている、請求項11に記載のディスプレイ装置の製造方法。
前記フィルム部材は、双方の長手方向に延び、バンパー部が双方の長手方向で、フィルム部材の端よりも伸びている、請求項11または12に記載のディスプレイ装置の製造方法。
前記フィルム部材は、横方向の一方に延び、バンパー部が横方向の当該一方で、フィルム部材の端よりも伸びている、請求項11ないし13のいずれか一項に記載のディスプレイ装置の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
本発明の実施例を説明するにおいて、第1の構造物が第2の構造物の“前面に”、“後面に”、または “側面に”形成されると記載されている場合、かかる記載はこれらの構造物がお互い接触している場合は勿論、これらの構造物の間に第3の構造物が介在されている場合も含むと解されるべきである。また、第1の構造物が第2の構造物よりも“長さ方向に”延びると記載されている場合、第1の構造物は第2の構造物よりも、一方向(長さ方向、または横方向、または双方の方向に)、または二方向(長さ方向の双方の辺、または横方向の双方の辺を越えて延びることを意味する)、またはこれらを組み合わせた方向に延びることを含むと解されるべきである。
【0016】
図1は本発明に係るディスプレイ装置が適用され得る一実施例を示す斜視図であり、
図2は
図1による本発明に係るディスプレイ装置の一実施例を示す平面図で、
図3は
図2のA−A線の断面を示す断面図である。
【0017】
図1乃至
図3から分かるように、本発明に係るディスプレイ装置の一実施例は、ディスプレイパネル100、デコカバー170、バックライトユニット200、カバー部材300及びバンパー部400を含むことができる。
【0018】
ディスプレイパネル100は、上部基板110、液晶層(不図示)を介在させて上部基板110に対向して合着された下部基板120、下部基板120の後面に形成された下部偏光フィルム130、及び上部基板110の前面に上部基板110より長く形成されたフィルム部材140を含むことができる。
【0019】
下部基板120は、複数のゲートライン(不図示)と複数のデータライン(不図示)により交差される領域毎に形成された複数の画素(不図示)を含む。各画素は、ゲートラインとデータラインに接続された薄膜トランジスター(不図示)及び薄膜トランジスターに接続された画素電極並びに画素電極に隣接するように形成されて共通電圧が供給される共通電極を含んで構成されることができる。このとき、共通電極は液晶層の駆動方式によって上部基板110に形成されてもよい。かかる各画素に印加されるデータ電圧と共通電圧の差電圧に対応される電界を形成することで、液晶層の光透過率を調節する。
【0020】
上部基板110は、下部基板120に形成された各画素に対応されるカラーフィルターを含むように構成されて、液晶層を介在させて下部基板120と対向して合着される。このとき、上部基板110には液晶層の駆動方式によって共通電圧が供給される共通電極が形成されてもよい。かかる上部基板110は、液晶層を透過して入射される光をカラーフィルターでフィルターリングして所定のカラー光を外部に放出させることによって、ディスプレイパネル100に所定のカラー画像を表示させることができる。
【0021】
一方、下部基板120及び上部基板110の具体的な構成は、液晶層の駆動モード、例えば、TN(Twisted Nematic)モード、 VA(Vertical Alignment)モード、IPS(In plane switching)モード、 及びFFS(Fringe field switching)モードなどによって、当業界に公知された様々な形態で形成されることができる。
【0022】
下部偏光フィルム130は、下部基板120の後面に取り付けられてもよい。下部偏光フィルム130は下部基板120の後面に取り付けられて、バックライトユニットからディスプレイパネル100に照射される光を偏光させる。
【0023】
フィルム部材140は、上部基板110の前面に形成され、長さ方向に該上部基板110より長く延長形成された突出部141を含む。フィルム部材140は、上部基板110を透過して外部に放出される光を偏光させる上部偏光フィルムでもよい。
【0024】
突出部141は、少なくとも一つ以上の方向から該上部基板110より長く延長形成されることができる。すなわち、
図2による一実施例から分かるように、該突出部141は、ディスプレイパネル100の3辺から上部基板110より延長形成されることができる。ディスプレイパネル100の3辺は、
図2に示すように、複数の回路フィルム150の形成された下部辺を除いた残りの辺である。
【0025】
ただし、
図2による一実施例においては、突出部141がディスプレイパネル100の3辺から延長形成されたことに示したが、本発明に係るディスプレイ装置が必ずこれに限定されるものではない。したがって、場合によっては、突出部141がディスプレイパネル100の一つ以上の辺から延長形成されることもある。
【0026】
一方、本発明の一実施例に係るディスプレイ装置は、
図2から分かるように、ディスプレイパネル100の第1側に対応される下部基板120の縁部に設けられたパッド部に結合された複数の回路フィルム150と、複数の回路フィルム150に結合された印刷回路基板160、及びパッド部と複数の回路フィルム150と印刷回路基板160を覆うようにカバー部材300に結合されたデコカバー170、及び結合ヒンジ500をさらに含むことができる。ここで、ディスプレイパネル100の第1側は、下部基板120の第1及び第2長辺のうち第1長辺になってもよい。
【0027】
複数の回路フィルム150にはそれぞれディスプレイパネル100にデータ信号を供給するためのデータ駆動集積回路(不図示)が実装される。そして、ディスプレイパネル100の下部基板120には、薄膜トランジスターの製造工程によりディスプレイパネル100にゲート(またはスキャン)信号を供給するためのゲート駆動回路(不図示)が形成される。このような複数の回路フィルム150は、TAB(Tape Automated Bonding)工程によりディスプレイパネル100のパッド部と印刷回路基板160に取り付けられるものであって、TCP(Tape Carrier Package)またはCOF(Chip On Flexible BoardまたはChip On Film)からなることができる。これによって、ディスプレイパネル100は複数の回路フィルム150を介して印刷回路基板160に電気的に接続される。
【0028】
印刷回路基板160は、複数の回路フィルム150に電気的に接続されて、ディスプレイパネル100に画像を表示させるための各種信号を提供する。かかる印刷回路基板160には、ディスプレイパネル100の駆動を制御するためのタイミング制御部(不図示)、各種電源回路(不図示)及びメモリー素子(不図示)などが実装される。
【0029】
デコカバー170は、ディスプレイパネル100の第1側に対応されるカバー部材300に結合されて、ディスプレイパネル100のパッド部と複数の回路フィルム150及び印刷回路基板160を覆うことによって、ディスプレイパネル100のパッド部と複数の回路フィルム150及び印刷回路基板160が外部に露出されることを防止する。一実施例において、デコカバー170はカバー部材300に結合されるフック部材(不図示)を含んで構成されることができる。
【0030】
結合ヒンジ500は、本発明に係るディスプレイ装置が
図1に示すようにノートパソコンなどに用いられる時、ディスプレイパネルを本体に連結する役割を果たす。したがって、場合によっては、本発明に係るディスプレイ装置がモニターまたはテレビに用いられる場合、結合ヒンジ500が削除されることもある。
【0031】
バックライトユニット200は、カバー部材300に格納される導光板210、反射シート220及び光学部材230を含む。
【0032】
導光板210は、平板型(またはくさび型)に形成されて、光源(不図示)から入射される光をディスプレイパネル100側に進行させる。このとき、光源は蛍光ランプまたは発光ダイオードを含むように構成されてもよい。
【0033】
反射シート220は、導光板210の下に配置されて、導光板210から入射される光をディスプレイパネル100側に反射させる。
【0034】
光学部材230は、導光板210上に配置されて、導光板210からディスプレイパネル100側に進行する光の輝度特性を向上させる。このために、光学部材230は、下部拡散シート、下部プリズムシート、上部プリズムシート、及び上部拡散シートのうち少なくとも一つの拡散シート及びプリズムシートを含んで構成されてもよい。
【0035】
一方、本発明の一実施例に係るディスプレイ装置は、支持ケース250及びガイドフレーム260をさらに含んで構成されてもよい。
【0036】
支持ケース250は、カバー部材300に格納されて、ガイドフレーム260を支持すると共にバックライトユニット200を格納する。このために、支持ケース250はバックライトユニット200を支持する支持プレート、及び支持プレートの縁部から垂直に切曲された支持側壁を含んで構成される。
【0037】
ガイドフレーム260は一実施例において、“┓”字形態の断面を有するように四角フレーム状に形成されてカバー部材300に格納されて、支持ケース250の支持側壁上に安着される。かかるガイドフレーム260は、接着部材190によりディスプレイパネル100の後面縁部に結合される。このために、ガイドフレーム260は、接着部材190に結合される水平なパネル結合部、パネル結合部から垂直に切曲されてカバー部材300に結合されるガイド側壁、及びガイド側壁から突出して形成された第1結合部材265を含んで構成されることができる。
【0038】
パネル結合部は、ディスプレイパネル100の後面縁部に対向するように平板状で形成される。 かかるパネル結合部は、接着部材190の形成を容易にするために、窪んで形成された接着部材形成溝を含んで構成されるとよい。このとき、接着部材190は、ガイドフレーム260とディスプレイパネル100の結合力及び厚さなどを考慮して、ディスプレイパネル100の下部基板120に結合されることが好ましいが、これに限定されず、下部偏光フィルム130に結合されてもよい。かかる接着部材190は、両面テープまたは接着剤であってよい。
【0039】
ガイド側壁は、カバー部材300に隣接したパネル結合部の一側から垂直に切曲されてカバー部材300に結合される。
【0040】
第1結合部材265は、突出面と傾斜面を有するようにガイド側壁の外側面から突出して形成される。一実施例において、第1結合部材265はガイド側壁の外側面に直角三角形状の断面を有するように形成される。
【0041】
一実施例において、カバー部材300はセットプレート310、垂直部320及び第2結合部材330を含むことができる。
【0042】
カバー部材300は、該ディスプレイパネル100を格納し、該ディスプレイパネル100の側面をカバーする。カバー部材300は、前述したバックライトユニット200の格納された支持ケース250を支持すると共に、ディスプレイパネル100とガイドフレーム260の側面を覆い被せることによって、製品化されたディスプレイ装置の後面製品カバー及び側面製品カバーの役割をする。
【0043】
セットプレート310は、平板形状で形成されて前述したバックライトユニット200の収納された支持ケース250を支持することによって、製品化されたディスプレイ装置の後面製品カバーの役割をする。一実施例において、セットプレート310は支持ケース250の支持プレートに締結される複数の締結ねじにより支持ケース250と結合されるとよい。
【0044】
垂直部320は、セットプレート310の縁部から垂直に切曲されて形成される。このとき、垂直部320はディスプレイパネル100のうちフィルム部材140の高さ位置に至るまで形成されるとよい。かかる垂直部320は、ディスプレイパネル100の側面とガイドフレーム260の側面を覆い被せるように外部に露出されることによって、製品化されたディスプレイ装置の側面製品カバーの役割をする。また、垂直部320はフィルム部材140の高さ位置に至るまで形成されて縁部の段差を除去することによって、デザイン的な側面の美感を向上させることができる。
【0045】
第2結合部材330は、第1結合部材265に対応するように、垂直部320の内側壁から窪んで形成される。これによって、第1締結部材265が第2結合部材330に挿入されることによって、ガイドフレーム260とカバー 部材300は相互結合される。このとき、第1結合部材265の突出面は、第2結合部材330に結合された第1結合部材265が離脱することを防止する役割をしており、第1結合部材265の傾斜面は、第1及び第2結合部材265、330の結合を容易にする役割をする。
【0046】
ただし、前述した実施例においては、ガイドフレーム260とカバー部材300が相互結合されることと説明したが、これに限定されず、ディスプレイ装置10のデザイン的な側面を考慮して、ガイドフレーム260が支持ケース250の支持側壁と相互結合されてもよい。この場合、カバー部材300は、セットプレート310と支持ケース250の支持プレートとの間に締結される複数の締結ねじにより支持ケース250と結合されるとよい。
【0047】
バンパー部400は、該カバー部材300とディスプレイパネル100の側面との間に形成され、該突出部141の後面を支持するように形成される。バンパー部400は該ディスプレイパネル100の側面をカバーし、ディスプレイパネル100の側面から長さ方向に延長されるが、特に、該突出部141の末端より長さ方向にさらに長く延長形成され、該突出部141の後面を支持することができる。
【0048】
バンパー部400は、シリコン系列または紫外線(UV)硬化系列のシーリング剤、または紫外線硬化性の樹脂からなってもよいが、工程のタックタイム(Tack Time)を考慮して紫外線(UV)硬化系列のシーリング剤からなることができる。このとき、シーリング剤の粘度(Viscosity)は1500〜30000cps範囲内に入るが、これに限定されることはない。また、シーリング剤の色は、無色(または透明)或いは有色(例えば、青色、赤色、または黒色)であってもよく、これに限定されることなく、ディスプレイ装置のデザイン的な側面から選択されるものである。
【0049】
これによって、バンパー部400は、該フィルム部材140が上部基板110から浮き立つ現象を防止することができる。また、バンパー部400は、ディスプレイパネル100がカバー部材300と直接接触することを防止して、衝撃に対する緩衝材の役割を行う。これによって、ディスプレイ装置の前面枠部の幅をより小さくすると共に、前面枠部分の段差を除去することによって、ディスプレイ装置の表示画面に対する視覚的な大きさを増加させてなお、デザイン的な側面の美感を向上させることができる。
【0050】
図4は本発明に係るディスプレイ装置の他の実施例を示す断面図である。以下、
図1ないし
図3の一実施例と重複する内容については便宜上説明を省略する。
【0051】
図4から分かるように、バンパー部400は該カバー部材300とディスプレイパネル100の側面との間に形成されて、該突出部141の後面及び側面を支持できるように形成される。
【0052】
バンパー部400は、該ディスプレイパネル100の側面をカバーし、ディスプレイパネル100の側面から延長されて該突出部141の末端より長さ方向にさらに長く延長形成されて、該突出部141の後面及び側面を支持することによって、該フィルム部材140が上部基板110から浮き立つ現象や湿気などの浸透を防止することができる。また、バンパー部400はディスプレイパネル100がカバー部材300と直接接触することを防止して、衝撃に対する緩衝材の役割を行う。
【0053】
図5は、本発明に係るディスプレイ装置の他の実施例を示す断面図である。以下、
図1ないし
図3の一実施例と重複する内容については便宜上説明を省略する。
【0054】
図5から分かるように、バンパー部400は該カバー部材300とディスプレイパネル100の側面との間に形成され、該突出部141の後面を支持できるように形成されて、突出部141とカバー部材300との間の離隔空間で該フィルム部材140より高く延長して形成される。
【0055】
バンパー部400は、該ディスプレイパネル100の側面をカバーし、ディスプレイパネル100の側面から延長されて該突出部141の末端より長さ方向にさらに長く延長形成され、該突出部141の後面を支持することによって、該フィルム部材140が上部基板110から浮き立つ現象を防止することができる。また、バンパー部400はディスプレイパネル100がカバー部材300と直接接触することを防止して、衝撃に対する緩衝材の役割を果たす。
【0056】
また、バンパー部400は、突出部141の末端からフィルム部材140より高く延長形成されるため、ディスプレイパネル100が押さえつけられることを防止することができる。例えば、特に、本発明に係るディスプレイ装置が
図1に示すようなノートパソコンの形態である時、ディスプレイパネル100に荷重がかかることを防止することができる。
【0057】
図6は、本発明に係るディスプレイ装置の他の実施例を示す断面図である。以下、
図1ないし
図3の一実施例と重複する内容については便宜上説明を省略する。
【0058】
支持パッド450は、該カバー部材300と該バンパー部400との間に、特に、垂直部320に密着して形成され、ガイドフレーム260の一端で支持できるように形成され始め、該ディスプレイパネル100より高く形成されることができる。
【0059】
支持パッド450は、弾性物質から構成されるため、衝撃を吸収することができる。支持パッド450は一実施例において、ゴム、ウレタン、またはポリカーボネートなどの物質を含むことができる。また、支持パッド450の色は無色(または透明)或いは有色(例えば、青色、赤色、または黒色)であってもよく、これに限定されることなく、ディスプレイ装置のデザイン的な側面から選択されるものである。
【0060】
支持パッド450は、突出部141の末端と垂直部320との間にフィルム部材140より高く延長形成されるため、ディスプレイパネル100が板(plate)のような広い物体により押さえつけられることを防止することができる。例えば、特に、本発明に係るディスプレイ装置が
図1に示すようなノートパソコンの形態である時、ノートパソコンを閉じた状態でディスプレイパネル100に荷重がかかることを防止することができる。
【0061】
図7は、本発明に係るディスプレイ装置の他の実施例を示す断面図である。以下、前述した実施例と重複する内容は便宜上説明を省略する。
【0062】
支持パッド450は、該カバー部材300と該バンパー部400との間に、垂直部320に密着して形成され、セットプレート310の一端で支持できるように形成され始め、該ディスプレイパネル100より高く形成される。
【0063】
図8は、本発明に係るディスプレイ装置の他の実施例を示す断面図である。以下、前述した実施例と重複する内容は便宜上説明を省略する。
【0064】
リターダフィルム145は該フィルム部材140の前面全体に結合され、リターダフィルム145は一定の間隔で形成された複数の第1リターダパターンと、該複数の第1リターダパターン間毎に形成された複数の第2リターダパターンを含むことができる。
【0065】
リターダフィルム145は、フィルム部材140の前面に結合されて左眼画像と右眼画像を分離する。このために、リターダフィルム145は、左眼画像が表示されるディスプレイパネル100の垂直または水平ラインに重なるように形成された複数の第1リターダパターンと、右眼画像が表示されるディスプレイパネル100の垂直または水平ラインに重なるように複数の第1リターダパターン間毎に形成された複数の第2リターダパターンを含んで構成される。かかる第1及び第2リターダパターンは、ディスプレイパネル100から外部に放出される左眼画像と右眼画像の光軸を相異なる光軸に変換する。
【0066】
垂直部320はリターダフィルム145の高さの位置まで形成されるため、美感を向上させることができる。
【0067】
一方、前述した本発明に係るディスプレイ装置のそれぞれの実施例においては、ディスプレイパネル100とバックライトユニット200を含む構成からなる液晶ディスプレイ製品に関して説明した。しかしながら、本発明に係るディスプレイ装置が必ずしもこれに限定されるものではなく、ディスプレイパネル100は有機発光素子を含む有機発光ディスプレイパネル(Organic Light Emitting Display Panel)に代替できる。この場合、有機発光ディスプレイパネルは自発光素子であるため、バックライトユニット200が省略されて、さらに支持ケース250が省略されることもあり得る。
【0068】
この場合、有機発光ディスプレイパネルから構成されたディスプレイパネル100は、下部基板と下部基板に対向して合着された上部基板を含んで構成されることができる。
【0069】
下部基板は、ゲートライン、データライン及び電源ラインにより定義される領域毎に形成された複数の発光セルを含んで構成される。複数の発光セルは、それぞれゲートラインとデータラインに接続された少なくとも一つのスイッチングトランジスター及び、スイッチングトランジスターと電源(VDD)ラインに接続された少なくとも一つの駆動トランジスター並びに駆動トランジスターのスイッチングに応じて制御される電流により発光する発光素子を含んで構成されることができる。
【0070】
上部基板は、下部基板に対向して合着されて、下部基板に形成された発光素子を保護する。このとき、上部基板は下部基板に形成された駆動トランジスターに接続される発光素子を含んで構成されることができる。この場合、下部基板に形成された発光素子は省略される。
【0071】
前述した有機発光ディスプレイパネルから構成されたディスプレイパネル100の上部基板には、前述したフィルム部材が形成されてもよい。
【0072】
図9a乃至
図9cは、本発明に係るディスプレイ装置の製造方法を示す図面である。
【0073】
まず、
図9aから分かるように、上部基板110の前面に長さ方向に該上部基板110より長く延長されるフィルム部材140を形成する。
【0074】
このとき、フィルム部材140は上部基板110の前面に形成され、長さ方向に該上部基板110より長く延長形成された突出部141を含む。フィルム部材140は上部基板110を透過して外部に放出される光を偏光させる上部偏光フィルムでよい。
【0075】
突出部141は、少なくとも一つ以上の方向から該上部基板110より長く延長形成されることができる。
【0076】
このとき、該フィルム部材140を形成する段階は、該フィルム部材140が長さ方向に該上部基板110より長く延長される突出部141を有するように、該フィルム部材140を切断する段階をさらに含むことができる。すなわち、上部基板110より長く延長された突出部141を有するフィルム部材140を直接該基板110の前面に形成してもよく、上部基板110にフィルム部材140を形成した後、長く延長される突出部141を有するように該フィルム部材140を切断してもよい。
【0077】
このとき、該フィルム部材140はレーザーを用いて切断してもよい。
【0078】
次に、該上部基板110の側面から延長形成され、該フィルム部材140を支持し、該フィルム部材140の末端より長さ方向に延長形成されるバンパー部400を形成する。
【0079】
バンパー部400の様々な実施例は、本発明に係るディスプレイ装置で既に詳細に説明しているので、その詳細な説明は重複を避けるために省略する。
【0080】
次に、該上部基板110、フィルム部材140及びバンパー部400を格納し、該バンパー部400の側面を支持するカバー部材300を結合する。
【0081】
前述したような本発明に係るディスプレイ装置の製造方法によれば、第一に、上部ケース及び前面セットカバーを思い切って除去して厚さ及び前面枠部の幅をより小さくすると共に、枠部の段差を除去してデザイン的な側面の美感を向上させることができる。そして、第二に、ディスプレイパネルとカバー部材との間にバンパー部を設けてフィルム部材の剥離を防止し、ディスプレイパネルの内部に湿気などが浸透することを防止することができるディスプレイ装置を製作することができる。
【0082】
本発明が属する技術分野の当業者ならば、前述した本発明がその技術的思想や必須な構成を変更せず、他の具体的な形態で実施され得るということが理解できるであろう。
【0083】
したがって、以上で記述した実施例はすべて例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。本発明の範囲は、上記の詳細な説明よりは、後述する特許請求範囲によって表され、特許請求範囲の意味及び範囲、そして、等価概念から導き出されるあらゆる変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解析されるべきである。