(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5669857
(24)【登録日】2014年12月26日
(45)【発行日】2015年2月18日
(54)【発明の名称】端キャップスイッチを備えた懐中電灯
(51)【国際特許分類】
F21L 4/00 20060101AFI20150129BHJP
F21Y 101/02 20060101ALN20150129BHJP
【FI】
F21L4/00 413
F21Y101:02
【請求項の数】18
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-539180(P2012-539180)
(86)(22)【出願日】2010年11月19日
(65)【公表番号】特表2013-511796(P2013-511796A)
(43)【公表日】2013年4月4日
(86)【国際出願番号】DE2010001345
(87)【国際公開番号】WO2011060765
(87)【国際公開日】20110526
【審査請求日】2013年6月28日
(31)【優先権主張番号】102009054119.5
(32)【優先日】2009年11月20日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】311009963
【氏名又は名称】ツヴァイブリューダー・オプトエレクトロニクス・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディトゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100157440
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 良太
(74)【代理人】
【識別番号】100173521
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100153419
【弁理士】
【氏名又は名称】清田 栄章
(72)【発明者】
【氏名】オーポルカ・ライナー
【審査官】
柿崎 拓
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第04733337(US,A)
【文献】
特開2007−005113(JP,A)
【文献】
特開昭49−127490(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0103896(US,A1)
【文献】
特開昭51−052684(JP,A)
【文献】
特開平08−124401(JP,A)
【文献】
特開平11−224501(JP,A)
【文献】
米国特許第07534975(US,B1)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0225286(US,A1)
【文献】
特開平08−087901(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21L 4/00
F21Y 101/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
懐中電灯ケーシング(7)と、端キャップ(6)内に配置された押しボタンスイッチ、ノッチ式スイッチまたは回転式スイッチ(1)とを備え、このスイッチがスイッチケース(2)を備え、このスイッチケースに第1および第2接触要素(4、5)が係合している、懐中電灯において、
前記第1接触要素(4)が板ばねであり、
この板ばねが、導電性の前記懐中電灯ケーシング(7)に対して接点を閉じるように直接接触し、
前記第2接触要素(5)が前記スイッチケース(2)の外で曲がった板ばねとして形成され、かつ電源に直接接続されていることを特徴とする懐中電灯。
【請求項2】
懐中電灯ケーシング(7)と、端キャップ(6)内に配置された押しボタンスイッチ、ノッチ式スイッチまたは回転式スイッチ(1)とを備え、このスイッチがスイッチケース(2)を備え、このスイッチケースに第1および第2接触要素(4、5)が係合している、懐中電灯において、
前記第1接触要素(4)が板ばねであり、
この板ばねが、導電性の前記懐中電灯ケーシング(7)の台座状突起(111)に対して接点を閉じるように直接接触し、
前記第2接触要素(5)が前記スイッチケース(2)の外で曲がった板ばねとして形成され、かつ電源に直接接続されていることを特徴とする懐中電灯。
【請求項3】
光源(11)として発光ダイオード(LED)が設けられ、電源として少なくとも1個のバッテリ(8)、特に再充電可能な少なくとも1個のバッテリ(8)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の懐中電灯。
【請求項4】
前記スイッチ(7)が案内ケース(13)内に配置され、この案内ケースが切欠き(15、16)を有し、前記スイッチ(1)の前記接触部(4、5)が前記切欠きを通って半径方向にまたは端面側で外側に突出し、この突出したところで前記接触部が板ばねとして形成され、かつ導電性接触面を形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の懐中電灯。
【請求項5】
前記案内ケース(13)が2つの部分によって形成され、好ましくは半円筒形の半割り部材状の2つの部分セグメントとからなっていることを特徴とする請求項4に記載の懐中電灯。
【請求項6】
前記部分セグメントの少なくとも1つの連結面に、溝状の切欠き(15、16)が設けられ、前記スイッチ(1)の挿入時に前記接触部(4、5)が前記切欠き内に位置することを特徴とする請求項5に記載の懐中電灯。
【請求項7】
前記案内ケース(13)が切欠きを有し、前記スイッチ(1)を操作するための操作ボタン(112)が組み立て状態で前記切欠きに係合し、前記操作ボタン(112)と前記スイッチ(1)の間に可撓性のゴムパッキン(113)が配置されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の懐中電灯。
【請求項8】
前記案内ケース(13)が前記端キャップ(6)内に取り外し可能に固定され、前記案内ケース(13)が好ましくはおねじ(17)を有し、前記端キャップ(6)が好ましくは対応するめねじを有し、それによって前記案内ケース(13)が前記端キャップ(6)にねじ込み可能であることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の懐中電灯。
【請求項9】
前記第2接触要素(5)が前記案内ケース(13)の切欠き(15)を通過し、組み立て状態において前記案内ケースの端面(18)で、前記バッテリ(8)の電極(10)に対する電気的な接点を形成していることを特徴とする請求項4〜8のいずれか一項に記載の懐中電灯。
【請求項10】
安定した保持のために、前記第2接触部(5)の自由端が、前記案内ケース(13)の前記端面(18)内のL字状切欠き(114)内に配置されていることを特徴とする請求項4〜9のいずれか一項に記載の懐中電灯。
【請求項11】
前記第1接触要素(4)が前記案内ケース(13)の切欠き(16)を通過し、組み立て状態で懐中電灯ケーシング(7)に対する電気的な接点を形成していることを特徴とする請求項4〜10のいずれか一項に記載の懐中電灯。
【請求項12】
前記切欠き(16)が前記案内ケース(13)の端面(18)に形成され、前記第1接触部(4)が曲がった板ばねとして形成され、かつ前記切欠き(16)を通過し、前記接触部(4)の突出部分が前記案内ケース(13)の円筒状外周壁の端面側を少なくとも部分的に取り囲み、それによって前記懐中電灯ケーシング(7)に対して接点が閉じ、前記懐中電灯ケーシングがそのために好ましくは台座状突起(111)を有することを特徴とする請求項11に記載の懐中電灯。
【請求項13】
前記第1接触要素(4)が前記案内ケース(13)の切欠き(16)を通過し、組み立て状態で前記端キャップ(6)に対する電気的な接点を形成していることを特徴とする請求項4〜10のいずれか一項に記載の懐中電灯。
【請求項14】
前記切欠き(16)が前記案内ケース(13)の外周面に形成され、前記第1接触部が前記切欠き(16)を通過して、カラー状の載置面(23)上に位置し、この載置面が前記案内ケース(13)の外周面から少なくとも領域的に半径方向に突出し、それによって組み立て状態で前記端キャップ(6)に対して接点が閉じ、この端キャップ内に前記案内ケース(13)が取り外し可能に固定されていることを特徴とする請求項13に記載の懐中電灯。
【請求項15】
前記スイッチ(1)が軸方向に移動可能な操作要素(3)を備え、および/または導電性接触板(22)を端面側に備え、この接触板が前記両接触要素(4、5)に同時に接続可能であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の懐中電灯。
【請求項16】
一方の接触要素(4、5)が前記スイッチケース(2)内で曲がった板ばねとして形成され、この板ばねが減張状態で他方の接触要素(5、4)から離隔され、前記両接触要素(4、5)が前記操作要素(3)によって板ばねの押圧力に抗して接続可能であることを特徴とする請求項15に記載の懐中電灯。
【請求項17】
前記操作要素(3)が渦巻きばね(21)の力に抗して軸方向に移動可能な押しボタンまたは回転ボタンであることを特徴とする請求項15または16に記載の懐中電灯。
【請求項18】
前記操作要素(3)が係止要素を備え、それによって触知機能または持続的な切換え機能を生じることが可能であることを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載の懐中電灯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、懐中電灯ケーシングと、端キャップ内に配置された押しボタンスイッチ、ノッチ式スイッチまたは回転式スイッチとを備え、このスイッチがスイッチケースを備え、このスイッチケースに第1および第2接触要素が係合している、懐中電灯に関する。
【背景技術】
【0002】
懐中電灯ケーシングに螺合される端キャップに、スイッチを統合することが知られている。この場合、ねじを弛めて端キャップを外した状態でバッテリまたは蓄電池が懐中電灯ケーシングに挿入される。このような懐中電灯の場合には、スイッチの接触要素が渦巻きばねに連結され、この渦巻きばねが一方では、懐中電灯内でバッテリを固定し、他方ではバッテリの電極に接続されている。従って、電流が渦巻きばねを経て流れる。スイッチを入れた状態で、閉じた回路を形成するために、一般的に他の接触部が端キャップを経て案内され、それによって電流が端キャップからねじまたは他の接触面と懐中電灯ケーシングを経て光源に流れる。
【0003】
従来の懐中電灯で実施されているような回路装置は、一方では、電流が多数の接触面を経て案内され、各接触面を介して接触抵抗性が悪くなるという欠点がある。さらに、渦巻きばね内の電流の流れによって、自己誘導電圧が誘導される。この自己誘導電圧は本来の電流の流れに対して逆作用する。この両欠点のため、光源を介して小さな電圧が低下し、光源の輝度が大幅に低下することになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明の課題は、接触部の数が減少し、電流の流れが最適化される、特に渦巻きばねを経て電流が流れない、スイッチを備えた懐中電灯を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は請求項1に記載の懐中電灯によって解決される。この懐中電灯の場合、本発明に従い、
第1接触要素が板ばねであり、
この板ばねが、導電性の前記懐中電灯ケーシングに対して接点を閉じるように
直接接触し、
第2接触要素が前記スイッチケースの外で曲がった板ばねとして形成され、かつ電源に直接接続されている。
これにより、多数の接触面が回避される。特に、接触要素と接触ばねとの間の接触部が不要となる。さらに、もはや渦巻きばねを経て電流が案内されないので、渦巻きばねの比較的に大きな自己誘導に基づいて出力が失われることがない。好都合なことに、本発明に係る回路装置によって、失われる出力が少ないので、出力が光源に供される。
【0006】
本発明の他の実施形態が次におよび従属請求項に記載してある。
【0007】
特に、有利な実施形態では、光源が発光ダイオード(LED)であり、電源として少なくとも1個のバッテリまたは蓄電池、すなわち少なくとも1個の再充電可能なバッテリが設けられている。同様に、従来技術で知られているごとく、直列に接続された多数のバッテリからなるバッテリ積層体を使用することができる。特に、光源としてのLEDの使用は電流の消費を減らすので、多くのエネルギーが発光のために供される。
【0008】
本発明の他の実施形態では、スイッチが案内ケース内に配置され、この案内ケースが切欠きを有し、スイッチの接触部が切欠きを通って半径方向にまたは端面側で外側に突出し、この突出したところで接触部が板ばねとして形成され、かつ導電性接触面を形成している。案内ケースは好ましくは合成樹脂射出成形部品として形成され、それによって製品コストを大幅に低減することができる。案内ケースが2つの部分によって形成されていると有利であり、好ましくは半円筒形の半割り部材状の2つの部分セグメントとからなっている。スイッチを案内ケースに挿入するために、先ず最初に部分セグメントが互いに分離され、スイッチが部分セグメント内の凹部内に入れられる。続いて、部分セグメントが組み合わせられて再び案内ケースを形成し、それによってスイッチが案内ケース内に収容保持される。スイッチの接触部を案内ケースから外に出して電気的な接触を可能にするために、本発明の有利な実施形態では、部分セグメントの少なくとも1つの連結面に、溝状の切欠きが設けられ、スイッチの挿入時に接触部が切欠き内に位置する。上記の切欠きの有利な位置については後で詳しく説明する。
【0009】
案内ケースは好ましくは他の切欠きを有し、スイッチを操作するための操作ボタンが組み立て状態で切欠きに係合する。その際、操作ボタンは端キャップの構成部材であり、この端キャップ内には操作ボタンが同軸に支承されている。操作ボタンとスイッチとの間には好ましくは、可撓性のゴムパッキンが配置されている。それによって、スイッチと接触部は塵埃や湿気が侵入しないように支承されている。
【0010】
既に示唆したように、本発明のきわめて有利な実施形態では、案内ケースが端キャップ内に取り外し可能に固定され、そのために案内ケースが好ましくはおねじを有し、端キャップが好ましくは対応するめねじを有し、それによって案内ケースが端キャップにねじ込み可能である。その代わりに、プラグ連結、係止連結または差込み連結によって案内ケースを端キャップに連結することができる。これによって、端キャップ内でスイッチを確実に支承するための容易に組み立て可能で安定した手段が形成される。その際、使用される構成部材が少数であることが注目に値する。というのは、機能する端キャップスイッチを形成するために、端キャップと2つの部分からなる案内ケースとスイッチのほかに、他の構成部材を使用する必要がないからである。これによって、材料コストが低減されるだけでなく、組み立てコストも低減される。
【0011】
確実で、故障しない電流案内接触を保証するために、板ばねとして案内ケースから突出する接触部を、懐中電灯の電流案内部材に接続しなければならない。これに関連して、原理的に2つの方法がある。この方法は実質的に第1接触要素の形成によって区別されるが、本発明はこの形成に限定されない。
【0012】
両実施形態の場合、第2接触要素が案内ケースの切欠きを通過し、組み立て状態において案内ケースの端面で、バッテリまたは蓄電池の電極に対する電気的な接点を形成している。これにより、一方では電流が渦巻きばねを経て流れることが回避され、他方では曲がった板ばねとして形成された接触部を電極にしっかり接触するように連結することができる。第2接触要素を安定して保持するために、第2接触部の自由端は好ましくは、案内ケースの端面内のL字状切欠き内に配置されている。その代わりに、小さなねじまたは他の固定手段を介して板ばねを固定してもよい。
【0013】
第1接触要素の有利な第1の実施形態によれば、第1接触要素が案内ケースの切欠きを通過し、組み立て状態で懐中電灯ケーシングに対する電気的な接点を形成している。そのために、切欠きが案内ケースの端面に形成され、第1接触部が曲がった板ばねとして形成され、かつ切欠きを通過し、接触部の突出部分が案内ケースの円筒状外周壁の端面側を少なくとも部分的に取り囲み、それによって懐中電灯ケーシングに対して接点が閉じ、懐中電灯ケーシングがそのために好ましくは載置面および電気的接触面としての台座状突起を有する。端キャップが懐中電灯ケーシングに螺合可能であることにより、第1接触要素を台座状突起に押し付ける押圧力を任意に選定することができるので、非常にしっかりした確実な接触が達成される。この実施形態の場合にはさらに、電流が端キャップを経てではなく、直接的に懐中電灯ケーシングに案内され、それによって従来の懐中電灯と比べて、接触面、すなわち端キャップから懐中電灯ケーシングへの接触面が不要になるという利点がある。
【0014】
代替的な実施形態では、第1接触要素が案内ケースの切欠きを通過し、組み立て状態で端キャップに対する電気的な接点を形成している。そのために、切欠きが案内ケースの外周面に形成され、第1接触部がこの切欠きを通過し、切欠きから突出する接触部の端部がカラー状の載置面上に位置し、この載置面が案内ケースの外周面から少なくとも領域的に半径方向に突出し、それによって組み立て状態で端キャップに対して接点が閉じ、この端キャップ内に案内ケースが取り外し可能に固定されている。その際、載置面は案内ケースの端面のリング状延長部として形成可能である。換言すると、第1接触要素が案内ケースの載置面と端キャップの間で挟持されるので、案内ケースを端キャップにねじ込む際に、大きな押圧力によって確実な接触が達成される。この実施形態の場合には、電流が端キャップを経て案内され、それによって端キャップと懐中電灯ケーシングの間の他の接触面が必要となる。この実施形態の場合もちろん、第1接触部が埃や泥に対して安全に支承されているので、特に埃だらけおよび泥だらけの環境において、接触面が汚れて事情によっては電気接点が故障するリスクをあまり負わずにバッテリを交換することができる。
【0015】
スイッチは簡単なプラスチックケースを有し、このプラスチックケースから接触要素のほかに操作要素が突出している。有利な実施形態では、操作要素が軸方向に移動可能であり、および/または端面に導電性の接触板を有し、この接触板が両接触要素に同時に接続可能である。これによって、できるだけ少ない接触部を有する押しスイッチを簡単に形成することができる。
【0016】
その代わりに、一方の接触要素がケース内で曲がった板ばねとして形成され、この板ばねが減張状態で他方の接触要素から離隔され、両接触要素が操作要素によって板ばねの力に抗して接続可能である。この手段により、接触板を有する代替的な実施形態と比べて、他の接触部が不要である。両代替的な実施形態において、操作要素が渦巻きばねの力に抗して軸方向に移動可能な押しボタンまたは回転ボタンであると有利である。これにより、操作要素は減張状態で接触部から離隔保持されるので、懐中電灯の不意のスイッチオンまたはオフが防止される。
【0017】
本発明の他の有利な実施形態では、操作要素に係止要素が設けられ、それによって触知機能または持続的な切換え機能を選択的に生じることができる。これにより、懐中電灯の取り扱い操作性だけでなく、機能性も高まる。
【0018】
次に、図に基づいて、本発明の具体的な実施形態と他の有利な実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1a】懐中電灯の個々の構成要素と、懐中電灯の組立状態を示す。
【
図1b】懐中電灯の個々の構成要素と、懐中電灯の組立状態を示す。
【
図1c】懐中電灯の個々の構成要素と、懐中電灯の組立状態を示す。
【
図1d】懐中電灯の個々の構成要素と、懐中電灯の組立状態を示す。
【
図1e】懐中電灯の個々の構成要素と、懐中電灯の組立状態を示す。
【
図1f】懐中電灯の個々の構成要素と、懐中電灯の組立状態を示す。
【
図1g】懐中電灯の個々の構成要素と、懐中電灯の組立状態を示す。
【
図2a】個々の構成要素の代替的な実施形態を示す。
【
図2b】個々の構成要素の代替的な実施形態を示す。
【
図2c】個々の構成要素の代替的な実施形態を示す。
【
図2d】個々の構成要素の代替的な実施形態を示す。
【
図2e】個々の構成要素の代替的な実施形態を示す。
【
図2f】個々の構成要素の代替的な実施形態を示す。
【
図2g】個々の構成要素の代替的な実施形態を示す。
【
図3a】スイッチのそれぞれ1つの実施形態を示す。
【
図3b】スイッチのそれぞれ1つの実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明に係る回路装置または本発明に係る懐中電灯で有利に使用されるようなスイッチ1は、ケース2と、ノッチボタンまたは押しボタンとして形成された軸方向に摺動可能な操作要素3を備えている。さらに、第1接触要素4と第2接触要素5が設けられている。この両接触要素4、5は曲げられた板ばねとして形成可能である(
図1b参照)。このようなスイッチ1はケース2から突出する接触要素4、5によって端キャップ6に統合される(
図1f参照)。この端キャップは端側が懐中電灯ケーシング7に螺合可能である(
図1g参照)。懐中電灯ケーシング7内には電極9、10を有するバッテリ8が設けられている。電極10は第2接触要素5に接続されている。スイッチを端キャップ6内に確実に支持できるようにするために、スイッチは具体的な実施形態では2つの部材からなる案内ケース13によって保持されている。
図1cはこの案内ケース13の側面図であり、
図1dは案内ケース13の断面図である。スイッチ1の曲げられた接触部4、5は案内ケース13の部分セグメントの凹部14内に入れられる。その際、案内ケースのエッジ領域には溝状の切欠き15、16が形成され、この切欠き内に接触部4、5が挿入される(
図1e、
図2e)。続いて、案内ケース13の半割り部材状の両部分が組み合わせられるので、スイッチ1はこの案内ケース内に確実に保持される。案内ケース13はおねじ17を有するので、挿入されたスイッチ1と共に端キャップ6にねじ込むことができる(
図1f、
図2f)。この端キャップ6はさらに、懐中電灯ケーシング8に連結されて完成した懐中電灯を形成する(
図1g、
図2g)。
【0021】
既に前述したように、第1接触要素4と懐中電灯ケーシング7との間の接触のために、特に
図1f、
図1g、
図2fに示した実質的に2つの可能性がある。
図1fの実施形態の場合には、第1接触要素4のための切欠き16が案内ケース13の端面18に設けられている。接触要素4の自由端は案内ケース13の外周壁状部分を部分的に取り囲んでいる(矢印19参照)。組み立てられた状態で(
図1g)、接触要素4は懐中電灯ケーシング7内の台座状突起111に押し付けられ、それによって電気的な接点閉鎖が生じる。
【0022】
これに対して、代替的な実施形態の場合には(
図2f)、第1接触部4のための切欠き16が案内ケース13の外周壁側に設けられ、これにより第1接触部は載置面23に載ることになる。案内ケース13を端キャップ6に挿入すると、第1接触部4は端キャップ6と載置面23との間で挟持され、それによって電気的な接触が形成される(矢印24)。
【0023】
懐中電灯の内部と回路装置を、侵入泥や侵入湿気から保護するために、案内ケース13と操作ボタン112との間にはゴムパッキン113が配置されている。
【0024】
回路装置はバッテリ8と、接触要素4、5を備えたスイッチ1と、懐中電灯ケーシング7と、光源11とによって形成される。スイッチ内に接触部が1個だけ設けられている場合、
図1gの回路装置では、接触面12
1、12
2、12
3、12
4、12
5が5つだけ形成されている。
図2gの実施形態の場合には、さらに接触部12
6が付け加えられる。
【0025】
図3a、
図3bはそれぞれ、好ましくは本発明に係る回路装置で使用されるようなスイッチ1の具体的な実施形態を示している。操作要素3は軸方向に移動可能に支承されている。この場合、操作要素は渦巻きばね21の力によって接触要素4、5から間隔をおいて保持されている。
図3aの操作要素3は端面側に接触板22を有し、この接触板は操作要素3の操作時に接触要素4、5上に押し付けられ、電気回路を閉じる。他の実施形態では第2接触要素5がケース2内で板ばねとして形成されている。この場合、接触要素4と5は操作要素3によって接触させることが可能である。第2接触要素5がケース内で板ばねとして形成されている実施形態の場合の操作過程が、
図4aと
図4bに略示してある。