(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5669858
(24)【登録日】2014年12月26日
(45)【発行日】2015年2月18日
(54)【発明の名称】電気的なZIFコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 24/60 20110101AFI20150129BHJP
H01R 13/639 20060101ALI20150129BHJP
H01R 13/64 20060101ALI20150129BHJP
【FI】
H01R24/60
H01R13/639 Z
H01R13/64
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-542532(P2012-542532)
(86)(22)【出願日】2010年12月8日
(65)【公表番号】特表2013-513911(P2013-513911A)
(43)【公表日】2013年4月22日
(86)【国際出願番号】EP2010069129
(87)【国際公開番号】WO2011070048
(87)【国際公開日】20110616
【審査請求日】2013年8月6日
(31)【優先権主張番号】102009057688.6
(32)【優先日】2009年12月9日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】507400756
【氏名又は名称】コスタール・コンタクト・ジステーメ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100157440
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 良太
(74)【代理人】
【識別番号】100153419
【弁理士】
【氏名又は名称】清田 栄章
(72)【発明者】
【氏名】ビューテ・ライナー
(72)【発明者】
【氏名】ヘーリングハウス・ヴィルフリート
(72)【発明者】
【氏名】ゼンネッケン・ハルトムート
【審査官】
楠永 吉孝
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−280117(JP,A)
【文献】
特開2002−367731(JP,A)
【文献】
特開2007−066895(JP,A)
【文献】
特表2008−535146(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 24/00〜24/86
H01R 13/56〜13/72
H01R 12/00〜12/91
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のピン状接触部材(2)を収容する収容部を有する接触部材支持部(1)と、
前記ピン状接触部(2)に接触するコンタクトピン(4)を有するアセンブリ接続部(3)と、
前記接触部材支持部(1)において少なくとも2つの位置に位置決め可能なケーシング部(5)と
を備えた電気的なZIFコネクタであって、前記ピン状接触部材(2)が、それぞれ接触ディスクを形成する本体部(16)と、該本体部(16)に対して摺動可能なドウェルピン(21)とを備えており、
前記アセンブリ接続部(3)が、その前記接触部材支持部(1)との結合時に前記ケーシング部(5)と前記接触部材支持部(1)の間の摺動補助部材(6)を解放し、
前記ケーシング部(5)の前記接触部材支持部(1)に対する摺動により、前記ドウェルピン(21)が前記ピン状接触部(2)における前記本体部(16)に沿って摺動するとともに、前記ドウェルピン(21)が前記接触ディスクを前記アセンブリ接続部(3)の前記コンタクトピン(4)へ押圧し、
前記接触部材支持部(1)が双腕式のレバー(7)を支持し、前記ケーシング部(5)の摺動により、前記レバー(7)の第1レバーアーム(8)が前記アセンブリ接続部(3)に係合式に結合するよう構成された前記ZIFコネクタにおいて、
前記ケーシング部(5)の摺動により、まず、前記第1レバーアーム(8)の一部を摺動させ、これによって、前記ケーシング部(5)に当接する第2レバーアーム(9)において弾性応力を生じさせ、
前記ケーシング部(5)が最終位置に至ったときに、前記第2レバーアーム(9)を、係合音を伴いつつ前記ケーシング部(5)又は前記ケーシング部(5)の後部に係合させ、
前記ケーシング部(5)又は前記ケーシング部(5)の後部に係合した前記第2レバーアーム(9)により前記ケーシング部(5)をロックするよう構成した
ことを特徴とするZIFコネクタ。
【請求項2】
前記レバー(7)と前記アセンブリ接続部(3)の係合式の結合を鉤状又は取っ手状の突起部(12,13)により形成したことを特徴とする請求項1記載のZIFコネクタ。
【請求項3】
前記ケーシング部(5)又は前記ケーシング部(5)の後部に係合した前記第2レバーアーム(9)を、摺動可能なロックバー(11)によりロック可能に形成したことを特徴とする請求項1記載のZIFコネクタ。
【請求項4】
前記ケーシング部(5)に操作プレート(10)を設け、該操作プレート(10)により押圧操作を前記第2レバーアーム(9)へ伝達するとともに前記ケーシング部(5)又は前記ケーシング部(5)の後部に係合した前記第2レバーアーム(9)をその係合位置から離脱させて、前記レバー(7)と前記アセンブリ接続部(3)の間の係合式の結合を解除するよう構成したことを特徴とする請求項1記載のZIFコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のピン状接触部材を収容する主要部を有する接触部材支持部と、前記ピン状接触部に接触するコンタクトピンを有するアセンブリ接続部と、前記接触部材支持部において少なくとも2つの位置に位置決め可能なケーシング部とを備えた電気的なZIFコネクタであって、前記ピン状接触部材が、それぞれ接触ディスクを形成する本体部と、該本体部に対して摺動可能なドウェルピンを備えており、前記アセンブリ接続部が、その前記接触部材支持部との結合時に前記ケーシング部と前記接触部材支持部の間の摺動補助部材を解除し、前記ケーシング部の前記接触部材支持部に対する摺動により、前記ドウェルピンが前記ピン状接触部における前記本体部に沿って摺動するとともに、前記ドウェルピンが前記接触ディスクを前記アセンブリ接続部の前記コンタクトピンへ押圧し、前記接触部材支持部が双腕式のレバーを支持し、前記ケーシング部の摺動により、前記レバーの第1レバーアームが前記アセンブリ接続部に係合するよう構成された前記ZIFコネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記のようなZIFコネクタは、特許文献1に開示されている。このZIFコネクタは、2つのケーシング部を備えており、この特許文献1には、それぞれ包囲ケーシング及び固定ケーシングと記載されている。これらケーシング部は、互いに2つの係合位置を占めることができるようになっており、これらケーシング部が相対的に第1の係合位置にある場合には、包囲ケーシングに結合されたドウェルピンによりピン状接触部材が開放されたまま維持される。そのため、アセンブリ接続部として記載されたコネクタのコンタクトピンは、抵抗なくピン状接触部材に結合されるようになっている。また、アセンブリ接続部の結合により、ケーシング部間の係合が解除されるとともに、ケーシング部が互いに第2位置へもたらされる。なお、この第2位置においては、ピン状接触部材における接触ディスクがドウェルピンによってアセンブリ接続部のコンタクトピンへ押圧されるようになっている。
【0003】
このような係合メカニズムは接触要素を抵抗なく嵌挿できるよう機能するものであり、ピン状接触部材における接触ディスクとコンタクトピンの間の接触力は、コネクタ部材の結合の最終段階で初めて発生するようになっている。そして、機械的な負荷が互いに結合された接触要素へ伝達されないよう、又は接触要素の結合が解除されるように、弾性的なロッカレバーが包囲ケーシングの外壁部に形成されている。アセンブリ接続部への結合時には、ロッカレバーの弾性アームがアセンブリ接続部における係合突起へ係合し、これにより両コネクタ結合部材が互いに係合することになる。また、これら両コネクタ結合部材を必要に応じて分離するための係合解除は、ロッカレバーの開放されている方の弾性アームを押圧することによってなされる。
【0004】
従来のコネクタ部材の結合時には、一方では包囲ケーシング及び固定ケーシングの係合により、他方では包囲ケーシングにおけるロッカレバーのアセンブリ接続部への係合により、2つの音(聴覚)又は触覚により知覚可能な係合音や係合感覚が発生する。なお、これらの係合音や係合感覚は、短時間のうちに連続して発生する。
【0005】
また、従来のコネクタにおいては、作動している状態において1つのみの係合音しか生じないため、この係合音を知覚すると、コネクタの結合が正確に行われていなくても、これが正確に行われたものと勘違いすることがある。さらに、各コネクタ部材間で機械的な係合がされていないと、機械的な影響がコネクタに作用する場合に、機能不良を引き起こすとともに、特に安全性を重視する用途において危険にさらされてしまうことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】独国特許出願公開第102005040952号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、上記のような機能不良を起こすことがないコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は、本発明により、ケーシング部の摺動により、まず、第1レバーアームの一部を摺動させ、これによって、ケーシング部に当接する第2レバーアームにおいて弾性応力を生じさせ、ケーシング部が最終位置に至ったときに、第2レバーアームを、係合音を伴いつつケーシング部又はケーシング部の後部に係合させたことによって達成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、結合過程において接触力の作用とコネクタ部材の互いの固定が前後して行われ、第2の結合過程が終了して初めて、聴覚又は触覚により知覚可能な反応が正確な取付に対する信号として生じるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】コネクタ部材の構成部材を示す分解図である。
【
図2】コネクタ部材をアセンブリ接続部に結合させる際の一過程を示す断面図である。
【
図3】コネクタ部材をアセンブリ接続部に結合させる際の一過程を示す断面図である。
【
図4】コネクタ部材をアセンブリ接続部に結合させる際の一過程を示す断面図である。
【
図5】コネクタ部材をアセンブリ接続部に結合させる際の一過程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0012】
図1には接触部材支持部1が示されており、この接触部材支持部1は、複数のピン状接触部材2を収容するとともに収容空間部20において固定することができるものとなっている。ここで、ピン状接触部材2の前部は、接触部材支持部1に結合されるカバー部材15まで延在している。
【0013】
ピン状接触部材2は、それぞれ圧着接続部17を介して接続配線18に接続された本体部16で構成されている。ここで、接続配線18は、シール用ゴム19で包囲されており、接触部材支持部1における収容空間部20へのピン状接触部材2の設置後、収容空間部20に湿気が侵入するのを防止するようシールするものとなっている。
【0014】
各ピン状接触部2はその本体部16において摺動可能に配置されたドウェルピン21を備えており、このドウェルピン21は、その摺動位置において接触ディスクに対して互いに変位するようになっている。
図1において不図示のアセンブリコネクタの接触ピンが本体部16へ嵌入されていれば、前記接触ディスクは、前記摺動位置において接触ピンに対して押圧される。これにより、確実な電気接触が形成されることになる。
【0015】
一方、ドウェルピン21が逆の摺動位置にある場合には、接触ピンには何ら接触力が作用せず、この接触ビンを抵抗なくピン状接触部材2の本体部16へ挿入したり、この本体部16から離間させることが可能である。このようなピン状接触部材の構造及び機能についての更なる詳細は、特許文献1に記載されている。
【0016】
また、ドウェルピン21は、取り付けられたコネクタ部においてケーシング部5に結合されているとともに、このケーシング部5の摺動により、接触部材支持部1に対して共に移動されて操作される。ここで、ケーシング部5は、接触部材支持部1を包囲するとともに、この接触部材支持部1においてその長手方向へ摺動可能なスリーブのような形状を有している。
【0017】
また、接触部材支持部1の内部には、レバー7が支持部22において回動可能に配置されている。このレバー7は合成樹脂片で構成されており、この合成樹脂片は、その一端において係止爪13を有するとともに他端において係止部材24を備えるものとなっている。また、レバー7の中央部にはその長手方向に対して垂直なスタブアクスル14が設けられており、このスタブアクスル14は、接触部材支持部1の支持部22における収容部へ嵌挿することが可能となっている。これにより、レバー7が物理的な意味において双腕式のレバーを形成することになる。さらに、ケーシング部5に対して摺動可能なロックバー11により、ケーシングが正しく係止された場合に、少なくとも1つのレバー位置においてレバー7のロックが可能となっている。
【0018】
図2〜
図5には、複数のコンタクトピン4を有するアセンブリ接続部3へのコネクタの結合における様々な取付過程がそれぞれ示されている。
【0019】
図2には結合過程における開始時点のものが示されており、アセンブリ接続部3のコンタクトピン4が、まず、部分的にピン状接触部材2へ挿入されている。図示のように、カバー部材15の下側とアセンブリ接続部3の基面の間には中間室25が形成されている。なお、この状態においては、コネクタ部材が完全には結合されていない。
【0020】
ところで、ドウェルピン21に結合されたケーシング部4が、接触部材支持部1に対して、ドウェルピン21によりピン状接触部材2がコンタクトピン4の挿入のために開かれた状態に維持される位置にあるため、コンタクトピン4のピン状接触部材2への嵌入は抵抗なくなされる。このような位置決めは、摺動補助部材6によって規定され、この摺動補助部材6により、このような取付過程においてケーシング部5の接触部材支持部1に対する摺動が阻止されるようになっている。
【0021】
また、1つの点によって双腕式のレバー7の回転軸29が示されており、ここでは、
図1に示す両スタブアクスル14を通る仮定の長手軸で切った切断面が示されている。この結合過程において、レバー7に形成された係止爪13は、アセンブリ接続部3に形成された第1突起部12の高さとほぼ同じ高さに配置されている。また、アセンブリ接続部3は、第1突起部12とは反対側に第2突起部23を備えており、この第2突起部23は、この結合過程において、ケーシング部5における湾曲した壁面部26へ突出するようになっている。なお、この壁面部26は、摺動補助部材6の一部として形成されている。
【0022】
図3に示された次の結合過程においては、カバー部材15の下側がアセンブリ接続部3の基面へ達し、コンタクトピン4のピン状接触部材2への挿入が完了する。
【0023】
そして、レバー7における係止爪13はアセンブリ接続部3における第1突起部12の下方へ位置しているが、レバー7におけるレバーアーム8,9にはこれを摺動させるような操作力が作用せず、また、弾性的な付勢もなされていないため、前記係止爪13はまだ前記第1突起部12へ係合していない。一方、湾曲した壁面部26は、アセンブリ接続部3における第2突起部23に当接する。これにより、摺動補助部材6が解除される、すなわち、ケーシング部5と接触部材支持部1の間の係合が解除される。このため、ケーシング部5は、接触部材支持部1に対して摺動可能となる。
【0024】
そして、ケーシング部5の接触部材支持部1に対する摺動時には、ケーシング部5に結合されたドウェルピン21が接触部材支持部1に結合された本体部16に対して摺動する(不図示)。そのため、ピン状接触部2からコンタクトピン4への接触力が作用し、完全な電気接続が形成される。
【0025】
そして、
図4に示すように、ケーシング部5の接触部材支持部1に対する摺動時又は摺動後に、ケーシング部5の一部である舌状部分27がアセンブリ接続部3方向へ摺動する。これにより、舌状部分27は、係止爪13の後方部分28に当接するとともに、係止爪13の前部を第1突起部12の下方へと押圧し、レバー7をアセンブリ接続部3と係合させる。このような位置においては、係止爪13は、アセンブリ接続部3及び舌状部分27によって両側から包囲されているとともにロックされている。
【0026】
また、舌状部分27による係止爪13の側方への摺動により、レバー7における第1レバーアーム8がその回転軸29回りに回転する。ただし、このとき、第2レバーアーム9の摺動は舌状部分27の上部によって阻止されているため、レバー7において弾性応力が発生する。また、舌状部分27の下方への垂直な移動時には第2レバーアーム9が最終的に解除され、この第2レバーアーム9は、舌状部分27の縁部31の下方で、その弾性応力により係止部材24に係合し、これによりケーシング部5がロックされる。このとき、係合音が発生するとともに、節度感(クリック感)が生じるようになっている。
【0027】
そして、第2レバーアーム9は、ケーシング部5に対して摺動可能なロックバー11により到達位置に保持されている。このように互いに完全に結合されたコネクタ部材が
図5に示されている。
【0028】
したがって、コネクタ部材の結合時に弾性力によって生じ、聴覚又は触覚によって知覚される唯一の係合は、全ての関連する結合過程まで(ロックバー11の摺動するまで(その光路上における位置が制御可能))生じる。また、このような係合は、これ以前の取付過程の正確な経過が前提となっている。すなわち、レバーアーム8,9において弾性応力を発生されるためには、ケーシング部5の接触部材支持部1に対する摺動が必要である。そして、この摺動は、摺動補助部材6が解除される場合にのみ可能となっている。また、このような解除は、接触部材支持部1がアセンブリ接触部3においてその最終位置に到達することが前提となっている。これにより、ピン状接触部材2とコンタクトピン4の間の電気接触が正確になされるようになっている。そのため、係合音を、正確かつ完全なコネクタの取付の確認信号として使用することが可能である。
【0029】
ところで、レバー7により形成されるアセンブリ接続部3と接触部材支持部1の間の係合は、セルフロック式に形成されている。また、舌状部分27により、レバー7の第1レバーアーム8における係止爪13がアセンブリ接続部3における第1突起部12の下方で押圧(係合)される。舌状部分27の摺動がレバー8における第2レバーアーム9によりブロックされるため、このような係合は、ケーシング部5の摺動により容易に解除されるものとはなっていない。
【0030】
ここで、工具を必要とすることなく必要に応じてコネクタ部材の分離を可能にするために、操作プレート10を設けるのが好ましい。この操作プレート10により、結合されたコネクタ部材の分離を容易に開始することが可能である。
【0031】
この操作プレート10は、舌状部分27に対して平行に変位可能な薄片として形成されており、その一端が舌状部分27に形成されている。一方、他端は、操作ボタン30を形成している。この操作ボタン30は、当該操作ボタン30が舌状部分27の後方で係合するレバー7の一部に当接するよう形成及び配置されている。そして、この操作ボタン30を押圧すると、その背面により、係合した第2レバーアーム9が舌状部分27の縁部31から離間し、これにより、舌状部材27のロックが解除される。これと同時に、舌状部分27の回動により、係合爪13への負荷がなくなる。
【0032】
そして、第2レバーアーム9への圧力の作用により、回動動作が回転軸29を介して第1レバーアーム8へ伝達される。また、この回動動作により、係止爪13がアセンブリ接続部3における第1突起部12から離間する。これにより、係止爪13とアセンブリ接続部3の係合も解除される。そして、ケーシング部5が接触部材支持部1に対して摺動可能となり、この摺動のために、接触力が解除されるようドウェルピン21に対して力を作用させるだけでよい。
【符号の説明】
【0033】
1 接触部材支持部
2 ピン状接触部材
3 アセンブリ接続部
4 コンタクトピン
5 ケーシング部
6 摺動補助部材
7 レバー
8 第1レバーアーム
9 第2レバーアーム
10 操作プレート
11 ロックバー
12 第1突起部
13 係止爪
14 スタブアクスル
15 カバー部材
16 本体部
17 圧着接続部
18 接続配線
19 シール用ゴム
20 収容空間部
21 ドウェルピン
22 支持部
23 第2突起部
24 係止部材
25 中間室
26 壁面部
27 舌状部分
28 後方部分
29 回転軸
30 操作ボタン
31 縁部