(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記メインボディの前記内側表面から延びる1つまたは複数の角度付き羽根をさらに含み、前記1つまたは複数の角度付き羽根は、前記サイクロン光触媒ダクト内のサイクロン気流を助けるように構成される、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のサイクロン光触媒ダクト。
前記メインボディの前記内側表面から延びる1つまたは複数の角度付き羽根をさらに含み、前記紫外線光源は、前記1つまたは複数の角度付き羽根によって前記メインボディの中に吊り下げられた蛍光管タイプの紫外線光源を含む、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のサイクロン光触媒ダクト。
前記メインボディの前記内側表面から延びる1つまたは複数の角度付き羽根をさらに含み、前記紫外線光源は、前記1つまたは複数の角度付き羽根によって前記メインボディの中に吊り下げられた発光ダイオードタイプの紫外線光源を含む、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のサイクロン光触媒ダクト。
前記紫外線光源は、以下のタイプの光源、すなわち、発光ダイオードタイプの紫外線光源、蛍光管タイプの紫外線光源、白熱電球タイプの紫外線光源、および蒸気ランプタイプの紫外線光源のうちの1つまたは複数を含む、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のサイクロン光触媒ダクト。
前記1つまたは複数の角度付き投入ノズルはそれぞれ、細長い開口部に直接隣接して配置された前記メインボディの前記内側表面の一部分に対してほぼ接線方向の気流を送るように調整された前記細長い開口部を有する、請求項1〜請求項9の何れか1項に記載のサイクロン光触媒ダクト。
前記給気ファンと流体連通して結合され、前記給気ファンと屋外空気源との間に配置された1つまたは複数のフィルタをさらに含む、請求項11に記載の空気分配システム。
前記サイクロン光触媒ダクトは、前記メインボディの前記内側表面から延びる1つまたは複数の角度付き羽根をさらに含み、前記1つまたは複数の角度付き羽根は、前記サイクロン光触媒ダクト内のサイクロン気流を助けるように構成される、請求項11〜請求項13の何れか1項に記載の空気分配システム。
前記サイクロン光触媒ダクトは、前記メインボディの前記内側表面から延びる1つまたは複数の角度付き羽根をさらに含み、前記紫外線光源は、前記1つまたは複数の角度付き羽根によって前記メインボディの中に吊り下げられた蛍光管タイプの紫外線光源を含む、請求項11〜請求項14の何れか1項に記載の空気分配システム。
前記メインボディの前記内側表面から延びる1つまたは複数の角度付き羽根をさらに含み、前記紫外線光源は、前記1つまたは複数の角度付き羽根によって前記メインボディの中に吊り下げられた発光ダイオードタイプの紫外線光源を含む、請求項11〜請求項15の何れか1項に記載の空気分配システム。
前記紫外線光源は、以下のタイプの光源、すなわち、発光ダイオードタイプの紫外線光源、蛍光管タイプの紫外線光源、白熱電球タイプの紫外線光源、および蒸気ランプタイプの紫外線光源のうちの1つまたは複数を含む、請求項11〜請求項16の何れか1項に記載の空気分配システム。
前記検知された揮発性有機化合物レベルと前記基準揮発性有機化合物レベルの前記比較に少なくとも部分的に基づいて前記サイクロン光触媒ダクトに関連する気流を調節することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の説明では、本特許請求の主題の徹底的な理解を提供するために具体的な詳細と共に様々な実施例を説明する。しかし、特許請求の主題は、本明細書において開示される具体的な詳細のうちのいくつかまたはより多くのものなしで実行されてよいことが当業者によって理解されるであろう。さらに、状況によっては、よく知られている方法、手順、システム、構成要素、および/または回路は、本特許請求の主題を不必要に分かりにくくすることを回避するために、詳細には説明されていない。
【0011】
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付の図面が参照される。これらの図面では、文脈が別途指示しない限り、通常、同様の符号は同様の構成要素を示す。詳細な説明、図面、および請求項に記載の例示的実施形態は、限定的であることを意味するものではない。本明細書で提示する主題の趣旨または範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、他の変更を行うことができる。本明細書で全体的に説明され諸図に示されている本開示の諸態様は、様々な異なる構成で構成、置換、結合、および設計されることが可能であり、それらはすべて明示的に企図され本開示の一部を成すことが容易に理解されるであろう。
【0012】
本開示は、とりわけ、サイクロン触媒ダクトを実施することに関する方法、装置、およびシステムに対して作成される。
【0013】
上記のように、いくつかの研究は、典型的なフィルタ段階においてまたはその近くで光触媒作用にほとんど動かない空気を供給することに焦点を当ててきた。以下でさらに詳細に論じられるように、気流を低減および/または妨害することなく、空気分配システムを通って進む空気の経路長を長くするための方法として、サイクロン気流を利用することができる。さらに、サイクロン気流を利用して、汚染物がダクトの内側を覆う光触媒物質と優先的に接触するのを促進することもできる。
【0014】
例えば、サイクロン触媒ダクトを、サイクロン気流を引き起こすおよび/または維持するように調整および構成し、ならびにその内側を光触媒物質で覆うことができる。上記で論じられたように、そのようなサイクロン気流は、サイクロン触媒ダクトを通って進む空気の経路長を長くすることができる。例えば、ダクトの中を通る一直線の経路を進むのではなく、サイクロン気流は、サイクロン触媒ダクトの内側表面を繰返し回転することによって空気にサイクロン触媒ダクトの中を通るサイクロン経路を取らせることができる。
【0015】
さらに、そのようなサイクロン触媒ダクトの内側を光触媒物質で覆うことができる。固定した光触媒物質は、表面現象として機能することができ、したがって、拡散によって粒子が光触媒物質に十分にぶつかるのを待つことは、長い時間または長い接触経路を必要とする可能性がある。上記で論じられたように、サイクロン気流は、汚染物がサイクロン触媒ダクトの内側表面を覆う光触媒物質と優先的に接触するのを促進することができる。例えば、ダクトの中心の近くにある汚染物はダクトの内側表面に接触する確率が低い可能性がある一直線の経路を進むのではなく、サイクロン気流は、空気にサイクロン触媒ダクトの中を通るサイクロン経路を取らせて、汚染物がサイクロン触媒ダクトの内側表面を覆う光触媒物質と優先的に接触するのを促進することができる。
【0016】
さらに、そのようなサイクロン触媒ダクトは、紫外線光でサイクロン触媒ダクトを照明するように適応された紫外線光源を含んでよい。そのような紫外線光を利用してサイクロン触媒ダクトの内側表面を覆う光触媒物質を照明し、空気の質を改善することができる。例えば、光触媒物質および紫外線光を利用して、サイクロン触媒ダクトを通る空気に含まれている揮発性有機化合物(VOC)(例えば、ホルムアルデヒドおよび他の有機汚染物質)の分解を促進することができる。例えば、そのようなVOCは、カリフォルニア大気資源局(CARB)によって承認された約550種類のVOCのうちの1つまたは複数の種類のVOCからの化合物を含んでよいがそれらに限定されない。さらに、光触媒物質および紫外線光の組合せは、バクテリアおよびウィルスなどのしかしそれらに限定されない空気伝染病原体を殺菌するばかりでなく、他のタイプの(一酸化炭素、硫酸塩、硝酸塩、および同様のものなどのしかしそれらに限定されない)空気伝播汚染物質を分解することもできる。
【0017】
図1は、本開示の少なくともいくつかの実施形態に従って構成されたサイクロン光触媒ダクトの例示的斜視図である。例示した実施例では、サイクロン光触媒ダクト100は、管状形のメインボディ102を含んでよい。メインボディ102は、閉端部104および開端部106を有してよい。開端部106は、閉端部104の反対側に配置されてよい。空気ダクトのサイズは、直径約4インチ(例えば小さい家で利用されるような場合)から、直径3フィートまたは4フィート(例えば商用空間で利用されるような場合)、直径数十フィート(例えば、スタジアムのような実に大きい場所で利用されるような場合)まででよい。サイクロン触媒ダクト100は、そのようなすべてのサイズで利用することができる。メインボディ102は、金属、プラスチック、同様のもの、またはそれらの組合せを含むがそれらに限定されない任意の数の材料から形成されてよい。
【0018】
1つまたは複数のマニホールド108は、閉端部104に隣接するメインボディ102から延びてよい。マニホールド108は、サイクロン光触媒ダクト100の中への吸入空気を受けるように適応されてよい。一実施例では、マニホールド108は、メインボディ102の円周に沿って相互に120度離れて配置されてよい。代替として、より多くのまたはより少ないマニホールド108がメインボディ102の円周に沿って等間隔で(または非等間隔で)配置されてもよい。
【0019】
図2は、本開示の少なくともいくつかの実施形態に従って構成された、
図1の線2−2に沿って取ったサイクロン光触媒ダクト100の例示的横断面斜視図である。図示された例では、メインボディ102は、(例えば、円筒形、楕円形、八角形、または同様のものを含めて)管状形の内側表面202を含んでよい。メインボディ102は、任意の形状、管状形またはその他の外側表面を含んでよい。光触媒物質の層(図示せず)は、メインボディ102の内側表面202の少なくとも一部分を被覆することができる。光触媒物質の層として二酸化チタンを利用する実施例では、厚さは、(例えば、粒子のサイズおよび接着方法に応じて2マイクロメートルから100マイクロメートルまでの範囲の)接着層を作るのに適する可能性のあるものによって決められてよい。本明細書で使用する場合は、用語「光触媒物質」は、揮発性有機化合物(VOC)の分解を促進し、バクテリアおよび/またはウィルスの殺菌を促進し、および/または他のタイプの空気伝播汚染物質を分解することができる1つまたは複数の物質を指してよい。そのような光触媒物質は、白金または炭素などのしかしそれらに限定されない元素光触媒、二酸化チタン、酸化亜鉛、または酸化ナトリウムタンタルなどのしかしそれらに限定されない化合物光触媒、ポリ(p−フェニレン)または2,4,6−トリフェニルチアピリリウムなどのしかしそれらに限定されない有機光触媒、同様のもの、またはそれらの組合せを含んでよいがそれらに限定されない。本明細書で使用される場合は、用語「促進すること」または「促進する」は、周囲状態または以前から存在する状態に比べてより速いおよび/またはより大きい活動、発展、進展、前進など(例えば、化合物の分解の速さおよび/または量ならびに/あるいは有機体の殺菌を促進すること)を引き起こすことを指してよい。例えば、光触媒物質の層は、以下の化合物、すなわち二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ナトリウムタンタル、および同様のもの、またはそれらの組合せのうちの1つまたは複数を含んでよい。光触媒物質は、蒸気化学処理(例えば、化学蒸着)、スプレー熱分解、または同様のものによってメインボディ102の内側表面202上に被覆されてよい。例えば、「Preparation of TiO2 thin films by spray pyrolysis to be used as a photocatalyst」、MO Abou−Helal、WT Seeber−Applied Surface Science、2002年−Elsevierにおいて説明されているように、二酸化チタンタイプの光触媒物質がスプレー熱分解によって貼り付けられてよい。代替として、光触媒物質は、メインボディ102の内側表面202上に接着剤(例えば、3MブランドのGeneral Adhesive 45または同様のものなどのしかしそれらに限定されないスプレー接着剤)を塗り、この接着剤を粒状または粉末状の光触媒物質で被覆することによって被覆されてよい。
【0020】
1つまたは複数の角度付き投入ノズル204がメインボディ102の内側表面202上に配置されてよい。単一の角度付き投入ノズル204しか例示されていないが、例示されている実施例では、3つの角度付き投入ノズル204がメインボディ102の円周に沿って配置されてもよいことが
図1および
図2から理解されるであろう。角度付き投入ノズル204は、サイクロン光触媒ダクト100内にサイクロン気流を引き起こすように構成されてよい。個々の角度付き投入ノズル204は、閉端部104に隣接する個々のマニホールド108と流体連通していてよい。本明細書で使用される場合は、用語「流体連通」は、気体(例えば、空気または同様のもの)の流体連通を含んでよい。角度付き投入ノズル204は、マニホールド108を介して吸入空気を受け、そのような空気をサイクロン光触媒ダクト100の中に送り込むように適応されてよい。一実施例では、3つの角度付き投入ノズル204が、メインボディ102の円周に沿って等間隔で(例えば、メインボディ102の円周に沿って相互に120度離れて)配置されてよい。代替として、追加のまたはより少ない角度付き投入ノズル204がメインボディ102の円周に沿って等間隔で(または非等間隔で)配置されてもよい。
【0021】
例示した実施例では、角度付き投入ノズル204はそれぞれ、細長い開口部に直接隣接して配置されたメインボディ102の内側表面202の一部分に対してほぼ接線方向の気流を送るように調整されたそのような細長い開口部を有してよい。いくつかの実施例では、そのような細長い開口部のサイズは、所望の気流および速度によって決定されてよい。例えば、家庭用ユニットは、差し渡し約1センチメートルから30センチメートルの細長い開口部を有してよいが、特定の実施形態(例えば、産業アプリケーション用など)に応じてずっと大きいまたはずっと小さい細長い開口部が利用されてもよい。角度付き投入ノズル204は、サイクロン光触媒ダクト100内にサイクロン気流を引き起こすために、内側表面202に対してほぼ接線方向の直進的気流を引き起こすように角度付けされてよい。角度付き投入ノズル204のそのような角度付けは、内側表面202において(ここで例示されているように)開口部から入る非常にフラットな角度で行うことができる。追加としてまたは代替として、角度付き投入ノズル204のそのような角度付けは、(
図5に示す一実施例において示されているように)、接点(気流が中心からの放射線に対してほぼ垂直に移動する点)に到達するのに十分遠くで気流に入る突き出しノズルを用いて行うことができる。他の実施例では、角度付き投入ノズル204は、サイクロン光触媒ダクト100内にサイクロン気流を引き起こすためにそのような角度付き投入ノズル204に直接隣接して配置されたメインボディ102の内側表面202の一部分に対してほぼ接線方向の気流を送るように構成された他の形状および/またはサイズ(例えば円形、楕円形、または同様のもの)を含んでよい。
【0022】
紫外線光源206は、メインボディ102の中に配置されてよい。紫外線光源206は、メインボディ102の内側表面202上に配置された光触媒物質の層の少なくとも一部分を照明するように適応されてよい。本明細書で使用される場合は、用語「紫外線光源」は、紫外線光を出すことができる光源を指してよい。例えば、紫外線光源206は、以下のタイプの光源、すなわち、発光ダイオードタイプの紫外線光源、蛍光管タイプの紫外線光源、白熱電球タイプの紫外線光源、蒸気ランプタイプの紫外線光源、および同様のもの、またはそれらの組合せのうちの1つまたは複数を含んでよい。例示した実施例では、紫外線光源206は、メインボディ102の内側表面202に取り付けられた発光ダイオードタイプの紫外線光源を含んでよい。追加としてまたは代替として、紫外線光源206は、メインボディ102の外部に配置されてもよい。そのような場合には、メインボディ102は、透明でもよく、半透明でもよく、紫外線光、同様のもの、またはそれらの組合せを通すために選択された窓を含んでもよい。
【0023】
動作中、サイクロン触媒ダクト100は、屋内空気浄化および殺菌のために利用されてよい。そのようなサイクロン触媒ダクト100は、多分機械室のために追加の空間または建物内に新規のフィルタエリアを追加することなく、既存の空気分配インフラストラクチャと統合されるように適応され得る。さらに、サイクロン触媒ダクト100は、既存のシステムの流速を維持する(または影響を最小にする)ために、既存の空気分配インフラストラクチャと統合するように適応され得る。
【0024】
図3は、本開示の少なくともいくつかの実施形態に従って構成された、
図1の線2−2に沿って取ったサイクロン光触媒ダクト100の別の例示的横断面斜視図である。例示した実施例では、紫外線光源206は、メインボディ102の中に何らかの形の支持構造体(例えば、羽根、支柱、および/または同様のもの)によって吊り下げられてよい。例えば、紫外線光源206は、メインボディ102の中に吊り下げられた蛍光管タイプの紫外線光源を含んでよい。上記で論じられたように、紫外線光源206は、以下のタイプの光源、すなわち、発光ダイオードタイプの紫外線光源、蛍光管タイプの紫外線光源、白熱電球タイプの紫外線光源、蒸気ランプタイプの紫外線光源、および同様のもの、またはそれらの組合せのうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0025】
例示した実施例では、紫外線光源206は、メインボディ102の内側表面202から延びる1つまたは複数の角度付き羽根302によって吊り下げられてよい。追加としてまたは代替として、角度付き羽根302は、サイクロン光触媒ダクト100内でサイクロン気流を助けるように構成されてよい。例えば、角度付き羽根302は、角度付き羽根302の角度が内側表面102に関してサイクロン気流の角度とほぼ一致するように調整されてよい。例えば、角度付き羽根302は、流れが乱れる前に流れを安定させることによってサイクロン気流を助けるように構成されてよい。角度付き羽根302は、金属、プラスチック、同様のもの、またはそれらの組合せを含むがそれらに限定されない任意の数の材料から形成されてよい。
【0026】
例えば、角度付き羽根302は、内側表面102から離れて配置されるが開端部106における開口部308の中心部306をふさがない内側縁部304を含んでよい。例示した実施例では、蛍光管タイプの紫外線光源206は、いくつかのまたはすべての円周点において内側縁部304によって支持および/またはそれに接続することによって吊り下げられてよい。そのような構成では、紫外線光源206は、メインボディ102の内側表面202上に配置された光触媒物質の層の少なくとも一部分を照明するように調整されてよい。追加としてまたは代替として、光触媒物質の層(図示せず)は、角度付き羽根302の少なくとも一部分を被覆することができる。
【0027】
追加のまたは代替の角度付き投入ノズルおよび/または角度付き羽根を利用して、全距離にわたって、曲がり角で、およびダクトの分岐(例えば、同軸タイプの管、YタイプおよびTタイプのダクトの分岐)でサイクロン流を維持することができる。そのような実施例では、追加のまたは代替の角度付き投入ノズルおよび/または角度付き羽根(例えば、サイクロン光触媒ダクト100と構造的に同様のカプリング)を有するカプリングを使用して、サイクロン流を再設定することができ、および/またはダクトの分岐形状の形状(例えば、同軸タイプの管、YタイプおよびTタイプのダクト分岐)を修正して、設定されたサイクロン流に対する影響を最小化するのにより適したものにすることができる。例えば、そのような同軸タイプの管のダクト分岐を利用して、単一の管からの流れを受けることができ、その流れを同軸的に(例えば、第1の中心の気流と第2の周囲の気流とに分けることによって)分割することができる。そのような同軸タイプの管は、サイクロン流に沿って細長い羽根302と同様の形状のパイプ(図示せず)を通してなど、鋭角で取り除かれる中心の気流(例えば、非サイクロン気流)を有してよい。
【0028】
図4は、本開示の少なくともいくつかの実施形態に従って構成された、
図1の線2−2に沿って取ったサイクロン光触媒ダクト100のさらに別の例示的横断面斜視図である。例示した実施例では、角度付き羽根302は、メインボディ102の中で発光ダイオードタイプの紫外線光源を吊り下げられてよい。例えば、発光ダイオードタイプの紫外線光源206は、角度付き羽根302の内側縁部304によって支持および/またはそれに接続することによって吊り下げられてよい。そのような構成では、紫外線光源206は、メインボディ102の内側表面202上に配置された光触媒物質の層の少なくとも一部分を照明するように調整されてよい。追加としてまたは代替として、光触媒物質の層(図示せず)は、角度付き羽根302の少なくとも一部分を被覆することができる。
【0029】
図5は、本開示の少なくともいくつかの実施形態に従って構成されるサイクロン光触媒ダクトを含む例示的空気分配システム500を示す図である。例示した実施例では、空気分配システム500は、1つまたは複数のサイクロン光触媒ダクト100と流体連通して結合された給気ファン502を含んでよい。サイクロン光触媒ダクト100は、給気ファン502の上流または下流に配置されてよい。
【0030】
空気分配システム500の実施例は、暖房、換気および空調(HVAC)システム、暖房システム、換気システム、空調システム、および同様のもの、ならびに/あるいはそれらの組合せを含んでよい。そのような空気分配システム500は、商用建物、病院、食物処理施設、生物学的処理施設、居住用建物、車両(例えば、自動車およびバス)、および同様のものにおいて利用することができる。
【0031】
サイクロン光触媒ダクト100は、空気分配システム500の一部に統合して、(追加のファンまたはノイズを含む)システム全体に対する影響を低減することができる。例えば、空気分配システム500全体内のほとんどの空気は、空気分配システム500の中を複数回通ることができ、したがって、どこかの点でサイクロン光触媒ダクト100にさらされる可能性がある。
【0032】
一実施例では、1つまたは複数のフィルタ504が給気ファン502と流体連通して結合されてよい。そのようなフィルタ504は、給気ファン502と屋外空気源506との間に配置されてよい。例えば、フィルタ504は、以下のフィルタ、すなわち、高効率粒子空気フィルタ(HEPA)、活性炭フィルタ、高効率ガス吸収フィルタ(HEGA)、超低粒子空気フィルタ(ULPA)、同様のもの、および/またはそれらの組合せのうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0033】
例示した実施例では、空気分配システム500は、空気分配システム500に関連する空気不純のレベルを検知するように構成されてよい1つまたは複数のセンサ508を含んでよい。例えば、(空気粒子カウンタ、一酸化炭素検出器、VOCセンサ、同様のもの、またはそれらの組合せなどのしかしそれらに限定されない)1つまたは複数のセンサ508は、単独でまたは相互に共同で、揮発性有機化合物、空気粒子、および/または他のタイプの空気伝播汚染物質を含むがそれらに限定されない1つまたは複数の形状の空気不純物を検知するように構成されてよい。
【0034】
例示した実施例では、空気分配システム500は、センサ508、給気ファン502、および/またはサイクロン光触媒ダクト100に関連する制御ユニット510(例えば、
図8に示すコンピューティングデバイス800)を含んでよい。制御ユニット510は、サイクロン光触媒ダクト100に関連する紫外線光レベルを調節し、および/またはセンサ508によって検知された空気不純のレベルに少なくとも部分的に基づいて給気ファン502に関連する気流を調節するように構成されてよい。
【0035】
例示した実施例では、サイクロン光触媒ダクト100は、ガスを所望の回転方向に向けてサイクロン回転を開始するように調節可能でよい角度付き投入ノズル204を含んでよい。例えば、制御ユニット510は、角度付き投入ノズル204の角度を変えて、それによってサイクロン回転の速度を増減することができる角度制御ジョイント511の方向を調節することに少なくとも部分的に基づいて気流を調節するように構成されてよい。
【0036】
図6は、本開示の少なくともいくつかの実施形態に従って構成された空気分配システムの動作のための例示的プロセスを示す図である。例示した実施例では、プロセス600、および本明細書に記載されている他のプロセスは、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアによって実行されてよい処理ステップ、機能動作、イベントおよび/または働きなどとして記載されてよい様々な機能ブロックまたは作用を説明する。
図6に示す機能ブロックに対する多数の代替実施形態が様々な実施形態において実行されてよいことを当業者は本開示を考慮して理解するであろう。例えば、プロセス600は、
図6に示すように、ブロックまたは動作の1つの特定の順序を含むが、これらのブロックまたは動作が提示されている順序は、必ずしも特許請求の主題をいかなる特定の順序にも限定しない。同様に、
図6に示されていない介在動作および/または
図6に示されていない追加の動作が使用されてもよく、および/または
図6に示されている動作のいくつかは、特許請求の主題の範囲から逸脱することなく、省略されてもよい。プロセス600は、ブロック602、604、および/または606によって示されている動作のうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0037】
図示したように、プロセス600は、空気分配システムの動作中ずっと揮発性有機化合物(VOC)の管理のために実行されてよい。処理は、動作602「揮発性有機化合物のレベルを検知する」から開始してよく、ここで揮発性有機化合物のレベルが検知され得る。例えば、空気分配システムに関連する揮発性有機化合物のレベルが1つまたは複数のセンサによって検知され得る。そのようなセンサは、空気分配システムの中で循環する空気、空気分配システムによって分配された空気、または両方の組合せを監視することができる。
【0038】
処理は、動作602から動作604「基準レベルと比較する」まで続いてよく、ここで、検知された揮発性有機化合物のレベルを揮発性有機化合物の基準レベルと比較することができる。本明細書で使用される場合は、用語「基準レベル」は、単一の値、単一の値より上および下の許容範囲(例えば、粒子カウントおよび/または百万分率濃度に少なくとも部分的に基づく許容範囲)に関連する単一の値、または揮発性有機化合物の所望のレベルを表すより複雑な数学的関係を指してよい。
【0039】
処理は、動作604から動作606「紫外線光レベルおよび/または気流を調節する」まで続いてよく、ここで、紫外線光レベルおよび/または気流は、揮発性有機化合物の検知されたレベルの揮発性有機化合物の基準レベルとの比較に少なくとも部分的に基づいて調節され得る。例えば、揮発性有機化合物の検知されたレベルが、ターゲットレベルに関して望ましくなくおよび/または不健康に高いと判定された場合は、紫外線光レベルが上げられてもよく、気流が低減されてもよく、または両方が行われてもよい。同様に、揮発性有機化合物の検知されたレベルがターゲットレベルより低いと判定された場合は、紫外線光レベルが下げられてもよく、気流が増大されてもよく、または両方が行われてもよい。
【0040】
追加としてまたは代替として、プロセス600は、空気分配システムの中を循環する空気のユニットがサイクロン光触媒ダクトに対して有していた露出レベルを判定することができる。動作606において、ここでは紫外線光レベルおよび/または気流調節することができるが、そのような調節は、追加としてまたは代替として、そのような判定された露出レベルに少なくとも部分的に基づいてよい。例えば、そのような判定された露出レベルは、空気のユニットが時間または同様のものの間中にサイクロン光触媒ダクトの中を通った回数の推定に少なくとも部分的に基づいてよい。動作606において、ここでは紫外線光レベルおよび/または気流を調節することができるが、そのような調節は、追加としてまたは代替として、占有者の使用パターン(例えば、実際の使用または予測される使用)に少なくとも部分的に基づいてよい。例えば、占有者のそのような使用パターンは、夜間オフィスでより低い紫外線光レベルおよび/または気流が一晩中かけて朝人々にきれいな空気を提供することが許容可能であり得ることを示してよく、一方日中は、占有者のそのような使用パターンは、より高い紫外線光レベルおよび/または気流が最大使用中にきれいな空気を維持することが許容可能であり得ることを示してよい。
【0041】
図7は、本開示の少なくともいくつかの実施形態に従って構成された例示的コンピュータプログラム製品700を示す。コンピュータプログラム製品700は、信号担持媒体702を含んでよい。信号担持媒体702は、1つまたは複数のプロセッサによって実行される場合、コンピューティングデバイスが
図6に関して上記で説明した機能を提供することを動作的に可能にすることができる1つまたは複数の機械可読命令704を含んでよい。したがって、例えば、
図5のシステムを参照すると、空気分配システム500は、媒体702によって搬送された命令704に応答して
図6に示されている動作のうちの1つまたは複数を引き受けることができる。
【0042】
いくつかの実装形態では、信号担持媒体702は、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、メモリなどのしかしそれらに限定されないコンピュータ可読媒体706を包含してよい。いくつかの実装形態では、信号担持媒体702は、メモリ、読出し/書込み(R/W)CD、R/W DVDなどのしかしそれらに限定されない記録可能媒体708を包含してよい。いくつかの実装形態では、信号担持媒体702は、デジタル通信媒体および/またはアナログ通信媒体(例えば、光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などのしかしそれらに限定されない通信媒体710を包含してよい。
【0043】
図8は、本開示の少なくともいくつかの実施形態に従って構成された例示的コンピューティングデバイス800を示すブロック図である。1つの例示的基本構成801では、コンピューティングデバイス800は、1つまたは複数のプロセッサ810およびシステムメモリ820を含んでよい。プロセッサ810とシステムメモリ820との間の通信のためにメモリバス830を使用することができる。
【0044】
所望の構成に応じて、プロセッサ810は、マイクロプロセッサ(μP)、マイクロコントローラ(μC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、またはそれらの任意の組合せを含むがそれらに限定されないいかなるタイプのものでもよい。プロセッサ810は、レベル1キャッシュ811、レベル2キャッシュ812などの1つまたは複数のレベルのキャッシング、プロセッサコア813、およびレジスタ814を含んでよい。プロセッサコア813は、算術論理ユニット(ALU)、浮動小数点ユニット(FPU)、デジタル信号処理コア(DSPコア)、またはそれらの任意の組合せを含んでよい。プロセッサ810と共にメモリコントローラ815を使用することもでき、または、いくつかの実装形態では、メモリコントローラ815はプロセッサ810の内部部分でもよい。
【0045】
所望の構成に応じて、システムメモリ820は、揮発性メモリ(RAMなど)、不揮発性メモリ(ROM、フラッシュメモリなど)またはそれらの任意の組合せを含むがそれらに限定されないいかなるタイプのものでもよい。システムメモリ820は、オペレーティングシステム821、1つまたは複数のアプリケーション822、およびプログラムデータ824を含んでよい。アプリケーション822は、
図6のプロセス600に関して説明された機能ブロック、作用、および/または動作を含めて本明細書に記載の機能、作用、および/または動作を実行するように構成されてよい揮発性有機化合物(VOC)アルゴリズム823を含んでよい。プログラムデータ824は、VOCアルゴリズム823で使用するためのVOCデータ825を含んでよい。いくつかの例示的実施形態では、アプリケーション822は、本明細書に記載されているように空気分配システムの動作中に揮発性有機化合物の管理の実行を提供することができるようにオペレーティングシステム821上のプログラムデータ824によって動作するように構成されてよい。この説明された基本構成は、破線801の中の構成要素によって
図8に示されている。
【0046】
コンピューティングデバイス800は、追加の特徴または機能、および基本構成801と任意の必要とされるデバイスおよびインターフェースとの間の通信を容易にするための追加のインターフェースを有してよい。例えば、バス/インターフェースコントローラ840を使用して、ストレージインターフェースバス841を介しての基本構成801と1つまたは複数のデータ記憶装置850との間の通信を容易にすることができる。データストレージデバイス850は、取外し可能な記憶装置851、取外し不可能な記憶装置852、またはそれらの組合せでよい。取外し可能なストレージおよび取外し不可能な記憶装置の例には、少数の例を挙げれば、フレキシブルディスクドライブおよびハードディスクドライブ(HDD)などの磁気ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)ドライブまたはデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブなどの光ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)、ならびにテープドライブなどがある。例示的コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報の記憶のための任意の方法または技術で実装される揮発性および不揮発性、取外し可能なおよび取外し不可能な媒体を含んでよい。
【0047】
システムメモリ820、取外し可能なストレージ851および取外し不可能なストレージ852は、すべてコンピュータ記憶媒体の例である。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために使用されることが可能であり、コンピューティングデバイス800によってアクセスされることが可能である任意の他の媒体を含むがそれらに限定されない。そのようなコンピュータ記憶媒体はいずれもデバイス800の一部分でよい。
【0048】
コンピューティングデバイス800はまた、様々なインターフェースデバイス(例えば、出力インターフェース、および通信インターフェース)からバス/インターフェースコントローラ840を介して基本構成801への通信を容易にするためのインターフェースバス842を含んでよい。例示的出力インターフェース860は、1つまたは複数のA/Vポート863を介してディスプレイまたはスピーカなどの様々な外部デバイスに通信するように構成されてよいグラフィック処理ユニット861およびオーディオ処理ユニット862を含んでよい。例示的周辺インターフェース870は、1つまたは複数のI/Oポート873を介して、入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、ペン、音声入力デバイス、タッチ入力デバイスなど)または他の周辺デバイス(例えば、プリンタ、スキャナなど)などの外部デバイスと通信するように構成されてよいシリアルインターフェースコントローラ871またはパラレルインターフェースコントローラ872を含んでよい。例示的通信インターフェース880は、1つまたは複数の通信ポート882を介してのネットワーク通信を使用して1つまたは複数の他のコンピューティングデバイス890との通信を容易にするように構成されてよいネットワークコントローラ881を含む。通信接続は、通信媒体の一例である。通信媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波または他のトランスポート機構などの変調データ信号内の他のデータによって実施されてよく、任意の情報配信媒体を含んでよい。「変調データ信号」は、信号内の情報を符号化するようなやり方で設定または変更されたその特性のうちの1つまたは複数を有する信号でよい。例として、限定としてではなく、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続などの有線媒体、ならびに音響媒体、無線周波数(RF)媒体、赤外線(IR)媒体および他の無線媒体などの無線媒体を含んでよい。本明細書で使用される場合は、用語、コンピュータ可読媒体は、記憶媒体および通信媒体の両方を含んでよい。
【0049】
コンピューティングデバイス800は、セルフォン、携帯情報端末(PDA)、パーソナルメディアプレーヤデバイス、無線ウェブウォッチデバイス、パーソナルヘッドセットデバイス、特定用途向けデバイス、または上記の機能のうちのいずれかを含むハイブリッドデバイスなどのスモールフォームファクタポータブル(またはモバイル)電子デバイスの一部として実装されてよい。コンピューティングデバイス800はまた、ラップトップコンピュータおよび非ラップトップコンピュータの両方の構成を含むパーソナルコンピュータとして実装されてもよい。さらに、コンピューティングデバイス800は、無線基地局または他の無線システムもしくはデバイスの一部分として実装されてもよい。
【0050】
前述の詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータメモリなどのコンピューティングシステムメモリの中に記憶されているデータビットまたはバイナリデジタル信号に対する動作のアルゴリズムまたは記号表現によって提示される。これらのアルゴリズム的説明または表現は、データ処理技術分野において当業者が自分の作業の内容を他の当業者に伝えるために使用する技法の例である。アルゴリズムは、ここでは、および一般的には、所望の結果につながる首尾一貫した一連の動作または同様の処理と見なされる。この文脈では、動作または処理は、物理的量の物理的操作を必要とする。通常、必ずしもではないが、そのような量は、記憶、伝送、結合、比較またはその他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形を取ってよい。そのような信号をビット、データ、値、要素、記号、文字、用語、数、数字または同様のものと呼ぶことが主に一般的使用のために好都合であることが時に示されてきた。しかし、これらのおよび同様の用語はすべて適切な物理的量に関連付けられるべきであり、便利なラベルにすぎないことを理解されたい。別途明記されていない限り、以下の議論から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理する」、「計算する」、「算出する」、「判定する」または同様のものなどの用語を利用する議論は、コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、もしくは他の情報記憶装置、送信装置、または表示装置の中の物理的電子量もしくは磁気量として表されたデータを操作するまたは変換するコンピューティングデバイスの動作またはプロセスを指すことが理解される。
【0051】
前述の詳細な説明は、ブロック図、流れ図、および/または実施例の使用によってデバイスおよび/またはプロセスの様々な実施形態を説明している。そのようなブロック図、流れ図、および/または実施例が1つまたは複数の機能および/または動作を含む限りでは、そのようなブロック図、流れ図、または実施例の中の各機能および/または動作は、多種多様なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの事実上任意の組合せによって別々におよび/またはまとめて実行されてよいことが当業者によって理解されるであろう。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の主題のいくつかの部分は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または他の統合フォーマットによって実行されてもよい。しかし、本明細書で開示される諸実施形態のいくつかの態様は、全体にまたは部分的に、集積回路において、1つまたは複数のコンピュータ上で動作する1つまたは複数のコンピュータプログラムとして(例えば、1つまたは複数のコンピュータシステム上で動作する1つまたは複数のプログラムとして)、1つまたは複数のプロセッサ上で動作する1つまたは複数のプログラムとして(例えば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ上で動作する1つまたは複数のプログラムとして)、ファームウェアとして、またはそれらの事実上任意の組合せとして同等に実行されてよいこと、ならびに回路を設計することおよび/またはソフトウェアおよび/またはファームウェアのためのコードを書くことは、本開示を考慮して十分に当業者の技能の範囲内にあるであろうことを当業者は理解するであろう。さらに、本明細書に記載の主題の機構は、様々な形のプログラム製品として配布されることが可能であること、および本明細書に記載の本主題の例示的実施形態は、配布を実際に実行するために使用される特定のタイプの信号担持媒体に関係なく適用されることを当業者は理解するであろう。信号担持媒体の例は、下記のもの、すなわち、フレキシブルディスク、ハードディスクドライブ(HDD)、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、コンピュータメモリなどの記録可能タイプの媒体、ならびにデジタルおよび/またはアナログ通信媒体(例えば、光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などの伝送タイプの媒体を含むがそれらに限定されない。
【0052】
本明細書に記載された主題は、様々なコンポーネントをしばしば例示しており、これらのコンポーネントは、他の様々なコンポーネントに包含されるか、または他の様々なコンポーネントに接続される。そのように図示されたアーキテクチャは、単に例にすぎず、実際には、同じ機能を実現する多くの他のアーキテクチャが実装可能であることが理解されよう。概念的な意味で、同じ機能を実現するコンポーネントの任意の構成は、所望の機能が実現されるように効果的に「関連付け」される。したがって、特定の機能を実現するために組み合わされた、本明細書における任意の2つのコンポーネントは、アーキテクチャまたは中間のコンポーネントにかかわらず、所望の機能が実現されるように、お互いに「関連付け」されていると見ることができる。同様に、そのように関連付けされた任意の2つのコンポーネントは、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に接続」または「動作可能に結合」されていると見なすこともでき、そのように関連付け可能な任意の2つのコンポーネントは、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に結合できる」と見なすこともできる。動作可能に結合できる場合の具体例には、物理的にかみ合わせ可能な、および/もしくは物理的に相互作用するコンポーネント、ならびに/またはワイヤレスに相互作用可能な、および/もしくはワイヤレスに相互作用するコンポーネント、ならびに/または論理的に相互作用する、および/もしくは論理的に相互作用可能なコンポーネントが含まれるが、それらに限定されない。
【0053】
本明細書における実質的にすべての複数形および/または単数形の用語の使用に対して、当業者は、状況および/または用途に適切なように、複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に変換することができる。様々な単数形/複数形の置き換えは、理解しやすいように、本明細書で明確に説明することができる。
【0054】
通常、本明細書において、特に添付の特許請求の範囲(たとえば、添付の特許請求の範囲の本体部)において使用される用語は、全体を通じて「オープンな(open)」用語として意図されていることが、当業者には理解されよう(例えば、用語「含む(including)」は、「含むがそれに限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、用語「有する(having)」は、「少なくとも有する(having at least)」と解釈されるべきであり、用語「含む(includes)」は、「含むがそれに限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきである、など)。導入される請求項で具体的な数の記載が意図される場合、そのような意図は、当該請求項において明示的に記載されることになり、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが、当業者にはさらに理解されよう。例えば、理解の一助として、添付の特許請求の範囲は、導入句「少なくとも1つの(at least one)」および「1つまたは複数の(one or more)」を使用して請求項の記載を導くことを含む場合がある。しかし、そのような句の使用は、同一の請求項が、導入句「1つまたは複数の」または「少なくとも1つの」および「a」または「an」などの不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、そのように導入される請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、単に1つのそのような記載を含む発明に限定する、ということを示唆していると解釈されるべきではない(例えば、「a」および/または「an」は、通常、「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」を意味すると解釈されるべきである)。同じことが、請求項の記載を導入するのに使用される定冠詞の使用にも当てはまる。また、導入される請求項の記載で具体的な数が明示的に記載されている場合でも、そのような記載は、通常、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることが、当業者には理解されよう(例えば、他の修飾語なしでの「2つの記載(two recitations)」の単なる記載は、通常、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する)。さらに、「A、BおよびC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、通常、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、およびCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に、などを有するシステムを含むが、それに限定されない)。「A、B、またはC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、通常、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、またはCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に、などを有するシステムを含むが、それに限定されない)。2つ以上の代替用語を提示する事実上いかなる離接する語および/または句も、明細書、特許請求の範囲、または図面のどこにあっても、当該用語の一方(one of the terms)、当該用語のいずれか(either of the terms)、または両方の用語(both terms)を含む可能性を企図すると理解されるべきであることが、当業者にはさらに理解されよう。例えば、句「AまたはB」は、「A」または「B」あるいは「AおよびB」の可能性を含むことが理解されよう。
【0055】
本明細書では、いくつかの例示的技法が様々な方法およびシステムを使用して説明され示されてきたが、特許請求の主題から逸脱することなく、様々な他の修正がなされてもよく、同等物が置換されてもよいことを当業者は理解するはずである。さらに、本明細書に記載の中心概念から逸脱することなく、特許請求の主題の教示に対して特定の状況に適応するために多くの修正がなされてもよい。したがって、特許請求の主題は開示された特定の実施例に限定されるのではなく、そのような特許請求の主題はまた、添付の特許請求の範囲の範囲内に入るすべての実施形態およびそれらの同等物を含んでもよいことが意図される。