特許第5671133号(P5671133)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5671133
(24)【登録日】2014年12月26日
(45)【発行日】2015年2月18日
(54)【発明の名称】動的広告コンテンツ選択
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20150129BHJP
   G09F 19/00 20060101ALI20150129BHJP
【FI】
   G06Q30/02 150
   G09F19/00 Z
【請求項の数】27
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2013-510102(P2013-510102)
(86)(22)【出願日】2011年4月13日
(65)【公表番号】特表2013-522805(P2013-522805A)
(43)【公表日】2013年6月13日
(86)【国際出願番号】US2011032337
(87)【国際公開番号】WO2012141700
(87)【国際公開日】20121018
【審査請求日】2011年12月26日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】509348786
【氏名又は名称】エンパイア テクノロジー ディベロップメント エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100093861
【弁理士】
【氏名又は名称】大賀 眞司
(74)【代理人】
【識別番号】100129218
【弁理士】
【氏名又は名称】百本 宏之
(72)【発明者】
【氏名】カオ,ジュンウェイ
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジュンウェイ
【審査官】 貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2009/0192874(US,A1)
【文献】 特表2004−502222(JP,A)
【文献】 特開2010−224329(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0083134(US,A1)
【文献】 特開2003−084700(JP,A)
【文献】 特開2008−209787(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 50/34
G09F 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのコンピューティングデバイスが、ターゲット広告ゾーンの少なくとも第1部分に関連する、環境キャプチャコンポーネントにより収集されたターゲット知覚コンテンツを受け取り、前記ターゲット広告ゾーンは任意のサイズに設定されることができること、
前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスが、前記ターゲット広告ゾーンの少なくとも第2部分に関連する、オブジェクト識別コンポーネントにより受け取られた少なくとも1つのオブジェクトに関連する識別情報を受け取ること、
前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスが、前記ターゲット広告ゾーンの少なくとも1つの特徴の少なくとも1つの値を判定することを含めて、前記ターゲット知覚コンテンツを前記識別情報と組み合わせて解析すること、
前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスが、前記少なくとも1つの特徴の前記少なくとも1つの値が所定の関数の条件を満足したことに応答して、広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定すること、
を含み、
前記環境キャプチャコンポーネントは前記ターゲット知覚コンテンツであるターゲットイメージコンテンツを検出する複数の検出手段を含み、
前記ターゲット広告ゾーンをあるサイズに定めることによって、前記複数の検出手段で検出されたターゲットイメージにオーバーラップするオーバーラップコンテンツの冗長エリアが生じる場合、前記解析を高速に行う場合には当該解析の対象から前記冗長エリアを除いた、前記第1部分の前記広告ゾーンにおける前記イメージコンテンツの空間分布特徴と前記冗長エリアが除かれた状態での前記第2部分に関連する前記識別情報とに基づいて前記解析を実行し、前記解析を高いレベルで行う場合には、当該解析の対象から前記冗長エリアを除くことなく、当該冗長エリアを含めた状態での前記ターゲットイメージコンテンツと前記第2部分に関連する前記識別情報とに基づいて前記解析を実行する、
方法。
【請求項2】
前記ターゲット知覚コンテンツを受け取ることは、前記ターゲット広告ゾーンの少なくとも前記第1部分のイメージコンテンツを受け取ることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記解析することは、前記少なくとも1つの特徴の前記少なくとも1つの値の関数として人間ではない動物を識別することまたは分類することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記解析することは、前記少なくとも1つの特徴の前記少なくとも1つの値の関数として人間を識別することまたは分類することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記解析することは、前記ターゲット広告ゾーン内の複数のエンティティについて、前記複数のエンティティを伴わない前記ターゲット広告ゾーンの定義されたベースラインコンテンツ内に存在しない前記少なくとも1つの特徴の前記少なくとも1つの値を判定するために解析することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲット広告ゾーンの少なくとも前記第1部分に関連する前記ターゲット知覚コンテンツを受け取ることは、前記ターゲット広告ゾーンの少なくとも前記第1部分のオーディオコンテンツを受け取ることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つのオブジェクトに関連する前記識別情報を受け取ることは、RFIDタグ、バーコード、マトリックスコード、多次元バーコード、加入者識別モジュール、拡張加入者識別モジュール、媒体アクセス制御アドレス、インターネットプロトコルアドレス、電子メールアドレス、またはメンバネットワーキングサービスのソーシャルグループに関連するユーザ名のうちの少なくとも1つを受け取ることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記識別情報を受け取ることは、オブジェクト情報を受け取ること、製品情報を受け取ること、インターネット検索履歴を受け取ること、個人プロファイルを受け取ること、個人プリファレンスを受け取ること、人口統計情報を受け取ること、購入履歴を受け取ること、広告応答履歴を受け取ること、プロビジョニング情報を受け取ること、または個人スケジュール情報を受け取ることのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記解析することは、前記ターゲット広告ゾーンの個人に関係する人口統計情報を判定すること、前記ターゲット広告ゾーンの個人の購入プリファレンスを判定すること、または前記ターゲット広告ゾーンの個人の履歴上の広告応答を判定することのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記識別情報を受け取ることは、前記ターゲット広告ゾーンの前記第1部分とは異なる前記ターゲット広告ゾーンの前記第2部分に関連する前記少なくとも1つのオブジェクトに関連する前記識別情報を受け取ることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記識別情報を受け取ることは、前記ターゲット広告ゾーンの前記第1部分とオーバーラップしない前記ターゲット広告ゾーンの部分に関連する前記少なくとも1つのオブジェクトに関連する前記識別情報を受け取ることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
広告コンテンツの前記サブセットを判定することは、前記ターゲット広告ゾーンまたはその付近にいることによって広告コンテンツを消費する位置にいる、前記ターゲット知覚コンテンツを解析することによって識別される少なくとも1人の個人に関連する所定のルールを満足する広告コンテンツを選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の少なくとも第1部分に関連する環境コンテンツを受け取るように構成された環境キャプチャコンポーネントと、
前記地域の少なくとも第2部分またはその付近の少なくとも1つのオブジェクト識別子に関連するオブジェクト情報を受け取るように構成されたオブジェクト識別コンポーネントと、
前記地域のパラメータのセットの少なくとも1つのパラメータ値を判定するために前記環境コンテンツをオブジェクト情報と組み合わせて解析するように構成されたパラメトリックコンポーネントと、
前記少なくとも1つのパラメータ値が所定のルールの条件を満足したことに応答して、広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定するように構成された関心アナライザコンポーネントと、
を含み、
前記地域は任意のサイズに設定されることができ、
前記環境キャプチャコンポーネントは前記環境コンテンツを検出する複数の検出手段を含み、
前記地域をあるサイズに定めることによって、前記複数の検出手段で検出された環境コンテンツの冗長エリアが生じる場合、前記解析を高速に行う場合には当該解析の対象から前記冗長エリアを除いた、前記第1部分の前記地域における前記環境コンテンツの空間分布特徴と前記冗長エリアが除かれた状態での前記第2部分に関連する前記オブジェクト情報とに基づいて前記解析を実行し、前記解析を高いレベルで行う場合には、当該解析の対象から前記冗長エリアを除くことなく、当該冗長エリアを含めた状態での前記環境コンテンツと前記第2部分に関連する前記オブジェクト情報とに基づいて前記解析を実行する、
システム。
【請求項14】
広告コンテンツの前記サブセットを提示するように構成されたプレゼンテーションインターフェースコンポーネントをさらに含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記プレゼンテーションインターフェースコンポーネントは、イメージインターフェース、ビデオインターフェース、オーディオインターフェース、触覚インターフェース、または嗅覚インターフェースを含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記環境キャプチャコンポーネントは、スチールカメラ、ビデオカメラ、またはビデオフレームキャプチャコンポーネントを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記環境キャプチャコンポーネントは、外部マイクロホン、マイクロホンの指向性アレイ、ビデオカメラに付随するマイクロホン、モバイル通信デバイスマイクロホン、またはモバイルコンピューティングデバイスマイクロホンを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
前記オブジェクト識別コンポーネントは、RFIDリーダ、バーコードリーダ、マトリックスコードリーダ、多次元バーコードリーダ、加入者識別モジュールリーダ、拡張加入者識別モジュールリーダ、媒体アクセス制御アドレスリーダ、インターネットプロトコルアドレスリーダ、電子メールアドレスリーダ、またはメンバネットワーキングサービスのソーシャルグループに関連するユーザ名のリーダのうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項19】
前記パラメトリックコンポーネントは、前記少なくとも1つのパラメータ値を判定するために視覚凝視解析を実行するように構成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項20】
前記パラメトリックコンポーネントは、前記地域に近接して位置する少なくとも1人の個人のアイデンティティに収束するように構成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項21】
前記パラメトリックコンポーネントは、前記地域に近接して位置する少なくとも1人の個人の少なくとも1つの知覚パラメータ値の判定において容易にするために、前記地域からのオーディオ入力に関連する言語、前記言語の方言、前記オーディオ入力に関連するストレスレベル、前記オーディオ入力の音量、または前記オーディオ入力に関連する方向のうちの少なくとも1つを判定するように構成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項22】
前記関心アナライザコンポーネントは、広告コンテンツの前記サブセットに関する少なくとも1つの広告の選択を容易にするために、広告データストアから少なくとも1つの広告特徴値を受け取り、前記少なくとも1つのパラメータ値の少なくともサブセットおよび前記少なくとも1つの広告特徴値の少なくともサブセットの比較を実行するように構成され、前記比較の結果は、少なくとも1つの所定の関数を満足する、請求項13に記載のシステム。
【請求項23】
前記地域内で識別されるオブジェクトの年齢、前記地域内で識別されるオブジェクトの保護されたクラス、前記地域内で識別されるオブジェクトの所定の匿名性パラメータ、または許容できる広告コンテンツを定義する少なくとも1つのルールに関する前記地域内で識別されるオブジェクトによる準拠の関数として広告コンテンツの前記サブセットを制限するように構成されたプライバシおよびコンプライアンスコンポーネントをさらに含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項24】
前記パラメトリックコンポーネントは、分散コンピューティング環境内の複数のコンピュータにまたがって分散される、請求項13に記載のシステム。
【請求項25】
前記関心アナライザコンポーネントは、分散コンピューティング環境内の複数のコンピュータにまたがって分散される、請求項13に記載のシステム。
【請求項26】
実行に応答して、コンピューティングデバイスに、
広告コンテンツの消費に関連する広告スペースの少なくとも第1部分に関連するオーディオコンテンツまたはビジュアルコンテンツのうちの少なくとも一方のコンテンツを、当該コンテンツを収集する環境キャプチャコンポーネントから受け取る動作と、
前記広告スペースの少なくとも第2部分に関連する少なくとも1つの識別子に関連する品目情報を受け取る動作と、
前記広告スペースの少なくとも1つの特徴を判定することを含めて、前記オーディオコンテンツまたは前記ビジュアルコンテンツのうちの前記少なくとも1つを前記品目情報と組み合わせて解析する動作と、
前記少なくとも1つの特徴に基づいて広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットセットを判定する動作と
を実行させるコンピュータ実行可能命令が格納されたコンピュータ可読記憶媒体であり、
前記広告スペースは、任意のサイズに設定されることができ、
前記環境キャプチャコンポーネントは前記コンテンツを検出する複数の検出手段を含み、
前記広告スペースをあるサイズに定めることによって、前記複数の検出手段で検出されたコンテンツの冗長エリアが生じる場合、前記解析を高速に行う場合には当該解析の対象から前記冗長エリアを除いた、前記第1部分の前記広告ゾーンにおける前記コンテンツの空間分布特徴と前記冗長エリアが除かれた状態での前記第2部分に関連する前記識別情報とに基づいて前記解析を実行し、前記解析を高いレベルで行う場合には、当該解析の対象から前記冗長エリアを除くことなく、当該冗長エリアを含めた状態での前記コンテンツと前記第2部分に関連する前記品目情報とに基づいて前記解析を実行する、
コンピュータ可読記憶媒体
【請求項27】
広告コンテンツを消費することに関連する広告区域またはその付近の少なくとも個人に関連する、環境キャプチャコンポーネントにより収集されたオーディオコンテンツまたはイメージコンテンツのうちの少なくとも1つを受け取る手段と、
前記広告区域またはその付近の少なくとも1つの識別子に関連する、オブジェクト識別コンポーネントにより受け取られたオブジェクト情報を受け取る手段と、
前記広告区域の少なくとも1つの特徴を判定することを含めて、前記オーディオコンテンツまたは前記イメージコンテンツのうちの前記少なくとも1つを前記オブジェクト情報と組み合わせて解析する手段と、
前記少なくとも1つの特徴に基づいて広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定する手段と
を含み、
前記広告区域は任意のサイズに設定されることができ、
前記環境キャプチャコンポーネントは前記コンテンツを検出する複数の検出手段を含み、
前記広告区域をあるサイズに定めることによって、前記複数の検出手段で検出されたコンテンツの冗長エリアが生じる場合、前記解析を高速に行う場合には当該解析の対象から前記冗長エリアを除いた、前記個人の前記広告区域における前記コンテンツの空間分布特徴と前記冗長エリアが除かれた状態での前記識別子に関連する識別情報とに基づいて前記解析を実行し、前記解析を高いレベルで行う場合には、当該解析の対象から前記冗長エリアを除くことなく、当該冗長エリアを含めた状態での前記コンテンツと前記識別子に関連する前記識別情報とに基づいて前記解析を実行する、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的には広告コンテンツの動的選択に関する。
【背景技術】
【0002】
毎年、膨大な金額が、顧客に広告を提示するのに費やされる。広告は、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、または他の形で成立し得る。広告主の1つの関心事は、消費者に製品またはサービスに関する特定のメッセージを伝えることの有効性である。一態様では、顧客に提示される広告コンテンツを動的に選択することが、有効な形で特定のメッセージを提示するために特定の顧客に合わせて広告を調整する際に重要な役割を果たす可能性がある。たとえば、広告コンテンツの動的選択を、広告コンテンツのより大きいセットからの広告コンテンツのサブセットの選択に関係付けることができる。
【0003】
従来の広告コンテンツは、しばしば、非動的に提示される。たとえば、広告コンテンツを、公衆が見ることのできるポスターで提示することができる。この例では、広告主は、ポスターが表示される顧客の人口統計を考慮して、ポスターとして提示すべき広告に関する判断を行うことができる。しかし、人口統計と一致するターゲット聴衆が、変化するか、表示されているところでポスターを見ない場合に、広告は、そうでない場合より有効でないと考えられる可能性がある。したがって、たとえば特定の広告地域の変化する人口統計に合わせるために、広告のコンテンツを動的に選択できることが望ましい。
【0004】
広告コンテンツ選択に対する従来の手法の上述の欠点は、単に、従来の手法および技法の問題の一部の概要を提供することを意図されたものであって、網羅的であることは意図されていない。従来のシステムおよび技法に伴う他の問題ならびに本明細書で説明されるさまざまな非限定的な実施形態の対応する利益は、次の説明を再検討する時にさらに明らかになる可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
動的広告コンテンツ選択は、顧客への広告コンテンツのプレゼンテーションが広告主の個々の表現を伝えることを可能にすることができる。広告コンテンツを見せる区域に関する情報を収集することによって、伝統的な静的広告に伴って経験されるものよりその区域またはその付近の消費者に関連する可能性がある広告コンテンツのサブセットを選択することができる。1つの非限定的な例では、コンピューティングデバイスは、ターゲット広告ゾーンの第1部分に関連するターゲット知覚コンテンツおよびターゲット広告ゾーンの第2部分に関連するオブジェクトに関連する識別情報を受け取ることができる。ターゲット知覚コンテンツおよび識別情報は、ターゲット広告ゾーンの特徴の値を判定するために解析され、特徴の値が関数の条件を満足したことに応答して、広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定する。
【0006】
前述の要約は、例示的であるのみであって、いかなる形でも限定的であることは意図されていない。上述の例示的な態様、実施形態、および特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、および特徴が、図面および次の詳細な説明を参照することによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】ターゲット広告ゾーンの特徴の値に基づいて広告コンテンツを動的に選択する例の非限定的な実施形態を示す流れ図である。
図2】ターゲット広告ゾーンの特徴の値に基づいて広告コンテンツを動的に選択する例の非限定的な実施形態を示す流れ図である。
図3】ターゲット広告ゾーンの特徴の値に基づいて広告コンテンツを動的に選択する例の非限定的な実施形態を示す流れ図である。
図4】ターゲット広告ゾーンの特徴の値に基づいて広告コンテンツを動的に選択する例の非限定的な実施形態を示す流れ図である。
図5】ターゲット広告ゾーンの特徴の値に基づいて広告コンテンツを動的に選択する例の非限定的な実施形態を示す流れ図である。
図6】本開示の少なくともいくつかの態様による動的広告コンテンツ選択システムの例の非限定的な実施形態を示すブロック図である。
図7】本開示の少なくともいくつかの態様による動的広告コンテンツ選択システムの例の非限定的な実施形態を示すブロック図である。
図8】本開示の少なくともいくつかの態様による、視覚凝視解析に基づいてビューエリアを判定するように構成された動的広告コンテンツ選択システムの一部分の例の非限定的な実施形態を示すブロック図である。
図9】本開示の少なくともいくつかの態様による、モバイルデバイスから地域コンテンツを受け取るように構成された動的広告コンテンツ選択システムの一部分の例の非限定的な実施形態を示すブロック図である。
図10】本開示の少なくともいくつかの態様による、プライバシおよびコンプライアンスコンポーネントを含む動的広告コンテンツ選択システムの例の非限定的な実施形態を示すブロック図である。
図11】本開示の少なくともいくつかの態様による、動的広告コンテンツ選択のコンピュータ可読命令のセットの例の非限定的な実施形態を示す流れ図である。
図12】本開示の少なくともいくつかの態様による、動的広告コンテンツ選択システムの例の非限定的な実施形態のブロック図である。
図13】本開示の少なくともいくつかの態様による、動的広告コンテンツ選択コンピューティングデバイスの例の非限定的な実施形態のブロック図である。
図14】本開示の少なくともいくつかの実施形態による、動的広告コンテンツ選択コンピューティングデバイスの例の非限定的な実施形態のブロック図である。
図15】本開示の少なくともいくつかの態様による、動的広告コンテンツ選択のコンピュータ可読命令のセットの例の非限定的な実施形態を示す流れ図である。
図16】本開示の少なくともいくつかの実施形態による、広告コンテンツを動的に選択するために配置された例のコンピューティングデバイスを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付図面を参照する。図面では、文脈がそうではないと規定しないかぎり、同様の記号が、通常は同様のコンポーネントを識別する。「発明を実施するための形態」、図面、および「特許請求の範囲」で説明される例示的実施形態は、限定的であることを意図されていない。本明細書で提示される主題の趣旨または範囲から逸脱せずに、他の実施形態を利用することができ、他の変更を行うことができる。全般的に本明細書で説明され、図面に示される、本開示の諸態様を、さまざまな異なる構成で配置し、置換し、組み合わせ、分離し、設計することができることは容易に理解され、そのすべてが、明確に本明細書で企図されている。
【0009】
コンピュータ技術が進歩するにつれて、ユビキタスコンピューティングという概念がより現実になる。コンピュータは、先進国では現代生活のほとんどすべての側面で必要とされ、発展途上国でそうなりつつある。この広く使用可能なコンピューティング能力を活用することは、顧客に広告を提示する会社の利益になり得る。動的広告コンテンツ選択により、広告主のメッセージを伝えることにおいてより効果的である可能性がある形での顧客への広告コンテンツのプレゼンテーションが可能になる。広告を見せる区域に関する情報を収集することによって、伝統的な非動的広告に伴って経験されるものよりその区域またはその付近の消費者に関連する可能性がある広告コンテンツのサブセットを選択することが、可能である。
【0010】
図1は、ターゲット広告ゾーンの特徴の値に基づいて広告コンテンツを動的に選択する方法100の例の非限定的な実施形態を示す流れ図である。110では、方法100は、ターゲット広告ゾーンの第1部分に関連するターゲット知覚コンテンツを受け取ることを含むことができる。ターゲット広告ゾーンの第1部分に関連するターゲット知覚コンテンツは、通常、知覚経験に関連するコンテンツを含むことができる。たとえば、ターゲット知覚コンテンツは、とりわけ、ビジュアル情報、オーディオ情報、触覚情報、嗅覚情報、または味覚情報を含むことができる。このターゲット知覚コンテンツを、イメージングセンサ、オーディオセンサ、圧力センサ、動力計、加速度計、光センサ、無線周波数スキャナまたはセンサ、温度センサ、電子鼻、質量解析計、その他などの多数の異なるタイプのセンサによって収集できることに留意されたい。一般に、ターゲット知覚コンテンツの2つの一般的な形は、ビジュアル知覚コンテンツおよび可聴知覚コンテンツを含む。このコンテンツを、たとえば、オーディオコンテンツについてマイクロホンの使用によって、またはビジュアルコンテンツについてカメラシステムによって、収集することができる。さらに、ビジュアルコンテンツが、静止画像ビジュアルコンテンツまたは動画ビジュアルコンテンツ、たとえば、静止画像ビジュアルコンテンツについてスナップショットもしくはビデオフレームグラブ、または動画ビジュアルコンテンツについてビデオ情報を含むことができることを理解されたい。ターゲット知覚コンテンツは、さらに、他のタイプのセンサデータ、たとえば、重量、速度、湿度、温度、振動などを含むことができる。
【0011】
ターゲット広告ゾーンは、広告コンテンツの消費の対象である区域とすることができる。このターゲット広告ゾーンは、任意のサイズとすることができる。たとえば、ターゲット広告ゾーンは、大きいスタジアムのシートを含むことができ、このシートは、スタジアムの一端に配置された大画面ディスプレイを見ることができる。第2の例では、ターゲット広告ゾーンは、あるユーザが見ることのできるスマートホン上の画面またはそのユーザに非常に近い画面を含むことができる。第3の例として、ターゲット広告ゾーンは、食品雑貨店チェックアウトカウンタで並んで順番を待っている顧客を含むことができる。食品雑貨店チェックアウトカウンタで並んで順番を待っている顧客は、たとえば、チェックアウトラインの上に吊るされた、製品広告を有するディスプレイ画面を見ることができる。
【0012】
120では、方法100は、ターゲット広告ゾーンの第2部分に関連するオブジェクトに関連する識別情報を受け取ることを含むことができる。識別情報は、製品、デバイス、または他のオブジェクトに関連する情報を含むことができる。たとえば、識別情報は、スープの缶からのバーコード、衣類の一部からのRFIDタグ、または個人が見ているカタログ内の2次元バーコードなど、買う顧客に対する製品に関連する情報を含むことができる。第2の例として、識別情報は、個人が持ち運ぶセル電話機からの加入者識別モジュール(subscriber identity module)情報、個人のモバイルコンピュータに関連するインターネットプロトコルアドレスその他など、デバイスに関連する情報を含むことができる。第3の例として、識別情報は、車両を識別するナンバープレート情報、個人がペットまたは子供を同伴することを識別する情報その他など、他のオブジェクトに関連する情報を含むことができる。
【0013】
一態様では、ターゲット広告ゾーンの第1部分を、ターゲット広告ゾーンの第2部分と同一とすることができる。たとえば、ビジュアルターゲット知覚コンテンツを、顧客およびショッピングカートを含むターゲット広告ゾーンの第1部分から受け取ることができる。この例では、識別情報を、ターゲット広告ゾーンの第2部分から受け取ることができ、ここで、ターゲット広告ゾーンの第2部分は、たとえばショッピングカート内の製品のバーコードをビジュアル的に取り込むことができるという点で、ターゲット広告ゾーンの第1部分と同一である。
【0014】
さらなる態様では、ターゲット広告ゾーンの第1部分を、ターゲット広告ゾーンの第2部分とは異なるものとすることができる。たとえば、ビジュアルターゲット知覚コンテンツを、顧客の胴および顔ならびにショッピングカートの一部を含むターゲット広告ゾーンの第1部分から受け取ることができる。したがって、この例のターゲット広告ゾーンの第1部分が、ショッピングカート全体を含むのではないことに留意されたい。したがって、たとえばショッピングカートによって定義される、ターゲット広告ゾーンの第2部分から受け取られる識別情報、たとえばショッピングカート内の製品のバーコードは、ターゲット広告ゾーンの第1部分とは異なる、ターゲット広告ゾーンの一部分からのものになるはずである。
【0015】
さらなる態様では、ターゲット広告ゾーンの第1部分および第2部分を、異なり、オーバーラップしないものとすることができる。たとえば、生体力学ターゲット知覚コンテンツを、現金自動預払機の網膜スキャナを含むターゲット広告ゾーンの第1部分から受け取ることができる。識別情報、たとえばセル電話機からの加入者識別モジュール情報を、ターゲット広告ゾーンの第2部分から受け取ることができる。
【0016】
130では、方法100は、ターゲット広告ゾーンの特徴を判定することを含めて、ターゲット知覚コンテンツおよび識別情報を解析することを含むことができる。ターゲット知覚コンテンツと識別情報との両方を解析することによって、そうでなければ入手可能ではない可能性があるターゲット広告ゾーンに関する特徴を抽出することができる。その代わりに、ターゲット知覚コンテンツまたは識別情報を、個別にまたは別々に解析することができる。たとえば、ターゲット広告ゾーンが、スポーツスタジアムの外部の大きいビデオディスプレイの周囲の区域を含む場合に、外国語、たとえば日本語のオーディオターゲット知覚コンテンツを受け取ることは、旅行者がそのビデオディスプレイを見ていることを示し、またはその推論を作成することができる。しかし、この例では、長年にわたる米国セルラ電話アカウントを示す識別情報も受け取られる場合に、推論は、その代わりに、ビデオディスプレイを見ている個人が、結局は旅行者でない可能性があることになる可能性がある。広告コンテンツの動的選択が、旅行者または非旅行者について異なる場合に、ターゲット知覚コンテンツと識別情報との両方を解析することは、大きいビデオディスプレイを見ている個人に関する異なる判定をもたらすことができる。
【0017】
ターゲット広告ゾーンの特徴は、ターゲット広告ゾーンのほとんどすべての態様を含むことができる。たとえば、ターゲット広告ゾーンの特徴を、人数、人の民族性、人の性別、ペットを含むこと、製品の個数、製品のタイプ、製品の平均コスト、密度顧客、顧客の空間分布、顧客の平均収入、特別な顧客の識別(VIP顧客など)、最近の購入情報などとすることができる。さらに、ターゲット広告ゾーンの特徴を、しばしば、値を用いて定量化することができる。たとえば、顧客数特徴は、6人がいる場合に、6という値を有することができる。もう1つの例として、顧客の空間分布特徴は、ターゲット広告ゾーン内の位置に依存する関数など、関数値を有することができる。さらに、ターゲット広告ゾーンの特徴の値を、2進数とすることができる。たとえば、ターゲット広告ゾーン内の子供の存在を示すターゲット広告ゾーンの特徴の値を、「真」または「偽」とすることができる。
【0018】
140では、方法100は、特徴の値が所定の関数の条件を満足したことに応答して、広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定することを含むことができる。この点で、方法100は、オプションで終了することができる。広告コンテンツのサブセットの判定の第1の例として、オーディオターゲット知覚コンテンツが、受け取られ、製品およびショッピングカートの識別情報に関連して解析される場合に、主に話される言語が中国語であり、ショッピングカートが製品あたりの高い平均コストを有する製品を含むことを判定することができる。したがって、同様に高い製品あたりの平均コストを有する製品に関する中国語の広告を含む広告コンテンツのサブセットを選択することができる。第2の例として、子供がターゲット広告ゾーン内で検出される場合に、そうでなければ適当として示される場合であっても、アルコールまたは煙草の広告を制限することができる。
【0019】
当業者は、本明細書で開示されるこのプロセスおよび方法ならびに他のプロセスおよび方法について、プロセスおよび方法内で実行される機能を、異なる順序で実施できることを理解するであろう。さらに、概要を示されるステップおよび動作は、例として提供されるのみであり、開示される実施形態から逸脱せずに、ステップおよび動作の一部を、オプションとし、より少数のステップおよび動作に組み合わせ、あるいは追加のステップおよび動作に展開することができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、ターゲット知覚コンテンツは、ターゲット広告ゾーン内の個人の虹彩または網膜の解析を容易にするコンテンツを含むことができる。この生物測定情報を、たとえば、個人を識別するのに使用し、購入履歴、製品プリファレンス、ロイヤリティプログラム、これから起きるイベント、アレルギ、家族情報その他などの情報へのアクセスを可能にすることができる。
【0021】
実施形態は、ターゲット広告ゾーンまたはその付近の個人の視覚凝視解析をも含むことができる。視覚凝視解析は、個人がどこを見ているのかの判定を容易にすることができる。これを、個人が何を見ているのかを判定する際にオブジェクトレベルで使用することができる。例として、個人は、新車、広告掲示板上の広告、店のウィンドウ内の衣服の1つ、通りの向かいのコーヒーショップその他などの製品を見ている可能性がある。さらに、視覚凝視解析を、個人が見ているオブジェクトの領域を判定する際にオブジェクト以下のレベルで使用することができる。例として、個人は、同一の広告ディスプレイの他の領域とは異なる可能性がある特定のクラスの製品が広告されている可能性がある広告ディスプレイの右下四分の一を見ている可能性がある。もう1つの非限定的な例として、個人が、コンピュータディスプレイの一領域を占めるポップアップ広告を見ていると判定することができる。オブジェクトのこれらの領域を判定できる場合に、その領域に関連する動的広告を、広告のサブセットの一部として選択することができる。
【0022】
さらに、実施形態は、適当なターゲット知覚コンテンツのイメージ解析の他の形を含むことができる。たとえば、解析は、顔パターンについてターゲット知覚コンテンツを解析することを含むことができる。顔パターンは、性別、民族性、気分、年齢、アイデンティティなどを示すことができる。イメージ解析の追加の非限定的な例として、個人の歩行解析を実行することができる。歩行解析は、年齢、速度、方向、体重、性別などを示すことができる。多数の他のイメージ解析技法を、ターゲット知覚コンテンツの解析の一部として使用することができ、そのようなすべての技法は、簡潔さおよび明瞭さのために本明細書では列挙されないが、本開示の範囲に含まれると考えられる。
【0023】
さらに、識別情報は、識別子が関連するオブジェクトに関する情報に関係付けることのできるほとんどすべての識別子を含むことができる。したがって、識別情報を、無線周波数識別タグ(RFID)、バーコード、マトリックスコード、多次元バーコード、加入者識別モジュール(SIM)、拡張SIM(eSIM)、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、インターネットプロトコル(IP)アドレス、電子メールアドレス、メンバネットワーキングサービスのソーシャルグループに関連するユーザ名、たとえばソーシャルメディアサービスのユーザ名などによって示すことができる。識別情報は、オブジェクト情報、製品情報、インターネット検索履歴、個人プロファイル、個人プリファレンス、人口統計情報、購入履歴、広告応答履歴、プロビジョニング情報、スケジュール情報などを含むことができる。たとえば、スマートホンeSIMは、個人を識別するために読み取られ、使用され得、購入履歴およびプリファレンスプロファイルへのアクセスを提供することができる。第2の例として、バーコードを使用して、プロビジョニングに関する保留中の注文状況を取り出すことができる。この例で製品の再供給が遅れている場合に、動的広告コンテンツは、匹敵する製品の広告を含むことができる。
【0024】
図2は、ターゲット広告ゾーンの特徴の値に基づいて広告コンテンツを動的に選択する方法200の例の非限定的な実施形態を示す流れ図である。210では、方法200は、ターゲット広告区域の第1部分に関連する静止画像コンテンツ、ビデオフレームキャプチャコンテンツ、またはビデオコンテンツを含むターゲット知覚コンテンツを受け取ることを含むことができる。たとえば、方法200は、現金自動預払機上のカメラから虹彩の静止画像を受け取ることができる。第2の例として、方法200は、交通カメラ、店の防犯カメラ、コンピュータ上のウェブカム、セル電話機のカメラなどからビデオ情報を受け取ることができる。220では、方法200は、ターゲット広告ゾーンの第2部分に関連するオブジェクトに関連する識別情報を受け取ることを含むことができる。
【0025】
230では、方法200は、ターゲット広告ゾーンの特徴の値を判定するのを容易にするために、ターゲット知覚コンテンツ内で提示される静止画像、フレームキャプチャ、またはビデオコンテンツの解析を含めて、ターゲット知覚コンテンツおよび識別情報を解析することを含むことができる。イメージコンテンツがターゲット知覚コンテンツの一部である場合に、このイメージコンテンツを、他のターゲット知覚コンテンツおよび識別情報の解析に関連して解析することができる。さらに、複数のソースからのイメージコンテンツが受け取られつつある場合に、230での解析は、イメージコンテンツの一部またはすべての解析を含むことができる。たとえば、ターゲット知覚コンテンツが、複数のカメラからのビデオ情報を含む場合に、オーバーラップイメージコンテンツの冗長エリアを、解析の処理を高速化するために解析から除外することができる。しかし、同一の例について、たとえばより高いレベルの詳細が、望ましく、追加の解析から収集できる場合に、オーバーラップの冗長エリアを解析することもできる。匹敵する例として、フードコート内の広告を、イメージターゲット知覚コンテンツを供給する複数のカメラを有する大きいターゲット広告ゾーンに関連付けることができる。この例で、群集密度特徴が判定される場合には、個人を数えることが高いレベルの詳細を必要としない可能性があるので、冗長なイメージコンテンツを除外することができる。しかし、この同一のフードコートの例で、性別特徴が顔特徴解析によって判定され、冗長イメージコンテンツは、顔特徴解析のために複数のアングルを提供することによって貴重になる可能性があり、したがって、除外されない場合がある。240では、方法200は、特徴の値が所定の関数の条件を満足したことに応答して、広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定することを含むことができる。この点で、方法200は、オプションで終了することができる。
【0026】
図3は、ターゲット広告ゾーンの特徴の値に基づいて広告コンテンツを動的に選択する方法300の例の非限定的な実施形態を示す流れ図である。310では、方法300は、ターゲット広告区域の第1部分に関連する静止画像コンテンツ、ビデオフレームキャプチャコンテンツ、またはビデオコンテンツを含むターゲット知覚コンテンツを受け取ることを含むことができる。320では、方法300は、ターゲット広告ゾーンの第2部分に関連するオブジェクトに関連する識別情報を受け取ることを含むことができる。
【0027】
330では、方法300は、ターゲット広告ゾーンの特徴の値を判定するのを容易にするために、ターゲット知覚コンテンツ内で表される視覚凝視を解析することを含めて、ターゲット知覚コンテンツおよび識別情報を解析することを含むことができる。視覚凝視の解析は、解析される凝視に関連するオブジェクトまたはオブジェクトの領域を判定することを含むことができる、ビューエリアを判定することを含むことができる。オブジェクトの領域は、コンピュータディスプレイの領域など、プレゼンテーションインターフェースの見ることのできる領域を含むことができる。視覚凝視解析の例として、凝視解析は、雑誌のうちの1つまたは複数のオーディオ広告を適当とすることができることを示すことができる、個人が店のチェックアウトカウンタのマガジンラックを見ていることを示すことができる。第2の例として、凝視解析は、競合する雑誌の広告が適当であることを示すことができる、個人がマガジンラックの特定の雑誌タイトルを凝視していることを示すことができる。さらなる非限定的な例として、識別された個人の凝視解析の履歴を解析して、個人がホームストア(home store)を訪れている時に鉢植えを凝視するなど、凝視傾向を判定することができ、これは、春のホームストア用の広告が、その個人またはその付近のターゲット広告ゾーンに適当である可能性があることを示すことができる。凝視解析を、時間的とすることもできる。たとえば、自動車の複数のモデルの広告を見ている個人が、各広告される自動車をどれほど長く見るのかを追跡するために凝視解析を受けることができるなど、ある個人が、より大きい広告ディスプレイのある領域を凝視していると判定される場合に、その領域とその領域を凝視して費やされた時間との両方を解析することができる。これは、その個人にとって魅力的である可能性がより高いと思われる自動車を広告ディスプレイに動的に投入することができる特徴値をもたらすことができる。340では、方法300は、特徴の値が所定の関数の条件を満足したことに応答して、広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定することを含むことができる。この点で、方法300は、オプションで終了することができる。凝視解析の多数の他の態様が、簡潔さのために本明細書で明示的に列挙されてはいないが、本開示の範囲内で考慮されることに留意されたい。
【0028】
図4は、ターゲット広告ゾーンの特徴の値に基づいて広告コンテンツを動的に選択する方法400の例の非限定的な実施形態を示す流れ図である。410では、方法400は、ターゲット広告区域の第1部分に関連するオーディオコンテンツを含むターゲット知覚コンテンツを受け取ることを含むことができる。たとえば、方法40は、2人の人の間の対話、ある人からの音声コンテンツ、吠える犬などの背景雑音、泣く赤ん坊などの前景雑音などを表すデータを受け取ることができる。一態様では、オーディオコンテンツは、背景オーディオコンテンツまたは定義されたベースラインコンテンツを受け取られたオーディオコンテンツから除去することを含むことができる。これは、たとえば2人の人の間の対話を分離するために交通雑音周波数を除去することによって、オーディオ解析を改善することができる。420では、方法400は、ターゲット広告ゾーンの第2部分に関連するオブジェクトに関連する識別情報を受け取ることを含むことができる。
【0029】
430では、方法400は、個人を識別することを容易にするためにターゲット知覚コンテンツ内で表されるオーディオコンテンツを解析することまたはターゲット広告ゾーンの特徴の値を判定することを容易にするためにオーディオコンテンツを解析することを含めて、ターゲット知覚コンテンツおよび識別情報を解析することを含むことができる。たとえば、セル電話機のマイクロホンが、オーディオコンテンツのソースである場合に、そのオーディオコンテンツを解析して、話者を識別することを試み、あるいは、話者言語、方言、話者のストレスレベルなどを判定することができる。さらに、オーディオコンテンツを、ウェブカムなどのイメージキャプチャデバイスのマイクロホン、セル電話機などのモバイル通信デバイスのマイクロホン、ラップトップ機などのモバイルコンピュータのマイクロホン、無線ヘッドセットなどのモバイル通信アクセサリのマイクロホン、マイクロホンの指向性アレイ、外部マイクロホンなどによって取り込まれたマイクロホンオーディオコンテンツを含むさまざまなソースから受け取ることができる。さらに、音の音量または方向を判定するなど、非音声オーディオコンテンツを解析することもできる。たとえば、動的広告コンテンツ選択は、消防車のサイレンがターゲット広告区域に接近しつつあるとの判定に応答して、家庭用煙検出器の交換バッテリの販売を促進することができる。同様に、携帯用削岩機などの道路建設雑音が、ターゲット広告ゾーンまたはその付近にあると判定される場合に、頭痛薬製品の広告が適当である可能性がある。440では、方法400は、特徴の値が所定の関数の条件を満足したことに応答して、広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定することを含むことができる。この点で、方法300は、オプションで終了することができる。
【0030】
図5は、ターゲット広告ゾーンの特徴の値に基づいて広告コンテンツを動的に選択する方法500の例の非限定的な実施形態を示す流れ図である。510では、方法500は、ターゲット広告区域の第1部分に関連するターゲット知覚コンテンツを受け取ることを含むことができる。520では、方法500は、ターゲット広告ゾーンの第2部分に関連するオブジェクトに関連する識別情報を受け取ることを含むことができる。530では、方法500は、ターゲット広告ゾーンの特徴の値を判定することを含めて、ターゲット知覚コンテンツおよび識別情報を解析することを含むことができる。540では、方法500は、特徴の値が所定の関数の条件を満足したことに応答して、広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定することを含むことができる。
【0031】
550では、方法500は、ターゲット知覚コンテンツを解析することによって識別された、ターゲット広告ゾーン内またはその付近にいることによって広告コンテンツを消費する位置にいる個人に関連する所定のルールを満足する広告コンテンツを選択することを含むことができる。この点で、方法500は、オプションで終了することができる。オーディオ解析および/またはビデオ解析によるなど、個人を識別できる場合には、その識別された個人に関係するルールを使用して、広告コンテンツのサブセットから広告コンテンツを選択することができる。いくつかの実施形態では、個人の存在を、グループ要因を超えて制御的とすることができる強い要因として使用することができる。たとえば、個人がピーナッツに対するアレルギを有し、その個人がターゲット広告ゾーン内の人のグループの一部として識別される場合に、広告を、ピーナッツアレルゲンがないことを証明された製品だけに制限することができる。他の実施形態では、個人の存在を、非要因として使用することができる。例として、個人が、動的広告をオプトアウトすることができ、したがって、その個人がターゲット広告ゾーン内で識別される時に、広告コンテンツの選択は、識別された個人に関連するターゲット広告ゾーンの特徴を意図的に無視することができる。
【0032】
図6は、本開示の少なくともいくつかの態様による動的広告コンテンツ選択システム600の例の非限定的な実施形態のブロック図である。システム600は、環境キャプチャコンポーネント610およびオブジェクト識別コンポーネント620を含むことができる。環境キャプチャコンポーネント610を、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の第1部分に関連する環境コンテンツを受け取るように構成することができ、パラメトリックコンポーネント630に通信的に結合することができる。いくつかの実施形態では、環境キャプチャコンポーネント610は、スチールカメラ、ビデオカメラ、またはビデオフレームキャプチャコンポーネントを含むことができる。さらに、環境キャプチャコンポーネント610は、外部マイクロホン、マイクロホンの指向性アレイ、ビデオカメラに付随するマイクロホン、モバイル通信デバイスマイクロホン、またはモバイルデバイスマイクロホンを含むことができる。さらに、環境キャプチャコンポーネント610を、リモートソースから環境コンテンツを受け取るように構成することができる。環境コンテンツは、ビジュアル、オーディオ、触覚、嗅覚、香り、テクスチャ、重量、速度、湿度、温度、振動などを含むことができる。環境コンテンツを、多数の異なるタイプのセンサによって収集することができる。たとえば、温度コンテンツを、ローカルのまたはリモートの温度ソースから受け取ることができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、環境コンテンツは、個人の虹彩または網膜の解析を容易にするコンテンツを含むことができる。この情報を、たとえば、個人を識別するのに使用し、購入履歴、製品プリファレンス、ロイヤリティプログラム、これから起きるイベント、アレルギ、家族情報その他などの情報へのアクセスを可能にすることができる。実施形態は、個人の視覚凝視コンテンツを含むこともできる。視覚凝視コンテンツは、個人がどこを見つめているのかの判定を容易にすることができる。これを、個人が見つめているものの判定の際に、オブジェクトレベルで使用することができる。さらに、視覚凝視解析を、個人が見ているオブジェクトの領域を判定する際にオブジェクト以下のレベルで使用することができる。
【0034】
オブジェクト識別コンポーネント620を、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の第2部分またはその付近のオブジェクト識別子に関連するオブジェクト情報を受け取るように構成することができ、パラメトリックコンポーネント630に通信的に結合することができる。いくつかの実施形態では、オブジェクト識別コンポーネント620は、RFIDリーダ、バーコードリーダ、マトリックスコードリーダ、多次元バーコードリーダ、SIMリーダ、eSIMリーダ、MACアドレスリーダ、IPアドレスリーダ、電子メールアドレスリーダ、またはメンバネットワーキングサービスのソーシャルグループに関連するユーザ名のリーダを含むことができる。オブジェクト情報は、製品情報、インターネット検索履歴、個人プロファイル、個人プリファレンス、人口統計情報、購入履歴、広告応答履歴、プロビジョニング情報、スケジュール情報などを含むことができる。
【0035】
動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の第1部分および第2部分は、同一、異なるがオーバーラップする、または異なり、オーバーラップしないものとすることができる。たとえば、カメラおよび指向性マイクロホンは、ショッピングしている間の個人の胴など、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の第1部分に関連するイメージおよびオーディオコンテンツを取り込むことができ、ニアフィールドRFIDリーダは、個人が買い物する時にその個人によってRFIDリーダを介してプッシュされるショッピングカート内の製品に関係するオブジェクト情報を受け取ることができ、このカート内の製品は、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の第2部分に関連する。この例では、第1部分および第2部分を、異なり、オーバーラップしないものとすることができる。
【0036】
システム600は、さらに、パラメトリックコンポーネント630を含むことができる。パラメトリックコンポーネント630を、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域のパラメータ(1つまたは複数)635のパラメータ値(1つまたは複数)を判定するために環境コンテンツおよびオブジェクト情報を解析するように構成することができる。パラメトリックコンポーネント630を、関心アナライザコンポーネント640に通信的に結合することができる。いくつかの実施形態では、パラメトリックコンポーネント630を、視覚凝視解析を実行するように構成することができる。視覚凝視解析は、凝視に関連する領域のビューエリアの判定を含むことができ、これによって、個人が凝視するオブジェクトまたは個人が凝視するプレゼンテーションインターフェースコンポーネントの見ることのできる領域を判定することができる。たとえば、PCの前に坐っている個人を解析することができ、その個人が、ディスプレイ上の他所に配置された他のコンテンツを凝視していない間に蛇口の設置に関するハウツー記事に関連するディスプレイの領域を見ていると判定することができる。この凝視解析は、蛇口に関する広告が適当である可能性があることを示すことができる。さらに、実施形態は、環境コンテンツの他の形の解析を含むことができる。たとえば、解析は、人口統計情報パラメータ、購入履歴パラメータ、プリファレンスパラメータ、広告領域の付近のオブジェクトまたは個人のプリファレンスに関係するパラメータ、有望な識別パラメータその他などのパラメータのパラメータ値を判定するために、音声認識、顔パターン、網膜パターン、虹彩パターン、個人の歩行解析、言語/方言認識、ストレスレベル解析、音量判定、方向判定などのための環境コンテンツの解析を含むことができる。多数の他の解析技法およびパラメータを、環境コンテンツの解析の一部として使用することができ、そのような技法のすべてが、簡潔さおよび明瞭さのために本明細書で列挙されてはいないが、本開示の範囲内で考慮される。
【0037】
システム600は、さらに、関心アナライザコンポーネント640を含むことができる。関心アナライザコンポーネント640を、パラメータ値が所定のルールの条件を満足したことに応答して広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定するように構成することができる。広告コンテンツ特徴に関係する情報を、広告データストアに格納することができ、いくつかの実施形態について、関心アナライザコンポーネント640は、広告コンテンツのサブセットへのメンバシップを判定するためにパラメータ値と広告特徴値との間の比較を実行できるようになっている。たとえば、広告コンテンツを、車両、食料品、エンターテイメントその他などのコンテンツカテゴリに分類することができる。関心アナライザ640は、この例では、食料品カテゴリに関係する広告のすばやい選択を可能にするポテトチップを示すオブジェクト識別子パラメータなど、パラメータ値をカテゴリと比較して、広告コンテンツのサブセットを選択することができる。
【0038】
図7は、本開示の少なくともいくつかの態様による動的広告コンテンツ選択システム700の例の非限定的な実施形態のブロック図である。システム700は、環境キャプチャソース710を含むことができ、環境キャプチャソース710は、ビジュアルキャプチャコンポーネント711またはオーディオキャプチャコンポーネント712を含むことができる。環境キャプチャソース710は、例示および説明を簡単にするためにカムコーダとして図示されているが、環境キャプチャソース710は、それに限定されない。たとえば、環境キャプチャソース710は、防犯カメラ、ウェブカム、セル電話機カメラ、衛星イメージングシステム、交通カメラ、現金自動預払機カメラ、ヘッドセットマイクロホン、セル電話機マイクロホン、ビデオカメラマイクロホン、外部マイクロホン、マイクロホンのアレイ、温度センサ、雨量計、加速度計、圧力センサ、風速計などを含むことができる。環境キャプチャソース710を、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の第1部分に関連する環境コンテンツを受け取るように構成することができ、パラメトリックコンポーネント730に通信的に結合することができる。いくつかの実施形態では、環境キャプチャソース710を、触覚、嗅覚、香り、テクスチャ、重量、速度、湿度、温度、振動その他などの他の環境コンテンツを受け取るように構成することができる。環境キャプチャソース710を、パラメトリックコンポーネント730に通信的に結合することができる。
【0039】
システム700は、さらに、オブジェクト識別コンポーネント720を含むことができる。オブジェクト識別コンポーネント720を、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の第2部分またはその付近のオブジェクト識別子に関連するオブジェクト情報を受け取るように構成することができ、パラメトリックコンポーネント730に通信的に結合することができる。
【0040】
さらに、システム700は、パラメトリックコンポーネント730を含むことができる。パラメトリックコンポーネント730を、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域のパラメータ(1つまたは複数)735のパラメータ値(1つまたは複数)を判定するために環境コンテンツおよびオブジェクト情報を解析するように構成することができる。パラメトリックコンポーネント730を、関心アナライザコンポーネント740に通信的に結合することができる。パラメトリックコンポーネント730を、パラメータデータストア732に通信的に結合することもできる。パラメータデータストア732は、パラメータ値を判定することに関係する情報を格納するように構成された、ローカル、リモート、または分散式のデータストレージとすることができる。非限定的な例として、パラメータデータストア732は、虹彩パターンライブラリ、表情ライブラリ、環境コンテンツ解析ルールテーブルなどを含むことができる。さらに、ユビキタスコンピューティング環境では、識別可能な個人の個人プロファイル関係書類、識別可能な製品の購入履歴、製品の成分リストその他など、大量のデータが、十分にパラメータデータストア732の範囲内である。
【0041】
システム700は、関心アナライザコンポーネント740を含むこともできる。関心アナライザコンポーネント740を、パラメータ値が所定のルールの条件を満足したことに応答して、広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定するように構成することができる。関心アナライザコンポーネント740を、広告データストア742に通信的に結合することができる。広告データストア742は、広告セットに関係する情報を格納するように構成されたローカル、リモート、または分散式のデータストレージとすることができる。したがって、広告データストアは、たとえば、広告コンテンツセット、広告コンテンツセットの広告の分類テーブル、広告選択ルールライブラリ、広告制限情報などを含むことができる。関心アナライザコンポーネント740を、プレゼンテーションインターフェースコンポーネント780に通信的に結合することもできる。
【0042】
プレゼンテーションインターフェースコンポーネント780を、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域内またはその付近の動的に選択された広告コンテンツの消費を容易にするように構成することができる。関心アナライザコンポーネント740による広告コンテンツのサブセットの選択は、プレゼンテーションインターフェースコンポーネント780による広告の選択されたサブセットの一部のプレゼンテーションをもたらすことができる。プレゼンテーションインターフェースコンポーネント780の実施形態は、広告コンテンツの直接または間接のビジュアル、オーディオ、嗅覚、口蓋、または触覚のプレゼンテーションを含むことができる。例として、プレゼンテーションインターフェースコンポーネント780は、ビジュアル広告コンテンツを提示するディジタルディスプレイ、オーディオ広告コンテンツを提供するスピーカ、広告される製品またはサービスのサンプルを提供する薬局、スマートホンまたは電子メールアドレスへのディジタル広告のプッシュなど、ターゲットに広告コンテンツを送信する送信機などを含むことができる
【0043】
システム700は、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域と相互作用することができる。個人790は、たとえば、その地域またはその付近にいることができる。したがって、個人790は、広告コンテンツのサブセットの判定を容易にするためにシステム700によって解析できる環境コンテンツを提示することができる。たとえば、個人790のビジュアル環境コンテンツを、ビジュアルキャプチャコンポーネント711によって取り込むことができる。ビジュアルキャプチャコンポーネント711は、その地域の他のビジュアルコンテンツ、たとえば犬797または子供798などを取り込むこともできる。同様に、オーディオキャプチャコンポーネント712は、たとえば、個人790からの音声791などのオーディオコンテンツを取り込むことができる。
【0044】
地域とのシステム700相互作用は、オブジェクト識別コンポーネント720によるオブジェクト識別情報を受け取ることを含むこともできる。たとえば、セル電話機795は、セル電話機795に関連する個人を識別するのに使用できるSIM/eSIM情報を提供することができる。たとえば、SIM情報は、電話機が個人790に属することを識別することができる。さらに、この識別情報を、広告コンテンツを動的に選択するためにシステム700によって使用できるほとんどすべての他のタイプの情報、たとえば、人口統計情報、プリファレンス、購入履歴、カレンダ情報、履歴上位置情報、家族情報などと関連付けることができる。オブジェクト識別コンポーネント720によるオブジェクト識別情報の受取りのもう1つの例として、ショッピングカートコンテンツ796は、各製品のオブジェクト情報を、たとえばRFIDタグによって、オブジェクト識別コンポーネント720に提供することができる。たとえば、ショッピングカートコンテンツ796が、ホームシアター機器を含む場合に、この情報を使用して、スピーカワイヤ、ストリーミング映画サービスその他などの相補的な製品またはサービスの広告を選択することができる。さらに、個人790の表情および虹彩識別などの環境コンテンツと組み合わせて解析される場合に、広告コンテンツの選択の質を高めることができ、たとえば、ストリーミング映画サービスの広告を、個人790に関連する買う気になる価格に合わせて調整することができ、あるいは、個人790がストレスを受けていることを示す表情を有する時に、アクション映画ではなくロマンス映画を広告するなど、より落ち着かせる広告を選択することなどができる。
【0045】
図8は、本開示の少なくともいくつかの態様による、視覚凝視解析に基づいてビューエリアを判定するように構成された動的広告コンテンツ選択システム800の一部分の例の非限定的な実施形態のブロック図である。システム800は、ビジュアルキャプチャコンポーネント811を含むことができる環境キャプチャデバイス810を含むことができる。図7に似て、環境キャプチャデバイス810は、例示および説明を簡単にするためにカムコーダとして図示されているが、環境キャプチャソース810は、それに限定されない。ビジュアルキャプチャコンポーネント811は、パラメトリックコンポーネント830が環境コンテンツを受け取るのを容易にすることができる。パラメトリックコンポーネント830を、たとえばプレゼンテーションインターフェースコンポーネント880によって、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の少なくとも1つのパラメータ値を判定するために環境コンテンツを解析するように構成することができる。
【0046】
個人890は、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域またはその付近にいることができる。たとえば、個人890は、プレゼンテーションインターフェースコンポーネント880を見ていることができる。したがって、個人890を、環境キャプチャデバイス810によって監視することができる。さらに、環境キャプチャデバイス810は、個人890からビューエリア893を判定するために視覚凝視コンテンツ892を取り込むことができる。たとえば、個人890の各目の瞳孔での接線に垂直に引かれた線の収束角は、プレゼンテーションインターフェースコンポーネント880上の見ることのできる領域881を示すことができる。視覚凝視コンテンツ892の視覚凝視解析が、プレゼンテーションインターフェースコンポーネント880の領域882〜884より強く、見ることのできる領域881に相関するビューエリアを示す場合に、見ることのできる領域881を、他の領域882、883、および884から区別することができる。
【0047】
同様の凝視解析を使用して、個人890が見ることのできるオブジェクト(図示せず)を判定しまたは識別することができる。たとえば、環境キャプチャデバイス810は、個人890からビューエリア893を判定するために視覚凝視コンテンツ892を取り込むことができる。ビューエリア893を、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域またはその付近のオブジェクトに相関させることができ、たとえば、図8では、個人890がプレゼンテーションインターフェースコンポーネント880を見ていると判定することができるが、同様に、個人890が、たとえば自動車、食品、衣類、サービス、別の個人、セル電話機、ラップトップ機、ペット、子供などを見ていると判定することができる。したがって、視覚凝視解析を使用して、システム800のいくつかの実施形態の環境コンテンツに関係する追加のコンテキスト情報を取り込むことができる。
【0048】
図9は、本開示の少なくともいくつかの態様による、モバイルデバイスから地域コンテンツを受け取るように構成された動的広告コンテンツ選択システム900の一部分の例の非限定的な実施形態のブロック図である。システム900は、ビジュアルキャプチャコンポーネント911およびオーディオキャプチャコンポーネント912を含むことができる環境キャプチャデバイス910を含むことができる。図7に似て、環境キャプチャソース910は、例示および説明を簡単にするためにカムコーダとして図示されているが、環境キャプチャソース910は、それに限定されない。ビジュアルキャプチャコンポーネント911およびオーディオキャプチャコンポーネント912は、パラメトリックコンポーネント930が環境コンテンツを受け取るのを容易にすることができる。パラメトリックコンポーネント930を、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の少なくとも1つのパラメータ値を判定するために環境コンテンツを解析するように構成することができる。
【0049】
さらに、システム900は、他の環境コンテンツキャプチャコンポーネント、たとえばセル電話機995を含むことができる。セル電話機995は、多くの現代のセル電話機で一般的であるように、カメラまたはビデオシステムを備えることができ、したがって、セル電話機マイクロホンによってオーディオコンテンツを取り込むことができ、カメラまたはビデオシステムによってイメージコンテンツを取り込むことができる。セル電話機995を、オブジェクト識別コンポーネント920に通信的に結合することができる。オブジェクト識別コンポーネント920を、パラメトリックコンポーネント930に結合することができる。図示されてはいないが、セル電話機995を、たとえばパラメトリックコンポーネント930への環境キャプチャデバイス910の結合に似た形で、オブジェクト識別コンポーネント920なしでパラメトリックコンポーネント930に通信的に結合することができる。
【0050】
セル電話機995は、環境キャプチャデバイス910によって取り込まれるものとは異なるものとすることができる環境コンテンツを取り込むことができる。たとえば、セル電話機995は、オーディオキャプチャコンポーネント912によって取り込まれるはずのものより高い忠実度を有することができる個人990からのオーディオコンテンツを取り込むことができる。さらに、セル電話機995を、たとえばショッピングカート996のコンテンツから、オブジェクト情報を取り込むように構成することができる。このオブジェクト情報を、その後、たとえばオブジェクト識別コンポーネント920に中継することができる。さらに、セル電話機995は、異なるスコープの環境コンテンツ、たとえば個人990および子供998のオーディオコンテンツ991およびビジュアルコンテンツを取り込むことができる。セル電話機995は、環境キャプチャデバイス910より個人990および子供998に近いものとすることができるが、個人990および子供998に関する環境コンテンツ内で入手可能な詳細のレベルを、環境キャプチャデバイス910のレベルより高くすることができる。さらに、環境キャプチャデバイス910を使用して、セル電話機995より広いスコープの環境コンテンツを取り込むことができ、たとえば、環境キャプチャデバイス910は、セル電話機995によって見逃される可能性があるペット997を取り込むことができる。したがって、ペット997の存在は、ペットフード広告が適当であることを示すことができるパラメータ値の投入をもたらすことができる。さらに、ペット997を、積極的に識別し、たとえばそのペットがより年老いていることを示す、ペットプロファイルに関連付けることができる場合に、より年老いた動物のために特に調剤されたペットフードの広告を選択するなど、広告をさらに調整することができる。追加の環境キャプチャデバイスの多数の他の例は、簡潔さのために明示的に列挙されてはいないが、本開示の範囲内で考慮される。
【0051】
図10は、本開示の少なくともいくつかの態様による、プライバシおよびコンプライアンスコンポーネントを含む動的広告コンテンツ選択システム1000の例の非限定的な実施形態のブロック図である。システム1000は、パラメトリックコンポーネント1030に通信的に結合できる、環境キャプチャコンポーネント1010およびオブジェクト識別コンポーネント1020を含むことができる。環境キャプチャコンポーネント1010は、環境キャプチャコンポーネント610と同一またはこれに類似するものとすることができる。オブジェクト識別コンポーネント1020は、オブジェクト識別コンポーネント620と同一またはこれに類似するものとすることができる。パラメトリックコンポーネント1030を、関心アナライザコンポーネント1040およびパラメータデータストア1032に通信的に結合することができる。パラメトリックコンポーネント1030は、パラメトリックコンポーネント630と同一またはこれに類似するものとすることができる。関心アナライザコンポーネント1040は、関心アナライザ640と同一またはこれに類似するものとすることができる。パラメータデータストア1032は、パラメータデータストア732と同一またはこれに類似するものとすることができる。
【0052】
システム1000は、さらに、プライバシおよびコンプライアンスコンポーネント1050を含むことができる。プライバシおよびコンプライアンスコンポーネント1050を、パラメータデータストア1032とパラメトリックコンポーネント1030との間に通信的に配置することができる。しかし、プライバシおよびコンプライアンスコンポーネント1050の配置は、それに限定されない。したがって、プライバシおよびコンプライアンスコンポーネント1050を、たとえば、パラメトリックコンポーネント1030と関心アナライザコンポーネント1040との間に(図示せず)または単に実現可能としてパラメトリックコンポーネント1030と環境キャプチャコンポーネント1010およびオブジェクト識別コンポーネント1020の一方または両方との間に(図示せず)配置することができる。プライバシおよびコンプライアンスコンポーネント1050を、許容できる広告を定義する1つまたは複数のルールの関数として広告コンテンツのサブセットを制限するように構成することができる。たとえば、個人の医療履歴の使用を、動的広告で禁止することができ、アルコールまたは煙草の広告を、未成年者がそのような広告コンテンツを見せる場合に制限することなどができる。さらに、反戦広告を陸軍葬の付近で制限できるなど、許容できる広告コンテンツを、保護されるクラスの関数として制限することができる。さらに、たとえば、ある個人が同僚と一緒に昼食に出かけている間にふけ取りシャンプーをその個人に提供するのを避けるために、公共スペースで選択される広告を選択されたクラスの広告に制限するなど、許容できる広告コンテンツを、所定の匿名性パラメータの関数として制限することができる。
【0053】
図11に、本開示の少なくともいくつかの態様による、動的広告コンテンツ選択のコンピュータ可読命令のセットの例の非限定的な実施形態の流れ図を示す。コンピュータ可読記憶媒体1100は、コンピュータ実行可能命令を含むことができる。1110では、これらの命令は、広告スペースの第1部分に関連するオーディオコンテンツまたはビジュアルコンテンツを受け取るように動作することができる。オーディオコンテンツまたはビジュアルコンテンツは、当業者によって理解されるように、多数の異なるタイプのセンサによって収集することができる。このコンテンツは、たとえば、オーディオコンテンツについてマイクロホンの使用によって、あるいはビジュアルコンテンツについてカメラシステムによって、収集することができる。さらに、ビジュアルコンテンツが、静止画像ビジュアルコンテンツまたは動画ビジュアルコンテンツ、たとえば、静止画像ビジュアルコンテンツについてスナップショットもしくはビデオフレームグラブまたは動画ビジュアルコンテンツについてビデオ情報を含むことができることを理解されたい。
【0054】
1120では、これらの命令は、広告スペースの第2部分に関連する識別子に関連する品目情報を受け取るように動作することができる。品目情報は、製品、デバイス、または他のオブジェクトに関連する情報を含むことができる。たとえば、品目情報は、雑誌上のバーコード、消費者電子品目のRFIDタグ、または個人が見ているポスター上の2次元バーコードなど、個人がその付近にいる製品に関連する情報を含むことができる。品目情報は、SIM、IPアドレス、MACアドレスその他など、デバイスに関連する情報を含むこともできる。さらに、品目情報は、道路標識、建物の外観、ロゴその他など、他のオブジェクトに関連する情報を含むことができる。
【0055】
1130では、命令は、広告スペースの特徴を判定することを含めて、オーディオコンテンツまたはビジュアルコンテンツおよび品目情報を解析するように動作することができる。広告スペースの特徴は、人口密度および分布、民族構成、性別構成、製品情報、履歴上の個人情報、個人プロファイル情報その他など、広告スペースのほとんどすべての態様を含むことができる。1140では、命令は、1130で判定された特徴に基づいて広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定するように動作することができる。
【0056】
図12は、本開示の少なくともいくつかの態様による、動的広告コンテンツ選択システム1200の例の非限定的な実施形態のブロック図である。システム1200は、広告区域に関係するオーディオコンテンツまたはイメージコンテンツを受け取るように構成できるAVレシーバコンポーネント1210と、広告区域に関係するオブジェクト情報を受け取るように構成できるODレシーバコンポーネント1220とを含むことができる。AVレシーバコンポーネント1210は、環境キャプチャコンポーネント610もしくは1010または環境キャプチャデバイス710、810、もしくは910と同一またはこれに類似するものとすることができる。ODレシーバコンポーネント1220は、オブジェクト識別コンポーネント620、720、920、または1020と同一またはこれに類似するものとすることができる。
【0057】
AVレシーバコンポーネント1210およびODレシーバコンポーネント1220を、特徴判定コンポーネント1230に通信的に結合することができ、特徴判定コンポーネント1230を、広告区域に関連する特徴を判定するための解析を含めてオーディオコンテンツまたはイメージコンテンツおよびオブジェクト情報を解析するように構成することができる。たとえば、イメージおよびオーディオ解析は、人の存在、動物の存在、存在する個人の年齢、存在する個人の性別、人またはオブジェクトの空間分布、気象条件、時刻、季節、人またはオブジェクトの速度または方向、人の注意が向けられるところまたは注意が向けられるものその他など、広告区域の特徴を識別することができる。さらなる例として、オブジェクト情報の解析は、価格、販売履歴、成分、ターゲット聴衆人口統計、材料安全性データ、補給状況、重量、体積、相補的品目、競合品目その他などの製品情報にアクセスすることを含むことができる。いくつかの実施形態では、特徴は、関心特徴を含むことができる。たとえば、広告区域内のある個人が、その個人の身長、性別、および胴回りの解析から太りすぎであると判定され、さらに、その個人の前のパッケージング上のロゴの解析からおよびさらにパッケージングを調べるその個人の凝視の解析に基づいて、その個人がソフトドリンクのディスプレイを見ていると判定される場合に、ダイエットソフトドリンクまたは水などの低カロリー飲料がその個人にとって関心のあるものである可能性があるなど、関心特徴を判定しまたは推論することができる。いくつかの実施形態で、特徴判定コンポーネント1230を、パラメトリックコンポーネント630、730、830、930、または1030と同一またはこれに類似するものとすることができることに留意されたい。
【0058】
特徴判定コンポーネント1230を、広告コンテンツサブセットコンポーネント1240に通信的に結合することができ、広告コンテンツサブセットコンポーネント1240を、および広告区域に関連する特徴に基づいて広告のサブセットを判定するように構成することができる。広告区域に関連する特徴を、フィルタ、重み付け変数などとして働くことによるなど、広告のサブセットを判定する際に使用することができる。たとえば、特徴が、識別された個人のユーザプロファイルにアクセスすることによるなど、識別された個人がキングサイズのベッドを所有することを示し、その個人が、店の寝具部門にいると判定される場合に、特徴をフィルタとして使用して、キングサイズの寝具に関係する広告サブセットだけを選択することができる。さらなる例として、その個人が、以前に赤いキングサイズの羽毛掛け布団カバーおよび赤いシーツセットを購入した場合に、プリファレンス特徴は、広告サブセットに含めるために枕カバー広告を選択する時に、青い枕カバーより好ましいものとして赤い枕カバーに重みを付けることができる。いくつかの実施形態では、広告コンテンツサブセットコンポーネント1240を、関心アナライザコンポーネント640、740、または1040と同一またはこれに類似するものとすることができる。
【0059】
より広範囲で非限定的な例として、個人が広告区域またはその付近にいる場合に、特徴判定コンポーネント1230は、その個人の虹彩パターンまたは網膜パターンを識別するためにイメージ解析によってなど、その個人を識別することを試みることができる。個人が識別される場合に、特徴判定コンポーネント1230は、たとえばリモートサーバ、クラウド、ローカルデータストアなどから識別された個人の製品プリファレンス履歴を受け取ることによって、識別された個人に関連する情報を受け取ることができる。さらに、特徴判定コンポーネント1230は、広告区域内の、購入に使用可能な製品などのオブジェクトを識別しようと努めることができる。例として、特徴判定コンポーネント1230は、棚に置かれた製品のロゴのイメージ解析によるなど、広告区域内で複数の美容健康製品を識別することができ、したがって、その広告区域を美容健康(HABA)製品関連とすることができると判定することができる。
【0060】
識別された個人の製品プリファレンス履歴にアクセスして、HABA製品プリファレンス履歴を収集することができる。次に、特徴判定コンポーネント1230は、製品プリファレンス履歴を解析して、たとえば、HABA製品の関心重要性(interest significance)係数を判定することができる。たとえば、HABAカテゴリなどの第i日用品カテゴリの関心重要性を、
【数1】

に従って計算することができ、ここで、aは、所定のスカラであり、nは、個人製品プリファレンス履歴からの関心オカレンス(interest occurrence)の個数であり、tは、第j関心ヒストリックオカレンス以降に経過した時間である。関心オカレンスは、その個人が2週間前にあるHABA製品のクーポンを調べた、その個人が2日前にあるHABA製品についてブログに書いた、その個人が1ヶ月前にあるHABA製品を購入した、その他など、その個人が第i製品カテゴリへの関心を示す挙動にかかわったことを示す製品プリファレンス履歴内に記録されたイベントとすることができる。関心重要性S(i)を形成する負の指数曲線の和を、第iカテゴリへの関心の経時的な全般的低下に関連付けることができ、エビングハウス曲線などの「忘却曲線」に関係付けることができる。
【0061】
例示的な関心重要性を、広告コンテンツサブセットコンポーネント1240による広告サブセットの判定で使用することができる。関心重要性の値が大きい場合には、たとえば、その個人のモバイルデバイス上など、その個人に提示される動的広告にHABA製品を含めることが好ましい可能性がある。対照的に、関心重要性が小さい場合には、その個人へのHABA広告を制限することが好ましい可能性がある。さらに、追加の所定のスカラ値bを使用して、ある個人が製品を直接に凝視している時、製品を手にしている時、オンラインである品目を能動的に検索している時その他などに、特定の品目へのその個人の関心nを増幅することができる。したがって、前の式を
【数2】

に変更することができる。
たとえば、I(i)は、組み合わされた関心係数を表し、関心カテゴリへの識別された個人の履歴上の関心と現在の関心との両方および関心を持たれている特定の品目とを計上することができる。広告ゾーンの特徴の明示的な判定および広告コンテンツのサブセットの判定の多数の他の例は、簡潔にするために提示されないが、そのような例のすべてが、本開示の範囲内で考慮される。先行する広範囲で非限定的な例は、単に本開示のいくつかの実施形態のより微妙な態様のいくつかを例示するために提示され、本開示に対する境界または制限を作成せずに明確に提示されるものである。
【0062】
図13は、本開示の少なくともいくつかの態様による、動的広告コンテンツ選択コンピューティングデバイス1300の例の非限定的な実施形態のブロック図である。コンピューティングデバイス1300は、スチールカメラ、ビデオカメラ、またはビデオフレームキャプチャデバイスなど、遠隔に位置するイメージコンテンツソースからイメージコンテンツを受け取るように構成されたイメージ処理コンポーネント1311を含むことができる。イメージコンテンツを、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の第1部分に関連付けることができる。
【0063】
コンピューティングデバイス1300は、さらに、遠隔に位置するオーディオコンテンツソースからオーディオコンテンツを受け取るように構成されたオーディオ処理コンポーネント1312を含むことができ、このオーディオコンテンツは、地域の第2部分に関連する。遠隔に位置するオーディオコンテンツソースは、たとえば、外部マイクロホン、マイクロホンの指向性アレイ、ビデオカメラに関連するマイクロホン、モバイル通信デバイスマイクロホン、またはモバイルデバイスマイクロホンを含むことができる。
【0064】
さらに、コンピューティングデバイス1300は、オブジェクト検索コンポーネント1320を含むことができる。オブジェクト検索コンポーネント1320を、遠隔に位置するオブジェクト情報ソースからオブジェクト情報を受け取るように構成することができ、このオブジェクト情報は、地域の第3部分またはその付近にあると判定されたオブジェクト識別子に関連する。遠隔に位置するオブジェクト識別ソースは、たとえば、RFIDリーダ、バーコードリーダ、マトリックスコードリーダ、多次元バーコードリーダ、SIMリーダ、eSIMリーダ、MACアドレスリーダ、IPアドレスリーダ、電子メールアドレスリーダ、またはメンバネットワーキングサービスのソーシャルグループに関連するユーザ名のリーダとすることができる。オブジェクト情報は、製品情報、インターネット検索履歴、個人プロファイル、個人プリファレンス、人口統計情報、購入履歴、広告応答履歴、プロビジョニング情報、スケジュール情報などを含むことができる。
【0065】
イメージ処理コンポーネント1311、オーディオ処理コンポーネント1312、およびオブジェクト検索コンポーネント1320を、ランクコンポーネント1330に通信的に結合することができる。さらに、地域の第1部分、地域の第2部分、および地域の第3部分を、本明細書の他所で説明するものに似た形で、地域の同一の部分、異なるがオーバーラップする部分、または異なり、オーバーラップしない部分とすることができる。
【0066】
ランクコンポーネント1330を、所定のランキングルールに従って地域の特徴をランキングするために、イメージコンテンツ、オーディオコンテンツ、およびオブジェクト情報を解析するように構成することができる。地域の特徴は、人口密度/分布、民族構成、性別構成、製品情報、履歴上の個人情報、個人プロファイル情報その他など、地域のほとんどすべての態様を含むことができる。ランキングルールは、地域の特徴に適合された広告のサブセットを選択できるように、地域の認識される特徴を順序付けるのを容易にすることができる。ランクコンポーネント1330を、コンテンツ選択コンポーネント1340に通信的に結合することができる。
【0067】
コンテンツ選択コンポーネント1340を、ランクコンポーネント1330によってランキングされた特徴の関数として広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定するように構成することができる。
【0068】
非限定的な例として、コンピューティングデバイスを、遠隔に位置する広告地域のイメージコンテンツ、オーディオコンテンツ、およびオブジェクト情報コンテンツを受け取り、その地域の特徴をランキングし、その地域の広告コンテンツを動的に選択するサーバ側デバイスとすることができる。複数の遠隔に位置する地域に、同一のサーバ側デバイスからサービスすることができ、そのような構成が、ある種の利益を提供できることを理解されたい。たとえば、サーバ側デバイスは、単一の店または会場内、複数の店または会場にまたがる、地域的な、または任意の他のレベルの粒度での、複数の遠隔に位置する広告地域に動的に選択された広告コンテンツを供給することができる。
【0069】
図14は、本開示の少なくともいくつかの実施形態による、動的広告コンテンツ選択コンピューティングデバイス1400の例の非限定的な実施形態のブロック図である。コンピューティングデバイス1400は、スチールカメラ、ビデオカメラ、またはビデオフレームキャプチャデバイスなど、遠隔に位置するイメージコンテンツソースからイメージコンテンツを受け取るように構成されたイメージ処理コンポーネント1411を含むことができる。イメージコンテンツを、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の第1部分に関連付けることができる。イメージ処理コンポーネント1411は、イメージ処理コンポーネント1311と同一またはこれに類似するものとすることができる。
【0070】
コンピューティングデバイス1400は、遠隔に位置するオーディオコンテンツソースからオーディオコンテンツを受け取るように構成されたオーディオ処理コンポーネント1412を含むこともでき、このオーディオコンテンツは、地域の第2部分に関連する。オーディオ処理コンポーネント1412は、オーディオ処理コンポーネント1312と同一またはこれに類似するものとすることができる。
【0071】
コンピューティングデバイス1400は、さらに、オブジェクト検索コンポーネント1420を含むことができる。オブジェクト検索コンポーネント1420を、遠隔に位置するオブジェクト情報ソースからオブジェクト情報を受け取るように構成することができ、このオブジェクト情報は、地域の第3部分またはその付近にあると判定されたオブジェクト識別子に関連する。オブジェクト検索コンポーネント1420は、オブジェクト検索コンポーネント1320と同一またはこれに類似するものとすることができる。
【0072】
イメージ処理コンポーネント1411、オーディオ処理コンポーネント1412、およびオブジェクト検索コンポーネント1420を、ランクコンポーネント1430に通信的に結合することができる。ランクコンポーネント1430を、所定のランキングルールに従って地域の特徴をランキングするために、イメージコンテンツ、オーディオコンテンツ、およびオブジェクト情報を解析するように構成することができる。ランクコンポーネント1430は、ランクコンポーネント1330と同一またはこれに類似するものとすることができる。ランクコンポーネント1430を、ランクコンポーネント1430によってランキングされた特徴の関数として広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定するように構成されたコンテンツ選択コンポーネント1440に通信的に結合することができる。コンテンツ選択コンポーネント1440は、コンテンツ選択コンポーネント1340と同一またはこれに類似するものとすることができる。
【0073】
コンテンツ選択コンポーネント1440を、出力コンポーネント1450に通信的に結合することができる。出力コンポーネントは、図示のようにコンピューティングデバイス1400にローカルとすることができ、あるいは遠隔配置することができる(図示せず)。一実施形態では、出力コンポーネント1450を、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域でのプレゼンテーションのために広告コンテンツのサブセットにアクセスするのを容易にするように構成することができる。たとえば、コンピューティングデバイス1400をサーバ側デバイスとすることができる場合に、出力コンポーネント1450は、たとえば動的に適合された広告コンテンツを見せる地域の遠隔に位置するディスプレイによる広告コンテンツの判定されたサブセットへのアクセスを提供することができる。別の実施形態では、出力コンポーネント1450を、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域で広告コンテンツのサブセットをレンダリングするように構成することができる。例として、広告のサブセットのレンダリングは、動的に適合された広告コンテンツを見せる地域またはその付近に配置されたモバイルデバイスへの広告のストリーミングの一部とすることができる。
【0074】
図15に、本開示の少なくともいくつかの態様による、動的広告コンテンツ選択のコンピュータ可読命令のセットの例の非限定的な実施形態の流れ図を示す。コンピュータ可読記憶媒体1500は、コンピュータ実行可能命令を含むことができる。1510では、これらの命令は、遠隔に位置するイメージコンテンツソースからイメージコンテンツを受け取るように動作することができ、イメージコンテンツは、動的広告コンテンツを見せる地域の第1部分に関連する。1520では、これらの命令は、遠隔に位置するオーディオコンテンツソースからオーディオコンテンツを受け取るように動作することができ、オーディオコンテンツは、動的広告コンテンツを見せる地域の第2部分に関連する。イメージコンテンツおよびオーディオコンテンツを、本明細書で開示されるように多数の異なるタイプの遠隔センサによって収集することができる。コンテンツを、たとえば、オーディオコンテンツについてマイクロホンの使用によって、あるいはイメージコンテンツについてカメラシステムによって、収集することができる。さらに、イメージコンテンツが、静止画像ビジュアルコンテンツまたは動画ビジュアルコンテンツを含むことができることを理解されたい。
【0075】
1530では、命令は、遠隔に位置するオブジェクト情報ソースからオブジェクト情報を受け取るように動作することができ、オブジェクト情報は、動的広告コンテンツを見せる地域の第3部分に関連する。地域の第1部分、地域の第2部分、および地域の第3部分を、本明細書の他所で説明するものに似た形で、地域の同一の部分、異なるがオーバーラップする部分、または異なり、オーバーラップしない部分とすることができる。オブジェクト情報は、製品、デバイス、または他のオブジェクトに関連する情報を含むことができる。たとえば、オブジェクト情報は、ショウルーム内の製品のRFIDタグなど、地域内の製品に関連する情報を含むことができる。オブジェクト情報は、SIM、IPアドレス、MACアドレスその他など、デバイスに関連する情報を含むこともできる。さらに、オブジェクト情報は、ペット、木、気象その他など、他のオブジェクトに関連する情報を含むことができる。
【0076】
1540では、命令は、所定のランキングルールに従って地域の特徴をランキングすることを含めて、イメージコンテンツ、オーディオコンテンツ、およびオブジェクト情報を解析するように動作することができる。地域の特徴は、人口密度および分布、民族構成、性別構成、製品情報、履歴上の個人情報、個人プロファイル情報その他など、広告スペースのほとんどすべての態様を含むことができる。1550では、命令は、地域の特徴のランキングに応答して、広告コンテンツのセットから広告コンテンツのサブセットを判定するためのものとすることができる。
【0077】
非限定的な例として、コンピュータ可読記憶媒体1500は、命令の実行に応答して、遠隔に位置する広告地域のイメージコンテンツ、オーディオコンテンツ、およびオブジェクト情報コンテンツを受け取る動作と、その地域の特徴をランキングする動作と、その地域の広告コンテンツを動的に選択する動作とをサーバ側コンピュータに実行させる、サーバ側コンピュータ用のコンピュータ可読命令を含むことができる。
【0078】
図16は、本開示の少なくともいくつかの実施形態による、広告コンテンツを動的に選択するために配置された例のコンピューティングデバイス1600を示すブロック図である。非常に基本的な構成1602では、コンピューティングデバイス1600は、通常、1つまたは複数のプロセッサ1604およびシステムメモリ1606を含む。メモリバス1608を、プロセッサ1604とシステムメモリ1606との間の通信に使用することができる。
【0079】
所望の構成に応じて、プロセッサ1604を、マイクロプロセッサ(μP)、マイクロコントローラ(μC)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、またはその任意の組合せを含むがこれらに限定されない任意のタイプのプロセッサとすることができる。プロセッサ1604は、レベル1キャッシュ1610およびレベル2キャッシュ1612などのもう1つのレベルのキャッシング、プロセッサコア1614、およびレジスタ1616を含むことができる。例のプロセッサコア1614は、算術論理ユニット(ALU)、浮動小数点ユニット(FP)、ディジタル信号処理コア(DSPコア)、またはその任意の組合せを含むことができる。例のメモリコントローラ1618を、プロセッサ1604と共に使用することもでき、あるいは、いくつかの実施態様では、メモリコントローラ1618をプロセッサ1604内の一部分とすることができる。
【0080】
所望の構成に応じて、システムメモリ1606は、揮発性メモリ(RAMなど)、不揮発性メモリ(ROM、フラッシュメモリその他など)、またはその任意の組合せを含むがこれらに限定されない任意のタイプのメモリとすることができる。システムメモリ1606は、オペレーティングシステム1620、1つまたは複数のアプリケーション1622、およびプログラムデータ1624を含むことができる。アプリケーション1622は、図6の動的広告コンテンツ選択システム600に関して説明したものを含む、本明細書で説明される機能を実行するように配置された動的広告選択アルゴリズム1626を含むことができる。プログラムデータ1624は、本明細書で説明されるように、動的広告選択アルゴリズム1626と共に動作するのに有用である可能性があるターゲット知覚コンテンツ1628を含むことができる。いくつかの実施形態では、アプリケーション1622を、本明細書で説明されるように動的広告選択を提供できるように、オペレーティングシステム1620上でプログラムデータ1624を用いて動作するように配置することができる。この説明された基本的な構成1602は、図16では内側の破線内のコンポーネントによって示される。
【0081】
コンピューティングデバイス1600は、追加の特徴または機能性ならびに基本的な構成1602とすべての必要なデバイスおよびインターフェースとの間の通信を容易にするための追加のインターフェースを有することができる。たとえば、バス/インターフェースコントローラ1630を使用して、基本的な構成1602と1つまたは複数のデータ記憶装置1632との間のストレージインターフェースバス1634を介する通信を容易にすることができる。データ記憶装置1632は、取外し式記憶装置1636、非取外し式記憶装置1638、またはその組合せとすることができる。取外し式記憶装置および非取外し式記憶装置の例は、2〜3例を挙げると、フレキシブルディスクドライブおよびハードディスクドライブ(HDD)などの磁気ディスクデバイス、コンパクトディスク(CD)ドライブまたはディジタル多用途ディスク(DVD)ドライブなどの光ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)、およびテープドライブを含む。コンピュータ記憶媒体の例は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報の格納のための任意の方法または技術で実施される、揮発性および不揮発性の、取外し式および非取外し式の媒体を含むことができる。
【0082】
システムメモリ1606、取外し式記憶装置1636、および非取外し式記憶装置1638は、コンピュータ記憶媒体の例である。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、または他のメモリ技術、CD−ROM、ディジタル多用途ディスク(DVD)、または他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、または他の磁気記憶装置、あるいは所望の情報を格納するのに使用でき、コンピューティングデバイス1600によってアクセスできる任意の他の媒体を含むが、これに限定はされない。そのようなすべてのコンピュータ記憶媒体を、コンピューティングデバイス1600の一部とすることができる。
【0083】
コンピューティングデバイス1600は、さまざまなインターフェースデバイス(たとえば、出力デバイス1642、周辺インターフェース1644、および通信デバイス1646)から基本的な構成1602へのバス/インターフェースコントローラ1630を介する通信を容易にするインターフェースバス1640を含むこともできる。例の出力デバイス1642は、1つまたは複数のA/Vポート1652を介してディスプレイまたはスピーカなどのさまざまな外部デバイスへ通信するように構成できる、グラフィックス処理ユニット1648およびオーディオ処理ユニット1650を含む。例の周辺インターフェース1644は、1つまたは複数のI/Oポート1658を介して入力デバイス(たとえば、キーボード、マウス、ペン、音声入力デバイス、タッチ入力デバイスなど)または他の周辺デバイス(たとえば、プリンタ、スキャナなど)などの外部デバイスと通信するように構成できる、シリアルインターフェースコントローラ1654またはパラレルインターフェースコントローラ1656を含む。例の通信デバイス1646は、1つまたは複数の通信ポート1664を介するネットワーク通信リンク上での1つまたは複数の他のコンピューティングデバイス1662との通信を容易にするように配置できる、ネットワークコントローラ1660を含む。
【0084】
ネットワーク通信リンクを、通信媒体の1つの例とすることができる。通信媒体は、通常、搬送波または他のトランスポート機構などの変調されたデータ信号内のコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータによって実施され得、任意の情報配送媒体を含むことができる。「変調されたデータ信号」は、信号内で情報を符号化するようにその特性のうちの1つまたは複数を設定されまたは変更された信号とすることができる。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接配線接続などの有線媒体と、音響、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、および他の無線媒体などの無線媒体とを含むことができる。本明細書で使用される時に、用語コンピュータ可読媒体は、記憶媒体と通信媒体との両方を含むことができる。
【0085】
コンピューティングデバイス1600を、セル電話機、携帯情報端末(PDA)、パーソナルメディアプレイヤデバイス、無線ウェブウォッチデバイス、パーソナルヘッドセットデバイス、特定用途向けデバイス、または上記機能のいずれかを含むハイブリッドデバイスなどの小フォームファクタポータブル(またはモバイル)電子デバイスの一部として実施することができる。コンピューティングデバイス1600を、ラップトップコンピュータ構成と非ラップトップコンピュータ構成との両方を含むパーソナルコンピュータとして実施することもできる。
【0086】
本開示は、本明細書で説明される特定の実施形態に関して限定されてはならず、本明細書で説明される特定の実施形態は、さまざまな態様の例示として意図されたものである。当業者に明らかであるように、多数の修正形態および変形形態を、その趣旨および範囲から逸脱せずに作ることができる。本開示の範囲内の機能的に同等の方法および装置は、本明細書で列挙されたものに加えて、前述の説明から当業者に明らかになる。そのような修正形態および変形形態は、添付の特許請求の範囲の範囲に含まれることが意図されている。本開示は、添付の特許請求の範囲が権利を与えられる同等物のすべての範囲と一緒に、添付の特許請求の範囲の言葉によってのみ限定されなければならない。本開示が、もちろん変化し得る特定の方法、試薬、化合物、組成、または生物系に限定されないことを理解されたい。また、本明細書で使用される用語法が、特定の実施形態を説明するのみのためのものであって、限定的であることは意図されていないことを理解されたい。
【0087】
例示的実施形態では、本明細書で説明された動作、プロセスその他のいずれをも、コンピュータ可読媒体上に格納されたコンピュータ可読命令として実施することができる。コンピュータ可読命令を、モバイルユニット、ネットワーク要素、および/または任意の他のコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行することができる。
【0088】
システムの諸態様のハードウェア実施態様とソフトウェア実施態様との間にはほとんど区別が残されておらず、ハードウェアまたはソフトウェアの使用は、一般に(ある種の文脈でハードウェアとソフトウェアとの間の選択が重要になり得るという点で必ずではない)コスト対効率のトレードオフを表す設計選択である。本明細書で説明されるプロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術をもたらすことのできるさまざまな手段があり(たとえば、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア)、好ましい手段が、そのプロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術が展開される文脈に伴って変化すること。たとえば、実装者が、速度および正確さが主要であると判定する場合に、実装者は、主にハードウェア手段および/またはファームウェア手段を選ぶことができ、柔軟性が主要である場合には、実装者は、主にソフトウェア実施態様を選ぶことができ、あるいは、やはりその代わりに、実装者は、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアのある組合せを選ぶことができる。
【0089】
前述の詳細な説明は、ブロック図、流れ図、および/または例の使用を介してデバイスおよび/またはプロセスのさまざまな実施形態を示した。そのようなブロック図、流れ図、および/または例が、1つまたは複数の機能および/または動作を含む限り、そのようなブロック図、流れ図、または例に含まれる各機能および/または各動作を、個別におよび/または集合的に、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または事実上すべてのその組合せによって実施できることが、当業者によって理解されるであろう。一実施形態では、本明細書で説明される主題の複数の部分を、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、または他の集積フォーマットを介して実施することができる。しかし、当業者は、本明細書で開示される実施形態のいくつかの態様を、全体的にまたは部分的に、集積回路内で、1つまたは複数のコンピュータ上で動作する1つまたは複数のコンピュータプログラムとして(たとえば、1つまたは複数のコンピュータシステム上で動作する1つまたは複数のプログラムとして)、1つまたは複数のプロセッサ上で動作する1つまたは複数のプログラムとして(たとえば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ上で動作する1つまたは複数のプログラムとして)、ファームウェアとして、または事実上すべてのそれらの組合せとして同等に実施できること、回路網の設計ならびに/あるいはソフトウェアおよびまたはファームウェアのコードの記述が、本開示を考慮すると当業者の技量に十分に含まれることを認めるであろう。さらに、当業者は、本明細書で説明される主題の機構を、さまざまな形でプログラム製品として配布できること、本明細書で説明される主題の例示的実施形態が、配布を実際に実行するのに使用される信号担持媒体の特定のタイプにかかわりなく適用されることを理解するであろう。信号担持媒体の例は、フロッピディスク、ハードディスクドライブ、CD、DVD、ディジタルテープ、コンピュータメモリ、その他などの記録可能型媒体と、ディジタル通信媒体および/またはアナログ通信媒体(たとえば、光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などの伝送型媒体とを含むが、これらに限定はされない。
【0090】
当業者は、当技術分野で、デバイスおよび/またはプロセスを本明細書で示す形で記述し、その後、工学的実践を使用して、そのように記述されたデバイスおよび/またはプロセスをデータ処理システムに統合することが一般的であることを認めるであろう。すなわち、本明細書で説明されるデバイスおよび/またはプロセスの少なくとも一部を、妥当な量の実験を介してデータ処理システムに統合することができる。当業者は、通常のデータ処理システムが、一般に、システムユニットハウジング、ビデオディスプレイデバイス、揮発性メモリおよび不揮発性メモリなどのメモリ、マイクロプロセッサおよびディジタル信号プロセッサなどのプロセッサ、オペレーティングシステム、ドライバ、グラフィカルユーザインターフェース、およびアプリケーションプログラムなどの計算エンティティ、タッチパッドまたはタッチ画面などの1つまたは複数の対話デバイス、ならびに/あるいはフィードバックループおよび制御モータ(たとえば、位置および/または速度を感知するフィードバック、コンポーネントおよび/または量を移動しかつ/または調整する制御モータ)を含む制御システムのうちの1つまたは複数を含むことを認めるであろう。通常のデータ処理システムを、通常、データコンピューティング/通信および/またはネットワークコンピューティング/通信システムで見られるものなど、任意の適切な市販コンポーネントを利用して実施することができる。
【0091】
本明細書で説明される主題は、時々、異なる他のコンポーネントに含まれるかこれに接続される異なるコンポーネントを示す。そのような図示のアーキテクチャが、単なる例であること、実際に、同一の機能性を達成する多数の他のアーキテクチャを実施できることを理解されたい。概念的な意味で、同一の機能性を達成するためのコンポーネントのすべての配置は、所望の機能性が達成されるように効果的に「関連付けられる」。したがって、特定の機能性を達成するために組み合わされる本明細書の任意の2つのコンポーネントを、アーキテクチャまたは中間コンポーネントにかかわりなく、所望の機能性が達成されるように互いに「関連付けられる」と見なすことができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つのコンポーネントを、所望の機能性を達成するために互いに「動作可能に接続される」または「動作可能に結合される」と見なすこともでき、そのように関連付けられ得る任意の2つのコンポーネントを、所望の機能性を達成するために互いに「動作可能に結合可能である」と見なすこともできる。動作可能に結合可能の特定の例は、物理的に嵌合可能なコンポーネントおよび/または物理的に相互作用するコンポーネント、ならびに/あるいは無線で相互作用可能なコンポーネントおよび/または無線で相互作用するコンポーネント、ならびに/あるいは論理的に相互作用するコンポーネントおよび/または論理的に相互作用可能なコンポーネントを含むが、これらに限定はされない。
【0092】
本明細書での実質的にすべての複数形および/または単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈および/または応用例に適切に、複数形から単数形におよび/または単数形から複数形に変換することができる。さまざまな単数/複数の置換が、明瞭にするために本明細書で明示的に示される場合がある。
【0093】
一般に、本明細書、特に添付の特許請求の範囲(たとえば、添付の特許請求の範囲の本体)で使用される用語が、一般に、「開かれた」用語として意図されている(たとえば、用語「including(含む)」は、「including but not limited to(含むがこれに限定されない)」と解釈されなければならず、用語「having(有する)」は、「having at least(少なくとも〜を有する)」と解釈されなければならず、用語「includes(含む)」は、「includes but not limited to(含むがこれに限定されない)」と解釈されなければならないなど)ことが、当業者によって理解されるであろう。さらに、特定の個数の導入される請求項具陳が意図される場合には、そのような意図が、特許請求の範囲で明示的に具陳され、そのような具陳がない場合には、そのような意図が存在しないことが、当業者によって理解されるであろう。たとえば、理解の助けとして、次の添付の特許請求の範囲は、請求項具陳を導入するために導入句「at least one(少なくとも1つの)」および「one or more(1つまたは複数の)」の使用を含む場合がある。しかし、そのような句の使用は、同一の請求項が導入句「one or more」または「at least one」および「a」または「an」などの不定冠詞を含む時であっても、不定冠詞「a」または「an」による請求項具陳の導入が、そのように導入された請求項具陳を含む任意の特定の請求項を1つのみのそのような具陳を含む実施形態に限定することを暗示すると解釈されてはならず(たとえば、「a」および/または「an」は、「at least one」または「one or more」を意味すると解釈されなければならない)、同一のことが、請求項具陳を導入するのに使用される定冠詞の使用にもあてはまる。さらに、特定の個数の導入される請求項具陳が明示的に具陳される場合であっても、当業者は、そのような具陳を、少なくとも具陳された数を意味する(たとえば、他の修飾成句を伴わない「2つの具陳」という裸の具陳は、少なくとも2つの具陳または複数の具陳を意味する)と解釈しなければならないことを認めるであろう。さらに、「at least one of A, B, and C, etc.(A、B、およびCのうちの少なくとも1つ、など)」に類似する慣例が使用される場合に、一般に、そのような構文は、当業者がその慣例を理解する意味であることが意図されている(たとえば、「a system having at least one of A, B, and C(A、B、およびCのうちの少なくとも1つを有するシステム)」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとを一緒に、AとCとを一緒に、BとCとを一緒に、ならびに/またはA、B、およびCを一緒に有するシステムを含むが、これに限定はされないなど)。「at least one of A, B, or C, etc.(A、B、またはCのうちの少なくとも1つ、など)」に類似する慣例が使用される場合に、一般に、そのような構文は、当業者がその慣例を理解する意味であることが意図されている(たとえば、「a system having at least one of A, B, or C(A、B、またはCのうちの少なくとも1つを有するシステム)」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとを一緒に、AとCとを一緒に、BとCとを一緒に、ならびに/またはA、B、およびCを一緒に有するシステムを含むが、これに限定はされないなど)。さらに、複数の代替の項目を表す事実上すべての離接的単語および/または句は、この説明、特許請求の範囲、または図面のいずれに含まれるものであれ、項目のうちの1つ、項目のいずれか、または両方の項目を含む可能性を企図すると理解されなければならないことが、当業者によって理解されるであろう。たとえば、句「A or B(AまたはB)」は、「A」または「B」または「AおよびB」の可能性を含むと理解されるであろう。
【0094】
さらに、本開示の特徴または態様が、Markush groupに関して説明される場合に、当業者は、本開示が、これによってMarkush groupの任意の個々のメンバまたはメンバのサブグループに関しても説明されることを認めるであろう。
【0095】
当業者によって理解されるように、書かれた説明を提供することに関してなど、すべてにおいて、本明細書で開示されるすべての範囲は、任意のすべての可能な部分範囲およびその部分範囲の組合せをも包含する。すべてのリストされた範囲を、少なくとも等しい半分、1/3、1/4、1/5、1/10などに分割された同一の範囲を十分に記述し、可能にするものとしてたやすく認めることができる。非限定的な例として、本明細書で述べられる各範囲を、下側1/3、中央1/3、および上側1/3などにたやすく分解することができる。やはり当業者によって理解されるように、「up to(まで)」、「at least(少なくとも)」、および類似物などのすべての言葉は、具陳された数を含み、その後に上で述べたように部分範囲に分割され得る範囲に言及する。最後に、当業者によって理解されるように、範囲は、各個々のメンバを含む。したがって、たとえば、1〜3個のセルを有する群は、1個、2個、または3個のセルを有する群に言及する。同様に、1〜5個のセルを有する群は、1個、2個、3個、4個、または5個のセルを有する群に言及するなどである。
【0096】
前述から、本開示のさまざまな実施形態が、本明細書で例示のために説明されたこと、さまざまな変更を、本開示の範囲および趣旨から逸脱せずに行うことができることを理解されたい。したがって、本明細書で開示されるさまざまな実施形態は、限定的であることを意図されてはおらず、真の範囲および趣旨は、次の特許請求の範囲によって示される。
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