(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、上記の目的を具体的に実現できる本発明の好ましい実施例を、添付の図面を参照して説明する。
【0032】
図1は、本発明の一実施例に係る衣類処理装置の斜視図、
図2は、
図1においてドアが第1回転方向に回転された図、
図3は、
図1においてドアが第2回転方向に回転された図である。以下、
図1乃至
図3を参照して説明する。
【0033】
本発明に係る衣類処理装置は、衣類収容空間Rと衣類収容空間に衣類の投入が可能な投入口37とが設けられたキャビネット3と、投入口を開閉可能なように設けられたドア4と、ドア4が投入口を開閉可能なように回転させ、ドアを互いに異なる方向に回転させるヒンジ部5,6,7と、を含む。
【0034】
キャビネット3は、衣類処理装置の外観を形成し、投入口37は、キャビネットの一面に設けられたアウタパネル33を貫通するように設けられて、衣類収容空間Rに連通する。
【0035】
アウタパネル33には、ドア4に設けられたロック突起47が収容されるロック突起収容部39を備えることができる。したがって、ドア4は、ロック突起47がキャビネットに設けられたロック突起収容部39に収容することによって、投入口を閉鎖する。
【0036】
一方、キャビネット3には、使用者が衣類処理装置に制御命令を入力するためのコントロールパネル31を備えることができる。
【0037】
ヒンジ部5,6,7は、投入口37の開閉が可能なようにドア4を回転させる第1回転軸Aと、投入口の開閉が可能なようにドア4を回転させ、第1回転軸と異なる方向にドアを回転させる第2回転軸Bと、を形成する。第1回転軸Aは、キャビネット3に対して垂直をなし、第2回転軸Bは、キャビネット3に対して水平をなしてもよい。
【0038】
第1回転軸は、第1ヒンジ5及び第2ヒンジ6を通じて形成され、第2回転軸は、第2ヒンジ6及び第3ヒンジ7を通じて形成される。
【0039】
図2及び
図3は、第1回転軸Aがキャビネット3の高さ方向に沿って形成され(縦軸)、第2回転軸Bはキャビネットの幅方向に沿って形成(横軸)される場合を示しているが、第1回転軸の位置及び第2回転軸の位置を、
図2に示された内容に限定する必要はない。
【0040】
すなわち、第1回転軸及び第2回転軸は、ドアが様々な方向に回転して投入口を開放できる限り(第1回転軸と第2回転軸とが一定の角度を形成するように設けられる限り)、キャビネットの様々な位置に備えることができる。一方、第1回転方向と第2回転方向とは互いに異なる回転方向であることが好ましい。
【0041】
ただし、
図3のように、第2回転軸がキャビネットの幅方向に沿って設けられ、ドアが投入口37の下端を基準に傾斜(Tilting)すると、ドアの傾斜角の調節を通じて容易に衣類を投入できるという効果があり、これに関する詳細な説明は後述する。
【0042】
ヒンジ部は、第1回転軸Aを構成する第1軸を備え、ドアをキャビネット3に着脱させる第1ヒンジ5と、第1軸と共に第1回転軸を構成する第2軸と第2回転軸Bを構成する第3軸とを備えた第2ヒンジ6と、第3軸と共に第2回転軸を構成する第4軸を備え、ドア4をキャビネット3に着脱させる第3ヒンジ7と、を含む。
【0043】
第1ヒンジ5は、第1回転軸を形成する第1軸51と、第1軸51を収容する第1収容溝が形成された第1軸着脱部53とを備える。第1軸51はキャビネット3に設置し、第1軸着脱部53はドア4に設置してもよい。もちろん、これとは異なり、第1軸51をドア4に設置し、第1軸着脱部53をキャビネット3に設置してもよい。
【0044】
第3ヒンジ7は、第2回転軸を形成する第4軸713と、第4軸713を収容する第2収容溝が形成された第4軸着脱部73とを備える。第4軸713はドア4に設置し、第4軸着脱部73はキャビネット3に設置してもよい。もちろん、これとは異なり、第4軸713をキャビネット3に設置し、第4軸着脱部73をドア4に設置してもよい。
【0045】
図2に示されたように、ドアが第1回転方向に回転する場合には、第1ヒンジ5及び第2ヒンジ6は、ドア4がキャビネット3に対して回転可能なように連結される。このとき、第3ヒンジ7において、ドア4はキャビネット3から分離される。
【0046】
反面、
図3に示されたように、ドアが第2回転方向に回転する場合には、第2ヒンジ6及び第3ヒンジ7は、ドア4がキャビネット3に対して回転可能なように連結される。このとき、第1ヒンジ5において、ドア4はキャビネット3から分離される。
【0047】
すなわち、ドア4が第1回転方向又は第2回転方向のいずれかの回転方向に回転する場合に、第2ヒンジ6は、両回転方向に対してすべて固定されるが、第1ヒンジ5及び第3ヒンジ7は、ドア4とキャビネット3とを結合又は分離させる。
【0048】
ドア4は、アウタパネル33方向に設けられたインナフレーム43と、インナフレームに結合され、外観を形成するアウタフレーム41とを含む。
【0049】
ドアは、投入口37に挿入される透過部45を更に含むことができる。透過部45は、衣類収容空間Rの内部に位置した衣類が投入口の外部に排出されることを防止できるだけでなく、衣類処理装置の作動中に使用者が衣類収容空間Rを確認できるようにする効果がある。
【0050】
図3に示されたように、ドア4の上端には長手方向に所定の深さだけ窪んだ凹部992が設けられる。凹部992は、ドア4の幅方向に沿って長く延びる。凹部992は、ドア4の幅方向の長さと同一の大きさだけ延ばすことができる。
【0051】
凹部992の中央には、使用者が手で把持して加圧することができる加圧片990が設けられる。加圧片990は、ドア4の中央に設置されて、使用者がドア4を第2回転方向に回転させるときに加圧することができる。使用者が加圧片990を加圧する場合には、後述するドア4の内部に設置された様々な構成要素によって、使用者が選択した回転方向に沿ってドア4を安定的に回転させることができる。
【0052】
一方、使用者が、凹部992の中央である加圧片990を加圧せずに、凹部992を把持してドア4を回転させることができる。使用者がドア4を第2回転方向ではなく、第1回転方向に回転させたい場合、加圧片990を加圧せずに、加圧片990が位置しない凹部992の他の部分を把持して、ドア4を回転させることが好ましい。例えば、使用者が第1回転方向にドアを回転する場合には、第1回転方向の中心となる第1回転軸Aの反対側に位置する部分を把持してドア4を開放することができる。
【0053】
図4は、第2ヒンジが第1回転方向に回転された状態を示す図で、
図5は、第2ヒンジが第2回転方向に回転された状態を示す図である。以下、
図4及び
図5を参照して説明する。
【0054】
第2ヒンジ6は、キャビネット3とドア4とを連結して、ドア4が第1回転方向及び第2回転方向に選択的に回転可能なように固定する。第2ヒンジ6は、第1回転軸及び第2回転軸によってドア4が回転するすべての場合に、ドア4がキャビネット3に回転可能なように結合する。
【0055】
第2ヒンジ6は、キャビネット3に固定されるキャビネット固定部61と、ドア4に固定されるドア固定部65とを含む。
【0056】
ドア固定部65には、第1回転軸を構成する第2軸651が設けられる。ドア4は、第2軸651を基準として第1回転方向に回転することができる。ドア4は、ドア固定部65に対して第2軸651を中心に回転することができる。
【0057】
ドア固定部65とキャビネット固定部61とは、第3軸63を中心に回転可能に結合される。第3軸63は第2回転軸を構成するものであり、ドア4は第3軸63を基準に第2回転方向に回転することができる。
【0058】
図4に示されたように、ドア4が第1回転方向に沿って回転する場合には、ドア固定部65及びキャビネット固定部61は、第3軸63を中心に折り畳まれない。ドア4が第1回転方向に回転したとき、ドア固定部65とキャビネット固定部61との間には相対的な運動が発生しないため、ドア固定部65とキャビネット固定部61との結合状態は変化せずに、そのまま維持される。
【0059】
ドア4の下端には、所定深さで窪んだリセス42を形成することができる。リセス42は、キャビネット固定部61を収容できるように空間を提供することができる。
図5に示されたように、リセス42は、ドア4が第2回転方向に回転したときに、キャビネット固定部61とドア4の下端との間に干渉が発生しないように十分な空間を確保する。
【0060】
ドア4が第2回転方向に回転されると、ドア4の下端がキャビネット3に向かって移動する。したがって、ドア4が第2回転方向に回転するためには、ドア4とキャビネット3との間に一定の大きさの空間を備えなければならない。そのために、ドア4の下端にリセス42を形成することで、ドア4がリセス42で提供する空間だけ回転することができる。
【0061】
図5に示されたように、ドア4が第2回転方向に回転すると、ドア固定部65とキャビネット固定部61とは、第3軸63を中心に互いに折り畳まれる。すなわち、ドア4が第2回転方向に回転する場合には、ドア4は、第1回転方向に回転しないため、ドア4は第2軸651に対しては回転しない。
【0062】
図5は、ドアが開放された状態を示した概念図である。以下、
図5を参照して説明する。
【0063】
キャビネット3に対してドア4は二つの角度で投入口37を開放する。すなわち、
図5に示されたように、ドア4は、相対的に投入口37を大きく開放する位置と相対的に投入口37を小さく開放する位置とで、投入口37を開放した状態で固定することができる。このとき、ドア4が投入口37を相対的に小さく開放する角度θ1を第1角度といい、ドア4が投入口37を相対的に大きく開放する角度を第2角度θ2という。
【0064】
第1角度は、略30度程度であり、第2角度は略85度〜90度程度をなすことが可能である。もちろん、第1角度と第2角度は、上述した値と異なる値に変更可能である。
【0065】
そして、本発明を用いて第1角度及び第2角度以外にも、複数の他の角度でドア4を停止させることができるように変更してもよい。もちろん、以下では、説明の便宜のために、ドア4が投入口37を閉鎖する角度、すなわち、ドア4が垂直に立てられた角度を第3角度と限定して説明する。
【0066】
本発明では、使用者は、便宜のため、ドア4を二つの位置で開放して、投入口37の内部に衣類を投入することができる。
【0067】
例えば、ドア4が投入口37を小さく開放する位置では、ドア4の角度が相対的に垂直に近い。したがって、使用者が投入口37に衣類を投入する場合に、衣類がドア4にぶつかっても、ドア4の傾斜角によって衣類が投入口37を通じて収容空間に容易に投入され得る。
【0068】
反面、使用者が、収容空間Rに収容された衣類を投入口37を通じて取り出す場合に、ドア4が投入口37を小さく開放すると、使用者に不便が発生し得る。使用者が、収容空間Rに手を入れて衣類を容易に取り出すためには、ドア4が投入口37を十分に開放する必要がある。したがって、ドア4が相対的に投入口37を大きく開放した状態で固定できるようにする。
【0069】
図6は、本発明の一実施例を具体的に示す要部斜視図である。以下、
図6を参照して説明する。
【0070】
一実施例に係る衣類処理装置は、キャビネット3に設置されたガイド部1300と、ドア4に設置される連結部1320とを含む。
【0071】
ガイド部1300には、所定の深さで窪んだガイド溝1301が形成される。そして、連結部1320には、ガイド溝1301に収容されて移動経路が案内されるガイド突起1322が設けられる。ガイド溝1301の形状に沿ってガイド突起1322が案内される。
【0072】
一方、ガイド突起1322が、ガイド溝1301の内部でガイド溝1301の形状に沿って移動しながら、ガイド溝1301の様々な位置で停止することができる。このとき、ガイド突起1322の位置によって、投入口37が開放される程度が変わる。
【0073】
特に、ガイド溝1301は、ドア4の回転中心軸方向に窪む。言い換えると、ガイド溝1301は、回転中心軸の中心に向かう方向、すなわち、回転中心軸の放射方向と反対方向に窪んでいる。ドア4の回転中心軸は、ドア4の下部に配置され、
図5を基準としてドア4を時計方向又は反時計方向に回転させる中心である。ドア4が時計方向に回転すると、投入口37の開放程度が増加し、ドア4が反時計方向に回転すると、投入口37の開放程度が減少する。
【0074】
ガイド突起1322は、ガイド溝1301に引き込まれて移動できるように、ガイド溝1301の窪み方向に対応するように突出することが好ましい。
【0075】
連結部1320は、ドア4に回転可能に軸結合される。
図5に矢印で示したように、連結部1320は、ドア4に対して自由に回転しながら移動できるため、ガイド溝1301の形状に沿って移動することができる。
【0076】
図8は、
図7でのガイド部を具体的に示す図である。以下、
図8を参照して説明する。
【0077】
ガイド溝1301は、全体的に3個のガイド溝である第1ガイド溝1302、第2ガイド溝1306、及び第3ガイド溝1310を含む。第1ガイド溝1302、第2ガイド溝1306、及び第3ガイド溝1310を互いに連結することによって、ガイド突起1322がそれぞれのガイド溝内で他のガイド溝に移動可能である。
【0078】
第1ガイド溝1302は、ドア4が第1角度で停止するように、ガイド突起1322を案内し、第1ガイド溝1302の一端には、第1角度でガイド突起1322を安着させる第1安着段部1304が形成される。
【0079】
第1安着段部1304は、第1ガイド溝1302の幅を所定の長さだけ減少させる。もちろん、第1安着段部1304は、第1ガイド溝1302の下端から所定の高さだけ上昇した形状に突出することが好ましい。すなわち、ガイド突起1322は、第1ガイド溝1302を通過する途中に第1安着段部1304に接する瞬間停止され、したがって、ドア4は第1角度で停止される。
【0080】
第2ガイド溝1306は、ドア4を第2角度で停止させるようにガイド突起1322を案内し、第2ガイド溝1306の一端には、第2角度でガイド突起1322を安着させる第2安着段部1308が形成される。
【0081】
第2安着段部1308は、第2ガイド溝1306の一端を終える構成要素であって、ガイド突起1322は、第2安着段部1308に停止された後は、下方向に移動しない。
【0082】
第3ガイド溝1310は、ドア4が第3角度で停止するようにガイド突起1322を案内する。このとき、第3角度は、上述した第1角度及び第2角度とは異なり、ドア4が投入口37を密閉するように、ドア4が垂直に配置することを意味してもよい。
【0083】
一方、ガイド溝1301の中央には、ガイド突起1322の移動を制限するように、ガイド溝1301から突出したガイド片1312が設けられる。ガイド片1312は、ガイド溝1301の窪み方向と反対方向に突出する。ガイド片1312は、ガイド突起1322が、形成されたガイド溝1301内で定められた経路に沿って移動するようにする。
【0084】
ガイド片1312は、第1ガイド溝1302を、ガイド片1312の上部に位置する部分と第1ガイド片1312の下部に位置する部分とに区分することができる。
【0085】
このとき、ガイド片1312の上部に位置した第1ガイド溝1302は、ガイド突起1322が移動する方向に沿って下降するように、所定角度傾斜していることが好ましい。ドア4は自重を有しているため、使用者が大きい力を加えなくても、ガイド突起1322が第1ガイド溝1302内で移動できるようにするためである。
【0086】
図1乃至
図8を参照して、本発明の一実施例の作動方式を説明する。
【0087】
まず、ドア4が投入口37を閉鎖した状態である、ドア4が第3角度で配置された状態では、ドア4が、
図8に示された第1ガイド溝1302の一端S3に停止している。
【0088】
ドア4が第1ガイド溝1302の一端S3に停止した状態で、使用者がドア4を開放するために、ドア4をキャビネット3を基準にして時計方向に回転させる力を加えた場合、ガイド突起1322は第1ガイド溝1302に沿って移動する。このとき、ドア4も投入口37に対する開放角度を次第に増加させる。
【0089】
ガイド突起1322は、ガイド片1312の上部に配置された第1ガイド溝1302に沿って移動する。このとき、ガイド片1312は、ガイド突起1322が移動する方向が下方に傾斜しているため、ガイド突起1322は、ドア4の自重によって第1ガイド溝1302に沿って容易に移動することができる。
【0090】
次に、ガイド突起1322がガイド片1312の下部に配置された第1ガイド溝1302に沿って移動しながら、ドア4が投入口37を開放する角度が増加する。参考に、ガイド突起1322がS3の位置よりも下方に移動するため、ドア4が時計方向に回転して、投入口37を開放する角度が増加することがわかる。
【0091】
ガイド突起1322が第1ガイド溝1302の一端に移動し、最終的に第1安着段部1304に到達すると、ガイド突起1322は第1安着段部1304に安着する。そして、ガイド突起1322は、第1安着段部1304が形成された位置S1で移動が止まる。第1安着段部1304は、所定の高さだけ上昇するように形成することによって、ガイド突起1322の移動を効率的に停止させることができる。
【0092】
使用者が、ドア4が投入口37を第1角度よりも相対的に大きい第2角度で開放することを願う場合には、使用者は、ドア4に更なる力を加える。
【0093】
使用者が加えた力によって、ガイド突起1322は、第1安着段部1304から外れて、第2ガイド溝1306に沿って移動する。第1ガイド溝1302の一端は第2ガイド溝1306と連結されているため、ガイド突起1322は、第1ガイド溝1302を外れて第2ガイド溝1306に移動し、第2ガイド溝1306に沿って案内される。
【0094】
第2ガイド溝1306は、全体的に下方向に長く延びているため、ガイド突起1322は、第2ガイド溝1306の形成方向に沿って下方に移動する。連結部1320は、ドア4に対して自由に回転は可能であるが、長手方向に延長されないため、第2ガイド溝1306の形成方向に沿ってドア4を回転させることができる。
【0095】
ガイド突起1322が、第2ガイド溝1306内で第2安着段部1308に接触する位置S2まで移動すると、第2安着段部1308に安着して停止する。したがって、ドア4の回転が停止して、ドア4は投入口37を第2角度で傾斜した状態で開放する。
【0096】
一方、使用者が、ドア4が投入口37を閉鎖することを願う場合、ドア4を反時計方向に回転させる力を加える。すると、ガイド突起1322は、第2ガイド溝1306の内部を上昇しながら、第3ガイド溝1310に移動する。第2ガイド溝1306の一端は第3ガイド溝1310と連結されているため、ガイド突起1322は、第2ガイド溝1306から第3ガイド溝1310に移動することができる。
【0097】
ガイド突起1322が第3ガイド溝1310内で上昇しながら、ドア4は投入口37を開放する程度が減少する。ガイド突起1322が、第3ガイド溝1310と第1ガイド溝1302とが連結された位置S3に到達すると、ガイド突起1322の移動は中止され、ドア4は第3角度で停止する。したがって、ドア4は、投入口37を密閉する。
【0098】
全体的にガイド突起1322は、ガイド溝1301の内部でS1→S2→S3に位置を変更しながら、それぞれの位置でガイド突起1322の位置を固定することができる。
【0099】
このとき、ドア4が投入口37を密閉した状態、すなわち、第3角度で固定可能なように別途の締結部材を用いてもよい。そのために、ドア4とキャビネット3とが接する部分に、上述したロック突起収容部とロック突起などを用いて固定状態を維持するようにできる。
【0100】
反面、使用者が、ドア4を、第2角度を通過せずに、第1角度から第3角度、すなわち、ドア4が投入口37を閉鎖した状態に移動させたい場合には、ドア4に反時計方向に力を加えて、第1ガイド溝1302から第3ガイド溝1310に移動させてもよい。このとき、ガイド突起1322は、第1安着段部1304で安着された状態が解除され、ガイド突起1322は、第1ガイド溝1302から第3ガイド溝1310に案内される。全体的に第1ガイド溝1302、第2ガイド溝1306、及び第3ガイド溝1310は、一つの位置で会うように形成できるためである。すなわち、この場合に、ガイド突起1322は、ガイド溝1301の内部でS1→S3に移動する。
【0101】
図9は、本発明の他の実施例を概略的に示す図である。以下、
図9を参照して説明する。
【0102】
本発明の他の実施例は、上述した一実施例とは異なり、ガイド溝1301がドア4の回転中心軸の長手方向に窪んでいる。ドア4の回転中心軸がドア4の下端に位置すると仮定すると、ドア4の回転中心軸は、
図9の図面を貫通する方向に形成され得る。
【0103】
このとき、ガイド溝1301は、キャビネット3の側壁に設置することができる。もちろん、ガイド溝1301は、全体的にガイド溝1301を垂直に配置できるようにする壁体を構成する様々な構成要素に形成することができる。すなわち、キャビネット3には、ガイド溝1301を設置するための別途の垂直壁を付加することができ、これとは異なり、キャビネット3の既存の構成である側壁にガイド溝1301を設置してもよい。
【0104】
連結部1320は、ドア4に回転可能に設けることが可能である。もちろん、連結部1320は、ドア4の一部構成要素であるヒンジに設置してもよい。
図9では、図面を簡略にするために、ドアの全体構成でないドアの一部の構成要素と連結部1320とが結合されている状態を示している。
【0105】
連結部1320は、ドア4に回転軸を通じて連結される一端である継ぎ目1326を含む。連結部1320は、継ぎ目1326においてドア4と軸結合される。
【0106】
ガイド溝1301は、全体的に3個のガイド溝である第1ガイド溝1302、第2ガイド溝1306、及び第3ガイド溝1310を含む。第1ガイド溝1302、第2ガイド溝1306、及び第3ガイド溝1310は互いに連結される。
【0107】
第1ガイド溝1302は、ドア4が第1角度で停止するようにガイド突起1322を案内し、第1ガイド溝1302の一端には、第1角度でガイド突起1322を安着させる第1安着段部1304が形成される。
【0108】
第1安着段部1304は、第1ガイド溝1302の幅を所定の長さだけ減少させる。もちろん、第1安着段部1304は、第1ガイド溝1302の下端から所定の高さだけ上昇した形状に突出することが好ましい。すなわち、ガイド突起1322は、第1ガイド溝1302を通過する途中に第1安着段部1304に接する瞬間停止され、したがって、ドア4は第1角度で停止される。
【0109】
第2ガイド溝1306は、ドア4を第2角度で停止させるようにガイド突起1322を案内し、第2ガイド溝1306の一端には、第2角度でガイド突起1322を安着させる第2安着段部1308が形成される。
【0110】
第2安着段部1308は、第2ガイド溝1306の一端を終える構成要素であって、ガイド突起1322は、第2安着段部1308に停止した後は下方向に移動しない。
【0111】
第3ガイド溝1310は、ドア4が第3角度で停止するようにガイド突起1322を案内する。このとき、第3角度は、上述した第1角度及び第2角度とは異なり、ドア4が投入口37を密閉するように、ドア4を垂直に配置することを意味する。
【0112】
一方、ガイド溝1301の中央には、ガイド突起1322の移動を制限するように、ガイド溝1301から突出したガイド片1312が設けられる。ガイド片1312は、ガイド溝1301の窪み方向と反対方向に突出する。
【0113】
このとき、ガイド片1312の上側に配置された第1ガイド溝1302の部分は、上述した実施例とは異なり、ガイド突起1322が移動しながらガイド突起1322が上昇するように傾斜することが好ましい。すなわち、ガイド突起1322は、ガイド片1312の第1ガイド溝1302において、ガイド片1312の上部に形成された区間では全体的に上昇する。
【0114】
図10は、ガイド部の一部を拡大した図である。以下、
図10を参照して説明する。
【0115】
ガイド片1312は、ガイド突起1322が、第1ガイド溝1302から、第1安着段部1304で停止せずに、直ちに第2ガイド溝1306に移動することを防止するように、所定の厚さを有することが好ましい。ガイド片1312の下方に位置した第1ガイド溝1302の部分は、全体的に同一の幅を有する経路からなって、ガイド突起1322を第1安着段部1304に安定的に移動させることができる。
【0116】
ガイド片1312がガイド溝1301にない場合、ガイド突起1322は、第1ガイド溝1302で第1安着段部1304に安着せずに、第2ガイド溝1306に移動する。これを防止するために、ガイド片1312を形成して、第1ガイド溝1302でガイド突起1322が自由に移動できる経路を制限する。
【0117】
図11は、連結部の一部を拡大した図である。以下、
図11を参照して説明する。
【0118】
連結部1320の一端である継ぎ目1326は、全体的に半円形に形成してもよい。特に、継ぎ目1326において所定の角度(α)は、所定の長さだけ突出した干渉片1330が設けられる。干渉片1330は、継ぎ目1326の全体的な半径に比べて、より大きい半径を有するように突出する。
【0119】
継ぎ目1326は、ドア4に回転可能に軸結合され、突出した干渉片1330が形成された角度(α)では、継ぎ目1326の回転が制限され、一時的にドア4の角度が維持される。干渉片1330は、一時的に、小さな力でドア4の回転を制限するだけであり、使用者が小さな力を更に加えた場合には、更に回転して、干渉片1330による回転拘束区間から外れることがある。
【0120】
すなわち、継ぎ目1326が回転しながら干渉片1330がドア4に当接すると、一時的に回転が停止され、干渉片1330がドア4に当接しない位置では、継ぎ目1326は特別な抵抗なしに回転する。
【0121】
以下、
図4、
図9乃至
図11を参照して、本発明の他の実施例の作動形態について説明する。
【0122】
ドア4が投入口37を閉鎖した状態では、ガイド突起1322はS3の位置に停止する。上述した一実施例で説明したとおり、ガイド突起1322をS3の位置に固定するために、ドア4とキャビネット3にはロック突起収容部及びロック突起などの別途の締結部材を備えてもよい。
【0123】
使用者が投入口37から衣類を取り出したり、投入口37に衣類を入れたりするために、ドア4を回転させる必要がある。
【0124】
投入口37を開放するためにドア4を回転させる場合には、ガイド突起1322は、S3の位置で第1ガイド溝1302に沿って移動する。このとき、第1ガイド溝1302は、ガイド片1312の上側に位置した部分と、ガイド片1312の下側に位置した部分とに区分することができる。
【0125】
ガイド突起1322が、ガイド片1312の上側に位置した第1ガイド溝1302に沿って移動する場合には、
図11に示されたように、干渉片1330が、継ぎ目1326が回転しないようにする。すなわち、連結部1320が回転しないため、ドア4も回転せず、一定の角度が維持される。したがって、ガイド突起1322は、ガイド片1312の上側に位置した第1ガイド溝1302に沿って全体的に上昇する。すなわち、ガイド片1312の上側に位置した第1ガイド溝1302は、一種の拘束区間を意味してもよい。
【0126】
干渉片1330は、大きな抵抗力を持っていないため、一時的な拘束力だけを提供するだけである。したがって、ドア4が更に回転させられると、干渉片1330に接触する部分が解除され、連結部1320は自由に回転する。
【0127】
一方、ガイド突起1322が、ガイド片1312の下方に配置された第1ガイド溝1302の部分を通過しながら、ガイド突起1322は、第1安着段部1304に停止する。ガイド突起1322が第1安着段部1304に停止する位置S1で、ドア4の回転も停止するため、ドア4は第1角度で回転が停止する。
【0128】
このとき、ガイド突起1322が、ガイド片1312の下方に配置された第1ガイド溝1302の部分において第1安着段部1304で停止せずに、第2ガイド溝1306に直ちに移動することを防止するために、ガイド片1312が配置される。
【0129】
次に、ドア4を更に回転させて、投入口37をより大きく開放させたい場合には、使用者がドア4に力を加え、これによって、ガイド突起1322は、第1ガイド溝1302から第2ガイド溝1306に移動する。ガイド突起1322は、第2ガイド溝1306の全体的に垂直の形状に沿って、第2ガイド溝1306の下方に移動する。ガイド突起1322が、第2ガイド溝1306の一端に形成された第2安着段部1308に安着する瞬間、ガイド突起1322の移動は停止し、ドア4の回転も停止する。したがって、ドア4は、第2角度で回転が停止し、固定された状態を維持することができる。
【0130】
一方、第2ガイド溝1306は、ドア4が円滑に回転できるように、垂直の直線形状ではなく、第2ガイド溝1306の下端が、ドア4が位置した方向に延びるように湾曲して形成することが好ましい。ドア4の回転によって、継ぎ目1326は、ガイド突起1322を中心に略円形の軌跡に沿って移動するためである。
【0131】
ドア4を第2角度から第3角度に移動させたい場合、使用者は、ドア4の一端を把持し、ドア4の一端を上昇させる。ガイド突起1322は、第2ガイド溝1306に沿って上昇し、第2ガイド溝1306から外れて、第3ガイド溝1310に移動する。
【0132】
ガイド突起1322は、第3ガイド溝1310に沿って上昇しながら、ドア4は、第3角度である、ドア4が投入口37を閉鎖する。
【0133】
図12は、連結部の変形例を示す図である。以下、
図12を参照して説明する。
【0134】
ドア4が複数回にわたって回転すると、継ぎ目1326の干渉片1330に摩耗が生じうる。干渉片1330が摩耗して、突出した長さが減少すると、干渉片1330は、ガイド突起1322が第1ガイド溝1302内を移動するときに、連結部1320の回転を十分に拘束できない。このような場合、ガイド突起1322は、ガイド片1312の上側に位置した第1ガイド溝1302の上部に沿って上昇できず、第1ガイド溝1302から第3ガイド溝1310に移動するおそれがある。
【0135】
すなわち、使用者は、ドア4を第1角度だけ回転させ、ドア4を固定する意図であったが、干渉片1330が適切な機能を果たすことができないため、第1角度を超えて第2角度だけ回転して、投入口37が不必要に大きく開放されるという問題が発生し得る。
【0136】
これを防止するために、干渉片1330とドア4とに干渉が発生する部分には、弾性による支持力を提供する弾性支持片1332を備えることができる。弾性支持片1332は、板バネからなり、干渉片1330が摩耗することを防止できる。したがって、干渉片1330が第1ガイド溝1302内で一貫的な機能を果たすことができる。
【0137】
図13は、本発明の他の実施例の変形例を示す図であり、
図14は、
図13の内部の一面を示す図である。以下、
図13及び
図14を参照して説明する。
【0138】
ガイド突起1322は、連結部1320を中心にして両側に対称に設置し、ガイド部1300は、二つのガイド部を連結部1320を中心にして対称に設置してもよい。
【0139】
すなわち、
図13の実施例において、連結部1320を中心にした一つのガイド突起1322は、
図9で示した形態でガイド溝を通じて案内され、連結部1320を中心にした他の一つのガイド突起1322は、
図14で示した形態でガイド溝を通じて案内される。すなわち、
図13の一側の内部は、
図9に示された内容のとおりであり、
図13の他側の内部は、
図14に示されたとおりである。
【0140】
それぞれのガイド部1300にはそれぞれのガイド溝1301が形成される。したがって、それぞれのガイド溝1301に沿って案内されるそれぞれのガイド突起1322を備えることが好ましい。
【0141】
それぞれのガイド溝1301は互いに対向するように形成されるため、ガイド突起1322は、それぞれのガイド溝1301に個別的に収容されて、移動経路が案内されるように設けられる。
【0142】
このとき、連結部1320は、二つのガイド部1300間に挿入されて移動可能に固定される。連結部1320は、二つのガイド突起1322がそれぞれのガイド溝1301内で移動するにつれて共に移動して、ドア4の回転角度を調節する。
【0143】
図9、
図13、及び
図14で説明される実施例の作動内容は、上述した他の実施例と同一であるため、具体的な説明を省略する。ただし、
図9、
図13、及び
図14で説明される実施例は、二つのガイド突起によってドア4の移動経路が制限され、ドア4がそれぞれ停止された位置で固定力を提供できるため、ドア4が安定的に移動し、また強い固定力によって固定することができる。
【0144】
図15は、本発明の更に他の実施例の要部を示す図で、
図16は、
図15の中央部位の断面図である。以下、
図15及び
図16を参照して説明する。
図15では、ドア4の両側に配置されたヒンジが省略され、ドア4の中央部位だけを示す。
【0145】
更に他の実施例では、ドア4が第2角度で回転された状態で、更にドア4が回転されないように支持する構造に関する。もちろん、上述した実施例のように、ガイド突起1322が第2安着段部1308に安着すると、ドア4がそれ以上回転しないが、ドア4に衣類が落ちるなどの予想できなかった力が更に加えられた場合、ドア4をより安定的に固定することが必要である。
【0146】
ドア4の下部には、所定の深さで窪んだ凹片44が形成され、キャビネット3の下部には、凹片44に対応するように所定深さの分だけ突出した突出片32が形成される。このとき、凹片44は、ドア4の下端から所定高さだけ上昇した位置に形成することが好ましい。すなわち、ドア4の下端において所定高さだけ上昇した位置には凹片44が形成され、凹片44の下方にはドア4の通常の形状を有するように凹片44よりも突出する。
【0147】
ドア4が投入口37を閉鎖した状態、すなわち、ドア4が第3角度で配置された状態では、突出片32は凹片44内に収容される。
【0148】
反面、使用者がドア4を回転させた場合、ドア4が第2角度に回転した後には、ドア4の下端がキャビネット3の下端に形成された突出片32に当接する。
【0149】
すなわち、ドア4が十分に回転され、第2角度まで回転したとき、キャビネット3とドア4の下端が互いに接触するため、ドア4は更には回転しない。
【0150】
突出片32は、キャビネット3の中央に1個を形成してもよいが、ドア4を支持する強度を強化するために、キャビネット3の中央を中心に対称をなすように複数配置してもよい。
【0151】
同様に、凹片44は、ドア4の中央に1個を形成してもよいが、キャビネット3を支持する強度を強化するために、ドア4の中央を中心に対称をなすように複数配置してもよい。
【0152】
本発明の更に他の実施例では、上述した実施例に結合して、ドア4が第2角度以上に回転しないようにしてもよい。
【0153】
本発明の更に他の実施例に係る洗濯装置100は、
図17に示されたように、外観を形成し、投入口37を備えたキャビネット3と、キャビネットの内部に位置して洗濯物(洗濯対象物又は乾燥対象物)を処理(洗濯、乾燥など)する収容部Rと、投入口37を開閉可能なように設けられたドア4と、を含む。
【0154】
洗濯装置100が乾燥だけを目的とする場合であれば、収容部Rは、キャビネット3の内部に回転可能なように設けられたドラム(図示せず)だけで十分である。
【0155】
しかし、洗濯装置100が洗濯機能も行うことができるように設けられた場合であれば、収容部Rは、キャビネットの内部に設けられ、洗濯水が貯水されるタブ(図示せず)と、タブの内部に回転可能なように設けられたドラム(図示せず)とを備えなければならない。
【0156】
ドア4は、キャビネット3の底面に対して垂直方向に設けられたヒンジ5,6によって回転することもでき、キャビネット3の底面に対して平行に設けられたヒンジ6,7000によって回転できるように設けられる。ドア4は、ヒンジが固定されるアウタフレーム43と、アウタフレーム43に結合して外観を形成するインナフレーム41とを含む。
【0157】
アウタフレーム43には、第1ハンドル4311と第2ハンドル4315を備えることができる。第1ハンドル4311は、アウタフレーム43の上部面に折れ曲がって設けられ、第2ハンドル4315は、ドアの対向する両側面にそれぞれ備えることができる。
【0158】
第1ハンドル4311は、ドア4を、後述する第2ヒンジ6及び第4ヒンジ7000を基準にして回転させるための手段であり、第2ハンドル4315は、ドア4を、後述する第2ヒンジ6及び第1ヒンジ5を基準にして回転させるための手段である。
【0159】
一方、ドア4には、キャビネットの投入口37に対応する位置に設けられた貫通孔4330と、貫通孔に位置して、使用者が収容部Rの内部を観察できるようにする透明板4340とを更に備えることができる。
【0160】
この場合、貫通孔4330は、アウタフレーム43に設けられたフレーム貫通孔と、インナフレーム41を貫通するカバー貫通孔とを備えることができ、透明板4340は、カバー貫通孔に設けられたカバー透明板と、フレーム貫通孔に設けられたフレーム透明板とを備えることができる。
【0161】
ドア4には、ドアをキャビネット3に固定させるためのロック部を更に備えることができる。ロック部は、アウタフレーム43とキャビネット3とのいずれかに設けられたフック41と、アウタフレーム43とキャビネット3の残りの一つとに設けられ、フックが収容されるフック収容溝43と、を含むことができる。
【0162】
また、洗濯装置100は、
図18に示されたように、キャビネット3の底面に対して垂直方向に設けられた第1軸51(
図20及び
図21参照)が設けられた第1ヒンジ5と、キャビネット3の底面に対して平行に設けられた第5軸7100(
図22参照)が設けられた第4ヒンジ7000と、第5軸7100と並ぶ第3軸63(
図19参照)と第1軸51と並ぶ第2軸631(
図19参照)とが設けられた第2ヒンジ6と、を含む。
【0163】
第2ヒンジ6及び第4ヒンジ7000は、ドア4がキャビネット3の前方面に対して一定の角度を形成しながら開放されるようにする軸Vを形成(
図17(c)の開放形態)し、第2ヒンジ6と第1ヒンジ5は、ドア4がキャビネット3の側面に向かって開放されるようにする軸Hを形成(
図17(c)の開放形態)する。
【0164】
したがって、第2ヒンジ6の第3軸63及び第4ヒンジ7000の第5軸7100は、互いに同一の中心軸Hに位置するように設けられ、第2ヒンジ6の第2軸651及び第1ヒンジ5の第1軸51は、同一の中心軸Vに位置するように設けられることが好ましい。
【0165】
また、第4ヒンジ7000と第1ヒンジ5は、ドア4に着脱可能な形態で設けることが好ましい。その詳細な構造は、次のとおりである。
【0166】
まず、
図19を参照して、第2ヒンジ6について説明する。
【0167】
第2ヒンジ6は、キャビネット3に固定されるキャビネット固定部61と、ドア4に固定されるドア固定部65とを含むことができる。
【0168】
この場合、ドア固定部65は、キャビネットの底面と並ぶ方向に設けられた第3軸63を通じて、キャビネット固定部61に回転可能なように設けることが好ましい。
【0169】
すなわち、キャビネット固定部61は、キャビネット3に固定されるキャビネット固定板611と、ドア固定部65が結合され、第3軸63を通じてキャビネット固定板611に回転可能に結合される回転板613と、を含むことができる。
【0170】
ドア固定部65は、回転板613に固定される固定部連結板631と、固定部連結板631に固定され、キャビネット3の底面に対して垂直に設けられた第2軸651と、ドア4に固定され、第2軸651によって固定部連結板631に回転可能なように設けられたドア固定板633と、を含むことができる。
【0171】
この場合、第2軸651は、軸固定リブ637によって固定部連結板631に固定可能であり、軸固定リブ637は、
図19に示されたものとは異なり、折曲しない形態に設けられてもよい。
【0172】
第1ヒンジ5は、第2軸651の中心を通り、キャビネット3の底面に対して垂直に設けられた直線V上に中心軸が位置するようにキャビネット3に固定される第1軸51(第4軸の中心軸と同一の中心軸を有するようにキャビネットに固定される第1軸)と、第1軸51に着脱可能なようにドア4に設けられた第1軸着脱部53と、を含むことができる。
【0173】
第1軸着脱部53は、
図20に示されたように、ドア4に設けられたハウジング532と、ハウジングに設けられ、第1軸51が収容される第1軸収容溝531と、一端はハウジング532の内部に位置し、他端は第1軸収容溝531に位置する固定ボディ5330と、ハウジング532の内部に位置して固定ボディ5330を弾性支持する固定ボディ弾性支持部5340と、を含むことができる。
【0174】
第1軸51は、その長手方向に沿って設けられ、互いに対向するように設けられた(対称をなす位置に設けられる)切削面511を含むことができる。
【0175】
この場合、第1軸収容溝531は、第1軸51の切削面511間の距離に相当する幅を有するように設けられた切削面収容溝5311と、切削面511を連結する連結面513の曲率半径rと同じ大きさの半径を有する円形溝5313とを備えることができる。
【0176】
円形溝5313は、切削面収容溝5311に連結されて設けられ、円形溝5313の直径は、切削面511間の距離より更に長く設けられることが好ましい。
【0177】
これは、ドア4が第3軸63及び第5軸7100を基準に回転するとき、第1軸51と第1軸着脱部53との結合又は分離を容易にするだけでなく、ドア4が第1軸51及び第2軸651を基準に回転するとき、第1軸着脱部53が第1軸51から分離することを防止する効果がある。
【0178】
すなわち、ドア4が第1軸51及び第2ヒンジの第2軸651を基準に回転しない場合、第3軸の切削面511は切削面収容溝5311と並ぶ状態を維持するため、ドア4が第2ヒンジの第3軸63及び第4ヒンジの第5軸7100を通じて回転する場合、第1軸着脱部53は第1軸51から着脱可能である。
【0179】
しかし、ドア4が第1軸51及び第2ヒンジの第2軸651を基準に回転し始めると、第1軸の連結面513が円形溝5313に接触するようになり、円形溝5313の直径2rは、切削面収容溝5311の幅wより大きいため、第1軸51が第1軸収容溝531から引き出されることが防止される。
【0180】
一方、第1軸収容溝531には、第1軸着脱部53と第1軸51との結合時に第1軸51を切削面収容溝5311に案内する少なくとも一つの傾斜面を含むことができる。
図20は、第1傾斜面5381及び第2傾斜面5383が設けられた場合を示している。
【0181】
固定ボディ5330は、円形溝5313に収容された第1軸51を支持するための手段であって、ハウジング532の内部に位置した固定ボディ弾性支持部5340によって支持される。
【0182】
したがって、第1軸51が切削面収容溝5311に挿入されると、ハウジング532の内部に移動し、第1軸51が円形溝5313に挿入されると、切削面収容溝5311に露出されて第1軸51を支持することによって、第1軸51が円形溝5313から引き出されることを防止する。
【0183】
図21は、上述した第1ヒンジ5の他の実施例を示す。本実施例に係る第1ヒンジ5もまたキャビネット3に固定される第1軸51と、ドア4に設けられ、第1軸に着脱可能な第1軸着脱部53と、を含む。
【0184】
第1軸着脱部53は、ドア4に固定されるハウジング532と、ハウジングに回転可能に固定される第1軸収容ボディ535と、第1軸収容ボディを弾性支持する収容ボディ弾性支持部537と、を含む。
【0185】
第1軸収容ボディ535は、第1軸51が収容される第1軸収容溝R1と、第1軸と第1軸着脱部との結合時に第1軸を第1軸収容溝R1に案内する第1軸ガイダ5353と、を含むことができる。
【0186】
一方、第1軸収容溝R1は、
図21に示されたように、突起5351及び第1軸ガイダ5353によって形成することができ、この場合、第1軸ガイダ5353の長さは、突起5351の長さより更に長いことが好ましい。
【0187】
収容ボディ弾性支持部537は、ハウジング532の内部に設けられて第1軸収容ボディ535に接触するピストン5371と、ピストン5371を弾性支持するバネ5373とを備えることができる。
【0188】
この場合、第1軸収容ボディ535には、回転時にピストン5371及びハウジング532に接触する少なくとも一つのボディ傾斜面5355を含むことができる。これは、第1軸51と第1軸着脱部53との結合又は分離時に、第1軸収容ボディ535の回転角度を制御する効果がある。
【0189】
また、ボディ傾斜面5355は、第1軸収容ボディ535が回転する場合、ボディ傾斜面5355がハウジング51と接触するとき、又はボディ傾斜面5355がピストン5371と接触するときに音を発生させて、使用者に第1軸51と第1軸着脱部53との結合及び分離が完了したことを知らせる効果も図ることができる。
【0190】
一方、洗濯装置100は、使用者の便宜によってドア4の回転方向を変更できるように、第2ヒンジ6及び第1ヒンジ5をドア4の左側又は右側に選択的に結合できる構造を有してもよい。
【0191】
図18に示されたように、ドア4に設けられたインナフレーム41は、第1軸着脱部53が締結可能なように、ドアの中心Gを通る直線Dを基準に互いに対称の位置にそれぞれ設けられた二つの第1固定部4321と、第2ヒンジ6のドア固定部65が締結可能なように、ドアの中心Gを通る直線Dを基準に互いに対称の位置にそれぞれ設けられた二つの第2固定部4323と、を含み、キャビネット3は、第1ヒンジ5の第1軸51が締結可能なように第1固定部4321に対応する位置にそれぞれ設けられた二つの第1軸固定部317(
図17(b)参照)と、第2ヒンジ6のキャビネット固定板611が締結可能なように第2固定部323(
図18参照)に対応する位置にそれぞれ設けられた二つの固定板締結部319(
図17(b)参照)と、を含むことができる。
【0192】
この場合、第1軸51及び第1軸着脱部53は、第1ヒンジの第1軸61と平行し、第1軸51の中心を通る直線K1を基準に互いに対称をなす形状に設けられることが好ましい。また、固定部連結板631、第2軸651、及びドア固定板633は、第3軸63と平行し、第2軸651の中心を貫通する直線K2を基準に、互いに対称をなす形状を有するように設けられることが好ましい。
【0193】
したがって、使用者が右利きである場合、第2ヒンジ6及び第1ヒンジ5は、キャビネットの右側に配置し(
図18の形態)、使用者が左利きである場合、第2ヒンジ6及び第1ヒンジ5はキャビネット3の左側に配置してもよい。
【0194】
すなわち、
図18を基準にして、第2ヒンジ6及び第1ヒンジ5をキャビネット3の左側に備える場合、第2ヒンジ6は、
図19に示された固定部連結板631を上部と下部とが替わるように回転させて回転板613に固定させた後、キャビネット固定板611をキャビネット3の左側に設けられた固定板締結部319(
図17(b)参照)に固定させてもよい。
【0195】
また、
図18を基準にして、第2ヒンジ6及び第1ヒンジ5をキャビネット3の左側に備える場合、第1ヒンジ5は、
図20の第1軸51が、上部と下部とが替わるように回転させてキャビネット3の左側に位置した第1軸固定部317(
図17(b)参照)に結合し、
図20の第1軸着脱部53は、上部と下部が替わるように回転させて、
図18のインナフレーム41の左側に設けられた第1固定部4321に結合してもよい。
【0196】
一方、インナフレーム41には、第1ヒンジ5が結合されていない第1固定部4321が外部に露出することを防止する固定部カバー4211(
図18参照)を更に備えてもよい。
【0197】
以下では、
図22を参照して、洗濯装置100に設けられた第4ヒンジ7000について説明する。
【0198】
第4ヒンジ7000は、第2ヒンジ6に加えて、ドア4がキャビネット3の底面と並ぶ軸Hを中心に回転できるようにする手段である。
【0199】
そのために、第4ヒンジ7000は、ドアのアウタフレーム43に設けられ、第2ヒンジ6に設けられた第3軸63の中心軸と同一の中心軸を有する第5軸7100と、第5軸7100をキャビネット3に着脱可能に結合させるキャビネット着脱部と、を含む。
【0200】
第4ヒンジ7000は、ドア4に少なくとも一つ以上設けられることが好ましい。
図22は、二つの第4ヒンジ7000が設けられた場合を一例として示している。
【0201】
一方、キャビネット着脱部は、第5軸7100に設けられた連結軸7300と、キャビネット3に設けられて、連結軸7300が収容される軸収容部7400と、を備えることができる。
【0202】
連結軸7300は、第5軸7100の外周面からキャビネット3に向かって突出して設けられ、ドア4のインナフレーム41を貫通してカバーの外部に露出する。
【0203】
軸収容部7400は、キャビネット3に固定される収容部ボディ7410と、収容部ボディ7410に設けられて、連結軸7300が収容される収容溝7430とを含む。
【0204】
したがって、ドア4が第2軸651及び第1軸51の中心を通る回転軸Vを中心に回転して投入口37を開放した場合、第5軸7100はキャビネット3から分離されるが、ドア4が回転軸Vを中心に回転して投入口37を閉鎖させる場合には、連結軸7300が収容溝7430に挿入されてキャビネット3に固定される。
【0205】
連結軸7300及び軸収容部7400を通じて第5軸7100がキャビネット3に固定されると、ドア4は、第1ヒンジの第3軸63及び第2ヒンジの第5軸7100の中心を通る回転軸H(
図18参照)を中心に回転して投入口37を開放できる。
【0206】
第3ヒンジの第1軸51が第1軸着脱部53から分離され得るためである。
【0207】
一方、第4ヒンジ7000は、回転軸Hを基準にドア4が回転して投入口37を開放するときに、ドア4の回転速度を制御するだけでなく、投入口37を閉鎖させるときにドア4を回転させるための力を減少させるドア弾性支持部を更に含むことができる。
【0208】
ドア弾性支持部は、上述した機能を具現できる限り様々な形態に備えることができる。
図22は、ねじりバネ(torsion spring)7200を一例として示している。
【0209】
ねじりバネ7200をドア弾性支持部として備える場合、ねじりバネ7200は、ドア4の内部に設けられ、一端は第5軸7100に固定され、他端はドア4に固定されることが好ましい。
【0210】
そのために、ドア4には、アウタフレーム43に固定されるバネホルダ4313を更に含むことができる。
【0211】
さらに、第4ヒンジ7000は、ドア4が第1ヒンジの第3軸63及び第2ヒンジの第5軸7100を中心に回転するとき(回転軸Hを基準に回転するとき)、ドア4の回転角度を調節する角度調節部を更に含むことができる。
【0212】
角度調節部は、第1角度調節部7500及び第2角度調節部7600のうち少なくとも一つを備えることが好ましい。以降、第1角度調節部7500及び第2角度調節部7600がすべて設けられた場合を基準として説明する。
【0213】
図23に示されたように、第1角度調節部75は、第5軸7100に固定されて設けられた第1調節板7510と、第1調節板7510と結合してドア4の位置を固定させることができるようにドア4に設けられた第1着脱部7530と、を含むことができる。
【0214】
第1調節板7510には、第1着脱部7530と結合する締結部が設けられる。締結部は、第1調節板7510の外周面が凹状に湾曲して設けられた複数の溝、又は第1調節板7510の外周面から突出して設けられた複数の突起として設けることができる。
【0215】
締結部を複数の溝として備える場合、第1着脱部7530は、複数の溝のいずれか一つに挿入される形態で設けられ、締結部が複数の突起として設けられる場合、第1着脱部7530は、複数の突起のいずれか一つを収容することができる形態で設けられる。
【0216】
締結部が複数の溝として設けられた場合を基準に説明すると、締結部は、第1調節板7510の外周面が凹状に湾曲して設けられた第1溝7511及び第2溝7512を含むことができる。
【0217】
この場合、第2溝7512は、第1溝7511と所定角度で離隔して設けられることが好ましい。
図23は、第1溝7511と第2溝7512とが30度の角度で離隔した場合を一例として示している。
【0218】
一方、第1着脱部7530は、第1調節板7510の外周面に接触する第1ボディ7531と、一端はドア4に固定され、他端は第1ボディ7531に固定されて第1ボディ7531を弾性支持する第1ボディ弾性支持部7533と、を含むことができる。
【0219】
第1ボディ弾性支持部7533は、ドア4の回転時に、第1ボディ7531がドアと共に移動しても、第1ボディ7531が第1調節板7510の表面と接触された状態を維持する役割を果たす。
【0220】
ドア4が投入口37を閉鎖している場合(
図17(a)参照)、第1ボディ7531は第1溝7511に収容されるため、第1ハンドル311(
図17(c)参照)を通じて外力が入力されない限り、第1ボディ7531は、第2ヒンジの第3軸63及び第4ヒンジの第5軸7100を基準にドア4が回転することを防止する(
図24(a)参照)。
【0221】
また、第1ハンドル4311を通じて外力が作用して、ドア4が投入口37を開放する場合にも、第1ボディ7531が第2溝7512に挿入されると、ドア4は第4ヒンジの第5軸7100を基準(第1ヒンジの第1軸及び第2ヒンジの第2軸を基準)に30度回転した状態を維持する(
図24(b)参照)。
【0222】
したがって、洗濯装置100に設けられたドア4は、第1角度調節部5を通じてドア4の開放角度を調節できる。
【0223】
さらに、第4ヒンジ7000に設けられたねじりバネ7200は、ドア4が第4ヒンジの第5軸7100を基準に回転するとき、第1ボディ7531を第1溝7511から30度超過〜90度未満の角度範囲内に配置する弾性力を提供するように設けることができる。
【0224】
これは、ドア4が第4ヒンジの第5軸7100を基準に、30度〜90度の範囲内で固定される効果を具現するためである。(
図24(c)参照)。
【0225】
一方、ねじりバネ7200は、一端はドア4に設けられたバネホルダ4313に固定され、他端は第1調節板7510に設けられたバネ固定ホール7513に挿入されて固定され得る。
【0226】
したがって、洗濯装置100に設けられたドア4は、第5軸7100を基準に30度(第1角度調節部による)、又は30度超過〜90度未満の角度(60度など、ねじりバネによる)、又は90度に開放することができる。
【0227】
ドア4が第5軸7100を基準に30度又は60度開放された状態で、洗濯物をドア4にのせると、洗濯物は収容部Rに自然に供給されるため、使用者は洗濯物の投入時に腰を曲げて作業する必要がない。
【0228】
また、ドア4を、第5軸7100を基準に90度開放させれば、ドア4は棚として機能できるため、使用者は、洗濯物を収容部Rから取り出すとき、洗濯物をドア4に一時的にのせておくことができる(
図24(d)参照)。
【0229】
一方、ドア4を棚として活用する場合(第5軸7100を基準にドア4が90度回転した場合)、第4ヒンジ7000及び第2ヒンジ6には、洗濯物の重量による外力が集中するはずである。
【0230】
したがって、第2ヒンジ6及び第4ヒンジ7000の破損を防止するために、キャビネット3にはドア方向に突出して設けられたドア支持部313が更に設けられ、ドア4には、ドア支持部313が収容される支持部収容溝4325を更に含むことができる(
図18参照)。
【0231】
この場合、ドア支持部313は、ドア4が第5軸7100を基準に90度回転したとき、ドア4のインナフレーム41を支持することができる位置に設けられることが好ましい(
図18B参照)。
【0232】
さらに、第4ヒンジ7000には第2角度調節部7600を更に備えることができる。第2角度調節部7600は、第5軸7100を基準に一定角度回転したドア4の位置を固定するための更なる手段である。
【0233】
すなわち、上述した洗濯装置100は、第4ヒンジ7000の第1角度調節部7500に設けられた第1調節板7510と、第1着脱部7530を通じてドア4の位置を固定させることができるが、外力(洗濯物の重量など)がドアに作用すると、ドア4の位置を維持させるできないおそれがある。
【0234】
第2角度調節部7600は、上述した危険を解消するための手段であって、
図25に示されたように、第5軸7100に設けられた第2調節板7610と、ドア4に設けられて、第2調節板7610に接触する第2着脱部7630と、を含むことができる。
【0235】
第2着脱部7630はドア4に設けられ、第2調節板7610の外周面に接触する第2ボディ7631と、一端はドア4に固定され、他端は第2ボディ7631に固定される第2ボディ弾性支持部7633と、を含むことができる。
【0236】
この場合、第2調節板7610の外周面には、第1角度調節部7500の第2溝7512に第1着脱部7530の第1ボディ7531が結合されたときに、第2ボディ7631に結合するストッパ7611を備えることができる。
【0237】
したがって、ドア4が第5軸7100を基準に30度回転すると、第1ボディ7531は、
図26(b)に示されたように、第2溝7511に挿入され、第2ボディ7631はストッパ7611に接触して、ドア4に外力が作用しても略90度の開放角を維持できる。
【0238】
また、ドア4は、ねじりバネ7200の弾性力によって第5軸7100を基準に60度回転した状態を維持し、ドア4の自重がねじりバネ7200の弾性力よりも大きいと(ドアが第2軸を基準に60度以上回転すると)、第5軸7100を基準に90度又は90度以上開放された状態を維持することができる。
【0239】
ここで、第5軸7100を基準にドア4を60度(30度超過〜90度未満であるドア回転角の代表値)又は90度に開放するために、ドア4に、第2ボディ7631とストッパ7611との結合を解除するリフタ4350を更に備えてもよい。
【0240】
リフタ4350は、
図25に示された構造を有してもよい。
【0241】
すなわち、リフタ4350は、ドア4の内部に位置する加圧部4351と、レバー回転軸4531を通じてドア4のインナフレーム41に回転可能なように設けられ、一端が加圧部4351に接触するレバー4353と、一端はレバー4353に固定され、他端は第2調節板固定部763の第2ボディ7631に固定されるワイヤ4355と、を含むことができる。
【0242】
この場合、加圧部4351は、ドア4に設けられた第1ハンドル4311(
図17(c)参照)の内部に位置するように設けられることが好ましい。
【0243】
したがって、第5軸7100を基準に30度回転したドア4を、60度又は90度に回転しようとする場合、使用者は、第1ハンドル4311の内部に位置した加圧部4351及びワイヤ4355を用いて、第2ボディ7631とストッパ7611との結合を解除することができる。
【0244】
すなわち、加圧部4351を押すと、レバー4353はレバー回転軸4531を基準に回転し、レバー4353がレバー回転軸4531を基準に回転すると、レバー4353の一端に固定されたワイヤは、第2調節板固定部763の第2ボディ7631をストッパ7611から分離する。
【0245】
一方、第4ヒンジ7000に設けられたキャビネット着脱部は、
図27及び
図28に示された構造からなることができる。
【0246】
図27及び
図28に示されたキャビネット着脱部は、ドア4が、第2ヒンジの第3軸63及び第4ヒンジの第5軸7100を基準に回転するとき、一定の角度まで回転する間に、ねじりバネ7200による抵抗力を受けないことが特徴である。
【0247】
これは、使用者の便宜を増大させるための特徴であって、本特徴は、小さな力でも第4ヒンジの第5軸7100を基準にドア4を30度回転させることができるため、収容部Rに衣類を非常に容易に投入することができる。
【0248】
図27(a)に示されたキャビネット着脱部は、軸収容部7400に設けられた収容溝734と連結軸7300との間にギャップGが存在することが特徴である。
【0249】
すなわち、連結軸7300の厚さtは、収容溝734の高さHよりも小さい長さを有するように設けられる。この場合、連結軸の厚さ及び収容溝の高さHは、ドア4が第5軸7100を基準に30度〜40度回転したとき、連結軸7300と収容溝734とが接触できる長さに設定してもよい。
【0250】
さらに、連結軸7300と収容溝7340との結合を堅固にするために、収容溝734には収容溝突起7431を備え、連結軸7300には収容溝突起7431に結合される連結軸突起7310を更に備えてもよい。
【0251】
したがって、本発明に設けられたドア4は、30度〜40度角度の範囲内では、ねじりバネ7200の干渉なしに第5軸7100を基準に回転することができ、これ以上の角度では、ねじりバネ7200の干渉を受けて徐々に開放される。
【0252】
第5軸7100を基準にドア4が30度〜40度以上の角度で回転するとき、ねじりバネ7200の干渉を受けながら開放されるようにしたことは、ドア4が急激に回転する場合、ドアの自重によって第2ヒンジ6及び第4ヒンジ7000が破損することを防止するためである。
【0253】
図28は、ねじりバネ7200の固定構造を通じて上述した効果を具現する実施例を示している。
【0254】
すなわち、第4ヒンジ7000の第5軸7100には、ねじりバネ7200の一端が固定されるバネ固定ホール7513が設けられ、バネ固定ホール7513の内周面には、ねじりバネ7200の位置を固定することができるホール突起7513が設けられる。
【0255】
この場合、バネ固定ホール7513の直径は、ねじりバネ7200の直径よりも更に大きくなければならない。
【0256】
したがって、ドア4が第5軸7100を基準に回転すると、ねじりバネ7200は、一端がドアに固定されたバネホルダ4313に結合されているため、ドア4と共に回転する。
【0257】
一方、バネ固定ホール7513に挿入されたねじりバネ7200の他端は、ホール突起7515と接触するまでバネ固定ホール7513の内周面に沿って回転する。
【0258】
したがって、ホール突起7515の位置を、ドア4が第5軸7100を基準に30度〜40度角度回転したとき、ホール突起7515がねじりバネ7200を支持するように設けられている場合、
図27に示された実施例と同様の効果を期待することができる。
【0259】
図28は、第2軸72に別途のバネ固定ホール7513が設けられている場合を示したものであるが、
図23や
図25に開示された実施例に
図28のバネ固定ホール7513を適用したときは、
図28のバネ固定ホール7513は、第1調節板7510及び第2調節板7610にそれぞれ備えてもよいし、第1調節板及び第2調節板のいずれかに備えてもよい。
【0260】
ねじりバネ7200を通じてドア4に復元力を提供する上述した構造では、ドア4の回転とき、第5軸7100が元の設定位置を離脱するおそれがある。
【0261】
すなわち、ねじりバネ7200の一端はバネホルダ4313を通じてドアに固定され、ねじりバネの他端は第5軸7100に固定されているため、ドア4が第5軸7100を基準に回転すると、ねじりバネ7200による外力が第5軸7100に作用して、第5軸7100が元の設定位置を維持できないおそれがある。
【0262】
このような問題を解決するために、ドア4には、第5軸7100を支持する第5軸支持リブ436と、一端はドア4に固定され、他端は第5軸支持リブ436に固定されるリブ弾性支持部437と、を更に含むことができる。
【0263】
図29及び
図30は、ドア4が第1軸51及び第2軸651を中心に回転するとき、第4ヒンジの第5軸7100をキャビネット3に着脱可能に固定させる第5軸着脱部315を示している。
【0264】
第5軸着脱部315は、キャビネット3に固定されるケース3151と、ケース3151に回転可能なように設けられ、第5軸7100が着脱される第5軸収容ボディ3153と、を含む。
【0265】
この場合、ドア4のインナフレーム41には、第5軸収容ボディ3153がドア4の内部に挿入されるようにする収容ボディ貫通孔327を更に備えることが好ましい。
【0266】
一方、第5軸収容ボディ3153は、
図30に示されたように、第5軸7100が収容される第5軸収容溝R2と、第2軸収容溝R1に第5軸7100を案内する第5軸ガイダ31533と、を含むことができる。
【0267】
すなわち、第5軸収容溝R2は、第5軸収容ボディ3153の対向する両端にそれぞれ設けられた突起31531及び第5軸ガイダ31533によって形成することができ、第5軸ガイダ31533の長さを突起31531の長さより更に長くしてもよい。
【0268】
したがって、第5軸着脱部315が設けられた洗濯装置100は、第2ヒンジのキャビネット着脱部に加えて、第5軸7100をより安定的にキャビネット3に結合する効果を具現できる。
【0269】
まず、本発明の更に他の実施例に係る乾燥機の構成を説明する。
【0270】
図31及び
図32を参照すると、本発明の乾燥機2は、内部に被乾燥物(図示せず)を乾燥させることができる乾燥空間20aが設けられた乾燥機本体21を有する。ここで、乾燥空間20aは、既に設定された乾燥条件による回転速度で回転するドラムが配置される空間であって、この開口は、本体21の側面に形成される被乾燥物投入口20によって外部に露出する。
【0271】
そして、被乾燥物投入口20は、四角板状に形成されるドア200によって開閉可能である。ドア200の中央部には、乾燥空間20aを外部から肉眼で確認できるようにする窓を設置してもよい。
【0272】
そして、ドア200は、本発明に係るヒンジ部によって本体21と多重にヒンジ連結することによって、互いに異なる方向に沿って選択的に回転開閉可能である。
【0273】
好ましくは、
図31及び
図36に示されたように、ドア200は、上下又は左右方向に沿って選択的に開閉するとよい。
【0274】
ここで、上記のようにドア200を上下又は左右に回転開閉させるヒンジ部の構成を説明する。
【0275】
ヒンジ部は、ドア200を左右に開閉させる左右ヒンジ部と、ドア200を上下に開閉させる上下ヒンジ部とで構成される。一方、本体21に形成される被乾燥物投入口20の近傍は、本体21の外周と段差を有し、ドア200の外郭側内面が密着されるガイド板22が形成される。
【0276】
図32乃至
図35を参照すると、上下ヒンジ部は、被乾燥物投入口20近傍の一側下端に設置され、上下にヒンジ可能であり、下記に記述される開閉ドア200の一側下端に設置される第2ヒンジ部材220の第2回転軸221が挿入及び離脱される第2係止フック122が形成される第2係止部材120と、被乾燥物投入口20近傍の他側下端に設置され、球状の回転孔132が形成される回転孔部材ボディ131を有する回転孔部材130と、ドア200の他側下端に設置され、回転孔132にかん合されて自由回転する球状の回転ボール232が形成され、ドアの一側下端に固定される回転部材ボディ231を有する回転部材230と、で構成される。
【0277】
また、
図32及び
図36に示されたように、ドア200には一つ又は複数の係止突起250が形成され、被乾燥物投入口20近傍の本体21の一部であるガイド板22には、一つ又は複数の係止突起250がかん合されて係止される一つ又は複数の係止溝23が形成される。
【0278】
一方、ここで、ドア200の上下への開閉角は、直角以内の回転開閉角を形成してもよい。
【0279】
また、ドア200の上下への開閉は、既に設定される一つ又は複数の開閉角をなして選択的に固定してもよい。
【0280】
このような場合、
図33(a)乃至
図33(c)を参照すると、第2係止部材120は、外周に一定間隔で固定孔120bが形成される回転中心軸120aと、回転中心軸120aにヒンジ連結され、一面部がガイド板22に固定設置される支持ボディ121と、回転中心軸120aにヒンジ連結され、その端部に固定孔120bに弾性的に挿入及び離脱される固定突起部材124とを有し、外側に突出する第2係止フック123が形成される回転ボディ120を備えることができる。
【0281】
ここで、
図33(b)及び
図33(c)を参照すると、固定突起部材124は、回転中心軸120aの円周方向に沿って一定間隔で形成される固定孔120bと、回転ボディ120に形成されて回転中心軸120aがかん合されるかん合ボディ122aの内周部側に形成される孔124cと、孔124cに設置されるバネ124bと、バネ124bに連結されて固定孔120bのいずれかに挿入される固定ボール124aと、を有する。
【0282】
したがって、回転ボディ122が回転すると、固定ボール124aは、固定孔120bのいずれかにかん合され、ドア200のガイド板22との開閉角は維持され得る。
【0283】
そして、
図37乃至
図39を参照すると、左右ヒンジ部は、被乾燥物投入口20近傍のガイド板22の一側上端に設置され、第1係止フック112が形成される第1係止フックボディ111を有する第1係止部材110と、ドア200の一側上端に設置され、第1係止フック112に挿入及び離脱される第1回転軸211を有する第1ヒンジ部材210と、ドア200の一側下端に設置され、第2回転軸221を有する第2ヒンジ部材220と、で構成される。ここで、第2回転軸221は、上述した第2係止部材120の第2係止フック123にかん合されて回転する部材である。
【0284】
次に、上記の構成を参照して、ドアの上下又は左右方向の回転開閉動作を説明する。
【0286】
図31乃至
図35を参照すると、ドア200の上下開閉の場合、ドア200の回転中心軸線は、ドア200の下端を軸として上下に回転開閉される。すなわち、ドア200の両側下端が回転される。
【0287】
詳細には、
図32及び
図34(a)、
図34(b)を参照すると、ドア200の他側下端において、ドア200の他側下端に設けられる回転部材230の回転ボール232が、ガイド板22の他側下端に設けられる回転孔132にかん合されて自由回転がなされ、
図33(a)及び
図33(b)を参照すると、ドア200の一側下端において、ドア200の一側下端に設けられる第2ヒンジ部材220の第2回転軸221が、ガイド板22の一側下端にヒンジ可能なように設けられる第2係止部材120の第2係止フック123にかん合されることによって、上下への回転がなされる。
【0288】
上記のように、ドア200は、ドア200の下端を通る回転中心軸線を回転中心として上下に開閉可能である。
【0289】
そして、上下に開閉されるドア200が被乾燥物投入口20を密閉する場合、ドア200は密閉された状態(閉鎖状態)を維持することができる。
【0290】
すなわち、
図35に示されたように、ドア200の一側上端に設けられる第1ヒンジ部材210の第1回転軸211が、ガイド板22の一側上端に形成される第1係止部材110の第1係止フック112にかん合されて係止され得る。また、
図36を参照すると、ドア200の内側面部に設けられる複数の係止突起250が、ガイド板22に形成される複数の係止溝23に係止されることによって、ドア200は閉鎖状態を維持することができる。
【0292】
図36乃至
図40を参照すると、ドア200の左右開閉の場合、ドアの回転中心軸線はドア200の一側端を軸として左右に回転開閉される。
【0293】
詳細には、ドア200の一側上端において、ドア200の一側上端に設けられる第1ヒンジ部材210の第1回転軸211が、ガイド板22の一側上端に設けられる第1係止部材110の第1係止フック112にかん合された状態で回転がなされ得る。また、ドア200の一側下端において、
図33(a)及び
図38に示されたように、ドア200の一側下端に設けられる第2ヒンジ部材220の第2回転軸221が、ガイド板22の一側下端に設けられる第2係止部材120の第2係止フック123にかん合された状態で回転がなされ得る。したがって、第1,2回転軸211,221は、同一の回転中心軸線をなすことができる。
【0294】
したがって、上記のように、ドア200は、ドア200の一側端を通る回転中心軸線を回転中心として左右に開閉可能である。
【0295】
そして、左右に開閉されるドア200が被乾燥物投入口20を密閉する場合、ドア200は密閉された状態(閉鎖状態)を維持することができる。
【0296】
すなわち、上述したように、ドア200の一側上端に設けられる第1ヒンジ部材210の第1回転軸211が、ガイド板22の一側上端に形成される第1係止部材110の第1係止フック112にかん合されて係止され得る。また、
図36に示されたように、ドア200の内側面部に設けられる複数の係止突起250が、ガイド板22に形成される複数の係止溝23に係止されることによって、ドア200は閉鎖状態を維持することができる。
【0297】
次に、上記のように構成される乾燥機2が、洗濯機1と連結されて構成された作用例を説明する。
【0298】
図31を参照すると、一般に、洗濯機1は、内部に洗濯空間が設けられる洗濯機本体10を備え、洗濯機本体10の上端には、洗濯空間を上方に露出させる被洗濯物投入口12が形成され、被洗濯物投入口12を開閉するカバー11が設置される。
【0299】
そして、洗濯機本体10の側部には本発明の乾燥機2を設置してもよい。ここで、洗濯機本体10及び乾燥機本体21は、一つのボディとして構成してもよいし、別途の連結手段(図示せず)によって連結してもよい。
【0300】
上記の構成を参照すると、被洗濯物は、洗濯機本体10の上端に形成される被洗濯物投入口12を通じて洗濯空間に投入することができる。すなわち、被洗濯物は、上下方に沿って投入される経路をなす。
【0301】
そして、被洗濯物は、洗濯及び脱水のような洗濯過程が終了した後に、上下経路に沿って被洗濯物投入口12を通じて外部に取り出すことができる。
【0302】
次に、洗濯された被洗濯物は被乾燥物であって、乾燥機2に投入されて乾燥過程を経る。
【0303】
このとき、被乾燥物は、本発明の乾燥機本体21の側面部に設けられるドア200の開放によって露出される被乾燥物投入口20を通じて乾燥空間に投入される。
【0304】
このとき、ドア200は、その下端が回転中心軸線をなして上下に開閉可能であり、上記のように被乾燥物が乾燥空間20aに投入される場合、下方に一定角度傾斜するように開放する。ここで、ドア200の上下への開閉構造及び方式は、上述したため説明を省略する。
【0305】
上記のように、ドア200が下方に一定角度の開閉角をなして回転すると、ドア200の内側面は斜めに傾斜する。
【0306】
したがって、洗濯機1で洗濯された被乾燥物は、傾斜して開放されたドア200の上部から落下させることができ、落下する被乾燥物は、被乾燥物投入口20に向かって斜めに傾斜したドア200の内側面に沿って被乾燥物投入口20を通じて乾燥空間20aに容易に投入され得る。
【0307】
すなわち、上記のように上下に開閉されるドア200が、下方に回転して斜めに傾斜をなすことは、被乾燥物を、この斜めに傾斜したドア200の内側面を通じて被乾燥物投入口20に容易に案内できるようにするためである。
【0308】
もちろん、図示していないが、ドア200の内側面両側部には、被乾燥物が被乾燥物投入口20に向かってスライドする場合、外側に落下しないようにガイドするガイド隔壁を更に形成してもよい。そして、ドア200が閉まる場合、ドア200の内側面両側部から突出するガイド隔壁が挿入待機することができる挿入孔をガイド板22に形成してもよい。
【0309】
このように、上方から下方に向かうスライド方式で被乾燥物が乾燥空間20aに投入された後、ドア200を、被乾燥物投入口20を密閉できるように閉じることができる。
【0310】
そして、乾燥機2は、乾燥空間20aに投入された被乾燥物を、設定された乾燥条件に応じて乾燥させることができる。
【0311】
このように乾燥させた後に、乾燥物は被乾燥物投入口20を通じて外部に取り出すことができる。
【0312】
このとき、
図36を参照すると、本発明に係るドア200は、左右方向に沿って回転開閉できるため、上記のように乾燥物を取り出す場合、左右方向に沿って開放される。
【0313】
したがって、乾燥物を取り出す場合、使用者は、乾燥空間20aの内部にある乾燥物を被乾燥物投入口20から容易に取り出すことができる。
【0314】
以降、添付の図面を参照して、本発明の更に他の実施例を詳細に説明する。
【0315】
特に定義がない限り、本明細書のすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の技術者が理解する当該用語の一般的な意味と同一であり、仮に、本明細書に使用された用語が当該用語の一般的な意味と衝突する場合には、本明細書に使用された定義に従う。
【0316】
一方、以下に記述する装置の構成や制御方法は、本発明の実施例を説明するためのものに過ぎず、本発明の権利範囲を限定するためではない。明細書全般にわたって同一に使用された参照番号は同一の構成要素を示す。
【0317】
図41は、本発明の更に他の実施例に係る衣類処理装置の斜視図で、本発明の衣類処理装置100は、衣類収容空間Rと衣類収容空間に衣類の投入が可能な投入口37とが設けられたキャビネット3と、投入口を開閉可能なように設けられたドア4と、ドアが投入口を開閉可能なように回転させ、ドアを互いに異なる方向に回転させるヒンジ部5,6,7と、を含む。
【0318】
キャビネット3は、衣類処理装置100の外観を形成し、投入口37は、キャビネットの一面に設けられたアウタパネル33を貫通するように設けられて、衣類収容空間Rに連通する。
【0319】
アウタパネル33には、ドア4に設けられたロック突起47が収容されるロック突起収容部39を備えることができる。したがって、ドア4は、ロック突起47がキャビネットに設けられたロック突起収容部39に収容することによって、投入口を閉鎖する。
【0320】
一方、キャビネット3には、使用者が衣類処理装置100に制御命令を入力するためのコントロールパネル31を備えることができる。
【0321】
ヒンジ部5,6,7は、投入口37の開閉が可能なようにドア4を回転させる第1回転軸Aと、投入口の開閉が可能なようにドアを回転させ、第1回転軸と異なる方向にドアを回転させる第2回転軸Bと、を形成する。
【0322】
第1回転軸は、第1ヒンジ5及び第2ヒンジ6を通じて形成され、第2回転軸は、第2ヒンジ6及び第3ヒンジ7を通じて形成される。
【0323】
図41は、第1回転軸Aがキャビネット3の高さ方向に沿って形成され(縦軸)、第2回転軸Bはキャビネットの幅方向に沿って形成(横軸)される場合を示しているが、第1回転軸の位置及び第2回転軸の位置を
図41に示された内容に限定する必要はない。
【0324】
すなわち、第1回転軸及び第2回転軸は、ドアが様々な方向に回転して投入口を開放できる限り(第1回転軸及び第2回転軸が一定の角度を形成するように設けられる限り)、キャビネットの様々な位置に備えることができる。
【0325】
ただし、
図41(b)のように、第2回転軸がキャビネットの幅方向に沿って設けられて、ドアが投入口37の下端を基準に傾斜(Tilting)すると、ドアの傾斜角調節を通じて容易に衣類を投入できるという効果があるが、詳細な説明は後述する。
【0326】
ドア4は、アウタパネル33方向に設けられたインナフレーム43と、インナフレームに結合し、外観を形成するアウタフレーム41とを含む。
【0327】
ドアは、投入口37に挿入される透過部45を更に含むことができる。透過部45は、衣類収容空間Rの内部に位置した衣類が投入口の外部に排出されることを防止するだけでなく、衣類処理装置の作動中に使用者が衣類収容空間Rを確認できるようにする効果がある。
【0328】
以降、
図42を参照して、更に他の実施例に係るヒンジ部及びドアの結合構造についてより詳細に説明する。
【0329】
図42に示されたドアは、ヒンジ部とドアとの結合構造の説明のために、インナフレーム43、透過部45が省略された形態である。
【0330】
ヒンジ部は、第1回転軸Aを構成する第1軸51が設けられ、ドアをキャビネット3に着脱させる第1ヒンジ5と、第1軸と共に第1回転軸を構成する第2軸651、及び第2回転軸Bを構成する第3軸63が設けられた第2ヒンジ6と、第3軸と共に第2回転軸を構成する第4軸713が設けられ、ドアをキャビネット3に着脱させる第3ヒンジ7と、を含む。
【0331】
すなわち、第2ヒンジ6は、キャビネット及びドアに固定された形態であるが、第1ヒンジ5及び第3ヒンジ7は、ドア4をキャビネット3に選択的に結合させる構造で設けられる。
【0332】
したがって、ドア4は、使用者の選択によって、第1回転軸Aを通じて回転して投入口37を開閉(
図41(a))してもよいし、第2回転軸Bを通じて回転して投入口を開閉(
図41(b))してもよい。
【0333】
第1ヒンジ5は、キャビネット3又はドア4のいずれか一方に設けられた第1軸51と、キャビネット又はドアのいずれか他方に設けられ、第1軸が着脱可能な第1軸着脱部53と、を含む。
【0334】
図42は、キャビネットのアウタパネル33に第1軸51が設けられ、ドアに第1軸着脱部53が設けられた場合を一例として示している。
【0335】
第1軸51は、アウタパネル33の右上端に位置して第1回転軸Aを構成する。
【0336】
第1軸着脱部53は、第1軸51が収容される軸収容溝531と、軸収容溝を開閉可能なように設けられた溝開閉部533と、溝開閉部を弾性支持する開閉部弾性支持部535と、を含む。開閉部弾性支持部535は、溝開閉部533の内部に収容される構成要素として
図43に示されており、第1軸51及び第1軸着脱部53は、
図43で詳細に説明する。
【0337】
第2ヒンジ6は、第1ヒンジ5の第1軸に対応するように設けられて第1回転軸Aを形成する第2軸651と、第2回転軸Bを構成する第3軸63とを含むことができる。
【0338】
より詳細に説明すると、第2ヒンジ6は、第1回転軸Aと第2回転軸Bとが交差する地点に設けられ、アウタパネル33に固定されるキャビネット固定部61と、ドア4に固定され、第3軸63を通じてキャビネット固定部61に回転可能なように連結されるドア固定部65と、を含む。
【0339】
第2軸651は、ドア固定部65に設けられ、ドア4は、第2軸651に回転可能なように固定される。
【0340】
したがって、ドア4は、第1軸51及び第2軸651によって形成される第1回転軸Aを通じて回転可能である。
【0341】
一方、ドア固定部65は、第2回転軸Bを構成する第3軸63によってキャビネット固定部61に連結される。
【0342】
第2ヒンジ6は、一端はキャビネットの内部に位置し、他端はキャビネットの前方に引き出し可能なように設けられる、ドア固定部65に連結されたヒンジサポータ653を更に含むことができる。ヒンジサポータ653は、ドア固定部65から後方及び下方に向かって緩やかな曲線を形成するように延びる。
【0343】
ヒンジサポータ653は、ドア4が第2回転軸Bを通じて回転して投入口37を開放する場合、ドアの開角度を調節するために設けられた構成であって、後述するドア傾斜調節部8(
図44参照)に結合される(詳細は後述する)。
【0344】
一方、ヒンジサポータ653は、ドア4が第2回転軸Bを基準に回転するとき、ヒンジサポータ653がキャビネット(アウタパネル)から引き出されることを防止するヒンジサポータフランジ657を更に含むことができる。
【0345】
第3ヒンジ7は、アウタパネル33又はドアのいずれか一方に固定されて設けられる軸形成部71と、アウタパネル又はドアのいずれか他方に設けられて軸形成部が着脱可能な軸着脱部73と、を含む。
【0346】
図42は、アウタパネル33に軸形成部が設けられ、ドア4に軸着脱部73が設けられた場合を一例として示している。以下では、本実施例を基準に第3ヒンジの構造について説明する。
【0347】
軸形成部71は、アウタパネル33に固定されるボディ711と、ボディ711から突出して設けられ、第3軸63と共に第2回転軸Bを構成する第4軸713と、を含む。
【0348】
軸着脱部73は、アウタフレーム41とインナフレーム43との間に位置し、第4軸が収容される第4軸収容溝731と、第4軸収容溝731に収容された第4軸713を支持する第4軸支持突起733と、を含むことができる。
【0349】
したがって、ドア4が第1回転軸Aを基準にアウタパネル33方向に回転すると、第4軸713は、第4軸収容溝731に収容された後、第4軸支持突起733によって支持される。
【0350】
上述した構成を含んだ衣類処理装置は、使用者が、第1回転軸A及び第2回転軸Bのいずれか一方を基準にドア4を回転させることができる。
【0351】
すなわち、ドア4が投入口37を閉鎖した状態において、第1ヒンジの第1軸51は第1軸着脱部に設けられた軸収容溝731に挿入された状態であり、第3ヒンジの第4軸713は軸着脱部の第4軸収容溝731に挿入された状態である。
【0352】
したがって、使用者がドア4の側面Sを引っ張ると、第4軸713が軸着脱部73から分離されて第1回転軸Aを基準に回転し、使用者がドア4の上部面Tを引っ張ると、第1軸51が第1軸着脱部53から分離されて第2回転軸Bを基準に回転する。
【0353】
一方、第3ヒンジ7は、ドアが第2回転軸Bを基準に回転する場合、ドア4の開放角度を調節するドアサポータ75を更に備えることができる。
【0354】
ドアサポータ75は、一端はキャビネットの内部に位置し、他端は軸着脱部73に着脱可能なように備えることができる。
【0355】
キャビネットの内部に位置するドアサポータの一端には、ドアが第2回転軸Bを基準に回転する場合、ドアサポータ75がキャビネット(アウタパネル)から引き出されることを防止するフランジ754が設けられ、キャビネットの外部に位置したドアサポータには、軸着脱部73に着脱される着脱軸751が設けられる。
【0356】
この場合、軸着脱部73には、着脱軸751が収容される着脱軸収容溝735と、着脱軸収容溝に収容された着脱軸751を支持する着脱軸支持突起737とを更に備えることが好ましい。
【0357】
さらに、軸着脱部73は、第4軸支持突起733及び着脱軸支持突起737を弾性支持する支持突起弾性支持部739(
図44参照)を更に含むことができる。
【0358】
上述したドアサポータ75及びヒンジサポータ653は、キャビネット3の内部に設けられたドア傾斜調節部8によって、ドア4が第2回転軸を基準に回転する場合にドアの開角度を制御することができる。
【0359】
ドア4が第2回転軸Bを基準に回転する場合に、ドアの開角度(ドア開放角)を調節することは、衣類処理装置100が衣類の乾燥のために設けられた装置の場合、衣類の投入を容易にする効果がある。
【0360】
本発明の更に他の実施例に係る衣類処理装置100が、衣類の洗濯だけを目的とする衣類処理装置と隣接して設置された場合を仮定する。
【0361】
洗濯が完了した衣類の乾燥のために、使用者が本発明の衣類処理装置へ衣類を移動させる場合、ドアが第2回転軸Bを基準に30度〜60度開放されていると、使用者が衣類を衣類収容空間Rに投入することが非常に容易である。
【0362】
特に、洗濯だけを目的とする衣類処理装置が、キャビネットの上部から衣類を投入したり、取り出したりするトップローディングタイプの衣類処理装置である場合、上述した効果は極大化する。
【0363】
ドア傾斜調節部8に結合してドアの開角度を調節できるようにするために、ドアサポータ75及びヒンジサポータ653には、ドア傾斜調節部8に着脱可能なサポータ突起753及びヒンジサポータ突起655をそれぞれ備えることが好ましい。
【0364】
図43は、本発明の更に他の実施例に適用された第1ヒンジの運動を示している。以下、
図43を参照して第1ヒンジの運動について説明する。
【0365】
図43(a)は、ドア4が第2回転軸Bを中心に回転するため、第1軸51が軸収容溝531に収容されない。したがって、第1軸51は、軸収容溝531の内部ではなく外部に配置される。
【0366】
第1軸51は、Dカット処理された円形断面の棒として設けられることが好ましい。Dカット処理された円形断面の棒の意味は、第1軸の外周面の対向する両端又は外周面の一端に切削面が設けられることを意味する。
【0367】
図43(b)は、ドア4が投入口37を密閉した状態を示したものであり、第1軸51が軸収容溝531に収容される。
【0368】
図43(a)に示された状態で、第1軸51が軸収容溝531に挿入される場合、第1軸51の切削面が溝開閉部533の開閉部弾性支持部535を加圧する。すなわち、第1軸51が軸収容溝531に挿入される間は、開閉部弾性支持部535が圧縮され、第1軸51が軸収容溝531に完全に挿入された後は、開閉部弾性支持部535が元の形態に復元して、
図43(b)に示されたように、第1軸51が軸収容溝531から離脱することを所定の力で防ぐ。
【0369】
すなわち、ドア4が第2回転軸Bを基準に回転して投入口37を開放した状態(
図41(b)及び
図43(a))で、投入口37を閉鎖する方向にドアを回転させると、ドアに設けられた第1軸着脱部53が第1軸51方向に移動し、第1軸は、第1軸着脱部の軸収容溝531に挿入されて、
図43(b)に示された形態に状態が変更される。
【0370】
この場合、軸収容溝531は、第1軸が挿入される流入口が第1軸51の形状に対応するように備えることが好ましい。ドア4が、第2回転軸Bを基準に投入口を閉鎖する方向に回転する場合、第1軸51は軸収容溝531の内部に流入するが、第1軸が軸収容溝に挿入された後、第1回転軸Aを基準に回転すると、第1軸51が軸収容溝531から離脱することを防止できる。
【0371】
図43(c)は、ドア4が第1回転軸A方向に回転した状態を示す。
【0372】
図43(b)の状態でドア4が第1回転軸Aを中心に回転すると、ドア4に設置された第1軸51は回転せずにその状態を維持する。反面、第1軸着脱部53は、ドア4と共に回転するため、第1軸51は、軸収容溝531内を所定角度で回転する。このとき、開閉部弾性支持部535が溝開閉部533を弾性支持するため、第1軸51は、軸収容溝531から離脱せずに、軸収容溝531内で回転することができる。
【0373】
すなわち、ドア4が第2回転軸Bを中心に回転すると、第1ヒンジ5は、
図43(a)のような状態であり、ドア4が投入口37を密閉すると、
図43(b)の状態に変更され、ドア4が第1回転軸Aを中心に回転すると、
図43(c)の形態に変更される。
【0374】
以下では、
図44を参照して、ドア傾斜調節部8の具体的な構造について説明する。
【0375】
図44は、ドアサポータ75が着脱可能なドア傾斜調節部と、ヒンジサポータ653が着脱可能なドア傾斜調節部とをすべて備えた場合(二つのドア傾斜調節部を備えた場合)を示しているが、ドア傾斜調節部8を一つだけ備えて、ドアサポータ75及びヒンジサポータ653のいずれか一つと着脱可能なようにしてもよい。
【0376】
ドアサポータに着脱可能なドア傾斜調節部及びヒンジサポータに着脱可能なドア傾斜調節部の構造は同一であるため、以下、説明の便宜のために、
図44(b)に示されたヒンジサポータ653が着脱されるドア傾斜調節部8を基準に説明する。すなわち、ヒンジサポータ653に適用されたドア傾斜調節部8は、ドアサポータ75に適用されたドア傾斜調節部8に同一に適用してもよい。
【0377】
ドア傾斜調節部8はキャビネット3の内部に位置し、アウタパネル33の背面に設けられたインナパネル35に固定することができる。
【0378】
この場合、ドア傾斜調節部8は、インナパネル35に固定される固定ボディ81と、固定ボディ81の内部に移動可能なように設けられた着脱ボディ83と、着脱ボディに設けられて、ヒンジサポータ突起655が収容される突起収容溝85a,85bと、を含むことができる。
【0379】
突起収容溝85a,85bは、着脱ボディ83に設けられ、所定距離だけ離隔した複数の溝として備えることができる。
【0380】
一つの突起収容溝及び他の一つの突起収容溝は、ヒンジサポータ突起655が突起収容溝に収容されたとき、予め設定された開角度を実現できるように、互いに離隔して設けられることが好ましい。
【0381】
図44(b)は、ドアが閉まった場合、ヒンジサポータ突起655が位置する突起収容溝85a、及びドアの開角度が略30度又は60度になる位置に設けられた突起収容溝85bを一例として示している。
【0382】
一方、着脱ボディ83は、固定ボディ81にボディ弾性支持部87によって支持されるように設けることができる。ヒンジサポータ突起655を着脱ボディ83に容易に着脱できるようにするためである。
【0383】
以降、ドア傾斜調節部8が設けられた衣類処理装置において、第2回転軸Bを基準にドア4を回転させる際の、ドアサポータ75、ヒンジサポータ653及びドア傾斜調節部8の運動について説明する。
【0384】
まず、
図44(a)、
図45(a)、及び
図46(a)を参照して、第3ヒンジ7とドア傾斜調節部8の運動について説明する。
図44(a)は、ドア4が投入口37を閉鎖した状態であって、ドア4が垂直に固定された状態であり、
図45(a)は、ドア4が第2回転軸Bを中心に略30度程度に回転された状態であり、
図46(a)は、ドア4が第2回転軸Bを中心に略85度程度に回転された状態である。
【0385】
上述したように、ドア傾斜調節部8は、ヒンジサポータ653にだけ適用され、ドアサポータ75には適用されなくてもよいが、
図44(a)、
図45(a)、及び
図46(a)では、ドア傾斜調節部8がドアサポータ75にも適用された構造を説明する。
【0386】
図44(a)でのように、ドア4が投入口37を閉鎖している場合、第3ヒンジの第4軸713及びドアサポータの着脱軸751は、軸着脱部73の第4軸収容溝731及び着脱軸収容溝735にそれぞれ収容された状態であり、第4軸支持突起733及び着脱軸支持突起737は、支持突起弾性支持部739から提供された弾性力を受けて、それぞれ第4軸と着脱軸を支持した状態になる。
【0387】
また、ドアサポータ75のサポータ突起753は、ドア傾斜調節部8の突起収容溝85aに収容された状態になる。
【0388】
このとき、使用者がドアの上部面T(
図42参照)を引っ張ると、ドア4は第2回転軸を構成する第4軸713を基準に回転するため、軸着脱部73に固定されたドアサポータ75の一端が回転する。
【0389】
ドアサポータ75の一端が略30度回転すると、サポータ突起753は、ドア傾斜調節部8の着脱ボディに沿って移動し、着脱ボディに設けられた突起収容溝85bに安着する(
図45(a)に示された状態)。すなわち、サポータ突起753が突起収容溝85bに固定されるため、ドア4は回転が停止され、固定され得る。
【0390】
次に、使用者がドア4をより大きい角度で回転させる場合、すなわち、サポータ突起753が突起収容溝85bから離脱できる程度の力を加えると、サポータ突起753は突起収容溝85bから離脱し、ドア4は回転する。ドアサポータ75がドア傾斜調節部8から分離されてドアが完全に開放されると、ドアサポータに設けられたフランジ754がアウタパネル33の背面に接触してドア4を支持する(
図46(a)に示された状態)。
【0391】
すなわち、使用者が第2回転軸Bを中心にドア4を回転させると、サポータ突起753は段階的に突起収容溝85a,85bに安着又は離脱しながら、ドア4の回転角が固定され得る。
【0392】
図44(b)、
図45(b)、及び
図46(b)を参照して、第2ヒンジ6とドア傾斜調節部8の運動について説明する。
図44(b)では、ドア4が投入口37を閉鎖した状態であって、ドア4が垂直に固定された状態であり、
図45(b)は、ドア4が第2回転軸Bを中心に略30度程度に回転された状態であり、
図46(b)は、ドア4が第2回転軸Bを中心に略85度程度に回転された状態である。
【0393】
ドア4が投入口37を閉鎖した場合、ヒンジサポータ突起655は、ドア傾斜調節部8の突起収容溝85aに収容された状態を維持する(
図44(b)に示された形態)。
【0394】
使用者がドアの上部Tを引っ張ると、ドア4は、第2回転軸Bを構成する第3軸63を基準に回転する。ドア4が回転すると、ヒンジサポータ653のヒンジサポータ突起655も突起収容溝85aから離脱してアウタパネル33方向に移動する。次に、ヒンジサポータ突起655は、突起収容溝85bに安着する(
図45(b)に示された状態)。このとき、突起収容溝85b以外に複数を更に形成すると、ドア4は、略30度以外に他の様々な角度においても回転した角度を固定することができる。
【0395】
次に、使用者がドア4をより大きい角度で回転させる場合、すなわち、ヒンジサポータ突起655が突起収容溝85bから離脱できる程度の力を加えると、ヒンジサポータ突起655は突起収容溝85bから離脱し、ドア4は回転する。ヒンジサポータ653がドア傾斜調節部8から分離されてドアが完全に開放されると、ドアサポータに設けられたヒンジサポータフランジ657がアウタパネル33の背面に接触してドア4を支持する(
図46(b)に示された状態)。
【0396】
すなわち、使用者が、第2回転軸Bを中心にドア4を回転させると、ヒンジサポータ突起655は段階的に突起収容溝85a,85bに安着又は離脱しながら、ドア4の回転角が固定され得る。
【0397】
さらに、本発明の衣類処理装置は、ドア4が完全に開放されたときに、各サポータ653,75に設けられたフランジ657,754のドア支持力を補完するために、サポータ弾性支持部を更に含むことができる。
【0398】
図47は、ドアサポータ75に設けられたサポータ弾性支持部だけを示しているが、サポータ弾性支持部は、ドアサポータ及びヒンジサポータにすべて備えてもよい。以下、説明の便宜のために、ドアサポータに設けられたサポータ弾性支持部771,773について説明する。
【0399】
サポータ弾性支持部は、ドアサポータ75がアウタパネル33の外部に引き出されたとき、キャビネットの内部に向かう復元力を提供する弾性部773を含むことができる。
【0400】
この場合、ドアサポータ75の一端には、弾性部773が結合するリブ771を更に備えることができ、これは、ドアサポータ75に弾性部773が直接結合する場合、ドアの内部に位置した装置と弾性部773とが干渉することを防止するためである。
【0401】
一方、ドア傾斜調節部は、様々な形態に変形可能である。
図48は、ドア傾斜調節部の更に他の実施例を示す。
【0402】
本実施例に係るドア傾斜調節部は、キャビネットの内部に位置する固定部82と、固定部82の収容が可能であり、ドアサポータ75に設けられた固定部収容溝84と、を含む。
【0403】
固定部82は、所定長さの直径を有する第1固定突起821と、第1固定突起から突出し、第1固定突起よりも小さい直径を有する第2固定突起823と、を含む。
【0404】
また、第1固定突起821は、キャビネット1のアウタパネル13とインナパネル15との間の空間に設けられた弾性支持部825を通じて支持されることが好ましい。
【0405】
固定部収容溝84は、第1固定突起821が収容される第1突起収容溝841と、第2固定突起821が収容される第2突起収容溝843と、を含む。
【0406】
第2突起収容溝843は、第2固定突起823だけを収容可能なように設けられ、第1突起収容溝841は、第1固定突起821の外周面だけを収容可能なように設けられることが好ましい。
【0407】
また、第1突起収容溝841は、少なくとも42個以上設けられ、一つの第1突起収容溝と他の一つの第1突起収容溝は、互いに離隔して設けられることが好ましい。
【0408】
図48に開示された固定部収容溝84は、ドアが投入口を閉鎖したときにドアサポータを支持する第2突起収容溝843と、ドアが第2回転軸を基準に30度開放されたときにドアサポータを支持する第1突起収容溝841aと、ドア4が第2回転軸Aを基準に90度開放されたときにドアサポータを支持するための第1突起収容溝841bとが設けられた場合を示している。
【0409】
第2突起823の直径を第1突起821の直径に比べて小さくしたことは、第1突起821を通じてだけドアの開角度を制御する場合、第2突起収容溝843と第1突起収容溝841aとの間の間隔が第1突起を収容し、更にドアの重量を支えることができる溝を形成し難いからである。
【0410】
図48は、固定部収容溝84をドアサポータ75に備える場合だけを示しているが、上述したドア傾斜調節部は、固定部収容溝84をヒンジサポータ653に備えてもよいし、固定部82をヒンジサポータに設けられた固定部収容溝に着脱できるように備えてもよい。
【0411】
上述した構成を含んだ衣類処理装置は、ドアサポータ及びヒンジサポータにそれぞれ設けられたフランジ754、657を通じて、第2回転軸を基準に回転したドア4を支持することができるが、ドアの重量に応じて軸着脱部73からドアサポータの着脱軸751が分離されるおそれがある。
【0412】
したがって、本発明の衣類処理装置は、軸着脱部73とドアサポータの着脱軸751との分離を防止するドア固定部を更に含むことができる。以下、
図49を参照してドア固定部9について説明する。
【0413】
ドア固定部9は、ドア4の内部に位置して、ドアが第2回転軸を基準に回転したときにドアサポータ方向に移動してドアサポータに固定されるサポータ結合突起93を含むことができる。
【0414】
このとき、ドアサポータ75には、サポータ結合突起93が安着される結合突起安着部755が設けられることが好ましい。結合突起安着部755はドアサポータ75の一側に突出するように形成されて、ドア4が回転する場合、結合突起安着部755に接触されて安着することが可能である。
【0415】
一方、サポータ結合突起93の移動は、第3ヒンジの軸形成部71に設けられたカム91と、ドア4の内部に設けられて、サポータ結合突起93を弾性支持する結合突起弾性支持部95とを通じて行うことができる。
【0416】
すなわち、サポータ結合突起93は、軸着脱部73に隣接するように設けられて、弾性支持部95によって支持され(
図42参照)、カム91は、軸着脱部73に設けられた第4軸収容溝731の外側に位置し、ドア4が閉まった場合、サポータ結合突起93の下部に位置してもよい。
【0417】
また、カム91は、ドア4が第2回転軸を基準に回転すると、サポータ結合突起93がドアサポータ75方向に移動可能な形状であってもよい。このとき、カム91は回転されず、固定された形状として、水平方向に長く延びた形状を有する。
【0418】
ドア固定部9が上述した構成を含む場合、ドア4が第2回転軸Bを基準に回転すると、サポータ結合突起93は、
図49(b)に示されたように、カム91の外周面に沿ってドア4の内部から略水平方向に移動する。したがって、弾性支持部95が加圧されて圧縮されながら、サポータ結合突起93は、ドアサポータ75が位置した方向に移動する。
【0419】
その結果、ドアが完全に開放されると、サポータ結合突起93は、ドアサポータに設けられた結合突起安着部755に接触して停止する。したがって、サポータ結合突起93は、ドア4が更に大きい回転角度で回転することを防止する。
【0420】
さらに、ドア4が第2回転軸Bを基準に回転して投入口37を完全に開放しても、本発明の衣類処理装置は、ドアに設けられた軸着脱部73とドアサポータに設けられた着脱軸751との分離を防止することができる。ドア4が更に大きい回転角度で回転する場合に、ドア4が衣類処理装置から分離されるおそれがあるためである。
【0421】
一方、ドア4が、第2回転軸Bを基準に投入口37を閉鎖する方向に回転すると、サポータ結合突起93は、結合突起弾性支持部95によってカム91の外周面と接触を維持しながらドアの内部で移動する。このとき、弾性支持部95には、カム91の外周面の形状によって加えられる外力が除去されるため、弾性支持部95は、復元力によって、圧縮されずに元の状態に復帰する。したがって、サポータ結合突起93は、結合突起安着部755から分離され、
図49(a)に示された状態に変更される。
【0422】
本発明は、様々な形態に変形して実施可能であり、上述した実施例にその権利範囲が限定されるものではない。したがって、変形された実施例が本発明の特許請求の範囲の構成要素を含んでいる場合、本発明の権利範囲に属するものと理解すべきである。