【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様において、本発明は、空気流を発生させる手段を含む本体と、本体上に取り付けられて空気流を放出するノズルであって、ファンアセンブリの外側からの空気がノズルから放出された空気により引き込まれて通る開口を形成するノズルと、ノズルを本体に解除可能に保持するノズル保持手段であって、ノズルが本体上に保持される第1構成とノズルが取り外しのために本体から解除される第2構成とを有するノズル保持手段と、ノズル保持手段を第1構成から第2構成へ移動する手動作動可能部材とを含むファンアセンブリを提供する。
【0009】
ノズル保持手段を第1構成から第2構成へ移動する手動作動可能部材を設けたことにより、ノズルは取り外しのために速やかかつ容易に解除されることが可能になる。ノズルは解除されると、それは、例えば、清掃又は交換のためにユーザによって本体から引き離することができる。
【0010】
ノズル保持手段は、好ましくは、第1構成に向けて付勢され、ノズルは、通常、本体上に保持される。これは、ノズルが意に反して本体から解除されることなくユーザがノズルを掴んでファンアセンブリを持ち上げることを可能にする。
【0011】
手動作動可能部材は、好ましくは、第1位置から第2位置へ移動可能であり、ノズル保持手段を第1構成から第2構成へ移動する。手動作動可能部材は、第1位置から第2位置へ平行移動又は回転することができる。手動作動可能部材は、第1位置と第2位置との間でピボット回転移動することができる。ファンアセンブリは、手動作動可能部材を第1位置に向けて付勢する付勢手段を含むことができ、付勢手段は、手動作動可能部材が意に反して第2位置へ移動する危険を低減し、従って、付勢手段の付勢力に打ち勝ってノズル保持手段をその第2構成に移動する力を手動作動可能部材に加えることをユーザに要求する。付勢手段は、例えば、板バネ又は圧縮バネのような1つ又はそれよりも多くのバネの形態、又は1つ又はそれよりも多くの弾性要素のような形態とすることができる。
【0012】
手動作動可能部材は、好ましくは、ファンアセンブリの本体に位置付けられる。手動作動可能部材は、ユーザにより押し下げ可能とすることができる。手動作動可能部材は、ユーザにより直接押し下げ可能とすることができる。例えば、手動作動可能部材の一部は、ユーザが押圧可能なボタンの形態とすることができる。代替案として、本体は、手動作動可能部材を第2位置へ移動するように作動可能な分離したボタンを含むことができる。これは、手動作動可能部材が本体の表面から離れた位置に位置付けられることを可能にし、従って、手動作動可能部材が、ノズル保持手段をその展開構成から収容構成へ移動するうえで有利な位置に位置付けられること、又はより有利な形状を有することを可能にする。ボタンは、好ましくは、本体の上面に位置付けられて、ユーザが、手動作動可能部材をその第1位置に向けて付勢する付勢手段の付勢力に打ち勝つ下流に向う圧力をボタンに加えることを可能にする。
【0013】
手動作動可能部材は、好ましくは、押し下げ可能な留め具の形態であり、従って、第2の態様において、本発明は、空気流を発生させる手段を含む本体と、本体上に取り付けられて空気流を放出するノズルであって、ファンアセンブリの外側からの空気がノズルから放出された空気により引き込まれて通る開口を形成するノズルと、ノズルを本体に解除可能に保持するノズル保持手段であって、ノズルが本体上に保持される第1構成とノズルが取り外しのために本体から解除される第2構成とを有するノズル保持手段と、ノズル保持手段を第1構成から第2構成へ移動する押し下げ可能な留め具とを含むファンアセンブリを提供する。
【0014】
留め具は、それが第1位置から第2位置へ移動する時にノズルを本体から遠ざかるように付勢するように配列することができ、留め具は、ノズルが取り外しのために本体から解除されたとの可視的な指標をユーザに与える。
【0015】
ファンアセンブリは、留め具をその第2位置に解除可能に保持する留め具保持手段を含むことができる。留め具をその第2位置に保持することにより、ノズル保持手段は、その第2構成に保持することができる。これは、ノズル保持手段がその第2構成に保持される間に、ユーザがボタンを解除してノズルを本体から取り外すことを可能にする。
【0016】
第3の態様において、本発明は、空気流を発生させる手段を含む本体と、本体上に取り付けられて空気流を放出するノズルであって、ファンアセンブリの外側からの空気がノズルから放出された空気により引き込まれて通る開口を形成するノズルと、ノズルを本体に解除可能に保持するノズル保持手段であって、ノズルが本体上に保持される第1構成からノズルが取り外しのために本体から解除される第2構成へ移動可能なノズル保持手段と、ノズル保持手段を解除可能にその第2構成に保持する保持手段とを含むファンアセンブリを提供する。保持手段は、好ましくは、ノズル保持手段をその第2構成に保持する移動可能な留め具を含む。留め具は、好ましくは、第1位置とノズル保持手段を第2構成に保持する第2位置との間で移動可能である。保持手段は、好ましくは、留め具をその第2位置に保持する留め具保持手段を含む。
【0017】
留め具保持手段は、留め具をその第2位置に保持する1つ又はそれよりも多くの磁石を含むことができる。代替案として、留め具保持手段は、留め具に係合して該留め具をその第2位置に保持するように配列することができる。一実施形態において、留め具はフック部分を含み、留め具がその第2位置へ移動する時に、フック部分は、本体上に位置付けられたくさびの上を滑り、くさびに保持される。
【0018】
ノズルは、好ましくは、保持手段を第2構成から遠ざかるように付勢するための手段を含む。ノズルは、好ましくは、それが本体上の元の位置に戻された時に、留め具を留め具保持手段から遠ざかるように付勢するように配列される。例えば、ノズルの下面は、ノズルが本体上に下降される時に、留め具を留め具保持手段から遠ざかるように付勢する突出部材を形成され、又はそれを備えてもよい。留め具が留め具保持手段から遠ざかるように移動されるので、留め具は、付勢手段によりその第1位置に向けて付勢され、これが次に、ノズル保持手段をその第1構成に向けて付勢し、本体にノズルを保持する。
【0019】
ノズル保持手段は、好ましくは、ノズル及び本体に対して移動可能であり、第1構成でノズルを本体上に保持し、第2構成でノズルを取り外しのために本体から解除する戻り止めを含む。戻り止めは、ノズルに配置することができるが、好ましい実施形態において、本体が戻り止めを含む。留め具は、好ましくは、戻り止めを第1展開位置から第2収容位置へ移動するように構成されて、ノズルを取り外しのために本体から解除する。
【0020】
第4の態様において、本発明は、空気流を発生させる手段を含む本体と、本体上に取り付けられて空気流を放出するノズルであって、ファンアセンブリの外側からの空気がノズルから放出された空気により引き込まれて通る開口を形成するノズルとを含み、本体が、ノズルに対して移動可能であってノズルを本体上に保持する第1位置からノズルが本体から取外し可能になる第2位置へ移動する戻り止めと、戻り止めの第1位置から第2位置への移動を駆動する手動作動可能部材とを含むファンアセンブリを提供する。
【0021】
本体は、好ましくは、戻り止めを第1位置に向けて付勢する付勢手段を含む。付勢手段は、好ましくは、板バネ又は捩りバネの形態であるが、付勢手段はいずれかの弾性要素の形態とすることができる。
【0022】
戻り止めは、第1位置から第2位置へ平行移動又は回転することができる。好ましくは、戻り止めは、第1位置及び第2位置間をピボット回転移動する。戻り止めは、好ましくは、本体にピボット回転移動可能に連結されるが、代替的に、戻り止めは、ノズルにピボット回転移動可能に連結することができる。留め具は、該留め具がその第1位置から第2位置へ移動して戻り止めを回転させる時に、戻り止めの下面に係合するように配列することができる。
【0023】
戻り止めは、好ましくは、ノズルの外面に係合するように配列することができ、ノズルを本体上に保持する。例えば、戻り止めは、ノズルの外面に形成された凹み部分に係合又は進入するように配列することができ、ノズルを本体上に保持する。
【0024】
ノズルは、好ましくは、少なくとも部分的に本体内に挿入可能な入口部分を含み、また戻り止めは、ノズルの入口部分に係合するように配列することができ、ノズルを本体上に保持する。ノズルの入口部分は、好ましくは、本体のダクト内に挿入可能であり、空気流の少なくとも一部を本体から受け入れる。ダクトは、戻り止めがノズルを本体上に保持する第1位置にある場合に、戻り止めが通って突出する開口を含むことができる。
【0025】
ノズル保持手段は、単一の戻り止めを含むことができる。好ましい実施形態において、ノズル保持手段は、複数の戻り止めを含み、また手動作動可能部材は、戻り止めをそれらの展開位置と収容位置との間で同時に移動するように配列することができる。手動作動可能部材は、各戻り止めを同時に移動するように湾曲した弓形の又は環状の形状とすることができる。戻り止めは、本体のダクトに対して、直径方向で対向する位置に配置することができる。
【0026】
ノズルは、好ましくは、環状の形状であり、ファンアセンブリの外側からの空気がノズルから放出される空気により引き込まれて通るボアの回りに延びる。ノズルは、空気流を放出する1つ又はそれよりも多くの空気出口を含む。空気出口は、ノズルの前端の内部に又は向けて又はノズルの後部分に向けて配置することができる。空気出口は、各々がそれぞれの空気ストリームを放出する複数の開口を含むことができ、また各開口はボアのそれぞれの側部に配置することができる。代替案として、ノズルは、少なくとも部分的にボアの回りに延びる単一の空気出口を含むことができる。ノズルは、ボアの回りに延びて空気出口又は各空気出口へ空気流を運ぶ内部通路を含むことができる。内部通路はノズルのボアを取り囲むことができる。
【0027】
ファンアセンブリは、部屋又は他の家庭環境内に冷気を発生させるように構成することができる。しかし、ファンアセンブリは、ファンアセンブリから放出される空気流のパラメータを変更するように配列することができる。図示の実施形態において、ファンアセンブリは加湿手段又は加湿器を収容するが、ファンアセンブリは、代わりに、ファンアセンブリから放出される第1空気流又は第2空気流のいずれかの別のパラメータを変更するように加熱器、冷却器、空気清浄器、及びイオン化器のうちの1つを含むことができる。
【0028】
例えば、本体は、第2空気流を加湿する加湿手段を含むことができる。本体は基部を含むことができ、また加湿手段の一部は、基部の内部に収容され、又は連結することができる。空気入口及び空気流を発生させる手段は、好ましくは、本体の基部に位置付けられる。空気流を発生させる手段は、インペラと、インペラを駆動して空気流を発生させるモーターとを含む。インペラは、好ましくは、混成流インペラである。空気流を発生させる手段は、好ましくは、インペラの下流に位置付けられたディフューザを含む。基部は、好ましくは、空気流をノズルまで運ぶダクトを含む。
【0029】
第5の態様において、本発明は、本体と本体に取外し可能に取り付けられたノズルとを含む加湿装置を提供し、本体は、第1空気流及び第2空気流を発生させる手段と、第2空気流を加湿する加湿手段とを含み、ノズルは、第1空気流を放出する少なくとも1つの第1空気出口を含み、ノズルは、装置の外側からの空気が少なくとも1つの第1空気出口から放出される空気により引き込まれて通る開口を形成し、装置は、第2空気流れ放出する少なくとも1つの第2空気出口を含み、本体は、本体に対して移動可能でノズルを本体に解除可能に保持するノズル保持手段を含む。
【0030】
加湿手段の一部は、好ましくは、ノズルに隣接して配置することができる。加湿手段のノズルへの近接度に応じて、加湿手段は、ノズル保持手段、留め具、及び留め具保持手段のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0031】
加湿手段は、好ましくは、水タンクを含む。本体は、好ましくは、水タンクと水タンクが取り付けられた基部とを含む。水タンクは、少なくとも1つのノズル保持手段を含む。水タンクはまた、留め具と留め具保持手段とを含むことができる。本体は、好ましくは、ノズル保持手段のためのハウジングを含み、その内部でノズル保持手段は、本体に対して移動可能である。このハウジングはまた、留め具及び留め具保持手段を収容することができる。水タンクの壁は、留め具保持手段を提供することができる。代替案として、留め具保持手段は、水タンクの壁に取り付けられ又は連結することができる。ハウジングは、好ましくは、ノズル保持手段が通って突出してノズルを本体上に保持する開口を含む。水タンクは、好ましくは、基部に取外し可能に取り付けられる。従って、水タンクが基部に取り付けられる場合、水タンクのハウジングの開口は、基部のダクトの開口に整列して、ノズル保持手段が両方の開口を通って突出し、ノズルを保持することを可能にする。
【0032】
水タンクは、収容位置と展開位置の間で移動可能であって水タンクの基部からの取り外しを容易にするハンドルを含むことができる。水タンクは、ハンドルを展開位置へ向けて付勢してユーザにハンドルを差し出すバネ又は他の弾性要素を含むことができる。ノズルは、ハンドルを収容位置へ向けて付勢するように構成することができ、その結果、ノズルが装置から取り外された場合に、ハンドルは自動的に展開位置へ移動し、基部からの水タンクの取り外しを容易にする。
【0033】
第6の態様において、本発明は、第1空気流及び第2空気流を発生させる手段と、第1空気流を放出する少なくとも1つの第1空気出口を備えて取外し可能なノズルであって、少なくとも1つの第1空気出口から放出される空気により引き込まれた加湿装置の外側からの空気が通る開口を形成するノズルと、第2空気流を加湿する加湿手段と、第2空気流を放出する少なくとも1つの第2空気出口と、収容位置と展開位置の間で移動可能なハンドルとハンドルを展開位置へ向けて付勢する付勢手段とを有する水タンクとを含み、ノズルが、ハンドルを収容位置へ向けて付勢するように構成される加湿装置を提供する。
【0034】
ノズルが本体の元に位置に戻される時に、ノズルは、ハンドルに係合し、付勢手段の付勢力に対してハンドルを収容位置へ移動する。ハンドルが収容位置へ移動する時に、ハンドルは、留め具に係合することができ、留め具を留め具保持手段から遠ざかるように付勢して、留め具をその展開位置から解除する。戻り止めは、好ましくは、その展開位置へ向けて付勢される。留め具のその第2位置からの解除は、戻り止めがその展開位置へ自動的に移動してノズルを本体上に保持することを可能にする。
【0035】
水タンクは、好ましくは、ハンドルがその収容位置にある場合に、水タンクから突出しないようにハンドルをその収容位置に格納する凹み部分を含む。ハンドルをその展開位置に向けて付勢する付勢手段は、好ましくは、水タンクの凹み部分に位置付けられる。付勢手段は、好ましくは、板バネ又は捩りバネの形態であるが、付勢手段は、いずれかの他のバネ又は弾性部材とすることができる。ハンドルは、好ましくは、収容位置と展開位置との間でピボット回転移動可能である。
【0036】
水タンクは、水タンクが基部に取り付けられる場合に、基部のダクトに隣接して、好ましくはもたれて位置付け可能な凹んだ内壁を有することができる。水タンクの容量を増加させるために、水タンクは環状の形状とすることができる。従って、水タンクは、水タンクが基部に取り付けられる場合に、基部のダクトの少なくとも上部の上方かつ回りに位置付けられる管状の内壁を有することができる。水タンクは、円筒形の外壁を有することができる。基部は、好ましくは、円筒形の外壁を有し、また水タンクは、好ましくは、水タンクと基部とが同軸になるように基部に位置付けられる。基部の外壁及び水タンクの外壁は、好ましくは、本体の外壁を形成する。水タンクの外壁と基部の外壁とは、好ましくは、水タンクが基部に取り付けられる場合に、本体が円筒形の外観を有するように同じ半径を有する。基部の外壁及び水タンクの外壁は、好ましくは、水タンクが基部に取り付けられる場合に同一平面にある。
【0037】
水タンクの容量を更に増加させるために、水タンクは、好ましくは、空気流を発生させる手段の少なくとも上部、この例ではモーター及びインペラユニットを取り囲む。従って、第7の態様において、本発明は、第1空気流を発生させる手段を含む基部と、第1空気流を放出する少なくとも1つの第1空気出口を含むノズルであって、少なくとも1つの第1空気出口から放出される空気により引き込まれる加湿装置の外側からの空気が通る開口を形成するノズルと、第2空気流を加湿する加湿手段と、第2空気流を放出する少なくとも1つの第2空気出口と、基部に取外し可能に取り付けられた水タンクとを含み、水タンクが、空気流を発生させる手段の少なくとも上側部分を取り囲む加湿装置を提供する。
【0038】
ノズルは、水タンクがノズルの内部通路の下側部分を取り囲むように本体上に取り付けることができる。例えば、水タンクは、上方に湾曲した形状の上側壁を有することができ、またノズルは、水タンクの上側壁がノズルの外面の下側部分を覆うように本体の中心に取り付けることができる。これは、加湿装置が、コンパクトな外観を有することを可能にし、かつ水タンクの容量が最大化されることを可能にする。
【0039】
第8の態様において、本発明は、第1空気流を発生させる空気流発生手段を含む基部と、第1空気流を受け入れる内部通路と第1空気流を放出する少なくとも1つの第1空気出口とを含むノズルであって、少なくとも1つの第1空気出口から放出される空気により引き込まれる装置の外側からの空気が通る開口を形成するノズルと、第2空気流を加湿する加湿手段と、第2空気流を放出する少なくとも1つの第2空気出口と、基部に取り付けられた水タンクとを含む加湿装置を提供し、タンクは、上方に湾曲した上面を含み、ノズルは、水タンクの上面が少なくとも部分的にノズルの外面の下端を覆うように装置に取り付けられる。
【0040】
水タンクの水入口は、好ましくは、水タンクの下面に位置付けられる。水タンクに水を充填するために、水タンクは基部から取り外され、水タンクが栓又は他の水源の下方に位置するようにひっくり返される。水タンクの上面は、好ましくは、例えば、基部上の水タンクの充填と交換の間に水タンクを作業面に支持する少なくとも1つの支持体を含む。支持体は、水タンクの上面に取り付けることができる。代替案として、水タンクの上面の周囲は、支持体を形成するように成形することができる。水タンクの上面は、単一の湾曲した又は弓形の支持体を含むことができる。代替案として、水タンクの上面は、水タンクの両側に位置付けられる複数の支持体を含むことができる。これらの支持体は、好ましくは、平行である。
【0041】
加湿手段は、好ましくは、水タンクから水を受け入れる水リザーバと、リザーバの水を霧化して第2空気流を加湿する霧化手段とを含む。水リザーバ及び霧化手段は、好ましくは、基部に位置付けられる。基部は、好ましくは、第2空気流をリザーバまで運ぶ入口ダクトを含む。基部はまた、湿った第2空気流をリザーバから第2空気出口まで運ぶ出口ダクトを含むことができる。代替案として、水タンクは、リザーバから第2空気流を運ぶ出口ダクトを含むことができる。
【0042】
空気流発生手段は、第1インペラ及び第1インペラを駆動して第1空気流を発生させる第1モーターと、第2空気流を発生させる第2インペラとを含むことができる。第2インペラは、第1及び第2インペラが常に同時に回転するように第1モーターで駆動することができる。代替案として、第2モーターが設けられて、第2インペラを駆動することができる。これは、ユーザが要求する限り、第2インペラが駆動されて第2空気流を発生させることを可能にし、また空気流が専らファンの後部分を通ってファンアセンブリから放出されることを可能にする。一般的なコントローラが設けられて、各モーターを制御することができる。例えば、コントローラは、第1モーターが現在駆動される時に又は第2モーターが第1モーターと同時に駆動される時に第2モーターのみを駆動するように構成することができる。第2モーターは、第1モーターが停止された場合には、自動的に停止することができる。従って、コントローラは、好ましくは、第1モーターが第2モーターとは独立して駆動可能になるように構成される。
【0043】
代替案として、空気流発生手段は、インペラの下流で第1空気流及び第2空気流に分割される空気ストリームを発生させるモーター及びインペラを含むことができる。インペラは、好ましくは、混成流インペラである。第2空気流がそこを通って入口ダクトに入り第2空気流をリザーバまで運ぶ入口ポートは、インペラの直ぐ下流、又はインペラの下流に位置付けられたディフューザのすぐ下流に配置することができる。
【0044】
出口ダクトは、第2空気流をリザーバへ運び、そこから放出するように構成することができる。ノズルは、湿り空気流と、湿り空気流を加湿装置から遠ざかるように運ぶ分離空気流との両方を放出するように構成することができる。これは、湿り空気流が、加湿装置から離れて急速に体感することができることを可能にする。
【0045】
従って、ノズルは、少なくとも1つの第1空気入口と、少なくとも1つの第1空気出口と、第1空気流を少なくとも1つの第1空気入口から少なくとも1つの第1空気出口まで運ぶ第1内部通路と、少なくとも1つの第2空気入口と、少なくとも1つの第2空気出口と、第2空気流を少なくとも1つの第2空気入口から少なくとも1つの第2空気出口まで運ぶ第2内部通路とを含むことができる。
【0046】
湿った第2空気流は、ノズルの1つ又はそれよりも多くの異なる空気出口から放出可能である。これらの空気出口は、例えば、ノズルのボアの回りに配置することができ、湿った空気流が第1空気流内で比較的均等に分散させることを可能にする。
【0047】
好ましくは、第1空気流は、第1空気流量で放出され、第2空気流は、第1空気流量よりも低い第2空気流量で放出される。第1空気流量は、可変な空気流量とすることができ、従って、第2空気流量は、第1空気流量と共に変動する場合がある。
【0048】
第1空気出口は、好ましくは、第2空気流が第1空気流内でノズルから遠ざかるように運ばれるように第2空気出口の背後に位置付けられる。各内部通路は、好ましくは環状である。ノズルの2つの内部通路は、ノズルのそれぞれの構成要素で形成することができ、2つの内部通路は、組立中に一緒に連結することができる。代替案として、ノズルの内部通路は、ノズルの内壁及び外壁の間に位置付けられた分割壁又は他の仕切り部材で分離することができる。上述のように、第1内部通路は、好ましくは、第2内部通路から隔離されるが、比較的少量の空気が第1内部通路から第2内部通路へ流されて、ノズルの第2空気出口を通る第2空気流を付勢することができる。
【0049】
第1空気流の流量は、好ましくは、第2空気流の流量よりも大きいので、ノズルの第1内部通路の容積は、好ましくは、ノズルの第2内部通路の容積よりも大きい。
【0050】
ノズルは、好ましくは、ノズルのボアの回りに少なくとも部分的に延び、好ましくは、ボアの軸線上に中心を有する単一の第1空気出口を含むことができる。代替案として、ノズルは、ノズルのボアの回りに配列された複数の第1空気出口を含むことができる。例えば、第1空気出口は、ボアの両側に配置することができる。第1空気出口は、好ましくは、ボアの少なくとも前部を通って空気を放出するように配列される。第1空気出口は、ボアの一部を形成する表面の上方に空気を放出して、第1空気出口から放出される空気によりボアを通って引き込まれる空気の容積を最大にするように配列することができる。代替案として、第1空気出口は、空気流をノズルの端面から放出するように配列することができる。
【0051】
ノズルの第2空気出口は、ノズルのこの表面を超えて第2空気流を放出するように配列することができる。代替案として、第2空気出口は、ノズルの前端に位置付けられ、空気をノズルの表面から遠ざかるように放出するように配列することができる。従って、第1空気出口は、第2空気出口に隣接するように配置することができる。ノズルは、ノズルの軸線の回りに少なくとも部分的に延びることができる単一の第2空気出口を含むことができる。代替案として、ノズルは、ノズルの前端の回りに配列された複数の第2空気出口を含むことができる。例えば、第2空気出口は、ノズルの前端の両側に配置することができる。複数の空気出口の各々は、1つ又はそれよりも多くの開口、例えば、スロット、直線的に整列した複数のスロット、又は複数の開口を含むことができる。第1空気出口は、第2空気出口と平行に延びることができる。
【0052】
本発明の第1の態様に関連して説明した特徴は、本発明の第2から第8の態様の各々にも同様に当て嵌まり、その反対も同様に成り立つ。
【0053】
ここで、本発明の実施形態を単なる一例として添付図面を参照して以下に説明する。