(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5671661
(24)【登録日】2014年12月26日
(45)【発行日】2015年2月18日
(54)【発明の名称】拡径遠位注射器先端を有する注射器とともに使用するためのバイアルアダプタ
(51)【国際特許分類】
A61J 3/00 20060101AFI20150129BHJP
【FI】
A61J3/00 314C
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-548332(P2014-548332)
(86)(22)【出願日】2012年12月9日
(65)【公表番号】特表2015-504716(P2015-504716A)
(43)【公表日】2015年2月16日
(86)【国際出願番号】IL2012050516
(87)【国際公開番号】WO2013093908
(87)【国際公開日】20130627
【審査請求日】2014年8月20日
(31)【優先権主張番号】217091
(32)【優先日】2011年12月19日
(33)【優先権主張国】IL
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】506361719
【氏名又は名称】メディモップ・メディカル・プロジェクツ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100167243
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 充
(72)【発明者】
【氏名】レヴ,ニムロッド
(72)【発明者】
【氏名】ギルボア,モシェ
【審査官】
岩田 洋一
(56)【参考文献】
【文献】
特表2005−520635(JP,A)
【文献】
米国特許第5527306(US,A)
【文献】
特表2008−532701(JP,A)
【文献】
特表2010−540066(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡径遠位注射器先端を有する注射器と薬瓶とともに使用するためのバイアルアダプタであって、
前記薬瓶は、薬剤を収容する薬瓶内部を有するとともに頂部が開口したボトルと、バイアルストッパによって塞がれるバイアル開口と、前記ボトルと前記バイアル開口との間の狭いネックと、を備え、
前記バイアルアダプタは、長手方向バイアル軸線を有しており、
前記バイアルアダプタは、
前記長手方向バイアル軸線と交差する方向の頂部壁と、
前記バイアル開口を伸縮可能に摺動受入するために、前記頂部壁に弾性的に取り付けられた可撓性部材を有するとともに、前記頂部壁から下方に向けて垂下する実質的に筒状のスカートと、
前記バイアル内部との流れ連通を確立するために、前記バイアルストッパを穿刺するための、下方に向けて垂下する穿刺スパイクと、
前記穿刺スパイクと反対側に設けられるとともに、前記穿刺スパイクが前記バイアルストッパを穿刺した際に前記バイアル内部と流れ連通する注射器ポートと
を備え、
前記注射器ポートは、前記拡径遠位注射器先端を前記注射器ポートに最初に摺動挿入する際に、最初に前記長手方向バイアル軸線に対して外側に向けて撓んで、その後、力を加えられて前記拡径遠位注射器先端が前記注射器ポートに完全に摺動挿入された際に、前記拡径遠位注射器先端の後方にスナップして前記拡径遠位注射器先端を前記注射器ポート内に保持するための、直立した少なくとも2つの注射器ポート部材を有して形成され、
前記注射器ポートは、前記長手方向バイアル軸線に対して傾いた角度で取り外し力を加えた際に、前記注射器先端を前記注射器ポートから引き出すことを可能にするために、前記少なくとも2つの注射器ポート部材のうちの少なくとも1つが外側に向けて撓むように、形成されている
バイアルアダプタ。
【請求項2】
請求項1に記載のアダプタであって、
前記注射器ポートは、前記拡径遠位注射器先端と前記穿刺スパイクとの間を密封流れ連通させるために、前記拡径遠位注射器先端を前記注射器ポートに完全にスナップ嵌め挿入する際に圧縮を受けるOリング状のシール部材を備える
アダプタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雌ルアーコネクタを有する従来のニードルが摺動的に取り付けられることを防止するための拡径遠位注射器先端を有する注射器とともに使用するための液剤移送デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
本願出願人に譲渡された、液剤移送デバイスおよびニードルシールド取り外しデバイスとの標題であり、WO2005/105014として国際公開されたPCT国際出願PCT/IL2005/000376は、
図8〜11において、液剤移送デバイスを開示している。この液剤移送デバイスは、対象者に即座に投与するために、拡径遠位注射器先端を有する注射器に復元された液剤を供給するためのエラストマーチューブを有するバイアルアダプタを備えている。拡径遠位注射器先端は、従来のニードルが摺動的に取り付けられることを防止する寸法を有している。エラストマーチューブの自由端は、注射器と、復元に必要な薬剤を収容する薬瓶と、の間を流体連通させるために、注射器の拡径遠位注射器先端の周りで密封伸張するようになっている。復元は、典型的には、液剤移送デバイス、バイアルおよび注射器の組立体を攪拌することを必要とし、それは、誤って注射器が取り外され、内容物が溢れることにつながり得る。
【0003】
本願出願人に譲渡された、拡径遠位注射器先端を有する注射器とともに使用するための液剤移送デバイスとの標題であり、WO2009/040804として国際公開されたPCT国際出願PCT/IL2008/001278は、液剤移送デバイスを開示している。この液剤移送デバイスは、拡径遠位注射器先端で終端する注射器先端を有する注射器を密封受け入れするための注射器ポートと、バイアルをスナップ嵌め受け入れするためのバイアルアダプタを有するバイアルアダプタポートと、液剤を投与するための薬剤投与ポートと、を有するハウジングを備えている。バイアルアダプタは、使用済みのバイアルとともに廃棄するために、混合手順の後に回転的に取り外されるようになっている。注射器ポートは、さらに、復元目的での攪拌を含む通常使用下で注射器が誤って外れないようにするために注射器を固定するための一回使用(使い捨て)の係止機構を備えている。薬剤投与ポートは、雌ルアーコネクタを有する従来のニードルが摺動的に取り付けられることを防止する同一の目的のために、好ましくは注射器の拡径遠位注射器先端と類似の遠位注射器先端を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO2005/105014
【特許文献2】WO2009/040804
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、拡径遠位注射器先端を有する注射器であって、対象者に即座に投与するための液剤を収容する注射器を安全かつ確実に用意するためのバイアルアダプタを対象としている。バイアルアダプタは、薬瓶にスナップ嵌めするためのスカートと、薬瓶ストッパを穿刺するための穿刺スパイクと、穿刺スパイクと流体連通するとともに、拡径遠位注射器先端にスナップ嵌めするように構成された注射器ポートと、を備えている。注射器ポートは、好ましくは、2つ以上の直立注射器ポート部材を備えている。直立注射器ポート部材は、拡径遠位注射器先端を最初に摺動挿入する際に最初に外側に向けて撓み、その後、拡径遠位注射器先端を注射器ポート内に保持するために、力を加えられて完全に摺動挿入される際に、拡径遠位注射器先端の後方にスナップするように構成されている。注射器ポートは、また、その注射器ポート部材の1つ以上をすぐに外側に撓ませるための取り外し力を手動操作で加えることによって、バイアルアダプタおよびその空のバイアルの組立体から充填された注射器を便利に取り外すことができるように構成される。注射器ポートは、また、従来のルアー先端を有する注射器を誤って挿入することで、それとの密封流れ連通を形成しないように、また、注射器ポートと機械的に係合しないように、構成される。本発明のバイアルアダプタによって、誤って取り外されることを気にすることなく、薬剤の復元を確実に行うことが可能になる。バイアルアダプタは、便利に低コストで製造できるように構成される。本発明のバイアルアダプタは、通気型および非通気型で実施され得る。
【0006】
本発明を理解し、それをどのように実施可能であるのかを理解するために、非限定的な例示のみを目的として、添付図面を参照して、好ましい実施形態について説明する。添付図面において、同様の部分には、同様の符号が付されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】上述した本願出願人のWO2005/105014の
図8に対応しており、バイアルアダプタを有する液剤移送デバイスを示している。バイアルアダプタは、対象者に即座に投与するために、拡径遠位注射器先端を有する注射器に復元された液剤を供給するためのエラストマー管を備えている。
【
図1B】上述した本願出願人のWO2005/105014の
図9に対応しており、
図1AのA−A線に沿った液剤移送デバイスの縦断面を示している。
【
図2A】上述した本願出願人のWO2009/040804の
図6に対応しており、注射器ポートを有する液剤移送デバイスを示している。注射器ポートは、復元された液剤を注射器に安全かつ確実に供給するための拡径遠位注射器先端を有する注射器とともに使用するためのエラストマー管および自動使い捨て係止機構を備えている。
【
図2B】上述した本願出願人のWO2009/040804の
図8に対応しており、液剤移送デバイスと拡径遠位注射器先端を有する注射器とが組み立てられた側面を示している。
【
図3】本発明による、拡径遠位注射器先端を有する注射器とともに使用するための注射器ポートを有するバイアルアダプタを上方から見た斜視図である。
【
図4】
図3のB−B線に沿った
図3のバイアルアダプタの縦断面図である。
【
図5】拡径遠位注射器先端を注射器ポートに部分的に挿入した後の
図3のB−B線に沿った
図3のバイアルアダプタの縦断面図である。
【
図6】拡径遠位注射器先端を注射器ポートに完全にスナップ嵌め挿入した後の
図3のB−B線に沿った
図3のバイアルアダプタの縦断面図である。
【
図7A】投与準備が整った復元された液剤を注射器に供給するための、本発明のバイアルアダプタの使用方法を示している。
【
図7B】投与準備が整った復元された液剤を注射器に供給するための、本発明のバイアルアダプタの使用方法を示している。
【
図7C】投与準備が整った復元された液剤を注射器に供給するための、本発明のバイアルアダプタの使用方法を示している。
【
図7D】投与準備が整った復元された液剤を注射器に供給するための、本発明のバイアルアダプタの使用方法を示している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1Aは、注射器10と、バイアル16と、液剤を復元するための液剤移送デバイス20と、を示している。注射器10は、プランジャー12を有するバレル11と、雌ルアーコネクタを有する従来のニードルが摺動取付けされるのを防止するための拡径遠位注射器先端14のところで終端する注射器先端13と、を備えている。注射器先端14は、外径D1と、長さL1と、環状の後面15と、を有している。注射器10は、バイアル16内に液剤を形成するための液体内容物を収容している。液体内容物は、粉末薬を復元するため、または、液剤と混合するための希釈剤によって構成され得る。あるいは、液体内容物は、活性薬剤成分を含むことができる。バイアル16は、頂部が開口したボトル17Aと、薬瓶ストッパ18によって塞がれるバイアル開口17Bと、ボトル17Aとバイアル開口17Bとの間の狭いネック17Cと、を備えている。ボトル17Aは、粉末状または液状の薬剤19を収容するバイアル内部19を有している。
【0009】
図1Aおよび
図1Bは、液剤移送デバイス20を示している。この液剤移送デバイス20は、バイアルアダプタ21を備えている。バイアルアダプタ21は、頂部壁22と、バイアル16にスナップ嵌めするために弾性的に変形可能であり、スリットが形成されたスカート23と、バイアルストッパ18を穿刺するための中空の穿刺スパイク24と、を有している。液剤移送デバイス20は、さらに、穿刺スパイク24と流れ連通するエラストマー管26を備えている。管26は、注射器10とバイアル16との間の流れ連通を可能にするために注射器先端14の全体に亘って密封嵌めするための遠位端27を有している。管26は、内径D2を有しており、D2<D1である。また、管26は、バイアルアダプタ21との取付点からの自由長L2を有しており、引き裂き、破れなどが生じることなく注射器先端14の全体に亘って好ましく密封伸縮するために、L2>L1である。管26は、好ましくは、PVC、シリコーン、ゴムなどの物質の1つから形成される。
【0010】
図2Aおよび
図2Bは、注射器10およびバイアル16とともに使用するための液剤移送デバイス70Aを示している。液剤移送デバイス70Aは、構成および動作の点において、Zingerらの米国特許第6,238,372号に図示され説明されている流れ制御デバイスと同様である。流れ制御デバイス70Aは、注射器10との密封流体連通をもたらすように構成された注射器ポート71と、注射器10と同様の態様で雌ルアーコネクタを有する従来のニードルが摺動取り付けされることを防止するための拡径遠位注射器先端73を有する薬剤投与ポート72と、を備えている。
【0011】
注射器ポート71は、エラストマーのチューブ状シール部材76が設けられた入口ポート74を備えている。シール部材76は、自由端78を有するとともに長手方向軸線32と同軸のエラストマー管77によって構成されている。管77は、好ましくは、注射器先端14を、力を加えられて管77に摺動挿入される際に摺動受入するために、PVC、シリコーン、ゴムなどから形成される。入口ポート74は、注射器が誤って取り外されることがないようにするための自動的使い捨て(1回使用)係止機構79を支持する。係止機構79は、注射器ポート71に挿入するためにユーザが注射器10を長手方向軸線32に沿って位置合わせするのを補助するための、長手方向軸線32と同軸の固いチューブ状の案内部材81を備えているが、注射器先端14が自由に通過できるように内径D4は、D1よりも僅かに大きい。案内部材81は、等間隔に間隔が隔てられた、弾性的に撓むことができる4つの停止部材82を有している。停止部材82は、バイアルアダプタポート36に向けて内側に集約的に近づくように形成され、停止部材先端82Aのところで終端している。停止部材先端82Aは、間隔S1だけ自由端78の手前で停止し、直径D1よりも小さな直径を有する孔を形成する。その結果、注射器先端14は、停止部材82を弾性的に径方向外側に向けて押圧する。停止部材82は、注射器先端14が力を加えられて停止部材82を通って摺動挿入される際に、注射器先端14の後方にスナップして注射器先端14を取り囲む。注射器10が液剤移送デバイス70Aから誤って取り外されることが、停止部材先端82Aに対して停止する後面15によって防止される。間隔S1は、デバイス70Aに対して注射器10の最も後方寄りの位置において後面15が停止部材先端82Aに当接するときに注射器先端14を管77内に確実に留めるために、長さL1よりも小さい。
【0012】
図3〜6は、長手方向バイアル軸線101を有するバイアルアダプタ100を示している。バイアルアダプタ100は、下方に向けて垂下するスカート103を有する交差方向頂部壁102を備えている。スカート103は、バイアル16にスナップ嵌めするための可撓性部材104を有している。バイアルアダプタ100は、バイアル内部19と流れ連通させるためにスカート103をバイアル16にスナップ嵌めする際に薬瓶ストッパ18を穿刺するための下方に向けて垂下する中空の穿刺スパイク106を備えている。バイアルアダプタ100は、さらに、軸線方向に向けられた中央の注射器ポート107を備えている。注射器ポート107は、穿刺スパイク106と反対方向に向けられており、穿刺スパイク106と流れ連通する。
【0013】
注射器ポート107は、環状のベース108と、弾性的に撓んでベース108に取り付けられる、向き合って直立した一対の注射器ポート部材109と、を備えている。注射器ポート部材109の各々は、内側に向けられた注射器ポート部材リム111を有している。注射器ポート部材リム111の各々は、最上部傾斜面112Aを有している。最上部傾斜面112Aは、ベース108と間隔を隔てて対面しており、ベース108に集約的に近づく。注射器ポート部材リム111の各々は、さらに、ベース108と対面する注射器ポート部材リム下面112Bと、その隣接する最上部傾斜面112Aと注射器ポート部材リム下面112Bとの間の、軸線方向を向けられた注射器ポート部材リム中間面112Cと、を有している。注射器ポート部材リム面112Cは、直径D5を有する開口113を形成する。注射器先端14を注射器ポート107に最初に摺動挿入することによって、
図5に矢印Aで示すように、注射器ポート部材109が長手方向バイアル軸線101に対して外側に向けて撓むように、D5<D1となっている。
【0014】
注射器ポート部材109は、力を加えてそれを注射器ポート107に完全に挿入する際に、拡径遠位注射器先端14の後方にスナップする。その結果、注射器ポート部材109の注射器ポート部材リム下面112Bは、注射器先端の環状の後面15に対して停止して、拡径遠位注射器先端14を注射器ポート107内に保持する(
図6参照)。注射器ポート部材109は、好ましくは、撓んでいない位置まで復帰する。取り外し力を長手方向バイアル軸線101に対して傾いた角度で加えることによって、投与の準備がなされた復元された液剤で充填された注射器10を便利に取り外すために、注射器先端14を注射器ポート107から引き出し可能とするのに十分に、1つ以上の注射器ポート部材109が即座に外側に向けて撓む。
【0015】
環状のベース108には、Oリング状のシール部材114が嵌められる。シール部材114は、適切な生体適合材料、例えば、ゴム、シリコーンなどから形成される。シール部材114は、注射器ポート部材リム下面112Bと対面する最上部面114Aを有している。シール部材の最上部面114Aおよび注射器ポート部材リム下面112Bは、長さL3を形成する。注射器先端14を注射器ポート107に完全に摺動挿入する際に注射器先端14がシール部材114を圧縮するように、L3<L1となっている(
図6参照)。
【0016】
図7A〜7Dは、バイアルアダプタ100の使用方法を示している。その内容は、以下の通りである。
【0017】
図7Aは、バイアルアダプタ100をバイアル16にスナップ嵌め取り付けした後の、バイアルアダプタ100とバイアル16との組立体120を示している。組立体120は、バイアルアダプタおよびバイアルのそれぞれの長手方向軸線と同軸の長手方向組立体軸線121を有している。
図7Bは、密封流れ接続し、注射器の液体内容物を復元目的で矢印Bに示すようにバイアルに注入するために、注射器10を注射器ポート107に完全にスナップ嵌め挿入した後の組立体を示している。
図7Cは、復元された液剤を吸引目的で矢印Cに示すように注射器10に吸引するために逆さまにした後の、組立体および注射器を示している。
図7Dは、長手方向組立体軸線121に対して傾いた取り外し力Dを加えて、バイアルアダプタ100およびそれに取り付けられた空のバイアル16から注射器を取り外すことを可能にする様子を示している。
【0018】
限られた数の実施形態に関して本発明が説明されたが、本発明の多くの変形形態、修正形態および用途を作ることが添付の特許請求の範囲の範囲内において可能である。
【符号の説明】
【0019】
10…注射器
11…バレル
12…プランジャー
13…注射器先端
14…拡径遠位注射器先端
15…後面
16…バイアル
17A…ボトル
17B…バイアル開口
17C…ネック
18…薬瓶ストッパ
19…バイアル内部
20…液剤移送デバイス
21…バイアルアダプタ
22…頂部壁
23…スカート
24…穿刺スパイク
26…エラストマー管
27…遠位端
32…長手方向軸線
36…バイアルアダプタポート
70A…液剤移送デバイス
71…注射器ポート
72…薬剤投与ポート
73…拡径遠位注射器先端
74…入口ポート
76…シール部材
77…エラストマー管
78…自由端
79…係止機構
81…案内部材
82…停止部材
82A…停止部材先端
100…バイアルアダプタ
101…長手方向バイアル軸線
102…交差方向頂部壁
103…スカート
104…可撓性部材
106…穿刺スパイク
107…注射器ポート
108…ベース
109…注射器ポート部材
111…注射器ポート部材リム
112A…最上部傾斜面
112B…注射器ポート部材リム下面
112C…注射器ポート部材リム中間面
113…開口
114…シール部材
114A…最上部面
120…組立体
121…長手方向組立体軸線