(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5671680
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月18日
(54)【発明の名称】フレキシブル回路ケーブル用コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 12/88 20110101AFI20150129BHJP
H01R 12/79 20110101ALI20150129BHJP
【FI】
H01R12/88
H01R12/79
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-13827(P2013-13827)
(22)【出願日】2013年1月29日
(65)【公開番号】特開2013-175459(P2013-175459A)
(43)【公開日】2013年9月5日
【審査請求日】2013年1月29日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0019758
(32)【優先日】2012年2月27日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス インコーポレイテド
【氏名又は名称原語表記】MOLEX INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(72)【発明者】
【氏名】キム クァン シク
【審査官】
山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−234646(JP,A)
【文献】
特開2007−299586(JP,A)
【文献】
特開2002−329536(JP,A)
【文献】
特開2004−022187(JP,A)
【文献】
特開2006−147157(JP,A)
【文献】
特開2007−165212(JP,A)
【文献】
特開2007−299554(JP,A)
【文献】
特開2011−181335(JP,A)
【文献】
特開2012−182109(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/71
H01R 12/79
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル回路ケーブル用のコネクタであって、
プリント回路基板に配置され、後部に端子挿入部が形成されたハウジングと、
該ハウジングを前記プリント回路基板に締結するため、前記ハウジングの前部の両側に挿入された取付け釘と、
複数の第1端子であって、各第1端子は、前記ハウジングの後部の両端部および前記ハウジングの後部の中央部における前記端子挿入部内に挿入および固定され、受け溝を有する第1端子第1ビームがその上部に形成され、前記フレキシブル回路ケーブルの底面の回路パターンに接触する第1端子第2ビームがその底部に形成されている、複数の第1端子と、
複数の第2端子であって、各第2端子は、前記ハウジングの後部の中央部における前記端子挿入部内に挿入および固定され、上方に膨らんだ部分を途中に含む支持面を有する第2端子第1ビームがその上部に形成され、前記回路パターンと接触する第2端子第2ビームがその底部に形成されている、複数の第2端子と、
アクチュエータであって、
前記取付け釘上での枢動を可能にする回転突起部が両端部から突出するように前記アクチュエータに形成され、これにより、前記アクチュエータが閉位置にあるとき、前記第1端子第2ビームおよび第2端子第2ビームと前記回路パターンとの間に電気的接続が確立され、
前記アクチュエータに、長さ方向に前記受け溝と接触するよう、回転軸が前記第1端子に相当する位置に形成され、長さ方向に前記第2端子第1ビームを挿入するため、第2端子挿入溝が前記第2端子に相当する位置に形成されているアクチュエータと、を備え、
該アクチュエータの前記回転軸が、前記受け溝に挿入されたときに、前記第1端子第1ビームが上から下に前記回転軸を支持し、前記第2端子第1ビームが、下から上に前記アクチュエータを支持し、これにより、前記受け溝から前記回転軸が脱離するのを防止する、コネクタ。
【請求項2】
前記アクチュエータが閉められるときに、該アクチュエータの下部が前記第2端子第1ビームの前記支持面に沿って誘導され、前記アクチュエータが、前記第2端子第1ビームの端部で支持される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記アクチュエータが閉められるとき、該アクチュエータの前記回転軸が前記受け溝内に挿入されたままであり、また、前記アクチュエータが前記フレキシブル回路ケーブルを押し下げ、前記第1端子第2ビームおよび第2端子第2ビームを、前記アクチュエータ真下の前記フレキシブル回路ケーブルの底面の回路パターンと接触させる、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記アクチュエータが閉められるとき、該アクチュエータの下部が、前記第2端子第1ビームの前記支持面に沿って誘導される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
フレキシブル回路ケーブル用のコネクタであって、
後端部に端子挿入部が形成されたハウジングと、
該ハウジングをプリント回路基板に締結するため、前記ハウジングの前部の両側に挿入された取付け釘と、
複数の第1端子であって、各第1端子が前記端子挿入部に挿入されて締結された、複数の第1端子と、
複数の第2端子であって、各第2端子が前記端子挿入部の反対側に挿入されて締結された、複数の第2端子と、
アクチュエータであって、前記取付け釘上で枢動するよう支持され、前記アクチュエータが閉位置にあるときに、前記フレキシブル回路ケーブルと前記第1端子および第2端子との間に電気的接続を確立する、アクチュエータと、を備え、
前記第1端子が、上から下に前記アクチュエータの回転軸を支持し、一方前記第2端子が、下から上に前記アクチュエータを支持し、
該アクチュエータが閉められるとき、該アクチュエータの下部が前記第2端子の上方に膨らんだ部分を途中に含む支持面に沿って誘導される、コネクタ。
【請求項6】
前記アクチュエータが閉められるときに、該アクチュエータが、前記第2端子の端部で支持される、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記アクチュエータが閉められるとき、該アクチュエータの前記回転軸が、前記第1端子の受け溝内に挿入されたままであり、前記アクチュエータが前記フレキシブル回路ケーブルを押し下げ、前記第1端子および第2端子を、前記アクチュエータ真下の前記フレキシブル回路ケーブルの底面の回路パターンと接触させる、請求項5に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフレキシブル回路ケーブルをプリント回路基板に接続するフレキシブル回路ケーブル用コネクタに関し、より詳細には、アクチュエータの中央部の弛みを防止する構造を有する、フレキシブル回路ケーブル用コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
情報技術製品などにおける設計の自由度を増進させるため、剛性のプリント回路基板より、フレキシブルプリント基板(FPC)およびフレキシブルフラットケーブル(FFC)の使用が広く普及している。
【0003】
通常、コネクタが、この種のフラット回路ケーブルをプリント回路基板に接続するために使用される。
【0004】
図1(a)、(b)及び(c)で示す通り、日本国公開特許公報第2006−100057号で開示されているコネクタの場合、アクチュエータ(400)が閉じた状態になるように枢動する際に、アクチュエータ(400)は回転軸(430)を中心として枢動する。該回転軸(430)の形状が円形ではなく多角形であり、ヒンジ(430)と突起部(321)との間の接触が連続しているため、分離ゾーンが発生する。この分離ゾーンにより、アクチュエータの中央部が弛み、このため、突起部(321)からのアクチュエータのヒンジ軸(430)の問題的な脱離(または滑り)が発生する。
【0005】
さらに、従来技術によるコネクタでは、2つのコネクタ(230)、(330)からの端子(330)の場合、その構造によりアクチュエータ(400)のフレキシブル回路基板(10)の端子とアクチュエータが押された場所の真下にある突起部(321)との間の接点の設置を妨げ、したがって、アクチュエータがフレキシブル基板(10)に加える力が不十分となり、端子(330)とフレキシブル基板(10)との間の電気接続が弱くなることに繋がるだけでなく、アクチュエータが閉位置にあるときに、フレキシブル基板(10)が偶発的に滑り出るという問題的な傾向にも繋がる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するために発明され、アクチュエータを閉じた場合に、アクチュエータの下部が第2端子の支持面に沿い誘導されるため、外力がアクチュエータに加えられたとしても、アクチュエータの中央部が下方に弛むことなく、また受け溝内でアクチュエータの回転軸が偶発的に滑るのを効果的に防止することができる、第2端子(準端末)を備え、また接触突起部が前記アクチュエータ真下のフレキシブルケーブルの底面にある回路パターンに接触する構造を採用しているため、電気接続構造が改良されており、フレキシブルケーブルが偶発的に滑り出るのを防止する構造を有する、フレキシブル回路ケーブル用コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明によるフレキシブル回路ケーブル用コネクタは、プリント回路基板に設置され、後部に端子挿入部が形成されたハウジングと、該ハウジングを前記プリント回路基板に締結するため、前記ハウジングの前部の両側に挿入された取付け釘と、前記端子挿入部内に挿入および固定され、上部に受け溝を有する第1ビームが形成され、また、底部に前記フレキシブル回路ケーブルの底面の回路パターンと接触する第2ビームが形成されている、複数の第1端子と、前記端子挿入部内に挿入および固定され、上部に支持面を有する第1ビームが形成され、一方底部には前記フレキシブル回路ケーブルの下面の回路パターンと接触する第2ビームが形成されている、複数の第2端子と、前記取付け釘上での枢動を可能にするよう、回転突起部が両端部から突起するよう形成され、そのため閉位置にて前記第2ビームと前記フレキシブル回路ケーブルの底面回路パターンとの間に電気的接続を確立し、またその上に、長さ方向に前記第1端子の前記受け溝と接触するよう、回転軸が前記第1端子に相当する位置に形成され、また、長さ方向に前記第2端子の前記第1ビーム挿入するため、前記第2端子に相当する位置に、第2端子挿入溝が形成されているアクチュエータと、を備え、該アクチュエータの前記回転軸が、前記受け溝に挿入されたときに、前記第1端子の前記第1ビームが、上から下に前記回転軸を(下方に)支持し、また前記第2端子の前記第1ビームが、下から上に前記アクチュエータを(上方に)支持するため、前記受け溝から前記回転軸が脱離するのを防止する。
【0008】
前記アクチュエータが閉められているときに、該アクチュエータの下部は前記第1ビームの前記支持面に沿って誘導され、また前記アクチュエータが閉位置にあるときに、該アクチュエータは前記第1ビームの端部で支持される。
【0009】
前記ハウジング後部の両端には、複数の第1端子のみが配置され、一方前記ハウジングの後部の中央部には、前記第1端子および前記第2端子が交互に配置される。
【0010】
前記ハウジングの後部には、前記第1端子および前記第2端子が交互に配置される。
【0011】
前記アクチュエータが閉められているとき、該アクチュエータの前記回転軸は、前記第1ビームの前記受け溝内に挿入されたままである。前記アクチュエータが閉位置にあるとき、該アクチュエータは前記フレキシブルケーブルを押し下げ、第2ビームの接触突起部を、前記アクチュエータ真下にある前記フレキシブルケーブルの前記底面回路パターンと接触させる。
【0012】
前記アクチュエータが閉められているとき、該アクチュエータの下部は、前記第1ビームの支持面に沿って誘導され、これにより、前記アクチュエータの中央部が下方に弛むのを防止し、また該アクチュエータの前記回転軸が、前記受け溝から偶発的に滑り出るのを防止する。
【発明の効果】
【0013】
上記の通り、本発明は、アクチュエータに外圧が加えられたとしても、アクチュエータが閉められているときに、第1端子(主端子)に加えて備えられている複数の第2端子(準端子)により、アクチュエータの下部が第2端子の支持面に沿って誘導されるため、アクチュエータの回転軸が受け溝から偶発的に滑るのを防止し、またアクチュエータの中央部が下方へ弛むのを防止する効果を有する。
【0014】
さらに、本発明は、アクチュエータが閉位置にあるときにおいても、アクチュエータの下部が第2端子の第1ビーム端部で支持されるため、使用信頼度の向上を可能にし、また、アクチュエータの変形を防止する効果を有する。
【0015】
さらに、本発明は、第2ビームの接触突起部が、前記アクチュエータ真下のフレキシブル回路ケーブルの底面回路パターンに接触するため、前記アクチュエータの閉位置で安定的接触をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】(a)、(b)及び(c)は従来技術の縦断面図である。
【
図2】本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタの斜視図であって、アクチュエータの開位置を示す図である。
【
図3】本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタの斜視図であって、アクチュエータの閉位置を示す図である。
【
図4】本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタの分解斜視図である。
【
図5】本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタの正面図である。
【
図6】本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタの上面図である。
【
図10】アクチュエータの開位置を示す、
図5および
図6の線X−Xに沿った横断面図である。
【
図13】アクチュエータの開位置を示す、
図5および
図6の線Y−Yに沿った横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態によるフレキシブル回路ケーブル用コネクタの詳細を説明する。
【0018】
図2は本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタの斜視図であって、アクチュエータの開位置を示す図である。
図3は本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタの斜視図であって、アクチュエータの閉位置を示す図である。
図4は本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタの分解斜視図である。
図5は本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタの正面図である。
図6は本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタの上面図である。
図7は
図2の側面図である。
図8は
図3の側面図である。
図9は
図4の部分拡大図である。
【0019】
上記図面を参照すると、本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタ(100)は、フロントフリップ式構造を有し、後端部に端子挿入部(111)が形成されたハウジング(110)と、該ハウジング(110)を前記プリント回路基板(P)に締結するため、前記ハウジング(110)の前部の両側に挿入された取付け釘(120)と、前記端子挿入部(111)の片側に挿入され、締結された、複数の第1端子(主端子)(130)と、前記端子挿入部(111)の反対側に挿入され締結された、複数の第2端子(準端子)(140)と、前記取付け釘(120)上での枢動を可能にするため支持され、また閉位置にあるとき、フレキシブル回路ケーブル(1)と前記第1端子(130)および前記第2端子(140)との間に、電気的接続を確立するアクチュエータ(150)と、を備える。
【0020】
本発明の目的のためのフレキシブル回路ケーブルは、フレキシブルプリント基板(FPC)およびフレキシブルフラットケーブル(FFC)などを含む。
【0021】
本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタ(100)の構成を考察すると、まず、前記ハウジング(110)は、通常は合成樹脂などの絶縁体で形成されており、その後端部に形成されている端子挿入部(111)とともに、プリント回路基板(P)に配置されている。
【0022】
前記ハウジング(110)の前端部の両側に、取付け釘穴(112)が形成されており、取付け釘(120)が前記取付け釘穴(112)に挿入され、締結される。前記ハウジング(110)は、溶接で前記プリント回路基板(P)に固定されている。前記取付け釘(120)は通常の銅合金製である。
【0023】
前記第1端子(130)および前記第2端子(140)は通常の銅合金製であり、前記ハウジング(110)の前記端子挿入部(111)に挿入され、締結される。
【0024】
前記第1端子(130)の上部には、受け溝(131a)を有する第1ビーム(131)が形成されており、底部には、フレキシブル回路ケーブル(1)の底面回路パターン(1a)と接触する、第2ビーム(133)が形成されており、後端部には、プリント回路基板(P)に溶接される溶接部(135)が形成されている。接触突起部(133a)が、前記第2ビーム(133)に形成されている。
【0025】
前記第2端子(140)は前記端子挿入部(111)に挿入され、締結される。その上部には、支持面(141a)を有する第1ビーム(141)が形成され、底部には、フレキシブル回路ケーブル(1)の底面回路パターン(1a)に接触する第2ビーム(143)が形成され、後部には、プリント回路基板(P)に溶接される溶接部(145)が形成されている。接触突起部(143a)が前記第2ビーム(143)に形成されている。
【0026】
前記アクチュエータ(150)は、枢動を可能にするよう、前記取付け釘(120)を支持するため、両端部から突起する、回転突起部(151)を形成しており、閉位置で、前記フレキシブル回路ケーブル(1)の底面回路パターン(1a)と前記第1および第2ビーム(133)及び(143)との間に電気接続を確立するよう作動する。
【0027】
前記アクチュエータ(150)上に、前記第1端子(130)の前記受け溝(131a)を含み、また前記第1端子(130)に相当する位置で、長さ方向に回転軸(152)が形成されている。第2端子挿入溝(153)が、第2端子(140)の第1ビーム(141)の挿入のため、また前記第2端子(140)の相当位置に、長さ方向に形成されている。
【0028】
本発明のフレキシブル回路ケーブル用コネクタ(100)では、前記アクチュエータ(150)の回転突起部(151)は、枢動を可能にするよう前記取付け釘(120)に支持されている。
【0029】
前記アクチュエータ(150)の回転突起部(151)は、前記取付け釘(120)の縁部(121)により上方に支持されており、前記第1端子(130)の第1ビーム(131)は回転軸(152)を下方に支持するため、その構造により、前記アクチュエータ(150)全体の滑らかな枢動が可能となる。本構造は公知の技術であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0030】
さらに、前記アクチュエータ(150)の前記回転軸(152)が、前記受け溝(131a)に挿入されたとき、前記第1端子(130)の第1ビーム(131)は上から下方に前記回転軸(152)を支持し(下方への支持)、同時に、前記第2端子(140)の第1ビーム(141)は、下から上方に前記アクチュエータ(150)を支持し(上方への支持)、このようにして、前記回転軸(152)が前記受け溝(131a)から脱離するのを防止する。
【0031】
前記アクチュエータ(150)が閉められているときに、該アクチュエータ(150)の下部は、前記第1ビーム(141)の支持面(141a)に沿って誘導され、このようにして、前記アクチュエータ(150)の中央部の下方への弛みを防止し、該アクチュエータ(150)の前記回転軸(152)が、前記受け溝(131a)内で偶発的に滑り出るのを防止する。ここでは、前記アクチュエータ(150)の「中央部」とは、端子挿入部(111)に相当する位置のことを言う。すなわち、前記回転軸(151)に対し、アクチュエータ(150)の中央部のことである。
【0032】
前記アクチュエータ(150)が閉位置にあるときでも、該アクチュエータ(150)の
下部(150a)が前記第1ビーム(141)で支持されているため、前記アクチュエータ(150)の中央部が下方へ弛むのを防止する。
【0033】
前記ハウジング(110)後部の両端には、複数の第1端子(130)のみが配置されているが、一方で、前記ハウジング(110)後部の中央部分には、前記第1端子(130)および前記第2端子(140)が交互に配置されてもよく、また図示はされていないものの、前記第1端子(130)および前記第2端子(140)が、前記ハウジング(110)の後部に交互に配置されることもまた可能である。すなわち、2:1(あるいは1:2)の構造で配置されることも可能である。
【0034】
電気接続構造は、前記アクチュエータが閉位置にあるときに、前記第2ビーム(133)及び(143)の接触突起部(133a)及び(143a)が、前記アクチュエータ(150)真下のフレキシブルケーブル(1)底面の回路パターン(1a)に接触するよう、前記アクチュエータがフレキシブル回路ケーブルを下方に押す構造を採用することで、大幅に向上している。
【0035】
上記に記載の、本発明によるフレキシブル回路ケーブル用コネクタの事実上の効果を、以下に説明する。
【0036】
図10に示す通り、アクチュエータ(150)が開位置で、また該アクチュエータ(150)の前記回転軸(152)が前記第1ビーム(131)の前記受け溝(131a)へ挿入されていると、前記第1端子(130)の前記第1ビーム(131)は、上から下に前記回転軸(152)を支持する(下方への支持)。
【0037】
同時に、
図13に示す通り、アクチュエータ(150)の開位置では、該アクチュエータ(150)の下部(150a)は、前記第1ビーム(141)の支持面(141a)により支持されたままであるため、前記第2端子(140)の第1ビーム(141)は、アクチュエータ(150)を下から上に、上方向に支持する(上方への支持)。
【0038】
図11に示す通り、アクチュエータ(150)が閉められているとき、該アクチュエータ(150)の前記回転軸(152)は、前記第1ビーム(131)の前記受け溝(131a)内に挿入されたままであり、同時に、
図14に示す通り、アクチュエータ(150)が開位置のときに、該アクチュエータ(150)の下部(150a)は、前記第1ビーム(141)の支持面(141a)に沿って誘導される。
【0039】
図12および
図15に示す通り、アクチュエータ(150)が閉位置にあるとき、該アクチュエータ(150)はフレキシブル回路ケーブル(1)を下方に押すため、第2ビーム(133)及び(143)の接触突起部(133a)及び(143a)が、フレキシブル回路ケーブル(1)の底面回路パターン(1a)に接触する。
【0040】
さらに、アクチュエータ(150)に外圧が加えられたとしても、該アクチュエータ(150)の下部(150a)が前記第1ビーム(141)の端部で支持されていることで、前記回転軸(152)が第1ビーム(131)の前記受け溝(131a)から脱離するのを効果的に防止することができ、加えて、前記アクチュエータ(150)の中央部が下方へ弛むのを防止することができる。
【0041】
電気接続構造は、前記アクチュエータが閉位置にあるときに、該アクチュエータがフレキシブル回路ケーブルを下方に押すため、前記第2ビーム(133)及び(143)の接触突起部(133a)及び(143a)が、前記アクチュエータ(150)真下のフレキシブルケーブル(1)底面の回路パターン(1a)に接触するという構造を採用することで、大幅に向上している。また、これはアクチュエータが閉位置にあるときに、フレキシブル回路ケーブルが偶発的に滑り出るという問題も解決する。
【0042】
上記の通り、本発明は、アクチュエータが閉められているときに、第1端子(主端子)に加えて備えられている複数の第2端子(準端子)により、アクチュエータの下部が第2端子の支持面に沿って誘導されているため、アクチュエータの回転軸が受け溝から偶発的に滑り出るのを防止し、またアクチュエータの中央部が下方へ弛むのを防止する効果を有する。
【0043】
さらに、本発明はアクチュエータが閉位置にあるときにおいても、アクチュエータの下部が第2端子の第1ビーム端部で支持されているため、使用信頼度の向上を可能にし、また、アクチュエータの変形を防止する効果を有する。
【0044】
本発明による権利は、上記の実施形態に限定されず、請求項に定義されている通りである。本発明の当業者が、請求項に記載の権限の範囲から逸脱しない限り、様々な改良を行うことができるのは明確である。
【符号の説明】
【0045】
1:フレキシブル回路ケーブル
1a:底面回路パターン
P:プリント回路基板
100:フレキシブル回路ケーブル用コネクタ
110:ハウジング
111:端子挿入部
112:取付け釘穴
120:取付け釘
130:第1端子
131:第1ビーム
131a:受け溝
135:溶接部
133:第2ビーム
133a:接触突起部
140:第2端子
141:第1ビーム
141a:支持面
143:第2ビーム
143a:接触突起部
150:アクチュエータ
151:回転突起部
152:回転軸
153:第2端子挿入溝