(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5671719
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月18日
(54)【発明の名称】テープカッタ
(51)【国際特許分類】
B65H 35/07 20060101AFI20150129BHJP
【FI】
B65H35/07 L
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-89703(P2014-89703)
(22)【出願日】2014年4月24日
【審査請求日】2014年4月24日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514104070
【氏名又は名称】林 竜司
(74)【法定代理人】
【識別番号】514104092
【氏名又は名称】林 紀彦
(74)【法定代理人】
【識別番号】514104106
【氏名又は名称】林 一代
(74)【代理人】
【識別番号】100172052
【弁理士】
【氏名又は名称】岩村 憲親
(73)【特許権者】
【識別番号】514104081
【氏名又は名称】鎌田 拓巳
(74)【法定代理人】
【識別番号】514104117
【氏名又は名称】鎌田 美佐子
(74)【代理人】
【識別番号】100172052
【弁理士】
【氏名又は名称】岩村 憲親
(73)【特許権者】
【識別番号】514104140
【氏名又は名称】白川 佑真
(74)【法定代理人】
【識別番号】514104128
【氏名又は名称】白川 正人
(74)【法定代理人】
【識別番号】514104139
【氏名又は名称】白川 小百合
(74)【代理人】
【識別番号】100172052
【弁理士】
【氏名又は名称】岩村 憲親
(73)【特許権者】
【識別番号】514104173
【氏名又は名称】中川 慧一
(74)【法定代理人】
【識別番号】514104151
【氏名又は名称】中川 和幸
(74)【法定代理人】
【識別番号】514104162
【氏名又は名称】中川 亜由美
(74)【代理人】
【識別番号】100172052
【弁理士】
【氏名又は名称】岩村 憲親
(72)【発明者】
【氏名】林 竜司
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 拓巳
(72)【発明者】
【氏名】白川 佑真
(72)【発明者】
【氏名】中川 慧一
【審査官】
▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭58−053743(JP,U)
【文献】
実開昭59−080343(JP,U)
【文献】
実開昭54−081885(JP,U)
【文献】
特開昭51−082996(JP,A)
【文献】
特開2012−030473(JP,A)
【文献】
実開昭62−171556(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 35/00−35/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープを保持し、自在に回動される支持軸が形成されているテープリールと、
前記テープリールの支持軸が保持されている保持部を有し、一端部がテープ長さを切断するための刃部が形成されている基台と、
前記テープの幅方向を切断させるためのテープ幅用刃部と、
前記テープ幅用刃部を前記テープの幅方向に移動させるためのスライド手段と、
前記テープ幅用刃部を前記テープの外周に接触させるための押圧手段と、
を備えるテープカッタであって、
前記スライド手段は、
両端が前記基台に保持されている送り軸と、
一端部が前記テープ幅用刃部を案内されるための案内部と、他端部が前記送り軸を摺動されるための穴部と、前記テープの外周に接触されるための接触部から形成されている送り部材と、
前記送り部材は、
前記接触部から前記テープ幅用刃部の一部は前記テープ一枚分の厚さ量突出されており、他の前記テープ幅用刃部は覆われている、
ことを特徴とするテープカッタ。
【請求項2】
前記送り軸と前記穴部は、ねじである、
ことを特徴とする請求項1に記載のテープカッタ。
【請求項3】
前記テープ幅用刃部は、円形刃である、
ことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載のテープカッタ。
【請求項4】
前記押圧手段は、
弾性部材と、
前記弾性部材の一端を保持されるため、前記テープリールの支持軸の両端に形成されている係合部と、
前記弾性部材の他端を保持されるため、前記基台に形成された係合部と、
を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のテープカッタ。
【請求項5】
前記弾性部材は、ゴムバンドである、
ことを特徴とする請求項4に記載のテープカッタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テープカッタに係わり、特にテープ幅を一定に分割して切断可能なテープカッタに関する。
【背景技術】
【0002】
基台にテープリールを保持するなど多数の種類によるテープカッタが知られている。また、テープ長さを定寸にする、指定したテープ長さに切断するなどテープ長さに対するテープカッタの機能は多く存在する。ところで、使用者が規格品以外のテープ幅で使用したい時、最初に必要なテープ長さに切断した後にはさみ等を使用して必要なテープ幅に切断しているのが一般的である。このため、切断方法によって一定のテープ幅にならない、必要なテープ幅にするためケガキ線を引いてから切断する等の不具合が生じている。
【0003】
従来、この種のテープカッタとして、テープ長さを一定の長さに切断するものとして、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1は、テープを基台に保持されたテープリールにセットし、変形ローラを利用してテープ長さを一定の長さに切断することができるテープカッタである。
【0004】
また、ベルトスリーブ幅を切断するものとして、特許文献2に開示されたものがある。特許文献2は、装置にベルトスリーブをセットして画像処理やモーター等を利用してベルトスリーブ幅を切断させることができる切断装置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開 平1−172553号公報
【特許文献2】特開 2007−90495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1はテープ長さを一定に切断するテープカッタであり、テープ幅を切断するテープカッタでないという問題がある。特許文献2は、テープではないベルトスリーブの幅を切断する装置であるが、装置が大型で撮像して画像処理したり、モーターによって制御したりするため操作等が煩雑であるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は簡単にテープ幅を設定して切断するだけでなく、残されたテープも廃棄することなく利用することができるテープカッタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係るテープカッタは、テープを保持し自在に回動される支持軸が形成されているテープリールと、前記テープリールの支持軸が保持されている保持部を有し、一端部がテープ長さを切断するための刃部が形成されている基台と、前記テープの幅方向を切断させるためのテープ幅用刃部と、前記テープ幅用刃部を前記テープの幅方向に移動させるためのスライド手段と、
前記テープ幅用刃部を前記テープの外周に接触させるための押圧手段と、を備えるテープカッタであって、前記スライド手段は、両端が前記基台に保持されている送り軸と、一端部が前記テープ幅用刃部を案内されるための案内部と、他端部が前記送り軸を摺動されるための穴部と、前記テープの外周に接触されるための接触部から形成されている送り部材と、前記送り部材は、前記接触部から前記テープ幅用刃部の一部は前記テープ一枚分の厚さ量突出されており、他の前記テープ幅用刃部は覆われている、ことを特徴とする。
【0009】
これによって、
テープ幅用刃部は常に一定の圧力でテープに押し付けられるので、安定して必要なテープ幅に設定し切断することができる。
【0010】
ここで、
前記送り軸と前記穴部は、ねじである、ことを特徴とする請求項1に記載のテープカッタ、とするのが好ましい。
【0011】
これによって、
テープ幅をミリメートル単位で設定することができる、という効果が発揮される。
【0012】
前記テープ幅用刃部は、円形刃である、ことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載のテープカッタ、としてもよい。
【0013】
これによって、テープ幅用刃部は周回するため切断に対する抵抗が少なく、テープ幅に対して位置決めしやすい、という効果が発揮される。
【0014】
前記押圧手段は、弾性部材と、前記弾性部材の一端を保持されるため、前記テープリールの支持軸の両端に形成されている係合部と、前記弾性部材の他端を保持されるため、前記基台に形成された係合部と、を備えることを特徴とする
請求項1〜3のいずれか1項に記載のテープカッタ、とするのが好ましい。
【0015】
これによって、テープ幅用刃部は容易に一定の圧力でテープに押し付けられるので、安定してテープ幅を切断することができる。
【0016】
前記弾性部材は、ゴムバンドである、ことを特徴とする
請求項4に記載のテープカッタ、とするのが好ましい。
【0017】
これによって、安価で簡単な構造にすることができる。
【発明の効果】
【0018】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るテープカッタは、簡単にテープ幅を設定して切断するだけでなく、残されたテープも廃棄することなく利用することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態に係るテープカッタの斜視図
【
図2】本発明の実施形態に係るテープカッタの正面図
【
図3】本発明の実施形態に係るテープカッタの右側面図
【
図4】本発明の実施形態に係るテープカッタの平面図
【
図5】本発明の実施形態に係るテープカッタの右側断面図
【
図6】本発明の実施形態に係るテープカッタの使用例を示す説明図
【
図7】本発明の実施形態に係るテープカッタの送り軸の使用例を示す説明図
【
図8】本発明の実施形態に係るテープカッタの送り部材の使用例を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係るテープカッタの斜視図を示す。
【0021】
テープカッタは、テープ幅を一定に分割して切断するものであって、テープ21を保持し、自在に回動される支持軸が形成されているテープリール20と、テープリール20の支持軸が保持されている保持部を有し、一端部がテープ長さを切断するための刃部11が形成されている基台10と、テープ21の幅方向を切断させるためのテープ幅用刃部30と、テープ幅用刃部30をテープ21の幅方向に移動させるためのスライド手段40と、
テープ幅用刃部30をテープ21の外周に接触させるための押圧手段50と、を備えるテープカッタであって、スライド手段40は、両端が基台10に保持されている送り軸41と、一端部がテープ幅用刃部30を案内されるための案内部63と、他端部が送り軸41を摺動されるための穴部62と、テープ21の外周に接触されるための接触部64から形成されている送り部材42と、送り部材42は、接触部64からテープ幅用刃部30の一部はテープ21一枚分の厚さ量突出されており、他のテープ幅用刃部30は覆われていること、を備える。
【0022】
基台10は、テープカッタの基盤になるものであり、テープリール20を保持するのが目的である。また、一端部に刃部11を形成することによってテープ長さの切断を容易にすることができる。
【0023】
形状はテープリール20を保持することができる、テープ20を手で採ることができる空間が形成されていることが望ましい。材質は剛性があり軽量であるプラスチックや樹脂等が適しているが、鉄鋼やアルミニウム、木材等でも良い。また、プラスチック等で透明な色を使用してデザイン等を重視しても良い。
【0024】
テープリール20は、テープ21を保持して回動することによってテープが引き出されることを目的としている。形状はテープ21の内輪に容易に付け外しできることが望ましい(
図5参照)。材質は剛性があって軽量であることが望ましい。
【0025】
テープ幅用刃部30は、テープ幅を切断することを目的としている。テープ幅用刃部軸31は、両端が基台10に保持されており、テープ幅用刃部30を回動できるように保持している。よって、本発明はテープ幅用刃部30に円形刃を使用しているが標準的な片刃を使用しても良い。また、テープ幅用刃部軸31を廃止して後述する送り部材42に組み込んでも良い。
【0026】
スライド手段40はテープ幅用刃部30をテープ幅に対して垂直に移動させて、必要なテープ幅を決めることを目的としている。本発明は送り軸41におねじ61が形成されており(
図7参照)送り部材42
の穴部62にめねじが形成されている(
図8参照)。これによってハンドル43を回動することによって、送り軸41が回動して送り部材42がテープ幅に対して垂直に移動する。したがって、スライド手段40の機構はねじに限るものではない。
【0027】
送り部材42は、テープ幅用刃部30を案内することを目的としている。送り部材42の
案内部63はテープ幅用刃部軸31によって案内されるので、テープ21に対して垂直に設定されている。そのために、テープ幅を一定にして切断することができる。また、送り部材42の接触部64は、テープ21に接触してテープ幅用刃部30の刃先の突出量がテープ厚以上になるのを防止している
(図5参照)。テープ厚以上になると多層に巻回したテープ21の内層まで切断されてしまうからである。接触部64は、送り部材42と別物としてウレタンやスポンジ等の弾力性のある材質を使用するのが望ましい。また、送り部材42を弾力性のある材質で製作しても良い。そのほかに、図示していないが送り部材42に目盛を形成させて、基台にスケールを形成させる。そうすれば目盛に合わせてミリメートル単位でテープ幅を切断することができる。
【0028】
押圧手段50は、テープ幅用刃部30とテープ21を常に接触させることを目的としている。本発明はテープリール20の両端に係合部52が形成されており、基台10の一部に係合部53が形成されている。弾性部材51の一端部が係合部52に保持されて他端部が係合部53に保持されることによって、テープ幅用刃部30とテープ21は常に接触されている。このため、係合部53はテープ21の中心とテープ幅用刃部30とを結んだ直線上又はその延長線上に形成されるのが望ましい。本発明は弾性部材51にゴムバンドを使用しているがスプリング等でも良い。
【0029】
次に、
図1〜6に示すようにテープカッタの使用方法を説明する。テープ21をテープリール20に保持させてから基台10にテープリール20を保持させる。
【0030】
必要なテープ幅に設定するため、ハンドル43を回動して送り部材42をテープ幅に対して垂直に移動させる。その時、基台10にスケールが形成されていれば必要なテープ幅をミリメートル単位で切断することができるので、送り部材42の目盛を必要なテープ幅に設定する。
【0031】
弾性部材51の一端は係合部52に保持されているので、他端部を係合部53に保持することによって、テープ幅用刃部30とテープ21は常に接触されている(
図1)。これにより、テープリール20を回動することによってテープ21の一部は必要なテープ幅に切断される。
【0032】
テープ21の一端は、人の指で基台10の刃部11方向へ引出し、必要なテープ長さを見極めて刃部11によって切断される。
【0033】
図6は、テープ幅を切断することなく既製品のテープ幅で使用したい時の状態である。弾性部材51の一端は係合部52に保持されており、他端部を係合部54に保持させる。そのことによって、テープ幅用刃部30はテープ21に接触しないので、テープ幅は切断されることはない。
【0034】
そのほか図示していないが、テープ幅用刃部30をテープ21の一端と基台10の刃部11の間に形成させても良い。
【0035】
また、スライド手段40はモーター等を使用して電子制御させてテープ幅の値をデジタル表示させても良い。
【0036】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0037】
10 基台
11 刃部
20 テープリール
21 テープ
30 テープ幅用刃部
31 テープ幅用刃部軸
40 スライド手段
41 送り軸
42 送り部材
43 ハンドル
50 押圧手段
51 弾性部材
52 係合部
53 係合部
54 係合部
62 穴部
63 案内部
64 接触部
【要約】 (修正有)
【課題】簡単にテープ幅を設定して切断するだけでなく、残されたテープも廃棄することなく利用することを提供する。
【解決手段】テープ幅を一定に分割して切断するものであって、テープ21を保持し、自在に回動される支持軸が形成されているテープリールと、テープリールの支持軸が保持されている保持部を有し、一端部がテープ長さを切断するための刃部11が形成されている基台10と、テープ21の幅方向を切断させるためのテープ幅用刃部と、テープ幅用刃部をテープ21の幅方向に移動させるためのスライド手段とを備える。
【選択図】
図1