【実施例】
【0044】
以下、本発明を、実施例等によって具体的に説明する。尚、本発明は、かかる実施例に限定されるものではない。
【0045】
実施例1
内容積20mLのガラス容器内に、磁気撹拌子、及び、195.5mg(0.60mmol)の炭酸セシウムを収容し、減圧下、ヒートガンで乾燥させた。その後、室温に冷却し、アルゴンガスを満たした。
次いで、アルゴンガス雰囲気のグローブボックス内において、上記ガラス容器内に、137.0mg(0.60mmol)のナフタレン−2−イル−ピバレートを添加した。そして、11.2mg(0.04mmol)のビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(以下、「Ni(cod)
2」と称する)と、33.8mg(0.08mmol)の1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタンを、更に追加した。
その後、ガラス容器をグローブボックスから取り出し、アルゴンガス気流下、47.6mg(0.40mmol)のベンゾオキサゾール、更に、1.6mLの1,4−ジオキサンを添加した。
次に、原料が収容されたガラス容器を密閉し、攪拌下、温度120℃で加熱し反応させた。12時間後、反応系を室温に冷却し、反応液を、短パッドのシリカゲルで濾過した。そして、沈澱物を酢酸エチルで洗浄し、濾液を濃縮した。その後、Merck社のシリカゲル60を用いたTLC(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)により、以下に示す2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾール(Rf=0.48、白色固体)を得た。収量は93.2mgであり、収率は95%であった。
【化7】
【0046】
上記実施例1により得られた、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールのNMR測定(
1H及び
13C)及び質量分析を、それぞれ、日本電子社製核磁気共鳴装置「JNM−ECA−400」(型式名)及び日本電子社製DARTイオン源搭載TLC/MSシステム「JMS−T100TD」(型式名)により行った結果を、以下に示す。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.79 (s, 1H), 8.33 (dd, 1H, J=8.7, 1.4 Hz), 8.03-7.96 (m, 2H), 7.93-7.87 (m, 1H), 7.82 (dd, 1H, J=6.0, 3.7 Hz), 7.63 (dd, 1H, J=6.4, 2.7 Hz), 7.60-7.52 (m, 2H), 7.41-7.31 (m, 2H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 163.2, 150.9, 142.2, 134.7, 133.0, 128.9, 128.8, 128.1, 127.9, 127.8, 126.9, 125.2, 124.6, 124.4, 124.0, 120.0, 110.6
HRMS (DART) m/z calcd for C
17H
12NO [MH]
+: 246.0919 found 246.0919
【0047】
実施例2
炭酸セシウムに代えて、リン酸三カリウムを用いた以外は、実施例1と同様にして、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は79%であった。
【0048】
実施例3
炭酸セシウムに代えて、リチウムtert−ブトキシドを用いた以外は、実施例1と同様にして、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は56%であった。
【0049】
実施例4
1,4−ジオキサンに代えて、トルエンを用いた以外は、実施例1と同様にして、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は92%であった。
【0050】
実施例5
1,4−ジオキサンに代えて、ジメチルホルムアミドを用いた以外は、実施例1と同様にして、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は92%であった。
【0051】
実施例6
炭酸セシウムに代えて、炭酸カリウムを用いた以外は、実施例1と同様にして、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は9%であった。
【0052】
比較例1
1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタンに代えて、下記に示すトリ(シクロヘキシル)ホスフィンを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行ったが、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得ることができなかった。
【化8】
【0053】
比較例2
1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタンに代えて、下記に示す1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタンを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行ったが、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得ることができなかった。
【化9】
【0054】
比較例3
1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタンに代えて、下記に示す1,2−ビス(ジエチルホスフィノ)エタンを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は2%であった。
【化10】
【0055】
比較例4
1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタンに代えて、下記に示す1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)メタンを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行ったが、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得ることができなかった。
【化11】
【0056】
比較例5
1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタンに代えて、下記に示す1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリウムクロライドを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行ったが、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得ることができなかった。
【化12】
【0057】
比較例6
1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタンに代えて、2,2’−ビピリジルを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行ったが、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得ることができなかった。
【0058】
実施例7
ベンゾオキサゾールに代えて、オキサゾールを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(ナフタレン−2−イル)−オキサゾールを得た。収率は38%であった。
【化13】
【0059】
2−(ナフタレン−2−イル)−オキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.55(s, 1H), 8.14 (dd, 1H, J=9.2, 1.8 Hz), 7.97-7.83 (m, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.56-7.51 (m, 2H), 7.29 (s, 1H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 162.2, 138.7, 134.1, 133.0, 128.72, 128.65, 128.6, 127.8, 127.3, 126.7, 126.3, 124.8, 123.3
HRMS (DART) m/z calcd for C
13H
10NO [MH]
+: 196.0762 found 196.0763
【0060】
実施例8
ベンゾオキサゾールに代えて、5−メチル−1,3−オキサゾール−4−カルボン酸メチルを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示すメチル−5−メチル−2−(ナフタレン−2−イル)−オキサゾール−4−カルボキシレートを得た。収率は72%であった。
【化14】
【0061】
メチル−5−メチル−2−(ナフタレン−2−イル)−オキサゾール−4−カルボキシレートの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.54 (s,1H), 8.11 (dd, 1H, J=8.7, 1.8 Hz), 7.93-7.78 (m, 3H), 7.53-7.47 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 2.71 (s, 3H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 162.7, 159.7, 156.4, 134.1, 132.8, 128.6, 128.53, 128.48, 127.7, 127.3, 126.7, 126.5, 123.7, 123.1, 51.9, 12.1
HRMS (DART) m/z calcd for C
16H
14NO
3 [MH]
+: 268.0974 found 268.0974
【0062】
実施例9
ベンゾオキサゾールに代えて、5−オキサゾールカルボン酸エチルを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示すエチル−2−(ナフタレン−2−イル)オキサゾール−5−カルボキシラートを得た。収率は34%であった。
【化15】
【0063】
エチル−2−(ナフタレン−2−イル)オキサゾール−5−カルボキシラートの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.67(s, 1H), 8.18 (dd, 1H, J=8.7, 1.8 Hz), 7.99-7.80 (m, 4H), 7.60-7.49 (m, 2H), 4.44 (q, 2H, J=7.3 Hz), 1.43 (t, 3H, J=7.3 Hz)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 164.3, 157.9, 142.4, 135.4, 134.6, 132.8, 128.9, 128.8, 127.84, 127.76, 126.9, 123.6, 123.4, 61.5, 14.3
HRMS (DART) m/z calcd for C
16H
14NO
3 [MH]
+: 268.0974 found 268.0973
【0064】
実施例10
ベンゾオキサゾールに代えて、5−フェニルオキサゾールを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(ナフタレン−2−イル)−5−フェニルオキサゾールを得た。収率は82%であった。
【化16】
【0065】
2−(ナフタレン−2−イル)−5−フェニルオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.55 (s, 1H), 8.16 (dd, 1H, J= 8.2, 1.8 Hz), 7.95-7.86 (m, 2H), 7.86-7.77 (m, 1H), 7.72 (d, 2H, J=7.8 Hz), 7.53-7.34 (m, 2H), 7.47-7.38 (m, 3H), 7.32 (t, 1H, J=7.8 Hz)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 162.2, 151.3, 134.1, 133.0, 128.9, 128.62, 128.58, 128.4, 127.9, 127.8, 127.1, 126.7, 126.0, 124.6, 124.2, 123.6, 123.2
HRMS (DART) m/z calcd for C
19H
14NO [MH]
+: 272.1075 found 272.1075
【0066】
実施例11
ベンゾオキサゾールに代えて、5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−オキサゾールを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す5−(ベンゾ[1,3,]ジオキソ−5−イル)−2−(ナフタレン−2−イル)−オキサゾールを得た。収率は72%であった。
【化17】
【0067】
5−(ベンゾ[1,3,]ジオキソ−5−イル)−2−(ナフタレン−2−イル)−オキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.49 (s, 1H), 8.11 (dd, 1H, J=8.6, 1.8 Hz), 7.93-7.78 (m, 3H), 7.52-7.45 (m, 2H), 7.30 (s, 1H), 7.22 (dd, 1H, J=8.2, 1.8 Hz), 7.14 (s, 1H), 6.84 (d, 1H, J=8.2 Hz), 5.94 (s, 2H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 160.6, 151.2, 148.1, 147.8, 133.9, 133.0, 128.6, 128.5, 127.8, 127.0, 126.6, 125.8, 124.6, 123.1, 122.4, 122.1, 118.3, 108.7, 104.7, 101.3
HRMS (DART) m/z calcd for C
20H
14NO
3 [MH]
+: 316.0974 found 316.0973
【0068】
実施例12
ベンゾオキサゾールに代えて、チアゾールを用い、炭酸セシウムの使用量を0.80mmolとし、反応温度を140℃とした以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(ナフタレン−2−イル)−チアゾールを得た。収率は47%であった。
【化18】
【0069】
2−(ナフタレン−2−イル)−チアゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.43 (d, 1H, J=1.4 Hz), 8.07 (dd, 1H, J=8.7, 1.8 Hz), 7.92-7.86 (m, 3H), 7.83 (dd, 1H, J=6.0, 3.2 Hz), 7.53-7.47 (m, 2H), 7.33 (d, 1H, J=3.2 Hz)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 168.4, 143.8, 134.0, 133.2, 130.9, 128.7, 128.6, 127.8, 126.9, 126.7, 125.9, 124.0, 118.9
HRMS (DART) m/z calcd for C
13H
10NS [MH]
+: 212.0534 found 212.0534
【0070】
実施例13
ベンゾオキサゾールに代えて、ベンゾチアゾールを用い、炭酸セシウムの使用量を0.80mmolとし、反応温度を140℃とした以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾチアゾールを得た。収率は65%であった。
【化19】
【0071】
2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾチアゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.57 (d, 1H, J=1.2 Hz), 8.21 (dd, 1H, J=8.8, 2.0 Hz), 8.12 (dt, 1H, J=8.4, 0.4 Hz), 8.01-7.92 (m, 3H), 7.91-7.84 (m, 1H), 7.60-7.49 (m, 3H), 7.41 (td, 1H, J=8.0, 1.2 Hz)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 168.0, 154.2, 135.1, 134.5, 133.1, 130.9, 128.7, 127.8, 127.5, 127.4, 126.8, 126.3, 125.1, 124.3, 123.2, 121.6
HRMS (DART) m/z calcd for C
17H
12NS [MH]
+: 262.0690 found 262.0690
【0072】
実施例14
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、(ナフタレン−2−イル)−ジメチルカルバメートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は93%であった。
【化20】
【0073】
実施例15
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、メチル−6−(ピバロイルオキシ)−2−ナフトエートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示すメチル−6−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−2−ナフトエートを得た。収率は28%であった。
【化21】
【0074】
メチル−6−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−2−ナフトエートの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.76(s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.35 (d, 1H, J=8.4 Hz), 8.12 (dd, 1H, J=8.0, 1.2 Hz), 8.05 (d, 1H, J=8.8 Hz), 8.00 (d, 1H, J=8.8 Hz), 7.85-7.72 (m, 1H), 7.65-7.54 (m, 1H), 7.43-7.30 (m, 2H), 3.99 (s, 3H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 166.8, 162.6, 150.9, 142.1, 135.0, 133.7, 130.8, 130.1, 129.1, 129.0, 127.6, 126.5, 126.3, 125.5, 124.8, 124.7, 120.2, 110.7, 52.4
HRMS (DART) m/z calcd for C
19H
14NO
3 [MH]
+: 304.0974 found 304.0973
【0075】
実施例16
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、ナフタレン−1−イル−ピバレートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(ナフタレン−1−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は90%であった。
【化22】
【0076】
2−(ナフタレン−1−イル)−ベンゾオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 9.47 (d, 1H, J=8.4 Hz), 8.38 (d, 1H, J=7.2 Hz), 7.97 (d, 1H, J=8.0 Hz), 7.91-7.82 (m, 2H), 7.68 (t, 1H, J=8.0 Hz), 7.62-7.57 (m, 1H), 7.54 (t, 2H, J=8.4 Hz), 7.40-7.31 (m, 2H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 162.7, 150.1, 142.3, 133.9, 132.2, 130.6, 129.3, 128.6, 127.8, 126.4, 126.2, 125.2, 124.8, 124.4, 123.5, 120.1, 110.4
HRMS (DART) m/z calcd for C
17H
12NO [MH]
+: 246.0919 found 246.0918
【0077】
実施例17
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、9−フェナントリルピバレート((フェナントレン−9−イル)−ピバレート)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(フェナントレン−9−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は55%であった。
【化23】
【0078】
2−(フェナントレン−9−イル)−ベンゾオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 9.54 (dd, 1H, J=8.2, 2.0 Hz), 8.80 (dd, 1H, J=2.1, 7.5 Hz) 8.78-8.72 (m, 2H), 8.04, (d, 1H, J=8.0 Hz), 7.95-7.88 (m, 1H), 7.84-7.74 (m, 3H), 7.73-7.63 (m, 2H), 7.46-7.39 (m, 2H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 162.6, 150.1, 142.2, 131.7, 131.5, 130.7, 130.4, 129.7, 128.61, 128.58, 127.6, 127.0, 125.3, 124.5, 122.9, 122.6, 122.4, 120.3, 110.5
HRMS (DART) m/z calcd for C
21H
14NO [MH]
+: 296.1075 found 296.1075
【0079】
実施例18
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、(4−メトキシナフタレン−1−イル)−ピバレートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(4−メトキシナフタレン−1−イル)ベンゾ[d]オキサゾールを得た。収率は55%であった。
【化24】
【0080】
2−(4−メトキシナフタレン−1−イル)ベンゾ[d]オキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 9.45 (d, 1H, J=8.8 Hz), 8.42-8.36 (m, 2H), 7.84 (td, 1H, J=4.4, 1.8 Hz), 7.72 (td, 1H, J=7.7, 1.8 Hz), 7.63-7.54 (m, 2H), 7.39-7.33 (m, 2H), 6.93 (d, 1H, J=8.4 Hz), 4.08 (s, 3H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 163.1, 158.4, 150.0, 142.5, 131.8, 130.5, 128.4, 126.1, 125.8, 124.7, 124.3, 122.4, 119.9, 116.0, 110.2, 103.2, 55.8
HRMS (DART) m/z calcd for C
18H
14NO
2 [MH]
+: 276.1025 found 276.1024
【0081】
実施例19
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、(ピリジン−3−イル)−ピバレートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(ピリジン−3−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は81%であった。
【化25】
【0082】
2−(ピリジン−3−イル)−ベンゾオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 9.48 (s, 1H), 8.76 (dd, 1H, J=3.4, 1.8 Hz), 8.51 (d, 1H, J=8.2 Hz), 7.84-7.76 (m, 1H), 7.65-7.58 (m, 1H), 7.50-7.43 (m, 1H), 7.43-7.35 (m, 2H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 160.5, 151.9, 150.6, 148.6, 141.6, 134.5, 125.6, 124.8, 123.5, 123.4, 120.1, 110.6
HRMS (DART) m/z calcd for C
12H
9N
2O [MH]
+: 197.0715 found 197.0715
【0083】
実施例20
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、(キノリン−6−イル)−ピバレートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(キノリン−6−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は99%であった。
【化26】
【0084】
2−(キノリン−6−イル)−ベンゾオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 9.04-8.97 (m, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.56 (dt, 1H, J=7.3, 1.8 Hz), 8.29 (d, 1H, J=8.2 Hz), 8.24 (d, 1H, J=8.7 Hz), 7.86-7.79 (m, 1H), 7.68-7.59 (m, 1H), 7.53-7.46 (m, 1H), 7.44-7.36 (m, 1H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 162.4, 152.0, 150.9, 149.5, 142.1, 136.8, 130.4, 128.0, 127.9, 127.7, 125.5, 125.2, 124.8, 122.1, 120.2, 110.7
HRMS (DART) m/z calcd for C
16H
11N
2O [MH]
+: 247.0871 found 247.0871
【0085】
実施例21
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、(キノリン−5−イル)−ピバレートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(キノリン−5−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は86%であった。
【化27】
【0086】
2−(キノリン−5−イル)−ベンゾオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 9.93 (d, 1H, J=8.2 Hz), 9.00 (dd, 1H, J=4.1, 1.4 Hz), 8.49 (dd, 1H, J=7.3, 0.9 Hz), 8.29 (d, 1H, J=8.2 Hz), 7.90-7.78 (m, 2H), 7.67-7.56 (m, 2H), 7.45-7.36 (m, 2H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 161.6, 150.8, 150.0, 148.4, 142.1, 135.0, 133.6, 129.3, 128.5, 126.3, 125.6, 124.7, 123.7, 122.5, 120.3, 110.6
HRMS (DART) m/z calcd for C
16H
11N
2O [MH]
+: 247.0871 found 247.0872
【0087】
実施例22
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、フェニルピバレートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−フェニル−ベンゾオキサゾールを得た。収率は11%であった。
【化28】
【0088】
2−フェニル−ベンゾオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.27 (dd, 2H, J=8.9, 1.8 Hz), 7.78 (dd, 1H, J=5.7, 3.7 Hz), 7.59 (dd, 1H, J=6.4, 3.2 Hz), 7.56-7.49 (m, 3H), 7.38-7.34 (m, 2H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 163.0, 150.7, 142.1, 131.4, 128.8, 127.6, 127.1, 125.0, 124.5, 120.0, 110.5
HRMS (DART) m/z calcd for C
13H
10NO [MH]
+: 196.0762 found 196.0762
【0089】
実施例23
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、(1,1’−ビフェニル)−4−イルピバレートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−[(1,1’−ビフェニル−4−イル)ベンゾ[d]オキサゾール]を得た。収率は18%であった。
【化29】
【0090】
2−[(1,1’−ビフェニル−4−イル)ベンゾ[d]オキサゾール]の分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.33 (d, 2H, J=8.2 Hz), 7.83-7.72 (m, 3H), 7.67 (d, 2H, J=7.3 Hz), 7.63-7.57 (m, 1H), 7.49 (t, 2H, J=8.2, 7.3 Hz), 7.43-7.31 (m, 3H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 162.9, 150.8, 144.2, 142.2, 140.0, 129.0, 128.1, 127.6, 127.2, 126.0, 125.1, 124.6, 120.0, 110.6
HRMS (DART) m/z calcd for C
19H
14NO [MH]
+: 272.1075 found 272.1076
【0091】
実施例24
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、(1,1’−ビフェニル)−3−イルピバレートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−[(1,1’−ビフェニル−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾール]を得た。収率は14%であった。
【化30】
【0092】
2−[(1,1’−ビフェニル−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾール]の分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.51 (t, 1H, J=1.6 Hz), 8.23 (dt, 1H, J=8.0, 1.6, 1.2 Hz), 7.83-7.78 (m, 1H), 7.76 (dt, 1H, J=8.0, 1.6 Hz), 7.70 (d, 2H, J=7.2 Hz), 7.63-7.57 (m, 2H), 7.51-7.45 (m, 2H), 7.43-7.33 (m, 3H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 163.0, 150.8, 142.1, 142.0, 140.1, 130.2, 129.4, 128.9, 127.8, 127.7, 127.2, 126.4, 126.3, 125.2, 124.6, 120.0, 110.6
HRMS (DART) m/z calcd for C
19H
14NO [MH]
+: 272.1075 found 272.1076
【0093】
実施例25
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、5−メチルピリジン−3−イルピバレートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(5−メチルピリジン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾールを得た。収率は26%であった。
【化31】
【0094】
2−(5−メチルピリジン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.64 (d, 1H, J=5.0 Hz), 8.45 (dd, 1H, J=8.2 Hz), 7.82 (t, 1H, J=6.0, 3.2 Hz), 7.61 (t, 1H, J=5.5, 4.6 Hz), 7.43-7.35 (m, 2H), 7.34-7.28 (m, 1H), 3.07 (s, 3H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 161.6, 158.4, 150.8, 150.5, 141.9, 137.3, 125.5, 124.7, 122.4, 121.1, 120.4, 110.6, 25.3
HRMS (DART) m/z calcd for C
19H
14NO [MH]
+: 211.0871 found 211.0871
【0095】
実施例26
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、6−メチルピリジン−3−イルピバレートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、下記に示す2−(6−メチルピリジン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾールを得た。収率は32%であった。
【化32】
【0096】
2−(6−メチルピリジン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 9.35 (d, 1H, J=1.6 Hz), 8.39 (dd, 1H, J=8.4, 2.4 Hz), 7.81-7.75 (m, 1H), 7.63-7.57 (m, 1H), 7.41-7.35 (m, 2H), 7.32 (d, 1H, J=8.0 Hz), 2.66 (s, 3H)
13C-NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 161.6, 161.1, 150.6, 148.2, 141.8, 135.0, 125.4, 124.8, 123.4, 120.8, 120.1, 110.7, 24.6
HRMS (DART) m/z calcd for C
13H
11N
2O [MH]
+: 211.0871 found 211.0872
【0097】
実施例27
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、ナフタレン−2−イル−tert−ブチルカーボネートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は80%であった。
【化33】
【0098】
実施例28
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、ナフタレン−2−イル−N,N−ジメチルスルファメートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は82%であった。
【化34】
【0099】
実施例29
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、ナフタレン−2−イル−トリフラートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率はほぼ100%であった。
【化35】
【0100】
実施例30
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、ナフタレン−2−イル−トシラートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は79%であった。
【化36】
【0101】
実施例31
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、ナフタレン−2−イル−メシラートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−(ナフタレン−2−イル)−ベンゾオキサゾールを得た。収率は89%であった。
【化37】
【0102】
実施例32
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、フェニルトリフラートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−フェニルベンゾオキサゾールを得た。収率は75%であった。
【化38】
【0103】
2−フェニルベンゾオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.30-8.24 (m, 2H), 7.78 (dd, 1H, J=5.6, 3.2 Hz), 7.59 (dd, 1H, J=6.4, 3.2 Hz), 7.56-7.49 (m, 3H) 7.38-7.34 (m, 2H)
13C NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 163.0, 150.7, 142.1, 131.4, 128.8, 127.6, 127.1, 125.0, 124.5, 120.0, 110.5
HRMS (DART) m/z calcd for C
13H
10NO [MH]
+: 196.0762 found 196.0762
【0104】
実施例33
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、3−メチル−フェニルトリフラートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−(3−メチルフェニル)ベンゾオキサゾールを得た。収率は85%であった。
【化39】
【0105】
2−(3−メチルフェニル)ベンゾオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.07 (s, 1H), 8.02 (d, 1H, J=7.6 Hz), 7.79-7.71 (m, 1H), 7.58-7.49 (m, 1H), 7.41-7.27 (m, 4H), 2.41 (s, 3H)
13C NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 163.1, 150.6, 142.1, 138.6, 132.2, 128.7, 128.1, 126.9, 124.9, 124.6, 124.4, 119.8, 110.4, 21.2
HRMS (DART) m/z calcd for C
14H
12NO [MH]
+: 210.0919 found 210.0919
【0106】
実施例34
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、4−メトキシフェニルトリフラートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−(4−メトキシフェニル)ベンゾオキサゾールを得た。収率は55%であった。
【化40】
【0107】
2−(4−メトキシフェニル)ベンゾオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.18 (dd, 2H, J=9.2, 1.4 Hz), 7.72 (dd, 1H, J=6.9, 2.3 Hz), 7.53 (dd, 1H, J=6.0, 2.3 Hz), 7.37-7.27 (m, 2H) 7.00 (dd, 2H, J=8.9, 1.4 Hz) 3.85 (s, 3H)
13C NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 163.1, 162.2, 150.6, 142.2, 129.3, 124.5, 124.3, 119.6, 119.5, 114.3, 110.3, 55.4
HRMS (DART) m/z calcd for C
14H
12NO
2 [MH]
+: 226.0868 found 226.0868
【0108】
実施例35
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、4−トリフルオロメチルフェニルトリフラートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾオキサゾールを得た。収率は52%であった。
【化41】
【0109】
2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.34 (d, 2H, J=7.8 Hz), 7.82-7.73 (m, 3H), 7.62-7.55 (m, 1H), 7.41-7.34 (m, 2H)
13C NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 161.4, 150.8, 141.9, 132.9 (J
C-F=33.5 Hz), 130.4, 127.8, 125.9 (J
C-F=3.8 Hz), 125.8, 124.9, 123.7 (J
C-F=274.0 Hz), 120.4, 110.8
HRMS (DART) m/z calcd for C
14H
9F
3NO [MH]
+: 264.0636 found 264.0635
【0110】
実施例36
ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、6−シアノナフタレン−2−イル−ピバレートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−(6−シアノナフタレン−2−イル)ベンゾオキサゾールを得た。収率は79%であった。
【化42】
【0111】
2−(6−シアノナフタレン−2−イル)ベンゾオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.73 (s, 1H), 8.38 (dd, 1H, J=8.7, 1.4 Hz), 8.22 (s, 1H), 8.00 (t, 2H, J=9.9 Hz), 7.84-7.76 (m, 1H), 7.64 (dd, 1H, J=8.7, 0.9 Hz), 7.63-7.57 (m,1H), 7.45-7.35 (m, 2H)
13C NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 161.9, 150.8, 142.0, 134.2, 133.8, 133.3, 130.0, 129.2, 127.6, 127.34, 127.28, 125.8, 125.6, 124.9, 120.3, 118.7, 111.0, 110.7
HRMS (DART) m/z calcd for C
18H
11N
2O [MH]
+: 271.0871 found 271.0872
【0112】
実施例37
ベンゾオキサゾールに代えて、6−メチルベンゾオキサゾールを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、6−メチル−2−(ナフタレン−2−イル)ベンゾオキサゾールを得た。収率は96%であった。
【化43】
【0113】
6−メチル−2−(ナフタレン−2−イル)ベンゾオキサゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.67 (s, 1H), 8.24 (dd, 1H, J=8.7, 1.4 Hz), 7.95-7.86 (m, 2H), 7.85-7.77 (m, 1H), 7.63 (d, 1H, J=8.2 Hz), 7.54-7.46 (m, 2H), 7.33 (s, 1H), 7.12 (d, 1H, J=8.2 Hz), 2.46 (s, 3H)
13C NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 162.6, 151.0, 139.9, 135.5, 134.5, 132.9, 128.8, 128.6, 127.8, 127.7, 127.5, 126.7, 125.7, 124.5, 123.8, 119.2, 110.7, 21.7
HRMS (DART) m/z calcd for C
18H
14NO [MH]
+: 260.1075 found 260.1075
【0114】
実施例38
ベンゾオキサゾールに代えて、5−(1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)オキサゾールを用い、ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、フェニルトリフラートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、テキサミンを得た。収率は62%であった。
【化44】
【0115】
テキサミンの分析結果は、以下の通りである。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.06 (dd, 2H, J=8.4, 1.6 Hz), 7.50-7.39 (m, 3H), 7.28 (s, 1H), 7.20 (dd, 1H, J=8.0, 1.6 Hz), 7.14 (s, 1H), 6.84 (d, 1H, J=8.0 Hz), 5.97 (s, 2H)
13C NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 160.5, 151.0, 148.1, 147.8, 130.1, 128.7, 127.4, 126.1, 122.3, 122.1, 118.2, 108.7, 104.7, 101.3
HRMS (DART) m/z calcd for C
16H
12NO
3 [MH]
+: 266.0817 found 266.0817
【0116】
実施例39
ベンゾオキサゾールに代えて、5−(4−メトキシフェニル)オキサゾールを用い、ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、フェニルトリフラートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、ウングエネナゾールを得た。収率は73%であった。
【化45】
【0117】
ウングエネナゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.08 (dd, 2H, J=8.0, 1.8 Hz), 7.62 (dd, 2H, J=9.2, 2.3 Hz), 7.50-7.39 (m, 3H), 7.31 (s, 1H), 6.95 (dd, 2H, J=9.2, 2.3 Hz), 3.83 (s, 3H)
13C NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 160.5, 159.7, 151.2, 130.0, 128.7, 127.5, 126.1, 125.7, 121.9, 120.8, 114.3, 55.3
HRMS (DART) m/z calcd for C
16H
14NO
2 [MH]
+: 252.1025 found 252.1025
【0118】
実施例40
ベンゾオキサゾールに代えて、5−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾール−4−カルボン酸エチルを用い、ナフタレン−2−イル−ピバレートに代えて、フェニルトリフラートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、5−(4−メトキシフェニル)−2−フェニルオキサゾール−4−カルボン酸エチルを得た。収率は73%であった。
【化46】
【0119】
5−(4−メトキシフェニル)−2−フェニルオキサゾール−4−カルボン酸エチルの分析結果は、以下の通りである。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.17-8.06 (m, 4H), 7.49-7.43 (m, 3H), 7.00 (dd, 2H, J=9.2, 2.4 Hz), 4.45 (q, 2H, J=7.2 Hz), 3.86 (s, 3H), 1.43 (t, 3H, J=7.2 Hz)
13C NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 162.4, 161.0, 159.0, 155.3, 130.7, 130.1, 128.6, 126.9, 126.6, 126.4, 119.5, 113.7, 61.2, 55.3, 14.2
HRMS (DART) m/z calcd for C
19H
18NO
4 [MH]
+: 324.1236 found 324.1236
【0120】
実施例41
ベンゾオキサゾールに代えて、5−フェニルチアゾールトリフラートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、2−(ナフタレン−2−イル)−5−フェニルチアゾールを得た。収率は64%であった。
【化47】
【0121】
2−(ナフタレン−2−イル)−5−フェニルチアゾールの分析結果は、以下の通りである。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.42 (s, 1H), 8.09-8.00 (m, 2H), 7.93-7.78 (m, 3H), 7.60 (d,2H, J=7.8 Hz), 7.52-7.48 (m, 2H), 7.40 (t, 2H, J=7.8 Hz), 7.32 (t, 1H, J=7.3 Hz)
13C NMR (100MHz, CDCl
3): δ 167.1, 139.4, 139.3, 134.1, 133.2, 131.4, 131.0, 129.1, 128.7, 128.6, 128.3, 127.8, 127.0, 126.8, 126.6, 125.7, 123.7
HRMS (DART) m/z calcd for C
19H
14NS [MH]
+: 288.0847 found 288.0846
【0122】
実施例42(5−フェニルオキサゾール−2−イルエストロンの製造)
室温で、エストロン(1.62g、6.0mmol)を10mLのジクロロメタンに溶解した溶液に、トリエチルアミン(1.0mL、7.2mmol、1.2equiv.)を添加した。その後、混合液を0℃として、攪拌下、トリフルオロメタンスルホニルクロリド(760μL、7.2mmol、1.2equiv.)を3分以上かけて添加し、反応させた。6時間後、反応液に、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(10mL)を加えてクエンチし、2層分離させた。有機層(ジクロロメタン溶液)を分取する一方、水層に20mLのジクロロメタンを加えて生成物を抽出した。更に、同じ操作を2回繰り返した。回収した有機層(ジクロロメタン溶液)に過剰量の無水硫酸マグネシウムを投入し、濾別した。次いで、減圧下における溶媒の留去を行い、粗生成物を含む濃縮物を得た。その後、この濃縮物を、シリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に供して、Rf0.36にて、下記に示されるエストロントリフラート(白色固体、1.98g)を得た。収率は82%であった。
【化48】
【0123】
エストロントリフラートの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.34 (d, 1H, J=9.2 Hz), 7.03 (d, 1H, J=8.7 Hz), 6.99 (s, 1H), 3.00-2.90 (m, 2H), 2.52 (ddd, 1H, J=18.8, 9.2, 2.8 Hz), 2.50-2.36 (m, 1H), 2.36-2.25 (m, 1H), 2.24-2.01 (m, 3H), 1.98 (dd, 1H, J=9.6, 2.3 Hz), 1.69-1.44 (m, 6H), 0.92 (s, 3H)
【0124】
磁気攪拌子及び炭酸セシウム(195.5mg、0.60mmol、1.5equiv.)を収容した20mLのガラス反応容器(J.Young(登録商標) O−ring tap装備)を、減圧条件下、ヒートガンにより乾燥した後、室温まで冷却して容器内にアルゴンガスを封入した。次いで、5−フェニルオキサゾール(58.0mg、0.40mmol)及びエストロントリフラート(241.5mg、0.60mmol、1.5equiv.)を添加し、反応容器をアルゴン雰囲気にあるグローブボックス内に載置した。
その後、反応容器に、Ni(cod)
2(11.2mg、0.04mmol、10mol%)、及び、1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタン(33.8mg、0.08mmol、20mol%)を添加した。そして、反応容器をグローブボックスから取り出し、アルゴンガス気流中、1.6mLの1,4−ジオキサンを添加した。次いで、反応容器を、O−ring tapで密封して、攪拌下、反応槽内にて、120℃で、24時間反応させた。その後、反応液を室温まで冷却し、シリカゲルを短く積んだカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル)に供した。濾液を濃縮し、残渣を薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)に供し、Rf0.5にて、下記に示される5−フェニルオキサゾール−2−イルエストロン(白色固体、83.3mg)を得た。収率は52%であった。
【化49】
【0125】
5−フェニルオキサゾール−2−イルエストロンの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.87-7.79 (m, 2H), 7.70 (d, 2H, J=7.6 Hz), 7.46-7.39 (m, 3H), 7.38-7.29 (m, 2H), 3.01-2.92 (m, 2H), 2.50 (d, 1H, J=18.8, 8.8 Hz), 2.44-2.38 (m, 1H), 2.33-2.25 (m, 1H), 2.18-1.94 (m, 4H), 1.68-1.39 (m, 6H), 0.91 (s, 3H)
13C NMR (100 MHz, CDCl
3): δ 220.5, 161.2, 150.8, 142.3, 137.0, 128.8, 128.2, 127.9, 126.6, 125.7, 124.8, 124.0, 123.5, 123.2, 50.3, 47.8, 44.4, 37.7, 35.7, 31.4, 29.2, 26.2, 25.5, 21.4, 13.7
HRMS (DART) m/z calcd for C
27H
28NO
2 [MH]
+: 398.2120 found 398.2119
【0126】
実施例43(ベンゾオキサゾール−2−イルキニンの製造)
磁気撹拌子を収容した内容積100mLの2つ口フラスコを、減圧条件下、ヒートガンにより乾燥した後、室温まで冷却して容器内にアルゴンガスを封入した。そして、このフラスコに、キニン(1.33g、4.1mmol)、及び、ナトリウムエタンチオラート(1.38g、16.4mmol、4.0equiv.)を入れ、次いで、30mLのジメチルホルムアミドを入れた。この混合物を、油浴を用いて、120℃で、12時間加熱した。その後、反応液を室温まで冷却し、塩化アンモニウムの飽和水溶液(30mL)を加えてクエンチし、2層分離させた。有機層(ジメチルホルムアミド溶液)を分取する一方、水層に25mLの酢酸エチルを加えて生成物を抽出した。更に、同じ操作を4回繰り返した。回収した有機層(ジメチルホルムアミド溶液及び酢酸エチル溶液の混合液)に過剰量の無水硫酸マグネシウムを投入し、濾別した。次いで、減圧下における溶媒の留去を行い、粗生成物を含む濃縮物を得た。その後、この濃縮物を、10%のジクロロメタンを含むヘキサンにより洗浄し、下記に示される脱メチル化キニン(quinine−OH)(白色固体、1.27g)を得た。収率は99%であった。
【0127】
次に、磁気撹拌子を収容した内容積30mLの2つ口フラスコに、脱メチル化キニン(quinine−OH)(465.6mg、1.5mmol)を収容した。その後、フラスコを0℃として、トリエチルアミン(238μL、1.1equiv.)、ジクロロメタン(3.0mL)及びトリフルオロメタンスルホニルクロリド(166μL、1.05equiv.)を添加し、攪拌下、室温で反応させた。8時間後、反応液に、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(5mL)を加えてクエンチし、2層分離させた。有機層(ジクロロメタン溶液)を分取する一方、水層に15mLのジクロロメタンを加えて生成物を抽出した。更に、同じ操作を4回繰り返した。回収した有機層(ジクロロメタン溶液)に過剰量の無水硫酸マグネシウムを投入し、濾別した。次いで、減圧下における溶媒の留去を行い、粗生成物を含む濃縮物を得た。その後、この濃縮物を、シリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=9/1、Rf0.26)、及び、逆相高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:水・アセトニトリル−グラジエント)に、順次、供して、下記に示されるキニントリフラート(白色固体、265.9mg)を得た。収率は40%であった。
【化50】
【0128】
脱メチル化キニン(quinine−OH)の分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 8.60 (d, 1H, J=4.8 Hz), 7.91 (d, 1H, J=9.2 Hz), 7.63 (d, 1H, J=4.4 Hz), 7,34 (dd, 1H, J=9.2, 2.8 Hz), 7.29 (d, 1H, J=2.4 Hz), 5.81-5.69 (m, 1H), 5.57 (d, 1H, J=2.8 Hz), 5.03-4.89 (m, 1H), 4.88-4.83 (m, 1H), 3.78 (br, 1H), 3.24-3.12 (m, 2H), 2.86-2.72 (m, 2H), 2.43 (br, 1H), 1.97-1.86 (m, 2H), 1.84 (br, 1H), 1.65 (br, 1H), 1.51-1.41 (m, 1H)
【0129】
また、キニントリフラートの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 8.91 (d, 1H, J=4.4 Hz), 8.36 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.20 (d, 1H, J=9.6 Hz), 7.77-7.71 (m, 2H), 5.82-5.71 (m, 1H), 5.45 (d, 1H, J=4.8 Hz), 5.01-4.85 (m, 2H), 3.58-3.46 (br, 1H), 3.20-3.12 (br, 1H), 3.05 (dd, 1H, J=14.0, 10.8 Hz), 2.71-2.60 (m, 2H), 2.39-2.29 (br, 1H), 1.89-1.78 (m, 3H), 1.68-1.52 (m, 2H)
13C NMR (100 MHz, CD
3OD): δ 153.9, 149.9, 149.3, 144.0, 134.5, 128.8, 125.5, 123.0, 121.6 (q, J
C-F=322.0 Hz), 119.2, 116.3, 74.6, 63.2, 58.6, 45.0, 42.1, 30.4, 29.5, 24.5
【0130】
次に、磁気攪拌子及び炭酸セシウム(122.2mg、0.375mmol、1.5equiv.)を収容した20mLのガラス反応容器(J.Young(登録商標) O−ring tap装備)を、減圧条件下、ヒートガンにより乾燥した後、室温まで冷却して容器内にアルゴンガスを封入した。次いで、キニントリフラート(165.9mg、0.375mmol、1.5equiv.)を添加し、反応容器をアルゴン雰囲気にあるグローブボックス内に載置した。
その後、反応容器に、Ni(cod)
2(7.0mg、0.025mmol、10mol%)、及び、1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタン(20.8mg、0.05mmol、20mol%)を添加した。そして、反応容器をグローブボックスから取り出し、アルゴンガス気流中、ベンゾオキサゾール(29.8mg、0.25mmol、1.0equiv.)及び1,4−ジオキサン(1.0mL)を添加した。次いで、反応容器を、O−ring tapで密封して、攪拌下、反応槽内にて、120℃で、24時間反応させた。その後、反応液を室温まで冷却し、シリカゲルを短く積んだカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル)に供した。濾液を濃縮し、残渣を薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=10/1、Rf0.17)、及び、逆相高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:水・アセトニトリル−グラジエント)に、順次、供して、下記に示されるベンゾオキサゾール−2−イルキニン(白色固体、43.9mg)を得た。収率は43%であった。
【0131】
【化51】
【0132】
ベンゾオキサゾール−2−イルキニンの分析結果は、以下の通りである。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.55 (s, 1H), 8.28 (d, 1H, J=4.4 Hz), 8.08 (dd, 1H, J=8.8, 1.2 Hz), 7.93 (d, 1H, J=8.8 Hz), 7.72-7.65 (m, 1H), 7.64-7.57 (m, 1H), 7.44 (d, 1H, J=4.4 Hz), 7.42-7.35 (m, 2H), 5.82 (d, 1H, J=2.8 Hz), 5.72-5.61 (m, 1H), 4.96-4.82 (m, 2H), 3.73-3.58 (m, 1H), 3.13 (dd, 1H, J=14.0, 10.4 Hz), 3.04-2.94 (m, 1H), 2.82-2.68 (m, 1H), 2.60 (dd, 1H, J=14.0, 3.2 Hz), 2.30 (br, 1H), 2.00-1.85 (m, 2H), 1.85-1.79 (m, 1H), 1.62-1.49 (m, 1H), 1.48-1.38 (m, 1H)
13C NMR (100 MHz, CDCl3): δ 161.9, 151.3, 150.7, 150.6, 148.7, 141.4, 141.3, 130.7, 126.4, 125.5, 124.9, 124.8, 123.9, 122.8, 119.8, 118.8, 114.4, 110.9, 70.5, 60.7, 56.4, 42.9, 39.6, 27.9, 27.1, 20.4
HRMS (DART) m/z calcd for C
26H
26N
3O
2 [MH]
+: 412.2025 found 412.2025