特許第5672392号(P5672392)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5672392
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月18日
(54)【発明の名称】カテーテル作動構造
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/95 20130101AFI20150129BHJP
   A61M 25/092 20060101ALI20150129BHJP
【FI】
   A61F2/95
   A61M25/00 309B
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-540884(P2013-540884)
(86)(22)【出願日】2011年11月14日
(65)【公表番号】特表2014-509204(P2014-509204A)
(43)【公表日】2014年4月17日
(86)【国際出願番号】KR2011008654
(87)【国際公開番号】WO2012081833
(87)【国際公開日】20120621
【審査請求日】2013年5月28日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0127621
(32)【優先日】2010年12月14日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】509344021
【氏名又は名称】テウン メディカル カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】513107023
【氏名又は名称】シン,キョン−ミン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】シン,キョン−ミン
【審査官】 上田 真誠
(56)【参考文献】
【文献】 特表2005−506100(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第2003−0044486(KR,A)
【文献】 特表2008−543366(JP,A)
【文献】 特表2002−540890(JP,A)
【文献】 米国特許第05312351(US,A)
【文献】 特開2004−357772(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 25/00−25/18
A61F 2/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
病変によって狭窄する身体の血管や内腔を拡張させるためにステントや他の医療器具を身体内に挿入するためのカテーテルにおいて、
回転のためのつまみ11の一側に形成されるネジ軸12が管状の胴体15の一端を通じて挿入される回転力部材10が備えられ、
一端に雌螺旋端21が形成される管状の可動部材20の雌螺旋端21にネジ軸12が螺合締結され、前記可動部材20の移動の際に一緒に移動するかあるいはロックの解除によって単独で可動部材20の長手方向に沿って移動し、可動部材20や胴体15を通過して注射器の注入や空気の排出を行う注入口30が前方に結合された注入管移動部材40が備えられ、
前記つまみ11の回転によってネジ軸12が一緒に回転するとき、前記ネジ軸12が雌螺旋端21に螺合締結された状態で回転すれば、可動部材20が胴体15を貫通した注入管移動部材40によって回転することができず、胴体15の長手方向に沿って前後方向に移動するように構成され、
前記胴体15には長手方向に胴体スライド孔13が形成され、可動部材20や注入管移動部材40が移動するとき、注入口30に形成される注入ホルダー31が露出して移動するように構成され、前記可動部材20には胴体スライド孔13と一致する可動スライド孔23が形成され、注入管移動部材40が移動するとき、注入ホルダー31が露出して移動するように構成され、
前記胴体15の円周面両側には胴体長孔14が形成されることで、注入管移動部材40がスライド移動できるように構成され、
前記可動部材20の円周面両側には胴体長孔14と一致する可動長孔24が形成され、
前記注入管移動部材40の両側に形成される一対の押圧つまみ41が胴体長孔14と可動長孔24を通じて露出した状態でスライド移動できるように構成され、
前記注入ホルダー31は、前記胴体スライド孔13および前記可動スライド孔23を通じて外部に露出され、
前記注入ホルダー31は薬品が注入されるため、および、人体内の空気を外部に排出させるために使用されることを特徴とする、カテーテル作動構造。
【請求項2】
前記可動部材20の内周面に沿って内側に突出する多数の係止突起25が長手方向に沿って等間隔で形成され、
前記可動部材20の内部に注入管移動部材40が挿入された後、押圧つまみ41の押圧によって係止突起25から係止解除され、押圧の解除によって係止突起25に係止されるように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のカテーテル作動構造。
【請求項3】
前記注入管移動部材40の押圧つまみ41が結合される移動部材胴体42の一端は部分切開されて両分され、両分された端部には可動部材20の係止突起25に係止される係止片43が設けられることを特徴とする、請求項2に記載のカテーテル作動構造。
【請求項4】
病変によって狭窄する身体の血管や内腔を拡張させるためにステントや他の医療器具を身体内に挿入するためのカテーテルにおいて、
正逆方向に回転するモーター16の駆動によって回転するように結合されるネジ軸12がモーター16の作動を制御するスイッチ17が露出して設置された管状の胴体15の一端を通じて挿入される回転力部材10が備えられ、
一端に雌螺旋端21が形成された管状の可動部材20の雌螺旋端21にネジ軸12が螺合締結され、前記可動部材20の移動の際に一緒に移動するかあるいはロックの解除によって単独で可動部材20の長手方向に沿って移動し、可動部材20や胴体15を通過して注射器の注入や空気の排出を行う注入口30が前方に結合された注入管移動部材40が備えられ、
前記スイッチ17の作動によってモーター16が正逆方向に作動するとき、ネジ軸12が雌螺旋端21に螺合締結された状態で回転し、可動部材20が胴体15を貫通した注入管移動部材40によって回転することができず、胴体15の長手方向に沿って前後方向に移動するように構成され、
前記胴体15には長手方向に胴体スライド孔13が形成され、可動部材20や注入管移動部材40が移動するとき、注入口30に形成される注入ホルダー31が露出して移動するように構成され、前記可動部材20には胴体スライド孔13と一致する可動スライド孔23が形成され、注入管移動部材40が移動するとき、注入ホルダー31が露出して移動するように構成され、
前記胴体15の円周面両側には胴体長孔14が形成されることで、注入管移動部材40がスライド移動できるように構成され、
前記可動部材20の円周面両側には胴体長孔14と一致する可動長孔24が形成され、
前記注入管移動部材40の両側に形成される一対の押圧つまみ41が胴体長孔14と可動長孔24を通じて露出した状態でスライド移動できるように構成され、
前記注入ホルダー31は、前記胴体スライド孔13および前記可動スライド孔23を通じて外部に露出され、
前記注入ホルダー31は薬品が注入されるため、および、人体内の空気を外部に排出させるために使用されることを特徴とする、カテーテル作動構造。
【請求項5】
前記スイッチ17は中央を中心にモーター16の回転方向を切り替えるように、両端部をそれぞれ押圧すれば押され、押圧を解除すれば復帰するように構成されることを特徴とする、請求項4に記載のカテーテル作動構造。
【請求項6】
前記可動部材20の前方内周面に係止孔25aが形成され、
前記可動部材20の内部に注入管移動部材40が挿入され、係止孔25aに係止片43が挿入された状態で、押圧つまみ41の押圧によって係止孔25aから係止解除された後に前後方向にスライド作動するように構成されることを特徴とする、請求項3に記載のカテーテル作動構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカテーテル作動構造に係り、特にステントのような施術器具を人体内腔に設置する施術の際、押したり引いたりする反復的な動作を回避し、回転による前後進の作動で施術位置を精密に調節することができるカテーテル作動構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、食道などの身体狭窄進行部位または狭窄部位に外科的な手術を行わないで治療する多様な方法が開示されている。その一つは超弾性形状記憶合金のステントを用いた施術方法である。
【0003】
この際、ステントを用いた施術方法は超弾性形状記憶合金素材を編んで一定長さの中空式円筒状胴体に形成されたステントの体積を最小化した状態で身体の狭窄進行部位または狭窄部位である病変部位に挿入した後、その体積(器官の直径)が元の状態に復元しながら狭窄進行部位または狭窄部位を外側に押し出して拡張させるように施術するものである。
【0004】
このようなステントを用いた施術方法は、ステントを身体狭窄進行部位または狭窄部位で挿入して施術するために別途の挿入装置が要求される。
【0005】
この際、ステントを挿入するためのステント挿入装置は、把持胴体に連結された外部チューブの内部に外側から移動チューブを挿入し、後端で前後移動調節可能に構成され、前記外部チューブの先端内部に体積を縮小して挿入装着されるステントを移動チューブの先端が押して移動させて設置するように構成される。
【0006】
このような、ステント挿入装置は、外部チューブの先端内部にステントの体積を縮小して挿着した状態で血管などの身体狭窄進行部位または狭窄部位で挿入するようになる。
【0007】
この際、前記ステントが身体の狭窄進行部位または狭窄部位に施術する場合には、別に挿入される内視鏡によって確認しながら施術することになる。
【0008】
このように、前記ステントを設置位置に位置させた後には、移動チューブを押して外部チューブの先端内部からステントを押し出すことになる。この際、前記ステントの先端から外部チューブから押し出されて元の形態に膨脹復元しながら狭窄進行部位または狭窄部位を外側に押し出すように設置されるものである。
【0009】
しかし、前記のような従来のステント挿入装置は、ステントを病変部位に正確に施術するために、把持胴体に対して手で移動チューブを前後方向に押したり引いたりする方式で作動させなければならない不便さがあった。
【0010】
また、前記のような従来のステント挿入装置は、押したり引いたりする作動で施術位置を調節するため、正確な施術位置の選定が難しく、反復的な動作によって手の疲れが発生する問題点があった。
【0011】
これにより、押したり引いたりする作動方式を避けて簡単に回転作動を往復運動に転換して施術器具の正確な施術位置を調節することができ、疲れが少し発生するカテーテルが切実に要求される実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明は前記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、施術道具の施術のために押したり引いたりする動作を繰り返し施行せず、簡単に回転によって前後移動が可能となるようにするカテーテル作動構造を提供することに目的がある。
【0013】
そして、本発明の他の目的は、ネジ締結による回転に前後移動によって施術道具の施術位置を精密に調整することにある。
【0014】
また、本発明のさらに他の目的は、注入口の位置を別に調整することができ、別途の注射器や施術道具の使用の際、位置を選択的に調節することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前述した目的を達成するために、本発明は、病変によって狭窄する身体の血管や内腔を拡張させるためにステントや他の医療器具を身体内に挿入するためのカテーテルにおいて、回転のためのつまみの一側に形成されるネジ軸が管状の胴体の一端を通じて挿入される回転力部材が備えられ、一端に雌螺旋端21が形成される管状の可動部材の雌螺旋端にネジ軸が螺合締結され、前記可動部材の移動の際に一緒に移動するかあるいはロックの解除によって単独で可動部材の長手方向に沿って移動し、可動部材や胴体を通過して注射器の注入や空気の排出を行う注入口が前方に結合された注入管移動部材が備えられ、前記つまみの回転によってネジ軸が一緒に回転するとき、前記ネジ軸が雌螺旋端に螺合締結された状態で回転すれば、可動部材が胴体を貫通した注入管移動部材によって回転することができず、胴体の長手方向に沿って前後方向に移動するように構成されることを特徴とする、カテーテル作動構造を提供する。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明は、施術道具の施術のために押したり引いたりする動作を繰り返し施行せず、簡単に回転によって前後移動が可能にする効果がある。
【0017】
そして、ネジ締結による回転による前後移動によって施術道具の施術位置を精密に調整することができる効果がある。
【0018】
また、注入口の位置を別に調整することができ、別途の注射器や施術道具の使用の際、位置を選択的に調節することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明によるカテーテル作動構造の分解斜視図である。
図2a】本発明によるカテーテル作動構造の結合斜視図である。
図2b】可動部材の他の実施による分解斜視図である。
図2c図2bの結合斜視図及び部分断面図である。
図3】本発明による回転力部材のつまみを回転させたとき、可動部材と注入管移動部材が作動する作動状態を示す斜視図である。
図4】本発明による回転力部材のつまみを回転させたとき、可動部材が作動する作動状態を示す断面図である。
図5】本発明による注入管移動部材の押圧つまみを押圧して可動部材に沿って移動する作動状態を示す斜視図である。
図6】本発明による注入管移動部材の押圧つまみを押圧するとき、可動部材の係止突起から離脱して移動する場合の部分断面図である。
図7】モーターによってネジ軸が回転するように構成される分解斜視図である。
図8】モーターによってネジ軸が回転するように構成される結合斜視図である。
図9】スイッチを作動させたとき、可動部材と注入管移動部材がモーターの回転によって作動する作動状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明はステントのような施術器具を人体内腔に設置する施術の際、押したり引いたりする反復的な動作を避け、回転による前後進の作動で施術位置を精密に調節することができるようにするものである。
【0021】
発明の実施のための形態
以下、前述したような本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明すれば次のようである。
【0022】
図1及び図2aに示したように、本発明のカテーテル作動構造は病変によって狭窄する身体の血管や内腔を拡張させるためにステントや他の医療器具を身体内に挿入するためのカテーテルに関するもので、管状の胴体15の内部に挿入されるネジ軸12が形成された回転部材10と、雌螺旋端21が形成され、ネジ軸12に螺合締結される可動部材20と、前記可動部材20の内部に挿入され、前方に注入口30が結合された注入管移動部材40とからカテーテル100が構成される。
【0023】
まず、前記回転部材10は、回転のためのつまみ11の一側に形成されるネジ軸12が管状の胴体15の一端を通じて挿入される。
【0024】
この際、前記つまみ11はホイール状に形成され、外周面にはすべりを防止するために突起11aが形成されている。ネジ軸12はつまみ11より直径が小さく形成されるもので、つまみ11と連結される部分に円柱状の回転端12aが形成される。
【0025】
また、前記回転部材10はつまみ11とネジ軸12を貫通する回転部材貫通孔10aが形成される。
【0026】
一方、前記胴体15は長手方向に両分された形態のもので、組立て及び分解可能となるように結合されることができ、結合された状態の胴体15には長手方向に胴体スライド孔13が形成され、前記胴体15の円周面両側には胴体長孔14が形成される。
【0027】
すなわち、前記胴体スライド孔13は一つで構成され、前記胴体長孔14は胴体スライド孔13に直交する位置に一対で構成されるものである。
【0028】
また、前記胴体15の一端には、ネジ軸12の回転端12aが結合された状態でつまみ11を回転させたとき、すべり回転するようにする結合端15aが形成される。
【0029】
そして、前記結合端15aの外側には、つまみ11の外周面を露出させながらも末端は取り囲むように形成され、中央にはカバー貫通孔15bが形成されたカバー端15cが構成される。
【0030】
また、前記胴体15を両分状態で組立てた場合、カバー締結具15eがカバー端15cの後方に締結されるように、前方端の中央には締結孔15dが形成され、前記胴体15の前方端を通孔15fが中央を貫通する締結具15gの内部に挿入させることで、胴体15の分離を防止するように構成される。
【0031】
一方、前記可動部材20は一端に雌螺旋端21が形成された管状に形成されたもので、雌螺旋端21にネジ軸12が螺合締結されるように構成される。
【0032】
このような前記可動部材20は、長手方向に沿って両分され、胴体15とともに組立て及び解体可能な構造に結合されたもので、組立てられた状態の可動部材20には胴体スライド孔13と一致する可動スライド孔23が形成され、前記可動部材20の円周面両側には胴体長孔14と一致する可動長孔24が構成されたものである。
【0033】
また、前記可動部材20の内周面に沿って内側に突出する多数の係止突起25が長手方向に沿って等間隔で形成される。
【0034】
また、前記注入管移動部材40は、可動部材20の移動の際、一緒に移動するか、あるいはロックの解除によって単独で可動部材20の長手方向に沿って移動し、可動部材20や胴体15を通過して注射器の注入や空気の排出を可能にする注入口30が前方に結合されてなる。
【0035】
ここで、前記注入管移動部材40の押圧つまみ41が結合される移動部材胴体42の一端は部分切開されて両分され、両分された端部には係止突起25に係止される係止片43が設けられる。
【0036】
この際、前記押圧つまみ41は、可動部材20が組立てられる前、内部に注入口30と結合した状態で挿入されるもので、移動部材胴体42の外側に突出する一対の取っ手棒42aに押圧つまみ41が組立てられるように構成されたものである。
【0037】
図2b及び図2cに示したように、他の実施例として、前記可動部材20の前方内周面に係止孔25aが形成されることができる。
【0038】
すなわち、前記可動部材20の内部に注入管移動部材40が挿入され、係止孔25aに係止片43が挿入された状態で、押圧つまみ41の押圧によって係止孔25aに対する係止が解除された後、前後方向にスライド作動できるように構成されるものである。
【0039】
この際、前記係止片43は移動部材胴体42に一体に形成される取っ手棒42aの前方側に形成される。
【0040】
図3に示したように、前記つまみ11の回転によってネジ軸12が回転すれば、前記ネジ軸12が雌螺旋端21に螺合締結された状態で回転し、可動部材20が胴体15を貫通する注入管移動部材40によって回転できずに胴体15の長手方向に沿って前後方向に移動するように構成されるものである。
【0041】
この際、前記回転力部材10の回転部材貫通孔10a、カバー端15cのカバー貫通孔15b、及び締結具15gの通孔15fを通じてガイドワイヤ50が人体内に挿入可能である。
【0042】
図7図9に示したように、他の実施例は病変によって狭窄する身体の血管や内腔を拡張させるためにステントや他の医療器具を身体内に挿入するためのカテーテルに関するもので、正逆方向に回転するモーター16の駆動によって回転するように結合されるネジ軸12がモーター16の作動を制御するスイッチ17が露出して設置された管状の胴体15の一端を通じて挿入される回転力部材10が構成される。
【0043】
また、前記胴体15を両分状態で組立てた場合、カバー締結具15eがカバー端15cの後方に締結されるように、前方端の中央には締結孔15dが形成され、前記胴体15の前方端は通孔15fが中央を貫通した締結具15gの内部に挿合されることで、胴体15の分離を防止するように構成される。
【0044】
この際、前記カバー締結具15eの内部にバッテリーBが装着され、モーター16に動力を伝達するように接続される。
【0045】
この際、前記スイッチ17は、中央を中心にモーター16の回転方向を切り替えるように、両端部をそれぞれ押圧すれば押されるが押圧を解除すれば復帰するように構成される。
【0046】
また、前記スイッチ17は、両端部に復帰のためのコイルスプリングやリーフスプリングなどの弾性部材が挿入されるこで、押圧を解除すれば復帰する構成のものであり、前記スイッチ17を水平状態に維持すればモーター16は作動しなく、両端部をそれぞれ押圧すればモーター16が正方向または逆方向に回転作動するように接続構成される。
【0047】
すなわち、前記スイッチ17の作動によってモーター16が正逆方向に動作すれば、ネジ軸12が雌螺旋端21に螺合締結された状態で回転するが、可動部材20が胴体15を貫通する注入管移動部材40によって回転できなくて胴体15の長手方向に沿って前後方向に移動するように構成されるものである。
【0048】
一方、前記ガイドワイヤ50はモーター16を貫通することができないため、ネジ軸12の内部に挿入されて固定されることもでき、注入口30や注入管移動部材40の内部に挿入固定されるように構成されることも可能である。
【0049】
前記のように構成された本発明の作動及び作用を説明すれば次のようである。
【0050】
図1及び図2aに示したように、前記カテーテル100の組立て手順を説明すれば、注入管移動部材40をなす移動部材胴体42の前方に注入口30を結合した状態で、両分された可動部材20の内部に挿入して可動部材20を組立てる。
【0051】
この際、前記注入口30の注入ホルダー31は可動部材20の可動スライド孔23を通じて露出され、移動部材胴体42に形成された取っ手棒42aは可動長孔24を通じて両側に露出される。
【0052】
このような前記注入ホルダー31は、施術器具を人体内に施術するとき、別途の注射器を通じて薬品などを注入するとか人体内の空気を外部に排出させる機能をするものである。
【0053】
そして、前記移動部材胴体42の端部に形成された係止片43は移動部材20の係止突起25に係止された状態を維持するようになる。
【0054】
その後、前記回転力部材10のネジ軸12の端部に可動部材20の雌螺旋端21を螺合締結させた状態で、ネジ軸12の回転端12aを両分された胴体15のいずれか一つのカバー端15cに形成された結合端15aに結合し、両分された胴体15を組立てて結合する。
【0055】
ここで、前記注入口30の注入ホルダー31は可動部材20の可動スライド孔23aを通じてかつ胴体スライド孔13を通じて露出され、移動部材胴体42に形成された取っ手棒42aは可動長孔24を通じてかつ胴体長孔14を通じて両側に露出される。
【0056】
ついで、前記胴体15のカバー端15cの上部にカバー締結具15eを締結し、締結具15gはカバー締結具15eが結合された胴体15の反対側端部に嵌合し、取っ手棒42aに押圧つまみ41を結合することで完成する。
【0057】
このように、組立てが済んだカテーテル100をステントのような施術器具を人体に施術するときに使用するためには、ガイドワイヤ50を回転力部材10の回転部材貫通孔10a、カバー端15cのカバー貫通孔15b、及び締結具15gの通孔15fに順次通過させて人体内に挿入する。
【0058】
この際、前記胴体15の一端に結合された締結具15gの前方に施術器具が挿入される管状のチューブ(参照符号なし)を結合した状態で施術器具を施術すべき人体の内部に挿入して施術する。
【0059】
図3及び図4に示したように、施術器具が施術すべき位置に近接したとき、回転力部材10のつまみ11を両方向に回転させれば、回転端12aがカバー端15cの結合端15aに位置する状態でネジ軸12が回転することにより、可動部材20の雌螺旋端21が螺合締結されて前後方に移動するようになる。
【0060】
この際、前記可動部材20がネジ軸12の回転によっても一緒に回転しない理由は、移動部材胴体42の取っ手棒42aが可動部材20の可動長孔24と胴体長孔14を順次通過して露出されて支持されることによって回転することができなく、ネジ軸12の回転力が直線往復運動に転換されて前後方向に移動するようになるからである。
【0061】
図5及び図6に示したように、前記注入管移動部材40は注入口30の位置を調整するときに移動されるものであり、移動のためには、押圧つまみ41を押圧すれば、両分された移動部材胴体42が互いに近接するように押圧され、係止突起25にかかっていた係止片43が係止の解除された状態で人力によって前後に移動させるようになる。
【0062】
その後、注入管移動部材40の移動が完了したとき、押圧つまみ41の押圧を解除すれば、移動部材胴体42の弾性力によって外側に復元して係止片43が係止突起25に係止されて位置が固定されるものである。
【0063】
これにより、繰り返して押したり引いたりする動作が必要なく、回転によって施術器具の施術位置を精密に調整することができ、作動のための作業が簡便であり、施術者の手の疲労度を格段に減らすことができる利点があるものである。
【0064】
以上、本発明を特定の好適な実施例に基づいて図示ながら説明したが、本発明は前述した実施例に限定されなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内で当該発明が属する技術分野で通常の知識を持った者によって多様な変更及び修正が可能であろう。
【符号の説明】
【0065】
10a 回転部材貫通孔
10 回転力部材
11 つまみ
11a 突起
12 ネジ軸
12a 回転端
13 胴体スライド孔
14 胴体長孔
15 胴体
15a 結合端
15b カバー貫通孔
15c カバー端
15e カバー締結具
15f 通孔
15g 締結具
16 モーター
17 スイッチ
20 可動部材
21 雌螺旋端
23 可動スライド孔
24 可動長孔
25 係止突起
30 注入口
31 注入ホルダー
40 注入管移動部材
41 押圧つまみ
42 移動部材胴体
42a 取っ手棒
43 係止片
50 ガイドワイヤ
100 カテーテル
B バッテリー
図1
図2a
図2b
図2c
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9