(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる充電方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
(実施の形態)
(充電装置100の構成)
図1は、実施の形態にかかる充電装置100の構成を示すブロック図である。充電装置100は、充電池150を充電する装置である。充電池150は、充電をおこなうことによって電荷を蓄えて、くり返し使用することができる電池である。なお、ここでの充電池150は、車両に搭載され、車両駆動用の電力源として用いられるものとする。
図1においては、充電池150と充電装置100とを一体に示しているが、充電池150は、充電装置100から取り外して任意の電気製品で使用することが可能である。本実施の形態において、充電池150の開放電圧(OCV:open circuit voltage)の上限を4.1Vとする。開放電圧とは、充電池150の端子間に何も接続しない状態における電圧である。また、充電池150の充電容量は50Ahとする。
【0016】
ここで、一般に、通常の充電装置では、開放電圧の上限値を超えない電圧でCCCV充電(定電流−定電圧充電)をおこなう。すなわち、通常の充電装置では、充電池150に対して4.1V以下で充電をおこなう。これは、過充電にともなう電池の劣化、安全性の低下などの問題を回避するためである。
一方、本実施の形態にかかる充電装置100は、充電終了後の充電池150の開放電圧が上限値を超えないように制御した上で、開放電圧の上限値を超えた電圧で充電をおこなう。これにより、充電装置100は、充電に要する時間を短縮して、短時間に充電をおこなうようにしている。
【0017】
なお、充電装置100は、開放電圧の上限値を超えた電圧での充電(以下、「急速充電」という)の他、通常のように開放電圧の上限値を超えない電圧での充電(以下、「通常充電」)もおこなう。急速充電をおこなうと、一時的にではあるが開放電圧の上限値を超えるので、充電池150の劣化につながる可能性がある。このため、急速充電は、たとえば、外出先や緊急時のクイックチャージ機能として用いるのが効率的であり、充電池150の劣化を最小限に留める上で好ましい。急速充電は、たとえば1日に1回程度に制限するのが望ましい。なお、詳細は後述するが、本実施の形態による急速充電は、低温時における充電や大電流での充電で効果が高い。
【0018】
以下の説明において、特に明記しない場合、充電は、充電池150の充電容量(すななち、50A)と同じ電流でおこなうものとし、充電池150に供給可能な電流が0.5Aになった時点で充電完了したものとする(1C_0.5Acut充電)。
【0019】
充電装置100は、充電用電源102、電流計103、電圧計104、温度センサ105、抵抗106、スイッチ107、制御部(ECU)110によって構成される。充電用電源102は、電源回路によって構成され、充電池150に充電用の電力を供給する。電流計103は、充電池150に供給される電流量および充電池150から放電される電流量を計測する。電圧計104は、充電池150の電池電圧を計測する。温度センサ105は、充電池150の温度を計測する。抵抗106およびスイッチ107は、充電池150からの放電に用いられる。
【0020】
制御部110は、CPU、制御プログラム等を格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
制御部110は、電流計103、電圧計104、温度センサ105などの出力値に基づいて充電池150への充電を制御する。具体的には、制御部110は、充電用電源102から充電池150に供給する電流量や充電を終了するタイミングなどを制御する。
【0021】
図2は、制御部110の機能的構成を示すブロック図である。制御部110は前記制御プログラムを実行することにより、記録手段211、推定手段212、充電制御手段213(第1充電手段213a、第2充電手段213b)、放電制御手段214を実現する。
記録手段211は、所定の充電容量を有する充電池150を充電池容量が空の状態から満充電状態にするために必要な電気量(以下、「満充電電気量」という)と充電池150の温度との相関関係を記録する。一般に、充電池150は、その温度が低くなると内部抵抗が高くなるので、電池容量が低くなることが知られている。このような電池容量の温度変化にともなって、充電池150を満充電電気量は温度によって変化する。記録手段211は、このような満充電電気量と充電池150の温度との相関関係を、
図3に示すような満充電電気量−温度マップとして記録する。
【0022】
図3は、記録手段211が記録する満充電電気量−温度マップの一例を示すグラフである。
図3に示すような満充電電気量と温度との相関関係図を、以下「マップ」という。
図3のグラフにおいて、縦軸は、満充電電気量、横軸は充電池150の温度である。また、
図3において符号301で示すのは充電池150の新品時における相関関係であり、符号302に示すのは一定期間使用をくり返して電池容量が低下した充電池150の相関関係である。
図3に示すように、充電池150は、その温度が低くなるにつれて電池容量が小さくなり、満充電電気量は小さくなる。
【0023】
また、充電池150は、電池として使用をしていく中で充電と放電をくり返すことによって、電池容量が低下することが知られている。このため、符号302で示す一定期間使用した状態は、符号301で示す充電池150の新品時の状態と比べて、全体的に満充電電気量が小さくなっていることがわかる。記録手段211は、充電池150に対する充電がおこなわれる毎に、満充電電気量および温度を記録して、現在の充電池150の状態に適合した相関関係を推定し、マップを更新していく。
【0024】
図2の説明に戻り、推定手段212は、充電池150への充電をおこなう際に、記録手段211で記録した相関関係、および充電池150の現在温度と充電池150の現在の残存電気量に基づいて、現在の充電池150を満充電状態にするために必要な電気量(以下、「必要電気量」という)を推定する。
【0025】
具体的には、推定手段212は、記録手段211で記録された相関関係のマップから、現在の充電池150の状態に適したマップを選択し、現在の充電池150の温度に対応する満充電電気量を読み出す。そして、推定手段212は、満充電電気量から現在の蓄電池150の残存電気量を差引くことによって必要電気量を推定する。
【0026】
充電制御手段213は、充電用電源102を制御することによって、充電池150の開放電圧の上限値より高い電圧で充電池150を充電し、推定手段212で推定された必要電気量を充電池150に供給すると充電池150への充電を終了させる第1充電手段213aを有する。具体的には、第1充電手段213aは、充電池150の開放電圧の上限値より高い電圧(たとえば、4.2V)が上限電圧となるように、充電用電源102を制御して充電池150の充電をおこなう。この間、第1充電手段213aは、充電池150に供給された電力量を積算して、必要電力量に達したタイミングで、充電用電源102からの電力供給を停止させる。このように、あらかじめ必要充電量を推定して、必要充電量を供給したタイミングで充電を停止することによって、充電池150の開放電圧の上限値より高い電圧で充電をおこなっても、過充電を防止することができる。
また充電制御手段213は、充電用電源102を制御することによって、充電池150の開放電圧の上限値以下の電圧で充電池150を充電する第2充電手段213bを有する。具体的には、第2充電手段213bは、充電池150の開放電圧の上限値以下の電圧(たとえば、4.1V)が上限電圧となるように、充電用電源102を制御して充電池150の充電をおこなう。
【0027】
放電制御手段214は、充電後の充電池150の開放電圧が上限値を超えている場合、上限値以下となるまで充電池150から電気を放電させる。具体的には、放電制御手段214は、充電後の充電池150の開放電圧をモニターし、開放電圧が4.1Vより高い場合、スイッチ107を閉じて抵抗106に電流が流れるようにする。このような放電の結果、開放電圧が4.1V以下になると、放電制御手段214は、スイッチ107を開けて放電を停止する。なお、放電制御手段214による放電の結果、充電池150の電圧が下がりすぎた場合(たとえば、開放電圧が4.08V以下になった場合など)には、再度充電池150への充電をおこなうようにしてもよい。
【0028】
(マップ作成方法の詳細)
つづいて、
図3に示した満充電電気量―温度マップの作成方法の詳細について説明する。上述したように、充電池150は、くり返しの使用による経年劣化などによって電池容量が低下する。このため、記録手段211は、
図3に示したマップの作成に先立って、充電池150の劣化状態を把握するため、満充電状態からの放電をおこない、残存電気量と開放電圧の値をマップとして記録する。
【0029】
図4は、残存電力量−開放電圧マップの一例を示すグラフである。
図4のグラフにおいて、縦軸は、電池電圧、横軸は容量(放電流量)である。また、
図4において符号401で示すのは充電池150の新品時における相関関係(電池容量C
1)であり、符号402に示すのは電池容量がC
2に低下した際の相関関係であり(C
1>C
2)、符号403に示すのは電池容量がC
3にさらに低下した際の相関関係である(C
2>C
3)。なお、
図4のマップを作成する際の放電は、定量および不定量のどちらでおこなってもよい。また、
図4は放電温度25℃におけるマップである。
【0030】
図4のようなマップから、現在の充電池150がどのような劣化状態にあるのかを知ることができる。たとえば、満充電状態から電池容量C
4放電した場合(C
3>C
4)、新品状態(電池容量C
1)では電池電圧がV
1となる。電池容量がC
2の場合、すなわち容量がC
2/C
1×100%劣化している場合には、満充電状態からC
4放電した際の電池電圧はV
2となる(V
1>V
2)。また、電池容量がC
3の場合、すなわち容量が(C
3/C
1)×100%劣化している場合には、満充電状態からC
4放電した際の電池電圧はV
3となる(V
2>V
3)。
【0031】
記録部211は、さらに、
図4のマップの容量(放電流量)をSOC(state of charge:充電状態)に変換して、
図5に示すような電池電圧―SOCマップを作成する。
図5は、電池電圧―SOCマップの一例を示すグラフである。
図5のグラフにおいて、縦軸は、電池電圧、横軸はSOC(%)である。また、
図5において符号501で示すのは充電池150の新品時における相関関係(電池容量C
1)であり、符号502に示すのは電池容量がC
2に低下した際の相関関係であり(C
1>C
2)、符号503に示すのは電池容量がC
3にさらに低下した際の相関関係である(C
2>C
3)。
【0032】
図5のようなマップから、現在の充電池のSOCを知ることができる。たとえば、電池容量がC
2に低下した充電池において電池電圧がV
4の場合、SOCはS
4(%)となる(
図5の点線参照)。
なお、
図4および
図5で示したマップについて、実際には、たとえば満充電容量変化5%刻み、満充電作成温度も変化させてマップを作成するようにするのが好ましい。これにより、1回の放電操作で現在の電池劣化状態を知ることができ、どのような電圧からでも現在のSOCを求めることができる。たとえば、不定量(場合によって17Ah、31Ahなど)の劣化の場合であっても、各種劣化電池のSOC−OCVの関係から、満充電から放電した容量とそのときの開放電圧で、劣化状態で一致するマップは1つしかないので、劣化状態を把握することができる。
【0033】
このように、
図4および
図5から把握した充電池150の充電状態を用いて、記録手段211は
図3に示した
図3に示した満充電電気量―温度マップを作成する。記録手段211は、開放電圧の上限値以下での充電(通常充電)をおこなう際に、充電池150が満充電状態になるまでに供給した電気量を、通常充電によって増加した充電池150の残存電気量の充電容量に対する割合によって除すことによって、満充電電気量を算出する。
【0034】
具体的には、記録手段211は、
1.充電開始時における充電池150の充電状態(SOC)
2.充電における供給電気量
3.充電時における充電池150の温度
を記録する。上記1.が
図4および
図5から把握される値である。
【0035】
また、記録手段211は、充電池が取りえる温度帯における満充電電気量の比例関係を推定し、所定の温度における満充電電気量から、所定の温度以外の他の温度における満充電電気量を推定して、相関関係を記録するようにしてもよい。これは、満充電電気量は温度にほぼ比例するためである。
なお、温度による比例配分の値についても、充電池150の劣化によって比率が変化する可能性があるので、実測値を用いて逐次更新していく。
【0036】
(充電装置100の動作)
つづいて、充電装置100の動作ついて説明する。
図6および
図7は、充電装置100の動作を示すフローチャートである。
図6のフローチャートにおいて、充電装置100は、まず、今回の充電が急速充電であるか否かを判断する(ステップS601)。急速充電であるか否かは、たとえば、ユーザからの設定入力や充電池150の状態などによって判断する。今回の充電が急速充電である場合は(ステップS601:Yes)、
図7のステップ408に移行する(結合子A)。
【0037】
一方、今回の充電が急速充電でない場合(ステップS601:No)、充電装置100は、通常充電をおこなう。充電装置100は、記録手段311によって、現在の充電装置100の充電状態(充電開始SOC)および現在の充電池150の温度(電池温度)を検知する(ステップS602)。つぎに、充電装置100は、充電用電源102から充電池150に電源を供給して、充電池150を充電する(ステップS603)。この間、記録手段311は、電流計103からの出力値に基づいて、充電池150に供給された電流量を積算する。
【0038】
充電装置100は、充電用電源102から充電値150に流れる電流量(充電電流)が0.5A以下になるまでは(ステップS604:No)、ステップS603に戻り、充電池150への充電を継続する。そして、充電電流が0.5A以下になると(ステップS604:Yes)、充電装置100は、充電値150の充電が完了したものとして充電を停止する(ステップS605)。記録手段211は、積算した電流量と充電開始SOCに基づいて必要電気量を算出し(ステップS606)、算出した必要電気量を温度と対応づけて記録してマップを更新し(ステップS607)、本フローチャートによる処理を終了する。このとき、記録手段211は、現在の充電池150の温度以外の温度における必要電気量を、ステップS606で算出した必要で流量を用いて推定して、マップの更新に用いてもよい。
以上が通常充電時における処理である。
【0039】
図7の説明に移り、急速充電時の処理を説明する。
図6のステップS601において、今回の充電が急速充電である場合は(ステップS601:Yes、結合子A)、充電装置100は、現在の充電装置100の充電状態(残存電気量)および現在の充電池150の電池温度を検知する(ステップS608)。つぎに、充電装置100は、推定手段212によって、ステップS608で検知した情報およびマップから今回の充電における必要充電量を推定する(ステップS609)。
【0040】
つづいて、充電装置100は、充電用電源102から充電池150に電源を供給して、充電池150を充電する(ステップS610)。この間、充電制御手段213は、電流計103からの出力値に基づいて、充電池150に供給された電流量を積算する。充電装置100は、充電用電源102から充電値150に供給された電流量の積算値が必要電気量以上になるまでは(ステップS611:No)、ステップS610に戻り、充電池150への充電を継続する。そして、積算値が必要電気量以上になる
と(ステップS611:Yes)、充電装置100は、充電値150の充電が完了したものとして充電を停止する(ステップS612)。
【0041】
その後、充電装置100は、充電後の充電池150の開放電圧(OCV)が4.1V以下であるか否かを判断し(ステップS613)、4.1V以下である場合(ステップS613:No)、すなわち過充電状態でない場合は、そのまま本フローチャートによる処理を終了する(結合子B)。
一方、開放電圧が4.1V以下でない場合は(ステップS613:Yes)、過充電状態であるものとして、放電制御手段214によって、充電池150からの放電をおこなう(ステップS614)。なお、放電制御手段214による放電の結果、充電池150の電圧が下がりすぎた場合(たとえば、開放電圧が4.08V以下になった場合など)には、再度充電池150への充電をおこなうようにしてもよい。なお、このときの充電は、
図6に示した通常充電でおこなう。
以上のようにして、充電装置100は充電池150の充電をおこなう。
【0042】
図8は、充電池150の充電所要時間の一例を示すグラフである。
図8において、横軸は充電開始からの経過時間、左軸は充電池150の電池電圧、右軸は充電池150の充電容量である。また、
図8において、実線で示すのが本実施の形態にかかる充電方法(急速充電)における測定値(VA,IA)であり、点線で示すのが従来技術による充電方法(通常充電)における測定値(VB,IB)である。
【0043】
本実施の形態にかかる充電方法では、符号VAに示すように電池電圧の上限値を4.2Vとしており、所定の充電容量C
XAhまで充電するまでの所要時間は、符号IAに示すようにT
1となる。一方、従来技術による充電方法では、符号VBに示すように電池電圧の上限値を4.1V(開放電圧の上限値)としており、所定の充電容量C
XAhまで充電するまでの所要時間は、符号IBに示すようにT
2となる(T
1<T
2)。このように、本実施の形態にかかる充電方法では、従来技術による充電方法と比較して、充電時の所要時間を大幅に短縮することができる。
【0044】
図9は、充電所要時間と電池温度の関係の一例を示すグラフである。
図9において、縦軸は充電所要時間、横軸は電池温度である。また、実線で示すのが本実施の形態にかかる充電方法(急速充電)における測定値であり、点線で示すのが従来技術による充電方法における測定値である。
図9に示すように、特に電池温度が低温の場合において、本実施の形態にかかる充電方法では充電時間を大幅に短縮できていることがわかる。
【0045】
図10は、充電所要時間の改善率と電池温度の関係の一例を示すグラフであり、
図9に示した本実施の形態にかかる充電方法における所要時間と従来技術による充電方法における所要時間の差分を、充電方法における所要時間で除したものである。
図10に示すように、本実施の形態にかかる充電方法によって、充電時間を大幅に短縮できていることがわかる。
【0046】
なお、本実施の形態では、充電時に供給した電流量から満充電電気量を算出してマップを作成したが、マップの作成方法はこれにかぎらない。たとえば、蓄電池150の残存電気量別(たとえば、残存電気量率40%,45%,50%・・など)における必要電気量と電池温度との関係を、それぞれマップにしてもよい。この場合、充電時における残存電気量から今回の充電に用いるマップを選択し、充電時における電池温度から必要電気量を読み取って充電期間を制御する。
【0047】
また、本実施形態での充電池150は、車両に搭載され、車両駆動用の電力源として用いられるものとしたが、充電池の種別はこれに限らない。たとえば、携帯電話用やパソコン用など、種々の産業機械等の充電池に適用可能であるが、幅広い温度領域での使用が予想される車両駆動用の充電池に適用するのがより好ましい。
【0048】
以上説明したように、本実施の形態にかかる充電装置100は、上限電圧より高い電圧での充電をおこなう際に、供給すべき電気量(必要電気量)をあらかじめ推定しておき、必要電気量の供給が完了した時点で充電を停止する。これにより、上限電圧より高い電圧での充電をおこなう期間を適切に制御することができ、過充電を防止しつつ、より短時間に充電池の充電を完了させることができる。
【0049】
また、充電装置100は、通常充電時に供給した電気量を、充電によって増加した残存電気量の割合で除すことのよって満充電電気量を算出している。このため、満充電電気量を用いれば、充電池の残存電気量によらず、当該温度において充電池を満充電状態にするために必要な必要電気量を知ることができる。
【0050】
また、充電装置100は、それぞれの温度における満充電電気量の比例関係を推定し、当該比例関係を用いて他の温度における満充電電気量を推定する。これにより、1回の充電(1つの温度における満充電電気量)によって、すべての温度帯における満充電電気量を知ることができる。
【0051】
また、充電装置100は、充電後の充電池の開放電圧が上限値を超えている場合、すなわち過充電状態となった場合、上限値以下となるまで充電池から電気を放電させる。これにより、万一過充電状態となった場合でも、充電池への負荷を最小限にとどめ、充電池の劣化を防止することができる。