(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0015】
実施の形態1.
図1は、参考例の照明装置を示す分解斜視図である。
図2は、
図1に示す照明装置の組立状態を示す斜視図である。以下、本発明の実施の形態1の照明装置の説明に先立ち、
図1および
図2に示す参考例の照明装置100について説明する。
【0016】
図1および
図2に示す照明装置100は、天井面に埋め込み、投光方向を床面に向けて照明するように使用されるダウンライトであり、例えば数千〜数万ルーメン程度の大光束を発する照明装置として適しているものである。
図1に示すように、照明装置100は、光源ユニット2と、固定枠21と、後方支持体27と、反射体28と、透光板29と、表面反射枠30とを有している。この照明装置100は、図中で下方向に向かって投光する。照明装置100の全体形状は、投光方向から見たとき、ほぼ円形をなす。
【0017】
光源ユニット2は、発光素子としてのLED光源3と、LED光源3の熱を放熱するヒートシンクとしての放熱体7とを有している。光源ユニット2の詳細については後述する。
【0018】
以下では、
図1および
図2中での下方向に相当する方向を「前」とし、
図1および
図2中での上方向に相当する方向を「後」として説明する。照明装置100は、複数(
図1および
図2の構成では7個)の光源ユニット2を備えている。固定枠21は、これら複数の光源ユニット2を一括して支持する。固定枠21には、光源ユニット2を固定するねじ(図示省略)を通すねじ穴(図示省略)が形成されており、光源ユニット2の前面が固定枠21に固定される。固定枠21には、光源ユニット2のLED光源3の少なくとも発光部を露出させる開口21a,21bが形成されている。
【0019】
反射体28、透光板29および表面反射枠30は、固定枠21の前面側に配置され、必要な光質を与えるための光制御部材として機能する。
【0020】
反射体28には、複数の個別開口28aが形成されている。各々の個別開口28aは、各々の光源ユニット2が備えるLED光源3の発光部を個別に露出させる。反射体28は、例えば高反射性樹脂材料で成形され、板状をなしている。個別開口28aの内周面は、内径が前方に向かって連続的に拡大している。個別開口28aの内周面は、LED光源3の発光部を囲むように配置される。反射体28は、LED光源3の側方発光成分を、個別開口28aの内周面で反射させて、前面側へ光線方向を制御するような光学的機能を有する。
【0021】
透光板29は、反射体28の前面側に配置される。透光板29は、光源保護および配光制御の機能を有する。透光板29は、目的とする光質に合わせて、表面がクリアまたはブラスト状の透光性樹脂材料で構成されることが好ましい。また、目的によっては、透光板29がレンズ機能を兼ね備える構成であっても良い。
【0022】
表面反射枠30は、反射体28および透光板29の外周を囲むように配置される。表面反射枠30は、金属を主材料とし、少なくとも内周面が拡散状あるいは高反射性の鏡面状であることが好ましい。表面反射枠30は、光を反射する配光制御あるいはグレア防止機能を有する。
【0023】
各光源ユニット2の後部は、後方支持体27に固定されている。後方支持体27は、複数の光源ユニット2の後方部分を一括して支持する。
【0024】
以上説明した参考例の照明装置100では、固定枠21が一つの部材で構成されている。これに対し、本実施の形態1の照明装置は、参考例の照明装置100の固定枠21に代えて、複数の固定枠要素20を組み合わせて構成された固定枠22を備える。
図3は、本実施の形態1の照明装置が備える固定枠要素20を示す前面図である。
図4は、
図3に示す固定枠要素20の斜視図である。
図5は、本実施の形態1の照明装置が備える固定枠22および光源ユニット2の前面図である。以下、
図3乃至
図5を参照して、本実施の形態1の照明装置の固定枠要素20および固定枠22について説明する。なお、本実施の形態1の照明装置は、固定枠21に代えて固定枠22を備えること以外は、参考例の照明装置100と同様であるので、全体構成の図および説明は省略する。
【0025】
図3および
図4に示す本実施の形態1の固定枠要素20には、光源ユニット2のLED光源3の少なくとも発光部を露出させる開口20aと、光源ユニット2を固定する固定手段としてのねじ穴20bとが設けられている。このような固定枠要素20は、後述する固定枠22の一部を形成するものである。開口20aは、LED光源3の少なくとも発光部を露出可能な幅を有する円弧状の形状をなしている。開口20aが描く円弧の中心角は、ほぼ180°である。ねじ穴20bは、開口20aの外周側と内周側とにそれぞれ設けられている。ねじ穴20bは、開口20aが描く円弧と同心の円弧に沿って、多数形成されている。本実施の形態1では、隣接するねじ穴20b同士が結合しているが、各々のねじ穴20bが独立していてもよい。本実施の形態1の固定枠要素20の外形(外縁の形状)は、台形になっており、この台形の下底20cの両端にある角はそれぞれ60°をなしている。本実施の形態1では、固定枠要素20の外形をこのような台形にしたことにより、後述するように、固定枠22を形成する際の固定枠要素20の組み合わせ個数の自由度が高くなり、多様な固定枠22を形成することが可能となる。
【0026】
図5に示すように、本実施の形態1の固定枠22は、3個の固定枠要素20を組み合わせて構成されている。本実施の形態1の固定枠22では、3個の固定枠要素20の下底20cがほぼ正三角形を形成するように、3個の固定枠要素20が配置されている。また、固定枠22は、隣接する固定枠要素20同士を連結する連結部材23を有している。連結部材23の両端部には、ねじ(ボルト)24を通す穴が形成されている。連結部材23は、ねじ24を通した穴を固定枠要素20の下底20cの両端付近のねじ穴20bに重ね、ねじ24をナット(図示せず)で締め付けることで固定されている。本実施の形態1では、このような連結部材23を介して固定枠要素20同士を連結することにより、固定枠要素20の組み合わせの自由度を高くすることができ、多様な固定枠22を形成することが可能となる。
【0027】
光源ユニット2の前面には、LED光源3を挟むように位置する2箇所に、固定手段としてのねじ25(ボルト)が螺合するねじ穴が形成されている。このねじ25を固定枠要素20のねじ穴20bに通して締め付けることにより、光源ユニット2を固定枠要素20に対し確実に固定することができる。光源ユニット2のLED光源3の発光部は、開口20aによって露出している。このため、光源ユニット2のLED光源3から発せられた光は、固定枠要素20に遮られることなく、投光方向に照射される。本実施の形態1では、一つの固定枠要素20につき二個の光源ユニット2を取り付け可能になっている。したがって、固定枠22全体では、6個の光源ユニット2を取り付け可能になっている。ただし、
図5では、固定枠22を構成する3個の固定枠要素20のうちの一つに取り付けた2個の光源ユニット2のみを示し、他の2個の固定枠要素20に取り付けられる光源ユニット2の図示を省略している。
【0028】
なお、本発明では、一つの固定枠要素20当たりに取り付け可能な光源ユニット2の個数は、2個に限定されるものではなく、1個でも3個以上でも良い。本実施の形態1のように、一つの固定枠要素20当たりに複数の光源ユニット2を取り付け可能にすることにより、固定枠22全体に取り付け可能な光源ユニット2の個数の自由度を更に高くすることができ、より多様な光束クラスの照明装置を構成することが可能となる。
【0029】
本実施の形態1では、固定枠要素20のねじ穴20bが開口20aの長手方向に沿って配列されているため、光源ユニット2を固定するねじ25を取り付けるねじ穴20bを選択することにより、固定枠要素20に対する光源ユニット2の固定位置を開口20aの長手方向に沿って調整することができる。このため、固定枠22に対する光源ユニット2のレイアウトの自由度を高くすることができる。また、開口20aの形状を細長い形状(本実施の形態1では円弧状)にしたことにより、固定枠要素20に対する光源ユニット2の固定位置を変更しても、LED光源3の発光部を開口20aから確実に露出させることができる。
【0030】
ただし、本発明では、固定枠要素20の開口20aの形状は、円弧状に限らず、例えば、直線状、折れ線状、十字状などの形状でもよい。また、固定枠要素20の開口20aは、細長い形状に限らず、円形、正多角形などでも良い。
【0031】
固定枠要素20は、金属材料で構成されていることが好ましく、金属材料の中でも、例えば、ヒートシンクの素材として優秀なアルミニウムまたはアルミニウム合金などで構成されていることがより好ましい。金属材料は熱伝導率が高いため、固定枠要素20を金属材料で構成することにより、LED光源3が発生した熱が固定枠要素20に効率良く伝熱し、固定枠要素20からも放熱することができる。このため、放熱性を向上し、LED光源3の発光効率を向上することができる。また、連結部材23についても、金属材料で構成することが望ましい。連結部材23を金属材料で構成することにより、連結部材23の熱伝導率が高くなるため、固定枠要素20同士の間で効率良く伝熱可能になる。このため、複数の光源ユニット2の温度を均一化することができ、放熱性を更に向上することができる。
【0032】
図6は、本実施の形態1の固定枠要素20を2個組み合わせて構成した固定枠22を示す前面図である。
図7は、本実施の形態1の固定枠要素20を4個組み合わせて構成した固定枠22を示す前面図である。
図6に示す固定枠22は、2個の固定枠要素20を組み合わせて構成されており、2個の固定枠要素20の下底20c同士が対向するように配置されている。
図7に示す固定枠22は、4個の固定枠要素20を組み合わせて構成されており、
図5に示す3個の固定枠要素20の下底20cで囲まれる正三角形の空間にもう一つの固定枠要素20を挿入した配置になっている。なお、
図6および
図7では、固定枠要素20同士を連結する連結部材23の図示を省略している。
【0033】
本実施の形態1の照明装置では、要求される光量(光束クラス)などに応じて、搭載する光源ユニット2の個数が設定される。
図5乃至
図7に示すように、本実施の形態1では、組み合わせる固定枠要素20の個数を変えることによって、各種の大きさの固定枠22を構成することが可能となる。このため、照明装置の光束クラスまたは照明装置のサイズなどに応じて、それに適した固定枠22を形成することができる。例えば、光束クラスまたは装置サイズの小さい照明装置には
図6に示す固定枠22を使用し、光束クラスまたは装置サイズが中程度の照明装置には
図5に示す固定枠22を使用し、光束クラスまたは装置サイズの大きい照明装置には
図7に示す固定枠22を使用することができる。本実施の形態1によれば、そのような複数種類の照明装置を製造する際に、共通の固定枠要素20を用いて固定枠22を形成することができ、専用の固定枠を用意する必要がない。このため、製造コストを低減することができる。なお、本実施の形態1では、照明装置のサイズとしては、例えば、埋め込む穴の径の直径で150mm〜350mm程度の各種のサイズに対応することが可能となる。
【0034】
また、本実施の形態1では、前述したように、固定枠要素20に対する光源ユニット2の固定位置を調整可能であるため、固定枠22における光源ユニット2のレイアウトの自由度を高くすることができる。これにより、ビーム角や配光制御が容易に可能になる。
【0035】
なお、本実施の形態1の固定枠要素20では、円弧状の開口20aの外周側と内周側とにそれぞれねじ穴20bを円弧状に配列したことにより、光源ユニットの形状によらず、容易に固定することが可能となる。例えば、前面から見て細い形状の光源ユニットを用いて、その光源ユニットを開口20aの半径方向に平行に配置した場合には、一つの固定枠要素20に対して多数の光源ユニットを固定することができる。これにより、光源を密集して配置することができる。照明器具としては、一般に光源同士の距離が近い方が、色われや光われを防止でき、好ましいとされる。
【0036】
また、
図5に示した例では、各固定枠要素20の光源ユニット2の取り付け面が同一平面上になるように3個の固定枠要素20を連結部材23で連結しているが、連結部材23の形状を変更することにより、連結部材23に連結される一方の固定枠要素20の光源ユニット2の取り付け面と、当該連結部材23に連結される他方の固定枠要素20の光源ユニット2の取り付け面とが角度をなすようにしても良い。このようにして固定枠22を形成することにより、固定枠22に取り付けた各光源ユニット2の投光方向を複数の方向に振り分けることができるため、ビーム角や配光を容易に制御することが可能となる。
【0037】
次に、光源ユニット2の構成について詳細に説明する。
図8は、本発明の実施の形態1の照明装置が備える光源ユニット2を示す斜視図である。
図9は、
図8に示す光源ユニット2を斜め後ろから見た斜視図である。
図10は、
図8に示す光源ユニット2の前面図である。
図11は、
図8に示す光源ユニット2の後面図である。
【0038】
これらの図に示すように、本実施の形態1の光源ユニット2は、LED光源3と、光源取り付け板5と、放熱体取り付け板6と、放熱体7(ヒートシンク)とを備えている。本実施の形態1のLED光源3は、チップ・オン・ボード(Chip On Board:COB)タイプのLED光源(以下、「COB形LED光源」と称する)で構成されている。すなわち、本実施の形態1のLED光源3は、給電端子を備えた基板3aと、この基板3a上に直接に複数のLEDベアチップを実装して樹脂封止することにより形成された発光面3b(発光部)とを有している。このようなCOB形LED光源は、大光量で面発光することができる。このため、光源ユニット2のLED光源3をCOB形LED光源で構成することにより、照明装置に組み込む光源ユニット2の数を少なくすることができ、大光束の照明装置を容易に実現することができる。LED光源3としては、例えば、基板3a上に複数の青系LEDベアチップを配置し、黄色系蛍光体混合の樹脂材料で封止した白色発光のCOB形LED光源を好ましく用いることができる。また、LED光源3としては、約5〜30W程度(例えば、外形寸法が約15〜40mm四方程度、発光効率が100ルーメン/W程度)の、大光束のCOB形LED光源を用いることが好ましい。
【0039】
光源取り付け板5は、LED光源3を取り付ける取り付け面5aを有している。光源取り付け板5は、例えばアルミナ等のファインセラミックス製、または熱伝導率の高いアルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属製であることが好ましい。本実施の形態1における光源取り付け板5は円板状をなしているが、形状はこれに限定されるものではなく、板状で表面の平滑性が保たれていれば他の形状でも良い。
【0040】
放熱体取り付け板6は、光源取り付け板5の取り付け面5aの反対側の面に接触して設けられている。放熱体取り付け板6と、光源取り付け板5とは、隙間無く密着していることが好ましい。放熱体取り付け板6は、板状(本実施の形態1では円板状)をなしている。放熱体取り付け板6は、金属製であり、特にアルミニウム製またはアルミニウム合金製であることが好ましい。放熱体取り付け板6を金属製にすることにより、放熱体取り付け板6の熱伝導率を高くすることができるので、放熱性を向上することができる。放熱体取り付け板6がアルミニウム製またはアルミニウム合金製である場合には、放熱体取り付け板6の表面にアルマイト処理が施されていることが好ましい。放熱体取り付け板6の表面にアルマイト処理を施すことにより、放射率を高めることができ、放熱性を更に向上することができる。
【0041】
光源取り付け板5と放熱体取り付け板6とは、例えばねじ等の固定部材(図示せず)を用いて、互いに固定されることが好ましい。この場合、光源取り付け板5と、放熱体取り付け板6とは、接着剤等を介さずに直接に接触することが好ましい。これにより、光源取り付け板5と放熱体取り付け板6との間の伝熱が接着剤層によって妨げられることを防止し、放熱性を向上することができる。また、光源取り付け板5と放熱体取り付け板6との接触面に研磨加工を施すことにより、表面粗さを低減しても良い。これにより、光源取り付け板5と放熱体取り付け板6とをより確実に密着させることができ、光源取り付け板5と放熱体取り付け板6との間の伝熱を促進し、放熱性を向上することができる。
【0042】
放熱体7は、放熱体取り付け板6の後面6aに接触して設けられている。放熱体7は、金属製であることが好ましく、特にアルミニウム製またはアルミニウム合金製であることが好ましい。また、放熱体取り付け板6と放熱体7とは、同じ金属材料で構成されることが好ましい。放熱体7を金属製にすることにより、放熱体7の熱伝導率を高くすることができるので、放熱性を向上することができる。放熱体7がアルミニウム製またはアルミニウム合金製である場合には、放熱体7の表面にアルマイト処理が施されていることが好ましい。放熱体7の表面にアルマイト処理を施すことにより、放射率を高めることができ、放熱性を更に向上することができる。
【0043】
図9に示すように、放熱体7は、中空の円筒形の支柱部8と、支柱部8から放射状に外側に突出する複数のフィン9(放熱要素)とを有する形状をなしている。放熱体7をこのような形状にすることにより、フィン9の総面積を大きくすることができ、放熱性を向上することができる。また、支柱部8を中空にしたことにより、光源ユニット2の軽量化が図れる。支柱部8とフィン9とは、一体的に形成されていることが好ましい。
【0044】
実施の形態2.
次に、
図12を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図12は、本発明の実施の形態2の照明装置が備える光源ユニットを示す斜視図である。
図12に示すように、本実施の形態2の光源ユニット2Bが備える放熱体7Bは、中空の円筒形の支柱部8と、支柱部8から放射状に外側に突出する複数のフィン9B(放熱要素)とを有する形状をなしている。また、放熱体7Bは、放熱体取り付け板6からの距離が大きくなるにつれて、支柱部8の径方向についてのフィン9Bの長さが長くなる形状になっている。このような構成により、放熱体取り付け板6からの距離が大きくなるにつれて、放熱体7Bの軸方向(支柱部8の軸方向)の単位長さ当たりの放熱面積が大きくなる。このため、放熱性を更に向上することができる。
【0045】
実施の形態3.
次に、
図13を参照して、本発明の実施の形態3について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図13は、本発明の実施の形態3の照明装置が備える光源ユニットを示す斜視図である。
図13に示すように、本実施の形態3の光源ユニット2Cが備える放熱体7Cは、中空の円筒形の支柱部8Cと、支柱部8Cから放射状に外側に突出する複数のフィン9C(放熱要素)とを有する形状をなしている。放熱体7Cは、放熱体取り付け板6からの距離が大きくなるにつれて、支柱部8Cの直径が小さくなる形状になっている。すなわち、支柱部8Cは、テーパー状をなしている。また、放熱体7Cは、放熱体取り付け板6からの距離が大きくなるにつれて、支柱部8の径方向についてのフィン9Cの長さが長くなる形状になっている。このような構成により、放熱体取り付け板6からの距離が大きくなるにつれて、放熱体7Cの軸方向(支柱部8Cの軸方向)の単位長さ当たりの放熱面積が大きくなる。このため、放熱性を更に向上することができる。
【0046】
前述した実施の形態2の光源ユニット2Bでは、放熱体7B全体の直径(フィン9Bの先端での外径)が、放熱体7Bの後端に向かって拡大している。このため、照明装置に複数の光源ユニット2Bを組み込む場合に、隣接する二つの光源ユニット2Bの間隔を広くする必要があり、光源ユニット2Bを高密度に搭載できない場合がある。
【0047】
これに対し、本実施の形態3の光源ユニット2Cでは、放熱体取り付け板6からの距離が大きくなるにつれて、支柱部8Cの直径が小さくなり、かつ、支柱部8の径方向についてのフィン9Cの長さが長くなることにより、放熱体7C全体の直径(フィン9Cの先端での外径)を、放熱体7Cの軸方向(支柱部8Cの軸方向)に沿って、ほぼ一定にすることができる。このため、本実施の形態3によれば、照明装置に複数の光源ユニット2Cを組み込む場合に、隣接する二つの光源ユニット2Cの間隔を実施の形態3に比べて狭くすることができ、実施の形態2に比べて光源ユニット2Cを高密度に搭載することができる。
【0048】
実施の形態4.
次に、
図14を参照して、本発明の実施の形態4について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図14は、本発明の実施の形態4の照明装置が備える光源ユニットを示す斜視図である。
図14に示すように、本実施形態の光源ユニット2Fが備える放熱体7Fは、互いに平行に設けられた複数の平板状のフィン71(放熱要素)によって構成されている。フィン71は、放熱体取り付け板6に対して垂直に設けられている。このような放熱体7Fを備えた光源ユニット2Fを用いた場合であっても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0049】
実施の形態5.
次に、
図15を参照して、本発明の実施の形態5について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図15は、本発明の実施の形態5の照明装置が備える光源ユニットを示す斜視図である。
図15に示すように、本実施の形態2の光源ユニット2Gが備える放熱体7Gは、互いに平行に設けられた複数の棒状の放熱要素72によって構成されている。放熱要素72は、放熱体取り付け板6に対して垂直に設けられている。このような放熱体7Gを備えた光源ユニット2Gを用いた場合であっても、実施の形態1と同様の効果が得られる。なお、本実施の形態2における放熱要素72は、円柱状をなしているが、例えば四角柱状などの多角柱状であってもよい。
【0050】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。上述した実施の形態では、外形が台形の固定枠要素20について説明したが、本発明における固定枠要素の外形は、台形に限らず、例えば、長方形、正方形、菱形、三角形、多角形、扇形などでも良い。また、上述した実施の形態では、1種類の固定枠要素を複数組み合わせて固定枠を形成しているが、本発明では、複数種類の固定枠要素を組み合わせて固定枠を形成しても良い。