【実施例】
【0036】
以下、本発明について、実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら制約されるものではない。
尚、実験例1−1、1−2、1−3及び1−4は参考例であり、それら以外の実験例が実施例である。
【0037】
1.ベンジルフェニルアミンの製造(1)
ハロゲン化水素等の種類を変えて、アニリン及びベンジルアルコールから、ベンジルフェニルアミンを製造した。
【0038】
実
験例1−1
372.5mg(4mmol)のアニリンと、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールと、0.5mLの1,2,4−トリメチルベンゼン(反応溶媒)とを、シュレンクフラスコに収容した。その後、このフラスコに、2M−HClのエーテル溶液を、塩化水素(HCl)の使用量が、ベンジルアルコールに対するモル比で30%に相当する量となるように添加し、これらの混合物を、アルゴンガス雰囲気下、160℃で撹拌しながら12時間反応を行った。
その後、反応系を室温まで冷却し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液10mLを添加した。次いで、エーテルによる抽出を行い、有機層を回収した。その後、硫酸ナトリウムにより脱水し、減圧下、濃縮した。得られた粗生成物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサン=10/90)により精製し、以下に示す、白色固体のベンジルフェニルアミン(2級アミン)を得た。内部標準として1,1,2,2−テトラクロロエタンを用いた
1H−NMR測定により収率23%を得た。
また、NMR測定における化学シフト(ppm)は、以下の通りである。
(1)
1H−NMR(400MHz、溶媒:CDCl
3)
δ4.00(brs,1H)、4.32(s,2H)、6.62−6.64(d,J=7.6Hz,2H)、6.71(t,J=7.3Hz,1H)、7.16(t,J=7.9Hz,2H)、7.26−7.37(m,5H)
(2)
13C−NMR(100MHz、溶媒:CDCl
3)
δ48.3、112.8、117.5、127.2、127.4、128.6、129.2、139.4、148.1
【化3】
【0039】
実
験例1−2
2M−HClのエーテル溶液に代えて、臭化水素(HBr)の使用量が、ベンジルアルコールに対するモル比で30%に相当する量となるように、47質量%臭化水素酸水溶液を用いた以外は、実
験例1−1と同様にして、ベンジルフェニルアミンを得た。収率は28%であった。
【0040】
実
験例1−3
2M−HClのエーテル溶液に代えて、ヨウ化水素(HI)の使用量が、ベンジルアルコールに対するモル比で30%に相当する量となるように、57質量%ヨウ化水素酸水溶液を用いた以外は、実
験例1−1と同様にして、ベンジルフェニルアミンを得た。収率は60%であった。
【0041】
実
験例1−4
2M−HClのエーテル溶液に加えて、更に、リン酸の使用量が、ベンジルアルコールに対するモル比で15%に相当する量となるように、無色固体のリン酸を用いた以外は、実
験例1−1と同様にして、ベンジルフェニルアミンを得た。収率は51%であった。
【0042】
実
験例1−5
2M−HClのエーテル溶液に代えて、ベンジルアルコールに対するモル比で5%に相当する量となるように、1,3,5−トリアゾ−2,4,6−トリホスホリン−2,2,4,4,6,6−クロライド(34.8mg、0.1mmol)を用いた以外は、実
験例1−1と同様にして、ベンジルフェニルアミンを得た。収率は92%であった。
【0043】
比較例1−1
2M−HClのエーテル溶液に代えて、硫酸の使用量が、ベンジルアルコールに対するモル比で30%に相当する量となるように、98質量%硫酸水溶液を用いた以外は、実
験例1−1と同様にして、ベンジルフェニルアミンを得た。収率は4%であった。
【0044】
比較例1−2
2M−HClのエーテル溶液に代えて、硫酸の使用量が、ベンジルアルコールに対するモル比で10%に相当する量となるように、98質量%硫酸水溶液を用いた以外は、実
験例1−1と同様にして、ベンジルフェニルアミンを得た。収率は3%であった。
【0045】
以上の結果から明らかなように、塩化水素、臭化水素又はヨウ化水素の存在下、あるいは、1,3,5−トリアゾ−2,4,6−トリホスホリン−2,2,4,4,6,6−クロライドの存在下で、アニリン及びベンジルアルコールを反応させると、20%以上の収率をもって、ベンジルフェニルアミンを製造可能であることが分かった。
【0046】
2.ベンジルフェニルアミンの製造(2)
実
験例2−1
1,2,4−トリメチルベンゼンに代えて、1,3,5−トリメチルベンゼンを反応溶媒として用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例1−5と同様にして、アニリン及びベンジルアルコールを反応させた。このとき、アニリン及びベンジルアルコールのモル比(ベンジルアルコール/アニリン)を、それぞれ、0.5、0.75、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25及び2.5とした。反応生成物である、ベンジルフェニルアミン(2級アミン)、及び、以下に示すジベンジルフェニルアミン(3級アミン)の収率を
図1に示した。
【化4】
(Phはフェニル基を示す)
【0047】
図1から明らかなように、アニリン及びベンジルアルコールのモル比(ベンジルアルコール/アニリン)が大きいほど、即ち、ベンジルアルコールの使用量が過多であると、ジベンジルフェニルアミン(3級アミン)の収率が高くなった。一方、アニリン及びベンジルアルコールのモル比(ベンジルアルコール/アニリン)が小さいほど、即ち、ベンジルアルコールの使用量が過少であると、ベンジルフェニルアミン(2級アミン)の収率が高くなった。
【0048】
3.他の高級アミンの製造
実
験例3−1
372.5mg(4mmol)のアニリンと、244.3mg(2mmol)の4−メチルベンジルアルコールと、0.5mLの1,2,4−トリメチルベンゼン(反応溶媒)とを、シュレンクフラスコに収容した。その後、このフラスコに、34.8mg(0.1mmol)の1,3,5−トリアゾ−2,4,6−トリホスホリン−2,2,4,4,6,6−クロライドを添加し、これらの混合物を、アルゴンガス雰囲気下、160℃で撹拌しながら24時間反応を行った。
その後、実
験例1−1と同様の操作を行い、以下に示す(4−メチルベンジル)フェニルアミンを得た。収率は76%であった。
【化5】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 2.33 (s, 3H), 3.95 (brs, 1H), 4.26 (s, 2H), 6.60-6.62 (m, 2H), 6.69-6.71 (m, 1H), 7.13-7.19 (m, 4H), 7.24-7.25 (m, 2H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 21.0, 48.0, 112.7, 117.4, 127.7, 129.1, 129.3, 136.3, 136.8, 148.1〕
【0049】
実
験例3−2
4−メチルベンジルアルコールに代えて、276.3mg(2mmol)の4−メトキシベンジルアルコールを用い、反応温度を140℃とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す(4−メトキシベンジル)フェニルアミンを得た。収率は55%であった。
【化6】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 3.77 (s, 3H), 3.91 (brs, 1H), 4.22 (s, 2H), 6.60-6.62 (m, 2H), 6.69-6.71 (m, 1H), 6.85-6.86 (m, 2H), 7.13-7.17 (m, 2H), 7.25-7.27 (m, 2H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 47.7, 55.2, 112.7, 113.9, 117.4, 128.7, 129.1, 131.3, 148.1, 158.7〕
【0050】
実
験例3−3
4−メチルベンジルアルコールに代えて、244.3mg(2mmol)の3−メチルベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す(3−メチルベンジル)フェニルアミンを得た。収率は86%であった。
【化7】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 2.34 (s, 3H), 3.98 (brs, 1H), 4.28 (s, 2H), 6.64 (d, J=8.3 Hz, 2H), 6.71 (t, J=7.1 Hz, 1H), 7.07-7.25 (m, 6H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 21.3, 48.2, 112.7, 117.4, 124.4, 127.8, 128.1, 128.4, 129.1, 138.1, 139.3, 148.1〕
【0051】
実
験例3−4
4−メチルベンジルアルコールに代えて、276.3mg(2mmol)の3−メトキシベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す(3−メトキシベンジル)フェニルアミンを得た。収率は83%であった。
【化8】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 3.7 (s, 3H), 4.0 (brs, 1H), 4.29 (s, 2H), 6.62 (d, J=7.8 Hz, 2H), 6.71 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.79-6.82 (m, 1H), 6.92-6.96 (m, 2H), 7.16 (t, J=7.6 Hz, 2H), 7.23-7.25 (m, 1H)〕
【0052】
実
験例3−5
4−メチルベンジルアルコールに代えて、252.3mg(2mmol)の4−フルオロベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す(4−フルオロベンジル)フェニルアミンを得た。収率は98%であった。
【化9】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 3.95 (s, 1H), 4.23 (s, 2H), 6.57 (d, J=8.3 Hz, 2H), 6.68-6.71 (m, 1H), 6.96-7.00 (m, 2H), 7.12-7.16 (m, 2H), 7.26-7.29 (m, 2H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 47.4, 112.7, 115.2, 115.4, 117.6, 128.6, 128.9, 129.2, 135.0, 135.1, 147.8, 160.7, 163.1〕
【0053】
実
験例3−6
4−メチルベンジルアルコールに代えて、285.2mg(2mmol)の4−クロロベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す(4−クロロベンジル)フェニルアミンを得た。収率は81%であった。
【化10】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 4.03 (brs, 1H), 4.3 (s, 2H), 6.6 (d, J=8.0 Hz, 2H), 6.72 (t, J=7.3 Hz, 1H), 7.16 (t, J=7.8 Hz, 2H), 7.29 (s, 4H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 47.4, 112.7, 117.6, 128.6, 128.7, 129.2, 132.7, 137.9, 147.4〕
【0054】
実
験例3−7
4−メチルベンジルアルコールに代えて、374.1mg(2mmol)の4−ブロモベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す(4−ブロモベンジル)フェニルアミンを得た。収率は79%であった。
【化11】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 4.04 (brs, 1H), 4.28 (s, 2H), 6.59 (d, J=7.6 Hz, 2H), 6.71 (t, J=7.3 Hz, 1H), 7.16 (t, J=7.6 Hz, 2H), 7.22-7.24 (m, 2H), 7.43-7.45 (m, 2H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 47.4, 112.7, 117.6, 120.7, 128.9, 129.2, 131.5, 138.4, 147.6〕
【0055】
実
験例3−8
4−メチルベンジルアルコールに代えて、468.1mg(2mmol)の2−ヨードベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す(2−ヨードベンジル)フェニルアミンを得た。収率は83%であった。
【化12】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 4.08 (brs, 1H), 4.24 (s, 2H), 6.52-6.55 (m, 2H), 6.67-6.71 (m, 1H), 6.88-6.92 (m, 1H), 7.10-7.15 (m, 2H), 7.20-7.24 (m, 1H), 7.30-7.32 (m, 1H), 7.79-7.81 (m, 1H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 53.1, 98.4, 112.8, 117.6, 128.2, 128.6, 128.8, 129.1, 139.3, 140.8, 147.4〕
【0056】
実
験例3−9
4−メチルベンジルアルコールに代えて、244.3mg(2mmol)の2−フェニルエタノールを用い、反応温度を180℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すフェネチルフェニルアミンを得た。収率は71%であった。
【化13】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 2.91 (t, J=7.1 Hz, 2H), 3.39 (m, 2H), 3.66 (s, 1H), 6.6 (d, J=8.0 Hz, 2H), 6.70 (t, J=7.3 Hz, 1H), 7.15-7.24 (m, 5H), 7.29-7.33 (m, 2H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 35.3, 44.9, 112.8, 117.3, 126.3, 128.5, 128.6, 129.1, 139.2, 147.9〕
【0057】
実
験例3−10
4−メチルベンジルアルコールに代えて、260.5mg(2mmol)の1−オクタノールを用い、反応温度を180℃とし、反応時間を24時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すオクチルフェニルアミンを得た。収率は94%であった。
【化14】
【0058】
実
験例3−11
4−メチルベンジルアルコールに代えて、256.4mg(2mmol)の(E)−2−オクテン−1−オールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す(E)−オクタ−2−エニルフェニルアミン(=N−(2−オクテニル)アニリン)を得た。収率は94%であった。
【化15】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 0.88 (t, J=7.0 Hz, 3H), 1.25-1.38 (m, 6H), 2.00-2.05 (m, 2H), 3.68-3.69 (m, 2H), 5.52-5.58 (m, 1H), 5.66-5.73 (m, 1H), 6.60-6.63 (m, 2H), 6.67-6.71 (m, 1H), 7.14-7.18 (m, 1H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 14.0, 25.5, 28.9, 31.3, 32.2, 46.1, 112.9, 117.3, 126.6, 129.1, 133.5, 148.2〕
【0059】
実
験例3−12
4−メチルベンジルアルコールに代えて、284.5mg(2mmol)の(Z)−6−ノネン−1−オールを用い、反応時間を72時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す(Z)−ノン−6−エニルフェニルアミン(=N−(6−ノネニル)アニリン)を得た。収率は70%であった。
【化16】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 0.95 (t, J=7.5Hz, 3H), 1.37-1.40 (m, 4H), 1.58-1.62 (m, 2H), 1.99-2.07 (m, 4H), 3.08 (t, J=7.1 Hz, 2H), 3.56 (brs, 1H), 5.38-5.40 (m, 2H), 6.58 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.67 (t, J=7.3 Hz, 1H), 7.13-7.21 (m, 2H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 14.3, 20.4, 26.7, 26.9, 29.4, 29.5, 43.8, 112.6, 117.0, 128.8, 129.1, 131.8, 148.5〕
【0060】
実
験例3−13
4−メチルベンジルアルコールに代えて、244.3mg(2mmol)の1−フェニルエタノールを用い、反応温度を140℃とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すフェニル−(1−フェニルエチル)アミン(=α−メチルベンジルフェニルアミン)を得た。収率は55%であった。
【化17】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 1.49 (d, J=6.6 Hz, 3H), 4.05 (s, 1H), 4.41 (q, J=6.8 Hz, 1H), 6.34-6.36 (m, 2H), 7.12-7.14 (m, 2H), 7.22-7.24 (m, 1H), 7.30-7.31 (m, 4H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 24.9, 53.4, 108.7, 114.8, 125.6, 126.9, 128.6, 131.7, 144.5, 146.1〕
【0061】
実
験例3−14
4−メチルベンジルアルコールに代えて、304.5mg(2mmol)のアダマンタン−1−オールを用い、反応温度を180℃とし、反応時間を72時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すアダマンタン−1−イル−フェニルアミンを得た。収率は78%であった。
【化18】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 1.63 (s, 6H), 1.87 (s, 6H), 2.1 (s, 3H); 3.2 (brs, 1H), 6.70-6.80 (m, 3H), 7.12-7.25 (m, 2H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 29.7, 36.4, 43.4, 52.1, 119.0, 119.1, 128.7, 146.0〕
【0062】
実
験例3−15
アニリンに代えて、428.6mg(4mmol)のp−トリルアミン(=4−メチルアニリン)を用い、4−メチルベンジルアルコールに代えてベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す(4−メチルベンジル)フェニルアミン(=N−ベンジル−4−メチルアニリン)を得た。収率は77%であった。
【化19】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 2.33 (s, 3H), 3.95 (brs, 1H), 4.26 (s, 2H), 6.60-6.62 (m, 2H), 6.69-6.71 (m, 1H), 7.13-7.19 (m, 4H), 7.24-7.25 (m, 2H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 21.0, 48.0, 112.7, 117.4, 127.7, 129.1, 129.3, 136.3, 136.8, 148.1〕
【0063】
実
験例3−16
アニリンに代えて、428.6mg(4mmol)のm−トリルアミン(=3−メチルアニリン)を用い、4−メチルベンジルアルコールに代えてベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジル−m−トリルアミン(=N−ベンジル−3−メチルアニリン)を得た。収率は98%であった。
【化20】
〔
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 21.6, 48.3, 109.9, 113.6, 118.4, 127.1, 127.5, 128.6, 129.1, 138.9, 139.5, 148.1〕
【0064】
実
験例3−17
アニリンに代えて、428.6mg(4mmol)のo−トリルアミン(=2−メチルアニリン)を用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジル−o−トリルアミン(=N−ベンジル−2−メチルアニリン)を得た。収率は96%であった。
【化21】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 2.16 (s, 3H), 3.85 (s, 1H), 3.85 (s, 2H), 6.61 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.65-6.69 (m, 1H), 7.06-7.11 (m, 2H), 7.24-7.40 (m, 5H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 17.5, 48.3, 109.9, 117.1, 121.9, 127.1, 127.2, 127.5, 128.6, 130.0, 139.4, 146.1〕
【0065】
実
験例3−18
アニリンに代えて、492.6mg(4mmol)の4−メトキシフェニルアミンを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す(4−メトキシベンジル)フェニルアミン(=N−ベンジル−4−メトキシアニリン)を得た。収率は76%であった。
【化22】
【0066】
実
験例3−19
アニリンに代えて、444.5mg(4mmol)の4−フルオロフェニルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジル−(4−フルオロロフェニル)アミン(=N−ベンジル−4−フルオロアニリン)を得た。収率は81%であった。
【化23】
【0067】
実
験例3−20
アニリンに代えて、444.5mg(4mmol)の3−フルオロフェニルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジル−(3−フルオロフェニル)アミン(=N−ベンジル−3−フルオロアニリン)を得た。収率は87%であった。
【化24】
【0068】
実
験例3−21
アニリンに代えて、444.5mg(4mmol)の2−フルオロフェニルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジル−(2−フルオロフェニル)アミン(=N−ベンジル−2−フルオロアニリン)を得た。収率は56%であった。
【化25】
【0069】
実
験例3−22
アニリンに代えて、510.3mg(4mmol)の4−クロロフェニルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジル−4−クロロフェニルアミン(=N−ベンジル−4−クロロアニリン)を得た。収率は79%であった。
【化26】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 3.99 (s, 1H), 4.23 (s, 2H), 6.46-6.50 (m, 2H), 7.05-7.08 (m, 2H), 7.24-7.31 (m, 5H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 48.2, 113.8, 121.9, 127.2, 127.3, 128.6, 128.9, 138.8, 146.5〕
【0070】
実
験例3−23
アニリンに代えて、552.5mg(4mmol)の3−ニトロフェニルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジル−(3−ニトロフェニル)アミン(=N−(3−ニトロフェニル)ベンジルアミン)を得た。収率は74%であった。
【化27】
【0071】
実
験例3−24
アニリンに代えて、644.5mg(4mmol)の3−トリフルオロメチルフェニルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジル−(3−トリフルオロメチルフェニル)アミン(=N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンジルアミン)を得た。収率は61%であった。
【化28】
【0072】
実
験例3−25
アニリンに代えて、576.7mg(4mmol)のキノリン−8−イル−アミン(=8−アミノキノリン)を用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用いた以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジル−キノリン−8−イル−アミン(=N−ベンジルキノリン−8−アミン)を得た。収率は99%であった。
【化29】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 4.52 (s, 2H), 6.61-6.63 (m, 2H), 7.02 (d,J=7.9 Hz, 1H), 7.23-7.33 (m, 5H), 7.40-7.42 (m, 2H), 8.00-8.02 (m, 1H), 8.68-8.70 (m, 1H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 47.6, 105.1, 114.1, 121.3, 127.1, 127.3, 127.7, 128.5, 128.6, 135.9, 138.1, 139.1, 144.5, 146.8〕
【0073】
実
験例3−26
アニリンに代えて、428.6mg(4mmol)のベンジルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すジベンジルアミンを得た。収率は74%であった。
【化30】
【0074】
実
験例3−27
アニリンに代えて、484.7mg(4mmol)の2−フェニルエチルアミン(=β−フェネチルアミン)を用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN−ベンジルフェネチルアミンを得た。収率は98%であった。
【化31】
【0075】
実
験例3−28
アニリンに代えて、396.7mg(4mmol)のシクロヘキシルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジルシクロヘキシルアミンを得た。収率は47%であった。
【化32】
【0076】
実
験例3−29
アニリンに代えて、452.8mg(4mmol)のシクロヘプチルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジルシクロヘプチルアミンを得た。収率は58%であった。
【化33】
【0077】
実
験例3−30
アニリンに代えて、517.0mg(4mmol)のオクチルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジルオクチルアミンを得た。収率は52%であった。
【化34】
【0078】
実
験例3−31
アニリンに代えて、741.4mg(4mmol)のドデシルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジルドデシルアミンを得た。収率は57%であった。
【化35】
【0079】
実
験例3−32
アニリンに代えて、517.0mg(4mmol)のオクチルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、260.5mg(2mmol)の1−オクタノールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すジオクチルアミンを得た。収率は53%であった。
【化36】
【0080】
実
験例3−33
アニリンに代えて、266.4mg(2mmol)の1,2,3,4−テトラヒドロキノリンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す1−ベンジル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンを得た。収率は85%であった。
【化37】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 1.99-2.04 (m, 2H), 2.81 (t, J=6.2 Hz, 2H), 3.36 (t, J=5.7Hz, 2H), 4.47 (s, 2H), 6.49 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.56 (t, J=7.3 Hz, 1H), 6.94-6.98 (m, 2H), 7.22-7.32 (m, 5H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 22.3, 28.2, 49.8, 55.1, 110.9, 115.8, 122.2, 126.5, 126.7, 127.1, 128.5, 128.9, 138.9, 145.5〕
【0081】
実
験例3−34
アニリンに代えて、266.4mg(2mmol)の1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応系に8μL(0.1mmol)実
験例のDMFを添加し、反応温度を180℃とし、反応時間を48時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す1−ベンジル−1,2,3,4−テトライソヒドロキノリンを得た。収率は73%であった。
【化38】
【0082】
実
験例3−35
アニリンに代えて、214.3mg(2mmol)のN−メチルフェニルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−26と同様の操作を行い、以下に示すベンジルメチルフェニルアミンを得た。収率は85%であった。
【化39】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 3.0 (s, 3H), 4.52 (s, 2H), 6.70-6.75 (m, 3H), 7.21-7.30 (m, 7H)〕
【0083】
実
験例3−36
アニリンに代えて、366.5mg(2mmol)のベンジルフェニルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、ジベンジルフェニルアミンを得た。収率は55%であった。
【0084】
実
験例3−37
アニリンに代えて、242.4mg(4mmol)のN−ベンジルメチルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を180℃、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すジベンジルメチルアミンを得た。収率は67%であった。
【化40】
【0085】
実
験例3−38
アニリンに代えて、394.6mg(4mmol)のN,N−ジベンジルアミンを用い、反応温度を180℃、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すトリベンジルアミンを得た。収率は81%であった。
【化41】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 3.54 (s, 6H), 7.18-7.21 (m, 3H), 7.27-7.31 (m, 6H), 7.38-7.40 (m, 6H)〕
【0086】
実
験例3−39
アニリンに代えて、258.5mg(2mmol)のN,N−ジブチルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジルジブチルアミンを得た。収率は60%であった。
【化42】
【0087】
実
験例3−40
アニリンに代えて、258.5mg(2mmol)のN,N−ジイソブチルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すベンジルジイソブチルアミンを得た。収率は68%であった。
【化43】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 0.86 (d, J=6.6 Hz, 12H), 1.73-1.79 (m, 2H), 2.07 (d, J=7.3 Hz, 4H), 3.46 (s, 4H), 7.17-7.21 (m, 1H), 7.25-7.28 (m, 2H), 7.32-7.33 (m, 2H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 20.9, 25.8, 26.3, 59.8, 63.4, 126.4, 127.9, 128.8, 140.5〕
【0088】
実
験例3−41
アニリンに代えて、174.2mg(2mmol)のモルホリンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応時間を200℃、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す4−ベンジルモルホリンを得た。収率は89%であった。
【化44】
【0089】
実
験例3−42
アニリンに代えて、230.3mg(2mmol)の2,6−ジメチルモルホリンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す4−ベンジル−2,6−ジメチルモルホリンを得た。収率は97%であった。
【化45】
【0090】
実
験例3−43
アニリンに代えて、336.6mg(2mmol)の1−シクロヘキシルピペラジンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示す1−ベンジル−4−シクロヘキシルピペラジンを得た。収率は60%であった。
【化46】
【0091】
実
験例3−44
アニリンの使用量を、93.1mg(1mmol)とし、4−メチルベンジルアルコールに代えて、270.4mg(2.5mmol)のベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、N,N−ジベンジルフェニルアミンを得た。収率は75%であった。
【0092】
実
験例3−45
アニリンの使用量を、93.1mg(1mmol)とし、4−メチルベンジルアルコールの使用量を、305.4mg(2.5mmol)とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ビス(4−メチルベンジル)フェニルアミンを得た。収率は86%であった。
【化47】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 2.35 (s, 6H), 4.52 (s, 4H), 6.67 (t, J=7.3 Hz, 1H), 6.72 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.11-7.18 (m, 10H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 21.0, 53.7, 112.4, 116.4, 126.6, 129.1, 129.2, 135.5, 136.3, 149.2〕
【0093】
実
験例3−46
アニリンの使用量を、93.1mg(1mmol)とし、4−メチルベンジルアルコールに代えて、305.4mg(2.5mmol)の3−メチルベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ビス(3−メチルベンジル)フェニルアミンを得た。収率は71%であった。
【化48】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 2.30 (s, 6H), 4.59 (s, 4H), 6.65 (m, 3H), 7.01-7.04 (m, 6H), 7.12-7.20 (m, 4H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 21.4, 54.0, 112.3, 116.4, 123.6, 127.2, 127.5, 128.6, 129.1, 138.2, 138.6, 149.2〕
【0094】
実
験例3−47
アニリンの使用量を、93.1mg(1mmol)とし、4−メチルベンジルアルコールに代えて、345.4mg(2.5mmol)の4−メトキシベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ビス(4−メトキシベンジル)フェニルアミンを得た。収率は96%であった。
【化49】
【0095】
実
験例3−48
アニリンの使用量を、93.1mg(1mmol)とし、4−メチルベンジルアルコールに代えて、345.4mg(2.5mmol)の3−メトキシベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ビス(3−メトキシベンジル)フェニルアミンを得た。収率は95%であった。
【化50】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 3.73 (s, 6H), 4.6 (s, 4H), 6.66-6.84 (m, 9H), 7.12-7.25 (m, 4H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 54.2, 55.1, 112.0, 112.3, 112.5, 116.7, 118.9, 129.1, 129.6, 140.4, 149.1, 159.9〕
【0096】
実
験例3−49
アニリンの使用量を、93.1mg(1mmol)とし、4−メチルベンジルアルコールに代えて、315.3mg(2.5mmol)の4−フルオロベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ビス(4−フルオロベンジル)フェニルアミンを得た。収率は90%であった。
【化51】
【0097】
実
験例3−50
アニリンの使用量を、93.1mg(1mmol)とし、4−メチルベンジルアルコールに代えて、356.5mg(2.5mmol)の4−クロロベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ビス(4−クロロベンジル)フェニルアミンを得た。収率は82%であった。
【化52】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 4.54 (s, 4H), 6.67-6.73 (m, 3H), 7.12-7.18 (m, 6H), 7.24-7.29 (m, 4H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 53.7, 112.7, 117.3, 128.0, 128.7, 129.3, 132.6, 136.8, 148.6〕
【0098】
実
験例3−51
アニリンの使用量を、93.1mg(1mmol)とし、4−メチルベンジルアルコールに代えて、467.6mg(2.5mmol)の4−ブロモベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ビス(4−ブロモベンジル)フェニルアミンを得た。収率は81%であった。
【化53】
【0099】
実
験例3−52
アニリンの使用量を、93.1mg(1mmol)とし、4−メチルベンジルアルコールに代えて、585.1mg(2.5mmol)の2−ヨードベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ビス(2−ヨードベンジル)フェニルアミンを得た。収率は57%であった。
【化54】
【0100】
実
験例3−53
アニリンの使用量を、93.1mg(1mmol)とし、4−メチルベンジルアルコールに代えて、305.4mg(2.5mmol)の2−フェニルエタノールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジフェネチルフェニルアミンを得た。収率は75%であった。
【化55】
【0101】
実
験例3−54
アニリンの使用量を、93.1mg(1mmol)とし、4−メチルベンジルアルコールに代えて、325.6mg(2.5mmol)の1−オクタノールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジオクチルフェニルアミンを得た。収率は74%であった。
【化56】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 0.88 (t, J=7.1 Hz, 6H), 1.27-1.30 (m, 20H), 1.49-1.56 (m, 4H), 3.23 (t, J=8.5Hz, 4H), 6.58-6.63 (m, 3H), 7.16-7.20 (m, 2H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 14.0, 22.6, 27.2, 27.3, 29.3, 29.5, 31.8, 51.0, 111.6, 115.0, 129.1, 148.1〕
【0102】
実
験例3−55
アニリンに代えて、107.2mg(1mmol)のp−トリルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、270.4mg(2.5mmol)のベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジベンジル−p−トリルアミンを得た。収率は62%であった。
【化57】
【0103】
実
験例3−56
アニリンに代えて、107.2mg(1mmol)のm−トリルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、270.4mg(2.5mmol)のベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジベンジル−m−トリルアミンを得た。収率は90%であった。
【化58】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 2.23 (s, 3H), 4.62 (s, 4H), 6.52-6.58 (m, 3H), 7.05 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.22-7.25 (m, 6H), 7.29-7.33 (m, 4H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 21.8, 53.8, 109.6, 112.9, 117.6, 126.6, 126.7, 128.5, 129.0, 138.6, 138.8, 149.2〕
【0104】
実
験例3−57
アニリンに代えて、107.2mg(1mmol)のo−トリルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、270.4mg(2.5mmol)のベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジベンジル−o−トリルアミンを得た。収率は61%であった。
【化59】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 2.44 (s, 3H), 4.06 (s, 4H), 6.92-6.96 (m, 2H), 7.01-7.04 (m, 1H), 7.18-7.26 (m, 11H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 18.5, 56.8, 122.4, 123.4, 126.0, 126.8, 128.0, 128.6, 131.0, 131.05, 138.5, 149.8〕
【0105】
実
験例3−58
アニリンに代えて、123.2mg(1mmol)の4−メトキシフェニルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、270.4mg(2.5mmol)のベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジベンジル−(4−メトキシフェニル)アミンを得た。収率は96%であった。
【化60】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 3.67 (s, 3H), 4.53 (s, 4H), 6.65-6.74 (m, 4H), 7.20-7.23 (m, 6H), 7.26-7.30 (m, 4H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 55.1, 55.7, 114.5, 114.7, 126.8, 126.9, 128.5, 138.9, 143.8, 151.6〕
【0106】
実
験例3−59
アニリンに代えて、111.1mg(1mmol)の4−フルオロフェニルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、270.4mg(2.5mmol)のベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジベンジル−(4−フルオロフェニル)アミンを得た。収率は76%であった。
【化61】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 4.58 (s, 4H), 6.61-6.64 (m, 2H), 6.82-6.86 (m, 2H), 7.21-7.26 (m, 6H), 7.33-7.36 (m, 4H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 54.9, 113.7, 113.8, 115.3, 115.6, 126.6, 126.9, 128.6, 145.6, 154.3, 156.6 (2 peaks more)〕
【0107】
実
験例3−60
アニリンに代えて、127.6mg(1mmol)の4−クロロフェニルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、270.4mg(2.5mmol)のベンジルアルコールを用い、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジベンジル−(4−クロロフェニル)アミンを得た。収率は89%であった。
【化62】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 4.60 (s, 4H), 6.59-6.62 (m, 2H), 7.05-7.07 (m, 2H), 7.17-7.32 (m, 10H);
13C-NMR (100MHz, CDCl
3) δ 54.4, 113.6, 121.5, 126.5, 127.0, 128.6, 128.9, 138.9, 147.6〕
【0108】
実
験例3−61
アニリンに代えて、107.2mg(1mmol)のベンジルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、トリベンジルアミンを得た。収率は86%であった。
【0109】
実
験例3−62
アニリンに代えて、121.2mg(1mmol)のβ−フェネチルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、270.4mg(2.5mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジベンジルフェネチルアミンを得た。収率は65%であった。
【化63】
〔
1H-NMR (400MHz, CDCl
3) δ 2.67-2.71 (m, 2H), 2.78-2.81 (m, 2H), 3.62 (s, 4H), 7.13-7.40 (m, 15H)〕
【0110】
実
験例3−63
アニリンに代えて、99.2mg(1mmol)のシクロヘキシルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジベンジルシクロヘキシルアミンを得た。収率は52%であった。
【化64】
【0111】
実
験例3−64
アニリンに代えて、113.2mg(1mmol)のシクロヘプチルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジベンジルシクロヘプチルアミンを得た。収率は48%であった。
【化65】
【0112】
実
験例3−65
アニリンに代えて、129.2mg(1mmol)のオクチルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジベンジルオクチルアミンを得た。収率は79%であった。
【化66】
【0113】
実
験例3−66
アニリンに代えて、185.4mg(1mmol)のドデシルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、216.3mg(2mmol)のベンジルアルコールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すN,N−ジベンジルドデシルアミンを得た。収率は82%であった。
【化67】
【0114】
実
験例3−67
アニリンに代えて、129.2mg(1mmol)のオクチルアミンを用い、4−メチルベンジルアルコールに代えて、325.6mg(2.5mmol)の1−オクタノールを用い、反応温度を200℃とし、反応時間を36時間とした以外は、実
験例3−1と同様の操作を行い、以下に示すトリオクチルアミンを得た。収率は57%であった。
【化68】