特許第5674090号(P5674090)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5674090コンテンツ転送システム、コンテンツ転送システム制御方法およびその制御用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5674090
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】コンテンツ転送システム、コンテンツ転送システム制御方法およびその制御用プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/173 20110101AFI20150205BHJP
【FI】
   H04N7/173 630
【請求項の数】4
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2010-86446(P2010-86446)
(22)【出願日】2010年4月2日
(65)【公開番号】特開2011-223062(P2011-223062A)
(43)【公開日】2011年11月4日
【審査請求日】2011年5月13日
【審判番号】不服2013-13680(P2013-13680/J1)
【審判請求日】2013年7月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079164
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 勇
(72)【発明者】
【氏名】曽根 伸之
【合議体】
【審判長】 渡邊 聡
【審判官】 藤井 浩
【審判官】 渡辺 努
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−118112(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/54270(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/133555(WO,A1)
【文献】 特開2011−15170(JP,A)
【文献】 特開2010−278636(JP,A)
【文献】 Apostolos E.N.,et al,Local and Remote Management Integration for Flexible Service Provisioning to the Home,IEEE Communications Magazine,2007年10月,Vol.45,No.10,pp.130−138
【文献】 鈴木秀和 他,NAT−fを用いたホームネットワーク間相互接続方式の検討,マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2008)シンポジウム論文集,社団法人情報処理学会,2008年 7月,pp.1675−1682
【文献】 NTTコムウェアのホームICTへの取り組み,from NTTコムウェア,2009年11月,URL,http://www.ntt.co.jp/journal/0911/files/jn200911036.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/16 - 7/173
G06F 13/00
H04L 12/28 - 12/66
H04L 13/00
H04L 29/06 - 29/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部からの指令により自身に保存されたコンテンツを外部に送信する機能を有するコンテンツ保存機器と、外部からの指令により外部に保存されたコンテンツを取得すると共に表示部に表示制御する機能を有するコンテンツ表示機器とを備えたコンテンツ転送システムであって、
前記コンテンツ保存機器に、当該コンテンツ保存機器が有している機能を外部から制御するために必要な情報である第1の緒言情報を取得するホームゲートウェイを併設すると共に、
前記コンテンツ表示機器に、前記ホームゲートウェイとの間で通信を行うと共に前記コンテンツ表示機器から当該コンテンツ表示機器が有している機能を外部から制御するために必要な情報である第2の緒言情報を取得する外部サーバを併設し、
前記ホームゲートウェイが、複数の通信ポートを備え、且つ前記コンテンツ保存機器に保存されたコンテンツリストおよび前記第1の緒言情報を当該コンテンツ保存機器から取得する保存機器用通信部と、前記外部サーバから送信されるコンテンツリスト送信要求に対して前記コンテンツリストを前記外部サーバに送信すると共に当該コンテンツリストおよび前記第1の緒言情報に基づいて前記外部サーバから送信されるコンテンツ送信要求を前記コンテンツ保存機器に転送する外部サーバ用通信部とを備え、
前記外部サーバは、前記ホームゲートウェイに対して前記コンテンツリスト送信要求を送信し当該コンテンツリスト送信要求によって前記ホームゲートウェイから取得した前記コンテンツリストを前記コンテンツ表示機器に表示する表示機器用通信部と、複数の通信ポートを備え、且つ前記コンテンツリストおよび前記第2の緒言情報に基づいてユーザから外部入力されるコンテンツ表示指令を前記コンテンツ保存機器に送信するホームゲートウェイ用通信部とを備えると共に、このホームゲートウェイ用通信部が、前記ホームゲートウェイから前記外部サーバ用通信部の特定の通信ポートに対する接続を前記保存機器用通信部の特定の通信ポートに転送するポートマッピングを実行するように要求するポートマッピング設定要求を前記ホームゲートウェイに送信するポートマッピング設定要求機能を有し、
前記ホームゲートウェイの前記外部サーバ用通信部は、前記ポートマッピング設定要求による前記ポートマッピングを前記コンテンツリストを用いて実行するポートマッピング機能を有することを特徴とするコンテンツ転送システム。
【請求項2】
外部からの指令により自身に保存されたコンテンツを外部に送信する機能を有するコンテンツ保存機器と、外部からの指令により外部に保存されたコンテンツを取得すると共に表示部に表示制御する機能を有するコンテンツ表示機器とを備えたコンテンツ転送システム制御方法にあって、
前記コンテンツ保存機器に併設されたホームゲートウェイが前記コンテンツ保存機器からコンテンツリストおよび前記コンテンツ保存機器が有している機能を外部から制御するために必要な情報である第1の緒言情報を取得し、
前記コンテンツ表示機器に併設された外部サーバが前記コンテンツ表示機器が有している機能を外部から制御するために必要な情報である第2の緒言情報を取得し、
前記外部サーバが前記ホームゲートウェイに対して前記コンテンツリストを要求するコンテンツリスト送信要求を送信し、
前記コンテンツリスト送信要求を受信した前記ホームゲートウェイが前記第1の緒言情報を用いて前記コンテンツリストを取得すると共に、
このコンテンツリストを、通信機器の遠隔保守操作用のパラメータを用いた通信方式(CWMP)にて新たに前記コンテンツリスト用に追加されたパラメータに付加し、
前記コンテンツリストを含んだパラメータに係る情報を前記外部サーバに対してコンテンツリスト表示用として前記CWMP方式にて前記ホームゲートウェイが送信し、
前記外部サーバ外部サーバ用通信部が前記コンテンツリストを用いて当該外部サーバの特定の通信ポートに対する接続を前記ホームゲートウェイの特定の通信ポートに転送するポートマッピングを実行するように要求するポートマッピング設定要求を前記ホームゲートウェイに対して送信し、
前記ホームゲートウェイが前記ポートマッピング設定要求による前記ポートマッピングを実行し、
前記外部サーバの表示機器用通信部が前記コンテンツリストを前記コンテンツ表示機器に表示し、
前記外部サーバの前記表示機器用通信部が前記コンテンツリストおよび前記第2の緒言情報に基づいてユーザから外部入力されるコンテンツ表示指令を前記コンテンツ保存機器に送信する構成としたことを特徴とするコンテンツ転送システム制御方法。
【請求項3】
外部からの指令により自身に保存されたコンテンツを外部に送信する機能を有するコンテンツ保存機器と、外部からの指令により外部に保存されたコンテンツを取得すると共に表示部に表示制御する機能を有するコンテンツ表示機器とを備えたコンテンツ転送システムにあって、
前記コンテンツ保存機器に併設されたホームゲートウェイが備えるプロセッサに、
前記コンテンツ保存機器からコンテンツリストおよび当該コンテンツ保存機器が有している機能を外部から制御するために必要な情報である第1の緒言情報を取得するコンテンツリスト取得機能、
前記コンテンツ表示機器に併設された外部サーバから前記コンテンツリストを要求するコンテンツリスト送信要求を受信したことに応じて前記第1の緒言情報を用いて前記コンテンツリストを取得すると共に、このコンテンツリストを、通信機器の遠隔保守操作用のパラメータを用いた通信方式(CWMP)にて新たに前記コンテンツリスト用に追加されたパラメータに付加するCWMPパラメータ設定機能、
前記コンテンツリストを含んだパラメータに係る情報を前記外部サーバに対してコンテンツリスト表示用として前記CWMP方式にて送信するCWMPパラメータ送信機能、
および前記外部サーバから受信した前記外部サーバの特定の通信ポートに対する接続を前記ホームゲートウェイの特定の通信ポートに転送するポートマッピングを実行するように要求するポートマッピング設定要求に応じて、前記ポートマッピングを実行するポートマッピング機能
を実現させるようにしたことを特徴とするコンテンツ転送システム制御用プログラム。
【請求項4】
外部からの指令により自身に保存されたコンテンツを外部に送信する機能を有するコンテンツ保存機器と、外部からの指令により外部に保存されたコンテンツを取得すると共に表示部に表示制御する機能を有するコンテンツ表示機器とを備えたコンテンツ転送システムにあって、
前記コンテンツ表示機器に併設された外部サーバが備えるプロセッサに、
前記コンテンツ表示機器から当該コンテンツ表示機器が有している機能を外部から制御するために必要な情報である第2の緒言情報を取得する機器情報取得機能、
前記コンテンツ保存機器に併設されたホームゲートウェイに対して前記コンテンツ保存機器から取得したコンテンツリストに基づいて前記コンテンツリストを要求するコンテンツリスト送信要求を送信するコンテンツリスト送信要求送信機能、
および前記ホームゲートウェイから前記コンテンツリストを受信したことに反応して、前記外部サーバ用通信部の特定の通信ポートに対する接続を前記ホームゲートウェイの特定の通信ポートに転送するポートマッピングを実行するように要求するポートマッピング設定要求を前記ホームゲートウェイに対して送信するポートマッピング設定要求機能
を実現させるようにしたことを特徴とするコンテンツ転送システム制御用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ転送システムに関し、特に家電向けネットワーク規格(DLNA)対応装置に保存されたコンテンツを、ホームネットワーク外から再生するように構成されたコンテンツ転送システム、コンテンツ転送システム制御方法およびその制御用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク対応型のテレビやDVDレコーダの普及により、家庭内において異なるメーカの装置間で映像や画像等のデジタルコンテンツを共有することが多くなった。このため、異なるメーカの装置間でデジタルコンテンツ共有のための相互接続性を保証する仕様として家電向けネットワーク規格(DLNA:Digital Living Network Alliance)が規定された。
【0003】
近年では、このDLNAに対応した音響映像(AV:Audio Visual)機器が続々と製品化されている。また、自宅のホームネットワーク上に設置されたDVDレコーダやHDDなどの記憶装置を含むディジタルメディアサーバ(DMサーバ:Digital Media Server)のコンテンツを、インターネットを介した外部から閲覧することのできるシステムが求められていた。
【0004】
これに対し、従来より具体的に知られている上記技術分野の内容としては、特許文献1乃至3がある。
【0005】
特許文献1には、DMサーバの保存されたコンテンツリストをWebサーバに送信するネットワークシステムが開示されている。
【0006】
このネットワークシステムは、家庭用通信機器(ホームゲートウェイ(HGW:Home Gateway))がホームネットワークに接続されたDVDレコーダ等のDMサーバから当該DVDレコーダに保存されているコンテンツのリストを取得し、このコンテンツリスト情報を元にWebページを作成する。作成されたWebページをインターネット上のWebサーバへ送信(HTTP言語でPUT指令)し、ユーザが前述のWebサーバに保存されたWebページに接続し、Webページ上のコンテンツリストからコンテンツを選択する。このようにすることで、ホームネットワーク外からホームネットワーク上に設置されたDMサーバのコンテンツを再生することのできるネットワークシステムである。
【0007】
前述の家庭用通信機器(ホームゲートウェイ)は、顧客構内装置(CPE:Customer Premises Equipment)とも呼ばれ、当該顧客構内装置を遠隔管理する通信規約(プロトコル)として宅内機器遠隔操作用プロトコル(CWMP:CPE WAN Management Protocol)がブロードバンドによる文化振興活動を支援するために設立された民間の任意団体であるブロードバンド・フォーラムで制定されている(CWMPの規格の番号はTR−069)。
【0008】
前述の宅内機器遠隔操作用プロトコルでは、ホームネットワーク外に設置された外部サーバ(ACS:Auto Configuration Server)とホームゲートウェイ間で遠隔プログラム呼び出し(RPC:Remote Procedure Call)に係る操作(メソッド:method(コマンド指令))を使用して通信し、ホームゲートウェイが持つ各種パラメータの読み書きを行いホームゲートウェイの遠隔管理を実現している。
【0009】
例えば、宅内機器遠隔操作用プロトコルでは、外部サーバから「InternetGatewayDevice」、「LANDevice{i}」、「LANHostConfigManagement」、「IPInterface{i}」、「IPInterfaceIPAddress」という宅内機器遠隔操作用プロトコルのパラメータに「SetParameterValue」という遠隔プログラム呼び出し操作でIPアドレスを設定することによって、ホームゲートウェイ自身のLAN側ローカルIPアドレスを変更することが可能となっている。
ここで、{i}は1,2,3,…,nの数値とし、この数値は機器の台数を示すものとする。
【0010】
また、外部サーバが上記パラメータを使用して「GetParameterValue」という遠隔プログラム呼び出し操作を実行することによって、ホームゲートウェイ自身のLAN側ローカルIPアドレスの現在値を取得することが可能となっている。
【0011】
また、特許文献2には、記憶装置と表示装置とが互いに異なるネットワークに存在している場合においても、記憶装置から表示装置にコンテンツ情報を転送することのできるネットワークシステムが開示されている。
【0012】
このネットワークシステムは、記憶装置の所属する記憶装置用ネットワークに記憶装置用通信機器(ゲートウェイ:Gateway)を設置し、さらに表示装置の所属する表示装置用ネットワークに表示装置用ゲートウェイを設置し、記憶装置用ゲートウェイおよび表示装置用ゲートウェイがお互いのネットワークアドレスを通知する。これにより、表示装置用ゲートウェイを介して表示装置から再生指示を受けた記憶装置用ゲートウェイは、記憶装置から目的のデータを取得し、表示装置用ゲートウェイを介して表示装置に送信するネットワークシステムである。
【0013】
さらに、特許文献3には、宅内機器遠隔操作用プロトコル(CWMP)を用いて通信を行うネットワークシステムが開示されている。
【0014】
このネットワークシステムは、サーバがビデオ装置に保存されたコンテンツを取得するネットワークシステムで、ビデオ装置の持つ各種設定情報(コンフィグレーション)をパラメータとして、サーバから前述のパラメータの設定および取得を行い、ビデオ装置を遠隔操作するネットワークシステムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特願2007−288102
【特許文献2】特開2009−086806
【特許文献3】特表2008−536415
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながら、特許文献1乃至3に開示されたネットワークシステムは、表示装置側のサーバと記憶装置側のサーバとの通信において各種設定情報を送信および設定しているため、それぞれのサーバの設定が複雑になり、ユーザに高度なネットワーク設定を要求しなければならず、ユーザにとって大きな負担が強いられるという不都合があった。
【0017】
〔発明の目的〕
本発明は、上記関連技術の有する不都合を改善し、高度な通信設定を行うことなく、記憶装置に記録されたコンテンツをインターネットを介して表示装置に送信し、表示装置で再生することを可能とする汎用化されたコンテンツ転送システムを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ転送システムは、外部からの指令により自身に保存されたコンテンツを外部に送信する機能を有するコンテンツ保存機器と、外部からの指令により外部に保存されたコンテンツを取得すると共に表示部に表示制御する機能を有するコンテンツ表示機器とを備えたコンテンツ転送システムであって、前記コンテンツ保存機器に、当該コンテンツ保存機器が有している機能を外部から制御するために必要な情報である第1の緒言情報を取得するホームゲートウェイを併設すると共に、前記コンテンツ表示機器に、前記ホームゲートウェイとの間で通信を行うと共に前記コンテンツ表示機器から当該コンテンツ表示機器が有している機能を外部から制御するために必要な情報である第2の緒言情報を取得する外部サーバを併設し、前記ホームゲートウェイが、複数の通信ポートを備え、且つ前記コンテンツ保存機器に保存されたコンテンツリストおよび前記第1の緒言情報を当該コンテンツ保存機器から取得する保存機器用通信部と、前記外部サーバから送信されるコンテンツリスト送信要求に対して前記コンテンツリストを前記外部サーバに送信すると共に当該コンテンツリストに基づいて前記外部サーバから送信されるコンテンツ送信要求を前記コンテンツ保存機器に転送する外部サーバ用通信部とを備え、前記外部サーバは、前記ホームゲートウェイに対して前記コンテンツリスト送信要求を送信し当該コンテンツリスト送信要求によって前記ホームゲートウェイから取得した前記コンテンツリストを前記コンテンツ表示機器に表示する表示機器用通信部と、複数の通信ポートを備え、且つ前記コンテンツリストおよび前記第2の緒言情報に基づいてユーザから外部入力されるコンテンツ表示指令を前記コンテンツ保存機器に送信するホームゲートウェイ用通信部とを備えると共に、このホームゲートウェイ用通信部が、前記ホームゲートウェイから前記外部サーバ用通信部の特定の通信ポートに対する接続を前記保存機器用通信部の特定の通信ポートに転送するポートマッピングを実行するように要求するポートマッピング設定要求を前記ホームゲートウェイに送信するポートマッピング設定要求機能を有し、前記ホームゲートウェイの前記外部サーバ用通信部は、前記ポートマッピング設定要求による前記ポートマッピングを実行するポートマッピング機能を有することを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係るコンテンツ転送システム制御方法は、外部からの指令により自身に保存されたコンテンツを外部に送信する機能を有するコンテンツ保存機器と、外部からの指令により外部に保存されたコンテンツを取得すると共に表示部に表示制御する機能を有するコンテンツ表示機器とを備えたコンテンツ転送システム制御方法にあって、前記コンテンツ保存機器に併設されたホームゲートウェイが前記コンテンツ保存機器からコンテンツリストおよび前記コンテンツ保存機器が有している機能を外部から制御するために必要な情報である第1の緒言情報を取得し、前記コンテンツ表示機器に併設された外部サーバが前記コンテンツ表示機器が有している機能を外部から制御するために必要な情報である第2の緒言情報を取得し、前記外部サーバが前記ホームゲートウェイに対して前記コンテンツリストを要求するコンテンツリスト送信要求を送信し、前記コンテンツリスト送信要求を受信した前記ホームゲートウェイが前記第1の緒言情報を用いて前記コンテンツリストを取得すると共に、このコンテンツリストを、通信機器の遠隔保守操作用のパラメータを用いた通信方式(CWMP)にて新たに前記コンテンツリスト用に追加されたパラメータに付加し、前記コンテンツリストを含んだパラメータに係る情報を前記外部サーバに対してコンテンツリスト表示用として前記CWMP方式にて前記ホームゲートウェイが送信し、前記外部サーバ外部サーバ用通信部が当該外部サーバの特定の通信ポートに対する接続を前記ホームゲートウェイの特定の通信ポートに転送するポートマッピングを実行するように要求するポートマッピング設定要求を前記ホームゲートウェイに対して送信し、前記ホームゲートウェイが前記ポートマッピング設定要求による前記ポートマッピングを実行し、前記外部サーバの表示機器用通信部が前記コンテンツリストを前記コンテンツ表示機器に表示し、前記外部サーバの前記表示機器用通信部が前記コンテンツリストおよび前記第2の緒言情報に基づいてユーザから外部入力されるコンテンツ表示指令を前記コンテンツ保存機器に送信する構成としたことを特徴とする。
【0020】
更に、本発明に係るコンテンツ転送システム制御用プログラムは、外部からの指令により自身に保存されたコンテンツを外部に送信する機能を有するコンテンツ保存機器と、外部からの指令により外部に保存されたコンテンツを取得すると共に表示部に表示制御する機能を有するコンテンツ表示機器とを備えたコンテンツ転送システムにあって、前記コンテンツ保存機器に併設されたホームゲートウェイが備えるプロセッサに、前記コンテンツ保存機器からコンテンツリストおよび当該コンテンツ保存機器が有している機能を外部から制御するために必要な情報である第1の緒言情報を取得するコンテンツリスト取得機能、前記コンテンツ表示機器に併設された外部サーバから前記コンテンツリストを要求するコンテンツリスト送信要求を受信したことに応じて前記第1の緒言情報を用いて前記コンテンツリストを取得すると共に、このコンテンツリストを、通信機器の遠隔保守操作用のパラメータを用いた通信方式(CWMP)にて新たに前記コンテンツリスト用に追加されたパラメータに付加するCWMPパラメータ設定機能、前記コンテンツリストを含んだパラメータに係る情報を前記外部サーバに対してコンテンツリスト表示用として前記CWMP方式にて送信するCWMPパラメータ送信機能、および前記外部サーバから受信した前記外部サーバの特定の通信ポートに対する接続を前記ホームゲートウェイの特定の通信ポートに転送するポートマッピングを実行するように要求するポートマッピング設定要求に応じて、前記ポートマッピングを前記コンテンツリストを用いて実行するポートマッピング機能を実現させるようにしたことを特徴とする。
また、他のコンテンツ転送システム制御用プログラムは、外部からの指令により自身に保存されたコンテンツを外部に送信する機能を有するコンテンツ保存機器と、外部からの指令により外部に保存されたコンテンツを取得すると共に表示部に表示制御する機能を有するコンテンツ表示機器とを備えたコンテンツ転送システムにあって、前記コンテンツ表示機器に併設された外部サーバが備えるプロセッサに、前記コンテンツ表示機器から当該コンテンツ表示機器が有している機能を外部から制御するために必要な情報である第2の緒言情報を取得する機器情報取得機能、前記コンテンツ保存機器に併設されたホームゲートウェイに対して前記コンテンツ保存機器から取得したコンテンツリストに基づいて前記コンテンツリストを要求するコンテンツリスト送信要求を送信するコンテンツリスト送信要求送信機能、および前記ホームゲートウェイから前記コンテンツリストを受信したことに反応して、前記外部サーバ用通信部の特定の通信ポートに対する接続を前記ホームゲートウェイの特定の通信ポートに転送するポートマッピングを実行するように要求するポートマッピング設定要求を前記ホームゲートウェイに対して送信するポートマッピング設定要求機能を実現させるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明は上述したように構成すると共に、DMサーバのコンテンツリストを宅内遠隔操作用プロトコル(CWMP)のパラメータとして外部サーバとホームゲートウェイ間で送受信することにより、複雑な通信知識を必要としなくともホームネットワーク外の機器からホームネットワーク内に設置されたDMサーバのコンテンツリストを取得しコンテンツを再生することのできることができるという優れたコンテンツ転送システム、コンテンツ転送システム制御方法およびコンテンツ転送方法制御用プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明に係るコンテンツ転送システムの第1実施形態を示すブロック図である。
図2図1に開示したブロック図における動作概要を示すシーケンス図である。
図3図1に開示したブロック図におけるホームゲートウェイ40の内部を示したブロック図である。
図4図1に開示したブロック図における外部サーバ30の内部を示したブロック図である。
図5図2における外部サーバ30が遠隔プログラム呼び出し操作でホームゲートウェイ40から取得するコンテンツリスト情報のパラメータの例を示した図である。
図6図2における外部サーバ30が遠隔プログラム呼び出し操作でホームゲートウェイ40に設定するポートマッピング設定のパラメータの例を示した図である。
図7図2における外部サーバがユーザに提供する操作画面およびコンテンツリスト表示画面例を示した図である。
図8】本発明に係るコンテンツ転送システムの第2実施形態を示すブロック図である。
図9図8に開示したブロック図における動作概要を示すシーケンス図である。
図10図8における外部サーバ30が遠隔プログラム呼び出し操作でホームゲートウェイ40から取得するコンテンツリストのパラメータの例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
〔第1の実施形態〕
以下、本発明に係るコンテンツ転送システムの第1実施形態を、図1に基づいて説明する。
【0024】
まず、図1に示す実施形態は、配下にコンテンツ表示制御部(DMR:Digital Media Renderer)20を有する通信装置(外部サーバ:Auto Configuration Server)30と、配下にディジタルメディアサーバ(DMサーバ:Digital Media Server)50を有する通信装置(ホームゲートウェイ:Home Gateway)40とがインターネット通信網10を介して通信する構成となっている。
【0025】
また、前述のDMサーバ50とホームゲートウェイ40は宅内などに設置されLAN(Local Area Network)で接続されたホームネットワーク11を形成している。
【0026】
ここで、コンテンツ表示制御部20とは、外部からの指令により外部から取得したコンテンツ情報を処理し、処理した情報を当該コンテンツ表示制御部20に併設された表示部21に表示させるように表示部21を制御する装置であり、例えばネットワーク対応テレビ(TV)等の情報家電機器のようにコンテンツの再生を行うための機能を備える機器で、機器の電源を入れ、機器同士を接続するだけで接続のための設定をすることなく機器同士の通信が可能な状態となる接続設定機能(UPnP:Universal Plug and Play)により機器自身の「告知(アドバタイズ)」、「緒言情報の送信(ディスクリプション通知)」を行い、指示されたコンテンツの再生を行う機能を有している機器を指している。
【0027】
さらに、コンテンツ表示制御部20は、この外部からの指令によりコンテンツ表示制御部20にコンテンツを送信するようにDMサーバ50に対して要求するコンテンツ要求を送信する機能と、このコンテンツ要求によって送信されたコンテンツをコンテンツ表示制御部20自身に表示する機能を有する。
【0028】
また、DMサーバ50とは、例えばホームネットワーク内に設置されたDVDレコーダやHDD等の情報家電機器のようにコンテンツの保存や配信のための機能を備える機器で、前述の接続設定機能により、機器自身の「告知(アドバタイズ)」、「緒言情報の送信(ディスクリプション通知)」を行い、自身が保存しているコンテンツのリストを通知する機能を有している機器を指している。
【0029】
さらに、DMサーバ50は、前述のコンテンツ要求指令を受信し、この指令によりコンテンツ表示制御部20に対してコンテンツ要求指令の対象コンテンツのデータを送信する機能を有する。
【0030】
ここで、前述の接続設定機能について、さらに詳細に説明する。
前述の接続設定機能は、家庭内のパソコン、周辺機器および情報家電機器などをネットワークを通じて接続し、それぞれが持つ機能を相互に提供しあうために制定された技術仕様である。
【0031】
この接続設定の機能は、機器自身を告知(アドバタイズ)する機能、新たな機器が接続されたか否か探索(サーチ)する機能および機器自身が有する機能の制御(コントロール)する機能などが制定されている。
【0032】
このため、利用者は機器同士を接続するだけで、特に接続設定を行わなくとも機器同士が自動的に通信可能な状態に設定されることが可能となる。
【0033】
前述のホームゲートウェイ40は、インターネット10を介して外部サーバ30に備えられた宅内機器遠隔操作用プロトコル(CWMP)サーバ機能31に対して通信を行う宅内機器遠隔操作用プロトコル(CWMP)クライアント機能41と、ホームネットワーク11内に設置されホームゲートウェイ40と接続されている機器に対して通信を行う家電用ネットワーク規格(DLNA)対応の制御部(Control Point)42とを有している。
【0034】
一方、外部サーバ30は、インターネット10を介して前述のホームゲートウェイ40に備えられた宅内機器遠隔操作用プロトコルクライアント機能41に対して通信を行う宅内機器遠隔操作用プロトコルサーバ機能31と、コンテンツ表示制御部20と接続されている機器に対して通信を行う家電用ネットワーク(DLNA)規格対応の制御部(Control Point)32とを有している。
【0035】
ここで、家電用ネットワーク規格対応制御部32および42とは、前述のDVDレコーダ、HDDやTV等の情報家電機器を制御するための機能を有する制御部で、前述の接続設定機能により情報家電機器の「探索(サーチ)」、「緒言情報の送信(ディスクリプション通知)」、「情報家電機器の持つ機能の制御(コントロール)」を行う機能を有している。
【0036】
上述の接続設定機能により、ホームゲートウェイ40内部の家電用ネットワーク規格対応制御部42の配下にDMサーバ50が接続されると、まずDMサーバ50が告知(アドバタイズ)し、続いて家電用ネットワーク対応制御部42が探索(サーチ)し、ここでDMサーバ50が前述の家電用ネットワーク対応制御部41の探索(サーチ)に対する応答(サーチレスポンス)を送信し、さらにDMサーバ50が家電用ネットワーク対応制御部42に対して緒言情報の送信(ディスクリプション通知)を送信し、家電用ネットワーク対応制御部42が前述の緒言情報(ディスクリプション)に基づいてDMサーバ50を制御することが可能となる。
【0037】
同様に外部サーバ30内部の家電用ネットワーク規格対応制御部32の配下にコンテンツ表示制御部20が接続されると、前述の接続設定機能の告知(アドバタイズ)、探索(サーチ)、応答(サーチレスポンス)および緒言情報の送信(ディスクリプション通知)により家電用ネットワーク対応制御部32がコンテンツ表示制御部50を制御することが可能となる。
【0038】
さらに、前述の接続設定機能により配下に接続された機器の緒言情報を記憶する機能として、接続機器記憶機能42Aを家電用ネットワーク規格対応制御部42が有している。
【0039】
また、家電用ネットワーク規格対応制御部42は、接続機器記憶機能42Aに記憶されている機器の種類を判定して機種がDMサーバであった場合に、配下に接続されている機器からコンテンツリストを取得するコンテンツリスト取得機能を有している。
【0040】
前述のコンテンツリスト取得機能によって取得したコンテンツリストを記憶する機能として、家電用ネットワーク規格対応制御部42はコンテンツリスト記憶機能42Bを有している。
【0041】
また、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31および宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は、それぞれ宅内機器遠隔操作用プロトコル(CWMP:CPE WAN Management Protocol)に従って、遠隔プログラム呼び出し(RPC:Remote Procedure Call)の係る指令(メソッド:method)を送受信する機能を有している。
【0042】
さらに、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31および宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31および宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に予め設定されている宅内機器遠隔操作用プロトコルのパラメータに対して、前述の遠隔プログラム呼び出し操作によって新たなパラメータを設定する機能を有する。
【0043】
これによって、宅内機器遠隔操作用プロトコルのパラメータに対して遠隔プログラム呼び出し操作を実行することによって新たなパラメータを追加し、この追加されたパラメータに前述のコンテンツリストを設定することが可能となる。
【0044】
これにより、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31と宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41とが宅内機器遠隔操作用プロトコルのセッションによって接続され、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31が遠隔プログラム呼び出し操作によって接続機器記憶機能42Aおよびコンテンツリスト記憶機能42Bに記憶された内容を取得することが可能となる。
【0045】
一方、家電用ネットワーク規格対応制御部32は、前述の遠隔プログラム呼び出し操作によって接続機器記憶機能42Aから取得した内容を記憶する接続機器記憶機能32Aと、同様に遠隔プログラム呼び出し操作によってコンテンツリスト記憶機能42Bから取得した内容を記憶するコンテンツリスト記憶機能32Bとを有している。
【0046】
これにより、外部サーバ30は、前述の遠隔プログラム呼び出し操作を用いてホームゲートウェイ40が前述の接続設定機能によって予めDMサーバ50から取得し接続機器記憶機能42Aに記憶されている緒言情報およびコンテンツリスト記憶機能42Bに記憶されているコンテンツリストを取得し、それぞれ機器情報記憶機能32Aおよびコンテンツリスト記憶機能32Bに保存することが可能となる。
【0047】
ここで、ホームゲートウェイ40がDMサーバ50から前述の接続設定機能によって取得した、DMサーバ50の緒言情報およびコンテンツリストのCWMPパラメータの例を図5に示す。
【0048】
また、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31および宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は、それぞれ内部に複数の通信ポートを備えており、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31および宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41によってそれぞれ割り当てられた通信ポートを使用してお互いに通信を行う。
【0049】
さらに、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31は、この宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31がホームネットワーク11外からホームゲートウェイ40の配下に接続されたDMサーバ50との通信を行うようにするために宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に対してポートマッピングの実行を要求する指令を送信するポートマッピング設定要求機能31Aを有する。
【0050】
ここで、前述のポートマッピングとは、ホームゲートウェイ40等のルーター機器が持つ機能の一つで、ルーター機器のインターネット(WAN:Wide Area Network)側に割り当てられたグローバルIPアドレスの特定ポートに対するアクセスをルーター機器のDMサーバ50(LAN:Local Area Network)側に接続された機器のローカルIPアドレスの特定ポートに自動的に転送する機能を指す。
【0051】
また、ポートマッピング設定とは、WAN側の特定ポートとLAN側のIPアドレスおよびポート番号の組をテーブル情報として設定することを指している。
【0052】
一方、宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は、前述のポートマッピング設定要求機能31Aによって送信される指令によって自身のポートマッピングを行うポートマッピング機能41Aを有する。
【0053】
さらに、外部サーバ30は、コンテンツリスト記憶機能32Bから取得したコンテンツリストに基づいて、ユーザが操作しやすい様に構成された入出力画面を提供する表示用インターフェース(GUI:Graphical User Interface)上に前述のコンテンツリストを出力し、表示部21に表示させるように制御する機能と、このGUI上で例えばコンテンツ再生指示などのユーザからの入力を受けつけ、受け付けた内容をコンテンツ表示制御部20に送信する機能を有する。
【0054】
ホームゲートウェイ40は、前述のポートマッピングによってコンテンツ表示制御部20からDMサーバ50に対して送信されるコンテンツ要求に係る情報を、DMサーバ50へ転送する機能を有する。
【0055】
これにより、宅内機器遠隔操作用プロトコルを使用してホームネットワーク外からホームゲートウェイ40の配下に接続されたDMサーバ50に保存されたコンテンツリスト情報を取得して、取得したコンテンツリスト情報に基づいてホームネットワーク外からコンテンツにアクセスすることが可能となる。
【0056】
〔全体的な動作〕
次に、コンテンツ転送システムの全体的な動作について図1乃至図7に基づいて説明する。
【0057】
図1において、まず最初にホームネットワーク11内に設置されたホームゲートウェイ40配下にDMサーバ50を接続する。
【0058】
ホームゲートウェイ40とDMサーバ50とが接続されると、ホームゲートウェイ40に備えられた家電用ネットワーク規格対応制御部42の接続設定機能が有する探索(サーチ)機能により、このホームゲートウェイ40から「本信号の送信元はホームゲートウェイ40であり、この探索信号を受信した機器は送信元に自身の機器を告知(アドバタイズ)せよ」といった内容の探索情報(M−SEARCH)が送信される(図4:A1/接続設定検索工程)。
【0059】
前述の家電用ネットワーク規格対応制御部42から送信された探索情報を受信したDMサーバ50は、このDMサーバ50の接続設定機能が有する告知(アドバタイズ)機能により、探索情報の送信元であるホームゲートウェイ40に対して、探索情報の内容を承諾し自身の機器はDMサーバ50であることを示す告知情報(HTTP:200 OK)が送信される(図4:A2/接続設定告知工程)。
【0060】
前述のDMサーバ50から送信された告知情報を受信した家電用ネットワーク規格対応制御部42は、この家電用ネットワーク規格対応制御部42の接続設定機能が有する緒言情報の取得(ディスクリプション要求)機能により、DMサーバ50に対して機器情報(緒言情報)をホームゲートウェイ40に送信するように要求する機器情報要求情報(HTTP:GET(Description))を送信する(図4:A3/接続設定機器情報要求工程)。
【0061】
前述の家電用ネットワーク規格対応制御部42から送信された機器情報要求情報を受信したDMサーバ50は、このDMサーバ50の接続設定機能が有する緒言情報の送信(ディスクリプション通知)機能により、ホームゲートウェイ40に対して、機器情報要求情報の内容を承諾したとの情報を含んだ自身の機器情報(HTTP:200 OK)を送信する(図4:A4/接続設定機器情報送信工程)。
【0062】
前述のDMサーバ50から送信された機器情報を受信した家電用ネットワーク規格対応制御部42は、取得した機器情報を接続機器記憶機能42Aに記憶させるように制御する。
【0063】
ここで、前述のDMサーバ50から取得した機器情報(緒言情報)には、DMサーバ50が有している機能を外部から制御するために必要な情報が含まれており、この情報を得ることによってDMサーバ50に保存されているコンテンツおよびコンテンツリストを外部に出力することが可能となる。
【0064】
前述のDMサーバ50から送信された機器情報により、当該DMサーバ50の機器の種類がDMサーバであることを認識することができるので、DMサーバ50に対して保存されているコンテンツリストを送信するように要求するコンテンツリスト要求情報を送信する(図4:A5/接続設定コンテンツリスト要求工程)。
【0065】
前述の家電用ネットワーク規格対応制御部42から送信されたコンテンツリスト要求情報を受信したDMサーバ50は、コンテンツリスト要求情報の内容を承諾したとの情報を含んだ当該DMサーバ50に保存されているコンテンツリストをホームゲートウェイ40に対して送信する(図4:A6/接続設定コンテンツリスト送信工程)。
【0066】
前述のDMサーバ50から送信されたコンテンツリストを受信した家電用ネットワーク規格対応制御部42は、取得したコンテンツリストをコンテンツリスト記憶機能42Bに記憶させるように制御する。
【0067】
上述のように、ホームゲートウェイ40とDMサーバ50とが接続され、お互いの接続設定機能が有する探索機能、告知機能、緒言情報の取得機能および緒言情報の送信機能によって、DMサーバ50に保存されているコンテンツリストをホームゲートウェイ40に備えられた家電用ネットワーク規格対応制御部42が取得することができ、さらに取得したコンテンツリストをコンテンツリスト記憶機能42Bに記憶させることが可能となる。
【0068】
一方、外部サーバ30の配下にコンテンツ表示制御部20を接続すると、外部サーバ30に備えられた家電用ネットワーク規格対応制御部32の接続設定機能が有する探索(サーチ)機能により、
この外部サーバ30から「本信号の送信元は外部サーバ30であり、この探索信号を受信した機器は送信元に自身の機器を告知(アドバタイズ)せよ」といった内容の探索情報(M−SEARCH)が送信される(図4:B1/接続設定機器検索工程)。
【0069】
前述の家電用ネットワーク規格対応制御部32から送信された探索情報を受信したコンテンツ表示制御部20は、このコンテンツ表示制御部20の接続設定機能が有する告知(アドバタイズ)機能により、探索情報の送信元である外部サーバ30に対して、探索情報の内容を承諾し自身の機器はコンテンツ表示制御部20であることを示す告知情報(HTTP:200 OK)が送信される(図4:B2/接続設定告知工程)。
【0070】
前述のコンテンツ表示制御部20から送信された告知情報を受信した家電用ネットワーク規格対応制御部32は、この家電用ネットワーク規格対応制御部32の接続設定機能が有する緒言情報の取得(ディスクリプション要求)機能により、コンテンツ表示制御部20に対して機器情報(緒言情報)を外部サーバ30に送信するように要求する機器情報要求情報(HTTP:GET(Description))が送信される(図4:B3/接続設定機器情報要求工程)。
【0071】
前述の家電用ネットワーク規格対応制御部32から送信された機器情報要求情報を受信したコンテンツ表示制御部20は、このコンテンツ表示制御部20の接続設定機能が有する緒言情報の送信(ディスクリプション通知)機能により、外部サーバ30に対して機器情報要求情報の内容を承諾したとの情報を含んだ自身の機器情報(HTTP:200 OK)が送信される(図4:B4/接続設定機器情報送信工程)。
【0072】
前述のコンテンツ表示制御部20から送信された機器情報を受信したから機器情報を受信した家電用ネットワーク規格対応制御部32は、取得した機器情報を接続機器記憶機能32Aに記憶させるように制御すると共に、前述のコンテンツ表示制御部20から送信された機器情報により当該コンテンツ表示制御部20の機器の種類がコンテンツ表示制御部だと認識することができる。
【0073】
ここで、前述のコンテンツ表示制御部20から取得した機器情報(緒言情報)には、コンテンツ表示制御部20が有している機能を外部から制御するために必要な情報が含まれており、この情報を得ることによってコンテンツ表示制御部20に外部からコンテンツおよびコンテンツリストを入力し、入力したコンテンツおよびコンテンツリストを画面上に出力することが可能となる。
【0074】
以下、本実施形態では、外部サーバ30のグローバルIPアドレスを10.10.10.10とし、ホームゲートウェイ40のグローバルIPアドレスを10.10.10.20として説明する。
【0075】
まず、外部サーバ30に備えられた宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31は、ユーザからの指令を受けてCWMPによるセッションを生成するためにホームゲートウェイ40に対して、遠隔プログラム呼び出し操作によって接続要求(RPC:Inform)を送信する(図4:C1/CWMP接続要求工程)。
【0076】
前述の宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31から送信された接続要求を受信したホームゲートウェイ40に備えられた宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は、前記接続要求を承諾することを示す応答(RPC:Response)を外部サーバ30に対して送信する(図4:C2/CWMP接続応答工程)。
【0077】
前述の宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41から送信される応答を宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31が受信したことにより、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31と宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41との間で宅内機器遠隔操作用プロトコルによるセッションが生成される。
【0078】
続いて、前述のコンテンツリスト送信工程において、ホームゲートウェイ40がDMサーバ50から取得したDMサーバ50の緒言情報を記憶した接続機器記憶機能42Aに内容およびDMサーバ50に保存されているコンテンツリストを記憶したコンテンツリスト記憶機能42Bの内容を取得する動作を説明する。
【0079】
ここで、ホームゲートウェイ40内のコンテンツリスト記憶機能42Bに記憶されているDMサーバ50のコンテンツリストのCWMPパラメータの例を図5に示す。
【0080】
図5では、CWMPのパラメータとして、「InternetGatewayDevice.DMSDevice.container{1}.contents.{1}」というパラメータ(object)で、タイトル(title)が「夜のニュース」でコンテンツの格納場所(URL:Uniform Resource Locator)が「http://192.168.0.2:30000/news.mpg」のコンテンツと、「InternetGatewayDevice.DMSDevice.container.{1}.contents.{2}」というパラメータ(object)で、タイトル(title)が「昼のドラマ」でURLが「http://192.168.0.2:30000/drama.mpg」のコンテンツがコンテンツリスト情報の内容として記録されている例としている。
ここで、{1}は、オブジェクトの個数を表す数値である。
【0081】
前述のように、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31は、上記宅内機器遠隔操作用プロトコルのパラメータ情報を、宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41から取得することによって、ホームゲートウェイ40の配下に接続されたDMサーバ50に保存されているコンテンツのタイトルおよびURL等のコンテンツに係る情報を知ることが可能となる。
【0082】
まず、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31は、宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に対して、接続機器記憶機能42Aおよびコンテンツリスト記憶機能42Bの内容を取得し宅内機器遠隔操作用プロトコルのパラメータとして外部サーバ30に送信するように要求する遠隔プログラム呼び出し操作によるコンテンツ要求指令(RPC:GetParameterValue)を送信する(図4:D1/CWMPコンテンツリスト要求工程)
【0083】
前述の宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31から送信されたコンテンツリスト要求指令を受信した宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は、接続機器記憶機能42Aおよびコンテンツリスト記憶機能42Bに記憶されている情報を抽出し、この抽出した情報を含み且つ前記コンテンツ要求指令を承諾したとの内容のコンテンツリスト要求応答(RPC:Response)を遠隔プログラム呼び出し操作によりCWMPパラメータとして宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31に対して送信する(図4:D2/コンテンツリスト送信工程)。
【0084】
ここで、前述のコンテンツリストを宅内機器遠隔操作用プロトコルのパラメータに設定する際には、予め規定されている宅内機器遠隔操作用プロトコルのパラメータに新たにパラメータを追加し、この追加したパラメータにコンテンツリストを設定するものとする。
【0085】
前述の宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41から送信されたコンテンツリスト要求応答を受信した宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31は、受信したコンテンツリスト要求応答からDMサーバ50に係る機器情報およびDMサーバ50のコンテンツリストを抽出し、前述の機器情報は接続機器記憶機能32Aに、前述のコンテンツリストはコンテンツリスト記憶機能32Bにそれぞれ宅内機器遠隔操作用プロトコルのパラメータとして記憶させるように制御する。
【0086】
続いて、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31は、前述のコンテンツリスト記憶機能32Bに記憶されたコンテンツリストに含まれているコンテンツの格納場所(URL)にホームネットワーク11外からアクセスできるようにするために宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に対して、ポートマッピングを実行させるため、ポートマッピング設定要求機能31Aを稼動させる。
【0087】
ポートマッピング設定要求機能31Aは、宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41にポートマッピングを実行するように遠隔プログラム呼び出し操作にて要求するポートマッピング要求(RPC:AddObject)を送信するように宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31を制御し、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31からポートマッピング要求が宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に対して送信される。
【0088】
前述の宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31から送信されたポートマッピング要求を受信した宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は、ポートマッピング機能41Aを稼動させる。
【0089】
このポートマッピング設定はCWMPの基本機能で実現できるものであるが、具体的に図6を参照して説明すると、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31が宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に予め規定されているCWMPパラメータに対して、新たにパラメータオブジェクトを追加する指令である遠隔プログラム呼び出し操作のAddObject指令を宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に対して送信する。具体的には、宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41の有するCWMPパラメータの「InternetGatewayDevice.WANDevice.{1}.WANConnectionDevice.{1}」に「PortMapping.{1}」というパラメータ(object)を追加するように宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31が宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に対して指令し(図4:E1/ポート設定要求工程)、この指令を受信した宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31に対して、前記パラメータオブジェクト追加(AddObject)指令を受信したことを示す応答信号を送信する(図4:E2/ポート設定要求応答工程)。
【0090】
続いて、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31が、宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に対して、前記追加したパラメータ(object)の転送元情報および転送先情報などの各設定値を設定する遠隔プログラム呼び出し操作の「SetParameterValue」指令を使用して図6の設定例のように設定をするようにポート情報を送信する(図4:E3/ポート情報送信工程)。
【0091】
前述の宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31からの「SetParameterValue」指令を受信した宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は、当該指令を承諾したことを示すポート設定応答情報を宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31に対して送信する(図4:E4/ポート設定要求応答工程)
【0092】
図6の設定例では、外部サーバ30のグローバルIPアドレス(10.10.10.10)からホームゲートウェイ40のWANポート番号(50000)へ送信されたTCPパケットがホームゲートウェイ40のLAN配下に接続されたDMサーバ50のローカルアドレス(192.168.0.2)の通信ポート番号(30000)へ転送される場合を例示している。
【0093】
外部サーバ30が、DMサーバ50に保存されたコンテンツ(「夜のニュース」、「昼のドラマ」)を取得するためには、コンテンツリスト情報の対象コンテンツのURL(http://192.168.0.2:30000/news(またはdrama).mpg)に対して、HTTP形式でのページ要求指令であるGET指令を送信することで、前記コンテンツを取得することが可能となる。
【0094】
前述の宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31から送信されたポート情報を受信した宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は、受信したポート情報をポートマッピング機能41Aに転送し、ポートマッピング機能41Aが、宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41のポートマッピング設定を行う(図4:F1/ポートマッピング設定工程)。
【0095】
一方、外部サーバ30は、コンテンツリスト記憶機能32Bに記憶されたコンテンツリストに基づいて表示用インターフェース(GUI:Graphical User Interface)上にコンテンツリストを出力し、表示用インターフェースに出力された情報が表示部21に表示される(図4:G1/コンテンツリスト表示工程)。
【0096】
ここで、コンテンツリストを前述の表示部21に表示した例を図7に示す。
【0097】
図7のコンテンツリスト画面例を参照すると、外部サーバ30の配下に接続されたコンテンツ表示制御部20の機器名が表示され(図7の70)、ホームゲートウェイ40から取得したコンテンツリストが表示されている(図7の71)。
【0098】
本実施形態では、ユーザが図7に示すようにGUI上に表示されたコンテンツのラジオボタン73でコンテンツを選択し、さらに表示ボタン72を押下することによってコンテンツの表示指示を外部サーバ30に対して行う場合を示している。
【0099】
まず、ユーザからコンテンツの表示指示を受けつけた宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31は、コンテンツリストに含まれている表示対象のコンテンツの格納場所であるURLを抽出し、この抽出したURLを家電用ネットワーク規格対応制御部32が、コンテンツ表示制御部20に対して送信する(図4:H1/格納場所指定工程)。
【0100】
ここで、家電用ネットワーク規格対応制御部32がコンテンツ表示制御部20に対して送信するコンテンツの格納場所情報を示したURLは、前述のポートマッピング設定(ポート情報送信工程E3)を行ったホームゲートウェイ40のインターネット側に対するURLである。例えば、コンテンツ「夜のニュース」の表示指示を行う場合には、http://10.10.10.20:50000/news.mpgが家電用ネットワーク規格対応制御部32からコンテンツ表示制御部20に対して送信される。
【0101】
前述の家電用ネットワーク規格対応制御部32からコンテンツの格納場所を含んだ表示指示を受信したコンテンツ表示制御部20は、表示指示を承諾したことを示す応答情報を家電用ネットワーク規格対応制御部32に対して送信し(図4:H2/格納場所応答工程)、この応答情報を受信した家電用ネットワーク規格対応制御部32は、コンテンツ表示制御部20に対して前述の格納場所に格納されたコンテンツを表示するように指令する(図4:H3/表示指示工程)。
【0102】
前述の家電用ネットワーク規格対応制御部32から表示指示を受信したコンテンツ表示制御部20は、前記表示指示を承諾したとの応答情報を家電用ネットワーク規格対応制御部32に対して送信する(図4:H4/表示指示応答工程)。
【0103】
また、コンテンツ表示制御部20は、表示指示された対象コンテンツを取得するため、家電用ネットワーク規格対応制御部32から取得した表示対象ファイルの格納場所でURLhttp://10.10.10.20:50000/news.mpgに対して対象ファイル要求指令としてHTTP形式のGET指令を送信する。このように要求指令を送信することで、DMサーバ50に保存された表示対象コンテンツ「夜のニュース」へのアクセスを開始する(図4:I1/コンテンツ要求工程)。
【0104】
前述のコンテンツ表示制御部20から送信されたコンテンツ要求指令は、ホームゲートウェイ40において、前述のポートマッピング設定に基づいて、配下のDMサーバ50(http://192.168.0.2:30000)に転送される。
【0105】
前述のHTTP形式のGET指令をコンテンツ表示制御部20から受信したDMサーバ50は、コンテンツ表示制御部20に対して、要求対象コンテンツを含み且つ要求指令を承諾したことを示す応答情報(HTTP:200 OK)を、コンテンツ表示制御部20に対して送信する(図4:I2/コンテンツ送信工程)。
【0106】
前述の要求対象コンテンツを含んだ応答情報を受信したコンテンツ表示制御部20は、前記応答から表示対象コンテンツを抽出し、抽出したコンテンツをコンテンツ表示制御部20が備える表示部21上に表示する。
【0107】
このようにDMサーバ50に保存されたコンテンツリスト情報をホームゲートウェイ40が宅内機器遠隔操作用プロトコルのパラメータとして遠隔プログラム呼び出し操作を用いて設定し、このコンテンツリスト情報が設定された宅内遠隔操作用プロトコルのパラメータをホームゲートウェイ40が外部サーバ30に送信し、さらにコンテンツリストのコンテンツにアクセスするために外部サーバ30からホームゲートウェイ40に対してポートマッピング設定を行うことにより、ホームネットワーク11外に設置されている外部サーバ30からコンテンツリスト情報に基づいてホームネットワーク11内に設定されているDMサーバ50に保存されたコンテンツにアクセスすることが可能となっている。
【0108】
ここで、上述した実施形態における全体的な動作にあって、接続設定検索工程、接続設定告知工程、接続設定機器情報要求工程、接続設定機器情報送信工程、接続設定コンテンツリスト要求工程、接続設定コンテンツリスト送信工程、CWMP接続要求工程、CWMP接続応答工程、CWMPコンテンツリスト要求工程、コンテンツリスト送信工程、ポート設定要求応答工程、ポート情報送信工程、ポートマッピング設定工程、コンテンツリスト表示工程、格納場所指定工程、格納場所応答工程、表示指示工程、表示指示応答工程、コンテンツ要求工程およびコンテンツ送信工程で実行される各実行内容をプログラム化し、これをコンピュータに機能させるように構成してもよい。
【0109】
〔第1実施形態の効果〕
以上のように、本実施形態では、ホームゲートウェイ40に備えられた家電用ネットワーク規格対応制御部42の有する接続設定機能によってDMサーバ50に保存されているコンテンツの格納場所を含んだコンテンツリストを取得し、外部サーバ30に備えられた宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31がホームゲートウェイ40に備えられた宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に対して、この宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に予め規定されている宅内機器遠隔操作用プロトコルのパラメータに遠隔プログラム呼び出し操作によって新たにパラメータを追加し、この追加されたパラメータにコンテンツリストを設定することにより、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31が宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41からコンテンツリストを遠隔プログラム呼び出し操作によって宅内遠隔操作用プロトコルのパラメータで取得することが可能となる。さらに、宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41が自身に対してポートマッピング設定を実行することにより、ホームネットワーク11外から前記コンテンツリストに含まれるコンテンツの格納場所に対してアクセスすることが可能となり、外部サーバ30の表示用インターフェース(GUI)上に表示された前記コンテンツリストに基づいてユーザからの表示指令を宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31が受け付けた場合に、この表示対象コンテンツの格納場所を含んだ表示指令を宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31がコンテンツ表示制御部20に対して送信し、この表示指令に基づいてコンテンツ表示制御部20がDMサーバ50からコンテンツを取得し表示することが可能となる。このため、コンテンツを再生するユーザは、外部サーバ30で提供される表示用インターフェース上の操作だけ行うことでコンテンツを再生することができ、高度なネットワーク設定を行うことなくコンテンツを再生することが可能となっている。
【0110】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を図6乃至図10に基づいて説明する。
ここで、前述した第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を用いるものとする。
【0111】
上記図1に開示した第1実施形態にあっては、外部サーバ30の配下にコンテンツ表示制御部20を設置し、ホームゲートウェイ40の配下にDMサーバ50をホームネットワーク11内にそれぞれ設置し、外部サーバ30から送信されるコンテンツ表示指令に基づいて、コンテンツ表示制御部20がDMサーバ50に保存されているコンテンツを取得する場合を例示した。
【0112】
これに対して、本第2実施形態では、図8に示すように、ホームゲートウェイ40の配下にコンテンツ表示制御部20をホームネットワーク11内にそれぞれ設置し、ホームゲートウェイ40がインターネット10を介して外部サーバ30に接続し、この外部サーバ30にコンテンツを保存し、外部サーバ30のコンテンツ表示指令によって自身に保存されているコンテンツをホームゲートウェイ40の配下に接続されたコンテンツ表示制御部20に表示させるように構成したことを特徴とする。
【0113】
ホームゲートウェイ40は、家電用ネットワーク規格対応制御部42が有する前述の接続設定機能により、当該ホームゲートウェイ40の配下に接続したコンテンツ表示制御部20の接続状態や緒言情報を取得することができる。
【0114】
ここで、コンテンツリスト記憶機能32Bはコンテンツリストだけでなく、コンテンツを保存する機能を有するものとする。
また、その他の構成については、第1実施形態と同一となっている。
【0115】
〔第2実施形態の動作〕
まず、外部サーバ30が有するコンテンツリスト記憶機能32Bに保存されたコンテンツをコンテンツ表示制御部20に表示させる場合を、図8のブロック図、図9のシーケンス図および図10の宅内機器遠隔操作用プロトコルのパラメータの例を示した説明図に基づいて説明する。
【0116】
まず、ホームゲートウェイ40に備えられた家電用ネットワーク規格対応制御部42は、この家電用ネットワーク規格対応制御部42の接続設定機能の有する探索機能により、探索情報(M−SEARCH)を送信する(図9:A1/接続設定検索工程)。
【0117】
この探索情報を受信したコンテンツ表示制御部20は、接続設定機能の有する告知機能により家電用ネットワーク規格対応制御部42に対してコンテンツ表示制御部20が接続されていることを示す情報を含んだ応答情報(HTTP:200 OK)を送信する(図9:A2/接続設定告知工程)。
【0118】
前記応答情報をコンテンツ表示制御部20から受信した家電用ネットワーク規格対応制御部42は、接続設定機能の有する緒言情報の取得機能により、コンテンツ表示制御部20に対して緒言情報を送信するように要求する機器情報要求情報(HTTP:GET(Description))を送信する(図9:A3/接続設定機器情報要求工程)。
【0119】
前記機器情報要求情報を家電用ネットワーク規格対応制御部42から受信したコンテンツ表示制御部20は、接続設定機能が有する緒言情報の送信機能により、外部からコンテンツ表示制御部20の有する機能を制御するために必要な情報を含んだ応答情報(HTTP:200 OK)を家電用ネットワーク規格対応制御部42に対して送信する(図9:A4/緒言情報送信工程)。
【0120】
前記応答情報をコンテンツ表示制御部20から受信した家電用ネットワーク規格対応制御部42は、受信した応答情報からコンテンツ表示制御部20の緒言情報を抽出し、機器情報記憶機能42Bに記憶させるように制御する。
【0121】
一方、外部サーバ30が備えている宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31は、ホームゲートウェイ40が備えている宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に対して、遠隔プログラム呼び出し操作によって宅内機器遠隔操作用プロトコルのパラメータで通信を行う宅内機器遠隔操作用プロトコルによるセッションの接続要求(RPC:Inform)を送信し(図9:C1/CWMP接続要求工程)、この接続要求を受信した宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31に対して前記接続要求を許可する応答情報(RPC:Response)を送信する(図9:C2/CWMP接続応答工程)。
【0122】
これにより、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31と宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41との間で宅内機器遠隔操作用プロトコルによるセッションが生成され、遠隔プログラム呼び出し操作によって通信を行うことが可能となる。
【0123】
さらに、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31は、遠隔プログラム呼び出し操作にてホームゲートウェイ40の配下に接続されているコンテンツ表示制御部20の機器情報を宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に対して要求する機器情報要求指令(RPC:GetParameterValue)を送信する(図9:D1/CWMP機器情報要求工程)。
【0124】
前述の機器情報要求指令を宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31から受信した宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は、前述の接続設定機能によって取得したコンテンツ表示制御部20の緒言情報を含んだ応答情報(RPC:Response)を宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31に対して送信する(図9:D2/CWMP機器情報送信工程)。
【0125】
続いて、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31が、ユーザから入力される外部指令により、コンテンツリスト記憶機能32Bに保存されているコンテンツを表示するように、宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41に対して表示指示情報(RPC:SetParameterValue)を送信する(図9:E1/表示指示工程)。
【0126】
前述の表示指示情報を宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31から受信した宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能41は、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31に対して表示指示を承諾したことを示す応答情報(RPC:Respomse)を送信する(図9:E2/表示指示応答工程)。
【0127】
さらに、家電用ネットワーク規格対応制御部42は、配下に接続されたコンテンツ表示制御部20に対して表示指示に含まれる格納場所に格納されたコンテンツを表示するように指示するコンテンツ表示指示(AVT:SetTransportURI)を送信する(図9:F1:コンテンツ表示指示工程)。
【0128】
前述のコンテンツ表示指示を家電用ネットワーク規格対応制御部42から受信したコンテンツ表示制御部20は、前記表示指示を承諾したことを示す応答情報(HTTP:Response)を家電用ネットワーク規格対応制御部42に対して送信する(図9:F2/コンテンツ表示指示応答工程)。
【0129】
また、コンテンツ表示制御部20は前記コンテンツ表示指示に従い、宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31に対してコンテンツリスト記憶機能32Bに記憶された表示対象のコンテンツを取得しコンテンツ表示制御部20に送信するよう要求するコンテンツ要求指示(HTTP:GET(Contents))を送信する(図9:G1/コンテンツ要求工程)。
【0130】
前述のコンテンツ要求指示をコンテンツ表示制御部20から受信した宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能31は、コンテンツリスト記憶機能32Bに記憶されている表示対象コンテンツを取得し、取得したコンテンツを含んだ応答情報(HTTP:200 OK)をコンテンツ表示制御部20に送信する(図9:G2/コンテンツ送信工程)。
【0131】
前述の応答情報を受信したコンテンツ表示制御部20は、受信した応答情報から表示対象のコンテンツを抽出し、コンテンツ表示制御部20に備えられている画面に表示する。
【0132】
このように動作することで、ホームネットワーク11外に設置された外部サーバ30が、ホームネットワーク11内に設置されたコンテンツ表示制御部20に対して、外部サーバ30自身に保存されているコンテンツを再生するように指令し、コンテンツ表示制御部20が外部サーバ30からコンテンツを取得し表示することが可能となる。
【0133】
(第2実施形態の効果)
このように、ホームゲートウェイ40の配下にコンテンツ表示制御部20をホームネットワーク11内にそれぞれ設置し、ホームゲートウェイ40をインターネット10を介して外部サーバ30を設置するように構成し、外部サーバ30が自身に保存されているコンテンツをコンテンツ表示制御部20に表示させるように指令した場合においても、外部サーバ30がコンテンツ表示制御部20にコンテンツを表示させることが可能となる。
【0134】
〔その他の実施形態〕
上述したように、第1実施形態は図7のように外部サーバがユーザに対して表示する表示用インターフェースからの出力は、コンテンツリストのみを表示した場合を例示したが、DMサーバに保存されているコンテンツの格納場所を示した階層構造を、そのまま表示用インターフェースに出力するように構成してもよい。
このように階層構造を表示することによって、例えばドラマフォルダの中にさらにドラマのジャンル毎に分けられたフォルダが存在した場合には、ユーザの操作性を向上させることが可能となる。
【0135】
さらに、ホームゲートウェイ40の配下に複数のDMサーバがホームネットワーク11内にそれぞれ接続されている場合には、外部サーバ30が前記複数のDMサーバごとにコンテンツリストを表示用インターフェースに出力する構成としても良い。
また、この場合外部サーバ30は、前述の宅内機器遠隔操作用プロトコルの遠隔プログラム呼び出し操作にてホームゲートウェイ40の配下に接続された複数のDMサーバの緒言情報を取得することが可能であるため、この緒言情報を前記DMサーバごとに表示されたコンテンツリストに併せて表示するようにすることも可能となる。
これにより、DMサーバが複数設置されている場合におけるユーザの操作性を向上させることが可能となる。
【0136】
さらに、上述した第1実施形態では、外部サーバ30に家電用ネットワーク規格対応制御部32を備えて、外部サーバ30の配下にコンテンツ表示制御部20を設置した場合を例示したが、外部サーバ30が宅内機器遠隔操作用プロトコルの遠隔プログラム呼び出し操作を使用してホームゲートウェイ40から取得したDMサーバ50の緒言情報およびコンテンツリストを使用して外部サーバ30自身がDMサーバとして機能することも可能となる。この場合には、ユーザは外部サーバ30に再生ソフトウェア(DMP:Digital Media Player)等を組み込み、このDMPを使用してコンテンツを表示する構成をしてもよい。
このようにしても、それぞれ、前述した第1実施形態と同等の作用効果を備えたコンテンツ転送システムを得ることができる。
【0137】
上述した実施形態については、その新規な技術的内容の要点をまとめると、以下の付記のようになる。
尚、上記実施形態の一部又は全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
【0138】
(付記1)外部からの指令により自身に保存されたコンテンツを外部に送信する機能を有するコンテンツ保存機器と、外部からの指令により外部に保存されたコンテンツを取得すると共に表示部に表示制御する機能を有するコンテンツ表示機器とを備えたコンテンツ転送システムであって、
前記コンテンツ保存機器に、当該保存機器に係る機器情報を取得し外部に送信するホームゲートウェイを併設すると共に、
前記コンテンツ表示機器に、前記ホームゲートウェイから送信される前記機器情報を受信し前記コンテンツ表示機器に送信する外部サーバを併設し、
前記ホームゲートウェイが、前記コンテンツ保存機器に保存され前記コンテンツの格納場所を含んだコンテンツリストを当該コンテンツ保存機器から取得する保存機器用通信部と、前記外部サーバから送信されるコンテンツリスト送信要求に対して前記コンテンツリストを前記外部サーバに送信すると共に当該コンテンツリストに基づいて前記外部サーバから送信されるコンテンツ送信要求を前記コンテンツ保存機器に転送する外部サーバ用通信部とを備え、
前記外部サーバは、前記ホームゲートウェイに対して前記コンテンツリスト送信要求を送信し当該コンテンツリスト送信要求によって前記ホームゲートウェイから取得した前記コンテンツリストを前記コンテンツ表示機器に表示する表示機器用通信部と、前記コンテンツリストに基づいてユーザから外部入力されるコンテンツ表示指令を前記コンテンツ保存機器に送信するホームゲートウェイ用通信部とを備えたことを特徴とするコンテンツ転送システム。
【0139】
(付記2)付記1に記載のコンテンツ転送システムにおいて、
前記ホームゲートウェイ用通信部および前記保存機器用通信部は、各々が複数の通信ポートを備えると共に、
前記ホームゲートウェイ用通信部は、外部から前記外部サーバ用通信部の特定の通信ポートに対する接続を前記保存機器用通信部の特定の通信ポートに転送するポートマッピングを実行するように要求するポートマッピング設定要求を前記ホームゲートウェイに送信するポートマッピング設定要求機能を有すると共に、
前記サーバ用通信部は、前記ポートマッピングを前記ポートマッピング設定要求により実行するポートマッピング機能を有することを特徴としたコンテンツ転送システム。
【0140】
(付記3)付記1乃至2のいずれか一つに記載のコンテンツ転送システムにおいて、
前記保存機器用通信部および前記表示機器用通信部は、前記ホームゲートウェイまたは前記外部サーバに接続された機器から当該接続機器が稼動状態にあるか否かを示す接続情報および前記接続機器に係る情報を取得し記憶する接続機器記憶機能と、前記接続機器の種類が保存機器であった場合に前記コンテンツリストを取得し記憶するコンテンツリスト記憶機能を有することを特徴とするコンテンツ転送システム。
【0141】
(付記4)付記1乃至3のいずれか一つに記載のコンテンツ転送システムにおいて、
前記サーバ用通信部は、前記サーバから送信されるコンテンツリスト送信要求を受信した場合に前記コンテンツリスト記憶機能に記憶された前記コンテンツリストを、通信機器の遠隔保守操作用に規定されパラメータを用いた通信方式(CWMP)にて前記サーバに送信することを特徴とするコンテンツ転送システム。
【0142】
(付記5)付記4に記載のコンテンツ転送システムにおいて、
前記ホームゲートウェイ用通信部は、前記コンテンツ保存機器に係る情報を前記外部サーバに送信するように要求する機器情報送信要求を前記ホームゲートウェイに送信すると共に、
前記外部サーバ用通信部は、前記サーバから送信される機器情報送信要求を受信した場合に前記接続機器記憶機能に記憶された前記接続情報および前記接続機器固有情報を、前記CWMP方式にて前記外部サーバに送信することを特徴とするコンテンツ転送システム。
【0143】
(付記6)付記4乃至5のいずれか一つに記載のコンテンツ転送システムにおいて、
前記外部サーバ用通信部は、当該サーバ用通信部から前記外部サーバに前記コンテンツリストが前記CWMP方式にて送信される場合に、予め規定されているパラメータに新たなパラメータを追加し当該新パラメータに前記コンテンツリストの内容を設定することを特徴とするコンテンツ転送システム。
【0144】
(付記7)外部からの指令により自身に保存されたコンテンツを外部に送信する機能を有するコンテンツ保存機器と、外部からの指令により外部に保存されたコンテンツを取得すると共に表示部に表示制御する機能を有するコンテンツ表示機器とを備えたコンテンツ転送システム制御方法にあって、
前記コンテンツ保存機器に併設されたホームゲートウェイが前記コンテンツ保存機器から当該機器に係る情報および機器に保存され前記コンテンツの格納場所を含んだコンテンツリストを取得し、
前記コンテンツ表示機器に併設された外部サーバが前記コンテンツ表示機器から当該機器に係る情報を取得し、
前記外部サーバが前記ホームゲートウェイに対して前記コンテンツリストを要求するコンテンツリスト送信要求を送信し、
前記コンテンツリスト送信要求を受信した前記ホームゲートウェイが前記コンテンツリストを取得すると共に、
このコンテンツリストを、通信機器の遠隔保守操作用のパラメータを用いた通信方式(CWMP)にて新たに前記コンテンツリスト用に追加されたパラメータに付加し、
前記コンテンツリストを含んだパラメータに係る情報を前記外部サーバに対してコンテンツリスト表示用として前記CWMP方式にて前記ホームゲートウェイが送信する構成としたことを特徴とするコンテンツ転送システム制御方法。
【0145】
(付記8)外部からの指令により自身に保存されたコンテンツを外部に送信する機能を有するコンテンツ保存機器と、外部からの指令により外部に保存されたコンテンツを取得すると共に表示部に表示制御する機能を有するコンテンツ表示機器とを備えたコンテンツ転送システム制御用プログラムにあって、
前記コンテンツ保存機器に併設されたホームゲートウェイが前記コンテンツ保存機器から当該機器に係る情報および機器に保存され前記コンテンツの格納場所を含んだコンテンツリストを取得するコンテンツリスト取得機能、
前記コンテンツ表示機器に併設された外部サーバが前記コンテンツ表示機器から当該機器に係る情報を取得する機器情報取得機能、
前記外部サーバが前記ホームゲートウェイに対して前記コンテンツリストを要求するコンテンツリスト送信要求を送信するコンテンツリスト送信要求送信機能、
前記コンテンツリスト送信要求を受信したホームゲートウェイが前記コンテンツリストを取得すると共に、
このコンテンツリストを、通信機器の遠隔保守操作用のパラメータを用いた通信方式(CWMP)にて新たに前記コンテンツリスト用に追加されたパラメータに付加するCWMPパラメータ設定機能、
および前記コンテンツリストを含んだパラメータに係る情報を前記外部サーバに対してコンテンツリスト表示用として前記CWMP方式にてホームゲートウェイが送信するCWMPパラメータ送信機能、
をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とするコンテンツ転送システム制御用プログラム。
【産業上の利用可能性】
【0146】
本発明は、ホームゲートウェイがDMサーバから取得したDMサーバの緒言情報およびコンテンツリストを、宅内機器遠隔操作用プロトコルの遠隔プログラム呼び出し操作にて外部サーバに提供し、このコンテンツリストを外部サーバが表示用インターフェース(GUI)を介してコンテンツ表示制御部に表示させ、コンテンツリストに基づいてユーザから選択されたコンテンツを再生するように外部サーバがコンテンツ表示制御部に指令を送信し、指令を受けたコンテンツ表示制御部がDMサーバから該当コンテンツを取得する。これにより、ユーザは外部サーバ上のGUIの操作を行うのみで高度な知識を必要とせずに、ホームネットワーク外の機器からホームネットワーク内に設置されたDMサーバのコンテンツリストを取得し再生することが可能となる。
【符号の説明】
【0147】
20 コンテンツ表示制御部(コンテンツ表示機器)
30 外部サーバ
31 宅内機器遠隔操作用プロトコル サーバ機能(ホームゲートウェイ用通信部)
32 家電用ネットワーク規格対応制御部(表示機器用通信部)
40 ホームゲートウェイ(ホームゲートウェイ)
41 宅内機器遠隔操作用プロトコル クライアント機能(サーバ用通信部)
42 家電用ネットワーク規格対応制御部(保存機器用通信部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10