(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
利用者のパーソナル携帯端末を用いて、当該パーソナル携帯端末とペアリングされたカラオケ演奏端末に選曲予約を行わせることが可能なシステムであって、ペアリング情報表示手段と、ペアリング情報取得手段と、ペアリング情報送信手段と、ペアリング管理データベースと、ペアリング許可情報作成手段と、選曲予約情報送信手段と、選曲予約許可判定手段と、ペアリング許可情報更新手段と、選曲予約情報転送手段と、予約管理手段と、を備え、
前記ペアリング情報表示手段は、ペアリング指示に基づいて、前記カラオケ演奏端末を識別するための演奏端末識別情報と、当該ペアリング指示がなされたペアリング指示時刻とを、表示装置の表示画面に表示し、
前記ペアリング情報取得手段は、前記パーソナル携帯端末において、前記表示された演奏端末識別情報及びペアリング指示時刻を取得してメモリに記憶し、
前記ペアリング情報送信手段は、任意のパーソナル携帯端末において、少なくとも、前記記憶された演奏端末識別情報と、当該パーソナル携帯端末を識別するための携帯端末識別情報と、前記ペアリング指示時刻とを含むペアリング情報を、当該パーソナル携帯端末の通信網を介して中継サーバへ送信し、
前記選曲予約情報送信手段は、任意のパーソナル携帯端末において、少なくとも、当該パーソナル携帯端末の携帯端末識別情報と、当該パーソナル携帯端末の選曲機能により選曲された楽曲の楽曲IDとを含む選曲予約情報を、当該パーソナル携帯端末の通信網を介して中継サーバへ送信し、
前記ペアリング管理データベースは、前記演奏端末識別情報と、前記携帯端末識別情報と、前記ペアリング指示時刻と、前記選曲予約情報を受信した時刻である選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報を格納し、
前記ペアリング許可情報作成手段は、任意のパーソナル携帯端末から前記ペアリング情報を受信すると、当該ペアリング情報に含まれる前記演奏端末識別情報と前記携帯端末識別情報との組み合わせに該当するペアリング許可情報が前記ペアリング管理データベースに存在するか否かを検索し、当該演奏端末識別情報のみ該当するペアリング許可情報が存在する場合には、当該ペアリング情報に含まれる前記演奏端末識別情報と、前記携帯端末識別情報と、当該ペアリング許可情報の前記ペアリング指示時刻と、当該ペアリング情報に含まれる前記ペアリング指示時刻と同一時刻の選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報を前記ペアリング管理データベースに作成し、当該演奏端末識別情報に該当するペアリング許可情報が存在しない場合には、当該ペアリング情報に含まれる前記演奏端末識別情報と、前記携帯端末識別情報と、前記ペアリング指示時刻と、当該ペアリング指示時刻と同一時刻の選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報を前記ペアリング管理データベースに作成し、
前記選曲予約許可判定手段は、前記ペアリング許可情報に含まれる携帯端末識別情報を有するパーソナル携帯端末から選曲予約情報を受信した時刻が、当該携帯端末識別情報と関連付けられている前記ペアリング許可情報に含まれるペアリング指示時刻から第1の所定時間以内であることを第1の選曲予約許可条件とし、前記選曲予約情報を受信した時刻が、前記ペアリング許可情報に含まれる前記選曲予約時刻から、前記第1の所定時間よりも短い第2の所定時間以内であることを第2の選曲予約許可条件とし、前記第1の選曲予約許可条件及び前記第2の選曲予約許可条件の双方を満足した場合に、当該選曲予約情報に基づく選曲予約を許可し、前記第1の選曲予約許可条件及び前記第2の選曲予約許可条件のいずれか一方又は双方を満足しない場合に、当該選曲予約情報に基づく選曲予約を許可せず、前記第2の所定時間は、当該パーソナル携帯端末とペアリングされた前記カラオケ演奏端末に関する前記ペアリング許可情報においてペアリングが行われている携帯端末情報の数に応じて増減させ、
前記ペアリング許可情報更新手段は、前記ペアリング指示時刻から前記第1の所定時間が経過したペアリング許可情報を前記ペアリング管理データベースから削除し、前回の選曲予約情報を受信した時刻から前記第2の所定時間以内に次回の選曲予約情報を受信した場合に、当該選曲予約情報に含まれる前記携帯端末情報に関連付けられた前記ペアリング許可情報の前記選曲予約時刻を、前記次回の選曲予約情報を受信した時刻に更新し、前回の選曲予約情報を受信した時刻から前記第2の所定時間以内に次回の選曲予約情報を受信しない場合に、当該選曲予約情報に含まれる前記携帯端末情報に関連付けられた前記ペアリング許可情報を前記ペアリング管理データベースから削除し、
前記選曲予約情報転送手段は、前記中継サーバにおいて、少なくとも、前記選曲予約が許可された選曲予約情報に含まれる楽曲IDを、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末識別情報とペアリングされた演奏端末識別情報を有するカラオケ演奏端末に転送し、
前記予約管理手段は、前記カラオケ演奏端末において、受信した楽曲IDからなる選曲予約情報を予約待ち行列にて管理する、
ことを特徴とするパーソナル携帯端末を用いたカラオケ選曲システム。
前記ペアリング許可情報作成手段は、任意のパーソナル携帯端末から受信した前記ペアリング情報に含まれる前記ペアリング指示時刻が、第3の所定時間以上前である場合には、ペアリング許可情報の作成を行わない、
ことを特徴とする請求項1に記載のパーソナル携帯端末を用いたカラオケ選曲システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来の技術は、携帯電話機のようなパーソナル携帯端末の赤外線通信機能を用いて、リモコン装置の機能を発揮させようとするものであり、赤外線通信方式は複数種類が存在する。したがって、パーソナル携帯端末を用いてカラオケ楽曲の選曲予約を行う際には、当該パーソナル携帯端末がカラオケ演奏端末の赤外線通信方式に対応していなければならない。また、赤外線通信機能により選曲予約を行うには、カラオケ演奏端末の赤外線受信装置が、パーソナル携帯端末の赤外線送信装置から発信される赤外線信号を受信することが必要であり、利用者の着座位置によっては赤外線通信を行うことができない場合もある。
【0007】
この点、カラオケ演奏端末は、インターネット回線等の通信回線を介してカラオケサーバと通信することができるようになっている。そこで、パーソナル携帯端末からの選曲予約データを、携帯電話網及びインターネット回線を介してカラオケ演奏端末に送信すれば、赤外線通信機能を用いることなくパーソナル携帯端末を選曲予約用のリモコン装置として使用することができる。
【0008】
すなわち、パーソナル携帯端末が使用している携帯電話網を介してのデータ通信機能により、カラオケ楽曲の選曲予約を行うことが考えられる。具体的には、パーソナル携帯端末を用いてモバイルサイトにアクセスし、所定のカラオケ演奏端末に対応する選曲用アプリケーションソフトをダウンロードし、この選曲用アプリケーションソフトを当該パーソナル携帯端末にインストールする。そして、必要なデータ(例えば、IPアドレス、演奏端末ID、パーソナル携帯端末のUDID(Unique Device Identifier))を入力することにより、当該パーソナル携帯端末とカラオケ演奏端末とを関連付けて(ペアリングして)、パーソナル携帯端末を選曲予約用のリモコン装置として使用することができる。
【0009】
しかしながら、上述したようなパーソナル携帯端末の使い方では、パーソナル携帯端末とカラオケ演奏端末とが関連付けられたままの状態(ペアリング状態)を適切に管理していない場合には、パーソナル携帯端末がカラオケ店外へ持ち出されると、カラオケ店外においても選曲予約が可能となってしまう。この状態で、悪戯等によりカラオケ店外から選曲予約が行われると、正規にカラオケ演奏端末を利用している利用者の選曲予約が混乱してしまう。
【0010】
本発明は、パーソナル携帯端末をカラオケ楽曲の選曲予約用リモコン装置として利用する際に、パーソナル携帯端末とカラオケ演奏端末とのペアリング時間に制限を設けることによりペアリングを適切に管理し、悪戯等による選曲予約操作が行われないようにして、選曲予約操作が混乱することを防止可能なシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のパーソナル携帯端末を用いたカラオケ選曲システムは、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を有している。すなわち、本発明のパーソナル携帯端末を用いたカラオケ選曲システムは、利用者のパーソナル携帯端末を用いて、当該パーソナル携帯端末とペアリングされたカラオケ演奏端末に選曲予約を行わせることが可能なシステムであって、ペアリング情報表示手段と、ペアリング情報取得手段と、ペアリング情報送信手段と、ペアリング管理データベースと、ペアリング許可情報作成手段と、選曲予約情報送信手段と、選曲予約許可判定手段と、ペアリング許可情報更新手段と、選曲予約情報転送手段と、予約管理手段と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
ペアリング情報表示手段は、ペアリング指示に基づいて、カラオケ演奏端末を識別するための演奏端末識別情報と、当該ペアリング指示がなされたペアリング指示時刻とを、表示装置の表示画面に表示するための手段である。ペアリング情報取得手段は、パーソナル携帯端末において、表示された演奏端末識別情報及びペアリング指示時刻を取得してメモリに記憶するための手段である。
【0013】
ペアリング情報送信手段は、任意のパーソナル携帯端末において、少なくとも、記憶された演奏端末識別情報と、当該パーソナル携帯端末を識別するための携帯端末識別情報と、ペアリング指示時刻とを含むペアリング情報を、当該パーソナル携帯端末の通信網を介して中継サーバへ送信するための手段である。選曲予約情報送信手段は、任意のパーソナル携帯端末において、少なくとも、当該パーソナル携帯端末の携帯端末識別情報と、当該パーソナル携帯端末の選曲機能により選曲された楽曲の楽曲IDとを含む選曲予約情報を、当該パーソナル携帯端末の通信網を介して中継サーバへ送信するための手段である。
【0014】
ペアリング管理データベースは、演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、ペアリング指示時刻と、選曲予約情報を受信した時刻である選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報を格納するためデータベースである。
【0015】
ペアリング許可情報作成手段は、以下の機能を実行するための手段である。すなわち、ペアリング許可情報作成手段は、任意のパーソナル携帯端末からペアリング情報を受信すると、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と携帯端末識別情報との組み合わせに該当するペアリング許可情報がペアリング管理データベースに存在するか否かを検索する。そして、当該演奏端末識別情報のみ該当するペアリング許可情報が存在する場合には、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、当該ペアリング許可情報のペアリング指示時刻と、当該ペアリング情報に含まれるペアリング指示時刻と同一時刻の選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報をペアリング管理データベースに作成する。一方、当該演奏端末識別情報に該当するペアリング許可情報が存在しない場合には、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、ペアリング指示時刻と、当該ペアリング指示時刻と同一時刻の選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報をペアリング管理データベースに作成する。
【0016】
選曲予約許可判定手段は、以下の機能を実行するための手段である。すなわち、選曲予約許可判定手段は、ペアリング許可情報に含まれる携帯端末識別情報を有するパーソナル携帯端末から選曲予約情報を受信した時刻が、当該携帯端末識別情報と関連付けられているペアリング許可情報に含まれるペアリング指示時刻から第1の所定時間以内であることを第1の選曲予約許可条件とする。また、選曲予約情報を受信した時刻が、ペアリング許可情報に含まれる選曲予約時刻から、第1の所定時間よりも短い第2の所定時間以内であることを第2の選曲予約許可条件とする。そして、第1の選曲予約許可条件及び第2の選曲予約許可条件の双方を満足した場合に、当該選曲予約情報に基づく選曲予約を許可する。一方、第1の選曲予約許可条件及び第2の選曲予約許可条件のいずれか一方又は双方を満足しない場合に、当該選曲予約情報に基づく選曲予約を許可しない。さらに、第2の所定時間は、当該パーソナル携帯端末とペアリングされたカラオケ演奏端末に関するペアリング許可情報においてペアリングが行われている携帯端末情報の数に応じて増減させる。
【0017】
ペアリング許可情報更新手段は、以下の機能を実行するための手段である。すなわち、ペアリング許可情報更新手段は、ペアリング指示時刻から第1の所定時間が経過したペアリング許可情報をペアリング管理データベースから削除する。また、前回の選曲予約情報を受信した時刻から第2の所定時間以内に次回の選曲予約情報を受信した場合に、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末情報に関連付けられたペアリング許可情報の選曲予約時刻を、次回の選曲予約情報を受信した時刻に更新する。さらに、前回の選曲予約情報を受信した時刻から第2の所定時間以内に次回の選曲予約情報を受信しない場合に、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末情報に関連付けられたペアリング許可情報をペアリング管理データベースから削除する。
【0018】
選曲予約情報転送手段は、中継サーバにおいて、少なくとも、選曲予約が許可された選曲予約情報に含まれる楽曲IDを、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末識別情報とペアリングされた演奏端末識別情報を有するカラオケ演奏端末に転送するための手段である。予約管理手段は、カラオケ演奏端末において、受信した楽曲IDからなる選曲予約情報を予約待ち行列にて管理するための手段である。
【0019】
また、本発明のパーソナル携帯端末を用いたカラオケ選曲システムにおいて、ペアリング許可情報作成手段は、任意のパーソナル携帯端末から受信したペアリング情報に含まれるペアリング指示時刻が、第3の所定時間以上前である場合には、ペアリング許可情報の作成を行わないように機能させることが可能である。
【0020】
このような構成からなるパーソナル携帯端末を用いたカラオケ選曲システムでは、予めパーソナル携帯端末を用いてモバイルWWWサーバにアクセスし、所定のカラオケ演奏端末に対応する選曲用アプリケーションソフトをダウンロードし、この選曲用アプリケーションソフトを当該パーソナル携帯端末にインストールすることにより、パーソナル携帯端末を用いて選曲予約操作を行うことができるようになる。
【0021】
そして、パーソナル携帯端末を用いて選曲予約を行う際に、ペアリング情報表示手段の機能により、利用者が利用するカラオケ演奏端末の演奏端末識別情報及びペアリング指示時刻を表示装置の表示画面に表示し、ペアリング情報取得手段の機能により、表示された演奏端末識別情報及びペアリング指示時刻を取得してメモリに記憶する。これにより、選曲予約操作を行うパーソナル携帯端末とカラオケ演奏端末とを関連付けるための情報を得ると共に、パーソナル携帯端末とカラオケ演奏端末とを関連付ける(ペアリング指示を行った)時刻を記憶することができる。このペアリング指示時刻に基づいて、ペアリングの許可及び解除が行われる。
【0022】
パーソナル携帯端末が演奏端末識別情報及びペアリング指示時刻を取得すると、ペアリング情報送信手段の機能により、ペアリング情報(演奏端末識別情報、携帯端末識別情報、ペアリング指示時刻)を当該パーソナル携帯端末の通信網を介して中継サーバへ送信する。
【0023】
中継サーバは、演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、ペアリング指示時刻と、選曲予約情報を受信した時刻である選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報を格納したペアリング管理データベースを備えている。そして、中継サーバにおいて任意のパーソナル携帯端末からペアリング情報を受信すると、ペアリング許可情報作成手段の機能により、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と携帯端末識別情報との組み合わせに該当するペアリング許可情報がペアリング管理データベースに存在するか否かを検索する。
【0024】
ここで、受信したペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報のみ該当するペアリング許可情報がペアリング管理データベースに存在する場合には、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、当該ペアリング許可情報のペアリング指示時刻と、当該ペアリング情報に含まれるペアリング指示時刻と同一時刻の選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報を作成する。すなわち、受信したペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報を有するカラオケ演奏端末において、既に、他のパーソナル携帯端末とのペアリングが行われている場合には、既にペアリングが行われている当該カラオケ演奏端末及び他のパーソナル携帯端末に関するペアリング許可情報に含まれるペアリング指示時刻を用いて、ペアリング許可情報を作成する。これにより、同時期に同一のカラオケ演奏端末とペアリングを行うパーソナル携帯端末について、共通のペアリング開始時刻を用いたペアリング許可情報が作成されることになる。
【0025】
一方、受信したペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報がペアリング管理データベースに存在しない場合には、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、ペアリング指示時刻と、当該ペアリング指示時刻と同一時刻の選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報を作成する。すなわち、受信したペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報を有するカラオケ演奏端末において、未だ、いずれのパーソナル携帯端末とのペアリングも行われていない場合には、受信したペアリング情報に含まれる情報を用いて、ペアリング許可情報が作成されることになる。
【0026】
この際、ペアリング許可情報作成手段の機能により、任意のパーソナル携帯端末から受信したペアリング情報に含まれるペアリング指示時刻から第3の所定時間(例えば、5分)が経過するまでに当該ペアリング情報を受信した場合のみに、ペアリング許可情報を作成してもよい。すなわち、ペアリングを行おうとして、演奏端末識別情報及びペアリング指示時刻を取得した場合であっても、所定時間(例えば、5分)以内にペアリング情報を送信しない場合には、ペアリング許可情報を作成しない。
【0027】
選曲が行われると、選曲予約情報送信手段の機能により、パーソナル携帯端末を識別するための携帯端末識別情報と、当該パーソナル携帯端末の選曲機能により選曲された楽曲の楽曲IDとを含む選曲予約情報を、当該パーソナル携帯端末の通信網(携帯電話網及びインターネット)を介して中継サーバへ送信する。
【0028】
そして、選曲予約許可判定手段の機能により、受信した選曲予約情報に基づく選曲予約を許可するか否かを判断する。選曲予約を許可するか否かは、2つの条件に基づいて判断する。
【0029】
第1の選曲予約許可条件は、ペアリング許可情報に含まれる携帯端末識別情報を有するパーソナル携帯端末から選曲予約情報を受信した時刻が、当該携帯端末識別情報と関連付けられているペアリング許可情報に含まれるペアリング指示時刻から第1の所定時間(例えば、2時間)以内であることである。また、第2の選曲予約許可条件は、選曲予約情報を受信した時刻が、ペアリング許可情報に含まれる選曲予約時刻から、第2の所定時間(例えば、10分をデフォルトとした可変時間)以内であることである。なお、第2の所定時間は、第1の所定時間よりも短くなっている。さらに第2の所定時間は、当該パーソナル携帯端末とペアリングされたカラオケ演奏端末に関するペアリング許可情報においてペアリングが行われている携帯端末情報の数(ユーザー数)に応じて増減させる。
【0030】
そして、第1の選曲予約許可条件及び第2の選曲予約許可条件の双方を満足した場合に、当該選曲予約情報に基づく選曲予約を許可する。一方、第1の選曲予約許可条件及び第2の選曲予約許可条件のいずれか一方又は双方を満足しない場合には、当該選曲予約情報に基づく選曲予約を許可しない。
【0031】
また、ペアリング許可情報更新手段の機能により、ペアリング指示時刻から第1の所定時間(例えば、2時間)が経過したペアリング許可情報をペアリング管理データベースから削除する。すなわち、ペアリング指示時刻を始期として、ペアリングを許可する最長時間に制限を設けている。
【0032】
また、前回の選曲予約情報を受信した時刻から第2の所定時間以内に次回の選曲予約情報を受信した場合に、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末情報に関連付けられたペアリング許可情報の選曲予約時刻を、次回の選曲予約情報を受信した時刻に更新する。すなわち、選曲予約を行う毎に、ペアリング管理データベースを構成するペアリング許可情報の選曲予約時刻が更新される。
【0033】
一方、前回の選曲予約情報を受信した時刻から第2の所定時間以内に次回の選曲予約情報を受信しない場合に、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末情報に関連付けられたペアリング許可情報をペアリング管理データベースから削除する。すなわち、第2の所定時間を限度として選曲予約が行われない場合には、第1の所定時間が経過しない場合であっても、ペアリングを終了させる。
【0034】
中継サーバでは、選曲予約情報転送手段の機能により、少なくとも、選曲予約が許可された選曲予約情報に含まれる楽曲IDを、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末識別情報とペアリングされた演奏端末識別情報を有するカラオケ演奏端末に転送する。選曲予約情報を受信したカラオケ演奏端末では、予約管理手段の機能により、予約待ち行列を作成して、受信した楽曲IDからなる選曲予約情報を管理する。なお、選曲予約情報に選曲者情報(利用者ID)等が含まれている場合には、予約待ち行列に選曲者情報(利用者ID)等を含めて管理することができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明のパーソナル携帯端末を用いたカラオケ選曲システムでは、パーソナル携帯端末を選曲予約用リモコン装置として利用することができるばかりでなく、利用者が選曲予約を行う際に、カラオケ演奏端末とパーソナル携帯端末とのペアリング開始から所定時間以上経過した場合及び所定時間間隔毎に選曲予約を行わない場合には、当該パーソナル携帯端末を用いた選曲予約を行うことができない。そして、選曲予約を行わなければならない所定時間間隔は、同一のカラオケ演奏端末においてパーソナル携帯端末を利用して選曲予約を行うユーザーの数に応じて増減される。
【0036】
例えば、最長2時間を限度として、任意のカラオケ演奏端末においてパーソナル携帯端末を選曲予約用リモコン装置として利用することができ、さらに、当該カラオケ演奏端末においてパーソナル携帯端末を利用して選曲予約を行うユーザー数が多ければ、選曲予約を行わなければならない所定時間間隔が長くなり、反対に、当該カラオケ演奏端末においてパーソナル携帯端末を利用して選曲予約を行うユーザー数が少なければ、選曲予約を行わなければならない所定時間間隔が短くなる。
【0037】
このように、本発明のパーソナル携帯端末を用いたカラオケ選曲システムによれば、任意のカラオケ演奏端末においてパーソナル携帯端末を選曲予約用リモコン装置として利用することができる時間に限界があるため、限界時間を超えた場合には、再度、カラオケ演奏端末とパーソナル携帯端末とのペアリングを行わなければならないため、悪戯等による選曲予約を排除して、正規の選曲予約操作が混乱することを防止することが可能となる。
【0038】
また、ペアリング情報に含まれるペアリング指示時刻から所定時間(例えば、5分)が経過するまでに当該ペアリング情報を受信した場合のみに、当該パーソナル携帯端末と、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報を有するカラオケ演奏端末とのペアリングを許可する構成の場合には、ユーザーがパーソナル携帯端末を用いて選曲予約を行うためにカラオケシステムにログインした場合であっても、所定時間以内にパーソナル携帯端末を用いた選曲予約が行われない場合には、カラオケ演奏端末とパーソナル携帯端末とのペアリングが行われないため、中継サーバにおいてペアリング管理処理の負担を軽減することが可能となる
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、図面を参照して、本発明のパーソナル携帯端末を用いたカラオケ選曲システム(以下、カラオケ選曲システムと略記する)の実施形態について説明する。
図1〜
図4は本発明の実施形態に係るカラオケ選曲システムを示すもので、
図1はカラオケ選曲システムの機能説明図、
図2はカラオケ選曲システムのブロック図、
図3は中継サーバのブロック図、
図4はペアリング管理データベースの説明図である。
【0041】
<カラオケ選曲システムの概要>
本発明の実施形態に係るカラオケ選曲システム10は、利用者が所有するパーソナル携帯端末50を用いて、カラオケ演奏端末30における選曲を行うことが可能なシステムにおいて、選曲予約を行おうとするカラオケ演奏端末30とパーソナル携帯端末50とのペアリングを行ってから所定時間以内である場合のみに選曲予約を許可し、所定時間を超えた場合には選曲予約を許可しないようにしたシステムである。
【0042】
すなわち、本発明の実施形態に係るカラオケ選曲システム10は、ペアリング指示時刻から第1の所定時間(例えば、2時間)が経過するまでを第1の選曲予約許可条件(最長制限時間)とし、選曲予約情報を受信した時刻が、ペアリング許可情報に含まれる選曲予約時刻から、第2の所定時間(例えば、10分をデフォルトとした可変時間)以内であることを第2の選曲予約許可条件とする。そして、第1の選曲予約許可条件及び第2の選曲予約許可条件の双方を満足した場合のみに、当該選曲予約情報に基づく選曲予約を許可する。第2の所定時間は、ペアリングが行われているパーソナル携帯端末50の数に応じて増減させる。すなわち、ペアリングが行われているパーソナル携帯端末50の数(ユーザー数)が少なければ、第2の所定時間はデフォルト時間が短くなり、ペアリングが行われているパーソナル携帯端末50の数(ユーザー数)が増加するに従って、第2の所定時間が長くなる。
【0043】
以下の説明において、プログラムとは、RAM等に記憶され、CPU等のハードウェアで実行されることにより、その機能を発揮するソフトウエアだけではなく、同等の機能を発揮することが可能な論理回路も含む概念である。
【0044】
<カラオケ選曲システム>
本実施形態のカラオケ選曲システム10は、
図1及び
図2に示すように、ペアリング情報表示手段68と、ペアリング情報取得手段51と、ペアリング情報送信手段52と、ペアリング許可情報作成手段21と、選曲予約情報送信手段53と、選曲予約許可判定手段22と、ペアリング許可情報更新手段23と、選曲予約情報転送手段24と、ペアリング管理データベース25と、予約管理手段67とを備えている。本実施形態では、ペアリング情報表示手段68、予約管理手段67は、カラオケ演奏端末30(カラオケ本体31)の構成要素となっており、ペアリング情報取得手段51、ペアリング情報送信手段52、選曲予約情報送信手段53は、パーソナル携帯端末50の構成要素となっており、ペアリング許可情報作成手段21、選曲予約許可判定手段22、ペアリング許可情報更新手段23、選曲予約情報転送手段24、ペアリング管理データベース25は、中継サーバ20の構成要素となっている。なお、各手段の帰属先は上述した例に限られず、各手段の機能を発揮することができれば、適宜な装置の構成要素としてもよい。各手段の機能については、後に詳述する。
【0045】
また、本発明の実施形態に係るカラオケ選曲システム10は、
図3に示すように、中継サーバ20とカラオケ演奏端末30とが通信ネットワーク(本実施形態では、インターネット40)を介して相互に接続されている。通信ネットワークは、公衆電話回線、専用電話回線、光通信回線、LAN等を用いることができるが、ネットワークに対する第三者の侵入やデータの傍聴及び改竄が困難であるとともに、帯域を独占せずに安価な通信網であるという点で、インターネット40により構成されるVPNを利用することが好ましい。
【0046】
<中継サーバ>
中継サーバ20は、
図3に示すように、ペアリング許可情報作成手段21、選曲予約許可判定手段22、ペアリング許可情報更新手段23、選曲予約情報転送手段24、ペアリング管理データベース25を備えている。なお、図示しないが、中継サーバ20は、上述した手段の他に、複数のカラオケ演奏端末30との間でデータの送受信を行うと共に、データを所定の記憶装置に記憶するための基本的なサーバ機能を備えている。また、中継サーバ20を独立したサーバとして構築するのではなく、カラオケ楽曲の配信を行うホストサーバに中継サーバ20としての機能を持たせてもよい。また、カラオケ演奏端末30とパーソナル携帯端末50とのペアリング許可判断を中継サーバ20で行うのではなく、ペアリング管理サーバ等の独立した他のサーバに行わせてもよいし、カラオケ店に設置された管理サーバにおいてペアリング許可判断を行ってもよい。
【0047】
<ペアリング許可情報作成手段>
ペアリング許可情報作成手段21は、任意のパーソナル携帯端末50からペアリング情報を受信すると、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と携帯端末識別情報との組み合わせに該当するペアリング許可情報がペアリング管理データベース25に存在するか否かを検索し、当該演奏端末識別情報のみ該当するペアリング許可情報が存在する場合には、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、当該ペアリング許可情報のペアリング指示時刻と、当該ペアリング情報に含まれるペアリング指示時刻と同一時刻の選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報をペアリング管理データベース25に作成し、当該演奏端末識別情報に該当するペアリング許可情報が存在しない場合には、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、ペアリング指示時刻と、当該ペアリング指示時刻と同一時刻の選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報をペアリング管理データベース25に作成するためのプログラムからなる。
【0048】
すなわち、任意のパーソナル携帯端末50からペアリング情報を受信すると、ペアリング許可情報作成手段21の機能により、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と携帯端末識別情報との組み合わせに該当するペアリング許可情報がペアリング管理データベース25に存在するか否かを検索する。これにより、既に、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報を有するカラオケ演奏端末30と、携帯端末識別情報を有するパーソナル携帯端末50とがペアリングされているか否かを判定する。
【0049】
ここで、受信したペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報のみ該当するペアリング許可情報が存在する場合、すなわち、受信したペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報を有するカラオケ演奏端末30において、既に、他のパーソナル携帯端末50とのペアリングが行われている場合には、受信したペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、既に存在するペアリング許可情報のペアリング指示時刻と、当該ペアリング情報に含まれるペアリング指示時刻と同一時刻の選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報をペアリング管理データベース25に作成する。
【0050】
すなわち、任意のカラオケ演奏端末30において、ユーザーがパーソナル携帯端末50をペアリングさせるための操作を行い、当該ユーザーによるペアリング操作が、当該カラオケ演奏端末30の利用開始から2番目以降のペアリングであった場合には、既に存在する演奏端末識別情報に関するペアリング許可情報に含まれるペアリング指示時刻を使用して、ペアリング許可情報が作成される。これにより、ペアリングが行われていないカラオケ演奏端末30の使用が開始されてから、2番目以降にペアリングが行われた場合には、最初にペアリングを行った際のペアリング指示時刻を用いてペアリング許可情報が作成されるため、同一のカラオケ演奏端末30を同時に使用するユーザーに対して、同一の時間管理を行うことができる。
【0051】
一方、受信したペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報がペアリング管理データベース25に存在しない場合には、受信したペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、ペアリング指示時刻と、当該ペアリング指示時刻と同一時刻の選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報を作成する。すなわち、未だ、いずれのパーソナル携帯端末50ともペアリングが行われていない任意のカラオケ演奏端末30において、ユーザーがパーソナル携帯端末50をペアリングさせるための操作を行った場合には、当該カラオケ演奏端末に関する新たなペアリング許可情報を作成する。
【0052】
さらに、ペアリング許可情報作成手段21は、任意のパーソナル携帯端末50から受信したペアリング情報に含まれるペアリング指示時刻から第3の所定時間(例えば、5分)が経過するまでに当該ペアリング情報を受信した場合のみに、ペアリング許可情報を作成するように機能させてもよい。このような機能を持たせた場合には、ユーザーがパーソナル携帯端末50を用いて選曲予約を行うためにカラオケシステムにログインし、演奏端末識別情報とペアリング指示時刻とを取得した場合であっても、所定時間以内にペアリングを行わなければ、取得した演奏端末識別情報とペアリング指示時刻を用いたペアリングを行うことができない。このような機能を持たせることにより、カラオケ演奏端末30とパーソナル携帯端末50との無駄なペアリングが行われないため、中継サーバ20においてペアリング管理に要する資源を無駄使いすることなく、ペアリング管理処理の負担を軽減することができる。
【0053】
<選曲予約許可判定手段>
選曲予約許可判定手段22は、ペアリング管理データベース25に格納されているペアリング許可情報に基づいて、パーソナル携帯端末50を用いた選曲予約を許可するか否かを判定するためのプログラムからなる。
【0054】
すなわち、選曲予約許可判定手段22は、ペアリング許可情報に含まれる携帯端末識別情報を有するパーソナル携帯端末50から選曲予約情報を受信した時刻が、当該携帯端末識別情報と関連付けられているペアリング許可情報に含まれるペアリング指示時刻から第1の所定時間以内であることを第1の選曲予約許可条件とする。また、選曲予約情報を受信した時刻が、ペアリング許可情報に含まれる選曲予約時刻から、第1の所定時間よりも短い第2の所定時間以内であることを第2の選曲予約許可条件とする。
【0055】
そして、第1の選曲予約許可条件及び第2の選曲予約許可条件の双方を満足した場合に、当該選曲予約情報に基づく選曲予約を許可する。一方、第1の選曲予約許可条件及び第2の選曲予約許可条件のいずれか一方又は双方を満足しない場合には、当該選曲予約情報に基づく選曲予約を許可しない。
【0056】
ここで、第2の所定時間は、同一の演奏端末識別情報を有するペアリング許可情報においてペアリングが行われている携帯端末情報の数に応じて増減させる。例えば、第2の所定時間は、同一のカラオケ演奏端末30においてパーソナル携帯端末50を用いて選曲予約を行うユーザーが1人の場合をデフォルトの10分とする。そして、ユーザーが2人の場合に13分、ユーザーが3人の場合に16分、ユーザーが4人の場合に19分、ユーザーが5人の場合に22分というように、ユーザー数が多くなるに従って判定時間を3分ずつ長くなるように設定する。一方、同一のカラオケ演奏端末30においてパーソナル携帯端末50を用いて選曲予約を行うユーザーが減少すれば、それに応じて、第2の所定時間も短くなる。
【0057】
このように、ユーザー数に応じて第2の所定時間を設定するのは、同一のカラオケ演奏端末30においてパーソナル携帯端末50を用いて選曲予約を行うユーザー数が多くなれば選曲予約の待ち時間が長くなり、反対に、ユーザー数が少なければ選曲予約の待ち時間が短くなると考えられるためである。
【0058】
<ペアリング管理データベース>
ペアリング管理データベース25は、
図4に示すように、演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、ペアリング指示時刻と、選曲予約情報を受信した時刻である選曲予約時刻とを関連付けて構成したデータベースであり、本実施形態では、さらに同一の演奏端末識別情報を有するペアリング許可情報においてペアリングされた携帯端末識別情報の数(ユーザー数)を含んでデータベースが構成されている。なお、ペアリング管理データベース25を構成するデータは、
図4に示すものに限られず、他のデータを含んでいてもよい。
【0059】
<ペアリング許可情報更新手段>
ペアリング許可情報更新手段23は、ペアリング指示時刻から第1の所定時間が経過したペアリング許可情報をペアリング管理データベース25から削除し、前回の選曲予約情報を受信した時刻から第2の所定時間以内に次回の選曲予約情報を受信した場合に、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末情報に関連付けられたペアリング許可情報の選曲予約時刻を、次回の選曲予約情報を受信した時刻に更新し、前回の選曲予約情報を受信した時刻から第2の所定時間以内に次回の選曲予約情報を受信しない場合に、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末情報に関連付けられたペアリング許可情報をペアリング管理データベース25から削除するためのプログラムからなる。
【0060】
すなわち、ペアリング許可情報更新手段23では、ペアリング指示時刻から第1の所定時間(例えば、2時間)が経過したペアリング許可情報をペアリング管理データベース25から削除することにより、ペアリング指示時刻を始期として、ペアリングを許可する最長時間に制限を設けている。
【0061】
また、前回の選曲予約情報を受信した時刻から第2の所定時間以内に次回の選曲予約情報を受信した場合に、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末情報に関連付けられたペアリング許可情報の選曲予約時刻を、次回の選曲予約情報を受信した時刻に更新することにより、ペアリング管理データベース25を構成するペアリング許可情報の選曲予約時刻が更新される。
【0062】
一方、前回の選曲予約情報を受信した時刻から第2の所定時間以内に次回の選曲予約情報を受信しない場合に、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末情報に関連付けられたペアリング許可情報をペアリング管理データベース25から削除することにより、第2の所定時間を限度として選曲予約が行われない場合には、第1の所定時間が経過しない場合であっても、ペアリングを終了させる。
【0063】
<選曲予約情報転送手段>
選曲予約情報転送手段24は、少なくとも、選曲予約が許可された選曲予約情報に含まれる楽曲IDを、当該選曲予約情報に含まれる演奏端末識別情報を有するカラオケ演奏端末30に転送するためのプログラムからなる。なお、転送する情報には、選曲予約を行った利用者を識別するための利用者識別情報を含ませることができる。この、利用者識別情報は、パーソナル携帯端末50の携帯端末識別情報、利用者ID等、利用者を識別することが可能な情報である。また、演奏端末識別情報は、例えば、カラオケ演奏端末30を一意に識別することが可能な、IPアドレス、デバイスID、MACアドレスや、これらを組み合わせた情報からなる。
【0064】
<カラオケ演奏端末>
カラオケ演奏端末30は、
図2に示すように、カラオケ本体31、スピーカ32、マイクロホン33、表示装置34、ミキシングアンプ35を備えている。なお、本実施形態に係るカラオケ演奏端末30は、パーソナル携帯端末50を選曲予約用のリモコン装置として利用するが、パーソナル携帯端末50を用いない利用者のために、専用のカラオケリモコン装置36を備えていることが好ましい。また、本実施形態では、カラオケリモコン装置36に付帯する入出力表示装置(図示せず)を、演奏端末識別情報及びペアリング指示時刻を表示するための表示装置として機能させてもよい。
【0065】
<カラオケ本体>
カラオケ本体31は、
図2に示すように、ネットワーク送受信手段61、中央制御手段62、ROM63、RAM64、HDD65、ローカル送受信手段66、予約管理手段67、ペアリング情報表示手段68、音楽再生制御手段69、映像再生制御手段70を備えている。
【0066】
<中央制御手段>
中央制御手段62は、カラオケ本体31を総合的に制御するための手段であり、例えばCPU及びその周辺機器により構成されており、CPU等がROM63等に記憶されたプログラムに従って動作することにより、制御機能を発揮することができるようになっている。
【0067】
<ROM/RAM>
ROM63は、カラオケ本体31を構成する各機器を制御するためのプログラムデータや数値データを記憶するための電子機器である。また、RAM64は、プログラムや各種データを一時的に記憶する一時記憶領域として機能する電子機器である。本実施形態では、RAM64に、予約待ち行列64aが記憶されるようになっている。予約待ち行列64aは、選曲予約されたカラオケ楽曲について、演奏順に楽曲IDを並べて構成したデータテーブルである。なお、予約待ち行列64aは、楽曲IDの他に、楽曲名、選曲者(利用者)等のデータを含んでいてもよい。
【0068】
<HDD>
HDD65は、大容量記憶装置として機能するもので、楽曲データベース65a及び映像データベース65bが格納されている。なお、HDD65に替えて、あるいはHDD65と共に、データを書き替え可能なDVD等の大容量記憶装置を用いてもよい。
【0069】
<楽曲データベース/映像データベース>
楽曲データベース65aは、演奏制御データ(MIDI規格のデータ)及び歌詞描出データが同期されて構成される楽曲データについて、楽曲IDと対応付けてそれぞれ構成したデータベースである。演奏制御データは、各楽曲の演奏を制御するためのデジタルデータであり、歌詞描出データは演奏に同期した歌詞文字の表示タイミングデータ及び色変わりデータを含んでいる。映像データベース65bは、演奏されるカラオケ楽曲に対応した背景映像を、当該カラオケ楽曲の楽曲IDに対応させた映像ファイルとして所定数格納したデータである。
【0070】
<送受信手段>
ローカル送受信手段66は、カラオケ本体31とカラオケリモコン装置36との間で、データの送受信を行うための電子回路及びプログラムからなる。本実施形態では、赤外線通信により、カラオケ本体31とカラオケリモコン装置36との間でデータの送受信が行われる。ネットワーク送受信手段61は、カラオケ本体31と中継サーバ20との間で、データの送受信を行うための電子回路及びプログラムからなる。
【0071】
<予約管理手段>
予約管理手段67は、中継サーバ20から受信した楽曲IDを含む選曲予約情報を予約待ち行列64aにて管理するためのプログラムからなる。上述したように、選曲予約情報に利用者ID等が含まれている場合には、予約管理手段67では、楽曲IDと利用者IDとを紐付けして予約待ち行列64aにて管理する。
【0072】
<音楽再生制御手段>
音楽再生制御手段69は、楽曲IDに基づいて楽曲データベース65aから抽出された演奏制御データに基づいて、音源データをデジタル再生すると共にアナログ変換してミキシングアンプ35に出力するための電子回路である。上述したように、ミキシングアンプ35は、マイクロホン33から入力された歌唱者の歌唱音声信号と、音楽再生制御手段69から送出される演奏音声信号とをミキシングすると共に、アンプ機能により増幅してスピーカ32より出力させるための装置である。
【0073】
<映像再生制御手段>
映像再生制御手段70は、カラオケ楽曲の演奏中に、映像データベース65bから抽出した背景映像データと、楽曲データベース65aに含まれる歌詞描出データ(テロップデータ)とを、当該カラオケ楽曲の演奏データに同期させて表示装置34に出力するためのプログラムからなる。
【0074】
<ペアリング情報表示手段>
ペアリング情報表示手段68は、例えば、利用者がカラオケ演奏端末30の操作部やカラオケリモコン装置36等を利用してペアリング情報の表示指示を行うと、カラオケ演奏端末30を識別するための演奏端末識別情報及びペアリング指示時刻を、表示装置34の表示画面に表示するためのプログラムからなる。すなわち、ペアリング情報表示手段68は、カラオケ演奏端末30を識別するための演奏端末識別情報とペアリング指示時刻(ペアリング情報の表示指示を行った時刻)を2次元バーコード化して、表示装置34の表示画面に表示させる(
図1参照)。なお、演奏端末識別情報を表示させる表示装置34は、カラオケ楽曲に関連した背景映像や歌詞テロップ等を表示するための表示装置34であってもよいし、カラオケリモコン装置36に付帯した入出力表示装置(図示せず)であってもよい。また、表示装置34の表示画面に演奏端末識別情報及びペアリング指示時刻を表示する際に所定のアルゴリズムで暗号化し、所定桁数の数字として表示してもよい。
【0075】
<マイクロホン>
マイクロホン33は、歌唱音声の入力を行うための装置である。マイクロホン33から入力された歌唱音声信号はミキシングアンプ35に入力され、音楽再生制御手段69から送出される演奏音声信号とミキシングされると共に増幅されてスピーカ32へ出力される。
【0076】
<表示装置>
表示装置34は、カラオケ楽曲に関連した背景映像や歌詞テロップ等を表示するための装置で、例えば、液晶ディスプレイ等により構成される。
【0077】
<パーソナル携帯端末>
パーソナル携帯端末50は、データ通信機能を用いて、モバイルWWWサーバ90に格納された選曲用アプリケーションソフト91をダウンロードし、この選曲用アプリケーションソフト91をインストールすることにより、選曲予約機能を持たせることができる。パーソナル携帯端末50に選曲用アプリケーションソフト91をインストールすると、パーソナル携帯端末50は、楽曲検索手段54として機能するプログラムを備えて選曲を行うことができるようになる。
【0078】
また、パーソナル携帯端末50は、ペアリング情報取得手段51として機能するプログラム、ペアリング情報送信手段52として機能するプログラム、選曲予約情報送信手段53として機能するプログラム、楽曲検索手段54として機能するプログラム、メモリ55を備えている。メモリ55には、演奏端末識別情報55a、ペアリング指示時刻55b、携帯端末識別情報55c、選曲したカラオケ楽曲の楽曲ID55dが記憶される。
【0079】
パーソナル携帯端末50と携帯電話網80及びインターネット40を介して接続されるモバイルWWWサーバ90には、選曲用アプリケーションソフト91及び選曲用楽曲索引データベース92が格納されており、パーソナル携帯端末50が備える楽曲検索手段54の機能により、選曲用楽曲索引データベース92を参照して楽曲を検索することができる。なお、選曲用楽曲索引データベース92をモバイルWWWサーバ90に格納するのではなく、パーソナル携帯端末50にダウンロードして、ローカルで楽曲検索を行ってもよい。
【0080】
<楽曲検索手段/選曲用楽曲索引データベース>
楽曲検索手段54は、利用者の指示に基づき、選曲用楽曲索引データベース92を参照して楽曲を検索するためのプログラムからなる。選曲用楽曲索引データベース92は、カラオケ演奏端末30で演奏に供されるカラオケ楽曲について、その属性情報を記述したデータベースであり、例えば、楽曲ID・曲名・歌手名・歌い出し部分の歌詞・流行時期・音楽ジャンル区分・デュエット曲か否かなど、種々の属性情報がこれに含まれている。
【0081】
<ペアリング情報取得手段>
ペアリング情報取得手段51は、表示装置34の表示画面に表示された演奏端末識別情報55a及びペアリング指示時刻55bを取得して、メモリ55に記憶するためのプログラムからなる。上述したように、表示装置34の表示画面には、2次元バーコード化された演奏端末識別情報55a及びペアリング指示時刻55bが表示されるので、ペアリング情報取得手段51は、パーソナル携帯端末50に付帯したバーコード読取装置(図示せず)を用いて演奏端末識別情報55a及びペアリング指示時刻55bを取得することができる。なお、演奏端末識別情報55a及びペアリング指示時刻55bが所定桁数の数字からなる場合には、表示装置34の表示画面を目視した利用者が、パーソナル携帯端末50に付帯したテンキー等を用いて、当該数字を入力することにより、演奏端末識別情報55a及びペアリング指示時刻55b報を取得してもよい。
【0082】
<ペアリング情報送信手段>
ペアリング情報送信手段52は、任意のパーソナル携帯端末50において、少なくとも、メモリ55に記憶された演奏端末識別情報55a(例えば、機器ID、IPアドレス)と、当該パーソナル携帯端末50を識別するための携帯端末識別情報55c(例えば、UDID)と、ペアリング指示時刻55b(ペアリング情報の表示指示を行った時刻)とからなるペアリング情報を、当該パーソナル携帯端末50の通信網(携帯電話網80及びインターネット40)を介して中継サーバ20へ送信するためのプログラムからなる。
【0083】
<選曲予約情報送信手段>
選曲予約情報送信手段53は、メモリ55に記憶された当該パーソナル携帯端末50を識別するための携帯端末識別情報55cと、当該パーソナル携帯端末50の選曲機能により選曲された楽曲の楽曲ID55dとを含む選曲予約情報を、当該パーソナル携帯端末50の通信網(携帯電話網80及びインターネット40)を介して中継サーバ20へ送信するためのプログラムからなる。すなわち、選曲予約情報送信手段53は、楽曲検索手段54の機能により楽曲検索が行われ、予約すべき楽曲が選曲されると、メモリ55に記憶された携帯端末識別情報55cと、選曲された楽曲の楽曲ID55dとからなる選曲予約情報を、携帯電話網80及びインターネット40を介して中継サーバ20へ送信する。なお、選曲予約情報には、ペアリングを行ったカラオケ演奏端末30の演奏端末識別情報55a等、他の情報を含ませてもよい。
【0084】
<選曲予約>
次に、
図1を参照して、本実施形態のカラオケ選曲システム10における選曲予約について説明する。本実施形態のカラオケ選曲システム10では、
図1に示すように、パーソナル携帯端末50において、ペアリング情報取得手段51の機能により、選曲予約を行うカラオケ演奏端末30の演奏端末識別情報55a及びペアリング指示時刻55bを取得してメモリ55に記憶させる。
【0085】
パーソナル携帯端末50がペアリング情報を取得すると、ペアリング情報送信手段52の機能により、ペアリング情報(演奏端末識別情報55a、携帯端末識別情報55c、ペアリング指示時刻55b)を当該パーソナル携帯端末50の通信網(携帯電話網80及びインターネット40)を介して中継サーバ20へ送信する。
【0086】
中継サーバ20では、任意のパーソナル携帯端末50からペアリング情報を受信すると、ペアリング許可情報作成手段21の機能により、当該パーソナル携帯端末50と、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報55aを有するカラオケ演奏端末30とのペアリングを行う。ペアリングは、ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報55a、携帯端末識別情報55c、ペアリング指示時刻を関連付けたペアリング許可情報をペアリング管理データベース25に作成することにより行われる。
【0087】
ペアリング許可情報作成手段21では、受信したペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と携帯端末識別情報との組み合わせに該当するペアリング許可情報がペアリング管理データベース25に存在するか否かを検索する。そして、受信したペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報のみ該当するペアリング許可情報がペアリング管理データベース25に存在する場合には、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、既に存在するペアリング許可情報のペアリング指示時刻と、当該ペアリング情報に含まれるペアリング指示時刻と同一時刻の選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報を作成する。
【0088】
一方、受信したペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報がペアリング管理データベース25に存在しない場合には、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報と、携帯端末識別情報と、ペアリング指示時刻と、当該ペアリング指示時刻と同一時刻の選曲予約時刻とを関連付けしたペアリング許可情報を作成する。
【0089】
この際、ペアリング許可情報作成手段21の機能により、任意のパーソナル携帯端末50から受信したペアリング情報に含まれるペアリング指示時刻55bが、第3の所定時間(例えば、5分)以上前である場合には、ペアリング許可情報の作成を行わないことが可能である。すなわち、ペアリング指示時刻55bから第3の所定時間(例えば、5分)以上経過した場合には、当該パーソナル携帯端末50と、当該ペアリング情報に含まれる演奏端末識別情報55aを有するカラオケ演奏端末30とのペアリングを行わない。
【0090】
パーソナル携帯端末50を用いた選曲が行われると、選曲予約情報送信手段53の機能により、パーソナル携帯端末50を識別するための携帯端末識別情報55cと、当該パーソナル携帯端末50の選曲機能により選曲された楽曲の楽曲ID55dとを含む選曲予約情報を、当該パーソナル携帯端末50の通信網(携帯電話網80及びインターネット40)を介して中継サーバ20へ送信する。
【0091】
中継サーバ20では、選曲予約許可判定手段22の機能により、受信した選曲予約情報に基づく選曲予約を許可するか否かを判定する。選曲予約の許可判定には、ペアリング指示時刻から第1の所定時間(例えば、2時間)以内に選曲予約情報を受信するという第1の選曲予約許可条件と、選曲予約情報を受信した時刻が、ペアリング許可情報に含まれる選曲予約時刻から、第2の所定時間(例えば、10分をデフォルトとした可変時間)以内であるという第2の選曲予約許可条件がある。
【0092】
なお、第2の所定時間は、当該パーソナル携帯端末50とペアリングされたカラオケ演奏端末30に関するペアリング許可情報において、ペアリングが行われている携帯端末情報の数(ユーザー数)に応じて増減する。例えば、第2の所定時間は、同一のカラオケ演奏端末30においてパーソナル携帯端末50を用いて選曲予約を行うユーザー数「1」の場合に10分、ユーザー数「2」の場合に13分、ユーザー数「3」の場合に16分、ユーザー数「4」の場合に19分、ユーザー数「5」の場合に22分というように、ユーザー数が多くなるに従って判定時間が3分ずつ長くなるように設定する。なお、ユーザー数が減少した場合には、それに応じて判定時間も短くなる。
【0093】
そして、第1の選曲予約許可条件及び第2の選曲予約許可条件の双方を満足した場合に、当該選曲予約情報に基づく選曲予約を許可する。一方、第1の選曲予約許可条件及び第2の選曲予約許可条件のいずれか一方又は双方を満足しない場合には、当該選曲予約情報に基づく選曲予約を許可しない。
【0094】
具体的には、ペアリング指示時刻から2時間(第1の所定時間)を限度として選曲予約が許可される。また、ペアリング指示時刻から16分(ユーザー数「3」/第2の所定時間)以内に最初の選曲予約が行われない場合には、当該選曲予約情報に基づく選曲予約を許可しない。
【0095】
また、ペアリング許可情報更新手段23の機能により、ペアリング指示時刻から2時間(第1の所定時間)が経過したペアリング許可情報をペアリング管理データベース25から削除する。また、前回の選曲予約情報を受信した時刻から16分(ユーザー数「3」/第2の所定時間)以内に次回の選曲予約情報を受信した場合に、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末情報に関連付けられたペアリング許可情報の選曲予約時刻を、次回の選曲予約情報を受信した時刻に更新する。
【0096】
さらに、前回の選曲予約情報を受信した時刻から16分(ユーザー数「3」/第2の所定時間)以内に次回の選曲予約情報を受信しない場合には、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末情報に関連付けられたペアリング許可情報をペアリング管理データベース25から削除する。これにより、16分(ユーザー数「3」/第2の所定時間)を限度として選曲予約が行われない場合には、2時間(第1の所定時間)が経過しない場合であっても、ペアリングを終了させる。
【0097】
中継サーバ20では、選曲予約情報転送手段24の機能により、少なくとも、選曲予約が許可された選曲予約情報に含まれる楽曲ID55dを、当該選曲予約情報に含まれる携帯端末識別情報55cとペアリングされた演奏端末識別情報55aを有するカラオケ演奏端末30に転送する。選曲予約情報を受信したカラオケ演奏端末30では、予約管理手段67の機能により、予約待ち行列64aを作成して、受信した楽曲ID55dを含む選曲予約情報を管理する。なお、選曲予約情報に選曲者情報(利用者ID)等が含まれている場合には、予約待ち行列64aに選曲者情報(利用者ID)等を含めて管理することができる。
【0098】
上述したように、本発明のパーソナル携帯端末50を用いたカラオケ選曲システム10では、任意のカラオケ演奏端末30においてパーソナル携帯端末50を選曲予約用リモコン装置として利用することができる時間を2段階で限界付けることにより、カラオケ演奏端末30とパーソナル携帯端末50とのペアリング可能時間が制限され、悪戯等による選曲予約を排除して、正規の選曲予約操作が混乱することを防止することができると共に、ペアリング管理を行う機器の処理負担を軽減することができる。
【0099】
<他の実施形態>
本発明のパーソナル携帯端末50を用いたカラオケ選曲システム10及びその周辺装置を構成する機器や手段は上述したものに限定されず、その利用目的に応じて、必要な機器や手段のみの構成としたり、適宜他の機器や手段を付加したりすることができる。また、各手段をそれぞれ別個のものとして構成するのではなく、複数の機能を統合した手段として構成してもよい。