【文献】
Ericsson,Carrier aggregation in LTE-Advanced,R1-082468,フランス,3GPP,2008年 7月 4日,paragraph 4,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/wg1_rl1/TSGR1_53b/Docs/R1-082468.zip
【文献】
LG Electronics Inc.,Cell/UE Bandwidth Scenarios for LTE,R2-060578,フランス,3GPP,2006年 2月17日,paragraph 2,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_51/Documents/R2-060578.zip
【文献】
Motorola,UE Capability,R1-073365,フランス,3GPP,2007年 8月24日,paragraph 2.1,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/wg1_rl1/TSGR1_50/Docs/R1-073365.zip
【文献】
Samsung,Configuration of PDCCH Monitoring Set,R1-080028,フランス,3GPP,2008年 1月18日,paragraph 1,2.1,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/wg1_rl1/TSGR1_51b/Docs/R1-080028.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記スケジュールされた周波数バンドは、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)データをサポートする特定周波数バンドである、請求項1に記載の方法。
多重周波数バンドをサポートする無線アクセスシステムにおいて物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信するためのユーザ機器(UE)であって、前記UEは、
基地局(BS)から、1つ以上のPDCCHが伝送される周波数バンドを指示する位置情報を受信することと、
前記BSから、前記位置情報によって指示された前記周波数バンドで前記1つ以上のPDCCHを受信することであって、前記1つ以上のPDCCHの各々は、前記ダウンリンクデータが伝送されるスケジュールされた周波数バンドに関連する制御情報を含む、ことと、
前記BSから、前記制御情報に基づいて前記スケジュールされた周波数バンドを介して前記ダウンリンクデータを受信することと
を行うように構成されており、前記周波数バンドおよび前記スケジュールされた周波数バンドは、前記多重周波数バンドに含まれ、前記BSによって制御される、ユーザ機器。
前記UEに割り当てられる前記周波数バンドの最大個数は、前記UEのレベルに従って決定され、前記UEの前記レベルは、同時に複数の周波数バンドを制御する前記UEの能力によって分類される、請求項7に記載のユーザ機器。
前記UEに割り当てられる前記周波数バンドの最大個数は、前記UEのレベルに従って決定され、前記UEの前記レベルは、同時に複数の周波数バンドを制御する前記UEの能力によって分類される、請求項17に記載の基地局。
【発明を実施するための形態】
【0036】
前記技術的課題を解決するために、本発明は、無線接続システムの性能向上のためにアップリンク及びダウンリンク物理チャンネルを割り当てる方法を開示する。
【0037】
以下の各実施例は、本発明の各構成要素と特徴を所定形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮することができる。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施され得る。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合し、本発明の実施例を構成することもできる。本発明の各実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。特定の実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含まれたり、又は、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられる。
【0038】
本明細書で、本発明の各実施例は、基地局と端末との間のデータ送受信関係を中心に説明した。ここで、基地局は、端末と直接的に通信を行うネットワークの終端ノードとしての意味を有する。本文書で基地局によって行われると説明された特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノードによって行われることもある。
【0039】
すなわち、基地局を含む多数のネットワークノードからなるネットワークで端末との通信のために行われる多様な動作が、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって行われ得ることは自明である。「基地局(BS:Base Station)」は、固定局、Node B、eNode B(eNB)、アクセスポイント(AP:Access Point)などの用語に取り替えられる。また、「端末」は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile
Subscriber Station)又はSS(Subscriber Station)などの用語に取り替えられる。
【0040】
本発明の各実施例は、多様な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現される。
【0041】
ハードウェアによる具現の場合、本発明の各実施例に係る方法は、一つ又はそれ以上のASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現される。
【0042】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の各実施例に係る方法は、以上説明した機能又は各動作を行うモジュール、手順、関数などの形態で具現される。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納され、プロセッサによって駆動される。前記メモリユニットは、前記プロセッサの内部又は外部に位置し、既に公知となった多様な手段によって前記プロセッサとデータを取り交わすことができる。
【0043】
本発明の各実施例は、無線接続システムであるIEEE 802システム、3GPPシステム、3GPP LTEシステム及び3GPP2システムのうち少なくとも一つに開示された標準文書によって裏づけられる。特に、本発明の各実施例は、3GPP TS 36.211、3GPP TS36.212、3GPP TS 36.213標準文書によって裏づけられる。
【0044】
すなわち、本発明の各実施例のうち、本発明の技術的思想を明確に示すために説明していない各段階又は各部分は、前記各文書によって裏付けられる。また、本文書で開示している全ての用語は、前記標準文書によって説明される。
【0045】
以下の説明で使用される特定用語は、本発明の理解を促進するために提供されたもので、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で他の形態に変更可能である。
【0046】
以下では、本発明の各実施例が適用される物理チャンネルについて説明する。
【0047】
図3及び
図4は、物理チャンネル及び物理チャンネルを構成する副搬送波を示す図である。
【0048】
図3を参照すれば、一つの物理チャンネルは約20Mhzの大きさを有することができる。Mの物理チャンネルは、それぞれN
fft*Δfの帯域幅を有し、Δfは、副搬送波の周波数単位を示す。また、各物理チャンネルは、fi(i=1、2、…、M)の中心周波数を有することができる。このとき、各中心周波数は、一定間隔単位で離れていたり、不規則な間隔で位置することができる。また、各物理チャンネルは、
図4のように、端末又は基地局のセルによって最大の帯域幅より小さい大きさの帯域幅を使用することができる。
【0049】
また、セル検索のための同期チャンネル(SCH:Synchronization Channel)は、全ての帯域幅に存在することができる。このような同期チャンネル(SCH)を全ての物理チャンネルに位置させることによって、全ての端末を同期化することができる。
図3及び
図4のようにシステムが構成されている場合、端末又は基地局は一つ以上の物理チャンネルを用いてデータを送受信することができる。
【0050】
端末と基地局が有する物理チャンネルの個数は互いに異なり得る。例えば、基地局はM個の物理チャンネルを全て使用することができ、端末はL個の物理チャンネルを使用することが望ましい。このとき、Lの大きさは、Mより小さいか同じである。一般的に、Lの個数は、端末の種類によって変わり得る。
【0051】
図5は、多重RFをサポートする通信システムで使用されるアップリンク及びダウンリンク構造の一例を示す。
【0052】
多数のRFを有するシステムでは、多様な形態でアップリンク(UL:UpLink)及びダウンリンク(DL:DownLink)の構造を設計することができる。例えば、周波数分割二重化(FDD:Frequency Division Duplexing)システムでUL/DLの帯域幅を同一に設計することができる。すなわち、M個の物理チャンネルをUL/DLで同一の個数の物理チャンネルを有するように構成すれば、FDDの対称的構造を得ることができる。
【0053】
また、UL/DLを構成する物理チャンネルの個数が互いに異なるように構成することができる。この場合、特定リンクがより高いデータ収率を有するように非対称的構造を得る。
図5(a)は、FDDモードでの非対称的構造を示し、
図5(b)は、時分割二重化(TDD:Time Division Duplexing)モードによる非対称的構造を示す。
【0054】
図6は、非対称的構造を有するシステムでのダウンリンク制御チャンネルの割り当て方法を示す図である。
【0055】
図6を参照すれば、一つの端末が多数の物理チャンネルを使用する場合、物理的ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を割り当てる方法を知ることができる。
【0056】
図6(a)は、ダウンリンク制御チャンネルを端末に割り当てる方法のうち第1のタイプを示す。基地局は、ダウンリンクデータ伝送に対する情報を含むPDCCHを多数の物理チャンネルのPDCCH領域を用いて端末に伝送することができる。第1のタイプの場合、ダウンリンクに対する制御情報が多数の物理チャンネルに広がって伝送されるので、PDCCHがダイバーシティ利得を得ることができる。ただし、特定物理チャンネルのチャンネル状態が良くない場合、データを受信できないこともあり得る。
【0057】
図6(b)は、ダウンリンク制御チャンネルを端末に割り当てる方法のうち第2のタイプを示す。すなわち、基地局が多数のダウンリンク物理チャンネルを割り当てる場合、特定物理チャンネルのみにPDCCH情報を送信する方法を示す。第2のタイプの場合、ダウンリンク制御情報の量を最少化できるという長所がある。ただし、物理チャンネルの状態が良くない場合、他の物理チャンネルに存在するデータも受信しにくくなる。
【0058】
図6(c)は、ダウンリンク制御チャンネルを端末に割り当てる方法のうち第3のタイプを示す。すなわち、端末にL個の物理チャンネルが割り当てられる場合、L個のPDCCHを用いてデータを受信し、物理チャンネルごとに独立的なPDCCHを使用する方式である。第3のタイプでは、物理チャンネルごとに独立的なPDCCHが割り当てられるので、流動性が最も大きく、特定物理チャンネルの状態が悪いとしても、他の物理チャンネルのデータ伝送が可能であるという長所がある。したがって、チャンネル環境に強いという特性がある。ただし、物理チャンネルごとに反復的に伝送される制御情報が含まれるので、不必要なオーバーヘッドが発生するおそれがある。
【0059】
図7は、本発明の一実施例として、物理チャンネルの周波数帯域による最適化方法を示す。
【0060】
図7を参照すれば、基地局は、システムを最適化するために物理チャンネルの周波数帯域によって適用される二重化モードを選択することができる。例えば、物理チャンネルの特性によってFDD方式又はTDD方式を選択して使用したり、FDD方式及びTDD方式を混用して使用することができる(S701)。
【0061】
また、基地局は物理チャンネルの二重化モードを選択した後、物理チャンネルによって各アンテナを介して伝送するランクの数を決定することができる。物理チャンネル別にランクを決定する方法として、最大伝送ランク(MTR:Maximum Transmission Rank)を制限する方法がある。MTR制限方法によれば、各物理チャンネルは、それぞれ異なる大きさの最大伝送ランク(MTR)を有することができる(S702)。
【0062】
基地局は、各アンテナを介して伝送するランクの数を決定した後、物理チャンネルをプリコーディングするために使用されるコードワードを選択することができる。このとき、各物理チャンネルによって多重コードワードを使用したり、単一のコードワードを使用することができる(S703)。
【0063】
基地局から伝送される各物理チャンネルは、それぞれ異なる個数のアンテナを使用することができる。同一の基地局から伝送される多数の物理チャンネルは、それぞれ異なる個数のアンテナを使用することができる。送信アンテナ(Tx)の個数が多い場合、パイロットシンボルオーバーヘッドが高くなり得る。低周波領域では資源が十分でないので、少ない個数の送信アンテナを有するように構成すれば、データ伝送率を増加させることができる。また、低周波領域では送信アンテナの相関度が高いので、T個の送信アンテナから相関度の小さいK個の送信アンテナを選択して使用すれば、最大のランクで物理チャンネルを伝送することができる。また、同一の基地局から伝送される多数のRFが、異なる個数の送信アンテナを介して伝送される場合、物理チャンネルは、各RF別に独立的な放送チャンネル(BCH:Broadcasting Channel)を有し、それぞれ異なる個数の送信アンテナを介して伝送される(S704)。
【0064】
また、基地局は、それぞれの物理チャンネル別特性を考慮し、異なるパイロット構造を適用することができる。例えば、高周波帯域及び低周波帯域の各物理チャンネルに対して、周波数特性によって異なるパイロット割り当て個数及び割り当て位置を有するパイロット割り当て構造を使用することができる(S705)。
【0065】
また、基地局は、端末の用途及び端末のレベルによって端末に割り当てられる物理チャンネルの個数を選択することができ(S706)、データの送受信のための制御チャンネルは、高い信頼度を有して伝送されなければならないので、基地局は、低周波帯域に制御チャンネルを割り当てることができる(S707)。
【0066】
上述したように、基地局は、周波数帯域の多様な特性を用い、周波数帯域によって物理チャンネルを割り当てることによって、システムを最適化することができる。基地局は、上述したS701段階〜S707段階を順次適用することができ、チャンネル状況によってその順序を変更して適用することができる。
【0067】
以下では、
図7を参照して説明した各段階を具体的に検討する。
【0069】
図8は、本発明の一実施例として、物理チャンネルの二重化モードを決定する方法を示す図である。
【0070】
一つの端末に割り当てられる多数の物理チャンネルが同一の二重化モードを使用せず、物理チャンネルによって異なる二重化モードを適用することによって、通信システムを最適化することができる。
【0071】
周波数分割二重化(FDD:Frequency Division Duplexing)方式は、UL/DLがそれぞれ異なる周波数バンドを使用する方式である。FDD方式では、フィードバックなしにチャンネル情報を得られないので、多量のフィードバック情報を必要とする。しかし、FDDの場合、フル二重化(full duplexing)をサポートするので、データ送信の遅延がないという長所がある。
【0072】
時分割二重化(TDD:Time Division Duplexing)は、DL/ULが同一の周波数バンドを使用しながら、時間上の資源を共有するという特徴がある。したがって、UL/DLが同一のチャンネルを有するので、受信チャンネル情報をデータ送信時に再び用いることができる。ただし、TDD方式では、アップリンク(UL)送信区間の間にはダウンリンク(DL)のチャンネルを送信できないので、データ送信の遅延が発生するおそれがあり、全ての周波数バンドを使用するので、データのバースト(burst)伝送が行われる。
【0073】
したがって、基地局は、物理チャンネルの性質及び端末に提供するサービストラフィックの性質を考慮し、FDD方式及びTDD方式を結合して使用することができる。すなわち、特定物理チャンネルはFDDモード又はTDDモードのみを使用し、他の物理チャンネルはFDDモード及びTDDモードを混用して使用することができる。
【0074】
図8を参照すれば、基地局は、サービストラフィック又はサービストラフィックのタイプによって互いに異なる二重化モードを有するように物理チャンネルを構成することができる(S801)。
【0075】
例えば、S801段階で、音声通信及び時間遅延が相対的に小さくなるべき実時間サービスタイプの通信はFDDモードを使用し(S803a)、比較的正確なDL/ULのチャンネル情報及び高いデータ収率を必要とする信頼性のあるサービスを提供するためには、TDDモードを使用することが望ましい。
【0076】
ただし、信頼性のある通信サービスを提供する場合は、直ぐにTDDモードを使用せず、物理チャンネルの性質に基づいて再びチャンネル別にいずれの二重化モードを使用するかを選択することができる(S802)。
【0077】
例えば、各物理チャンネルの周波数バンド特性によって異なる多重アンテナ技法を適用することができる。このとき、多くのフィードバック情報を必要とするSVD基盤のビームフォーミング(Singular Value Decomposition―based beamforming)形態の多重アンテナ技法を使用する物理チャンネルでは、TDDモードを使用してフィードバックオーバーヘッドを最小化し(S803b)、開ループ基盤又は制限されたフィードバックを用いる多重アンテナ技法を使用するPHYチャンネルでは、FDDモードを使用することができる(S803a)。
【0078】
S802段階で物理チャンネルの性質を考慮するとき、端末の移動速度も考慮することができる。端末機の移動速度によって各物理チャンネルが受ける影響はそれぞれ異なる。例えば、低い周波数領域の物理チャンネルの場合、ドップラーに強いという特性を有する。したがって、多数の物理チャンネルのうち、移動速度より比較的低いチャンネル変化量を有する低周波帯域の物理チャンネルでは、チャンネル変化に敏感なTDDモードを使用し(S803b)、高周波帯域ではFDDモードを使用することが望ましい(S803a)。
【0079】
図8の方法は、
図7のS701段階で使用されることが望ましいが、物理チャンネルの性質によってシステムを最適化するための方法として独立的に使用される。
【0081】
以下では、物理チャンネルによる最大伝送ランク(MTR:Maximum Transmission Rank)を決定するMTR制限技法について詳細に説明する。MTR制限技法は、S702段階で使用され、
図7とは別途に独立的に使用される。
【0082】
多重RFシステムは、多重入出力アンテナ(MIMO:Multi Input Multi Output)システムにも適用することができる。同一の基地局で多数の物理チャンネルを介して信号が伝送されるとしても、各物理チャンネルはそれぞれ異なる特性のMIMOチャンネルを有することができる。
【0083】
例えば、送受信アンテナの相関度によってMIMOチャンネルの特性が変わり得る。したがって、各物理チャンネルが物理的アンテナを共有する場合は、各物理チャンネルの特性によって送受信アンテナの相関度を考慮し、各アンテナから伝送されるデータストリームの個数を決定することが望ましい。
【0084】
本発明の各実施例で空間的に同時に伝送されるデータストリームの個数をランクとすれば、比較的チャンネル相関度の高い低周波チャンネル領域ではMTRが小さくなり得る。したがって、各物理チャンネル別に独立的なランク適用の使用が適切であり、各物理チャンネルが同一の個数の送受信アンテナを使用するとしても、各物理チャンネル別にMTRの個数を異なるように限定することができる。
【0085】
次の表1は、物理チャンネルの特性によるMTR制限技法の一実施例を示す。
【0087】
表1を参照すれば、物理チャンネル別にMTRの個数が異なるので、各アンテナ別に異なるチャンネルフィードバックの容量を適用することができる。表1において、中心周波数(fc)が略400MHzである第1の物理チャンネル(PHY#1)の場合、低周波領域に属するので、多重アンテナシステムでアンテナ間の相関度が相対的に高い。したがって、第1の物理チャンネルの場合、MTRの大きさを1に設定することが望ましい。また、第Mの物理チャンネル(PHY#M)の場合、中心周波数が略3500MHzであるので、多重アンテナシステムでアンテナ間の相関度が相対的に低い。したがって、第Mの物理チャンネルの場合、MTRの大きさを4に設定することが望ましい。
【0088】
各アンテナの中心周波数(fc)の大きさが低周波領域又は高周波領域に属することが不明確であれば、
図8を参照して説明したように、サービストラフィックの性質又は物理チャンネルの他の特性を追加的に考慮してMTRを決定することができる。
【0090】
図9は、本発明の一実施例として、MIMOシステムで物理チャンネルの特性を考慮してコードワードを選択する方法を示す図である。
【0091】
表1を参照すれば、同一の個数の送受信アンテナを有する各物理チャンネルがそれぞれ異なる大きさのMTRを有することが分かる。この場合、周波数帯域によってフィードバックオーバーヘッドを最小化するために、MTRが2以上であるにもかかわらず、単一のコードワード(SCW:Single Code Word)を用いることができる。
【0092】
各物理チャンネルによって、多重コードワード(MCW:Multiple Code
Word)及びSCWをそれぞれ独立的に適用することができる。例えば、
図9は、最大2個のコードワード(CW)を有するMCW方式と、ランクと関係なしに一つのCWのみを有するSCW方式を示す。この場合、多数の物理チャンネルのうち特定物理チャンネルは
図9(a)のMCW方式の多重アンテナ伝送技法を適用し、他の物理チャンネルは
図9(b)のSCW方式を適用することによって、状況に合わせて設計することができる。
【0093】
図9(a)は、物理チャンネルに多重コードワード(MCW)をマッピングする方法を示すもので、MTRと関係なしに2個のコードワードを使用する場合を示す。
図9(b)は、物理チャンネルに単一のコードワードをマッピングする方法を示すもので、MTRと関係なしに1個のコードワードを使用する場合を示す。したがって、ランクが1又は4であるとしても、二つ又は一つのコードワードを使用することができる。
【0094】
図9(a)及び
図9(b)は、ランクと関係なしに同一のコードワードを使用する場合を示している。しかし、基地局が提供するサービストラフィック及び物理チャンネルの特性によって、ランクが低いとき(例えば、rank=1又は2)は単一のコードワードを使用し、ランクが高いとき(例えば、rank=3又は4)は多重コードワードを使用することができる。もちろん、その反対の場合も適用することができる。また、各ランク別に異なる個数を有するコードワードを物理チャンネルにマッピングすることができる。
【0095】
図9は、
図7のS703段階で使用されることが望ましい。ただし、ユーザの要求事項や通信環境又はチャンネル環境によって、
図7と関係なしに独立的に使用される。
【0096】
<物理チャンネルによる送信アンテナの個数選択>
【0097】
同一の基地局から伝送される一つ以上の物理チャンネルは、それぞれ異なる個数のアンテナを使用することができる。このとき、送信アンテナの個数が多い場合、各アンテナ別にパイロットシンボルが使用されるので、高いパイロットシンボルオーバーヘッドが発生するおそれがある。
【0098】
このとき、低周波領域の物理チャンネルでは無線資源(例えば、割り当てられた帯域幅)が十分でないので、少ない個数の送信アンテナを使用するように構成することによって、データの伝送率を増加させることが望ましい。また、低周波領域の物理チャンネルの場合、送信アンテナの相関度が高い。したがって、T個(又は4個)の送信アンテナで相関度の低いK個(又は2個)の送信アンテナを選択して使用すれば、最大のランクでデータを伝送することができる。例えば、基地局が多数のアンテナを使用する場合、空間上に最も遠く離れているアンテナを選択することによって、アンテナ間の相関度を減少させることができる。
【0099】
また、同一の基地局から伝送される多数のRFが互いに異なる個数の送信アンテナを用いる場合、各RF別に独立的な放送チャンネル(BCH:Broadcast Channel)を有することができ、それぞれ異なる個数の送信アンテナを用いることができる。
【0100】
物理チャンネルによる送信アンテナの個数を決定する方法は、
図7のS704段階で使用される。また、物理チャンネルの特性によって物理チャンネルに対する送信アンテナの個数を決定する方法は、
図7とは独立的に使用される。
【0102】
図10は、本発明の一実施例として、物理チャンネルの特性によって適用される参照信号構造の各例示を示す。
【0103】
各物理チャンネルの周波数特性及び端末の移動速度によって、物理チャンネル間に及ぶ干渉の影響が異なり得る。したがって、基地局及び端末は、各物理チャンネル別に異なる参照信号(RS:Reference Signal)割り当て構造を用いることができる。また、基地局及び端末は、物理チャンネルに割り当てられる送信アンテナの個数別に多数の参照信号(又はパイロットシンボル)割り当て構造を生成しておき、チャンネル状況又は物理チャンネルによって異なる形態の参照信号割り当て構造を使用することができる。
【0104】
図10の参照信号割り当て構造は、固定的に使用されたり、一定時間ごとに変更される。一定時間ごとに参照信号構造が変更される場合、基地局は、参照信号構造が変更されるときごとに変更された参照信号構造に対する情報を端末に知らせることが望ましい。
【0105】
図10は、本発明の各実施例で使用される各参照信号の一例として、三つのRS構造を示す。このとき、
図10(a)は、第1のタイプの参照信号構造(RS type―1)であって、周波数領域及び時間領域に均等な分布として参照信号が割り当てられた構造を示す。
【0106】
図10(b)は、第2のタイプの参照信号構造(RS type―2)であって、時間領域より周波数領域上に相対的に多くの参照信号が割り当てられた参照信号構造を示す。また、
図10(c)は、第3のタイプの参照信号構造(RS type―3)であって、周波数領域より時間領域上に相対的に多くの参照信号が割り当てられた参照信号構造を示す。基地局は、状況によって
図10の参照信号タイプを選択して適用することができ、これを端末に知らせることができる。
【0107】
低周波帯域の物理チャンネルの場合、相対的に周波数選択性が大きく、移動速度によるチャンネル変化に強い。したがって、基地局は、周波数領域で相対的に多数の参照信号を割り当て、時間領域に相対的に少ない量の参照信号を割り当てることによって、チャンネル推定性能を最適化することができる。一例として、基地局は、周波数選択性が相対的に大きい低周波帯域の物理チャンネルの場合、
図10(b)のようなパイロットシンボル構造を適用することができる。
【0108】
高周波帯域の物理チャンネルの場合、周波数選択性が相対的に小さく、移動速度によるチャンネル変化に敏感である。したがって、基地局は、特定資源ブロックで時間領域に多くの量の参照信号を割り当て、周波数領域に相対的に少ない量の参照信号を割り当てることによって、チャンネル推定性能を最適化することができる。一例として、基地局は、実時間サービスを提供する場合、時間領域上に参照信号がより多く割り当てられた形態の参照信号を特定物理チャンネルに使用することによって、高速移動環境でも高いチャンネル推定性能を維持することができる。
【0109】
図10で、基地局は、TDDモードを使用する物理チャンネルで専用参照信号を使用することができる。これを通して、基地局は、コントロールチャンネルのオーバーヘッドを最小化し、各参照信号によるオーバーヘッドも減少させることができる。また、基地局は、FDDモードを使用する物理チャンネルでは共通参照信号を使用し、チャンネル状態情報のフィードバックを容易にすることができる。
【0110】
図10を参照して説明した参照信号の割り当て構造は、本発明の技術的思想を容易に説明するためのもので、多様な形態で変形される。すなわち、物理チャンネルの特性によって異なる参照信号構造を適用することができる。例えば、低周波領域の物理チャンネルの場合、TDDモードを用いて物理チャンネルを構成することができる。このとき、周波数領域上に相対的に多くの量の参照信号を割り当てることによって、最適化された通信システムを構成することができる。また、高周波領域の物理チャンネルの場合、FDDモードを用いて物理チャンネルを構成することができる。このとき、時間領域上に相対的に多くの量の参照信号を割り当てることによって、最適化された通信システムを構成することができる。
【0111】
図10は、
図7のS705段階で使用され、
図7とは独立的に基地局で物理チャンネルを構成するときに使用することができる。
【0112】
<端末レベルによる物理チャンネルの個数決定方法>
【0113】
図11は、本発明の一実施例として、端末の用途又はレベルによって物理チャンネルの個数を決定する方法のうち一つを示す図である。
【0114】
一つ以上の物理チャンネルが存在するシステムで同時に多くの個数の物理チャンネルを受信すれば、複雑度が増加するようになる。このとき、端末(UE:User Equipment)の用途及びレベル(UE class)によって、各端末で同時に受信できる物理チャンネルの最大個数を限定することができる。また、端末レベルによって、隣接した物理チャンネル(contiguous PHY)のみを同時に使用できる端末と、隣接していない物理チャンネル(non―contiguous PHY)も同時に使用できる端末レベルを定義することによって、端末のレベル(UE class)を分類することができる。
【0115】
図11を参照すれば、本発明の各実施例が適用されるRFシステムは、M個の物理チャンネルを使用することができる。このとき、第1のレベル(Class1)に属する端末は、周波数帯域全体の物理チャンネルをいずれも用いることができ、第2のレベル(Class2)に属する端末は一つの物理チャンネルのみを用いることができ、第3のレベル(Class3)に属する端末は第2の物理チャンネル(PHY_2)及び第3の物理チャンネル(PHY_3)のみを用いることができる。また、第4のレベル(Class4)に属する端末は、第1の物理チャンネル(PHY_1)及び第1の物理チャンネルと隣接していない他の物理チャンネル(PHY_N)のみを用いることができる。
【0116】
また、本発明の各実施例で、特定端末のレベル(UE class)は、システム具現の複雑度を低下させるために、FDD、TDD又はその他の多重化モードのうち一つのみをサポートするように構成することができる。したがって、端末は、多数の物理チャンネルのうち該当の多重化モードで動作する物理チャンネルのみを使用することができる。また、前記端末は、多数の物理チャンネルを使用することもでき、一つの物理チャンネルのみを使用することもできる。
【0117】
特定端末のレベル(UE class)は、特定物理チャンネルのみを受信できるように構成することができる。このとき、特定物理チャンネルとは、MBS(Multicasting Broadcasting Service)を含む物理チャンネルであるか、又はVoIP(Voice over IP)をサポートする物理チャンネルである。
【0118】
図12は、本発明の一実施例として、制御メッセージを用いて最適化された各物理チャンネルを割り当てる方法を示す図である。
【0119】
図12を参照すれば、基地局は、物理チャンネルを生成し、各物理チャンネルを最適化することができる。すなわち、基地局は、各物理チャンネルの周波数帯域によって物理チャンネルを最適化したり、各物理チャンネル間の協力を通してシステムの性能を向上させることができる。したがって、基地局は、上述した
図7〜
図11を参照して説明した各方法を用いて物理チャンネルを割り当てることができる(S1201)。
【0120】
基地局は、S1201段階で割り当てた物理チャンネルに対する各情報を制御メッセージを通して端末に伝送することができる(S1202)。
【0121】
このとき、S1202段階で基地局が端末に伝送する物理チャンネル割り当て情報は、
図7〜
図11を参照して説明したように、物理チャンネルの特性による物理チャンネルモード情報、MTR制限技法の使用時に各物理チャンネルが割り当てられた周波数帯域別ランク情報、物理チャンネルの特性によって選択したコードワード情報、各物理チャンネルの周波数特性によって割り当てられたアンテナの個数に対する情報、物理チャンネル別の参照信号割り当て構造情報及び端末のレベルによって割り当てられる物理チャンネルの個数に対する情報を含むことができる。
【0122】
基地局及び端末は、前記制御メッセージを通して割り当てた物理チャンネルを用いてダウンリンクデータ及びアップリンクデータを送受信することができる(S1203)。
【0123】
図12でS1202段階で使用される制御メッセージとして、多様な種類の制御シグナルが使用される。本発明の各実施例では、物理的ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)又は物理的アップリンク制御チャンネル(PUCCH)が使用される。
【0124】
以下では、多重物理チャンネルのための制御信号シグナリング方法について詳細に説明する。
【0126】
図13は、本発明の一実施例として、多重PDCCHが物理チャンネルを介して伝送される方法を示す図である。
【0127】
ダウンリンクデータ伝送に対する情報を知らせるためのPDCCHチャンネルは、多数の物理チャンネルを使用することができる。ただし、基地局は、PDCCHが使用する物理チャンネルの個数を端末に知らせなければならない。このとき、基地局は、多数の物理チャンネル(PHY)に割り当てられた多数のPDCCHを
図6のように多様なタイプで端末に知らせることができる。
【0128】
図6を参照すれば、第1のタイプ及び第2のタイプは、多数のダウンリンクに対する制御情報を同時に伝送できる方式を示す。以下では、
図6のように、制御チャンネルを伝送するために多重PDCCHを構成して伝送する方法について説明する。本発明の各実施例で、ダウンリンクのための多数のPDCCH情報をグルーピングしたものを多重PDCCH(multi―PDCCH)と称し、アップリンクのための多数のPUCCH情報をグルーピングしたものを多重PUCCH(multi―PUCCH)と称することができる。
【0129】
多重PDCCH(Multi―PDCCH)を構成する方法は、大きくジョイントコーディング(joint coding)方式と分散型コーディング方式に区分することができる。
【0130】
基地局は、多重PDCCHを構成するにおいて、全ての物理チャンネルのダウンリンクデータ情報を同時にチャンネル符号化し、ジョイントコーディングを行うことができる。ジョイントコーディング時、一つの集中化されたPDCCHが全てのダウンリンクデータ伝送に対する情報を有しているので、端末は、集中化されたPDCCHを受信したとき、多数の物理チャンネルから伝送されるダウンリンクデータを受信することができる。
【0131】
端末がジョイントコーディング方式を用いて生成された多重PDCCHを受信すれば、端末は、1回のチャンネル復号を通して多数の物理チャンネルに対するダウンリンクデータ情報を全て得ることができる。
【0132】
基地局は、分散型コーディング方式を使用して多数のPDCCH情報を端末に伝送することができる。基地局は、分散型コーディング方法を使用して多重PDCCHを構成することができる。例えば、基地局は、各物理チャンネルのPDCCHをそれぞれ符号化し、それぞれ符号化されたPDCCHをパッキングし、多重PDCCHを構成することができる。すなわち、基地局は、多くのPDCCHをそれぞれコーディングし、これを再びグルーピングすることによって、特定資源領域を通して多重PDCCHを端末に伝送することができる。
【0133】
基地局でジョイントコーディング又は分散型コーディング方式を用いて集中された多重PDCCHは、一つ以上の物理チャンネルのPDCCHチャンネル領域を通して端末に伝送される。
【0134】
多重PDCCHは、
図6の第1のタイプ又は第2のタイプの形態で伝送される。したがって、多重PDCCHに含まれたそれぞれのPDCCHは、同一の符号化率を有することが望ましい。しかし、エラー確認のためのCRCは、各PDCCH別に適用したり、多重PDCCHのみに適用したり、又は、各PDCCHに適用した後、多重PDCCH全体に適用することができる。
【0135】
このとき、各PDCCH及び多重PDCCHの両方にCRCを適用する場合、CRCの長さはそれぞれ異なり得る。また、多数のPDCCHを用いて多重PDCCHを構成するためには、各PDCCHがいずれの物理チャンネルのためのPDCCHであるかに対する指示が必要である。このために、各PDCCHに特定パターンのCRCマスキング技法を適用することができる。
【0136】
したがって、各PDCCHがCRCを含む場合、CRCマスキングパターンを用いて該当のPDCCHがいずれの物理チャンネルのためのPDCCHであるかを区分することができる。
図13は、
図6の第2のタイプを用いて多重PDCCHを適用する方法を示す図である。
【0137】
多重PDCCHの場合、
図6の第1のタイプのように、特定物理チャンネルのみを介して伝送されたり、多くの物理チャンネルを介して伝送される。多重PDCCHは、第1のタイプのような方法で伝送される場合、多数の物理チャンネルのダイバーシティ利得を極大化するために、物理チャンネル間に定められた特定パターンによってホッピングされて伝送される。このようなホッピング方法を適用する場合、物理チャンネルのダイバーシティ利得を得ることができる。
【0138】
また、第1のタイプと第2のタイプをチャンネル状況によって適応的に使用することができる。例えば、高速移動環境の移動端末は、いずれの物理チャンネルの環境が良いかを判断しにくい。したがって、高速の移動端末は、多数の物理チャンネルを用いて多重PDCCHを伝送することによって、チャンネルダイバーシティ利得を獲得することができる。
【0139】
低速移動環境の移動端末の場合、移動端末は、多様なフィードバックチャンネルを介していずれの物理チャンネルが良好であるかを判断することができる。したがって、低速の移動端末は、時間によって特定物理チャンネルを選択して伝送することができる。この場合、基地局は、多重PDCCHを伝送する物理チャンネルに対する情報を移動端末に知らせることが望ましい。
【0140】
図14は、本発明の一実施例として階層化されたPDCCH構造を示す図である。
【0141】
図14では、
図6を参照して説明した第3のタイプでPDCCHを伝送する場合を仮定する。基地局がPDCCHを
図6の第3のタイプのように伝送する場合、端末は、物理チャンネルごとに該当のPDCCHを受信するために数十回のブラインド検出方法を行う。ブラインド検出方法は、端末の電力を多く消耗し、受信機の複雑度を増加させるという短所を有する。
【0142】
したがって、このような問題を解決するために、基地局は、各物理チャンネルのPDCCH位置を端末に知らせたり、各物理チャンネルで該当の端末に対するPDCCHの割り当て有無を知らせるPDCCHマップを予め定められたチャンネルを介して端末に伝送する方法を使用することができる。
【0143】
このように、端末は、受信したPDCCHマップを用いてブラインド検出回数を減少又は除去することによって、受信機の複雑度を低下させることができる。また、端末は、このような過程で浪費される電力消耗を大いに減少させることができる。しかし、PDCCHマップは、強い信頼度を有するように構成しなければならない。したがって、PDCCHマップは、
図14のように特定物理チャンネルを介して端末に伝送されることが望ましい。
【0144】
例えば、基地局は、第1の物理チャンネル(PHY_1)を介してPDCCHマップを端末に伝送することができる。ただし、基地局は、PDCCHマップを伝送するために第1の物理チャンネルを固定して使用することができ、チャンネル状況によって一定の時間周期で物理チャンネルを変更することができる。
【0145】
端末レベル(UE class)によって、多数の物理チャンネルが割り当てられる周波数帯域が異なり得る。このとき、基本的に最も低い周波数帯域を用いてPDCCHマップを伝送することができる。これは、低い周波数帯域の信頼度が最も高いためである。
【0146】
しかし、PDCCHマップを伝送する物理チャンネルは、時間によって変更される。また、一定のホッピングパターンによって、PDCCHマップは、多数の物理チャンネルから伝送されたり、多数の物理チャンネルに分散されて伝送される。
【0147】
全ての物理チャンネルにPDCCHが伝送されない場合、基地局は、PDCCHの存在有無を知らせるためにPDCCHマップを端末に伝送したり、PDCCHマップを端末に伝送しないことによって、端末がエラーの発生を認識することができる。
【0148】
<アップリンクフィードバックチャンネル>
【0149】
一つの端末に多数のダウンリンク物理チャンネルが割り当てられる場合、端末は、各物理チャンネルに対するチャンネル状態情報を基地局にフィードバックすることによって、適応的にシステムを最適化することができる。
【0150】
次の表2は、物理的アップリンク共有チャンネル(PUSCH)報告モードのためのCQI及びPMIフィードバックタイプモードの一例を示す。
【0152】
前記表2は、無線接続システムのうち一つである3GPP LETシステムのアップリンクデータチャンネルを用いたチャンネル状態情報フィードバックモードを示す。表2を参照すれば、各チャンネル状態情報フィードバックモードによって、チャンネル品質指示子(CQI:Channel Quality Indicator)及びプリコーディングマトリックスインデックス(PMI:Precoding Matrix Index)の周波数領域の粒度(Granularity)が多様に分けられる。
【0153】
例えば、モード2―0は、PMIが使用されず、フィードバックPUSCH CQIタイプが端末選択のサブバンドCQIであることを示し、モード3―0は、PMIが使用されず、フィードバックPUSCH CQIタイプが上位階層で構成されたサブバンドCQIであることを示す。モード3―1は、単一のPMIの場合、フィードバックPUSCH
CQIタイプが上位階層で構成されたサブバンドCQIであることを示す。また、モード1―2は、多重PMIの場合、フィードバックPUSCH CQIタイプが広帯域CQIであることを示し、モード2―2は、フィードバックPUSCH CQIタイプが端末選択のサブバンドCQIであるとき、多重PMIが使用されることを示す。
【0154】
それぞれの状態情報フィードバックモードによってフィードバックオーバーヘッドとシステム性能がそれぞれ異なる。したがって、端末の移動速度及び多重アンテナチャンネル状態などに合わせたチャンネル状態情報フィードバックモードを使用することによって、システムを最適化することができる。表2の場合、基地局の要請によってチャンネル状態情報をフィードバックする方法を一般的に適用することができる。
【0155】
次の表3は、物理的アップリンク制御チャンネル(PUCCH)報告モードに対するCQI及びPMIフィードバックタイプモードの一例を示す。
【0157】
前記表3の各フィードバックモードは、主に周期的なチャンネル状態情報フィードバックを使用し、これが制御チャンネルを介して伝送される。特定システムがSC―FDMA(single carrier frequency―division multiple access)をアップリンクに使用する場合、PUCCH報告モードとアップリンクデータ伝送は同時に行われない。この場合、前記PUCCH報告は、データチャンネルを介して伝送されることが望ましい。
【0158】
表3を参照すれば、モード1―0は、PMIが使用されない広帯域CQIを示し、モード1―1は、単一のPMIが使用される広帯域CQIを示す。モード2―0は、PMIが使用されない端末選択のサブバンドCQIを示し、モード2―1は、単一のPMIが使用される端末選択のサブバンドCQIを示す。
【0159】
<物理チャンネル間の同期的チャンネル状態情報フィードバック方法>
【0160】
図15は、本発明の一実施例として、全てのアップリンクのPUCCH報告周期を同期化する場合を示す図である。
【0161】
前記表3の周期的なチャンネル状態情報フィードバックを適用する場合、端末は、二つの形態で周期的PUCCH報告を行うことができる。一つの形態は、全てのアップリンクチャンネルのPUCCH報告周期を同一に使用することであり、他の一つの形態は、それぞれのアップリンク物理チャンネルが互いに異なる周期を有するようにするが、互いに倍数の周期を有するように設計し、効率的なチャンネル状態情報フィードバックを行うことである。
【0162】
図15のように全てのアップリンクのPUCCH報告周期を同期化する場合、多数のPUCCHをグルーピングして多重PUCCHを生成することができ、多重PUCCHは、本発明のダウンリンクで提案した形式のうち一つで伝送することができる。この場合、全てのアップリンク物理チャンネルが同一の周期を有するので、各フィードバック時点ごとに特定アップリンク物理チャンネルに多重PUCCH伝送を行うことができる。
【0163】
図16は、本発明の一実施例として、各アップリンク物理チャンネルの周期を倍数形態(又は非周期的形態)で構成する一例を示す図である。
【0164】
図16のように非周期的にフィードバックされるPUSCH報告で、アップリンク及びダウンリンクの物理チャンネルの個数が対称的である場合、多重PUSCHの形態を構成しないことが望ましい。ただし、PUSCH報告の場合、端末に付加されるオーバーヘッドが大きいので、特定アップリンク物理チャンネルのみに多重PUSCHを構成して伝送することができる。
【0165】
多数のアップリンク物理チャンネルが存在する場合、一つのアップリンク物理チャンネルのみをPUCCH報告のために使用することができる。このとき、端末が多数のダウンリンク物理チャンネルのための多数の周期的PUCCH報告を同時に基地局に伝送する場合、端末は、順序にしたがって1回に一つのPUCCHのみを伝送することもできる。この場合、多数のダウンリンク物理チャンネルに対するPUCCHは、循環反復の形態で伝送されるように構成することができる。
【0166】
基地局が多重PUCCHを伝送するとき、既存のPUCCHチャンネルの容量が不足するおそれがある。この場合、基地局は、アップリンクデータチャンネルであるPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)を介して多重PUCCHを伝送することができる。このとき、基地局は、多重PUSCHをデータと結合して伝送することもでき、多重PUCCHのみを伝送することもできる。
【0167】
基地局は、多数のPUCCHがグルーピングされた多重PUCCHを特定アップリンク物理チャンネルのみを介して伝送することもできる。また、基地局は、多重PUCCHを時間によって特定アップリンク物理チャンネルを選択することによって伝送することもできる。また、基地局は、多重PUCCHに予め定義したホッピングパターンを適用することによって、多重PUCCHがホッピングされて伝送され、その結果、各物理チャンネル間のダイバーシティ利得を極大化することができる。
【0168】
以下では、周波数分割多重化方法を使用する場合、非対称的にダウンリンク及びアップリンク物理チャンネルを割り当てる方法について説明する。
【0169】
<非対称的UL/DL FDD割り当て方法>
【0170】
以下では、ダウンリンク物理チャンネルをDL_PHYとし、アップリンク物理チャンネルをUL_PHYとする。ここで、一つの端末機がD個のDL_PHYを使用し、U個のUL_PHYを使用するとき、D=Uを満足しない場合、これは、アップリンク及びダウンリンクが常に非対称的構造を有することを意味する(
図5参照)。
【0171】
特定フレームが非対称的構造を有する場合、端末及び基地局で多様な制御情報を送/受信するのに問題が発生するおそれがある。したがって、以下の本発明の各実施例では、多重RFをサポートするシステムでアップリンク及びダウンリンクが非対称的構造である場合、制御チャンネルの容量を増大させる方法について説明する。
【0173】
ダウンリンク制御シグナリングのために、物理的HARQ指示子(PHICH:Physical Hybrid automatic repeat request Indicator Channel)バンドリング(bundling)技法を使用することができる。PHICHバンドリング技法は、次の通りである。
【0174】
D<U形態の非対称的構造を有する場合、多数のUL_PHYチャンネルに対して少数のDL_PHYチャンネルを用いて適切なHARQプロセスを具現しなければならない。したがって、アップリンクデータ伝送に関するACK/NACKチャンネルである物理的HARQ指示子チャンネル(PHICH)の容量は、対称的構造に比べて増大されることが望ましい。しかし、PHICHの容量を増大させることは容易でない。
【0175】
したがって、このような問題を効果的に解決するために、一つのPHICHにACK/NACK信号を伝送する方法を考慮することができる。このとき、受信端でNACKが発生した場合、送信端は、多数のUL_PHYのうち一つ以上のUL_PHYチャンネルでエラーが発生したと認識することができる。すなわち、送信端は、全てのUL_PHYを再び伝送することができる。
【0176】
ただし、この場合、一つのUL_PHYでエラーが発生するとしても、全てのUL_PHYに対するデータを全て再伝送しなければならないという問題が発生する。したがって、一つのPHICHチャンネル及び他の一つのPDCCHを用いて、このような問題を解決することができる。
【0177】
例えば、PHICHは、多数のUL_PHYのうちエラー発生有無のみを指示し、特定PDCCHは、特定UL_PHYでエラーが発生したかどうかを知らせることができる。これを通して、送信端は、少数のDL_PHYチャンネルを用いて多数のUL_PHYのHARQプロセスを効果的に制御することができる。
【0178】
D>Uである形態の非対称的構造を有する場合、少数のUL_PHYチャンネルに関するPHICHを多数のDL_PHYのうちいずれのDL_PHYチャンネルを介して伝送しなければならないかに関する指示が必要である。このために、各UL_PHYに対して、PHICHチャンネルをD個のDL_PHYチャンネルに1:1にマッピングして伝送することができる。また、特定DL_PHYチャンネルに多数のPHICHチャンネルを割り当てて伝送することもできる。
【0179】
ダウンリンク制御シグナリングのために、スケジューリング確認指示フィールドを用いることができる。
【0180】
D<U又はD>Uである場合、各UL_PHYに対するスケジューリング確認のためのPDCCHがいずれのDL_PHYチャンネルを介して伝送されるかに対する指示が必要である。この場合、多数の端末識別子(UE_ID)を一つの端末に割り当て、スケジューリング確認のためのPDCCHに対してCRCマスキングを行い、特定UE_IDを用いてスケジューリング確認を受ければ、該当のUE_IDが特定UL_PHYチャンネルを示しているので、これに対する指示が可能である。さらに、一つのDL_PHYチャンネルに一つの端末のための多数の端末識別子(UE_ID)を有するスケジューリング確認PDCCHが伝送されるようにすれば、D<Uである場合も、一つのDL_PHYを用いて多数のUL_PHYに関するスケジューリング確認PDCCHを伝送できるので、PDCCHがブラインド検出に基づいて構成されていても、資源割り当てを行うことができる。
【0181】
(2)アップリンクフィードバックチャンネル
【0182】
送信端は、アップリンクフィードバックチャンネルに対するACK/NACKバンドリング技法を使用することができる。以下では、ACK/NACKバンドリング技法について説明する。
【0183】
多数のDL_PHYチャンネルに対するACK/NACK情報を少数のUL_PHYチャンネルを介して伝送するためには、多数のACK/NACKチャンネルを伝送しなければならない。しかし、既存のACK/NACKチャンネルの容量を増加させるのは容易でないので、多数のACK/NACK情報をPUSCHを介して伝送するように構成することができる。
【0184】
また、送信端及び受信端は、既存のようにACK/NACKチャンネルを使用し、この情報は、多数のDL_PHYチャンネルのうち一つ以上のDL_PHYチャンネルにエラーがあることを指示し、次のサブフレーム又はPUSCHチャンネルでいずれかのDL_PHYチャンネルにエラーが発生したことを指示することができる。また、送信端及び受信端は、多数のACK/NACKチャンネルを順次受けて使用することができる。
【0185】
アップリンクフィードバックチャンネルのための多重PUCCH伝送(Multi―PUCCH transmission)方法は、次の通りである。
【0186】
D>Uである場合、送信端又は受信端は、特定UL_PHYチャンネルでは、多数のDL_PHYチャンネルに対するPUCCHをグルーピングし、多重PUCCHを生成して伝送することができ、他のUL_PHYチャンネルでは、一つのDL_PHYチャンネルに対するPUCCHを伝送することができる。
【0187】
一実施例で、5個のDL_PHYチャンネル(DL_PHY_i、i=1、2、…、5)及び3個のUL_PHY(UL_PHY_u、u=1、2、3)チャンネルが一つの端末機に割り当てられた場合、UL_PHY_1がDL_PHY_1、DL_PHY_2、DL_PHY_3に対するPUCCHをグルーピングして多重PUCCHを伝送し、残りのUL_PHY_2はDL_PHY_4に対するPUCCHを伝送し、UL_PHY_3はDL_PHY_5に対するPUCCHを伝送するように構成することができる。
【0188】
本発明は、本発明の精神及び必須特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態で具体化され得る。したがって、上述した詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲の合理的な解釈によって決定しなければならず、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係のない各請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新しい請求項を含ませることができる。