特許第5674920号(P5674920)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5674920衝撃モジュールを備えたプラスチック車両内装部品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5674920
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】衝撃モジュールを備えたプラスチック車両内装部品
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/427 20060101AFI20150205BHJP
【FI】
   B60N2/427
【請求項の数】4
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2013-506254(P2013-506254)
(86)(22)【出願日】2011年4月20日
(65)【公表番号】特表2013-525183(P2013-525183A)
(43)【公表日】2013年6月20日
(86)【国際出願番号】US2011033148
(87)【国際公開番号】WO2011133613
(87)【国際公開日】20111027
【審査請求日】2012年11月20日
(31)【優先権主張番号】61/325,914
(32)【優先日】2010年4月20日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】598147400
【氏名又は名称】ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Johnson Controls Technology Company
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】ビーベル、 ジェームス ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ハリソン、 エド
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン、 ロバート イー.
(72)【発明者】
【氏名】ザハリア、 ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】コーヴィノ、 マイク
【審査官】 宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】 英国特許出願公告第01169446(GB,A)
【文献】 英国特許出願公開第02308340(GB,A)
【文献】 特開平07−329708(JP,A)
【文献】 特開平01−172021(JP,A)
【文献】 米国特許第05685566(US,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00318640(EP,A2)
【文献】 特開2004−229714(JP,A)
【文献】 米国特許第4109959(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/00 − 2/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衝撃モジュールを備えたプラスチック車両内装部品であって、
前記衝撃モジュールは、発泡プラスチックフォーム材料から作られ、
前記車両内装部品は、車両シートのシートフレームの側部に取り付けられる車両シートのサイドバランスであり、
前記衝撃モジュールは、シートベルトが前記シートフレームの前記一側部に固定される領域に位置し、
前記衝撃モジュールの平面領域内の少なくとも2箇所が、前記サイドバランスと一体に形成された形状及び/又は圧力嵌め手段によって前記サイドバランスに取り付けられる、プラスチック車両内装部品。
【請求項2】
前記フォーム材料は、表面のグレードを向上させるために少なくとも部分的にプラスチック材料で被覆される、請求項1に記載のプラスチック車両内装部品。
【請求項3】
前記衝撃モジュールの厚さは、前記サイドバランスとの取り付け領域において縮小されている、請求項1又は2に記載のプラスチック車両内装部品。
【請求項4】
前記衝撃モジュールは、前記衝撃モジュールを前記サイドバランスに取り付けるためのスロットを有する、請求項1からのいずれか一項に記載のプラスチック車両内装部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衝撃モジュールを備えたプラスチック車両内装部品に関する。
【背景技術】
【0002】
(優先権主張)
本出願は、米国仮出願第61/325,914号(2010年4月20日出願)の出願日の利益を主張するものであり、この出願の全内容は、参照により本明細書に明示的に含まれるものとする。
【0003】
(発明の背景)
プラスチック車両内装部品は多くの場合、衝撃モジュールを備え、衝撃モジュールは、プラスチック車両内装部品、例えば車両シートのバランス(飾り板)の過度の歪みを防ぐために内部機構として使用される。衝撃モジュールの機能は、例えば、動的シートベルト試験を受けたときにサイドバランスが10mm以上歪むのを防ぐことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の目的は、衝撃モジュールを備えたプラスチック車両内装部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、衝撃モジュールを備えたプラスチック車両内装部品であって、衝撃モジュールが発泡プラスチックフォーム材料から作られるプラスチック車両内装部品によって解決される。
【0006】
好ましくは、発泡フォーム材料は発泡ポリプロピレンである。発泡プラスチックフォーム材料は、特に衝撃モジュールの表面のグレードを改善するために、コーティングで、好ましくはプラスチックコーティングで、少なくとも部分的に被覆することができる。
【0007】
好ましくは、衝撃モジュールは3次元形状を有し、特に衝撃モジュールの厚さは変化する。好ましくは、衝撃モジュールの形状は、それが取り付けられるプラスチック車両部品に適合される。好ましくは、衝撃モジュールの厚さは、その取り付け領域において縮小される。好ましくは、衝撃モジュールは、衝撃モジュールをプラスチック車両部品に取り付けるために、スロットを、より好ましくはT字型のスロットを備える。
【0008】
衝撃モジュールは、当業者に知られている任意の手段によって、プラスチック部品に取り付けることができる。衝撃モジュールは、例えば、プラスチック車両部品に接着することができる。衝撃モジュールは、プラスチック車両部品と一体成形することができる。しかしながら、好ましくは、衝撃モジュールは、形状及び/又は圧力嵌め手段によってプラスチック車両内装部品に取り付けられる。好ましくは、衝撃モジュールをプラスチック車両部品に取り付ける2つ以上の手段がある。好ましくは、衝撃モジュールは、1つ又はそれ以上(複数)のプラスチック棘部(バーブ)によって、プラスチック車両部品に取り付けられる。
【0009】
本発明を図1及び図3によって更に詳細に説明する。これらの説明は、保護の範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】衝撃モジュールを備えた車両内装部品を示す。
図2】衝撃モジュールを示す。
図3】車両内装部品のシート構造体への取り付けを示す。
図4】衝撃モジュールの車両内装部品への取り付けを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明の車両内装部品2を示し、車両内装部品2は、この場合シートのサイドバランスである。このサイドバランス2に取り付けられるのが衝撃モジュール1であり、衝撃モジュール1は、シートベルトがシートの構造体に固定される領域に位置する。衝撃モジュール1は、サイドバランス2が動的シートベルト試験(OSI2)を受けたときに10mm以上歪むのを防ぐ。衝撃モジュールは、形状及び/又は圧力嵌め手段2.1によってサイドバランスに取り付けられる。
【0012】
図2a〜2dは、衝撃モジュール1を様々な視点で示す。図に示すように、衝撃モジュールは3次元形状であり、衝撃モジュール1とサイドバランス2との間の形状及び/又は圧力嵌めを可能にするスロット1.1を有する。スロットは、この場合T字型であり、その結果、形状及び/又は圧力嵌め手段2.1は、T字の上部にあるスロットに挿入されることができ、次いで下方に引かれるか又は押される。衝撃モジュールは、この場合、発泡ポリプロピレンから作られる。衝撃モジュールは、少なくとも部分的に、その表面のコーティングを含むことができる。衝撃モジュール1は、それがプラスチック車両部品に取り付けられる領域1.1において、好ましくは縮小された厚さを有する。
【0013】
図3は、車両内装部品2のシートの構造体3への取り付けを示す。
【0014】
図に示すように、サイドバランス2は、衝撃モジュール1と共に、好ましくは上部及び下部レール4で長手方向に調整可能である車両シートのシートフレームの側部3に取り付けられる。
【0015】
図4a及び4bは、衝撃モジュール1のサイドバランス2への取り付けを示す。サイドバランス2は、形状及び/又は圧力嵌め手段、ここではプラスチック棘部(バーブ)2.1を備え、棘部2.1は、衝撃モジュール1のスロット1.1に挿入される。これらの棘部によって、衝撃モジュール1とサイドバランス2との間の形状及び/又は圧力嵌めが実現される。
【0016】
形状及び/又は圧力嵌め手段2.1は、サイドバランス2に取り付けることができ、或いは、サイドバランス2と形状及び/又は圧力嵌め手段2.1は、例えば、一成形プロセス中に作られるワンピースとして提供することができる。
【符号の説明】
【0017】
1 衝撃モジュール
1.1 取り付け領域、スロット
2 車両内装部品、バランス
2.1 形状嵌め手段、プラスチック棘部
3 シートの金属構造体
4 上部、下部レール
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図3
図4a
図4b