(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5674967
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】多自由度ロック装置付き支持アーム
(51)【国際特許分類】
F16M 13/00 20060101AFI20150205BHJP
【FI】
F16M13/00 S
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-10343(P2014-10343)
(22)【出願日】2014年1月23日
【審査請求日】2014年1月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】395011229
【氏名又は名称】上銀科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】王仁政
【審査官】
鈴木 敏史
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−353423(JP,A)
【文献】
実公昭26−14787(JP,Y1)
【文献】
実公昭13−14127(JP,Y1)
【文献】
実公昭31−18788(JP,Y1)
【文献】
実開昭57−38518(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16M 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持枠と、前記支持枠に枢着されており、第1枢着部を有する第1レバーと、前記支持枠に枢着されており、第2枢着部を有する第2レバーと、を備える支持アームユニットと、
上ケースと、下ケースと、前記上ケースと前記下ケースの間に枢着されているサイドケースと、を備え、前記サイドケースは、前記第1枢着部と前記第2枢着部とにそれぞれ枢着されている二つのラグ部と、前記上ケース及び前記下ケースとから構成され、前記第1枢着部及び前記第2枢着部と連通する枢着溝と、を有するケース固定ユニットと、
前記枢着溝の内部に位置するねじ部と、前記枢着溝の外部に位置する螺旋部と、を有し、前記ケース固定ユニットに上下動可能に枢着されているねじ軸と、
前記ねじ部と螺合するねじ穴と、押さえブロックテーパー面と、を有し、前記ケース固定ユニットの前記枢着溝内に上下動可能に枢着されている円錐形押さえブロックと、
前記押さえブロックテーパー面に面するフサギ板テーパー面と、前記フサギ板テーパー面の反対側に位置し、前記枢着溝の溝壁面、前記第1枢着部及び前記第2枢着部に対応するフサギ板当接面と、を有し、前記ケース固定ユニットの前記枢着溝内に外側へ拡張可能に設けられており、前記円錐形押さえブロックと前記サイドケースの間に位置する少なくとも一つの円錐形フサギ板と、を含み、
前記ねじ軸が第1方向に回転しているときには、前記円錐形押さえブロック及び前記円錐形フサギ板が駆動されて、前記フサギ板当接面が前記枢着溝の溝壁面、前記第1枢着部及び前記第2枢着部に押付けて、前記サイドケースが前記上ケース及び前記下ケースに対して回転できず、前記第1枢着部と前記第2枢着部は、回転できないように前記二つのラグ部に定位されており、前記ねじ軸が前記第1方向の反対方向である第2方向に回転しているときには、前記円錐形押さえブロック及び前記円錐形フサギ板が駆動されて、前記フサギ板当接面が前記枢着溝の溝壁面、前記第1枢着部及び前記第2枢着部から離脱して、前記サイドケースが前記上ケース及び前記下ケースに対して回転できるようになり、前記第1枢着部と前記第2枢着部は、前記二つのラグ部に対して回転できるようになることを特徴とする、
多自由度ロック装置付き支持アーム。
【請求項2】
前記上ケースと前記下ケースの間には、複数のガイドピンが挿通されており、前記各ガイドピンにより、前記円錐形押さえブロックは、前記ガイドピンに沿って、前記上ケースと前記下ケースの間に移動可能であり、前記円錐形押さえブロックの前記押さえブロックテーパー面は、前記上ケースから前記下ケースへ徐々に拡径し、前記円錐形フサギ板の前記フサギ板テーパー面は、前記上ケースから前記下ケースへ徐々に拡径することを特徴とする、請求項1に記載の多自由度ロック装置付き支持アーム。
【請求項3】
更に、連動ケースと、枢着軸と、連動ブロックと、連動ロッドユニットと、を含み、前記連動ケースは、前記下ケースに固定されており、収容空間を有し、前記ねじ軸は、更に、前記螺旋部の反対側に位置するロッド部を有し、前記ロッド部は前記収容空間に位置し、前記枢着軸は、前記収容空間に位置する第1枢着軸部と、前記第1枢着軸部と連接して前記収容空間の外部に位置する第2軸部と、を有し、前記連動ケースに枢着されており、前記連動ブロックは、前記ロッド部に枢着されている第1連動部と、第2連動部と、を有し、前記収容空間に配されており、前記ロッド部と前記枢着軸の間に位置し、前記連動ロッドユニットは、前記第2連動部に枢着されている連動ロッド部と、前記連動ロッド部の反対側に位置して前記第1枢着軸部に対応する円弧形当接部と、を有し、前記収容空間に水平に設けられており、前記連動ブロックと前記枢着軸の間に位置し、前記ねじ軸が前記第1方向に回転しているときには、前記ロッド部が前記連動ブロックを押さえて、前記連動ブロックが傾斜状態から水平状態になって、前記連動ロッドユニットの前記円弧形当接部が前記第1枢着軸部に当接し、これにより、前記枢着軸は、回転できないように前記連動ケースに定位されており、前記ねじ軸が前記第2方向に回転しているときには、前記ロッド部が前記連動ブロックを駆動して、前記連動ブロックが水平状態から傾斜状態になって、前記連動ロッドユニットの前記円弧形当接部が前記第1枢着軸部から離れ、これにより、前記枢着軸は、回転できるように前記連動ケースに定位されていることを特徴とする、請求項1に記載の多自由度ロック装置付き支持アーム。
【請求項4】
前記ねじ軸の前記ロッド部と前記連動ブロックの前記第1連動部は、連動ユニットによって一体に枢着されており、前記連動ユニットは、挿通ロッドと、コイルバネと、を含み、前記挿通ロッドは、前記第1連動部を挿通しており、貫通孔を有し、前記貫通孔には、前記ロッド部を挿入して枢着することが可能であり、前記コイルバネは前記挿通ロッドの下方に設けられており、前記ロッド部は前記コイルバネを挿通していることを特徴とする、請求項3に記載の多自由度ロック装置付き支持アーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多自由度を持つロック装置に関し、特に、重力バランスメカニズムを有する多自由度持ちロック装置用支持アームに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1を参照する。
図1は重力バランスメカニズムを有する支持アームを示す斜視図である。前記支持アームは、下支持枠11と、一端が下支持枠11に設けられている上レバー12及び下レバー13と、上レバー12と下レバー13の間に設けられているバネ14と、上レバー12と下レバー13との他端が設けられている上支持枠15と、を含む。
上支持枠15には、品物(図示せず)を取り付けることが可能である。支持アーム10は、複数のレバーとバネ14の組合により、上支持枠15に取り付けられている品物を支持して固定することが可能である。また、バネ14が上レバー12と下レバー13の間に取り付けられているため、支持アーム10の支持力は、回転角度の変化に従って変化することが可能である。このように、支持アーム10を調整しているとき、又は支持アーム10を調整したときに、上支持枠15に取り付けられている品物は、重力により移動することはない。
【0003】
しかし、支持アーム10の上支持枠15に品物を取り付けた後、前記品物の位置を調整する場合には、支持アーム10が複数の自由度を有することが必要であるが、実際に、支持アーム10は複数の自由度を有しない。そして特許文献1の米国特許US20070001076号のものは、上記と同じ問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許US20070001076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的は、支持アームが複数の自由度を有し、支持アームに取り付けられている品物の位置を思うとおりに調整することが可能であり、位置が調整された品物を安定的に固定することが可能な多自由度ロック装置付き支持アームを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の多自由度ロック装置付き支持アームによると、支持枠と、支持枠に枢着されており、第1枢着部を有する第1レバーと、支持枠に枢着されており、第2枢着部を有する第2レバーと、を備える支持アームユニットと、
上ケースと、下ケースと、上ケースと下ケースの間に枢着されているサイドケースと、を備え、サイドケースは、第1枢着部と第2枢着部とにそれぞれ枢着されている二つのラグ部と、上ケース及び下ケースとから構成され、第1枢着部及び第2枢着部と連通する枢着溝と、を有するケース固定ユニットと、
枢着溝の内部に位置するねじ部と、枢着溝の外部に位置する螺旋部と、を有し、ケース固定ユニットに上下動可能に枢着されているねじ軸と、
ねじ部と螺合するねじ穴と、押さえブロックテーパー面と、を有し、ケース固定ユニットの枢着溝内に上下動可能に枢着されている円錐形押さえブロックと、
押さえブロックテーパー面に面するフサギ板テーパー面と、フサギ板テーパー面の反対側に位置し、枢着溝の溝壁面、第1枢着部及び第2枢着部に対応するフサギ板当接面と、を有し、ケース固定ユニットの枢着溝内に外側へ拡張可能に設けられており、円錐形押さえブロックとサイドケースの間に位置する少なくとも一つの円錐形フサギ板と、を含み、
ねじ軸が第1方向に回転しているときには、円錐形押さえブロック及び円錐形フサギ板が駆動されて、フサギ板当接面が枢着溝の溝壁面、第1枢着部及び第2枢着部に押付けて、サイドケースが上ケース及び下ケースに対して回転できず、第1枢着部と第2枢着部は、回転できないように二つのラグ部に定位されており、ねじ軸が第1方向の反対方向である第2方向に回転しているときには、円錐形押さえブロック及び円錐形フサギ板が駆動されて、フサギ板当接面が枢着溝の溝壁面、第1枢着部及び第2枢着部から離脱して、サイドケースが上ケース及び下ケースに対して回転できるようになり、第1枢着部と第2枢着部は、二つのラグ部に対して回転できるようになることを特徴とする。
【0007】
本発明の多自由度ロック装置付き支持アームによると、上ケースと下ケースの間には、複数のガイドピンが挿通されており、各ガイドピンにより、円錐形押さえブロックは、ガイドピンに沿って、上ケースと下ケースの間に移動可能であり、円錐形押さえブロックの押さえブロックテーパー面は、上ケースから下ケースへ徐々に拡径し、円錐形フサギ板のフサギ板テーパー面は、上ケースから下ケースへ徐々に拡径することを特徴とする。
【0008】
本発明の多自由度ロック装置付き支持アームによると、更に、連動ケースと、枢着軸と、連動ブロックと、連動ロッドユニットと、を含み、連動ケースは、下ケースに固定されており、収容空間を有し、ねじ軸は、更に、螺旋部の反対側に位置するロッド部を有し、ロッド部は収容空間に位置し、枢着軸は、収容空間に位置する第1枢着軸部と、第1枢着軸部と連接して収容空間の外部に位置する第2軸部と、を有し、連動ケースに枢着されており、連動ブロックは、ロッド部に枢着されている第1連動部と、第2連動部と、を有し、収容空間に配されており、ロッド部と枢着軸の間に位置し、連動ロッドユニットは、第2連動部に枢着されている連動ロッド部と、連動ロッド部の反対側に位置して第1枢着軸部に対応する円弧形当接部と、を有し、収容空間に水平に設けられており、連動ブロックと枢着軸の間に位置し、ねじ軸が第1方向に回転しているときには、ロッド部が連動ブロックを押さえて、連動ブロックが傾斜状態から水平状態になって、連動ロッドユニットの円弧形当接部が第1枢着軸部に当接し、これにより、枢着軸は、回転できないように連動ケースに定位されており、ねじ軸が第2方向に回転しているときには、ロッド部が連動ブロックを駆動して、連動ブロックが水平状態から傾斜状態になって、連動ロッドユニットの円弧形当接部が第1枢着軸部から離れ、これにより、枢着軸は、回転できるように連動ケースに定位されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の多自由度ロック装置付き支持アームによると、ねじ軸のロッド部と連動ブロックの第1連動部は、連動ユニットによって一体に枢着されており、連動ユニットは、挿通ロッドと、コイルバネと、を含み、挿通ロッドは、第1連動部を挿通しており、貫通孔を有し、貫通孔には、ロッド部を挿入して枢着することが可能であり、コイルバネは挿通ロッドの下方に設けられており、ロッド部はコイルバネを挿通していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の多自由度ロック装置付き支持アームによれば、支持アームが複数の自由度を有し、支持アームに取り付けられている品物の位置を思うとおりに調整することが可能であり、位置が調整された品物を安定的に固定することが可能であるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】重力バランスメカニズムを有する支持アームを示す斜視図である。
【
図4】本発明の実施例1を示す平面図であって、支持アームユニットの第1の自由度(すなわち、水平方向)の調整状態を示す。
【
図5】本発明の実施例1の一部を示す断面図であって、支持アームユニットの第2の自由度(すなわち、垂直方向)の調整状態を示す。
【
図7】本発明の実施例2を示す平面図であって、支持アームユニットの第3の自由度(すなわち、水平方向)の調整状態を示す。
【
図8】本発明の実施例2を示す断面図であって、支持アームユニットの第3の自由度(すなわち、水平方向)がロックされている状態を示す。
【
図9】本発明の実施例2の一部を示す断面図であって、連動ロッドユニットの円弧形当接部が枢着軸の第1枢着軸部から離れている状態を示す。
【
図10】本発明の実施例2の一部を示す断面図であって、連動ロッドユニットの円弧形当接部が枢着軸の第1枢着軸部に当接している状態を示す。
【
図11】本発明の実施例2の一部を示す分解斜視図であって、ねじ軸のロッド部と連動ブロックの第1連動部が連動ユニットによって一体に枢着されている状態を示す。
【
図12】本発明の実施例2の一部の組合済み状態を示す斜視図であって、ねじ軸のロッド部と連動ブロックの第1連動部が連動ユニットによって一体に枢着されている状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0013】
図2から
図4を参照する。
図2は本発明の実施例1を示す斜視図であり、
図3は
図2における3−3線の断面図であり、
図4は、本発明の実施例1を示す平面図であって、支持アームユニットの第1の自由度(すなわち、水平方向)の調整状態を示す。
本実施例の多自由度ロック装置付き支持アームは、支持アームユニット20と、ケース固定ユニット30と、ねじ軸40と、円錐形押さえブロック50と、二つの円錐形フサギ板60と、から構成される。
【0014】
支持アームユニット20は、支持枠21と、支持枠21に枢着されており、第1枢着部221を有する第1レバー22と、支持枠21に枢着されており、第2枢着部231を有する第2レバー23と、を含む。支持アームユニット20は、従来の部材であり、その作動方式は従来のものと同じであり、本発明の重点ではないため、その詳細な説明を省略した。
【0015】
ケース固定ユニット30は、上ケース31と、下ケース32と、上ケース31と下ケース32の間に枢着されているサイドケース33と、を有する。サイドケース33は、第1枢着部221と第2枢着部231とにそれぞれ枢着されている二つのラグ部331と、上ケース31及び下ケース32とから構成され、第1枢着部221及び第2枢着部231と連通する枢着溝34と、を有する。
本実施例では、ラグ部331、331の外側にサイドシート35、35をそれぞれ設けて、サイドシート35、ラグ部331、第1枢着部221及び第2枢着部231にボルト36を挿通することにより、第1枢着部221及び第2枢着部231が二つのラグ部331の間に枢着されている。上ケース31と下ケース32の間には、複数のガイドピン38が設けられている。
【0016】
ねじ軸40は、枢着溝34の内部に位置するねじ部41と、枢着溝34の外部に位置する螺旋部42と、を有し、ケース固定ユニット30に上下動可能に枢着されている。本実施例では、螺旋部42がツマミであり、螺旋部42を回転すると、ねじ部41が駆動されて回転する。
【0017】
円錐形押さえブロック50は、ねじ部41と螺合するねじ穴51と、円錐形押さえブロック50の外側面に位置する押さえブロックテーパー面52と、を有し、ケース固定ユニット30の枢着溝34内に上下動可能に枢着されている。本実施例の円錐形押さえブロック50は、ガイドピン38に沿って、上ケース31と下ケース32の間に移動可能である。円錐形押さえブロック50の押さえブロックテーパー面52は、上ケース31から下ケース32へ徐々に拡径する。
【0018】
二つの円錐形フサギ板60は、押さえブロックテーパー面52に面するフサギ板テーパー面61と、フサギ板テーパー面61の反対側に位置し、枢着溝34の溝壁面341、第1枢着部221及び第2枢着部231に対応するフサギ板当接面62と、を有し、ケース固定ユニット30の枢着溝34内に拡張可能に設けられており、円錐形押さえブロック50とサイドケース33の間に位置する。本実施例では、円錐形フサギ板60のフサギ板テーパー面61は、上ケース31から下ケース32へ徐々に拡径する。
【0019】
図3及び
図5に示すように、ねじ軸40が第1方向D1に回転しているときには、円錐形押さえブロック50及び円錐形フサギ板60が駆動されて、フサギ板当接面62が枢着溝34の溝壁面341、第1枢着部221及び第2枢着部231に押付けて、サイドケース33が上ケース31及び下ケース32に対して回転できず、第1枢着部221と第2枢着部231は、回転できないように二つのラグ部331に定位されている。
図5及び
図3に示すように、ねじ軸40が第1方向D1の反対方向である第2方向D2に回転しているときには、円錐形押さえブロック50及び円錐形フサギ板60が駆動されて、フサギ板当接面62が枢着溝34の溝壁面341、第1枢着部221及び第2枢着部231から離脱して、サイドケース33が上ケース31及び下ケース32に対して回転できるようになり、第1枢着部221と第2枢着部231は、二つのラグ部331に対して回転できるようになる。
【0020】
次に、本実施例の作動方式及び効果を説明する。
図3から
図5を参照する。ねじ軸40をケース固定ユニット30に対して回転して、支持アームユニット20をケース固定ユニット30に対して水平方向(
図4参照)と垂直方向(
図3参照)へ調整した後、ねじ軸40の螺旋部42を第1方向D1に回転することにより、ねじ軸40のねじ部41も第1方向D1に回転する。
このとき、ねじ軸40のねじ部41が円錐形押さえブロック50のねじ穴51と螺合しているため、円錐形押さえブロック50が上ケース31へ移動する。円錐形押さえブロック50が上ケース31へ移動しているときには、押さえブロックテーパー面52がフサギ板テーパー面61に面しているため、押さえブロックテーパー面52は、フサギ板テーパー面61に当接して、円錐形フサギ板60を押さえてサイドケース33、第1枢着部221及び第2枢着部231へ移動し、フサギ板当接面62が枢着溝34の溝壁面341、第1枢着部221及び第2枢着部231を止める。
フサギ板当接面62が枢着溝34の溝壁面341を止めているときには、サイドケース33が上ケース31及び下ケース32に対して回転できない。このとき、支持アームユニット20の第1の自由度(すなわち、水平方向)が制限される。フサギ板当接面62が第1枢着部221及び第2枢着部231を止めているときには、第1枢着部221と第2枢着部231は、回転できないように二つのラグ部331に定位されている。このとき、支持アームユニット20の第2の自由度(すなわち、垂直方向)が制限される。
【0021】
図3及び
図5に示すように、ねじ軸40を第1方向D1の反対方向である第2方向D2に回転しているときには、ねじ軸40により円錐形押さえブロック50が下ケース32へ移動する。このとき、円錐形押さえブロック50が円錐形フサギ板60から離れて、円錐形フサギ板60のフサギ板当接面62が枢着溝34の溝壁面341、第1枢着部221及び第2枢着部231から離脱する。
このように、サイドケース33は上ケース31及び下ケース32に対して回転できるようになり、第1枢着部221と第2枢着部231はラグ部331、331に対して回転できるようになる。このとき、支持アームユニット20の第1の自由度(すなわち、水平方向)は解放状態となって、支持アームユニット20の水平方向への調整が可能となる。
フサギ板当接面62が第1枢着部221及び第2枢着部231から離れているときには、第1枢着部221及び第2枢着部231が回転できるように二つのラグ部331に定位されている。このとき、支持アームユニット20の第2の自由度(すなわち、垂直方向)は解放状態となって、支持アームユニット20の垂直方向への調整が可能となる。
【実施例2】
【0022】
図6から
図10を参照する。
図6は本発明の実施例2を示す断面図であり、
図7は、本発明の実施例2を示す平面図であって、支持アームユニットの第3の自由度(すなわち、水平方向)の調整状態を示し、
図8は、本発明の実施例2を示す断面図であって、支持アームユニットの第3の自由度(すなわち、水平方向)がロックされている状態を示し、
図9は、本発明の実施例2の一部を示す断面図であって、連動ロッドユニットの円弧形当接部が枢着軸の第1枢着軸部から離れている状態を示し、
図10は、本発明の実施例2の一部を示す断面図であって、連動ロッドユニットの円弧形当接部が枢着軸の第1枢着軸部に当接している状態を示す。
本実施例の多自由度ロック装置付き支持アームは、支持アームユニット20と、ケース固定ユニット30と、ねじ軸40と、円錐形押さえブロック50と、二つの円錐形フサギ板60と、から構成される。
【0023】
本実施例は、その構成及び効果が実施例1と同じであるが、実施例1に相違する点は、更に、連動ケース71と、枢着軸72と、連動ブロック73と、連動ロッドユニット74と、を含む。
【0024】
連動ケース71は、下ケース32に固定されており、収容空間711を有する。
【0025】
ねじ軸40は、螺旋部42の反対側に位置するロッド部43を有する。ロッド部43は収容空間711に位置する。
【0026】
枢着軸72は、収容空間711に位置する第1枢着軸部721と、第1枢着軸部721と連接して収容空間711の外部に位置する第2軸部722と、を有し、連動ケース71に枢着されている。
【0027】
連動ブロック73は、ロッド部43に枢着されている第1連動部731と、第2連動部732と、を有し、収容空間711に斜めに配されており、ロッド部43と枢着軸72の間に位置する。
【0028】
連動ロッドユニット74は、第2連動部732に枢着されている連動ロッド部741と、連動ロッド部741の反対側に位置して第1枢着軸部721に対応する円弧形当接部742と、を有し、収容空間711に水平に設けられており、連動ブロック73と枢着軸72の間に位置する。
【0029】
図6及び
図8を参照する。ねじ軸40が第1方向D1に回転しているときには、ロッド部43が下方に移動して連動ブロック73を押さえて、
図8に示すように、連動ブロック73が傾斜状態から水平状態になって、
図10に示すように、連動ロッドユニット74の円弧形当接部742が第1枢着軸部721に当接する。このように、枢着軸72は、回転できないように連動ケース71に定位されている。このとき、支持アームユニット20の第3の自由度(すなわち、水平方向)が制限される。
【0030】
図8及び
図6を参照する。ねじ軸40が第2方向D2に回転しているときには、ロッド部43が上方に移動して連動ブロック73を駆動して、
図6に示すように、連動ブロック73が水平状態から傾斜状態になって、
図9に示すように、連動ロッドユニット74の円弧形当接部742が第1枢着軸部721から離れる。このように、枢着軸72は、回転できるように連動ケース71に定位されている。このとき、支持アームユニット20の第3の自由度(すなわち、水平方向)は解放状態となって、支持アームユニット20の水平方向への調整が可能となる。
【0031】
図7、
図11及び
図12を参照する。
図11は、本発明の実施例2の一部を示す分解斜視図であって、ねじ軸のロッド部と連動ブロックの第1連動部が連動ユニットによって一体に枢着されている状態を示し、
図12は、本発明の実施例2の一部の組合済み状態を示す斜視図であって、ねじ軸のロッド部と連動ブロックの第1連動部が連動ユニットによって一体に枢着されている状態を示す。
本実施例では、ねじ軸40は、ケース固定ユニット30の上ケース31と下ケース32とに上下動可能に設けられており、且つケース固定ユニット30に回転可能に設けられていることが必要であるため、ねじ軸40のロッド部43は上下動及び回転が可能である。ねじ軸40のロッド部43がケース固定ユニット30に対して上下動及び回転を可能にするために、ねじ軸40のロッド部43と連動ブロック73の第1連動部731は、連動ユニット80によって一体に枢着されていることが必要である。
連動ユニット80は、挿通ロッド81と、コイルバネ82と、を含む。挿通ロッド81は、第1連動部731を挿通しており、貫通孔811を有する。貫通孔811には、ロッド部43を挿入して枢着することが可能である。コイルバネ82は、挿通ロッド81の下方に設けられており、連動ケース71の収容空間711の凹部712に収容されている。ロッド部43はコイルバネ82を挿通している。このように、ねじ軸40のロッド部43は、連動ブロック73に対して回転して、連動ブロック73を傾斜状態から水平状態にし、又は水平状態から傾斜状態にすることが可能である。
【0032】
本発明は、支持アームに適用することができる。
【符号の説明】
【0033】
11 下支持枠
12 上レバー
13 下レバー
14 バネ
15 上支持枠
20 支持アームユニット
21 支持枠
22 第1レバー
23 第2レバー
30 ケース固定ユニット
31 上ケース
32 下ケース
33 サイドケース
34 枢着溝
35 サイドシート
36 ボルト
37 螺子
38 ガイドピン
40 ねじ軸
41 ねじ部
42 螺旋部
43 ロッド部
50 円錐形押さえブロック
51 ねじ穴
52 押さえブロックテーパー面
60 円錐形フサギ板
61 フサギ板テーパー面
62 フサギ板当接面
71 連動ケース
72 枢着軸
73 連動ブロック
74 連動ロッドユニット
80 連動ユニット
81 挿通ロッド
82 コイルバネ
221 第1枢着部
231 第2枢着部
331 ラグ部
341 溝壁面
711 収容空間
712 凹部
721 第1枢着軸部
722 第2軸部
731 第1連動部
732 第2連動部
741 連動ロッド部
742 円弧形当接部
811 貫通孔
D1 第1方向
D2 第2方向
【要約】
【課題】支持アームに取り付けられている品物の位置を思うとおりに調整して固定することが可能な多自由度ロック装置付き支持アームを提供する。
【解決手段】本発明の多自由度ロック装置付き支持アームは、支持枠と、支持枠に枢着されており、第1枢着部を有する第1レバーと、支持枠に枢着されており、第2枢着部を有する第2レバーと、を備える支持アームユニットと、上ケースと、下ケースと、上ケースと下ケースの間に枢着されているサイドケースと、を備えるケース固定ユニットと、枢着溝の内部に位置するねじ部と、枢着溝の外部に位置する螺旋部と、を有するねじ軸と、ねじ部と螺合するねじ穴と、押さえブロックテーパー面と、を有する円錐形押さえブロックと、フサギ板テーパー面と、フサギ板テーパー面の反対側に位置し、枢着溝の壁面、第1枢着部及び第2枢着部に対応するフサギ板当接面と、を有する少なくとも一つの円錐形フサギ板と、を含む。
【選択図】
図2