特許第5675046号(P5675046)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5675046
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】半導体メモリおよびビット線制御方法
(51)【国際特許分類】
   G11C 13/00 20060101AFI20150205BHJP
   G11C 16/06 20060101ALI20150205BHJP
【FI】
   G11C13/00 400Z
   G11C13/00 480Z
   G11C13/00 210
   G11C17/00 634A
【請求項の数】14
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2008-306130(P2008-306130)
(22)【出願日】2008年12月1日
(65)【公開番号】特開2010-129161(P2010-129161A)
(43)【公開日】2010年6月10日
【審査請求日】2011年10月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】513192281
【氏名又は名称】ピーエスフォー ルクスコ エスエイアールエル
【氏名又は名称原語表記】PS4 Luxco S.a.r.l.
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】中井 潔
(72)【発明者】
【氏名】塚田 修一
【審査官】 滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平04−276393(JP,A)
【文献】 特開2008−071384(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 13/00
G11C 16/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2のリード/ライトアンプと、該第1のリード/ライトアンプに選択的に接続される第1のビット線群と、前記第2のリード/ライトアンプに選択的に接続される第2のビット線群とを備え、前記第1および第2のビット線群は混在して配置され、第1の選択ビット線および第2の選択ビット線として前記第1および第2のビット線群のそれぞれから1つのビット線並行して選択し、前記第1のビット線群の残りのビット線を第1の非選択状態のビット線とし、前記第2のビット線群の残りのビット線を第2の非選択状態のビット線とするカラムスイッチ手段と前記第1の非選択状態のビット線のうちの前記第1の選択ビット線に隣接する非選択状態のビット線および前記第2の非選択状態のビット線のうちの前記第2の選択ビット線に隣接する非選択状態のビット線を基準電位にクランプするとともに、残りの非選択状態のビット線の少なくとも一つフローティング状態とするクランプ手段とを有する半導体メモリ。
【請求項2】
前記カラムスイッチ手段は、前記第1および第2のビット線群をそれぞれ構成する複数のビット線を個別に指定するためのカラム選択信号を入力とし、該カラム選択信号により指定されたビット線を前記第1および第2のビット線群のそれぞれから選択
前記クランプ手段は、前記第1および第2のビット線群の各ビット線を個別に前記基準電位にクランプするように構成され、
前記第1および第2のビット線群をそれぞれ一定本数毎の複数の部分ビット線群とし、前記クランプ手段が、前記カラム選択信号により指定されたビット線を含む部分ビット線群をフローティング状態とし、残りの部分ビット線群を前記基準電位にクランプする、請求項1に記載の半導体メモリ。
【請求項3】
前記第1および第2のビット線群は、互いのビット線が2本ずつ交互に配置されており、
前記カラムスイッチ手段は、前記第1および第2のビット線群をそれぞれ構成するビット線毎に設けられた複数のカラムスイッチを備え、各カラムスイッチには、スイッチ動作を制御するためのカラム選択信号線が接続されており、
前記クランプ手段は、前記第1および第2のビット線群のそれぞれについて、一方の側から数えて奇数番目に位置するビット線に設けられたカラムスイッチに接続されたカラム選択信号線により供給されるカラム選択信号の論理和に基づいて、前記一方の側から数えて偶数番目に位置するビット線を前記基準電位にクランプし、前記一方の側から数えて偶数番目に位置するビット線に設けられたカラムスイッチに接続されたカラム選択信号線により供給されるカラム選択信号の論理和に基づいて、前記一方の側から数えて奇数番目に位置するビット線を前記基準電位にクランプする、請求項2に記載の半導体メモリ。
【請求項4】
前記奇数番目に位置するビット線に設けられたカラムスイッチに接続されたカラム選択信号線を受けこれらカラム選択信号のいずれかが選択レベルを取るときに活性レベルをとる出力信号を発生する第1の信号発生回路と、
前記偶数番目に位置するビット線に設けられたカラムスイッチに接続されたカラム選択信号線を受けこれらカラム選択信号のいずれかが選択レベルを取るときに活性レベルをとる出力信号を発生する第2の信号発生回路を、さらに有し、
前記クランプ手段は、前記第1および第2のビット線群をそれぞれ構成するビット線毎に設けられた複数のクランプ用スイッチを備え、
前記第1および第2のビット線群の、前記偶数番目に位置するビット線に設けられたクランプ用スイッチが、前記第1の信号発生回路の出力信号が供給される第1のビット線制御信号線に共通に接続され、
前記第1および第2のビット線群の、前記奇数番目に位置するビット線に設けられたクランプ用スイッチが、前記第2の信号発生回路の出力信号が供給される第2のビット線制御信号線に共通に接続されている、請求項3に記載の半導体メモリ。
【請求項5】
前記第1および第2のリード/ライトアンプ、前記第1および第2のビット線群、前記カラムスイッチ手段、および前記クランプ手段を含むセットを複数有し、各セットにおいて、前記第1および第2のビット線制御信号線が共通に用いられる、請求項4に記載の半導体メモリ。
【請求項6】
前記第1および第2のビット線群は、互いのビット線が1本ずつ交互に配置されており、
前記カラムスイッチ手段は、前記第1および第2のビット線群をそれぞれ構成するビット線毎に設けられた複数のカラムスイッチを備え、各カラムスイッチには、スイッチ動作を制御するためのカラム選択信号線が接続されており、
前記第1および第2のビット線群をそれぞれ、一方の側から2本毎に分割した複数の部分ビット線群とし、
前記クランプ手段は、前記複数の部分ビット線群のそれぞれにつて、当該部分ビット線群の各ビット線に設けられたカラムスイッチに接続されたカラム選択信号線により供給されるカラム選択信号に基づいて、当該部分ビット線群を前記基準電位にクランプし、
前記第1および第2のビット線群の間で、対応するビット線の前記一方の側からの位置が異なる、請求項2に記載の半導体メモリ。
【請求項7】
前記複数の部分ビット線群のそれぞれにつて、当該部分ビット線群の各ビット線に設けられたカラムスイッチに接続されたカラム選択信号線を受けこれらカラム選択信号の全てが非選択レベルを取るときに活性レベルをとる出力信号を発生する複数の信号発生回路を、さらに有し、
前記クランプ手段は、前記第1および第2のビット線群をそれぞれ構成するビット線毎に設けられた複数のクランプ用スイッチを備え、
前記複数のクランプ用スイッチは、前記部分ビット線群毎に、対応する信号発生回路の出力信号が供給されるビット線制御信号線に共通に接続されている、請求項6に記載の半導体メモリ。
【請求項8】
前記第1および第2のリード/ライトアンプ、前記第1および第2のビット線群、前記カラムスイッチ手段、および前記クランプ手段を含むセットを複数有し、各セットにおいて、前記ビット線制御信号線が共通に用いられる、請求項7に記載の半導体メモリ。
【請求項9】
第1および第2のリード/ライトアンプと、該第1のリード/ライトアンプに選択的に接続される第1のビット線群と、前記第2のリード/ライトアンプに選択的に接続される第2のビット線群とを備える半導体メモリにおけるビット線制御方法であって、
第1の選択ビット線および第2の選択ビット線として前記第1および第2のビット線群のそれぞれから1つのビット線を並行して選択して前記第1および第2の選択ビット線をそれぞれ前記第1および第2のリード/ライトアンプに電気的に接続し、
前記第1のビット線群の残りのビット線を第1の非選択状態のビット線とし、前記第2のビット線群の残りのビット線を第2の非選択状態のビット線とし、前記第1の非選択状態のビット線のうちの前記第1の選択ビット線に隣接する非選択状態のビット線および前記第2の非選択状態のビット線のうちの前記第2の選択ビット線に隣接する非選択状態のビット線を基準電位にクランプし、
前記第1および第2の非選択状態のビット線の残りの非選択状態のビット線の少なくとも一つをフローティング状態とする、ビット線制御方法。
【請求項10】
前記ビット線の選択は複数のカラム選択信号を用いて行い、これらカラム選択信号を論理することにより前記第1および第2の非選択状態のビット線のうちの前記第1および第2の選択ビット線に隣接する非選択状態のビット線を基準電位にクランプするとともに、前記残りの非選択状態のビット線の少なくとも一つをフローティング状態とする、請求項9記載のビット線制御方法。
【請求項11】
複数の第1ビット線、これら第1ビット線内に混在して配置された複数の第2ビット線、第1および第2リード/ライトアンプ、夫々が前記複数の第1ビット線のうちの対応する第1ビット線と前記第1リード/ライトアンプとの間に設けられ複数のカラム選択信号のうちの対応するカラム選択信号により導通して前記複数の第1ビット線のうちの一つを選択し前記第1リード/ライトアンプに接続する複数の第1カラムスイッチ、夫々が前記複数の第2ビット線のうちの対応する第2ビット線と前記第2リード/ライトアンプとの間に設けられ前記複数のカラム選択信号のうちの対応するカラム選択信号により導通して前記複数の第2ビットのうちの一つを選択し前記第2リード/ライトアンプに接続する複数の第2カラムスイッチ、夫々が前記第1および第2ビットの対応するビット線と基準電位点との間に接続された複数のビット線制御スイッチ、並びに、前記複数のカラム選択信号よりも少ない信号のいずれかに応答して、前記第1および第2ビット線の中の選択されたビット線の両隣に位置するビット線に接続された前記ビット線制御スイッチを少なくとも導通せしめる論理ゲート、を備える半導体メモリ。
【請求項12】
前記複数の第1および第2のビット線は交互に配置されている請求項11に記載の半導体メモリ。
【請求項13】
前記複数の第1および第2のビット線は2本置きに交互に配置されている請求項11に記載の半導体メモリ。
【請求項14】
前記複数の第1および第2ビット線とそれぞれ交わる複数のワード線、これらワード線ならびに第1および第2ビット線の交点にそれぞれ配置された複数のメモリセル、をさらに備え、前記メモリセルの各々は、記憶データに応じてその抵抗値が変化する素子を含む請求項11乃至13のいずれかに記載の半導体メモリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体メモリに関し、特に、階層化ビット線を備えた半導体メモリに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に関連する技術として、特許文献1に記載の半導体記憶装置がある。この半導体記憶装置では、一つのリード/ライトアンプに対して複数のビット線が設けられており、それらビット線のうちから選択されたビット線がリード/ライトアンプに電気的に接続される。
【特許文献1】特開2008−71384号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載されたような半導体記憶装置にいては、以下のような問題が生じることを、本願発明者らは発見した。
【0004】
選択ビット線に隣接する非選択ビット線がフローティング状態である場合、ノイズがワード線や基板を経由してフローティング状態の非選択ビット線に伝わり、この非選択ビット線に伝わったノイズが選択ビット線に影響することがある。このようなノイズの影響を低減するために、通常は、非選択ビット線を基準電位(通常、接地電位)にクランプ(固定)する。
【0005】
クランプ手段として、各ビット線と基準電位との間に例えばNMOSトランジスタを設け、このNMOSトランジスタのオン/オフを対応するビット線選択信号の反転レベルを用いて制御するものが考えられる。しかし、そのような固定手段では、ビット線毎に、ビット線選択信号のレベルを反転させるためのインバータを設ける必要があるため、回路を構成する素子の数が増大する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、半導体メモリは、第1および第2のリード/ライトアンプと、該第1のリード/ライトアンプに選択的に接続される第1のビット線群と、前記第2のリード/ライトアンプに選択的に接続される第2のビット線群とを備える。前記第1および第2のビット線群は混在して配置されている。前記第1および第2のビット線群のそれぞれから1つのビット線が並行して選択され、該選択ビット線に隣接する非選択状態のビット線が基準電位にクランプされるとともに、残りの非選択状態のビット線の少なくとも一つがフローティング状態とされる。
【0007】
上記のビット線の制御形態によれば、選択ビット線に隣接するビット線は基準電位にクランプされるので、ワード線または基板からのノイズが非選択ビット線を通じて選択ビット線に影響することを抑制することができる。
【0008】
また、ビット線毎にインバータを設ける回路では、上記のビット線の制御形態を実現することはできない。上記のビット線の制御形態は、例えば、ビット線毎に設けられたカラムスイッチを制御するカラム選択信号の論理和または否定論理和をとり、その論理和または否定論理和に基づいてビット線をクランプするような回路によって実現される。このような回路の構成素子数は、ビット線毎にインバータを設ける回路に比べて少ない。
【0009】
本発明の他の態様によれば、半導体メモリは、複数の第1ビット線、これら第1ビット線内に混在して配置された複数の第2ビット線、第1および第2リード/ライトアンプ、夫々が前記複数の第1ビット線のうちの対応する第1ビット線と前記第1リード/ライトアンプとの間に設けられ複数のカラム選択信号のうちの対応するカラム選択信号により導通して前記複数の第1ビット線のうちの一つを選択し前記第1リード/ライトアンプに接続する複数の第1カラムスイッチ、夫々が前記複数の第2ビット線のうちの対応する第2ビット線と前記第2リード/ライトアンプとの間に設けられ前記複数のカラム選択信号のうちの対応するカラム選択信号により導通して前記複数の第2ビットのうちの一つを選択し前記第2リード/ライトアンプに接続する複数の第2カラムスイッチ、夫々が前記第1および第2ビットの対応するビット線と基準電位点との間に接続された複数のビット線制御スイッチ、並びに、前記複数のカラム選択信号よりも少ない信号のいずれかに応答して、前記第1および第2ビット線の中の選択されたビット線の両隣に位置するビット線に接続された前記ビット線制御スイッチを少なくとも導通せしめる論理ゲートを備える。
【0010】
上記の構成においても、前述の半導体メモリと同様に、ノイズの選択ビット線への影響を抑制することが可能であり、回路の構成素子数を、ビット線毎にインバータを設ける回路よりも少なくすることが可能である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ノイズを抑制することができる、安定性に優れた、低コストの半導体メモリを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である半導体メモリの主要な部分の構成を示すブロック図である。
【0014】
図1を参照すると、半導体メモリは、並列に配置された複数のワード線WL00〜WL0nと、これらワード線WL00〜WL0nと交差するように並列に配置された、複数のビット線BL00〜BL07、BL10〜BL17と、これらワード線WL00〜WL0nとビット線BL00〜BL07、BL10〜BL17との各交差部にそれぞれ配置された複数のメモリセルMCとを有する。
【0015】
ビット線BL00〜BL07は、カラムスイッチCS00〜CS07を介してリード/ライトアンプ10に接続される。ビット線BL10〜BL17は、カラムスイッチCS10〜CS17を介してリード/ライトアンプ11に接続される。リード/ライトアンプ10、11は、複数のメモリセルMCがマトリクス状に配置されたメモリセルアレイ部の両側に配置されている。
【0016】
ビット線BL00〜BL07とビット線BL10〜BL17とは、二本ずつ、交互に配置されている。すなわち、一方の側から、ビット線BL00、BL01、ビット線BL10、BL11、ビット線BL02、BL03、ビット線BL12、BL13、ビット線BL04、BL05、ビット線BL14、BL15、ビット線BL06、BL07、ビット線BL16、BL17の順番で配置されている。
【0017】
メモリセルMCは、記憶データに応じてその抵抗値が変化し、選択状態において流れる電流が異なる抵抗素子より構成される。そのような抵抗素子としては、例えば、相変化素子がある。相変化素子は、結晶状態からアモルファス状態への変化およびその逆の変化(相変化)がなされるものである。通常、結晶状態における抵抗値が、アモルファス状態における抵抗値より低い。このような相変化素子としては、例えばGTS(GeSbTe)合金を用いたものがある。
【0018】
図2に、相変化素子を用いたメモリセルMCの一例を示す。このメモリセルMCは、相変化素子GTSとNMOSトランジスタQMCからなる。NMOSトランジスタQMCのソースおよびドレインに相当する二つの端子のうち、一方の端子は、相変化素子GTSを介してビット線BLに接続され、他方の端子は、接地ラインに接続されている。NMOSトランジスタQMCのゲートは、ワード線WLに接続されている。ワード線WLがアクティブレベルになると、NMOSトランジスタQMCが導通状態とされ、ビット線が接地ラインに電気的に接続される。
【0019】
メモリセルMCとして、上記の構造の他、フラッシュメモリのような、トランジスタの閾値電圧の差を利用してデータ「1」又は「0」を記憶する素子を用いることができる。
【0020】
再び、図1を参照する。カラムスイッチCS00〜CS07、CS10〜CS17のそれぞれは、8本のカラム選択信号線Yj0〜Yj7のうちの対応する選択信号がアクティブレベルになると導通する。
【0021】
図3に、カラムスイッチの一例を示す。このカラムスイッチは、NMOSトランジスタQCS-1よりなる。NMOSトランジスタQCS-1のソースおよびドレインに相当する二つの端子のうち、一方の端子は、グローバルビット線GBに接続され、他方の端子は、ビット線BLに接続されている。グローバルビット線GBは、グローバルビット線GB00、GB10のうちの、このカラムスイッチと接続されるグローバルビット線である。ビット線BLは、ビット線BL00〜BL07、BL10〜BL17のうちの、このカラムスイッチと接続されるビット線である。
【0022】
NMOSトランジスタQCS-1のゲートは、カラム選択信号線Yj0〜Yj7のうちの対応する選択信号線に接続される。図3に示した例では、NMOSトランジスタQCS-1のゲートは、カラム選択信号線Yj0に接続されている。これは、図3に示したカラムスイッチをカラムスイッチCS00、CS10に適用した場合の接続例である。
【0023】
図3に示したカラムスイッチにおいては、カラム選択信号線Yj0がアクティブレベルになると、NMOSトランジスタQCS-1が導通し、ビット線BLがグローバルビット線GBに電気的に接続される。アクティブレベルは、通常の選択レベルまたは昇圧(ブート)したレベルとされる。
【0024】
なお、図3に示したカラムスイッチをカラムスイッチCS00として用いる場合は、ビット線BLがビット線BL00とされ、グローバルビット線GBがグローバルビット線GB00とされる。図3に示したカラムスイッチをカラムスイッチCS10として用いる場合は、ビット線BLがビット線BL10とされ、グローバルビット線GBがグローバルビット線GB10とされる。他のカラムスイッチCS01〜CS07、CS11〜CS17に適用する場合は、NMOSトランジスタQCS-1の各端子(ソース、ドレイン、ゲート)に接続されるビット線、グローバルビット線およびカラム選択信号線の各符号を、それぞれ対応するビット線、グローバルビット線およびカラム選択信号線の各符号に置き換える。
【0025】
上記のカラムスイッチによれば、NMOSトランジスタのみで構成されているので、逆相信号を生成するインバータ回路は不要である。したがって、カラムスイッチの形成に必要な面積を削減することができる。
【0026】
図4に、カラムスイッチの別の例を示す。このカラムスイッチは、セルフブート回路であって、二つのNMOSトランジスタQCS-2、QCS-3からなる。NMOSトランジスタQCS-2のソースおよびドレインに相当する二つの端子のうち、一方の端子は、カラム選択信号線Yj0〜Yj7のうちの対応する選択信号線に接続され、他方の端子は、NMOSトランジスタQCS-3のゲートに接続されている。
【0027】
NMOSトランジスタQCS-2のゲートには、電源電圧VDDが供給される。NMOSトランジスタQCS-3のソースおよびドレインに相当する二つの端子のうち、一方の端子は、グローバルビット線GBに接続され、他方の端子は、ビット線BLに接続されている。グローバルビット線GBは、グローバルビット線GB00、GB10のうちの、このカラムスイッチと接続されるグローバルビット線である。ビット線BLは、ビット線BL00〜BL07、BL10〜BL17のうちの、このカラムスイッチと接続されるビット線である。
【0028】
図4に示した例では、NMOSトランジスタQCS-3のゲートは、NMOSトランジスタQCS-2を介してカラム選択信号線Yj0に接続されている。これは、図4に示したカラムスイッチをカラムスイッチCS00、CS10に適用した場合の接続例である。
【0029】
図4に示したカラムスイッチにおいて、NMOSトランジスタQCS-2のゲートに電源電圧VDDが供給されており、NMOSトランジスタQCS-3のゲートは、電源電圧VDDを昇圧した電圧VPPからNMOSトランジスタの閾値電圧Vthを差し引いた電位(VPP-Vth)にチャージされる。ビット線BLが書き込み電圧レベルになると、NMOSトランジスタQCS-3のゲート電位は、電位(VPP-Vth)にビット線BLの電位を加えた値まで上昇する。このように、ゲートの供給電圧が昇圧されることで、NMOSトランジスタQCS-3の電流駆動力が確保されるセルフブースト回路を構成している。
【0030】
なお、図4に示したカラムスイッチをカラムスイッチCS01〜CS07、CS11〜CS17に適用する場合は、NMOSトランジスタQCS-2、QCS-3に接続されるビット線、グローバルビット線およびカラム選択信号線の各符号を、それぞれ対応するビット線、グローバルビット線およびカラム選択信号線の各符号に置き換える。
【0031】
上記のセルフブースト回路を用いた構成においても、NMOSトランジスタのみで構成されているので、逆相信号を生成するインバータ回路は不要である。したがって、カラムスイッチの形成に必要な面積を削減することができる。
【0032】
図5に、カラムスイッチの他の例を示す。このカラムスイッチは、インバータICS、NMOSトランジスタQCS-4およびPMOSトランジスタQCS-5からなるCMOS型スイッチである。NMOSトランジスタQCS-4のソースおよびドレインに相当する二つの端子のうち、一方の端子は、グローバルビット線GBに接続され、他方の端子は、ビット線BLに接続されている。グローバルビット線GBは、グローバルビット線GB00、GB10のうちの、このカラムスイッチと接続されるグローバルビット線である。ビット線BLは、ビット線BL00〜BL07、BL10〜BL17のうちの、このカラムスイッチと接続されるビット線である。
【0033】
NMOSトランジスタQCS-4のゲートは、カラム選択信号線Yj0〜Yj7のうちの対応する選択信号線に接続される。この対応選択信号線は、インバータICSを介してPMOSトランジスタQCS-5のゲートに接続されている。図5に示した例では、対応選択信号線は、カラム選択信号線Yj0とされている。これは、図5に示したカラムスイッチをカラムスイッチCS00、CS10に適用した場合の接続例である。
【0034】
図5に示したカラムスイッチにおいても、図3に示したカラムスイッチと同様なビット線選択動作を提供することができる。なお、図5に示したカラムスイッチをカラムスイッチCS01〜CS07、CS11〜CS17に適用する場合は、NMOSトランジスタQCS-4およびPMOSトランジスタQCS-5に接続されるビット線、グローバルビット線およびカラム選択信号線の各符号を、それぞれ対応するビット線、グローバルビット線およびカラム選択信号線の各符号に置き換える。
【0035】
上記のカラムスイッチによれば、インバータ回路を備えるため、図3および図4に示したカラムスイッチのような面積削減の効果を得ることはできないものの、CMOS構造を採用したことにより、省電力化を図ることができる。
【0036】
再び、図1を参照する。ビット線BL00は、カラムスイッチCS00側において、NMOSトランジスタBQ00を介して、基準電位としての接地ラインに接続されている。これと同様に、ビット線BL01〜BL07も、カラムスイッチCS00側において、NMOSトランジスタBQ01〜BQ07を介して、基準電位としての接地ラインに接続されている。
【0037】
一方、ビット線BL10は、カラムスイッチCS10側において、NMOSトランジスタBQ10を介して、基準電位としての接地ラインに接続されている。これと同様に、ビット線BL11〜BL17も、カラムスイッチCS10側において、NMOSトランジスタBQ11〜BQ17を介して、基準電位としての接地ラインに接続されている。
【0038】
2本のビット線制御信号線Yod、Yevが、メモリセルアレイ部の両側にそれぞれ配置されている。NMOSトランジスタBQ00、BQ02、BQ04、BQ06のゲートは、リード/ライトアンプ10側のビット線制御信号線Yodに共通に接続され、NMOSトランジスタBQ01、BQ03、BQ05、BQ07のゲートは、リード/ライトアンプ10側のビット線制御信号線Yevに共通に接続されている。これと同様に、NMOSトランジスタBQ10、BQ12、BQ14、BQ16のゲートは、リード/ライトアンプ11側のビット線制御信号線Yodに共通に接続され、NMOSトランジスタBQ11、BQ13、BQ15、BQ17のゲートは、リード/ライトアンプ11側のビット線制御信号線Yevに共通に接続されている。
【0039】
第1の信号発生回路の出力信号が、ビット線制御信号としてビット線制御信号線Yodに供給される。第1の信号発生回路は、奇数番目に位置するビット線に設けられたカラムスイッチに接続されたカラム選択信号線を受けこれらカラム選択信号のいずれかが選択レベル(アクティブレベル)を取るときに活性レベルをとる出力信号を発生する。
【0040】
図6Aに、第1の信号発生回路の一例として、ビット線制御信号線Yodにビット線制御信号を供給するOR回路を示す。このOR回路は、奇数番号が付与されたカラム選択信号線Yj1、Yj3、Yj5、Yj7からのカラム選択信号を入力とし、これら入力の論理和をとる。このOR回路の出力信号が、ビット線制御信号としてビット線制御信号線Yodに供給される。
【0041】
カラム選択信号線Yj1、Yj3、Yj5、Yj7からのカラム選択信号は、奇数番号が付与されたビット線(偶数番目のビット線)を選択するための信号である。これらカラム選択信号線Yj1、Yj3、Yj5、Yj7のいずれかがアクティブレベルになると、OR回路の出力信号がアクティブレベルになる。この結果、リード/ライトアンプ10側およびリード/ライトアンプ11側のビット線制御信号線Yodがともにアクティブレベルになる。
【0042】
リード/ライトアンプ10側のビット線制御信号線Yodがアクティブレベルになると、偶数番号が付与されたNMOSトランジスタBQ00、BQ02、BQ04、BQ06が導通する。この結果、ビット線BL00〜BL07のうち、偶数番号が付与されたビット線BL00、BL02、BL04、BL06(ビット線BL00側から数えて奇数番目に位置するビット線)が接地ラインに電気的に接続される。これと同様に、リード/ライトアンプ11側のビット線制御信号線Yodがアクティブレベルになると、偶数番号が付与されたNMOSトランジスタBQ10、BQ12、BQ14、BQ16が導通する。この結果、ビット線BL10〜BL17のうち、偶数番号が付与されたビット線BL10、BL12、BL14、BL16(ビット線BL10側から数えて奇数番目に位置するビット線)が接地ラインに電気的に接続される。
【0043】
第2の信号発生回路の出力信号が、ビット線制御信号としてビット線制御信号線Yevに供給される。第2の信号発生回路は、偶数番目に位置するビット線に設けられたカラムスイッチに接続されたカラム選択信号線を受けこれらカラム選択信号のいずれかが選択レベル(アクティブレベル)を取るときに活性レベルをとる出力信号を発生する。
【0044】
図6Bに、第2の信号発生回路の一例として、ビット線制御信号線Yevにビット線制御信号を供給する信号発生回路の一例を示す。このOR回路は、偶数番号が付与されたカラム選択信号線Yj0、Yj2、Yj4、Yj6からのカラム選択信号を入力とし、これら入力の論理和をとる。このOR回路の出力信号が、ビット線制御信号としてビット線制御信号線Yevに供給される。
【0045】
カラム選択信号線Yj0、Yj2、Yj4、Yj6からのカラム選択信号は、偶数番号が付与されたビット線(奇数番目のビット線)を選択するための信号である。これらカラム選択信号線Yj0、Yj2、Yj4、Yj6のいずれかがアクティブレベルになると、OR回路の出力信号がアクティブレベルになる。この結果、リード/ライトアンプ10側およびリード/ライトアンプ11側のビット線制御信号線Yevがともにアクティブレベルになる。
【0046】
リード/ライトアンプ10側のビット線制御信号線Yevがアクティブレベルになると、奇数番号が付与されたNMOSトランジスタBQ01、BQ03、BQ05、BQ07が導通する。この結果、ビット線BL00〜BL07のうち、奇数番号が付与されたビット線BL01、BL03、BL05、BL07(ビット線BL00側から数えて偶数番目に位置するビット線)が接地ラインに電気的に接続される。これと同様に、リード/ライトアンプ11側のビット線制御信号線Yevがアクティブレベルになると、奇数番号が付与されたNMOSトランジスタBQ11、BQ13、BQ15、BQ17が導通する。この結果、ビット線BL10〜BL17のうち、奇数番号が付与されたビット線BL11、BL13、BL15、BL17(ビット線BL10側から数えて偶数番目に位置するビット線)が接地ラインに電気的に接続される。
【0047】
上述した本実施形態の半導体メモリでは、カラム選択信号線Yj0〜Yj7のいずれか1つがアクティブレベルになると、第1のビット線群(ビット線BL00〜BL07)のうちの一つのビット線と第2のビット線群(ビット線BL10〜BL17)のうちの一つのビット線が並行に選択され、これら選択されたビット線に隣接するビット線は基準電位にクランプされる。また、残りの非選択状態にあるビット線の少なくとも一つはフローティング状態とされる。
【0048】
一例として、カラム選択信号線Yj3をアクティブレベルにして、第1のビット線群のうちのビット線BL03および第2のビット線群のうちのビット線BL13をそれぞれ選択する場合の動作を説明する。
【0049】
カラム選択信号線Yj3がアクティブレベルになると、カラムスイッチCS03、CS13が導通するとともに、リード/ライトアンプ10側およびリード/ライトアンプ11側のビット線制御信号線Yodがともにアクティブレベルになる。
【0050】
カラムスイッチCS03が導通すると、ビット線BL03がグローバルビット線GB00を介してリード/ライトアンプ10に電気的に接続される。同様に、カラムスイッチCS13が導通すると、ビット線BL13がグローバルビット線GB10を介してリード/ライトアンプ11に電気的に接続される。
【0051】
リード/ライトアンプ10側のビット線制御信号線Yodがアクティブレベルになると、NMOSトランジスタBQ00、BQ02、BQ04、BQ06が導通し、ビット線BL00、BL02、BL04、BL06が接地ラインに電気的に接続される。同様に、リード/ライトアンプ11側のビット線制御信号線Yodがアクティブレベルになると、NMOSトランジスタBQ10、BQ12、BQ14、BQ16が導通し、ビット線BL10、BL12、BL14、BL16が接地ラインに電気的に接続される。なお、ビット線制御信号線Yevはインアクティブレベルであるため、ビット線BL01、BL03、BL05、BL07、BL11、BL13、BL15、BL17は、フローティング状態とされる。
【0052】
本実施形態の半導体メモリによれば、複数のビット線をそれぞれ個別に選択するための複数のカラム選択信号(具体的には、カラム選択信号線Yj0〜Yj7)を用いて、ビット線を基準電位にクランプするためのトランジスタBQ(具体的には、NMOSトランジスタBQ00〜BQ07、BQ10〜BQ17)を制御する。具体的には、奇数番目に位置するビット線を選択するためのカラム選択信号の論理和である第1のビット線制御信号(ビット線制御信号線Yod)により、偶数番目に位置するビット線を基準電位にクランプするためのトランジスタを制御し、かつ、偶数番目に位置するビット線を選択するためのカラム選択信号の論理和である第2のビット線制御信号(ビット線制御信号線Yev)により、奇数番目に位置するビット線を基準電位にクランプするためのトランジスタを制御する。
【0053】
上記の動作によれば、選択ビット線に隣接する非選択ビット線は基準電位にクランプされるので、ワード線または基板からのノイズが非選択ビット線を通じて選択ビット線に影響することを抑制することができる。
【0054】
また、第1および第2のビット線制御信号は、それぞれ論理回路(OR回路)により形成することができる。すなわち、クランプ用の各トランジスタを制御するのに必要な回路は、2つのOR回路で構成することができる。この場合の回路構成素子数は、ビット線毎にインバータを設ける場合の回路構成素子数に比べて少ない。よって、メモリのコスト削減および小型化を図ることができる。
【0055】
なお、図1に示した構成において、メモリセル、カラムスイッチ、トランジスタおよびビット線については、その数および配置を適宜に変更することができる。ただし、選択ビット線に隣接する非選択ビット線は必ず基準電位にクランプされるようにビット線の配置および選択手順を設定する必要がある。
【0056】
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態である半導体メモリの主要部の構成を示すブロック図である。
【0057】
本実施形態の半導体メモリは、図1に示した構成を4セット設けたものであって、各セットにおいて、ワード線が共用される。なお、図7において、ワード線およびメモリセルMCは省略されている。また、カラムスイッチはスイッチの記号で示され、ビット線を基準電位にクランプするためのトランジスタBQは丸記号で示されている。丸記号のうち、黒丸は導通状態を示し、白丸は非導通状態を示す。
【0058】
本実施形態の半導体メモリにおいても、第1の実施形態の場合と同様、各セットにおいて、カラムスイッチCSが、カラム選択信号線Yj0〜Yj7に基づいてビット線を選択する。カラム選択信号線Yj1、Yj3、Yj5、Yj7の論理和であるビット線制御信号Yodにより、リード/ライトアンプ10側のNMOSトランジスタBQ00、BQ02、BQ04、BQ06およびリード/ライトアンプ11側のNMOSトランジスタBQ10、BQ12、BQ14、BQ16が制御される。カラム選択信号線Yj0、Yj2、Yj4、Yj6の論理和であるビット線制御信号Yevにより、リード/ライトアンプ10側のNMOSトランジスタBQ01、BQ03、BQ05、BQ07およびリード/ライトアンプ11側のNMOSトランジスタBQ11、BQ13、BQ15、BQ17が制御される。これにより、第1の実施形態と同様な動作を実現する。
【0059】
図7では、カラム選択信号線Yj2がアクティブレベルになった場合の接続状態が示されている。各リード/ライトアンプ10では、3番目のビット線BL(図1のビット線BL02)がカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS02)を介してグローバルビット線GB00に電気的に接続されている。同様に、各リード/ライトアンプ11では、3番目のビット線BL(図1のビット線BL12)がカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS12)を介してグローバルビット線GB10に電気的に接続されている。
【0060】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様、選択ビット線に隣接する非選択ビット線は基準電位にクランプされるので、ワード線または基板からのノイズが非選択ビット線を通じて選択ビット線に影響することを抑制することができる。
【0061】
また、第1および第2のビット線制御信号は、それぞれ論理回路(OR回路)により形成することができることに加えて、第1および第2のビット線制御信号は、各セットで共通とされている。この場合の回路構成素子数は、ビット線毎にインバータを設ける構成で各セットを構成した場合の回路構成素子数に比べて少ない。よって、メモリのコスト削減および小型化の効果を得られる。
【0062】
なお、図6に示した構成において、メモリセル、カラムスイッチ、トランジスタおよびビット線については、その数および配置を適宜に設定することができる。また、セット数も、4つに限定されるものではない。セット数は、2つ以上であればよい。ただし、選択ビット線に隣接する非選択ビット線は必ず基準電位にクランプされるようにビット線の配置および選択手順を設定する必要がある。
【0063】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態である半導体メモリの主要部を示すブロック図である。図8において、ワード線およびメモリセルMCは省略されている。また、カラムスイッチはスイッチの記号で示され、クランプ用のトランジスタBQは丸記号で示されている。黒丸は導通状態を示し、白丸は非導通状態を示す。
【0064】
本実施形態の半導体メモリにおいて、ビット線制御信号線とクランプ用のトランジスタBQの接続構造、ビット線の選択動作、およびビット線のクランプ固定動作が、第2の実施形態のものと異なる。これ以外の構成は、基本的に、第2の実施形態のものと同じである。ここでは、第2の実施形態のものと異なる構造について詳細に説明し、同じ構成についてはその詳細な説明は省略する。
【0065】
本実施形態の半導体メモリでは、2本のビット線制御信号線Yod、Yevに代えて、4本のビット線制御信号線Yb0〜Yb3が設けられており、これらビット線制御信号線Yb0〜Yb3を通じてクランプ用の各トランジスタBQ(図1のNMOSトランジスタBQ00〜BQ07、BQ10〜BQ17)を制御するためのビット線制御信号が生成される。
【0066】
リード/ライトアンプ10側のビット線群(図1のビット線BL00〜BL07)とリード/ライトアンプ11側のビット線群(図1のビット線BL10〜BL17)は、互いのビット線が交互に配置されるように、並列に設けられている。すなわち、リード/ライトアンプ10、11の各セットにおいて、BL00、BL10、BL01、BL11、BL02、BL12、BL03、BL13、BL04、BL14、BL05、BL15、BL06、BL16、BL07、BL17の順番でビット線BLが配置されている。
【0067】
リード/ライトアンプ10側では、カラム選択信号線YJ0〜YJ7のアクティブレベルの状態に応じて、BL00、BL01、BL02、BL03、BL04、BL05、BL06、BL07の順番でビット線が選択されるように、カラムスイッチCSが制御される。一方、リード/ライトアンプ11側では、カラム選択信号線YJ0〜YJ7のアクティブレベルの状態に応じて、BL04、BL05、BL06、BL07、BL00、BL01、BL02、BL03の順番でビット線が選択されるように、カラムスイッチCSが制御される。
【0068】
本実施形態では、リード/ライトアンプ10側で処理されるビット線とリード/ライトアンプ11側で処理されるビット線が交互に配置されているため、4本のビット線制御信号線Yb0〜Yb3が用いられている。
【0069】
ビット線制御信号線Yb0〜Yb3のそれぞれには、信号発生回路が接続されている。各信号発生回路の出力信号がそれぞれビット線制御信号としてビット線制御信号線Yb0〜Yb3のうちの対応するビット線制御信号線に供給される。各信号発生回路は、対応するビット線制御信号線に接続されたビット線群(部分ビット線群)の各ビット線に設けられたカラムスイッチに接続されたカラム選択信号線を受けこれらカラム選択信号の全てが非選択レベル(インアクティブレベル)を取るときに活性レベルをとる出力信号を発生する。
【0070】
図9Aに、ビット線制御信号線Yb0にビット線制御信号を供給する信号発生回路の一例であるNOR回路を示す。このNOR回路は、カラム選択信号線Yj0、Yj1からのカラム選択信号を入力とし、これら入力の否定論理和をとる。このNOR回路の出力信号が、ビット線制御信号としてビット線制御信号線Yb0に供給される。
【0071】
リード/ライトアンプ10側では、カラム選択信号線Yj0の信号レベルに応じて、ビット線BL00が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS00)が制御され、カラム選択信号線Yj1の信号レベルに応じて、ビット線BL01が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS01)が制御される。リード/ライトアンプ11側では、カラム選択信号線Yj0の信号レベルに応じて、ビット線BL04が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS04)が制御され、カラム選択信号線Yj1の信号レベルに応じて、ビット線BL05が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS05)が制御される。
【0072】
カラム選択信号線Yj0、Yj1のいずれかがアクティブレベルである場合は、NOR回路の出力信号はインアクティブレベルになり、カラム選択信号線Yj0、Yj1がともにインアクティブレベルである場合には、NOR回路の出力信号はアクティブレベルになる。
【0073】
NOR回路の出力信号がインアクティブレベルである場合は、リード/ライトアンプ10側のビット線BL00、BL01に接続されたNMOSトランジスタQB(図1のNMOSトランジスタQB00、QB01)およびリード/ライトアンプ11側のビット線BL04、BL05に接続されたNMOSトランジスタQB(図1のNMOSトランジスタQB04、QB05)はいずれも非導通状態とされる。NOR回路の出力信号がアクティブレベルである場合は、リード/ライトアンプ10側のNMOSトランジスタQB00、QB01およびリード/ライトアンプ11側のNMOSトランジスタQB04、QB05はいずれも導通状態とされる。
【0074】
図9Bに、ビット線制御信号線Yb1にビット線制御信号を供給する信号発生回路の一例であるNOR回路を示す。このNOR回路は、カラム選択信号線Yj2、Yj3からのカラム選択信号を入力とし、これら入力の否定論理和をとる。このNOR回路の出力信号が、ビット線制御信号としてビット線制御信号線Yb1に供給される。
【0075】
リード/ライトアンプ10側では、カラム選択信号線Yj2の信号レベルに応じて、ビット線BL02が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS02)が制御され、カラム選択信号線Yj3の信号レベルに応じて、ビット線BL03が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS03)が制御される。リード/ライトアンプ11側では、カラム選択信号線Yj2の信号レベルに応じて、ビット線BL06が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS06)が制御され、カラム選択信号線Yj3の信号レベルに応じて、ビット線BL07が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS07)が制御される。
【0076】
カラム選択信号線Yj2、Yj3のいずれかがアクティブレベルである場合は、NOR回路の出力信号はインアクティブレベルになり、カラム選択信号線Yj2、Yj3がともにインアクティブレベルである場合には、NOR回路の出力信号はアクティブレベルになる。
【0077】
NOR回路の出力信号がインアクティブレベルである場合は、リード/ライトアンプ10側のビット線BL02、BL03に接続されたNMOSトランジスタQB(図1のNMOSトランジスタQB02、QB03)およびリード/ライトアンプ11側のビット線BL06、BL07に接続されたNMOSトランジスタQB(図1のNMOSトランジスタQB06、QB07)はいずれも非導通状態とされる。NOR回路の出力信号がアクティブレベルである場合は、リード/ライトアンプ10側のNMOSトランジスタQB02、QB03およびリード/ライトアンプ11側のNMOSトランジスタQB06、QB07はいずれも導通状態とされる。
【0078】
図9Cに、ビット線制御信号線Yb2にビット線制御信号を供給する信号発生回路の一例であるNOR回路を示す。このNOR回路は、カラム選択信号線Yj4、Yj5からのカラム選択信号を入力とし、これら入力の否定論理和をとる。このNOR回路の出力信号が、ビット線制御信号としてビット線制御信号線Yb2に供給される。
【0079】
リード/ライトアンプ10側では、カラム選択信号線Yj4の信号レベルに応じて、ビット線BL04が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS04)が制御され、カラム選択信号線Yj5の信号レベルに応じて、ビット線BL05が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS05)が制御される。リード/ライトアンプ11側では、カラム選択信号線Yj4の信号レベルに応じて、ビット線BL00が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS00)が制御され、カラム選択信号線Yj5の信号レベルに応じて、ビット線BL01が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS01)が制御される。
【0080】
カラム選択信号線Yj4、Yj5のいずれかがアクティブレベルである場合は、NOR回路の出力信号はインアクティブレベルになり、カラム選択信号線Yj4、Yj5がともにインアクティブレベルである場合には、NOR回路の出力信号はアクティブレベルになる。
【0081】
NOR回路の出力信号がインアクティブレベルである場合は、リード/ライトアンプ10側のビット線BL04、BL05に接続されたNMOSトランジスタQB(図1のNMOSトランジスタQB04、QB05)およびリード/ライトアンプ11側のビット線BL00、BL01に接続されたNMOSトランジスタQB(図1のNMOSトランジスタQB00、QB01)はいずれも非導通状態とされる。NOR回路の出力信号がアクティブレベルである場合は、リード/ライトアンプ10側のNMOSトランジスタQB04、QB05およびリード/ライトアンプ11側のNMOSトランジスタQB00、QB01はいずれも導通状態とされる。
【0082】
図9Dに、ビット線制御信号線Yb3にビット線制御信号を供給する信号発生回路の一例であるNOR回路を示す。このNOR回路は、カラム選択信号線Yj6、Yj7からのカラム選択信号を入力とし、これら入力の否定論理和をとる。このNOR回路の出力信号が、ビット線制御信号としてビット線制御信号線Yb3に供給される。
【0083】
リード/ライトアンプ10側では、カラム選択信号線Yj6の信号レベルに応じて、ビット線BL06が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS06)が制御され、カラム選択信号線Yj7の信号レベルに応じて、ビット線BL07が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS07)が制御される。リード/ライトアンプ11側では、カラム選択信号線Yj6の信号レベルに応じて、ビット線BL02が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS02)が制御され、カラム選択信号線Yj7の信号レベルに応じて、ビット線BL03が接続されたカラムスイッチCS(図1のカラムスイッチCS03)が制御される。
【0084】
カラム選択信号線Yj6、Yj7のいずれかがアクティブレベルである場合は、NOR回路の出力信号はインアクティブレベルになり、カラム選択信号線Yj6、Yj7がともにインアクティブレベルである場合には、NOR回路の出力信号はアクティブレベルになる。
【0085】
NOR回路の出力信号がインアクティブレベルである場合は、リード/ライトアンプ10側のビット線BL06、BL07に接続されたNMOSトランジスタQB(図1のNMOSトランジスタQB06、QB07)およびリード/ライトアンプ11側のビット線BL02、BL03に接続されたNMOSトランジスタQB(図1のNMOSトランジスタQB02、QB03)はいずれも非導通状態とされる。NOR回路の出力信号がアクティブレベルである場合は、リード/ライトアンプ10側のNMOSトランジスタQB06、QB07およびリード/ライトアンプ11側のNMOSトランジスタQB02、QB03はいずれも導通状態とされる。
【0086】
上述した本実施形態の半導体メモリでは、リード/ライトアンプ10、11の各セットにおいて、カラム選択信号線Yj0〜Yj7のいずれか1つがアクティブレベルになると、第1のビット線群(ビット線BL00〜BL07)のうちの一つのビット線と第2のビット線群(ビット線BL10〜BL17)のうちの一つのビット線が並行に選択され、これら選択されたビット線に隣接するビット線は基準電位にクランプされる。また、残りの非選択状態にあるビット線の少なくとも一つはフローティング状態とされる。
【0087】
一例として、カラム選択信号線Yj2をアクティブレベルにして、第1のビット線群のうちのビット線BL02および第2のビット線群のうちのビット線BL16をそれぞれ選択する場合の動作を説明する。
【0088】
カラム選択信号線Yj2がアクティブレベルになると、カラムスイッチCS02、CS14が導通する。同時に、リード/ライトアンプ10側およびリード/ライトアンプ11側のビット線制御信号線Yb1がともにインアクティブレベルになる。他のビット線制御信号線Yb0、Yb2、Yb3は、いずれもアクティブレベルである。
【0089】
リード/ライトアンプ10側において、カラムスイッチCS02が導通すると、ビット線BL02がグローバルビット線GB00を介してリード/ライトアンプ10に電気的に接続される。
【0090】
また、ビット線制御信号線Yb0、Yb2、Yb3がアクティブレベルとされ、ビット線制御信号線Yb1がインアクティブレベルとされた場合、NMOSトランジスタBQ00、BQ01、BQ04、BQ05、BQ06、BQ07が導通状態となり、NMOSトランジスタBQ02、BQ03が非導通状態となる。この場合、ビット線BL00、BL01、BL04、BL05、BL06、BL07のそれぞれは、接地ラインに電気的に接続される。また、ビット線BL03は、フローティング状態とされる。
【0091】
リード/ライトアンプ11側において、カラムスイッチCS14が導通すると、ビット線BL14がグローバルビット線GB10を介してリード/ライトアンプ11に電気的に接続される。
【0092】
また、ビット線制御信号線Yb0、Yb2、Yb3がアクティブレベルとされ、ビット線制御信号線Yb1がインアクティブレベルとされた場合、NMOSトランジスタBQ10、BQ11、BQ12、BQ13、BQ14、BQ15が導通状態となり、NMOSトランジスタBQ16、BQ17が非導通状態となる。この場合、ビット線BL10、BL11、BL12、BL13、BL14、BL15のそれぞれは、接地ラインに電気的に接続される。また、ビット線BL17は、フローティング状態とされる。
【0093】
本実施形態の半導体メモリによれば、リード/ライトアンプ10側の第1のビット線群のうちの一つのビット線とリード/ライトアンプ11側の第2のビット線群のうちの一つのビット線が並行に選択され、これら選択されたビット線に隣接するビット線が基準電位にクランプされるとともに、残りの非選択状態にあるビット線の少なくとも一つがフローティング状態とされる。この動作により、第1および第2の実施形態と同様に、ワード線または基板からのノイズが非選択ビット線を通じて選択ビット線に影響することを抑制することができる。
【0094】
また、リード/ライトアンプ10、11のそれぞれにおいて、ビット線を基準電位にクランプさせるためのトランジスタを制御するビット線制御信号は、4つのNOR回路により生成される。この場合の回路構成素子数は、ビット線毎にインバータを設ける場合の回路構成素子数に比べて少ない。よって、メモリのコスト削減および小型化を図ることができる。
【0095】
なお、図8に示した構成において、メモリセル、カラムスイッチ、トランジスタおよびビット線については、その数および配置を適宜に設定することができる。また、セット数も、4つに限定されるものではない。セットは、1つ以上であればよい。ただし、選択ビット線に隣接する非選択ビット線は必ず基準電位にクランプされるようにビット線の配置および選択手順を設定する必要がある。
【0096】
上述した各実施形態は、本発明の一例であり、その構成および動作は適宜に変更することができる。例えば、各実施形態では、メモリセルを構成するとトランジスタ、カラムスイッチを構成するトランジスタ、クランプ用トランジスタに関して、トランジスタの導電型の一例としてN型のものを例示したが、P型のものを用いることもできる。
【0097】
本発明の一態様によれば、半導体メモリは、第1および第2のリード/ライトアンプと、第1のリード/ライトアンプに選択的に接続される第1のビット線群と、第2のリード/ライトアンプに選択的に接続される第2のビット線群とを備え、第1および第2のビット線群が、互いのビット線が一定本数ずつ交互に配置される。第1および第2のビット線群のそれぞれから1つのビット線が並行して選択されるとともに、該選択ビット線に隣接する非選択状態のビット線が基準電位にクランプされ、第1および第2のビット線群のそれぞれにおいて、残りの非選択状態のビット線の少なくとも一つがフローティング状態とされる。ここで、第1、第2のリード/ライトアンプはそれぞれ、各実施形態で説明したリード/ライトアンプ10、11に対応する。
【0098】
上記の半導体メモリにおいて、第1および第2のビット線群をそれぞれ構成する複数のビット線を個別に指定するためのカラム選択信号を入力とし、該カラム選択信号により指定されたビット線を第1および第2のビット線群のそれぞれから選択するカラムスイッチ手段と、第1および第2のビット線群の各ビット線を個別に基準電位にクランプするクランプ手段を有し、第1および第2のビット線群をそれぞれ一定本数毎の複数の部分ビット線群とし、クランプ手段が、カラム選択信号により指定されたビット線を含む部分ビット線群をフローティング状態とし、残りの部分ビット線群を基準電位にクランプするように構成してもよい。ここで、カラムスイッチ手段は、各実施形態におけるカラムスイッチCS00〜CS07およびカラムスイッチCS10〜CS17に対応する。クランプ手段は、各実施形態におけるNMOSトランジスタBQ00〜BQ07、BQ10〜BQ17に対応する。カラム選択信号は、各実施形態におけるカラム選択信号カラム選択信号線Yj0〜Yj7に対応する。
【0099】
本発明の別の態様によれば、半導体メモリは、複数の第1ビット線、これら第1ビット線内に混在して配置された複数の第2ビット線、第1および第2リード/ライトアンプ、夫々が複数の第1ビット線のうちの対応する第1ビット線と第1リード/ライトアンプとの間に設けられ複数のカラム選択信号のうちの対応するカラム選択信号により導通して複数の第1ビット線のうちの一つを選択し第1リード/ライトアンプに接続する複数の第1カラムスイッチ、夫々が複数の第2ビット線のうちの対応する第2ビット線と第2リード/ライトアンプとの間に設けられ複数のカラム選択信号のうちの対応するカラム選択信号により導通して複数の第2ビットのうちの一つを選択し第2リード/ライトアンプに接続する複数の第2カラムスイッチ、夫々が第1および第2ビットの対応するビット線と基準電位点との間に接続された複数のビット線制御スイッチ、並びに、複数のカラム選択信号よりも少ない信号のいずれかに応答して、第1および第2ビット線の中の選択されたビット線の両隣に位置するビット線に接続されたビット線制御スイッチを少なくとも導通せしめる論理ゲート、を備える。ここで、第1、第2のリード/ライトアンプ、複数の第1カラムスイッチ、複数の第2カラムスイッチ、複数のビット線制御スイッチはそれぞれ、各実施形態で説明したリード/ライトアンプ10、11、カラムスイッチCS00〜CS07、CS10〜CS17、NMOSトランジスタBQ00〜BQ07、BQ10〜BQ17に対応する。また、論理ゲートは、各実施形態で説明した信号発生回路(図6Aおよび図6Bに示したOR回路または図9A図9Dに示したNOR回路)に対応する。
【0100】
上述のいずれの態様によっても、ノイズの選択ビット線への影響を抑制することが可能であり、回路の構成素子数を、ビット線毎にインバータを設ける回路よりも少なくすることが可能である。したがって、安定性に優れた、低コストの半導体メモリを提供することができる。
【0101】
本発明は、階層化ビット線を備える半導体メモリ全般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
図1】本発明の第1の実施形態である半導体メモリの主要な部分の構成を示すブロック図である。
図2】相変化素子を用いたメモリセルMCの一例を示す回路図である。
図3】カラムスイッチの一例を示す回路図である。
図4】カラムスイッチの別の例を示す回路図である。
図5】カラムスイッチの他の例を示す回路図である。
図6A図1に示す半導体メモリにおけるビット線制御信号線Yodにビット線制御信号を供給する信号発生回路の一例を示す回路図である。
図6B図1に示す半導体メモリにおけるビット線制御信号線Yevにビット線制御信号を供給する信号発生回路の一例を示す回路図である。
図7】本発明の第2の実施形態である半導体メモリの主要部の構成を示すブロック図である。
図8】本発明の第3の実施形態である半導体メモリの主要部を示すブロック図である。
図9A図8に示す半導体メモリにおけるビット線制御信号線Yb0にビット線制御信号を供給する信号発生回路の一例を示す回路図である。
図9B図8に示す半導体メモリにおけるビット線制御信号線Yb1にビット線制御信号を供給する信号発生回路の一例を示す回路図である。
図9C図8に示す半導体メモリにおけるビット線制御信号線Yb2にビット線制御信号を供給する信号発生回路の一例を示す回路図である。
図9D図8に示す半導体メモリにおけるビット線制御信号線Yb3にビット線制御信号を供給する信号発生回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
【0103】
10、11 リード/ライトアンプ
BL00〜BL07、BL10〜BL17 ビット線
BQ00〜BQ07、BQ10〜BQ17 NMOSトランジスタ
CS00〜CS07、CS10〜CS17 カラムスイッチ
WL00〜BL0n ワード線
GB00、GB01 グローバルビット線
BL00〜BL07、BL10〜BL17
j0〜Yj7 カラム選択信号線
Yod、Yev ビット線制御信号線
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D