特許第5676035号(P5676035)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5676035サーバの制御方法、プログラム、及びサーバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5676035
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】サーバの制御方法、プログラム、及びサーバ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20150205BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20150205BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20150205BHJP
   A63F 13/795 20140101ALI20150205BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20150205BHJP
   A63F 13/533 20140101ALI20150205BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20150205BHJP
【FI】
   G06Q30/02 150
   A63F13/69 500
   A63F13/79 500
   A63F13/795
   A63F13/35
   A63F13/533
   G06Q50/10
【請求項の数】24
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-97003(P2014-97003)
(22)【出願日】2014年5月8日
(62)【分割の表示】特願2013-259518(P2013-259518)の分割
【原出願日】2013年4月19日
(65)【公開番号】特開2014-211878(P2014-211878A)
(43)【公開日】2014年11月13日
【審査請求日】2014年5月8日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100164471
【弁理士】
【氏名又は名称】岡野 大和
(72)【発明者】
【氏名】水野 真志
【審査官】 松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−217142(JP,A)
【文献】 特開2012−203857(JP,A)
【文献】 特開2012−217501(JP,A)
【文献】 特開2012−141811(JP,A)
【文献】 特開2008−065548(JP,A)
【文献】 特表2004−514991(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 30/02
G06Q 50/10
A63F 13/35
A63F 13/533
A63F 13/69
A63F 13/79
A63F 13/795
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通信端末に対してゲーム上で使用可能な複数のアイテムを提供するサーバの制御方法であって、
第1ユーザ識別情報に対応する第1の通信端末からゲーム上で使用可能な第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第1ユーザ識別情報に関連付けられている第2ユーザ識別情報に対応する第2の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知するステップと、
前記第1の通信端末から通知された前記第1のアイテムに関する取得情報に基づく前記第2の通信端末からの前記第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第2ユーザ識別情報に関連付けられている第3ユーザ識別情報に対応する第3の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知するステップと、
前記第3の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知した前記第2の通信端末に、前記第1のアイテムに加えてゲーム上で使用可能な第2のアイテムを提供するステップと、
を含むサーバの制御方法。
【請求項2】
前記サーバの制御方法はさらに、前記第3の通信端末が前記第2の通信端末からの通知に基づいて前記第1のアイテムの提供要求を行った場合、前記第1の通信端末、又は通知に基づいて前記第1のアイテムの提供要求を行った前記第3の通信端末の少なくともいずれか一方に前記第2のアイテムを提供するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載のサーバの制御方法。
【請求項3】
前記第2の通信端末に対応するユーザは、前記第1の通信端末に対応するユーザのフレンドユーザであることを特徴とする、請求項1に記載のサーバの制御方法。
【請求項4】
前記第2のアイテムは、前記第1のアイテムと同一のアイテムであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のサーバの制御方法。
【請求項5】
前記第1のアイテム及び前記第2のアイテムは、行動力、攻撃コスト、防御コストを回復させるものであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のサーバの制御方法。
【請求項6】
前記サーバの制御方法はさらに、
複数の第2ユーザ識別情報に対応する第2の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知し、
所定数の前記第2の通信端末から前記第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第1の通信端末にさらに前記第2のアイテムを提供することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のサーバの制御方法。
【請求項7】
前記サーバの制御方法はさらに、
通知の総数が所定数以上である場合、前記通知に係るユーザ識別情報に対応する通信端末に前記第2のアイテムを提供することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のサーバの制御方法。
【請求項8】
前記サーバの制御方法はさらに、
前記第1ユーザ識別情報に関連付けられている複数の他のユーザ識別情報の中から、前記第1の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報の通知先を選択する選択画面を生成することを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のサーバの制御方法。
【請求項9】
複数の通信端末に対してゲーム上で使用可能な複数のアイテムを提供するサーバとして動作するコンピュータに、
第1ユーザ識別情報に対応する第1の通信端末からゲーム上で使用可能な第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第1ユーザ識別情報に関連付けられている第2ユーザ識別情報に対応する第2の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知するステップと、
前記第1の通信端末から通知された前記第1のアイテムに関する取得情報に基づく前記第2の通信端末からの前記第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第2ユーザ識別情報に関連付けられている第3ユーザ識別情報に対応する第3の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知するステップと、
前記第3の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知した前記第2の通信端末に、前記第1のアイテムに加えてゲーム上で使用可能な第2のアイテムを提供するステップと
を実行させるプログラム。
【請求項10】
前記プログラムはさらに、前記サーバとして動作するコンピュータに、前記第3の通信端末が前記第2の通信端末からの通知に基づいて前記第1のアイテムの提供要求を行った場合、前記第1の通信端末、又は通知に基づいて前記第1のアイテムの提供要求を行った前記第3の通信端末の少なくともいずれか一方に前記第2のアイテムを提供するステップを実行させることを特徴とする、請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記第2の通信端末に対応するユーザは、前記第1の通信端末に対応するユーザのフレンドユーザであることを特徴とする、請求項9に記載のプログラム。
【請求項12】
前記第2のアイテムは、前記第1のアイテムと同一のアイテムであることを特徴とする、請求項9乃至11のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項13】
前記第1のアイテム及び前記第2のアイテムは、行動力、攻撃コスト、防御コストを回復させるものであることを特徴とする、請求項9乃至12のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項14】
前記プログラムはさらに、前記サーバとして動作するコンピュータに、
複数の第2ユーザ識別情報に対応する第2の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知するステップと、
所定数の前記第2の通信端末から前記第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第1の通信端末にさらに前記第2のアイテムを提供するステップと、
を実行させることを特徴とする、請求項9乃至13のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項15】
前記プログラムはさらに、前記サーバとして動作するコンピュータに、
通知の総数が所定数以上である場合、前記通知に係るユーザ識別情報に対応する通信端末に前記第2のアイテムを提供するステップを実行させることを特徴とする、請求項9乃至14のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項16】
前記プログラムはさらに、前記サーバとして動作するコンピュータに、
前記第1ユーザ識別情報に関連付けられている複数の他のユーザ識別情報の中から、前記第1の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報の通知先を選択する選択画面を生成するステップを実行させることを特徴とする、請求項9乃至15のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項17】
複数の通信端末に対してゲーム上で使用可能な複数のアイテムを提供するサーバであって、
第1ユーザ識別情報に対応する第1の通信端末からゲーム上で使用可能な第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第1ユーザ識別情報に関連付けられている第2ユーザ識別情報に対応する第2の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知し、前記第1の通信端末から通知された前記第1のアイテムに関する取得情報に基づく前記第2の通信端末からの前記第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第2ユーザ識別情報に関連付けられている第3ユーザ識別情報に対応する第3の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知する通知手段と、
前記第3の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知した前記第2の通信端末に、前記第1のアイテムに加えてゲーム上で使用可能な第2のアイテムを提供するアイテム提供手段と
を有するサーバ。
【請求項18】
前記アイテム提供手段は、前記第3の通信端末が前記第2の通信端末からの通知に基づいて前記第1のアイテムの提供要求を行った場合、前記第1の通信端末、又は通知に基づいて前記第1のアイテムの提供要求を行った前記第3の通信端末の少なくともいずれか一方に前記第2のアイテムを提供するステップを含むことを特徴とする、請求項17に記載のサーバ。
【請求項19】
前記第2の通信端末に対応するユーザは、前記第1の通信端末に対応するユーザのフレンドユーザであることを特徴とする、請求項17に記載のサーバ。
【請求項20】
前記第2のアイテムは、前記第1のアイテムと同一のアイテムであることを特徴とする、請求項17乃至19の何れか一項に記載のサーバ。
【請求項21】
前記第1のアイテム及び前記第2のアイテムは、行動力、攻撃コスト、防御コストを回復させるものであることを特徴とする、請求項17乃至20のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項22】
前記通知手段は複数の第2ユーザ識別情報に対応する第2の通信端末に前記第1のアイテムを提供した旨を通知し、
前記アイテム提供手段は、所定数の前記第2の通信端末から前記第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第1の通信端末にさらに前記第2のアイテムを提供することを特徴とする、請求項17乃至21のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項23】
前記アイテム提供手段は、通知の総数が所定数以上である場合、前記通知に係るユーザ識別情報に対応する通信端末に前記第2のアイテムを提供することを特徴とする、請求項17乃至22のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項24】
前記サーバはさらに、前記第1ユーザ識別情報に関連付けられている複数の他のユーザ識別情報の中から、前記第1の通信端末に前記第1のアイテムを提供した旨の通知先を選択する選択画面を生成する選択画面生成手段を備えることを特徴とする、請求項17乃至23のいずれか一項に記載のサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイテム取得の促進ができるサーバの制御方法、プログラム、及びサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを利用した広告として、アフィリエイトシステムがある。アフィリエイトシステムでは、販売者の商品等を紹介者がウェブサイト上でリンク等を掲載して紹介し、顧客が紹介者のウェブページのリンク等を経由して当該商品を購入等により取得した場合、紹介者に対して所定の報酬が与えられる(例えば特許文献1等)。特に知人の紹介や評価を参考に購買を決定する顧客は多いため、アフィリエイトシステムは大変有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−83213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記アフィリエイトシステムは、インターネット上での電子商取引においてのみ用いられており、オンラインゲーム等のゲーム内においては用いられていなかった。例えばゲーム内において使用されるアイテムに関して、アフィリエイトにおけるアイテム取得に係る通知、紹介等の仕組みは存在せず、ゲーム内におけるアイテム取得を十分に促進できていなかった。
【0005】
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、ゲーム内においてアイテム取得に係る通知の仕組みを取り入れ、ゲーム内におけるアイテムの取得の促進をすることができるサーバの制御方法、プログラム、及びサーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係るサーバの制御方法は、
複数の通信端末に対してゲーム上で使用可能な複数のアイテムを提供するサーバの制御方法であって、
第1ユーザ識別情報に対応する第1の通信端末からゲーム上で使用可能な第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第1ユーザ識別情報に関連付けられている第2ユーザ識別情報に対応する第2の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知するステップと、
前記第1の通信端末から通知された前記第1のアイテムに関する取得情報に基づく前記第2の通信端末からの前記第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第2ユーザ識別情報に関連付けられている第3ユーザ識別情報に対応する第3の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知するステップと、
前記第3の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知した前記第2の通信端末に、前記第1のアイテムに加えてゲーム上で使用可能な第2のアイテムを提供するステップと、を含むことを特徴とする。
【0007】
また本発明に係るサーバの制御方法はさらに、
前記第3の通信端末が前記第2の通信端末からの通知に基づいて前記第1のアイテムの提供要求を行った場合、前記第1の通信端末、又は通知に基づいて前記第1のアイテムの提供要求を行った前記第3の通信端末の少なくともいずれか一方に前記第2のアイテムを提供するステップを含むことを特徴とする。
【0008】
また本発明に係るサーバの制御方法は、
前記第2の通信端末に対応するユーザは、前記第1の通信端末に対応するユーザのフレンドユーザであることを特徴とする。
【0009】
また本発明に係るサーバの制御方法は、
前記第2のアイテムは、前記第1のアイテムと同一のアイテムであることを特徴とする。
【0010】
また本発明に係るサーバの制御方法は、
前記第1のアイテム及び前記第2のアイテムは、行動力、攻撃コスト、防御コストを回復させるものであることを特徴とする。
【0011】
また本発明に係るサーバの制御方法はさらに、
複数の第2ユーザ識別情報に対応する第2の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知し、
所定数の前記第2の通信端末から前記第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第1の通信端末にさらに前記第2のアイテムを提供することを特徴とする。
【0012】
また本発明に係るサーバの制御方法はさらに、
通知の総数が所定数以上である場合、前記通知に係るユーザ識別情報に対応する通信端末に前記第2のアイテムを提供することを特徴とする。
【0013】
また本発明に係るプログラムは、
複数の通信端末に対してゲーム上で使用可能な複数のアイテムを提供するサーバとして動作するコンピュータに、
第1ユーザ識別情報に対応する第1の通信端末からゲーム上で使用可能な第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第1ユーザ識別情報に関連付けられている第2ユーザ識別情報に対応する第2の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知するステップと、
前記第1の通信端末から通知された前記第1のアイテムに関する取得情報に基づく前記第2の通信端末からの前記第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第2ユーザ識別情報に関連付けられている第3ユーザ識別情報に対応する第3の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知するステップと、
前記第3の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知した前記第2の通信端末に、前記第1のアイテムに加えてゲーム上で使用可能な第2のアイテムを提供するステップと
を実行させることを特徴とする。
【0014】
また本発明に係るプログラムはさらに、前記サーバとして動作するコンピュータに、前記第3の通信端末が前記第2の通信端末からの通知に基づいて前記第1のアイテムの提供要求を行った場合、前記第1の通信端末、又は通知に基づいて前記第1のアイテムの提供要求を行った前記第3の通信端末の少なくともいずれか一方に前記第2のアイテムを提供するステップを実行させることを特徴とする。
【0015】
また本発明に係るプログラムは、
前記第2の通信端末に対応するユーザは、前記第1の通信端末に対応するユーザのフレンドユーザであることを特徴とする。
【0016】
また本発明に係るプログラムは、
前記第2のアイテムは、前記第1のアイテムと同一のアイテムであることを特徴とする。
【0017】
また本発明に係るプログラムは、
前記第1のアイテム及び前記第2のアイテムは、行動力、攻撃コスト、防御コストを回復させるものであることを特徴とする。
【0018】
また本発明に係るプログラムはさらに、前記サーバとして動作するコンピュータに、
複数の第2ユーザ識別情報に対応する第2の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知するステップと、
所定数の前記第2の通信端末から前記第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第1の通信端末にさらに前記第2のアイテムを提供するステップと、
を実行させることを特徴とする。
【0019】
また本発明に係るプログラムはさらに、前記サーバとして動作するコンピュータに、
通知の総数が所定数以上である場合、前記通知に係るユーザ識別情報に対応する通信端末に前記第2のアイテムを提供するステップを実行させることを特徴とする。
【0020】
また本発明に係るプログラムはさらに、前記サーバとして動作するコンピュータに、
前記第1ユーザ識別情報に関連付けられている複数の他のユーザ識別情報の中から、前記第1の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報の通知先を選択する選択画面を生成するステップを実行させることを特徴とする。
【0021】
また本発明に係るサーバは、
複数の通信端末に対してゲーム上で使用可能な複数のアイテムを提供するサーバであって、
第1ユーザ識別情報に対応する第1の通信端末からゲーム上で使用可能な第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第1ユーザ識別情報に関連付けられている第2ユーザ識別情報に対応する第2の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知し、前記第1の通信端末から通知された前記第1のアイテムに関する取得情報に基づく前記第2の通信端末からの前記第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第2ユーザ識別情報に関連付けられている第3ユーザ識別情報に対応する第3の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知する通知手段と、
前記第3の通信端末に前記第1のアイテムに関する取得情報を通知した前記第2の通信端末に、前記第1のアイテムに加えてゲーム上で使用可能な第2のアイテムを提供するアイテム提供手段と
を有することを特徴とする。
【0022】
また本発明に係るサーバは、
前記アイテム提供手段は、前記第3の通信端末が前記第2の通信端末からの通知に基づいて前記第1のアイテムの提供要求を行った場合、前記第1の通信端末、又は通知に基づいて前記第1のアイテムの提供要求を行った前記第3の通信端末の少なくともいずれか一方に前記第2のアイテムを提供するステップを含むことを特徴とする。
【0023】
また本発明に係るサーバは、
前記第2の通信端末に対応するユーザは、前記第1の通信端末に対応するユーザのフレンドユーザであることを特徴とする。
【0024】
また本発明に係るサーバは、
前記第2のアイテムは、前記第1のアイテムと同一のアイテムであることを特徴とする。
【0025】
また本発明に係るサーバは、
前記第1のアイテム及び前記第2のアイテムは、行動力、攻撃コスト、防御コストを回復させるものであることを特徴とする。
【0026】
また本発明に係るサーバは、
前記通知手段は複数の第2ユーザ識別情報に対応する第2の通信端末に前記第1のアイテムを提供した旨を通知し、
前記アイテム提供手段は、所定数の前記第2の通信端末から前記第1のアイテムの提供要求を受信した場合、前記第1の通信端末にさらに前記第2のアイテムを提供することを特徴とする。
【0027】
また本発明に係るサーバは、
前記アイテム提供手段は、通知の総数が所定数以上である場合、前記通知に係るユーザ識別情報に対応する通信端末に前記第2のアイテムを提供することを特徴とする。
【0028】
また本発明に係るサーバはさらに、
前記第1ユーザ識別情報に関連付けられている複数の他のユーザ識別情報の中から、前記第1の通信端末に前記第1のアイテムを提供した旨の通知先を選択する選択画面を生成する選択画面生成手段を備えることを特徴とする
【発明の効果】
【0029】
本発明におけるサーバの制御方法、プログラム、及びサーバによれば、ゲーム内においてアイテム取得に係る通知の仕組みを取り入れ、ゲーム内におけるアイテムの取得の促進をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の一実施形態に係るゲームシステムのブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係るユーザ情報の例である。
図3】本発明の一実施形態に係る通知履歴情報の例である。
図4】本発明の一実施形態に係る通知及び追加アイテムの提供に係る概念図である。
図5】本発明の一実施形態に係る通信端末上で表示される画面例である。
図6】本発明の一実施形態に係る、通知を受けた通信端末上で表示される画面例である。
図7】本発明の一実施形態に係るゲームシステムの動作を示すフローチャートである。
図8】本発明の変形例に係る通知及び追加アイテムの提供に係る概念図である。
図9】本発明の変形例に係る通知経路情報の例である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0032】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施形態に係るゲームシステムのブロック図である。本発明の実施の形態に係るゲームシステムは、ゲームサーバ1と、複数の通信端末2とを備える。なお図1では簡便のため通信端末2を1つのみ図示している。
【0033】
ゲームサーバ1は、通信部10と記憶部11と、制御部12とを備える。ゲームサーバ1は所定のゲームを複数の通信端末2に提供する。またゲームサーバ1は、通信端末2からの購入要求に基づき、ゲーム内において使用可能な各種アイテムをユーザに提供する。
【0034】
通信部10は複数の通信端末2と無線又は有線の少なくとも一方により通信する。
【0035】
記憶部11は、本ゲームシステムにおいて必要な各種情報を記憶する。具体的には記憶部11は、ユーザ情報111と、通知履歴情報112とを記憶する。
【0036】
ユーザ情報111は、ユーザ毎のユーザ名及びフレンドユーザに係る情報を含む。フレンドユーザとは、あるユーザがゲーム内において相互にフレンド登録を行った他のユーザである。図2にユーザ情報111の一例を示す。図2に示すユーザ情報111は、例えばユーザ識別情報“UID001”、ユーザ名“ユーザA”、フレンドユーザ識別情報“UID002、UID003、UID004”を含む。ここでユーザ識別情報とは、本システムにおいてユーザを一意に特定するための識別情報である。またフレンドユーザ識別情報とは、フレンドユーザに係るユーザ識別情報である。つまり、ユーザ情報111により、あるユーザ識別情報が他のユーザ識別情報と関連付けられている。本発明は概略として、あるユーザ(第1ユーザ識別情報のユーザ)がアイテム(第1のアイテム)を取得した場合に、第1ユーザ識別情報のユーザに係る通信端末2へアイテムを提供した旨の情報(以下、アイテム提供情報という。)を、フレンドユーザ(第2ユーザ識別情報のユーザ)に通知するものである。以下、第1ユーザ識別情報のユーザの通信端末を通信端末2−1(第1の通信端末)とし、第2ユーザ識別情報のユーザの通信端末を通信端末2−2(第2の通信端末)として説明する。
【0037】
通知履歴情報112は、アイテム取得に係る通知の履歴を記憶する。図3に通知履歴情報112の例を示す。通知履歴情報112は、通知時刻と、通知元のユーザ識別情報と、通知先のユーザ識別情報と、通知先ユーザの取得有無に係る情報を含む。通知先ユーザの取得有無に係る情報は、通知先のユーザが通知後に、通知に係る所定のアイテムを取得したか否かを示す情報である。当該情報は、“有”の場合にはアイテム取得をしており、“無”の場合にはアイテム取得をしていないことを示す。なお通知に係る所定のアイテムとは、通知元のユーザが取得したアイテム(つまり第1のアイテム)である。例えば図3に示す通知履歴情報112は、通知時刻“2013/2/28 20:12”、通知元のユーザ識別情報“UID001”、通知先のユーザ識別情報“UID002”、通知先ユーザの取得有無“有”を含む。これは、2013年2月28日20時12分に、“UID001”に係るユーザから“UID002”に係るユーザ宛てに通知がされ、かつその後“UID002”に係るユーザがアイテムを取得したことを示す。
【0038】
制御部12は、通知手段121と追加アイテム提供手段122とを備え、ゲームサーバ1に係る各種制御を行う。例えば制御部12は、通信端末2−1からアイテムの提供の要求(以下、提供要求という。)を受信した場合、記憶部11のユーザ情報111を参照し、アイテムの提供要求に係るユーザのユーザ識別情報(第1ユーザ識別情報)に関連付けられているユーザ識別情報(第2ユーザ識別情報)を取得する。つまり制御部12は、ユーザ情報111に係る少なくとも1つのフレンドユーザ識別情報を第2ユーザ識別情報として取得する。なお好適にはアイテムの提供要求はユーザ識別情報を含み、制御部12はアイテムの提供要求によってユーザ識別情報を判別する。
【0039】
通知手段121は、制御部12が取得した第2ユーザ識別情報に基づき、通信端末2−1にアイテム提供情報の通知先を問い合わせる。具体的には通知手段121は通知先を選択する画面(以下、通知先選択画面という。)に係る情報を通信端末2−1に送信する。また通知手段121は、通信端末2−1から取得した通知先として選択された第2ユーザ識別情報に基づき、アイテム提供情報を通信端末2−2に通知する。通知手段121によりアイテム提供情報を通知した場合、制御部12は、記憶部11の通知履歴情報112に、当該通知に係る時刻、通知元のユーザ識別情報(第1ユーザ識別情報)、通知先のユーザ識別情報(第2ユーザ識別情報)を記録する。
【0040】
追加アイテム提供手段122は、通知手段121により上記の通知をした場合、通信端末2−1に追加アイテム(第2のアイテム)を提供する。追加アイテムとは、提供要求に係るアイテムに加えて、追加的にユーザに提供するアイテムである。好適には追加アイテムは、提供要求に係るアイテムと同一のアイテムである。したがって通知元のユーザは、通知手段121により通知が行われると、アイテムの提供要求によりアイテムを取得するとともに、おまけとしてもう一つ同一のアイテムを取得することができる。
【0041】
また追加アイテム提供手段122は、通信端末2−2からアイテムの提供要求を受信した場合、通信端末2−2に、追加アイテムを提供する。好適には追加アイテムは、提供要求に係るアイテムと同一のアイテムである。つまり通知先のフレンドユーザは、アイテムの提供要求によりアイテムを取得するとともに、おまけとしてもう一つ同一のアイテムを取得することができる。追加アイテム提供手段122により通信端末2−2に追加アイテムを提供した場合、制御部12は、記憶部11の通知履歴情報112の通知先の取得有無に係る情報を“無”から“有”に変更する。
【0042】
さらに追加アイテム提供手段122は、定期的に通知履歴情報112を参照し、通知元が第1ユーザ識別情報である通知先の通信端末2−2のうち、所定数以上の通信端末2−2がアイテムを取得している場合、通信端末2−1にさらに追加アイテムを提供する。具体的には追加アイテム提供手段122は、通知履歴情報112において、通知元が第1ユーザ識別情報である通知先の取得有無に係る情報が、“有”であるものが所定数(例えば4)以上である場合、通信端末2−1にさらに追加アイテムを提供する。
【0043】
図4に本実施の形態に係る通知及び追加アイテムの提供に係る概念図を示す。ユーザAは、はじめにアイテムの提供要求を行うユーザである。ユーザAがアイテムの提供要求をした場合(図4(1))、ゲームサーバ1は、ユーザAによる通知先の選択に基づき、ユーザAのフレンドユーザであるユーザB、ユーザC、ユーザDにアイテム取得情報を通知する(図4(2))。そして当該通知が行われた場合、ゲームサーバ1は、取得に係るアイテムに加えて追加アイテムをおまけとしてユーザAに提供する(図4(3))。さらに例えば通知を受けたユーザBがアイテムを取得した場合、ゲームサーバ1は取得に係るアイテムに加えて追加アイテムをおまけとしてユーザBに提供する(図4(4))。なお図4では、通知先のうちユーザBのみがアイテムを取得する例を示しているが、ユーザC又はユーザDがアイテムを取得した場合も、ゲームサーバ1は、取得に係るアイテムに加えて追加アイテムをおまけとして各ユーザに提供する。
【0044】
通信端末2は、通信部20と、表示部21と、操作部22と、制御部23とを備える。
【0045】
通信部20は、ゲームサーバ1と無線又は有線の少なくとも一方により通信をする。具体的には通信部20は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、ゲームサーバ1にアイテムの提供要求を送信する。また通信部20は、ゲームサーバ1から当該要求に対するアイテムの提供を受ける。
【0046】
表示部21は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等により構成され、ゲームサーバ1により提供されるゲームに係る表示出力をする。例えば表示部21は、アイテム取得に係る画面やゲームサーバ1から提供されるアイテムに係るアイテム画像を表示する。
【0047】
図5は、表示部21が表示する画面例を示す。図5(a)は、アイテムの提供要求を行うためのアイテム取得用画面である。アイテム取得用画面の領域501には、取得するアイテムの画像及びアイテムの説明が示されており、例えば“ドリンクA/行動力、攻撃コスト、防御コストが全回復する特製のスペシャルドリンク!”等が表示される。ボタン502はクリック又はタッチ可能であり、ボタン502がクリック等された場合、通信端末2はアイテムの提供要求をゲームサーバ1に送信する。
【0048】
図5(a)においてボタン502がクリック等された場合、表示部21は図5(b)に示すアイテム提供画面を表示する。アイテム提供画面には、取得したアイテムに係る情報“ドリンクAを取得しました”等が示される。さらにアイテム提供画面には、アイテム提供情報の通知により追加アイテムを入手できることが示される。具体的には領域503に示すように、“今ならプレゼントキャンペーン実施中/友達に知らせてドリンクAもう1個GET!”等が表示される。図5(b)の画面の後、図5(c)に示す通知先選択画面に遷移する。通知先選択画面は、アイテム提供情報の通知先を選択するための画面である。通知先選択画面には通知先のフレンドユーザを選択するボタン504、505が表示される。当該ボタンをユーザがクリック等することにより、通知先のユーザが選択される。図5(c)の通知先選択画面において通知先が選択された後、図5(d)の追加アイテム提供確認画面に遷移する。追加アイテム提供確認画面はアイテム提供情報の通知が行われたこと、及び追加アイテムの提供が行われたことを示す。具体的には追加アイテム提供確認画面の領域506に示すように“上記のユーザにキャンペーンをお知らせしました/ドリンクAをもう1個プレゼント!!”等と表示される。
【0049】
図6は、通知を受けたフレンドユーザの通信端末2の表示部21が表示する画面の例を示す。図6(a)は、ゲーム内における各ユーザのゲームのトップページ(マイページ)を示している。通信端末2がアイテム提供情報に係る通知を受けた場合、マイページに、通知元のユーザのアイテム提供情報が表示される。図6(a)に示すマイページの領域601には、“○○○さんからドリンクAさらに1個おまけキャンペーンの通知がきたよ!!”等と表示されている。マイページのメニューボタン等からアイテム取得用画面に遷移すると、図6(b)に示すアイテム取得用画面が表示される。図6(b)は図5(a)と同種の画面である。ボタン602はクリック等可能であり、ボタン602がクリック等された場合、通信端末2はアイテム取得要求をゲームサーバ1に送信する。そしてアイテムの提供要求が送信された場合、図6(c)に示すアイテム提供画面に遷移し、アイテムに加えて追加アイテムの提供を受けたことが示される。具体的にはアイテム提供画面の領域603に示すように、“ドリンクAを取得しました/さらにドリンクAもう1個プレゼント!!”等と表示される。なお好適にはフレンドユーザがさらに自己のフレンドユーザに通知可能である。この場合、自己のフレンドユーザへの通知が行われると、ゲームサーバ1は通知元であるフレンドユーザの通信端末2にさらに追加アイテムを提供する。図6(c)はさらに自己のフレンドユーザに通知可能な場合のアイテム提供画面を示しており、領域604には、“今ならプレゼントキャンペーン実施中/友達に知らせてドリンクAもう1個GET!”等と表示される。この場合、図6(c)に続いて図5(c)に示す通知先選択画面、さらに図5(d)に示す追加アイテム提供画面に遷移する。
【0050】
操作部22は、ボタン、タッチパネル等により構成され、ゲームにおけるユーザからの入力信号を受け付ける。そして操作部22は、ユーザから受け付けた入力信号を制御部23に送出する。
【0051】
制御部23は、通信端末2に係る各種制御を行う。例えば制御部23は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、アイテムの提供要求や通知先に係るユーザ識別情報を、通信部20を介してゲームサーバ1に送信する。
【0052】
次に、本発明に係るゲームシステムについて、図7に示すフローチャートによりその動作を説明する。なお図7では、通知を受けた通信端末2−2がさらにアイテムの提供要求をする場合の動作例について説明する。
【0053】
はじめに通信端末2−1の制御部23は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、アイテムの提供要求をゲームサーバ1に送信する(ステップS1)。具体的には制御部23は、表示部21に表示されたアイテム取得用画面におけるユーザによる操作に基づき、アイテムの提供要求をゲームサーバ1に送信する。なおアイテムの提供要求には第1ユーザ識別情報が含まれる。
【0054】
次にゲームサーバ1の制御部12は、記憶部11のユーザ情報111を参照し、第1ユーザ識別情報に関連付けられている第2ユーザ識別情報を取得する(ステップS2)。
【0055】
続いて通知手段121は、制御部12が取得した第2ユーザ識別情報に基づき、通信端末2−1に通知先を問い合わせる(ステップS3)。具体的には通知手段121は、通知先選択画面に係る情報を送信する。
【0056】
続いて通信端末2−1の表示部21は、アイテム提供画面を表示し、さらに通知先選択画面を表示する。制御部23は、ユーザによる通知先の選択に基づき、選択された第2ユーザ識別情報をゲームサーバ1に送信する(ステップS4)。
【0057】
続いてゲームサーバ1の制御部12は、通信端末2−1にアイテムを提供し、また追加アイテム提供手段122が追加アイテムを提供する(ステップS5)。
【0058】
続いてゲームサーバ1の通知手段121は、通信端末2−1により選択された第2ユーザ識別情報基づき、通信端末2−2にアイテム提供情報を通知する(ステップS6)。制御部12は、記憶部11の通知履歴情報112に、当該通知に係る時刻、通知元のユーザ識別情報(第1ユーザ識別情報)、及び通知先のユーザ識別情報(第2ユーザ識別情報)を記録する(ステップS7)。
【0059】
次に通信端末2−2の制御部23は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、アイテムの提供要求をゲームサーバ1に送信する(ステップS8)。具体的には制御部23は、通信端末2−2の表示部21に表示されたアイテム取得用画面におけるユーザによる操作に基づき、アイテムの提供要求をゲームサーバ1に送信する。
【0060】
ゲームサーバ1の制御部12は、通信端末2−2からアイテムの提供要求を受信した場合、通信端末2−2にアイテムを提供し、さらに追加アイテム提供手段122が追加アイテムを提供する(ステップS9)。通信端末2−2の表示部21は、アイテム提供画面を表示する。そして制御部12は、記憶部11の通知履歴情報112の通知先の取得有無に係る情報を“無”から“有”に変更し(ステップS10)、処理が終了する。
【0061】
このように本発明によれば、ゲームサーバ1の通知手段121が、あるユーザのアイテム提供情報を他のユーザに通知するため、ゲーム内においてアイテム取得に係る通知の仕組みを取り入れ、アイテムの取得の促進をすることができる。また本発明によれば、通知元のユーザは通知に対する報酬としてゲームサーバ1から追加アイテムの提供を受けるため、通知を行うことを促進することができる。さらに本発明によれば、追加アイテム提供手段122が、通知先のユーザがアイテム取得をした場合にも追加アイテムを提供するため、ゲーム内におけるアイテムの取得をより一層促進することができる。
【0062】
なおゲームサーバ1の追加アイテム提供手段122は、通知履歴情報112に基づき、通知の総数が所定数(例えば1万回)に達した場合、当該通知に係るユーザ(通知元ユーザ識別情報及び通知先ユーザ識別情報に係るユーザ)に追加アイテムを提供するようにしてもよい。
【0063】
なお、異なる通知元のユーザのアイテム提供情報がある同一のユーザに通知される場合、ゲームサーバ1は、最先の通知時刻の通知元ユーザ識別情報のみを通知履歴情報112に記録する。このように先に通知を行ったユーザを優先することにより、ユーザによるアイテム提供情報の通知をより促進することができる。
【0064】
なおステップS4において、通信端末2−1の制御部23は、ユーザの操作部22の操作に基づき通知先の選択をしたが、ユーザの操作部22の操作に基づきフレンドユーザ全員への通知の可否を選択するようにしてもよい。そしてこの場合ゲームサーバ1の追加アイテム提供手段122は、ステップS4においてユーザが通知可能である場合に限り、ステップS5において追加アイテムを通信端末2−1に提供するようにする。すなわちユーザが通知不可である場合、ステップS5において制御部12がアイテムを提供するのみであり、追加アイテムの提供は行わない。
【0065】
なおステップS3においてゲームサーバ1の通知手段121は通信端末2−1に通知先を問い合わせるようにしたが、これに限られない。ステップS3においてゲームサーバ1の通知手段121は、通信端末2−1に通知先の問い合わせを行わず、第2ユーザ識別情報に係る通信端末2−2にアイテム提供情報を自動的に通知するようにしてもよい。
【0066】
(変形例)
次に本発明の変形例について説明する。変形例に係るゲームサーバ1の記憶部11は、通知経路情報113を記憶する。通知経路情報113は、あるユーザからの通知が他のユーザへ通知され、さらに他のユーザへと通知される場合に、当該通知に係る全てのユーザのユーザ識別情報を含む情報である。そして追加アイテム提供手段122は、通知経路情報113に基づき、通知経路上のユーザに追加アイテムを提供する。
【0067】
図8に変形例におけるアイテム提供情報の通知及び追加アイテムの提供に係る概念図を示す。ユーザAは初めにアイテムの提供要求を行うユーザである。ユーザAがアイテムの提供要求を行った場合(図8(1))、ゲームサーバ1は、ユーザAのフレンドユーザであるユーザB、ユーザC、ユーザDにアイテム提供情報を通知する(図8(2))。このときユーザAは追加アイテムを入手する(図8(3))。さらにユーザBがアイテムを取得した場合(図8(4))、ゲームサーバ1は、ユーザBのフレンドユーザであるユーザE、ユーザF、ユーザGにアイテム提供情報を通知する(図8(5))。このときユーザBは追加アイテムを入手する(図8(6))。さらにユーザEがアイテムを取得した場合(図8(7))、ゲームサーバ1は、ユーザEに追加アイテムを提供し(図8(7))、さらに当該通知の通知経路元であるユーザAに追加アイテムを提供する(図8(8))。なお追加アイテムを提供するユーザは通知経路元に限らず、通知経路における通知に寄与した任意のユーザであってもよい。
【0068】
通知経路情報113の具体例を図9に示す。通知経路情報113は、通知元ユーザ識別情報、1次通知先ユーザ識別情報、2次通知先ユーザ識別情報等に係る情報を含む。図9では記載を省略しているが、2次通知以降についても同様に識別情報が含まれている。ここで通知元ユーザ識別情報とは、初めにアイテムの提供要求をするユーザのユーザ識別情報である。1次通知先ユーザ識別情報とは、通知元ユーザ識別情報のユーザから通知を受けたユーザのユーザ識別情報である。2次通知先ユーザ識別情報とは、1次通知先ユーザ識別情報のユーザから通知を受けたユーザのユーザ識別情報である。変形例におけるゲームサーバ1の制御部12は、通知が行われた場合に、通知経路情報113の情報を更新する。また制御部12は、アイテムの提供要求を受信した場合、通知経路情報113を参照し、アイテムの提供要求に係るユーザ識別情報に係る通知の経路を判別する。そして制御部12は、当該通知の経路におけるユーザ識別情報の通信端末2に、追加アイテムを提供する。
【0069】
ここで、通信端末2として機能させるために、コンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、通信端末2の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの記憶部に格納しておき、当該コンピュータの中央演算処理装置(CPU)によってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。
【0070】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0071】
1 ゲームサーバ
10 通信部
11 記憶部
12 制御部
111 ユーザ情報
112 通知履歴情報
113 通知経路情報
121 通知手段
122 追加アイテム提供手段
2、2−1、2−2 通信端末
20 通信部
21 表示部
22 操作部
23 制御部
501、503、506、601、603、604 領域
502、504、505、602 ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9