(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、仕切られた空間での気密性のためにカーテン本体の下端縁部に固定する錘の入る袋状部材を、床面に着地すると、床面の状況によっては、長期の開閉動作によって袋状部材が床面と擦れて破損するなどの不具合が発生する。特に閉鎖状態でカーテン本体が風に煽られたり、室内外の気圧差などでシートが煽られたりすれば、破損がより早期に発生する。このため、シャッターカーテンでは、下端部の交換メンテナンスが必要となる。交換メンテナンスは、カーテン本体をシャッター装置から取り外し、カーテン本体の下端を切断除去し、新たな錘や袋状部材を加熱による溶着、或いは接着剤などで固定し、再取り付けするため、時間を必要とするとともに多大な労力を要する。
【0005】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、下端部のみを容易な作業で交換できるシャッターカーテンの下端部構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のシャッターカーテンの下端部構造は、開口部17を挟む一対のガイドレール15に昇降が案内されるシート状のカーテン本体21と、
該カーテン本体21の下端縁部31に
カーテン本体21の両側部19を除いて固定される取付係合部35と、
該下端縁部31に沿う長尺に形成され前記取付係合部35の抜けを阻止する係合スリット37を上部に有し長手方向端部には前記取付係合部35を差し入れる挿入口39が開口されて前記下端縁部31に着脱自在となる断面略Y字状の連結帯29と、
該連結帯29に沿って固定される錘41と、
該錘41を覆って前記連結帯29に固定される袋状部材43と、
を具備することを特徴とする。
【0007】
このシャッターカーテンの下端部構造では、カーテン本体21の下端縁部31に固定された取付係合部35から連結帯29をカーテン幅方向にスライドし、引き抜くことで、下端部23が取り外せ、縫製作業や溶着作業などのためにカーテン本体21を全て取り外すなどの煩雑な作業、及び再度カーテン本体21を組み付けるなどの作業が必要がなくなる。
【0008】
請求項
1記載のシャッターカーテンの下端部構造は、
前記シャッターカーテンの下端部構造であって、
前記下端縁部31の前記両側部19を除く左右を表裏から挟んで固定され前記取付係合部35、前記連結帯29、及び前記袋状部材43それぞれの長手方向端部を挟持する案内支持板25を具備することを特徴とする。
【0009】
このシャッターカーテンの下端部構造では、下端縁部31の取付係合部35、連結帯29、及び袋状部材43それぞれの長手方向端部とガイドレール15との間の隙間を案内支持板25によって塞ぐことができる。また、案内支持板25により、下端部23の横ずれが防止される。カーテン幅方向の一端方向への横ずれが防止されることによって、他端の抜け止めともなる。
【0010】
請求項
2記載のシャッターカーテンの下端部構造は、請求項
1記載のシャッターカーテンの下端部構造であって、
前記錘41は、前記案内支持板25の下端45より下部先端47が上方に位置し、
前記袋状部材43は、前記案内支持板25の下端45より下部先端49が下方に位置することを特徴とする。
【0011】
このシャッターカーテンの下端部構造では、案内支持板25の下端45が、錘41の下部先端47よりも長く、錘41が床面51に着地せず、袋状部材43が床面51に荷重をかけた状態で擦れることがなくなる。
【0012】
請求項
3記載のシャッターカーテンの下端部構造は、請求項
1又は
2記載のシャッターカーテンの下端部構造であって、
前記案内支持板25の表裏方向の厚さTが、シャッターカーテン収納部11に形成されるカーテン出入口のカーテン厚み方向のスリット幅長より大きいことを特徴とする。
【0013】
このシャッターカーテンの下端部構造では、従来シャッターカーテン収納部11への巻き込み防止に使用していた専用のカーテン貫通ボルトの代わりとして案内支持板25を兼用することができる。
【0014】
請求項
4記載のシャッターカーテンの下端部構造は、請求項1,2,
3のいずれか1つに記載のシャッターカーテンの下端部構造であって、
前記カーテン本体21には両側部19に抜止係合部16が設けられ、該抜止係合部16を介して前記一対のガイドレール15に対し抜け止めされており、
前記抜止係合部16及び取付係合部35が、ファスナーの務歯列であることを特徴とする。
【0015】
このシャッターカーテンの下端部構造では、カーテン本体21の両側部19に設けられるガイドレール15からの抜け止め手段と、下端部23を着脱自在に取り付ける抜け止め手段の双方に、同一種の務歯列16,35を使用できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る請求項1記載のシャッターカーテンの下端部構造によれば、カーテン本体の下端縁部に取付係合部を固定し、この取付係合部に連結帯を着脱自在とし、連結帯に錘を固定して、錘を覆う袋状部材を連結帯に固定したので、カーテン幅方向にスライドして引き抜くことで、下端部を取り外すことができ、従来のような縫製作業や溶着作業などのためにカーテン本体を全て取り外す、或いは再度組み付けるなどの煩雑な作業が必要がなく、下端部のみを容易な作業で交換が可能となる。
【0017】
請求項
1記載のシャッターカーテンの下端部構造によれば、カーテン本体の下端縁部を表裏から挟み、下端縁部の取付係合部、連結帯、及び袋状部材それぞれの長手方向端部を挟持する案内支持板を備えたので、取付係合部、連結帯、及び袋状部材それぞれの長手方向端部とガイドレールとの間の隙間を案内支持板によって塞ぐことができ、仕切られる空間の気密性を向上させることができる。
【0018】
請求項
2記載のシャッターカーテンの下端部構造によれば、錘は、案内支持板の下端より下部先端が上方に位置し、袋状部材は、案内支持板の下端より下部先端が下方に位置するので、案内支持板の下端が、錘の下部先端よりも長く、錘が床面に着地せず、袋状部材が床面に荷重をかけた状態で擦れることがなくなり、擦り切れなどによる破損を防止できる。
【0019】
請求項
3記載のシャッターカーテンの下端部構造によれば、案内支持板の表裏方向の厚さが、シャッターカーテン収納部に形成されるカーテン出入口のカーテン厚み方向のスリット幅長より大きいので、従来シャッターカーテン収納部への巻き込み防止に使用していた専用のカーテン貫通ボルトの代わりとして案内支持板を兼用でき、部品構成点数を少なくできる。
【0020】
請求項
4記載のシャッターカーテンの下端部構造によれば、抜止係合部及び取付係合部が、ファスナーの務歯列であるので、カーテン本体の両側部に設けられるガイドレールからの抜け止め手段と、下端部を着脱自在に取り付ける抜け止め手段の双方に、同一の務歯列を使用でき、シャッターカーテン縫製作業を効率化している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る下端部構造を備えたシャッターカーテンの全体斜視図である。
シートシャッター装置100は、シャッターカーテン収納部11と、シート状シャッターカーテン(以下、単に「シャッターカーテン13」とも称す。)13と、一対のガイドレール15とに大別して構成される。
【0023】
すなわち、開口部17の設けられた建物躯体18の上部には下地部材(図示せず)を介してシャッターカーテン収納部11が取り付けられ、シャッターカーテン収納部11は電動開閉機(図示せず)により回転される巻取シャフト(図示せず)を内設する。開口部17の左右両側にはシャッターカーテン収納部11を挟んで上下に延在する一対のガイドレール15,15が取り付けられる。ガイドレール15は、巻取シャフトに巻装されシャッターカーテン収納部11のカーテン出入口(図示せず)から巻き取り、繰り出されるシャッターカーテン13の左右両側縁部19(
図4参照)をガイドする。
【0024】
シャッターカーテン13は、布製のスクリーン、あるいは塩化ビニールやウレタン等の軟性樹脂シート、さらには布スクリーンを樹脂やゴムまたはゴム状物質で被覆して形成されたシート等を用いることができる。また、防火や防煙等の防災目的に使用する場合には、例えば、シリカクロスまたはガラスクロス、あるいはこれらに難燃,耐火被覆材としての耐火塗料や防水被覆材を吹き付け若しくは塗布しまたは含浸させたもの等を好適に用いることができる。さらに、シート状部材は、ワイヤーメッシュ等の補強用の金属あるいは樹脂線材等と組み合わされたものであってもよい。また、このシャッターカーテン13は、一般的には不透明なものが多く用いられるが、採光性や透視性を備えさせるために、透光性を有する窓を適宜設けたり略全体が透光性を有する材質からなるものでもよい。
【0025】
シャッターカーテン13は、シート状のカーテン本体21と、下端部23とを有する。カーテン本体21は、両側部19の端縁部分に抜止係合部である務歯列16が配設され、この務歯列16がガイドレール15の奥拡がりに形成された案内スリット内に位置し(
図3参照)、これによりカーテン本体21は両側部19が抜け止めされて昇降が案内される。下端部23は、後に詳述するようにカーテン本体21に対して着脱自在に取り付けられている。下端部23は、左右ガイドレール15の内々の寸法となる。つまり、ガイドレール15内には入らない。
【0026】
図2は
図1に示したシャッターカーテン下端部の正面図である。
カーテン本体21に対して着脱自在となる下端部23は、端部が案内支持板25によってカーテン本体21に開口幅に沿う方向の移動が固定されている。下端部23は、後述の抜け止め部材27(
図4参照),連結帯29を介してカーテン本体21の下端縁部31に支持され、案内支持板25によって横移動が規制される。
【0027】
図3は
図2のA−A断面図である。
ガイドレール15は、建物躯体18に固定されるガイドレール枠体33に取り付けられる。案内支持板25は、務歯列16の厚みよりも大きく、ガイドレール15の案内スリットの溝幅よりも大きく設定された略短冊板状に形成され、本実施の形態では、カーテン本体21の表裏から固定される表側案内支持板25aと裏側案内支持板25bとからなる。これら表側案内支持板25aと裏側案内支持板25bとは、ネジによる固定やその他の固定手段にて互いが固定される。案内支持板25が固定されるカーテン本体21は、両側部19に、下端縁部31から垂下する延出片部21a(
図4参照)を設けることが好ましい。これにより、カーテン本体21の両側部19と、下端部23との固定強度を高めることができる。
【0028】
図4は
図2に示した下端部の分解斜視図である。
抜け止め部材27は、カーテン本体21の下端縁部31に、両側部19を除いて固定される。抜け止め部材27の下端には取付係合部である務歯列35が設けられる。本実施の形態において、抜止係合部はファスナーの務歯列16であり、取付係合部はファスナーの務歯列35である。
【0029】
カーテン本体21の左右両側部19には、この両側部19に沿って長尺の帯状抜け止め部材26が固定される。抜け止め部材26の側部には、上下となる長手方向に沿って務歯列16が設けられている。好ましくは、カーテン本体21の両側部19に設けられるガイドレール15からの抜け止め手段と、下端部23を着脱自在に取り付ける抜け止め手段の双方に、同一の務歯列16,35が使用されている。これにより、シャッターカーテン構成作業が効率化可能となっている。
【0030】
務歯列16,35としては、ファスナーの一対の務歯列をなす複数の係合子群、或いは螺旋形状の線状係合体とすることもできる。務歯列16,35を採用することにより、薄厚のシャッターカーテン13の両側部19、下端縁部31に、高強度の抜止部を、容易かつ安価に連続形成することができる。
【0031】
連結帯29は、抜け止め部材27に沿う長尺に樹脂材により一体成形、例えば押し出し成形される。連結帯29は、務歯列35の抜けを阻止する係合スリット37を上部に有し、長手方向端部には務歯列35を差し入れる挿入口39を開口している。つまり、断面が略Y字状となる。これにより、端部より務歯列35を抜き差し自在として、カーテン本体21の下端縁部31に着脱自在となる。このようなスライド方式の係合構造とすることで、従来の面ファスナーのような面方向からの脱着ではないので悪戯されにくくなる。なお、この連結帯29の端部には、係合スリット37にかかる位置に垂直から斜めに切断加工し、挿入口39の開口面積を広く形成してもよく、傾斜開口とすることで、挿入口39から係合スリット37への務歯列35の挿入を容易にしている。
【0032】
図5は錘の固定された連結帯とカーテン本体の下端縁部に固定された抜け止め部材の分解正面図である。
連結帯29には、長手方向に沿って複数の錘41が固定されている。錘41としては、砂、小鉄球、金属製の鎖等を用いることができる。錘41は、例えば、砂や小鉄球を小袋42(
図4参照)等の収納手段に入れ、これを連結帯29の長手方向に沿って所定間隔で固定することができる。
【0033】
連結帯29は、シャッターカーテン13の厚さ方向に適度な可撓性を有する一方、断面を略Y字とすることにより上下(つまりシャッターカーテンの開閉方向)に撓みにくくしている。このように上下方向に所定強度を有することで、錘41の荷重を均等に下端縁部31に支持できる。これにより、カーテン本体21に、弛み、皺を生じさせずにシャッターカーテン13を平らに開閉可能としている。つまり、錘41を支持するための略真直な補強材としても働く。錘41は、連結帯29に固定される
図4に示す袋状部材43によって覆われる。
【0034】
図2に示すように、下端縁部31、抜け止め部材27、連結帯29、及び袋状部材43それぞれの長手方向端部は、下端縁部31の両側部19(
図3参照)を除く左右を表裏から挟んで固定される案内支持板25によって挟持される。すなわち、表裏の各案内支持板25a,25bを連結し固定するビスで、下端縁部31、抜け止め部材27、連結帯29、及び袋状部材43それぞれの長手方向端部を貫通することにより、表裏の案内支持板25a,25b、下端縁部31、抜け止め部材27、連結帯29、及び袋状部材43が固定されることになる。これにより、抜け止め部材27、連結帯29、及び袋状部材43それぞれの長手方向端部と、ガイドレール15との間の隙間(特許文献1の
図2における符号31の付される部分の間隙)を案内支持板25によって塞ぐことができる。したがって、従来構造に比べ、気密性を向上させることができる。
【0035】
また、案内支持板25により、下端部23の横ずれが防止される。これにより、カーテン幅方向の一端方向への横ずれが防止されることによって、他端における務歯列16の抜け止めともなる。
なお、上記務歯列35及び連結帯29の寸法は、左右ガイドレール15の内々の寸法よりも若干短い寸法、すなわち左右ガイドレール15間の間隔長さよりもやや短尺とされ、ガイドレール15内、すなわち案内スリット内には入らない構成とされている。
【0036】
シートシャッター装置100には、停電時などの非常の際に、シャッターカーテン13を手動により昇降する手動開放装置が備えられる。しかし、この手動開放装置は、一方の面側にしか装備されない場合がある。シートシャッター装置100では、手動開放装置のない面側からの緊急脱出時に、下端部23を掴み持ち、上方に強制的に開放動作させれば、案内支持板25がカーテン本体21の両面から強固にネジ固定されているので、ガイドレール15からの両側部19の抜け出しが可能となる。つまり、カーテン本体21からの引っ張り力が両側部19の抜け止め部材26に伝わりやすく、ガイドレール15からの両側部19の抜けが可能となる。この場合、所定以上の力を加えることで、務歯列16および/またはガイドレール15を弾性変形させ、抜け止め部材26の離脱を可能にする。これにより、務歯列16および/またはガイドレール15が変形することでガイドレール15から抜け、脱出が可能な、すなわち人が通れるくらいの間隙が床面51との間に形成される。
【0037】
図6(a)は着地状態の下端部の正面図、(b)はそのB−B断面図である。
図2に示すように、錘41は、案内支持板25の下端45より下部先端47が上方に位置している。また、袋状部材43は、案内支持板25の下端45より下部先端49が下方に位置する。したがって、
図6に示すように、シャッターカーテン13が着地した際、案内支持板25の下端45が、錘41の下部先端47よりも長く、錘41が床面51に着地せず、袋状部材43が床面51に荷重をかけた状態とならず擦れることがなくなる。これにより、錘41の小袋42や袋状部材43の擦り切れなどによる破損を防止できる。また、着地の際には、案内支持板25より垂下した袋状部材43の下部先端49が
図6(b)に示すように弛んで大きな面積で床面51に接することとなり、気密性を高めることができる。また弛んだ下部先端49を接触させることで、床面51の凹凸も吸収することができる。
【0038】
案内支持板25は、表裏方向の厚さT(
図3参照)が、上記したシャッターカーテン収納部11のカーテン出入口のカーテン厚み方向のスリット幅長より大きい。つまり、飲み込み口のスリット幅より大きい。したがって、従来シャッターカーテン収納部11への巻き込み防止に使用していた専用のカーテン貫通ボルト(図示せず)の代わりとして案内支持板25を兼用することができる。これにより、部品点数を少なくできる。
【0039】
次に、上記構成を有する下端部構造の作用を説明する。
上記の構成を有するシートシャッター装置100では、下端部23に交換の必要が生じた場合、シャッターカーテン収納部11からシャッターカーテン13を繰り出し、交換作業に適する位置に下端部23を配置する。次いで、両側の案内支持板25,25を取り外す。案内支持板25が取り外されると、カーテン本体21に対しての連結帯29の固定が解除される。つまり、下端部23の固定が解除される。固定が解除された下端部23を、抜け止め部材27のいずれか一方の端部から、連結帯29を横方向にスライドして抜き取る。これにより、下端部23の脱着が完了する。
【0040】
新規の下端部23を装着するには、上記手順と逆の手順により、先ず、抜け止め部材27の端に、連結帯29の挿入口39を入れ、連結帯29、錘41、袋状部材43が一体となった下端部23をスライドして挿入する。下端部23が下端縁部31の左右方向均等位置となったなら、左右の案内支持板25を固定して、下端部23を移動不能に固定し、下端部23の装着作業を終了する。
【0041】
このシャッターカーテン13の下端部構造では、カーテン本体21の下端縁部31に固定された抜け止め部材27から連結帯29をカーテン幅方向にスライドし引き抜くことで、下端部23が取り外せ、縫製作業や溶着作業などのためにカーテン本体21を全て取り外すなどの煩雑な作業が必要がなくなる。
【0042】
したがって、本実施の形態に係るシャッターカーテン13の下端部構造によれば、カーテン本体21の下端縁部31に抜け止め部材27を介して取付係合部35を固定し、取付係合部35に連結帯29を着脱自在とし、連結帯29に錘41を固定し、錘41を覆う袋状部材43を連結帯29に固定したので、カーテン幅方向にスライドし、引き抜くことで、下端部23が取り外せ、縫製作業や溶着作業などのためにカーテン本体21を全交換する必要がなくなり、下端部23のみを容易な作業で交換できる。
【0043】
なお、上述した実施の形態では、抜止係合部16と取付係合部35とをファスナーの務歯列、すなわち歯状の部材よりなる構造としてそれぞれ構成した例について述べたが、これら係合部16,35は、レールファスナー用雄片のような凸条で形成されたものとして構成してもよい。このような凸条で構成されれば、連続形状であることから、係合スリット37への挿入などを途切れずに行うことが可能となる。
【0044】
また、カーテン本体21の左右両側部19の務歯列16に替えて、突起を開閉方向所定間隔に設け、これを抜け止め部材26として構成してもよい。
【0045】
さらに、上述した実施の形態では、シャッターカーテン13が風や開口部を挟む内外気圧差などで煽られて撓むような場合に、シャッターカーテン13の左右両側部19がガイドレール15から抜け出ないように、その両側縁部19に抜け止め部材26を設けた構成とした例について述べたが、この抜け止め部材26を構成する務歯列16を省略する構成として、カーテン本体21に、パイプ等の棒状部材を開閉方向の所定間隔毎に設け、この棒状部材を左右ガイドレール15間に渡るように配設することで撓みを防止する構成としてもよい。