【実施例】
【0011】
図面の参照符号それぞれの先頭の符号は、前述の参照符号が導入され、かつ/又は詳説される図を示す。そういうものとして、参照符号101の詳細な説明は
図1中に存在し、かつ/又は導入する。参照符号201は
図2等に導入する。
【0012】
前述の課題などの種々の課題に対処するために、本発明は、ポータブルの画像処理送信機(以降「送信機」)のシステム、方法及び装置に関する。送信機のユーザ、製造業者、及び構成部分の組、データ伝送方法等の特定の必要性及び/又は特徴に応じて、送信機の種々の実施例は、大きな柔軟性及び多くのカスタム化を可能にする、送信機の種々の実施例を実現することができる。本明細書及び特許請求の範囲は、主に、ディジタル・メディア・ファイル(特に、静止画像)を編集し、伝送する意味合いにおいて送信機の実施例を記載している。しかし、本明細書及び特許請求の範囲記載のシステムは、広い範囲の他のアプリケーション又は実現形態について容易に構成/カスタム化することができる。例えば、送信機の局面は、ビデオ、オーディオ、テキスト、グラフィクス等などの他のタイプのディジタル・メディア・ファイルを処理し、メディアをプレビューし、かつ/又は放送し、メディア・ファイルに対してセキュリティ及び/又は認証要素を課すよう適合させることができる。送信機は、他の実現形態、又はメディア編集及び/又は伝送アプリケーションに更に適合され得る。
【0013】
以下の図及び関連した説明は、送信機動作の特定の実施例及び実現形態を、例示のみとして、例証する。
【0014】
送信機装置
図1は、一実施例における、送信機機能を実現する装置を示す概略図である。装置101は、コンパクトフラッシュ(登録商標)・メモリ・カード105、セキュア・ディジタル(SD)フラッシュ・メモリ・カード110、XD(最先端のディジタル)ピクチャ・カード115、他の同様な形態のポータブル・メモリ記憶装置120(例えばミニSD、メモリ・スティック等)などの広い範囲の伝送手段、プロトコル、及び装置用のコンジットを中に通すためのポート及びスロット、並びに、イーサネット(登録商標)125及び/又はUSB130のケーブル接続のためのポートを収容する入出力(I/O)インタフェース・アレイ102を含む。
【0015】
更に、送信機装置は、これらに限定されないが、GSM(モバイル通信用グローバル・システム)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、広帯域符号分割多元アクセス(W−CDMA)、CDMA、CDMA2000、高速ダウンリンク・パケット・アクセス(HSDPA)、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(例えば、ブルートゥース)、無線ローカル・エリア・ネットワーク(例えば、WiFi)を含む各種データ通信ネットワーク、形式及びプロトコルを介してデータの受信及び/又は送信を容易にする1つ若しくは複数のトランシーバ、アンテナ、増幅器等を含み得る。種々の実施例では、前述の通信機構及びプロトコルの何れか又は全ての使用を容易にする構成部分は、単一の送信機装置に組み入れることができる。
【0016】
送信機装置は、送信機機能(例えば、編集ツール、アドレス帳、ファイル状態等)の種々の他の局面を画像とともに表示するよう使用することができ、一部の実施例では、フインガ、スタイラス等を介してタッチ画面入力を受け入れるよう構成することができる。適切な液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等のフラット画面ベースの技術を使用することができる。表示画面が、タッチ画面入力、キーパッド、及び/又は機能ボタン/ホット・ボタンを受け入れる実施例では、キーパッド、及び/又は機能ボタン/ホット・ボタンは、ディジタル・メディア・ファイルの操作及び/若しくは伝送、並びに/又は他の送信機機能を容易にするためのユーザ・インタフェース・ディスプレイに組み入れることができる。前述の実施例におけるユーザ・インタフェースは、以下に更に詳細に説明する。タッチ画面ボタンの代わりに、又はタッチ画面ボタンに加えて、送信機装置は、ユーザ入力を受信するために、更なるユーザ・インタフェース・ボタン、ダイアル、スイッチ、トラックボール、ジョイスティック、キーパッド等を組み入れることもできる。ディジタル・メディア・ファイルの複製及び/又は記憶140、表示145、編集150、送出155、及び削除160のコマンドを受け入れるためのボタンなどの考えられる入力ボタンの特定の例を
図1に表示する。図は、装置をオン及びオフにするために動作させることができる電力スイッチ165も示す。送信機は、通常若しくは再充電可能なバッテリ、ライン電力及び/又は電気の幹線、太陽電池パネル、パワードUSB等を含む各種手段による電力を受け取るための構成部分で構成され得る。
【0017】
送信機データ・フロー
図2は、送信機動作の一実施例におけるデータ・フローの実現形態の概略図を示す。送信機コントローラ201は、一実施例では、ディジタル・メディア、ユーザ・コマンド等の獲得、編成、操作及び伝送における中心的な役割を果たし得る。コントローラ201は、そこからディジタル・メディア・ファイルを受け取るための入力インタフェース・アレイ205に結合される。入力インタフェース・アレイ205は、これらに限定されないが、メモリ・カード(例えば、フラッシュ・メモリ)、無線及び/又はセルラ・データ信号、イーサネット(登録商標)ケーブル、USBケーブル、シリアル・ケーブル、カメラ・ケーブル、ディスケット、CD、DVD等を含む各種入力形態、プロトコル等を受け入れ得る。別の実現形態では、入力インタフェース・アレイ205は、メディア・ファイルの直接の獲得及び/又は生成のために、一体化されたカメラ、マイクロフォン等を更に組み入れることができる。
【0018】
送信機コントローラ201において受信されたメディア・ファイルは、コントローラが結合された、いくつかの送信機モジュールに中継され、かつ/又はコントローラが結合された、いくつかの送信機モジュールによって操作され得る。前述のモジュールは、表示又はユーザ検査するためにディジタル・メディア・ファイルを供給し、ディジタル・メディア・ファイルに対するユーザ命令及び/又はディジタル・メディア・ファイルとの相互作用を受信することができるユーザ・インタフェース/ディスプレイ210を含み得る。ユーザ・インタフェース/ディスプレイ210は、一実現形態では、タッチ画面インタフェースを含み得る。種々の実現形態では、ユーザ・インタフェース/ディスプレイ210は、ユーザ入力を受け入れ、受け取るためのボタン、ダイアル、スイッチ、トラックボール、ジョイスティック、キーパッド等を含み得る。別の実現形態では、ユーザ・インタフェース/ディスプレイは、オーディオを再生することができるスピーカを更に含み得る。
【0019】
送信機は、ユーザ・インタフェース/ディスプレイ210を介して選択可能であり、かつ/又は制御可能であり、ユーザがディジタル・メディア・ファイルを操作することができる送信機コントローラ201に結合された、いくつかのメディア編集ツール215も含み得る。静止画像ディジタル・メディア・ファイルを受け入れた実施例では、メディア編集ツールは、クロッピング、選択、複製、ペースト、サイズ変更、回転、ズームイン及びズームアウト、赤目軽減、輝度調節、鮮鋭度調節、コントラスト調節、色飽和度調節、カラー・バランス調節、色相調節、ガンマ補正、分解能調節、特殊効果(例えば、エアブラシ、フィルタ、レンズ効果、タイトル又はテキストの付加、境界の付加等)、透かしの付加、ファイル形式の操作、ファイル圧縮/復元等に限定されないが、それらを含み得る。ビデオ画像ディジタル・メディア・ファイルを受け入れる実施例では、メディア編集ツールは、前述の全てと、フレーム・レート及び/若しくは速度の調節、シーケンス編集並びに/又は操作等とを容易にするツールを含み得る。単体で又はビデオとともにオーディオ・ディジタル・メディア・ファイルを受け入れる実施例では、メディア編集ツールは、これらに限定されないが、前述の全て、及び、音量調節、再生レート、ピッチ調節、オーディオ効果(例えば、エコー、フィルタリング等)等を容易にするツールを含み得る。一実施例では、前述の画像処理モジュールは、種々のフリー・ソフトウェア・ソース(例えば、GNU画像操作プログラム(GIMP)スイート)からの種々のコデック及び/画像処理プラグインによって供給することができる。
【0020】
送信機コントローラ201は、内部ファイル記憶構成部分220に更に結合され得る。ここで、ディジタル・メディア・ファイルは将来の使用のために記憶することができる。内部ファイル記憶構成部分220は、種々の実現形態では、内部のハード・ドライブ、磁気記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュ・メモリ等を含み得る。別の実現形態では、内部ファイル記憶構成部分220は、専用送信機フラッシュ・メモリ・カードなどの着脱可能な記憶媒体を含み得る。更に別の実現形態では、送信機は、内部ファイル記憶構成部分を完全に欠くことがあり得る。
【0021】
送信機コントローラ201は、連絡先情報及び/又は他の送信宛先指定を更なる参照及び使用のために記憶することができるディジタル・アドレス帳225に結合され得る。アドレス帳225は、電子メール・アドレス、IPアドレス、電話番号、URL等、及び何れかの他の宛先、個人又は組織を識別、若しくは特徴付ける情報を含み得る。一実現形態では、アドレス帳225は、グループ指定を受け入れることができ、いくつかの個々のアドレス帳255のエントリは、特定のディジタル・メディア・ファイル・パッケージの受信者としてのグループの指定が、グループ内の全個人に対応する宛先にパッケージが送出されることをもたらす。
【0022】
送信機コントローラ201は、数多くの出力ファイル形式(例えば、JPEG、RAW、TIFF等)にディジタル・メディア・ファイルのフォーマッティング、変換、圧縮、修正、符号化等を容易にするための命令及び/又は情報を記憶し、実現することができるプロトコル/形式変換器230に結合され得る。同様に、前述ファイルは、特定の実現形態又は実施例において送信機が構成される種々のネットワーク接続、データ・リンク及び/又は物理レイヤ通信プロトコルに沿って送信機の伝送構成部分を介して伝送することが可能である。送信機が構成可能であり得る通信プロトコル及び/又は形式は、これらに限定されないが、GSM、GPRS、WーCDMA、CDMA、CDMA2000、HSDPA、イーサネット(登録商標)、ワイファイ(WiFi)、ブルートゥース、USB等を含み得る。数多くのデータ転送プロトコルは、前述の接続(例えば、TCP/IP、及び/又は、HTTPポスト、FTPプット・コマンド等などの高位のプロトコル)によって使用することができる。
【0023】
送信機コントローラ201は、ディジタル・メディアに対する着信要求を監視し、追跡し、かつ/又は処理し、アドレス帳のエントリ、及び発信される送信を管理することができる送信マネージャ233に更に結合することができる。一実施例では、送信マネージャ235は、ユーザが、アドレス・リスト、グループ・メール等を生成し、かつ/又はマクロを生成することを可能にし得る。それにより、ユーザは、自動的に、所定のやり方で、選択された画像の組を処理し、それらを、指定された受信者グループに送出することができる。例えば、ユーザは、低分解能プレビュー画像の組が生成され、プレビュー・マクロが施される何れかの選択された画像の受信者の予め選択されたリストに送出されるように送信マネージャ235を介してプレビュー・マクロを設定することができる。別の実現形態では、送信機マネージャ235は、送信機によって受信された着信メッセージを監視し、かつ/又は、前述の着信メッセージに応答するよう構成することができる。例えば、送信マネージャ235は、1つ又は複数の画像に対する要求を示す特定のコンテンツ(例えば、電子メールの本文中、件名ヘッダ内の予期されたテキスト等)を求めて着信電子メ―ルを検査し、よって、自動的に、要求された画像を要求側に送信するか、又は要求が受け取られている旨を送信機のユーザにプロンプトし、画像を要求側に送信するワンクリック・オプションを提供するよう構成することができる。複数の要求の場合、送信機マネージャ235は、どの要求を充足するかを判定するために、要求メッセージからの更なる情報(どの要求が最初に受け取られたか、どの要求が、最大の支払いを含むか、どの要求が、好ましい受信者によって行われたか等など)を識別するよう構成することができる。
【0024】
処理されると、ディジタル・メディア・ファイルは例えば、アドレス帳225から選択された宛先に、出力インタフェース・アレイ240を介して送信することができる。出力インタフェース・アレイ240は、プロトコル/形式変換器モジュール230と連係される各種通信プロトコル及び/又は形式を介してディジタル・メディア・ファイルの送信を容易にする構成部分を含み得る。出力インタフェース・アレイ240は例えば、前述の方法の何れかを介してファイルの送信を容易にするためのポート、スロット、アンテナ、増幅器等を含み得る。一実現形態では、一部の構成部分は、出力インタフェース・アレイ240と入力インタフェース・アレイ205(例えば、単一のUSBポート)との間で共有することができる。
【0025】
別の実現形態では、送信機は、ディジタル・メディア・ファイルのスケジューリングされた受信及び/又は送信を容易にするタイマ及び/又はカレンダ・モジュールを更に含み得る。一実施例では、ユニックスcronジョブ等は、前述のスケジューリングされた動作及び/又は周期的な動作に使用することができる。例えば、カレンダ・モジュールは、毎週同じ時間に、指定された宛先に、内部ファイル記憶装置データベース220におけるディレクトリのコンテンツ全体を送信機のユーザが送出することを可能にする。別の実現形態では、送信機は、電子メール・クライアント、ウェブ・クライアント、ftpクライアント、テルネット・クライアント等を更に含み得る。
【0026】
別の送信機の実施例又は実現形態では、前述のモジュールの何れか又は全ては、別個に結合されるのでなく、送信機コントローラ内に含まれ得る。例えば、ディジタル・メディア・ファイルは、全て、送信機コントローラ201において、メディア・ファイル・テーブルに記憶し、編集ツールはツール・テーブルに記憶し、アドレス帳エントリはアドレス帳テーブルに記憶し、通信プロトコルはプロトコル・テーブルに記憶することができる。送信機の前述のテーブル及び更なる局面は、以下に記載した送信機コントローラの説明において解説する。
【0027】
送信機の論理フロー
図3は、送信機動作の一実施例における論理フロー全体の実現形態を示す。ユーザ動作は301において受信され、送信機は305においてその動作の特性を問い合わせ、ユ―ザがメディア・ファイルを表示し、編集し、複製/記憶し、送出し、又は削除することにしたか否かをこの実施例において判定する。ユーザが、ファイルを表示するオプションを選択した場合、入力インタフェース・アレイを介して結合されたメモリ・カード、内部記憶装置、無線若しくは有線データ・リンク、及び/又は何れかの他のデータ・ソースなどのファイル・ソース選択が310で受信される。選択されたソースにおけるファイルは、315において全体の画像及び/又はサムネイルとして表示するために供給される。更なる実現形態では、ユーザには、選択する対象の、選択されたソース内のディジタル・メディア・ファイルを含むアルバム及び/又はフォルダのリストが供給され得、かつ/又は、利用可能なものから表示するための利用可能なファイルの部分集合を選択するよう可能にされ得る。
【0028】
ユーザが、ファイルを編集するためのオプションを選択した場合、アルバム及び/又はフォルダの選択が320で受け取られ、編集するために、選択されたアルバム/フォルダ内からのファイルの選択(325)が続く。編集命令の受信及び実現は330において行われ、ユーザには、335において編集前にその元の形式にファイルを復元するか又は編集されたファイルに対する変更を保存するオプションが提供される。一実施例では、画像処理編集は、オープン・プラグイン・モジュール(例えば、GIMPプラグイン)を使用することによって達成することができ、それにより、画像全体、又は画像のマーキー選択が、処理のためにプラグインに供給される。他の実施例では、画像処理編集は、カイロ等などの2Dグラフィックス・ライブラリの構成部分を使用することによって達成することができる。更なる実施例では、画像の編集は、マイクロソフト・ウィンドウズ(登録商標)・モバイル上で実行するポケットブラッシュ等などの商用パッケージからのAPIとインタフェースすることによって達成することができる。
【0029】
ユーザが、ファイルを複製及び/又は記憶するオプションを選択した場合、ファイル・ソース選択が340において受信され、続いて、複製及び/又は記憶するために、アルバム及び/又はフォルダが選択され(345)、1つ又は複数のファイルが選択される(350)。宛先選択が360で受け取られ、これは、内部又は外部のハード・ドライブや他の磁気記憶装置媒体、内部又は外部のフラッシュ・メモリ、内部又は外部光記憶媒体等などの何れかの内部ファイル記憶場所又は外部ファイル記憶場所を含み得る。選択されたファイルは、365で、選択された宛先に複製され、かつ/又は記憶される。
【0030】
ファイルを送出するオプションをユーザが選択した場合、ファイル・ソースの選択が370で受け取られ、続いて、送出するためにアルバム及び/又はフォルダが選択され(373)、1つ又は複数のファイルが選択される(375)。宛先入力が378で受け取られる。宛先入力は、1つ又は複数の電話帳若しくはアドレス帳エントリ(例えば、SIMカード・エントリ)383及び/又は新たな電子メール・アドレス、IPアドレス、URL、電話番号等(380)を含み得る。一実現形態では、送信機は、検出された新たな宛先指定を既存のアドレス帳に自動的に組み入れるオプションを提供し得る。宛先入力は、指定されたファイルの送出に使用されるための1つ又は複数の好ましい通信プロトコル及び/又は形式の選択を更に含み得る。プロトコル選択はユーザによって行うことができるか、又は送信機によって自動的に選択することができる。プロトコル選択を取り巻く更なる詳細は以下の説明において記載する。選択されたファイルは、385で、入力された宛先に送出される。別の実現形態では、ユーザは、送信されるファイルに先行するファイルの送出を確認するよう要求される。
【0031】
ユーザが、ファイルを削除するオプションを選択した場合、ファイル・ソース選択が387において受信され、続いて、削除するために、アルバム及び/又はフォルダが選択され(389)、1つ又は複数のファイルが選択される(391)。ユーザは、393で、ファイルの削除を確認する要求され、確認された場合、送信機は、394で、選択されたファイルを削除する。
【0032】
検討するための更なるユーザ動作が存在しているか否かについての判定が395で行われる。肯定の場合、フローは301に戻る。さもなければ、フローを出る。
【0033】
図4は、送信機動作の別の実施例における論理フロー全体の実現形態を示す。送信機は401において、メモリに、利用可能なディジタル・メディア・ファイルが存在しているか否かを判定する。例えば、利用可能なディジタル・メディア・ファイル全ての内部記憶構成部分及び外部記憶構成部分を検査し、ユーザが選択する利用可能なソースのリストを供給することができる。一実現形態では、送信機は、デフォールト・ソースの宛先が存在する場合、又は、有効なディジタル・メディア・ファイルを含むファイル・ソースが1つしか存在していない場合、ファイル・ソースを自動的に選択することができる。送信機がメモリにおいて利用可能なファイルを見つけなかった場合、メモリ・カードに挿入するようユーザに促し得る(405)。ユーザがそのようにできなかった場合、送信機は、一定期間待ち、その後、401に戻って、メモリにおいて利用可能なファイルをもう一度検査することができる。さもなければ、エネルギを節減するためにオフにしてもよい。ファイルが、利用可能であると判定された場合、410で、表示画面上の表示のためにロードされる。一実現形態では、ファイル、又はその部分集合、又はその縮小されたレンダリングをサムネイル画像として表示することができる。送信機は、サムネイルからのメディア・ファイルをユーザが選択したか否かを415で判定し、否定の場合、前述の選択が行われるまで待つ。メディア・ファイルは、選択されている場合、420で、表示画面上のフルサイズの表示のためにロードすることができる。
【0034】
送信機は、選択されたファイルを編集するオプションをユーザに提供する(425)。
【0035】
ユーザが、選択されたファイルを編集することにした場合、送信機は430でユーザのファイル編集命令を受信し、435で、ファイルに対して対応する編集を施す。送信機は次いで、施された編集を保存するオプションをユーザに提供し(440)、ユーザがそのオプションを受け入れた場合、編集されたファイルは445で保存される。一実現形態では、ユーザは、ファイルを保存する対象の宛先を特定するよう要求される。ユーザが、ファイルを保存するオプションを辞退した場合、450で、ファイルはその復元前の状態に復元される。
【0036】
455で、送信機は、選択されたファイルを送出するユーザから1つ又は複数の宛先指定を受信する。別の実現形態では、1つ又は複数の宛先指定の選択は、特定のパッケージのファイル全てが選択された後、一度、行うことができる。
【0037】
460では、送信機は、選択されたメディア・ファイルの分解能が満足であるか否かをユーザが確認する機構を提供し、否定の場合、465で、ユーザは、分解能を調節することが可能にされる。送信機は更に、選択されたメディア・ファイルに透かしを施すか否かをユーザが確認することを可能にする(470)。一実現形態では、透かしは、保存されたユーザ透かしの収集物から選択することができる。別の実現形態では、施された透かしはユ―ザ識別情報を規定し得る。例えば、写真家を識別する透かしは、その写真家によって撮られたディジタル画像に施すことができる。更に別の実施例では、ユーザには、送信機動作のメディア・ファイル編集機能内の新たな透かしを作成するための機会が提供され得る。何れかの選択又は作成された透かしが、475で、メディア・ファイルに施される。例えば、ユーザは、その名前及び著作権取得日を透かしのデザインとしてタイプ入力することが可能であり、写真が眼に見えるが、商用アプリケーションでは使用可能でないような特定のレベルの透明度で写真全体に大きな文字が重なり合う。
【0038】
送信機は480で、発信パッケージに更なるメディア・ファイルをユーザが組み入れたいか否かを判定し、肯定の場合、フローは415に戻る。パッケージが完成し、送信の準備ができた場合、通信プロトコル及び/又は形式が485で選択される。パッケージ内のファイルは、490で、選択されたプロトコルに適合した形式にその後、処理され、かつ/又は変換され、指定された宛先に送信される。別の実現形態では、ファイル・パッケージは、送出される前に一時的な、かつ/又は永久の内部又は外部の記憶装置に受け入れられ得る。ユーザは、例えば、将来、パッケージを共有する前に、パッケージに更なるメディア・ファイルを組み入れたいということがあり得る。
【0039】
送信機ユーザ・インタフェース
図5は、送信機の動作の一実施例におけるユーザ・インタフェースの実現形態を示す。この実施例におけるユーザ・インタフェースは、タッチ画面ディスプレイとして構成される。インタフェースの構成部分には、フルサイズの画像、ビデオ等(505)を表示することができる画像表示領域501がある。クロップ・ツール510、選択/サイズ変更ツール515、回転ツール520、赤目軽減ツール523、輝度調節ツール525、色相調節ツール530、鮮鋭度調節ツール535等を、ポップアップ・メニュー等により、オーバレイし、かつ/又は提供することができる。先行して説明したものなどの前述の他のメディア・ファイル編集ツールは、ディスプレイに含まれた関連したアイコンを有し得る。別の実施例では、ディスプレイは、メディア・ファイル編集ツールの編成及び選択を容易にするためのメニューのシステムを使用することができる。
【0040】
図5における表示領域501は、表示領域内の表示におけるメディア・ファイルを保存(537)、復元(538)、及び/又は削減(539)するためのボタンを更に含む。
【0041】
ワイファイ540、ブルートゥース545、GPRS550、CDMA555及びイーサネット(登録商標)560を含む種々の通信プロトコルに関連付けられたボタンの収集物を表示領域510の近くに示す。前述のものなどの何れかの他の通信プロトコルも表示に含まれ得る。一実現形態では、プロトコルのリストは、どのプロトコルが利用可能であり、かつ/又は、送信機と通信しているかをユーザに示す役目を担い得る。例えば、
図5では、ワイファイ540、ブルートゥース545、及びCDMA555は、利用可能な通信手段を示す実線の円を有する一方、GPRS550及びイーサネット(登録商標)560は、利用可能でない通信手段(例えば、送信機がGPRSネットワークの圏外である、イーサネット(登録商標)ケーブルが挿入されていない等)を示す破線の円を有する。塗りつぶした円(この場合、ワイファイ540のもの)は、メディア・ファイルの伝送に使用する対象の通信プロトコルを示し得る。一実現形態では、使用する対象のプロトコルは、プロトコルの特性及び/又はインテグリティの解析に基づいて送信機によって自動的に選択することができる。別の実施例では、最も安価なプロトコルは自動的に選択することができる。前述の課題は以下に更に詳細に示す。別の実現形態では、通信プロトコルのボタンは、タッチ画面入力を受け入れることができ、それにより、ユーザは、通信プロトコルの送信機の選択を選び、かつ/又はオーバライドすることができる。
【0042】
ユーザ・インタフェースは、ポップアップ・メニューの選択を更に含み、それにより、ユーザは、所望のファイル形式565、分解能570、及び/又は透かし575を、表示されたファイルについて選択することができる。
図5に示す例では、ファイル形式オプションは、これらに限定されないが、JPEG、TIFF、BMP、未処理画像/ビデオ/オーディオ、GIF、TGA、PCX、AVI、WMV、リアルビデオ、リアルオーディオ、MPEG1−4、ISOイメージ、ZIP、RAR等などの選択を受け入れ得る。分解能オプションは、高、中、低、最大、プレビュー等などの選択を受け入れることができる。別の実現形態では、分解能は、輝度525、色相530及び鮮鋭度535の調節のように、スライダ・ウィジェット又は同様なインタフェース構成部分を使用して指定され得るように、連続した変形を受け入れ得る。透かしオプションは、透かしなしに対応する選択、並びに/又は、作成され、アップロードされた透かし、及び/若しくはユーザによって記憶された透かしの選択の何れかを受け入れ得る。一実施例では、「新たな」オプションは、オンデマンドで新たな透かしをユ―ザが作成するためにユーザに利用可能である。他の実現形態では、ユーザは、フル分解能画像に、ステガノグラフィで符号化された透かしを入れることにし得る。
【0043】
画像分解能の調節及び/又は透かしの付加において送信機によって提供される機能は、大容量であり、かつ/又は高分解能の画像を、すばやく伝送し、かつ/又は潜在的な受信者によって承認される必要があるアプリケーションに特に有用になり得る。例えば、報道写真家は、高分解能の単一レンズのディジタル・リフレックス・カメラで多数の写真を撮影し、レビューのために一又は複数の通信社に送出したいことがあり得る。レビューのためにフル分解能画像全てを送出することは実行可能でないことがあり得、報道写真家は、画像の認可されていない配布について関係し得る。よって、低分解能形式で画像を送出し、承認された画像の部分集合に対する要求を受け取り、次いで、要求された画像のフル分解能バージョンを送出することが効果的であり得る。よって、送信機ユーザは、まず、1つ又は複数の受信者に対する送信のために、画像又は一連の画像の低分解能プレビュー・バージョンを生成し得る。ユーザは、プレビュー画像の配布を更に思いとどまらせるために、プレビュー画像に透かしを入れることにしてもよい。次いで、受信者は、プレビュー画像を検査し、フル分解の複製を望んでいる対象があれば、その対象を判定し得る。その時点で、送信機及び/又は送信機ユーザ(要求側受信者にフル分解能の複製をその後、送信することができる)に要求メッセージを送信することができる。
【0044】
一実施例では、送信機は、メディア・ファイルを保管するための1つ又は複数のネットワーク・ベースの記憶装置(例えば、ネットワークに接続された記憶装置)と通信するよう構成することができる。送信機のユーザは、ファイルが満足に処理されると、記憶のために1つ又は複数のネットワーク・ベースの記憶装置に、1つ又は複数のプレビュー品質及び/又はフル品質のメディア・ファイルを送信することにし得る。一実現形態では、送信機のユーザ・インタフェースは、1つ又は複数の記憶装置にメディア・ファイルの選択を効率的に送信するようユーザが操作し得る1つ又は複数の構成要素を含み得る。別の実現形態では、送信機は、記憶装置に対するアクセスが付与されるために、アクセス情報(例えば、ログイン及び/若しくはパスワード)並びに/又は装置識別情報をメディア・ファイルに加えることができる。首尾良く記憶された後に、ユーザは、要求されたメディア・ファイルの取り出しのために1つ又は複数の記憶装置に、メディア要求エンティティを導き得る。例えば、送信機のユーザは、低分解能画像の収集物を複数の潜在購入者に送信し、特定の画像に対して最高価格を提示する購入者を、選択された画像の高分解能バージョンから適切な記憶装置に導くことができる。送信機のユーザは、中に含まれるメディア・ファイル及び/又は記憶装置に対するアクセスを購入者が得るために必要な更なる情報があれば、何でも提供することができる。このようにして、送信機のユーザは、送信機の無線通信チャネルを介してフル及び/又はプレビューの品質画像の複数の送信の必要性をなくし、それにより、時間を節減し、取引処理を迅速化させる。
【0045】
ユーザ・インタフェースは、この例では、模擬フィルムストリップとして構成されたメディア・ファイル・サムネイルの収集物を更に含む。別の実施例では、特定のメモリ記憶装置の内容は、更に、又は、あるいは、ファイル名リスト、ディレクトリ構造等において表示され得る。特定のサムネイル583は、フルサイズの表示画面501における表示のために、収集物において選択し、かつ/又は強調表示することができる(583)。この例において、送信パッケージに含めるために特定の画像が選択されるか、選択解除されるかを示す選択ボタン586も、各サムネイルに関連付けられる。一実現形態では、選択ボタン586は、送信パッケージに対する特定の画像の包含状態を示すに過ぎない一方、別の実現形態では、ユーザは、送信パッケージに対して画像を含めるか、又は除外するために選択ボタン586を実際に操作し得る。一実施例では、ボタンは、更なる利便性のために、フィルムストリップにおける項目全てを含め/選択し、又は選択解除するよう設けることができる。
【0046】
ユーザ・インタフェースは、アドレス帳インタフェース589を更に含む。これにより、ユーザは、ディレクトリ591内の個々のアドレス、及びグループ指定593を含む宛先指定をブラウジングし、かつ/又は選択し得る。ユーザは、メディア・ファイル・パッケージを送出することができる1つ又は複数のエントリをアドレス帳から選択することができる。インタフェースは、テキスト・ボックス594を更に含み、ユーザは、パッケージを送出することができ、かつ/又はアドレス帳に含めるためのアドレスをタイプ入力することができる。宛先が特定されると、ユーザは、メディア・ファイル・パッケージの送信を起動させるための送出ボタン595を操作することができる。ユーザは、ディレクトリ591において個人を選択し、「追加」ボタン594を作動させることにより、グループ593に含めるために、アドレス・ディレクトリ591から個人を選択することができる。このようにして、ユーザは、単一のグループを選択し、最小の労力で、グループのメンバ全てにパッケージを「送出する」ことができる(595)。
【0047】
ユーザ・インタフェースの別の実現形態では、テキストの入力を容易にするよう、仮想キーボード、キーパッド等を組み入れることができる。別の実現形態では、実際のキーボード、キーパッド等は、送信機装置に組み入れることができる。
【0048】
通信プロトコルの選択
図6は、送信機の動作の一実施例における自動通信プロトコル選択の論理フローの実現形態を示す。通信プロトコルが、601で、検査されていないプロトコル全てのグループから選ばれ、このプロトコルが605で検査される。例えば、プロトコルの検査は、特定のプロトコルにより、1つ又は複数のトークン情報単位を送出し/しようとし、転送速度、信頼度を監視し、適切な基地局の報告された信号強度を監視する工程を含み得る。検査に基づいて、送信機は、特定の通信プロトコルが送信オプションとして利用可能であるか否か(例えば、イーサネット(登録商標)ケーブルが接続されているか、送信機が特定の携帯電話ネットワーク内にあるか否か等)を判定し、否定の場合、特定のプロトコルは無視される。これには、一実現形態では、ユーザ・インタフェースにおけるプロトコル・ボタン(例えば、
図5中の550を参照)のハッシング等が付随し得る。一方、通信プロトコルが利用可能な場合、そのプロトコルを使用した伝送の期待されたインテグリティ及び/又は特性に基づいてスコアをプロトコルに割り当てることができる(620)。送信機は625で、検査するプロトコルがより多く存在するか否かを検査し、肯定の場合、601に戻る。さもなければ、630で、スコアが、利用可能なプロトコルにわたって比較され、最高のスコアのプロトコルが、パッケージの送出(635)に使用するために選択される。
【0049】
別の実現形態では、ユーザには、自動通信プロトコル選択をオーバライドし、パッケージ送信のための別の利用可能な通信プロトコルを選択するオプションが提供され得る。別の実現形態では、ユーザには、パッケージの送信のために、利用可能な通信プロトコルの選択における単独の決定権が与えられ得、転送速度、適切な基地局の報告された信号強度、及び/又はインテグリティ・スコアなどの、決定において支援するための情報が提供され得る。
【0050】
前述の検査中、送信機は、現在の転送速度、特定の時間及び場所に対するそのプロトコルのコストを求め、そういうものとして、ユーザに提案を行う。例えば、送信機は、通信の費用が最も低い方法、又は通信の速度が最も高い方法を強調表示するよう構成することが可能である。一実施例では、送信機は、選択されたパッケージを送信するための推定時間、及び自分のオプションをユーザにより良く通知するプロトコル・オプションそれぞれの下での推定コストを表示することが可能である。更に別の実現形態では、送信機は、転送効率、信頼度、速度等を最大にするために、必要に応じて、2つ以上の通信プロトコルにわたってパケット・データを配布することにし得る。
【0051】
メディア要求管理
一実施例では、送信機は、メディア・ファイルを要求するメッセージの受信を検出し、かつ/又はメディア・ファイルを要求するメッセージの受信に応答するよう構成し得る。
図7は、送信機の動作の一実施例におけるメディア要求管理の実現形態を示す。送信機は、701で、メディア・ファイルを要求する1つ又は複数のメッセージを受信し、前述のメッセージの内容が、705で、期待された内容についてサーチされる。例えば、送信機は、件名ヘッダにおけるメディア・ファイルID番号とともにワード「要求」を含める旨の適切にフォーマッティングされたメディア要求メッセージを予期することができる。710では、送信機は、2つ以上の要求メッセージが存在しているか否かを判定し、否定の場合、要求側のエンティティへの送出を予期して、730で、1つ又は複数の要求されたメディア・ファイルをパッケージ化することに進む。しかし、2つ以上のエンティティから受信された要求メッセージが存在している場合、送信機は、メディア・ファイルを送出すべき適切な要求側エンティティを選択するために、要求メッセージから十分な情報が抽出されているか否かを判定する(715)。選択を行うために更なる情報が必要な場合、720で、その情報が要求メッセージから抽出される。十分な情報が、要求メッセージから抽出された場合、送信機は、725で、選択基準の組に照らしてその情報に基づいて、要求されたメディア・ファイルを送出すべき、要求側エンティティの部分集合を選択することができる。
【0052】
選択基準及び関連付けられた情報要件の特性は、送信機の別々のアプリケーションにおいて異なり得る。例えば、ユーザは、要求メッセージを送出するために、最初の3つの要求側エンティティに、要求されたディジタル・メディア・ファイルを送出することを望み得る。よって、送信機は、各要求メッセージに関連付けられた日付及び/又は時刻を問い合わせ、最先の日付及び時刻を有する3つのメッセージを選択する。種々のアプリケーションにおいて検討され得る基準及び/又は関連付けられたメッセージ情報の他の例は、メディア・ファイルとの交換で提供される支払いの額、要求されたメディア・ファイルの数、好ましい受信者としての1つ又は複数の要求側エンティティの識別情報等であり得る。
【0053】
適切なメディア・ファイル受信者が指定されると、1つ又は複数の要求されたメディア・ファイルは、前述の受信者に対する送信の準備のために、730で、パッケージ化される。送信のためにここでパッケージ化されるバージョンは、透かしを分かりにくくすることがないフル分解能のバージョンであり得る。一実現形態では、送信機は、更なる送信機のユーザ介入なしで、指定された受信者にメディア・ファイル・パッケージを自動的に送信するよう構成することができる(735)。別の実現形態では、送信機は、メディア・ファイル・パッケージが作成されており、指定された受信者に向けた準備ができている旨の通知でユーザにプロンプトするよう構成することができる(740)。プロンプトは、メディア・ファイル・パッケージの送信をユーザが容易に行おうとすることを可能にするワンクリック送信機能も含み得る。更に別の実現形態では、送信機は、意図された送信についてユーザにプロンプトし、肯定応答を受信するまで、送信パッケージを作成しない。
【0054】
前述の変形は、契約上の義務がデータ交換の一部になることを可能にする。例えば、ユーザが、受信者の組に低分解能画像を送出した場合、送信は、低分解能画像毎の一意の文書識別子及びリンクを含み得る。この送信は、リンクをユーザが選択すると、選択された画像のフル分解能バージョンを購入することに契約上拘束されることを明確にする契約上の文言を含み得る。ユーザは、この契約部分において、フル分解能画像の購入価格、及び使用条件を規定することができる。一実施例では、前述の契約情報は、ユーザが条件を変更することができる署名ボイラープレートとして実現することができる。一実施例では、低減させた分解能の画像の受信者は、フル分解能画像のうちの1つを望む場合、電子メールにおいて供給されたリンク上にクリックし得る。一実施例では、件名行において、選択された画像の一意の識別子で、元の送出者への応答電子メールを予め満たす「宛先」リンクであり得る。先着順サービス・モデルの場合、画像に対する特定のリンクを選択することにより、応答する第1の受信者にはその場合、画像のフル・バージョンが与えられる。一実施例では、送信機は、前述の電子メールを受信者から受信した場合、フル分解能バージョンを要求する受信者の戻り電子メールを解析し、一意の識別子を使用して、フル分解能画像を見つけ、その画像を「販売済」としてマーキングし、第1の購入者にのみ、フル分解能画像を自動的に送出する。別の実施例では、オークション・モデルを使用することができる。オークション・モデルでは、送信機は、特定量の時間だけ待ち、その画像の何れかについて最高額を応答者の誰が提示したかを判断し、フル分解能画像を勝利応札者に送出する。一実施例では、オークション・アウトレット・サイト(scoopt.comなど)は、オークションを行うよう作動させることができる。別の実施例では、送信機は、イーベイ・オークションを自動的に作成することができる。イーベイ・モデルでは、ユーザは、送信機に、自分のイーベイのログイン名及びパスワードを供給し、送信機は、イーベイに接続して、低減させた品質画像に基づいてオークションを作成し、イーベイ・オークションに対するリンクを、低分解能画像受信者のリストに送出する。このイーベイ・モデルは、低減させた分解能が、イーベイ・オークションで入手可能であり、送信機からの更なる再送信を何ら必要としないので、送信を大きく削減するという利点を有する。
【0055】
図8は、送信機動作の一実施例におけるユーザ・インタフェースの実現形態を示す。この実施例におけるユーザ・インタフェースは、電源ボタン810により、電源供給をオン、オフし得るタッチ画面ディスプレイ820として構成される。この実施例では、LEDインディケータの収集物815が、送信機に対して、利用可能な通信プロトコル(例えば、ワイファイ、ブルートゥース、GPRS、CDMA、及びイーサネット(登録商標))を示す。この実現形態では、ワイファイLEDインディケータがオン(送信機がワイファイ・ネットワークの通信圏内にあるということを示している)である。他の送信機実現形態では、別々の通信プロトコルの利用可能性及び接続性も、タッチ画面ディスプレイ820上に表示することができ、送信機のユーザは、使用する対象の通信プロトコルがどれであるかを選択することが可能にされ得る。例えば、イーサネット(登録商標)プロトコルもワイファイ通信プロトコルも利用可能な場合、ユーザは、セキュリティの考慮点が理由で、イーサネット(登録商標)を使用することにし得る。更なる実現形態では、使用する対象のプロトコルは、プロトコルの特性及び/又はインテグリティの解析に基づいて送信機によって自動的に選択することができる。別の実施例では、費用が最も低い通信プロトコルは、送信機によって自動的に選択することができる。一実現形態では、送信機が、電源ボタン810を使用してオンにされた場合、ウィンドウ825がポップアップし、メモリ・メディアを挿入する旨をユーザにプロンプトし得る。前述の通り、送信機動作の一実施例では、メモリ・メディアは、コンパクト・フラッシュ・メモリ・カード、セキュア・ディジタル(SD)フラッシュ・メモリ・カード、XD(最先端のディジタル)ピクチャ・カード、ミニSD及びメモリ・スティックに限定されないが、それらを含み得る。
【0056】
図9は、送信機の動作の一実施例において編集するために画像を選択するためのユーザ・インタフェースの実現形態を示す。この実現形態では、ユーザが、受け入れ可能なメモリ媒体を送信機に挿入すると、タブ・メニュー910が、挿入されたメモリ媒体に記憶された画像をユーザが選択し、編集し、プレビューし、送出することを可能にするために現れ得る。一実現形態では、タブ・メニュー910の利用可能なタブ・ページは、サブネイル、写真編集、プレビュー及び送出であり得る。
図9は、タブ・メニュー910のサムネイル・ページの一実現形態のユーザ・インタフェースを示す。この実現形態では、挿入された媒体上の利用可能な画像のサムネイルをマトリクス構成において表示することができ、スクロール・バー930は、より多くのサムネイルをユーザが表示することを可能にし得る。ユーザは、写真編集及び送出のために画像を選択するためにタッチ画面ディスプレイを使用することができる。サムネイル920が選択されると、選択されたサムネイルの周りに太字の境界が現れ得、メールのアイコン・タグが、選択されたサムネイルの隅に現れ得、画像ファイル名をディスプレイ上に示し得る(935)。一実施例では、送信機は、ユーザがファイル名を変更することを可能にし得る。一実現形態では、選択ショートカット・ボタン940は、利用可能なサムネイル全てをユーザが選択又は選択解除することを可能にし得る。更なる実現形態では、ユーザは、サムネイル上にダブルクリックすることにより、画像にズームインし、選択するか否かを判定するために、画像の詳細を検討することができる。画像の選択が完了すると、ユーザは、必要な写真編集に進むために、「次」ボタン950をヒットし得る。
【0057】
図10は、送信機の動作の一実施例における画像編集のためのユーザ・インタフェース(写真編集タブ)の実現形態を示す。前述の実現形態では、写真編集タブは、すばやく、かつ便利な取り出しのために、画像リール1010に記憶されたユーザ選択サムネイルの収集物を含み得る。ユーザが、画像リール1010に記憶された利用可能なサムネイルの収集物からのサムネイルを選択又は強調表示すると、選択された画像のフルサイズが、画像表示領域1015に表示され得、表示領域の左の画像編集オプション・メニュー1020を介してアクセス可能であり得る種々の編集ツールをユーザが利用することを可能にする。一実現形態では、画像編集オプション・メニュー1020は、これらに限定されないが、クロップ・ツール、選択/サイズ変更ツール、回転ツール、赤目軽減ツール、輝度調節ツール、色相調節ツール、鮮鋭度調節ツール等を含む種々の画像編集ツールを表すアイコンのリストを含み得る。ユーザが画像編集ツールを選択すると、選択された画像特性の変形のレベルをユーザが調節することを可能にする拡張調節器1030がポップアップし得る。
図10の写真編集ページのユーザ・インタフェースは、ポップアップ・メニューの選択を更に含み、それにより、ユーザは、所望のファイル形式1040、分解能1043、及び/又は透かし1046を、表示されたファイルについて選択することができる。1つの送信機の実現形態では、ファイル形式オプション1040は、これらに限定されないが、JPEG、TIFF、BMP、未処理画像/ビデオ/オーディオ、GIF、TGA、PCX、AVI、WMV、リアルビデオ、リアルオーディオ、MPEG1−4、ISOイメージ、ZIP、RAR等などの選択を受け入れ得る。分解能オプション1043は、高、中、低、最大、プレビュー等などの選択を受け入れ得る。別の実現形態では、分解能は、スライダ・ウィジェット又は同様なインタフェース構成部分を使用して指定することができるような連続した変形を受け入れることができる。透かしオプション1040は、透かしなし、並びに/又は、作成され、アップロードされた透かしの選択の何れか、及び/若しくはユーザによって記憶された透かしに対応する選択を受け入れ得る。一実施例では、「新たな」オプションは、オンデマンドで新たな透かしをユ―ザが作成するためにユーザに利用可能である。一実施例では、新たな透かしは、これらに限定されないが、ユーザの名前、ユーザの社名、画像の所望の販売価格等を含み得る。一実現形態では、ユーザが、「価格設定」ボタン1048上をクリックすると、選択された画像の所望の販売価格をユーザが設定することを可能にするポップアップ・ウィンドウが現れ得る。
図10における表示領域は、表示領域において表示された画像ファイルを保存し、復元し、かつ/又は削除するために編集ボタン1050を更に含み得る。タブ・オプション・ボタン1060により、ユーザが、次のタブのページに移動して編集画像をプレビューし、又は、先行のタブ・ページに移動して画像選択を変更することを可能し得る。
【0058】
図11は、送信機の動作の一実施例において画像に透かしを加えるためのユーザ・インタフェースの実現形態を示す。前述の実現形態では、ユーザは、透かしボタン1110を押すことにより、透かしアプリケーションをオンにし得る。ユーザが、加える対象の透かしのタイプを選択しなかった場合、デフォールトの透かしが、選択された画像に加えられる。前述の通り、更なる実現形態では、ユーザは、これらに限定されないが、ユーザの名前、ユーザの社名、ユーザの連絡先情報、画像について許容可能な最低販売価格等を含み得る新たな透かしを作成し得る。
図11に示す例では、選択された画像1115に加えられる透かしは、画像について許容可能な最低販売価格(例えば、「50英ポンドの価格」である。何れの時点でも、写真編集タブの編集オプションは、表示された画像をユーザが保存し、復元し、又は削除することを可能にし得る。
【0059】
図12乃至
図14は、送信機動作の一実施例における伝送のための画像を選択し、プレビューするためのユーザ・インタフェースの実現形態を示す。この実現形態では、プレビュー・タブ1210は、ユーザが、選択され、場合によっては編集された画像をプレビューし、添付として、選択された画像とともに送出する対象のメッセージを構成することを可能にし得る。構成されたメッセージは、件名1215及び本文1220を含み得る。一実現形態では、ユーザが、テキスト・メッセージの領域(又は件名1215)上をタップ又はクリックすると、メッセージ1220の内容(又はメッセージの件名1215)をユーザが編集することを可能にし得る画面上キーパッド1410が、
図14に表示されたもののように現れ得る。更なる実現形態では、テキストの入力を容易にするよう外部キーボードを組み入れることができる。一実現形態では、
図12に示すもののように、プレビュー・タブ1210は、すばやく、かつ便利な取り出しのために画像リール1225に記憶された選択された画像の収集物を含み得、透かしアプリケーション1240は、送出する対象の画像全てに透かしをユーザが加えることを可能にし得る。プレビュー・タブ1210は、選択された写真の価格を設定するか、又は写真全ての価格を設定するためのボタン1250をユーザに提供することができる。一実現形態では、プレビュー・タブは、更に、画像に加えられた透かしの一部として、設定された価格をユーザが有することを可能にし得る。
図12の実現形態では、ユーザは、更に、「画像の追加/除去」ボタン1230を押すことにより、添付画像の収集物との間で画像の追加又は除去を行うことにし得る。
図13に示すように、一実現形態では、ユーザが、添付された画像選択との間での画像の追加又は除去を行いたい場合、ユーザは、画像選択に対する必要な変更を行うために、サムネイル・タブ1310に戻され得る。編集のために先行して選択されたサムネイルは、送出するために自動的に選択され、メール・アイコン・タグは、先行して選択された画像それぞれの隅部に現れ得る。ユーザは、上記手順に応じて自分の画像選択を変更し、次いで、必要な画像編集を行うために写真編集タブに進み得る。画像選択が最終化され、付随するメッセージが構成されると、ユーザは、「送出」タブである次のタブのページに進むために「次」ボタン上をクリックし得る。
【0060】
図15A乃至
図15Cは、送信機の動作の一実施例においてメッセージを送出するためのユーザ・インタフェースの実現形態を示す。この実現形態では、
図15Aの送出タブ1510は、メッセージを電子メッセージ受信者リスト1515にユーザが送出することを可能にし得る。他の実現形態では、送信機は、MMSメッセージ、スカイプ・メッセージ、AIMメッセージ等を送出するよう構成され得る。この実現形態では、ユーザは、連絡先グループ又は連絡先1520をまず表示することにより、メッセージ受信者リスト1515を選ぶことができる。
図15Aの例では、連絡先タブ1520が選択され、メッセージを送出する対象の連絡先をユーザが選択することを可能にするスクロール・ダウン連絡先リスト1525が現れる。一実現形態では、連絡先がスクロールダウン・リストから選択されると、連絡先の電子メール情報が、総合メッセージ受信者リスト1515に直ちに現れる。他の実現形態では、ユーザは、新たな連絡先又は連絡先グループを作成するために、又は、連絡先リストに追加することなく、個人の連絡先情報にタイプ入力するために「追加」ボタン1530を選択することができる。
図15Bの例では、グループ・タブ1520が選択され、メッセージを送出する対象のグループをユーザが選択することを可能にするスクロール・ダウン・グループ・リスト1555が選択される。「ザ・ガーディアン」や「タイムズ・オンライン」などの主要メディア刊行物のデフォールト・グループ、及び「フレンズ」や「ワーク・コリーグ」などの、ユーザが作ったグループを含み得る。一実現形態では、送信機は、適切な「グループを発足させる」ボタン1560を押すことにより、新たなグループをユーザが作ることも可能にし得る。送信機は、ユーザが、メッセージを取り消し(1545)、メッセージのドラフトを保存し(1550)、又はメッセージを送出する(1540)ことも可能にし得る。ユーザが「送出」ボタンを選択すると(1540)、メッセージ送出処理を示す、
図15Cに表示されたような送出確認ウィンドウ1570が現れる。一実現形態では、シルフィード、バルサ等などのオープンソース電子メール・プログラムによって提供される構成部分は、それらのそれぞれのAPIを介してアクセスすることができる。他の実現形態では、リナックス・オペレーティング・システムに基づいた非常にカスタム化された電子メール・クライアントも、送信機によって使用することができる。
【0061】
一実施例では、
図16A乃至
図16Cは、低分解能画像(サムネイル)の選択を含む、送信機から発信された電子メール・メッセージを受信する局面、及び選択された画像を購入するか、又は選択された画像に応札する局面を示す画面画像図である。一実現形態では、
図16Aは、「ニュースデスク」によって受信され、電子メール・アドレス「yyy@
…com」を備えた送信機によって発信された電子メール・メッセージの画面画像図のものである。電子メール・メッセージ1620は、サムネイル画像の選択を表示し、受信者が、画像をプレビューし、その何れかを購入するか、又はその何れかに応札するかを決定することを可能にし得る。
図16Bは、ニュースデスクによって受信された電子メール・メッセージ1620の拡大されたビューを示す。一実現形態では、全権利の譲渡のための画像の募集を行う電子メール・メッセージは、電子メールの本文中に画像サムネイル1625を表示し、種々の動作を行うために種々のリンク上を受信者がクリックすることをプロンプトし得る。例えば、一リンク1630は、固定提示価格で、表示された写真全てを受信者が購入することを可能にし得、別のリンク1633は、購入又は応札する対象の写真を受信者が選ぶことを可能にし得、第3のリンク1636は、写真の何れかを購入する意図がない旨を受信者が示すことを可能にし得る。一実現形態では、受信者がリンク1633を作動させると、写真についての更なる情報を備えたウェブ・サイト1645を表示する、
図16Cのものなどのブラウザ・ウィンドウ1640が、開き得る。例えば、Superjournoによる販売の募集が行われた写真は、列1640に表示され得、各写真の隣に、各写真に対して行う動作を受信者が示すことを可能にする適切なタブ(1650A乃至1650C)が現れ得る。一実現形態では、タブ1650Aは、写真毎の提示価格について受信者に通知し、その提示価格で各写真を購入し、別の額で各写真に対して応札し、又は、写真に対して関心がない旨を示すオプションについての情報を提供するために使用することができる。一実現形態では、タブ1650Aの選択の1つをデフォールトによって選択することができる。
図16Cの例では、受信者は、提示価格で第1の写真を購入し、第3の写真に対して50ドルで応札することにし得る。受信者は、写真リスト1640を調べ、適切なタブ1650上で写真毎の自分の選択を示すと、選択された写真を購入するか、又は選択された写真にビッドするためにボタン1660上をクリックすることができる。ビッド又は購入価格が受信者によって首尾良く行われた購入をもたらし、受信者の支払方法が検証された場合、確認電子メールが、注文の明細、及びフル分解能画像として添付された購入された画像とともに受信者に送出され得る。更なる実施例では、写真に対するビッドの試行が首尾良く行われなかった後、受信者には、同じ写真に対する次のビッド試行が、特定の時間量の後にのみ、来ることが可能である旨が指示され得る。更なる実現形態では、首尾良く行われなかった試行の後、受信者には、更に、写真の購入に必要な新たな最小額の一カウンター・オファが与えられ得る。
【0062】
種々のアプリケーション
送信機は、広い範囲のメディア・アプリケーションに適用することができる、ディジタル・メディア・ファイルを表示し、記憶し、編集し、送信するための効率的かつ効果的な手段を提供する。一実施例では、送信機は、低減させた品質及び透かしを入れた証明を送出することを可能にすることにより、写真に対するコントロールを維持する一方で、複数の通信社、新聞、雑誌、テレビ・スタジオ、ウェブ・サイト等に写真又はビデオをすばやく処理し、編集し、送出するために写真家、報道写真家等によって使用することができる。送信機の幅広い通信機能は、写真家が遠隔の場所にいても、利用可能な通信ネットワークを位置特定し、活用することの効果が最大であることを確実にする。送信機の、特徴、特に、分解能調節及び透かし付加を可能にする特徴は、ユーザが、より高い品質のオリジナルを送出する前の初期の承認のために、メディア・ファイルのデモ又はプレビュー品質バージョンをユーザが送出することを可能にする。
【0063】
別の実施例では、送信機は、ファッション産業内又は娯楽産業内で使用することができる。例えば、送信機は、更なる写真についての命令及び/又はフィードバックを受信するために、雑誌、広告主等に送出する前に基本的な編集をファッション写真家が写真にすばやく加えることを可能にし得る。選択された写真を次いで、公表するために高品質形式で送出し得る。ファッション写真撮影が、1つ又は複数の標準的な通信ネットワークによるカバレッジを欠く遠隔の場所において多くの場合に行われるので、送信機はこの意味合いにおいて特に有用であり得る。別の例では、当該領域におけるネットワーク・カバレッジをあまり考慮することなく、候補の場所の高品質画像をフィルム・ロケーションのスカウトがディレクター、プロデューサー等にすばやく送出することを可能にする。送信機は、前述の場所におけるビデオ及び/又はオーディオのフッテージの処理又は送信も可能にし得る。前述の実施例の何れにおいても、画像とともに、最終画像の受信者に請求書を送るオプションも含まれ得る。別の実施例では、送信機は、印刷された写真を生成するために、種々のプリンタとインタフェースするようパラレル・ポート、USBポート等を含み、かつ/又は使用し得る。送信機は、CD、DVD、ビデオ・カセット等の再生を容易にするためのドライブ、ポート等を更に含み得る。別の実施例では、送信機は、送信機装置の本体内に、一体化されたプリンタに組み入れ得る。前述のプリンタは、写真、並びに、アドレス・ラベル、封筒、切手、及び/又は切手と同等のコード、バー・コード、マトリクス・コード等を印刷することができる。
【0064】
別の実施例では、送信機は、汎用メディア・ファイル送信装置として使用することができる。送信機は、非常に多くの種類の通信ネットワーク、プロトコル及び形式と互換であるので、単一のプロトコルの装置及びシステムがその一意のホスト・ネットワークの圏外にあり得る状態においてデータ伝送ストリームに結合するうえで非常に効果的である。理想的には、送信機は、ユーザが、不慣れな又は遠隔な環境に位置する一方で、メディアを処理し、記憶し、又は送信したい旅行及び/又は旅行案内業関連の活動に適している。特に、送信機は、モバイル・ブログ・アプリケーションを容易にする。
【0065】
別の実施例では、送信機は旅行案内業において使用することができる。例えば、送信機対応装置は、ユーザが、メモリ・カードや他のデータ・インタフェース(例えば、カメラ・ケーブル)を差込み、基本的な編集をその写真に加え、自分の電子メール・アドレス又はその友人及び/若しくは家族の電子メール・アドレスに写真を直ちに送出して、ウェブ・サイト上で写真を公表する等を可能にするようテーマ・パークにおいて使用することができる。写真を遠隔に記憶すると、ユーザは次いで、その後のメディア獲得用に空間を空けるためにメモリ・カードからファイルを消去することができる。一部の実現形態では、送信機対応装置は、このサービスに対して課金し得る。別の例では、送信機対応装置は、サファリ・ツアーの一部として使用することができる。装置は、獲得する数多くの高品質の写真及びビデオ・ファイルをサファリに行く人が記憶し、送信することを可能にするために、基地局において設けるか、又はサファリの車両に一体化し得る。
【0066】
別の実施例では、送信機は、いくつかのセキュリティ、法令執行、及び/又は軍事アプリケーションにおいて使用することができる。送信機の遠隔の場所の柔軟性、及び高品質メディアを処理し、送信することができることにより、理想的には、監視及び偵察に適している。更に、送信機の機能により、顔、指紋、網膜、耳の形状、並びに/又は、詳細な分析及び/若しくは識別を可能にするうえで十分な品質を有する、一意に識別する他の特徴の画像を処理し、記憶し、送信するために使用することが可能になる。一実現形態では、送信機によって構成された装置は、パトカー、軍事車両等に搭載し得る。別の実現形態では、送信機を構成した装置は、セキュリティを向上させるために一体化された指紋スキャナ及び/又は網膜スキャナを更に含み得る。
【0067】
送信機コントローラ
本願の
図17は、ブロック図で送信機コントロ―ラ1701の本発明の局面を示す。この実施例では、送信機コントローラ1701は、データベース、データベース要素、デ―タベース要素フィールド及び/又は他の関連データを集約し、処理し、記憶し、サーチし、サービスし、識別し、命令し、生成し、照合し、かつ/又は更新する役目を担い得る。
【0068】
通常、人間及び/又は他のシステムであり得るユーザは、情報処理を容易にするための情報技術システム(例えば、共通コンピュータ)を作動させる。同様に、コンピュータは、情報を処理するためのプロセッサを使用する。前述のプロセッサは、多くの場合、中央処理装置(CPU)として表される。プロセッサの共通の形態は、マイクロプロセッサとして表される。CPUは、種々の動作を可能にするための通信信号を使用する。プログラム及び/又はデータ構成部分は所望の動作を容易にするので、前述の通信信号はバッチで記憶し、かつ/又は送信することができる。前述の記憶された命令コード信号は、所望の動作を行うためにCPU回路構成部分を作動させることができる。通常のタイプのプログラムは、通常、コンピュータ上でCPUによって実行されるコンピュータ・オペレーティング・システムである。オペレーティング・システムは、ユーザがコンピュータ情報技術及び資源にアクセスし、動作させることを可能にし、容易にする。情報技術システムにおいて使用される共通の資源には、データがコンピュータを出入りし得る入出力機構、データを保存することができるメモリ記憶装置、及び情報を処理することができるプロセッサを含む。多くの場合、情報技術システムは、(通常、データベース・プログラムによって容易にされる)その後の取り出し、解析及び操作のためにデータを収集するために使用される。情報技術システムは、ユーザが、種々のシステム構成部分にアクセスし、種々のシステム構成部分を動作させることを可能にするインタフェースを提供する。
【0069】
一実施例では、送信機コントローラ1701は、これらに限定されないが、ユーザ入力装置1711からの1つ又は複数のユーザ、周辺装置1712、暗号プロセッサ装置1728、及び/又は通信ネットワーク1713などのエンティティに接続され、かつ/又は前述のエンティティと通信することができる。
【0070】
ネットワークは、通常、グラフ・トポロジにおけるクライアント、サーバ及び中間ノードの相互接続及び相互作用を含むものと考えられている。本開示を通して使用される「サーバ」の語は一般に、通信ネットワークを介して遠隔ユーザの要求を処理し、前述の要求に応答する、コンピュータ、他の装置、プログラム、又はそれらの組合せを表す。サーバは、要求側の「クライアント」にその情報を出す。本明細書及び特許請求の範囲記載の「クライアント」の語は一般に、通信ネットワークを介して、要求を処理し、行い、サーバからの何れかの応答を取得し、処理することができる、コンピュータ、他の装置、プログラム、又はそれらの組合せを表す。情報及び要求を容易にし、処理し、かつ/又は、ソース・ユーザから宛先ユーザへの情報の通過を促進する、コンピュータ、他の装置、プログラム、又はそれらの組合せは通常、「ノード」として表される。ネットワークは一般に、ソース点から宛先への情報の転送を容易にするものと考えられている。ソースから宛先への情報の通過を促進する役目を特に担うノードは通常、「ルータ」と呼ばれる。ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ピコ・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、無線ネットワーク(WLAN)等などの多くの形態のネットワークが存在している。例えば、インターネットは一般に、遠隔クライアント及びサーバが、互いにアクセスし、相互運用し得る数多くのネットワークの相互接続であるものとして受け入れられている。
【0071】
送信機コントローラ1701は、これに限定されないが、メモリ1729に接続されたコンピュータ・システム化手段1702などの構成部分を含み得る通常のコンピュータ・システムに基づき得る。
【0072】
コンピュータ・システム化手段
コンピュータ・システム化手段1702は、クロック1730、中央処理装置(CPU)1703、リード・オンリ・メモリ(ROM)1706、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)1705、及び/又はインタフェース・バス1707を含み得、必然でないが、最も頻繁には、全て、システム・バス1704を介して、相互接続され、かつ/又は通信する。任意的には、コンピュータ・システム化手段は、内部電源1786に接続され得る。任意的には、暗号プロセッサ1726はシステム・バスに接続され得る。システム・クロックは通常、水晶発振器を有し、ベース信号を供給する。クロックは通常、コンピュータ・システム化手段において相互接続された他の構成部分のベース動作周波数を増減させる種々のクロック乗算器、及びシステム・バスに結合される。コンピュータ・システム化手段内の種々の構成部分及びクロックは、システムにわたって情報を実施する信号を駆動させる。コンピュータ・システム化手段にわたる情報を実施する信号の前述の送信及び受信は通常、通信として表すことができる。前述の通信信号は更に送信し、受信することができ、通信ネットワーク、入力装置、他のコンピュータ・システム化手段、周辺装置等への、現在のコンピュータ・システム化手段より先への戻り及び/又は回答の信号通信の原因であり得る。当然、上記構成部分は何れも、互いに直接接続され、CPUに接続され、かつ/又は、種々のコンピュータ・システムによって例示されるように使用される種々の変形において編成され得る。
【0073】
CPUは、ユーザ及び/又はシステム生成要求を実行するためにプログラム構成部分を実行するために適切な少なくとも1つの高速データ・プロセッサを備える。CPUは、AMDのアスロン、デュロン及び/又はオプテロン、IBM及び/又はモトローラのパワーPC、IBM及びソニーのセル・プロセッサ、インテルのセレロン、アイタニウム、ペンティアム(登録商標)、ゼオン及び/又はXスケール等のプロセッサなどのマイクロプロセッサであり得る。CPUは、従来のデータ処理手法に応じて、記憶された信号プログラム・コードを実行するために導電性コンジットを通過する信号を介してメモリと相互作用する。前述の信号通過は、種々のインタフェースを介した、送信機コントローラ内の通信、及びその先の通信を容易にする。処理要件が、より高速を要求する場合、並列、メインフレーム、及び/又はス―パーコンピータ・アーキテクチャを同様に使用することができる。あるいは、導入要件が、より大きな携帯性を要求する場合、より小型の携帯情報端末(PDA)を使用することができる。
【0074】
電源
電源1786は、電源セル(アルカリ性、水素化リチウム、リチウム・イオン、リチウム高分子、ニッケル・カドミウム、太陽電池等)などの小型電子回路ボード装置に電源供給するための何れかの標準的な形態のものであり得る。他のタイプのAC又はDC電源を使用することもできる。太陽電池の場合、一実施例では、ケースには、太陽電池がフォトニック・エネルギを捕捉することができる開口部が設けられている。電源セル1786は、送信機の相互接続されたその後の構成部分の少なくとも1つに接続され、それにより、その後の構成部分全てに電流を供給する。一実施例では、電源1786は、システム・バス構成部分1704に接続される。別の実施例では、外部電源1786は、I/O1708インタフェースを介した接続によって供給される。例えば、USB及び/又はIEEE1394接続は、接続の両端間でデータ及び電力を収容し、したがって、適切な電力源である。
【0075】
インタフェース・アダプタ
インタフェース・バス1707は、これらに限定されないが、入出力インタフェース(I/O)1708、記憶インタフェース1709、ネットワーク・インタフェース1710等などの、必然的でないが、通常は、アダプタ・カードの形態を呈するいくつかのインタフェース・アダプタを受け入れ、前述のアダプタに接続し、かつ/又は前述のアダプタと通信することができる。任意的には、暗号プロセッサ・インタフェース1727は同様に、インタフェース・バスに接続することができる。インタフェース・バスは、互いの、及び、コンピュータ・システム化手段の他の構成部分とのインタフェース・アダプタの通信を可能にする。インタフェース・アダプタは、互換のインタフェース・バス用に適合される。インタフェース・アダプタは通常、スロット・アーキテクチャを介してインタフェース・バスに接続される。通常のスロット・アーキテクチャは、これらに限定されないが、アクセラレーテッド・グラフィクス・ポート(AGP)、カード・バス、(拡張)業界標準アーキテクチャ((E)ISA)、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MCA)、ヌーバス、周辺装置相互接続(拡張版)(PCI(X))、PCIエクスプレス、パーソナル・コンピュータ・メモリ・カード国際協会(PCMCIA)等などの通常のスロット・アーキテクチャを使用することができる。
【0076】
記憶インタフェース1709は、これらに限定されないが、記憶装置1714、着脱可能ディスク装置等などのいくつかの記憶装置を受け入れ、前述の記憶装置と通信し、かつ/又は前述の記憶装置に接続することができる。記憶インタフェースは、これらに限定されないが、(ウルトラ)(シリアル)アドバンスト・テクノロジ・アタッチメント(パケット・インタフェース)((ウルトラ)(シリアル)ATA(PI))、(拡張)統合ドライブ・エレクトロニクス((E)IDE)、米国電気電子技術者協会送信機(IEEE)1394、ファイバ・チャネル。小型コンピュータ・システム・インタフェース(SCSI)、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)等などの接続プロトコルを使用し得る。
【0077】
ネットワーク・インタフェース1710は、通信ネットワーク1713を受け入れ、通信ネットワーク1713と通信し、かつ/又は通信ネットワーク1713に接続することができる。通信ネットワーク1713を介して、送信機コントローラは、ユーザ1733aにより、遠隔クライアント1733b(例えば、ウェブ・ブラウザを備えたコンピュータ)を介してアクセス可能である。ネットワーク・インタフェースは、これらに限定されないが、直接接続、イーサネット(登録商標)(シック、シン、ツイステッド・ペア10/100/1000ベースT等)、トークン・リング、IEEE802.11a−xなどの無線接続等などの接続プロトコルを使用することができる。通信ネットワークは、直接接続、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、OMNI(インターネット上のノードとしての動作ミッション)、セキュアド・カスタム接続、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、無線ネットワーク(例えば、これらに限定されないが、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)、Iモード等などのプロトコルを使用するもの)の何れか、及び/又は組合せであり得る。ネットワーク・インタフェースは、入出力インタフェースの特殊形態としてみることができる。更に、複数のネットワーク・インタフェース1710は、種々の通信ネットワーク・タイプ1713と作動するために使用することができる。例えば、複数のネットワーク・インタフェースを、ブロードキャスト・ネットワーク、マルチキャスト・ネットワーク、及び/又はユニキャスト・ネットワークを介して通信することを可能にするために使用することができる。
【0078】
入出力インタフェース(I/O)1708は、ユーザ入力装置1711、周辺装置1712、暗号プロセッサ装置1728等を受け入れ、それらと通信し、かつ/又はそれらに接続することができる。I/Oは、それらに限定されないが、アップル・デスクトップ・バス(ADB)、アップル・デスクトップ・コネクタ(ADC)、オーディオ:アナログ、ディジタル、モノラル、RCA、ステレオ等、EEEE1394a乃至b、赤外線、ジョイスティック、キーボード、ミディ、光学式、PC AT、PS/2、パラレル、ラジオ、シリアル、USB、ビデオ・インタフェース、BNC、同軸、コンポジット、ディジタル、ディジタル視覚インタフェース(DVI)、RCA、RFアンテナ、Sビデオ、VGA等、ワイヤレス等などの接続プロトコルを使用することができる。共通出力装置は、ビデオ・インタフェースからの信号を受け入れるテレビ受像機である。更に、ビデオ・インタフェースからの信号を受け入れるインタフェース(例えば、DVI回路及びケーブル)を備えた陰極線管(CRT)又は液晶ディスプレイ(LCD)ベースのモニタを通常含むビデオ・ディスプレイを使用することができる。ビデオ・インタフェースは、コンピュータ・システム化手段によって生成される情報を合成し、ビデオ・メモリ・フレームにおけるコンポジット情報に基づいてビデオ信号を生成する。通常、ビデオ・インタフェースは、ビデオ・ディスプレイ・インタフェース(例えば、RCAコンポジット・ビデオ・ケーブルを受け入れるRCAコンポジット・ビデオ・コネクタ、DVIディスプレイ・ケーブルを受け入れるDVIコネクタ等)を受け入れるビデオ接続インタフェースを介してコンポジット・ビデオ情報を供給する。
【0079】
ユーザ入力装置1711は、カード・リーダ、ドングル、指紋読み取り器、グローブ、グラフィックス・タブレット、ジョイスティック、キーボード、1つ(複数)のマウス、リモコン、網膜読み取り器、トラックボール、トラックパッド等であり得る。
【0080】
周辺装置1712は、I/O、並びに/又は、ネットワーク・インタフェース、記憶インタフェース等などの他の機構と接続し、かつ/又は通信することができる。周辺装置は、オーディオ装置、カメラ、ドングル(例えば、複製保護、ディジタル署名によるセキュアなトランザクションの保証のため)、外部プロセッサ(機能の付加のため)、ゴーグル、マイクロフォン、モニタ、ネットワーク・インタフェース、プリンタ、スキャナ、記憶装置、ビデオ装置、ビデオ・ソース、バイザ等であり得る。
【0081】
ユーザ入力装置及び周辺装置を使用することができるが、送信機コントローラは、埋め込まれた、専用の、かつ/又はモニタなしの(すなわち、ヘッドレスの)装置であって、ネットワーク・インタフェース接続を介してアクセスが備えられる装置として実施することができる。
【0082】
これらに限定されないが、マイクロコントローラ、プロセッサ1726、インタフェース1727及び/又は装置1728などの暗号装置を、送信機コントローラに取り付け、かつ/又は送信機コントローラと通信することができる。MC68HC16マイクロコントローラ(モトローラによって一般的に製造されている)を暗号装置に使用し、かつ/又は暗号装置内で使用することができる。同等なマイクロコントローラ及び/又はプロセッサも使用することができる。MC68HC16マイクロコントローラは、16MHz構成における16ビットの乗算及び累算命令を利用し、512ビットRSA秘密鍵演算を行うために必要であるのは1秒未満である。暗号装置は、相互作用するエージェントからの通信の認証をサポートし、匿名トランザクションを可能にする。暗号装置は、CPUの一部として構成することもできる。入手可能な他の市販専用暗号プロセッサは、VLSIテクノロジの33MHz 6868、又はセマフォア・コミュニケーションの40MHzロードランナー184を含む。
【0083】
メモリ
一般に、情報の記憶及び/又は取り出しにプロセッサが影響を及ぼすことを可能にする機械化及び/又は実施例は何れも、メモリ1729とみなされる。しかし、メモリは、代替可能な技術及び資源であり、よって、何れの数のメモリの実施例も、互いの代わりに、又は互いと協調して使用することができる。送信機コントローラ及び/又はコンピュータ・システム化手段は、種々の形態のメモリ1729を使用することができる。例えば、チップ上のCPUメモリ(例えば、レジスタ)、RAM、ROM、及び何れかの他の記憶装置の機能、ペーパー・パンチ・テープ又はペーパー・パンチ・カード機構によって備えられコンピュータ・システム化手段を構成することができる。当然、前述の実施例は、非常に低い動作速度をもたらす。通常の構成では、メモリ1729は、ROM1706、RAM1705及び記憶装置1714を含む。記憶装置1714は、何れかの通常のコンピュータ・システム記憶装置であり得る。記憶装置は、ドラム、(固定の、かつ/又は着脱可能な)磁気ディスク・ドライブ、光磁気ドライブ、光学式ドライブ(すなわち、CD ROM/RAM/記録可能(R)、書換可能(RW)、DVD R/RW等)、装置アレイ(例えば、冗長性独立ディスク・アレイ(RAID)、及び/又は同様の他の装置を含み得る。よって、コンピュータ・システム化手段は一般に、メモリを必要とし、メモリを利用する。
【0084】
構成部分の収集物
メモリ1729は、これらに限定されないが、オペレーティング・システム構成部分1715(オペレーティング・システム)、情報サーバ構成部分1716(情報サーバ)、ユーザ・インタフェース構成部分1716(情報サーバ)、ユーザ・インタフェース構成部分1717(ユーザ・インタフェース)、ウェブ・ブラウザ構成部分1718(ウェブ・ブラウザ)、データベース1719、メール・サーバ構成部分1721、メール・クライアント構成部分1722、暗号サーバ構成部分1720(暗号サーバ)、送信機構成部分1735等(すなわち、併せて構成部分の収集物)などのプログラム及び/若しくはデータベース構成部分並びに/又はデータの収集物を含み得る。前述の構成部分は、インタフェース・バスを介してアクセス可能な記憶装置及び/又は記憶装置から記憶し、アクセスすることができる。構成部分の収集物におけるものなどの通常でないプログラム構成部分は、通常、局所記憶装置1714に記憶され、メモリ(周辺装置、RAM、通信ネットワーク経由で遠隔記憶機構、ROM、種々のメモリ等など)内にロードされ、かつ/又は記憶することもできる。
【0085】
オペレーティング・システム
オペレーティング・システム構成部分1715は、送信機コントローラの動作を容易にする実行可能なプログラム構成部分である。通常、オペレーティング・システムは、I/O、ネットワーク・インタフェース、周辺装置、記憶装置等のアクセスを容易にする。オペレーティング・システムは、アップル・マッキントッシュOS X(サーバ)、AT&Tプラン9、BeOS、リナックス、ユニックス等のオペレーティング・システムなどのフォールト・トレラント性が高く、スケーラブルで、セキュアなシステムであり得る。しかし、より制限され、かつ/又はよりセキュアでないオペレーティング・システム(アップル・マッキントッシュOS、マイクロソフトDOS、マイクロソフト・ウィンドウズ(登録商標)2000/2003/3.1/95/98/CE/ミレニアム/NT/ビスタ/XP(サーバ)、パームOS等など)も使用することができる。リナックス・モバイル、シンビアン、マイクロソフト・ウィンドウズ(登録商標)・モバイル、アンドロイド等などのモバイル・オペレーティング・システムも使用することができる。オペレーティング・システムは、それ自身等を含む構成部分の収集物における他の構成部分と通信することができる。最も頻繁には、オペレーティング・システムは、他のプログラム構成部分、ユーザ・インタフェース等と通信する。例えば、オペレーティング・システムは、プログラム構成部分、システム、ユーザ及び/データ通信、要求、及び/又は応答を含み、通信し、生成し、取得し、かつ/又は供給することができる。CPUによって実行されると、オペレーティング・システムは、通信ネットワーク、データ、I/O、周辺装置、プログラム構成部分、メモリ、ユーザ入力装置等との相互作用を可能にし得る。オペレーティング・システムは、送信機コントローラが通信ネットワーク1713を介して他のエンティティと通信することを可能にする通信プロトコルを提供することができる。種々の通信プロトコル(これらに限定されないが、マルチキャスト、TCP/IP、UDP、ユニキャスト等など)を、相互作用のためのサブキャリア伝送機構としての送信機コントローラによって使用することができる。
【0086】
情報サーバ
情報サーバ構成部分1716は、CPUによって実行される記憶されたプログラム構成部分である。情報サーバは、これらに限定されないが、アパッチ・ソフトウェア財団のアパッチ、マイクロソフトのインターネット情報サーバ等などの通常のインターネット情報サーバであり得る。情報サーバは、アクティブ・サーバ・ページ(ASP)、アクティブX、(ANSI)(オブジェクティブ)C(++)、C#、共通ゲートウェイ・インタフェース(CGI)スクリプト、ジャバ、ジャバスクリプト、実用的抽出報告用言語(PERL)、パイソン、ウェブオブジェクト等などの機構によるプログラム構成部分の実行を可能にし得る。情報サーバは、これらに限定されないが、ファイル転送プロトコル(FTP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、セキュア・ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTPS)、セキュア・ソケット・レイヤー(SSL)等などのセキュア通信プロトコルをサポートし得る。情報サーバは、ウェブ・ページの形式の結果をウェブ・ブラウザに供給し、他のプログラム構成部分との相互作用によるウェブ・ページの操作された生成を可能にする。HTTP要求のドメイン名システム(DNS)解決部分が特定の情報サーバに解決された後、情報サーバは、HTTP要求の残りに基づいて送信機コントローラ上の特定された場所における情報に対する要求を解決する。例えば、http://123.124.125.126/myInformation.htmlなどの要求は、そのIPアドレスにおける情報サーバに、DNSによって要求「123.124.125.126」のIP部分を解決させ得る。この情報サーバは同様に、更に、その要求の「/myInformation.html」部分のhttp要求を解析し、それを、「myInformation.html」を含むメモリ内の場所に分解する。更に、他の情報サービス・プロトコルを、種々のポートを介して使用することができる(例えば、ポート21を介したFTP通信等)。
情報サーバは、それ自身等又は同様な機構を含む構成部分の収集物における他の構成部分と通信することができる。最も頻繁には、情報サーバは、送信機データベース1719、オペレーティング・システム、他のプログラム構成部分、ユ―ザ・インタフェース、ウェブ・ブラウザ等と通信する。
【0087】
送信機データベ―スに対するアクセスは、いくつかのデータベース・ブリッジ機構を介して(以下に列挙したようなスクリプト言語(例えば、CGI)を介して、かつ、以下に列挙したようなアプリケーション間通信チャネル(例えば、CORBA、ウェブオブジェクト等)を介して)実現することができる。ウェブ・ブラウザを介したデータ要求は何れも、送信機によって要求されるように、適切な文法に、ブリッジ機構によって解析される。一実施例では、情報サーバは、ウェブ・ブラウザによってアクセス可能なウェブ書式を提供する。ウェブ書式における供給フィールドに行われる入力は、特定のフィールドに入力されたものとしてタギングされ、そういうものとして解析される。入力されたタームは、次いで、フィールド・タグとともに転送される。これは、適切なテーブル及び/又はフィールドに導かれるクエリを生成するよう解析器に命令する役割を果たす。一実施例では、解析器は、タギングされたテキスト・エントリに基づいて適切な結合/選択コマンドでサーチ列をインスタンス化することにより、標準SQLにおいてクエリを生成することができ。結果として生じるコマンドは、クエリとして送信機に、ブリッジ機構を介して供給される。クエリからのクエリ結果を生成すると、結果はブリッジ機構を介して転送され、ブリッジ機構による新たな結果のウェブ・ページのフォーマッティング及び生成のために解析され得る。前述の新たな結果のウェブ・ページは次いで、情報サーバに供給され、情報サーバはそれを要求側のウェブ・ブラウザに供給し得る。
【0088】
更に、情報サーバは、プログラム構成部分、システム、ユーザ及び/又はデータ通信、要求、及び/又は応答を含み、通信し、生成し、取得し、かつ/又は供給することができる。
【0089】
ユーザ・インタフェース
コンピュータ・インタフェースの機能は、一部の観点では、自動車の動作インタフェースと同様である。ステアリング・ホイール、変速装置及び速度計などの自動車の動作インタフェース構成要素は、自動車の資源、機能及び状態のアクセス、動作及び表示を容易にする。チェックボックス、カーソル、メニュー、スクローラ、及びウィンドウ(併せて、通常、ウィジェットとして表される)などのコンピュータ相互作用インタフェース構成要素は、データ及びコンピュータ・ハードウェア及びオペレーティング・システム資源、機能及び状態のアクセス、動作及び表示を容易にする。オペレーティング・インタフェースは通常、ユーザ・インタフェースと呼ばれる。アップル・マッキントッシュ・オペレーティング・システムのアクア、マイクロソフトのウィンドウズ(登録商標)XPや、ユニックスのXウィンドウズ(登録商標)などのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)は、情報をアクセスし、ユーザに向けてグラフィックに表示する手段及びベースラインを提供する。
【0090】
ユーザ・インタフェース構成部分1717は、CPUによって実行される記憶されたプログラム構成部分である。ユーザ・インタフェースは、アップル・マッキントッシュOS、例えば、アクア、GNUSTEP、マイクロソフト・ウィンドウズ(登録商標)(NT/XP)、ユニックスXウィンドウズ(登録商標)(KDE、ノーム等)、リナックス(例えば、トロールテックのキュートピア、センチュリー・ソフトウェアのPixil等)、ミスTV等などのオペレーティング・システム及び/又は動作環境により、かつ/あるいは前述のオペレーティング・システム上及び/又は動作環境上で提供される通常のグラフィック・ユーザ・インタフェースであり得る。ユーザ・インタフェースは、テキスト及び/又はグラフィカル機構を介してプログラム構成部分及び/又はシステム機構の表示、実行、相互作用、操作及び/又は動作を可能にし得る。ユーザ・インタフェースは、ユーザがコンピュータ・システムに影響を及ぼし、コンピュータ・システムと相互作用し、かつ/又はコンピュータ・システムを動作させる機構を提供する。ユーザ・インタフェースは、それ自身、及び/又は同様な機構を含む構成部分の収集物における他の構成部分と通信することができる。最も頻繁には、ユーザ・インタフェースは、オペレーティング・システム、他のプログラム構成部分等と通信する。オペレーティング・システムは、プログラム構成部分、システム、ユーザ、及び/又は、データ通信、要求、及び/又は応答を含み、通信し、生成し、取得し、かつ/又は供給することができる。
【0091】
ウェブ・ブラウザ
ウェブ・ブラウザ構成部分1718は、CPUによって実行される記憶されたプログラム構成部分である。ウェブ・ブラウザは、マイクロソフト・インターネット・エクスプローラ又はネットスケープ・ナビゲータなどの通常のハイパテキスト・ビューイング・アプリケーションであり得る。セキュア・ウェブ・ブラウジングは、HTTPS、SSL等による、128ビット(又はそれを超える数のビット)の暗号化を伴って供給され得る。一部のウェブ・ブラウザは、ジャバ、ジャバスクリプト、アクティブX等などの機構を介したプログラム構成部分の実行を可能にする。ウェブ・ブラウザ及び同様の情報アクセス・ツールは、PDA、携帯電話機及び/又は他のモバイル装置に一体化することができる。ウェブ・ブラウザは、それ自身及び/又は同様な機構を含む構成部分の収集物における他の構成部分と通信することができる。最も頻繁には、ウェブ・ブラウザは、情報サーバ、オペレーティング・システム、一体化されたプログラム構成部分(例えば、プラグイン)等と通信する。例えば、これは、プログラム構成部分、システム、ユーザ及び/又はデータ通信、要求、及び/又は応答を含み、通信し、生成し、取得し、かつ/又は供給し得る。当然、ウェブ・ブラウザ及び情報サーバの代わりに、両方の同様な機能を行うために、合成されたアプリケーションを開発することができる。合成アプリケーションは同様に、送信機対応ノードから、ユーザ、ユーザ・エージェント等への情報の取得及び提供に影響を及ぼす。合成されたアプリケーションは、標準的なウェブ・ブラウザを使用するシステムに対して無効であり得る。
【0092】
メール・サーバ
メール・サーバ構成部分1721は、CPU1703によって実行される記憶されたプログラム構成部分である。メール・サーバは、これらに限られないが、センドメール、マイクロソフト・エクスチャンジ等などの通常のインターネット・メール・サーバであり得る。メール・サーバは、ASP、アクティブX、(ANSI)(オブジェクティブ)C(++)、C#、CGIスクリプト、ジャバ、ジャバスクリプト、PERL、パイプ、パイソン、ウェブオブジェクト等などの機構によるプログラム構成部分の実行を可能にし得る。メール・サーバは、これらに限定されないが、インターネット・メッセージ・アクセス・プロトコル(IMAP)、マイクロソフト・エクスチェンジ、ポスト・オフィス・プロトコル(POP3)、簡易メール転送プロトコル(SMTP)等などの通信プロトコルをサポートし得る。メール・サーバは、送信機に送出され、送信機を介して中継され、かつ/又はその他の方法で送信機を通過する着信及び発信のメール・メッセージをルーティングし、転送し、処理することが可能である。
【0093】
送信機へのアクセスは、個々のウェブ・サーバ構成部分及び/又はオペレーティング・システムによって提供されるいくつかのAPIによって実現することができる。
【0094】
更に、メール・サーバは、プログラム構成部分、システム、ユーザ及び/又はデータ通信、要求、及び/又は応答を含み、通信し、生成し、取得し、かつ/又は供給することができる。
【0095】
メール・クライアント
メール・クライアント構成部分1722は、CPU1703によって実行される記憶されたプログラム構成部分である。メール・クライアントは、アップル・メール、マイクロソフト・アントラージュ、マイクロソフト・アウトルック、マイクロソフト・アウトルック・エクスプレス、モジラ・サンダーバード等などの通常のメール・ビューイング・アプリケーションであり得る。メール・クライアントは、IMAP、マイクロソフト・エクスチェンジ、POP3、SMTP等などのいくつかの転送プロトコルをサポートすることができる。シルフィード、バルサ等などのリナックス・ベースのオープン・ソース・モバイル電子メール・クライアントによって提供される構成部分は、それぞれのAPIによってアクセスすることもできる。メール・クライアントは、それ自身及び/又は同様な機構を含む構成部分の収集物における他の構成部分と通信することができる。最も頻繁には、メール・クライアントは、メール・サーバ、オペレーティング・システム、他のメール・クライアント等と通信する。例えば、これは、プログラム構成部分、システム、ユーザ及び/又はデータ通信、要求、及び/又は応答を含み、通信し、生成し、取得し、かつ/又は供給し得る。一般に、メール・クライアントは、電子メール・メッセージを構成し、送信するための機構を提供する。
【0096】
暗号サーバ
暗号サーバ構成部分1720は、CPU1703、暗号プロセッサ1726、暗号プロセッサ・インタフェース1727、暗号プロセッサ装置1728等によって実行される記憶プログラム構成部分である。暗号プロセッサ・インタフェースは、暗号構成部分による暗号化及び/又は復号の要求の迅速化を可能にする。しかし、暗号構成部分は、あるいは、通常のCPU上で実行し得る。暗号構成部分は、供給されたデータの暗号化及び/又は復号を可能にする。暗号構成部分は、対称及び非対称の(例えば、プリティー・グッド・プロテクション(PGP))暗号化及び/又は復号を可能にする。暗号構成部分は、これらに限定されないが、ディジタル証明書(例えば、X.509認証フレームワーク)、ディジタル署名、デュアル署名、エンベローピング、パスワード・アクセス保護、公開鍵管理等などの暗号手法を使用し得る。暗号構成部分は、これらに限定されないが、チェックサム、データ暗号化標準(DES)、楕円曲線暗号化(ECC)、国際データ暗号化アルゴリズム(IDEA)、メッセージ・ダイジェスト5(MD5、一方向のハッシュ関数)、パスワード、リベスト暗号(RC5)、ラインダール、RSA(ロン・リベスト、アディ・シャミア、及びレオナルド・アデルマンにより、西暦1997年に開発されたアルゴリズムを使用するインターネット暗号化及び認証システムである)、セキュア・ハッシュ・アルゴリズム(SHA)、セキュア・ソケット・レイヤ(SSL)、セキュア・ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTPS)等など数多くの(暗号化及び/又は復号)セキュリティ・プロトコルを容易にする。前述の暗号化セキュリティ・プロトコルを使用すれば、送信機は、着信及び/又は発信の通信全てを暗号化することができ、より広い通信ネットワークとの、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)内のノードとしての役目を担い得る。暗号構成部分は、「セキュリティ認可」の処理を容易にし、それにより、資源に対するアクセスが、セキュリティ・プロトコルによって抑制され、暗号構成部分は、セキュアな資源に対する認可されたアクセスを実効化する。更に、暗号構成部分は、例えば、ディジタル・オーディオ・ファイルの一意の署名を得るためにMD5ハッシュを使用して、コンテンツの一意の識別子を提供し得る。暗号構成部分は、それ自身及び/又は同様な機構を含む構成部分の収集物における他の構成部分と通信することができる。暗号構成部分は、通信ネットワークを介した情報のセキュアな伝送により、必要な場合、セキュアなトランザクションを送信機構成部分が行うことを可能にすることができる暗号化手法をサポートする。暗号構成部分は、送信機上の資源のセキュアなアクセスを容易にし、遠隔システム上の保護された資源のアクセスを容易にする。すなわち、保護された資源のクライアント及び/又はサーバとしての役割を果たし得る。最も頻繁には、暗号構成部分は、情報サーバ、オペレーティング・システム、他のプログラム構成部分等と通信する。暗号構成部分は、プログラム構成部分、システム、ユーザ、及び/又は、データ通信、要求、及び/又は応答を含み、通信し、生成し、取得し、かつ/又は供給することができる。
【0097】
送信機データベース
送信機データベース構成部分1719は、データベース及びその記憶されたデータにおいて実施することができる。データベースは、CPUによって実行される記憶されたプログラム構成部分である。記憶されたプログラム構成部分の部分は、記憶されたデータを処理するようCPUを構成する。データベースは、オラクルやサイベースなどの通常で、フォールト・トレラントで、リレーショナルな、スケーラブルな、セキュアなデータベースであり得る。リレーショナル・データベースは、フラット・ファイルの拡張版である。リレーショナル・データベースは、関連した一連のテーブルを含む。テーブルは、鍵フィールドを介して相互接続される。鍵フィールドの使用は、鍵フィールドに対する索引付けによるテーブルの組合せを可能にする。すなわち、鍵フィールドは、種々のテーブルからの情報を組合せるための次元の回転の中心としての役割を果たす。関係は一般に、一次鍵を照合することにより、テーブル間で維持されるリンクを識別する。一次鍵は、リレーショナル・データベースにおけるテーブルの行を一意に識別するフィールドを表す。より厳密には、1対多の関係の「一方」側のテーブルの行を一意に識別する。
【0098】
あるいは、送信機データベースは、(アレイ、ハッシュ、(リンクされた)リスト、ストラクト、構造化されたテキスト・ファイル(例えば、XML)、テーブル等などの種々の標準データ構造を使用して実現することができる。前述のデータ構造は、メモリ及び/又は(構造化)ファイルに記憶することができる。別の代替策では、フロンティア、オブジェクトストア、ポエト、ゾープ等などのオブジェクト指向データベースを使用することができる。オブジェクト・データベースは、共通属性によってグループ化され、かつ/又はリンク付けされるいくつかのオブジェクトの収集物を含み得る。一部の共通属性により、他のオブジェクトの収集物に関係付け得る。オブジェクト指向データベースは、リレーショナル・データベースと同様に機能するが、例外として、オブジェクトが、単にデータでなく、特定のオブジェクト内にカプセル化された他のタイプの機能を有し得る。送信機データベースがデータ構造として実現された場合、送信機データベース1719の使用は、送信機構成部分1735などの別の構成部分に一体化することができる。更に、データベースは、データ構造、オブジェクト及びリレーショナル構造の混合として実現することができる。データベースは、標準的なデータ処理手法により、集約され、かつ/又は無数の変形に分散させることができる。データベースの一部分、例えば、テーブルはエクスポートし、かつ/又はインポートし、よって、分散化し、かつ/又は集約することができる。
【0099】
一実施例では、データベース構成部分1719は、いくつかのテーブル1719a−dを含む。メディア・ファイル・テーブル1719aは、これらに限定されないが、ファイルID、ファイル名、ファイル・タイプ、ファイル形式、ファイル・サイズ、分解能、色深度、作成日付、編集履歴、ファイル・ソース、ファイル作成者及び/又は所有者等などのフィールドを含み得る。ツール・テーブル1719bは、これらに限定されないが、ツールID、ツール名、ツール・タイプ、プラグインの場所、関連付けられたファイル形式、ツール値、テンプレート及び/又はマクロ等などのフィールドを含み得る。アドレス帳テーブル1719cは、これらに限定されないが、エントリID、エントリ名、電子メール・アドレス、IPアドレス、URL、電話番号、場所、住所、好ましいプロトコル、送信履歴等などのフィールドを含み得る。プロトコル・テーブル1719dは、これらに限定されないが、プロトコルID、プロトコル名、プロトコル形式の規則、好ましい場所等などのフィールドを含み得る。前述及び/又は他のテーブルは、送信機コントローラ上の複数のエンティティ・アカウントをサポートし、かつ/又は追跡することができる。
【0100】
一実施例では、送信機データベースは、他のデータベース・システムと相互作用し得る。例えば、送信機モジュールによるデータ・アクセス及びクエリ、分散データベース・システムの使用により、送信機データベース及び別のデータベースの組合せが単一のデータベース・エンティティとして扱われ得る。
【0101】
一実施例では、ユーザ・プログラムは種々のユーザ・インタフェース・プリミティブを含み得る。これは、送信機を更新する役目を担い得る。更に、種々のアカウントは、送信機がサーブする必要があり得るクライアントのタイプ及び環境に応じてカスタムのデータベース・テーブルを必要とし得る。何れかの一意のフィールドを、全て、鍵フィールドとして指定することができる。別の実施例では、前述のテーブルは、それ自身のデータベース及びそのそれぞれのデータベース・コントローラ(すなわち、上記テーブルそれぞれの個々のデータベース・コントローラ)に分散させる。標準データ処理手法を使用することにより、いくつかのシステム化手段及び/又は記憶装置にわたってデータベースを更に分散させることができる。同様に、分散データベース・コントローラの構成は、種々のデータベース構成部分1719a−dを集約し、かつ/又は分散させることによって変えることができる。送信機は、データベース・コントローラを介して種々の設定、入力及びパラメータを追跡するよう構成し得る。
【0102】
送信機データベースは、それ自身、及び/又は同様な機構を含む構成部分の収集物における他の構成部分と通信することができる。最も頻繁には、送信機データベースは、送信機構成部分、他のプログラム構成部分等と通信する。データベースは、他のノード及びデータに関する情報を含み、維持し、提供し得る。
【0103】
送信機構成部分
送信機構成部分1735は、CPUによって実行される記憶されたプログラム構成部分である。送信機構成部分は、種々の通信ネットワークを介して情報、サービス、トランザクション等のアクセス、取得及び提供に影響を及ぼす。そういうものとして、送信機構成部分により、送信機対応装置によるディジタル・メディア・ファイルの取得、処理、記憶及び伝送を可能にするためのトランザクションにアクセスし、前述のトランザクションを算出し、実行し、交換し、生成し、識別し、命令し、照合し、処理し、サーチし、送り、記憶し、及び/又は容易にすることが可能になる。一実施例では、送信機は、上述の図表に記載された送信機の局面の組合せの何れか及び/又は全てを組み入れる。
【0104】
ノード間で情報のアクセスを可能にする送信機構成部分は、これらに限定されないが、(ANSI)(オブジェクティブ)C(++)、アパッチ構成部分、バイナリ実行ファイル、データベース・アダプタ、ジャバ、ジャバスクリプト、マッピング・ツール、手続型及びオブジェクト指向型開発ツール、PERL、パイソン、シェル・スクリプト、SQLコマンド、ウェブ・アプリケーション・サーバ拡張、ウェブオブジェクト等などの標準開発ツールを使用することによって開発することができる。一実施例では、送信機サーバは、通信を暗号化し、復号するために暗号サーバを使用する。送信機構成部分は、それ自身及び/又は同様な機構を含む構成部分の収集物における他の構成部分と通信することができる。最も頻繁には、送信機構成部分は、送信機データベース、オペレーティング・システム、他のプログラム構成部分等と通信する。送信機は、プログラム構成部分、システム、ユーザ、及び/又は、データ通信、要求、及び/又は応答を含み、通信し、生成し、取得し、かつ/又は供給することができる。
【0105】
分散させた送信機
送信機ノード・コントローラ構成部分の何れの構造及び/又は動作も、開発及び/又は配置を容易にするために何れかの数のやり方で合成し、集約し、及び/又は分散させることができる。同様に、構成部分の収集物は、配置及び/又は開発を容易にするためにいくつかのやり方で組合せることができる。これを達成するために、共通のコード・ベースに、又は、一体化されたかたちで、オンデマンドで構成部分を動的にロードする機構に構成部分を一体化することができる。
【0106】
構成部分の収集物は、標準的なデータ処理及び/又は開発手法により、集約され、かつ/又は無数の変形に分散させることができる。プログラム構成部分の収集物におけるプログラム構成部分の何れか1つの複数のインスタンスを、単一ノード上で、かつ/又は数多くのノードにわたってインスタンス化して、ロード・バランス及び/又はデータ処理手法を向上させることができる。更に、単一のインスタンスは、複数のコントローラ及び/又は記憶装置(例えば、データベース)にわたって分散させることもできる。強調して動作するプログラム構成部分インスタンス及びコントローラは全て、標準データ処理通信手法を介してそのようにすることができる。
【0107】
送信機コントローラの構成は、システム配置の意味合いによって変わってくる。これらに限定されないが、下にあるハードウェア資源の使用、及び/又は、バジェット、容量、場所などの要因が、配置の要件及び構成に影響を及ぼし得る。構成の結果により、より集約及び/又は一体化されたプログラム構成部分がもたらされるか、より分散させた一連のプログラム構成部分がもたらされるか、かつ/又は、集約された構成及び分散させた構成の特定の組合せがもたらされるかにかかわらず、データを通信し、取得し、かつ/又は供給することができる。プログラム構成部分の収集物からの共通コード・ベースに集約された構成部分のインスタンスは、データを通信し、取得し、かつ/又は供給することができる。これは、これらに限定されないが、データ参照(例えば、ポインタ)、内部メッセージング、オブジェクト・インスタンス可変通信、共有メモリ空間、変数転送等などのアプリケーション内データ処理通信手法によって実現することができる。
【0108】
構成部分の収集物の構成部分が、互いに、離散的であり、別個であり、かつ/又は外部にある場合、他の構成部分との間でのデータの通信、取得及び/又は供給は、これらに限定されないが、アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)情報転送、(分散)構成部分オブジェクト・モデル((D)COM)、(分散)オブジェクト・リンク及び埋め込み((D)OLE)等)、共通オブジェクト要求ブローカー・アーキテクチャ(CORBA)、処理パイプ、共有ファイル等などのアプリケーション間データ処理通信手法によって実現することができる。アプリケーション間通信のために離散的な構成部分の構成部分間で送出されるメッセージ、又はアプリケーション内通信のために単一の構成部分のメモリ空間内で送出されるメッセージは、文法の作成及び解析によって容易にすることができる。文法は、レックス、yacc、XML等などの標準開発ツールを使用して開発することができ、これにより、文法生成及び解析の機能が可能になり、同様に、構成部分内、及び構成部分間の通信メッセージの基礎を構成し得る。やはり、構成は、システム配置の意味合いに応じて変わってくる。
【0109】
本出願(表紙、題名、見出し、技術分野、背景技術、発明の概要、図面の簡単な説明、発明の詳細な説明、特許請求の範囲、要約、図面等を含む)は全て、例証として、特許請求の範囲記載の発明を実施することができる種々の実施例を示す。本願の効果及び構成は、実施例の代表的なサンプルに過ぎず、網羅的でも排他的でもない。特許請求の範囲記載の本発明の原理を理解し、教示することを支援するために提示したに過ぎない。本発明は、特許請求の範囲記載の発明全てを表すものでない。そういうものとして、本願の特定の局面は、本明細書及び特許請求の範囲では記載していない。別の実施例が、本発明の特定の部分について提示されていないことがあり得るか、又は説明されていない更なる別の実施例が一部分について利用可能であり得るということは、前述の別の実施例を排除するものと解されるべきでない。説明されていない実施例の多くが、本発明の同じ原理を組み入れており、他は均等である。よって、他の実施例は利用することができ、機能的、論理的、組織的、構造的、かつ/又は幾何学的修正は、本願の範囲及び/又は趣旨から逸脱しない限り、行うことができる。そういうものとして、例及び/又は実施例は全て、本願を通して限定的でないものとみなされる。更に、そういうものとして、スペース及び反復を減らす目的以外で、本願において記載していない実施例に対する本願において記載した実施例に関する推論を導き出さないものとする。例えば、図面及び/又は明細書及び特許請求の範囲に記載した何れかのプログラム構成部分(構成部分の収集物)、他の構成部分、及び/又は何れかの構成の組の何れかの組合せの論理構造及び/位相幾何学的構造が、固定の動作順序及び/又は配置に限定されず、その代わり、開示された順序は何れも例示的であり、均等物は全て、順序に係わらず、本願の開示によって想定される。更に、前述の構成は、直列の実行に限定されないが、むしろ、非同期で、同時に、並列に、同時に、同期して、等で実行することができる何れかの数のスレッド、処理、サービス、サーバ等が本開示によって想定される。そういうものとして、前述の構成の一部は、単一の実施例に同時に存在することが可能でないという点で相互に矛盾していることがあり得る。同様に、一部の特徴は、本発明の一局面に適用可能であり、他に適用可能でない。更に、本開示は、現在、特許請求の範囲に記載されていない他の発明を含む。本願の出願人は、前述の本発明を特許請求の範囲に記載し、更なる出願、継続出願、CIP出願、分割出願等を行う権利を含む、特許請求の範囲に現在記載されていない発明における権利全てを留保する。そういうものとして、本願の効果、実施例、例、汎機能、特徴、論理、組織、構造、位相幾何、及び/又は他の局面は、特許請求の範囲記載の限定、又は特許請求の範囲と均等の範囲に対する限定とみなされない。