特許第5676399号(P5676399)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5676399
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】温度センサの固定構造
(51)【国際特許分類】
   F24H 9/20 20060101AFI20150205BHJP
   G01K 1/14 20060101ALI20150205BHJP
【FI】
   F24H9/20 Z
   G01K1/14 B
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2011-194216(P2011-194216)
(22)【出願日】2011年9月6日
(65)【公開番号】特開2013-53831(P2013-53831A)
(43)【公開日】2013年3月21日
【審査請求日】2014年2月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】阿部 貴幸
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 隆
(72)【発明者】
【氏名】阿部 基
(72)【発明者】
【氏名】志賀 広貴
【審査官】 黒石 孝志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−158160(JP,A)
【文献】 実開昭64−16565(JP,U)
【文献】 実開昭63−122243(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 9/20
G01K 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
給湯機の給水管や出湯管の管部に取り付けられ給水温度や出湯温度を、水やお湯から直接検出する温度センサで、該温度センサは先端に棒状のセンサ部を備え、このセンサ部は円筒状の筒部に支持され、筒部の端部には円板状の鍔部が形成されているものに於いて、前記温度センサが取り付けられる管部には、センサ部が貫通する挿通穴と、筒部が嵌合する筒部嵌合部と、鍔部が嵌合する鍔部嵌合部とが形成された固定部を備え、温度センサを管部の固定部に挿入後、鍔部を押さえる固定金具を管部に嵌め込むことで、温度センサを管部に固定する事を特徴とする温度センサの固定構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、給湯機の給水管や出湯管に備えられ給水温度や出湯温度を検出する温度センサの固定構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりこの種のものに於いては、給水管や出湯管と言う管部に温度センサを固定する為に、管部に予め固定筒を溶接やロー付けで固着した後に、この固定筒に温度センサを挿入支持することで、管内の液体温度を直接検出する温度センサの固定構造であった。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平3−33339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところでこの従来のものでは、管部に固定筒を取り付ける作業が手間であり、時間がかかり、又取り付け後の管部の取り扱いも固定筒が邪魔になりスムーズにはいかないと言う不具合を有するものであった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明はこの点に着目し上記課題を解決する為に、特にその構成を、給湯機の給水管や出湯管の管部に取り付けられ給水温度や出湯温度を、水やお湯から直接検出する温度センサで、該温度センサは先端に棒状のセンサ部を備え、このセンサ部は円筒状の筒部に支持され、筒部の端部には円板状の鍔部が形成されているものに於いて、前記温度センサが取り付けられる管部には、センサ部が貫通する挿通穴と、筒部が嵌合する筒部嵌合部と、鍔部が嵌合する鍔部嵌合部とが形成された固定部を備え、温度センサを管部の固定部に挿入後、鍔部を押さえる固定金具を管部に嵌め込むことで、温度センサを管部に固定するものである。
【発明の効果】
【0006】
以上のようにこの発明によれば、温度センサは管部を成形して形成した固定部に固定されるので、温度センサを固定する為の別部品としての固定筒を必要とせず、手間もコストもかからず、管部から突出せず取り扱いしやすいものであり、又温度センサの固定はワンタッチ式で取り付け取り外される固定金具で行われることにより、温度センサの取り付け取り外しがワンタッチで容易に行われ、組み付けが簡単で作業性が良く効率が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】この発明の一実施形態を付した給湯機の管部の斜視図。
図2】同分解斜視図。
図3】同管部の拡大斜視図。
図4】同管部の固定部の拡大断面図。
図5】同固定部に温度センサを取り付けた状態の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次にこの発明の一実施形態の温度センサの固定構造を図面に基づいて説明する。
1は給湯機の給水管や出湯管を構成する管部で、途中にはサーミスタからなる温度センサ2が、管部1に弾性力で嵌め込まれるリング状の固定金具3で固定されて備えられている。
【0009】
前記温度センサ2は、先端に水やお湯から直接温度を検出する棒状のセンサ部4を備えており、又このセンサ部4は円筒状の筒部5に支持され、この筒部5のセンサ部4とは反対側の端部には円板状の鍔部6が形成され、温度センサ2を構成するものである。
【0010】
7は前記温度センサ2を管部1途中で固定する該管部1を加工して形成された固定部で、センサ部4が貫通する挿通穴8と、筒部5が嵌合する筒部嵌合部9と、鍔部6が嵌合する鍔部嵌合部10とで構成されている。
11は筒部5と筒部嵌合部9との間に挿入されてOリングで、水漏れを防止するものである。
【0011】
次にこの温度センサ2の取り付けについて説明すれば、温度センサ2をセンサ部4側を先にしてOリング11を介し管部1の固定部7に挿入すると、センサ部4が挿通穴8を貫通して管部1内に位置し、液体温度を直接検出出来る位置にセットされると共に、筒部5が筒部嵌合部9に嵌合し、鍔部6を鍔部嵌合部10に嵌合させた状態で、この鍔部6を押圧するようにして固定金具3を管部1に嵌め込み、温度センサ2の取り付けは完了するものである。
【0012】
このように、別部品ではなく管部1自体で固定部7を形成したことで、無駄な部品の固定作業がなくなると共に、出っ張りのないスッキリとした固定部7となり、手間もコストもかからず、管部1から突出せず取り扱いしやすいものであり、又温度センサ2の固定はワンタッチ式で取り付け取り外される固定金具3で行われることにより、温度センサ2の取り付け取り外しがワンタッチで容易に行われ、組み付けが簡単で作業性が良く効率が向上するものである。
【符号の説明】
【0013】
1 管部
2 温度センサ
3 固定金具
4 センサ部
5 筒部
6 鍔部
7 固定部
8 挿通穴
9 筒部嵌合部
10 鍔部嵌合部
図1
図2
図3
図4
図5