特許第5676578号(P5676578)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5676578通信関連リスト上のタッチイベントを通じて特定機能を遂移行するための方法及びこれを用いた携帯端末機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5676578
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】通信関連リスト上のタッチイベントを通じて特定機能を遂移行するための方法及びこれを用いた携帯端末機
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20150205BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20150205BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20150205BHJP
【FI】
   G06F3/048 654B
   H04M1/00 R
   G06F3/048 620
【請求項の数】15
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2012-511759(P2012-511759)
(86)(22)【出願日】2010年5月19日
(65)【公表番号】特表2012-527686(P2012-527686A)
(43)【公表日】2012年11月8日
(86)【国際出願番号】KR2010003149
(87)【国際公開番号】WO2010134748
(87)【国際公開日】20101125
【審査請求日】2013年5月17日
(31)【優先権主張番号】10-2009-0043414
(32)【優先日】2009年5月19日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シン, ヒョン キョン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン, イン ウォン
【審査官】 若林 治男
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/030976(WO,A2)
【文献】 特開2006−227844(JP,A)
【文献】 特開2002−333951(JP,A)
【文献】 特開2001−069223(JP,A)
【文献】 特開2008−084249(JP,A)
【文献】 特開2003−140802(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01−3/048
G06F 3/14−3/16
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末機におけるタッチベースの運用方法であって、
少なくとも1つの項目を有する通信関連リストを第1の方向に表示するステップと、
第1タッチイベントに応答して前記少なくとも1つの項目のうちの特定の1つを選択するステップと、
前記選択された特定の1つの項目上で第2の方向に第2タッチイベントが発生するか否かを確認するステップと、
前記第2の方向に発生した前記第2タッチイベントに応答して前記選択された特定の1つの項目に既設定された特定機能を遂行するステップと、を有することを特徴とする携帯端末機の運用方法。
【請求項2】
前記第2タッチイベントは、前記選択された特定の1つの項目を少なくとも1つの方向に移動させるドラッグ又はスイープイベントを含み、
前記特定機能を遂行するステップは、前記ドラッグ又はスイープイベントの方向により、複数の異なる特定機能を遂行するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の運用方法。
【請求項3】
前記第2タッチイベントに応答して前記選択された特定の1つの項目のための視覚的フィードバックを提供するステップを更に含み、
前記選択された特定の1つの項目の右端又は左端は、前記視覚的フィードバックによって示される前記第2タッチイベントにより移動され、
前記選択された特定の1つの項目の残りの部分は、前記視覚的フィードバックにより、縮小されたサイズで表示されることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末機の運用方法。
【請求項4】
前記視覚的フィードバックを解除するステップを更に含み、
(1)境界地点を通過する前に前記ドラッグ又はスイープイベントが解除された場合、
(2)境界地点を通過した後に前記ドラッグ又はスイープイベントが解除された場合、
(3)境界地点を通過する前に前記ドラッグ又はスイープイベントが前記第2の方向から外れた場合、及び
(4)境界地点を通過した後に前記ドラッグ又はスイープイベントが前記第2の方向から外れた場合、のうちの少なくともいずれか1つの場合に前記視覚的フィードバックを解除することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末機の運用方法。
【請求項5】
前記視覚的フィードバックを提供するステップは、
前記選択された特定の1つの項目を有するページのイメージをめくるステップと、
前記選択された特定の1つの項目を有する狭い粘着テープのイメージを剥がすステップと、
少なくとも前記選択された特定の1つの項目のイメージを前記右端又は左端から筒状の形状に巻くステップと、
前記選択された特定の1つの項目のイメージを回転させるステップと、
前記選択された特定の1つの項目のイメージを該選択された特定の1つの項目の前記右端又は左端から部分的且つ徐々に除去するステップと、のうちの少なくとも1つのステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末機の運用方法。
【請求項6】
前記選択された特定の1つの項目の前記残りの部分以外の部分で前記特定機能に関する情報を出力するステップを更に含み、
前記特定機能に関する情報は、テキスト、アイコン、イメージ、及び音声のうちの少なくとも1つの形態で出力されることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末機の運用方法。
【請求項7】
前記特定機能を遂行するステップは、
前記選択された特定の1つの項目のイメージの中に設定された境界地点を前記第2タッチイベントが通過すると前記特定機能を遂行するステップと、
前記境界地点を前記第2タッチイベントが通過した後にタッチ解除イベントが発生すると前記特定機能を遂行するステップと、のうちのいずれか1つのステップを含み、
前記境界地点は、前記第1タッチイベントの地点により、その位置が変わることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末機の運用方法。
【請求項8】
前記第2の方向は、前記第1の方向が垂直な場合に水平方向から所定角度内の範囲であるか、又は
前記第2の方向は、前記通信関連リストが複数の項目を有する場合に前記選択された特定の1つの項目から少なくとも1つの隣接する項目を通り抜けることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の運用方法。
【請求項9】
前記選択された特定の1つの項目が、前記視覚的フィードバックにより選択される以前と区別され且つ他の項目から区別されるように、前記第1タッチイベントに応答して前記選択された特定の1つの項目のための視覚的フィードバックを提供するステップを更に含み、
前記視覚的フィードバックを提供するステップは、後に選択される前記選択された特定の1つの項目に関する第2の情報が選択される前に、前記選択された特定の1つの項目に関する第1の情報を変更するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の運用方法。
【請求項10】
前記選択された特定の1つの項目が、電話呼び出し、メッセージ作成、電子メール作成、及びメッセンジャー機能による短文作成のうちの少なくとも1つを含む機能を遂行することが不可能な場合、該選択された特定の1つの項目のためのグラフィック効果を提供するステップと、
前記選択された項目が、電話呼び出し、メッセージ作成、電子メール作成、及びメッセンジャー機能による短文作成のうちの少なくとも1つを含む機能を遂行することが不可能な場合、該選択された特定の1つの項目に対する削除機能のみの項目を提供するステップと、のうちの少なくとも1つのステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の運用方法。
【請求項11】
接触を検知することによりタッチイベントを生成するタッチパネルと、
少なくとも1つの項目を有する通信関連リストが第1の方向に表示されるリスト領域を有する表示部と、
前記表示部に表示される前記項目のイメージ表示の変化を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
タッチダウンイベントに応答して前記少なくとも1つの項目のうちの特定の1つを選択し、前記選択された特定の1つの項目上で第2の方向に発生したドラッグ又はスイープイベントに応答して前記選択された特定の1つの項目に既設定された特定機能を遂行するように制御することを特徴とする携帯端末機。
【請求項12】
前記制御部は、
前記ドラッグ又はスイープイベントに応答して前記選択された特定の1つの項目のための視覚的フィードバックを提供するように更に制御し、
前記選択された特定の1つの項目の右端又は左端は、前記視覚的フィードバックによって示される前記ドラッグ又はスイープイベントにより移動され、
前記選択された特定の1つの項目の残りの部分は、前記視覚的フィードバックにより、縮小されたサイズで表示され、
前記視覚的フィードバックは、
前記選択された特定の1つの項目を有するページのイメージをめくる、
前記選択された特定の1つの項目を有する狭い粘着テープのイメージを剥がす、
前記選択された特定の1つの項目のイメージを該選択された特定の1つの項目の前記右端又は左端から筒状の形状に巻く、
前記選択された特定の1つの項目のイメージを回転させる、及び
前記選択された特定の1つの項目のイメージを前記右端又は左端から部分的且つ徐々に除去する、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11に記載の携帯端末機。
【請求項13】
前記制御部は、
前記視覚的フィードバックを解除するように更に制御し、
(1)境界地点を通過する前に前記ドラッグ又はスイープイベントが解除された場合、
(2)境界地点を通過した後に前記ドラッグ又はスイープイベントが解除された場合、
(3)境界地点を通過する前に前記ドラッグ又はスイープイベントが前記第2の方向から外れた場合、及び
(4)境界地点を通過した後に前記ドラッグ又はスイープイベントが前記第2の方向から外れた場合、のうちの少なくともいずれか1つの場合に前記視覚的フィードバックを解除することを特徴とする請求項12に記載の携帯端末機。
【請求項14】
前記制御部は、
前記選択された特定の1つの項目の前記残りの部分以外の部分で前記特定機能に関する情報を出力するように更に制御し、
前記特定機能に関する情報は、テキスト、アイコン、イメージ、及び音声のうちの少なくとも1つの形態で出力されることを特徴とする請求項13に記載の携帯端末機。
【請求項15】
前記制御部は、
前記ドラッグ又はスイープイベントの方向により、それぞれ異なる特定機能を遂行するように更に制御し、
特定機能を遂行することが不可能な前記選択された特定の1つの項目のためのグラフィック効果を提供するか、又は特定機能を遂行することが不可能な前記選択された特定の1つの項目に対する削除機能のみの項目を提供するように更に制御することを特徴とする請求項12に記載の携帯端末機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末機に予めプログラムされた機能を遂行ための方法及びこれを用いた携帯端末機に関し、より詳細には、スクロールが可能な通信関連リストが配置された状態で、携帯端末機のタッチスクリーン上にタッチイベントが発生したとき、選択された1つの項目に既設定された特定機能を遂行するための運用方法及びこれを用いた携帯端末機に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末機は、移動性をベースに多様なユーザ機能を支援する端末機であり、その利用の便利性及び携帯の容易性などにより非常に幅広い分野で利用されている。このような携帯端末機は、ユーザ機能提供のために多様な入力方式を提供している。例えば、従来の携帯端末機は、携帯端末機の一側に機構的に配置されるキーパッド等を通じて、一定の文字や数字を入力できるように支援する。また、最近の携帯端末機は、携帯性のためにその大きさが限定され得るが、このような小型の携帯端末機で適切な表示部の大きさを確保するために、キーパッドを除去して表示部にタッチパネルを配置するタッチスクリーンを支援する。
【0003】
一方、従来の携帯端末機において、ユーザは、特定ユーザ機能、例えば、通信関連機能を利用しようとする場合、画面間のページ切り替えによって情報を習得した後で通信関連機能を使用している。例えば、従来の携帯端末機のユーザは、特定相手方に電話通話をしようとする場合、電話帳(フォンブック)検索画面と、電話帳で特定相手方に対応する情報を検索した後、該当情報に基づき電話をかけるための画面など、複数の画面を確認しなければならないという不便があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、通信関連リストに既設定された特定機能をより容易且つ迅速に行うことができるように、通信関連リスト上のタッチイベントを通して特定機能を遂行するための運用方法及びこれを用いた携帯端末機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による携帯端末機におけるタッチベースの運用方法は、少なくとも1つの項目を有する通信関連リストを第1の方向に表示するステップと、第1タッチイベントに応答して前記少なくとも1つの項目のうちの特定の1つを選択するステップと、前記選択された特定の1つの項目上で第2の方向に第2タッチイベントが発生するか否かを確認ステップと、前記第2の方向に発生した前記第2タッチイベントに応答して前記選択された特定の1つの項目に既設定された特定機能を遂行するステップと、を有することを特徴とする。
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による携帯端末機は、接触を検知することによりタッチイベントを生成するタッチパネルと、少なくとも1つの項目を有する通信関連リストが第1の方向に表示されるリスト領域を有する表示部と、前記表示部に表示される前記項目のイメージ表示の変化を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、タッチダウンイベントに応答して前記少なくとも1つの項目のうちの特定の1つを選択し、前記選択された特定の1つの項目上で第2の方向に発生したドラッグ又はスイープイベントに応答して前記選択された特定の1つの項目に既設定された特定機能を遂行するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の通信関連リスト上のタッチイベントを通じて特定機能を遂行するための運用方法及びこれを用いた携帯端末機によれば、ユーザが選択した特定情報に基づいて通話と関連する多様な機能を画面の切り替え無しに速く且つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態による携帯端末機の構成を概略的に示すブロック図である。
図2】本発明の第1実施形態による携帯端末機におけるタッチベースの運用方法を示す画面例である。
図3】本発明の第2実施形態による携帯端末機におけるタッチベースの運用方法を示す画面例である。
図4】本発明の第3実施形態による携帯端末機におけるタッチベースの運用方法を示す画面例である。
図5】本発明の一実施形態による携帯端末機におけるタッチベースの運用方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。下記の説明では、本発明の実施形態による動作を理解するのに必要な部分だけを説明し、それ以外の部分の説明は、本発明の要旨を不明瞭にしないように省略することに留意すべきである。
【0010】
以下で説明する本明細書及び特許請求の範囲に使用する用語や単語は、通常的又は辞書的意味として限定して解釈してはならず、発明者は自分の発明を最善の方法で説明するために用語の概念によって適切に定義できるという原則に基づき、本発明の技術的思想に符合する意味及び概念として解釈されなければならない。従って、本明細書に記載した実施形態及び図面に示した構成は、本発明の最も好ましい一実施形態に過ぎないものであって、本発明の技術的思想を全部代弁するものではないため、本出願時点においてこれらを代替できる多様な均等物と変形例がある可能性があることを理解しなければならない。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態による携帯端末機の構成を概略的に示すブロック図である。
【0012】
図1を参照すると、本実施形態の携帯端末機は、無線周波数部110、入力部120、オーディオ処理部130、タッチスクリーン140、格納部150、及び制御部160から構成される。
【0013】
このような構成を有する携帯端末機は、ユーザが、選択された項目(item)上でスクロールが発生しない方向にタッチイベントを発生させると、他の付加的なページ画面を要求することなく、スクロールが可能な通信関連リストに配置された選択された1つの項目に既設定された特定機能を遂行することができる。特に、通信関連リストのそれぞれの項目に既設定された遂行可能な機能は、通話ログ(call log)又は電話帳(phonebook)に基づく通話機能、メッセージリスト又は電話帳に基づくメッセージ機能、電子メールリスト又は電話帳に基づく電子メール機能などであってもよく、このような遂行可能な機能は、選択的に設定されてもよく、或いは、例えばユーザや製造業者によって変更され得る。このため、携帯端末機は、別途に、それぞれの項目で遂行可能な機能を設定するための編集メニューやページを提供してもよい。以下、携帯端末機の各構成についてより詳細に説明する。
【0014】
無線周波数部110は、必要な通信チャネルの形成を制御部160の制御下で行う。即ち、無線周波数部110は、音声通話チャネル、映像通話チャネル、及びデータ通信チャネルを移動通信システムとして形成する。このため、無線周波数部110は、送信する信号の周波数を上昇変換及び増幅する無線周波数送信部と、受信した信号を低雑音増幅して周波数を下降変換する無線周波数受信部とを含む。このような無線周波数部110は、タッチスクリーン140のタッチパネル143で生成されるタッチイベントにより、制御部160の制御下で選択される。
【0015】
特に、本発明の一実施形態において、無線周波数部110に基づき遂行されるいくつかの機能は、メニューアイコン、イメージ、又は他のグラフィック要素として提供可能であり、上記これらの機能は、他の携帯端末機の機能と共にリスト形態で表示される場合、ユーザのタッチイベントにより選択されて実行される。即ち、メニューページが、無線周波数部110及び他の種類の機能に基づく機能を示す複数のグラフィック要素を含む場合、携帯端末機は、選択されたグラフィック要素上でスクロールが発生しない方向にもたらされたタッチイベントによって、無線周波数部110に基づき特定機能を遂行する。ここで、携帯端末機は、無線周波数部110に基づく機能に関連し、画面上で、例えば電話帳ページ、メッセージ作成ページ、電子メール作成ページ、通話ログページ、受信メッセージページなどを提供することができる。
【0016】
入力部120は、ユーザの指示を受けるために構成された複数の通常入力キー及び特定のファンクションキーを含む。ファンクションキーは、方向キー、サイドキー、ショートカットキー、及び他の特定機能を遂行するために設定されたキーなどを含んでもよい。また、入力部120は、ユーザの指示に関連して多様なキー信号を生成し、これらを制御部160に伝達する。このような入力部120は、複数のキーを含み、Qwertyキーパッド、3×4キーパッド、4×3キーパッド、Dvorakキーパッド等で構成される。他の実施形態として、入力部120は、携帯端末機のタッチスクリーン140がフルタッチスクリーンの形態で提供される場合には省略され、タッチスクリーン140に代替される。
【0017】
オーディオ処理部130は、オーディオ信号を出力するためのスピーカ(SPK)と、オーディオ信号受けるためのマイクロフォン(MIC)とを含む。このようなオーディオ処理部130は、ユーザインターフェースの画面で各イメージやページが変更されると、それに対応するオーディオ信号を出力し、これは製造業者により予め設定されるか、或いはユーザにより新しく設定され得る。
【0018】
特に、オーディオ処理部130は、選択された機能の遂行に応じて特定のオーディオ信号を出力する。即ち、ユーザが、通信関連リストの選択された項目上でスクロールが発生しない方向にタッチイベントを発生させると、オーディオ処理部130は、ユーザのタッチイベントにより行われる選択された機能に関する所定のオーディオ信号を出力してユーザに知らせる。例えば、選択された項目上で左側方向へのタッチドラッグイベントが発生すると、オーディオ処理部130は、制御部160の制御下で、選択された項目に既設定されたオーディオ信号、例えば「通話呼び出し(dialing)」を通知するオーディオ信号を出力する。
【0019】
再び図1を参照すると、タッチスクリーン140は、表示部141とタッチパネル143とを含む。一般的に、タッチパネル143は、表示部141の前面の全体に亘って配置される。タッチスクリーン140の大きさは、タッチパネル143の大きさにより決定される。
【0020】
表示部141は、携帯端末機の運用に関連して多様な情報を画面上に表示する。即ち、表示部141は、待機画面、メニュー画面、通話画面、メッセージ画面などの多様な画面を提供する。
【0021】
特に、本発明の一実施形態において、表示部141は、少なくとも1つの項目を有するスクロールが可能な通信関連リストを出力し、画面上で、通信関連リストから特定の項目を選択することにより引き起こされる視覚的フィードバック、タッチイベントの発生に応答して選択された項目のイメージの変化、イメージの変化による背景効果、選択された項目における特定機能の遂行を示すイメージなどを提供する。一方、表示部141は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitted Diode)、薄膜技術を用いた他の種類の表示装置等で形成される。このような表示部141は、タッチパネル143の大きさに比べて小さい大きさを有し、タッチパネル143の下部に配置される。タッチスクリーンと表示部とは部分的又は完全に重なることもできる。
【0022】
タッチパネル143は、表示部141を覆うように配置され、ユーザの指(又はスタイラスペン)のような物体の接触又は物体のアクセス距離によってタッチイベントを生成し、生成されたタッチイベントを制御部160に伝達する。タッチパネル143は、マトリックス形態に配列されたタッチセンサーで構成され、タッチパネル143上で発生するタッチイベントに対して、該当位置情報と、タッチイベントの種類に関する情報とを制御部160に伝達する。タッチイベントの種類は、タッチパネルに物体を接触させることで発生するタッチダウンイベント、タッチパネルから物体の接触を解除することで発生するタッチアップ又はタッチ解除イベント、タッチパネルに接触したまま移動させることで発生するスイープ(Sweep)又はタッチドラッグイベント、迅速且つ加速度的に接触を移動させることで発生するフリックイベント等を含んでもよい。タッチパネル143がタッチイベントを制御部160に伝達すると、制御部160は、位置情報及び受信したタッチイベントの種類を確認し、タッチイベントの位置にマッピングされた表示イメージを確認した後、表示イメージにリンクされている特定機能を活性化するように制御する。
【0023】
引き続き図1を参照すると、格納部150は、携帯端末機の運用のために要求される多様なアプリケーションやデータを格納し、タッチスクリーン140の運用のためのキーマップやメニューマップ等を格納する。ここでキーマップやメニューマップは、多様な形態で提供される。即ち、キーマップは、例えばキーボードマップ、3×4キーマップ、Qwertyキーマップ、Dvorakキーマップ等であってもよく、現在活性化されているアプリケーションの運用のための制御キーマップであってもよい。また、メニューマップは、現在活性化されているアプリケーションの運用のための特定のメニューマップであってもよく、携帯端末機のために用いられる多様なメニュー項目を有する他のメニューマップであってもよい。このような格納部150は、プログラム領域とデータ領域とを含んでもよい。
【0024】
プログラム領域は、携帯端末機の起動及び上述した各構成の運用のためのオペレーティングシステム(OS:Operating System)、通話機能を支援するためのアプリケーション、インターネットサーバに接続するためのWebブラウザ、音楽ファイルを再生するためのアプリケーション、画像ファイルを表示するためのアプリケーション、映像ファイルを再生するためのアプリケーション等を格納してもよい。
【0025】
特に、本実施形態によるプログラム領域は、タッチに関連する機能を支援するためのタッチベースの運用アプリケーションを格納し、このタッチベースの運用アプリケーションは、ユーザが、第1の方向、例えばスクロールが発生する方向に第1の種類のタッチイベントを発生させたときに通信関連リストのスクロールを行うように制御する制御ルーチンと、ユーザが、第2の方向、例えばスクロールが発生しない方向に第2の種類のタッチイベントを発生させたときに通信関連リストに配置された項目に既設定されている特定機能を遂行するように制御する制御ルーチンと、その他の必要な制御ルーチンを含む。また、プログラム領域は、タッチイベントの発生に応じて選択された項目に対応するイメージの変化ルーチンを含んでもよい。
【0026】
データ領域は、携帯端末機の使用中に発生するデータを格納し、具体的には、携帯端末機が提供する多様なオプション機能に関連するユーザデータを格納することができ、電話帳(フォンブック)情報、ウィジェット機能による少なくとも1つのアイコン、重要な多様なコンテンツなどを格納することができる。また、データ領域は、タッチスクリーン140を通じてユーザから受信した入力データを格納することができる。
【0027】
特に、本実施形態のデータ領域は、通信関連リストに配置された項目、それぞれの項目に割り当てられた遂行可能な機能、項目上で発生するタッチイベントの種類、及びタッチイベントの発生により遂行される特定機能間の関係が設定されたマッピングテーブルを格納する。例えば、通信関連リストの各項目は、「音声通話呼び出し」、「メッセージ作成」、「電子メール作成」、「映像通話呼び出し」、及び「項目削除」のうちの少なくとも1つの機能にリンクされる。
【0028】
引き続き図1を参照すると、制御部160は、携帯端末機に関する全体の制御機能を遂行して携帯端末機の各構成要素間の信号の流れを制御する。具体的には、少なくとも1つの項目を有するスクロールが可能な通信関連リストが表示部141に表示され、且つスクロールが発生しない方向にタッチイベントが発生すると、制御部160は、格納部150のデータ領域に格納されたマッピングテーブルを参照する。そして、制御部160は、選択された項目及びタッチイベントに割り当てられた特定機能に関する情報をテーブルから取り出す。このようにして、制御部160は、テキスト、グラフィック、及び/又は音声情報による多様な形態で適切な情報を提供してユーザのタッチイベントにより遂行されて選択された機能に関してユーザに知らせることができる。その後、タッチイベントが、選択された機能を活性化するための境界地点を通過すると、制御部160は、選択された機能を遂行する。ここで、制御部160は、選択された機能の遂行に関連する所定のグラフィック効果を提供するように制御する。
【0029】
図2は、本発明の第1実施形態による携帯端末機におけるタッチベースの運用方法を示す画面例であり、通話ログに基づくユーザインターフェースと共に特定機能を遂行するタッチベース処理を示す。
【0030】
図2を参照すると、表示部141は、<101>画面に示すように、インジケータ領域11、題名領域13、リスト領域15、及び制御キー領域17を含む。
【0031】
インジケータ領域11は、携帯端末機の状態を示すいくつかのアイコンを出力する。例えば、インジケータ領域11は、無線周波数部の受信信号強度を示すアイコン、携帯端末機のマナーモード状態を示すアイコン、バッテリの残量を示すアイコンなどを含む。
【0032】
題名領域13は、リスト領域15に表示される通信関連リストの題名(title)を出力する。図2の例で、題名領域13は、リスト領域15に表示されるリストが通話ログ(call log)であることを示す。
【0033】
リスト領域15は、題名領域13に示す題名を有する通信関連リストのうちの少なくとも1つの項目を出力する。即ち、題名領域13が通話ログを表示する場合、リスト領域15は、図2に各「Caller ID」として表した通話呼び出しを発生させる詳細項目を示す。これらの項目は、通話呼び出し、着信呼び出し、留守受信呼び出しなどの種類により整列されるか又は配置される。更に、リスト領域15は、図示したように各項目に識別ボックス21を更に出力することができる。識別ボックス21は、項目の種類を示す特定のアイコンを表示するか、或いはCaller IDに該当する画像を表示してもよい。
【0034】
制御キー領域17は、例えば、「Back」キー、「OK」キー、及び「Menu」キーを出力して表示する。「Back」キーは、以前のページに戻る指示に用いられ、「OK」キーは、指定されたリストの詳細情報の表示など、項目の選択に続く所定の機能の活性化指示に用いられ、「Menu」キーは、例えば、メニュー項目の内容を更に進める指示に用いられる。この制御キー領域17は、製造業者の意図やユーザの設定などにより除去されたり部分的に使用されたりする。
【0035】
上述したように、リスト領域15には、複数の項目、例えば、「Caller ID1、Caller ID2、Caller ID3、Caller ID4、Caller ID5」が配置されている。通常、リスト領域15は、このような項目を画面の外に向かって縦方向に移動させるスクロール機能を提供する。ユーザは、表示されたリストをスクロールするため、任意の場所(例えば、図示した「Caller ID3」)をタッチした後、画面にタッチしたまま、例示したようなスクロール可能な第1の方向である縦方向にドラッグすることができる。
【0036】
また、ユーザは、これらの項目に設定された機能のうちの特定の1つを活性化するため、<103>画面に示すように特定の項目(例えば、「Caller ID3」)を意図的に選択することができる。即ち、これらの項目のうちの特定の1つを選択しようとするユーザは、この項目上でタッチダウンイベントのような第1タッチイベントを発生させる。そうすると、携帯端末機は、特定の項目を選択したことを示すためにユーザに視覚的フィードバックを提供することができる。例えば、選択された項目のイメージは、はっきりと識別できる特定色、反転色、及び/又はハイライトで表わされる。
【0037】
携帯端末機が3×4、4×3、Qwerty、又はDvorakのような一般的なキーパッドを有する場合、ユーザは、キーパッドの方向キーや数字キーを用いて特定の項目を選択することができる。一方、携帯端末機は、選択された項目に関する表示された情報を変更することができる。即ち、<101>画面で前に選択された「Caller ID3」で表示された特定の項目は、次に選択される<103>画面で「Number」項目に変更される。例えば、「Caller ID3」は「太郎」であってもよく、「Number」は電話帳に記録された「太郎」の電話番号であってもよい。或いは、「Caller ID3」が、信頼できる相手方の電話番号である場合、「Number」は、電話帳に記録された情報のうちの他のインデックス情報であってもよい。このような項目は選択された後も変更されずに残る。
【0038】
特定の項目を選択した後、ユーザは、上述したように表示リストをスクロールする第2タッチイベントを発生させることができる。即ち、<103>画面に示すように、特定の項目(例えば、図示した「Caller ID3」)上で、タッチダウンイベントを発生させたユーザは、リスト領域15でタッチポイントを上方向又は下方向に移動することができる。そうすると、携帯端末機は、このドラッグイベントをスクロールの入力信号として認識し、これによってリスト領域15の表示を変更することができる。即ち、リスト領域15で見られない追加的な項目がリストに存在する場合、この項目は、スクロールを通じて1つずつ表示される。ここで、携帯端末機は、リストがスクロールされている間、特定項目の選択を示す視覚的フィードバックを解除する。即ち、選択された項目のイメージは、スクロールが終了すると、元の色又はハイライトされない表示になる。
【0039】
スクロール機能を遂行するためのタッチイベントは、上述したタッチドラッグ(touch and drag)に限定されるものではない。他の形態として、例えばフリック(flick)イベント手段によってもスクロール機能が遂行される。即ち、スクロールによるリストの移動は、タッチドラッグの移動距離やフリックイベントの加速度の強さによって決定され、設計者の設計規格やユーザの設定によって固定又は変更され得る。
【0040】
引き続き図2を参照すると、<103>画面に示すように、特定の項目(例えば、「Caller ID3」)を選択した後、特定機能を使用したいユーザは、<105>画面又は<107>画面に示すように、選択された項目上で、例えばスクロールが発生しない方向である第2の方向に第2タッチイベントを発生させることができる。例えば、ユーザが、タッチした項目を右側方向にスイープ又はドラッグすると、携帯端末機は、<105>画面に示したように、タッチされた項目を右方向に移動し、次に、携帯端末機は、「Caller ID3」項目上の右方向のタッチイベントに割り当てられた特定の遂行可能な機能(例えば、図示した「Caller ID3」)に関する情報を、移動した項目の左にテキストやイメージの形態で出力する。そして、このタッチイベントが所定の境界地点を通過した時、携帯端末機は選択された機能を遂行する。
【0041】
一方、ユーザが、タッチした項目を左側方向にドラッグ又はスイープすると、携帯端末機は、<107>画面に示すように、タッチされた項目を左方向に移動し、次に、携帯端末機は、「Caller ID3」項目上の左方向のタッチイベントに割り当てられた特定の遂行可能な機能(例えば、図示した「SMS」)に関する情報を、移動した項目の右にテキストやイメージの形態で出力する。そして、このタッチイベントが所定の境界地点を通過した時、携帯端末機は選択された機能を遂行する。
【0042】
一方、ユーザが、タッチした項目をスイープ又はドラッグすると、携帯端末機は、<105>画面及び<107>画面に示すように、タッチされて移動された項目と同じ特定機能を表わすための視覚的フィードバックを提供することができる。また、移動された項目の左又は右に表われる特定機能のための視覚的フィードバックを提供する場合、携帯端末機は、同一の色や形態を用いてもよく、左方向又は右方向のタッチイベントにそれぞれ割り当てられた異なる機能間の直観的な違いを高めるために、異なる色や異なる形態を用いてもよい。
【0043】
以上で説明したように、本実施形態による携帯端末機は、ユーザが、選択した項目上で少なくとも左方向又は右方向であるスクロールが発生しない方向にタッチイベントを発生させると、別途のページ画面を必要とせずに、スクロールが可能な通信関連リストに配置された選択された1つの項目に既設定された特定機能を遂行することができるようにする。これにより、ユーザは、項目を容易に選択して別途のページや入力を必要とせずに単一の画面上で所望の機能を迅速に使用することができるようになる。
【0044】
図3は、本発明の第2実施形態による携帯端末機におけるタッチベースの運用方法を示す画面例であり、電話帳に基づくユーザインターフェースと共に特定機能を遂行するタッチベース処理を示す。
【0045】
図3を参照すると、表示部141は、<201>画面に示すように、インジケータ領域11、題名領域13、リスト領域15、及び制御キー領域17を含む。ここで、インジケータ領域11及び制御キー領域17は、図2で説明した領域と同一であるため、それに対する詳細な説明は省略する。
【0046】
題名領域13は、リスト領域15に表示される通信関連リストの題名を出力表示する。図3の例で、題名領域13は、リスト領域15に表示されたリストが通話帳(Phone Book)であることを示す。
【0047】
リスト領域15は、題名領域13に示す題名を有する通信関連リストのうちの少なくとも1つの項目を出力する。即ち、題名領域13が電話帳(Phone Book)を示す場合、リスト領域15は、相手方の名前、電話番号、写真、通信履歴などの電話帳の詳細項目を示す。図3は、各項目に配置された相手方の名前を示す。これらの項目は、アルファベットや電話番号などによって格納されるか又は整列される。更に、これらの項目は、相手方の写真の大きさを変更した画像を出力した識別ボックスを有してもよい。
【0048】
上述したように、リスト領域15は、相手方の名前を、例えば、図示したように「Adam、Aura Bill、Bill、Chul−su、Crimson」等を配置する。通常、リスト領域15は、このような項目を画面の外へ縦に移動させるスクロール機能を提供することができる。表示されたリストをスクロールするため、ユーザは、任意の場所(例えば、図示した「Bill」)をタッチした後、画面をタッチしたままスクロールが発生する方向(例えば、図示した縦方向)にドラッグする。
【0049】
例えば、<203>画面に示すように、ユーザが上側方向にタッチドラッグイベントを発生させると、携帯端末機は、電話帳リストを上側方向にスクロールして表示する。これにより、「Adam、Aura Bill」項目が画面から除去され、代わりに他の「Drakoon、Duli」項目が画面に表われる。ここで、携帯端末機は、リストがスクロールされている間、タッチされた項目(例えば、<201>画面の「Bill」)を示す視覚的フィードバックを解除することができる。即ち、選択された項目のイメージは、スクロールが終了すると、元の色又はハイライトされない表示になる。
【0050】
一方、<201>画面に示すように、ユーザが、特定の項目(例えば、「Bill」)をタッチすると、携帯端末機は、ユーザに特定項目の選択を示す視覚的フィードバックを提供することができる。例えば、選択された「Bill」項目のイメージは、はっきりと識別できる特定色、反転色、又はハイライトで表わされる。ここで、携帯端末機が通常のキーパッドを有する場合、ユーザは、キーパッドの方向キーや数字キーを用いて特定項目を選択してもよい。また振動させたり背景をフラッシュしたりすることもできる。
【0051】
スクロール機能を遂行するためのタッチイベントは、上述したタッチドラッグに限定されるものではなく、代わりに、スクロール機能は、フリックイベント手段によって遂行してもよい。一方、スクロールによるリストの移動は、ドラッグイベントの移動距離やフリックイベントの加速度の強さによって決定され、設計者の設計規格やユーザの設定によって固定又は変更され得る。
【0052】
引き続き図3を参照すると、<201>画面に示すように、特定の項目(例えば、「Bill」)を選択した後、特定機能を使用したいユーザは、<205>画面又は<207>画面に示すように、選択された項目上で、スクロールが発生しない方向に第2タッチイベントを発生させることができる。例えば、ユーザが、タッチした項目を左側方向にスイープ又はドラッグすると、携帯端末機は、<205>画面に示すように、タッチされた項目を左方向に移動し、次に、携帯端末機は、「Bill」項目上の左方向のタッチイベントに割り当てられた特定の遂行可能な機能(例えば、図示した「Delete」)に関する情報を、移動した項目の右にテキストやイメージの形態で出力する。そして、このタッチイベントが所定の境界地点を通過した時、携帯端末機は選択された機能を遂行する。
【0053】
具体的には、タッチされた「Bill」項目が移動される場合、携帯端末機は、<205>画面に示すように、ページをめくるか或いは狭い粘着テープを剥がすような視覚的フィードバックを提供することができる。従って、タッチされた項目の右端が左に移動されると、タッチされた項目の残りの部分が除去される。ここで、このような視覚効果は、多様な形態に変更され得る。また、タッチされた項目の右端の移動は、ドラッグ又はスイープイベントに依存する。即ち、タッチされた項目の右端の移動距離や速度は、ドラッグ又はスイープを実施する距離及び速度によって変化する。
【0054】
一方、ユーザが、タッチした「Bill」項目を右側方向にスイープ又はドラッグすると、携帯端末は、<207>画面に筒状で示すように、タッチされた項目を右に移動し、次に、携帯端末は、この「Bill」項目上で右方向のタッチイベントに割り当てられた特定の遂行可能な機能(例えば、図示した「Edit」)に関する情報を、移動した項目の左にテキストやイメージの形態で出力する。そして、このタッチイベントが所定の境界地点を通過した時、携帯端末機は選択された機能を遂行する。
【0055】
具体的には、タッチされた「Bill」項目が移動される場合、携帯端末機は、<207>画面に示すように、タッチされた項目の左端が巻かれるような視覚的フィードバックを提供することができる。従って、タッチされた項目の左端が右に移動されると、タッチされた項目の残りの部分が除去される。ここで、このような視覚効果は、多様な形態に変更され得る。
【0056】
一方、ユーザが、タッチした項目をスイープ又はドラッグすると、携帯端末機は、<205>画面及び<207>画面に示すように、タッチされて移動された項目と同じ特定機能を表わすための視覚的フィードバックも提供することができる。また、移動された項目の左又は右に表われる特定機能のための視覚的フィードバックを提供する場合、携帯端末機は、同一の色や形態を用いてもよく、左方向又は右方向のタッチイベントにそれぞれ割り当てられた異なる機能間の直観的な違いを高めるために、異なる色や異なる形態を用いてもよい。
【0057】
図2及び図3では、選択された項目に既設定された特定の遂行可能な機能として「通話呼び出し(Call)」、「メッセージ作成(SMS)」、「削除(Delete)」、及び「編集(Edit)」を使用して説明したが、これらの項目は、例示的なものであって、本発明を限定するものとして考慮すべきではない。他の遂行可能な機能もまたそれぞれの項目に割り当てられ、必要に応じて、ユーザによって変更され得る。
【0058】
図4は、本発明の第3実施形態による携帯端末機におけるタッチベースの運用方法を示す画面例であり、メッセージリストに基づくユーザインターフェースと共に特定機能を遂行するタッチベース処理を示す。
【0059】
図4を参照すると、表示部141は、<301>画面に示すように、インジケータ領域11、題名領域13、リスト領域15、及び制御キー領域17を含み、これらの全ては既に説明した通りである。
【0060】
題名領域13は、リスト領域15に表示される通信関連リストの題名を出力する。図4の例で、題名領域13は、リスト領域15に表示されるリストがメッセージ受信箱であることを示す。ここで、メッセージ送信箱又は全てのメッセージ箱が、代わりに題名領域13に用いられ得る。
【0061】
リスト領域15は、題名領域13に示す題名を有する通信関連リストのうちの少なくとも1つの項目を出力する。即ち、題名領域13がメッセージ受信箱を示す表示をする場合、リスト領域15は、メッセージ受信箱、即ち受信したメッセージ中の詳細項目を示す。これらの項目は、格納されるか又は受信した順序などによって整列される。更に、これらの項目は、受信したメッセージを示す封筒形態のアイコンを出力するための識別ボックスを有してもよい。
【0062】
上述したように、リスト領域15は、受信したメッセージに関する情報、例えば、図示したような「010−9797−7903、太郎、Adam、1004、070−2663−7814」を配置する。受信したメッセージの送信元が電話帳に記録されている場合、リスト領域15に出力される情報は、例えば、電話帳に記録された送信元の名前のような特定の索引であり得る。この例で、「太郎、Adam」は電話帳に記録された送信元である。受信したメッセージの送信元が、電話帳に記録されていない場合、リスト領域15に出力される情報は、電話番号そのものであり得る。
【0063】
上述したように、リスト領域15は、このような項目を画面の外へ縦方向に移動させるスクロール機能を提供することができる。表示されたリストをスクロールするため、ユーザは、任意の場所(例えば、図示した「Adam」)をタッチした後、画面をタッチしたままスクロールが発生する方向(例えば、図示した縦方向)にドラッグする。
【0064】
例えば、<303>画面に示すように、ユーザが上側方向にタッチドラッグイベントを発生させると、携帯端末機は、上側方向にスクロールされるリストを表示する。即ち、<301>画面に示す「010−9797−7903」項目が、<303>画面から除去され、代わりに他の「春子」項目が画面に表われる。ここで、携帯端末機は、リストがスクロールされている間、タッチされた項目(例えば、<301>画面の「Adam」)を示す視覚的フィードバックを解除する。即ち、選択された項目のイメージは、スクロールが終了すると、元の色又はハイライトされない表示になる。
【0065】
一方、<301>画面に示すように、ユーザが、特定の項目(例えば、「Adam」をタッチすると、携帯端末機は、ユーザに特定項目の選択を示す視覚的フィードバックを提供することができる。例えば、選択された「Adam」項目のイメージは、はっきりと識別できる特定色、輝度、フラッシュ、反転色、サイズ変更、徐々にハイライト表示するなどにより表わすことができる。ここで、携帯端末機が通常のキーパッドを有する場合、ユーザは、キーパッドの方向キーや数字キーを用いて特定項目を選択してもよい。
【0066】
スクロール機能を遂行するためのタッチイベントは、上述したタッチドラッグに限定されるものではなく、代わりに、例えば、スクロール機能は、フリックイベント手段によって遂行してもよい。一方、スクロールによるリストの移動は、ドラッグイベントの移動距離やフリックイベントの加速度の強さによって決定され、設計者の設計規格やユーザの設定によって固定又は変更され得る。
【0067】
図4の<301>画面に示すように、特定の項目(例えば、「Adam」)を選択した後、特定機能を使用したいユーザは、<305>画面又は<307>画面に示すように、選択された項目上でスクロールが発生しない方向に第2タッチイベントを発生させることができる。例えば、ユーザが、タッチした項目を左側方向に移動すると、携帯端末機は、<305>画面に示すように、タッチされた項目を左に移動し、次に、携帯端末機は、この「Adam」項目上の左方向のタッチイベントに割り当てられた特定の遂行可能な機能(例えば、図示した「返信」)に関する情報を、移動した項目の右にテキストやイメージの形態で出力する。そして、このタッチイベントが所定の境界地点を通過した時、携帯端末機は選択された機能を遂行する。
【0068】
より具体的には、タッチされた「Adam」項目が移動される場合、携帯端末機は、<305>画面に示すように、タッチされた項目のイメージが回転されるような視覚的フィードバックを提供することができる。即ち、項目のイメージの左部分が背面側に向かって回転し、右部分が前面側に向かって回転する。また、このような回転は、遠近法で表わしてもよい。ここで、このような視覚効果は、多様な形態に変更され得る。
【0069】
特に、回転が、例えば、約60°のような所定の境界角度を通過した時、携帯端末機は、選択された「返信」機能を遂行し、項目のイメージの回転量は、ドラッグ又はスイープ動作の距離及び速度により決定される。回転が所定の境界角度に達する前にタッチが解除されると、タッチされた項目のイメージは、元のイメージに復帰する。
【0070】
また、タッチ解除イベントが発生すると、携帯端末機は、遂行可能な機能を維持する。この場合、ユーザが、遂行可能な機能の部分をタッチすると、携帯端末機は選択された機能を遂行する。他の形態として、携帯端末機は、遂行可能な機能に関する情報をボタン形式などで提供することができる。
【0071】
一方、ユーザが、タッチした「Adam」項目を右側方向にスイープ又はドラッグすると、携帯端末機は、<307>画面に示すように、タッチされた項目を右に移動し、次に、携帯端末機は、この「Adam」項目上の右方向のタッチイベントに割り当てられた特定の遂行可能な機能(例えば、図示した「伝達」)に関する情報を、移動した項目の左にテキストやイメージの形態で出力する。そして、このタッチイベントが所定の境界地点を通過した時、携帯端末機は選択された機能を遂行する。
【0072】
また、タッチされた「Adam」項目が移動される場合、携帯端末機は、<307>画面に示すように、タッチされた項目のイメージが部分的且つ徐々に除去されるような視覚的フィードバックを提供することができる。即ち、項目のイメージが右部分から消え始める。従って、項目のイメージの右端が前面で左側方向に移動され、遂行可能な機能に関する情報が徐々に表われる。ここで、このような視覚効果は、多様な形態に変更され、そして、これらの説明は、例示的なものであって、本発明を限定するものではない。
【0073】
一方、上述したように、選択された項目に割り当てられた特定機能は、通話ログリスト、電話帳リスト、又はメッセージリストにおいて、ドラッグ又はスイープイベントが所定の境界地点を通過した時に遂行される。具体的に、携帯端末機は、ドラッグ又はスイープイベントが境界地点を通過すると直ちに、又は境界地点を通過した後にタッチ解除イベントが発生すると、特定機能を遂行することができる。このような境界地点は、項目のイメージ又はタッチイベントの位置の変化効果に応じて変更され得る。
【0074】
境界地点は、タッチされた項目の任意の位置又はタッチされた項目の左及び右の境界に設定される。タッチされた項目が回転される場合、境界地点は回転軸に設定される。また、境界地点は、タッチダウンイベントの位置から更に移動されるか、又はタッチダウにベントの位置に関係なく決定されてもよい。
【0075】
一方、いくつかの場合、携帯端末機は、ドラッグ又はスイープイベントをその位置に示して提供するフィードバックイメージを変更することができる。例えば、ドラッグ又はスイープイベントがスクロールを発生しない方向から外れるか、又は境界地点に到達する前の移動途中で画面から離れると、携帯端末機は、フィードバックイメージを解除して代わりに元のイメージを表示する。更に、境界地点を通過したとしても、スクロールが発生しない方向から外れたドラッグ又はスイープイベントは、特定機能の遂行を引き起こさない。
【0076】
要約すると、携帯端末機は、境界地点を通過する前にドラッグ又はスイープイベントが解除された場合、境界地点を通過した後にドラッグ又はスイープイベントが解除された場合、境界地点を通過する前にドラッグ又はスイープイベントがスクロールを発生しない方向から外れた場合、及び境界地点を通過した後にドラッグ又はスイープイベントがスクロールを発生しない方向から外れた場合、のうちの少なくとも1つの場合に、イメージ変化効果などのフィードバックイメージを解除することができる。
【0077】
更に、通信関連リストが配置された特定の1つの項目が選択されると、携帯端末機は、
選択された項目が遂行可能な機能にマッピングされたか否かに拘らず、視覚的又は他の方法による形態でユーザに知らせることができる。例えば、ユーザが、特定項目に割り当てられた少なくとも1つの遂行可能な機能を有するこの特定項目を選択するタッチイベントを発生させると、携帯端末は、選択された項目が、既設定された機能の遂行を可能とすることを示す、ハイライトや右側及び左側の指示表示のような所定のグラフィック効果を提供する。
【0078】
しかし、選択された項目(例えば、電話番号)が、なんらかの機能を遂行できない場合、携帯端末機は、選択された項目の境界に点線で示すか、或いは遂行できない機能であることを示すイメージのような適切なグラフィック効果を提供することができる。他の場合で、選択された項目が、電話呼び出し機能やメッセージ作成機能のような通信関連の機能ではない場合、携帯端末機は、その項目に対してのみの「削除」機能を提供することができる。更に、携帯端末機は、選択された電話番号が有効か既設定されたものであるかを確実にすることができる。即ち、選択された電話番号が、「1004」や「7979」のように完成していない電話番号であるか、或いは「070−xxx−xxxx」のような既設定の局番が不完全な場合、携帯端末機は、所定の特定機能の電話番号を自動的に設定するようにしてもよい。
【0079】
図5は、本発明の一実施形態による携帯端末機におけるタッチベースの運用方法を示すフロー図である。
【0080】
図5を参照すると、本実施形態の携帯端末機は、電源が供給されると、携帯端末機の各構成を初期化し、初期化された状態が完了すると、ステップS101で、既設定された待機画面を表示部に出力する。また、携帯端末機は、ユーザのタッチを検知するタッチパネルを活性化する。
【0081】
次に、携帯端末機は、ステップS103で、通信関連リストを表示するための入力信号を受信したか否かを確認する。このとき、他の入力信号が受信されると、携帯端末機は、ステップS105に分岐して受信した入力信号に対応する他の機能、例えば、ファイル再生や放送受信などを遂行する。
【0082】
一方、通信関連リストを表示するための入力信号が受信されると、携帯端末機は、ステップS107に分岐して相応するリスト、例えば、通話ログリスト、電話帳リスト、メッセージリスト、電子メールリスト、メッセンジャーリストなどを出力する。次に、携帯端末機は、ステップS109で、通信関連リストが配置された選択された1つの項目上に、タッチダウンイベントが発生するか否かを確認し、タッチダウンイベントが発生しない場合は、前のステップS107を継続する。一方、タッチダウンイベントが発生すると、携帯端末機は、次のステップS111に進んでタッチされた項目を選択し、選択された項目のための視覚的フィードバック提供する。
【0083】
次に、携帯端末機は、ステップS113で、タッチが維持されたまま、スクロールが発生する方向にドラッグ又はスイープイベントのようなタッチイベントが続いて発生するか否かを確認する。
【0084】
スクロールが発生する方向にこのようなドラッグ又はスイープイベントが発生すると、携帯端末機は、ステップS115に分岐し、ドラッグ又はスイープイベントに応答して通信関連リストをスクロールする。
【0085】
一方、携帯端末機は、スクロールが発生しない方向にこのようなドラッグ又はスイープイベントが発生すると、ステップS117に分岐し、ドラッグ又はスイープイベントの方向及び通信関連リストの種類に応じて選択された項目に既設定された特定機能を遂行する。上述した通り、項目に関連して既設定された機能は、電話呼び出し、メッセージ作成、電子メール作成、メッセンジャーのための短文作成、項目削除、及びユーザが指定する情報の伝達などの様々な機能であってもよい。
【0086】
上述した本発明の方法は、ハードウェア、コンピュータコード、ソフトウェアなどで実現することができ、コンピュータコードやソフトウェアはCD−ROM、RAM、サムネイルドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク、フラッシュストレージ、ハードディスク、磁気光ディスク、及びダウンロードされるネットワーク上に格納され、上述した媒体のうちの一つに永久的又は半永久的に格納され、コンピュータに使われるソフトウェアを利用したり、ASICやFPGAなどのハードウェアに割り当てられたり、プログラミングされたり、特定プロセッサによって実行されたりする。ここで、コンピュータは、プロセッサやプログラムに、ハードウェアとしてRAM、ROM、フラッシュなどのメモリ構成を含んでもよく、アクセス過程でコンピュータコードやソフトウェアの受信及び格納が可能であり、上述した方法の処理を実現するハードウェア、プロセッサ、及びコンピュータによって実行される。また、常用コンピュータが上述した方法を実現するためのコードにアクセスする時、実行コードを常用コンピュータに実行処理させるために特定目的コンピュータに接続してもよい。
【0087】
以上、本発明を幾つかの好ましい実施形態を参照して説明したが、これらの実施形態は、例示的なものであり、限定的なものではない。このように、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の思想と特許請求の範囲に提示された権利範囲から外れずに、均等論により多様な変化及び修正を加えることができることが理解される。例えば、本明細書上に記載されたユーザタッチは、接触可能な他のタイプ、例えば、スタイラス、マウスのようなポインティン装置の使用などによるものでも応用可能である。また、本発明は、パーソナルコンピュータや、ノートブック型コンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDAなどの端末機にも適用可能である。
【符号の説明】
【0088】
11 インジケータ領域
13 題名領域
15 リスト領域
17 制御キー領域
21 識別ボックス
110 無線周波数部
120 入力部
130 オーディオ処理部
140 タッチスクリーン
141 表示部
143 タッチパネル
150 格納部
160 制御部
図1
図2
図3
図4
図5