特許第5676753号(P5676753)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5676753
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】車両内装アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B60R 21/215 20110101AFI20150205BHJP
   B32B 5/18 20060101ALN20150205BHJP
   B32B 27/32 20060101ALN20150205BHJP
【FI】
   B60R21/215
   !B32B5/18
   !B32B27/32 Z
【請求項の数】20
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-510267(P2013-510267)
(86)(22)【出願日】2011年5月11日
(65)【公表番号】特表2013-537489(P2013-537489A)
(43)【公表日】2013年10月3日
(86)【国際出願番号】US2011036015
(87)【国際公開番号】WO2011143282
(87)【国際公開日】20111117
【審査請求日】2012年11月19日
(31)【優先権主張番号】61/333,534
(32)【優先日】2010年5月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598147400
【氏名又は名称】ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Johnson Controls Technology Company
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】カウエルチュク、 グレン エイ.
(72)【発明者】
【氏名】エバンス、 グレッグ エス.
【審査官】 山本 昌広
(56)【参考文献】
【文献】 特開平6−115025(JP,A)
【文献】 特開平8−85408(JP,A)
【文献】 特開2003−11765(JP,A)
【文献】 特表2003−534178(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 21/00−21/38
B32B 1/00−43/00
B60K 37/00−37/06
B60R 13/00−13/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性オレフィンから形成される第1層と、厚さ6mm未満及び密度72.1kg/m未満のフォームから形成される第2層とを有するクラスA可視表面材料、
クラスA可視表面材料を支持する基板であって、該基板は外側表面を有するドロップインシュートを受け入れる開口を画定する、基板、及び
該ドロップインシュートの該外側表面を該基板に固定する保持機構であって、該保持機構は、該ドロップインシュートの周縁から延びるプロファイルを含み、該プロファイルは該ドロップインシュートが該基板の窪みにプレス嵌めされるとき該基板における対応する窪みに係合するように構成されており、そして該プロファイルの外側向きの表面と該窪みの内側向きの表面との接触は、基板に対する該ドロップインシュートの該クラスA可視表面材料へ向かう方向への動きを阻止する、保持機構
を含む車両内装アセンブリ。
【請求項2】
フォームは密度が32kg/mから72.1kg/mである、請求項1に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項3】
車両内装アセンブリは、ドロップインシュートと基板との間の周縁ギャップを含む、請求項1に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項4】
クラスA可視表面材料は、ギャップとほぼ整列する切り目ラインをフォームに全く含まない、請求項3に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項5】
クラスA可視表面材料は、ドロップインシュートに近い近接部に切り目ラインを全く含まない、請求項4に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項6】
フォームは、主にポリプロピレンのフォーム、発泡ポリプロピレンフォーム、及びポリウレタンフォームからなる群から選択される、請求項1に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項7】
フォームはビニルも含む、請求項に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項8】
ドロップインシュートの外表面は、高ゴム含有量熱可塑性オレフィンを含む。請求項に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項9】
ドロップインシュートはエアバッグアセンブリを含む、請求項に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項10】
熱可塑性オレフィンから形成される第1層と、厚さ6mm未満及び密度72.1kg/m未満のフォームから形成される第2層とを有するクラスA可視表面材料、
クラスA可視表面材料を支持する基板であって、該基板は外側表面を有するドロップインシュートを受け入れる開口を画定する、基板、及び
該ドロップインシュートの該外側表面を該基板に固定する保持機構であって、該保持機構は、該ドロップインシュートの内側表面から内側に延びるヒートステークを含み、該ヒートステークは基板における対応する開口を通って延びるように構成されており、そして該ヒートステークの変形は該基板の内側向きの表面と接触する外側向きの表面を画定して、基板に対する該ドロップインシュートの該クラスA可視表面材料へ向かう方向への動きを阻止する、保持機構
を含む車両内装アセンブリ。
【請求項11】
該フォームは密度が32kg/mから72.1kg/mである、請求項10に記載の車両内装アセンブリ
【請求項12】
該車両内装アセンブリは、該ドロップインシュートと該基板との間の周縁ギャップを含む、請求項10に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項13】
該クラスA可視表面材料は、該ギャップとほぼ整列する切り目ラインを該フォームに全く含まない、請求項12に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項14】
該クラスA可視表面材料は、該ドロップインシュートに近い近接部に切り目ラインを全く含まない、請求項13に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項15】
該フォームは、主にポリプロピレンのフォーム、発泡ポリプロピレンフォーム、及びポリウレタンフォームからなる群から選択される、請求項10に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項16】
熱可塑性オレフィンから形成される第1層と、厚さ6mm未満及び密度72.1kg/m未満のフォームから形成される第2層とを有するクラスA可視表面材料、
クラスA可視表面材料を支持する基板であって、該基板は外側表面を有するドロップインシュートを受け入れる開口を画定する、基板、及び
該ドロップインシュートの該外側表面を該基板に固定する保持機構であって、該保持機構は、各々が該ドロップインシュートの周縁から延びる複数の突起を含み、各突起は基板中の対応する窪みと係合し、そして各突起の外側向きの面と、該対応する窪みの内側向きの面との接触は、基板に対する該ドロップインシュートの該クラスA可視表面材料へ向かう方向への動きを阻止する、保持機構
を含む車両内装アセンブリ。
【請求項17】
該フォームは密度が32kg/mから72.1kg/mである、請求項16に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項18】
該車両内装アセンブリは、該ドロップインシュートと該基板との間の周縁ギャップを含む、請求項16に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項19】
該クラスA可視表面材料は、該ギャップとほぼ整列する切り目ラインを該フォームに全く含まない、請求項18に記載の車両内装アセンブリ。
【請求項20】
該クラスA可視表面材料は、該ドロップインシュートに近い近接部に切り目ラインを全く含まない、請求項19に記載の車両内装アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両内装アセンブリに関し、詳しくは、エアバッグを含む車両内装アセンブリ及びその形成方法に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本国内段階特許出願は、2010年5月11日に出願された「Vehicle Interior Assembly」との名称の米国仮特許出願第61/333,534号の利益を主張する2011年5月11日に出願された「Vehicle Interior Assembly」との名称の国際特許出願第PCT/US2011/036015号の利益を主張する。これらの出願の開示はすべて本出願の開示の一部とみなされ、本明細書に参照として組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
車両の内装設計を向上させるべく益々多くの製造業者が、自身の製品を差別化しようと努力している。当該差別化の一つに、可視のエアバッグ継ぎ目をダッシュボードのような車両内装アセンブリから除去することがある。製造業者は、可視のエアバッグライン、継ぎ目等のエアバッグの位置を示すマークが存在しない車両ダッシュボードのクラスA内装表面を製造しようと試みている。クラスA表面は本来継ぎ目なしで形成されるが、時間とともに、エアバッグアセンブリを覆うカバーを含むドロップインシュートのまわりに意図しない継ぎ目ができることが多い。
【0004】
柔らかいインストルメントパネルにある、これらの予め意図された継ぎ目及び意図しない可視の継ぎ目の多くをなくすべく、製造業者は2つの基礎技術を開発している。第1の技術は、車両内装アセンブリの基板にある開口の中にドロップインシュートを配置し、その後当該アセンブリとクラスA可視スキンとの間に発泡ウレタンを適用することである。クラスA表面上の意図しないラインの原因の一つは基板に対する当該カバーの動きであり、これらのラインは、クラスA表面上に少なくとも6mmの現場発泡スキンを与えない限り生じるのが典型的である。第2の方法は、カバーを、薄いクラスA表面を適用する前に基板に対して動かないように、エアバッグ上に確実かつ永久的に貼り付けることである。第2の方法では、カバーは典型的に、基板にしっかりと振動溶接又は接着され、その後二層材料による5mm未満の材料が適用される。
【0005】
上述の方法のそれぞれは、ドロップインシュートのエアバッグカバーが基板に対してどこに配置されているのかを示す意図しないライン等の可視マークに確実に対抗する方法を与える。しかしながら、上述の方法のそれぞれは、相対的に高価でありかつ時間がかかる。詳しくは、第1の方法では、典型的な6から8mmの現場発泡クラスA表面は、現場発泡プロセスのみならず付加的な材料を必要とする。第2の方法については、振動溶接プロセス等の、基板に対してドロップインシュートを半永久的に結合又は接着する方法が必要になる。当該振動溶接は、接着又は結合プロセスと同様時間がかかり、最終アセンブリの製造コストを上昇させる。
【0006】
上述に鑑み出願人は、少ない材料を使用しかつ製造時間を低減するコスト効率がよい製造プロセスを開発した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5,509,901号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2002/0043788(A1)号明細書
【発明の概要】
【0008】
本発明は車両内装アセンブリに関し、詳しくは、エアバッグを含む車両内装アセンブリ及びその形成方法に関する。
【0009】
本発明はドロップインシュートを使用するべく構成される。ドロップインシュートは、基板に実質的に貼り付けられていても、当該エアバッグが意図的に当該ドロップインシュートを破裂させるまでは、基板に対する当該ドロップインシュートの動きに対抗して永久的に固定されるわけではない。加えて、本発明は5mm以下の二層材料をクラスA表面として使用する。アセンブリ及び製造プロセスをさらに改善するべく、ドロップインシュートは、当該ドロップインシュートを基板に対してロックする保持アセンブリを使用して形成される。保持アセンブリは、ドロップインシュートの基板に対する動きを最小化するべく構成される。二層材料及び当該二層材料の厚さと同様に保持アセンブリを慎重に選択することにより、クラスA表面上にドロップインシュートの位置を示す継ぎ目にある意図しないラインの可視性が最小化される。
【0010】
本開示に係るシステム及び方法の様々な実施例が、以下の図面を参照して詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】基板に振動溶接されるドロップインシュートを有する、従来技術に係る内装アセンブリの部分断面図を示す。
図2図1における溶接接合部の拡大断面図である。
図3】引き裂き継ぎ目の拡大断面図である。
図4図3の引き裂き継ぎ目のA−A線に沿った異なる図である。
図5】リフト防止エッジ突起設計の断面図である。
図6図5のリフト防止エッジ突起のB−B線に沿った拡大断面図である。
図7】エッジロック設計の拡大断面図である。
図8】ステーク設計の拡大断面図である。
図9】エアバッグの展開シーケンスを示す断面図である。
図10】クラスA表面上にある可視のドロップインシュート外郭線に関する問題を示す例示的な内装アセンブリの図である。
図11】ドロップインシュートの断面図である。
図12】クラスA表面上にあるドロップインシュート配置マークが低減されているのを図10と比較して示す例示的な内装アセンブリの図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は一般に、開口を形成する基板20を有する内装アセンブリ10に関する。当該開口の中にドロップインシュート40が配置される。ドロップインシュート保持アセンブリ50が、ドロップインシュート40を所定位置に位置決めかつ保持する。
【0013】
基板20は、車両ダッシュボード、ドアパネル等のような任意の内装基板であり得る。基板は、ダッシュボード等の所望のパネル及び表面のために使用される任意の周知材料から形成され得る。基板20は、ダッシュボード等の車両内装コンポーネントに対して基礎構造支持を与える。他の複数の構造部材が、車両内装アセンブリ10、特に基板20、を車両本体に取り付けるが、これらは本明細書では説明されない。基板20はまた、例えば車両における内装ドアパネル、サイドパネル、及び任意の他の、エアバッグアセンブリを覆うカバーを有することが所望される場所のための基礎として、車両の他の複数の内装コンポーネントを形成し得る。
【0014】
基板20は一般に、ドロップインシュート40を受け入れる開口24を含む。開口24は、ドロップインシュート40が基板20の一部と重なるように構成される開口周縁26及び支持エリア22を含む。開口24は、エアバッグが所望どおりにかつ所望の方向に容易かつ繰り返し可能に解放される限り、任意の所望サイズ及び形状に構成され得る。支持エリア22は、選択される保持アセンブリ50に応じて変わり得る。基板20の上表面28と開口周縁26との間にある支持エリア22のプロファイルは、保持アセンブリ50に関連して以下に詳しく記載される。
【0015】
ドロップインシュート40は、様々な所望サイズ、形状、及びスタイルで形成され得る。ドロップインシュート40は、ヒンジ態様により片側解放して当該中心にて分割する等、エアバッグアセンブリ60がドロップインシュート40を通って又はこれのまわりで展開することを許容する方法を有するように構成され得る。ドロップインシュート40は、単一成型品から形成され得る。ドロップインシュート40は一般に外表面44を含む。外表面44は、ドロップインシュート40を覆って延びるクラスA表面材料12と係合する。ドロップインシュート40はまた、外周42を含み、当該外周42との相対的な近接部に存在する。当該外周42は、開口24に対して基板20のプロファイルと整合するべく又はこれを画定するべく構成される外部プロファイル48を有する。ドロップインシュート40は一般に、基板20と同様の材料から作られるが、任意の他の所望材料から作られてもよい。ドロップインシュート40は、容易な解放を可能とする引き裂き継ぎ目49を有し得る。ドロップインシュート40の周縁にある基板20とドロップインシュートとの間のギャップは一般に1.2mm以下の距離である。
【0016】
エアバッグアセンブリ60は、選択された位置内に嵌まるべく構成される任意の所望エアバッグアセンブリであり得る。エアバッグアセンブリ60は一般にエアバッグキャニスタ62を含む。エアバッグキャニスタ62は、エアバッグ64をアクティブにするチャージを保持する。エアバッグアセンブリ60は、車両の位置、車両のタイプ、及び所望のサイズに応じて、所望のサイズ、形状、及び構成に変えることができる。例えば、エアバッグアセンブリ60の構成は、フロントダッシュボードに配置される助手席側エアバッグか、ステアリングホイールの運転席側エアバッグか、又はリアドアパネルに配置される側面衝撃エアバッグかに応じて大きく変わり得る。エアバッグアセンブリ60はドロップインシュートに組み付けられる。
【0017】
図5から8に示されるように、ドロップインシュート40及び基板20は保持アセンブリ50を含み得る。保持アセンブリ50は、サイズ、形状、及びスタイル構成が変わり得るが、保持アセンブリは、基板20に対して動かないようにドロップインシュート40を実質的に拘束する必要がある。エッジロック設計が図7に示される。これは、製造が容易であり、かつ、エアバッグの繰り返し可能な展開を有効にする。組み付け工程中、ドロップインシュート40は、基板20の開口24の中にプレス嵌めされるだけである。展開中、ドロップインシュート40は引き裂き継ぎ目49に沿って引き裂かれ、エアバッグ24が展開するドアを展開中に与えるヒンジライン61において曲がる。基板開口又はドロップインシュート外周42いずれかのエッジに弱い接着剤又は結合材料適用され、その後迅速に所定位置にプレスされる。これにより、ドロップインシュート40と基板20との相対的な動きがさらに最小化される。約6mm以下、好ましくは5.5mmの二層材料が、基板20及びドロップインシュート40それぞれの外表面28、48を覆って適用される。図5から6に示されるように、基板20上の空洞33の中に挿入されるリフト防止エッジ突起31として記載される、エッジロックの変形例を使用することもできる。保持機構としてはコーキングを使用することもできる。基板はまた、ドロップインシュートに対して溶融されてもよい。
【0018】
図8に示されるように、複数のヒートステーク56を、保持アセンブリ50の一部として使用することができる。ヒートステーク56は一般に、空洞52又は開口の中に嵌められる。ドロップインシュート40が基板20に対してしっかりと位置決めされる。ドロップインシュート40の基板に対する動きの量を低減するのと同様にドロップインシュート40の保持を改善するべく、ヒートステーク56の数を増加させることが望ましい。ヒートステーク56は、任意の所望サイズ、形状、又は構成に形成され得る。また、ドロップインシュート40とは異なる材料から形成され得る。例えば、ステーク56は、開口52に容易に挿入されその後基板に対して保持されて、ドロップインシュート40の基板に対する移動を最小化するマッシュルーム形状、多面等の任意の所望スタイルに形成され得る。
【0019】
クラスA表面12は、6mm以下、好ましくは5.5mm以下、さらに好ましくは5mm以下、の二層材料から形成される。二層材料は通常、ポリプロピレン又は発泡ポリプロピレンフォームの層を有する可視表面として熱可塑性オレフィンから形成される。ビニル又はポリウレタンも、典型的にはこのフォームとの組み合わせ又はこのフォームを有するポリウレタンで使用することができる。基板20は通常、ポリプロピレン又は熱可塑性オレフィンであるが、任意の適切なプラスチックから作られてよい。ドロップインシュート40は通常、高ゴム含有量の熱可塑性オレフィンである。二層フィルムの代わりに三層を使用することもできる。二層又は三層材料には切り目が入れられることはない。一般に使用されるフォームは、約2.0から4.5lbs/ft(32から72.1kg/m)、好ましくは2.5から4.0lbs/ft(40から64.1kg/m)、の密度を有する。
【0020】
上述のとおり、関連する法的基準に従って本発明が記載されてきた。したがって、本記載は例示であって実質的な制限ではない。開示の実施例に対する変形例及び修正例が当業者にとって明らかとなり、本発明の範囲内に該当する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12