(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5676804
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】パック用シート
(51)【国際特許分類】
A45D 44/22 20060101AFI20150205BHJP
【FI】
A45D44/22 C
【請求項の数】11
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-108687(P2014-108687)
(22)【出願日】2014年5月27日
【審査請求日】2014年6月3日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】305056766
【氏名又は名称】塚本 進一
(72)【発明者】
【氏名】塚本 進一
【審査官】
平田 慎二
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−097785(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3176636(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 44/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔面の、額の上部から下顎部を経て首元部までを覆い貼り付けることができるパック用シートの、前記下顎部から前記首元部の領域に、顔面の横幅方向の長さに左右双方に延長させる端部を加えて設け、左右の前記端部に指部を引っ掛けながら、左右双方の耳部に掛けるための少なくとも1本の切り欠き線を設けるデコルテ形状の平面体に打ち抜かれるパック用シートであって、
前記打ち抜かれる平面体の、鼻筋縦方向を軸にして左右二つに折り合わせ、前記軸にする折り曲げた辺を設け、前記折り合わせた前記顔面の横幅の前記端部と前記鼻筋縦方向に前記折り曲げた前記辺を合せて少なくとも1回折り合わせ、前記辺の長手方向の、前記額上部と前記デコルテ形状の下部とが前記長手方向と交差する任意の線で折り返して畳むものであり、
前記パック用シートは、薬剤を有する状態で、前記二つ折に折られた前記互いの端部にそれぞれ設けた前記少なくとも1本の切り欠き線に前記指部を引っ掛けて前記互いの端部をそれぞれ違う逆の方向に広げ前記平面体に展開できる状態で包装体に封入するパック用シート。
【請求項2】
前記パック用シートの、前記額上部から前記首元部までを任意に分ける請求項1に記載のパック用シート。
【請求項3】
前記少なくとも1本の切り欠き線に代えて、少なくとも1つの切り欠いた孔、又は、少なくとも1本の切り欠き線に少なくとも1つの切り残し部を有する請求項1又は2に記載のパック用シート。
【請求項4】
前記パック用シートの、前記下顎部から首元部までの任意の領域に対向するパック用シートに縦方向に伸びて横方向に並ぶ複数列に設けたミシン目状の切り込み線を設ける請求項1から3に記載のパック用シート。
【請求項5】
前記パック用シートの、前記下顎部から前記首元部の任意の領域に対向するパック用シートに錐体形状の打ち抜き部を有する治具による打ち抜き、又は打ちこみ面が円弧形状若しくは多角形状の打ち込み部を有する治具による打ち込みが複数個行う請求項1から3に記載のパック用シート。
【請求項6】
前記パック用シートの、前記下顎部から前記首元部の任意の領域に対向する、縦方向の繊維と横方向の繊維を有するパック用シートに交差して切り込む斜め切り込み線を複数列設ける請求項1から3に記載のパック用シート。
【請求項7】
前記パック用シートの、頸部の中央部を経て、喉部に至る又は、首部に至る又は、首元部の輪郭線の直前に終端するS字状の切り込み線を設け、又は、S字状の切り込み線に一部不連続部を有する切り欠き線を設ける1から3に記載のパック用シート。
【請求項8】
前記パック用シートの平面体は、両眼に対応する個所に前記両眼を覆う蓋状体を有し、前記蓋状体は、目尻付近と目頭付近とを結ぶ連続した切り欠き線又は一部不連続部を有する切り欠き線により形成されるフラップを設ける1から7に記載のパック用シート。
【請求項9】
前記パック用シートの、鼻部や左右双方のほほ部や口部の周囲の少なくとも1つの立体形状に対向するシート体に鼻筋の縦方向もしくはやや斜め方向のハ字状に走るミシン目状の切り込み線を複数列設ける請求項1に記載のパック用シート。
【請求項10】
前記パック用シートの、鼻部や左右双方のほほ部や口部の周囲の少なくとも1つの立体形状に対向するシート体に縦方向の繊維と横方向の繊維を有するパック用シートに交差して切り込む斜め切り込み線を複数列設ける請求項1に記載のパック用シート。
【請求項11】
前記パック用シートの、鼻部や左右双方のほほ部や口部の周囲の少なくとも1つの立体形状に対向するシート体に錐体形状の打ち抜き部を有する治具による打ち抜き、又は打ちこみ面が円弧形状若しくは多角形状の打ち込み部を有する治具による打ち込みが複数個行う請求項1に記載のパック用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デコルテ形状の、折り畳まれた状態から展開しながら耳部に掛ける機能を有するパック用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来品の、顔面を覆い貼り付ける化粧用のフェイスマスクの輪郭線上につまんで引っ張るためのつまみ部を設けて折り畳み、美容液を含浸した状態でつまみ部を引っ張ることで平面体に広げるフェイスマスクがあるが、頸部に加えてデコルテ形状で容易に平面体に展開できる機能に加えて、左右双方の耳部に引っ掛ける機能を有すると更に利便性や機能性が向上する。
【0003】
特許第3836445号公報の、顔面や顔面からと頸部までを覆い貼り付けるフェイスマスクの輪郭線上に、顔面につまみ部の
図1〜
図6、
図8〜
図12があり、左右の耳部に掛け止めることができる図示と記述は、
図7と段落の、「0009」の(9)に(1)〜(7)のいずれかに記載のフェイスマスクあり、「0010」、「0017」がある。本発明は、長い爪を有している方々やデコレートされた爪を有している方々や化粧人口が高齢化している方々にも使い勝手がよく、折り畳みの状態から端部の切り欠き線に爪先や指先を引っ掛けて平面体に展開しながら、連続して左右両耳部に掛けることができる機能を備えているので、より早く装着が可能でストレッチングやマッサージの美容の作業は従来品よりもより楽しく行える。
【0004】
特許第3789431号公報の、実施の形態の段落0018は、
図2の第2にフェイスシート自体の密着性を高める機能、或いは、フェイスシートが顔面から剥離して落下を防止するための機能を有し、そのための左右の耳にかけ止めする実施例があり、
図1〜
図5に図示されている。本発明は、長い爪を有している方々やデコレートされた爪を有している方々や化粧人口が高齢化している方々にも使い勝手がよく、折り畳みの状態から端部の切り欠き線に爪先や指先を引っ掛けて平面体に展開しながら、連続して左右両耳部に掛けることができる機能を備えているので、ストレッチングやマッサージが行えて美容の作業は従来品よりもより楽しく行える。
【0005】
特許第5334152号公報の、顔面に貼着するフェイスマスクの支持する補助具の、着用者の耳付近から下にある表情筋を被覆する弾性構造体の略V字帯形状の被覆体と、この被覆体を吊持する弾性構造体のヘアーバンド形状の頭部に周回させて装着させるフェイスマスクを支持するための補助具のヘアーバンド体があるが本発明の形態と用法が異なる。本発明は、長い爪を有している方々やデコレートされた爪を有している方々や化粧人口が高齢化している方々にも使い勝手がよく、折り畳みの状態から端部の切り欠き線に爪先や指先を引っ掛けて平面体に展開しながら、連続して左右両耳部に掛けることができる機能を備えているので、ストレッチングやマッサージが行えて美容の作業は従来品よりもより楽しく行える。
【0006】
特許第4515663号公報の、上下に分かれるフェイスマスクの、
図1のリフトバンド(23)の美容方法がある。本発明は、長い爪を有している方々やデコレートされた爪を有している方々や化粧人口が高齢化している方々にも使い勝手がよく、折り畳みの状態から端部の切り欠き線に爪先や指先を引っ掛けて平面体に展開しながら、連続して左右両耳部に掛けることができる機能を備えているので、ストレッチングやマッサージが行えて美容の作業は従来品よりもより楽しく行える。
【0007】
実用新案登録第3176636号公報の、吸湿性及び伸縮性のある美容マスク顔部や顎下部に耳かけ部を有する美容用フェイスマスクがある。本発明は、長い爪を有している方々やデコレートされた爪を有している方々や化粧人口が高齢化している方々にも使い勝手がよく、折り畳みの状態から端部の切り欠き線に爪先や指先を引っ掛けて平面体に展開しながら、連続して左右両耳部に掛けることができる機能を備えているので、ストレッチングやマッサージの美容作業は従来品よりもより楽しく行える。
【0008】
本発明をした出願人が概出願の、特許第5457515号公報の、シート体の片面又は両面にフィルムが備えるパック用シートのこめかみ縁部につまみ部を設けて展開容易なパック用シートがある。本発明は、既出願と異なる新たな美容方法と展開容易で貼り付けることができる折り畳みを提供する。
【0009】
本発明は、特許第5457515号公報とは異なる頸部の広域に貼り付けるデコルテ形状に折り畳みの状態から端部の切り欠き線に爪先や指先を引っ掛けて平面体に展開しながら、左右双方に耳部に耳掛けを行い一連の貼り付ける造作ができるパック用シートである。従来品に加えて新たに、異なる部位に異なる用法で異なる新たな美容効果を求めることができる利便性と機能性の構成を備えて、従来品と対比して後述の、発明の効果に第1から第4に記述の、より良い効果が得られるパック用シートの形態としている。
【0010】
フェイスマスクには、両眼や口に対抗する部分には切り欠き孔や鼻部に対向する部分は切り欠き線を設けて、美容液の含浸やシート体には美容効果が得られる原料を含ませて、刃型で打ち抜くことによって形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特許第3836445号公報
【特許文献2】特許第3789431号公報
【特許文献3】特許第5334152号公報
【特許文献4】実用新案登録第3176636号公報
【特許文献5】特許第5457515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明が解決する課題は、顔面の、額の上部から下顎部を経て頸部(顎裏から喉部、首部までの領域までを覆うデコルテ形状の、下顎部から頚部までの鼻筋縦方向に対して、顔面横幅の横方向に加える左右双方に延長する端部に左右双方の耳部に掛け止めてストレッチングやマッサージができる機能を設けるパック用シートの、長い爪を有している方々やデコレートされた爪や化粧人口が高齢化している方々にも使い勝手がよい、造作なく顔面から頸部を貼り付けることができるパック用シートを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、顔面の、額の上部から下顎部を経て首元部までを覆い貼り付けることができる伸縮性を有するパック用シートの、下顎部から首元部の領域に顔面の横幅方向の長さに左右双方に延長させる端部を加えて設け、左右の端部に爪先や指先を引っ掛けながら、左右双方の耳部に掛けるための少なくとも1本の切り欠き線を設けるデコルテ形状のパック用シートであって、
平面体の、鼻筋縦方向を軸にして左右二つに折り合わせ、鼻筋縦方向を軸にして折り曲げた辺を設け、折り合わせた顔の横幅の端部と鼻筋縦方向に折り曲げた辺を少なくとも1回折り合わせて、
辺の前記長手方向の、額上部とデコルテ形状の下部とが長手方向と交差する任意の線で折り返して畳むものであり、
パック用シートは、薬剤を有する状態で一連の貼り付けの造作ができる、二つ折り折られて設けた延長させる互いの端部に設けた少なくとも1本の切り欠き線に爪先や指先を引っ掛けて、互いの端部をそれぞれ違う逆の方向に広げ前記平面体に展開できる状態で包装体に封入するパック用シート。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、出願人が概出願の、特許第5457515号公報のパック用シートの平面体や通常の顔面に貼り付ける凡そ縦方向に180mm〜190mmの平面積に頸部の領域を加える額の上部から凡そ280mmの平面積を貼り付ける従来品のデコルテ形状に左右双方の端部に爪先や指先を掛けて広げながら耳部に掛けるための機能を設け、平面体は広域を貼り付けることができるパック用シートである。
【0015】
第1の誰もが容易に展開しながら造作なく貼りつけることができる使用性の効果、第2の生産工程で、額の上部から頸部までの平面体をシンプルに折り畳む量産作業性とコストの効果、第3の広域に貼り付ける平面積にシート体の重量を有しながらの、薬剤の均一含浸ができる高い品質が得られる安定性と安全性の効果、第4の従来品に加えて新たな製品を開発は、新たな美容の訴求と新たな市場開拓の効果、の少なくとも第1から第4までの効果を得ることができる。
【0016】
第1の、誰もが容易に展開しながら連続して貼りつけることができる使用性の効果は、従来品と対比して広域に貼り付けるパック用シートであるが、本発明の技術を採用することで、
図4に示す、例えば、左右双方の端部に設けられた切り欠き線等に爪先や指先を引っ掛けながら、引っ張ると容易に平面体に広げることができる。例えば、平面体に展開した状態の、右耳に掛け止めるための右の切り欠き線を右耳に掛け止めて、頸部の領域にあてがいながら左耳も準じて掛け止めて、連続して顔面額の上部までを貼り付け用法を用いると造作は簡単である。
【0017】
本発明の、左右双方の端部に設けられた切り欠き線などに爪先や指先を引っ掛けながら、平面体に広げる方向に引っ張ると、薬剤を有し袋に封入されて折り畳まれた状態から頸部の領域を覆うことができるシート体から続いて顔面から額の上部の順に平面体に広がるから、左右双方の端部の切り欠き線を左右双方の耳部に掛け止めながら頸部から上部の顎から額の順に造作なく貼り付けることができる。
【0018】
折り畳まれた状態のパック用シートを平面体に展開させるのが難しい状況の、女性の方々、長い爪を有してネイルアートなる飾り物のデコレートを行うことが流行り、化粧人口も高年齢化の傾向があり、美容作業の際の、長い爪や高年齢化の化粧人口に対する老眼で見えにくい方々にもシンプルに折り畳まれて左右双方の端部の切り欠き線等に爪先や指先などをひっかけながら平面体に広げ連続する造作で耳部に掛ける止めることができる切り欠き線等を設けることで、広げたパック用シートを額上部から頸部に至る順で或いは、左右双方の耳に掛けながら頸部から額の上部に至る順で容易に貼り付けることができるから美容用法の順がリズミカルでスムーズであり楽しい時間がつくれる。
【0019】
第2の生産工程で、額の上部から頸部までの平面体をシンプルに折り畳む量産作業性とコストの効果は、シンプルに折り畳む効果は第3の品質の効果と連動している。従来品の折り畳む作業の回数は少なくとも4回〜5回であり、本発明の、課題を解決するための手段の折り畳み方法は3回と少ないので、作業時間が3回/4回〜5回と短縮されて量産のスピードが速く作業効率から低コストが得られる。
【0020】
第3の広域に貼り付ける平面積にシート体の面積や重量を有しながらの、薬剤の均一含浸ができる高い品質が得られる安定性と安全性の効果は、パック用シートの品質の必須条件に少なくとも粘性が高い薬剤が均一に含浸していることが求められる。従来品と対比して、従来品の鼻筋方向に上部と下部は凡そ180mm〜190mmを有する汎用品(60g/m2で約2g)と本発明のパック用シートは鼻筋方向に上部から下部が280mm(60g/m2で約3.7g)は面積や重量のパック用シートにおいて凡そ1.7倍であるが、本発明の技術は、折り回数が少なく制限してもよいので、薬剤の均一含浸の品質が得られ、少なくとも薬事の条件で3カ年間の期間において、袋内部とパック用シートが防腐の状態であり、薬剤の効能効果がパック用シートに均一に保たれて肌に対向して均一に作用する安定性と安全性が保持されているから、製造者も消費者も製品に対して安心が得られる。
【0021】
第4の新たな製品を開発することで新たな美容効果と新たな市場の効果は、従来品のフェイスマスクに加え、新たな美容の効果が加わり、新たな市場が開拓できる。頸部までをケアする用法は、加齢や外界の刺激から肌を守る薬剤を手で塗布する用法に加え、新たなシート体に薬剤を含浸させて使用するパック用シートの開発は、新たな製造・販売・美容の市場が図れる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
顔面の鼻筋縦方向に頸部である下顎裏部、喉部、首部、首元部のそれぞれ左右双方の延長させた端部に爪先や指先等の指部(以下、爪先や指先という)で引っかけて平面体に広げながら、左右双方の耳部に掛け止めることができる切り欠き線等の機能を設け、下部から上部の方向に、下部から左右の両方向にストレッチングができるデコルテ形状のパック用シートについて記述する。
【0024】
本発明の、シート体の、不織布シートは、コットンとポリエチレンとポリエステルフタレートの繊維を有し、伸縮性を有する不織布シートの目付60〜70(g/mm2)を用いて具体例を示すが、パック用シートとして用いられる、例えば、不織布シートの30(g/mm2)〜120(g/mm2)を採用することも可能であり、不織布シートの選択は任意である。パック用シートは刃型などによって打ち抜かれる。
【0025】
不織布シートの具体例には、例えば、テンセルやリヨセル、レーヨン、ポリエステルフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の繊維或いは、少なくともいずれかの繊維を合せた不織布シート、伸縮性の不織布シート、バイオセルロースシート、ゲル状シート、シート体の片面または両面に樹脂フィルムや不織布等(片面または両面に離型紙を備えている)を備えて構成するシート等であり、伸縮性を有することが望ましく、選択は任意である。
【0026】
符号1に有する薬剤は、化粧品、医薬部外品、医薬品の効能効果が得られる。例えば、薬液、ゲル剤の塗布、粉末、粉黛の塗布、軟膏又は薬事シートの積層等である。
【0027】
本発明のパック用シートの封入は、例えば、バリアを有する袋、チャック機能を有する或いはフラップなる蓋を有する等の袋や樹脂容器に少なくとも1枚を折り畳み薬剤と共に封入する。
【0028】
本発明が実施するパック用のシートの形態は、例えば、4つのタイプの平面体に打ち抜かれ、セパレーツは額上部符号2から頸部の下部符号18までの鼻筋縦方向を任意に分ける。
【0029】
例えば、パック用シートに打ち抜かれる形態は、ほぼ顔を覆う額の上部から下顎裏部分まで凡そ210mm、左の頬部の縁から右の頬部の縁までは凡そ200mm、頸部の左右双方の端部までは凡そ240mmの形状である。
【0030】
例えば、ほぼ顔を覆う額の上部から喉部分まで凡そ240mm、左の頬部の縁から右の頬部の縁までは凡そ200mm、頸部の左右双方の端部までは凡そ250mmの形状である。
【0031】
例えば、ほぼ顔を覆う額の上部から首部分まで凡そ260mm、左の頬部の縁から右の頬部の縁までは凡そ200mm、頸部の左右双方の端部までは凡そ250mmの形状である。
【0032】
例えば、ほぼ顔を覆う額の上部から首元部分まで凡そ280mm、左の頬部の縁から右の頬部の縁までは凡そ200mm、頸部の左右双方の端部までは凡そ260mmの形状である。
【0033】
例えば、セパレーツ型は額の上部から頸部の凡そ200mm〜280mm、を顔上部分から顔下部分までを任意に分けて覆う形態である。
【0034】
本発明の、折り畳まれて薬剤を有した状態のパック用シートを封入袋から取り出し、容易に平面体に展開しながら左右双方の耳部に掛け止めて貼り付けることができるパック用シートの折り畳みについて記述する。
【0035】
上述する少なくとも伸縮性を有する不織布シートの平面体に、頸部の領域の、鼻筋縦の方向に対して、顔面の横幅方向の長さに左右双方に延長させる端部符号3を加えて設け、左右双方の端部には爪先や指先等を引っ掛けて平面体に広げながら左右双方の耳部に掛けるための切り欠き線符号13を設け、デコルテ形状で貼り付けることができるパック用シートを構成する。
【0036】
平面体の鼻筋縦方向を軸にして左右二つに折り合わせて設けた辺符号16と折り合わせた顔面の横幅の端部符号15を少なくとも1回は合わせて折り畳み、折り曲げた縦方向の長手方向の、顔面の額上部符号17と頚部までを覆うデコルテ形状下部符号18とが長手方向と交差する任意の線符号19で折り返して畳み、薬剤を有する状態で、延長させた互いの端部に設けた切り欠き線等に爪先や指先を引っ掛けて引っ張り平面体に展開しながら左右双方の耳部に掛け止めることができる折り畳みの状態でバリア機能を有する袋符号20に封入する。
【0037】
左右双方の端部には爪先や指先等を引っ掛け平面体に展開ながら左右双方の耳部に掛け止めるための機能は、左右双方の端部に設ける少なくとも1つの切り欠いた孔、又は、少なくとも1本の切り欠き線又は、少なくとも1本の切り欠き線符号13に少なくとも1つの切り残し部符号12に少なくとも1本の切り欠き線符号11を有する切り欠き線である。
【0038】
パック用シートの、頸部の任意の領域に対向して縦方向に伸びて横方向に並ぶ複数列に設けたミシン目状の切り込み線を設けて左右双方の耳部に掛けた状態は、複数列に設けたミシン目が個々の下顎の形状に応じて、複数列に設けたミシン目が徐々に開いてフィットさせて覆い、下顎部を包みこんで矯正しながら両手のひらや指の腹でストレッチングの効果やマッサージ効果を得ることができる。
【0039】
パック用シートの、平面体を左右二つに折り合わせて左右双方の端部の切り込み線等をずらして設ける場合は、鼻筋縦方向の軸を左右のいずれかにずらして折り畳むと左右双方の爪先や指先等を引っ掛けるための切り欠き線等がずれて、引っ掛けることが容易で耳部に掛け止めることがスムーズである。
【0040】
パック用シートの、頸部の任意の領域に対向するシートに横方向に伸びて複数条に並ぶミシン目状の切り込み線を設けて左右双方の耳部に掛けた状態で複数条のミシン目は個々の立体形状に対応して延び開いてフィットさせて覆い、下顎部を包みこんで矯正しながら両手のひらや指の腹でストレッチングの効果やマッサージ効果を得ることができる。
【0041】
パック用シートの、頸部の任意の領域に対向する、縦方向の繊維と横方向の繊維を有するシートに交差して切り込む斜め切り込み線を複数列設けると、縦の方向にも横の方向にも個々の立体形状に対応して延び開いてフィットさせて覆い貼り付けることができ、下顎部を包みこんで矯正しながら両手のひらや指の腹でストレッチングの効果やマッサージ効果を得ることができる。
【0042】
パック用シートの、頸部の任意の領域に対向するシート体に錐体形状の打ち抜き部を有する治具による打ち抜き、又は打ちこみ面が円弧形状若しくは多角形状の打ち込み部を有する治具による打ち込みを複数個行うことで、個々の立体形状に対応して設けられた打ち抜きや打ち込み部は立体形状に対応して延び開き、下顎部を包みこんで矯正しながら両手のひらや指の腹でストレッチングの効果やマッサージ効果を得ることができる。
【0043】
本発明の、少なくとも1本の切り欠き線符号13に少なくとも1つの切り残し部符号12に少なくとも1本の切り欠き線符号11を有する切り欠き線は、爪先や指先を引っ掛けながら左右双方の耳に掛け止めて貼り付けるための、個々の頸部から左右双方の耳部までの距離を合せるものであり、距離が不足している場合は、少なくとも1つの切り残し部を千切ることにより距離が加わるフリーサイズとなる仕組みである。
【0044】
使用者の、個々のサイズに合わせるための切り欠き線と切り残し部は、両端部に、耳に掛けるための、例えば、長さ4〜5cmの切り欠き線に2mm〜5mmの切り残し部を少なくとも1か所を加えて、更に長さ5mm〜1cmの切り欠き線を少なくとも1か所を加えて構成し、長さを長く調整する際に切り残し部を千切ると個々のサイズに合わせてストレッチングが行えるパック用シートとなる。
【0045】
例えば、両手のひらや指の腹でストレッチングやマッサージを行うと、頸部や下顎の頤筋から頬骨筋に添って左右の耳側方向へ(二重顎の予防や頬のたるみの予防に効果が得られる)、口輪筋(ほうれい線への予防に効果が得られる)等への効果が得られる。
【0046】
本発明のパック用シート符号1の平面体には、額部を設け、両眼に対応する箇所には長軸が顔面の横方向である切り欠き孔符号4を設け、又は両眼に対応する個所に両眼を覆う蓋状体を有し、蓋状体は、目尻付近と目頭付近とを結ぶ連続した切り欠き線又は一部不連続部を有する切り欠き線により形成されるフラップを設ける。
【0047】
鼻部に対応する箇所には切り欠き線符号6を設ける。設ける切り欠き線は、U字型の切り欠き線を設け、左右の鼻翼を結ぶ切り欠き線を設け、鼻翼からもう一方の鼻翼に至る形状に沿って結ぶ切り欠き線を設け、例えば、切り欠き線を下端とした鼻部の領域には縦方向もしくはハ字状に走るミシン目状の切り込み線や斜め切り込み線や錐体形状の打ち抜きや円弧形状、多角形状の打ち込みをそれぞれ複数列や複数個を設け、加えて、左右の鼻翼を結ぶ切り欠き線の中ほどには鼻尖符号21に似たる貼り付ける際の目安を設ける。
【0048】
左右双方の両頬部符号7を設け、例えば、左右双方の両頬部の領域には縦方向に伸びて横方向に並ぶミシン目状の切り込み線や錐体形状の打ち抜きや円弧形状、多角形状の打ち込みをそれぞれ複数列や複数個を設ける。或いは、左右双方の両頬部の外側の輪郭線上には矯正して貼り付けるためのつまみ用の突出部を設けて、つまみ用突出部を平面体の内側から外側方向のつまみ部の目印の直前で終端する切り込み線で少なくとも2つに分割して、左右双方の輪郭線上の目印を千切り、左右双方の上部の分割部を内側から外側方向に引っ張りながら矯正して貼り付け、左右下部の分割部をつまんで上部に引き上げるとリフトアップして貼り付けることができる。更には、左右双方の分割したつまみ部の一部を係止しながら矯正して引っ張り貼り付けることもできる。
【0049】
口部に対向する孔符号8の、例えば、長軸の楕円孔や複数の孔を設ける。
【0050】
口部の周囲の皺やほうれい線に対向するシート体の領域に縦方向に伸びて横方向に並ぶミシン目状の切り込み線や錐体形状の打ち抜き、円弧形状、多角形状打ち込みをそれぞれ複数列や複数個を設ける。
【0051】
顔面を覆うそれぞれのパック用シートに下部の頸部符号22を加える平面体は、下顎部、喉部、首部から首元部をそれぞれに覆うことができるシート体である。
【0052】
顔面と頸部の、下顎部(下唇の下部分の領域から下顎裏の領域までの領域)を覆うことができる本発明は、顔幅方向の領域に下顎部である横方向の左右双方の耳部までに対応する領域の端部を加え、左右双方の端部に左右双方の耳部を掛けることができる機能を設ける。
【0053】
頸部の、下顎部に対応するシート体の領域に、縦方向に伸びて横方向に並ぶ複数列のミシン目状の切り込み線や縦方向や横方向の繊維の方向に対して交差して切り込む複数列の斜め切り込み線や複数個の錐体形状での打ち抜きや円弧形状や多角形状の打ち込みを設ける。
【0054】
左右双方の端部には少なくとも1つの切り欠き孔、又は、少なくとも1本の切り欠き線、又は、少なくとも1本の切り欠き線に少なくとも1つの切り残し部を有する切り込み線を設け、左右の端部に爪先や指先やフック形状の器具をかけて引き上げながら連続する造作で左右双方の耳部に掛け止めると下顎部や頸部に対応して複数列に設けられた縦方向に伸びて横方向に並ぶミシン目状の切り込み線や複数条に平行するそれぞれ切り込み線が少なくとも一部が開いて、斜め切り込み線の少なくとも一部が開いて又は、錐体形状に打ち抜きや治具の打ち込みの少なくとも一部が開いて下顎部を包み込む状態で左右双方の耳部に掛けて貼り付けると頸部から左右双方の頬部の領域に両手のひらや指の腹でのストレッチングやマッサージでの効果が得られる。
【0055】
頸部の、例えば、下顎左裏部又は任意の部位から中央部を経て、喉部又は、首部又は、首元部に切り込むS字状符号14に似たる切り込み線を設け、左右双方の下顎両辺部から喉部、首部又は、首元部までのそれぞれの外周縁部を結ぶ直前にS字状に似たる切り込み線の先端を終端させる、又は、S字状の切り込み線に一部不連続部を有する切り欠き線を設けて、任意の部位から切り離し、両シート片は和服を着こむ互いの襟を重ねるが如く貼り付けるものである。
【0056】
加えて、S字状に似たる切り込み線又は、一部不連続部を有する切り欠き線に分けて設けられる互いのシート両片には縦方向に伸びて横方向に並ぶミシン目状の切り込み線を複数列設け、横方向に伸びる複数条の切り込み線を設け、縦方向や横方向の繊維の方向に対して交差して切り込む複数列の斜め切り込み線を設け、複数個の錐体形状での打ち抜きや円弧形状や多角形状の打ち込みを設けて、S字状に似たる切り込み線で分けた両シート片を和服を着こむ互いの襟を重ねるが如く貼り付けると個々の立体形状に対応しながらフィットして貼り付けられる。
【0057】
輪郭線の長さを個々の立体形状に調整して合せることでフィット性高める、これらパック用シートの平面体の内側から外側に向かい輪郭線や輪郭線に設ける目印の直前で切り込み線先端が終端する切り込み線や輪郭線を切り込む切り込み線や切り欠き線は、直線以外に、波線又は、曲線又は、矩形線又は、ミシン目状の切り込み線等を組み合わせた線(以下、これらを切り込み線と略称する)であってもよい。
【0058】
上述の、平面体に施す切り込み線や切り欠き線状に設ける少なくとも一つからなる切り残し部を有する切り込み線は、貼り付ける際に切り込み線で両断して設けられた互いの片が互いもつれることなく、貼り付ける際に切り残し部を千切りながら順序良く貼り付けると造作が容易となり作業性が向上する。
【0059】
本発明の、ストレッチングを行う際の、左右双方の両端部に設ける少なくとも1本の切り欠き線符号13に少なくとも1つの切り残し部符号12を設け、切り欠き線符号11を有する切り欠き線は、切り欠き線の先に千切ることができる切り残し部を設けると、切り残し部を千切ることで、個々の顔の大きさや耳の大きさに対応できる切り欠き線を長くして耳にかけ止めることができるフリーサイズとなるものである。
【0060】
加えて、シート体に施す切り欠き線、切り欠き孔、切り込み線、斜め切り込み線等は、各商品の用法やコンセプトに応じて任意に設けるとよい。
【0061】
目印は、楔形以外に、半円形状又はくぼみ形状等であってもよい。
【0062】
平面体の周縁部にスムーズに貼り付けるための少なくとも1つのつまみ部を設けてもよい。
【0063】
医療目的の、例えば、湿布シート等の形態や技術も、本発明の形態や技術に準ずるとよい。
【0064】
本発明に加えて、本発明の出願人が既に出願した特許第4352416号公報、特許第4492980号公報の縦方向やハ字状に走るミシン目状の切り込み線複数列又は横方向に延びて上下に複数条のミシン目状の切り込み線を設けてシートが横方向に延びて覆うことができる技術と併せることでより使用性が増すので何ら問題としない。
【0065】
本発明に加えて、本願発明の出願人が既に出願した特許第4995981号公報の、シート体の、片面または両面に樹脂フィルムや不織布等を備えて構成するシート体を用いて、フィルムの折り曲がりの角につまみ用切り込み線を設けてつまみ用突出部を設けて、シート体からフィルムを剥がして貼り付けることができる技術と併せることでより使用性が増すので何ら問題としない。
【0066】
本発明に加えて、本発明の出願人が既に出願した特許5066722号公報の、矯正して貼り付けるシート体の、左右両頬部、左右下顎両辺部、喉から首部の外周縁部のそれぞれにつまみ用の突出部を設け、前記シート体の内側から前記突出部の直前で終端する切り込み線を設ける。或いは、特許第4648494号公報、特許4648499号公報、特許4705198号公報のS字状に似たる切り込み線で分けて設けられる技術と併せることでより使用性が増すので何ら問題としない。
【0067】
本発明に加えて、本発明の出願人が既に出願した特許第5342056号公報の、錐体形状の打ち抜き部を有する治具による打ち抜き、又は打ちこみ面が円弧形状若しくは多角形状の打ち込み部を有する治具による打ち込みが複数個行われる技術と併せることでより使用性が増すので何ら問題としない。
【0068】
本発明に加えて、本発明の出願人が既に出願した特願2013−244119号の、縦方向の繊維と横方向の繊維を同時に交差して切り込む、前記斜め切り込み線を少なくとも複数列を有する技術と併せることでより使用性が増すので何ら問題としない。
【実施例】
【0069】
本発明の便利を期する実施例は、例えば、包装体の袋符号20に設けた切り口符号26から切り欠き開封して、折り畳まれた状態の頸部の左右双方の端部に設ける切り欠き線等に爪先や指先を引っ掛けて互いに違う方向に引っ張りながら、頸部に対向するシートの領域をそのまま頸部に宛がう要領で平面体に広げ左右双方の耳部に掛け止める。
【0070】
貼り付ける順序は、例えば、頸部の領域を貼り付けて、額上部の縁部をつまみながら、口部や鼻部や両眼の孔を目安に額上部までを順に貼り付けて、両手のひらや指の腹で頸部から上方向の左右双方の両ほほ部までをストレッチングやマッサージを行う。貼り付ける時間は凡そ15分。
【符号の説明】
【0071】
1 デコルテ形状のパック用シート
2 額
3 左右の端部
4 両眼の切り欠き孔
5 こめかみ部
6 鼻部の切り欠き線
7 頬部
8 口部の欠き孔
9 切り込み線
10 17と18を折り合わせる
11 切り欠き線
12 切り残し部
13 耳部に掛ける切り欠き線
14 S字切り欠き線
15 顔面の端部
16 辺
17 上部
18 下部
19 交差する線
20 袋
21 鼻尖
22 頸部
23 ロール
24 引っ張る方向(縦)
25 横方向(横)
26 切り口
【要約】
【課題】
顔面の、額の上部から首部までを覆うことができるデコルテ形状の折り畳まれたパック用シートを封入袋から取り出して、造作なく平面体に広げて貼り付けることができる製品を提供する。
【解決手段】
本発明の、パック用シートを造作なく平面体に広げることができる折り畳みは、鼻筋を軸にして二つに折り合わせ折り曲げた辺を設け、顔面の前記横幅の端部と折り曲げた辺を折り合せて、額上部と首部までを覆うデコルテ形状下部とが交差する任意の線で折り返して畳み薬剤を有する状態で、互いの端部に設ける切り欠き線等に指先や爪先で引っ掛けて左右双方の耳部に掛け止めて、それぞれ違う逆の方向に広げ前記平面体に展開できる状態で包装体に封入する。
【選択図】
図1