特許第5676810号(P5676810)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5676810
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】組子飾り組立セット及び組子飾り
(51)【国際特許分類】
   B27M 1/00 20060101AFI20150205BHJP
   B27M 3/00 20060101ALI20150205BHJP
【FI】
   B27M1/00 D
   B27M3/00 H
   B27M3/00 K
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-156531(P2014-156531)
(22)【出願日】2014年7月31日
【審査請求日】2014年8月1日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】314008080
【氏名又は名称】山口 眞智子
(74)【代理人】
【識別番号】100083507
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 二郎
(72)【発明者】
【氏名】山口 眞智子
【審査官】 坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5027098(JP,B2)
【文献】 特開2006−016755(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B27M 1/00 − 3/38
E06B 9/01
A63H 33/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺の板状体の幅方向の一方の端部に複数の切込みを形成して模様部を構成し、前記模様部の切込みの最下部に切込みを形成して係合部を一体に構成した一方の組子板と、
長尺の板状体の幅方向の一方の端部に複数の切込みを形成して模様部を構成し、前記板状体の幅方向の他方の端部で、前記模様部に対応する位置に複数の切込みを形成して係合部を構成した他方の組子板とからなり、
前記一方の組子板の係合部と他方の組子板の係合部を係合して組み合わせ、前記一方の組子板と他方の組子板を組み合わせた状態で一方の端部側前記一方の組子板の模様部と前記他方の組子板の模様部を表すことが可能であることを特徴とする組子飾り組立セット
【請求項2】
前記請求項1に記載の組子飾り組立セットを用い、前記組子飾り組立セットの一方の組子板と他方の組子板を係合して組み合わせたことを特徴とする組子飾り
【請求項3】
長尺の板状体の幅方向の一方の端部に複数の切込みを形成して一方の係合部と一方の模様部を異なる位置に構成すると共に、前記一方の模様部の切込みの最下部に切込みを形成して他方の係合部を一体に構成し、前記板状体の幅方向の他方の端部で、前記一方の係合部に対応する位置に複数の切込みを形成して他方の模様部を構成した組子板からなり、
前記組子板同士を、それぞれ対応する他方の係合部と他方の係合部、一方の係合部と一方の係合部を係合させて組み合わせ、組子板を立体的に構成し、前記組子板同士を組み合わせた状態で組子板の一方の端部側に一方の模様部を、他方の端部側に他方の模様部を表すことが可能であることを特徴とする組子飾り組立セット
【請求項4】
前記請求項3に記載の組子飾り組立セットを用い、前記組子飾り組立セットの組子板同士を係合して組み合わせたことを特徴とする組子飾り
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広く日本家屋で使用されている伝統的な組子飾りに関するもので、特に装飾性に優れ変化に富む組子板とそれを用いた組子飾りに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より組子は、長尺の組子板を縦横に組み合わせて格子状の形状としたものであり、障子、扉など建具の一部を装飾するものとして広く利用されている。また組子は平面的な幾何学模様を形成するものであり、通常組子板の表面に装飾を付するものではないが、表面に装飾を付したものとして特許文献1記載のものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3062988号公報
【0004】
特許文献1記載の考案は、仏壇の内扉に嵌め込まれている障子の組子に関するもので、前面及び側面にスタンピングフォイルからの熱転写により箔押しをした桟を縦横の格子に組み合わせてその背面に粘着糊で剥離シート又は紗を添着した組子である。
この考案によれば、組子への紗の貼付作業を容易にし、更に組子の製造工程を合理化して、品質の安定した組子をより少ない作業負担で製造できるようにするという効果を奏する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1記載の考案において、組子への装飾を施す場合に熱転写により箔押しをしたり粘着糊で剥離シート又は紗を添着する等、手間がかかると共にこれらの装飾はいずれ経年劣化するものであった。
本発明は上記の従来例の問題点を解決するもので、組子板に直接装飾部を構成した装飾性に優れた組子板とその組子板を組み合わせた組子装飾を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、長尺の板状体の幅方向の一方の端部に複数の切込みを形成して模様部を構成し、前記模様部の切込みの最下部に切込みを形成して係合部を一体に構成した一方の組子板と、長尺の板状体の幅方向の一方の端部に複数の切込みを形成して模様部を構成し、前記板状体の幅方向の他方の端部で、前記模様部に対応する位置に複数の切込みを形成して係合部を構成した他方の組子板とからなり、前記一方の組子板の係合部と他方の組子板の係合部を係合して組み合わせ、前記一方の組子板と他方の組子板を組み合わせた状態で一方の端部側前記一方の組子板の模様部と前記他方の組子板の模様部を表すことが可能であることを特徴とする組子飾り組立セットである
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の組子飾り組立セットを用い、前記組子飾り組立セットの一方の組子板と他方の組子板を係合して組み合わせたことを特徴とする組子飾りである
【0008】
請求項3に記載の発明は、長尺の板状体の幅方向の一方の端部に複数の切込みを形成して一方の係合部と一方の模様部を異なる位置に構成すると共に、前記一方の模様部の切込みの最下部に切込みを形成して他方の係合部を一体に構成し、前記板状体の幅方向の他方の端部で、前記一方の係合部に対応する位置に複数の切込みを形成して他方の模様部を構成した組子板からなり、前記組子板同士を、それぞれ対応する他方の係合部と他方の係合部、一方の係合部と一方の係合部を係合させて組み合わせ、組子板を立体的に構成し、前記組子板同士を組み合わせた状態で組子板の一方の端部側に一方の模様部を、他方の端部側に他方の模様部を表すことが可能であることを特徴とする組子飾り組立セットである
【0009】
請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の組子飾り組立セットを用い、前記組子飾り組立セットの組子板同士を係合して組み合わせたことを特徴とする組子飾りである
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の組子飾り組み立てセット及び請求項2記載の組子飾りによれば、長尺の板状体の幅方向の一方の端部に複数の切込みを形成して模様部を構成し、前記模様部の切込みの最下部に切込みを形成して係合部を一体に構成した一方の組子板と、長尺の板状体の幅方向の一方の端部に複数の切込みを形成して模様部を構成し、前記板状体の幅方向の他方の端部で、前記模様部に対応する位置に複数の切込みを形成して係合部を構成した他方の組子板を構成し、前記一方の組子板の係合部と他方の組子板の係合部を係合して組み合わせ、組子板の交差位置に切込みによる立体的な模様部をあらわすことで高い装飾性を有する組子飾りが得られる。
また、模様部を切込みによって構成することで立体的な装飾性に優れ、かつ他の装飾を施すことなく組子板を組み合わせるだけで変化に富んだ永久的な組子装飾を製作することができる。
【0016】
請求項3記載の組子飾り組み立てセット及び請求項4記載の組子飾りによれば、長尺の板状体の幅方向の一方の端部に複数の切込みを形成して一方の係合部と一方の模様部を異なる位置に構成すると共に、前記一方の模様部の切込みの最下部に切込みを形成して他方の係合部を一体に構成し、前記板状体の幅方向の他方の端部で、前記一方の係合部に対応する位置に複数の切込みを形成して他方の模様部を構成した組子板を構成し、前記組子板同士を、それぞれ対応する他方の係合部と他方の係合部、一方の係合部と一方の係合部を係合させて組み合わせることにより組子飾りを立体的に組み合わせることができ装飾的価値に優れた組子飾りを得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1組子板の正面図
図2】第1組子板の斜視図
図3】第2組子板の正面図
図4】第2組子板の斜視図
図5】第1組子飾りの平面図(A)と斜視図(B)
図6】第3組子板の正面図
図7】第3組子板の斜視図
図8】第4組子板の正面図
図9】第4組子板の斜視図
図10】第2組子飾りの平面図(A)と斜視図(B)
図11】第5組子板の斜視図
図12】第5組子板の正面図
図13】第6組子板の斜視図
図14】第6組子板の正面図
図15】第3組子飾りの平面図(A)とI−I線断面図(B)
図16】第7組子板の正面図
図17】第7組子板の斜視図
図18】第4組子飾りの組み立て説明図
図19】第4組子飾りの組み立てた状態の概略斜視図
図20図19のII−II線断面図
図21】第4組子飾りの全体斜視図
図22】第1組子飾りの他例を示す一部切欠き斜視図
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1乃至図5及び図22に基づいて実施形態1の組子飾りを説明する。
本実施形態の第1組子飾りK1は、第1組子板11と第2組子板12を使用して、それらを直交して係合させて構成する。
【0021】
図1図2に示すように、第1組子板11は一定の幅Dと厚さを有する長尺の薄い板状体であり、板状体の上端部11aに切込みを形成して複数の第1模様部15と複数の第1係合部16とを一定のピッチP2、P1を有して構成してある。
なお、各実施形態を示す図では、組子板は長尺であるためその一部だけを示してある。
【0022】
前記第1模様部15の切込みは2段からなり、長い切込みからなる上段15aの中央に短い切込みからなる下段15bを形成してある。第1模様部15の切込みの形状は、この実施形態に限定されず任意に決められる。
【0023】
図3図4に示すように、第2組子板12は一定の幅Dと厚さを有する長尺の薄い板状体であり、前記板状体の下端部12bに切込みを形成して複数の第2係合部18を一定のピッチP3を有して構成してある。
前記板状体の上端部12aに切込みを形成して複数の第2模様部17を一定のピッチP4を有して構成する。前記第2模様部17は、前記第2係合部18,18の中間位置に構成する。
前記第2模様部17の切込みは、前記第1模様部15と同様の形状であるが、この実施形態に限定されず任意に決められる。
【0024】
上記のように構成した第1組子板11の上から第2組子板12を組み合わせて第1組子飾りK1を製作する。
すなわち複数の第1組子板11の第1係合部16,16・・と、複数の第2組子板12の第2係合部18,18・・を係合させて組子板同士を直交させて、図5のような格子状の第1組子飾りK1を構成する。
【0025】
この実施形態では、第1係合部16,16間のピッチP1と第2係合部18,18間のピッチP3が等しいので正面視正方形の格子状を呈し、第1模様部15は、第1組子板11と第2組子板12の交差位置以外の部分に等間隔に配置されている。
また前記第1係合部16、第2係合部18の切込みの深さを同一に構成してあるため、第1組子板11の上端部11aと第2組子板12の上端部12aは同一面となっている。
【0026】
上記のように構成した本実施形態は、第1模様部15が第1組子板11と第2組子板12への切込みによって構成されているため、第1模様部15が立体的であり光の陰影を効果的に利用することができ、かつ第1模様部15の形状が経年劣化等で変化することはなく、あたかもレース模様のような美的効果を有する美麗で斬新なデザインの組子飾りを得ることができる。
【0027】
各模様部15、17の形状を、例えば円形、四角形、V字型等のカットとし、カットの位置、角度、方向を任意に組み合わせることで、さらに変化に富むのである。そのため、従来の組子飾りでは表現できなかった、バラやカーネーション等の西洋の花も表現可能となった。
【0028】
さらに図22に示すように、前記組子飾りを展開して、枠体19,19の中に第1組子板11と第2組子板12を斜めに交差するように組み合わせて、全体として三角形状の飾りを構成する。
前記各組子板11、12の構成する空間部19aに組子細工からなる装飾体19bを取り付けることができる。また図示はしないが電球、LED等の発光体を取り付けることで、例えばクリスマスツリーのような、和風の組子飾りの概念を超越した外国人にも違和感なく受け入れられる美麗な装飾体を得ることができる。
【0029】
図6乃至図10に基づき実施形態2の組子飾りを説明する。
本実施形態の第2組子飾りK2は、第3組子板21と第4組子板22を使用して、それらを直交して係合させて構成する。
【0030】
図6図7に示すように、第3組子板21は一定の幅Dと厚さを有する長尺の薄い板状体であり、板状体の上端部21aに切込みを形成して複数の第3模様部25と第3係合部26を一定のピッチP5を有して構成してある。
【0031】
前記第3模様部25の切込みは2段からなり、長い切込みからなる上段25aの中央に短い切込みからなる下段25bを形成してある。さらに下段25bの中央に切込みを構成して第3係合部26を第3模様部25と一体に構成する。前記第3模様部25の切り込みの形状は、この実施形態に限定されず任意に決められる。
【0032】
図8図9に示すように、第4組子板22は一定の幅Dと厚さを有する長尺の薄い板状体であり、前記板状体の下端部22bに切込みを形成して複数の第4係合部28を一定のピッチP6を有して構成してある。
前記第4係合部28に対向した位置に前記板状体の上端部22aに切込みを形成して第4模様部27を構成する。
【0033】
前記第4模様部27の切込みは2段からなり、長い切込みからなる上段27aの中央に短い切込みからなる下段27bを形成している。この下段27bに対向して第4係合部28を構成する。第4模様部27の切り込みの形状は、この実施形態に限定されず任意に決められる。
【0034】
上記のように構成した第3組子板21の上から第4組子板22を組み合わせて第2組子飾りK2を製作する。
すなわち複数の第3組子板21の第3係合部26,26・・と、複数の第4組子板22の第4係合部28,28・・を係合させて組子板同士を直交させて、図10のように格子状の第2組子飾りK2を構成する。
【0035】
この実施形態では、第3係合部26,26間のピッチP5と第4係合部28,28間のピッチP6が等しいので正面視正方形の格子状を呈し、各模様部25、27も等間隔に配置され、第3組子板21と第4組子板22の交差位置に形成される。
また前記第3係合部26、第4係合部28の切込みの深さを同一に構成してあるため、第3組子板21の上端部21aと第4組子板22の上端部22aは同一面となる。
【0036】
上記のように構成した本実施形態は、模様部が第3組子板21と第4組子板22の交差位置に形成される点で、前記実施形態1と異なった美観を有する装飾体を提供でき、その他は実施形態1と同様の効果を奏するため説明を省略する。
【0037】
図11乃至図15に基づいて実施形態3の組子飾りを説明する。
第3組子飾りK3は、前記実施形態1の第1組子板11と第2組子板12を利用したものであり、係合部の切込みの形状が傾斜していることと模様部15が下端部にも形成されている点で異なり、同一の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。
【0038】
図11図12に示すように、第5組子板31の上端部31aに切込みを形成して複数の第1模様部15を一定のピッチP2を有して構成し、この第1模様部15の中間に切込みを形成して複数の第5係合部16aを一定のピッチP1を有して構成する。この第5係合部16aは第5組子板31を垂直方向に対してα度倒してβ度の角度で切り込まれている。そして、下端部31bの前記上端部31aの第1模様部15に対向する位置に、同形状の第1模様部15を構成する。
【0039】
同様に、図13図14に示すように、第6組子板32の上端部32aに切込みを形成して複数の第1模様部15を一定のピッチP2を有して構成し、下端部32bに切込みを形成して複数の第6係合部18aを一定のピッチP1を有して構成する。この第6係合部18aは第6組子板32を垂直方向に対してα度倒してβ度の角度で切り込まれている。
そして、下端部32bの前記上端部32aの第1模様部15に対向する位置に、同形状の第1模様部15を構成する。
本実施形態では、前記角度αを45度、角度βを60度としたが、これに限定されず角度α、角度βは任意に決定できる。
【0040】
第3組子飾りK3の組み立てに際しては、前記各係合部16a、18aの切込みを斜め方向に係合して組み立てるもので、図15(A)の平面図に示すように、第5組子板31の幅の表面31cと第6組子板32の幅の表面32cが正面より見えるのであり、この部分からも装飾的効果を有し、前記実施形態1の効果に加えてさらに斬新なデザインとなるのである。
また前記第1模様部15を各組子板31、32の上端と下端の両方に構成したが、組子板が傾斜して組み合わされるために、下端の模様部も正面から見ることができ装飾的効果を有するのである。
特に本実施形態では、組子板が傾斜しているため、窓のブラインド状が縦横になり、レース模様の効果が一層引き立つのである。
【0041】
また、前記第3組子飾りK3は、第1組子飾りK1を利用して説明したが、第2組子飾りK2を用いて作成することもできる。さらに後述の第4組子飾りK4を用いて作成することもできる。
【0042】
図16乃至図21に基づいて実施形態4の組子飾りを説明する。
本実施形態の第4組子飾りK4は、第7組子板41を使用して、それらを複数枚係合することで構成される。
【0043】
図16図17に示すように、第7組子板41は一定の幅D1と厚さを有する長尺の薄い板状体であり、板状体の上端部41aに切込みを形成し一定のピッチP7を有して複数の第5模様部45と第7係合部46を構成してある。
【0044】
前記第5模様部45は2段からなり、長い切込みからなる上段45aの中央に短い切込みからなる下段45bを形成している。さらに下段45bの中央を切り込んで最下部に第7係合部46を一体に構成する。第5模様部45の切り込みの形状は、この実施形態に限定されず任意に決められる。
【0045】
前記第5模様部45,45の中間位置には切込みからなる第8係合部48を構成し、この第8係合部48もピッチP7を有して複数構成されている。
【0046】
板状体の下端部41bに切込みを形成しピッチP7を有して複数の第6模様部47を構成してある。この第6模様部47は2段からなり、長い切込みからなる上段47aの中央に短い切込みからなる下段47bを形成していて、前記第8係合部48に対向する位置に構成する。
【0047】
上記のように構成した第7組子板41,41・・同士を組み合わせて第4組子飾りK4を製作する。前記第7組子板41はすべての係合部同士で係合することができるが、図が複雑になるため、図18乃至図20では第7組子板41を一部省略して記載した。
【0048】
図18において、横桟となる組子板41(202、203)の第8係合部48と、柱となる組子板41(205、207)の第8係合部48とを係合させ、組子板41(201)の第7係合部46と、柱となる組子板41(205、207)の第7係合部46とを係合させて組子飾りユニットK41を構成する。
【0049】
同様に横桟となる組子板41(211、213)の第7係合部46と、柱となる組子板41(216、217)の第7係合部46とを係合させ、同時に組子板41(211、213)の第8係合部48と、柱となる組子板41(215)の第8係合部48とを係合させ、さらに組子板41(212)の第7係合部46と、柱となる組子板41(215)の第7係合部46とを係合させて組子飾りユニットK42を構成する。
【0050】
前記組子飾りユニットK41に対し、組子飾りユニットK42を次のように組み合わせる。
組子飾りユニットK41の組子板41(201)の各係合部48と、組子飾りユニットK42の組子板41(216)各係合部48同士を係合させ、その他の対向する係合部もそれぞれ係合して組み合わせる。
図19及び図20の組子飾りK4は組み立てた状態の一例を示すもので空間部にボール101、102を配置し装飾性を高めた。
【0051】
図21に組子飾りK4の全体図を示す。これは前記組子飾りユニットを複数組み合わせたものであり、内部の空間にボールを配置している。
組子飾りを立体的に構成するときに、例えば外側に低い組子を配置し中央に高い組子を組み合わせれば全体として山の形あるいはクリスマスツリーのような形状となる。また、中央の組子を減らして空間を設けてそこにライトを入れることもできる。
【0052】
本実施形態の効果は、実施形態1と同様の効果に加えて、組み合わせが立体的になるため意表を突いたデザインが創出され興趣に尽きない。
組子板の幅、模様部、係合部の位置により、組子飾りを立体化するが、その形状は四角柱だけでなく、球状、ツリー状、あるいは円筒状等の組子飾りを構成することができるのである。
【符号の説明】
【0053】
11 第1組子板 12 第2組子板
21 第3組子板 22 第4組子板
31 第5組子板 32 第6組子板
41 第7組子板
11a 上端部
12a 上端部 12b 下端部
21a 上端部
22a 上端部 22b 下端部
31a 上端部 31b 下端部
32a 上端部 32b 下端部
41a 上端部 41b 下端部
15 第1模様部 16 第1係合部
17 第2模様部 18 第2係合部
25 第3模様部 26 第3係合部
27 第4模様部 28 第4係合部
45 第5模様部 16a 第5係合部
47 第6模様部 18a 第6係合部
46 第7係合部 48 第8係合部
K1 第1組子飾り K2 第2組子飾り
K3 第3組子飾り K4 第4組子飾り
【要約】
【課題】 組子板に直接装飾部を構成した装飾性に優れた組子板とその組子板を組み合わせた組子装飾を提供する。
【解決手段】 板状体の幅方向の上端部に複数の切込みを形成して第1係合部と第1模様部を異なる位置に構成した組子板と、板状体の幅方向の上端部に複数の切込みを形成して第2模様部を構成し、前記板状体の幅方向の下端部に複数の切込みを形成して第2係合部を異なる位置に構成した組子板と、それらを係合して組み合わせ上面に第1模様部と第2模様部を表した組子飾り。
【選択図】図5
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