特許第5676818号(P5676818)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5676818スライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューター
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5676818
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】スライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューター
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20150205BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20150205BHJP
【FI】
   G06F1/00 312F
   H05K5/02 V
   G06F1/00 312G
【請求項の数】17
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2014-502452(P2014-502452)
(86)(22)【出願日】2012年3月26日
(65)【公表番号】特表2014-512043(P2014-512043A)
(43)【公表日】2014年5月19日
(86)【国際出願番号】KR2012002183
(87)【国際公開番号】WO2012134132
(87)【国際公開日】20121004
【審査請求日】2013年9月27日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0027809
(32)【優先日】2011年3月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513125256
【氏名又は名称】シェル−ライン カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100107733
【弁理士】
【氏名又は名称】流 良広
(74)【代理人】
【識別番号】100115347
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 奈緒子
(72)【発明者】
【氏名】アン・ドゥ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・ギ ミュン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・テス
【審査官】 野村 和史
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2008/0161075(US,A1)
【文献】 特開平10−214034(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3157566(JP,U)
【文献】 特開2009−260815(JP,A)
【文献】 特表2008−533887(JP,A)
【文献】 特開2005−143000(JP,A)
【文献】 特開2005−092864(JP,A)
【文献】 特開2004−234194(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
H04M 1/02
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の本体;
該第1の本体に重畳されるように配置される第2の本体;
一端は前記第1の本体に回転可能に連結され、他端は前記第2の本体に回転可能に連結される第1のリンク部材;
一端は前記第1の本体にスライド移動及び回転可能に連結され、他端は前記第2の本体に回転可能に連結される第2のリンク部材;
一端は前記第1のリンク部材に回転可能に連結され、他端は前記第2のリンク部材に回転可能に連結される連結リンク部材;並びに
前記第1の本体に対する前記第2の本体の開閉区間のうち少なくとも一部の区間で前記第2の本体の移動速度を減速させるためのダンピング力を提供するダンピング部;を含み、
前記第1のリンク部材の回転時、前記連結リンク部材によって前記第2のリンク部材と前記第1のリンク部材との間の間隔が所定の距離内で制限され、前記第2の本体は、前記第1の本体上でスライド移動及びティルティング移動を連続的に行いながら開閉され、
前記ダンピング部は、
前記第1のリンク部材及び前記第2のリンク部材のうち少なくともいずれか一側に形成されるダンピング突起;
前記第1の本体に提供されるダンピングハウジング;
前記ダンピングハウジングに直線移動可能に提供され、前記ダンピング突起に接触可能に配置されるダンピングロッド;並びに
前記ダンピングロッドが前記ダンピング突起に弾性的に接触するように弾性力を提供するダンピングスプリング;
を含むことを特徴とするタブレットコンピューター。
【請求項2】
前記ダンピング部は、摩擦抵抗、流体抵抗及びスプリング抵抗のうち少なくともいずれか一つを用いて前記ダンピング力を提供する請求項1に記載のタブレットコンピューター。
【請求項3】
前記ダンピング部は、前記第1及び第2のリンク部材のうち少なくともいずれか一つに連結され、
前記第1及び第2のリンク部材の回転によって機構的に連動し、前記第1及び第2のリンク部材に前記ダンピング力を提供する請求項1に記載のタブレットコンピューター。
【請求項4】
前記ダンピングロッドの端部に提供されるダンピングガイドを更に含み、
前記ダンピングガイドは、前記ダンピング突起に接触する請求項1に記載のタブレットコンピューター。
【請求項5】
前記第1のリンク部材及び前記第2のリンク部材のうち少なくともいずれか一つの前記一端には、前記第1の本体との軸結合のための軸結合部が形成され、
前記ダンピング突起は、前記軸結合部を部分的に除去して形成された請求項1に記載のタブレットコンピューター。
【請求項6】
前記ダンピング突起は、側面に開口部を有する"C"字状に形成され、
前記ダンピングロッドの端部が前記開口部に配置された状態では、前記ダンピングロッドと前記ダンピング突起との間の接触が解除される請求項5に記載のタブレットコンピューター。
【請求項7】
前記第1の本体に対する前記第2の本体の開放時、前記第2のリンク部材の一端は前記第1のリンク部材の一端に隣接する方向に移動し、前記第1の本体に対する前記第2の本体の閉鎖時、前記第2のリンク部材の一端は前記第1のリンク部材の一端から離隔する方向に移動し、
前記第2の本体は、下端部が前記第1の本体の上面に隣接するように配置された状態で前記第1の本体に対して開閉される請求項1に記載のタブレットコンピューター。
【請求項8】
前記連結リンク部材の他端及び前記第2のリンク部材の一端は、互いに同一の回転中心を有するように連結された請求項1に記載のタブレットコンピューター。
【請求項9】
前記第1の本体にはガイドレールが形成され、
前記第2のリンク部材の一端は、前記ガイドレールにスライド移動及び回転可能に収容された請求項1に記載のタブレットコンピューター。
【請求項10】
前記第1の本体に結合されるガイドブラケットを更に含み、
前記ガイドレールは前記ガイドブラケットに形成され、前記第1のリンク部材の一端は、前記ガイドブラケットに回転可能に結合されてモジュール化された請求項9に記載のタブレットコンピューター。
【請求項11】
前記第2の本体の背面に結合されるガイドプレートを更に含み、
前記第1のリンク部材の他端及び前記第2のリンク部材の他端は、前記ガイドプレートに回転可能に結合されてモジュール化された請求項1に記載のタブレットコンピューター。
【請求項12】
前記第1のリンク部材は、前記第1の本体に対する前記第2の本体の開放時、前記第1の本体と前記第2の本体との間の後方連結部位を覆うように提供される請求項1に記載のタブレットコンピューター。
【請求項13】
前記第2の本体の開放時に露出する前記第1の本体の露出面にはインターフェース部が提供される請求項1に記載のタブレットコンピューター。
【請求項14】
前記第1の本体に対する前記第2の本体の閉鎖時、
前記第1のリンク部材、前記第2のリンク部材及び前記連結リンク部材は前記第1の本体に対して平行に配置される請求項1に記載のタブレットコンピューター。
【請求項15】
前記第1の本体に対する前記第2の本体の閉鎖状態を一時的に拘束する拘束部;及び前記拘束部による拘束が解除されると、前記第2の本体が自動的に開放されるように弾性力を提供する第1のアクチュエーター;
を更に含む請求項1に記載のタブレットコンピューター。
【請求項16】
前記拘束部は、
前記第1の本体に直線操作可能に提供される操作部材;
前記第1のリンク部材及び前記第2のリンク部材のうち少なくともいずれか一側に提供される拘束突起;並びに
前記拘束突起が拘束される拘束溝が形成され、前記操作部材によって連動し、選択的に前記拘束突起を拘束する拘束位置と前記拘束突起を解除する解除位置に弾性的に直線移動するロッキング部材;
を含む請求項15に記載のタブレットコンピューター。
【請求項17】
前記第2の本体が弾性的に開放されるように弾性力を提供する第2のアクチュエーターを更に含み、
前記第2のアクチュエーターは、
前記第1のリンク部材に連結される駆動カム部材;及び
転換点を有する従動カムプロファイルが形成され、前記駆動カム部材に弾性的に接触しながら相互作用する従動カム部材;を含み、
前記駆動カム部材が前記転換点を超えると、前記第1のリンク部材が前記第1の本体に対して弾性的に回転する請求項15に記載のタブレットコンピューター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブレットコンピューターに関し、より詳細には、第1の本体に対して第2の本体がスライド移動及びティルティング(tilting)移動を連続的に行えるようにしたスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、技術の発達とともに、多様な種類のパーソナルコンピューター(PC)が開発されて市販されている。そのうち、タブレット(tablet)コンピューターは、ノートブックの性能とPDA(Personal Digital Assistant)の移動性とを結合した方向に発展した携帯型コンピューターとして最近脚光を浴びている。
【0003】
一般に、タブレットコンピューターは、ユーザーが電子ペン及び入力板ユーティリティを使用して画面に直接筆記することによって、所定のデータを保存したりテキストに変換して他の応用プログラムに入力することができ、テキスト入力の他にも、電子ペンを使用して一般にマウスやキーボードで行っていた作業(応用プログラム開き、テキスト選択、メニュー表示など)を行ったり、或いは、既存のマウスやキーボードを使用してもよい構成となっている。
【0004】
ところが、従来のタブレットコンピューターは、その構造的な特性上、机や棚上に直立又は傾斜するように据え置きにくいので、映像ファイル及び動画などを鑑賞するときは、不可避にユーザーが直接一手でタブレットコンピューターをつかんで使用しなければならないという煩雑且つ不便な問題があった。
【0005】
特に、比較的長い時間動画を鑑賞したり画像通話をする場合は、ディスプレイ部の方向性を一定に維持しにくいという問題があり、タブレットコンピューターの角度を一定に維持するためには、別途の据え置き台又はケースを使用しなければならないという煩雑さがある。
【0006】
したがって、最近は、携帯及び使用上の便利さを提供するとともに、ディスプレイ部の方向性を一定に維持し得るタブレットコンピューターに対する多様な検討がなされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターは、構造を簡素化することができ、使用上の便利さを提供することができる。
【0008】
また、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターは、第1の本体に対して第2の本体がスライド移動及びティルティング移動を連続的に行うことができ、第1の本体に対する第2の本体の開閉時に第1の本体と第2の本体との間の離隔間隔を最小化することができる。
【0009】
また、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターは、動作安定性及び信頼性を向上させることができ、ティルティング動作時に優れた美観を創出することができる。
【0010】
また、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターは、開閉動作時に発生する衝撃力を緩衝させることができる。
【0011】
また、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターは、安定性及び信頼性を向上させることができ、寿命を延ばすことができる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した本発明の各目的を達成するための本発明の好適な実施例によると、タブレットコンピューターは、第1の本体と、第1の本体に重畳されるように配置される第2の本体と、一端は第1の本体に回転可能に連結され、他端は第2の本体に回転可能に連結される第1のリンク部材と、一端は第1の本体にスライド移動及び回転可能に連結され、他端は第2の本体に回転可能に連結される第2のリンク部材と、一端は第1のリンク部材に回転可能に連結され、他端は第2のリンク部材に回転可能に連結される連結リンク部材と、第1の本体に対する第2の本体の開閉区間のうち少なくとも一部の区間で第2の本体の移動速度を減速させるためのダンピング力を提供するダンピング部とを含み、第1のリンク部材の回転時、連結リンク部材によって第2のリンク部材と第1のリンク部材との間の間隔が所定の距離内で制限され、第2の本体は、第1の本体上でスライド移動及びティルティング移動を連続的に行いながら開閉される。
【0013】
参考までに、本発明において、第1の本体及び第2の本体とは、通常のタブレットコンピューターを構成する本体のハウジング(又はケース)自体と理解したり、或いは、本体とは別途に製作されて本体に結合される各種連結要素(例えば、各種プレート、フレームなど)と理解することができる。
【0014】
併せて、第2の本体の開放時に露出する第1の本体の露出面にはインターフェース部を提供することができる。インターフェース部は、通常の入力装置及び出力装置のうち少なくとも一つを含むことができる。一例として、入力装置は、キーパッド、ボタン、スイッチ、ダイヤル、ポインティング装置、及びタッチパッドのうち少なくとも一つを含むことができ、出力装置は、ディスプレイ、発光素子、及びスピーカーのうち少なくとも一つを含むことができる。その他にも、インターフェース部としては、通常の付加装置を使用することができ、インターフェース部の種類及び特性によって本発明が制限されたり限定されることはない。
【0015】
各リンク部材の位置、個数及び離隔間隔は、要求される条件及び設計仕様に応じて適宜変更することができ、第2の本体の閉鎖時、各リンク部材は、第1の本体と第2の本体との間で略平行に配置することができる。勿論、場合に応じて、各リンク部材は、第2の本体の閉鎖時、第1の本体と第2の本体との間で傾斜するように配置することも可能である。
【0016】
併せて、本発明において、各リンク部材が対応する他のリンク部材又は本体に回転可能に連結されることは、回転ピン、回転突起及び回転軸などの通常の軸手段を媒介にしてリンク部材が対応する他のリンク部材及び本体に回転可能に結合されることを意味すると理解することができる。
【0017】
第2の本体の背面にはガイドプレートを結合することができ、第1のリンク部材の他端及び第2のリンク部材の他端は、ガイドプレートに回転可能に結合することによってガイドプレートと共にモジュール化することができる。場合に応じては、第1及び第2のリンク部材の各他端を第2の本体に直接結合したり、或いは、第1及び第2のリンク部材のうちいずれか一つのみをガイドプレートなどの別途の部材を媒介にして第2の本体に結合するように構成することができる。
【0018】
併せて、第2のリンク部材の一端は第1の本体にスライド移動及び回転可能に連結されるが、このために、第1の本体には、第2のリンク部材の一端をスライド移動及び回転可能に収容するためのガイドレールを形成することができる。一例として、第1の本体にはガイドブラケットを結合することができ、ガイドレールをガイドブラケットに形成することができる。場合に応じては、ガイドレールを第1の本体に直接形成するように構成することもできる。
【0019】
ダンピング部によるダンピング力が作用する区間は、要求される条件及び設計仕様に応じて適宜変更可能である。一例として、第2の本体の開閉区間のうち一部の区間(例えば、第2の本体の開放及び閉鎖が完了する地点のうち少なくともいずれか一つに隣接する区間)のみでダンピング部によるダンピング力が作用するように構成することができ、場合に応じては、第2の本体の開閉区間全体にわたってダンピング部によるダンピング力が作用するように構成することもできる。
【0020】
ダンピング部としては、要求される条件及び設計仕様に応じて通常の多様なダンピング装置を使用することができ、ダンピング部の構造及び特性によって本発明が制限されたり限定されることはない。例えば、ダンピング部は、摩擦抵抗、流体抵抗及びスプリング抵抗のうち少なくともいずれか一つを用いてダンピング力を提供するように構成することができる。
【0021】
併せて、ダンピング部は、第1のリンク部材及び第2のリンク部材のうち少なくともいずれか一つに連結することができ、第1のリンク部材及び第2のリンク部材の回転によって機構的に連動し、第1のリンク部材及び第2のリンク部材にダンピング力を提供することができる。一例として、ダンピング部は、第1のリンク部材及び第2のリンク部材のうち少なくともいずれか一側に形成されるダンピング突起と、第1の本体に提供されるダンピングハウジングと、ダンピングハウジングに直線移動可能に提供され、ダンピング突起に接触可能に配置されるダンピングロッドと、ダンピングロッドがダンピング突起に弾性的に接触するように弾性力を提供するダンピングスプリングとを含んで構成することができる。場合に応じては、第1のリンクフレーム(又は第2のリンクフレーム)にダンピングハウジングを装着し、第1の本体にダンピング突起を形成することもできる。
【0022】
ダンピング突起の形状及びサイズは、要求される条件及び設計仕様に応じて適宜変更することができる。一例として、第1のリンク部材の一端には第1の本体との軸結合のための軸結合部を形成することができ、ダンピング突起は、軸結合部を部分的に除去することによって形成することができる。例えば、ダンピング突起は、側面に開口部を有する略"C"字状に形成することができる。このような開口部の長さ及び形状は、要求される条件及び設計仕様に応じて多様に変更することができ、場合に応じて、ダンピング突起は、複数の開口部を有するように形成することもできる。また、ダンピングロッドの端部にはダンピングガイドを提供することができ、ダンピングロッドは、ダンピングガイドを媒介にしてダンピング突起に接触することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターによると、構造を簡素化することができ、使用上の便利さを提供することができる。
特に、本発明によると、第1のリンク部材の回転時、連結リンク部材によって第2のリンク部材と第1のリンク部材との間の間隔を所定の距離内で制限することによって、第2の本体が第1の本体上でスライド移動及びティルティング移動を連続的に行うことができ、開閉操作をより簡単に行うことができる。
【0024】
また、本発明によると、第1の本体に対する第2の本体の開放及び閉鎖時、連結リンク部材による第2のリンク部材の一端の引き及び押しにより、第2の本体の開放及び閉鎖時に第2の本体の下端部を第1の本体の上面に接近する方向に回転させることによって、第2の本体の開閉時に第1の本体に対する第2の本体の浮き上がり現象(第2の本体の下端部と第1の本体の上面との間の離隔間隔)を最小化することができ、動作安定性及び信頼性を向上させることができる。
【0025】
また、本発明によると、第2の本体の開閉時に第1の本体に対する第2の本体の浮き上がり現象を最小化できるので、開閉操作に必要な力を効果的に伝達することができる。一例として、開閉操作時に力を加える方向が略直線形態をなし得るので、中途で力を加える方向を変更したり力の強さを変更しなければならないという煩雑さがなく、簡単な操作によって開放することができる。
【0026】
また、本発明によると、第1の本体に対する第2の本体の浮き上がり現象を最小化できるので、開閉動作時に優れた美観を創出することができ、使用上の便利さを提供することができる。即ち、開閉動作時に第1の本体と第2の本体との間の離隔間隔が大きいほど美観上良くなく、開閉操作が煩雑で且つ不便であるという問題がある。しかし、本発明によると、第1の本体と第2の本体との間の離隔間隔を最小化した状態でティルティング動作を具現できるので、開閉の便利さと共に美麗な外観を創出することができる。
【0027】
更に、本発明によると、第2の本体が第1の本体に対してスライド移動すると同時にティルティング移動でき、換言すると、第2の本体を第1の本体に対して微細に浮かせた状態で開閉できるので、第2の本体と第1の本体との間の干渉を未然に防止することができ、各本体間の相互干渉を防止するための別途の構造を採用する必要がない。
【0028】
また、本発明によると、第2の本体の開閉時にダンピング部によるダンピング力によって第2の本体の移動速度を減速させることができ、第2の本体の開放又は閉鎖が完了する瞬間の衝撃力を緩衝させることができる。したがって、第2の本体の開閉動作を衝撃なく柔軟に具現することができ、衝撃力による製品の損傷及び破損を防止することができ、寿命を延ばすことができる。
【0029】
また、本発明によると、第2のリンク部材の一端がスライド移動する区間は、第1の本体の区間全体にわたって形成する必要がなく、特定の区間のみに部分的に形成できるので、第2の本体の開放時に露出する第1の本体の露出領域(例えば、キーパッド領域)をより広く確保することができ、タブレットコンピューターの空間活用性及び設計自由度を向上させることができる。
【0030】
また、本発明によると、第2の本体の開放時に第1の本体の上面に露出するインターフェース部を利用できるので、多様な入出力機能を行うことができ、別途の据え置き台又はケースを使用せずともディスプレイ部の角度を一定に維持することができる。
【0031】
また、本発明によると、ユーザーの簡単な開放操作によって第2の本体を自動的にティルティング開放することができる。即ち、第2の本体をティルティング開放するために別途のスライド操作及びティルティング操作をそれぞれ並行して行うという煩雑さがなく、操作部材の直線操作によって拘束部による拘束を解除すると同時に、第2の本体を自動的にティルティング開放することによって、使用上の便利さを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1図1は、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターの構造を説明するための一例を示す斜視図である。
図2図2は、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターの構造を説明するための他の一例を示す斜視図である。
図3図3は、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターの構造を説明するための他の一例を示す斜視図である。
図4図4は、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターの作動構造を説明するための一例を示す図である。
図5図5は、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターの作動構造を説明するための他の一例を示す図である。
図6図6は、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターの作動構造を説明するための他の一例を示す図である。
図7図7は、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターの作動構造を説明するための他の一例を示す図である。
図8図8は、本発明の他の実施例に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターを示した図である。
図9図9は、本発明の他の実施例に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターを示した図である。
図10図10は、本発明の他の実施例に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付の各図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細に説明するが、本発明が実施例によって制限されたり限定されることはない。参考までに、本説明において、同一の番号は実質的に同一の要素を示し、前記規則下で他の図面に記載した内容を引用して説明することができ、当業者にとって自明であると判断されたり繰り返される内容は省略することができる。
【0034】
図1ないし図3は、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターの構造を説明するための斜視図である。
【0035】
図1ないし図3に示したように、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューター100は、第1の本体10、第2の本体20、第1のリンク部材200、第2のリンク部材300、連結リンク部材400及びダンピング部を含む。
【0036】
参考までに、本発明において、第1の本体10及び第2の本体20とは、通常のタブレットコンピューターを構成する本体のハウジング(又はケース)自体と理解したり、或いは、本体とは別途に製作されて本体に結合される各種連結要素(例えば、各種プレート、フレームなど)と理解することができる。
【0037】
一例として、前記第1の本体10は、相互協調的に内部に所定の収容空間を形成するフロントケース(図示せず)及びリアケース(図示せず)を含んで構成することができ、前記フロントケースの前面には、各種情報を入力/出力するためのインターフェース部12を提供することができる。
【0038】
参考までに、前記インターフェース部12は、通常の入力装置及び出力装置のうち少なくとも一つを含むことができる。一例として、入力装置は、キーパッド、ボタン、スイッチ、ダイヤル、ポインティング装置、及びタッチパッドのうち少なくとも一つを含むことができ、出力装置は、ディスプレイ、発光素子、及びスピーカーのうち少なくとも一つを含むことができる。その他にも、インターフェース部12として、通常の付加装置を使用することができ、インターフェース部12の種類及び特性によって本発明が制限されたり限定されることはない。例えば、前記インターフェース部として、第1の本体の前面には英文標準キーボードであるクワーティ(QWERTY)配列を有するクワーティ式キーパッドを適用可能であることは当然であり、数字配列を有するキーパッド又はゲームと関連する信号を入力するためのゲーム用キーパッド及びタッチパッドなどを適宜配置することができる。
【0039】
前記第2の本体20は、内部に所定の収容空間を形成するフロントケース(図示せず)及びリアケース(図示せず)を含んで構成することができ、前記第2の本体20の前面には、映像情報を出力するためのディスプレイ部22などを備えることができる。
【0040】
併せて、前記第2の本体20は、第1のリンク部材200、第2のリンク部材300及び連結リンク部材400を媒介にして第1の本体10に対して所定の軌跡を描きながら所定の角度だけティルティングされるように構成される。
【0041】
以下では、前記第1の本体10(又は第2の本体)の略中央部に第1のリンク部材200及び第2のリンク部材300がそれぞれ一つずつ備えられ、前記第1のリンク部材200(又は第2のリンク部材)の両側端部にそれぞれ連結リンク部材400が備えられた例を挙げて説明する。場合に応じては、第1のリンク部材、第2のリンク部材及び連結リンク部材をそれぞれ一つずつ提供したり、第1のリンク部材、第2のリンク部材及び連結リンク部材をそれぞれ所定間隔を置いて離隔するように複数提供することができ、各リンク部材200、300、400の位置、個数及び離隔間隔によって本発明が制限されたり限定されることはない。
【0042】
前記第1のリンク部材200の一端は第1の本体10に回転可能に連結され、他端は第2の本体20に回転可能に連結される。このような第1のリンク部材200の形状及び構造は、要求される条件及び設計仕様に応じて多様に変更することができる。一例として、前記第1のリンク部材200は、所定のサイズを有する四角いプレート状に提供することができる。場合に応じて、第1のリンク部材は、幅より長い長さを有する棒状に形成することもできる。
【0043】
併せて、前記第1の本体10に対する第2の本体20の閉鎖時、第1のリンク部材200は、第1の本体10と第2の本体20との間で略平行に配置することができる。前記第1のリンク部材200を平行に配置するための構造は、要求される条件及び設計仕様に応じて多様に変更可能である。一例として、側面投映時、第1のリンク部材200の右側端部には、第1の本体10との回転結合のための第1の軸結合部を形成することができ、第1のリンク部材200の左側端部には、第2の本体20との回転結合のための第2の軸結合部(図示せず)を形成することができる。そして、前記第1の軸結合部201は、第1のリンク部材200より相対的に低い位置に回転中心を有するように形成することができる。場合に応じて、第1及び(又は)第2の軸結合部は、第1のリンク部材に対して低い(又は高い)回転中心を有する必要なく、第1のリンク部材の一端及び(又は)他端自体を中央部に対して所定角度だけ折り曲げた形態で提供することもできる。
【0044】
前記第2のリンク部材300の一端は第1の本体10にスライド移動及び回転可能に連結され、他端は第2の本体20に回転可能に連結される。前記第2のリンク部材300の形状及び構造は、要求される条件及び設計仕様に応じて多様に変更することができ、以下では、前記第2のリンク部材300が第1のリンク部材200より小さいサイズを有するプレート状に提供された例を挙げて説明する。第2のリンク部材300も、要求される条件及び設計仕様に応じて幅より長い長さを有する棒状に形成することができる。
【0045】
また、前記第1の本体10に対する第2の本体20の閉鎖時、第2のリンク部材300は、第1のリンク部材200と共に第1の本体10と第2の本体20との間で略平行に配置することができる。上述した第1のリンク部材200と同様に、第2のリンク部材300は、軸結合部の回転中心を適宜変更したり、第2のリンク部材の両端部の高さ自体を異ならせることによって閉鎖時に平行に配置することができる。
【0046】
勿論、場合に応じては、第1のリンク部材及び第2のリンク部材を第2の本体の閉鎖時に第1の本体と第2の本体との間で傾斜するように配置することもできるが、第1のリンク部材及び第2のリンク部材が占める空間を最小化し、タブレットコンピューターをよりスリム化できるように、第2の本体の閉鎖時に第1のリンク部材及び第2のリンク部材を平行に配置することが好ましい。
【0047】
併せて、前記第2の本体20の背面にはガイドプレート24を結合することができ、前記第1のリンク部材200の他端及び第2のリンク部材300の他端は、ガイドプレート24に回転可能に結合することによってガイドプレート24と共にモジュール化することができる。
【0048】
併せて、本発明において、前記第1のリンク部材200及び第2のリンク部材300が対応する第1の本体10及び第2の本体20に回転可能に連結されることは、回転ピン、回転突起及び回転軸などの通常の軸手段を媒介にして第1のリンク部材200及び第2のリンク部材300が対応する第1の本体10及び第2の本体20に回転可能に結合されることを意味すると理解することができる。
【0049】
前記連結リンク部材400の一端は第1のリンク部材200に回転可能に連結され、他端は第2のリンク部材300に回転可能に連結される。即ち、前記連結リンク部材400は、第1のリンク部材200と第2のリンク部材300とを互いに連結し、前記第1の本体10に対する第1のリンク部材200の回転時、第2のリンク部材300の一端を第1のリンク部材200の一端に接近する方向及び第1のリンク部材200の一端から離隔する方向にスライド移動させることによって、開閉時に第1の本体10に対する第2の本体20の浮き上がり現象(第2の本体20の下端部と第1の本体10の上面との間の離隔間隔)を最小化できるようにする。
【0050】
前記連結リンク部材400の形状及び構造は、要求される条件及び設計仕様に応じて多様に変更することができる。一例として、前記連結リンク部材400は、所定長さを有する直線形態で提供することができ、場合に応じては、所定角度だけ折り曲げた形状又は円弧状に提供することができる。以下では、直線形態で形成された連結リンク部材400の一端が第1のリンク部材200の一端に隣接するように回転可能に連結され、連結リンク部材400の他端と第2のリンク部材300の一端が同一の軸手段を媒介にして連結され、互いに同一の回転中心を有するように連結された例を挙げて説明する。場合に応じては、連結リンク部材の他端が第2のリンク部材の一端と互いに異なる回転中心を有するように構成することも可能である。
【0051】
また、前記第1の本体10の上面には、収容部212を有するガイドケース210を結合することができ、前記第1の本体10に対する第2の本体20の閉鎖状態で第1のリンク部材200、第2のリンク部材300、及び連結リンク部材400を収容部212に収容することができる。
【0052】
このような構成により、前記第1の本体10に対する第2の本体20の開放時、前記第2のリンク部材300の一端は、連結リンク部材400によって引かれながら第1のリンク部材200の一端に隣接する方向に移動することができ、前記第1の本体10に対する第2の本体20の閉鎖時、前記第2のリンク部材300の一端は、連結リンク部材400によって押されながら第1のリンク部材200の一端から離隔する方向に移動することができる。このように、前記連結リンク部材400による第2のリンク部材300の一端の引き及び押しにより、第2の本体20の下端部が第1の本体10の上面に隣接するように配置された状態で第2の本体20を第1の本体10に対して開閉することができる。
【0053】
前記タブレットコンピューター100は、第1の本体10に対する第2の本体20の開閉が自動又は半自動方式で具現できるように駆動力を提供するためのアクチュエーター700を含むことができる。一例として、前記アクチュエーター700は、第1の本体10に対する第2の本体20の半自動開閉のための駆動力を提供するように構成することができ、前記アクチュエーター700は、第1の本体10及び第2の本体20に対する第1のリンク部材200及び第2のリンク部材300の回転時、前記第1のリンク部材200及び第2のリンク部材300のうち少なくともいずれか一つに駆動力を提供することができる。以下では、第1の本体10に対する第1のリンク部材200の回転時に、前記アクチュエーター700が第1のリンク部材200に弾性力を提供するように構成された例を挙げて説明する。
【0054】
前記アクチュエーター700としては、要求される条件及び設計仕様に応じて多様な通常のアクチュエーター700を使用することができる。一例として、アクチュエーター700としては、通常のフォルダー型個人携帯端末機に一般に使用されるヒンジモジュールを使用することができる。そして、前記アクチュエーター700は、従動カム部材(図示せず)、駆動カム部材(図示せず)及びスプリング部材(図示せず)を含んで構成することができる。
【0055】
前記従動カム部材は、第1の本体に提供されるシャフトに沿って直線移動するように提供され、前記従動カム部材の一面には従動カムプロファイルが形成されている。このような従動カムプロファイルは、シャフトの軸線方向に沿って高さ差を有する谷部と山部を交互に配置することによって構成することができる。
【0056】
前記駆動カム部材は、第1のリンク部材の一端に連結され、前記従動カム部材の従動カムプロファイルに対応する駆動カムプロファイルを備えており、従動カム部材に接触しながら相互作用するように構成される。
【0057】
前記スプリング部材は、従動カム部材が駆動カム部材に接近する方向に移動するように弾性力を提供する。前記スプリング部材の構造及び種類は、要求される条件及び設計仕様に応じて多様に変更することができる。一例として、前記スプリング部材として通常のコイルスプリングが使用された例を挙げて説明する。
【0058】
このように、スプリング部材の弾性力によって従動カム部材が駆動カム部材に弾性的に接触し得るが、前記スプリング部材の弾性力による従動カム部材と駆動カム部材との間の相互作用によって従動カム部材の直線運動を弾性的な回転運動に変換することができ、この力により、第1の本体に対する第1のリンク部材の回転を半自動方式で弾性的に行うことができる。
【0059】
一方、前記第2のリンク部材300の一端は第1の本体10にスライド移動及び回転可能に連結されるが、このために、前記第1の本体10には、第2のリンク部材300の一端に備えられたリンクピン310をスライド移動及び回転可能に収容するためのガイドレール630を形成することができる。
【0060】
以下では、前記第1の本体10にガイドブラケット600が結合され、前記ガイドレール630がガイドブラケット600に形成された例を挙げて説明する。
【0061】
前記ガイドブラケット600は、相互協調的にガイドレール630を形成する上部ブラケット610及び下部ブラケット620を含むことができ、前記第1のリンク部材200の一端は、ガイドブラケット600上に回転可能に結合してガイドブラケット600と共にモジュール化することができる。
【0062】
また、前記ガイドブラケット600には、アクチュエーター700の一端を収容するための収容部(図示せず)を形成することができ、上述した第1のリンク部材200、第2のリンク部材300、連結リンク部材400及びアクチュエーター700は、ガイドブラケット600と共に一体にモジュール化して提供することができる。
【0063】
一方、第1の本体10に対して第2の本体20がティルティングされる構造では、第1の本体10と第2の本体20との間の後方連結部位が外部に直接露出することによって外観が複雑になるという問題がある。しかし、本発明では、第1の本体10に対する第2の本体20の開放時、第1の本体10と第2の本体20との間の後方連結部位が第1のリンク部材200によって覆われ得るので、こぎれい且つ美麗な外観を創出することができる。このために、前記第1のリンク部材200は、第2のリンク部材300及び連結リンク部材400より相対的に大きいサイズ又は面積を有するように提供し、第2の本体20の開放時、第2のリンク部材300及び連結リンク部材400は外部に直接露出せずに第1のリンク部材200によって隠すことができる。
【0064】
前記ダンピング部は、第1の本体10に対する第2の本体20の開閉区間のうち少なくとも一部の区間で第2の本体20の移動速度を減速させるためのダンピング力を提供するために備えられる。
【0065】
前記ダンピング部によるダンピング力が作用する区間は、要求される条件及び設計仕様に応じて適宜変更可能である。以下では、第2の本体20の開閉区間のうち一部の区間(例えば、第2の本体の開放及び閉鎖が完了する地点のうち少なくともいずれか一つに隣接した区間)のみでダンピング力が作用するように構成された例を挙げて説明する。場合に応じては、第2の本体の開閉区間全体にわたってダンピング部によるダンピング力が作用するように構成することもできる。
【0066】
前記ダンピング部としては、要求される条件及び設計仕様に応じて通常の多様なダンピング装置を使用することができ、ダンピング部の構造及び特性によって本発明が制限されたり限定されることはない。一例として、ダンピング部は、摩擦抵抗、流体抵抗及びスプリング抵抗のうち少なくともいずれか一つを用いてダンピング力を提供するように構成することができる。参考までに、流体抵抗を用いたダンピング力は、グリース、シリコーンオイルなどの通常の作動流体の内部でダンピング部材が移動又は回転することによって発生する粘性抵抗によるダンピング力を含むことができる。
【0067】
前記ダンピング部は、第1のリンク部材200及び第2のリンク部材300のうち少なくともいずれか一つに連結することができ、前記第1のリンク部材200及び第2のリンク部材300の回転によって機構的に連動し、第1のリンク部材200及び第2のリンク部材300にダンピング力を提供することができる。ここで、前記ダンピング部がリンク部材200、300の回転によって機構的に連動することは、第1のリンク部材200及び第2のリンク部材300の回転による接触、摩擦又は干渉によってダンピング部が作動することを意味すると理解することができる。
【0068】
以下では、ダンピング部がダンピング突起510、ダンピングハウジング520、ダンピングロッド530及びダンピングスプリング550を含んで構成された例を挙げて説明する。
【0069】
前記ダンピング突起510は、第1のリンク部材200及び第2のリンク部材300のうち少なくともいずれか一側に形成できるが、以下では、前記ダンピング突起510が第1のリンク部材200の一端に形成された例を挙げて説明する。併せて、後述するダンピングロッド530がダンピング突起510に弾性的に接触することによってダンピング力が作用し得る。
【0070】
前記ダンピング突起510の形状及びサイズは、要求される条件及び設計仕様に応じて適宜変更することができる。一例として、前記第1のリンク部材200の一端には、第1の本体10との軸結合のための第1の軸結合部201を形成できるが、前記ダンピング突起510は、第1の軸結合部201を部分的に除去して形成することができる。
【0071】
以下では、前記ダンピング突起510が第1の軸結合部201を部分的に除去して形成され、側面に開口部512を有する"C"字状に形成された例を挙げて説明する。併せて、第2の本体20の閉鎖状態では、後述するダンピングロッド530の端部を開口部512の内部に収容することができ、ダンピングロッド530の端部が開口部512に配置された状態では、ダンピングロッド530とダンピング突起510との間の接触を解除することができる。ここで、ダンピングロッド530とダンピング突起510との間の接触が解除されることは、ダンピングロッド530とダンピング突起510との間の接触によるダンピング力が作用しない状態を意味すると理解することができる。前記開口部512の長さは、要求される条件及び設計仕様に応じて適宜変更することができ、開口部512の長さによってダンピング力が作用する時点を変更することができる。
【0072】
本発明の実施例では、ダンピング突起が一つの開口部を有するように構成された例を挙げて説明しているが、場合に応じて、ダンピング突起は複数の開口部を有するように形成することもでき、開口部の個数及び形状によって本発明が制限されたり限定されることはない。
【0073】
前記ダンピングハウジング520は、ダンピング突起510に隣接するように第1の本体10に装着することができ、前記ダンピングロッド530は、ダンピングハウジング520に直線移動可能に提供し、ダンピング突起510に接触可能に配置することができる。一例として、前記ダンピング突起510は、ダンピングハウジング520の内部に直線移動可能に装着できるが、場合に応じて、ダンピングロッドはダンピングハウジングの外側に装着することも可能である。
【0074】
本発明の実施例では、前記ダンピングロッド530が所定長さを有するロッド状に形成された例を挙げて説明しているが、ダンピングロッド530の形状及び構造は、ダンピング条件に応じて多様に変更することができる。
【0075】
また、前記ダンピングロッド530の端部にはダンピングガイド540を提供することができ、前記ダンピングロッド530は、ダンピングガイド540を媒介にしてダンピング突起510に接触することができる。前記ダンピングガイドは、ダンピング突起の表面に沿って線接触又は点接触するように構成することができ、場合に応じて、ダンピングガイドはダンピング突起の表面に沿って面接触するように構成することも可能である。
【0076】
前記ダンピングガイド540は、通常のプラスチック材質で形成できるが、長期間の広範囲な使用温度範囲でも機械的、熱的、化学的性質に優れ、卓越した寸法安定性を有する材料の使用が要求されるので、ポリアセタール、ポリアミド及びポリアミドイミドなどのように自己潤滑性に優れ、優秀な耐疲労特性を有する潤滑性素材を用いて形成することが好ましい。
【0077】
併せて、上述したガイドブラケット600には、ダンピングハウジング520を載せるための載置部640を形成することができ、ダンピングハウジング520は、ガイドブラケット600と共にモジュール化することができる。
【0078】
上述及び図示した本発明の実施例では、第1のリンクフレームにダンピング突起が形成され、第1の本体にダンピングハウジングなどが装着された例を挙げて説明しているが、場合に応じては、その反対に、第1のリンクフレームにダンピングハウジングを装着し、第1の本体にダンピング突起を形成することもできる。また、本発明の実施例では、ダンピングロッドがダンピングガイドを媒介にしてダンピング突起に接触するように構成された例を挙げて説明しているが、場合に応じては、ダンピングロッドの端部がダンピング突起に直接接触するように構成することもできる。
【0079】
前記ダンピングスプリング550は、ダンピングロッド530がダンピング突起510に弾性的に接触し得るように弾性力を提供する。一例として、前記ダンピングスプリング550としては、通常のコイルスプリングを使用することができ、前記ダンピングスプリング550は、ダンピングハウジング520とダンピングロッド530との間に介在し、ダンピングロッド530を弾性的に支持することができる。
【0080】
以下では、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターの作動構造を説明する。
【0081】
図4ないし図7は、本発明に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターの作動構造を説明するための図である。併せて、上述した構成と同一及び同一に相当する部分に対しては、同一又は同一に相当する参照符号を付与し、それに対する詳細な説明は省略する。
【0082】
図4に示すように、初期状態(閉鎖状態)では、第1の本体10と第2の本体20が互いに重畳されるように配置される。このとき、前記第1のリンク部材200、第2のリンク部材300及び連結リンク部材400は、第1の本体10と第2の本体20との間で互いに重ねられるように折り畳まれた状態で配置される。このように、ユーザーは、初期状態で第2の本体20に備えられたディスプレイ部22を用いて各種情報を入力又は出力することができる。
【0083】
その後、第1の本体10に対して第2の本体20を開放した状態でタブレットコンピューターを使用するためには、図5ないし図7に示すように、ユーザーが第2の本体20を押し上げることによって第2の本体20を第1の本体10に対して開放することができる。即ち、通常のスライド型個人携帯端末機でスライド部をスライド開放する方式と同様に、第2の本体20の下端を押し上げると、第1の本体10に対して第1のリンク部材200及び第2のリンク部材300が回転することによって、第2の本体20は、第1の本体10に対してスライド移動すると同時に所定角度だけ回転し、ティルティング開放することができる。このように、前記第2の本体20が開放された状態では、第1の本体10の上面に露出するインターフェース部12を用いて各種情報を入力又は出力することができる。
【0084】
併せて、前記第1の本体10に対する第2の本体20の開放は、アクチュエーター700の駆動力によって半自動方式で具現できるが、前記第2の本体20の開放が一定以上進められると、ダンピング部が作動し、第1のリンク部材200にダンピング力が作用することによって、第2の本体20の移動速度を減速させることができる。即ち、図6に示すように、第1のリンク部材200の回転が一定以上進められることによってダンピング突起510がダンピングロッド530に接触することができ、ダンピング突起510にダンピングロッド530が弾性的に接触することによって発生するダンピング力によって第1のリンク部材200の回転速度を減速させることができる。したがって、このようなダンピング力によって第2の本体20の開放移動速度を減速させることができる。
【0085】
上述した開放時と同じ方式で、前記第2の本体20の閉鎖時にも、前記第2のリンク部材300の一端は、連結リンク部材400によって押されながら第1のリンク部材200の一端から離隔する方向に移動し得るので、閉鎖時に第1の本体10に対する第2の本体20の浮き上がり現象を最小化することができ、ダンピング部によって第2の本体20の閉鎖移動速度も減速させることができる。
【0086】
一方、図8ないし図10は、本発明の他の実施例に係るスライディング及びティルティング可能なタブレットコンピューターを示した図である。併せて、上述した構成と同一及び同一に相当する部分に対しては同一又は同一に相当する参照符号を付与し、それに対する詳細な説明は省略する。
【0087】
図8ないし図10を参照すると、本発明の他の実施例によると、タブレットコンピューターは、第1の本体10に対する第2の本体20の閉鎖状態を一時的に拘束する拘束部と、該拘束部による拘束が解除されると、第2の本体20が自動的に開放されるように弾性力を提供する第1のアクチュエーター1100とを含むことができ、前記拘束部による拘束が解除されると、第1のアクチュエーター1100の弾性力によって第2の本体20が自動的に開放されるように構成することができる。
【0088】
より具体的に、第1のアクチュエーター1100は、第1の本体10に対して第1のリンク部材200が起立する方向に回転するように弾性力を提供することができ、第1のアクチュエーター1100の種類及び特性は、要求される条件及び設計仕様に応じて多様に変更することができる。一例として、前記第1のアクチュエーター1100としては、通常のトーションスプリングを使用することができ、第1のアクチュエーター1100は、第1のリンク部材200が第1の本体10に対して常に回転するように弾性力を提供することができる。
【0089】
前記拘束部は、第1の本体10に対する第2の本体20の閉鎖状態を一時的に拘束するために提供される。ここで、前記第1の本体10に対する第2の本体20の閉鎖状態が拘束されることは、第1の本体10に対する第1のリンク部材200(及び第2のリンク部材)の回転が拘束される状態を意味すると理解することができる。
【0090】
前記拘束部は、第1の本体10に対する第2の本体20の閉鎖状態を一時的に拘束可能な多様な構造で提供することができる。一例として、前記拘束部が操作部材910、拘束突起920及びロッキング部材932を含んで構成された例を挙げて説明する。
【0091】
前記操作部材910は、要求される条件及び設計仕様に応じて第1の本体10上に直線操作可能な多様な方式で提供することができる。一例として、前記操作部材910は、プッシュ方式で第1の本体10の側面に押し操作可能に提供することができる。場合に応じては、操作部材を第1の本体の前面又は後面に直線操作可能に提供したり、或いは、操作部材を第2の本体に提供することも可能である。
【0092】
前記拘束突起920は、第1のリンク部材200及び第2のリンク部材のうち少なくともいずれか一側に提供することができる。一例として、前記拘束突起920は、第1のリンク部材200の底面に形成することができ、拘束突起920を拘束することによって第1の本体10に対する第1のリンク部材200の回転を拘束することができる。
【0093】
前記ロッキング部材932は、拘束突起920を拘束するための拘束溝932aを備えており、前記操作部材910によって連動しながら、選択的に拘束突起920を拘束する拘束位置と拘束突起920を解除する解除位置に弾性的に直線移動するように構成することができる。一例として、前記ロッキング部材932は、操作部材910に連結されて操作部材910と同一の方向に直線移動することができ、スプリングなどの通常の弾性部材934によって弾性的に支持することができる。前記ロッキング部材932が拘束位置に配置された状態では、拘束突起920が拘束溝932aに収容及び拘束されることによって第1の本体10に対する第1のリンク部材200の回転を拘束することができ、ロッキング部材932が解除位置に配置されると、拘束突起920が拘束溝932aから引き出されることによって第1の本体10に対する第1のリンク部材200の回転を許容することができる。
【0094】
上述及び図示した本発明の実施例では、操作部材910がロッキング部材932の移動方向と同一の方向に沿ってプッシュ方式で押し操作可能に提供された例を挙げて説明しているが、場合に応じては、操作部材をロッキング部材の移動方向に対して交差する方向(例えば、第1の本体の縦方向)に沿ってスライディング操作可能に提供することができ、操作部材のスライディング操作によってロッキング部材が連動して直線移動するように構成することも可能である。また、場合に応じては、第1のリンク部材(又は第2のリンク部材)に拘束溝を形成し、ロッキング部材に拘束突起を形成することも可能である。
【0095】
また、前記第2の本体20が弾性的に開放されるように弾性力を提供する第2のアクチュエーター1200を含むことができる。勿論、第1のアクチュエーター(又は第2のアクチュエーター)の弾性力のみで拘束部の拘束が解除されるとき、第2の本体が自動的に開放されるように構成することも可能であるが、第1のアクチュエーターのみが単独で使用される場合は、一定以上の弾性力を確保するために不可避にアクチュエーター(スプリング又はカム部材)の厚さ及び直径が大きくなるという問題があり、寿命及び信頼性に悪影響を与えるおそれがある。しかし、本発明では、第1のアクチュエーター1100と第2のアクチュエーター1200を共に使用することによって、厚さ及びサイズの増加がなくても十分な弾性力を提供することができ、第2の本体20の弾性開放を安定的に具現することができる。
【0096】
前記第2のアクチュエーター1200の構造及び特性は、要求される条件及び設計仕様に応じて多様に変更することができる。一例として、前記第2のアクチュエーター1200は、第1の本体10に対する第1のリンク部材200の回転が一定以上進められると、第1のリンク部材200が第1の本体10に対して回転するように弾性力を提供することができる。以下では、前記第2のアクチュエーター1200が駆動カム部材1210及び従動カム部材1220を含んで構成された例を挙げて説明する。場合に応じて、第2のアクチュエーターは、第2のリンク部材に連結したり、第1及び第2のリンク部材にそれぞれ独立的に連結することも可能である。
【0097】
前記駆動カム部材1210は、第1のリンク部材200に連結され、第1のリンク部材200と一体に回転することができる。一例として、前記駆動カム部材1210の両端部には、それぞれ駆動カムプロファイル(図示せず)を形成することができ、駆動カムプロファイルの形状及び構造は、要求される条件及び設計仕様に応じて多様に変更することができる。一例として、前記駆動カムプロファイルは、軸線方向に沿って高さ差を有する谷部と山部が交互に配置された形態で提供することができる。場合に応じては、駆動カム部材の一端のみに駆動カムプロファイルを形成し、後述する従動カム部材も一つだけ使用することができる。
【0098】
前記従動カム部材1220は、転換点を有する従動カムプロファイル(図示せず)を備えており、駆動カム部材1210の両端にそれぞれ提供され、駆動カム部材1210に弾性的に接触しながら相互作用するように構成される。一例として、前記駆動カム部材1210の両端にはそれぞれハウジング1230を結合することができ、従動カム部材1220は、ハウジング1230の内部に沿って直線移動し、駆動カム部材1210に接触しながら相互作用することができる。
【0099】
前記ハウジング1230の内部には、従動カム部材1220が駆動カム部材1210に接近する方向に移動するように弾性力を提供するスプリング部材1240を提供することができる。前記スプリング部材1240の構造及び種類は、要求される条件及び設計仕様に応じて多様に変更することができる。
【0100】
前記スプリング部材1240の弾性力による従動カム部材1220と駆動カム部材1210との間の相互作用によって従動カム部材1220の直線運動を弾性的な回転運動に変換することができ、この力により、第1の本体10に対する第1のリンク部材200の回転を半自動方式で弾性的に具現することができる。
【0101】
併せて、前記第2のアクチュエーター1200は、第1の本体10に対する第1のリンク部材200の回転が一定以上進められると、駆動カム部材1210が従動カム部材1220の転換点を超えることによって弾性力を提供するように構成されるが、第1の本体10に対する第1のリンク部材200の初期回転は第1のアクチュエーター1100の弾性力によって具現することができ、第1のリンク部材200の回転が一定以上進められると、第1のアクチュエーター1100の弾性力と第2のアクチュエーター1200の弾性力が同時に作用することによって第1のリンク部材200が弾性的に回転することができる。
【0102】
上述したように、本発明は好適な実施例を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者であれば、下記の特許請求の範囲に記載した本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更可能であることを理解できるだろう。
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