特許第5676819号(P5676819)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5676819
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】ロック装置
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/44 20060101AFI20150205BHJP
【FI】
   B60N2/44
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-505527(P2014-505527)
(86)(22)【出願日】2012年4月16日
(65)【公表番号】特表2014-512305(P2014-512305A)
(43)【公表日】2014年5月22日
(86)【国際出願番号】EP2012001626
(87)【国際公開番号】WO2013020612
(87)【国際公開日】20130214
【審査請求日】2013年10月22日
(31)【優先権主張番号】102011101284.6
(32)【優先日】2011年5月6日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】511007886
【氏名又は名称】ジョンソン コントロールズ コンポーネンツ ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】ミュラー、 ペーター
(72)【発明者】
【氏名】ヴィンデッカー、 フォルカー
(72)【発明者】
【氏名】ハーバー、 ステファン
(72)【発明者】
【氏名】ヤサログル、 カディール
(72)【発明者】
【氏名】ラブク、 シルケ
【審査官】 宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−522660(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第102007016409(DE,A1)
【文献】 独国特許発明第10332912(DE,B3)
【文献】 欧州特許出願公開第02141312(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/00 − 2/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両シート特に自動車シート用のロック装置であって、
対応要素をロックするべく第1軸(2’)まわりに枢動可能に取り付けられるラッチ(9)と、
前記第1軸(2’)に対して平行な第2軸(3’)まわりにロック位置とロック解除位置との間で枢動可能に取り付けられるクランプ偏心器(6)であって、前記クランプ偏心器(6)は、前記ラッチ(9)の第1機能面(27)との相互作用によって前記ラッチ(9)のロック状態を確保し、かつ、前記ロック状態にある前記第1機能面(27)に対してばね作用によりクランプ面(19)を介して作用するクランプ偏心器(6)と、
駆動装置によってばね力に対抗してロック状態からロック解除状態まで前記第1軸(2’)まわりに枢動可能であるロック解除要素(5)であって、前記クランプ偏心器(6)をそのロック位置からロック解除位置に向かって枢動させるべく前記クランプ偏心器(6)を駆動することができるロック解除要素(5)と
を含み、
ロック解除従動器(48)が、ロック状態からロック解除状態まで前記第2軸(3’)まわりに枢動できるように取り付けられ、
前記ロック解除従動器(48)は、前記ロック解除従動器(48)がそのロック状態からロック解除状態まで駆動されるように駆動結合体を介して前記ロック解除要素(5)に結合され、前記ロック状態から前記ロック解除状態までの前記ロック解除要素(5)の枢動によって前記ロック状態から前記ロック解除状態まで動くことができるロック装置。
【請求項2】
前記ロック解除要素(5)は、前記第2軸(3’)まわりに枢動可能に取り付けられたキャッチ偏心器(7)を、そのロック位置からロック解除位置まで動くことができるように駆動することができ、
前記キャッチ偏心器(7)は、前記ラッチ(9)の前記第1機能面(27)と相互作用することにより前記ラッチ(9)のロック状態を確保し、前記キャッチ偏心器(7)のキャッチ面(22)が、前記ラッチ(9)を前記ロック状態に支持することができる、請求項1に記載のロック装置。
【請求項3】
前記クランプ偏心器(6)と前記キャッチ偏心器(7)とは、互いに対して平行に前記第2軸(3’)まわりに枢動することができるように取り付けられ、
前記ロック解除要素(5)は、前記ロック解除従動器(48)の結合スロット(49)内に係合しかつ軸方向に延びる結合ジャーナル(41)を有し、
前記ロック解除要素(5)がそのロック状態からロック解除状態に枢動される場合、前記結合ジャーナル(41)は、前記ロック解除従動器(48)の駆動体(46)を介して前記キャッチ偏心器(7)をそのロック位置からロック解除位置まで動かす、請求項2に記載のロック装置。
【請求項4】
前記ロック解除従動器(48)は、前記ロック解除従動器(48)がそのロック解除状態からロック状態まで駆動されるように駆動結合体を介して前記ロック解除要素(5)に結合され、前記ロック解除位置から前記ロック状態までの前記ロック解除要素(5)の枢動によって前記ロック解除状態から前記ロック状態まで動くことができる、請求項1からのいずれか一項に記載のロック装置。
【請求項5】
一端が前記クランプ偏心器(6)のアーム上にそのロック位置へのばね作用を与えるべく支持され、かつ、他端が前記ラッチ(9)に対してロック解除方向に作用する付勢ラッチ圧縮ばね(30)が設けられる、請求項1からのいずれか一項に記載のロック装置。
【請求項6】
前記キャッチ偏心器(7)は、付勢ばねによってそのロック位置に向かうばね作用を受ける、請求項2又は3に記載のロック装置。
【請求項7】
請求項1からのいずれか一項に記載のロック装置を少なくとも一つ含む車両シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の特徴を有する車両シート用ロック装置に関する。本発明はまた、請求項11に記載の特徴を有する車両シートにも関する。
【背景技術】
【0002】
このタイプのロック装置は、自動車内のフロアに車両シートを取り付けるべく役立てるように使用することができる。
【0003】
ロックされた状態では、クランプ偏心器が、クランプ面を介してラッチに閉方向モーメントを適用する。
【0004】
特許文献1は、このタイプの車両シート用ロック装置を開示している。このロック装置は、ラッチ及びクランプ偏心器を含む。
【0005】
クランプ偏心器の位置決めを目的としてスキャン装置を付加的に有する同様のロック装置が特許文献2に開示されている。
【0006】
特許文献3は、別個のロック解除要素を有するロック装置を開示する。当該ロック解除要素は、ロック装置をロック解除するべくクランプ偏心器に作用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】独国特許出願公開第10 2007 016 409(A1)号明細書
【特許文献2】独国実用新案第20 2006 000 884(U1)号明細書
【特許文献3】独国特許出願公告第103 32 912(B3)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、導入部で述べたタイプのロック装置を与えることにある。このロック装置は、搭載空間が少量で済み、かつ、軽量である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、この目的は、ロック解除要素が、駆動装置によってばね力に対抗してロック状態からロック解除状態まで第1軸まわりに枢動することができること、及び、当該ロック解除要素が、クランプ偏心器をそのロック状態からロック解除状態まで動かすことができることという事実に基づいて達成される。
【0010】
この構成によって、容易に組み付け可能な少数かつ単純な部材からなるロック装置が製造される。
【0011】
こうした少数の部材によって、ロック装置の必要な搭載空間及び重量がわずかで済む。
【0012】
ロック解除要素は、第2軸まわりに枢動可能に取り付けられたキャッチ偏心器を、そのロック位置からロック解除位置まで動くことができるように駆動することができ、当該キャッチ偏心器が、ラッチの第1機能面と相互作用することにより当該ラッチのロック状態を確保する場合、当該キャッチ偏心器のキャッチ面が当該ラッチをロック状態に支持することが可能となり、当該キャッチ偏心器は、衝突事象において、そのキャッチ面が当該ラッチをその第1機能面上でロックされたロック装置内に支持する。
【0013】
単純な態様では、クランプ偏心器とキャッチ偏心器とが、互いに対して平行に第2軸まわりに枢動することができるように取り付けられている場合、当該キャッチ偏心器がロック解除位置に向かって作用する動きと、これに遅れて、当該クランプ偏心器がロック解除位置に向かって作用する動きとの双方がそれぞれ、当該ロック解除要素によってもたらされる。ロック解除要素は、クランプ偏心器及びキャッチ偏心器の幅にわたって軸方向に延びる径方向突出ラグを有し、当該ロック解除要素がそのロック状態からロック解除状態に枢動される場合、当該ラグは、当該キャッチ偏心器の径方向突出キャッチ偏心器駆動体を介して当該キャッチ偏心器をそのロック位置からロック解除位置まで動かし、かつ、この動きに遅れて、当該クランプ偏心器の径方向突出クランプ偏心器駆動体を介して当該クランプ偏心器をそのロック位置からロック解除位置まで動かす。
【0014】
有利には、ロック解除従動器が設けられる。ロック解除従動器は、ロック状態からロック解除状態まで第2軸まわりに枢動することができるように取り付けられる。
【0015】
本発明の一の有利な改善例によれば、ロック解除従動器がそのロック状態からロック解除状態まで駆動されるように駆動結合体を介してロック解除要素に結合され、当該ロック解除従動器は、当該ロック状態から当該ロック解除状態までの当該ロック解除要素の枢動によって当該ロック状態から当該ロック解除状態まで動くことができる。
【0016】
本発明のさらなる有利な改善例によれば、ロック解除従動器がそのロック解除状態からロック状態まで駆動されるように駆動結合体を介してロック解除要素に結合され、当該ロック解除従動器は、当該ロック解除状態から当該ロック状態までの当該ロック解除要素の枢動によって当該ロック解除状態から当該ロック状態まで動くことができる。
【0017】
この場合、ロック解除要素は、ロック装置のロック状態を示す信号発生器として機能することができる。
【0018】
しかしながら、それゆえ駆動装置のための2つの別個の作用箇所、すなわちロック解除要素及びロック解除従動器も存在する。これにより、可変的な駆動取り付けが可能となる。
【0019】
したがって、駆動装置を車両内の異なる箇所に配列すること、及び、ロック装置をそれぞれの駆動装置によって作動可能とすることができる。この場合、一方の駆動装置を乗員室内に配列し、他方の駆動装置をトランク内に配列することができる。
【0020】
いずれの場合も、ボーデンケーブル、電気駆動体、又は他のタイプの駆動体を、直接的な作用又は遠隔作用を目的としてロック解除従動器及び/又はロック解除要素に作用させることができる。
【0021】
一端がクランプ偏心器のアーム上にそのロック位置へのばね作用を与えるべく支持され、かつ、他端がラッチに対してロック解除方向に作用することができる付勢ラッチ圧縮ばねが設けられる。
【0022】
この構成の結果、クランプ偏心器は、ロック状態にあるラッチに閉方向モーメントを適用する機能のほかに、ロック装置がロック解除されている場合の対応要素の押し出し機能も充足する。その結果、ロック装置がロック解除されている場合の高い押出力による当該対応要素の統合的な押し出し機能がもたらされ、搭載空間が低減される。しかしながら同時に、車両に固定される対応要素の枢動中にラッチに作用するロック力は小さい。
【0023】
ロック解除要素をリセットするべく、キャッチ偏心器は、そのロック位置の方向への付勢ばねによるばね作用を受けることができる。付勢ばねは、当該キャッチ偏心器に結合することができる。この場合、キャッチ偏心器は、もはやロック解除方向のばね作用が存在しないロック解除要素を、そのロック状態に駆動する。
【0024】
単純な態様では、キャッチ偏心器とロック解除要素との結合が、当該キャッチ偏心器が、第2軸に対して同軸に延びる駆動抜き部を有し、当該駆動抜き部は、ロック解除方向にある径方向境界がキャッチ偏心器駆動体によって形成され、かつ、ロック方向にある径方向境界が駆動壁によって形成されるように構成される。
【0025】
本目的はまた、請求項11に記載の特徴を有する車両シートによっても達成される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
以下の文章において、図面に示される有利な実施例を用いて本発明が詳細に説明される。しかしながら、本発明は前記実施例に制限されない。
【0027】
図1】第1実施例のロック装置の分解図を示す。
図2】ロック位置にある図1に係るロック装置の内部正面図を示す。
図3】第2実施例のロック装置の分解図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図示される第1実施例に係るロック装置は、車両シートのフロア領域に配列され、かつ、カップ状のハウジング1を有する。ハウジング1内には、第1シャフトピン2と第2シャフトピン3とが、ハウジング1のフロア4を横切って延びるように、互いに対して平行に固定的に配列される。
【0029】
クランプ偏心器6とキャッチ偏心器7とが、互いに対して平行に第2シャフトピン3に取り付けられる。その結果、これらは第2軸3’まわりに枢動することができる。
【0030】
ロック解除要素5とラッチ9とが、互いに対して平行に第1シャフトピン2に取り付けられる。その結果、これらは第1軸2’まわりに枢動可動となり、カバー10がラッチ9上にクリップ留めされる。
【0031】
第1シャフトピン2及び第2シャフトピン3は、これらの一の自由端がフロア4及び第1結合プレート15の支承孔13に取り付けられる。第1結合プレート15は、フロア4の外側を支承する。
【0032】
第1シャフトピン2及び第2シャフトピン3は、これらの他の自由端が第2結合プレート11及びハウジングカバー12の支承孔14に取り付けられる。
【0033】
ロック解除要素5は径方向突出ラグ16を有する。ロック解除要素5の駆動アーム17が、ラグ16に対してほぼ90度をなして径方向に延びる。駆動アーム17には、ボーデンケーブルが作用し得る。これにより、駆動アーム17は時計回り方向に枢動してそのロック解除状態になり得る。
【0034】
クランプ偏心器6が、実質的に径方向に延びるばね作動アーム8を有し、及びこれとは反対側にクランプ面アーム18を有する。クランプ面アーム18の自由端は、クランプ面19を有する。
【0035】
駆動抜き部20に対してほぼ90度をなして径方向に延びるのは、キャッチ偏心器7のキャッチ面アーム21である。キャッチ面アーム21の自由端はキャッチ面22を有する。
【0036】
ラッチ9は、ピン24と対要素として相互作用するフック開口部23を有する。ピン24は、例えば車両のフロアに固定的に配列されるロック装置のロック状態において、ハウジング1内に形成されるピン受入器25と直交する。開状態において、フック開口部23は、ピン受入器25に向かって傾斜して開いている。
【0037】
フック開口部23は、頂部がラッチ9のフィンガ26によって画定され、同様に画定されるフック開口部23の幅は、ピン24の直径よりもわずかに大きい。
【0038】
さらに、ラッチ9は第1機能面27を有する。第1機能面27は、ロック位置において、ほぼ第2シャフトピン3の方向を向く。第1機能面27は、例えば円環状に凹面かつ湾曲するように構成される。
【0039】
クランプ偏心器6及びキャッチ偏心器7はいずれの場合も、幅がラッチ9よりも狭く、双方ともラッチ9に対向して載置されるように配列される。
【0040】
キャッチ偏心器7は、そのロック状態になるように付勢らせんコイルばね29によって付勢されている。付勢らせんコイルばね29は、一端がハウジング1に支持され、他端が開口28内に突出する。開口28は、第2軸3’から径方向に離間してキャッチ偏心器7に形成される。
【0041】
付勢ラッチ圧縮ばね30が、クランプ偏心器6のばね作動アーム8とラッチ9のフィンガ26との間に配列される。
【0042】
ロック状態において、クランプ偏心器6は、クランプ面19を介してラッチ9に閉方向モーメントを及ぼす。クランプ面19は、第2シャフトピン3に対して偏心的に湾曲し、かつ、第1機能面27に対して非自動ロック的に接触する。クランプ面19は例えば、円環状に凸面かつ湾曲するように構成される。
【0043】
キャッチ偏心器7のキャッチ面22は、クランプ面19の近傍に配置されるが、ロック状態では第1機能面27から離間している。キャッチ面22は例えば、円環状に凸面かつ湾曲するように構成される。ラッチ9が開方向モーメントを受けてクランプ偏心器6を押し離す可能性がある衝突事象において、キャッチ面22は、ラッチ9を支持するべくかつこれを開としないようにするべく第1機能面27と接触するようになる。
【0044】
示されるロック状態から外れるように駆動アーム17が動く結果、ロック解除要素5のラグ16は時計回り方向に枢動し、当該プロセスの間、径方向に突出するキャッチ偏心器駆動体31を駆動する。その結果、キャッチ偏心器7は、そのロック位置から外れて反時計回り方向に枢動する。
【0045】
短い枢動経路の後、ラグ16は追加的に、径方向に突出するクランプ偏心器駆動体32に対して接触するようになり、その結果クランプ偏心器6も、そのロック位置から外れて枢動する。結果的に、キャッチ偏心器7は、ラッチ9から離れるように枢動してそのキャッチ面22が第1機能面27から離れる。
【0046】
同時に、クランプ偏心器6もラッチ9から離れるように枢動してそのクランプ面19が第1機能面27から離れる。したがって、ラッチ9はもはや固定されなくなる。
【0047】
この場合、ラッチ9は、付勢ラッチ圧縮ばね30によって突然動かされてロック解除状態になる。付勢ラッチ圧縮ばね30は、一端がクランプ偏心器6に対してロック位置の方向に作用し、かつ、他端がラッチ9に対してロック解除方向に作用する。その結果、フック開口部23及びピン受入器25内に位置するピン24は、フィンガ26によってフック開口部23及びピン受入器25から押し出される。
【0048】
この場合、ラッチ9は押され、第1機能面27を実質的に横切るように構成された第2機能面33が、クランプ偏心器6及びキャッチ偏心器7を通り過ぎる。
【0049】
駆動アーム17のロック解除方向の作用が終わると、付勢らせんコイルばね29は、キャッチ偏心器7ひいてはロック解除要素5をロック方向へ押圧する。
【0050】
この場合、クランプ偏心器6はラッチ圧縮ばね30によって第2機能面33に対して押され、支承面34が第2機能面33を支承する。第2機能面33及び支承面34の直交面が、第2シャフトピン3の中心及びフック開口部23の前を通る。したがって、クランプ偏心器6は、支承面34を介してラッチ9に対して開方向モーメントを与える。この開方向モーメントが前記ラッチ9を開のままに保持する。
【0051】
キャッチ偏心器6は支承面35を有する。支承面35は、ロック状態において通常第2機能面33からわずかに離間し、衝突事象においてのみ第2機能面33と接触するようになる。支承面35の直交面もまた、第2シャフトピン3の中心及びフック開口部23の前に延びる。車両に固定されるピン24が、ラッチ9に作用するクランプ偏心器6の閉止力によりハウジング1に対して押圧される。
【0052】
ピン24がピン受入器25内に再び戻ってフィンガ26と接触すると、ピン24は、ラッチ9をロック方向に押圧する。
【0053】
ロック解除方向にはもはや作用されないロック解除要素5はその後、らせんコイルばね29によりロック方向に作用されるキャッチ偏心器7により、すなわちキャッチ偏心器駆動体31がロック解除要素5のラグ16に作用することにより、枢動されてロック状態になる。
【0054】
言うまでもないことだが、ロック装置は、車両シートの任意箇所に配列すること及び車両の対応要素と相互作用することができる。
【0055】
図3は、ロック装置の第2実施例の分解図を示す。第2実施例は、大部分において第1実施例と同様である。このため、同様のタイプの部材は同じ参照番号によって表される。
【0056】
以下の文章においては、第1実施例と第2実施例との本質的な相違点を述べる。
【0057】
クランプ偏心器6及びキャッチ偏心器7のほかに、ロック解除従動器48が第2シャフトピン3に、第2軸3’まわりに枢動可能となるように取り付けられる。
【0058】
ロック解除従動器48は、ジャーナル状の駆動体46を有する。駆動体46は、第2シャフトピン3に対して平行に延び、クランプ偏心器6を超えてキャッチ偏心器7の駆動分岐部47内に突出する。
【0059】
ロック解除従動器48は、駆動体46に対して実質的に直径上の対向方向に、径方向に配向されたロック解除従動器アームを有する。当該アームの自由端領域には、径方向に延びる結合スロット49が形成される。
【0060】
ロック解除従動器48の第2駆動アーム50が、駆動体46に対してほぼ90°をなして径方向に延びる。その駆動アーム50に対し、ボーデンケーブルが作用することができる。ボーデンケーブルによって第2駆動アーム50は、反時計回り方向に枢動してロック解除状態まで枢動することができる。
【0061】
ロック解除要素5はロック解除主動器アームを有する。ロック解除主動器アームは、ロック解除従動器48に向かって径方向外側に延びる。ロック解除主動器アームは結合ジャーナル41を支承する。結合ジャーナル41は、第1シャフトピン2に対して平行に延びてロック解除従動器48の結合スロット49内に係合する。
【0062】
ロック解除要素5とロック解除従動器48とは、結合ジャーナル41及び結合スロット49を介して互いに駆動し合うように結合される。
【0063】
ロック解除要素5がロック解除方向に枢動されると、この回転動が、結合ジャーナル41及び結合スロット49を含む駆動結合体を介してロック解除従動器48に伝達される。ロック解除従動器48も、その後同様に、ロック解除方向に枢動される。
【0064】
ロック解除従動器48がロック解除方向に枢動されると、この回転動が同様に、結合ジャーナル41及び結合スロット49を含む駆動結合体を介してロック解除要素5に伝達される。ロック解除要素5も、その後同様に、ロック解除方向に枢動される。
【0065】
ロック解除従動器48がロック方向に枢動されると、この回転動もまた、結合ジャーナル41及び結合スロット49を含む駆動結合体を介してロック解除要素5に伝達される。ロック解除要素5も、その後同様に、ロック方向に枢動される。
【0066】
上述の記載、特許請求の範囲、及び図面に開示された特徴は、本発明の様々な改善での実施に対し、個々及び組み合わせの双方において顕著となり得る。
【符号の説明】
【0067】
1 ハウジング
2 第1シャフトピン
2’ 第1軸
3 第2シャフトピン
3’ 第2軸
4 フロア
5 ロック解除要素
6 クランプ偏心器
7 キャッチ偏心器
8 ばね作動アーム
9 ラッチ
10 カバー
11 第2結合プレート
12 ハウジングカバー
13 支承孔
14 支承孔
15 第1結合プレート
16 ラグ
17 駆動アーム
18 クランプ面アーム
19 クランプ面
20 駆動体抜き部
21 キャッチ面アーム
22 キャッチ面
23 フック開口部
24 ピン
25 ピン受入器
26 フィンガ
27 第1機能面
28 開口
29 らせんコイルばね
30 ラッチ圧縮ばね
31 キャッチ偏心器駆動体
32 クランプ偏心器駆動体
33 第2機能面
34 支承面
35 支承面
41 結合ジャーナル
46 駆動体
47 駆動分岐部
48 ロック解除従動器
49 結合スロット
50 第2駆動アーム
図1
図2
図3