(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
データカード更新方法であって、データカードがパーソナルコンピュータに接続され、前記データカードがマッピングを通じてRNDISインターフェースを提供し、前記方法が、
前記データカードによって、前記パーソナルコンピュータによって前記RNDISインターフェースを介して送られたインターフェース切替え要求またはウェブページ要求を受信するステップと、
前記インターフェース切替え要求または前記ウェブページ要求に従って、前記RNDISインターフェースをパーソナルコンピュータユーザインターフェースPCUIに切り替えるステップと、
前記データカードの前記RNDISインターフェースが首尾よく切り替えられたと前記パーソナルコンピュータが判定したときに、前記データカードによって、前記パーソナルコンピュータによって前記PCUIを介して送信されたソフトウェア更新パッケージを受信し、インストールを実行するステップと
を含む、方法。
前記パーソナルコンピュータによって、COMドライバが前記パーソナルコンピュータ上にすでにインストールされているかどうかを検出し、前記COMドライバがすでにインストールされている場合、前記データカードによって、前記パーソナルコンピュータによって前記RNDISインターフェースを介して直接送られた前記インターフェース切替え要求または前記ウェブページ要求を受信し、前記COMドライバがインストールされていない場合、前記パーソナルコンピュータによって、まず前記COMドライバをインストールし、前記インストールが成功した後、前記データカードによって、前記パーソナルコンピュータによって送られた前記インターフェース切替え要求または前記ウェブページ要求を受信するステップを
さらに含む、請求項1に記載の方法。
前記データカードによって、前記インターフェース切替え要求を前記受信するステップの後、前記データカードによって、前記インターフェース切替え要求に従って前記パーソナルコンピュータに確認要求を返送するステップと、
前記確認要求と前記インターフェース切替え要求とが同じであると前記パーソナルコンピュータが判定したとき、前記パーソナルコンピュータによって、前記インターフェースが首尾よく切り替えられたかどうかを判定する次のプロセスを続けるステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記要求受信モジュールは、前記確認要求と前記インターフェース切替え要求とが異なると前記パーソナルコンピュータが判定したとき、事前設定されたウェブページを開くことによって前記パーソナルコンピュータによって送られた前記ウェブページ要求を受信するか、または前記パーソナルコンピュータによって前記RNDISインターフェースを介して再び送られた前記インターフェース切替え要求を受信するようにさらに構成されている、請求項7に記載のデータカード。
前記要求受信モジュールは、事前設定された時間に達したときに前記パーソナルコンピュータが前記確認要求を受信していない場合に、前記パーソナルコンピュータによって前記RNDISインターフェースを介して再び送られた前記インターフェース切替え要求を受信するか、または前記事前設定されたウェブページを開くことによって前記パーソナルコンピュータによって送られた前記ウェブページ要求を受信するようにさらに構成されている、請求項7に記載のデータカード。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、添付の図面に関する特定の実施態様について説明する。
【0013】
本発明の実施形態の解決策をより理解できるように、まず(直接のマッピングによってPCUIおよびDIAG形態のインターフェースが取得されているデータカードに適用可能な)既存のデータカード更新解決策を簡単に紹介し、次に一例として、ボードソフトウェア(すなわち、データカードにインストールされた、ショートメッセージの送信、通話、およびインターネットへのアクセスなどの機能を実施するように構成されたソフトウェア)の更新を取り上げる。データカードがインターフェース、たとえばUSB(Universal Serial BUS、ユニバーサルシリアルバス)インターフェース、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会)インターフェース、または別のインターフェースを介してパーソナルコンピュータに接続された後、データカードはマッピングを通じて、通信用の2つの仮想インターフェースPCUIおよびDIAGを提供する。パーソナルコンピュータにロードされたソフトウェア更新ツールがクリックされ、実行されると、ダウンロード手順に入り、以下のプロセスにおける様々なデータが、仮想インターフェースPCUIを介してすべて送信される。ダウンロード手順が開始された後、ソフトウェア更新ツールは、まずダウンロードモードを照会し、照会結果が標準ダウンロードモードを示しているか、強制ダウンロードモードを示しているかを問わず、カスタマイズされたバージョン番号に従って、認証が必要であるかどうかを判定する必要がある。標準ダウンロードモードにあり、認証が必要である場合、パーソナルコンピュータは、ユーザがパスワードを入力できるようにパスワードボックスを表示する。パスワードが首尾よく確認された後、ソフトウェア更新ツールがBinファイルをチェックし、Binファイルに関する統計を収集する。標準ダウンロードモードにあり、認証が必要ではない場合、ソフトウェア更新ツールは、Binファイルを直接チェックし、Binファイルに関する統計を収集する。強制ダウンロードモードにあり、認証が必要である場合、更新プログラムを終了させる。更新プログラムの終了は、カスタマイズされたバージョン間の手動更新が強制ダウンロードモードにおいて制限されるように、ソフトウェアの著作権の秘密性および安全性に対する考慮に基づいて設計される。強制ダウンロードモードにあり、認証が必要ではない場合、ソフトウェア更新ツールは、Binファイルを直接チェックし、Binファイルに関する統計を収集する。Binファイルがチェックされ、Binファイルの統計が首尾よく収集された後、不揮発性記憶項目がバックアップされる。不揮発性記憶項目が首尾よくバックアップされた場合、データカードがデータ書込みモードに切り替えられる。データ書込みモードに切り替えられた後、まずIEMI番号が照会され、照会が成功した後、不揮発性記憶項目が復元され、不揮発性記憶項目が首尾よく復元された後、更新プロセス全体が首尾よく完了する。Binファイルのチェックおよび統計収集から開始されたあらゆる局面が失敗した場合、更新プログラムを終了させる。
【0014】
前述の更新手順またはPCUIを介してデータを送信する必要がある別の更新方法は、パーソナルコンピュータに接続された後にマッピングを通じてRNDISインターフェースのみを提供する(フラッシュカードとも呼ばれる)データカードに直接適用できるものではないことがわかる。
【0015】
したがって、本発明の第1の実施形態は、データカード更新方法を提供し、本方法は、パーソナルコンピュータに接続された後にRNDISインターフェースであるマップされたインターフェースを提供するデータカードに適用可能である。本方法が使用されるとき、データカードはUSBまたはPCMCIAインターフェースなどのインターフェースを介してパーソナルコンピュータに接続される。パーソナルコンピュータにソフトウェア更新ツールがロードされ、ソフトウェア更新ツールがユーザによってクリックされ、実行された後、本方法の実行が開始される。本方法は具体的には(
図1に示すように)以下のステップを含む。
【0016】
101:パーソナルコンピュータが、RNDISインターフェースを介してデータカードにインターフェース切替え要求またはウェブページ要求を送り、この場合、インターフェース切替え要求およびウェブページ要求は、RNDISインターフェースをPCUIに切り替えるようにデータカードに命令するために使用され、実際の切替え中に、RNDISインターフェースは2つのインターフェース、すなわちPCUIおよびDIAGに切り替えられ、データは主に、更新プロセスにおいてPCUIインターフェースを使用することによって移転される。
【0017】
102:パーソナルコンピュータは、データカードのRNDISインターフェースが首尾よく切り替えられたと判定すると、インストールを実行するために、PCUIを介してデータカードにソフトウェア更新パッケージを送信する。
【0018】
この実施形態の方法は、マッピングを通じてRNDISインターフェースを提供するデータカードにのみ適用可能であり、それにより、本方法が実施される前にまず、パーソナルコンピュータに接続されたデータカードがこのタイプのデータカード、すなわちフラッシュカードであるかどうかが判定されうることに留意されたい。判定するための具体的方法は、次のとおりである。(1)ソフトウェア更新ツールが実行された後、パーソナルコンピュータの一時ディレクトリにリソースファイルが解放され、このリソースファイルは、ドライバインストールファイル、構成ファイルなどを含む。構成ファイル内のコンテンツを読み取ることによって、パーソナルコンピュータは、現在更新されるのがフラッシュカードであるかどうかを判定することができる。具体的には、フラッシュカードフラグビットを構成ファイル内に設定することができ、たとえば、フラグビットの文字列がTRUEである場合、それはフラッシュカードであると判定され、フラグビットの文字列がFALSEである場合、それはフラッシュカードではないと判定される。あるいは(2)ソフトウェア更新ツールが実行された後、探索によって、マッピングを通じてデータカードによって提供されたインターフェースがPCUIを含むかどうかが直接判定される。探索方法は次のとおりである。まずシステムAPI(Application Program Interface、アプリケーションプログラムインターフェース)インターフェースがすべてのインターフェースを列挙し処理するために呼び出され、次いで探索されるPCUI名に従って、マッピングを通じて取得されたすべてのインターフェースの名前に対してマッチングが実行され、マッチングが成功した場合、PCUIが発見され、更新されるデータカードがフラッシュカードではないことを示しており、マッチングが成功しなかった場合、PCUIが発見されず、更新されるデータカードがフラッシュカードであることを示している。
【0019】
方法(1)および(2)が使用された後、フラッシュカードであると判定された場合、フラッシュカード更新手順に直接入り(ステップ101およびステップ102参照)、フラッシュカードではないと判定された場合、既存のデータカード更新手順に入る。方法(2)において、PCUIが発見されなかった場合、データカードがフラッシュカードではないことではなく別の理由(たとえば、マッピングプロセス中にエラーが生じた)に起因することがあり、この場合、フラッシュカード更新手順に直接入ることができる(ステップ101およびステップ102参照)。
【0020】
ステップ101およびステップ102におけるポート切替え要求の具体的な実施中に、HTTP(Hypertext Transfer Protocol、ハイパーテキスト転送プロトコル)要求が実施のために選択されうる。HTTP要求のパケットコンテンツは以下のとおりでありうる。
【0022】
前述のパケットコンテンツは標準XML(Extensible Markup Language、拡張可能なマーク付け言語)テキスト形式によるものである。Functionフィールドは文字列タイプであり、切替えモードインターフェースがここでは使用されないことを示している。SwitchTypeフィールドは整数タイプであり、切り替えられるモードを示し、2つの値、すなわち0および1を有し、0はエンジニアリングモードに切り替えられることを示し、1はデバッグモードに切り替えられることを示している。
【0023】
ウェブページ要求は、先のHTTP要求と同じパケットコンテンツを有する。HTTP要求では、コードにおけるアセンブルされたパケットコンテンツはウェブサービスWebServiceモジュール(ウェブサービスモジュールはボードソフトウェアの一部であり、パーソナルコンピュータとネットワーク側との対話またはデータカードとネットワーク側との対話を処理するように構成されている)に直接送られ、ウェブページ要求を送るための動作は、ブラウザを開始し、指定ウェブページを開くことであり、ブラウザは、Jscriptスクリプトを通じて送られるパケットコンテンツを取得し、取得されたパケットコンテンツをWebServiceモジュールに直接送り、次いでボードソフトウェアはポートを切り換える。
【0024】
インターフェース切替え要求とウェブページ要求の両方は、データカードにインターフェース切替え命令を伝達するために使用される。
【0025】
さらに、この実施形態では、パーソナルコンピュータは、PCUIを探索することによって、データカードのRNDISインターフェースが首尾よく切り替えられたかどうかを判定することができる。PCUIを発見できた場合、データカードのRNDISインターフェースはすでに首尾よく切り替えられており、PCUIを発見できなかった場合、それは、データカードのRNDISインターフェースが首尾よく切り替えられていないことを示している。
【0026】
さらに、インターフェース切替え要求が送られた後、データカードのRNDISインターフェースが首尾よく切り替えられていないとパーソナルコンピュータが判定した場合、更新プロセスを終了させ、またはステップ101およびステップ102を再実行する。
【0027】
本発明の第1の実施形態によるデータカード更新方法では、まずパーソナルコンピュータが、マップされたインターフェースを切り替えることをデータカードに通知し、次いで既存のデータカード更新方法が、マッピングを通じてRNDISインターフェースのみを提供するデータカードを都合よく更新するために採用されうる。本方法は、既存のデータカード更新方法との両立を都合よく実現でき、単純かつ効率的に実施されうる。
【0028】
本発明の第2の実施形態は、データカード更新方法を提供し、
図2に示すように、本方法は、パーソナルコンピュータに接続された後にRNDISインターフェースであるマップされたインターフェースを提供するデータカードに適用可能である。本方法が使用されるとき、データカードはUSBまたはPCMCIAインターフェースなどのインターフェースを介してパーソナルコンピュータに接続される。パーソナルコンピュータにソフトウェア更新ツールがロードされ、ソフトウェア更新ツールがユーザによってクリックされ、実行された後、本方法の実行が開始される。本方法は具体的には以下のステップを含む。
【0029】
201:パーソナルコンピュータが、COMドライバがパーソナルコンピュータ上にすでにインストールされているかどうかをチェックし、COMドライバがすでにインストールされている場合、ステップ203に進み、COMドライバがインストールされていない場合、ステップ202に進む。
【0030】
COMドライバがパーソナルコンピュータ上にインストールされて初めて、データカードがインターフェースを切り替えた後にマッピングを通じてPCUIおよびDIAGが取得されうる。実際の切替え中に、RNDISインターフェースが2つのインターフェース、すなわち、PCUIおよびDIAGインターフェースに切り替えられる。更新プロセス中に、データは主に、PCUIインターフェースを使用して移転され、そうでない場合、パーソナルコンピュータのユーザインターフェース上に、マッピングを通じて取得されるPCUIおよびDIAGについて黄色の感嘆符が表示され、通信を首尾よく実行することができない。
【0031】
随意に、ステップ201は存在しないこと、すなわち、パーソナルコンピュータは、COMドライバがすでにインストールされているかどうかを判定せず、次のステップ202に入る。
【0032】
202:パーソナルコンピュータは、COMドライバをインストールし、インストールが成功した後、ステップ203に進む。
【0033】
随意に、インストールが成功しなかった場合、ステップ203に進まず、更新プロセスは停止する。
【0034】
203:パーソナルコンピュータは、RNDISインターフェースを介してデータカードにインターフェース切替え要求またはウェブページ要求を送り、この場合、インターフェース切替え要求およびウェブページ要求は、RNDISインターフェースを2つのインターフェース、すなわちPCUIおよびDIAGに切り替えるようにデータカードに命令するために使用される。
【0035】
具体的には、パーソナルコンピュータ内のソフトウェア更新ツールが、パーソナルコンピュータ側のRNDISインターフェースを介して、データカード内のウェブサービスWebServiceモジュールにインターフェース切替え要求を配信し、WebServiceモジュールを介してインターフェース切替え要求を受信すると、ボードソフトウェアはRNDISインターフェースをPCUIおよびDIAG形態に切り替える。
【0036】
204:パーソナルコンピュータは、データカードによってインターフェース切替え要求に従って返送された確認要求を受信し、確認要求と送られたインターフェース切替え要求とが同じである場合、206に進み、確認要求と送られたインターフェース切替え要求とが異なる場合、205に進む。
【0037】
随意に、インターフェース切替え要求を受信すると、ポートが正しく切り替えられるようにするために、WebServiceモジュールはさらに、確認(すなわち、ステップ204)のために、受信されたインターフェース切替え要求をパーソナルコンピュータ内のソフトウェア更新ツールに返送することができる。それらが同じであることを確認結果が示している場合、ステップ206に直接入り、それらが異なることを確認結果が示している場合、データカードにインターフェース切替え命令を再び伝達する(たとえば、ステップ205)。ステップ204は省略されることもあり、その場合、ステップ206が直接実行される。
【0038】
随意に、ステップ204における送られたインターフェース切替え要求が正しいかどうかを確認するステップが採用されない場合、タイムアウト処理機構のステップがさらに採用されうる。すなわち、インターフェース切替え要求が送られた後、更新ツールは、データカード側の応答を待ち、解析によって、応答が正しいかどうかを判定し、データカード側の応答を待つ時間は、事前設定された時間である。事前設定された時間を超えた場合、ステップ205に直接進む。
【0039】
205:パーソナルコンピュータは、事前設定されたウェブページを開くことによってウェブページ要求を送るか、またはステップ203(すなわち、RNDISインターフェースを介してデータカードにインターフェース切替え要求を再び送る)に進む。
【0040】
ウェブページ要求は、RNDISインターフェースをPCUIおよびDIAGに切り替えるようにデータカードに命令するために使用される。
【0041】
ソフトウェア更新ツールによってWebServiceモジュールに送られたインターフェース切替え要求(たとえば、HTTP要求)がパーソナルコンピュータ上のファイアウォールによって妨害され、それにより、パーソナルコンピュータによって送られたインターフェース切替え要求がWebServiceモジュールに到着できず、結果的にソフトウェア更新プロセス全体が失敗する場合があることが理解できよう。ポート切替えの成功率を高めるために、インターフェース切替え命令(たとえば、ウェブページ要求またはインターフェース切替え要求)を再び送る機構が、ここでさらに提供される(すなわち、ステップ205)。ステップ205において、ソフトウェア更新ツールは、指定ネットワークアドレス、たとえばhttp://192.168.1.1/html/switchProjectMode.htmlにリンクするブラウザを開き、ウェブページを介して、インターフェース切替えを要求することができる。ウェブページ要求は、先のHTTP要求と同じパケットコンテンツを有するので、ここでは繰り返さない。HTTP要求では、コードにおけるアセンブルされたパケットコンテンツはWebServiceモジュールに直接送られ、ウェブページ要求を送るための動作は、ブラウザを開始し、指定ウェブページを開くことであり、ブラウザは、Jscriptスクリプトを通じて送られるパケットコンテンツを取得し、取得されたパケットコンテンツをWebServiceモジュールに直接送り、次いでボードソフトウェアはポートを切り換える。
【0042】
206:パーソナルコンピュータは、データカードのRNDISインターフェースが首尾よく切り替えられたと判定すると、インストールを実行するために、PCUIを介してデータカードにソフトウェア更新パッケージを送信する。
【0043】
パーソナルコンピュータは、データカードのRNDISインターフェースが首尾よく切り替えられたかどうかを判定するために第1の実施形態で使用される方法を採用することができる。切替えが成功した場合、既存のデータカード更新方式を実施するために、ソフトウェア更新パッケージがPCUIを介してデータカードに送信される。
【0044】
本発明の第2の実施形態によるデータカード更新方法において、マッピングを通じてRNDISインターフェースのみを提供するデータカードに既存のデータカード更新方法を適用するためにインターフェースがまず切り替えられることに加えて、インターフェース切替えの成功率を高め、インターフェース切替え要求が妨害されたか、または送信プロセス中にエラーが生じたことに起因して更新プロセスが停止するのを防止するために、確認および再送信機構も提供され、それにより、データカードの更新効率を改善する。
【0045】
本発明の第3の実施形態は、第1の実施形態の方法を使用するパーソナルコンピュータおよびデータカードを提供し、第1の実施形態におけるすべての説明および記述は、この実施形態にも適用できる。パーソナルコンピュータは、データカードに接続される物理インターフェース(たとえば、USBインターフェースまたはPCMCIAインターフェース)、少なくとも1つのプロセッサ、記憶装置、および少なくとも1つのプログラムを含む。少なくとも1つのプログラムは、記憶装置に記憶され、1つまたは複数のプロセッサによって実行される。少なくとも1つのプログラムは、ソフトウェア更新ツールを含む。パーソナルコンピュータに接続された後、データカードは、マッピングを通じてRNDISインターフェースのみを提供し、フラッシュカードである。データカードは、パーソナルコンピュータに接続される物理インターフェースを含み、ボードソフトウェアをさらに含む。ボードソフトウェアはWebServiceモジュールなどを含む。
【0046】
具体的には、パーソナルコンピュータは、
RNDISインターフェースを介してデータカードにインターフェース切替え要求またはウェブページ要求を送るように構成された要求送信モジュールであって、インターフェース切替え要求およびウェブページ要求が、RNDISインターフェースをパーソナルコンピュータユーザインターフェースPCUIに切り替えるようにデータカードに命令するために使用され、実際の切替え中に、RNDISインターフェースが2つのインターフェース、すなわちPCUIおよびDIAGに切り替えられ、データが主に、更新中にPCUIインターフェースを使用することによって移転される、要求送信モジュールと、
データカードのRNDISインターフェースが首尾よく切り替えられたかどうかを判定するように構成された切替え判定モジュールと、
データカードのRNDISインターフェースが首尾よく切り替えられたと切替え判定モジュールが判定したときに、インストールを実行するために、PCUIを介してデータカードにソフトウェア更新パッケージを送信するように構成されたソフトウェア送信モジュールと
を含む。
【0047】
要求送信モジュール、切替え判定モジュール、およびソフトウェア送信モジュールは、具体的にはソフトウェア更新ツールの命令を通じて実施されうることが理解できよう。
【0048】
データカードは、
インターフェース切替え要求またはウェブページ要求を受信するように構成された要求受信モジュールであって、インターフェース切替え要求およびウェブページ要求がパーソナルコンピュータによってRNDISインターフェースを介して送られる、要求受信モジュールと、
インターフェース切替え要求またはウェブページ要求に従って、RNDISインターフェースをパーソナルコンピュータユーザインターフェースPCUIに切り替えるように構成されたインターフェース切替えモジュールと、
データカードのRNDISインターフェースが首尾よく切り替えられたとパーソナルコンピュータが判定したときに、パーソナルコンピュータによってPCUIを介して送信されたソフトウェア更新パッケージを受信し、インストールを実行するように構成された更新モジュールと
を含む。
【0049】
要求受信モジュールは具体的にはWebServiceモジュールによって実施可能であり、インターフェース切替えモジュールおよび更新モジュールはボードソフトウェアによって実施可能であることが理解できよう。
【0050】
本発明の第3の実施形態によるデータカードおよびパーソナルコンピュータでは、まずデータカードが、マップされたインターフェースを切り替えることを通知され、次いで既存のデータカード更新方法が、マッピングを通じてRNDISインターフェースのみを提供するデータカードを都合よく更新するために採用されうる。本方法は、既存のデータカード更新方法との両立を都合よく実現でき、単純かつ効率的に実施されうる。
【0051】
本発明の第4の実施形態は、第2の実施形態の方法を使用するパーソナルコンピュータおよびデータカードをさらに提供し、第2の実施形態におけるすべての説明および記述は、この実施形態にも適用できる。
【0052】
具体的には、パーソナルコンピュータは、
RNDISインターフェースを介してデータカードにインターフェース切替え要求またはウェブページ要求を送るように構成された要求送信モジュールであって、インターフェース切替え要求およびウェブページ要求が、RNDISインターフェースをパーソナルコンピュータユーザインターフェースPCUIに切り替えるようにデータカードに命令するために使用され、実際の切替え中に、RNDISインターフェースが2つのインターフェース、すなわちPCUIおよびDIAGに切り替えられ、データが主に、更新中にPCUIインターフェースを使用することによって移転される、要求送信モジュールと、
データカードのRNDISインターフェースが首尾よく切り替えられたかどうかを判定するように構成された切替え判定モジュールと、
データカードのRNDISインターフェースが首尾よく切り替えられたと切替え判定モジュールが判定したときに、インストールを実行するために、PCUIを介してデータカードにソフトウェア更新パッケージを送信するように構成されたソフトウェア送信モジュールと
を含む。
【0053】
随意に、パーソナルコンピュータは、検出モジュールおよびドライバインストールモジュールをさらに含む。検出モジュールは、COMドライバがコンピュータ上にすでにインストールされているかどうかを検出し、COMドライバがすでにインストールされている場合、RNDISインターフェースを介してインターフェース切替え要求を直接送ることを要求送信モジュールに通知し、COMドライバがインストールされていない場合、COMドライバをインストールすることをドライバインストールモジュールに通知するように構成されている。ドライバインストールモジュールは、検出モジュールの通知に従って、COMドライバをインストールし、インストールが成功した後、RNDISインターフェースを介してインターフェース切替え要求またはウェブページ要求を送ることを要求送信モジュールに通知するように構成されている。
【0054】
要求送信モジュールは、具体的には、検出モジュールまたはドライバインストールモジュールの通知に従って、RNDISインターフェースを介してデータカードにインターフェース切替え要求またはウェブページ要求を送るように構成されている。
【0055】
随意に、パーソナルコンピュータは、
データカードによってインターフェース切替え要求に従って返送された確認要求を受信し、確認要求とインターフェース切替え要求とが同じであるかどうかを判定し、確認要求とインターフェース切替え要求とが同じである場合、判定動作を実行することを切替え判定モジュールに通知するように構成された確認モジュール
をさらに含む。
【0056】
確認要求とインターフェース切替え要求とが異なると判定すると、確認モジュールは要求送信モジュールに通知する。要求送信モジュールは、確認モジュールの通知に従って、事前設定されたウェブページを開くことによってウェブページ要求を送るか、またはRNDISインターフェースを介してデータカードにインターフェース切替え要求を再び送るようにさらに構成されている。
【0057】
事前設定された時間に達したときに確認モジュールが確認要求を受信していない場合、確認モジュールは要求送信モジュールに通知する。要求送信モジュールは、確認モジュールの通知に従って、RNDISインターフェースを介してデータカードにインターフェース切替え要求を再び送るか、または事前設定されたウェブページを開くことによってウェブページ要求を送るようにさらに構成されている。
【0058】
要求送信モジュール、切替え判定モジュール、検出モジュール、ドライバインストールモジュール、確認モジュール、およびソフトウェア送信モジュールは、具体的にはソフトウェア更新ツールの命令を通じて実施されうることが理解できよう。
【0059】
データカードは具体的には、
インターフェース切替え要求またはウェブページ要求を受信するように構成された要求受信モジュールであって、インターフェース切替え要求およびウェブページ要求がパーソナルコンピュータによってRNDISインターフェースを介して送られる、要求受信モジュールと、
インターフェース切替え要求またはウェブページ要求に従って、RNDISインターフェースをパーソナルコンピュータユーザインターフェースPCUIに切り替えるように構成されたインターフェース切替えモジュールと、
データカードのRNDISインターフェースが首尾よく切り替えられたとパーソナルコンピュータが判定したときに、パーソナルコンピュータによってPCUIを介して送信されたソフトウェア更新パッケージを受信し、インストールを実行するように構成された更新モジュールと
を含む。
【0060】
随意に、データカードは、インターフェース切替え要求に従って、パーソナルコンピュータに確認要求を返送するように構成された確認要求返送モジュールをさらに含む。確認要求とインターフェース切替え要求とが同じであるとパーソナルコンピュータが判定したとき、パーソナルコンピュータは、インターフェースが首尾よく切り替えられたかどうかを判定する次のプロセスを続ける。
【0061】
随意に、要求受信モジュールは、確認要求とインターフェース切替え要求とが異なるとパーソナルコンピュータが判定したとき、事前設定されたウェブページを開くことによってパーソナルコンピュータによって送られたウェブページ要求を受信するか、またはパーソナルコンピュータによってRNDISインターフェースを介して再び送られたインターフェース切替え要求を受信するようにさらに構成されている。
【0062】
随意に、要求受信モジュールは、事前設定された時間に達したときにパーソナルコンピュータが確認要求を受信していない場合に、パーソナルコンピュータによってRNDISインターフェースを介して再び送られたインターフェース切替え要求を受信するか、または事前設定されたウェブページを開くことによってパーソナルコンピュータによって送られたウェブページ要求を受信するようにさらに構成されている。
【0063】
要求受信モジュールおよび確認要求返送モジュールは具体的にはWebServiceモジュールによって実施可能であり、インターフェース切替えモジュールおよび更新モジュールはボードソフトウェアによって実施可能であることが理解できよう。
【0064】
実施形態による方法のステップの全部または一部が、プログラムが命令する関連ハードウェアによって実施されうることを当業者なら理解しうる。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されうる。プログラムが実行される場合、実施されるステップは、本方法のステップと同じである。記憶媒体は、ROM/RAM、磁気ディスク、または光ディスクなどである。
【0065】
上記は、本発明の特定の実施形態について説明しており、特定の状況における特定の要件を満たすために、特定の実施プロセスにおける本発明の方法に対し適切な改善が行われうる。したがって、本発明の特定の実施方法は例にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではないことが理解できよう。